【メイジの転生録】 - F A I T / G R A N D O R D E R - 【FGO】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/11(火) 01:02:01.20 ID:B9jx8QQO0

✝ 前 世 覚 醒 せ よ ✝

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「 --- 運命って。前世って。一体なんなんだ? 」

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【注意】このSSはフリーゲーム メイジシリーズ三作目「メイジの転生録」と「Fate/GrandOrder」のクロスオーバーです。
メイジシリーズを知らない方には解らない単語及びキャラクターが飛び交うので悪しからず。
運命的に少しでも気になったのなら、「メイジの転生録」をDLしプレイする事をお勧めします。

なお当方は非メイジであり、にわか仕込みな知識しかないので狂いメイジの方々からすると「ん?」となる事もあるかと思いますが、如何か見守って下さると嬉しく思います。

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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499702520
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/11(火) 01:05:56.79 ID:B9jx8QQO0

……

.

-- 【人理継続保障機関 フィニス・カルデア】

((( … )))

「う、…んー…」

((( …て )))



((( 助 け て !!! )))



「わ、ッ!?…て、何だ、夢か」

頭の中で声が反芻する。まるで誰かが助けを求めて居る様な声だった。だが、起きた彼は其の声に聞き覚えは無い。

彼の名は藤丸 立香。人理修復と言う使命を背負った、若きマスターである。

彼の片手の甲には、赤く輝く令呪がある。其れは英霊(サーヴァント)を使役する主の証。

「…やけにリアルな夢だったな。まさか予知夢…?」

額に浮き出る冷や汗を、令呪の灯る手の甲で拭ってはベッドから降りようと ---

「先輩ッ!!」

「うわッ!?」

そうした矢先、彼の部屋の扉を荒々しく開き声を張り上げる眼鏡の少女。

「ど、どうしたんだよマシュ。そんなに慌てて」

マシュと呼ばれた彼女はひどく慌て、走って来た様子だ。

「実はッ、特異点が! …いえ、兎に角、管制室に来い、との事です!」

そう叫ぶや直ぐ、彼女はベッドから降りようとしていた彼に移動を促した。

「まさか…よし、行こう!!」

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3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/11(火) 01:19:35.35 ID:B9jx8QQO0
-- 【カルデア 中央管制室】

