北方「イコ! チェイス!」チェイス「ああ」貴虎「2スレ目だ」

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109 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/10/17(火) 22:19:21.02 ID:8K7lj41h0



『ガシャットォ! レベルマァーックス!!』

『デュアル! ガシャットォ! ガッチャァー! デュアルアップ!』

『ロック・オン! ハイィー!』



『立ち上がれライダー! 抜錨せよ艦娘! 刻め勝利! 今こそ戦(イクサ)は極まれり!!』




『スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!』

『ブドウアームズ! 龍! 砲! ハッ ハッ ハッ!!』

『スターフルーツアームズ! 龍! 星! ハッ ハッ ハッ!!』




「すべてが逆転の鬼札。これよりゴルドドライブもとい、蛮野の急所と思われる地点を突く。これは賭けだ、この作戦に私と、君たちすべての命を賭けてくれ! この戦争に終止符を打つのだ!!」



仮面ライダーマスタラルは残存兵力の攻撃を一点に集中させるように指令を出した。
110 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/10/17(火) 22:22:53.61 ID:8K7lj41h0
まーたオリジナルです。クロノスを白と金にしてヘアスタイルをバンバンシュミレーションの提督帽に変えたような姿してます

別に某ssみたいに闇医者が島風の格好になったりはしません。  多分
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/17(火) 23:00:36.32 ID:eZfgS1K6o
乙です
112 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/10/30(月) 22:04:04.64 ID:Tq27rMlk0
書き溜めが全然進まない……のでほのぼのいちゃいちゃをかいてリハビリします。
今回は王様と侍女。
113 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/10/30(月) 22:05:24.69 ID:Tq27rMlk0
クーデレキングとデレデレヴィレッタ



最終決戦後、ファンガイア領  キャッスルドランより




大我「…………」ソファースワリ

??「…………」モジモジ

大我「…………」ペラッ

??「…………」ソワソワ


大我「…………はぁ。ヴィレッタ」パンパン

南方「ハッ、ココニ」シュタ

114 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/10/30(月) 22:06:46.91 ID:Tq27rMlk0

大我「陰に隠れて待機してないでこちらに来い、視界にちらついて落ち着かん」

南方「失礼イタシマシタ。オオセノママニ」ススッ

大我「そうじゃない、ここに座れ」ソファーポンポン

南方「ソンナ、恐レ多イデスワ……」

大我「俺の命令だ。座れ」

南方「……ハ」ストッ







大我「…………」ススッ←

南方「…………」ススッ←




大我「…………」スススッ←

南方「…………」スススッ←




大我「…………」

南方「…………」


115 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/10/30(月) 22:08:14.95 ID:Tq27rMlk0


大我「…………」パタン

南方「…………」



大我「少し眠い、膝を貸せ」ストッ

南方「フエェッ?!(膝枕ッッ?!)」

大我「なにかあったら起こしてくれ」

南方「エァァ……ァゥ……」カンネン







南方「………(綺麗ナ寝顔ダ……保護欲ヲクスグラレル)」ナデ

大我「ン?」パチ

南方「(シマッタ、ツイ……)モ、申シ訳アリマセンキング!」アタフタ

大我「いや……心地良かった。少しの間続けていてくれ。俺は寝る」

南方「ハイ」ナデナデ


南方「(サッキ勢イデ膝枕シタママ頭ヲ下ゲテシマッタ……キ、キスシソウナホドニ近カッタ……/////)」ナデナデ

大我「zzz」スースー
116 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/10/30(月) 22:15:43.01 ID:Tq27rMlk0
ハイこんな感じです。カフェオレが普段より甘いような気がする。
あと考えてるのが『剛と駆逐艦たち』シリーズとか『チェイスと深海棲艦たち』とか
『龍田と光実』シリーズかな。息抜き程度にまた書いてみようかな
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 23:50:57.91 ID:4rOEtYlJo
乙です
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 12:57:36.60 ID:zNTnYmtHO

でも、「大我」だとスナイプだから
「太牙」なんじやねーか?
119 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/10/31(火) 23:45:04.14 ID:KyeFJFQ80
すみません、大我→太牙に修正
なにやってんだ私は死にたひ
オワビとして上に書いた3つのうちどれかやります……希望があればどうぞ。あと気になるカプがあればそれも書きます……

120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 00:36:36.75 ID:GGnQkv1uO
みっちーでガイム初めてみてorzなんで
121 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/03(金) 22:11:07.62 ID:zlDLH36W0
>>120さんリクありがとうございます。というわけで光実×龍田いくです
122 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/03(金) 22:12:34.29 ID:zlDLH36W0


チュンチュン



光実「zzzz……ンぁ……ふあぁ…」ゴシゴシ



光実「(あれ? ……あぁそうか、研究しててまた寝落ちしちゃったのか。まずいなぁ、最近どんどんダメになっていってる気がする)」


貴虎(幻影)『お前も立派な呉島家の人間になりつつあるようだな』ウムウム

天樹(幻影)『そうだな、若き日の私を思い出す…(ピンポーン スイサーン、ゲームシヨー)あ、近所の子とゲームの約束してるんだった、落ちまーす』ノシ

貴虎(幻影)『オツカーレ』ノシ

光実「(黙ってろよてかキャラ崩壊ってレベルじゃねーぞ……おっといけない、幻影まで見え始めた……とりあえず顔洗うか…)」ヨタヨタ




123 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/03(金) 22:13:47.07 ID:zlDLH36W0




龍田「おはよう光実さん。あらあら、寝ぐせすごいわよ〜? 顔洗って目を覚まして来たら〜?」

光実「おふぁよう……そうする……」トタトタ



光実「…………んん?!?!」






ドタドタ バタン!


光実「なんで龍田さんがここにいるの?!」

龍田「細かいことはいいじゃない。それより早く身支度済ませてね〜? せっかくの朝ごはんが冷めちゃうから〜」

光実「アッ、ハイ」











124 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/03(金) 22:14:33.31 ID:zlDLH36W0




光実「で? なんで僕の部屋で朝ごはん作ってるの?」モグモグ

龍田「貴虎義兄さまからの頼みでね〜? 光実さんの身の回りのお世話をするように言われてきたのよ〜」ズズ

光実「言葉のイントネーションおかしくなかった?」

龍田「なんのことかしら〜?」ウフフ

光実「というか、兄さんェ……余計なお世話だって……」ボソッ

龍田「余計な、お世話……だったの?」

光実「ぅぇ?!」

龍田「私、もしかして追い出されちゃうの……?」ウルウル

光実「(やっべ)」

125 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/03(金) 22:36:55.24 ID:zlDLH36W0

龍田「わ、私は、恩返しがしたくて、義兄さまや、天龍ちゃんに、相談して……私、いらない子、だったの?」ヒグッ

光実「」ダラダラダラダラ

龍田「助けてもらった、この命を……助けてくれた人のために、使うのは……いけないことなの?」ヒックヒック

光実「い、いやぁ〜助かったなー! 龍田さんが来てくれて助かるよー! ホント感謝だねー! 一人だとついつい生活リズム崩れちゃってさー!」

龍田「ここに、いて……いいの?」ウワメヅカイ

光実「もちろんさ……………アッヤベ」

龍田「それじゃ末永くよろしくね〜? ミ・ツ・ザ・ネ・さ・ん?」はぁと


光実「」


光実「」






126 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/03(金) 22:41:17.54 ID:zlDLH36W0
ココマーデ。光実に女難(龍田)の相が出たようです。ご期待に応えられたかな?
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 23:00:45.46 ID:/SdZItC0o
乙です
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 23:16:04.84 ID:N0yNzjScO
おつ!ありがとうイッチ!
129 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/19(日) 17:59:58.51 ID:QRAUQ2z60
大分お待たせしちゃったかな、申し訳ない。夜勤だの残業だのあの社長許さん

トウカスルーヨ
130 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/19(日) 18:04:00.05 ID:QRAUQ2z60

仮面ライダー、艦娘、深海棲艦。すべての勢力が一丸となって、海上のとあるポイントへと向かう。それを察知したのか、『ソレ』は姿を現した



『我ガ名ハゴルドドライブ……コノ不浄ノ世ニ顕現セシ神ナリ……愚カナル者ドモヨ、我ガ最期ノ神託ヲ与エヨウ……生キトシ生ケルモノ全テ死ネ』



 異形。直径数十メートルはあろうかという巨大な黒い球体、その頂上に蛮野ことゴルドドライブの上半身だけが鎮座している。球体全体に深海の意匠である尖った頭と口が蠢き合い、ところどころから巨大なパイプのようなものが海底へ向かって伸びている。

 よく見ると、パイプのなかに銅材や弾薬など資材が次々と球体へ吸収されて行っている。と、尖った頭の一つがモゾモゾと蠢き、ぼろりととれた。次の瞬間それは駆逐イ級に変化し戦線に加わる。工廠と拠点が融合したまさに悪夢の存在

