珠美「ANT-TAMAMI」

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1 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 11:06:11.59 ID:RCf5/rGlO

〜346プロダクション地下 秘密研究室〜


ヤギ「ンメェェェェ」


ジジジ…

ヤギ「?」バシュッ

ヤギ「……!!」シュウウウウ


ヤギ?「……」


ぴにゃこら太(ミニ) 「ぴにゃあ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ダメか…」

「いつもこうだ。理論は完璧で無生物の縮小には成功している」

「だが生物に使えば遺伝子に異常をきたし、よくわからんブサイクに変化してしまう!」

「…だが私は諦めんぞ。あのくそったれのドクター崩れめ」

「奴が我が身可愛さに持ち出し隠匿した粒子などなくとも、私はこの技術で私の野望を実現してみせる…!」


「見ていろ…」


「ドクター・ハマグチ……!!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497319571
2 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 11:09:54.11 ID:RCf5/rGlO

モバマスと「アントマン」のクロスです。

一昨年の安部ンジャーズや先日のロリコンソルジャーに影響されてスレ立てしました。

上手くいけば割と短く終われると思うのでよろしくお願いします
3 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 11:10:51.32 ID:RCf5/rGlO
追記。
読み方は「アンタマミ」のつもり。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 11:23:33.44 ID:bkFISm5so
MCUクロスが増えてる…いい流れだ
期待
5 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 11:34:52.35 ID:RCf5/rGlO

『わが社は、プロダクションとしての根本的なイメージを見直すこととなった』

『バラエティ路線の仕事は減らしていく予定です。将来的には無くなるものと思ってください』

『それを踏まえて、各々のキャラクターを見直してほしい』


鈴帆「バラエティをなくすってどういう事ばい!」

笑美「うちらから笑いを取ったら何が残るねん…」

仁奈「あのひとたち、何を言ってやがったですか? 教えてくだせー珠美おねーさ…」



仁奈「…珠美おねーさん? どっかいてーんですか?」
6 : ◆PuHJ7kHIMM [sage]:2017/06/13(火) 16:27:51.90 ID:ghuBj5ae0
アントマンすき

アントマン・アンド・ザ・ワスプも楽しみ
7 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 17:18:35.42 ID:8Kk3oa5U0

「「「!」」」


笑美(うっわ…珠美はん、うちらよりめっちゃ落ち込んどるやん…)

笑美「ま、まーまー珠美はん! おっちゃんらはああ言っとったけど、何とかなるやろ!」

春菜「そうですよ! こういう時はメガネをかけて! 視界をスッキリさせれば気分もスッキリします!」


珠美「……あ、ありがとうございます」

珠美「…でも珠美は大丈夫です。……落ち込んでなどいられません故! どんな逆境でも日々是精進あるのみです!!」

鈴帆「珠美しゃん……」

鈴帆(どう見ても空元気ばい……)


珠美「で、では! 珠美はこれにて失礼します!」

あやめ「あっ……珠美殿!」

珠美「あやめ殿もお疲れさまでした! では!!」タッ





珠美「……」

珠美「……はあ」
8 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 17:22:50.88 ID:8Kk3oa5U0

瑞樹「あら、どうしたの珠美ちゃん? ため息なんてついちゃって」

珠美「!」ギクッ

珠美「み、瑞樹さん!? い、いえ珠美はため息など……」ポン

珠美「……あっ……」ナデナデ


瑞樹「…大方、美城常務の改革のことでしょ?」

瑞樹「おねーさんに話してみて? その位はしてあげられるから」

珠美「……」


珠美「…いえ、違うのです瑞樹さん」

珠美「珠美が気にしていたのは、常務の改革のことじゃなくて……」
9 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 17:32:06.82 ID:8Kk3oa5U0

――――――――――――――――――――


珠美「常務の企画自体は、珠美……実はそんなに嫌じゃないんです」

珠美「聞いたところによると、常務が求めているのはつまり『カッコいいアイドル』ってことですから」

珠美「剣を棄てるのは嫌ですし、バラエティのみんなが悲しんでるのも納得できませんから、決して賛成というわけでもないんですが……」

珠美「それでも、美嘉さんや瑞樹さんみたいな、綺麗で大人なカッコいいアイドルになれると言うのは、珠美にとっては魅力的でした」


瑞樹「……ふんふん。それで?」


珠美「ショックだったのは、『珠美が』今日呼ばれたことなんです」

珠美「それってつまり、珠美は『カッコよくない』って思われてたってことで……」


珠美「……っ珠美は! 綺麗でカッコいい女性になりたくて! 大人な女性になりたくて! アイドルになったのに!」

珠美「本当は誰からもそう思われてなかったことが! 分かってしまったんです!!」



珠美「……結局珠美は、ただの可愛らしいちびっ子としか思われてないんです」

珠美「それが悔しくて仕方ないんですっ……!!」
10 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 17:39:29.00 ID:8Kk3oa5U0

