後輩♀「は〜〜〜っ……」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 04:32:01.37 ID:W8BWaSkdo
は? もっと頑張ってどうぞ。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 04:35:34.37 ID:w9hWZoXm0
すまん>>16が見えない
19 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:49:34.57 ID:8m9gaPIE0


ミーンミンミンミンミンミン‥


後輩♀「…………」


後輩♀「…………」


後輩♀「……ぁっつ」


男「……夏、やからなぁ」


後輩♀「あぁぁぁ……っつい」


男「せやから……夏やしな」


20 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:50:47.60 ID:8m9gaPIE0


後輩♀「いやいや、暑くなるにも程があるやろ。この暑さは明らかに、何かしらの何かの基準を犯してるはずやん」


男「……知らんけど? その『何かしらの何か』ってお前の中にしか存在せえへん基準やん絶対」


後輩♀「普通に……。…………。……あるよ」


男「むっちゃタめたやん! その不自然な間の長さに俺は疑わざるを得ないわ」


後輩♀「いやホンマ、多分あるでコレ? こんだけごっつ暑いのに『何かしらの何かを決める何かの基準』がないことのがおかしいんとちゃう?」


男「ほら何か増えてもうてるし。お前の中にしかない基準なのにお前の中でもブレブレやん」


21 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:51:40.06 ID:8m9gaPIE0


後輩♀「…………」


男「気温を元に測るんか、不快指数が元なんか意味分からんし。一向にその正体が掴めへんわ」 


後輩♀「……うっさいわハゲ。一度のボケにツッコミ量エグいんじゃボケェ」


男「……えっ、あれボケやったん?」


後輩♀「むしろそれ以外の何なん?」


男「普通の会話か思うとったわ。いや、それなら真面目に聞き返して悪いことしたな」


22 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:52:36.36 ID:8m9gaPIE0


後輩♀「……別にええよ、もう」


男「熱でちょいとセンサー鈍っとんのかな? まあ、お前もショボいボケやったし堪忍な」


後輩♀「いや、ええて……」


男「それやったら改めてキチンと突っ込むわ」


後輩♀「ホンマええから! 過去のボケに時間差でツッコまれるとか、あたしメッチャみじめな風になるやん……」


男「フゥー……。……………」


23 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:53:29.34 ID:8m9gaPIE0


後輩♀「…………」


後輩♀(うわあハズい……何であたしがこんな辱め受けんといかんの……?)


男「ほな、行くで……」スッ‥


後輩♀(嫌や帰りたい……帰ってオヤツに取っといたプリンたらふく食べたい)