艦娘たちの目を通して仮面ライダーマスタラルはソレを把握、即座に指示を出す


「残存兵! 呉鎮守府艦娘及び呉鎮守府所属ライダー部隊は北と東のパイプに全ての火力を叩き込め! 残りの鎮守府、およびライダーたちと深海棲艦たちは南と西のパイプを! 全てのバケツと弾薬、燃料の使用を許可、すべての兵力をぶつけ一気呵成に攻め落とせ!!」



131 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/19(日) 18:05:47.05 ID:QRAUQ2z60



「蛮野……ついに本体を現したか」


 仮面ライダーチェイサー・タイプブレイブダイバーがブレイクガンナー壊を構え直しながら海上に浮かぶ巨大な黒い鉄塊を睨む。その瞬間を狙って量産型GDが一斉に殺到すると同時に、チェイサーの右目に蒼い炎が灯る。


「どけ!!!!!!」


 巨大な青と紫のエネルギーがチェイサーを中心に炸裂し、GDを纏めて吹き飛ばす。GDの部品と巻き上げられた海水がバラバラと飛び散る中、すべてを突っ切ってチェイスは駆ける


「こちら仮面ライダーチェイサー。これより敵陣に突っ込み、かく乱しつつパイプの破壊へ向かう。残存兵は流れ弾に注意せよ」



『Gear burst!』


 シフトロイミュードのマキシマムトリガーボタンを押す。天井の鏡が赤白緑の順で発光し、チェイサーの左目が同色に発光する


「ハート、メディック、ブレン! 力を貸してくれ!!」


その言葉を皮切りにチェイサーはさらにスピードを上げた


132 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/19(日) 18:06:57.81 ID:QRAUQ2z60


 ハートのデッドゾーンの爆発力、その負荷を軽減するメディックの治癒能力、そしてそれらを制御するブレンの制御能力。三位一体の凄まじいパワーは味方の通るルートを作るのに十分なパワーを発揮していた



 先ほどヲ級の艤装で呼び出した艦載機を従え、チェイサーは駆ける。次々艤装を変えながら敵陣に大きな穴をあけていく。その火力は凄まじく、チェイサーの後にはGDたった一体も残っていない


「纏めて吹き飛ばす!」


『Full tuning  Chaser battle ship!』


 チェイサーがブレイクガンナー壊のディストラクションマズルを押し込むと、右肩にレ級の艤装、左肩と腰部にタ級の艤装、両手に盾のようなル級の艤装が出現する。

全砲門を前方へ向け、手当たり次第にロックする


「くらえ!!」


放たれる終焉の砲火は金色の悪意を根こそぎ破壊していく。



「決着を付けるぞ、蛮野天十郎!!!」






133 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/19(日) 18:10:17.94 ID:QRAUQ2z60
元帥からの通信を聞き、一旦戻った貴虎は凌馬と合流した。



「やれやれ、元帥もなかなか無理難題をおっしゃる」

「だが不可能じゃないさ。僕たちなら」

「そうだな。お前の新作もあることだし、な」スチャ

「……またこうして。二人肩を並べて戦えるなんて思ってもみなかった。本当に、ありがとう」

「よせ。すべて、戦いが終わった後で話そう」

「そうだね。お互い、積もる話もあるしね」



 二人は両手に持つLSを解錠する



「「変身!」」


『メロンエナジィー! プレミアム!』

『レモォン! グレィプフルーツエナジー!!』






『ロック・オン……スパークリングッッ!!』

『ロック・オン!! カモン!』


二人の頭上に鋼鉄のフルーツが出現、それぞれ二人に突き刺さり展開、鎧を形作る




『メロンエナジープレミアム!』

『レモンアームズ! インクレディブルフェアリィーズ! ジンバーグレープフルーツ! ハハアッ!』



134 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/19(日) 18:11:30.33 ID:QRAUQ2z60



「さて、こいつを使ってみるか」


 貴虎が手に握っているのは凌馬の新作ロックシード。白金色の表面にメカメカしいフルーツが円状に描かれた特殊なロックシードだ

『ミキシマムエナジー!!』


 新たなロックシードを起動すると、キーのようなものがLSから伸びる。それをプレミアムメロンエナジーのジョイントに接続、キーとなったLSを倒すように捻る


『ロック・バースト!! ミキシマムエナジーアームズ!!』


 壮大なファンファーレを奏でながら鎧の一部がはじけ飛び、その下から新たなる鎧が出現した。黄昏色の肩当と新緑色の鎧に走るエナジーパイプ、白金色のアンダースーツ。胸当てには機械化されたエナジーフルーツの盛り合わせのような意匠、頭飾りは光が筋状に拡散していくようなデザインで、もっとよく言えば豊臣秀吉の使っていた兜に似ている。

 そしてはじけ飛んだ鎧の一部はソニックアロー改に装着され、メガ・ソニックアローとして強化される。背部からは真ん中で二つに割れたマントのような飾り布が風を受けて雄々しくはためく。



仮面ライダー斬月・シン・ミキシマムエナジーアームズが厳かに歩を進める





「ミキシマム?」

「ミックスとマキシマムとをかけてみました!」ドヤァ

「…………まぁいい。お前の自信作なら性能は折り紙付きなんだろう」

「違うね貴虎。私と妖精さんの自信作だよ」

「ならなおさらだ、信頼がおける。それでは行くぞ」

「ああ」


次の瞬間、黄昏色の閃光とレモンイエローの閃光が光の軌跡を描きつつ敵陣に突っ込んだ。





135 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/11/19(日) 18:23:38.73 ID:QRAUQ2z60
ココマーデ。決着つけに行きましょう

ラスボス蛮野のイメージはデジモンのアポカリモンみたいな感じです。
136 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/10(日) 20:23:08.67 ID:C0xJd8zr0
すみません、スランプと仕事がわちゃわちゃしてるのが合併してました

ちょっとずつ書いてます。モンはれの絵……じゃない、本編を。もうちょっとで終わる……そしたら思う存分日常を書くんだ……
137 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/13(水) 22:32:10.60 ID:kcizrshN0
明日更新シマース
138 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:00:50.31 ID:T2on8weS0
爆発と水しぶきで荒ぶる海域で月と星が出会っていた



「おう龍田、お前も変身できるようになったのか」

「そうよ〜天龍ちゃん。あまり会えなかったけど、元気してたかしら〜?」

「おう。お前も元気になったようでなによりだよ。ところで」

「?」

「龍田お前、恋でもしたか?」

「ふえぇっ?!」


 ボフッ、と蒸気を吹き出しつつ、仮面の下の顔を真っ赤にしながら狼狽える龍田。


「アッハッハッハ! そうかそうか! お前も色を知る年か!」

「か、からかわないでちょうだい……」///

「そっか。成就するといいな」ポンポン

「え? えぇ……ありがとう」

「そんじゃ、とりあえずこの場を切り抜けようぜ。まずは生き残んなきゃな」ジャキ

「ええ。それじゃあ行きましょう」シャラン



龍月が撃龍丸を、龍星が星形の刃のついた槍、星龍杖を構える。海という名の空に、紅蓮の三日月と翡翠の星が光り輝く




139 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:01:21.62 ID:T2on8weS0




『スターフルーツスカッシュ!』

『ドラゴンフルーツスカッシュ!』


龍月が放った紅蓮の斬撃がGDを両断していく。それに続いて龍星が放った星形のエネルギー体が丸ノコのように回転しながら縦横無尽に暴れまわる。



「オラオラオラ!! テメェら全員首置いてけぇ!!」

「細切れになりたい子たちはどこかしら〜?」





140 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:02:41.97 ID:T2on8weS0





「ッチ、やはり戦いは数か……ハアッ!!」

「あのパイプさえどうにかできれば、せぇい! いいんだけどね!!」

『フハハハハハハ!! 無駄無駄無駄無駄!! 神ノ裁キヲ受ケルガイイ!!!』


蛮野の本体、アークGDは下半身の球体から大量のザコを射出、全方位に一斉に解き放つ。極斬月とデュークはソニックアローの連射でそれを迎え撃つ



「貴様が神だろうがなんだろうが関係ない! 僕は僕の全てをかけてキミを否定する!!」

141 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:05:03.58 ID:T2on8weS0






『そうだ!! 貴様などが神であるはずがない!!! 真に神の才能を持つ者は! 私だァァァァァァァ!!!!』


「「?!」」


突如戦場に響いた傲岸不遜な声。次の瞬間、頭が奇妙な形に変化した量産型GDが極斬月たちの後ろから大量に出現した


「何?!」

「しまった!」


だが量産型GDは斬月たちをスルーし、アークGDが射出したザコへと向かっていきともに爆発した






『ヴェッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!! ゾンビには増殖能力が付きものだろう?』

「キミは?!」

「お前は?!」








「「壇黎斗・神?!」」





「そうだ!! 私が!! 壇 黎 斗 ・ 神 デァ!!!!」


142 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:05:55.28 ID:T2on8weS0


 現れたのは壇 黎斗・神が変身した仮面ライダーゲンム・ゾンビゲーマーレベルX0だった。先ほどの奇妙な頭のGDは、倒したGDにゲンムがゾンビゲーマーの力を注ぎこんで作り出した即席の兵士だ



