オール安価でまどか☆マギカ 20

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/09(土) 22:38:26.65 ID:mCCeDag/0
このスレは、安価で決めた主人公・時系列・前提設定で進める長編多めの安価SSです。
各編で話につながりはありませんので、途中参加は大歓迎です。

【現行】キリカ編2  :[14]>>719〜[15]>>182,[17]>>927
・・・同主人公の1つめとは無関係。未契約キリカが黒猫と謎の少女に出会う話。
・・・ついに復讐を遂げたが、ワルプルギスの夜は翌日に迫り、キリカはSGに負傷。
・・・ほむらの目的を知り、自分たちの過去を知り、まどかは『全ての平行世界をつなげて分岐する前に戻す』願いで契約する。
・・・ほむらを救うために過去に戻り、キリカはついに平行世界の自分の犯した罪と向き合い前を向く。
・『統合後』 [18]>>846

【完結した話】
さやか編   :[練習]>>8>>154
・・・マミの死後、さやかが魔法少女になって張り切ったり悩んだりする話
・・・試験作。かなりあっさりしてます。
中沢編   :[練習]>>164〜[2]>>150
・・・まだ試運転。中沢が安価の導きにより魔法少女たちと関わっていく話。
QB編   :[2]>>198〜[4]>>502
・・・感情の芽生えたQBの話。
ユウリ編様 :[5]>>954〜[6]>>792(BadEnd)
・・・契約したばかりのユウリが目的を達成するためにマミの後輩になる話。
恭介編   :[6]>>815〜[7]>>240(BadEnd+)
・・・恭介の病院での日々と、退院してからの話。
Charlotte編 :[7]>>264>>285
・・・チーズを求めるCharlotteの小話。
キリカ編  :[7]>>309>>704,[8]>>475〜[9]>>151
・・・本編時間軸で織莉子が既にいない世界のキリカの話。話はほぼまどマギ本編寄り。
アマネ編  :[7]>>807>>963,[8]>>5>>130(GiveUp)
・・・抗争に破れて見滝原に来た最弱主人公の野望の話。  ※オリ主※
メガほむ編 :[9]>>181〜[12]>>666
・・・非情になれないほむらの4ループ目、織莉子たちとの戦い。
・After『夜明け後の一週間』12−>>93
なぎさ編  :[12]>>717〜[14]>>616
・・・謎の神様によって魔女化から助けられたなぎさが見滝原で奮闘する話。
・After『あすみ参入』:[13]>>953
杏子編  :[15]>>197〜[17]>>918
・・・マミの“先輩”な杏子のifストーリー。
・・・マミと仲直りしたり、色んな人と仲良くなったりする比較的ほのぼのなストーリー。
・After『マミさんじゅうごさい』:[17]>>436

【未完結の話】
Homulilly編 :[4]>>535>>686
・・・生まれたばかりの魔女Homulillyが時空を旅する話。
かずみ編  :[4]>>982〜[5]>>879
・・・ユウリのドジで見滝原に運ばれたかずみが織莉子とともに救世をめざす話。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504964306
2 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/09(土) 22:41:28.81 ID:mCCeDag/0

【注意】
★無効安価は自己判断で安価下。明らかに無効になりそうな内容は、その下に別の安価をしてくれるとスムーズに運びます。
★基本的に連投・連続有り ※ただし同じ内容で連投はダメ
★多数決は連続・連投無し
★多数決で同数に意見が割れた場合は指定内の最後のレス内容を採用
★主レスは安価先を指定する数字に含まない
★まどマギのほかに、おりマギ本編・かずマギ・漫画版まどマギ・TDS・PSP・劇場版のネタを含みます。
 それ以外からのネタは出さないか考慮しませんが、知ってるとより楽しめるネタはあるかもしれません。
★「下2レス」と書いた時にはその1時間以内に2レス目がこなければ「下1レス」に変更します


・前スレ

『まどかマギカで安価練習』 :http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369643424/
『オール安価でまどか☆マギカ 2』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370979872/
『オール安価でまどか☆マギカ 3』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371835671/
『オール安価でまどか☆マギカ 4』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372909496/
『オール安価でまどか☆マギカ 5』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373645366/
『オール安価でまどか☆マギカ 6』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377690974/
『オール安価でまどか☆マギカ 7』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385884667/
『オール安価でまどか☆マギカ 8』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397729077/
『オール安価でまどか☆マギカ 9』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409071003/
『オール安価でまどか☆マギカ 10』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417014605/
『オール安価でまどか☆マギカ 11』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424792933/
『オール安価でまどか☆マギカ 12』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430323957/
『オール安価でまどか☆マギカ 13』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439045180/
『オール安価でまどか☆マギカ 14』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448012780/
『オール安価でまどか☆マギカ 15』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461427177/
『オール安価でまどか☆マギカ 16』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475061935/
『オール安価でまどか☆マギカ 17』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483717207/
『オール安価でまどか☆マギカ 18』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491232637/
『オール安価でまどか☆マギカ 19』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497797899/


☆随時募集

*安価で魔女を作ろうぜ*


 主に風見野や見滝原外などで登場するオリジナル魔女を募集中です。

 登場の機会があれば色んな物語に出させます。

 被りは一部再安価か統合。


・名前:【安価内容】の魔女(思い浮かんだものがあれば魔女名も)

・攻撃方法/見た目/特徴/性質/弱点/使い魔 など
3 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/10(日) 20:36:25.82 ID:Qt4CQAFC0


まどか「……」

さやか「いやでもあの間違いはひどくない? ね、仁美はどう思う?」

仁美「……えっ?」


 ……ほむらが途中でコケた。

 しかもその先に居るのは――


キリカ(ちょっと待ってほむら――! そっちはゴ○ゴ――――!)


 …………結局、ほむらは仁美ちゃんに背中から抱きつくようになってしまった。

 とりあえず今回は撃退されることはなかった。

 ……しかし、仁美ちゃんは棒立ちになっていた。


ほむら「〜〜〜〜…………」

キリカ「…………だ、だーれ……だ?」

仁美「く、呉さん!? なにしてるんですか!? あまりいきなりこういうことは……その……」

仁美「……大胆ですわ」

まどか「え、ええと、声をかけようと思ってコケたとかなんじゃ……?」

さやか「そういえばドジっ娘でしたっけ」


キリカ「私のドジじゃないしっ!ほむらもなんか言って!」

ほむら「…………きゅぅ」


 ……撃退されるまでもなく戦闘不能であった。

 ほむらのドジが一番の誤算……だったかなぁ。
4 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/10(日) 21:01:09.56 ID:Qt4CQAFC0


 私たちも一緒に加わって歩きはじめる。


ほむら「す、すみません……すみません……」

仁美「気にしてませんわ。それより、お怪我がないようでなによりです」

さやか「なんだ、ほむらだったのかー」

キリカ「本当はまどかを驚かせるつもりだったんだけどね……」


 だって、仁美ちゃんの背後に立つと怖いし。

 ……今回は無事でよかったけど。


ほむら「は、はい、決して志筑さんに大胆なことをするつもりじゃ……」

さやか「……その言い方は色々危ないから」




1自由安価
2……わたし、ドジっ娘じゃないからね

 下2レス
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/10(日) 21:05:29.34 ID:jLPkGGIY0
1 もうほむほむてば大胆何だから、もしかして百合趣味があるのかしら?
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/10(日) 21:18:30.82 ID:ERFhbvajO
2
7 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/10(日) 21:45:35.90 ID:Qt4CQAFC0

キリカ「……わたし、ドジっ娘じゃないからね」

さやか「まあどちらかというとほむらに持ってかれてますよね」

キリカ「どちらかというとって何!? どちらかといわなくてもドジっ娘じゃないから!」

さやか「いや、でも……ねえ」

ほむら「あはは……」

キリカ「何を笑ってるんだ、ほむらー……」


 これでは今までそんなイメージは(恐らく)なかった仁美にまでそんなキャラにされてしまう。

 まあ、でも、やっぱりほむらのほうが強烈か。


キリカ「…………」


 ……なんとなく後ろのほうから眺める。

 仁美ちゃんって普段からこんなに大人しかったっけ。


キリカ(……普段っていうほど知らないや)


 学校に着くと、階段の途中でみんなと別れて自分の教室に向かう。

 クラスに入ってからも、また少しクラスメイトと雑談をして授業が始まるのを待っていた。
8 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/10(日) 22:07:10.34 ID:Qt4CQAFC0


*「そして、ここでは行くという単語でもgoneではなく……」


 ――…………授業が始まって数十分。


 黒板をノートに書き写しながら、なんとなくペンを回して話を聞いていた。

 そろそろ“予習”の効果が薄くなってくる時期だ。


キリカ(……いざとなったらマミにでも教えてもらうかなぁ)

キリカ(聞けば熱心に教えてくれそうだ)

キリカ(それか、織莉子…………)


 ふと考えて思った。

 あっちではどうしてるんだろう。学校、楽しくやれてるのかな。

 一番知られたくなかったはずの友達にあの件を暴かれてしまった。あの二人は今は……


キリカ「あっ」

*「ペン落ちたよー」

キリカ「ありがと」


 うっかりペンを落として、隣の人が拾ってくれた。

 ペン回しなんかに気を逸らしてる場合じゃない。一旦授業に集中することにした。
9 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/10(日) 22:36:28.85 ID:Qt4CQAFC0
―昼休み 屋上


 まどかたちを待つ間、景色を見下ろす。

 狭苦しい教室から屋上に出るのはなかなか解放感があって良い気がした。


さやか「おまたせしましたー」

マミ「そんなに待ってないわよ。じゃあ食べはじめましょうか」


 丁度良い場所に腰掛けて、お弁当を広げる。

 ……また昨日と同じメンバー。

 そういえば、まどかたちはいつからここで食べてるんだろう。



1自由安価
2(仁美に対して)朝はごめんね、と言っておく

 下2レス
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 22:47:03.13 ID:z3d6IfsL0
2+前回みたいにお弁当のおかずを差し出す

朝はごめんね、あれは私がやろうと言い出したことだから
お詫びといってはなんだけど、おかずで欲しいのがあれば食べて
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/10(日) 22:50:51.70 ID:ERFhbvajO

それとなくさやかの様子を伺う
昨日あれからどうなったのか聞くのは放課後にする
12 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/10(日) 23:07:49.21 ID:Qt4CQAFC0

キリカ「仁美ちゃん、朝はごめんね。あれは私がやろうと言い出したことだから」

キリカ「お詫びといってはなんだけど、おかずで欲しいのがあれば食べて」

仁美「い、いえ、私はそんな……気にしてませんから」

キリカ「遠慮しなくていいよ?」

仁美「……でしたら、お言葉に甘えさせていただきますね」


 仁美ちゃんはそう言うと、サツマイモの甘露煮を一かけら箸で摘んでいった。

 ……そういうの好きなんだ。


キリカ(少しだけ気が合う……かも?)

キリカ(今度スイートポテトでも作ってこようかな……)


 そういえば、割と元気に見えるから今まで気にしてなかったけど……

 さやかのこと、放課後になったら昨日あれからどうなったか聞いてみよう。


 ……今日上条君の腕が治れば、そのままお祝いの雰囲気にもなるのかな?

 それで二人とも明るい雰囲気なってくれれば、それが一番いいんだけど。
13 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/10(日) 23:15:55.88 ID:Qt4CQAFC0

 お昼を食べ終えて、荷物をまとめて立ち上がる。


キリカ「それじゃ、また放課後ね」

マミ「午後の授業も頑張りましょう」

さやか「はい!」


 みんなで屋上から出ようとして、

 何か言いよどんだような様子で立ち止まる仁美ちゃんを見てまどかが呼びかける。


まどか「仁美ちゃんは今日も習い事だっけ?」

仁美「……はい。習い事が……ありますので」



 ……私には『普段』はわからない。

 けど、みんなにはどう見えてるんだろう。

 それもまとめて放課後に聞いてみようと思って、今は別れた。
14 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/10(日) 23:21:27.46 ID:Qt4CQAFC0
---------------------
ここまで
次回は12日(火)20時くらいからの予定です
前スレはまだ埋まってなくてなにかリクエストがあれば、今までやった話のおまけ的な数レス程度の超短編とか投下してもいいかなと思ってます
誰編で見たいとかあればぜひ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 23:25:27.18 ID:z3d6IfsL0
乙です

今度は仁美に何やら不穏な気配が…
仁美にも夢とはいえ平行世界の記憶?が出てきた点も気にかかりますね
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/11(月) 15:49:32.57 ID:o5MrcrhGo
巻き込まれ体質なクラスメイトA君とかでやってみたい
ギャルゲー的に
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/11(月) 18:14:38.53 ID:yYheORJ00
前スレは荒らしで埋まってしまったけど、前スレの>>995ってまだ募集しているかな?
18 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/11(月) 21:35:17.54 ID:GAjlq06F0
---------------------
>>17
イラストなら余裕があれば大体描きます
前スレ>>996は…今度の埋めネタにでもするかなぁ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/11(月) 21:46:20.60 ID:yYheORJ00
>>18
無理だったらQB編の続きでいいですよ
気になっている人もいるだろうし
20 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/11(月) 22:03:16.78 ID:GAjlq06F0
--------------------------
>>19
一つとは言ってないので、別に両方でも
超短編なので続きってほどの続きは書けませんが…小ネタ程度で

新婚話は年齢的に杏子編AfterのほうでもOK?
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/11(月) 23:23:56.99 ID:yYheORJ00
あの杏子が結婚しているイメージがあまりないからなぁ……
22 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/12(火) 01:20:11.75 ID:ahIcME7C0
--------------------------------
あ、杏子編Afterのキリカって意味で
杏子がどうしてるかはあえて言及しないでおこう…
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/12(火) 01:27:12.06 ID:2V9XMEw40
見たいのはそのキリカじゃないけどな〜
他に募集でもしてください。QB編のその後だけでいいんで
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/12(火) 18:21:14.90 ID:nRYcdUBj0
影の魔女戦でのバーサーカーキリカのイラストが見たいです
25 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/12(火) 20:18:11.34 ID:ahIcME7C0
とりあえず埋めネタについてはまたスレの終わりが近づいた時に。
ちなみに、「この話の」After・小話は完結後にも募集します。
----------------------------------
―放課後


 学校が終わると、下で合流してみんなで歩き出す。

 杏子とゆまはいつもどおり病院の前で待っているみたい。


マミ「私たちは外で待つしかないけど、今までやってきた成果を祈るしかないわね……」

キリカ「『一点に集中できれば十分な回復力がある』……んだったね。コツが掴めればってとこなのかな」

さやか「今のゆまならできるんじゃないかって気がします」

さやか「ここ最近訓練を見ててっていうのもそうなんですけど、コツならもう掴んでるんじゃないかって」


 そういえば、私の怪我を治してくれたのがゆまだったんだっけ。

 マミでも難しかったらしいけど……


キリカ「……私の怪我を治した時って、どんな感じだったの?」

マミ「あの時は……そうね、大分衰弱してたし、膿んでたり汚れてたりっていうのがあったから」

マミ「私だけじゃ表面は治せてもなかなか完全には治せなかったのよね」


 今は傷跡や痛みは何も残っていない。

 あれからなんともなさすぎて当たり前のように過ごしてたけど、それもゆまのおかげだったんだ。


キリカ(……今日会ったら改めてありがとうって伝えないとな)
26 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/12(火) 20:37:57.41 ID:ahIcME7C0

さやか「あ、でも、あれだけ悩んでるのが一発で治っちゃうのも実感わかないっていう気持ちはありますよ?」

さやか「恭介、昨日も散々な様子だったから」

キリカ「そういえば、昨日はどうなったの?」

さやか「……色々言われましたよ。でもやっぱり一人にはしておけないなって思いました」

さやか「リハビリも何もやる気がないって病室に籠り切って、自棄になって看護師さんにも色々迷惑かけたらしいです」


 さやかはそう言うと、少し真面目な顔になる。


さやか「『バイオリンを弾けない僕に価値はない』……だってさ」

さやか「あたしの気持ちを本当になんだと思ってるんだか」

さやか「落ち込んでるの見るのはイヤだよ。でも、これで腕が治ったら、バイオリンのことしか頭になくなっちゃうのかな?」

キリカ「…………」


 まだどこかすれ違っているような雰囲気はあるらしい。

 今は何言っても喧嘩になっちゃうのかもしれないけど……



1自由安価
2腕が治ったらもう一回気持ちを伝えてみなよ

 下2レス
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/12(火) 21:00:37.15 ID:2V9XMEw40
安価↓
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 21:03:48.15 ID:EDmuUJkt0
2+さやかにアドバイス

今の上条君はこの間までの私と一緒だね
自分の現状に失望して悪い方にばかり考えて、すねて廻りに当り散らしてる
色々と言われると思うけどそんな時だからこそ、さやかは傍にいて支えてあげないとね
また変な事言ってきたらその時はガツンと怒って、今のうちに上条君の手綱をしっかりと握っておかないと
29 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/12(火) 21:36:58.35 ID:ahIcME7C0

キリカ「……今の上条君はこの間までの私と一緒だね」

キリカ「自分の現状に失望して悪い方にばかり考えて、拗ねて周りに当り散らしてる」

キリカ「色々と言われると思うけど、そんな時だからこそ、さやかは傍にいて支えてあげないとだよ」

さやか「はい」

キリカ「腕が治ったらもう一回気持ちを伝えてみなよ」

キリカ「また変な事言ってきたらその時はガツンと怒って、今のうちに上条君の手綱をしっかりと握っておかないと」

さやか「……手綱、かぁ」

キリカ「うん、手綱」


 自分の手を見たさやかに、微笑んで返した。

 ……肝心なとこで押しが弱いのは私と一緒で、そこで後悔してほしくはなかった。

 さやかの話を聞いていて思った。告白して付き合えたって、本当に肝心なのはその先なんだろう。


マミ「……呉さんもなんか変わったわね」

キリカ「えー?」

マミ「前よりしっかりした気がする」


キリカ(……“も”?)

 ……他に誰と比べたのか、少しだけ気になったけどあえて聞かないことにした。
30 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/12(火) 21:56:35.07 ID:ahIcME7C0


 病院に着いて杏子とゆまと合流すると、この前みたいに裏のほうに集合する。

 ……ほむらがゆまの手を握る。


キリカ「張り切って行っておいでよ、魔力のコントロールも私より上手いんじゃないかってくらいだし!」

キリカ「それと、ゆま……この前は本当にありがとうね。 その力、やっぱすごいよ」

ゆま「うん!」


 ゆまの小さな頭を撫でて、手を放す。

 ここからはついていけないけど、始めれば私たちにとっては一瞬で終わる。


ほむら「……行こっか」


 ほむらがそう言ってからすぐ。

 二人は目の前から消えたと思うと、少しだけ離れた位置からこちらに歩いてきた。
31 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/12(火) 22:42:01.33 ID:ahIcME7C0

さやか「もう終わったの……!? どうだった!?」


 その姿に、さやかが一番に駆けて行った。

 すぐにはわからないかもしれない。でも、ゆまの表情はこの前のような表情ではなかった。


ほむら「……後は経過をみましょう」

ほむら「やれるだけのことをやり切れたのなら、きっと大丈夫です」

さやか「……! うん」

杏子「あたしたちの願いを聞いてくれてありがとうな」

マミ「訓練もよく頑張ってくれたわ」

ゆま「うん……! これからはわるぷるぎすのためにつよくならなくちゃだね」

杏子「おう、意気込みはすげーけどさ……今日くらい息抜きしないのか?」



1自由安価
2甘いものが食べたい
3訓練しようか
4魔女でも探しに歩いてみようかな?

 下2レス
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/12(火) 22:44:53.32 ID:2V9XMEw40
安価↓
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 22:48:02.42 ID:EDmuUJkt0
3のあとほむらの家で夕飯を作る事になった

休憩中にキリカの料理が話題に出た
杏子とゆまが食べたいと言ったので食べたいものを聞いて作る事になった
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/12(火) 22:48:44.92 ID:8S3Gj7wkO
4
35 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/12(火) 23:17:51.83 ID:ahIcME7C0

キリカ「まあ私も契約したばかりで色々と見てほしいところはあるし、あまり日にちもないもんね」

マミ「これだけ意気込みのある人たちが居るなら私も張り切らないと」

杏子「なんだこのキラキラしたオーラは……」

キリカ「別にキミが息抜きしたいなら構わないけどさー」

ほむら「佐倉さんだって、実は結構上達してたって聞きましたよ? 幻惑魔法」

マミ「佐倉さん、なぜか努力を隠したがるものね。けど本当は努力家なのは知ってるわよ」

杏子「はーいはい、訓練だろ! 別にやりたくないとは言ってないし」

ゆま「いっしょにやろ!」


 病院の裏から出て、いつもの訓練場所に向かうことになった。

 上条君のことは明日また聞いてみることにして、さやかも着いてくる気らしい。



 訓練内容
1格闘技術
2模擬戦闘
3魔力コントロール
4魔力の観察

 下2レス
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/12(火) 23:24:25.88 ID:THpxyfWGO
安価↓
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/12(火) 23:37:44.01 ID:8S3Gj7wkO
3
38 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/12(火) 23:44:33.52 ID:ahIcME7C0
-----------------------
ここまで
次回は14日(木)20時くらいからの予定です
39 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 19:33:52.34 ID:KRiqJNQe0
-----------------
>>24
影の魔女戦でのバーサーカーキリカ

漫画的文字入れ
https://i.imgur.com/j5JKYJQ.png

文字なし
https://i.imgur.com/1QhcWpQ.png
40 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 20:09:11.30 ID:KRiqJNQe0
―見滝原大橋下



 ゆまと杏子は久しぶりにガッツリ格闘訓練をやるらしい。

 あっちのほうから気合いの入った声やら音やらが聞こえる。


 私もぼちぼち訓練をはじめてみて、少しすると、マミが様子を見にこっちに来た。


マミ「それで、今日も魔力の扱いの訓練?」

キリカ「もう少し感覚取り戻したいからねぇ…… あと、集中する練習?」


 日常に馴染みすぎたというか、戦闘からも訓練からも、魔力なんてものからも少々離れすぎていた。

 そもそも、魔法少女として活動していた期間だってそんなに長いわけじゃない。

 契約していた世界はいくつかあるけど、それぞれ足しては数えられない気がした。


ほむら「魔力をそのまま使う訓練って、呉さんなら色々と応用が利きそうですね」

キリカ「うん、実戦でも戦い方を広げられる気はするんだよね」

キリカ「私の『心持』も、また今までとは変わってるから」


 ソウルジェムを握って、感覚に集中する。

 ――……心と身体に一体となって湧いてくる力。

 これで傷つけることも癒すこともできるのだから、不思議なものだ。


キリカ(……もう間違えたりはしないし、『やられたくない』から『やる』んじゃない)

キリカ(恨みに任せて自棄になることも……――)


 ……今なら自分に一番合った戦い方が出来る気がした。


 下1レス,下2レスコンマ判定
平均【50】以上でLvUP
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 20:13:09.45 ID:0eQzoyZV0
どうだ?
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 20:14:19.02 ID:RCwPz8LGO
バーサーカーキリカ、いいね
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 20:18:36.86 ID:Fud3WyPH0
コンマ力が欲しい―
44 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 20:29:06.83 ID:KRiqJNQe0