瑞樹「……」

珠美「うっ……ううっ……!!」グスグス


瑞樹「…『可愛らしいちびっ子』でいいと思うけどなあ」

瑞樹「私からしたら、ちっちゃくて可愛い珠美ちゃんがすっごく羨ましいのに」

珠美「ッ……ダメなんです……珠美はオトナになりたいんです……!」


瑞樹「……そっか」ナデナデ


――――――――――――――――――――


珠美(――それから珠美は、情けなくも、何時間もぐずり続けて)

珠美(――ずっと頭を撫でてくれていた瑞樹さんを、長い時間突き合わせてしまいました)


珠美(――ようやく泣きべそが落ち着いて、瑞樹さんにお礼を言って、涙をふいて寮に帰ったところで)



珠美(――珠美宛てに荷物が届いていることを知ったのです)

11 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 17:54:03.77 ID:8Kk3oa5U0

――――――――――――――――――――


ブウウウウウン


羽アリ「……」


ジイイイイイイ




??「……ほう。あれが、孫がいつも話している『珠美殿』か」



――――――――――――――――――――
12 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 17:54:41.80 ID:8Kk3oa5U0

〜346女子寮〜


珠美「…脇山珠美! 只今もどりました!」


鈴帆「……お!」

笑美「珠美はん帰って来たで!」


ババッ


珠美「え!? み、皆!? な、なにか珠美に御用でも……!」

笑美「なーなー見てーな珠美はん! なんやめっちゃおもろそうなプレゼントが珠美はんに届いてんねん!」

裕子「ライダースーツ? ですかね? とにかくサイキックな一品です!」

春菜「いい感じのゴーグルがついたマスクもありますよ! ぜひ着てみてください!」

鈴帆「いい感じに笑いが取れそうなスーツばい! これで元気出すけんね!」


珠美「す、スーツ?」

笑美「せやせや! …あー、勝手に開けたわけちゃうんやけどな? 知らん人からの荷物やったから、寮長さんが開けるときに見せてもらったんや!」

仁奈「なんか、すげー赤かったですよ!」

珠美「赤いライダースーツ……? どうしてそんなものが、珠美のもとに……」

春菜「さあ…? 何か、スーツを見た途端あやめちゃんが外に出ていきましたが、その理由も良く分かりませんでしたね」

鈴帆「とにかく着てみんしゃい! きっと素敵な贈り物ばい!」


珠美「は、はあ……?」
13 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 18:27:56.51 ID:8Kk3oa5U0

〜珠美の部屋〜


珠美「……着てみたはいいのですが」

珠美「なんか微妙にカッコよくないというか、ダサいというか……」

珠美「こう言うのは光ちゃんにあげた方が良いのでは?」


< 珠美はーん、もう着たー?


珠美「! ま、待ってくだされー!」

珠美「……うーん。あまり珠美の好みに合うようなものではありませんでしたな。見せるだけ見せて、欲しい人にあげますか」



珠美「……ん?」


珠美「よく見ると、両手の部分にスイッチみたいなものが……?」
14 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 18:42:52.98 ID:8Kk3oa5U0

珠美(試しに左だけ……)カチッ

珠美「…何も起こりませんね」

珠美(じゃあ右は……?)カチッ



シュウウウウウウウウウウウウウン



珠美「……?」

珠美「…………!!!?」


珠美「なっ……なっなっなっ!?」

珠美「何が起こったのですか!?」


珠美「こんな……なぜ……」


珠美「なぜ周りのものがこんなに大きく!?」


珠美(……いや、周りが大きくなったんじゃなくて……)



珠美「―――珠美が小さくなったのですか!?」
15 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 18:52:28.35 ID:8Kk3oa5U0

> …いくらなんでも着替えるの遅くないですか?

> 私達じゃ恥ずかしがるかもしれませんし…仁奈ちゃん、ちょっと見てきてくれませんか?

> わかったー!


仁奈「珠美おねーさんー? どーしたでやがりますかー?」

珠美「…あっ! 仁奈ちゃんちょうどいい所に! 助け……」


ジジッ


≪さらに小さくなった気分はどうだね? 脇山珠美≫


珠美「…えっ!?」


珠美「だ、誰ですか!? いきなり頭の中に声が……!? もしやこれがユッコちゃんの言うサイキック!?」


≪…いや、ヘルメットに通信機能がついてるだけだが≫


珠美「あ、なるほど……それもそうですな」

珠美「…いえ、そんなことより! あなたは一体誰ですか!? このスーツを珠美に送った人ですか!? なぜこのようなものを…!?」


≪しばらく君を見ていたんだよ。今の君と同じ視点から≫


珠美「今の珠美と同じ? それはどういう……」


≪まあなんだ、まずは増々小さくなった体を楽しみなさい≫

≪言っておくが、君が嘆いていた小さな体も随分と恵まれたものなんだ≫

≪それより小さい……アリのような体になってしまえば、危険はもっともっと増える≫


≪例えば……≫


≪そこにいる子供のようにだ≫
16 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 19:00:16.34 ID:8Kk3oa5U0

珠美「こどもって……」


ドオン!