「私達がザコを引き受ける! 君たちは艦娘たちを率いてパイプを狙いたまえ!!」

「感謝する! 呉鎮守府所属艦娘! 私たちに続け!!」



143 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:07:00.19 ID:T2on8weS0



一方チェイサーも物量のせいで中々蛮野に接近できずにいた。と、背後から全身ブルーの仮面ライダーと群青と深紅のライダーが現れる



「チェイスさんですね?」

「お前たちは?」

「仮面ライダーオーズ、火野英司です!」

「同じく仮面ライダーユラヒメ、メズールとヲ級よ」

「今から俺たちが蛮野への道を開きます、そのスキに本体を叩いてください!」

「わかった、頼む」





「はい! 行くよ、メズール、ヲ級ちゃん!」

「タイミングは合わせるわ、思いっきりやりなさい!」



オーズはスキャナーを再びバックル前に通し、ユラヒメはバックルを高速回転させそれぞれのメダルの力を限界近くまで開放する


『『scanning charge!!』』



144 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:07:52.01 ID:T2on8weS0



「「はぁぁぁぁぁぁ! セイヤァァァァァァァァァァ!!!!」」



海を統べる王たちの力が、戦闘区域全ての海流を自在に操る。GD側は大時化に、連合艦隊側はより有利になるように海流が流れる



「道を、開けろ!!!」


オーズの激昂と共に海が激しく揺らぎ、凄まじい波が量産型GDを押し流す。数秒立たずにアークGDへの一本の道ができた。立ちふさがるものは何もない


「行きなさい! 行って未来を創るのよ!!」

「ありがとう!!」




145 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:09:30.65 ID:T2on8weS0




「お前たちは我らが道を作ろう」

「皆……」


 仮面ライダーキックホッパー、パンチホッパー、サソード達にそう提案したのは先ほどオーガに変身していた戦艦水鬼だ。彼女の背後には解放され自由になり、武装を取り戻した深海棲艦たちがいる。自分だけ先に自由になっていた後ろめたさからか、少し俯いているサソードこと離島棲姫。戦艦水鬼は俯く頭を優しく一撫でする


「アノ……私……」

「色々とお互い思うところはある。が、今はその時ではない。私たちの分まで、蛮野に食らわせてやってほしい」

「ハイ!」




戦艦水鬼は地獄兄弟に向き直る。並々ならぬ強さを宿す深紅の瞳が地獄兄弟を見つめる


「我らの仲間を、そして我らの未来を頼む」

「……ああ、お前たちに見せてやる。深海でも眩しく輝く、白夜の太陽の輝きを」

「行こうアニキ、離島」



146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 19:10:36.68 ID:LrRaMQw40
流石神!
147 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:11:20.66 ID:T2on8weS0



「全深海棲艦!! この3人を援護しろ!! あの忌まわしき愚か者に、鉄槌を下すのだ!!」


戦場にいる全ての深海棲艦を統率する中枢棲姫の号令で、海域全ての深海棲艦の火力がアークGDのパイプの一本に集中する


「行くぞ、お前ら」

「ああ!」

「ハイ!」


『『『clock up!!』』』


瞬間、砲弾も機銃の弾丸も、そこらじゅうで飛び交う水しぶきでさえ。空中に止まったかのようにスローになった
148 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2017/12/14(木) 19:14:26.22 ID:T2on8weS0
ココマーデ。今考えるとシャチョーキャラがすごい頑張ってるなこのss
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 20:24:11.70 ID:Df5wBWAC0
敵の巨大化は死亡フラグ、はっきりわかんだね。今夜、本編は終わります。
150 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 20:25:33.35 ID:Df5wBWAC0




キックホッパーたちは障害を跳ね飛ばした。オーズは道を作った。斬月たちは道を地ならした。終焉の鉄槌を下すのは、かの追跡者。


「蛮野ォォォォォォ!!!!!」


『出来損ナイガァァァァァァァァァ!!!』



全方位から島一つなら軽く吹き飛ばせるほどの火力が蛮野に降り注ぐ。



「海流が私たちに味方してくれている!! 呉鎮守府の艦娘は私を援護しろ!! ゼロ距離から私の全てを叩き込む!!」



激しい海流を乗りこなし、先陣を切るのはかのビッグセブン、戦艦長門。オーズによる海流操作で通常ではありえない航行速度でパイプへと迫る。



「露払いは任せなァ!!」

「龍を供回りにするなんて、贅沢ね〜? 跡形もなく粉々にしないと許さないわよ〜?」



海流を掻い潜り迫るザコは龍月と星龍が切り倒す。



『ドラゴンフルーツ・フルチャージ!!』

『スターフルーツ・スパーキィング!!』


「「くらええぇぇぇぇぇぇぇ!!」」


151 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 20:26:21.82 ID:Df5wBWAC0


双龍の必殺の一撃がパイプを無防備にする。そして遂に長門とパイプの距離がゼロになった。残存している燃料を全てこの一撃に乗せる。長門はゆっくりと弓引くように右手を後ろへと引いていく




「行けぇ、長門ォォォ!!」







「砕け散れ…… 九 十 一 式 ・ 徹 甲 拳 ! ! !」



パイプの一つが粉々に砕け散った




152 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 20:27:56.70 ID:Df5wBWAC0




「離島、今から俺たちがお前をライダージャンプで蛮野へ向けて飛ばす。お前は接近と同時にライダースラッシュをパイプに叩き込め」

「ワカッタワ兄様!」


サソードがその場で飛び上がり、宙に浮いたサソードの両足にキックHとパンチHがそれぞれの軸足を重ねる


「「ライダージャンプ!!」」


『『Rider jump!!』』


バシュッ!!


「ォォォ……ォォォォォォオオオオオオオオ!!!」


『Ridre Slash!!』


限界までチャージアップされたタキオン粒子を纏う剣はパイプを分子レベルで切り裂き、塵へと還した




153 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 20:28:55.33 ID:Df5wBWAC0


「お前だけは!! 許さない!!」

『敗北ノ苦汁ヲ噛ミ締メロ、蛮野!!』


 自ら召喚した艦載機たちを踏み台に、仮面ライダーガイオウがどんどんと上空へと飛び上がっていく。そして必殺シークエンスを起動、自分たちの持てるエネルギー全てを両足に込める


『ゲキメツ! フルスロットル!!!』


「『はあぁぁぁ! だァァァァァァァァァァァァァ!!!!』」



黒い流星は純白の稲妻を引き連れてアークGDのパイプの一本へと降り注いだ










『ナゼダ?! ナゼ押サレテイル?! 全知全能デアルコノ私ガ?!』


154 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 20:29:41.49 ID:Df5wBWAC0


パイプを失い自己再生も追いつかず、無防備になったアークGD。噛み締めるようにチェイスは必殺シークエンスを行う



「もはや貴様にかける言葉などない。消えろ」


『ヒッサーツ! Execution!!』



『Full Break!』


「ハアァァァ!!」


紫電を纏う一撃がアークGDの中心を貫く。それを確認した貴虎は即座に周囲の味方に撤退命令を出した



ドガァァァァァァァン!!!!




155 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 20:30:52.13 ID:Df5wBWAC0




「はぁ………はぁ………」


炎がちらつく海面にチェイスは立っていた。蛮野が居た場所は未だ轟轟と炎が燃え盛っている。が














『プロトゼロォォォォォォ!!!!!!!!!!』


 黄金の悪意は未だ健在だった。炎を切り裂き現れたゴルドドライブはスピードを乗せたパンチでチェイスを思い切り殴り飛ばす。その一撃がシンカイドライバーにクリーンヒットし、ドライバーを破壊してしまった。海面に叩きつけられたチェイスは人間体へと戻ってしまう


「がはあっ?! ぐっ、はあっ……」

『貴様ダケデモ殺ス!!! 殺ス! 殺スゥゥゥゥゥ!!!!!』


エネルギーを右足に込め、チェイスの息の根を止めようとキックを繰り出すゴルドドライブ。が


156 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 20:32:11.14 ID:Df5wBWAC0


「やらせるかよクソ親父ィィィィ!!」


『イッテイーヨ!!』


紫と白いエネルギーを纏った一撃がチェイスを守った。が、勢いを殺しきれず武器は砕け、その体は大きく吹き飛ばされる。


「がはあっ?! ぐ、へへ……やってやったぜ……」

『マタシテモ邪魔ヲスルカ剛ッッ!!』


 仮面ライダーチェイサーマッハに変身した詩島剛が苦しそうに再び立ち上がった。が、蓄積ダメージで変身が解除されてしまう。マッハドライバー炎は限界らしくあちこちから火花が散り、そして完全に停止した。


「剛……っぐ!」

「あと一撃……持つよな?」

「あぁ……ああ!」


 剛は使っていたシグナルチェイサーを放ってよこす。チェイスは再び立ち上がり、シンカイドライバーとは別に艤装として持っていたマッハドライバー炎を呼び出す。




「これで、本当に最後だ。変身」


『シグナルバイク! ライダー! チェイサー!!』


157 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 20:33:27.42 ID:Df5wBWAC0