さやか「おーい! キリカさんもこっち来てくださいよ」


 ……そろそろ休憩に入ろうかな、なんて思ったところで声をかけられた。

 なにやらみんなが集まっている。


キリカ「何、どうしたの?」

ゆま「キョーコとマミが“もぎせんとー”するんだって」

さやか「で、どっちが勝つほうに賭けます?」

ほむら「やっぱりここは巴さんじゃないですか?」

ゆま「ゆまはキョーコがかつと思う!」

キリカ「えぇ……そうだなぁ」



1マミが勝つと思う
2杏子が勝つと思う

 下2レス
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/14(木) 20:31:47.98 ID:Fud3WyPH0
引き分け
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 20:31:58.68 ID:6C1hwG4M0
1
47 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 20:37:28.55 ID:KRiqJNQe0

キリカ「1対1ならマミが勝つんじゃない?」

ゆま「えー、でも分身があるから1対1じゃないもん!」

キリカ「まあ幻惑魔法の使い方によっちゃわからないか……で、賭けって、何を賭けるのさ」

さやか「えーと、そうだなぁ……なんだろ。今度のお茶会の時のケーキとか?」

杏子「おい待て何勝手に話進めてんだ! それなら勝った方はもっと豪華にするべきだよな?」


 さやかがそんなことを言うから、杏子が話に割って入ってきた。

 ついでにマミまで入ってくる。


マミ「佐倉さん、そもそもケーキを作るのは私よ? 勝って多く貰ったって嬉しくないわ」

マミ「それに、私のほうが先輩なんだから」

杏子「なんだよ、勝つのが当たり前みたいに言っちゃってさあ」

キリカ「……さやか、この話はやめようか? 死闘が起こりかねないよ?」

さやか「みたいですね……」


 やっと二人が向かい合って、それぞれ変身して武器を構える。

 私たちは端の方に座って観戦していた。
48 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 20:53:15.53 ID:KRiqJNQe0

 戦いが始まって、杏子が武器を構えて一直線に駆け出す。

 当然それを狙おうとするマミ。しかし、いつのまにか杏子は後ろに回っていた。


マミ「何度も言ってるけど闇雲に突っ込むようじゃ……」

杏子「こっちこっち! こんな初っ端でやられてくれちゃつまんないぜ、マミさん!」

マミ「……学習してくれて嬉しいわ、佐倉さん」


キリカ(分身……結構いるように見えるしそこそこ安定もしてる)

キリカ(1,2,3……10体ってところか)


 ゆまの言うとおり、見た感じは全然1対1じゃない。

 それでもリボンを使って器用にいなしていくマミはさすがだ。


マミ「分身を動かすのに集中するのはいいけど……それで自分の動きが鈍るようじゃ本末転倒よ」

マミ「これでおしまいっ!」


 マミが杏子に向けてリボンを伸ばす。


杏子「――残念、あたしはこっちっ!」
49 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 21:09:43.27 ID:KRiqJNQe0

 その奥から走ってきた杏子が槍を構えてリボンを刺そうとする。

 ――が、その槍を絡め取るようにリボンが展開する。


 マミの狙いは最初から“本物”のほうだった。


マミ「まだまだってところね」

杏子「えー、なんで!? ありえないって!」

マミ「折角の幻惑魔法も、わかってて注意していれば見破れないことはないものよ?」

マミ「分身に囲まれた時はちょっとひやっとしたけど、騙そうとする意思はもっとさり気なく隠しておかなきゃ」

杏子「くっそー、くやしい!」


 悔しがる杏子をゆまがなぐさめている。

 こうして見ているとなんか微笑ましい。


マミ「ね、私が勝ったんだから何か欲しいわ!」

杏子「あんたさっき嬉しくないみたいに言ってただろ!」

マミ「それは、私が作るケーキだから。じゃなくて、具体的にはまた呉さんのお料理が食べたい!」

ほむら「あ、あの……私も賭けには勝ちました」

杏子「なんだそれ、あたしにも食わせろよ!」

キリカ「いや、ていうか、私も賭けには勝ってるんだけど……」
50 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 21:28:46.22 ID:KRiqJNQe0

さやか「杏子、勝ってすらいないじゃない」

杏子「うるせー、いーだろ。 つうかキリカって料理出来たの?」

キリカ「……なんで料理できない人って思われてるの?」

杏子「出来ないとは言ってないが……そういや前に家行った時の母親のメシはうまかったな」

マミ「親譲り?」

キリカ「え、それはどうかな…… じゃあいいよ、出来ないと思われてるのも癪だから作ってあげる」

ゆま「キョーコがいくならゆまもいく!」

キリカ「ほむらの家でいい? 四人だよね?」

さやか「あー、あたしも気になりますけど、今日は帰ります」

さやか「そんなに大勢でも大変でしょうし、うちでも今日は好物って聞いてますから」


 他の人からすれば、当然のようにこうやって言えるさやかは羨ましいのかもしれない。

 ……それは私もか。


 その後もう少しだけ訓練を続けると、さやかと別れてほむらの家に向かうことになった。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 21:35:35.59 ID:RCwPz8LGO
何作るのか決めないと
材料買わなきゃいけないし
52 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 21:54:13.60 ID:KRiqJNQe0

キリカ「で、何が食べたいの?」

杏子「とんかつとか食いたいなー」

マミ「もう、お肉ばっかりなんだから」

ほむら「キッチンが油まみれになるのは勘弁してほしいです……」

キリカ「じゃあそう言うほむらは? 何が食べたいの?」

ほむら「……おとうふ?」

キリカ「味噌汁にでもしてあげるよ。……あー、ていうかまず勝者のマミに聞くべきか」

マミ「肉じゃがとかでどうかしら? バランスいいわよ」

杏子「おう、確かになかなか食わないメニューだな」

ゆま「いいね! ゆまもたべたい!」

キリカ「わかったから、スーパー寄るよ」


 『はーい』と揃った返事を返すみんな。

 ……みんなある面ではすっごく頼もしいのに、こうしてると引率みたいな気持ちになるのはなんでだろう。
53 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 22:22:08.90 ID:KRiqJNQe0


 買い物を終えてほむらの家に着くと、早速ほむらとキッチンの方に向かう。


ほむら「それでは、好きに使ってもらって構いませんから」

キリカ「おけー。じゃあみんなと待ってて」

キリカ「……って、家主を差し置いてみんなソファのほうでごろごろしてるんだけどいいの?」

ほむら「いつものことですから」


 ほむらは穏やかにそう言う。


キリカ(これは織莉子のほうも苦労してるんじゃ……?)

キリカ(ていうか、マミは自分の家には帰ってるのかな?)


マミ「暁美さん暁美さん! このクロスワードの答えがみんなわからなくて……」

杏子「ここはやっぱりタテのカギから責めるしか」

ほむら「えっ? ちょっと待ってください」


キリカ(……気にせず進めてよう)
54 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 22:40:01.48 ID:KRiqJNQe0


 細かいところまでこだわる感じとか、キッチンの中で同時進行で進めていく感じとか。

 気が進まない時は面倒くさいけど、やっていると楽しくなってくる。


キリカ(お味噌汁の味、このくらいでいいかな?)

キリカ(みんなの好みは……割とバラバラそうだな)

キリカ(それから、肉じゃがのほうも…………じゃがいもの加減もよし、あとはサラダか)


 ……最後に少し調整と出来上がりの確認をして、みんなのほうに呼びかける。

 テーブルの上は相変わらず新聞やらでとっ散らかっていた。


キリカ「出来たから、テーブル空けて」

ほむら「はい! みなさん、また後でやりましょう」

杏子「おお、出来たか!」

ゆま「いいにおいー!」

マミ「これは絶対おいしいわね」


 お皿に盛りつけた料理を運んでいく。

 こういう反応はやっぱり悪い気はしない。


 食事中の話題
1自由安価
2味付けどう?
3織莉子に家事押し付けすぎないでよ?

 下2レス
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/14(木) 23:26:27.70 ID:Fud3WyPH0
2+3
安価↓
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 23:29:36.34 ID:/eUI7sTeO
魔法少女の中で誰が最強か?
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 23:30:14.15 ID:Y2WsKHrz0
1 キリカ「どうマミさん、美味しい?、マミさん所食事に比べると私所の飯何てありふれてる感じ何だけどさ」
58 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 23:41:46.71 ID:KRiqJNQe0

キリカ「肉じゃがとお味噌汁、味付けどうかな?」

マミ「とっても美味しいわよ! あぁ、言ってみてよかった」

杏子「絶妙なバランスだよなー、うまいうまい」

ゆま「今まで食べたごはんのなかで一番おいしい!」

キリカ「ええ? マミのよりも? 織莉子の家で食べてるだろう高級なのよりも?」


 そう言ってくれてとりあえずほっとしたけど……。

 そこまで褒められると照れるというか、ちょっと申し訳ない気持ちにもなる。


杏子「毎回言ってる気もするけどな」

キリカ「なんだ……」

ゆま「えへへ、でもおいしいのはホントだよ!」

ゆま「それにゆま、マミのおりょうり、たべたことないよ?」

マミ「あー………そうね……」

キリカ「えー! そっちのほうが意外だよ!」

キリカ「ていうかみんなも、織莉子に家事押し付けすぎないでよ?」

マミ「反省するわ……なんだか美国さんちょっと厳しくなったし」

杏子「ああ、厳しくなったよな」

キリカ「そうなの?」


 なんだか、みんなのお母さんみたいになってる織莉子を想像してしまった。

 ……うん、私なら二日くらいで投げ出す。
59 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/14(木) 23:59:16.54 ID:KRiqJNQe0

 ゆまや普段あまり野菜を食べようとしない杏子にも食べやすいように

 果物を添えたのがよかったのか、サラダも好評のようだった。


 ……けど、見ているとそればっかり食べてるような。特に杏子。

 マミと杏子が同時に箸を伸ばして、『あ』と声を出した。


マミ「……佐倉さん、さっきから葡萄取りすぎじゃない?」

杏子「えっ、そんなことはないんじゃないかな? つうか好きなのとっていいだろ?」

マミ「だって、私の分がなくなっちゃう勢いだもの」

マミ「ねえ、私が勝ったんだし、ここは優先されるべきよね?」


 ……今更だけど、大皿じゃなくてちゃんと皿に分けたほうがよかったかなぁ。


杏子「なあなあ、ところで魔法少女の中で最強って誰だと思うよ? 確かに今日は負けたけど、あたし的には幻惑魔法って――」

キリカ「まどか。はい終了」

杏子「最後まで聞けよ! それ出されたらなんも言えなくなるだろ!」

キリカ「だから終了。まだあるんだから譲り合ってよ」

キリカ「ゆま、葡萄ほしい?」

ゆま「ほしいー!」


杏子「……こういう時って大体ゆまにいくよな」

マミ「まあ、それはしょうがないわ……」


 本当に、頼れる時はすっごく頼れるんだけど。


キリカ(……やっぱり二日も持たないかもしれない)
60 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/15(金) 00:07:31.77 ID:6i6/sU4g0
―――美国邸 夜


織莉子「くしゅん!」


 久しぶりに一人での夕食だった。

 ……みんながいないと楽な部分は楽なんだけど。


織莉子(……寂しいといえば寂しいわね)

織莉子(あら、マミからメールが来ているわ……そろそろ帰ってくるかしら?)



織莉子(…………代わりにあっちだといつもの役割はほむらかキリカにいったのかしら?)

織莉子(だとしたら色々と大変そうね)



―6日終了―


キリカ 魔力[115/120]
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]



・仲間

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv3] [射撃能力Lv20]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]


まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
61 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/15(金) 00:08:08.72 ID:6i6/sU4g0
-------------------------
ここまで
次回は16日(土)18時くらいからの予定です
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 00:17:50.88 ID:kcydTRXR0

魔女募集しているけど、魔女狩りはするのだろうか?
あとリクエストで今回の食事会の一シーンを見て見たい
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/15(金) 00:33:21.33 ID:OmguWyrPO
ほむらが途中からマナーモードになってて草
64 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 17:34:37.99 ID:c5QeC3ZA0
----------------------------
>>62 雰囲気だけでも
https://i.imgur.com/uglcB3V.png
65 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 18:20:53.07 ID:c5QeC3ZA0
―7日 朝 自宅


杏子「昨日は豆腐で今朝は大根か」

ゆま「キョーコ、このつけものおいしいよ!」

杏子「どれどれ」

キリカ「なんで増えたし……」


 いつも通りほむらが来て、ついでに杏子とゆままで一緒に転がり込んできた。

 結局昨日と同じメンバーでテーブルを囲んでいる。


ほむら「あれから荷物がないので巴さんは帰ったんですけど、二人はそのまま泊まってて」

杏子「マミや織莉子んとこだとなんかシャレたメシばっかりだし、こういうのが恋しくなるよな」

ほむら「このお味噌汁を飲まないと朝がはじまった気がしないですよね」

キリカ「褒められてるんだかわかんないんだけど……」

キリカ「……っていうか、ねえ、なにそれもしかして告白されてんの?」

ほむら「……家に欲しい気持ちなら少し」

杏子「あー、確かになぁ」


 ……あの中に加わるのもちょっと楽しそうかもしれないけど、

 その役割では絶対に入りたくない。


1自由安価
2あっちの朝食が気になる
3ほむほむ、この前も仁美ちゃんに大胆なことしてたしもしかして百合趣味でもあるのかしら?

 下2レス
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/16(土) 18:25:12.81 ID:ioc5wvE5O

安価↓
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 18:25:52.09 ID:SXQjTxbw0
3
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 18:26:23.72 ID:JbY8qb9y0
2+今日の訓練について
69 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 18:48:53.08 ID:c5QeC3ZA0

キリカ「……ほむほむ、この前も仁美ちゃんに大胆なことしてたしもしかして百合趣味でもあるのかしら?」

杏子「なんだその白々しい口調は。 つうか大胆なことって何やらかしたんだよほむら」

キリカ「道歩いてるところにそっと忍び寄って後ろから抱きついてた」

ほむら「ち、違いますって! あれはコケただけで〜……」

杏子「うへえ、それはある方面が黙ってないな」

ほむら「佐倉さんまでそんな巴さんみたいなことを……」

杏子「まあとりあえずアンタと結婚する相手は幸せだろうな」

キリカ「そんな随分と先の事、まだ想像もつかないよ」


 ……それにしても、ある方面ってなんだろう?


杏子「あー、それにしてもうまかった! やっぱ日本人は米だな」

キリカ「……明日からも来る気?」

杏子「マミがフレンチトーストとか作ってくれるなら戻ってもいいかな」

キリカ「えーずるい! マミのフレンチトースト、私も食べたいよ」

杏子「それなら今日頼んできてくれよ」

キリカ「じゃあ会ったら言ってみる」

杏子「よし、マミが今度フレンチトースト作ってくれるってさ」

ゆま「わあい!」

キリカ「まだ決まったわけじゃないんだけど……」


 支度をして、家を出たところで杏子とは別れた。

 ほむらと一緒に学校に向かう。杏子たちはこれから少し風見野の方に行くらしい。


 遭遇判定、下1レスコンマ判定1ケタ
1 まどか
2 さやか
3 仁美
4 まどか・さやか
5 さやか・仁美
6 まどか・仁美
7 まどか・さやか・仁美
0 小巻
それ以外 誰とも会わなかった
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 18:49:30.85 ID:JbY8qb9y0
ほい
71 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 19:06:03.87 ID:c5QeC3ZA0

 いつも三人が待ち合わせている場所には、さやかと仁美の二人が立っていた。

 まだまどかが来てないらしい。地面の石ころを小川に蹴りいれながら話してるのが見えた。


さやか「おー、二人ともおはようー」

ほむら「おはようございます!」

キリカ「今日はまどかがまだ来てないんだ?」

さやか「さては寝坊かな、たまーにそういうことあるんですけど」

さやか「それかまた野良猫でも見つけて遅くなったとか」


 ……そういえば私もそんなことがあったっけ?


キリカ「そ、それは仕方なくない?」

さやか「えっ……キリカさんもあったんですかそういうこと」


1自由安価
2一緒に待つ
3先に行くね

 下2レス
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 19:10:28.22 ID:JbY8qb9y0
うん、エイミーを見つけたときにちょっとね…
私ちょっと引き返してまどかを探してみるね
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 19:12:04.83 ID:sEk+/LJIO

そういえばサマーセーター、早く完成させないとね
74 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 19:29:46.83 ID:c5QeC3ZA0

キリカ「うん、エイミーを見つけたときにちょっとね……」

キリカ「私ちょっと引き返してまどかを探してみるね」

ほむら「わ、私もいきます!」

仁美「二人まで遅くならないようにしてくださいね」


 ……来た道を戻ってみると、パンを咥えたまどかと鉢合わせた。

 こんな光景、普通めったに見られない。


まどか「ふみゃ……ほみゅ?」

キリカ「飲み込んでから喋って」

まどか「もぐ……――お、おはようございます!」

まどか「まさかこんな時に会うなんて思ってなくて……」

ほむら「口の周り汚れてるよ」


 ほむらがまどかの口の周りをティッシュでぬぐった。


まどか「ありがとうほむらちゃん、でも自分で拭けるよー……」

ほむら「さ、急ごう! 美樹さんたちが待ってるよ!」


 そういえば、ほむらっていつの間にまどかにだけ敬語で話さなくなってたんだろう?

 私やマミとか織莉子なんかは年が違うからわかるんだけど……
75 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 19:42:10.71 ID:c5QeC3ZA0

キリカ「待たせたね」

ほむら「まどか連れてきたよ!」

まどか「おはようさやかちゃん! 仁美ちゃん」

さやか「お、やっと揃ったね。じゃあぼちぼち歩こうか」


 さやかたちと合流して歩き出す。


さやか「で、今日はまどかは何してたの?」

まどか「えーと、ちょっと朝もたもたしてて……」

キリカ「引き返したおかげで珍しいとこ見られたよ」

さやか「えっ? なになに?パン咥えてたとか?」

まどか「!」


 さすが幼馴染……言うまでもなく当てちゃった。



1自由安価
2上条君から何か連絡はあった?

 下2レス
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/16(土) 19:45:47.21 ID:3v+zEtC50
2
安価↓
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 19:48:35.54 ID:JbY8qb9y0
2+パン咥えのことを話す

もう絵に描いたような典型的なパン咥えだったね
これで曲がり角で誰かとぶつかってたら、運命の出会いになってたかもね
ほむらもまどかの口元拭ってあげてたし何か世話焼きお姉さんみたいだったね
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/16(土) 19:49:13.53 ID:AvEo68//0
お魚加えたドラ猫を裸足で追いかける織莉子
79 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 20:08:52.70 ID:c5QeC3ZA0

さやか「お、当たってた!?」

キリカ「もう絵に描いたような典型的なパン咥えだったね」

キリカ「これで曲がり角で誰かとぶつかってたら、運命の出会いになってたかもね」

まどか「それは言わないでくださいよう」

キリカ「ほむらもまどかの口元拭ってあげてたし、何か世話焼きお姉さんみたいだったよ?」

ほむら「そう言われるとちょっと……悪い気はしないですね! 一人っ子だし」

さやか「あっはっは、まどかは妹かぁ」

まどか「えー、そんなぁ」


 家じゃまどかはお姉さんらしいけど。

 私も一人っ子だからちょっと気持ちはわかる。


さやか「しっかしその出会いって少女漫画の世界だね、仁美はそういうのは読んだりすんの?」

仁美「えっ? 少女漫画は読むことはありますけど……」

キリカ「……普通の少女漫画も読むんだ」


 ……そっちのほうが意外だった。
80 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 20:21:35.30 ID:c5QeC3ZA0

キリカ「そういえば上条君から何か連絡はあった?」

さやか「いえ、まだ何もないです」

さやか「とりあえず今日はお見舞いに行ってみようとは思ってますけど……」


 上条君の話題に仁美ちゃんも反応した。

 忘れそうになるけど、さやかと上条君を取り合ってた相手がこの子で……


 ――……いや、その表現は少し悪意があるか。


仁美「上条君となにかあったんですの?」

さやか「あー、少しね。具合はどうかなって」

仁美「そんなに急に変わるものなのでしょうか……?」

さやか「この前の話だと怪我の経過はいいらしいよ? だから……そろそろ退院できれば良いんだけどねぇ」


 そういえば前の世界だと、退院した時連絡くれなかったんだっけ。

 今回、付き合っててそれはさすがに酷いと思うけど……


仁美「……そうですか」


 ……仁美ちゃんはまだ気になっている様子だった。
81 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 20:44:38.04 ID:c5QeC3ZA0

キリカ「……セーーフ」


 ――……みんなと別れて教室に着くと、チャイムが鳴る5分前だった。


*「おはよー」

*「今日遅かったね、寝坊?」

キリカ「おはよう。寝坊したのは私じゃないんだけど、まあちょっとね」

*「肌の調子治ってきた?」

キリカ「あ、うん、この前おすすめしてくれたの試してみて――」


 学校に着いても、ここまでそこそこ距離があるから気は抜けない。

 みんなも無事間に合ってるかな。


 少しの間雑談をして、それから退屈な授業を聞いて、お昼の時間を待った。
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 20:50:41.81 ID:JbY8qb9y0
そろそろキリカの作る料理を安価で決めたいなぁ
83 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 21:00:27.23 ID:c5QeC3ZA0


 ――昼食時間を含めた昼休みが始まると、マミと廊下で会って屋上に向かう。


キリカ「……ていうわけでさ、今朝は杏子とゆまがうちに来てて」

キリカ「二人を満足させるためにはマミのフレンチトーストが必要なわけなんだよ」

キリカ「あと私も食べたい」

マミ「えーと、呉さんが作るっていう選択肢は……」

キリカ「それじゃ意味ないでしょ! 私はマミのが食べたいの!」


 ……そんな話をしていたら、階段の途中でばったりとさやかたちに会った。


さやか「……お、お疲れ様です」

まどか「えっと……」

ほむら「……そっちの方面ですか?」

キリカ「違うよ!変なとこだけ聞かないで」



 屋上に着くとさっそくお弁当を広げて食べ始める。

 ……今日は少し風が強い。


1自由安価
2明日のお料理教室のこと(何を教えようか?)
3再度朝食の件を頼み込んでみる

 下2レス
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/16(土) 21:03:35.03 ID:3v+zEtC50
2の場合は簡単な料理がいいのかな?
安価↓
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 21:04:17.08 ID:JbY8qb9y0
2+3
作る料理は安価かな?
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 21:04:59.71 ID:sEk+/LJIO
3のあと2
87 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 21:29:24.72 ID:c5QeC3ZA0

キリカ「マミ、お願いだよ。 フレンチトースト、杏子とゆまはもう作ってくれる気だよ」

マミ「相変わらず勝手ね……」

キリカ「お泊りの時の朝でいいからさ!」

キリカ「私が料理を教えるんだし、そのくらい聞いてくれたっていいでしょ?」

マミ「……わかったわ。それで、お料理教室だと何を教える気なの?」

キリカ「えーっと……」


 そういえば考えてなかったなぁ。

 教わる側のほむらも不安げに見ている。 何にしよう?



