立香「麻帆良学園だって?」

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35 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:22:39.47 ID:t85/OKgX0
立香(百貌さん、今のところ危険は無いんだよね?)

百貌『はい、一度ゴーレムに襲われかけていましたが、気付かれる前に呪腕のが処理しました。
中身はこの学園の長だったため殺してはいませんが、あと二三日は目が覚めないでしょう。』

立香(了解。 あまり表に出せない状況でアサシンの気配遮断は有用だからね。
いつもありがとう。)

百貌『お気になさらず、ハサンの一人として、こうした任務に就けるのなら十分に満足です。』

立香「ふぅ……さて、じゃあ皆、今日の授業はテスト勉強にしようか。
各自自習、何かわからない事があったら何でも聞いてね。」

「「「はーい!」」」
36 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:23:12.71 ID:t85/OKgX0
立香(確か図書館島には魔術書の噂があったな………あれだけオカルトに頼るなって言ったのに………)

百貌『確かに最初はその魔術書の噂を頼りに向かったようですが、今は真面目に勉学に励んでいます。
………きっかけは褒められたものでもありませんが、現状そこまで怒りを覚える必要も無いでしょう。
帰ってきたあとは説教が必要でしょうが。』

立香(そうだね、説教は明日帰ってくるまでとっておこうか。)

百貌『えぇ、それが良いかと。 最近のマスターは思考が酷く魔術師に寄りかけていますから。
あまりカッカせずに、少しはリラックスでもしたらどうでしょうか?』

立香(そりゃ良いや、帰ったらマシュに癒してもらおう。)

百貌『はい、それくらい楽に考えた方が良いでしょう。
こちらに来ていないサーヴァント達も、マスターの事を心配している様子ですしね。』
37 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:23:44.96 ID:t85/OKgX0
〜テスト前土曜日(テスト二日前)〜

立香「はい、今日の補習はここまで。 委員長、号令を。」

あやか「起立! 礼!」

立香「よし、今日はこれで全部終わり、皆帰って自習なり頭を休めるなりする事。
本番は明後日だ、無理をしてテスト中に居眠りなんてしないように。」

「「「はーい!」」」
「明日テスト終わったら映画でも見に行こうよ」「今日はゆっくり寝よーっと」「はぁ、帰るぞ茶々丸」「了解しました、マスター」

立香「さて、図書館島だったか………まったく、そろそろ迎えにいかないと、テストに遅刻したら意味がないってのに。」

百貌『裏口があります、そこまで案内しましょう。』

立香(ありがとう、任せる。)
38 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:24:19.64 ID:t85/OKgX0
立香「―――――で。 これは何?」

百貌『エレベーター、ですね。 これを使うと彼等の居場所に繋がる階段の最上段まで行けます。』

立香「…………まぁ良いか。」ポチッウィーン

百貌『エレベーターは少ししたら止まり……ましたね、この後は長い階段を下る事になりますが』

立香「………あー、うん、何分掛かるかな、これ。
底が見えない……あぁ、もしかしてあの光かな?」

百貌『はい、あそこです。 あそこに庭園のような場所があり、そこで昼夜勉学に集中している状態ですね。』

立香「仕方ないか………それじゃあ降りよう。」
39 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:25:16.16 ID:t85/OKgX0
〜図書館島・地底図書館〜

立香「ネギ先生、帰りますよ。」

ネギ「立香先生!? どうしてここに!?」

明日菜「うっそ本当になんで居るの!?」

立香「裏口から入ってきましたからね。 で、勉強はしっかり出来た?」

夕映「まぁ、バッチリです。 ここに居る全員がご褒美を貰うつもりなので、覚悟するです。」

古菲「ふっふっふ、今から立香先生との組手が楽しみアル!」

まき絵「ご褒美何にしようかな〜♪」

楓「今回ばかりは、拙者も自信があるでござるよ。」

木乃香「皆頑張っとったから、先生もびっくりする思うえ♪」

立香「それは何よりだね。
じゃあ今日明日はテスト本番に向けて疲れは残さないように、しっかり休むこと。
んじゃ裏口から出て帰るよ。」

「「はーい」」
40 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:25:50.97 ID:t85/OKgX0
立香「ところで、何でわざわざこんな所まで?」

夕映「ここに、読むだけで頭がよくなる魔法の本があると言う噂を聞いて、それを求めて来ました。
本はこの通りです。」

立香「………ネギ先生?」

ネギ「いや、あの、この本があれば学年一位も確実になるかなぁと思ったり思わなかったりしまして、その………」

立香「はぁ………補習を始める前、何て言ったか覚えてますか? はい復唱。」

ネギ「う……くれぐれもオカルトに頼らないように、です………。」

立香「分かっているなら結構、あとでお説教の時間です。
そっちの6人も、昨日は授業を無断欠席したわけだし、テストが終わったら反省文を書いてもらうからそのつもりで。」

明日菜「う……で、でも、勉強はしてたわけだし、コイツだって勉強見てくれてたわけだし、
わざわざお説教しなくても良いと思わない? 先生の授業を受けたって事にして欠席取り消しとかになったり………」

立香「なりません。
あと説教に関しても、昨日一日の職務を放棄した事、生徒を危険に巻き込んだ事が主な原因です。
教師としての自覚を持っていないなら、今回のテスト如何に関わらず教師をやるには早すぎたと判断できますし、
自覚を持った上でこんな事をしでかしたなら、それはそれで問題です。
今回説教のみで済ませるのは俺の優しさだと思ってください。」

ネギ「は、はい………」
41 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:26:30.78 ID:t85/OKgX0
立香「それと夕映さん、さっきの本を見せてもらえるかな?」

夕映「? はいです。」

立香(メディア)パラリ

メディア『………ただの本ね、魔力は後付された見せかけだけの物、内容はただの学術書よ。』

立香「それじゃ、これは没収で。」

夕映「何でですか!?」

立香「これに頼って気を抜かれても困るしね。
テストが終わったら返すけど、まぁオカルトに頼っても自分の力は付かないし。
これが無くても、当然目標点は取れるでしょ?」

夕映「ま、まぁ、本気を出せば余裕ですけど。」
42 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:27:04.94 ID:t85/OKgX0
立香「じゃあこれを預かっても問題なしと。
っと、このエレベーターで地上まで上がれるから、生徒6人は先に行ってて。
多分全員乗ったら重量制限に引っかかるから。」ブー

楓「………ギリギリ引っかかるようでござるな。
拙者もネギ坊主と先生と一緒に上がる事としよう。」
43 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:27:39.82 ID:t85/OKgX0
楓「さて、皆も行ったようでござるし、立香殿に一つ聞きたい事があるのでござる。」

立香「ん、何か勉強でわからない事でもあったのかな?」

楓「立香殿……拙者と同じ裏の者でござろう?」

立香「……ネギ君?」

ネギ「こ、これは僕は知りませんよ!?」

楓「あぁ確かにネギ坊主から聞いたのではないでござる。
拙者も、たまに真名と仕事をしているでござるからな。」

立香「どこまで聞いてる?」

楓「真名が呼び出された際に行われた事を、全て。」

立香「………わかった、これなら隠す必要も無さそうだね。
で、聞きたいことってのは、これだけじゃ無いんだろう?」
44 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:28:23.83 ID:t85/OKgX0
楓「勿論でござる。
……立香殿は、英霊なる者を呼び寄せる事が出来ると聞いたのでござるが………
此度のテストの褒美として、その英霊に会わせてもらうのは可能でござるか?」

立香「へ? あ、あぁ、呼ぶ相手にもよるけど、問題は無いな。」

楓「拙者、甲賀流の忍の者の英霊と会ってみたいのでござる。」

立香「甲賀か………いや、俺の呼べる英霊には居ないな。
風魔のなら居るんだけども。」

楓「なんと………!」

立香「あと織田信長とか。」

楓「っ……! こ、これはどちらも捨てがたいでござるな。
風魔の者とも言の葉を交わしてみたいと思うが、
かつて甲賀の主君であった織田信長殿と言葉を交わす事が出来るかもしれぬとは………」

立香「まぁ今回の分は一人にしておこうか。
もう一人はまた別の機会に会わせてあげるよ。
ほら、エレベーター戻ってきたし、帰ってからゆっくり考えるようにね。」

楓「むぐぐ……了解でござる。」


このあとネギ君にしっかり説教した。
夜はマシュを抱き締めて寝たらすごい安らいだ。
45 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/15(火) 15:29:55.55 ID:t85/OKgX0
今回の投下はここまで 今日も頑張ってパーツを集めてきます。
後半戦とか特異点解決後にエレシュキガルピックアップとかワンチャンないかなぁ………
46 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:00:24.69 ID:/Qt2ae1/0
ちょっとだけ投下していきます



〜テスト翌日・放課後職員室〜

立香「で、結果は」

ネギ「二位に10点差も付けての快勝ですよ! やった! これで僕も先生で居られます!」

立香「ご褒美ラインにも全員到達………軽いものだと良いけど。
今年度の予定は、ちょうど来週に修了式、二週間の春休みの後に新学期突入。」

ネギ「学園長が言うには、僕は正式に2-A……じゃなかった、3-Aのクラス担任に、
立香先生はその副担任になるそうです。」

立香「まぁネギ先生の近くで仕事をするのはわかってましたけどね。
来年度もよろしくと言うことで。」

ネギ「は、はい! えと、お手柔らかに………」

立香「普段から真面目にやってれば、怯える理由も無いんですがね?
まぁ今日の所はそれは置いときましょうか。 一先ずは試験合格おめでとうございます。
じゃあ今日は特に急ぎのものも無いですし、定時で帰りますね。」

ネギ「はい、お疲れ様です。」

立香「今日は少しだけ飲んじゃおうかなっと。」

このあと酔ったマシュと滅茶苦茶にゃんにゃんした
47 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:01:23.96 ID:/Qt2ae1/0
〜修了式後〜

ネギ「と言うわけで、明日から春休みですがあまりハメを外しすぎないようにしてくださいね。
それでは皆さん、3年生になったらまた会いましょう!」

あやか「ネギ先生、少しよろしいでしょうか?」

ネギ「いいんちょさん、どうしました?」

あやか「この後ですが、先週のテストの結果が一位だった事を祝してパーティーをしたいのです。
それで、皆にしっかりと勉強を教えてくれて、補修にまで付き合ってくれたネギ先生、立香先生にも参加して頂きたいのですが…」

