咲「野球って楽しいよね。安価でいっしょに楽しもうよ!!」 六十三本場

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122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/03(日) 02:06:25.63 ID:+KFPqGWaO
このスレが完結する時には藤浪引退してそう…
123 :堂上だって若手を何年もやってるんだから、藤浪だってまだここから何年も若手  ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/03(日) 02:24:30.89 ID:iSMP56LLo

京太郎「俺達はキセキの世代ですよ?」

恭子「ほんで何言うてんねん」

京太郎「咲といい俺といい、白糸台といい他校といい!」

京太郎「あれだけの逸材が集まるなんてそうそうないですよ」

洋榎「まあ、実際めちゃ褒められとる世代やな、今年は」

洋榎「ま、三年生様はその中でも飛び抜けとるんやけどな」

京太郎「だからバスケしましょう」

恭子「ほんま何を……」

京太郎「逃げるんですか?」

恭子「はあ?」

京太郎「俺達のようなキセキの世代は、その野球能力を他のことにも転用出来る」

京太郎「勿論バスケにだって」

京太郎「まさか末原先輩はそれが出来ないんですか?」

恭子「あのなあ、誰がそんな安い挑発に――」

京太郎「まあ、出来ないとしても、逃げるのはどうかと思いますよ」

京太郎「情報を得るために新たな道に飛び込めない末原先輩なんて、ただのスパッツですからね」

恭子「……」

恭子「やったろうやないか!」

洋榎(うちが言うのも何やけど、姫松出身チョロいヤツ多ない……?)
124 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/03(日) 03:45:28.85 ID:iSMP56LLo

恭子「まあ、アンタらがどんなおつきあいをしようと、関係ないっちゃ関係ない」

恭子「ただそれで野球部に影響があると困るねん、こっちとしては」

洋榎「影響……?」

恭子「ハメ外しすぎたら活動停止もあるってこと」

恭子「そんなわけでこうしようやないか」

恭子「そっちが勝ったら、こっちも全面的に2人の関係性を認めて、隠蔽工作もちょっと手伝ったる」

洋榎「隠蔽て」

恭子「ただしこっちが勝ったら、問題を起こす可能性が0になるよう、この場で別れてもらうで!」

洋榎「なあ!?」

京太郎「いいだろう、受けて立つ!」

洋榎「ちょ、おま!?」

京太郎「大丈夫、勝てばいいんです」

京太郎「それに彼女を賭けての決闘は、リア充にとっては避けられないイベントの一つですからね!」

洋榎「せやろか……」
125 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/03(日) 04:24:52.64 ID:iSMP56LLo

京太郎「それに――」

ザッ

絹恵「お姉ちゃん!」

絹恵「聞いたで……!」

絹恵「バスケで勝ったらそのどうしようもないモブみたいな顔の男と別れるんやて!?」

洋榎「えー……うーん」

京太郎「ああ、間違いない」

京太郎「ただし、俺達が勝ったら、今後はもう口出ししないでもらおうか!」

絹恵「……面白いやんか」

絹恵「このキャッチングでリバウンドを制することでバスケットを制し、そんでもってお姉ちゃんも制したるっ!」

京太郎「くっくっく……」

京太郎「これで飛び跳ねてバインバイン揺れるおもちが見られますね!」

洋榎「いや『見られますね!』言われても」
126 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/03(日) 04:28:16.32 ID:iSMP56LLo

漫「すんません〜、おまたせです」

恭子「ああ、ええでええで」

恭子「こっちも今スマホでバスケ出来るようなコート探しとったとこやし」

京太郎「……これで高身長のおっぱいと低身長のおっぱいも揃いましたね!」

洋榎「いや知らんがな」

洋榎「彼女に無いものを外に求めるにも限度ってもんがあるからな?」

恭子「そうやそうや」

恭子「それに、漫ちゃんを試合に出すんは、アンタのような奴に見せるためちゃうで」

絹恵「……」

絹恵(自分が見るためやろなあ……)


127 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/03(日) 04:59:23.54 ID:iSMP56LLo

恭子「それで」

恭子「ちゃんと誘ってきたんやろな」

漫「ええ、勿論です」

豊音「やっほー」

京太郎「ッ!?」

豊音「なんかバスケやるっていうから、きたよー」

洋榎「う、うおお……いきなりマジの所連れてきおったな……」

京太郎「向こうめちゃくちゃマジで勝ちを拾いにきてますね……」

胡桃「まあ、バスケやるなら豊音は欲しいよね」

白望「だる……」

京太郎「あ、ダンボーラーズもついてきたんだ……」

胡桃「暇だしねっ」

豊音「うん、それに――」

純「よぉ」

純「バスケするんだって?」

純「楽しそうだな、入れてくれよ」

恭子「もっちろん、大歓迎やでぇ」 ニタリ

京太郎「ぐっ……のっぽツートップを……」

洋榎「これホンマに大丈夫なんやろな……」
128 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/03(日) 05:08:50.88 ID:iSMP56LLo

胡桃「暇だし、私もやろうかなあ」

恭子「それなら、そっちのチームに入れてもらい」

恭子「私はこっちの監督やる予定やけど、もう一人、まだ来とらんけどチームに内定しとる子おるから……」

胡桃「そっか。その子と純と豊音と眼鏡ちゃんと油性ちゃんで5人か」

漫「ゆ、油性ちゃん……」

胡桃「じゃあ、混ぜて」

洋榎「え、あー」

洋榎「……ええか、良い子は寝る時間や、ババンババンバンバン歯ぁ磨けよ。そんで寝ろ」

胡桃「うるさいそこ」

胡桃「どうせ決定権を持ってるのはそっちの彼でしょ」

京太郎「ほほう、なかなかお目が高い」

胡桃「私もバスケしていい?」

京太郎「うーん」

京太郎(この身長、明らかに不利になるけど……)

京太郎(逆にチームメイトに穴がいるのに勝利するとめちゃ格好いいし、好感度ウナギ登りだよな)

京太郎(そにこれだけ小さければ競り合いにはいかせられないし、逆にリバウンドとかで競り合うのは自然と俺になる)

京太郎(つまりたくさん密着できるし、揺れるおもちも観察し放題ッ)

京太郎「採用」

胡桃「わーい」

洋榎「なんで!?」
129 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/03(日) 05:16:08.32 ID:iSMP56LLo

京太郎「当チームはやる気を重視、身体能力は問いません」

京太郎「やる気さえあれば君も即戦力!」

胡桃「若いパワーですぐさま管理職になれるやつだ」

洋榎「単なる地雷求人やないか!」

とぉるるるるん

とぉるるるるん

ピッ

恭子「あ、由子か?」

恭子「今どこおんねん」

京太郎「あ、やっぱり五人目は真瀬先輩――」

恭子「はあ? バスケに興味を示さへん?」

恭子「想定内と言えば想定内や。しゃーない、こっちが勝ったときにどうなるのか、伝えたってや」

京太郎「お……?」

洋榎「あの口ぶり、ゆーこやないっぽいな……」

恭子「……大丈夫、伝えた方が皆のためや」

恭子「そう。そう。だって、絶対必要になるやつやで」

恭子「宮永咲っちゅーバケモンの持つ力は」

京太郎「――!?」

洋榎「きょ、恭子のやつ、あの女を使う気なんか!?」

京太郎「し、死人が出るぞっ!」

洋榎「ぐっ……本気や……本気でウチラを叩き潰しにきとるっ!」
130 :寝ます  ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/03(日) 05:30:10.53 ID:iSMP56LLo

洋榎(こ、これまずいんとちゃうか?)

