ガヴ「家族ごっこ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 14:01:20.58 ID:bzdOYqbC0




ある日、姉さんがハニエルにせがまれ下界に来る事になったらしい…ハニエルの前では昔の私に戻らなくてはいけない…

ガヴ「はぁ、まじでだるい」

ヴィーネ「誰かさんが片付けないから急いで片付ける事になったんでしょう?普段からしてたら何にも」

ガヴ「はいはい、ヴィーネには感謝してるよ愛してる」

ヴィーネ「そんなっガヴ愛してるなんて//」

ガヴ(チョロ悪魔)

ヴィーネ「それにしても、買い込んだわねお金大丈夫なの?」

冷蔵庫の中や、床にあるお菓子を見てヴィーネは呟いていた

ガヴ「まぁ、ぶっちゃけきついけど…これを気に天界の文化が進めば安いものかと」

ヴィーネ「ふーん…ガヴ、掃除で汚れちゃったからお風呂借りるね?」

ガヴ「おー、ついでに泊まってけば?」

ヴィーネ「明日、お姉ちゃん達が来るんだから今日は帰るわ」

ガヴ「あっそ」シュン



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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 14:17:18.56 ID:bzdOYqbC0


そして次の日、インターホンが一人きりの部屋に鳴り響く…重い足を動かしながら玄関の鍵を開けた外には二人の天使が居た

ゼル「久しぶりだなガヴリール、今日は何だすまんが厄介になるぞ…」

普段とは違って少し申し訳無さそうに話し掛けてくる。こんな姉さんも新鮮だ

ハニ「お姉ちゃーん久しぶり!!本日はお招き有り難うございます?」

ハニエルも元気良く挨拶をする、多分姉さんに習ったのか招いては居ないぞ

ガヴ「お姉ちゃん、ハニエル今日は来てくれて有り難う!!私も会えるの楽しみにしてたんだよ」

我ながら気持ち悪いと思う、昔の私は良く平気でやれたものだと感心する程だ。そのまま二人を部屋に招き入れる、姉さんは一度クローゼットの方へと視線をやるが再び此方へと向き直ると溜め息を吐いた、どうやらヴィーネにやらせた事がバレたみたいだ

ゼル「あの子にも今度礼をせんとな」

やっぱりバレてる

ガヴ「ハニエル、疲れたでしょ?はいジュース」

私は話題を誤魔化す為にハニエルにオレンジジュース、姉さんに炭酸のオレンジを進めた

ハニ「有り難うガヴお姉ちゃん」ゴクゴク

ゼル「頂くとしよう…」ゴク

ゼル「なっなんだ、此れは」ゴホゲホ

おや〜?炭酸は初めてでしたか優等生の姉さんがそんなジャンキーな飲み物に手を出すまいと思っていた通りだな

ゼル「計ったな…」

ガヴ「妹を疑うのは良くないよ?」

ハニ「そうだよ、ゼルお姉ちゃん?」



3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 14:29:12.50 ID:bzdOYqbC0


ガヴ「所で、お姉ちゃん達は此れから何処へ行くの?」

ゼル「さぁ、取り敢えず下界に来るのが目的だったから特には決めていなかったな…」

ハニ「私はガヴお姉ちゃんと会えたから満足だよ?」

妹よ、可愛い事を言ってくれるじゃないか…ってこれ私が案内してあげる事になるバターンなのでは?

ゼル「そうだ、ガヴリール折角だから…」

ほら、きた…夜中のネトゲが駄目になった挙げ句休日を姉さん達に捧げる事になるとは……

ゼル「ここら辺をあんな…んっ?」

話の途中で姉さんが言葉を途切らせた、すると独り言の様に何かを呟いている

ゼル「すまん、ガヴリール、ハニエル…たった今私への依頼が来てしまった…ハニエルすまないが天界へ戻らなくてはいけないのだが」

ハニエル「えっ……だっ大丈夫、ガヴお姉ちゃんに会えたんだもんもう充分だよ」

あぁ、やっぱりこの子は気を使ってしまう…こんなに小さいのに仕方ないと理解してる…

ガヴ「じゃぁ、ハニエルは夜までお姉ちゃんと一緒に遊んでようか?」

ハニ「えっ!!本当!!」

ゼル「良いのかガヴリール?お前だって」

ガヴ「良いから、待たせたら悪いんじゃないの?神の右腕が遅刻じゃ格好つかないよ?」

ゼル「すまない…」

ガヴ「これお土産に溶ける物もあるから冷やしといてね」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 14:36:52.54 ID:bzdOYqbC0


姉さんを見送った後、二人きりとなった私とハニエル…さて啖呵を切ったまでは良かったが、案内する程…詳しい訳でもなくハニエルが楽しめそうなのが家にある訳でもない…

ガヴ「ハニエル、何して遊ぼっか?」

ハニ「んーと、こうえん?って言う所に行ってみたい!!」

ガヴ「公園か、分かった」

公園…遊具も沢山あるし同年代の子も居る、そんなに遠くも無いしベストな場所だ…タダで遊べるんだからな

公園

ハニ「ねぇねぇ、お姉ちゃんこれは?」

ガヴ「あぁ、これはシーソーと言ってこうやって交互に上がったり下がったりするんだ」

ハニ「わぁ楽しい!!」

上がったり下がったりしてるだけで何が楽しいかは良く分からんが、ハニエルが喜んでくれているから良かった

ハニ「あっ、今度はあれ乗りた!!」ピョン

ガヴ「んっ、どっぐわっ!?」

教訓、片方がいきなりおりると尻を強打する覚えておこう

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 17:08:14.83 ID:bzdOYqbC0


一通りの遊具で遊んでいると、段々と暑くなっていた体を動かしているのと日差しが強くなっているからだ…お腹の虫も鳴いてきたので一旦家に帰る事にしたのだが…

ガヴ(ハニエルにカップ麺なんかじゃなー)

私はポケットに手を突っ込み、中に収納していたスマホを取りだしある人物へと電話を掛けていた

ガヴ「あっ、ヴィーネ?うんガヴ、あのさハニエルが遊びに来ててさ悪いんだけど料理手伝ってくれないか?おーおーオッケーサンキュー愛してる」

そう言いながらスマホを切った、何やら悶絶する音が聞こえたが無視した。後、もう直ぐで家に辿り着く

ハニ「…お姉ちゃん、好きな人いるの?」

衝突すぎて分からなかった

ガヴ「何でそんな事を聞くんですか?」

ハニ「だって、今愛してるって言ってたから」

ガヴ「あぁ、今のは親友にお礼のつもりで言ったんですよ」



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