・何を教えようか?

 下2レス
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 21:31:06.81 ID:JbY8qb9y0
鶏ささ身と小松菜の卵炒め・筑前煮・おくらと豆腐のみそ汁
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/16(土) 21:31:35.68 ID:3v+zEtC50
野菜炒めさえまともにできなさそうだからなぁ……
安価↓
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 21:32:57.24 ID:sEk+/LJIO
無難にカレーライス
91 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 21:48:07.52 ID:c5QeC3ZA0

キリカ「和食がいいんだっけ? 筑前煮と簡単な炒め物とか、お味噌汁でも……」

ほむら「……!?」


 ……うわあ、ほむらが顔芸してくる。


キリカ「…………無難にカレーライスとかでいいんじゃない」

マミ「あっ、そこは負けないで!」

さやか「実際さ、ほむらが作れるものってなんなの?」

ほむら「え……えーと」


 さやかが聞くと、ほむらは黙り込んでしまった。


さやか「黙るなよ!」

ほむら「この人たちに見られてると、おにぎりですらおこがましくて作れるなんて言えないです!」

マミ「……まずはカレーでいっか」


 とりあえず、マミは折れてくれたよう。

 お昼の時間も少なくなってくる。今日の放課後はどうしようかな?


1自由安価
2訓練
 a格闘技術
 b射撃技術
 c模擬戦闘
 d魔力コントロール
 e魔力の観察
3魔女狩り
4久しぶりに部活に誘ってみる

 下2レス
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 21:50:54.21 ID:JbY8qb9y0
まどかを誘って4
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 21:52:55.09 ID:sEk+/LJIO
2d
94 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 22:13:02.79 ID:c5QeC3ZA0


 お昼にもまた上条君の話を聞いて、それから昼休みを終えて教室に戻った。


 ……さやかは今日一日中ずっと気にして待っていたものの、

 結局授業が終わって放課後になっても上条君からの連絡はなかったらしい。


 帰り道を途中まではみんなで一緒に歩いて、

 さやかは朝言っていた通り、上条君の様子を見てくると言って病院に向かっていった。


 ――昨日の結果は、さやかからの連絡を待つしかない。

 私たちはまた見滝原大橋のほうに向かって、訓練を始めようとしていた。

95 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 22:18:24.21 ID:c5QeC3ZA0

杏子「……にしてもさ、上条も治ってるなら彼女に連絡くらいしろって話だよな」

杏子「不安になるだろ」

キリカ「うーん……まあ、あっちはなにも事情知らないからね……何か検査とかで忙しいのかも」

杏子「にしたってさあ」

マミ「言ってても仕方ないわ。美樹さんからの連絡を待ちましょう」


 そう話を落ち着かせるしかなく、自分の訓練に集中する。



 下1レス,下2レスコンマ判定
平均【50】以上でLvUP
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/16(土) 22:19:59.99 ID:3v+zEtC50
キリカのことが好きだ!
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 22:20:43.14 ID:jCu/3nEc0
Me too
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 22:24:57.63 ID:3v+zEtC50
レベルアップしたから絵のリクエストする「帰ってきた最愛の人を迎えたキリカがお決まりの『ごはんにする? お風呂にする? それとも私にする?』を言う」で
あと>>64の絵をありがとう
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 22:26:57.91 ID:JbY8qb9y0
>>96
お見事
あと0.1秒遅かったら…
100 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 22:42:23.14 ID:c5QeC3ZA0
>>96 物凄いパワーを感じる…
------------------------------

――――――

――――――


★魔力コントロールLv3→魔力コントロールLv4


 冷たい風が吹いて、随分と時間が経っていることに気づく。

 いつのまにか暖かい日差しが消えて暗くなり始めていた。


キリカ(今日は大分集中出来てたな)

キリカ(魔力の扱いにも大分自信は出てきたし……ここまでくれば一度実戦でも使ってみたいかも)


 ……鞄の方を見て、携帯が光っていることに気づく。

 メールの着信。さやかからだろう。鞄のほうに駆け寄って見てみた。


キリカ(結果に関わらず連絡はするだろうけど……)


キリカ「――!」
101 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 22:54:44.44 ID:c5QeC3ZA0

 みんなにさやかからのメールの内容を教えた。

 結果は……成功していた。やっぱり、ゆまの感覚は正しかったんだ。

 検査で忙しかったというのは本当らしかった。本人や医者も相当驚いているようだった。


マミ「そう――……ついに」

杏子「あたしたちも上条のとこに行ってみるか?」

ゆま「うん!」

キリカ「さやかもまだ居るかな?」


 二人にしてあげたい気持ちもあるけど……まずは腕を治したゆまに喜びを分かち合ってほしかった。

 それに、お祝い事くらいはみんなで賑やかにやるのも良いかもしれない。

 それからでも二人の時間はたっぷりあるのだから。
102 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 23:16:15.33 ID:c5QeC3ZA0
―病院 上条の病室


恭介「!」

さやか「……みんな」

杏子「よう、邪魔しちゃったか?」

マミ「別に見てる前で仲良くしてくれても構わないのよ?」


 ……みんながそう囃し立てたのも、病室に入って早々手を握り合ってるのが見えたからだった。


 どんな話をしていたかはわからないけど、

 腕のせいで一旦拗れかけていた二人の仲が昨日までとは違うものに戻ったのは確実だった。

 二人ともにうっすら涙の痕があった。


マミ「……あまり大胆なことじゃなければ、だけど」

恭介「! ……それは」


 マミの語調は囃し立てるようなものよりも少し真面目なものだった。

 ……何か心当たりがあるのか上条君は目を逸らした。

 前まで進展なんてまるでなさそうな二人だったのに。
103 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 23:25:38.81 ID:c5QeC3ZA0

マミ「申し遅れたわね。私は美樹さんの先輩の巴マミ」

マミ「上条君のことは美樹さんからも聞いていて。折角だから今日はついでに寄っちゃった」

マミ「腕、治ったんでしょう? おめでとう」

恭介「あ……はい。ありがとうございます」

さやか「……恭介」

さやか「ちゃんとした時だったら、ちゃんとあたしを見てくれれば、なにをしたっていいよ」

さやか「なんでも聞いてあげる」


 ……なんだかさやかのほうも、意外なほど積極的に見えた。


ゆま「あ、ラブラブだ!」

さやか「もー、ゆままで囃し立てないでよ」

恭介「みんなもわざわざ来てくれてありがとう」



1自由安価
2退院はいつ頃になりそう?

 下2レス
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 23:39:04.46 ID:JbY8qb9y0
上条にそれとなくさやかに付き添いが必要みたいなことを話す
あとさやかにこっそり料理を教えようかと提案

腕の方はもう大丈夫だけど脚のほうはまだ完治してないんだよね?
なら、登下校のときさやかに付き添ってもらったらいいんじゃないかな?
なんかさっき手を握り合ってたから恥ずかしがる事じゃないと思うし

さやか、料理の勉強の方は進んでる?
よかったら今度私が教えようか?
手綱だけじゃなくて胃袋もしっかり握っておけば将来は安泰だと思うんだけどねー
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 23:40:46.02 ID:sEk+/LJIO
↑+2
106 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/16(土) 23:59:12.95 ID:c5QeC3ZA0

キリカ「退院はいつ頃になりそう?」

恭介「腕のほうは驚くほどなんともないんですけど、もう少し足のリハビリをするので……」

恭介「とはいってもそっちも大分治りが良いんで、一週間ほどかもう少し早いくらいで済むかと」

さやか「これなら諦めずにリハビリもやっておけばよかったよね?」

恭介「そうだね……それは本当に後悔してるよ」


 足か……。

 リハビリをすればゆっくり歩けるくらいには治ってるって言ってたっけ。


ゆま「足もなおればうれしい?」

杏子「……ゆま」


 杏子がゆまを制するように名前を呼ぶ。

 奇跡か魔法でもないと治せない腕と違って、魔法に頼りすぎるのも良くないというのが考えなんだろう。


恭介「心配しなくても、遠くないうちに治るみたいだよ」

キリカ「じゃあ、登下校の時はさやかに付き添ってもらったらいいんじゃないかな?」

キリカ「なんかさっき手を握り合ってたから恥ずかしがる事じゃないと思うし」

さやか「え!? で、でも一緒に登校って、あんまりくっついてたら見られそうだし」

杏子「どうせ『羨ましいー』って視線だけだよ。見せつけてやれ」

恭介「……頼めるなら頼みたいかな。さやか、いいかい?」

さやか「わ、わかったわよ。なんでも聞いてやるって言った後だもんね」


 ……確かに、なんでも魔法に頼りすぎないほうが良いこともあるみたいだ。
107 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 00:29:00.46 ID:8tIKLQLH0

 一通り話しを終えると、病室を後にした。

 廊下に出たあともまたみんなで陽気に話し始める。


マミ「さっ、無事美樹さんの願いが叶ったお祝いとして明日はお茶会でもやりましょうか!」

さやか「おー! 久しぶりのお茶会!」

マミ「夜はお料理教室として、午後はケーキの作り方を教えましょうか?」

マミ「美樹さんも、今度はちゃんと退院祝いの品を用意しなきゃだものね」

杏子「退院祝いが手作りのケーキはポイント高そうだな」

さやか「なるほど……それはたしかに!」

キリカ「そういえば料理の勉強の方は進んでる?」

キリカ「明日のは簡単なやつだけど……よかったらまたなんか教えてもいいよ」

キリカ「手綱だけじゃなくて胃袋もしっかり握っておけば将来は安泰だよ!」

さやか「わぁ、二人がついてくれれば百人力ですね」
108 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 00:39:26.90 ID:8tIKLQLH0

 ……病院から出たところでみんなと別れる。


 夜の少し冷たくなった空気を吸い込んでふうっと深呼吸をした。

 さっきまであれだけわいわいと話していたから、やけに静かに感じた。



―7日終了―


キリカ 魔力[110/120]
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]



・仲間

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv3] [射撃能力Lv20]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]


まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
109 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 00:39:55.72 ID:8tIKLQLH0
-------------------
ここまで
次回は17日(日)18時くらいからの予定です
110 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 18:33:03.21 ID:8tIKLQLH0
―8日 朝 自宅


キリカ「そういえばあの時の生姜焼きはどうなった?」

ほむら「ええ……えっと、前にやって見せたところまでなら……そんなに自信はないですけど」

ほむら「ところでカレーは簡単なほうなんですよね? どっちが簡単なんでしょうか?」

キリカ「え、どうかなー……まあ同じくらいじゃない?」

ほむら「本当ですか!?」


 少し今夜のことも話しながら朝食を食べて、

 それから鏡の前で髪を整えているとほむらが覗き込んできた。


ほむら「あ、あの、今日はちょっと私がセットしてみてもいいですか?」

ほむら「いつものクラスメイトから教えてもらったんです!」

キリカ「えっ。でもそんなにアレンジできるほど長くないよ」

ほむら「でもせっかく髪飾りも色々あるんですし…… とりあえず任せてください!」


キリカ(……張り切ってる。嫌な予感がするなぁ)


 ……いつものってことはまた三つ編みかなにかだろうか。

 あまり髪型を変えることもなかったし、今更凝りすぎるのもなんか恥ずかしい気もする。



1自由安価
2そんなに張り切らなくていいよ?
3杏子とか色々アレンジできそうだけどね

 下2レス
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 18:36:57.61 ID:a4UKUBHoO
2+3
嫌な予感がするので上手く誤魔化して杏子を生け贄にしよう
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/17(日) 18:41:40.80 ID:Gy8DY+++0

そういえば今晩の料理は織莉子のとこでするんだよね?
エイミーも連れてくの?ていうか連れて行こう!
昨日は忙しかったから出来なかったけど、モフモフ分を補給させてよ!
113 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 19:04:59.28 ID:8tIKLQLH0

ほむら「スタイリング剤とか使ったら幅広がりそうなんですけどね……やるなら休みの日でしょうか」

キリカ「そんなに張り切らなくていいよ?」

キリカ「ていうか、杏子とか色々アレンジできそうだけどね……」


 見てみると、朝食の後つまらなくなったのか口をぽかんと開けたまま上を向いて寝ている。

 本当に自由奔放っていうか……


ほむら「ああ、何度か挑戦しようとした人は居るんですけど……」

ほむら「動きづらいとかで嫌がるし、梳かそうとしてもすぐわしゃわしゃーってやっちゃうから」

キリカ「……だろうねー」


 犬か。

 やっぱりあれをどうにかするのは難しいかなぁ……


ほむら「呉さんは髪も指に引っ掛からないですし」

キリカ「み、短いからだよ……多分」
114 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 19:30:54.39 ID:8tIKLQLH0

 杏子じゃないけど、重力に逆らった留め方といい……

 普段大したアレンジなんてしないからなんか落ち着かないのはわかる。

 大体、何の日でもないのに大げさなような……


キリカ「……そういえば今晩の料理は織莉子のとこでするんだよね?」

キリカ「エイミーも連れてくの? ていうか連れて行こう!」

キリカ「これまで忙しかった分もモフモフ分を補給させてよ!」

ほむら「まあ、エイミーを一人にしておくわけにはいきませんしね……」


 暫くして、ほむらが手を止める。

 ……あくびが漏れた。杏子とゆまはまだ寝ている。


キリカ「……で、出来た?」

ほむら「うーん、多分!大丈夫です」

キリカ「多分ってなにー? ていうか時間ないからそろそろ出るよ? 杏子も起きてよ」

杏子「……ん?朝か?」

キリカ「何寝ぼけたこと言ってるのさ、出るよ」

杏子「なんか変な髪の毛してるな」

キリカ「……ほむら、やっぱり出たくないんだけど」

ほむら「もう、佐倉さんが変なこと言うから…… 行きましょう!」


 …………連れてかれた。


 遭遇判定、下1レスコンマ判定1ケタ
1 まどか
2 さやか
3 仁美
4 まどか・さやか
5 さやか・仁美
6 まどか・仁美
7 まどか・さやか・仁美
0 小巻
それ以外 誰とも会わなかった
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 19:34:41.94 ID:a4UKUBHoO
誰かな?
116 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 19:54:10.10 ID:8tIKLQLH0

ほむら「ていうかヘンって、変わった……って意味ですよね?」

キリカ「無理にフォローしようとしなくていいから! 余計に傷が広がるよ」

ゆま「変わってるけど、かわいいとおもうよ!」

ほむら「だ、だよね?」

キリカ「……本当?」


 ……そんな話をしていると、ちょうどまどかとさやかの二人とばったり会った。


さやか「おはようございます! あれ、あんたたちも一緒なんだ? 珍しい」

杏子「あたしらはすぐ抜けるよ」


 やっぱり二人の視線はこっちに集まってくる。


まどか「それ、イメチェンですか?」

キリカ「ほむらに遊ばれた」

さやか「あー、どこかで見覚えあると思ったらほむらがやられてたやつだ」

まどか「でも大分イメージ違うね。短くてもできるんだ」

ほむら「横髪とかそこそこ長いし、ぎりぎり結べるくらいの長さはありますしね」

さやか「あたしは長さが合わないから結うには向かないかなー」


 みんなで髪の毛の話をしていると、杏子はまたつまらなそうにしている。

 ……まだ早いっていうか。本当にそういうの全く興味ないのかなぁ。



1自由安価
2杏子も折角髪伸ばしてるんだし……

 下2レス
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 20:01:07.74 ID:hbuERYG20
2+マミさんみたいな髪形にしてみる
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 20:03:53.41 ID:t9qsXBQy0
安価↑
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/17(日) 20:04:46.67 ID:Gy8DY+++0
2

そういえば杏子は髪のこと無頓着だよね?
せっかく髪伸ばしてるのにもったいないよ、今晩料理終わったら私に弄らせ…もといセットさせてよ?
ゆまも普段とは違う杏子の髪型見てみたいよね?
ゆまも女の子なんだし、おかしい…じゃなくて新しい杏子の姿見たいと思わない?

それに…私の料理パクパク食べてるんだから、それぐらいさせても良いと思うんだけど?
等価交換ってやつだね
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 20:05:39.68 ID:t9qsXBQy0
できたら>>119にしたいな……
121 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 20:23:06.09 ID:8tIKLQLH0

キリカ「そういえば杏子は髪のこと無頓着だよね? 折角髪伸ばしてるんだし……もったいないよ」

杏子「あー、そうだなぁ。切りに行くのも面倒だし伸ばしっぱなしになってるだけなんだが」

杏子「そろそろざっくり切っちまってもいいな」

キリカ「!」


 あれ、余計なこと言った?

 ……私の一言のせいでさらに無頓着になったらなんか悪い気がする。


まどか「杏子ちゃん、髪切るの?」

さやか「いくらなんでも自分で適当に切ったりすんなよ?」

ほむら「美容室より食べ物にお金かけたいー、とか言いそうですけどね」

杏子「…………」


 杏子は白けたような表情から、少し浮かない表情になった。

 それから曲がり角で立ち止まった。


杏子「あたしらはそろそろ抜けるわ。あんたらんとこの学校の知り合いと会っても面倒だしな」

杏子「ほらゆま、行くぞ」

ゆま「うん」
122 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 20:38:50.99 ID:8tIKLQLH0

 杏子とゆまが抜けて、三人がいつも待ち合わせてる場所が見えてくる。


ほむら「……か、勝手なこと言いすぎましたかね」

さやか「いや……どうだろ。だって実際無頓着じゃん」

まどか「で、でも……杏子ちゃんっていつもカッコいいけど、女の子なんだよ?」


 まどかがそんなことを言うと、場の空気が少し静まり返る。

 今更ってくらいにわかってはいるんだけど、その似合わない響きというか……


さやか「女の子って、あんた『女の子』に夢見すぎだって」

さやか「そういうまどかはカワイイけどさぁ、ちょっと少女趣味っていうの?」

さやか「全員が全員そういうの興味あるわけじゃないし」

まどか「えー、だってぇ」



1自由安価
2変なこと言っちゃったかな?
3髪の事以外でもそういうの気にしてるのって見たことあった?

 下2レス
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 20:39:45.47 ID:t9qsXBQy0
3
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 20:46:58.09 ID:a4UKUBHoO
3
125 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 21:03:21.91 ID:8tIKLQLH0

キリカ「髪の事以外でもそういうの気にしてるのって見たことあった?」

さやか「少なくともあたしはないかなぁ」

さやか「服もいつも似たようなのだし、興味ないんじゃないかと思うけど」

ほむら「……でも、寝る時とか髪をほどいた姿を見ることはあるけど、いつも髪飾りは手放ずに持ってるかも」

さやか「髪飾りねぇ」


 足を止めて、仁美ちゃんが来るのを待ちながらさっきの話を話す。

 ……そのうちにほどなく現れてまたみんなで歩きはじめた。


キリカ(……また放課後会った時に話してみようか)
126 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 21:20:18.86 ID:8tIKLQLH0


 ……教室に足を踏み入れると、やっぱりクラスメイトたちにも髪のことを話題にされた。

 そんなふうに大げさに注目されるのは少し恥ずかしいけど……まあ悪い気はしない。


*「――今日はどうしたの? 髪型可愛いー」

*「好きな人でもできたとか? 最近変わったっていうか、なんか明るくなったし」

キリカ「いや……それはせめて高校からかなぁ」

*「えー、もったいないよー。あとの一年諦めちゃダメだって!」

*「和服とか似合いそう。 ねぇ、今年の夏まつりって行く?」

キリカ「えっと……まだわかんないけど、みんなが行くなら」

*「じゃあ行こ!」


 かといって、ずっとこの髪型を続けようとも思わないけど……

 ……今度の夏祭りはまたほむらにお願いしようかなぁ、なんて思った。
127 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 21:27:22.03 ID:8tIKLQLH0


 ――午前の授業を終えて、昼休みになると、いつもどおり屋上に行ってみる。

 それからまどかたちが来て……でもあと一人がなかなか来なかった。


 仕方なくマミを迎えに教室まで行ってみる。

 ……すると、マミはみんなの心配を裏切るように自分の席でぐっすりだった。


キリカ(もう、なにがあったのかって思ったじゃん)


 こう寝顔を見ていると、いたずらしたくなってくる。

 …………どうしてやろう?



1自由安価
2ほっぺをつっついてみる
3鼻をつまんでみる
4写真

 下2レス
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 21:33:05.32 ID:t9qsXBQy0
4をしてみたい
安価↓
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 21:37:52.46 ID:hbuERYG20
寝ているマミさんの唇にキスする
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 21:42:16.22 ID:t9qsXBQy0
流石にこれは再安価だろ
ちょっと暴走しすぎ。誰もいない教室なら1000歩譲るとしても……
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/17(日) 21:43:44.30 ID:Gy8DY+++0
さすがにキスはだめでしょ、4

寝顔を写真で撮ろうとしたら、よだれを垂らして結構だらしない表情をしていた
132 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 21:59:43.97 ID:8tIKLQLH0

キリカ「……マミさーん」

キリカ「…………はい、ちゅ」


 唇に感触を感じてか、マミがもぞりと動く。

 鞄に入れてた鳩の形のサブレ。後でみんなで食べようと思ってたんだけど。


マミ「ん…………?」


 ……マミはくんくんと匂いを嗅ぐと、サブレをかじってもごもごと咀嚼していく。


キリカ(えー……寝たまま食べやがった)

キリカ「あー、頭が…… こら、杏子並みにいじきたないぞー」


 割と爆睡してそうだったので、

 首なしのサブレを片手にとりあえず寝顔を写真に納めておいた。


キリカ「今度はサブレとキスしてる写真でもいいかな……あ」

マミ「……え? ん?」


 そうこうしてるうちにやっとマミが目を覚ます。


キリカ「もうとっくにお昼だよ。上行こ」

マミ「えっ、このサブレ何!?」


 ……食べかけのサブレを渡して屋上に行くことにした。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/17(日) 22:12:24.58 ID:Gy8DY+++0
スレ主のフォローが上手い
134 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 22:20:38.05 ID:8tIKLQLH0

 みんなが揃った屋上でお弁当を広げて話す。

 ……さっそくさっきの写真を見せてネタにしていた。

 
マミ「それいつのまに撮ったのよ……なんだか起きたら口の中も甘いし」

キリカ「だって寝たまま食べるんだもん」

さやか「えー、それで気づかないってすごいっすよ」

ほむら「でもなんか、気持ちよさそうな寝顔ですね……」


 こう見えて疲れてるのかもしれない。

 マミもゆまの訓練でずっとコーチをやってたんだから。

 上条君の腕を治せたと知って、気が緩んだってところか。



1自由安価
2…もしかして授業も寝てた?