ネギ「パーティー……良いですね!」

立香「んー…ダメとは言わないけど、俺とネギ先生はまだ仕事中だからね。
この後すぐやるとなると、少ししか参加できないけど、それで良いかな?」
48 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:02:40.88 ID:/Qt2ae1/0
あやか「む、それは……先生方も今回のパーティーの主役ですし、途中で欠けると言うのも……」

ネギ「立香先生、生徒の皆さんの都合次第ですが、17時半以降なら大丈夫ですよね?」

立香「……そうですね、使う場所にもよると思うけど……」

あやか「場所でしたら、女子寮前の芝生の辺りを予定しております。
多少遅くなっても集まる事は簡単ですわ。」

立香「それなら大丈夫か、暗くなった後でも引率が付いていれば問題は無いだろうし……」

あやか「では、本日午後6時に女子寮前に集合と言うことでよろしいでしょうか?」

立香「それなら大丈夫だ、今夜は楽しむとしようか。」

ネギ「では、この後の仕事も長引かないようにしないといけませんね!」

立香「午後6時なら、急げば一旦帰って準備も出来そうだな……。」

あやか「では、準備はこちらで済ませておきますので、お待ちしておりますわね。」
49 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:03:25.48 ID:/Qt2ae1/0
〜女子寮前・18時〜

立香「っと、危ない危ない、遅刻する所だった。」

明日菜「先生遅いわよ!……って、後ろの人ってもしかして」

立香「そのもしかして、だな。」

マシュ「初めまして、マシュ・藤丸です。
その……先輩の、その、お嫁さん、です………!」カァァァ

立香「マシュ、そこまで恥ずかしがらなくても。」

マシュ「いえ、その、本当に嬉しいんですけれど、こうして自己紹介するのはまだ慣れないと言うか……
藤丸って名乗ると、その、本当に先輩のお嫁さんになったんだって実感が湧いて、嬉しくて、すこし恥ずかしくて………」

明日菜「いいんちょコーヒー頂戴! 苦いの!」
50 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:04:14.17 ID:/Qt2ae1/0
あやか「明日菜さん、普段ブラックのコーヒーなんて飲まないでしょうに、突然どうしたんですの?」

明日菜「先生が奥さん連れてきたけどすっごい甘い!口の中ザラザラする!」

あやか「まぁ……」

立香「ほら、この間写真見せたら興味があるみたいだったし、今日はせっかくだから連れてきたんだけどさ。」

マシュ「ちょっと待ってください先輩! 写真っていつのですか!?」

立香「ん? ほら、無人島の時のだよ。」

マシュ「あれって水着姿の時のじゃないですか!?」

立香「大丈夫大丈夫、見たのは女子と子供だけだから。」

マシュ「そういう問題じゃなくてですね!」

立香「ほら、生徒の皆が興味あるみたいだったからさ。
俺も、かわいいお嫁さんの事を皆に知ってもらいたかったんだよ。」

マシュ「そっ……そんな事言っても誤魔化され……ゴニョゴニョ」カァァァァ

あやか「なるほど、これは確かにコーヒーが欲しくなりますわね。」

明日菜「でしょ?」
51 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:05:17.99 ID:/Qt2ae1/0
立香「じゃ、この後は俺とマシュは少し離れてるから、自由交流と言うことで。
皆も、俺だけじゃなくてマシュにも聞きたいことがあるかもしれないし。」

ハルナ「ほほーう………じゃあ先生の奥さん……マシュさん?にしつもーん!」

マシュ「な、なんでしょう?」

ハルナ「ずばり、二人の出会いは! あと先生をどうして好きになったのか!」

マシュ「出会い……ですか。 すこし長くなりますけど、良いですか?」

ハルナ「メモ帳の用意も出来たしバッチコーイ!」
52 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:06:20.32 ID:/Qt2ae1/0
マシュ「では……私は、先輩と会う前まで、体が酷く弱かったんです。
それで、生まれた建物から外に出たことが無かったんですけど、そこの新しい職員として、先輩が来たんです。」

マシュ「先輩は、来たその日にその建物の廊下で倒れていて、そこを見つけたのが最初でしたね。」

マシュ「その後に、所長…そこの一番偉い人の説明会があったんですけど、そこで先輩は居眠りをしちゃって、
所長にビンタをされた後、説明会を追い出されちゃったんです。」

マシュ「それから……30分くらいですね。 建物で爆発事故がありました。」

マシュ「建物の大部分の職員の皆さんと、先輩の同期にあたる方たちは皆事故に巻き込まれて、
私も例外じゃなく、降ってきた天井に下半身が押しつぶされて、身動きが取れなくなってしまったんです。」

マシュ「出血も酷く、もう助からないかなと思ったその時、たまたま追い出されていた先輩が戻ってきました。」

マシュ「でも、先輩でも天井なんて動かせませんし、私を引きずり出す事も出来ませんでした。」

マシュ「辺りは炎に包まれて、あぁ、もう死んじゃうんだなと思っていた私の手を、先輩が握ってくれたんです。」

マシュ「必死に、でも笑顔を作って、大丈夫だよ、絶対助かるから、そう言って励ましてくれて。」

マシュ「奇跡が起きました。 救助が来て、私は助け出されて。」

マシュ「ほとんど潰れていた下半身も後遺症無く治り、酷く弱かった体も人並み以上まで回復していたんです。」

マシュ「………と、こんなところでしょうか。」
53 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:07:40.12 ID:/Qt2ae1/0
ハルナ「うっわー……先生最初の方は情けない感じだったのに、後半はやってる事イケメンすぎでしょ。」

マシュ「先輩が私の手を握って励ましてくれた時、こう、初めての気持ちが私に生まれて。
最初はわからなかったんですけど、一緒に過ごしていくうちに、これが好きって事なんだなってわかってきて。」

ハルナ「マシュさんすっごい乙女の顔してるね〜」

まき絵「じゃあ私も聞きたいことあるんだけどね〜、今の聞いた限りだと、先生って先輩要素無いよね?
じゃあなんで先輩って呼んでるの?」

マシュ「それは……なんででしょう?」

まき絵「へ?」

マシュ「最初は、外を知らない私にとって、私よりも人生経験が豊富な先輩を先輩と呼んでいたんですけれど……
いつの間にかそれが定着していて、今でもそれが治らない……と言うのが一番近いですかね。」
54 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:08:36.67 ID:/Qt2ae1/0
マシュ「あと、結婚してから、その、あなた、とか、立香さん、とか呼んでみたんですけど、どうしても恥ずかしくて。
結局、それまでの先輩呼びから変わっていないんです。」

ハルナ「ほーほー……いやー甘酸っぱい、ラブ臭半端ないわー。」

マシュ「ラブ臭……?」

ハルナ「んじゃ次、マシュさんから見て、先生の凄い所とは!」

マシュ「凄い所………そうですね、挙げたらキリが無いですけど………。
人の扱い、動かし方が上手い事でしょうか。」

ハルナ「んー?」

マシュ「適材適所って言葉があるじゃないですか。
先輩はそれを確実に当てはめていくのが上手なんですよ。
だから、全体の指揮とかを任せれば、ほぼ全員が全員実力以上の力を出し切る事が出来ますね。」

ハルナ「んー、そういうとこはまだ見たことないし、あんまり想像出来ないかなー?」
55 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:09:31.06 ID:/Qt2ae1/0
マシュ「あとは……個性的な人たちと仲良くなるのが上手だったりしますね。
年齢性別種族問わず、いろんな人と話して、打ち解けるのが凄い早いんです。」

マシュ「他にもありますよ! 例えば、昔仕事の中で追われてる女の子を助けるというものがありました。
相手はすっごい用心棒を引き連れてて、女の子を引き渡せと言ってきたんですけど、先輩はノータイムで一言黙れと。
相手は勿論切れたんですが、そこから限られた手札でその用心棒を打ち倒し、女の子を追う悪い人たちも倒しちゃったんです。」

ハルナ「その用心棒ってそんなに凄かったの?」

マシュ「そうですね……わかりやすく言うなら……あ、先輩からギリシャ神話って習いました?」

ハルナ「えっと……先々週だったかな?」

マシュ「ギリシャ神話で例えるなら、こっちは少し強い人間、用心棒は英雄ヘラクレスってところでしたね。」

ハルナ「絶望感ハンパ無い!?」

マシュ「その時は、相手が女の子を狙っているのがわかりきってたので、先輩が女の子を抱え上げ、ひたすら逃げたんです。
逃げて、逃げて、その間に罠を張って、最後は大きな落とし穴に用心棒を叩き落として終了!
一時間以上女の子を抱えて全力で走って逃げてた先輩は、その直後に倒れこんでしまいましたが、あの時も凄く格好よく見えていましたね。」

ハルナ「先生って、昔から超人染みてたんだ……」
56 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:21:40.84 ID:/Qt2ae1/0
マシュ「あと、先輩は凄く優しいんです。
さっきとは別の仕事なんですけれど、紛争地帯に行った時に私と先輩、もう一人の同行者は現地の飢えた人たちに襲われました。」

マシュ「難なく返り討ちにはしたんですけれど、その人たちの目的は、私たちが持っていた食料だったんです。」

マシュ「先輩は、持っていた食料の中から比較的日持ちしないものを調理して、その人たちに分け与えました。」

マシュ「その人たちからは凄く感謝されて、すぐに別れたんですけれど……その少し後に、私たちがピンチになった時、
その食料を分け与えた人たちが救援に来てくれたんです。」

マシュ「その時の事を話したら、先輩はあの時の甘さが良い方向に繋がったとか言って恥ずかしがるんですけどね」

ハルナ「へー……あ、ちょっと質問。
その時って、どうしてわざわざ日持ちしない食料を更に調理までしたの?
保存食の状態で渡した方が、その人達のためになるんじゃ……」

マシュ「先輩が言うには、もしあの場で保存食を渡していたら争いの火種になるから、との事です。
つまり、渡した食料を奪い合って、死者まで出てもおかしくは無かった、と言う事ですね。」