洋榎(贔屓採用のスズはともかくとして、あののっぽコンビの高さは侮れへん)

洋榎(絹もキャッチングの腕ではサッカー界隈じゃそれなりに名が通っとった)

洋榎(そこに加えてあの回転キチガイが混ざるやと? 冗談やないで)

胡桃「塞もやろーよー」

塞「いや私は……だるがるシロのおもりとかあるし……」

胡桃「えー」

洋榎(あのチビは一度受け入れてしまった以上しゃーない)

洋榎(残り2枠や、そこを慎重にならなあかん)

胡桃「でも防塞やくに立つじゃん」

洋榎「……お話中悪いけど、誰誘うかの決定権持ってるのはさっき自分で言うたようにこいつや」

京太郎「どーも、“こいつ”です」

洋榎「残りの2人、どうするのか、もう決まったか?」

京太郎「ええ」

京太郎「チームメンバーは、俺、洋榎さん、胡桃さん、>>131>>132で考えてます」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/03(日) 07:40:00.59 ID:q4hqjUBQO
緑間
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/03(日) 07:40:24.48 ID:dyhDZl1qO
アンチョビ
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/06(水) 10:53:56.39 ID:T1sBUAae0
おおまだ続いてる。感動
昔の話だいぶ忘れちゃってるし復習用に過去ログまとめみたいなのってどっかにあるかな
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/06(水) 15:02:40.85 ID:+/G0P3fiO
>>1にあるwikiで見られるはず
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/09(土) 18:38:28.09 ID:5cfADvpso
復活してたのか
藤浪を見る度にこのスレを思い出していたわ
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/09(土) 18:59:17.97 ID:QHP3m65LO
藤浪見るたびに思い出すスレ、早々ないけどわからんでもない
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/10(日) 02:32:38.33 ID:puMj/FhKO
藤浪がNPBから居なくなるのが先か、このスレが終わるのが先か
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/11(月) 13:03:55.16 ID:9cTFprZG0
続いてるんじゃなくて再開か
どうりで本場数伸びてないわけだ
139 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 01:06:37.79 ID:JrPLMlWxo
投下します(人おるかな)
140 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 01:11:44.12 ID:JrPLMlWxo

京太郎「残りはそこらへんにいる人を勧誘します」

洋榎「なんやと!?」

京太郎「正直最長2人を抑えられた時点で、もう清澄から誰呼んできても勝てません」

洋榎「猿野は?」

京太郎「あんなの相手の頭にダンク決めて退場するのが目に見えてるでしょ」

京太郎「姉帯さんをダンクで退場させれば有利になるでしょうけど、心痛みますし……」

洋榎「……確かに」

京太郎「てなわけで、待っててください!」 ダッ

洋榎「あ……行ってもーた」

恭子「逃げたんじゃないですよね……」

洋榎「そ、そんなわけないやろ!」

洋榎「ガースーはどんなときでも男らしく、絶対に逃げない男や!」

恭子「……」

恭子(そうかあ?)

141 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 01:27:27.74 ID:JrPLMlWxo

京太郎「すごい助っ人を連れてきたよ」

洋榎「凄い助っ人?」

京太郎「鉄板ナポリタンの専門家、ペパロニ」

ペパロニ「よっす、どうも」

京太郎「ピッツァの専門家、安斎」

アンチョビ「アンチョビだ!」

京太郎「クソレズの専門家、カルパッチョ」

カルパッチョ「たかちゃん」

洋榎「人数超えとるーーーーー!!」 ガビーン

ペパロニ「大丈夫、今日はドゥーチェの応援っすから」

恭子「ドゥーチェ……総統って意味やったな」

アンチョビ「ああ!」

アンチョビ「私達は戦車道をやっているんだが……どうやら皆野球以外はてんで興味がないらしくてなあ」

アンチョビ「有望そうな野球選手に、掛け持ちでやってみないか進めるためにやってきたんだ!」

ペパロニ「甲子園周辺だと、屋台も飛ぶように売れるっすもんねえ〜」

アンチョビ「そんなわけで、なんかバスケで勝ったら龍門渕グループがスポンサーになって色々宣伝してくれると聞いてな」

純「おいおい」

塞「何勝手に……」

京太郎「え? 勝てばいいだけなのに、苦言呈するんですか???」

京太郎「勝てばいいだけなのに????」

京太郎「万が一負けても、軽く宣伝に協力するだけで、大金出せとも言ってないのに???」

アンチョビ「こう、軽く宣伝して、屋台のフード買ってくれるだけでいいからさ! なっ!」

純「しょうがねえなあ!」

純「そこまで喧嘩売られてスルーするわけにもいかねえもんな!」

胡桃「わあ、男らしい」

純「オレは女だっつーの!」
142 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 01:38:47.95 ID:JrPLMlWxo

洋榎「ほんで、他のメンバーは……」

京太郎「洋榎さん」

京太郎「黒子のバスケって知ってますか?」

洋榎「ああ、バスケットの漫画やろ?」

洋榎「結構周りに読んどるヤツおったわ」

京太郎「そう、漫画です。猿野と話が通じる程度に有名な漫画です」

京太郎「いわば非実在の存在です」

京太郎「しかしもし実現していたら、誰が最強だと思いますか?」

洋榎「そら、優勝した黒か、ラスボスの赤なんちゃうか?」

京太郎「否!」

京太郎「自軍ゴールからでも3Pを決められる緑間こそ最強!」

京太郎「仮に黒や赤、青の力でゴールされても、再開速3Pで負けることはないんですよ!」

恭子「せやから何やねん」

京太郎「そんなわけで、緑間くんを用意しました」

恭子「は???」

京太郎「最強バスケットプレイヤー緑間真太郎をモデルに作られた最強バスケットロボット!」

京太郎「名付けて、緑マシーン太郎くんです!!」

マシン太郎「今日ノ らっきーあいてむハ 脅迫状」 ピピピピピ

洋榎「なんかおかしなロボット出たーーーーーっ」 ズガビーン
143 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 02:02:55.39 ID:JrPLMlWxo

京太郎「運勢も占ってくれるし、完全に緑間真太郎くんと同じですよ」

マシン太郎「俺ノ 占イハ 三割 アタル」

恭子「別に占い師じゃなかったやろ緑間真太郎」

京太郎「それに、なんとブルートゥースで車載スピーカーにも繋げるらしいですよ」

恭子「その機能いる?」

洋榎「……」

洋榎(ちょっと使ってみたい……)

京太郎「さらにブルートゥース通信で無断で飛ばした通信衛星にアクセスし、レーザービームを撃つことが……」

恭子「危ないわ!! 捨ててこい緑間真太郎!!!」
144 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 02:06:43.97 ID:JrPLMlWxo

ペパロニ「まだ始めないんっすか?」

アンチョビ「あんまり時間がかかると、屋台営業に差し支えるんだが……」

カルパッチョ「どうせなら、そこのコートで大々的にやりましょう」

ペパロニ「いいっすねー、屋台の宣伝にもなるし!」

洋榎「な、なあ、どんどん規模デカなってない?」

恭子「……」

恭子「まあいいでしょう」

恭子「問題さえ起こさなければいいですし、なにより目撃者が多ければ逃げられることもない」

恭子「……あんなダメな男とは別れさせてあげますよ」

洋榎「うーん、あいつ、ええとこいっぱいあるねんけどなあ……」

洋榎「なあ、スズ」

漫「死ぬほど返答しづらい振り勘弁してもらってええですか」
145 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 02:26:02.24 ID:JrPLMlWxo

京太郎「ゲストもこう言ってますし、始めていいですか?」

京太郎「来るかも分からない咲を待ってて試合が遅くなり明日に差し支えると困るでしょう?」

恭子「……ええやろう」

恭子「その代わり、選手交代はありにしてもらうで」

京太郎「わかりました」

京太郎「それじゃあ、プレイボールです!!」



        洋榎との交際権利争奪!バスケットボール対決!