 下2レス
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:30:27.37 ID:t9qsXBQy0
安価↓
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/17(日) 22:32:12.93 ID:Gy8DY+++0
今日の料理教室のメニュー変更を宣言
あと教室に戻るときにマミに今朝の杏子の髪の事を相談

やっぱり腕を上げるには新しい料理に挑戦しないとね
というわけで、カレーから昨日考えてた炒め物と筑前煮、みそ汁に戻すよ
失敗しないために私がついて教えるんだから大丈夫だよ
137 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 22:54:48.07 ID:8tIKLQLH0

マミ「それより、呉さんのその髪型は? 誰かに遊ばれた?」

キリカ「! ……さすがお見通し」

マミ「暁美さんに雰囲気が似てるんだもの。暁美さんが? それともそのクラスメイトさんから直接?」

ほむら「はい……私がやりました」

さやか「おっと、ついに白状したかー」

仁美「でも確かに似合ってますわ」

まどか「新鮮だよね」


 ……そうほめられると、やっぱりどんな反応をしたらいいかわかんなくなるけど。


キリカ「えーと、じゃあ私も張り切ってお礼をさせてもらいます」

ほむら「えっ」

キリカ「今日のお料理教室なんだけどさ、やっぱりもうちょっとくらい難易度上げてもいいんじゃないかな?」

キリカ「やっぱり腕を上げるには新しい料理に挑戦しないと」

ほむら「難易度を上げるって……どのくらいですか!?」

キリカ「カレーから昨日考えてた炒め物と筑前煮、お味噌汁に戻そうかと」

ほむら「そんなぁ!」

キリカ「だってよく考えてみたら、カレーなんて別に私が教えなくても良いじゃん?」

キリカ「箱の裏にでも習っとけって話でしょ」

マミ「まあ……それもそうね」
138 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 23:39:34.31 ID:8tIKLQLH0


 ……不安そうなほむらをどうにか説得する。

 提案したのはどれもほむらも好きそうなメニューだ。自分で作れるようになるに越したことはない……はず。


ほむら「で、でも……私に出来るんでしょうか?」

キリカ「大丈夫だよー、失敗しないために私がついて教えるんだから!」

まどか「ほむらちゃん、がんばって!」

ほむら「……はい」


 ……やっぱり最終的にはまどかの言葉が決め手だった。


 お弁当を食べ終わって屋上から戻って、廊下でマミと二人になると、

 今朝の事が気にかかってマミに相談してみる。


キリカ「……ところでさ、今朝杏子が髪を切るとか言ってたんだけど」

マミ「あら、そうなの? ずっと伸ばしてたのに」

キリカ「切るのが面倒だったんだって。いつも見た目には無頓着だし……」

キリカ「杏子っていつからああなの」

マミ「前から特別気にしてるって風ではなかったけど……」

マミ「やっぱり、私のもとを離れてからは変わったでしょうね」

キリカ「…………」


 自分の教室が見えて、『また放課後に』と挨拶してマミと別れた。
139 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/17(日) 23:42:21.69 ID:8tIKLQLH0
------------------------
ここまで
本日最後の安価(大嘘)
https://i.imgur.com/YahNNfA.png

次回は18日(月)18時くらいからの予定です
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/17(日) 23:49:11.18 ID:Gy8DY+++0
乙です

>>139
3、一択で!!
それではキリカを頂いてきます!!

今回のキリカの髪型がどんな風だったのかいまいちイメージが思いつかなかったのでイラストにしていただけないでしょうか?
141 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 13:56:23.77 ID:Mn3kFrKl0
-------------------------
>>140
描きわけ能力ない人がキャラの髪型をいじるとうっかり誰だかわからなくなるジレンマ…
言い訳程度に土台変えずにいつものもつけときます

イメージ
https://i.imgur.com/EArA87K.png
いつもの
https://i.imgur.com/jWt93Ko.png
142 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 18:00:48.00 ID:Mn3kFrKl0


 ――――学校が終わると、まずはみんなで材料の買い出し。

 ほむらは一旦家に帰って支度してくると言って別れた。


キリカ(夕飯用の材料はこれでいいかな……そろそろマミのほうを見に行こうか)


 スーパーの中を回りながら、食材を手に取ってカゴに入れる。

 マミたちはケーキの材料のほうを見に行っている。


 今日はどんなケーキだろう。考えるとわくわくしてくる。

 さやかに教えるって言ってたから、あんまり難しいのではないと思うけど……



1自由安価
2材料のほかに何か買う(自由安価)
3マミたちと合流

 下2レス
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 18:04:45.03 ID:hkRoGELnO
エイミー用のケーキを買う
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/18(月) 18:16:16.58 ID:Y/22zt7a0


これからお茶会なんだしエイミーだけケーキなしは可哀想だしね
エイミーが寄ってきて自分は食べられないと知ってがっかりした時に出せばエイミーの好感度UPは間違いなし
そのあと存分にモフらせてもらおう…フフフ
145 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 18:36:45.63 ID:Mn3kFrKl0

 マミたちを探しに行く前に、ふと足を止める。

 良いことを思いついた。


キリカ(……これからお茶会なんだしエイミーだけケーキなしは可哀想だよね)


 猫用のケーキって売ってたっけ。

 ……たしかあっちのペットショップのほうにあったかな?


キリカ(エイミーが寄ってきて自分は食べられないと知ってがっかりした時に出せばエイミーの好感度UPは間違いなし)

キリカ(そのあと存分にモフらせてもらおう……フフフ)


 一旦会計を済ませて、ペットショップのほうを見に行ってみることにした。

 前にここに来た時も確かエイミーのおやつを買いに来た時だった。

 ……ケーキとなれば普通のおやつよりも更に上。エイミーにとっても珍しいはず。


キリカ「……そろそろマミたちのところに戻ろうっと」


 エイミー用のケーキを片手に再びスーパーのほうに戻っていく。

 ……両手が買い物袋で埋まった。思いのほか大荷物だ。
146 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 18:58:54.55 ID:Mn3kFrKl0

キリカ「おまたせー」

まどか「あっ、その袋、もしかしてエイミーのおやつですか?」

キリカ「お茶会に合わせて猫用のケーキだよ」

さやか「へー、そんなのあるんだ」

マミ「暁美さんはもう着いたかしらね? 私たちも行きましょうか」


 みんなで織莉子の家に行くなんて、いつぶりだろう。 

 あのころと同じ明るい気持ちで。

 賑やかに話しながらよく知った道を歩いて、なんだか懐かしい感じがした。


 ……そんな気持ちに浸りながら歩いていると、

 大きな家が見えてきて、マミがこんなことを言い出した。


マミ「チャイムを押したら『いちごさーん』よ」

キリカ「……まだそのネタ引っ張るの?」

マミ「ネタもなにも、もう呼び名として定着しちゃってるんだもの……」

キリカ「えっ!? なにそれ初耳なんだけど」


 そういえば、この前は何も言わなかったなぁ。

 想像したらくすっと噴きだしそうになった。……本当かな。


マミ「じゃ押すわよ」

さやか「いやあたしも初耳なんですけど」



 …なんて言って挨拶しよう?
・自由安価

 下2レス
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/18(月) 19:01:22.09 ID:Y/22zt7a0
場の空気を読んでいちごさーん
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 19:02:44.46 ID:hkRoGELnO
いちごさーん

織莉子が怒ったらマミに責任転嫁
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/18(月) 19:10:11.07 ID:Y/22zt7a0
>>148

確かに言いだしっぺはマミだから間違いではないよねw
150 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 19:14:55.40 ID:Mn3kFrKl0

 考える間もなくチャイムの音が鳴る。

 『いちごさーん』そうみんなで呼んで、それから数秒。さやかたちがまた呼びかけた。


さやか「いちごさん、来ましたよー」

まどか「いちごさーん、こんにちはー」


 ……すると、扉が開いた。


キリカ「こ、こんにちはおり……いちごさん」

さやか「こんにちはー」

織莉子「…………マミね?」

マミ「……それはいつもの掛け声の方がわかりやすいかなぁって」

織莉子「余計なこと教えなくていいの!」

マミ「怒らないでよー、美味しいケーキ作ってあげるから。美樹さんが」

さやか「あたしっすか!?」


キリカ(……とりあえずマミに責任転嫁しておこう)
151 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 19:35:45.49 ID:Mn3kFrKl0

織莉子「大体まったく、貴女たちもねえ……」

キリカ「それはだって、みんな『いちごさん』で定着してるってマミが言うから」

キリカ「私だけ合わせないのは疎外感あるかなっていうか、仲間外れみたいかなーって」

織莉子「もう、適当な事教えて……」

まどか「え、違ったんですか?」

マミ「みんなとは言ってないけど、定着はしてるわよ?」


 廊下を通ってリビングのほうへと歩いていく。

 ゆまがソファからひょっこりと顔を出した。


ゆま「わぁ! 今日はたくさん!」

杏子「おう、来たか。これでケーキを作りはじめられるな!」

ゆま「いちごさん、ケーキのときのお茶は? ゆま、やっぱりフルーツのがいいなあ」

織莉子「ええ、そうね……両方用意しておいてもいいかもしれないわね」


 ……あ、定着してた。


織莉子「! こ、これは違うのよ……」

ゆま「……ちがうの?」

織莉子「いえ、そっちの違うではなくてね」


キリカ(…………これは誰が吹き込んだんだろ)
152 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 19:56:05.53 ID:Mn3kFrKl0


 ……みんながキッチンのほうに回って、ケーキ作りを始めている。

 私は少しその間にエイミーを見にソファの方に来ていた。


 エイミーは寝転がって毛繕いをしている。

 しなやかに身体を丸めたり伸ばしたり、動きがいちいち可愛い。


 なめらかな黒い毛はこうして保たれているのである。……モフモフしたい。


杏子「ケーキ作りのほうは見ないのか?」

キリカ「杏子こそー、いっつも食べるだけなんだから」

杏子「いっとっけど、この前はちゃんと作ったからな? やろうと思えばやれないことはないんだよ」

杏子「でも、作ってもらうほうが楽にうまいもん食えるだろ?」

キリカ「……まあ私もお茶会の時はいつもそんな感じだったけど」

キリカ「作るにしたって作ってもらうにしたて、私も美味しいもの食べたいっていうのが一番だからね」


 ……その辺は割と通じる部分はあると思うんだけど。



1自由安価
2髪、本当に切るの?

 下2レス
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/18(月) 20:07:23.98 ID:Y/22zt7a0
2
せっかく髪伸ばしてるのにもったいないよ、ちょっと私に弄らせ…もといセットさせてよ?
ゆまも杏子の髪、長くて綺麗だと思うでしょ?
髪型を変えるとその人の普段とはちょっと違う一面がみれるんだよ、今朝の私みたいにね
ゆまもちょっと違う杏子の姿見たいって思わない?

それに…私の料理パクパク食べてるんだから、それぐらいさせても良いと思うんだけど? (ズイ
杏子は貸し借りはなしって考えるタイプだよね?なら、これが等価交換ってやつだね(ズイズイ
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 20:16:54.34 ID:hkRoGELnO

杏子に迫った時こっそり耳打ち
杏子、今朝みんなに言われた事気にしてたよね?
みんなにちょっと見返してやろうと思わない?
155 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 20:27:53.86 ID:Mn3kFrKl0

キリカ「髪、本当に切るの?」

杏子「だって絶対短い方が楽だろ?」

キリカ「……まあ。それはたぶん」

杏子「……大体、未練がましいっつうの? 別にその程度大げさなことでもないし」

杏子「むしろさ、なんも気遣いもしないくせに、なんで今までずっとうっとーしく伸ばしてたんだって思うだろ」


 ……普段の様子を見ていれば、そう思うのは仕方ないんだけど。


キリカ「じゃあその前にちょっと私に弄らせてよ」

キリカ「朝も言ってたけど、切るならちゃんとしたほうがいいしさ」

キリカ「今日お風呂から出たら一旦ちゃんと梳かして乾かして、そんでセットしよう」

杏子「……は? そんなことしたところで何になるんだよ」

キリカ「……私が楽しい?」

杏子「楽しいってお前なぁ」

キリカ「私の料理パクパク食べてるんだから、 等価交換ってやつだよ!」

キリカ「杏子は貸し借りはなしって考えるタイプだよね?」

杏子「な、なんだそりゃ……」
156 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 21:05:05.98 ID:Mn3kFrKl0

キリカ「……杏子だって、本当は今朝みんなに言われた事気にしてたよね?」

キリカ「髪型を変えるとその人の普段とはちょっと違う一面が見られるんだよ、今朝の私みたいにね」

杏子「……そんであたしを清楚にでも見せるってか?」

杏子「こっ恥ずかしいだけだろ、内面は変わんないぞ」

キリカ「見た目から入るってことだってあんの。印象が変わればちょびっとは変わるよ、決めつけないでよ!」


 ……杏子はちょっと頑固だ。

 特にこの話題、未練なんて自分で言っちゃったくせに。


キリカ「……すぐに消費する食べ物以外、ほとんど最低限しか私物を持たない」

キリカ「いつも似たような服なのも仕方ないだろうし、お風呂だって毎日ゆっくり入れるわけじゃない」

キリカ「そりゃそこまで気を回してる余裕なんかなくなるよね」

キリカ「そういう生活続けてたらいつのまにか何にも気にしなくなるのはわかるよ」

杏子「……」

キリカ「でも一応、今は違うでしょ……居候って形ではあるけど」

キリカ「なにより心の余裕が。ホントに荒んでた頃とは違うと思ってるよ」


 杏子はまだ黙ったままだ。

 ……それから少しして、観念したように言った。


杏子「……わかったよ、好きにしろ」
157 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 21:35:27.90 ID:Mn3kFrKl0

 キッチンの方から甘い匂いが漂ってきている。

 ケーキと紅茶と……さっき言ってたフルーツハーブティーの匂い。

 みんながテーブルのほうにやってくる。


キリカ「おお、ケーキよくできてるじゃん」

キリカ「……よく見るとちょっといびつだけど」

さやか「で、デコレーションがちょっとミスっただけです! 中身は美味しいはずですから!」

ゆま「でもクリームいっぱいでおいしそうだよ!」

マミ「じゃあ、お皿に分けるわよ」

杏子「やっと食えるな、待ちくたびれたよ」

ほむら「エイミー、邪魔しちゃだめだよ。あっちいこう」

エイミー「にゃ」


 ソファを占領していたエイミーが床に飛び降りて端のほうに移動する。

 ……今がチャンスだ。
158 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 21:42:07.18 ID:Mn3kFrKl0

キリカ「待って、エイミーの分もあるよ!」

エイミー「……にゃ?」

まどか「あ、そうでしたね」


 こっちもケーキを用意する。

 ……エイミーはやっぱり珍しいものに興味津々だ。


キリカ「うふふふ、後でたっぷりモフらせてねー」

織莉子「周到ね……」

ほむら「……さすがですね」

キリカ「なかなか会えないんだから気合いも入るよ」



1自由安価
2ケーキ作りは順調だった?
3エイミーといつも一緒にいるみんなが羨ましい

 下2レス
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 21:49:34.26 ID:hkRoGELnO
2+3
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/18(月) 21:54:23.76 ID:Y/22zt7a0


ほむらに次の休みの前日に泊まらせてと頼む
もっとエイミーと触れ合う機会が欲しいんだ!
お礼に出し巻き卵作ってあげるから
161 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 22:28:09.67 ID:Mn3kFrKl0

キリカ「エイミーといつも一緒にいるみんなが羨ましいなー」

キリカ「ねっ、ほむらは来週の金曜はどっちに居る予定? ここか自分の家か」

ほむら「まだ決めてませんけど……」

キリカ「どっちでもいいから泊まらせてよ! もっとエイミーと触れ合う機会が欲しいんだ!」

キリカ「お礼に出汁巻き卵作ってあげるから」

織莉子「それは……つまりほむらをうちに泊めればキリカの料理が食べられるってこと?」

キリカ「!」

織莉子「最近かなり張り切っているらしいじゃない? 気になってるのよ」

織莉子「前友達だった時だって、料理となると色々フォローはしてもらったけれど、まともに作ってもらったことなんてないんだもの……」

ほむら「……か、考えておきますね」


 エイミーは気に入ったようにケーキをはぐはぐと食べている。

 ……とりあえず喜んでくれたようだ。
162 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 22:43:03.63 ID:Mn3kFrKl0

 こっちもケーキを頬張って、その甘さを堪能する。

 シンプルなフルーツケーキだけど、これがまた幸せだった。

 
マミ「……呉さんって、幸せそうな顔で食べるわよね」

織莉子「そうそう。だから楽しいの」

キリカ「えー、なにそれー」

まどか「とりあえず、また幸せそうな顔が見られてよかったです」

キリカ「……うん。 ところで、ケーキ作りは順調だった?」

さやか「一人でも多分大丈夫です! マミさんのレシピノートも写させてもらったし!」

キリカ「おお、それは心強そう」

織莉子「マミ、それ私にもまたじっくり見させてもらってもいいかしら?」

マミ「どうぞ」

さやか「ただ、見てわかると思うんですけどデコレーションが。そう何回も練習できるとこじゃないし」

キリカ「味わっちゃえばデコレーションのゆがみなんて最早気になんないよ」


ゆま「さやか、おいしいよ!ありがとう!」

さやか「よかったー」

キリカ「ていうか、マミがプロすぎんの! このくらいのほうが手作り感はあるんじゃない?」

さやか「そうっすかね? そうっすよね!」

杏子「食ってるうちにどうせ崩れるしな」

さやか「……それは食べ方が汚いんじゃないか?」


 ……いつもどおり手づかみでケーキを食べる杏子。

 さっきはああ言ったけど、やっぱりこういうとこはすぐには直らないんだろうなぁとは思った。
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/18(月) 22:58:45.03 ID:Y/22zt7a0
現時点ではマミがお菓子作りが得意で料理は洋食がメイン
キリカが料理全般が得意で和食メインってところなのかな?
164 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 23:16:31.15 ID:Mn3kFrKl0

 …………メインのケーキを食べ終えた後は、少し冷めた紅茶を飲みながら雑談をしていた。

 マミの淹れる紅茶って、冷めても美味しい。


 というか、本当にどう飲んでも美味しく飲めるから驚いた。

 ……いや、やっぱり無糖は少しきついけど。


マミ「……改めて言うけれど、ゆまちゃん、上条君の事本当にありがとうね」

ゆま「ううん! ゆまもキョースケのうでをなおせてうれしいから!」

杏子「やっぱ、ゆまを上条と会わせてよかったな」

杏子「治った時の喜びも違う。 それに、あたしらも少しはさやかの彼氏ってのがどんな奴なのかわかったしな」

さやか「もう、そんな堂々と言うなよー。恥ずかしいじゃん」

まどか「さやかちゃん、そんなに恥ずかしがらなくていいのに」

ほむら「私たちの中では十分公認だものね」

マミ「次は誰になるかしらね」

さやか「そんなこと言ってるマミさんかもしれませんよ?」

織莉子「いつも落ち着いてるマミがドギマギと慌ててるところとか、少し見てみたいわね」

マミ「美国さんこそ」



1自由安価
2さやか、これからも上条君の事しっかり支えてあげてね
3みんなは好きな人とかいるの?

 下2レス
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/18(月) 23:23:40.31 ID:Y/22zt7a0
2+織莉子と杏子に昼のマミのだらしない寝顔の写真を見せる

いちごさんにあんこさんや、ちょっと良い物があるんだけど見て見て
ほらこれだよこれ!よだれ垂らして寝てる誰かさんの顔だよー
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 23:25:47.47 ID:hkRoGELnO

これはマミさん大慌てだな
167 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 23:38:37.56 ID:Mn3kFrKl0

キリカ「さやか、これからも上条君の事しっかり支えてあげてね」

キリカ「私たちはそんなさやかの事を全力で支えることにするから!」

さやか「ええー、だからそこまで言われると恥ずかしいですって!」

マミ「だって今のところ私たちのコイバナと言ったら美樹さんしかいないんだもの」


 ……これからしばらくはさやかを支えつついじってそういう雰囲気を分けてもらおう。

 いつか自分がそっち側に回ることになれば……きっとそれはそれで、幸せなことなんだろう。


 空になったティーカップをテーブルに置く。

 お茶会が終わってしまう前にポケットから携帯を取り出した。


キリカ「いちごさんにあんこさんや、ちょっと良い物があるんだけど見て見て」

杏子「……もしかしてあんこってあたしか?」

織莉子「ちょ、ちょっとその呼び方やめなさい……それで、何?」


 他の人はまだ澄ました顔で座っている。


キリカ「ほらこれだよこれ! よだれ垂らして寝てる誰かさんの顔だよー」


 ――そう言うとみんながふっと噴き出すように反応して、マミは慌ててこっちに飛んできた。
168 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 23:48:47.64 ID:Mn3kFrKl0

マミ「なにを見せてるのよ!?」

さやか「あー、それ今日の」

杏子「気持ちよさそうな寝顔だな」

織莉子「……よく起きないわね」

キリカ「そうなんだよ、はとちゃんサブレ口に押し付けたら寝ながら食べちゃうし」

マミ「それ以上はストップ!」

キリカ「簡単には渡さないよ!」


 携帯を奪いにかかってくるマミから逃げる。


織莉子「あ、こら! 家の中で暴れ回らない!」

マミ「は、はーい……」


 ……織莉子に注意されるとマミはあっさり諦めた。

 負担がかかりすぎてないか心配したけど、なんだかんだでしっかりと力を握ってはいるようだ。


織莉子「まったく、今日一日キリカまで『そっち』に行ったら更に大変になっちゃうじゃないの」

キリカ「あはは……ごめんごめん。ていうか、『そっち』って」

ほむら「なんだかんだ、大人しい人と常識人が苦労人になりがちですからね」

さやか「自分で言うのかー? それ」

マミ「え、ちょっと待って。私は『そっち』じゃないわよね?」


 ……それはどうだろう。
169 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/18(月) 23:52:00.69 ID:Mn3kFrKl0
------------------
ここまで
次回は19日(火)20時くらいからの予定です
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/18(月) 23:57:30.80 ID:Y/22zt7a0
乙でした

お茶会も無事(?)終了、この後はほむらとキリカの料理か…上手く出来るといいなぁ

>>141
リクエストに応えて頂きありがとうございます!
自分がイメージしてたのと全然違ってましたが、これはこれで似合ってますね
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 00:02:11.52 ID:b8YerC4vO
乙でした
キリカが付いてるからよほどの事がない限り大丈夫でしょ、多分
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 01:40:38.54 ID:xV5NaipIO
リクエストまだ募集中ならエイミーをモフるキリカをお願いします
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/19(火) 22:29:03.25 ID:/kNPeNgQ0
今日は来ないね…
174 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 07:54:22.81 ID:W0YQNhjt0
---------------------


すみません!日付見てひやっとしました!
何故か日付完全に一日分勘違いしてた!

この先少し間が空いてしまうので、
本日の20時くらいから開始してもよろしいでしょうか?
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 08:13:08.90 ID:mlnU9ivk0
かまわん、やれ!
176 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 19:56:50.55 ID:W0YQNhjt0
ではハジメマス!
-----------------


織莉子「あ……そうだ。これ、返さなきゃね」


 織莉子が何かを取りに行って戻ってくる。

 ……この前のハンカチだ。


マミ「あ、それ呉さんのだったの」

キリカ「うん。ちょっと喧嘩した時にね。紅茶零れちゃって」

マミ「喧嘩!?」

織莉子「本気で喧嘩した後の二人には固い友情が生まれる……らしいわよ」

さやか「……それ、仁美ですか?」

織莉子「ええ」

マミ「へえー……えぇ……でも喧嘩って」


 ……すっごくらしくないノリで、その影響元を知ったら少しだけ納得した。

 でもいっこだけ、これだけは訂正しておく。


キリカ「……本気じゃないし、大分手加減したからね?」

織莉子「そ、そうね……」


 でもそっちでも織莉子が仁美ちゃんとそんなに仲良くなってたなんて、意外。

 マミが話しているのは目にすることはあったけど……


 お嬢様同士だから?