ハルナ「そこまで先を見てたんだ………で、結果その判断が最良になったと。」

マシュ「はい、先輩は甘いと言っていましたけれど、やっぱり先輩は優しいんです。
他にも色々話したいんですけど、ちょっと機密の保持に関わるので話せないのが残念ですね。」
57 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/21(月) 15:25:20.91 ID:/Qt2ae1/0
投下終了
主人公とマシュにはいつまでもラブラブの甘々で居てほしいものです。
いえ、他の鯖とのカップリングを否定するわけではありませんが。
エレシュキガルとかエレシュキガルとかヒロイン度高いですよね。
次回投下は未定ですが、今月中にもう一回は投下したいですね。
早く麻帆良祭とか魔法世界編とかやりたい……っ!
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 15:29:21.22 ID:gdsUGhA80
おつ

拙者はメルト派!
59 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/22(火) 11:43:02.99 ID:jeCKABku0
本日十三時半からちょっとだけ投下予定
今日で学年トップおめでとうパーティー編(?)は終わる予定です。
60 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/22(火) 13:29:24.45 ID:jeCKABku0
〜立香side〜

エヴァ「おい。」

立香「ん、どうかした?」

エヴァ「貴様はあの輪の中に入らなくて良いのか?」

立香「あー…見た感じマシュが俺の事を話してるみたいだし、ちょっと入ってくのは気恥ずかしいかな。」

エヴァ「そうか………少し話に付き合え。」

立香「良いけど……ん? 今飲んでるのってワイン?」

エヴァ「別に構わんだろう、私も子供なのは見た目だけだ。
生きた年月は貴様よりも圧倒的に上だ。」

立香「………まぁぶどうジュースだって事にしておこうか。 で、話ってのは?
わざわざ幻影の結界まで張って、こっちの内容だろう?」
61 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/08/22(火) 13:31:26.21 ID:LwUWnUjX0
FGO子ギルキャスターギル雑種が喚いてるよエル
62 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/22(火) 13:31:29.18 ID:jeCKABku0
エヴァ「貴様は、テストの結果如何で願いを叶えると言ったな?」

立香「俺に出来る範囲でって事だけどね、確かに言ったよ。」

エヴァ「………ならば、だ。
私の身に掛けられた呪いを解くことは可能か?」

立香「………調べてみないとなんとも言えないかな。
エヴァンジェリンさんは、先天性の吸血鬼? それとも……」

エヴァ「後天性と言うのが正しいだろうな。」

立香「となると、ルールブレイカーじゃ吸血鬼化まで解けて寿命ですぐに死んじゃうか……
となると、キャスター勢に地道に解いてもらうか………ジャックの情報末梢で何とかなるか……?
東洋式なら玉藻に頼めばなんとかしてくれそうだけど、西洋式だろうからなぁ……
聖人勢に頼んでみるか……?」
63 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/22(火) 13:38:34.40 ID:jeCKABku0
エヴァ「………まぁ、解呪の手段がありそうならば、この場は満足しておこう。」

立香「まぁ呪いが解けるとしても、その内容次第だけどね。
ほら、化け物を封印するための呪いとかだったら解くわけにもいかないし。」

エヴァ「その点は問題ない。
私に掛けられているのは登校地獄と魔力封印、学園の敷地内に閉じ込めるというものだ。
……あぁ、そう言えば、貴様の目的の一つはこのクラスのメンバーを全員卒業させる事だったな。」

立香「そうだね。だから、呪いが解けると同時に失踪するとでも考えてるなら解呪はするわけにはいかないかな。」

エヴァ「ふん、今更一年くらい誤差の範囲だろう。
呪いが解かれたのなら、一年くらいは普通に中学生をしてやるさ。」

立香「了解。 約束の履行は出席番号順にしていくから順番が来たら連絡するよ。」

エヴァ「良い返事を期待しているぞ。」
64 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/22(火) 13:43:51.73 ID:jeCKABku0
立香「………寮に入って行った…あんまりこう言うのは好きじゃないのかな。」

千雨「………なぁ、先生。」

立香「っと、千雨さん、どうかした?」

千雨「………先生もさ、異常な側の人間なのか?」

立香「………と言うと?」

千雨「私さ、昔から、なんて言うのかな………誤魔化しが効かない事があるんだ。」

立香「続けて。」

千雨「例えば、古いお寺とかに行くと、ボロボロのお札が貼ってあったりするだろ?
それを、皆が見ても何とも思わないんだけど、私が見ると、お化けみたいなと言うか……何かかがそこに繋ぎ止められてるのが視えたりしたんだ。」
65 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/22(火) 13:50:59.99 ID:jeCKABku0
千雨「この学園だってそう、おかしなことがたくさん起こってるのに、皆はそれを当然のように受け入れて。
学園が異常だって認識してるのが、まるで私一人みたいに思えるんだ。
今だってそう、先生の周りに半透明な人が居るのが視えてる。
それだけじゃない、その人達が先生の事をマスターって呼んだりしてるのも聴こえてる。」

立香「………その事を、ここで話すのはあまり良くないかな。
今度時間を取るから、その時にしっかり話そうか。」

千雨「私はさ、普通に過ごしたいんだ。
普通に過ごして、普通に卒業して、そこそこの会社に就職して、それなりで結婚して。
そんな普通が欲しいんだ。
なのに、色々と視えちゃって、普通が遠ざかって……」

立香「うん、うん、大丈夫。 今は、飲み込んでおこう。
今度……そうだね、来週辺りに話そうか。
解決とは言わないまでも、今よりマシになるようにこっちでも考えておくから。」

千雨「はい………」
66 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/22(火) 13:55:16.89 ID:jeCKABku0
立香「ほら、せっかくのパーティーなんだから、今日は楽しまないと!
かわいらしい顔してるのに、そんなに曇らせたら台無しだ。」

千雨「かわっ……なぁ!?」

立香「おっと口が滑った」

千雨「あんた結婚してるんだからそう言う事ほいほい言うんじゃねーよ!」

立香「あはは、ごめんごめん。
でもほら、暗い顔してるより今の方が断然良いって。」

千雨「っっっ! うぅうるさい!」

立香「行っちゃった………今のは浮気には入らないよね?
気持ちの沈んだ生徒を元気づけただけだし……」

エウリュアレ『ギルティ』

メイヴ『ギルティね』

モリアーティ『ちょっと擁護出来そうにないかナ!
ほら、女性陣って強いからサ?』

立香(あとでマシュに謝っておきます……)

この後めちゃくちゃマシュに謝った。
笑って許してくれたけど、心が痛かった。
67 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/22(火) 14:07:34.31 ID:jeCKABku0
今日の投下はここまで
千雨に関しては、
周囲と違って麻帆良学園の異常に気が付いている→魔法による認識阻害が効きにくい体質
という風に自己解釈した結果、こんな設定に
個人的には千雨さん大好きですよ、えぇ
ネギまのキャラでは一番、茶々丸のどかが二番三番と続きます
どうでも良いことでしたね(

ちなみに今回エヴァとの絡みの結果、登校地獄を解く事が出来れば吸血鬼事件のフラグが折れます
正直オルレアンでジークフリート相手にやった方法と、ルルブレくらいしか解決策思いついてないんですけどね

次回投下は未定
たぶんきっとおそらくメイビー今月中です、はい
68 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/28(月) 13:14:49.00 ID:tegGD1Xk0
今回から春休み、立香が生徒たちのお願いを叶えていきます。
ひとまず多少の書き溜めが出来たので、出席番号順に五人だけ。


〜春休み初日〜
〜出席番号一番、相坂さよ〜

立香「と言うわけで、今日から生徒達のお願いを叶えていくわけだけれど。
場所は使われてない教室、遮音結界を張って一対一で話していきます。
出席番号順と言う事で、まずは一番、相坂さよさんのお願いを叶えていこうか。」

さよ『わ、私の事がわかるんですか!?』

立香「まぁ割と霊とか見慣れてるしね。
それで、さよさんのお願いは?」

さよ『えっと………私、知っての通り幽霊なので、他の人にはほとんど見えないんです。
なので、皆にも見えるようになって、ちゃんとクラスの一員になりたくて………』

立香「要するに実体が欲しい、と。」

さよ『そ、そうなんです! 身体があれば、きっと私も………!』

立香「んー……人の身体を与えるのは無理かもだけど……それに限りなく近い人形の身体ならなんとかなるかな?」

さよ『人形……ですか?』
69 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/28(月) 13:19:25.64 ID:tegGD1Xk0
立香「そう、どんな物にするかは決めてないけど、多分茶々丸さんのような身体が一番それっぽいかな?
まぁ機械部分は無いだろうし、霊体の力で動かすマネキンのような感じになるだろうけど。」

さよ『私に動かせるでしょうか……?』

立香「まぁその辺は要練習、動かしやすさはこっちの腕を信じてもらうしかないかな。」

さよ『……わかりました、お願いします!』

立香「了解、明日……は厳しいか、そうだね、春休みが終わる前までには用意しておくから、待っててもらえるかな?」

さよ『はい!』

立香「というわけでメディア、頼める?
再臨やスキル強化に使う素材はもう必要ないし、材料は任せるから。」

メディア『えぇ、任せて頂戴。
あんなに可愛らしい娘の身体を作るのですもの、腕が鳴るわ。
………竜素材とか八連双晶とかも使っていいのよね?』

立香「良いけど、あんまり全力でやり過ぎないでね?」

メディア『前向きに善処するわ。』

立香「………」
70 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/28(月) 13:22:31.85 ID:tegGD1Xk0
〜出席番号二番、明石裕奈〜

裕奈「せんせー、誰と話してたの?」

立香「まぁ新学期からの新しいクラスメイトとでも思っててくれれば良いよ。」

裕奈「ふーん……まぁ良いや、それで本当にお願いを叶えてくれるんだよね?」

立香「可能な範囲でって但し書きが付くけどね。」

裕奈「じゃあ……私のお父さんがこの学園の教授なのは知ってるよね?」

立香「明石教授の事だね、勿論。」

裕奈「お父さん、最近帰りが遅くてさ、疲れてるみたいなんだよね。
それで、先生がなんとかして、お父さんの帰りを早くしたり出来ないかなーって。」

立香「おぉ………」

裕奈「無理……かな?」

立香「いいや、それくらい大丈夫だ。
うん、少し頑張れば出来る範囲だね。」

裕奈「本当!?」

立香「冗談は言うけど嘘は吐かないようにしてるんだ。
それじゃあ……今日はちょっと無理かもしれないけど、明日からは早く帰れるように手を回しておくよ。
まぁ色々あってね、学園長に話を通すことも出来なくも無いし。」

裕奈「やった、ありがとう先生!」

立香「じゃあ裕奈さんのお願いも一先ず解決って事で、次の人を呼んでくれるかな?」

裕奈「まっかせて!」

立香「………俺の帰りが少し遅くなりそうなのは、連絡しとかないとな。」
71 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/28(月) 13:25:44.52 ID:tegGD1Xk0
〜出席番号三番、朝倉和美〜

立香「じゃあ三人目、和美さん。」

和美「ちょっと雑じゃない? まぁ良いけど。
で、私のお願いだったね。まぁ即物的なものだけどさ。」

立香「カメラが欲しいとかかな?」

和美「そーそー、こう……最新機種でも霞む様な、すっごいカメラが欲しいなって。
これ、最低限欲しいカメラの機能ね。」

立香「何々?えーと……完全防水、完全防塵、軽量(200g前後)、超望遠(300倍)、防弾、耐衝撃20m
-50度の耐寒性、バッテリー持続20時間、ビデオ撮影、超高画質etcetc………」

和美「いやー、流石に無理だよね?」

立香(……エジソン、テスラ、出来そう?)