 チーム洋榎とチュッチュし隊   VS   おどれら絶対別れさせたる義勇軍

     PG:安斎千代美                 PG:末原恭子
    SG:緑マシーン太郎                SG:上重漫
     SF:愛宕洋榎                   SF:井上純
     PF:須賀京太郎                 PF:姉帯豊音
      C:鹿倉胡桃                    C:愛宕絹恵



洋榎「チーム名もっとどうにかならんかった?」
146 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 02:33:02.00 ID:JrPLMlWxo

京太郎「さてと……」

京太郎(ほんとはポイントガードで格好いいとこ見せたいところだったけど……)

京太郎(安斎さんが指示出したり得意だって言うからな)

京太郎(予想通り身長の高い姉帯さんとキャッチング最強の妹さんはインサイド)

京太郎(狙うならインサイドで肘を張っての自己バストタッチ!!) クワッ

恭子(……)

恭子(センターに一番小さい鹿倉やと?)

恭子(ナメたことしとるの、後悔させたるわ) ヒュッ

漫(あ、井上さんにパス出した……)

漫(まあ、ここでこっちに贔屓パスされても困るし……)

恭子(漫ちゃんは不発の可能性も高い)

恭子(悪いがマジで勝ちに行くで!)

147 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 02:48:54.24 ID:JrPLMlWxo

純「っしゃ、ガンガン攻め――」

京太郎「マシン太郎さん!!」

マシン太郎「……」 ボシュウウウウン

純「あいたーーーーーっ!!」 ドガン

京太郎「はーーーーっはっはっは!」

京太郎「緑マシーン太郎は、そのニトロエンジンにより高速タックルが出来るのだッ」

恭子「ふぁ、ファールやないか!!」

京太郎「はあ〜?」

京太郎「笛は鳴りましたかあ〜?」

恭子「んなっ……!」

京太郎「くっくっく……鳴ってませんよねえ?」

京太郎「何せこの試合に審判はいないんだからなあ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

アンチョビ「あ、悪魔かアイツは……」 ドンビキ
148 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 02:52:21.80 ID:JrPLMlWxo

京太郎(悪いが俺も勝ちにいくッ)

京太郎(咲が来て末原先輩が審判に回ると厄介ッ)

京太郎(更にギャラリーが増えてもこちらに批判的になられたら困る)

京太郎(ギャラリーの少ないうちに、無法で点差をつけさせてもらうぜ!)

京太郎「マシン太郎さん!」

マシン太郎「すりーぽいんと」 シュボッ

バシュッ

京太郎「はーーーーっはっはっは!」

京太郎「オールレンジスリーポイントってすげえーーーーーーーーーーー!!」

京太郎(リバウンドでのπタッチを狙うなら終盤でいいッ)

京太郎(今はセーフティリードを作り上げるんだッ!)

149 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 02:55:24.97 ID:JrPLMlWxo

塞「……さっきまでは審判じゃなかったから口出ししても有耶無耶にされると思って黙ってたけど……」

塞「さすがにアレだし、審判やるわ」

アンチョビ「あ、ああ」

アンチョビ「怪我とか大丈夫か?」

純「ってー……いや大丈夫だけどよお……」

恭子「ほんま助かるわ」

京太郎「大歓迎ですよ、末原先輩と違って中立な審判の登場はねえ」

恭子「あ?」 カチン

京太郎(くっくっく……要は先手さえ取れればそれでいい)

京太郎(あとは相手の攻撃を防いでマシン太郎で攻撃)

京太郎(失点しても、超至近距離でマシン太郎にパスを出すだけだ!)

京太郎(未来永劫、追いつかれることはないッ!)
150 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 03:08:31.66 ID:JrPLMlWxo

恭子(くそっ、なんやねんあのロボットは!)

恭子(こっちが高さを活かして点を入れても離されていくッ)

恭子(豊音の先負も“点差”じゃ使えへんし……)

恭子(跳躍や高さはあっても、スリーポイントはなかなか決まらへん)

恭子(そのうえ向こうのスリーポイントは――)

純「クソッ、させるかよお!」

豊音「先に動いたら負けるんだよー!」

アンチョビ「ダブルチーム!?」

京太郎「いや――それをするのは、もう遅いッ」

ドジュウウウウ

純「あっちい!」

塞「!?」

マシン太郎「すりーぽいんと」 バシュッ

ボスッ

恭子「なっ、審判、あれは何かファールなんとちゃうんかい!?」

塞「お、おかしいな……接触は何も……」

京太郎「くっくっく……マシン太郎は機械」

京太郎「これだけフルパワーで稼働してたら熱を発するんですよ!」

京太郎「これで触れることは勿論近づくことすら出来ない!」

京太郎「俺達の勝ちだァ!!」
151 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 03:14:35.87 ID:JrPLMlWxo

 チーム洋榎とチュッチュし隊 51 ― 39   おどれら絶対別れさせたる義勇軍



恭子「あかん、どんどん離される……!」

純「くそっ、止めらんねえ!」

京太郎「いえーーーーい!」  ハイターッチ

洋榎「はっはっは、なんやかんやで楽しくなってきたわ」 ハイターッチ

胡桃「ゴール下も結構やることあって楽しいしね!」 ハイターッチ

京太郎「そうそう、向こうのシュートのリバウンドでだけだけどな!」 ハイターッチ

恭子「くっ……」

アンチョビ「怪我には気をつけてくれよー?」 ハイターッチ

京太郎「モッチロンですよ!」 ハイターッチ

マシン太郎「圧勝ナノダヨ」 ハイターッチ

京太郎「あっづああああああああああああああああああああああ」 ドジュウウウウ
152 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 03:20:19.57 ID:JrPLMlWxo

アンチョビ「お、おい大丈夫か!?」

京太郎「う、うう……」

京太郎(後遺症になるほどじゃないけど……)

京太郎(無理して出ておく必要もないし、すでに姉帯さんと妹さんのおもちはさんざん肘で突付いた……)

京太郎(おかげで妹さんや末原さんがゴミを見るような目をしてるが、それはそれとして……)

京太郎(大事を取って、一旦下がっておこうか……)

京太郎(どうせマシン太郎がいれば負けることはないしな)

京太郎(相手も粘り始めてるけど、結果としてこっちのスリーポイント機会が減ってるが向こうも点は入ってない)

京太郎(おかげで思ったより差が広がってないように見えるが、実際は詰み状態だ)

京太郎(このまま第三クオーターも第四クオーターも乗り切ってやる)

京太郎(第三クオーターで姉帯さんと妹さんのおもちを思い出してトイレにいって、第四クオーターから戻ってもいいしな!)