今までの戦闘で使ったエネルギーの消費量、爆発やダメージの蓄積、そして先ほどの一撃。チェイスは轟沈寸前だ。だが彼の足取りはしっかりとしている。と、蛮野に異変があった。彼の周りに黒い靄が現れ、蛮野を拘束したのだ


『ナ、ナンダコレハ?!』


『我々を弄んだ罪、その身と心に刻み付けて死んでもらおう』


「あれは……」

「おそらく、深海棲艦の意志のようなものなのだろう……」


悶え苦しむように痙攣し始めた蛮野、チェイスは必殺シークエンスを起動した


『ヒッサツ! フルスロットル!!』



紫と黒の炎を右足に宿し、その一撃は蛮野へと叩き込まれた。直後起こった爆発は、人類と深海棲艦、そしてロイミュードの因縁の終焉を伝える福音となった
158 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 21:34:39.32 ID:Df5wBWAC0
終焉の、一撃!(本編終わったー)

この後はエピローグとかずっと書きたかったイチャイチャ日常とか垂れ流していきます。
159 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/14(日) 21:35:41.82 ID:Df5wBWAC0
あと上げちゃったり名前の付け忘れごめんなさい
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 22:51:35.92 ID:BCuiQkAE0
乙です
161 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/30(火) 22:15:24.57 ID:Xpzr6bHa0
完結まで3年近くやってる……(白目

エピローグです
162 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/30(火) 22:16:44.91 ID:Xpzr6bHa0





「はあっ! ……終わったか」

「なんだ?! 急に止まったぞこいつら……」

「ハァ、ハァ、ハァ……お、終わった? 本当に?」


 地上、量産型GD陸上迎撃部隊・沢芽市組が次々とGDを撃破していく中突然それは起こった。戦っていたGDすべてが一気に停止したのだ



『こちら戦極凌馬。GD陸上迎撃部隊に告ぐ、蛮野ことゴルドドライブ本体は駆逐された。繰り返す、蛮野は駆逐された! 私たちの勝利だ!!!』


「や……」







「やったぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!」





 そこにいた全員が歓声を上げた。一斉に変身を解除し、隣にいる仲間と健闘をたたえ合ったり、お互いの無事を喜んだり、泣き出したものを慰める者もいる。そんな喧騒から少し離れた場所に、チームバロンの『3人』はいた。



163 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/30(火) 22:19:05.24 ID:Xpzr6bHa0



「……戒斗」

「戒斗さん……」

「…………」


 リンゴLSで変身し、剣と盾を携えてGDをせん滅していた紅い騎士が変身を解除するとそこにはかつての自分たちのチームリーダーがいた。後ろを向いたままなので表情は見えないが、いつもの不機嫌そうな表情を浮かべているのだろう。ザックとペコにはそれがわかった



「強くなったな、ペコ」



 それはペコが心のどこかで待ち望んでいた言葉だった。



「ザック、ペコ。これからはお前たちがチームバロンを率いろ。お前たちならできるはずだ」


 少しずつ戒斗の姿が透けていく。役目を終えた今、またあの御神木のもとへと帰るのだろう。ペコの胸に熱いものがこみあげてくる








「戒斗さん!!!」



急に大声を出すペコ。少しだけ戒斗が振り向く



「ありがとうございました!!! これからは……俺たちで、護っていきます!!」



 とめどなく涙を流しながらペコは叫んだ。そこに戦いの前に不安を見せていたペコはいない。新しいチームバロンの中核の一人、ペコがいた。彼の手にはバロンを継いだ証、バナナロックシードが握られている。


それを聞いた戒斗は微笑み、そして消えた。




164 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/30(火) 22:20:20.11 ID:Xpzr6bHa0




「……終わったようだな」

『そのようだな』


 眼魔世界の皇太子、アランが変身する仮面ライダーネクロムは、2丁の銃の銃口を下げた。右手にはガンガンキャッチャー、もう片方の手にはかつて仮面ライダールパンが使用していたルパンガンナーが握られている

 仮面ライダーネクロム・ルパン魂、おそらく以後変身することがないであろうネクロムの新たな姿だった。


『よもやこのような形で仮面ライダーと共闘することになろうとは。やはり、事実は小説より奇なり、だな』

「そうだな。だが、悪くないだろう?」

『悪くはない、が、そうそう何度も正義の味方ゴッコはしたくはないな。私はただの怪盗なのだから』

「そうか。ありがとう、お前が居なければ窮地を脱出することはできなかっただろう」

『よせ、怪盗に感謝など……私はただ、美しいマドモアゼルを傷つける輩が許せなかっただけだ』


 黄金の眼魂がメガウルオウダーから外れ、黄金のパーカーゴーストへと姿を変えた。生前の彼の名はゾルーク・東条、かつて仮面ライダーの名を賭けて泊 進ノ介と戦った怪盗だ。


165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/30(火) 22:24:14.43 ID:Xpzr6bHa0


「アラーーン!」

「無事だったんですね、よかった……」


 走り寄ってきたのは軽空母龍驤と同じく軽空母の鳳翔だ。この二人は近海で防衛任務に就いていたので彼らとの合流も早かったのだろう



『おぉ、いつ見ても美しい……まさにヤマトナデシコ、世界に誇る日本の美だ!!』



 そう、かつて呉鎮守府に出没した黄金の目玉の正体は彼だったのだ。偶然の一致か運命の合致か、なぜか眼魂として復活したゾルークは辺りを気ままに彷徨っていたところ鳳翔に一目ぼれしたらしい


「あら、そちらの方は……」

『初めましてマドモアゼル。私の名はゾルーク・東条、神出鬼没の紳士です……良ければ今夜、二人で美しい夜景の見えるホテルで祝杯を挙げませんか?』

「あらあら、お誘いは嬉しいのですけど……色々と事後処理などが山積みになりそうなので今夜は……」

『そうですか……』ショボン

「……色々と落ち着いたらいずれ、ということで手を打っていただけませんか?」ニコリ

『も、もちろんです! 待ちますとも!』






「へぇーえ、鳳翔も隅に置けんなぁ。まさかあのキザ男……男? が黄金の眼の正体とは」

「目玉と聞いてまさかと思ったが、新たな眼魂が出現したとは夢にも思わなかったな。悪いものではなくてよかったということでいいだろう」

「せやな……なぁ、アランはこの後どないするん?」

「そうだな……一旦帰って私用を済ませなければならないな。それが終わったら、タコ焼きパーティでもどうだ?」

「乗った! 期待してるで?」

「任せろ、私に焼けないタコ焼きはない!」

「なんやそれww」



けたけたと笑う少女を見てアランは自分たちの世界も必ず子どもたちが笑って過ごせる世界にすると心に誓った。
166 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/30(火) 22:26:46.67 ID:Xpzr6bHa0




「ふぅ、久しぶりのいい運動だったわ〜! 最近品のない客が立て続けに来るから滅入ってたのよね〜!」


 動かなくなったGDをぺしりと叩きながらブラーボは愉しそうに笑った。グリドンも道を邪魔するGDをドンカチでスコンと叩く


「まぁウチらの知名度考えたら妥当なんだけどなぁ……ま、久々スカッとしたし、よしとするか」

「さて秀保、ワテクシ達がこれからやるべきこと、お分かり?」

「モチロンっすよ、凰蓮さん」

「帰って寝 「そう!! 艦娘たちにご褒美のデザートを作ることよ!!!!」 …………えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!」

「つべこべ言ってないでホラ! 乗りなさい!!」ガシッ!!!

「ウソダドンドコドォォォォォォ……ン」キラーン



ちゃっかり貰っておいたダンデライナーに乗り込み、ブラーボがグリドンを引っ掴んだまま上空へと飛び上がる。防衛組のビートライダーズは疲労から彼らを見なかったことにした







「…………終わったな」

「…………終わりましたね……」

「…………今回ばかりは、もうダメ……」


 仮面ライダープロトバース、バース、そして里中の3人は背中を預け合ってその場にへたり込む。伊逹の使っていたメガジャリバーは既に折れ、セルメダルもほぼゼロだ。


「勝ったんだな、俺たち……」

「えぇ、勝ちました……」

「これだけやったのに、時間内に終わっちゃった……今から休暇取りますzzz……」

「おぉ、休め休めzzzzzzz」

「…こんな、人の往来のあるところdzzz」




結局海軍の人間が3人を回収したものの、翌日の昼まで3人は寝続けていたそうだ
167 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/30(火) 22:28:42.07 ID:Xpzr6bHa0