1自由安価
2仁美ちゃんと仲いいの?
3そういえばまどかたちから見て仁美におかしいところはない?

 下2レス
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/20(水) 19:58:14.70 ID:ntUTxKAt0
2+3
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 20:05:47.98 ID:8ugRoW8q0

何か仁美ちゃんの様子が変だったというか…
はっきりしないんだけど違和感があるんだよね
やっぱり上条君の事絡みかな?失恋したわけだし
179 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 20:10:35.26 ID:W0YQNhjt0

キリカ「仁美ちゃ……えっと、仁美と仲いいの?」

織莉子「ええ、平日は忙しいそうなのだけど、休みの日には一緒にお出かけすることがあるわ」

キリカ「へー、じゃあ結構仲良いんだ」


 それで私はと言うと、未だにどっか心に距離があるというか、無意識によそよそしい呼び方になってるままだ。

 お嬢様とかそんな偏見取っ払って、あの子とも仲良くしたいって思ってたはずなのに。


織莉子「見滝原のことも聞かせてもらっているし……」

織莉子「そうしていると、私の学校とは違う雰囲気を少し感じられて」

キリカ「…………」


 学校、か。

 結局あの人とはあれからどうなったんだろう。

 私のせいで嫌な空気が流れそうで怖くて、『今学校が楽しいか』なんて聞けなかった。
180 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 20:18:25.64 ID:W0YQNhjt0

キリカ「……そういえば、まどかたちから見て仁美におかしいところはない?」

キリカ「何か仁美ちゃんの様子が変だったというか……はっきりしないんだけど違和感があるんだよね」

キリカ「最近妄想しなくなったとか」

ほむら「いきなり後ろから抱きついても殴られませんでしたしね」

さやか「二人とも仁美をどんなキャラだと思ってんのよ……」

まどか「でも元気がないの、呉さんも気づいてたんですね」

キリカ「やっぱり上条君の事絡みかな? 失恋したわけだし」

さやか「でも、それだけじゃない気がするんですよね」

さやか「結構前から仁美も恭介とのことは知ってて、この前まではまだなんともなかったように見えたから」


 ……やっぱりまどかたちも気づいていた。

 けど、二人にも打ち明けられない悩みなんて。


織莉子「心当たりと言えるかわからないけど、この前送ったメールの返事がまだ届いてなかったわね……」

マミ「メール?」

織莉子「今週末はどうかってだけのメールなのだけど」


 そう言いながら織莉子が携帯を確認する。

 ……少し表情が変わったのを見れば、その内容は私にも推測は出来てしまった。
181 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 20:33:31.78 ID:W0YQNhjt0

キリカ「返事来てた?」

織莉子「……ええ、駄目みたい。まあ仕方がないわね」


 織莉子はそう軽く言って携帯をしまった。

 また学校で楽しく過ごせなくなってしまったなら、全く関係のない仁美の存在はきっと織莉子にとって大きい。


キリカ「明日までだけど、今週末は私も居るから!」

杏子「ここはいつも賑やかだしな」

織莉子「そうね、ありがとう」


 ……私たちは完全には代わりになれないかもしれないけど。

 そうやってみんなで励まして、それからまどかたちは帰っていった。


―――
182 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 20:51:25.75 ID:W0YQNhjt0
―――


 ……夕焼けがかった空の下、仁美は少しの間このまま足を進めるのを躊躇った。

 それから、決意を決めて再び歩き出す。


 今日はバレエのお稽古だった。

 小さいころから通い続けた見慣れた教室が見えて、足を踏み入れる。


仁美「…………」


 支度をしようとしてロッカーの前で唖然とする。


*「どうされましたの? 志筑さん」

仁美「いえ、少し今日使うはずの衣装が見当たらなくて……」

*「あら、それはいけないわ。ご自分の物はご自分でしっかり管理しないと……」

仁美「……はい」

*「それと、志筑さん」

*「余裕がないようでしたら、そろそろやめていただくこともお父様と話し合われたら?」

仁美「…………」
183 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 20:56:21.18 ID:W0YQNhjt0

*「どこへ行くの?」


 ……仁美は返事を返さなかった。

 何も言わず、走って外へと出て行ってしまった。


*「その上無断欠席なんて……」

*「これはやめるということと受け取っても良いのかしら?」



 ――――仁美は返事を返さなかった。


―――
184 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 21:10:37.65 ID:W0YQNhjt0
―――


 ……夕食を作る前にお茶会の後片付けをやらなくちゃいけない。

 なんか当番ができたらしく珍しく杏子が洗い物をやってるけど、ちょっと心配だった。

 だってあれ全部、一枚いくらするんだかわかんないし。


ゆま「キョーコ、ゆまもてつだおーか?」

キリカ「待って、私も何か手伝えることは?」

織莉子「久しぶりにうちに来てくれたお客様なんだから、後片付けなんて任せられないわ」

織莉子「それに、このあとお料理まで教えてくれるんだものね」

ほむら「そういえば、いつも巴さんの家でお茶会をしてた時は後片付けも何も巴さんに任せきりでしたね……」

マミ「その代わり、ここではほとんど美国さんに任せきりだったけどね」

キリカ「杏子、丁寧にね!」

杏子「わーってるって」


 ……織莉子が家事を頑張っていたっていうのもあるんだろうけど、

 正直極力触れたくない気持ちは少しわかる。
185 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 21:28:04.18 ID:W0YQNhjt0


 散らかしっぱなしだったキッチンとテーブルの片づけを終えて、洗い物も終えると、

 やっと料理の準備が出来る。


 ……問題はここからだ。


キリカ「ほむら、準備は整ったよ!」

ほむら「……はい」


 なんとも自信のなさそうな返事が返ってきて心配になる。


マミ「相変わらず気の抜ける返事ね……」

ほむら「いや、だって出来る気がしなくて」

杏子「で、今日はなんなんだ? 色々買ってきてたみたいだけど」

キリカ「えー、今日のメニューを発表します」

キリカ「鶏ささ身と小松菜の卵炒め。それから筑前煮、おくらと豆腐の味噌汁。この三品を作っていくよ!」

杏子「ささみー?」

キリカ「ほむらはさっぱりしたのが好みって聞いたから」

ほむら「あ、はい。それはそうなんですけど…… 作るってなると!」

マミ「なかなか素朴で良さそうなメニューね」

織莉子「なんていうか、家庭的ね。そういうの作れるの。うちに欲しいくらい」

キリカ「織莉子からのプロポーズでもそれはお断りさせていただく」

キリカ「ていうかこれからほむらが覚えてくれれば問題ないから! 材料を出して切っていこうか」
186 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 21:40:40.32 ID:W0YQNhjt0

キリカ「まずはしいたけを戻して、その間ににんじんを……――」

ほむら「も、戻すとは一体?」

キリカ「水につけとくだけ。それで、にんじんはこのくらいに……」

ゆま「ゆまの出番?」

キリカ「……え、なんで?」

織莉子「治療要員に決まってるじゃない」


 ……先が思いやられてきた。



――――……

 本日のほむらちゃんの働きぶり
 ※キリカとマミのフォローにより“最終的には”下限[50]くらいの出来に固定されます
・下1レスコンマ判定 『炒め物』 0~99
・下2レスコンマ判定 『筑前煮』 0~99
・下3レスコンマ判定 『味噌汁』 0~99
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/20(水) 21:41:20.39 ID:V0nzoVDG0
ほい
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 21:42:21.29 ID:zi+91bHmO
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 21:45:18.68 ID:ntUTxKAt0
高い
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/20(水) 21:52:18.89 ID:V0nzoVDG0
駄目駄目ですなぁ
191 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 22:06:50.28 ID:W0YQNhjt0

キリカ「もう少し大きく切っていいよ。……あ、それは少し大きすぎかも」

ほむら「は、はい!」


キリカ(思ってたより時間がかかってるな……)

キリカ(でも急かしたら怪我しそうだし)


ほむら「乱切り……でしたっけ。難しいですね」

キリカ「……それはまあ慣れないことには? 私はこの前の千切りのほうが大変だった」

マミ「あれは達人レベルはすごいわよ。私もまだまだ」

ほむら「話の次元が違いすぎるんですけど……」

キリカ「それからこっちも皮剥いて切って、これも……」

ほむら「ざ、材料が多くて大変ですー」

キリカ「……ちょっとこっちでやっておこうか。杏子も暇してるならおいでよー」


 ――……やっぱり包丁の使い方が危うい。

 少々工程も多すぎたかもしれない。

 時間がかかるからと並列作業させようとするとパンク寸前になって、あちこちでフォローが忙しかった。


 最終的な出来上がりは……味噌汁はフォロー抜きにしてもそこそこ上手く出来てるように思える、かな?


――――
――――
192 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 22:16:23.30 ID:W0YQNhjt0

織莉子「完成?」

キリカ「うん! 杏子とゆま起こしてきて」

織莉子「わかったわ」


 途中から二人は寝に行ってしまった。

 まったく、お気楽なものである。


キリカ(やっぱ私もお気楽してたほうが楽ではあるんだけどなー)

キリカ(……まあ、これも恩返しと思えば)

キリカ(でも、役に立てたかな? どのくらい覚えてくれただろう……)


 テーブルを囲む。

 失敗ってほどのものはないだろうけど、どうだろう。



1自由安価
2ほむら、自分で作れそう?
3今度またリベンジしよう!
4みんな、どう?

 下2レス
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/20(水) 22:19:39.16 ID:V0nzoVDG0
4+2、最後に3
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/20(水) 22:19:39.74 ID:ntUTxKAt0
3+4
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/20(水) 22:22:28.86 ID:ntUTxKAt0
できたら安価↑で
安価↓とか入れるの忘れた
196 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 22:43:52.36 ID:W0YQNhjt0

キリカ「みんな、どう?」

ほむら「…………」


 ほむらが不安そうにちらっとみんなを見ている。


織莉子「……悪くないと思うわよ?」

マミ「こういうメニュー自体珍しいし嬉しいわよね」

ほむら「よかった……」

キリカ「よかったね。ほむら、自分で作れそう?」

ほむら「そ、それは別問題ですっ! それに絶対私が手を出さないほうが上手くできますし!」

ほむら「ただ……お味噌汁くらいは作ってもいいかなとは……」

杏子「それだけでも進歩か?」

キリカ「……んー」


 けど……みんなが悪くないとは言ってくれてるけど、

 やっぱりまだ色んなところで未練がある。


 『悪くない』じゃない。文句なしの美味しいを聞かせたいんだ。
197 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 23:00:58.55 ID:W0YQNhjt0

キリカ「筑前煮、今度またリベンジしよう! あと炒め物も」

ほむら「ええっ」

キリカ「露骨に嫌そうな顔しないでよー」

キリカ「これじゃ織莉子のお嫁さん……じゃなかった、とにかく認めてくれないよ!」

ほむら「織莉子さんの……お嫁さんには別になりたくもありませんし」

織莉子「……こっち見ないで。勝手に告白もしてないのに振らせないで頂戴」

マミ「あら残念ね」

ゆま「ほむら、がんばろうよ!」

ゆま「ほむらのつくったごはん、またたべてみたい!」

ゆま「みんなでお料理するの、たのしいよ?」

杏子「ゆまも立派な治療要員だしな」


 治療要員って、そんなの料理の役割として初めて聞いたんだけど。

 とりあえず今日は使うことにならなかっただけよかったのかな。
198 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 23:06:17.33 ID:W0YQNhjt0

ほむら「……まあ、それならたまには。 私も楽しくないってわけじゃないですから」

ほむら「で、でももうちょっとやさしめのお願いしますっ!」

マミ「まずは今度カレーでも作ってみましょうよ?」

マミ「そうやって少しずつ包丁の使い方にも慣れてくればいいでしょう」

織莉子「そろそろマミの料理も食べたいのだけどねえ……」

キリカ「とりあえず、明日のフレンチトーストは楽しみにしてるからね」

マミ「はいはい」


 ……この中にずっと加わるのはなんか大変そうだけど、

 確かにたまに来る分にはこの雰囲気は賑やかで楽しい。


 そんな、家よりもずっと賑やかな夕食を終えると、

 そろそろ就寝へ向けて準備をする時間となる。
199 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 23:20:38.97 ID:W0YQNhjt0


キリカ「――……それにしても大きいねえ」

杏子「ああ、反則だよな」

キリカ「反則ったって、私たちにはどうしようもないじゃん」

キリカ「生まれついてのことなんだから」

杏子「……でもあんまりあんたには言われたくないけど?」

キリカ「あー、ごめん、私も十分恵まれてるとは理解してるよ」

杏子「もう遺伝子レベルで決まってるんだろうな」

キリカ「そうそう、遺伝子レベルで……え? 遺伝子レベルのお風呂の大きさって何?」

織莉子「ちゃんとあったまった? そろそろ上がる?」

キリカ「待って、もうちょっと! この泡の試したい」


 ……数人くらいなら足を伸ばしても十分入れる織莉子の家のお風呂。

 人数が多いからと今日はいっぺんに入っていた。

 お泊りはお泊りでも、まるでホテルか旅館にでも来た気分だ。



1自由安価
2この後杏子にさせる髪型(自由安価)

 下2レス
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/20(水) 23:31:04.11 ID:V0nzoVDG0
エイミーはお風呂に入れないの?
猫ってたいがい水に濡れるの嫌がるみたいだけど、エイミーも同じなの?
そうでないならエイミーと一緒に入って体洗ってあげたいな

2は凝ったものではなくツインテールで
漫画版のラストのほむらがしてたみたいな感じで
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:38:08.70 ID:zi+91bHmO

風呂から上がって着替える時杏子が織莉子の下着に茶々を入れた
この間買ったケバい…じゃなくて大胆な下着にはしないのか?
キリカ、聞いてくれよ。織莉子のやつこの間とんでもない下着を…
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:42:42.40 ID:zi+91bHmO
あ、髪型はストレートで左右の揉み上げ辺りに小さめの三つ編みを結った感じで
203 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/20(水) 23:58:24.71 ID:W0YQNhjt0

キリカ「そういえば、エイミーはお風呂に入れないの?」

キリカ「猫ってたいがい水に濡れるの嫌がるみたいだけど、エイミーも同じなの?」

キリカ「大丈夫そうならエイミーとも一緒に入って体洗ってあげたい!」

ゆま「おふろ入ってるとよくくるよ! 外にいるかも」

キリカ「へー! 織莉子、ちょっと開けてみてよ!」

織莉子「呼べばくるかしらね……」

ゆま「エイミー!」


 ゆまの声が広いお風呂の中によく響いた。

 ……ゆまには結構懐いてるんだろうか。


ゆま「……エイミー、こっちにこれる?」

ゆま「いつもはおみずの中に入ったことはないから」

エイミー「にゃっ」


 すると、エイミーが湯船の縁に飛び乗って、器用に歩き始める。


杏子「あっ、落ちたぞ」

ゆま「ゆわれなくてもわかるよ! エーイミー!」

キリカ「これで水を嫌んならないといいけど……」


 ……慣れるにはもうちょっと時間がかかりそうだ。
204 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/21(木) 00:09:33.08 ID:VxGYs8jT0

 のぼせない程度に堪能してからお風呂から上がる。

 身体を拭いて着替えはじめると、杏子がこんなことを言い始める。


杏子「この間買ったケバい……じゃなくて大胆な下着にはしないのか?」

杏子「キリカ、聞いてくれよ。織莉子のやつこの間とんでもない下着を……」

キリカ「えっ、いちごじゃなかったの?」

織莉子「いちごもそれももう忘れて! それは勝負なので普段は穿かないの!」

キリカ「勝負…………そんな予定あるの?」

織莉子「それは……いつかは?」

杏子「もしくはハニートラップだろ」


 ……現物が気になるような、

 やっぱり見るのはやめておきたいような気持ちになった。


織莉子「……ところで、みんなはどこで買ってるの?」

キリカ「下着? そのへんか、ちょっと遠出した時に買うか……もしくは通販とかは? いろんなの揃ってるよ」

織莉子「なるほど……」

杏子「……一気についていけなくなったからさっさと出よっと」
205 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/21(木) 00:16:48.14 ID:VxGYs8jT0

 部屋に戻ると、順番に髪をブローしていく。

 みんなは髪が長いから大変そうだ。私は自分の分を早めに終えて、杏子の髪をいじっていた。


杏子「面倒くさいー……」

キリカ「じゃあ目瞑っててもいいから。そのほうが目を開けた時楽しいし」

キリカ「でも頭は動かさないでね」

杏子「おい待て楽しいって、変なことすんなよ」

キリカ「楽しみにしといてよ」


 洗ったばかりの髪はさらさらとしていて、まっすぐに下ろしていると普段とは大分印象が違った。


杏子「……美容院みたいだな」

杏子「それか、子供の頃母さんに乾かしてもらったの以来だ」

キリカ「…………」


 ……丁寧にブローしながら長い髪を梳いていく。

 きちんとシャンプーとリンスをしてこうするだけで全然違うのに。

 テーブルの上に、杏子がお風呂に入る前に外した髪飾りが置いてあるのが目に入った。


キリカ(リボン、と…… 変わった形の飾り)

206 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/21(木) 00:26:52.67 ID:VxGYs8jT0


キリカ「――――……目を開けて」


 小さく肩を叩くと、杏子が目を覚ます。

 鏡を目の前に見せる。


キリカ「基本ストレートで、サイドだけ三つ編みにしてみたよ」


 ……まだ寝ぼけ眼だ。


杏子「……母さん?」

キリカ「!」

杏子「!! いや、今のは違う! ああそうか、髪型か、そうだったな」

杏子「まあなんか知らないけどいいんじゃないの」

織莉子「……今キリカの事『母さん』って言わなかった?」

ほむら「いくらなんでもキリカさんのことを間違えるのは……」

杏子「ち、違えーよ!」


 織莉子はさっき自分がいじられたせいか、仕返しとでもいうように詰め寄っていた。

 ……確かに杏子がこうやって慌てるのはめずらしい。
207 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/21(木) 00:41:19.15 ID:VxGYs8jT0


 みんなに見せた後、三つ編みはすぐに解いてしまった。

 でも、頑張ってセットしたストレートはまだそのままだ。


キリカ「……夢を見てたの?」

杏子「…………そんなこともういいだろ」

キリカ「で、本当に髪切るの?」

杏子「またその話かよ……」

キリカ「これ、大事なものなんだよね?」

キリカ「多くは物を持ち歩けないから、いつでも身に着けて持ち歩けるようにって」


 もう一度髪飾りに目を移す。

 未練があるとしたら、きっとこれのことを言っていたんだろう。何かの想いが託された物。


杏子「……切らない」

杏子「なんだかんだで、願いも過去も否定したってずっと捨てずに持ってた」

杏子「大事なものだから捨てられなかったんだ。これも、伸ばしたままの髪も」


 …………杏子がこうやって素直に言うのも、本当にめずらしかった。
208 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/21(木) 00:44:56.20 ID:VxGYs8jT0


キリカ「エイミー、おいで」

エイミー「にゃ」


 支度が済んだら、寝る前にエイミーを呼んでみる。

 エイミーもふわふわに乾いたばかりだ。


 そう。これが今日一番の楽しみと言っても過言ではなかった。

 一晩中エイミーをモフモフするという野望である。

 それからエイミーを占領してひたすらモフモフとしていた……――――



 …………。



ほむら「エイミー抱っこしたままソファで寝ちゃってますね……」

杏子「起こすか?」

ほむら「……もう少しこのままにしてあげましょうか」

ほむら「抱かれたまま寝るなんて、エイミーも安心してるんでしょうね」

杏子「ふかふかしてるんだろ、あたしらとは違って」

ほむら「……虚しいこと言わないでください。私にもちゃんと懐いてますから」




―8日終了―


キリカ 魔力[110/120]
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]



・仲間

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv3] [射撃能力Lv20]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]


まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
209 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/21(木) 00:50:01.03 ID:VxGYs8jT0
-----------------------
ここまで
次回は26日(火)20時くらいからの予定です

>>172 エイミーをモフるキリカ
https://i.imgur.com/Hut7blQ.png
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 00:53:25.15 ID:EtGO0Cb60

杏子がお母さんと勘違いしたキリカを
211 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/26(火) 20:16:05.68 ID:rvC3Mze+0
―――


*「仁美お嬢様、おかえりなさいませ」


 ――――適当な時間に家に戻ると、お手伝い達の出迎えを受ける。

 結局あれから仁美は、この日はその辺で時間を潰していた。

 自分の部屋に向かうだけなのに、わざわざ関係ない人と関わることになるのが少し鬱陶しく感じていた。


 ……でも、やはり“あの件”のせいか、いくらかその顔ぶれが少なくなっているらしいことも知っている。


仁美「……今日はちょっと疲れましたし、これから少し休むことにしますわ」

*「そういえば、今度バレエの発表会があるんでしたね」

仁美「はい。といっても小規模なものですし、本当は少し、他にも力を入れたいことはあるのですが……」

*「これから受験勉強のほうにもますます力を入れなければいけなくなりますしね」

*「やはり、高校からは白羽を狙ってほしいと旦那様は……」

仁美「……それも『私のため』ですか? 私やこの家の品位を保つために」

仁美「……いえ、休んできますね」


 ……長い廊下を通って、やっと部屋の中で一人になる。


仁美「…………私は、そんなに“わがまま”を言ってきたのかしら?」


 自分は間違ったことはしていないつもりだった。

 しかし、こうなると、何が正しいのかわからなくなってくる。


 ――仁美は何かの気配を背後に感じて振り向いた。


仁美「!」


―――
212 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/26(火) 20:34:24.53 ID:rvC3Mze+0
―9日 朝
美国邸


 リビングには甘い匂いが漂っていた。

 卵液の付け方や焼き方にもコツがある。久しぶりだったけどうまくいったようだった。

 あとは粉砂糖を振ってできあがり。


ゆま「おーいしそー! マミって料理じょうずだったんだね!」

マミ「え、ええ、まあね」

織莉子「これからもたまには頼むわよ」


 みんなが群がってくる。しかし一人足りない。

 いつもはいないメンバーが。


杏子「で、キリカは寝坊助してんのか?」

ほむら「久しぶりの休日で気が抜けたんでしょうか? この前の休日ではむしろ消耗しきっていたでしょうし……」

マミ「でもあれだけ期待してたのにねぇ……」

織莉子「一番遅くまで一緒に居たのって杏子じゃないの?」

杏子「あたしが見た時には気持ちよさそうに寝てたぞ。布団抱きしめて『エイミー』っつってた」

ほむら「エイミーをモフるって意気込んでましたからね……」



マミ「私が見てくるわ」

マミ(……ついでに何か仕返ししちゃおっかな?)
213 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/26(火) 20:53:34.05 ID:rvC3Mze+0

 部屋に入ってみると、呉さんは布団の上ですやすやと寝ていた。

 そういえば結局こっちに来たのは昨日の夜何時だったのかしら。

 気が抜けたというのもあるけれど、それのせいもあるかもしれない。


 佐倉さんが言っていたように、かけ布団を抱きしめて寝ている。

 じっと覗き込んで見てみても起きない。

 確かに気の抜けた……もとい、穏やかな寝顔だった。

 月曜に目を覚ますのを待ってた時と違って、顔色は良さそうだ。



 どうやって起こそう?
1自由安価
2エイミーに起こさせる
3くすぐってみる
4耳元で音楽を流してみる

 下2レス
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/26(火) 20:57:03.97 ID:sOjlhqV10
2
キリカが起きてから写真を撮る事忘れた事に気づく
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:01:18.13 ID:iMcBydO6O
216 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/26(火) 21:21:46.13 ID:rvC3Mze+0

マミ「エイミー……お行きなさいっ」

エイミー「にゃっ」


 と、まるで使い魔(ここでは魔女の手下のそれではなく、魔法少女のお供的な意味で)でも放つように

 エイミーをけしかけてみる。


 とすんっ、と身体の上に乗る。呉さんがもぞりと身じろいだ。


キリカ「ん……」


 ……とてとてと身体の上を器用に歩いて、顔に肉球が押し付けられる。

 この起こし方は見たことがある。ご飯がほしいの合図。

 大抵やられてるのは暁美さんで、早く起きてる美国さんにねだってるところは見たことがないのはなぜだろう。


マミ「今日はもうご飯はあげた後だけどね……」


 エイミーが諦めたように後ろにターンして、

 その拍子にしっぽがバサバサと顔に当たって、やっと目を覚ました。


キリカ「んっ、ぶっ、なにこれ……う……? エイミー? のおしり……」

マミ「おはよう。朝食できてるわよ」


 ……まだ眠そうだ。
217 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/26(火) 21:36:44.33 ID:rvC3Mze+0
―――


 エイミーを抱えてリビングまで歩いている。


 ……眠い朝に長い廊下を歩くのはちょっと不便だった。

 でも、リビングに入った瞬間にそんなことはどうでもよくなる。


キリカ「甘い匂い!」

マミ「呉さんのには粉砂糖多めにしといたわよ。あと佐倉さんも」

キリカ「おお、ありがとう! さすがわかってるね!」

杏子「やっと起きてきたか。マミ、寝言でも聞けたか?」

マミ「いえ、でも寝顔はしっかりと……あ、写真も撮った方がよかったかなぁ」

キリカ「えー、なにそれ仕返し?」

マミ「まあいいわ、焼きつけておいたから」

キリカ「さっさと忘れていいよ……そんな恥ずかしい」

杏子「あたしらは互いの寝顔なんてもう普通に見慣れちゃってるっけどな」


 ……マミはご機嫌そうだ。

 食卓を囲む。朝から紅茶にフレンチトーストなんて、優雅な朝はこの家らしい。


1自由安価
2…ところで寝言って、なんか言ってた?