京太郎「ちょっと手を冷やして来たいし、選手交代!」

恭子「なんやと?」

京太郎「選手交代を認めさせたのはそっちですよ???」

京太郎「まさか選手交代はそちらだけ、なんてアンフェアなこと言いませんよね???」

恭子「くっ……」

洋榎「つっても、誰と変わるねん」

京太郎「それは、>>154
153 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/14(木) 03:20:55.62 ID:JrPLMlWxo
時間が時間だし、人いなさそうだし寝ます
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 07:54:07.33 ID:1uTcEyygO
赤司
155 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/20(水) 03:26:26.78 ID:EkS1B79Ao
眠れないので少しだけやります(明日早いから寝落ちたら申し訳ない)
156 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/20(水) 03:36:34.89 ID:EkS1B79Ao

京太郎「赤司さんです」

漫「また漫画のキャラですね」

恭子「また狂ったロボット持ってくるんやないやろな……」

京太郎「失礼な!」

京太郎「こちら、わざわざ北方の片田舎から来てくださった赤司(アカ・ツカサ)さんです」

司「熊肉最高」

漫「名前が同じだけで全然別の人来ちゃったーーーー!?」 ガビーン

京太郎「失礼な、確かに赤さんはバスケに関しちゃ黒バスの赤司の足元にも及ばないかもしれない」

京太郎「だが、黒バスの赤司よりも凄いところだってあるんだぞ!」

司「逆らったから親を殺した」

京太郎「仮釈放中だそうです」

恭子「元いた場所に返してこい」
157 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/20(水) 04:00:28.68 ID:EkS1B79Ao

恭子「くそっ、何もかもが異質なヤツ連れてきおってからに!」

純「いや、さすがに遊びのバスケでアレとマッチアップするのは無理だって」

豊音「ちょーこわいよー」

漫「目がイッちゃってますよ」

恭子「まあ、そんなリスクは犯せんか……」

恭子「まあええ」

恭子「どうせ相手は攻撃を機械にやらせるつもりや」

恭子「アイツに攻め込まれる心配はない」

恭子「となれば、あいつの守備エリアに攻め込まなければ関わらんで済む」

漫「て、敵チーム、こちらの策を読んでいるのか、赤司のパチもん除く全員が片面に集中してます!」

恭子「くっ……」

恭子(しかし弱点だからといって不用意に攻め込み一生後悔する結果を万が一にも生むわけには……)

恭子「くそっ、意外と策士やないか!」
158 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/20(水) 04:30:14.05 ID:EkS1B79Ao

マシーン太郎「ピピ・・・ガガ・・・」

恭子「ん?」

洋榎「お、おい……?」

マシーン太郎「ERROR……ERROR……」 ビーッビーッ

京太郎「げえーっ、しまった!」

京太郎「高度な電子頭脳を使っている緑マシーン太郎は、30分以上戦うと、回路がショートしてしまうんだーっ!」

洋榎「なんやて!?」

京太郎「くそっ、OSをMeから変えておいたのに、やはりこの弱点ばかりはどうにもならなかったか!!」

洋榎「ど、どないするねん!」

京太郎「と、とりあえず選手交代をしましょう!」

京太郎「赤司さんがいる限り、向こうはこのラインを攻められませんし、守りきれたら勝ちですから!」

京太郎「攻撃キチガイモンスターを失うのは惜しいが、仕方ないですからね」

マシーン太郎「コーホー」
159 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/20(水) 04:33:36.38 ID:EkS1B79Ao

京太郎「まあ、誰と変わっても試合展開に変わりはないだろうし、適当に……」

ブワッ

京太郎「ッ!」 ブワッ

洋榎「〜〜〜〜!!」 ゾゾゾゾゾ

マシーン太郎「ピピピピピピ」

ボゴーーーーン

京太郎「うわあああああああああああ」

京太郎「……って、夢から覚めない……?」

洋榎「何アホなこと言うとるねん!」

洋榎「フリーザ軍のスカウターばりに景気良く吹き飛んだで!?」

京太郎「で、でも、一体何故――――」

咲「…………」
160 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/09/20(水) 04:36:42.88 ID:EkS1B79Ao

恭子「おお!来てくれたんか!」

咲「ええ……」 チラ

咲「何だか凄いことになってるそうですから」 ゴッ

京太郎「――――――っ!」

京太郎(くっ……なんだこの圧倒的なまでの“圧”は……)

京太郎(弱い交代要員を出したら狩られそうだ……)

京太郎(ここは……)

京太郎「せ、選手交代!」

京太郎「>>161!!」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 06:36:00.80 ID:sMLj56xJo
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 15:29:07.18 ID:Tks8wUSU0
俺?
163 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/10/06(金) 00:40:46.92 ID:xXXHngPao
名選手次々引退してとてもつらい
投下します
164 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/10/06(金) 00:45:41.43 ID:xXXHngPao

京太郎「代打俺!」

咲「京ちゃん……」

京太郎「咲……」

京太郎「お前は運動が苦手だったよな……」

洋榎(ウソやろ……)

恭子(気のせいやろそれ……)

京太郎「悪いが、俺の幸せのために――」

京太郎「相手が誰であろうと、手は抜かねえぜ!」

咲「……うん」

咲「私も、それは同じだから」

洋榎「……!」 ブワッ

洋榎(何やこのプレッシャー……!)

咲「一緒に楽しもうよ」
165 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/10/06(金) 00:49:23.49 ID:xXXHngPao

恭子「……バスケの経験は?」

咲「絶無です」

咲「でも、バスケ漫画なら結構読んでました」

咲「ふぁいとの暁とか」

恭子「……」

恭子(全然知らんやつや……)

咲「あ、知らないですか?」

咲「じゃあ、ジャンプでやってた――」

恭子「ああ、黒子ならさすがに分か……」

咲「フープメンとか」

恭子「らんわ。それは知らんわ」

咲「そうですか……」 シュン

京太郎「はっはっは、遊んでる間に決めてやる!」 ダムダム

純「うわっ、きったねえ!」

京太郎「試合中にコントを始める方がわるーい!」 シュッ
166 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/10/06(金) 01:37:53.04 ID:xXXHngPao

バインッ

京太郎「ゲエーッ!」

咲「京ちゃんここで外す?」

豊音「ていっ!」

洋榎「くそっ、やっぱりリバウンドじゃこっちが圧倒的に不利や!」 ダダッ

京太郎「戻れ!」 ダダッ

咲「……姉帯先輩」

咲「パスもらえますか?」

豊音「?」

豊音「いいよー」 パスッ

咲「……バスケ漫画なら、黒子のバスケも当然読んでますよ」 キュフフ

咲「えーっと、こうすると、強いんですよね」 シュッ

京太郎「なっ!?」

洋榎「まさかアイツ、自軍のゴール下から――!?」

咲「見よう見まねだったけど……意外と上手く行ったかな」

バスッ

京太郎「ゲエーッ! マシン太郎と同じ超ロングスリーポイントッ!」

洋榎「くそっ、卑怯やぞ!」

恭子「どの口が」
167 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/10/06(金) 02:25:22.86 ID:xXXHngPao