「終わったようだな」

「エェ、キング」


 ダークキバとダークサガが黄昏を眺めながら呟く。変身を解除し、クルルカン2世を呼び出し乗り込む太牙。


「お前を苦しめる鎖は砕けた。これからは好きに生きろ」

「キング……」





 クルルカン2世をキャッスルドランへと飛ばそうとした瞬間、赤いロープがクルルカン2世に巻き付く。そして自分の背後に人が座るのを感じた



「私の身体は最早、深海棲艦でもファンガイアでもありません。女性の身体を弄んだ責任を貴方には撮ってもらわなければなりません」

「ほう? このキングに何を望む」

「これからも、貴方の傍に……私を寄り添わせてください。死が、二人を分かつまで」

「いいだろう。お前の残りの命を貰おう。お前には俺の残りの命をくれてやる」

「ありがたく、頂戴しますわ」


 太牙は心地良い温みを背中に感じながら、これからの自分の人生に思いを馳せていた




168 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/30(火) 22:30:58.09 ID:Xpzr6bHa0




「勝ったんだね、チェイス……」


 黄昏色に染まり始めた空を見上げながら北方棲姫は呟く。と、なぜか視界が歪む。違和感を探ろうと目をこすると、彼女のミトンが濡れている。自覚してからは止まらなかった。

 





 突然やってきた蛮野に力を奪われたこと。仲間を人質に取られ、改造されたこと。妖精さんたちに辛い思いをさせたこと。自分たちの妹分のような存在と戦わなければならなかったこと。



 全部全部、終わったのだ。人の目を気にせず、とめどなく泣いた。立っていられず、ホッポガンナーも取り落とした。周りにいた艦娘たちが何事かと焦っているようだが、北方棲姫は気づいていない。と、にわかに辺りが静まり返る






「……泣くな、北方」



心地良い安心感を与える低い声。誰かが近づいてくる。涙で歪みきった視界の端に、紫色がちらついた




「人が帰ってきたとき、どういう挨拶をすればいいのだったか、北方?」





 彼女の頭に大きな手が載せられ、撫でられる。たくさんの命と北方棲姫の心を守った、大きな大きな手。ミトンで視界を歪ませる涙を拭い、彼女は彼の胸に飛びついた




「おかえり、チェイス!」







終わり
169 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/01/30(火) 22:38:05.18 ID:Xpzr6bHa0
これにて本編は完全に終了です。あとは拾えてなかったW組やオーズ組を補完して、この世界戦で続く仮面ライダーたちと艦娘、そして深海棲艦たちとの日常を描いていきます

台本形式とかに切り替わったり、新しく追加された艦娘たちを本編に生かせなかったり、戦闘シーンではどうしてもグダったり、色々とありましたがここまでお付き合いいただいて本当にありがとうございました!!


170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 18:18:35.41 ID:qDt7enrDO
オツカーレ!
書いてくれる限り、
ひとっ走り付き合うさ。
クライマックスは続くよ、何処までも。
171 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 21:07:54.41 ID:QX0DS/bv0
長らくお待たせして申し訳ない、風呂から上がったら更新しますホント放置ごめんなさいです
172 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 22:24:09.11 ID:QX0DS/bv0






「さぁ〜てそろそろ海軍からの艦娘が来る時間だな……」


 とある波止場。詩島剛は腕時計の時間を見やり、防波堤から立ち上がった。そして近くに止めてあった海軍から貸し出された小さ目のクルーザーの傍に立つ




 最終決戦から数か月が経った。黒幕だった蛮野が死んだことで深海棲艦と海軍が互いに終戦協定を結び、人類と深海棲艦との戦争は終結した。一部のお偉方は戦争終結を望まずゴネていたが、数日たたず行方知れずになったという。あくまで噂だが


 そして事件の中心にいた者たちも、時が経つにつれ安寧の時が訪れていた。剛はこれから海軍の査察官としてダチに会いに行くことになっており、そして今日一緒に行動を共にする護衛兼監視役の艦娘を待っていた



「剛―、ひっさしぶりー!!」

「久しぶりぴょん、相変わらずぼっちぴょん?」

「うぉぉ?! 今日来る俺の護衛艦ってお前らだったのか! 久しぶりだな!」


かつて剛のもとで共に戦った艦娘、島風と卯月が合流した。艤装を一時的に外し、剛の傍へと華麗に降り立つ


173 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 22:25:17.04 ID:QX0DS/bv0


「卯月、こっち来い」コイコイ

「?」ススス


ガシッ ギリギリギリギリギリ


「いだだだだだだだだ?!」

「誰がボッチだって〜〜〜? 悪いこと言うのはこの口かぁ〜〜〜〜?」

「卯月! ほんとのことかもしれないけどイッテイーヨなこととイッチャダメーヨなことがあるんだよ?!」

「お前もだ島風ゴラァ〜〜〜〜〜!!」ギリギリギリギリギリ

「あだだだだだだだだだ?!」



こんな調子だがこの2隻、この数か月でかなり成長を遂げている。

島風はあの時の戦いでシフトデッドヒートを見事乗りこなし、現存する島風のなかで最速最強の称号を得ており、『音速の赤兎』と呼ばれるようになっている。(赤はシフトデッドヒートから来ている)

 卯月はシグナルバイクを用いた変則的な戦いで場をかき乱すトリックスターとして名を馳せていた。


174 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 22:25:59.03 ID:QX0DS/bv0


 ひとしきりほっぺをつねり終えた剛はそのまま手を二人の頭の上へとずらし、優しく撫ぜた



「お前ら、あれから頑張ったみたいだな。活躍、聞いてたよ」

「剛だってスゴいじゃん! 写真集買ったよ! 卯月は3冊買ってた!」

「ちょ! シィー!!」

「おーおー嬉しいねぇ? 何々それってアレ? 見る用と保存用とかいうあれなの? ん?」ニヤニヤ

「ぷ……ぷっぷくぷーー!!」ガー!

「あはは! 卯月照れてる〜!」





ひとしきり笑い合うと剛が腕時計を確認する。


「あ、ヤベ! はしゃぎ過ぎた! 時間がねぇ!」

「うえぇ?! 遅刻とか私のアイデンティティーが!!」

「もうシフトアップするぴょん!」ババババルゥン!

「ちょっと待てお前ら! このクルーザーにシフトアップは……」

『アルデー』ピコーン

「「「あんのかよ?!」」」



そうして一人と2隻、いや3人は彼らのいる島へと航路をとった。




175 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 22:27:03.27 ID:QX0DS/bv0




広い海のどこかにある少し大きめの島。数か月前まで無人島だった島だが、今はそれなりの数の人が住んでいた。人というには少々御幣があるが

 そこに建てられたあまり大きくない建物の中心に彼はいた。紫と黒を基調とした軍服のような服に身を包み、不愛想な表情で手を組んで椅子にむっつりと座っている。その傍のソファには白いワンピースに身を包む全身真っ白な少女が、暇そうにソファにうつ伏せに寝転がり足をパタパタしている


男がふと壁掛け時計を見やり、傍にあった書類に目をやる。約束の時間が迫っていた





「…………そろそろか」

「ン……そうだね。一応皆にももうすぐ来るって通達しておく?」

「そうだな、頼む。俺も準備をする、お前も準備を済ませておけ」

「OK!」



176 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 22:28:15.12 ID:QX0DS/bv0



「とうちゃーく! ………剛、大丈夫?」

「うぇ……生身であのGは堪えるぞ……」

「振り落とされてないだけ他の人よりスゴいぴょん……」


 目的地に着いた3人は少々グロッキー状態に陥っていた。ここまでの道筋はクルーザーの自動操縦だが、スピード設定がおかしかったのだ。仮面ライダーとして鍛錬を積んだ剛ですらこの調子だ、シフトアップしたとはいえ普通のクルーザーに出せる速度ではない。事実島風と卯月も並走するのに難儀していた


「うぇっぷ……クルーザーいじくったの絶対あのレモン博士だろ、ぜってー許さねぇ……やりすぎだろ……」

『今はまだ戦争終わりたてでデリケートな時期だからね。剛君とは言え情報が漏れないとは限らない、場所を悟られないようにするにはこうするしかなかったのさ』

「ジャミングなりでどうとでもなるだろ……てか監視ついてたのかよ……」


 剛の肩にぴょんと飛び乗ったのは戦極 凌馬(妖精さんver)だ。戦争が終わってからも艦娘や深海棲艦のために色々と暗躍もとい、駆けずり回った功労者……だ。うん、きっと、そう、たぶん、メイビー




『さてそろそろつく時間だ、上陸準備をしたまえ。迎えが近いぞ?』

「迎え? どこだよ、どこにも見えないぞ?」キョロキョロ

「! 剛! 電探に反応……真下?!」


ザッバァァァァァァァン!!!!!