男「なんでやね〜ン」


後輩♀「雑ぅツッコミ!」


24 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:54:34.24 ID:8m9gaPIE0


後輩♀「なぁハゲカス先輩、聞きたいことあんねんけど」


男「二つの意味で何やねん後輩。俺は新種の生き物か? ハゲ目カス科のセンパイか?」


後輩♀「いや別にそこはツッコまんでええねん。ただ受け入れたらええわ」


男「受け入れられるかぁ! そんなモン無抵抗で受け入れたら腹ん中イガイガするわ!」


後輩♀「あたし夏休みの宿題で作文あんねん。何で夏がこんな暑う感じるか書くんやけどな」


男「レポートを作文言うやつ、昨今初めて見たわ……」


後輩♀「分からんことばっかでカス先輩の手を借りたいんよ〜」


男「頼みごとするからハゲ取ったん? その小賢しさに腹立つわあ……」


25 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:55:52.16 ID:8m9gaPIE0


後輩♀「さっそくやけど先輩、この暑さは何を目標にして、どこを目指せばええか分かる?」


男「知る訳あるか。お前の頭どないなっとんねん、どうして暑さに目標設定させなアカンねん」


後輩♀「あたし思うねんけどな、こんだけ並外れた暑さを生み出すからには、ソイツは相当な情熱……パッションを秘めとるに違いないねん」


男「太陽やからな。あと情熱言い終えてんのにパッションに直すんやめろ、何でか知らんけど鼻につくわ」


後輩♀「せやけどきっとソイツは、目指す目標が見つからんくて燻っとんねん。一生懸命になれるモンが見つかればごっつ熱うなれるヤツやと思うねんけどなぁ……」


26 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:56:37.92 ID:8m9gaPIE0


男「六千ケルビンやからな。それと、そのスポーツ漫画みたいなノリ何なん? 何でか知らんけどごっつ腹立つから控えろや」


後輩♀「あたし……あたし思うねん! そのパッションさえハジければ、アイツはもっと輝けるって!」


男「輝けるやろなぁ、太陽フレアやからなぁ、代わりに俺らは真っ白な灰に燃え尽きるんやろなぁ」


後輩♀「なあ……今の聞いてどう思うん? アイツの暑さに足りんのは何やと思う?」


男「足りてへんのはお前のオツムだけなんだよなぁ……」


27 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:57:50.75 ID:8m9gaPIE0


ジュアー‥ジュアー


後輩♀「……さっきから、何や地面焼けとらん? ジュワーッて聞こえる気ぃするんやけど」


男「この辺コンクリートジャングルやし、こんくらいの暑さならアスファルトは灼けてまうからな」


後輩♀「ホンマ!? 卵わったら目玉焼きになるんかなっ!」


男「なるけど地面にこびり付いて取れんくなる、見た目は鳥の糞のが近いな。フライパンとちゃうから底ザラザラやし加熱足りんから食うたら腹壊すで」


後輩♀「……先輩、試したことあるん?」


28 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 06:59:25.54 ID:8m9gaPIE0


男「二度はせえへんよ」


後輩♀「一度目はあったんやな……」


男(まあ、ウソなんやけど。こうゆうとかんとやりかねんしなぁコイツ……)


男(後輩のために泥かぶるなんて、我ながら立派な先輩やん俺……)


後輩♀「じゃあ先輩! 次はオムライスに挑戦しよか!?」


男「地獄行きの切符発行な、お前」


29 : ◆U0ojPV9x6E [sage]:2017/07/09(日) 07:04:47.69 ID:8m9gaPIE0
今度こそやで
(・ω・)ノシ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 08:06:12.89 ID:a69+3/nSO
まだやれる
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 13:01:04.35 ID:d+WS5nRQo
先輩?あんたのパッションはまだまだハジケたいて叫んでるんちゃんうか?
32 : ◆U0ojPV9x6E [sage]:2017/07/09(日) 13:04:14.60 ID:8m9gaPIE0
面白すぎんねん! セトウツミ面白すぎんねん! 読んでたらパッションが止まらないんじゃぁぁぁ……!
33 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 13:05:11.88 ID:8m9gaPIE0


後輩♀「なあ先輩、シリトリせえへん?」


男「……はあ? 嫌やけど」


後輩♀「ええやん! どーせ暇してんねやろ? マクド行くしか能ないやんな? ならあたしのこと構ってーや!」


男「絶対嫌や、何が悲しくて夏休み最後の日にアホの子の相手せなあかんねん」


後輩♀「せやかて、あたしら高校生やで? あたしに至っては花の女子高生や。ふつーに息してるだけで恋ゲニウム摂取し放題できるはずの年頃やん」


男「なんやその真っピンク色の物質」


後輩♀「それが夏に! 周りが海やら何やらに行ってる夏にやで? クーラー効いた部屋でゲームするだけってどー思う?」


34 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 13:08:46.23 ID:8m9gaPIE0


男「ええやん別に。俺インドアやし」


後輩♀「あたしもインドアやから部屋にいるのはんよ! けど一人さみしく夏休み過ごしたないねん。せやからシリトリしてや!」


男「接続詞の用法間違えとらん? あからさまに俺の事情が無視されてるやん」


後輩♀「いやいや、先輩はこーんなかわええ子と夏の思い出作れんねんで? あたしは暇つぶせるしウィンウィンやん」


男「シリトリしか夏休みの思い出がないとか屈辱的すぎるやろ……むしろ一個もあらへん方が清々しいわ」


後輩♀「むぅぅ……!」


男「……ハァ。一回だけなら付き合うたるわ」


35 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 13:10:06.52 ID:8m9gaPIE0


後輩♀「! ええの!?」


男「ああ、ただし終わったら絶対に帰れよ?」


後輩♀「うん! 普通にやってもおもんないし、じゃあ動物縛りで、」


男「夏休みの課題、カバンに詰めなあかんし」


後輩♀「……あ」


男「……? 『あっ』って何やねん」


後輩♀「先輩に付きまといすぎて終わってへん宿題ある……」


男「嘘やろ!? 期限明日やぞ……」


36 : ◆U0ojPV9x6E [saga]:2017/07/09(日) 13:11:01.41 ID:8m9gaPIE0


後輩♀「どないしよ先輩っ……?」


男「どーするもこーするも自業自得やん。潔く諦めるのが吉だって今朝の占いでゆーてたで」


後輩♀「まずいねんまずいねん、諦めたらホンマまずいねん! 先輩お願い、手伝ってぇ……」ウルウル


男「…………」


男「あー……ったく、半分渡せ。しゃあないから手ぇ貸したるわ」


後輩♀「ホンマ!? ごっつ感謝や、今うちから宿題持ってくるー!」ドタバタ


男「……間抜けすぎて笑うに笑われへんなぁ」ハァ


37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/12/27(月) 11:42:18.01 ID:UXhfPuJoo
あげ
17.34 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)