「おぉ、来たね。其の様子だと良く寝てたみたいだ。無理もない、ついこないだまで ---」

「うん、御早う…で、一体どうしたの? ダヴィンチちゃん。」

レオナルド・ダ・ヴィンチ。通称ダヴィンチちゃん。

元は男だが、英霊として召喚される際に自らの容姿をモナリザめいた姿にした天才(へんたい)である。

「うん、今回は…日本のある場所で何やら反応を検知してね。特異点と言えるのか如何か微妙なんだ。」

「微妙…とは?」

マシュが問い掛ける。

「いやね、こう…魔力が物凄く蠢いているんだ。だが、どれもこれも何かがおかしい」

「何かって何さ」

「…さぁ、私でも良く分からないよ。だから、今回も君に頑張って貰おうと思ってね」

ゆるく首を横に振った彼…否、彼女は立香の肩を叩き、笑顔を見せる。

「場所は『宿命ヶ原』と言う街だ。前々から魔術師が良く集う街だと思って居たけど…此の魔力量は異常なんだ」

目を伏せ、悩まし気に唸る彼女の長い説明を聞き流す様に欠伸を漏らす立香。

「 --- そんじゃ、取り敢えず行って原因を確かめてくればいいんだよね? 」

説明を続けているダヴィンチにとそう告げれば、レイシフト…特異点に赴く為に、コフィンにと入る。

「…兎に角、宿命ヶ原は今や未開の地と言っても良い。何があるか解らない…十分に気を付けてくれたまえ」

「大丈夫です。私が、絶対、守りますので!!」

何時の間にやら、戦闘形態にと礼衣を変えているマシュが意気込み、彼に続く様にコフィンにと入っていく。


---- 藤丸 立香。此れは彼の運命を巡る人理録。



~~~~~~

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/11(火) 01:45:40.97 ID:B9jx8QQO0
--【宿命ヶ原 河川敷】

「…ぅ、…此処は…」

ふと目が覚めると、立香とマシュは河原にと寝ていた。二人は徐に立ち上がり、辺りを見回す。

「…どうやら、レイシフトに成功した様です。此処がダヴィンチちゃんの言っていた【宿命ヶ原】なのでしょう」

そして彼女がカルデアへと通信をしようとすると ---

..

.

--- 突 然 の 稲 妻 !! ---

.

..

「危ないっ!!」

「何だぁッ!!?!!」

立香へ目掛け飛来せし稲妻をマシュが盾で受け止める!

そして稲妻の飛んできた方向にと二人は目を向ける。

其処には ---

「 いよォーう…てめェ、見ねぇ顔だな。俺の "気丈螺旋" で増幅した雷を防ぐたぁやるじゃねー… 」

蒼い髪。赤い瞳。片頬に逆三角のタトゥー。そして体に纏った雷。

「な、何だお前はァー!?」

突然現れ、突然攻撃してきた彼にと、立香は捲し立てる様に叫ぶ。

「うるっせェよクソ虫が! …てめェら、何者だよ。大方徘徊者って訳でもねーだろ?」

「…先輩、どうやら彼は此の街について詳しそうです。其れに…あの力。一般人、と言う訳では無さそうです」

「嗚呼、確かに。…其処のあんた。俺は藤丸 立香。こっちはマシュだ。俺達は此の街について調べるために来たんだ!」

立香はマシュの前にと歩み出ると、彼に向かい自分達の名前。そして目的を告げた。

「…あァ? 調べる? はっ、メイジ気取ってんじゃねェーぞ。其処のオンナはやるみてぇだがよ」

「メイジ? …メイジって、何だよ」

聞き慣れぬ言葉に首を傾げる立香。

「んだ、なんも知らねェのか。…クフフゥ! 俺は絶叫ヶ原 武羅卯(ぜっきょうがはら ぶらう)! 破壊のメイジだ!!」

稲妻を揺らしながら、大きく腕を広げ大仰に名を名乗る。

「話は終わりだ。…なに、俺の運命が、オマエを…」

そして強引に会話を切り、改めて彼らにと向き直り

「 デリートるって事だったって事だよ !!! 」

更に増幅した稲妻を、彼らに向け放った。


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/11(火) 02:12:49.23 ID:B9jx8QQO0

「くぅ、っ…!!」

盾を突き立て、稲妻から立香を守るマシュ。彼女の腕には時折、盾を伝い電流が迸る!

「はっ! 耐えるじゃねーの…けど守ってばっかじゃ俺ぁ倒れねぇぞォー!?」

底が見えぬ程に稲妻は段々と勢いを増し、彼女に襲い掛かる。

そして、其の時 ---

..

.


--- 突 然 の 交 流 !!! ---

.

..

突如、立香とマシュの後ろから雷電が弾け飛ぶ。

其の雷電はブラウの稲妻を押し返し、電流を返却した!

「ヘウッグ!?」

反撃を受け怯んだ彼は、其の場にと膝を着いた。

「この雷は…まさか!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 07:29:24.67 ID:uxb3dGKJO
どうでもいいがフェイトの綴りが間違ってんのは何か意味があるのか?
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/11(火) 07:35:28.94 ID:B9jx8QQO0
「そう! 私だ!!」

立香。マシュ。ブラウ。各々の視線は現れた人物にと向けられた。

「私がニコラ・テスラ…。…天才だ。」

掌から青白い電気を発しつつ、現れた彼。

彼は立香の使役する英霊の一人であり、彼もまた、雷を操る者である。

「クッソッ…! この、やろァ…ッ!!」

雷撃を受けたブラウが立ち上がり、彼らを睨み据える。

そしてテスラは彼を諭す様に、こう告げた。

「…直流でも、交流でも無い雷電を操る者よ。同じく雷電を操る者として忠告するが、…一人では些か不利ではないかな?」

そして、立香とマシュも彼にと目を向ける。

「クソァ…確かにフクロにされんのは勘弁だぜ…」

決して愚かではない彼は、悪態を吐けば観念した様に目を伏せる。

「…そう言えば、テスラ。どうして此処に?」

ふと、唐突に登場した彼にと立香は訊ねる。

「何。マスターを守る為以外に理由はあるまい。…ふむ。それにしても私だけではなく他の者は来て無いのか。…此の街の何処かで徘徊しているのやも知れん」

そして、テスラはブラウにと向き、歩み寄って行く。

「若き雷電よ。案内を頼めるかな?」

そして彼に向け片手を差し出した。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/07/11(火) 07:37:15.48 ID:B9jx8QQO0
>>6

メイジシリーズ特有の態とな誤字です。
ちょくちょくそう言った言葉や単語が出て来ます!
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/07/11(火) 07:51:08.81 ID:B9jx8QQO0

「…」

ブラウは応じる様に片手を伸ばし ---

「バァアアアアアカ!! 誰がてめェらの案内なんざすっか! てめェらの運命は又今度消してやんよ!!」

そして彼にと御返しと言わんばかりに思い切り増幅した稲妻を浴びせた。不意打ち故か、テスラは身を怯ませて仕舞う。

「あっ! テスラ、大丈夫ッ!?」

立香はスタン状態にと陥った彼に駆け寄り、其の隙にブラウは離脱して行った。

「ぬぅ…不覚。矢張り交流以外は信用ならんな…」

「まぁまぁ、俺達が助かっただけでも儲けものだよ」

立香は怨み事を呟く彼を宥める様に微笑み掛けた。

「…ですが先輩、情報は無しのままです。先程の彼を探さなくてはいけないのでは…?」

マシュがそう訊ね、立香は悩まし気にうぅんと唸った。

「そうなんだよな…いや、取り敢えずはカルデアと通信をしよう」

そして一先ず、先程中断してしまった通信を再開する事にした。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/11(火) 08:07:09.01 ID:B9jx8QQO0

『やほ。やっと繋がったみたいだね。首尾はどうだい?』

通信越しに管制室に居るレオナルドの声が聞こえる。

「どうもなにも、前進無し。いや、まぁテスラと合流出来たしありっちゃありなんだけど…」

『何だ、じゃあさっきから通信出来なかったのは彼のせいなのかな? 物凄い電磁場でろくに音声も拾えなかったぞ?』

「あぁ、其れは多分…えぇと、ダヴィンチちゃん。メイジって知ってるかな?」

事情を説明する前に、立香は気になった言葉を訊ねる。

『メイジ? 「Mystic Aurapower Generating Evolseed」…略してMAGE。平たく言えば君と同じ魔術師さ』

「魔術師…確かにあれは、…」

『何だ、其れじゃあ君はメイジと遭遇したのかい? どんな?』

「どんなって --- 」

「あれは悪鬼エジソンの様な男だ! 私の交流を浴びてなお動き、且つ私も痺れさせた、雷電を操る者である!」

彼の通信にと割り込むテスラ。余程逃げられたのが苛立ったのか、其の声は少し荒い。

「うわッ、お、落ち着いて…! …ふぅ、兎に角そう言う事。名前は…ブラウ、とか言ったっけ」

『成る程、雷を操る魔術師か。…其れで、ソイツは?』

「其れが…逃げられちゃって」

苦笑いをしつつ、申し訳なさげに報告する。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 17:55:34.81 ID:OTNbFnAWO
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