京太郎「先生お願いします!」 シュッ

司「逆らうなら親でも殺す」

恭子「うげっ、あいつとうとう攻撃でも使いやがった」

司「……」 ズンズン

恭子「ぐおお、ドリブルすらせず堂々と歩いとる……!」

純「あまりのヤバさに観客含め誰もトラベリングを指摘出来ないからってやりたい放題を――」

咲「それ、ルール上反則ですよ」

恭子「!」

豊音「わわっ、突っ込んだよー!?」

司「あ? 逆らうなら親でも殺すぞ?」

漫「ちょ、こんなとこで怪我するわけにはいきませんし、大人しくここは見て見ぬふりを――」 コソッ

咲「本当に“ヤバイ”人物は……『ぶっ殺す』と心の中で思ったら、その時スデに行動を終えているもの……」

咲「殺す殺す言って威圧するだけのファッション狂人に負けるつもりはありません」

京太郎「咲……」

京太郎(昔はあんなに気弱だったのに、いつの間にかしっかりと意見を言えるようになって……)

京太郎「って、感慨深くなってる場合じゃねえ!」

京太郎「よせ咲、下手に突っかかるとそいつは――」

司「殺す!」

純「やべえ、ナイフだ!」

漫「もうバスケットのルールでもなんでもない!」

咲「……」

司「死ねよやあああああ!」

ドスッ
168 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/10/06(金) 02:27:39.41 ID:xXXHngPao

司「ぐ、ぐえ……」

豊音「ふえ……?」

胡桃「何で自分を刺して……」

咲「……」

京太郎「回転のエネルギー……か……?」

咲「命に別状はないはずです」

咲「警察と救急車を呼びましょう」

京太郎「あ、ああ……そうだな……」

咲「……」

咲「どうする、京ちゃん?」

京太郎「え?」

咲「私としては、まだ京ちゃんと、バスケを一緒に楽しみたいなあって、思うけど……」
169 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/10/06(金) 02:30:13.71 ID:xXXHngPao

京太郎「……」

京太郎(どうする……)

京太郎(点差はデカイ)

京太郎(咲を止められないとしても、上手く時間を稼げば勝機はまだまだある)

京太郎(だが……咲の回転の力を見くびって大丈夫か……?)

京太郎(今なら勝負を有耶無耶にもできそうだけど……)


どうする? >>170
A:勝負を続行する
B:救急車や警察を呼ぶ必要があるし、勝負はおあずけだ
C:返事をする前に野次馬やらでごたつき始め、結果として有耶無耶になってしまう
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 03:06:31.18 ID:cdpCCgjYo
バスケとか全部ほっといて透華さんにプロポーズしに行こう
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/06(金) 17:43:40.59 ID:+bR3WJV5O
ツマンネ
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 18:54:12.01 ID:1cGH47hd0
B
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 18:53:29.57 ID:hnyuz3z7O
はよ終われ
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/03(金) 17:39:50.83 ID:XBygamr00
保守
175 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/09(木) 01:52:45.10 ID:HkvyKonlo
ソフトバンクおめでとうございます
正直あそこからワンチャンスあると思わせたベイスも凄かった
ちょろっと投下します
176 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/09(木) 01:56:02.47 ID:HkvyKonlo

京太郎「救急車や警察を呼ぶ必要があるし、勝負はおあずけだ」

恭子「……ちっ」

恭子「まあ、こうなってもーたら、しゃーないやろな」

純「あんまり警察に拘束されてもアレだろうし、しょうがねえな」

胡桃「清澄の皆は帰ってていいよ」

咲「え?」

胡桃「こんなことで時間をとられて負けました、なんてことされても困るしね」

京太郎「すまない皆……」

京太郎「やっぱり龍門渕高校は最高だぜ……」

京太郎「皆のためにも、透華さんにプロポーズしに行ってくる!」

咲「…………」

咲「なんで!?」
177 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/09(木) 03:33:04.07 ID:HkvyKonlo

京太郎「何せお前、逆玉だからな!」 キリッ

漫「なんという清々しいまでのクズ……」

洋榎「……」

洋榎「う、うちかて、それなりーに裕福な方の家庭やで?」

恭子「いや対抗せんでええですって」

咲「……馬鹿なこと言ってないで、ホテルに戻るよ」

京太郎「な、なんだ咲、顔が怖いぞ」

咲「油断するとすぐ変なことするんだから……」

咲「今日はもうホテルから出してあげないんだから」 ゴゴゴゴゴ

恭子「ああ、それは賛成やな……」

恭子「このアホには監視が必要やわ」

京太郎「え、ええ〜……」
178 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/09(木) 03:37:50.12 ID:HkvyKonlo

<その頃の晩成宿舎>

良子「そういえば、次当たる清澄の連中がなんかバスケで遊んでたけど」

初瀬「……?????」

やえ「ふむ……なるほどな」

初瀬「小走先輩……?」

やえ「この土壇場、下手に焦ってオーバーワークをしてしまい調子を崩すのは最悪」

やえ「さりとて休むだけで落ち着ける球児なんているはずがない……」

やえ「そこで普段の練習と異なるバスケを取り入れることで、メリハリをつけると共に肉体の一部にピンポイントのオーバーワークが発生することを避ける……」

やえ「過度な負担をかけず体を動かせるバスケを、練習の締めに取り入れたというところか」

初瀬「なるほど……」

初瀬「正直あんまりよくわかってませんが、なんだか凄い気がしてきました」

やえ「ふっ……初瀬よ」

やえ「清澄高校は強敵だ、私達も負けていられないな!」

初瀬「はいっ!」

初瀬「相手がどれだけ真剣に、かつ独創的な特訓を重ねているとしても、勝つのは私達晩成高校です!!」

やえ「うむ、よく言った!」
179 :寝ます  ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/09(木) 03:40:15.19 ID:HkvyKonlo

<清澄宿舎>

京太郎「くっそー、バスケで遊ぶのも中断させられるし、プロポーズもできないし……」

京太郎「何より、咲達が近くをウロウロしているせいで、覗きにもいけない……」

京太郎「幸い猿野は優希達と遊びに出てるから、部屋は静かでいい感じだけど……」

京太郎「はあ……」

京太郎「仕方ない、今日はゆっくり寝て体を休めるか」

京太郎「明日は二回戦前最後のまるっと一日空いてる日」

京太郎「有効活用するためにも、今から計画を立てておくか」

京太郎「明日は何をしようかなあ」

どうする? >>180
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 05:19:47.15 ID:DPquQCYHo
投手組と配球について話し合おうか
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 06:34:10.47 ID:3t5IG1yqo
更新来てたのか!嬉しい!
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 13:33:17.38 ID:tZC/TFyP0
復活してたんか!って8月からじゃん知らなかったわ
ここまで追い付くのにちょい時間かかる…
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 19:21:16.10 ID:RgnsYg3y0
イッチさんの洋榎と胡桃の組み合わせがまた見れるの嬉しい
洋榎との交際権利争奪戦には、是非 ちゃちゃのんも参加して欲しかった
184 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 03:34:39.10 ID:P+SncYpio
時間が時間なので安価出したら終わりになりそうですがちょろっとでも
185 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 03:43:21.84 ID:P+SncYpio

【8月15日(火)】

京太郎「と、いうわけで」

京太郎「今日はちょっと皆さんに配球について論じ合ってもらいたいと思います」

恭子「……」

京太郎「はいそこ無言で『ハァ?』みたいな意思表明しない」

数絵「貴重な最後の休日を潰されると、ゲームが出来ずに困るんだが……」

京太郎「はいそこ声に出さないっていうか何遊ぼうとしてるんだ」

数絵「何を言う」

数絵「メリハリや緩急は投手にも戦う者にも必要なテクニックだぞ!」 クワッ

京太郎「ちょっと正論っぽいのがムカつくな……」

恭子「そればかりは同意やな……」

豊音「ま、まーまー」

豊音「私はずーっとぼっちで色々研究したりだったし、皆でこうしてワイワイやるのは楽しいよー」

恭子「……」

ちゃちゃのん「……それはちょっと分かるなあ」

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんもアイドル活動の傍らで一人理論書読んだりビデオ研究すること多かったし……」