「どわぁぁぁぁぁ?!」



177 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 22:29:43.89 ID:QX0DS/bv0



「む、少しズレてしまったか……転覆させてしまうとは思わなかった、すまない」

「ぎょえぇぇ?! 戦艦水鬼!」

「ぶっぶぐぶ……」チーン

「卯月が気絶した!」

『この人でなし!』

「我々は人ではないが……すまなかった。彼女は私が運ぼう」




 一度完全に転覆し、そして戦艦水鬼の艤装によって再び立て直されたクルーザーで剛は完全にダウンしていた




 クルーザーをひっくり返して現れたのは戦艦水鬼、この島の番人を務める深海棲艦だ。突然の鬼級の登場で気絶した卯月をお姫様抱っこし、島の港へと航路をとった


 そう、この島は深海棲艦の本拠地であり最後の楽園なのである。そしてそこに住む者たちは総称してこう呼ばれるようになった

『深海棲姫』 と



178 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 22:30:52.34 ID:QX0DS/bv0



「戦艦水鬼様が戻られたぞ!」

「例の特使たちも一緒だ、丁重に扱うように」

「提督は?」

「もうじき来られるだろう。あの人の性格から考えると5分前には着くはず」


 この島の港がにわかに騒がしくなる。まだ開発途中であれどそれなりの設備は整っており、深海棲艦たちのドックや外来者に対応するための簡易的な建物はあった。そして建物から先ほどの男と少女が出てきた


「提督が来られたぞ!」

「整列!」


 黒と紫の男は整列した部下たちに敬礼をし、楽にさせる。この島の主であり、深海棲艦たちの提督となったチェイスと成長した北方棲姫だ


 あれから深海棲艦たちは蛮野の呪縛から解き放たれた影響か、以前より血色もよくなり凶暴性もなくなっていた。そしてその影響は北方棲姫にも表れていた。 全体的に成長し、見た目年齢なら女子高生くらいにまで成長したのだ。この場合元に戻ったというべきなのだろうが


「特使は?」

「現在戦艦水鬼が引率してこちらへ来ると……」

「来たようだ」


そしてクルーザーと戦艦水鬼が帰港した




179 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 22:32:09.29 ID:QX0DS/bv0




「……………」

「……………」



寄港……したのだが、特使がクルーザーから出てこない。護衛の艦娘もいない。深海棲姫たちが怪訝な反応をしているとやっと特使がクルーザーから出てきた


「おい、本当に大丈夫か?」

「だいじょぶダイジョブ……」


 戦艦水鬼に肩を貸され、よたつきながらクルーザーから剛が出てきた。隣には島風とその方に乗る凌馬、そして戦艦水鬼の背中に卯月。あまりに珍妙な光景にチェイスですら怪訝な表情を見せた。が、そこはチェイス。すぐに表情をまじめに戻し敬礼で迎え入れる


「よくお越しくださいました」カッ

「おうチェイス、久ぶ…」


 剛が挨拶を最後まで言い終える前に辺りは阿鼻叫喚に包まれた。船酔いしたものが行き着く最後の行動、と言えば伝わるだろうか。査察が始まるのに数十分を要した。あと凌馬は殴られた
180 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/04(日) 22:34:46.32 ID:QX0DS/bv0
ココマーデ。ここからは小話が主になります。あと前みたいに本編後が気になる人たちが居たら書き込んでくれれば極力拾っていきたいと思います。
今夜はありがとうございました
181 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/18(日) 22:29:06.29 ID:xiwtLRZK0
長いことお待たせしました、明日更新します。剛が深海棲姫たちの家にお邪魔します
なんか見たい深海棲艦が居たら、書いておけば出るかもですよ
182 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/19(月) 22:31:59.09 ID:zqk9FmsJ0


「いやホント助かった、サンキュな」

「構わない、助け合うのがライダーのルールだ」

「いやルールって堅苦しいもんじゃないんだけどな」


 チェイスの統率する深海鎮守府の廊下をチェイスと剛は歩いている。剛は先ほどの一件で少々汚れてしまったので、チェイスの予備の深海提督服を着ている。
北方棲姫と戦艦水鬼は剛のイッテイーヨを目の当たりにし体調を崩したため席を外している。本人たちの名誉のために言っておくが、貰イッテイーヨはしていない


「それで、査察と聞いたが具体的にはどこを見るのだ?」

「んー、適当でいいんじゃない?」

「随分と大さっぱだが、大丈夫か?」

「そもそも俺が来たのは安全確認の意味合いが強いんだよ。近々艦娘と深海棲姫のイメージアップ運動が海軍で始まるらしくてな、その下準備みたいなもん」

「なるほど、そのカメラはそういうことか」

「そそ。適当に深海棲姫たちの写真撮って、現時点のこの島の状況とか色々と報告するのが俺の仕事ってワケ。ちゃんと撮影許可もあるぞ」

「そうか。なら食堂に行ってみるか? 島風と卯月もそこにいるはずだ」

「あいつら、俺をほっぽってメシ食いに行ったのかよ……ま、時間も時間だし、ついでにメシにでもありつきますかね」




183 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/19(月) 22:33:38.32 ID:zqk9FmsJ0




「あ、剛!」モッキュモッキュ

「おふぉいっほん」モギュモギュ

「てめーら口の中のモン片付けて喋れ!」スコン!スコン!

「こっちだ、剛」


行儀の悪い弟子二人をはたいてから剛はチェイスに続く。注文口に居たのは輸送ワ級だった。ただ頭部を覆っていた装甲が上へ持ち上がり、素顔が見えている。あの際どい格好にエプロンを付けているのでさらに際どさが加速していた


「提督……イラッシャイ……そちらの、方は……?」

「今日査察に来た査察官の剛だ」

「どもっす」

「ド、ドウモ……」

「定食二人分を頼む」

「横にずれて、お待ちクダサイ……」イソイソ






「へー、輸送艦が食堂もやってんのか」

「ここに来る以前にマミヤやイラコからちゃんと教習を受けている。味は保証しよう」

「あ、ちょっとあの娘撮っていい?」

「大丈夫か?」

「あの際どい格好のこと? 大丈夫な角度探すから大丈夫だって、一応オレカメラマンなんだぜ? てかさ、服とか着せてあげないの?」カシャカシャ

「着せようと努力はしている。が、もうあの格好になれたのかなかなか服を着てくれないんだ……服を作ったのに着てくれないと妖精さんたちも困っている。服を着たら逆に恥ずかしがるのだ……」

「えぇ……(困惑)」





184 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/19(月) 22:35:11.11 ID:zqk9FmsJ0




「お待たせシマシタ……日替わり定食、デス」コトコト

「ありがとう」

「おーウマそー! ありがとね」

「み、水はセルフです……ご、ごゆっくり……」


とりあえず二人はこちらに手を振る島風と卯月の傍へと移動した



「おぉ、うンめぇなこれ!」モッキュモッキュ

「うむ」ズズ


 今日の日替わり定食は和食だ。ゴハンの表面はツヤで輝く白米。汁物はニンジンと玉ねぎ、そして油揚げの入った味噌汁。小鉢はほうれん草のお浸し。主菜は食欲をそそる色と香りを纏うブリの照り焼きだ

長机の上には醤油や胡椒、そしてカラフルな粉末が入った入れ物が置いてある


「チェイス、これ何?」

「それは野菜のふりかけだ。野菜の皮やきれ端などを乾燥させて炒り、ダシの粉末と混ぜて作ったものだ。そのままご飯にかけるのもいいが、茶漬けにしても旨いぞ」

「へ〜え、使ってみよ」パッパッ


「あ、ヤバ! フリカケのフタ取れた!!」ドバァ

「……島風、余った分をこっちによこすぴょん」

「恩に着ます……」ショボン



185 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/19(月) 22:36:03.44 ID:zqk9FmsJ0



「ん〜、なぁチェイス」

「なんだ剛」

「見たことない娘がいるけど、もしかしてこの前の戦争から新しい深海棲姫って発見されてたりする?」

「ああ。蛮野は広範囲に拠点を分散させそこから各地に兵を送っていたようだ。ここにいるのは呉鎮守府強襲作戦の参加者とそれ以前に俺たちが保護していた深海棲姫たちだ。

 まだすべての拠点を制圧できたわけではないから、はぐれ深海棲姫がまだ各地にいる。目下の活動は艦娘達と合同でシーレーンを監視、そしてはぐれ深海棲姫の保護だ。蛮野が拠点にバックアップを残していないとも言い切れないからな」

「死んでからも迷惑なクソ親父でホントすんません……」

「剛が謝ることではない。一刻も早く残りの深海棲姫を蛮野の呪縛から解き放ってやらなければな」

「だな。俺にできることあったらなんでも言えよ」フリフリ

「……」ニコ フリフリ


剛の視線に気づいたリコリス棲姫が笑顔と手を振ってきた。剛も笑顔と手を振り返して答える。新人も馴染めているようだ





「ん?」

「今」

「「なんでもするって」」

「言ってねぇよ黙ってろウサギコンビ」



186 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/19(月) 22:37:18.66 ID:zqk9FmsJ0



「「ごちそうさまでした」」

「剛ってばおっそーい!」

「zzz……」

「さって、どこから回りますかねっと。おい卯月起きろ」スコン

「ぇうっ……」ムニャ

「そろそろシーレーン監視から戻ってくる部隊がある、迎えに行ってみるか?」

「お、いいね」



食器を返した4人はドックへと続く廊下を歩きだした
187 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/19(月) 22:38:08.32 ID:zqk9FmsJ0