珠美「え……ぎゃーーーーーーーー!!?」


ドシーン!

ドシーン!


珠美「ちょ……ま! あぶな! 潰される!」

珠美「止まって! 止まってください! ちょっとやだやめてー!」


珠美「仁奈ちゃあああああああああん!!!」


――――――――――――――――――――


< チョットヤダヤメテニナチャーン



仁奈「……? なにか聞こえやがりましたけど、きのせーですね」

仁奈「珠美おねーさーん! どこに行ったですかー!?」ドタドタ


――――――――――――――――――――


ドオオオオオオン!!!


珠美「イヤアアアアアアアア!?」

珠美「き、聞こえていないのですか!? 仁奈ちゃん!? 珠美はここにいますー!!!」


ガチャ


笑美「仁奈ちゃんどないしたん? 珠美ちゃんおらへんのか?」

仁奈「そーなんです……かくれんぼしてやがるですか?」

笑美「なんでそないな事……ん?」


珠美「あ! 笑美ちゃんが気付いてくれました! おーい笑美ちゃ」


笑美「」スッ

E:ハリセン


珠美「んっ?」


笑美「オラアアアアやぶ蚊死ねコラアアアアアア!!」


珠美「えーーーーー!?」バッ


ドゴオオオオオオン!!



珠美「な、なんでーーーーー!!?」
17 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 19:06:09.63 ID:8Kk3oa5U0

仁奈「笑美おねーさん、どーしたですか?」

笑美「あー逃がしてもーた……ん? いやな? さっき蚊みたいなん見つけてもーてな?」

笑美「すぐ潰さんかったら夜中ブンブンほんまやかましいし、痒いし、潰さななー思ってたんやけど……」

笑美「でも見失ってもーた! 仁奈ちゃん! かまれる前に探して潰すで!」

仁奈「! それは大変でごぜーます! 仁奈も見つけるですよー!」



珠美「……!!」ガタガタガタガタ


珠美(ダメです…! 今見つかったら話も聞いてもらえず潰される!)

珠美(今はとにかく逃げねばなりません! とりあえず二人に見つかる前に部屋から逃げねば……!)ダッ


スカッ


珠美(……ん?)

珠美(え、何この穴)

珠美(こんな小さい穴が、珠美の部屋の床に空いてたなど―――――)


ヒュウウウウウウウウウ


珠美「うわああああああああああああああああ!!!!!」
18 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 19:16:42.43 ID:8Kk3oa5U0

〜346女子寮・キッチン〜


ボスッ


珠美「あいたたた……あんなに小さな穴、普段の珠美には気付きませんな……」

珠美「何はともあれ、脱出できて良かったです。はやく元の大きさに戻る方法を探さねば……」


珠美「しかし珠美が着地したこれは一体……」

珠美「……キャベツ?」


ゴオッ


珠美「上からなにか……」

珠美「!!!」


――――――――――――――――――――


響子「ふんふふんふーん♪」トントントン

響子「みんな喜んでくれるかなー?」トントントン


――――――――――――――――――――


ザクゥ!


珠美「ギャーーーー!!」


スパア!!


珠美「ちょ、切れる、切れるう!」


メキメキメキメキメキ(キャベツの繊維が破壊される音)


珠美「きゃ、キャベツの千切りですか!? 近くで見るとこんなに破壊感たっぷりだとは!?」

珠美「いや言ってる場合じゃない! やだ怖い怖い怖い!!」


珠美「逃げねば!」ヒュウウウウウ
19 : ◆AyvLkOoV8s [saga]:2017/06/13(火) 19:32:22.89 ID:8Kk3oa5U0

〜個室〜


珠美「あ、危ない所でした……あやうく珠美ごと料理される羽目に……」ヒュウウウウ

珠美「キッチンの下は、確か個室! さっきのような危ないことは恐らくないは……」ヒュウウウウ


ドスッ


珠美「ぐえっ!? な、なんですか今の衝撃は……まだ落下していたと思うのですが……」

珠美「それに、地面と言うには少し独特な手触りと言うか……何やら丸みが……」


珠美「……球?」

珠美「それにこの色……」


珠美「……もしや野球のボール?」


< よーし! 我らKBYD!気合い入れていくよ!

< そーれっ!


珠美「友紀さんの声……一体なにをしt」


カキイイイイイイイン!!!


珠美「オワアアアアアアアアア!?」


ボスッ


幸子「ちょっ!?」ビリビリ

友紀「おー、いいよ幸子ちゃんナイスキャッチ!」

幸子「ちょっと友紀さん!? 今わりと本気で打ちましたね!? ボクのカワイイ顔に当たったらどうするつもりだったんですか!?」

友紀「だいじょーぶだいじょーぶ! 普段あたしが鍛えた幸子ちゃんならこれくらいキャッチできるって信じてたからさ!」

幸子「そ、そうですか……? ま、まあ当然ですね! カワイイボクですし!」

紗枝「えらい本格的な『のっく』やなあ」



珠美「……おええええ」フラ


珠美「こ、これ以上打たれる前に……下へ……」フラフラ
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