ちゃちゃのん「皆でやるって、楽しいけぇ」

恭子「……はー、分かった、分かりましたわ」

恭子「ここは友達おらん二人に免じて付き合ったる」

京太郎「わぁおスーパーストレート」

洋榎「すまんな、大阪人ってこういうとこあんねん」

京太郎「大阪の人に怒られますよ」
186 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 03:51:40.19 ID:P+SncYpio

京太郎「ほらほら、朝から美味しいパスタを食べられますし」

京太郎「ちなみに提供はアンツィオ高校の方々です」

洋榎「色々巻き込んだお詫びっちゅーやつやな」 チュルチュル

恭子「ようこんなに買うお金あったな……」

京太郎「それが信じられない程安かったんですよ」

恭子「……いくら?」

京太郎「大体こんなもんっす」 レシートピラー

恭子「……!」

恭子「……」 パシャコーン

恭子「値段は写メったし忘れんうちに名前もメモっとこ、アンツィオ高校やったな」

恭子「……ホームページは……」 カタカタ

京太郎「始める前から脱線しそうなんですけど」

洋榎「すまんな、大阪人ってこういうとこあんねん」

京太郎「大阪の人に怒られた方がいいですよ」
187 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 04:14:45.31 ID:P+SncYpio

豊音「わー、ピザもあるよー」

ちゃちゃのん「あつあつでトロトロじゃあ〜」

京太郎「……」 ピローン

洋榎「なんで今写メったん?」

京太郎「いやあ、チーズを口から垂らす可愛らしい姿を思い出の一枚にって……」

洋榎「何でそんな興奮しとんねん」

京太郎「すみません、大阪人ってこういうとこあるんですよ」

洋榎「なんでや! 大阪関係ないやろ!」

数絵「遊んでないで本題入った方がよくないか?」

優希「うわ、まさかのまともな発言……」

数絵「早く終わらせて、昨日のリベンジをしたいからな」

ちゃちゃのん「そういえば、二人は猿野君と三人でようゲームしとるんやっけ」

数絵「たまに穏乃や憧も混ざるぞ」

優希「昨日はみんなでたまごっちワールドを3回やったじぇ」

恭子(なんでそんなクソゲーを……)

ちゃちゃのん「へー。なんか知らんけど面白そうじゃなー」

豊音「だねー」

恭子(やめとけって言いたいけど、あの二人友達おらんからボードゲームやったことないんやろうなあと思うと……)

優希「あ、じゃあ今夜ちょっとやるか?」

豊音「!」

ちゃちゃのん「!」

数絵「明日に響かない程度だがな」

ちゃちゃのん「も、も、もちろんじゃ!」 パァァァァ

豊音「うん、ちょー楽しみだよー」 ニコニコ

恭子(やさしいせかい)
188 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 04:29:05.12 ID:P+SncYpio

恭子「ほんで……」

恭子「本題は配球っつーことやけど……」

恭子「何でこの二人がおんねん」

洋榎「いやー、ここまでガッツリ会話しといて今更かーい! っちゅー話やねんけどな」

咲「……」

京太郎「いや、この二人も、激しい延長線とかになったら投げる可能性もあるわけだからさ」

洋榎「いやー、本職連中に任せた方がええんとちゃう?」

咲「……」

恭子「さすがに甲子園の大舞台で野手本職の人間に出番はないんとちゃうか?」

京太郎「野球に絶対なんてない」

京太郎「野手がマウンドに上がる可能性だって否定できないはずです!」

恭子「いやいや物には限度っちゅーもんが……」

京太郎「地方大会で猿野が投げたくらいですよ」

ちゃちゃのん「ああ……」

優希「あー……」

恭子「一瞬で全員が表情曇らせて反論せんくなる前例持ち出すのずるいわ……」
189 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 04:41:59.20 ID:P+SncYpio

洋榎「猿野はさすがに呼ばへんかったんやな」

京太郎「一応、優希達と一緒に居たから、渋々声はかけたんですけど……」

優希「何で投手をやりたくもない俺がそんなもんに参加しなくちゃいけないんだボケーって言ってどっか行っちゃったじぇ」

恭子「それに関しては100パー猿野が正しいわ……」

京太郎「あの野郎、女子がいないからって、ペイチャンネル見まくるつもりみたいだからな」

京太郎「無理に連れ出すのは可哀想だろ」

豊音「ペイチャンネル……?」

ちゃちゃのん「映画とか見るやつじゃよー、ほら、ホテルの廊下とかでカードが売ってる」

豊音「あー」

咲「……」

恭子「……あんまそういうことを女子の前で言うのはどうかと思うで」

恭子「一応、猿野の名誉のためにもな」

数絵「あ、一応名誉のためにフォローしとくと、多分口ではそう言ってたけど、多分実際は真面目にバットを振ってるんじゃあないか?」

数絵「結構隠れて努力してるみたいだし」

恭子「バットを振る、ねえ……そらまあ、どっちのパターンでも握っとるやろうけども」

洋榎「セクハラ親父みたいな目になっとんで」
190 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 04:48:45.74 ID:P+SncYpio

洋榎「まあでも、そういうのは理解してやるのが女っちゅーもんや」

京太郎「そういうのってのは……」

洋榎「いやペイチャンネルやのうて、陰でこっそり特訓ってとこな?」

洋榎「そういう細かないいたいこと、うちだって理解してほしいねんで???」

洋榎「……まあそれはさておき」

洋榎「男っちゅーのは、格好つけたがるもんやねん」

洋榎「気付いてやるのは大事や」

洋榎「でも、その見栄を尊重して、気付いとらんフリもしたらなあかん」

数絵「なるほど……」

優希「お、奥が深いじぇ……さすが野球部の彼氏持ち……」

洋榎「ふっふー」

洋榎「まあウチかて、本人が照れるやろうから言うとらんけど、ちゃんと気付いとるねんからな」

京太郎「え?」

洋榎「最近変なことだったり遊びだったりが多いように見えて、陰で努力しとることを、や」

洋榎「具体的には秘密特訓やろうから、決して深くは聞いたりせーへん」

洋榎「本当はホントにそのまま遊んどるわけないって分かっとるけど、額面通りに受け取るのがええ女っちゅーもんやからな!」

恭子「いやこいつ多分本当に遊び歩いたりトチ狂った行動取っとるだけやと思うし目ぇ覚ませ洋榎」



191 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 04:51:20.74 ID:P+SncYpio

咲「……」

咲「……」 グッ

恭子「どうしたん突然親指上げおってからに」

洋榎「っていうか、さっきから一言も発しとらんぞコイツ」

京太郎「ああ……」

京太郎「先は元々コミュ障ですからね」

京太郎「大人数の会議とかだと、基本的に喋らないんですよ」

恭子「じゃあ何で連れてきたん!?」

京太郎「ちなみに料理あたりのグダグダトークをあと3分続けてたら、多分黙ってラノベを読むかケータイいじり始めてましたね新着なんて一つもないのに」

恭子「もう自分の部屋帰したれや!!」
192 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 04:59:07.16 ID:P+SncYpio