ドック


『カンタイガ キカン シマシタ   カンタイガ キカン シマシタ ……』



「チェイス司令、監視艦隊、帰投しました」ピシッ

「ご苦労。報告を」ピシッ


 帰投した艦隊は駆逐艦がイ級にハ級、潜水艦がカ級ヨ級ソ級、そして旗艦が駆逐古姫だ。全員目立ったダメージはないが、多少の疲労が見て取れる。


「この島周辺には蛮野の拠点は残っていないと思われます。潜水艦たちやソナー妖精さんたちの確認も取れました。次回からはもっと索敵範囲を広げるべきかと」

「……わかった、以前から持ち上がっていた海上移動拠点についての計画を進めておく。艦隊は入渠し回復に努めること、報告書はそのあとで構わないから今日中に提出するように」

「へーえ、駆逐艦の姫級? それとも鬼級?」

「チェイス司令あの、この方たちは?」



見慣れない男に少々困惑気味の駆逐古姫。フォローするようにチェイスが剛を紹介する



「今回の査察でこの島に来た査察官たちだ。彼女は駆逐古姫、姫級の深海棲姫だ」

「詩島剛、よろしくな」ス

「島風でっす!」

「卯月だぴょん!」

「深海鎮守府所属、駆逐艦。駆逐古姫です。よろしくお願いしますね」ギュ





188 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/19(月) 22:40:05.23 ID:zqk9FmsJ0





「剛、アレはやらないのか?」

「あーアレ? やっちゃっていい感じ? 一応お堅い役目で来てるけど俺」

「アレですね!」

「アレだぴょん」

「これからもこの娘たちと長い付き合いになりそうなのだ、多少は無礼講だろう」

「アレ、ですか? 気になります」

「よっし、んじゃお言葉に甘えてやりますか! カモンコマーシャル! 行くぜ島風、卯月!」

「「アイ・アイサー!!」」



刹那、ドック中がド派手なスポットライトに照らされ騒がしくなる。そしてひときわ大きい白いスポットライトが3人を照らす



「捜索!」バルゥン!

「発見!」バルゥン!

「追跡!」バルゥン!

「「「撲滅! いずれもぉ〜マッハぁ!!」」」

「駆逐艦〜島風!」ババン!

「卯月!」ババン!

「そして! 仮面ライダーぁ〜〜! マッハー!」ドバーン!

「3人揃って!」

「マッハ「sかぜ「づき!」」 ………」


「…………バラバラじゃねーか!!」



剛の絶叫がドックに響いた。イ級とハ級はあくびをしていた
189 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/03/19(月) 22:40:59.92 ID:zqk9FmsJ0
ココマーデ。剛、そして駆逐艦。後はわかるね?(暗黒微笑
190 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/04/03(火) 22:08:21.45 ID:1k6eh0Dh0
通勤中に目に入る桜が奇麗です。近いうちお花見のお話を書こうそうしよう

今回は半分こライダーの決戦後のお話です
191 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/04/03(火) 22:12:40.08 ID:1k6eh0Dh0




鳴海探偵事務所


俺の名前は左 翔太郎……いい風の吹くこの町、風都を陰ながら守る


『仮面ライダー』だ ドヤァ


ちょっと前まで海軍に仮所属して風都を照井に任せ、風都周辺の海域を守ってたんだが……その仕事もようやく終わりを告げ、俺たちの探偵事務所……鳴海探偵事務所へ戻ってきたワケだが


「大変だ翔太郎!」バターン

「んがっ……んだよフィリップ。今俺は報告書をだな……」

「それどころじゃない! もっと重要で大変なことだ!」

「お前がそこまで取り乱すことか……何があった?」ズズ

192 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/04/03(火) 22:14:06.17 ID:1k6eh0Dh0

「………ミックが、居ないんだ……」ズーン

「………コーヒーうめぇ」ズズー

「翔太郎!! ミックが居なくなったというのにその態度は何だい?!」プンスコ

「腹減ったら戻ってくるんじゃねーの? アイツその辺のネコより賢いだろ」

「まぁミックがその辺りにいる野良猫よりも頭がいいのは周知の事実だけど、昨日の夜から戻ってないんだよ……」

「(しれっとのろけたな。あれ? これのろけになるのか?) 昨日の夜のエサは?」

「翔太郎、ミックは僕の家族だ。エサじゃなくゴハンと言ってほしいね」

「(めんどくせぇぇぇ!!) で? 昨日のミックのゴハンは?」

「夜のゴハンは食べていた。ミックはそのあとに外出したはずだ。それ以降ミックは朝ごはんの時にも姿を見せていない」

「何? 朝ごはんのときにも姿を見せてないのか?」ズズー

「うん……いつ誘拐されてもおかしくないから、いざという時のためにスミロドンのギジメモリ的なものを持たせてるけどry」

「ブーーー!!」(AA略)


相棒、いつからそんなになっちまったんだ……とりあえず俺はブチ撒けたコーヒーを拭き取るためにタオルを取りに走った



193 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/04/03(火) 22:15:01.53 ID:1k6eh0Dh0



「 バ カ か お 前 は ? !」

「さすがにやりすぎかとも思った。反省はしている。後悔はしていない」

「亜樹子から預かったスリッパを食らって反省しろ!」スパーン!



コンコン



「っと、依頼人か? どうぞ」バシバシ

「知っているかい翔太郎? スリッパというものは意外と底の部分は固くてそれで叩くと非常に痛いんだよごめんなさいマジ反省してるんで叩かないで」


ガチャ



「お久しぶりです左司令! お土産は私特性のカレーしかありませんでしたが、いいですよね! 答えは聞いてません!」



災厄がやって来たボスケテ。



194 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/04/03(火) 22:16:31.51 ID:1k6eh0Dh0


「すまない翔太郎、検索したいことが見つかったのでガレージに籠らせてもら」ガシッ

「まぁまぁ遠慮するな相棒。お前も久しぶりに会うんならちゃんと話をしないとな出ないと失礼だろう」ギリギリギリギリギリ

「放してくれたまえ、僕はこれから胃薬についての検索を始めなければならないんだ若菜姉さんがくれたこの大事な体をこれ以上酷使するわけにはいかないんだよ」ギリギリギリギリギリ

「お前鎮守府にいたときもずっとその手で難を逃れようとしてたよなその被害が他の艦娘に降りかかってたんだぞマジで」ギリギリギリギリギリ

「悪いことをしたと思っているよもちろんその分ちゃんとほしい情報などを渡していたからギブアンドテイクは成り立っていたはずだだからこの手を放してくれたまえ」ギリギリギリギリギリ


ヒック



あ、ヤバい。俺たちの脳裏に激しいアラートが鳴り響く



「わだじ……いっじょうげんめい……司令たぢのだめに……づぐっだのに……」ヒックヒック

「おっじゃましまーす! あ! 比叡ちゃんじゃない! 久しぶり……って何泣いてるの? あっ(察し」


ヤバい。これはアカン。比叡の目から大粒の涙がこぼれ始める。それに伴い隣の亜樹子の激情が加速度的に膨れ上がる。



「お前らそこに直れェェェェェェェ!!!!」

「「ヒエーーーーーーーーーーー!!!!!」」



かもめビリヤードの看板が激しくズレた。
195 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/04/03(火) 22:21:23.25 ID:1k6eh0Dh0
ココマーデ。翔太郎にいい加減春が着たらいいのに。申し訳ないが風都の女性はちょっと
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 11:08:15.18 ID:O1Gu2YnDO
風都探偵で春の気配はするものの…、
それ以上に不穏な気配がするのがな(笑)
197 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/05/10(木) 21:57:39.09 ID:31xoA60A0
申し訳ない、色々ごちゃごちゃしてました。ちょっとずつ書き溜めていくのでまっててね
198 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/05/11(金) 21:23:41.47 ID:bjgAm8rE0
書き溜めようとワード開いたら真夏の夜パロが書きかけで終わってた、当時の俺は何やってんだろ……

もう春じゃないけど花見編書き溜めてます
199 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/06/06(水) 21:47:52.91 ID:FhJ7TtVU0
もう葉桜とかいうレベルじゃないけど花見します
200 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/06/06(水) 21:49:36.79 ID:FhJ7TtVU0




呉鎮守府


北方「花見?」

チェイス「ああ。戦争終結を記念して大本営の空き地で花見を催すそうだ」

貴虎「チェイスは以前大本営に行ったことがあったな」

チェイス「季節がズレていたので気付かなかったが、桜が植わっていたのか」

夕張「私はチラッと見たことあるけど、綺麗だったよー」

チェイス「……深海棲姫たちはどうする」

貴虎「通達があったが、招待するそうだ。が、鎮守府を一日だけとはいえカラッポにするわけにもいかん、花見は前半組と後半組の二日に分けて開催される。深海棲姫たちと私たちは初日に参加することになった」

201 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/06/06(水) 21:52:46.64 ID:FhJ7TtVU0

チェイス「なにか、準備していくものはあるのか」

貴虎「そうだな……基本的には手ぶらでいいだろう。深海棲姫たちの参加費は海軍が持つそうだ」

チェイス「随分と羽振りがいいな」

貴虎「凌馬が色々と根回ししたようだ。つくづく敵でなくてよかったと思ったよ」






凌馬「テメーらブラ鎮提督連中全員全財産没収だぎゃー! おめーら僕らが来る前にガッツリ稼いでたっぷり貯めこんでんだろーーえーーー? 金がないのは金●がないのと同じ!! オラおよこし!! 寄こすんだよオラぁん?!」

ブラ鎮提督連中「ふざけんな!!」

凌馬「いやいやコレは投資よ? ちょっと金出すだけでこの汚い豚箱から出してあげようってんだよ? 破格だよ? それとお前ら、ホントに自分の立場わかってんの? ン? そのオソマツでプリンみたいな脳みそで考えてみ? ん?」

ブラ鎮提督s「」ブチブチブチブチ

凌馬「本当なら君たち国家反逆罪とかもろもろで即刻死刑でもおかしくないのよ? どう? 金で命が買えるなら安いと思わない? ン? てか本当は僕てずから君たち処刑したいところを必死でガマンしてるんだよ? 逆さ磔にして金●ちぎりとられたいの?」ガチャ レモーン!