エジソン『ふむ、まぁこの交流馬鹿には無理だろうが、この私の手にかかれば造作も無いだろうな!』

テスラ『ふむ、まぁこの直流馬鹿には無理だろうが、この私の手にかかれば造作も無いだろうな!』

エジソン『何?』

テスラ『何だと?』

立香「………うん、出来そうだから春休み明けまで待っててくれるかな。」

和美「え、マジ? あぁいや出来るんならそれくらい待つけど……」

立香「これを知り合いに話したら、多分全力で取り組むと思うから、春休み明けまでには完成すると思うよ。」

和美「言ってみるものだな〜……まぁ良いや、期待してるよ、先生!」
72 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/28(月) 13:28:26.05 ID:tegGD1Xk0
〜出席番号四番、綾瀬夕映〜

夕映「のどかがネギ先生に想いを寄せているので、どうにか取り持って欲しいです。」

立香「うん、委員長にも言ったけど、教師生徒間の恋愛はNGだからね。」

夕映「……まぁわかってたですが。」

立香「冗談……じゃ無いんだろうけど、まぁ他のお願いにしてもらえるかな?」

夕映「とは言っても、元々のどかのためにネギ先生を繋ぎ止めようと頑張っただけで、特に何かお願いがあったわけじゃないですし。
………じゃあこうするです。」

立香「うん?」
73 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/28(月) 13:31:40.29 ID:tegGD1Xk0
夕映「今後、私が先生に助けを求めた時、何も聞かずに一度助けてほしいです。」

立香「………なるほど。」

夕映「先生も、ネギ先生に負けず劣らず何かを持ってるように思えるです。
だったら、ここで何かを求めるより、こうして保険を掛けておくのが良さそうです。」

立香「わかった、今後何かがあったら、全力を持って夕映さんを助けようか。」

夕映「………よろしくお願いするです。」

立香「とりあえず、これが俺の個人的な携帯番号ね。
連絡網に載せてるのは仕事用の奴だから。
こっちに連絡を貰えれば、助けに行くよ。」

夕映「ん………登録したです。
あとで電話と空メールをするので、登録お願いするです。」

立香「ん、了解。」
74 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/28(月) 13:34:34.52 ID:tegGD1Xk0
〜出席番号五番、和泉亜子〜

立香「さあ 願いを いえ どんな願いも 可能な範囲で 叶えてやろう……」

亜子「せんせー、なんか楽しくなってきてます?」

立香「あ、やっぱりわかる?」

亜子「えぇ、まぁ……それより、ウチのお願いなんやけど……その、無理や思うけど……」

立香「無理かどうかは、聞いてから判断するよ。
ここでのお願いも、何かしら問題がありそうなら口外はしないから。」

亜子「………その、ウチの背中に、おっきい傷跡があるんですよ。
これを、なんとか消せんかなーなんて……」

立香「んー…そっか、傷跡なんて、女の子には致命的だしね。
………ちょっと考えるから待っててくれる?」

亜子「あ、はい。」

立香(婦長さん、出来そう?)

ナイチンゲール『傷跡と言う事は、傷そのものは治っているのでしょう。
治療は不要だと判断します。』

立香(だよね、婦長からしたら優先度は最低ラインだろうし。
……黒髭氏の紳士的な愛は論外だし………)

黒髭『立香殿、ちっと酷くないでござるか?』
75 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/28(月) 13:37:48.59 ID:tegGD1Xk0
立香(あとはメディアリリィとアイリさんだけど………)

メディアリリィ『私の宝具は魔術や呪いによる傷の回帰ですから、物理的な手段でついた傷にいつも通りの効果をもたらす事は……』

アイリ『それなら私の宝具が良いでしょう。
聖杯に掛けた願いであれば、傷跡を消すくらいの事は何の問題もありません。』

立香(了解、じゃあタイミングを見てアイリさんにお願いするよ。)

立香「うん、亜子さんの傷跡、なんとか出来るかもしれないね。」

亜子「ほんまですか!?」

立香「うん、本当。
ただし、方法を明かす事は出来ないし、ある程度時期を見る必要がある。
それでも良いかい?」

亜子「………お願いします!」

立香「了解、じゃあいつから始めるかとかは追って連絡するから。」

亜子「はい……!」
76 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/08/28(月) 13:44:11.01 ID:tegGD1Xk0
量的には少ないですが、今日はここまで
今月の投下もここまでです
それにしても、台本形式じゃないと書き分け出来ませんね
比較的書き分けが容易な筈な方言キャラでさえこの体たらく……これで台本形式じゃなかったらと考えるとゾッとします

ところで皆さん、プリヤ映画記念ガチャは回しましたか?
私は呼符含めて41回回し、エミヤ(シロウ)とアナが来ました
イリヤ? 美遊(礼装)なら三人来ましたが何か?(

映画に関してはネタバレになるので細かくは言いませんが、とりあえず美遊がかわいかったです(コナミ感)
というわけで今回のあとがき(?)おしまい!
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/12(火) 03:37:01.96 ID:oeD1GB9V0
続きを楽しみにしてます!
78 : ◆KYgczb1O0Dxo [sage saga]:2017/10/20(金) 19:28:26.81 ID:AvTq3BFFO
どうも、>>1です
生活環境が大きく変わり、ネット環境が無くなったために投下が難しくなっていますが、ひとまず生存報告です
少しずつ書き溜めも作っており、機会を見てネカフェ等から投下しようと思います
79 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/10/28(土) 17:38:44.72 ID:ZtnlBt1g0
>>1です ある程度投下していきます



立香(アキラさんと美砂さんは即物的なお願いだったから後日買いに行くとして、次は……)

明日菜「入るわね。」

立香「うん、いらっしゃい明日菜さん。
それで、お願いは何かな?」

明日菜「んー……そうね、高畑先生との仲を取り持って……ってのはダメなのよね?」

立香「それは前にも言った通りだね。」

明日菜「……それじゃあ、ネギの監視を緩めて……ってのはどう?」

立香「んー……一応詳しく聞こうか。」

明日菜「立香先生が来てから少ししてからなんだけど、アイツ少し暗くなってるのよ。
魔法を使う事も少なくなってるし、なんか息苦しそうでさ。」
80 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/10/28(土) 17:39:56.16 ID:ZtnlBt1g0
立香「そういう理由だと、監視を緩めるなんて出来ないね。」

明日菜「どうしても?」

立香「どうしても。
まぁ、ネギ君をオコジョに変えられたり、殺されても良いって言うなら話は別だけど。」

明日菜「っ! そんなの認められるわけ無いでしょ!?」

立香「神秘の秘匿って言うのは、それだけ重要なことなんだよ。
それこそ、人一人の命は秤に乗せることすら出来ないくらいにはね。」

明日菜「でも! アイツはまだ子供なのよ!?」

立香「こっちの世界には関係のない事だ。
ま、この話はどこまでも平行線だから話を戻そうか。
君のお願いは、何にするのかな?」

明日菜「………保留にしておくわ。」

立香「了解、それじゃあ決まったらいつでも言ってくれて良いよ。」
81 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/10/28(土) 17:41:23.35 ID:ZtnlBt1g0
立香「美空さんと円さんは買い物、茶々丸さんはエヴァンジェリンさんの封印解除と。
まぁ封印に関しては本人のお願いを使う予定だから、保留って事で良いかな。」

古菲「それじゃあ漸く私の番アル!」

立香「古菲さんは……全力の手合わせって事で良かったかな?」

古菲「そうアル! ギャラリーが居ては本気を出せないかもしれないから、人払いも完璧アル!」

燕青『本当みたいだな、周りには所謂関係者、その中でも学園で上位の連中しか居ない。
まぁ、あの子の警戒を掻い潜った連中なんだろうな。』

立香「ふぅん……なら大丈夫かな。
それで、ルールは? まさかルール無用の死合だなんて言わないだろう?」

古菲「得物はお互いに無し、どちらかが先に有効打を入れられるか、降参したら決着アル!」

立香「了解………(じゃ、燕青、力を貸してもらえる?)」

燕青『いいよぉ、俺の力、好きに使いなマスター。』
82 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/10/28(土) 17:43:16.18 ID:ZtnlBt1g0
古菲「ハッ!」

立香「よっと」

古菲「! その体捌き、達人級アルか!」

立香「さて、どうだろうね……ほら、まさか一撃で終わるわけじゃないだろう?」

古菲「当然アル!ハイヤー!」

燕青『若者らしいまっすぐな攻撃だな、俺の力を使ってるマスターなら十分捌けるだろ?』

立香(もちろん!)