 下2レス
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:43:22.21 ID:iMcBydO6O
2+一番早く食べておかわりを要求
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/26(火) 21:45:51.46 ID:sOjlhqV10

終始ご機嫌のキリカ

甘いフレンチトーストを食べられて、おまけに膝の上で丸まってるエイミーをナデナデ出来る
最高の朝だなぁ……
220 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/26(火) 21:59:19.85 ID:rvC3Mze+0

キリカ「……ところで寝言って、なんか言ってた?」

マミ「布団抱きしめて『エイミー』って言ってたって聞いたけど?」

キリカ「えっ、それホントに」

杏子「ああ、マジ。すごい幸せそうだった」

ゆま「夢の中でもエイミーと遊んでたの?」

キリカ「まあね……起きても本物が居たのは嬉しいんだけど、もうちょっと良い起こし方なかったの?」

マミ「最初は手だったのよ? でも起きないから」

ほむら「よっぽどぐっすりだったんですね」

キリカ「むー…… まあ、最近早かったし」
221 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/26(火) 22:08:50.01 ID:rvC3Mze+0

 ふんわりもちっととした食感。ふんわりとした甘さ。

 やっぱり私が作るんじゃ駄目だ。こればっかりはマミに任せるのが一番だろう。


マミ「それにしても……さすがに二人はペースが速いわね」

キリカ「おかわり!」

杏子「むっちゃむっちゃむっちゃ」

織莉子「……杏子は飲み込んでから喋りなさい」

マミ「まったくねえ。はい、呉さん」

杏子「むっちゃむっちゃ!」

マミ「……佐倉さんは口の中のがなくなったらね」


 おかわりを受け取って、粉砂糖を追加する。

 一番乗り。杏子には悪いけどこれだけは譲れない。


ほむら「……なんかもう真っ白になってません?」

キリカ「粉砂糖は上品な甘さなんだから、このくらいは全然大丈夫だよ?」

ほむら「そ、そうなんでしょうか?」


 ――もちろん私のほうもご機嫌である。

 甘いフレンチトーストを食べられて、おまけに膝の上で丸まってるエイミーをなでなでできるなんて。


キリカ(最高の朝だなぁ……)


 特にこれから何か予定があるわけでもない。

 そんな何にも急かされることのない朝をゆったりと過ごしていた。
222 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/26(火) 22:27:41.40 ID:rvC3Mze+0


 朝食を食べ終わると、リビングのソファに腰掛けていた。

 今日は特に予定はない。

 他の人の様子を見ていても、これから何かするというようなことはなさそうだった。

 みんなも適当にくつろいでいる。これがいつもの雰囲気なのか。


キリカ「エイミー」

エイミー「にゃ」


 ティッシュをひらひらとさせて少し遊んでみる。

 ……駄目だ、ティッシュじゃすぐボロボロになってしまう。


キリカ(なにもなさそうなら、お昼前には帰ることにしよう)

キリカ(そういえば、今日は訓練とかってしないのかな……?)


 マミも疲れた様子だった。

 せっかくの休日だ。今日くらい訓練は休みでもいいか。

 わざわざこっちから言い出したら気を遣わせてしまうかもしれない。



1自由安価
2連絡(まどか・さやか)
3エイミーのおもちゃとかってないの?

 下2レス
223 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/26(火) 23:26:11.75 ID:rvC3Mze+0
------------------------
ここまで
次回は27日(水)20時くらいからの予定です
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/27(水) 06:39:05.66 ID:SZ/w8NoV0
3、ないなら買いに行く
ちょっと早いけど散歩もかねて出かけよう
店が開いてなかったらパトロールでもしよう
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 09:07:30.28 ID:paNsufgI0
>>210がスルーされていてワロタ…ワロタ……
出来たら例の下着を着て見た織莉子さんをお願いします
226 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 18:54:13.49 ID:lWzM4OGZ0
-------------------------
>>225
https://i.imgur.com/wcXQgqu.png
精一杯のサービス
これ以上は色々危ないので適当に妄想してください

>>210はイラストのリクエスト?だとは思わなかったんだ
一枚絵にするにはイメージがつきにくいのでもう少し限定的に指定してくれれば
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 18:56:39.00 ID:paNsufgI0
>>226
じゃあ、杏子視点でキリカと母親を重ねる感じで
228 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 20:11:46.34 ID:lWzM4OGZ0

キリカ「……エイミーのおもちゃとかってないの?」

ほむら「おもちゃかぁ……今初めて考えました。やっぱりあったほうがいいですかね?」

キリカ「だって遊び盛りの子猫だよ!? ずっと室内じゃ身体動かし足りないって」

キリカ「子供は遊んで育つものだもんね、エイミーも欲しいよね?」

エイミー「にゃ」

キリカ「よしよし」


 エイミーの首のあたりを撫でる。

 ……そういえば首輪もないままだ。元野良だったら、なおさら動きたくなると思うんだけど。


 ソファを立ちあがる。


キリカ「……じゃ、私はちょっと早いけど出るよ」

キリカ「ついでになんかいいのあったら見てくるからさ。そしたら後でまた戻ってくるかも」

ほむら「はい、いってらっしゃい」

織莉子「ええ……また今度ね」

マミ「またね、私はもう一眠りしようかなぁ」

キリカ「朝食美味しかったよ、ゆっくり休んで! みんなもありがとうね!」
229 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 20:33:16.81 ID:lWzM4OGZ0

 みんなに挨拶をして、荷物を取って歩いていく。

 ……まず駅前のほうに向かってみるけど、まだフロアが閉め切られている。

 ほとんどの店が開いてないようだった。


キリカ(……ま、そうか)

キリカ(普段こんな早くに出歩かないからなぁ……)


 下1レスコンマ判定1ケタ 遭遇

1 
2 
3,4 
5,6
それ以外 誰とも会わなかった
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 20:34:00.40 ID:B//SiljeO
ほい
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 20:34:09.25 ID:paNsufgI0
遭遇
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/27(水) 20:45:35.75 ID:SZ/w8NoV0
遭遇してたら誰だったんだろ
233 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 20:48:45.24 ID:lWzM4OGZ0
ここで0出てたか…では少し暴挙を取ります
---------------------------------

*コンマ『0』ボーナス*

・選択
1まどか
2さやか
3仁美
4小巻
5誰とも会わなかった
6上記キャラを数人組み合わせ

 下2レス
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 20:49:25.23 ID:paNsufgI0
3
仁美が心配だから
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/27(水) 20:53:50.44 ID:SZ/w8NoV0
1+3
原作の箱の魔女戦前みたいな状況
236 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 21:26:26.23 ID:lWzM4OGZ0

 仕方なく道を引き返そうとすると、すいた道に見知った姿があった。


仁美「あ……」

キリカ「今日も習い事?」

仁美「いえ、今は少し散歩をしているだけですわ」


 ああ、そういえば習い事で忙しいのは平日って言ってたっけ。

 でも今週は何か用事があるみたいだったけど。


キリカ「奇遇だね。実は私もそんな感じ」


 そう言うと、仁美はじっと私の方を見る。

 やっぱりなにかあるんだろうけど、いきなり踏み込んだことは教えてくれないかな。


仁美「……それではまた学校で」

キリカ「あ、うん」


 特に話すこともなく、仁美がその場から去っていこうとする。

 ……その後ろをなにかが駆けていった。


キリカ「……?」


キリカ(キュゥべえ…………?)

キリカ(なんでここに?)
237 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 21:38:01.73 ID:lWzM4OGZ0

 ……近くのベンチに腰掛けて、少しだけぼんやりと考え事をする。

 今日と明日の過ごし方とか。さっきのこととか。

 携帯を手に取ってみる。すると、まどかが目の前を通った。


まどか「あっ……キリカさん。おはようございます」

キリカ「あぁ、うん、おはよう。もしかしてまどかも散歩?」

まどか「あ、いえ、わたしはちょっと違って……」

まどか「なんか、朝から誰にも言わずに家を出てるらしいって、仁美ちゃんちから連絡があって」


 ……といってもまだ朝だし。

 そんなに長い間のことじゃないなら、少し外に出たくらいで騒ぎすぎな気もしたけれど。

 そんなしっくりきていない様子が表情に出ていたのか、まどかが付け加える。


まどか「仁美ちゃんの家って広いから、お手伝いさんにも誰にも見られずに外出ってあんまりないんです」

まどか「だから、こっそり抜け出したっていうか、そんな感じみたいで」
238 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 21:46:38.55 ID:lWzM4OGZ0

 まあ、悩んでるらしい今、心配なのは確かだ。


キリカ「さっき会ったよ。あっち行った」

まどか「本当ですか!ありがとうございます!」

キリカ「あ……ところで月曜のことなんだけど、久しぶりにまた部室に集まれる?」

キリカ「少し渡したいものがあって」


 ……去り際にまどかに声をかける。ちょうどメールしてみようかと思ってたところだった。

 色々あってそれどころじゃなくなってたけど、そろそろセーターも渡したいし。


まどか「はい! じゃあまた学校で!」

キリカ「うん、またね」


 ……さっきのキュゥべえのことも気になる。


キリカ(…………少し経ったら、あれからどうなったかまどかに連絡してみよう)


 ベンチから立ち上がると、家に帰る前に少しだけ寄り道をしてみることにした。

 行先は特に決めていない。散歩みたいな感じ。


 訓練が休みなら、一人でもちょっと魔女を狩りに行ってみたいっていうのも目的として兼ねていた。

 なにしろ私だって少し持て余しているのだ。再契約してやっと数日、そろそろ訓練の成果を試してみたい気持ちはある。


 下1レスコンマ判定
0~20 使い魔
21~40 魔女
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/27(水) 21:50:26.53 ID:SZ/w8NoV0
魔女
240 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 22:10:24.58 ID:lWzM4OGZ0

 駅から離れて、街をゆっくりと歩いていく。

 暫く気の向くままに適当に散策していた。


キリカ(……そろそろ連絡してみようか)

キリカ(まどか、ちゃんと仁美ちゃんのこと見つけられたかな?)


 あっちもせかせか歩ってるようには見えなかったから、多分大丈夫だとは思うけど。

 ……電話をかけてみると、数コール後にまどかが出た。


キリカ「あれからどうなった?」

まどか『仁美ちゃんと話して……そしたら、ちょっと外で一人になりたかっただけって』

キリカ「……やっぱり悩んでるのが関係してるのかな」

まどか『それなんですけど……』


 まどかが言いにくそうに少し言いよどむ。

 ……足を止めた。


まどか『――この世界だと、仁美ちゃんにも素質があるみたいで』

キリカ「え?」


 足を止めたのは、気になることが聞こえたからというだけじゃない。

 魔女の魔力を感じたからだった。……気にはなる。けど、まずは行かないと。


キリカ「……ごめん、結界見つけたから行ってくるね。後で聞かせて」

まどか『あ……はい。気を付けてください』


 まどかと別れて気配の強くなるほうへと探り向かっていく。

 ……その結界は小さな道の隅にあった。
241 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 22:22:42.45 ID:lWzM4OGZ0
―芸術家の魔女結界


 どこかで見覚えのある作品。サイケデリックな空。


 ……戦ったことはある。けど一人で挑むのは初めてだ。

 前はどんな感じだったっけ。


キリカ(周りの使い魔をなんとかしてから魔女を狙うのが順番通りなんだけど)

キリカ(もーちょい近づけば、遠距離から一気に魔女を倒すことも出来そうかな……)



キリカ 魔力[110/120]  状態:正常
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:Isabel
  代表作×4 <-攻撃対象デフォルト
  意欲作×5 <-攻撃対象デフォルト

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。

 下1レス
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 22:25:11.85 ID:B//SiljeO
無理せず1
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/27(水) 22:36:12.60 ID:SZ/w8NoV0
なんか色々技が増えてる
244 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 22:46:58.74 ID:lWzM4OGZ0

キリカ(ま、それはさすがに消費が大きすぎるか)


 まず近くの使い魔へと踏み込んで小刀を飛ばし、隙をついてもう片腕を振るう。

 落ち着いてやればいけそうだ。

 無駄なく。無理なく。



 下1レスコンマ判定 有効度
0~99

+一桁0クリティカル
+補正+20
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/27(水) 22:48:11.62 ID:SZ/w8NoV0
ほい
246 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 23:05:36.54 ID:lWzM4OGZ0

 敵に囲まれて戦ってるのに、やっぱり前のどんな時とも大分違う気がした。

 『何も感じない』のともまた違う。

 ちゃんと観察していれば、どう動けばいいかもちゃんと見えてくる。


キリカ(飛んでるのは一旦距離を取って……)

キリカ(…………大分魔女に近づいてきたな)


 逃がしたくないからって焦って突っ込むことはしないけど、長引かせる気もない。

 ある程度まで使い魔を片づけると、門の横のほうに回り込んで刃を――――


キリカ「――!」


 ――咄嗟に身を守るように振るおうとした腕を高く上げて飛び退いた。

 ……振り向きざまに、その顔をはっきりと見上げた。
247 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/27(水) 23:06:28.43 ID:lWzM4OGZ0
----------------------
ここまで
次回は29日(金)20時くらいからの予定です
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/27(水) 23:10:21.16 ID:SZ/w8NoV0
乙です

うーん、乱入(?)してきたのは仁美かな?
身を守るようにってことはキリカに当たるような攻撃をしたって事だし、またキナ臭くなってきましたねぇ
戦闘コマンドから武器換装がなくなってますけど、もう小太刀は使わないって事なんでしょうか?
249 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 20:37:40.28 ID:FwXVkNUw0

 勢い良く振り下ろされたものが身体すれすれを通る。


キリカ「お前……――」

「あー、やっぱ一撃ってほど簡単にはいかないものですねェ」

「他のベテランや面倒臭いイレギュラーよりはマシな相手だとは思うんだけど」

キリカ「……生きてたのか。優木」

「勝手に死んだ者扱いしないでほしいんですけど?」

「ていうか、やっとまともに名前呼んでくれましたね……」

「話題の魔法少女狩りだかなんだか知らないけど、あなたのああいう態度、気に入らなかったんですよね。鬱陶しくて」


 優木は実に忌々しそうに言った。

 厄介なことにこいつも平行世界のことはしっかりと覚えてるらしい。


キリカ「……“敵”の名前くらい覚えてるさ」

キリカ「何の用? といっても、まともに話し合う気がある態度には見えないけど……」

「最近思い出したんですよね……――忌々しい記憶を」

「目をつむっても気を逸らしてもまとわりついてくるんですよ……“それ”が真実なんだって」

キリカ「……」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 20:39:07.28 ID:OKv3E6K50
沙々生きていたのか……
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/29(金) 20:42:47.48 ID:GZ1v6cmk0
記憶があるってことは魔女化はしってるわけか
それでもこの時間軸で魔女化しなかったってことは、多少は精神的にタフになってるってことか
252 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 20:45:11.14 ID:FwXVkNUw0

 周囲の気配に気を配りつつ、目の前の敵に警戒を向ける。

 ……まるで関係ない話でもするように話す優木の言葉を遮って、こちらから忠告をした。


キリカ「見ての通り戦ってる最中だから。とりあえず邪魔しないでくれる? うっかり死んでも知らないよ」

「うっかり? 私の魔法をお忘れですか!」

「この『魔女』も、『結界』ごと、私の一部としてあなたを襲う敵となるのに」

「殺れるモンなら殺ってみろ――!」

「せっかくやり直すチャンスをくれたなら、それを活用しないでどうする?」

「二度もあの女狐にしてやられたままイモ引くよりはそっちのほうがまだマシだァっ!」

キリカ「!」


 ――挟み撃ちになるように門が背後に向き直され、そこから何かが発射される。

 その風圧を感じながら、横に跳んで避ける。
253 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 20:48:49.04 ID:FwXVkNUw0

キリカ「やっぱり退いてくれるわけがない、か……――!」


 ……ついてない、なぁ。初戦からこれって。

 そんなことを思いながら、どう切り抜けるべきか考え始めた。


 前の時間軸でキュゥべえから情報は聞いてるし、戦ってるところを見たこともある。けど、直接戦うのは初めてだ。

 話しぶりからしても、織莉子に恨みがあるのだろうが。


 本人を直接狙うには周りに強敵が多すぎる――……か。

 そんな状況に、前の時間軸のことも少しだけふと思い浮かんだ。



キリカ 魔力[110/120]  状態:正常
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:優木 <-攻撃対象デフォルト
  Isabel
  意欲作×1

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。

 下1レス
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/29(金) 20:49:31.44 ID:GZ1v6cmk0
ああ、なるほど
魔女化する恐怖よりも自分をコケにした織莉子への憎しみの方が強いのか…
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/29(金) 20:50:03.11 ID:GZ1v6cmk0
割り込み失礼
安価↓
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 20:51:30.61 ID:CuX7zpX9O
不意討ち気味に3
257 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 21:10:30.44 ID:FwXVkNUw0

「!」


 不意打ち気味に、優木に向けて長い袖に仕込んだ小刀を一斉に投擲する。

 怯んだ隙にもう一度動きを制限するように周囲に小刀を放ち、一気に距離を詰めにいく。


キリカ「見くびらないでよ。私だってあの時よりは成長してるんだから!」

「……へェ、でもそれなら、私だってあの時と一緒じゃないんですよねエ」


 優木はニッと歪んだ笑みを浮かべて一歩分飛び退いた。

 ――刀を放ったほうへと。


「こんなちっさい刀は威嚇にもならない!」

「ほら、私を斬りたいならもっと近寄ってくださいよ!」

キリカ「成長したっていうよりは、面倒くさくなっただけだな……」


 いきなり目の前に門が現れる。

 ――人が操ってるとなると、魔女のこの移動の仕方は少々厄介だ。




 下1レスコンマ判定
0~85 回避
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/29(金) 21:12:42.89 ID:GZ1v6cmk0
避けた
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:14:42.32 ID:CuX7zpX9O
ここで避けられないとか安価運ないな
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/29(金) 21:15:45.29 ID:GZ1v6cmk0
85%を引けないとか…スマヌ
261 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 21:28:39.38 ID:FwXVkNUw0

キリカ(……どっちを先に倒したほうがいい?)


 このまま魔女を攻撃するのなら、このまま正面から重い一撃で一気に撃破に持ち込むべきだ。

 しかし、そうしたら今度は隙が生まれる。


 そんな気の迷い。

 避けるのは簡単なはずだった。


キリカ(ヤ……、バ――――)


 真正面、門の中から放たれる衝撃波。

 メシャッ、とか、そんな音が身体全体に響いた気がした。


キリカ「ぐっ……、う……――!」


 衝撃に立っていられなくなる。

 でも、まだ戦闘態勢を解いてはいけない。


「速度を下げる魔法……でしたっけ?」

「案外あれ役に立ちませんよね。使う人の頭の問題でしょうか。普通にやられてましたし」


キリカ(……やっぱり)


 ……こいつは『仲間』だった時の私しか知らない。

 前の時間軸じゃきっと、戦う予定もない私の情報なんて知らされてもいなかったんだ。

 私たちの戦いから逃げたまどかを殺すためだけの役割しかなかったから。

 ――鉄砲玉だ。当時の織莉子ならそんなものだろう。腹が立つのもわかるけど。
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/29(金) 21:42:26.25 ID:GZ1v6cmk0
うーん、やばいかも…
263 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 21:45:14.85 ID:FwXVkNUw0

「一体だけでおしまいですか? ほかにもたくさんのペットたちを用意したのに」

「…………私、気づいたんですよ。あの時は驚いたけど、そんなの関係ない」

「むしろその“殺し方”は私の魔法にはぴったりですらあるって!」


 この話を聞いて確信した。

 こいつが変わったとしたら、振り切れただけだ。――それは、傍目から見れば哀れな姿だった。


 痛覚を切ってわざわざ捨て身の無茶をするのも、いつだかの私と同じ。

 私もさやかも、それを受け入れられない時、みんなが通る道なのかもしれない。


キリカ(……治してる暇もないかな)

キリカ(私も今だけは『合わせてやる』しかない?)