咲「あ……ィジョブデス……」

恭子「目ぇ泳ぎ倒しとるやないか!!」

ちゃちゃのん「あ、ポテトこっち余っとるからどうぞ」

恭子「こっちはこっちで会話に困ってでも沈黙が気まずい時の飲み会コミュ障ムーブ始めとるし!」

洋榎「はあ〜ポテト冷めきっとるわ〜誰かさんがくれるの遅いから〜〜〜〜」

ちゃちゃのん「もー! そんなに言うなら自分で取ったらええんじゃよー!」

豊音「あ、えと、どこかのお部屋でレンジ借りてこよっか?」

数絵「貸してくれるところないんじゃないか?」

豊音「あ、えと、じゃあ、電気屋サンとかで……」

恭子「こっちはこっちでコミュニケーション慣れしとらんから訳わからんこと言い出し始めとるし!」

優希「ところでイタリアンにはタコスってないのか?」

恭子「自由か!!!」

数絵「イタリアンと言えばワインだと思うんだが」

恭子「未成年が飲むならせめて大会終わってからにせーや!!」

京太郎「しょうがないですね、俺が人肌温めてあげますよ」

洋榎「えっ……」 トゥンク

恭子「なあ大丈夫? ほんまにこれ会ちゃんと成立するん??????」
193 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 05:27:38.77 ID:P+SncYpio

京太郎「とりあえずポテトでポッキーゲームしてから真面目に話し合うとして」

恭子「今すぐやれや」

咲「そ、そういうことするなら、会のスムーズな進行のためにも全員とやるべきじゃ……!」 ガタッ

恭子「ほんで急に饒舌になるなや!」

優希「さ、さすがにそれはちょっと申し訳ないじぇ……か、彼女サンだって目の前にいるんだし……///」 モジモジ

恭子「まんざらでもなさそうな顔やめーや!!」

数絵「ソレやらせるなら、猿野は居た方がよかったかもしれないな」

咲「きゅふふ……」

恭子「きしょい話するのやめーや」

数絵「いや、きしょくて笑うが取れる方向にしない方がまずいかなと」

恭子「そらそうやけども……」

咲「!」

咲「そんな……腐ってるってわけじゃ……」

数絵「?」

数絵「食べた感じ、別にどの料理も傷んでなさそうだぞ?」

咲「う、裏切られた……!」
194 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 05:35:46.45 ID:P+SncYpio

ちゃちゃのん「……」 ヌリヌリ

洋榎「……ほんでお前は何やっとるねん」

ちゃちゃのん「い、いや、その、ポッキーゲームするなら、リップくらいは……って///」 テレテレ

洋榎「お前はシャカシャカポテトでフレーバー青酸カリな」 シャカシャカシャカ

数絵「まさに釈迦釈迦ポテトってか」

恭子「やかましいわ!」

恭子「あー……くそ、何やねんこの会、ツッコミ不在か!」

恭子「何で呼び出した奴が取りまとめへんねん……ったく……」

恭子「ツッコミすぎてノドにポリープ出来そうやわ」

京太郎「ノドにポリープ楽しいな……っと」 メモメモ

恭子「楽しくないわ!!」

恭子「っていうか何メモっとんねん!!」

京太郎「いや、一応言い出しっぺとして、議事録つけとこうかなと」

恭子「付け始めるタイミングぅ!!」


195 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 05:44:57.09 ID:P+SncYpio

洋榎「さて、悪ふざけはこのくらいにしてそろそろ始めるか」

京太郎「それもそうですね」

京太郎「早速配球についてなんだけど……」

数絵「私は基本憧の指示通りに投げてるだけだぞ!」 キリッ

優希「のどちゃんに従うのが一番確実だもんなー」 タコスムシャー

京太郎「うーんこの二軍」

洋榎「言うてまあ、ウチも考えて投げるタイプやなかったかもな」

洋榎「餅は餅屋っちゅーし、ウチも多少は考えるけど、捕手の方が上手い組み立て出来るからなあ」

京太郎「どうせ考えて投げてそうな末原先輩はあとに回して……」

恭子「おい」

京太郎「いやまあ、大トリお願いしますよ大トリ」

京太郎「今の流れで発表されると、『いつもピッチング中は頭まっちろ!』とか言われかねませんし」

恭子「お前絶対ナメとるやろ」
196 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 06:01:40.29 ID:P+SncYpio

京太郎「ちなみに……」

ちゃちゃのん「あ、ちゃちゃのん?」

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは一応、配球に関する本もある程度読んぢょるけど……」

洋榎「ほーん」

洋榎「その割には首振らんし言いなりやん」

ちゃちゃのん「むー……」

ちゃちゃのん「……そりゃ、やっぱり本職はキャッチャーさんって分かっちょるし……」

ちゃちゃのん「それなのに首振ると、キャッチャーさんも気分を害してまうけえ」

洋榎「はあ?」

洋榎「んなアホなとこに気を回す奴があるかい」

ちゃちゃのん「で、でもでも!」

ちゃちゃのん「昔はそれで舌打ちされたりハブにされたりスパイクを捨てられたりしたし……」

恭子「重い重い重い重い重い」

京太郎「つ、次! 次の人誰か!」

豊音「人間相手に投球する機会あんまりなかったし、壁のどの位置に投げたら手元に戻ってくるかくらいしか考えたことなかったかなー」

恭子「重ーーーーーーーーーーい!!」

恭子「こんなんばっかか清澄高校!!」

咲「ちなみに私は黄金の回転をかけることしか」

恭子「もうええっちゅーねんそういうのは!!」
197 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 06:14:44.36 ID:P+SncYpio

京太郎「結局ほとんどただの講演会になりそうだなあ」 ハァ

恭子「何でアンタがクソデカ溜息ついとるねん」

恭子「溜息つきたいのはこっちやわ」

京太郎「まあそうかもですけどぉー」

恭子「……そないに不満そうなら、まずは自分に配球を語ってもらおか」

京太郎「え?」

恭子「主催したからには、それなりに語ることくらいあるんやろ?」

京太郎「え、ええと……」

豊音「えー、なんだろー、気になるよー」

優希「確かに聞いてみたいじぇ」

数絵「わかる」

京太郎「えーっと……>>198
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 06:17:00.65 ID:K/uSNtHFo
緩急って意識したことあるか?
打者としては嫌だと思うけど
199 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 06:42:58.75 ID:P+SncYpio

京太郎「緩急って意識したことあるか?」

京太郎「打者としては嫌だと思うけど」

数絵「パンティをつける?」

恭子「何で聞き間違えンねんさっき自分で緩急云々言うとったやろ」

数絵「はっはっは、緩急か。緩急なら任せろ」

数絵「清澄において、私ほど緩い球に長けた者はいないぞ」

京太郎「緩だけならな……」

恭子「課題なんは急やねんな……」

豊音「私もあんまり意識したことないかも……」

豊音「何かフルパワーのストレート投げ込むだけでよかったから……」

京太郎(化物……)

恭子(化物……)

咲「私も……」

咲「黄金の回転で打者ごと消し去ればよかったから……」

京太郎(化物……)

恭子(比喩でもなんでもなく化物……)

200 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 06:53:05.35 ID:P+SncYpio