古菲「くっ!はっ! いくら打っても流されるアル!」

立香「じゃ、こっちも攻勢に入るぞ」タッ

古菲「む……その足捌きは…秘宗拳!」
83 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/10/28(土) 17:44:57.14 ID:ZtnlBt1g0
立香「なんとか防いでくれよ……!」

古菲「なっ……消え……いや、増えたアルか!?」

燕青『宝具解放なんて無茶すんなぁマスター!』

立香「十面埋伏……」

古菲「ぐっ……くっ……!」

立香「無影の如く!」

古菲「防ぎきれ……くぁっ!」

燕青『当たる直前にこっちの方で威力を落としたが、間違いなく有効打だな』

立香(宝具を使うとここまでなのか……反動でこっちの体も痛いし、そうそう使うわけにもいかないな)

燕青『ま、それが知れただけ良しとしようぜ?』

立香「はは………さて、古菲さん、立てるかい?」
84 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/10/28(土) 17:46:57.38 ID:ZtnlBt1g0
古菲「むぐ……なんとか立てるアル……先生、思ってた以上に強かったアル
動きが秘宗拳なのには驚いたアルが……」

立香「うん?」

古菲「今までたまに見せてた体捌きからして、先生は八極拳の使い手だと思ってたアル
それで不意を突かれて負けた……というわけじゃないアルが」

立香「あ〜……まぁ八極拳も使える(人が居る)からね」

古菲「むむむ……次は先生の全力を引き出しきって見せるアル
また機会があったら勝負して欲しいアル!」

立香「機会があったら、ね
具体的には何かしらのご褒美とか」

古菲「………つぎのテストも頑張るアル」

立香「うん、よろしい」
85 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/10/28(土) 17:48:57.67 ID:ZtnlBt1g0
立香「木乃香さんが、桜崎さんと仲良くして欲しい……これは同年代に言ったほうが良いと思うんだけどな
ハルナさんが最新のペンタブか……それで次が………」

刹那「私ですね、藤丸先生」

立香「そうだね、刹那さん ………その様子だと、お願いはもう決まってるみたいだけど」

刹那「はい……私の願いは一つ、もし私の身に何かがあったら、木乃香お嬢様を私に代わり守っていただきたい」

立香「あぁ、やっぱり木乃香さんは魔術関係のお嬢様だったのか
魔力の割にそういった雰囲気が無いから、確信はしてなかったけど」

刹那「それで、このお願いは大丈夫でしょうか?」

立香「大丈夫も何も、生徒の安全を守るのが教師の役目だしね、言われるまでもないってやつかな
まぁネギ君辺りは自覚無さそうだけど……まぁ良いや、他に何かお願いはあるかな?」

刹那「……いえ、まさか願いにカウントされるまでもなく了承されるとは思っていなかったので……
………ここは、保留でお願いします」

立香「了解、まぁ時間ある時ならいつでも言ってよ」

刹那「わかりました、先生」
86 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/10/28(土) 17:50:59.91 ID:ZtnlBt1g0
立香「まき絵さんと桜子さんが食券と……良いんだけど、気が抜けるなぁ」

真名「来たぞ先生、願いを叶えてくれるんだろう?」

立香「っと、いらっしゃい真名さん ちょっと今は体が痛いから、模擬戦とかは勘弁して欲しいけどね」

真名「まぁ、私も願いとなると、金くらいになるんだが……そうだな
珍しい銃が欲しいと言えば、それも可能なのか?」

立香「珍しい銃………そうだね、コルトM1877サンダラー……」

真名「何……?」

立香「ビリー・ザ・キッド専用のカスタムのレプリカとか
あとはマスケット銃のアン・ボニーカスタムレプリカとか、その辺ならなんとかなるかな」

真名「………それは、本人が使っていた物と同様のカスタマイズが施された物という認識で良いのか?」

立香「もちろん」

真名「…………………それならば、マス………いや………サンダラーで頼む」

立香「了解、今は手元に無いから、あとで届けるよ」

真名「あぁ、ありがとう………次のテストでは、マスケット銃を狙ってみる事にしよう」

立香「ははは……うん、次のテストも頑張ってね」
87 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/10/28(土) 17:56:36.05 ID:ZtnlBt1g0
今日はここまでです
数人カットしてますが、この先も割と関わりが深くなりそうな生徒以外はカットしていきます
次回は超鈴音からですね 次回の投下でご褒美編は終わって、本編に戻ります

FGOですが、今のイベントは通信制限にかかってログインすら出来なかったので、ネカフェに居る今日でとりあえず15くらいミッションクリアしました
ガチャはまぁ爆死です(
剣豪ガチャでは、武蔵ちゃん二人に頼光ママ一人が来たんですけどね………(新規鯖は胤舜さんのみ)
11月になったら全力でイベ回すぞー!
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 20:21:08.14 ID:igEINSp+0

超はエミヤ的にどうなんだろう
89 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/11/18(土) 14:55:27.21 ID:cyFoNo5Z0
投稿します


鈴音「ようやく私の番ネ、立香先生」

立香「鈴音さんの順番だね………さて、お願いは何かな?」

鈴音「超で良いヨ、ネギ坊主もそう呼んでるネ
さて、私のお願いだけど………
今年の六月に麻帆良祭が行われるのは知っているネ?」

立香「あぁ、この学園で一斉に行われる学園祭の事だね」

鈴音「その最終日、私は私の正義のためにとある計画を発動する……
そこで、立香先生には一切手を出さないで居て欲しいって事ネ」

立香「………計画の内容は聞いても良いのかな?」

鈴音「立香先生もいるこちら側の事情……とだけ言っておくネ」

立香「ま、考えておこうかな
ちょっと確約は出来ないよ」

鈴音「……それは残念ネ」
90 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/11/18(土) 15:11:34.55 ID:cyFoNo5Z0
立香「ま、これじゃあちょっと申し訳ないからね
他に何かお願いはあるかな?」

鈴音「……………それなら」

立香「………」

鈴音「22世紀、火星で特異点が発生するネ………それも、立香先生が経験したものよりも更に危険なものヨ」

立香「っ……なぜそんな事を知って……」

鈴音「それは秘密ネ………まぁ、そんなわけだから
事が済んだら、で構わないネ………助けて欲しいヨ、立香先生」

立香「事が済んだら………ね、わかったよ
カルデアのマスターとして、君たちの担任として、助けに行くと約束しよう」

鈴音「良かった……これで保険は完璧ネ
それじゃあその時を……いや、その時が来る事が無いのを祈っているネ」
91 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/11/18(土) 15:31:16.07 ID:cyFoNo5Z0
楓「それで、拙者の順番でござるな?」

立香「うん……楓さんは信長か風魔の忍と話してみたい……だったかな?」

楓「如何にも……今回は風魔の忍との会話をお願い致す」

ノッブ『儂じゃねーの!? 今回久々にアーチャーの霊基で来て話す気マンマンだったんじゃが!?』

立香「是非も無いよネ と言うわけで小太郎、来て霊体化を解いてよ」

小太郎「承知しました、主殿」

楓「小太郎……風魔小太郎殿にござるか?」

小太郎「えぇ、僕が風魔小太郎です
未だ未熟な身ではありますが、忍の一人、使い魔の一人として主殿に仕えています」

立香「じゃ、二人で適当に話してきて良いよ
その間に、俺は他の人のお願いを聞いてるから」

小太郎「わかりました」

楓「では、しばし小太郎殿をお借りするでござる」
92 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/11/18(土) 15:41:30.69 ID:cyFoNo5Z0
立香「千鶴さんは特に無し、鳴滝姉妹はお昼を奢って……と
姉妹のお願いに千鶴さんを巻き込んじゃったけど、楽しそうだったから良いかな
小太郎達も帰ってきて、クラスカードをあげて欲しいなんて……よっぽど気にいったんだな
カードの作成は後でメディアにお願いしておこうか……」

千雨「ハカセについてはしばらく手を離せないってんで、私が来たんだが……大丈夫だよな?」

立香「ん、当人同士で話が付いてるなら構わないよ」

千雨「良かった……じゃあ、私の願いだが………」

立香「異常から遠ざかって、普通に過ごしたい……だったね」

千雨「………」コクリ

立香「まぁ、出来ない事は無い……かな ここまで異常な場所はそう多くないし、転校してしまえば済む事だ」

千雨「……他には無いのか?」

立香「この学園に居る限りは無い……かな」
93 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/11/18(土) 15:53:32.99 ID:cyFoNo5Z0
千雨「そ……か」

立香「あとは、いっそこちら側にどっぷりと浸かりきってしまうって手もあるけどね」

千雨「それは………」

立香「自分がその立場に入り込んでしまえば、周りの異常なんてそう気にならなくなるものだよ
それに千雨さんになら、卒業後の進路に関してかなり手を貸せるようになるし」

千雨「進路……?」

立香「まぁ、俺の本業のサポート要員なんだけど………そうだね、参考までに職員の年収データが………あったあった」

千雨「一十百千………!?」

立香「これがウチの一般職員の年収、サポート要員になると………軽くこの倍以上にはなるかな?」

千雨「おまっこれどん……っ!?」

立香「千雨さんのその能力は大分得難いものだからね、主に俺の生死に直結するからこんなものだよ」

千雨「………考えとく、そっちに入るつもりになったら、そういう色々も教えてもらえるのか?」

立香「勿論、最高の師匠を用意しておくよ」

千雨「…………………わかった」
94 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2017/11/18(土) 15:57:40.50 ID:cyFoNo5Z0
今回はここまでです
最近のガチャ報告としては、クリスマス復刻でマルタさん、アニメ云々でジャンヌとジャックちゃん来ました
チェイテの方ではヘラクレスにカーミラさん、術ギルと……これ運の揺り戻しか何かで死ぬんじゃないかな

ともかくSSの方はもう少しでお願い編が終わります
ようやく本編が進むのが見えてきたぞ………!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 16:26:40.19 ID:DKIjpusV0

千雨さん原作でもトップクラスにチートだよね
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 09:04:58.77 ID:I4zITlDuO
最終的にネギと結婚する千雨さん
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 03:55:17.94 ID:xyC1wpicO
太陽系規模の一大プロジェクトの中心人物かつサーヴァントが目じゃないレベルの最強魔法使いで知らぬ人はいない大英雄の妻兼相談役って実入りどれくらいなんだろ
98 : ◆KYgczb1O0Dxo [sage saga]:2017/12/16(土) 16:41:23.68 ID:3d1VMyejO
生存報告
エレちゃんガチャは爆死しました(´;ω;`)
99 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 14:55:11.41 ID:4332E1br0
投下します