キリカ 魔力[105/120]  状態:負傷(大)
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:優木 <-攻撃対象デフォルト
  Isabel
  意欲作×1

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
 全快分=魔力-45

 下1レス
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/29(金) 21:48:39.17 ID:GZ1v6cmk0
12
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:52:01.79 ID:CuX7zpX9O
合わせちゃったら、また昔のキリカに戻りそうな気がする
266 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 22:13:59.77 ID:FwXVkNUw0

 決意する前に足が崩れて、考えるより先に回復に魔力を充てていた。

 戦いを優先するには、少し長く日常に浸かりすぎた。


 でも、せめて回復できるところまでは回復できれば、少しは――――


「あれ、何しようとしてるんですか?」

「こいつ、こんな奴だったっけ……ていうか、こんなに弱っちかったっけ?」


 頭上から魔力が光り、目の前が眩しいくらいの白に包まれる。


「……まあいいや」

「ちゃんと回復しないと心配されちゃいますしね。ゆっくり治しててくださいな」


 治療が終わる。

 それなのに身体が思うように動かなかった。少し怠い寝起きのような感覚だ。


「別にキリカさんを殺すつもりで戦ってたわけじゃないですしね」

「一人だけ殺したところでなんにもならないし。精々あいつへの嫌がらせ程度? どんだけ悲しむかも怪しいトコですが……」
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 22:28:42.41 ID:CuX7zpX9O
精神操作か
268 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 22:32:42.73 ID:FwXVkNUw0

「それで、今他の人たちってどこですか?」

キリカ「…………」


 ……話に聞いていた『洗脳催眠状態』だ。

 半分はその状態にあるはずなのに、思ったより明確に意識が動いていた。


キリカ(気づいてはいない……みたいだな)


 私の魔法、『魔力の阻害』。その微弱な魔力。しかし、さすがに完全な無効化には至らなかったようだ。

 優木を目線だけで見て、反撃のチャンスを考える。


 ……“手駒”はあれだけじゃない。

 相手はもう人間を捨てている。中途半端な攻撃をなんとか一つ繰り出せたって、勝てる見込みはない。

 一撃で覆せるような状況じゃ、ない。


キリカ「……家に居ると思うよ」

「じゃあ、今から呼んでください。織莉子さんだけでいいです」

キリカ「……!」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 22:49:01.32 ID:OKv3E6K50
ゲームオーバーなら>>>257にしたいな
他の人に安価を頼んだ俺がバカだった
270 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 23:02:25.89 ID:FwXVkNUw0

「あ、やっぱりあいつのこととなると抵抗が大きいのか」

「……いいですか? 理由なんてなんでもいいんですよ? ただ『会いたくなった』ってだけなんですから」

「織莉子さんに会いたいでしょう?」

「『見せたいものがある』でもいいですし……でもそれが何かは『秘密』ですよね?」

「知られたらサプライズの意味がなくなっちゃいます」


 優木は私に言い聞かせるように言う。

 頭の中で言葉が反響するようだ。一度疑問をいだかなくなりさえすれば、きっと自分の中で辻褄が合うように処理される。

 今の気持ちを失っては、流されてはいけないんだ。


 ……電話帳からその名前を探す。できれば出ないでほしい。

 そう思いつつも、何もない休日。あっさりと電話に出てしまった。


キリカ「……織莉子」

織莉子『キリカ、どうしたの? さっきの猫の話ならほむらに代わりましょうか?』

キリカ「あ、ううん、そうじゃないんだけど」


 優木は獲物でも見つけたような目でこちらを見ていた。

 内容までは聞こうとしないあたり、自分の魔法を過信しているのかもしれない。
271 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 23:04:39.43 ID:FwXVkNUw0

キリカ「…………そっか」


 優木は小首を傾げてこちらを覗き込んでくる。


キリカ「織莉子なら今、手が離せないって……」


キリカ「……――――さ!」


 ――――……そのまま駆け出した。

 意識だっていつまで保ってられるかもわからない。このままじゃ追い詰められる一方だ。

 今反撃ができないなら、なんとか逃げ出すしかなかった。




――――…………


「…………――――おいで、芸術家の魔女さん」


 優木が呼ぶと、門の魔女はみるみるうちに壊れるようにして消えていく。

 結界が消え、グリーフシードへと変貌する。




「…………クソッ!」

――――――――
272 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/29(金) 23:16:29.10 ID:FwXVkNUw0


 阻害の魔力をありったけ流しながら走っていた。

 それでも既に受けた分はすぐに消えてはくれなかった。


 耐えられたのは、魔法を使うまでもない、私の魔力の持つ『性質』――それも大きいのかもしれない。

 相手が私の願いを――魔法を『速度低下』のままだと勘違いしてくれて助かった。



キリカ(……でも、放っておける相手じゃないな。一度逃げられたら警戒はするだろうし)

キリカ(直接織莉子が一人で居るところを狙われることだってある)

キリカ(マミや杏子は相手しないにしても、他の人がまた狙われたら…………)



1自由安価
2織莉子の家に向かう

 下2レス
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:17:46.56 ID:OKv3E6K50
2
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 23:52:14.21 ID:OKv3E6K50
安価↓
275 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 00:23:34.62 ID:JbdNq5Lm0
------------------------
ここまで
次回は30日(土)18時くらいからの予定です
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 06:52:13.07 ID:LPHIl9GG0
織莉子にすぐに電話して状況を説明して指示を仰ぐ、まどかにも連絡を取って近くにいるようなら合流する
277 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 18:37:05.64 ID:JbdNq5Lm0

 そういえばまどかと仁美のことも後で話を聞くって言ってた。

 あの子にも魔法少女の素質がある。まだ契約はしてない? もう契約しちゃった後?

 ……――考えがまとまらない。


キリカ(……今の私じゃ駄目だ)

キリカ(織莉子に任せよう)


 こんな時に一番に頼りになるのはやっぱり織莉子だ。

 考えるのはあっちのほうが得意だろうから。
278 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 19:09:05.20 ID:JbdNq5Lm0

―――
―――

美国邸


 朝みたいにみんなでテーブルを囲んで座る。

 でも、朝とは違って緊張感が漂っていた。


 さっきのことについて話すついでに、まどかと仁美にもついてきてもらった。

 それも全部織莉子の指示だ。あれからまたすぐに織莉子に電話した時には驚いていたけど、切り替えの早さはさすがた。

 一人で居るのが一番危険だ。離れないことが望ましい。けど、ずっとなんて無理だ。


織莉子「とにかく、無事で良かったわ」

織莉子「でも、彼女の存在も警戒くらいはしておくべきだった――私の撒いた種だもの」

キリカ「……どうして今になってなんだろうね」

キリカ「ゆまはもっと早く思い出してるのに」


 ゆまのほうを見てみる。

 ゆまも最初のうちは全部を思い出していたわけじゃなかったけど……


織莉子「……恐らくは、『どれだけ平行世界に関わっているか』が鍵なんじゃないかしら」

織莉子「繰り返す中での違い、本来の未来とズレた『因果』がどれだけあるか」

織莉子「この世界では、それが記憶の有無や素質にも関わっている気がするの」


 今まで俯いていた仁美が顔を上げた。

 『素質』はともかく、記憶の方は……――
279 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 19:36:35.51 ID:JbdNq5Lm0

織莉子「私が例の彼女に関わったのは“二度”だけ。差異が始まった時期も関係がないとは言えない」

織莉子「ゆまさんの場合は杏子やキリカとの出会いという刺激もあるし、平行世界の存在も教えられてたでしょう?」

織莉子「彼女のほうに刺激があるとしたら――――魔法少女の真実」

織莉子「……ゆまさんほど決定的な要因がなくとも、魔法少女である以上、あの魔法を使うたびに“それ”は付き纏う」

織莉子「しかしそれを思い出しても“今度は魔女にはならなかった”。ただしその代わりに――」

キリカ「……織莉子への恨みに向いて、納得できない部分を振り切ることにした……ね」


 淡々と話し続ける織莉子。

 でも責任を感じてはいるようだった。


マミ「ねえ、ところで志筑さんには『平行世界の記憶』のほうはあるの?」

マミ「何か夢を見た、とか…………」

仁美「!」


 仁美は幸いまだ契約はしていないらしかった。

 でも、こうなればもう無関係じゃない。関係ない世界の人ではいられない。


仁美「……あまり思い出したくはないです」

まどか「……仁美ちゃん、もしかしてそのことで悩んでるの?」

仁美「いいえ。だってそれは所詮夢でしょう? 現実ではありません」


 仁美はきっぱりと言い放つ。

 ……その態度はやっぱり強がりに見えた。
 

1自由安価
2契約したいと思ってるの?
3今叶えてほしい願いはあるの?

 下2レス
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 19:37:30.51 ID:Qi+FRC8J0
2+3
安価下
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 19:39:23.30 ID:ksTJw/H0O
282 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 20:07:22.63 ID:JbdNq5Lm0

キリカ「キュゥべえからは一通り聞いてるんだよね……」

キリカ「……契約したいと思ってるの?叶えたい願いとか」

仁美「…………」


 沈黙。仁美ちゃんはその問いに悩んだ様子だった。

 まだ答えをすぐには出せない、っていうことなら……


杏子「やめとけよ。奇跡でどうにかしようなんて碌なことにならないぞ」

杏子「……もし都合の悪い現実捻じ曲げて、関係ない人にまで影響するようなことなら――」

仁美「さ、さっきのことは本当に大丈夫ですわ!」

仁美「少なくとも、誰かに迷惑かけたり……とかはしませんから」

杏子「……そうかよ。それでもおすすめはしないけどな」


 杏子が心配したのはさやかのことだろう。

 けど、さすがにいくら悩んでたって友達を犠牲にするような人じゃない……とは思う。


 ――それなら、他に何を悩んでるんだろう?
283 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 20:41:05.41 ID:JbdNq5Lm0

ほむら「あの……今はやめておいたほうが良いと思います」

ほむら「契約すれば、件の魔法少女の耳にも入るでしょうから」

ほむら「相手は『真実』を知った洗脳魔法の使い手……警戒しておくに越したことはないでしょう」

織莉子「そうね、私も貴女をあまり巻き込みたくはない」

仁美「はあ……」


 納得していなさそうな返事なのは仕方がない。

 いきなりこの場に集められて、事の詳細をなにも知らないから。


 織莉子は表情を曇らせている。相手も相手だけど、これは紛れもない『罪』の記憶。『自分が蒔いた種』。

 今までこっちの世界とはなにも関係なかったはずの仁美にまでそれを知られてしまうのが怖いんだ。


織莉子「……今回のことは私が決着をつけたい」

マミ「え……?」

キリカ「何か考えがあるの? 契約するっていうのはナシだよ」

織莉子「そうね……ただ、何もしないままみんなに任せて守られて終わりっていうのが嫌なのよ」

織莉子「いざとなったら私も囮くらいにはなれないかしら?」

キリカ「……本気?」

織莉子「とにかく……相手の狙いが明確なら、行動を読むことだって出来ないことはないはずよ」



1自由安価
2じゃあ、これからどうするの?

 下2レス
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/30(土) 20:51:57.61 ID:Qi+FRC8J0
安価下
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 20:53:09.02 ID:LPHIl9GG0
2で
286 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 21:27:04.00 ID:JbdNq5Lm0

キリカ「じゃあ、これからどうするの?」

織莉子「とりあえず、出来るだけ二人以上で行動するようにしましょう」

織莉子「彼女が次に狙うなら…… 私と関わりがあるということでいえば仁美さんだって危ない」

仁美「!」

織莉子「……いきなり呼び出してしまってごめんなさい」

織莉子「確か今日は用事があるって言っていたわよね」

仁美「そ、それは…………」

織莉子「誰か送っていってあげてくれないかしら?」

仁美「……ま、待ってください!」


 仁美が突然大きな声を出した。

 いつも物腰柔らかなイメージがあるから、少し驚いた。みんなも一斉にそちらに注目する。
287 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 21:38:17.49 ID:JbdNq5Lm0

仁美「私……本当は用事なんてありませんでした」

仁美「私は……ただ……逃げようとしてたんです」

仁美「お手伝いさんやお父様の言うことに従う……それが私のためで、みんなのためにもなるんだって」

織莉子「……」

仁美「……私は今まで何と言われようと自分の正しいと思うことを信じてきました」

仁美「でも、それが間違いになるのなら…………――」


 ――悪い答えを予想してか、織莉子の表情は更に曇る。

 仁美の悩みの原因。……それは、織莉子自身が一番に理解できてしまった。


 “貴女が私だったら”

 ――――ついにそうなってしまったと。


織莉子「…………そう」

織莉子「仁美さんの悩みって、私のせいだったのね」

仁美「……!」

織莉子「貴女は私と違って優しいから。優しくて綺麗で何も知らないから、それに甘えてしまったの」

織莉子「私と同じようにならないように、貴女のような人は一番、私に関わってはいけなかったのかもしれないわね」
288 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 21:46:15.08 ID:JbdNq5Lm0

織莉子「……今までありがとう。これから学校ではほむらも居るから大丈夫でしょう。そこまで長引かせたくはないけれどね……」

織莉子「送っていってあげて。仁美さんとまどかと、あとキリカのことも」

キリカ「えっ……私はまだ居るよ。確かにさっきは負けたけど……一応戦力にはなるし」

織莉子「昼には帰る予定だったんでしょう? 心配されるんじゃないかしら?」

キリカ「…………」



1帰る
2織莉子のことが心配だ
3自由安価

 下2レス
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/30(土) 21:49:44.66 ID:Qi+FRC8J0
2+油断している間にアイツが襲ってくると限らない
私がいなくても大丈夫というならせめてマミや杏子に連絡入れておいて
安価下
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 21:51:40.21 ID:ksTJw/H0O
291 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 22:18:17.72 ID:JbdNq5Lm0

キリカ「……キミの方が心配だよ」

織莉子「どうして? 一人くらい見送りにつけたところで、これだけいれば安全なはずよ」

キリカ「いや……それもそうだけど、それだけじゃなくて!」

キリカ「家には連絡するし、もうちょっとくらい居られるよ……」

キリカ「それに、もし戦いになるなら、私のステキな休日を邪魔してくれたお礼もしてやりたい」

織莉子「……じゃあ、二人の見送りをお願い」



・見送りに付けるメンバー

 (ほむら・マミ・杏子・ゆま)から二人選抜

 下2レス
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/30(土) 22:19:35.14 ID:Qi+FRC8J0
ほむら、マミ

時止めとリボンならささを捕まえることができるから
安価下
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 22:37:08.16 ID:tYFEaMsA0

この二人なら妥当な気がする
294 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 22:51:05.67 ID:JbdNq5Lm0

ほむら「私が見送りに行きます」

マミ「二人だったわね。じゃあ私も行くわ」

織莉子「ええ、お願い」

まどか「お邪魔しました。織莉子さんもみんなも、気を付けてください」

ほむら「じゃあ、いこっか」

仁美「……」


 ……仁美は静かに会釈をして去って行った。


キリカ「……これからどうするのさ?」

織莉子「どうって、それは……そうね。あまり待ちの姿勢で居続けるのも良くないとは思うけれど……」

キリカ「や、そっちもそうだけど、仁美とのことだよ!」

キリカ「本当にあれでいいの?」

織莉子「……」


 織莉子は暫く黙り込んで考えた。

 ……敵を追い詰める作戦を考えている時よりも、そっちのほうが深刻そうに見えた。


織莉子「……そんなの仕方が無いわ」
295 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 23:02:24.02 ID:JbdNq5Lm0

織莉子「私と関わり続ければ悪い噂が立つ。そして、それは仁美さん一人で済む問題じゃない」

キリカ「でも、私たちは普通に関わってるのに……」

織莉子「……それも仕方が無い事なのよ」

織莉子「生まれついての事…… 私が『美国』であるように、仁美さんが『志筑』だから」


 ……納得が出来ない。

 この前の被害者や今回の優木の件ような、自業自得ともいえる『消せない罪』とは別に、生まれつきなんて。

 こんなの織莉子が悪いことでもなんでもないのに。


織莉子「仁美さんも……」

織莉子「――『志筑仁美』であることを辞めたいと思っているのかもね」



1自由安価
2仁美の願い事について
3織莉子のほうは学校はどうするの?

 下2レス
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/30(土) 23:03:40.07 ID:nORGTFwl0
2+3
安価↓
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 23:16:46.59 ID:tYFEaMsA0

そう考えているうちは何も変わらないよ
このままだと織莉子も仁美も立ち止まったままだよ
勇気を出して一歩踏み出して見たらどうだい?杏子もそう思わないかな?
298 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 23:31:14.73 ID:JbdNq5Lm0

キリカ「……仁美の願いのこと?」

織莉子「全部が“同じ”じゃなくても、私が一番彼女の気持ちを理解できると思うから」

キリカ「そしたらどうなるの?」

織莉子「さぁ……わからないわね。でも私は前はよくふと思っていたの」

織莉子「いつの日か、名前も家も過去も自分の存在そのものを全部捨てて」

織莉子「全然違う人間としてポンと生まれ変わったりできればいいな……とか」

織莉子「そんな現実逃避」


 織莉子はどこか遠くを見て話す。

 想像してみたらゾッとした。


キリカ「……それは『変わった』とは言えないよ」

キリカ「そう考えているうちは何も変わらない」


 ……なにより、私が少しだけ似たようなことを願って苦しんだ過去があるから。

 どこか許せなかった。
299 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/09/30(土) 23:53:44.17 ID:JbdNq5Lm0

キリカ「このままだと織莉子も仁美も立ち止まったままだよ」

キリカ「私はそういう事情はよくわかんないけど……おかしいものはおかしいってわかってるのに」

キリカ「……もう『仕方ない』はやめよう? 勇気を出して一歩踏み出してみようよ」

キリカ「ねえ、杏子もそう思うでしょ?」

杏子「……まあ、そりゃあたしもあいつの契約は絶対反対だよ」

杏子「今みたいな辛気臭い気持ちにつけ込まれんのが一番タチ悪いし、ろくなことにならないんだよ」


 杏子に話を振ると、少し面倒臭そうな調子で言った。

 それから、今まで静かに足のつかない椅子に腰掛けて話を聞いていたゆままでひょこりと織莉子のそばに駆け寄った。


ゆま「ねえ」

ゆま「いちごさんは『いちご』でしょ?」

織莉子「…………」

杏子「ああ、そうだったな!『いちご』だったな!」

織莉子「茶化さないでちょうだい……ていうか、キリカも何顔背けて笑ってるの」

キリカ「いや、ごめん……つい」


 ……でもそうだった。

 ここじゃ……ていうか、ゆまにとっては『いちご』だった。
300 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 00:09:18.86 ID:NHFOSQWe0

 ……観察していると、織莉子のゆまを見る目はどこか悲しげなような、他の人と違って距離がある。

 今もそう。よそよそしいというか、やっぱりどこか壁を作っている。


織莉子「…………勇気だけでどうにか出来れば良いのだけどね」

織莉子「とりあえず、この件が済んでから……ね」

織莉子「今はこれ以上私の罪に仁美さんを巻き込むわけにいかない」


 どうにかするとしたら織莉子一人で全部どうにか出来ることじゃないのかもしれない。

 でも、せめてその考えだけでも変えることができればいいと思った。


 『仕方ない』で全部を済ませるようになってしまったら、また昔みたいに何にも心が動かなくなってしまう。

 仁美ちゃんにもそうなって欲しくはない。……私は少ししか知らないけど、仁美ちゃんはそういう人じゃないと思うから。


杏子「あー、まずはその魔法少女だなぁ」

キリカ「……ところで、織莉子のほうは学校は?」

杏子「休んでもいいんじゃないか?」

ゆま「キョーコがついてったら?」

杏子「無理だろ。即つまみ出されるぞ」

キリカ「制服だけなら幻惑魔法でなんとかならないの?」

杏子「あたしがお嬢様のふり出来るわけないだろ」
301 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 00:42:17.48 ID:NHFOSQWe0

織莉子「学校か……」


 ……織莉子にとっても今はやっぱり楽しい場所ではないんだ。


キリカ「……どうせ行きたくないなら、杏子の言う通り休んじゃえば?」

キリカ「織莉子も家に居れば杏子とゆまがいるし、こっちはほむらもマミもいる」

キリカ「わざわざ一人になって狙われる危険を冒してまでは行く必要もないんじゃ……」


 けど、そうしたらまたそのまま行かなくなってしまうんじゃないかって気もした。

 ……織莉子は今は何のために行ってるんだろう?


 ……――――暫く考え込んでいたようだった織莉子が、ハッとしたような表情をする。


キリカ「……織莉子?」

織莉子「…………確かに私たちがこうして集まっていれば、恐れるほどの相手じゃない」

織莉子「相手も一度逃げられて、私たちが警戒しているのは承知のはず」

織莉子「だったらやはり、あいつが正面から挑んでくるとは思えない……」

杏子「……つまりどういうことだ?」

織莉子「『私に関係のある魔法少女』と考えれば、ちょうど居るのよ」

織莉子「私たちや仁美さん以外にも……“彼女の知ってる人”が」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 00:43:39.31 ID:vv8JOhAx0
小巻か
303 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 00:45:57.67 ID:NHFOSQWe0
--------------------------
ここまで
次回は1日(日)20時くらいからの予定です

>>227 お待たせしました
こんなんでいいかわからんけど漫画風味 最後のコマのふきだし空欄なのは寝ぼけて耳に入ってない感じ
https://i.imgur.com/UtpY58Q.png
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 00:48:54.21 ID:WVBrL4wy0

絵といい、色々とありがとうございました
305 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 20:29:38.42 ID:NHFOSQWe0

織莉子「やはりもっと早くに警戒しておくべきだった」

織莉子「彼女が次狙うとしたら――――」

キリカ「……今から連絡は取れないの?」


 ――……誰の事かは察しはついた。

 今になって『心配してる』なんて、皮肉以外の何物でもない。 


 織莉子はふるふると首を横に振った。


織莉子「私たちは元々友達なんかじゃないから」

キリカ「……」

織莉子「ごめんなさい。ただ『同じ学校に居る』というだけで、貴女が勘違いをしただけなの」

織莉子「『同じ学校に居るだけ』の、面倒くさいクラスメイト――」

織莉子「――――あの時はそれだけで切り捨てられたのに」
306 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 20:49:20.18 ID:NHFOSQWe0

杏子「……何処へ行く気だ?」

杏子「まさかマジで囮にでもなる気か」


 無言で席を立った織莉子を杏子が呼び止める。

 織莉子は廊下へ続く扉に手をかけて振り返った。


織莉子「…………ちょっとだけ、罪滅ぼしかしら?」

織莉子「私の事であの人が巻き込まれる理由はない」

織莉子「ひどく今更で、手遅れだけど」

キリカ「――待ってよ!」

キリカ「行くなら私たちも行くよ! みんなもそうするでしょ!?」

杏子「けどだからどこに行くんだよ? あてもなく探し回るなんて非効率にもほどがあるぞ」

キリカ「それでも何もしないでここに固まってるよりはまだマシだよ」

キリカ「織莉子が囮にならなくてもいいように」



 行く場所
1公園
2通学路
3駅
4病院
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
9廃工場
10立体駐車場
11風見野

12自由安価

 下2レス
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:49:43.30 ID:Yf6gByjA0
4
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 20:50:52.88 ID:ANfM5MP3O
安価↓
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:56:49.99 ID:B5WS0DDLO
8
310 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 21:14:00.01 ID:NHFOSQWe0


 みんなで織莉子の家を出て、大雑把に方向を決めて歩き出す。

 優木の仲間は魔女……街中にはあいつが管理してる魔女の結界もあったっておかしくない。


 その中に誰かが入れば、格好の獲物だ。

 もしそれが、織莉子の言ってた人なら…………



 下1レスコンマ判定
0~20
21~40
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:15:34.28 ID:Yf6gByjA0
hoi
312 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 22:01:00.76 ID:NHFOSQWe0
――――
――――
?の魔女結界



「相変わらずしぶといですね。守ってばっかいないでその中から出てきてくださいよ」

小巻「アンタ――いきなりなんなわけ!」

小巻「魔女の仲間だっていうのなら、魔女狩りのついでにまとめて成敗してやるわよ」

「あらら、“自分を殺した人間”すら覚えてないんですかぁ?」

「私ははっきりと覚えてますけどね……」

小巻「……は?」

「まぁ仲良くしましょう? 敵討ちに来られても困りますし……」



 ――――性質の異なる結界同士が混ざり合い、なんの結界かもわからなくなっている。

 魔物ひしめく魔女結界に、魔法少女が二人いた。



「――あいつの件で利用価値がなくなったらあなたもこの中に加えてあげますよ」

「見てください、私の仲間たちを! 前よりもいっぱい新しい仲間が増えたんですよ」

「このままもっと魔女を増やしていけば、私は無敵になれる――……」


 ……しかし、その時、この結界を操る魔法少女は異変に気付いた。
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/01(日) 22:18:45.31 ID:WRsEdpV20
いきなり当たりか
314 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 22:24:33.87 ID:NHFOSQWe0

小巻(…………囲まれてるのはまずい)

小巻(魔女や使い魔を増やされたら、いつまで持つかわからないわね)


 周囲にバリアを張って耐える。

 攻撃に転じる暇はなかった。大きな斧は、一対一では絶対の攻撃力を発揮できても、囲まれることには弱い。

 そんな追い込まれて何もできない状況になりながら、ふと見知らぬ魔法少女の言っていた言葉が気になっていた。


小巻(…………“自分を殺した人間”?)