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは一応技巧派じゃけえ、多少は意識しちょるよー」

ちゃちゃのん「どんなもん出来ちょるかはわからんけど……」

洋榎「まあ、うちで緩急意識しとるのは、確かに佐々木と恭子やろうな」

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんは佐々木じゃのうて佐々野じゃ」

恭子「ここまで意識せんとやれとる連中がおったことが不思議やけどな」

優希「何せ考えることは全部のどちゃんに任せてたからな!」

洋榎「そこまで捕手に全幅の信頼をおいとるんもそれはそれですごいな」

洋榎「ハサドみたいにただビビって服従しとるわけともちゃうようやし」

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんはアラブの旋風じゃなくて佐々野じゃ!!!」

恭子「甲子園二回戦前日にすることちゃう気はするけど、マジで一回緩急つけさす練習した方がええんかもわからんなあこれ……」

京太郎「ですねえ……」

洋榎「ちゅーても、具体的にどんな練習さすかやけどなあ」

京太郎「うーん」

京太郎「例えば>>201とか」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 06:55:00.22 ID:x9fKTmTCo
多田野数人選手のビデオを見て研究、マネする
202 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/11/21(火) 06:56:18.87 ID:P+SncYpio
ビデオ(意味深)

珍しく安価出してすぐ取られるくらい人がいますが、なにせ7時なので、一旦セーブさせてもらいます
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 06:59:30.72 ID:iZsonebEO
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 13:00:50.33 ID:I82FSUUZ0
優しい世界、ボッチ組可愛い。
投手女子集まると和むね♪
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 20:55:25.32 ID:HyVITbkLo
多田野から緩急を学ぶのは何も間違ってないからセーフ
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 21:54:59.47 ID:8EjYwN1t0
これだけ長期間やっててノリが全く変わってないのは凄い
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 23:09:12.13 ID:DaUozFomo
乙です
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 08:17:08.66 ID:JF0fqfNDO
ちゃちゃのんは癒し
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 01:17:36.77 ID:RPQNLGR3o
はよ更新せーや
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 00:20:09.08 ID:b/7jBBmD0
チラッチラッ
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 00:20:46.98 ID:b/7jBBmD0
すまん下げてなかった…
212 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/12/12(火) 19:54:45.20 ID:aNTU3Py6O
ちょっとだけ更新します
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 19:58:06.39 ID:YsJtXmkAO
このスレ結局大谷には間に合わなかったね
214 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/12/12(火) 20:00:32.36 ID:aNTU3Py6O

京太郎「多田野数人選手のビデオを見て研究、マネするとか」

洋榎「あー。メジャー経験者やもんなあ」

咲「え、TDNさんって凄い野球選手だったんですか?」

恭子「ああ……低打率の高校を甲子園に導いたり、大学時代はそらもう大車輪の活躍やったんやで」

優希「ほえー、メジャーにまで行くなんて凄いじぇ」

咲「そうだったんだ……」

京太郎「むしろ凄い野球選手って知らないのに、よく知ってたな」

咲「えっ」

京太郎「多田野数人選手を知ってるからこその発言だろ?」

咲「え、えーっと……」

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんもあんまり詳しくはないのう」

ちゃちゃのん「日本球界じゃあ日ハムじゃったけえ」

洋榎「お前ンとこは広島ばっかやもんな」 ハン

ちゃちゃのん「おっサンにだけは言われとうないんじゃけど!?」
215 :大谷はすげえよ。藤浪に間に合わなくなったらヤバイ  ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/12/12(火) 20:07:53.48 ID:aNTU3Py6O

数絵「多田野選手はすごいんだぞう!」

優希「うわ、びっくりした」

数絵「何せあの超スローボールの使い手だからな!」

数絵「効果的にリズムを狂わすイーファスピッチ……」

数絵「私の目指す姿の一つと言えるかもしれない」

京太郎「数人を目指す数絵か……」

豊音「でもでも、目指す気持ちも分かるよー」

豊音「私サイン持ってるもんー」

咲「たまげたなあ……」

豊音「?」

咲「なんでもありません」
216 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/12/12(火) 20:10:22.60 ID:aNTU3Py6O

洋榎「っていうか、ビデオなんて持っとるんか?」

洋榎「そんなん持ってきてたようには思えへんけど……」

豊音「あー、でもでも資料ならたくさんありそうだし、誰かから借りてきたのかも」

京太郎「いや、そんなコネ俺にはないよ」

京太郎「でも、今は情報社会」

京太郎「赤土さんだって、パソコン機器を使った分析を薦めてくれていた……」

京太郎「ネットで検索したら動画はいっぱい見つかるはずです」

咲「そ、それはやめた方がいいんじゃ……」

京太郎「?」

京太郎「なんでだ?」

咲「え、ええと、著作権とかあるし……」
217 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/12/12(火) 20:17:43.58 ID:aNTU3Py6O

京太郎「何言ってるんだ」

京太郎「俺達は手段を選んでいられるような立場じゃない」

京太郎「泥をすする覚悟だって必要な圧倒的挑戦者だって憧ちゃんも言ってたじゃないか!」

恭子「お前の言葉で言わんかい」

京太郎「大体俺達、これまでだってどちらかというとヒールだったし」

一同「……」

一同(たしかに……)

京太郎「まあでも、動画は削除されてるかもしれないよなあ、著作権の問題で」

洋榎「とりあえず検索してみたらええんちゃう?」

咲「う……あの……」

恭子「しゃあないな、プロジェクターセッティングしたるわ」

優希「うおっ、なんだじぇこの巨大スクリーン!」

豊音「たまに作戦会議や分析で使うスクリーンだよー」

京太郎「え、そんなのしてたの?」

豊音「部長とかとねー」

恭子「まあ、見ても分からなさそうかつ存在を知ると遊びそうな奴らには黙っとったけど」

京太郎「ぐぬぬ……」

優希「確かに今アマゾンプライム見たくなってたから否定できないじぇ……」
218 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/12/12(火) 20:24:01.48 ID:aNTU3Py6O

恭子「よし、セット完了や」

京太郎「そんじゃ、この借りてきたノートパソコンで――と」

カタカタカタ

ッターーーーン

京太郎「さーて、どんな動画が出てきたかなっと」

>>219のコンマで判定
00〜39:アッー!
40〜69:削除されていて役立つものが見つからない
70〜89:普通に参考になる映像が出てくる
90〜99:何かめちゃくちゃ参考になるすげえのが引っかかる
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 20:33:18.34 ID:zImU2A21O
それ
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 20:33:48.35 ID:2AkTTV9eO
TRSMKNDIもたまげなかったのでセーフ
221 : ◆OSaKadAteQ [saga]:2017/12/12(火) 20:49:32.77 ID:aNTU3Py6O

京太郎「あ、たくさん引っかかった」

咲「!!!!!!」

京太郎「とりあえずこれでいいか」

恭子「まあ、一番上に出てきたわけやからな」

数絵「このティーディーエヌってどういうことだ?」

優希「知らないのかー?」

優希「ジェーケーの間じゃ、単語をアルファベット表記したりするんだじょ」

ちゃちゃのん「ほえー。そうなんじゃねえ」

咲「で、でも、野球の動画でそうなってるのって何かおかしいかなー、なんて……」 アセアセ

京太郎「?」

洋榎「そうかあ?」

咲「あ、あはは……」

咲(だ、ダメ……止められない……)

咲(止めたら京ちゃんに私がゲイビデオでゲラゲラ笑う趣味があった時期が存在するって気づかれちゃう……)

咲「う、うう……」

京太郎「?」

京太郎「変な咲だなあ」

恭子「ほんなら再生するでえ」
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