〜エヴァ宅〜

エヴァ「フハハハハハハ!さぁ、ようやく私の番だな!」

茶々丸「立香先生、いらっしゃいませ。」

立香「あはは……盛り上がってるところ悪いけど、今回のはちょっとだけ条件があるんだよね。」

エヴァ「条件だと? ………まぁいい、言ってみろ。」

立香「こっちはこっちで相談したんだけどね。
まず、今回解くのは登校地獄の呪いであってるね?」

エヴァ「あぁ、その通りだ。」

立香「で、それなんだけど、一度完全に解いたあと、もう一度その呪いをかけ直させてもらおうと思ってる。」

エヴァ「な………それでは意味がないだろう!?」

立香「あぁいや、何もそのままずっとここに居ろと言ってるわけじゃないよ。
まぁ、呪いから契約の形に変えるって感じかな?」

エヴァ「………続けろ。」
100 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 14:56:24.51 ID:4332E1br0
立香「うん、詳しいことはこのスクロールに纏めてあるんだけど、簡潔に説明すると………
1.契約の期間中、学園の生徒を相手に魔力を行使してはならない
ただし、魔法生徒により魔力等の神秘を行使した攻撃を受けた場合、及び治療など益となる行いをする場合はその限りではない
2.契約の期間中、病欠以外での授業の欠席は、ネギ君及び俺の両名の了承が無ければ認められない
3.上記の条件を無視した時、契約期間は一年延長される
4.この契約は、条件を完遂した時に限りエヴァンジェリンさんが次の卒業式を迎えると同時に失われる
とまぁ、こんなところかな。」

エヴァ「…………なるほど、現状に比べると遥かに好条件だな。」

立香「で、この契約形式ならエヴァさんの魔力を削がれることは無いし、いつ解けるかもわからない、
どうすれば解けるかもわからないのを待つよりはずっと良いよね。」

エヴァ「この条件であれば、こちらも問題ない……が、ふむ。
聞いておくが、教師に対する攻撃は認められるんだな?」

立香「その辺りはあえて明記してないよ。
まぁ理不尽な攻撃は止めざるを得ないけど、まぁ例えばネギ君辺りを扱くのに邪魔な条件になりそうだったからね。」

エヴァ「私は坊やに何かを教えるつもりは無いが………いや、坊やの目的は魔法の修行だったか。」

立香「俺とネギ君は魔術の行使の仕方が違うし、あまり教える気にもならないからね。
その辺は丸投げさせて欲しいかなって。
神秘の秘匿さえ遵守されるなら、少しは手を貸しても良いけどさ。」
101 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 14:57:08.06 ID:4332E1br0
エヴァ「ま、ここまで良い条件で契約を結べるんだ、それくらいは考えてやるさ。
さて、そろそろこの呪いを解いてくれても良いんじゃないか?」

立香「そうだね……それじゃあ今回はメディア……じゃなくて、キルケーにお願いするよ。」

キルケー「はいはいマスター、キュケオーンの準備は万端だよ。」

エヴァ「キルケー………キュケオーン……それって食べたら豚にされるやつじゃなかったか!?」

キルケー「む、失礼だなぁ、この麦粥…キュケオーンは薬にも毒にもなる神の食べ物だよ?
今回は症状を聞いて、それに合わせて作ってきたってのに。」

立香「キルケーの麦粥は美味しいよ。
うん、豚になるなんて事もそうそう無いし。」

エヴァ「そうそうって事はたまにあるんだな!?そうなんだな!?」

キルケー「あんまり煩いと豚にしたりはしたけど、それも時間経過で戻るようなものだよ。
黒髭だって吊るした次の日には戻ってたし。
ほらほら早く食べなよ、この後は契約も続けてやらなきゃならないんだからさ。」

エヴァ「わ、わかった……これ以上騒いで豚にされたら堪らんからな。」モグ…

キルケー「どうだい?」

エヴァ「これは……なるほど、美味いな。」ハフハフ

キルケー「ふふん、そうだろそうだろ!
私のキュケオーンはマスターだって夢中で食べるからね!」
102 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 14:58:31.88 ID:4332E1br0
エヴァ「ンクッ……ふぅ、美味かった。
それに完食と同時に魔力が湧き上がってきたな。」

立香「上手く解呪も終わったみたいだね。
さて、それじゃこのギアススクロールに署名してくれれば契約は完了だ。」

エヴァ「……貴様、力を取り戻した私が、この段階で貴様を攻撃するとは思わんのか?」

立香「それは無いと思うけどね。」

エヴァ「ほう?」

立香「今この場には、大魔女であるキルケーも同席してるわけだし、好条件での契約だってのに不確実な方法を採るほど馬鹿じゃないでしょ?
それに…………」

エヴァ「それに?」

立香「………いや、なんでも。」
(三人ほど霊体化して勝手についてきてるのは流石に黙っておこう。)

清姫(ますたぁや私の前で嘘を吐くなど許しませんよ?)

静謐(これはマスターの警護です……それが不要なものだとしても……)

頼光(我が子はどのような切欠で成長をするかもわかりませんから、母として常に近くで見守らなければ……)

エヴァ「………この気配が関係しているのはわかった。」サラサラ

立香「うん、サイン確認。
それじゃあこれで帰るよ。」

エヴァ「まぁ待て、今日は私で最後だろう?」

立香「うん? まぁ残り五人は明日に回す予定だし、今日はこれで終わりだけど。」

エヴァ「折角だ、夕食を食べていくといい。
マシュと言ったか? 貴様の妻も連れてきて構わん。」

立香「お誘いは嬉しいけど、どうしてまた?」

エヴァ「何、確実に呪いを解き、学園から解放される道筋が出来たのだ、今の私は気分がいい。
それに、一つ教えておきたい事もあるからな。」

立香「んー………わかった、それじゃあご馳走になろうかな。」

エヴァ「それと一つ、貴様の妻の他に英霊を呼んでも構わんが、一人から二人、男のみにしておけ。
その方が後々面倒が無くて良い。」

立香「了解……それじゃ一度帰ってマシュを連れてくるよ。」
103 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 14:59:19.75 ID:4332E1br0
マシュ「エヴァンジェリンさん……生徒の中でもかなり魔力の強い、金髪の女の子でしたよね。」

立香「うん、真祖の吸血鬼……らしいね。」

デオン「それで、私たちを供に選んだのはどういった意図があるのかな?」

ベディ「夕食を共にというのは嬉しいことですが……」

立香「ほら、エヴァンジェリンさんのとこの食事は多分洋食だし、それでマナーに問題がなく、
他の部分でも特に問題が無い男性サーヴァントとなると………」

ベディ「な、なるほど……」

デオン「選択肢は大分少なくなってくるね。
マスターは、その中から無作為に選んだと言ったところか。」

立香「そういう事……っと、あのログハウスだ。」

茶々丸「立香先生、マシュさん、英霊のお二方。
お待ちしておりました。」

立香「出迎えありがとう、茶々丸さん。」
104 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 14:59:59.44 ID:4332E1br0
茶々丸「それでは中へどうぞ。
食事は私の姉たちが別荘にて準備しております。」

マシュ「別荘……ですか?」

茶々丸「説明を聞くより、実際に体験したほうが早いかと。
それではこちらの部屋へ。」

ベディ「これは………?」

デオン「魔力が感じられるから、魔術道具だというのはわかるが……」

茶々丸「ダイオラマ魔法球……そうですね、分かりやすく説明するならば、精神と時の部屋になります。」シュンッ

立香「っ……景色が一瞬で変わって……」

エヴァ「来たか、待っていたぞ。」

マシュ「こんばんは、エヴァンジェリンさん。
今日は招いていただいてありがとうございます。」

エヴァ「何、こちらにも用事はあったからな。
ここでの一日は、外での一時間にしかならん、今日はゆっくりして行くといい。
しかし……せっかく人が善意で女の英霊は連れてくるなと言ったというのに。」
105 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 15:00:38.54 ID:4332E1br0
立香「あぁ、まずは紹介しようか。
こっちはベディヴィエール、円卓の騎士の話は授業でもしたね?
彼は間違いなく男だ。
いや、確かにそこらの女性が霞むような容姿はしているけれども。」

ベディ「ご紹介に預かりました、ベディヴィエールです。
恐らく不要かとは思いますが、一応マスターの警護役となっております。」

立香「で、こっちがデオン。
フルネームは確か……シャルル・ジュヌヴィエーヴ・ルイ・オーギュスト・アンドレ・ティモテ・デオン・ド・ボーモン……だったかな?
フランスの外交官で、男性であり女性でもある。」

デオン「フルネームを覚えてくれてるなんて嬉しい限りだ。
私を呼ぶときは、ただデオンと呼んでくれれば良い。」

エヴァ「ベディヴィエールにデオン、か……まぁ貴様に過剰な愛情を覚えていなければ構わないが。
それはさておき、食事にしよう。」
106 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 15:01:20.56 ID:4332E1br0
立香「こう……色々と豪勢な食事だったね。」

マシュ「仔牛のフィレステーキにロブスターに……とても美味しかったです。」

デオン「生前の私でも十二分に満足するような食事だった。
いや当時の私たちの価値観が現代に比べておかしいのは理解しているが。」

ベディ「とても美味でした……カルデアの食事に勝るとも劣らない……。」

エヴァ「満足してもらえたのなら何よりだ。
さて、では私の方の要件も済ませるとしようか。
とある魔法……貴様達が魔術と呼んでいるものの一つについての話だ。
その魔法を、今この場で貴様達夫婦に使っておこうと思ってな。」

立香「………」

エヴァ「あぁそうあからさまに警戒するな。
なにも危険があるわけではない。
ただ……そうだな、マシュの戦いたくとも力が無いという感情が読み取れたから、とでも言おうか。
前線に出すのは気乗りしないだろうが、それでも身を守る力はあった方が良いだろう。」

マシュ「………それがあれば、私ももう一度先輩を守る事が出来るんですか?」

エヴァ「英霊のそれには劣るだろうが、今よりも強くなることは間違いないだろうな。」
107 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 15:02:06.32 ID:4332E1br0
立香「………………………わかった、教えてくれ。」

エヴァ「今凄まじい葛藤があったな?」

デオン「マスターは、マシュを前線に出すことが軽くトラウマになっているみたいでね。
それでも万が一のために身を守る力を持っているべきだと思ったからこうなったんだろうが。」

ベディ「あの時は私たちも居ない時に襲撃を受けていましたからね。
マシュさんも無理に力を行使して酷く傷ついたとか。
であれば、力を得て身を守る事が出来るのであれば、ここは受けるべきなのでしょう。」