ブラ鎮提督s「」ガクブルガクブル





加賀「プロフェッサー、またマンガを出しっぱなしにして……ドリフターズ、ですか。そういえば飛龍が読んでいたような……」




202 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/06/06(水) 21:57:03.73 ID:FhJ7TtVU0




花見当日


チェイス「着いたな」

北方「初めて来たけど、大きいね」

中枢棲姫「おい、本当にいいのか?」

チェイス「ああ。海軍のトップからお呼びがかかったのなら行かなければならんだろう。お前たちもあの戦争を終わらせた功労者なのだから」

中枢棲姫「ついこの間まで殺し合っていた相手と盃をかわす、か」

チェイス「誤解は解けたのだから問題ないだろう。中枢棲姫、他の深海棲姫たちをこちらに呼べ、警戒する必要はないとな」

中枢棲姫「わかった、提督」

チェイス「何?」

中枢棲姫「む、違うのか?」

チェイス「俺は提督ではない。ロイミュード、艦娘、深海棲姫。そして人間の守護者だ」

北方「あんまり変わんないね」

チェイス「……そうか?」

中枢棲姫「フフ、そうだな」



203 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/06/06(水) 21:58:02.17 ID:FhJ7TtVU0



貴虎「よく来たな、深海棲姫たちよ。今日は楽しんでいってくれ」

中枢棲姫「チェイス提督にも言ったが、本当に私たちを本拠地に招き入れてもいいのか?」

貴虎「これは一種のイメージアップ運動のようなものだ。対立しあっていた者同士が仲良く食事していればどう思う?」

中枢棲姫「恐ろしくマヌケで滑稽な画だな」

貴虎「それが狙いだ。人類の守護者たる仮面ライダーと艦娘が、かつての敵だった深海棲姫と仲良くしているという事実がよけいな連中を黙らせるカードになる。切り札はこれから作るがな」

チェイス北方中枢「「「??」」」

貴虎「まぁ深く考えず楽しんで来い。私は所用を済ませてから合流する」

204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/06(水) 21:59:31.72 ID:FhJ7TtVU0


光実「あ、チェイスさん」

天龍「お、来たか! お先にやってるぜー」ノシ

龍田「あらあら〜」サクサク

チェイス「ミツザネと天龍型か。お前たちも初日組か」

光実「えぇ、まぁ。ちょっと龍田、一人で竜田揚げ全部食べちゃダメだよ」

龍田「あら光実さん、食べたいの? タツタを? それじゃ、ン……///」ススス

光実「イントネーションの悪意はほっとくからね? いや、そういうのじゃなくて」

天龍「おいおい、俺の妹のアーンが受けられねぇってのか?」ン?

光実「いや、そry」

チェイス「好意は受け取るのが人間のルールではないのか」

北方「大人しくしろォ!」

天龍「3人に勝てるわけないだろ!」

光実「わかった、わかったから! あー……」

チェイス「(脳内のメモリーカードに録画……いや、もうないのだったな)」

北方「(タコヤキが録画してる)」

貴虎「(GJ)」

中枢棲姫「(なんだ?! 今あっちに行ったタカトラという提督がいたような……)」



龍田「ウフフ……」ペタ

光実「…………ちょっと」

龍田「あらあら光実さんったら。おベント付いてるわよ〜」ヒョイパク

光実「龍田さんがつけたんだよなぁ……てかお弁当のイントネーションおかしくない?」


<イィーーン……イィーーーン……タタカエ…タタk  オニイチャンスワッテテ! ゲシィ グフッ


中枢棲姫「(なんだ?! 今度はガラスから声が聞こえたぞ?!)」


龍田「そういえば光実さん……喉乾かない?」サーッ!

光実「申し訳ないがその何かを盛ったであろうアイスティーはNG」




205 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/06/06(水) 22:00:15.27 ID:FhJ7TtVU0




北方「仲が良いようで何よりだね!」メソラシ

天龍「龍田の将来も安泰だな」

チェイス「平穏とは」



剛「おうチェイス、さっそくで悪いが助けてくれ」

チェイス「また駆逐艦をたぶらかしているのか」

剛「してねーよ!! ロリコンじゃねぇって何度言ったらry」

島風「剛―!! 逃げるなんてヒドいよー!」ガシッ

卯月「大人しくしろォ!」ガシッ

駆逐棲姫「艦娘及び深海棲姫に勝てるわけないでしょ!」ガシッ

浜風「暴れんなよ……! 暴れんなよ……!」グルグル ギュ

不知火「不知火になにか落ち度でも?」カシャン

満潮「一緒に花見弁当食べるんだよあくしろよ!」

206 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/06/06(水) 22:04:10.11 ID:FhJ7TtVU0




北方「仲が良いようで何よりだね!」メソラシ

天龍「龍田の将来も安泰だな」

チェイス「平穏とは」



剛「おうチェイス、さっそくで悪いが助けてくれ」

チェイス「また駆逐艦をたぶらかしているのか」

剛「してねーよ!! ロリコンじゃねぇって何度言ったらry」

島風「剛―!! 逃げるなんてヒドいよー!」ガシッ

卯月「大人しくしろォ!」ガシッ

駆逐棲姫「艦娘及び深海棲姫に勝てるわけないでしょ!」ガシッ

浜風「暴れんなよ……! 暴れんなよ……!」グルグル ギュ

不知火「不知火になにか落ち度でも?」カシャン

満潮「一緒に花見弁当食べるんだよあくしろよ!」

207 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/06/06(水) 22:04:53.11 ID:FhJ7TtVU0

北方「増えたねー」

チェイス「満潮に関してはキツ目ではあるが普通に誘っているだけだな」

天龍「浜風と不知火のやつらガチで拘束しにかかってるな……」ロープトテジョウッテ

剛「だー! 俺はこれから仕事があるの!! 離れろって!」グイグイ

貴虎「落ちていたこのカメラは詩島剛のものだったか」

剛「あ、タカトラ提督! こいつらどうにかしてくださいって!」

呂500「ですって!」

剛「誰だよ君! まだ撮らなきゃいけない写真が……」

貴虎「ふむ、撮った写真のデータを見る限り十分だ、あとは自由に過ごしてくれていい。ウチの青葉も張り切っていることだしな。駆逐艦たちを頼むぞ」ピッピッ

剛「」

チェイス「……剛、あまり羽目を外しすぎないようにな」スタスタ

剛「助けてくれよ! いや助けてください!」

北方「ダメです(無慈悲)」

剛「おいちょ、待て待て待ってくれ! はなs…うぉぉぉぉぉ……」ズルズル



西城「もげろ!!!!」血涙




208 :シグナルイロハ ◆3.K/vgceb. [sage saga]:2018/06/06(水) 22:05:58.65 ID:FhJ7TtVU0




重巡棲姫「大変だ中枢」

中枢「なんだ?」

重巡「ある艦娘がウチの駆逐艦を捉えて離さない。駆逐艦たちが疲弊し始めている」

中枢「ふむ、どこだ」







長門「あ^〜駆逐艦可愛いんじゃ^〜」ナデナデナデナデナデナデ

くちくイきゅう「イキュー」イヤイヤ

くちくハきゅう「グエー」ジタジタ

くちくロきゅう「ヤリイカァ……」ブクブク

くちくニきゅう「ウモゥ……」チーン



中枢「おいそこの戦艦」

長門「あ^〜……」ナデナデナデナデナデナデ

チェイス「…………」チューン マッドドクター

中枢「ウチの駆逐艦たちを放せ、嫌がっているだろう!」

長門「んふふふふふふふふふふふふ」ナデナデナデナデナデナデ

チェイス「…………」フルブレイク ドクター



<あbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb!!




元帥「なんだ?!」

貴虎「?」

工廠長「酒に酔ったやつが暴れてんだろ。ま、そのうち鎮圧されるだろうしほっとけ」グビグビ
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