エヴァ「過去に大変な事があったようだが……まぁ詮索はやめておくか。
さて、私が教える魔法、それは契約(パクティオー)だ。」

マシュ「パクティオー?」

エヴァ「本来は、魔法使いが自身の詠唱を終えるまでの無防備な時間、それを守護する従者を作り出すものだ。
昨今は戦闘自体が少なく、恋人探しの口実とする者が多いのだが……まぁ、それはいい。
この魔法によって契約をすることにより、魔法使いは従者に対する魔力の供給が比較的容易になる他、
契約の瞬間にパクティオーカードというものが生み出される。
そのカードを使用する事によって、従者に合わせた魔法具…アーティファクトを召喚する事が可能になるというものだ。
魔力を供給する事で身体能力は増すし、アーティファクトによっては身を守る事も容易いだろう。」
108 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 15:04:08.58 ID:4332E1br0
立香「なるほど……それで、その方法は?」

エヴァ「魔法陣は既に用意してあるからな、貴様等はその上でキスをすれば良い。」

デオン「あぁ、それで女性サーヴァントは連れてくるな、か。」

ベディ「お二人が正式に婚姻を結んでから多少落ち着きはしましたが、
それでも清姫さん等は凄まじい形相でお二人を見ていることがあるくらいですからね。」

エヴァ「さて、あとは二人の準備が終われば、いつでも契約は可能だが?」

マシュ「え、えっと、その前に歯を磨かせてください!」

エヴァ「………食後だったな。」
109 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 15:04:53.05 ID:4332E1br0
エヴァ「さて、どうせ夫婦なんだ、仮契約ではなく本契約でサクッと済ませてしまえ。」

立香「随分と軽く言うね?」

エヴァ「新婚が何を言うか。
どうせ行ってきますやただいま、おやすみのキスなんかも毎日しているんだろう?」

マシュ「いや、その、してないとは言いませんけど……」カァァ

立香「それでも人前でのキスなんてそうそうあるものじゃないよ。」

エヴァ「いいからさっさとやってしまえ、ついでにアーティファクトも見せてみろ。」

立香「まったく……マシュ、良いかい?」

マシュ「は、ははははい!」

立香「それじゃ……」チュッ パァァァァ
110 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 15:06:34.07 ID:4332E1br0
エヴァ「本契約成立だ、さてカードは………」

デオン「おや、これは……」

ベディ「マシュさんのクラスカード、ですね。」

エヴァ「さて、ではこれを手に持って「アデアット」と唱えると良い。」

マシュ「わ、わかりました………スゥ……ハァ……よし、アデアット!………これは…」

エヴァ「随分と大きいが……ラウンドシールド、か?」

立香「宝具………マシュ、真名開放は?」

マシュ「………出来そうです。
出力は落ちるかもしれませんが、今は遥か理想の城も十分に発動できるでしょう。」

エヴァ「あとは身体も十分に動かせるように、訓練でもしていけばいい。
相手には困らんだろうし、場所と時間ならここを貸してやろう。」

立香「なら、お言葉に甘えようかな。」
111 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/01/18(木) 15:07:42.07 ID:4332E1br0
投下ここまで
うちに来たお姫様でアサシンで引きこもりなエレちゃんと一緒に頑張っていきます(白目)
112 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/05(月) 15:26:52.58 ID:r9UIRka80
こんにちは
それではちょっとだけ投下します



アルトリア「エクス……カリバァァァァァァア!」

マシュ「ロード……キャメロットオォォォォォォ!」

エヴァ「その剣の出力も出力だが、それを防ぎきる盾と言うのも凄まじい物だな。」

立香「その辺りは相性も絡んでくるんだけど……うん、アルトリアの宝具を防ぎきれるなら、当面は十分かな。」

アルトリア「そうですね、魔術王の宝具を防いだ時程の効果は期待できないでしょうが、それでもその防御力は十分なはずです。」

マシュ「ふぅ……これで先輩を守ることが出来ますね!」

立香「うん、ありがとうマシュ、これからもよろしくね。」

マシュ「はい!」

エヴァ「ふむ………外はそろそろ朝になる頃か、仮眠をとったら外に出るといい。」

立香「うん、ありがとうエヴァさん。
この先の仕事も余裕を持って出来そうだ。」

エヴァ「ふん、ちょっとした礼だ、これで貸し借りは無しだからな。」
113 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/05(月) 15:27:47.19 ID:r9UIRka80
立香「さて、今日は……のどかさんからか。」

のどか「立香先生、来ました……けど……」

立香「お、いらっしゃいのどかさん。
それでお願いは決まってるかな?」

のどか「えっと……ネギ先生との仲を……って言うのは駄目なんですよね。
それじゃあ………本を……」

立香「本?」

のどか「はい、ジャンルは問わないので、何か珍しい本が読みたいです。」

立香「本……本ねぇ。」
(アレキサンダー、バレンタインのアレ、貸しても良いかな?
彼女なら粗雑に扱うなんて事は無いと思うんだけど。)

アレキ『僕は別に構わないよ、アレはマスターにあげた物だしね。』
114 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/05(月) 15:29:20.36 ID:r9UIRka80
立香(うん、ありがとう。)
「それじゃあ、これはあげるわけにはいかないけど。」

のどか「丁度手元にあったんですか?
これは……文庫本と……巻物?」

立香「イーリアス、最古期の古代ギリシア詩作品だね。」

のどか「あ、日本語訳のものは読んだことがあります。」

立香「文庫本の方は日本語に訳された物だけど、こっちの巻物。
こっちは古典ギリシャ語で書いてある。」

のどか「ギリシャ語……ですか……!?」

立香「うん、これは友人から貰ったものなんだけどね。
貸してあげるから、読んでみると良いよ。
せっかくだから古典ギリシャ語の勉強もしてみると良いかもね。」

のどか「ありがとうございます……早速今日から読み進めてみますね。」

立香「返却は……そうだね、一学期中にしておこうか。
夏休みに入る前には持ってくること。」

のどか「はい……!」
115 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/05(月) 15:30:30.91 ID:r9UIRka80
立香「次は………委員長か。」

あやか「お待たせしました、立香先生。」

立香「いらっしゃい、委員長。
ネギ君との仲を取り持って欲しいってのは無しだからね。」

あやか「むぐ……先手を打たれましたか。」

立香「まぁそれ以外なら、ある程度の無茶振りにも応えるつもりだから。」

あやか「………そうですね……いえ、これは流石に………」

立香「ん、何か無茶なお願いが思いついたのかな?
とりあえず言ってみてよ。」

あやか「…………では。
私には、生まれてくるはずの弟が居たのです。
幼い頃の話なのですが、弟とは言葉を交わすことなく別れてしまう事となり………
それで、一度だけでも弟と話すことが出来たら………と。
いくらなんでも、死者との会話なんて無理ですわよね。」
116 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/05(月) 15:32:09.87 ID:r9UIRka80
立香「死者との会話かぁ……ウルクとかエジプト圏内だったらまだ可能性はあったかもだけど………
ちょっと考えてくるから、少し待っててもらえるかい?」

あやか「え?えぇ、わかりました。」

立香(さて……エレシュキガル、ニトクリス。
二人はこれ出来ると思う?)

エレシュ『私の冥界はウルクとその周りばかりで、流石に日本までは広がってないのだわ。
そもそも日本は神々が多すぎるし、ここでの担当は伊佐波命とかのはずよ。』

ニトクリス『こちらも同じくそうですね。
流石にこの辺りの冥界と繋がるのは難しいかと。
いえ、同盟者がどうしてもと言うのであれば試してみますが、それにしても魔力が追いつくかどうか……』

立香(となると、他に力になってくれそうなサーヴァントは………)
117 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/05(月) 15:34:47.25 ID:r9UIRka80
エジソン『ならば、私の生前の発明……直流式霊界通信機を完成させるべきだろうな。』

立香(エジソン?)

エジソン『私が晩年に研究していた霊界通信機、これが完成すれば、あのお嬢さんの願いも叶えることが出来るだろう。』

立香(でもバニヤンの事件の時…………)

エジソン『あれは!ごめんね!
いや、あれはまだ試作品の段階だったためであって、今回使用に耐えうるまで試作と実験は重ねるとも。』

立香(………それじゃあ頼むよ。)

エジソン『うむ、請け負った!』

立香「お待たせ、知り合いにそういう霊との交信について研究してる科学者が居てね。
まだ時間は掛かりそうだけど、協力はしてもらえそうだよ。」

あやか「そうですか……なら、期待半分に待っていますわ。」
118 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/05(月) 15:39:18.17 ID:r9UIRka80
はい、ちょっとだけと言うことで、投下はここまでです。
次回から日常編か修学旅行編に入っていきます。
報告してませんでしたが、正月福袋では剣式が来ました。
前線で全体宝具セイバーとして活躍してくれています。
蝉様は来ませんでした……えぇ、来ませんでしたとも。
貴重な全体アサシンですが、あきらめました、えぇ。

それではまた次の投下で
119 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/14(水) 14:17:00.24 ID:8SextfYl0
投下していきます

〜時は流れて四月中旬〜

立香「はい、と言うわけで皆さんの修学旅行の行き先は京都・奈良らしいですが、準備は済んでいますか?」

「「「はーい!」」」

立香「当日の日中は俺は完全に別行動……と言うか、実は新田先生に話をして休暇をもらってるんだけれど、
皆さんあまりハメを外しすぎて周りに迷惑を掛けないようにしてください。」

ネギ「あれ、立香先生は修学旅行に行かないんですか?」

立香「えーっと、家で修学旅行の話をしたら、友人から預かっている子達が行きたいって言いだしてね。
それで、宿は同じだし夜間の見回りなんかは参加するけど、基本的にはマシュとその子達に付いてるからって事で。
俺が居ないからと、ネギ先生もハメを外しすぎないように。」

ネギ「は、はい……」
120 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/14(水) 14:27:28.28 ID:8SextfYl0
まき絵「私達がその子達と一緒に回ったりも出来るかなー?」

立香「まぁ街中で偶然会ったりした時は、そういう機会もあるかもね。
その時は、日本語は普通に喋れるけど、こっちの常識にはまだ疎いところもあるから、その辺は気を付けてね。」

まき絵「はーい」

立香「それじゃ、何か質問は………無さそうだね。
それじゃあ今日のHRはこれで終わりにします。
皆さんしっかりと準備を進めておいてください。」

ジャック『おかーさん、これでわたしたちも旅行に行けるんだよね?』

立香(そうだね、ナーサリーと邪ンヌリリィも一緒だ。
アビーやバニヤン達はまたの機会に連れていくって約束だから、俺とマシュ、ジャック達三人だね。)

ジャック『わーい!それじゃあ二人に伝えてくるね!』

立香「うん、いってらっしゃい。」
121 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/14(水) 15:00:40.90 ID:8SextfYl0
〜修学旅行初日・大宮駅〜

立香「同じ新幹線に乗ったけど………まぁ他の一般のお客さんは居ないし、騒がしいのは大目に見ておくか。」

マシュ「皆さん中学生ですし、仕方ありませんよ。
旅行ではしゃぎたくなる気持ちは私もわかりますし。」

邪ンタ「新幹線って速いんですね!そりとは違いますけど、これも新鮮です!」白いTシャツとスカート

ジャック「すごいすごい!もしかしたらわたしたちより速いかも!」Apocryphaで着ていたワンピース

ナーサリー「二人はおめかししてるのに、私はいつも通り……二人が羨ましいわ」いつもの服

立香「いやぁ、二人はちょっと表に出すには服装がね。
ナーサリーは普通に人に見せられる格好だし、それで十分可愛いからさ。」

ナーサリー「むぅ……マスターがそういうなら諦めるわ。」

邪ンタ「トナカイさん、私は服装の改善を求めます!
もっとサンタさんみたいな格好に!」

マシュ「それは……今の季節には暑いですし、かと言って普段の格好は露出が……」

立香「まぁ、向こうに着いたら服屋に入ってみようか。」

邪ンタ「はい!」
122 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/14(水) 15:09:10.32 ID:8SextfYl0
ジャック「………魔力?」

立香「あー……そういえばネギ君が学園長に何か渡されてたな。
それを狙った刺客か何かかな。」

マシュ「どうしましょうか、救援に行っても良いとは思いますけど。」

立香「邪ンヌリリィやマシュの得物は、狭い場所だと取り回しが悪いし、ジャックにこんなところで刃物を使わせるわけにもいかないし。
ナーサリーに魔術を使ってもらうってのも、見られる可能性を考えたらやめたほうが良いし。
ちょっと行ってくるよ。」

ナーサリー「わかったわ、マスター。」

邪ンタ「気を付けてください、トナカイさん!」

立香「さて………魔力はあまり強くなさそうだし、無手で良いかな。」
123 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/14(水) 15:19:40.40 ID:8SextfYl0
刹那「………立香先生?」

立香「桜咲さん、状況は?」

刹那「ネギ先生が持たされた関西呪術協会あての親書を、今式紙の燕に奪われたところですね。
燕はこちらに飛んできています、斬り捨てますので少し下がっていただけると。」

立香「あぁ、ちょっと術者について調べたいし、式を出来るだけ無傷で捕獲したいんだ。
だから、こうやって……」パシッ

刹那「手掴みですか…」

立香「物干し竿で斬るよりは楽なものだよ。
じゃ、この親書はネギ君に返しておいてもらえるかな。」

刹那「わかりました、その式紙は……」

立香「術者を調べて、こっちでお仕置きしておくよ。
すぐに出来るかはわからないけど、呪術のプロも居ることだし、出来ないことは無いから。」

刹那「では、よろしくお願いします。
私はお嬢様をお守りしなければなりませんので。」

ネギ「待てー!」

立香「じゃ、あとはよろしく。」
124 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/02/14(水) 15:26:33.56 ID:8SextfYl0
はい、少しですが今回はここまでです。
ようやく修学旅行編入りました。
邪ンタの服装どうしよう………

空の境界復刻来ましたね
最低限殺式凸はしたいところです
いえ、アサシン戦力はジャックにおっきーにエミヤで十分だとは思ってるんですが。
コラボ復刻が来たのでプリヤの復刻も現実的になってきたと思うんですよ。
弓戦力は足りてないのでクロはやくください。
125 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/03/12(月) 15:11:39.49 ID:ajH2P9n+0
〜修学旅行初日夜 旅館にて〜

立香「で、何者かの悪戯によって音羽の滝の水が酒にすり替えられていたと?」

ネギ「えぇ、そのようです……」

立香「はぁ……新田先生にバレたら事だし、こっちで酔い醒ましの薬を配っておきます。」

ネギ「ありがとうございます。
一体誰がこんな事を………」

立香「わざわざしらばっくれなくても良いですよ。
ネギ先生が預かっている親書を狙った組織が居るのは知っています。
今回の事は、それを知っていて生徒たちに護衛を付けなかった俺の失態でもあるので。」

カモ「兄貴、遠回しに責められてるぜ?」
126 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/03/12(月) 15:15:39.77 ID:ajH2P9n+0
立香「明日からは英霊の皆に護衛に付いてもらいます。
と言っても、維持できる人数に限りがあるので全員に付けることは出来ませんが。」

ネギ「そ、それでしたら、このかさんを重点的に護っていただけると助かります。
今回狙ってきているのも、このかさんのご実家の関係との事なので。」

立香「わかりました……段蔵ちゃん」

段蔵「加藤段蔵、ここに。」シュンッ

立香「明日から、日中の近衛木乃香嬢の護衛をお願い。
なるべくバレないように。」

段蔵「かしこまりました、マスター。」シュンッ

ネギ「いきなり現れて、消えた……噂の忍者ですか!?」

立香「それじゃ、今日はこれで。
ネギ先生も職務を全うしてください。」

ネギ「う……は、はい。」

カモ「兄貴の質問には答える気がねぇって事か……?」
127 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/03/12(月) 15:21:58.82 ID:ajH2P9n+0
立香「さて、薬は配り終えたし、明日には皆復活してるだろう。
それじゃあ………」

玉藻「みこーん!」

立香「玉藻、まだ呼んでないけど。」

玉藻「いえいえ、昼間の式の事でしょう?
でしたら、この私にお任せあれ!」

立香「まぁ玉藻に頼むつもりだったし、そこは別に良いけどね。」

玉藻「これですね、ごく一般的な式紙ですねぇ。
飛びぬけた性能はない代わりに、誰にでも使いやすいタイプです。」

立香「となると、術者の特定は難しいかな?」
128 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/03/12(月) 15:25:50.74 ID:ajH2P9n+0
玉藻「いえいえ、そこは私がスペシャリストですから、特定くらいどうとでもなりますとも。
えっと………ふむふむ。」

立香「術者の現在位置まで割り出せれば、それが一番なんだけど。」

玉藻「………おっと、見つけましたよ〜?
術者はすでに、この旅館内に潜伏してますね。」

立香「なに……?」

玉藻「変装でもして正面から乗り込んできたんですかねぇ。」

立香「じゃあここで捕らえようか。 協力お願い。」

玉藻「りょーかいです、マスター。」
129 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/03/12(月) 15:31:26.73 ID:ajH2P9n+0
玉藻「さっきまではお風呂、今はトイレ……いえ、今出てきましたね。
用事を済ませたのか、全力逃走中みたいです。」

立香「となると、近衛さんを浚っていったのかな。
あぁ、判断が裏目に出たか。」

玉藻「まぁまぁ、今から追えばどうとでもなりますって。」

立香「そうだね、じゃあ急ごうか。 ついてこれるよね?」

玉藻「確かにマスターも鮭飛びとか言う術を身に着けてすっごい速いですけど、敏捷Bを嘗めたらダメですよ〜?」

立香「オッケ、じゃあ行くよ!」ダッ!
130 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/03/12(月) 15:40:18.01 ID:ajH2P9n+0
「ふふ、西洋魔術師言−ても大したことあらへん。
このかお嬢様まで楽に手に入れてしもたわ。
このままこのかお嬢様に戻ってきてもらえたら……」

立香「はい、そこまで。」

「!?」

玉藻「ふぅ、このお猿の着ぐるみを来た女性が下手人のようですね。
この着ぐるみにも身体強化の術が掛けてあるようで、中々追いつくのに苦労しましたが。」

「くっ……あの西洋魔術師よりは強そうやけども……
お札さんお札さん、ウチを逃がしておくれやす。」ゴウッ!

立香「暴風っ!?」

玉藻「まぁ………人間技ですねぇ。」パシュンッ

「なっ……ウチの符術をこうも簡単に……!」

玉藻「この私に呪術妖術で挑もうなんて、身の程知らずにも程があると言ったところですか。
さて、ここから逃げられると思わない事ですね?」
131 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/03/12(月) 15:51:07.51 ID:ajH2P9n+0
「くっ……!」

玉藻「あぁ、ひたすらに逃げようとしても無駄ですよ?
既にここら一帯、黒天洞で封鎖してますから。
本来防御スキルですけど、まぁ結界ですし?」

「打つ手なし……か?」

明日菜「こっのぉぉぉぉぉ!!」パキーン!

玉藻「はいぃ!?
いやいやいや、これメディアさんのルルブレでも持ってこないと、簡単には壊せないはずなんですけど!?」

明日菜「居た! アンタ、このかを返しなさいよ!」

立香「えぇ………」

ネギ「立香先生!?」

刹那「それにあの女性は……物の怪の類!?」

立香「ああもう台無しだよ……」
132 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/03/12(月) 16:02:20.13 ID:ajH2P9n+0
「なんやよぉわからんけど、逃げるチャンスやな!」

明日菜「あっこら!」

刹那「立香先生、離れてください! 神鳴流奥義……」

立香「彼女は味方だから落ち着いて、それよりもアレを追わないと!」

ネギ「は、はい!」

玉藻「黒天洞はあっさり壊されるし、格下の術師に逃げられますし、今日散々ですね私!」

カモ「兄貴、アイツ駅に逃げ込むぜ!」

立香「人払いまで済ませて、用意周到な!」
133 : ◆KYgczb1O0Dxo [saga]:2018/03/12(月) 16:08:11.17 ID:ajH2P9n+0
今回ここまでです。
空の境界では剣式二人(合計3人)にふじのん三人、ジャンヌが一人来ました
CCC関係ではタマモキャットにパッションリップ
CBCではレジライダー、剣スロット、新殺が新規で来ました。

第二部始まるまでもう少しですね、楽しみです
134 : ◆KYgczb1O0Dxo [sage saga]:2018/04/12(木) 21:27:30.89 ID:fW8SxqC8O
生存報告
今月末か来月頭くらいで投稿出来ると思います
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