ゆま「――――てりゃーっ!」

杏子「よしっ、グリーフシードゲット。まだまだあるな。こりゃ大漁だぞ」

キリカ「相変わらず反吐が出るけどね……」

「よくも私の魔女たちを……!」

「……へえ、あなたもわざわざ来てくれたんですか、織莉子さん」

織莉子「……ええ。私を探しているようだったからね」

織莉子「用件があるのなら、話くらいは聞いてあげる」

「話、ねェ……それならさっさと死んでくださいよ。私の用件はそれだけなんですけど?」

杏子「残念、戦う気しかないってさ」

杏子「あたしたちも友達を殺されるわけにいかないんだよな。それに、そっちの奴だって」
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/01(日) 22:26:43.65 ID:WRsEdpV20
杏子は杏子編のときみたいに小巻と戦りあった事があるのかな?
316 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 22:51:23.55 ID:NHFOSQWe0


キリカ「――ちょっと派手にやりすぎたんじゃない? あと時間をかけすぎたね」

キリカ「ニュースでも見てれば足取りは掴めたよ。 この辺り、事故多発だってさ」


 ……キュゥべえもこの件についてはきっと頼りにもならない。

 魔法少女殺しでも、『殺す』手段が魔女化となればあいつにとっちゃ大歓迎だろう。

 探すなら、手がかりは『魔力』くらいしかなかった。


小巻「…………」

杏子「おい、ボサッとしてんなよ。そっちはそっちで集中しとけ!」

キリカ「さぁ、さっきの恨みを晴らさせてもらおうか!」



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:2個
・[30/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


仲間:
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常
小巻 状態:【防御中】


敵:優木
  Isabel <-攻撃対象デフォルト
  代表作×3
  意欲作×4
  Elsamaria
  Sebastian's(小)×8
  Sebastian's(大)×12
  Gisela
  Gertrud
  Adelbert×10
  Anthony×7

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-7/1ターン) :ゆまと力を合わせ、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
13【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。

 下1レス
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/01(日) 22:54:37.99 ID:WRsEdpV20
10をかけてから1
318 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 23:09:37.02 ID:NHFOSQWe0

 このわけのわかんない全体結界に阻害の魔力を張ってみる。

 洗脳が薄まったのか、一斉に魔物たちの動きに混乱が混じる。


 その隙を突いて使い魔の間を縫い、魔女に斬りかかる。


「っ……! 何が起きた! 誰の魔法だ!?」

「まさかお前――あの時のも……――」


 優木はやっとなにかに気づいたようだ。


キリカ「このまま魔法解ちゃっいたほうが役には立つんじゃない?」

キリカ「高みの見物で使役してるつもりだった仲間たちに食い破られたければ、だけど……」
319 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 23:30:15.39 ID:NHFOSQWe0

小巻「はぁ――――ッ!」


 結界に勇ましい声が響く。彼女もこの隙を見逃さなかった。

 周囲に張ったバリアを解いて、斧を構えて一直線に突進して抜け出していた。

 大柄な魔女が一体消え、それに合わせて使い魔も消滅する。


小巻「一旦抜け出せればこっちのもんよ……いつまでもやられてなんてあげないわよ」

杏子「今のを一撃か……使い魔が多すぎてうざいが、魔女を倒せば一気に消せるってのは大分楽になるな」

杏子「どっちを優先すべきかね……」

「――なぁに、勝った気になってんだよぉオオ!」

「私はたった、使い魔の一匹でもその女のところに向かわせて殺らせれば目的は達成なんだよ!」

「魔法が完全に解けたわけじゃない!」


 使い魔の群れの中心から抜け出すと、彼女は織莉子のほうへと向かって、その目の前へと出て行く。

 少し疲れた様子だけど、まだまだ闘志の消えない目をしている。


織莉子「貴女……」

小巻「……あんたのことは許せないけど、あいつの思い通りにさせたらいけないのくらいわかるから」




キリカ 魔力[113/120]  状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害(魔力-7/1ターン)】
GS:2個
・[30/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


仲間:
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常


敵:優木
  Isabel <-攻撃対象デフォルト
  代表作×3
  意欲作×2
  Elsamaria
  Sebastian's(小)×5
  Sebastian's(大)×5
  Gisela

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-7/1ターン) :ゆまと力を合わせ、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
13【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。

 下1レス
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/01(日) 23:38:39.15 ID:WRsEdpV20
7
321 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/01(日) 23:58:33.82 ID:NHFOSQWe0

 午前に戦ったのと同じ門を、連結させた刃で切り刻む。

 硬い魔女で少々手こずったけど、こうすれば刃は通る。


キリカ「こっちも一体はやった!」

杏子「ああ、こっちの影のほうももう少しで……」


 自分の戦力がどんどん少なくなっていくことに焦ってか、

 優木が苛立ちを隠さずに舌打ちした。


「この際他の魔女の洗脳はもういい! バイク、轢き殺せェええっ!」


キリカ「!!」


 結界の奥でうろうろとしていた鈍足な真っ黒い魔女が、いつのまにかピカピカの銀色になっていた。

 直線を描いて通ったその姿と風圧に、振り返る。

 ――狙いはやっぱり織莉子だ。
322 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/02(月) 00:19:19.33 ID:Okd1F70j0

キリカ(ここからじゃ間に合わない――!)


 確か、あっちに居たのは、織莉子と…………

 ――後ろから苦しげな声が聞こえた。


小巻「く…………っ―――」

小巻「さすがに正面からこの体当たりを受けるのはキツいわね……」


 ……大きな斧を盾にして攻撃を受けていた。

 でも、今のでダメージを完全に防げたとは言えなさそうだ。それに、未だ体勢を崩したまま。


「くふふっ、無駄な抵抗もここまでです……庇うならこのまままとめて死ね」

小巻「あと別に庇ったんじゃないわよ」

小巻「あの魔女がいきなり突っ込んできて、すぐにできる対処の方法がこれだけだったの」


 彼女が優木を睨む。

 ――その目には、さっきまで以上の闘志が灯っていた。


小巻「……“あんたにだけはやられたくない”」
323 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/02(月) 00:19:51.30 ID:Okd1F70j0
---------------------------
ここまで
次回は4日(水)20時くらいからの予定です
324 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/04(水) 20:06:06.80 ID:ax+yZJtQ0

「……やっと思い出したんですか?」

「もう死ぬんで今更ですけど! でもそれなら私の気持ちもわかってくれますよね」


 二人の至近距離から銀色の魔女が腕を振り上げる。

 ――彼女は優木を睨んだまま、しかし、ダメージは重く未だ体勢を崩したまま動けなかった。



「――――クソ女狐と死にぞこないさん、二人まとめてさようなら」
325 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/04(水) 20:33:52.67 ID:ax+yZJtQ0

 ここに居る全員、武器は近距離。

 それこそ時間でも止めない限り、今すぐ駆け寄ることは不可能だ。

 速度低下もない今の私じゃ、杏子のほうがよほど速く動けるだろうけど、その杏子も別の戦いの最中。

 だから優木はすでに勝ちを確信していた。


 ――魔女を刃が抉る。

 雨のように無数の青紫の光が降り注いでいく。


キリカ「ここからでも爪は届く!」

キリカ「見くびらないでって言ったよね?」

杏子「今の技……まどかか」


 これまでの世界を通して、今の私にはこれだけの仲間が居る。

 魔法少女じゃなくなった人も。その思いや戦い方を参考に出来るところはたくさんあった。


キリカ「まだやるの? 残った仲間の洗脳も、さっき解いたって言ってたけど」

織莉子「結界が崩れ始めている……一旦逃げた方が良さそうね」

杏子「そうだな。ゆま、ここは撤退するぞ」
326 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/04(水) 21:03:29.31 ID:ax+yZJtQ0

 魔女の制御が切れたことで、今まで無理矢理に重ねられていた結界が歪に崩壊していく。

 それは優木の敗北を意味しているようなものだった。


「そんなこと、させてたまるか…………っ」


 崩壊する結界の中、やっと本人がこちらを追って近づいてくる。


織莉子「……死にぞこないは貴女のほうじゃなくって?」

織莉子「シンプルに言えば、邪魔なのよ。前世での怨念にとり憑かれた亡霊の様」

織莉子「今を生きようとしない貴女は生きているとはいえない」

織莉子「誰も貴女を必要とする人は居ない」


 ……後ろを振り返って一応攻撃に備える。

 しかし、そうするまでもなく優木の姿は魔女の黒い影に阻まれて見えなくなった。


杏子「……まあ、あれが本当の自業自得ってやつだな」

杏子「ニュースにも出るくらい、この結界だって相当被害出してんだ」

小巻「――……ええ」
327 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/04(水) 21:25:25.73 ID:ax+yZJtQ0

小巻「…………あたしがやられたのは一度だけじゃなかったんだ」

小巻「あいつにやられたあたしと友達の仇……か」


 結界の外に出て、彼女が小さく呟いた。

 前の時間軸でのことは私は知らないけれど。


 ……暫くして、結界が完全に崩壊するとグリーフシードとともにその場に変身の解除された優木が横たわった。

 魂までなくなれば死体も残らない。“ただの死体”ではない証。

 指輪のある手に触れると、身体との接続を強制的に切断してソウルジェムを取る。


キリカ「……」


 これで再接続しない限り命を吹き返すことはなくなる。

 ……ソウルジェムのこと、彼女はまだ知らないんだっけ。

 このままこの件には触れず、口に出さない方がいいのかな。



1自由安価
2マミたちに連絡しよう

 下2レス
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 21:26:15.55 ID:3XsfyYHE0
2

小巻だとショック受けてSGが濁りそう
安価↓
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/04(水) 21:35:11.27 ID:hHh+R8y00
2+合流したら優木をどうするか考える

彼女に真実を話すかどうかは後で織莉子に相談しよう
それにもし、彼女に話すとしたら…それは織莉子の口からだと、そんな気がするから

それにしても優木はどうしよう
無力化できたといってもこのままだと死体だし、もし目が覚めたらまた面倒事になる
このまま殺すなんて目覚めが悪いし、かといって捨てるわけにもいかないし…どうしよう、これ?
330 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/04(水) 22:02:20.72 ID:ax+yZJtQ0

キリカ「……マミたちに連絡しよう」

織莉子「ええ。もう送り届けた後かしら。こっちはまどかのほうに連絡してみるわ」


 彼女に真実を話すかどうかは後で織莉子に相談しよう。

 それにもし、彼女に話すとしたら……それは織莉子の口からだと、そんな気がするから。


織莉子「……ねえ、ところであいつの名前ってなんていったっけ?」

キリカ「え」

キリカ「優木のこと!? 妙に『彼女』とか『魔法少女』とか代名詞で呼んでると思ったら! ……すっかり忘れてたの?」

織莉子「そういえばそんな名前だったわね」

杏子「あたしはキュゥべえからも聞いたし、チョロチョロ周辺の縄張り荒らして回ってる奴って元から聞き覚えあったけどなぁ」

杏子「ついでに風見野にも来てたようだったからそろそろぶちのめしてやろうかと思ってた」

織莉子「……私は単に敵対してなかったから、深く覚えておく理由がなかったのよ」


 ……織莉子のほうが名前まともに覚えてなかったなんて。

 それ言ってやったらよかったのに。
331 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/04(水) 22:28:46.65 ID:ax+yZJtQ0

 それにしてもどうしてやろう、こいつのこと。

 魂だけ手元にある。目が覚ませば面倒は確実だ。


 私が前の時間軸で学んだことは、『悪人に甘いとこみせたらいけない』ってことだった。

 けど、殺したらその分の重みは背負うことになる。できれば非情になんてなりたくない。


織莉子「そいつは……“自分の手駒にしていた魔女に食われて死んだ”」

織莉子「彼女に恨みを抱かせたのも私の罪でもあるけれど、哀れな人よ」


 ……連絡を終えて、手の中のソウルジェムに目を移していると、それを見かねて織莉子が言った。

 織莉子はこのまま話す気はないっていうことなのかな。


ゆま「おねえちゃん」

小巻「!」


 ゆまが彼女のもとに駆けていくと、光が灯る。

 治癒の魔力だ。


ゆま「けが、だいじょうぶ?」

小巻「……ええ、ありがとう」
332 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/04(水) 22:44:30.41 ID:ax+yZJtQ0

 ……それ以降会話がない。

 この人は今回の事、どう思ってるんだろう。


小巻「あたしはもう行くわ」

キリカ「……さっきのこと、別に助けたとか罪滅ぼしとかは思ってないから」

キリカ「でも、織莉子のことは許してくれないかな」

キリカ「……織莉子は『友達じゃない』って言ったけど、この前街で見かけた時は仲良さそうに見えたよ」


 無言の雰囲気と私のほうを見る視線が辛くてそう言ったけれど、ますます気まずくなってしまった。


小巻「美国から聞いたわよ」

小巻「……美国に恨みがないなら、あんたは今どう思ってるの?」

キリカ「それは……――」



1自由安価
2織莉子はこのままでいいの?

 下2レス
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 22:46:17.90 ID:3XsfyYHE0
どういえばいいかな?
安価↓
334 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/04(水) 23:47:04.35 ID:ax+yZJtQ0
------------------------
ここまで
次回は5日(木)20時くらいからの予定です
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 16:42:26.15 ID:4GgegYeb0
2
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/05(木) 21:43:39.83 ID:hI42rMTD0
今日は来なさそう
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/05(木) 21:48:57.65 ID:kEqlVciq0
また日にち間違えたな……
338 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/05(木) 22:33:24.47 ID:OVT0HTZn0
大遅刻ですみませんがちょこっとだけ
今帰ってきたのですが、まだ人いますかね…
---------------------------------------------


キリカ「――織莉子はこのままでいいの?」

織莉子「……」


 織莉子は答えなかった。

 私もこれ以上この場でどう言えばいいのかわからずに何も言えなくなっていた。


小巻「……契約、したのね」

小巻「あの時本当にさやかが言ってた通り契約してなかったらだけど」

キリカ「それは、あの事とは全然関係ない願いがあってのことで……」

小巻「――…………あんたの考えてることが一番わかんない」

キリカ「……恨んでないわけじゃないよ」

キリカ「けど、これ以外にもまだ“違う世界”があるから」

小巻「……!」
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/05(木) 22:36:07.35 ID:hI42rMTD0
待ってたよー
340 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/05(木) 23:05:00.34 ID:OVT0HTZn0

小巻「なんなの……? 何が起きてんのよ、あたしたちの周りで」

杏子「……まあ、詳しく話せば長くなるが、平行世界ってやつだ」

杏子「この世界が始まるまで、あたしたちもずっと忘れてたけどな。あんたの知らない世界はまだいくつかある」

小巻「…………」


 ……そんな話で納得できたのか。

 ――彼女はこの場を去っていく。



1自由安価
2マミたちと合流

 下2レス
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/05(木) 23:15:31.76 ID:hI42rMTD0
まだ小巻に声をかけられるなら、もう少し話に付き合ってほしいと頼む
無理なら2
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 23:26:02.92 ID:VfsyhtPxO
343 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/05(木) 23:59:54.96 ID:OVT0HTZn0

 ……彼女のほうが恨んでるというのなら、仕方がないのかもしれない。


キリカ(……呼び止める?)

キリカ(これ以上何の話をする? 平行世界の事?)

キリカ(彼女にはほとんど関係のないことだ。そんなの聞かせてどうしてほしいっていうんだ)



1自由安価
2マミたちと合流

 下2レス
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 00:02:52.60 ID:/gDdK5kIO
2
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 00:03:38.65 ID:A1fs9pmr0
2
346 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 00:19:19.13 ID:ObaSyRBn0

 ……やっと全てが片付いたところで、私たちもこの場から離れていく。

 マミたちと合流しに行こう。


ゆま「……」


 みんなが歩き出した時、ゆまはまだ後ろを見ていた。

 杏子がその手を引く。


杏子「……織莉子も言ったろ」

杏子「そいつは魔女に殺されたんだ」

杏子「それでも生きてられるのは、もう人間じゃないからってだけだ」


 ……このままこいつもいつか、

 優木の魔女のせいでこの辺りで起きた不審死と一緒に処理されるんだろう。


キリカ(自業自得……か)
347 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 00:31:03.56 ID:ObaSyRBn0


 ――再び織莉子の家に戻って、マミたちと合流する。

 マミたちの方が一足先に着いていたらしい。


マミ「お疲れ様。まさか私たちが送りに行ってる間にそっちで倒したなんて……」

ほむら「みなさんが無事で良かったです」

織莉子「ええ、送り迎えお疲れ様」

織莉子「……それにみんなも、着いてきてくれてありがとう」

杏子「おう。お礼は食いもんでいいからな」

ゆま「くいもん!」

ほむら「ゆまちゃん、『たべもの』ね」

ゆま「えへへ、キョーコのまね」

キリカ「……じゃあ、私はもうそろそろ帰らないと」



1帰宅
2帰る前に何か話す(自由安価)

 下2レス
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 00:32:41.75 ID:A1fs9pmr0
送る際仁美ちゃんとまどかの様子はどうだったかと聞く
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 00:34:27.27 ID:/gDdK5kIO
350 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 00:46:34.60 ID:ObaSyRBn0

キリカ「そういえば、送った時仁美ちゃんとまどかの様子はどうだった?」

マミ「……それなんだけどね」

マミ「美国さんに『ごめんなさい』って志筑さんが」

織莉子「……」

マミ「とても申し訳なさそうにしてたわ。志筑さんも本当は仲良くしたいみだいだけど……」

織莉子「……ええ。わかってる」

織莉子「私の方が謝らなくちゃいけないのに」

マミ「そんなことはないわ。志筑さんもちゃんとわかってる。あなたを恨む気持ちなんてないのよ」

マミ「だって、二人とも何も悪くないんだもの」

ほむら「だから、家のことさえどうにかできれば……なんですけどね……」


 勇気だけじゃどうにもならない? ……本当に?

 さっきのことと違って『恨んでない』ならなおさら、とてももどかしく思えて。


1帰宅
2帰る前に何か話す(自由安価)

 下2レス
351 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 00:52:22.57 ID:ObaSyRBn0
----------------------
ここまで
次回は6日(金)20時くらいからの予定です
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 01:04:58.96 ID:A1fs9pmr0
織莉子に自分から動くように告げる

織莉子、さっきも言ったけど『仕方ない』だと何も変わらないよ?
織莉子はここまで散々悩んで考えてきたんだ、なら後は行動に移すだけだよ
あの人の事も同じ、口ではなんだかんだ言ってたけど本当に織莉子の事なんてどうでもいいのなら、もっと悪意をぶつけてくるはずだよ
…まぁ、まだ勇気を出せないなら、まずは今身近にいてくれる人への壁を作らない事だね
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 08:07:27.35 ID:h7Ks4AqL0
ゆまのことか
354 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 20:34:02.39 ID:ObaSyRBn0

キリカ「……やっぱり、自分から動いてもっかい仁美ちゃんと話そうよ」

キリカ「さっきも言ったけど『仕方ない』だと何も変わらないよ?」

キリカ「織莉子はここまで散々悩んで考えてきたんだ、なら後は行動に移すだけだよ」

織莉子「…………今以上に仁美さんが後悔し傷ついたとしても?」

キリカ「今のままだって後悔してるでしょ?」


 ……織莉子が『仕方ない』というのは色んなことを考えた結果だ。

 全部がうまくいく答えがないから悩んで、大切なものを切り捨てようとしている。

 それは多分、仁美の親だとか世間だとかからすれば、『正しい』ことなんだろう。


キリカ「……やっぱり私は無責任なこと言ってるって思う?」

キリカ「織莉子からすれば私は間違ってて、聞き分けがないのかもしれない」

キリカ「でも、聞き分けの良い子供で居続けないで、やりたいようにやるのが織莉子の『本当の願い』を叶える方法なんじゃないかな」

キリカ「それに、あの人の事も……――」
355 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 20:52:12.15 ID:ObaSyRBn0

織莉子「……!」


 ……あの人の事は、消せない罪があるのは私も同じ。

 私も何も言えなかった。私は何かを言える立場じゃない。でも――――


織莉子「…………」


 ――――織莉子は悩んだままの重い表情で、じっとゆまのことを見ていた。

 その理由がわからずに、ゆまはきょとんと織莉子を見上げる。


 やっぱりまだ織莉子はゆまのことが嫌いなんだ。ゆまを、というか、きっと子供自体に良い感情がない。

 その原因は相手には少しもなくて、ゆまは織莉子のことを嫌ってなんていないのに。


 ――……酷い人だよ、本当に。


織莉子「……考えてみようと思う」

織莉子「でも、あの人のことは…………」

キリカ「……うん。まあ、まずは今身近にいてくれる人への壁を作らない事だよ」

織莉子「…………」
356 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 21:18:14.75 ID:ObaSyRBn0

 ――帰りの挨拶を告げて、手を振ってみんなと別れる。


 ……二度目の別れ。

 朝出た時から大分時間が経っちゃった。


キリカ(お腹すいた……)


 片付いたら、なんか急に空腹と疲れが襲ってきた。

 今から帰るって家に連絡しなくちゃ。

 今日はもう休もう。


 でも、最終的にみんな無事でよかったけど、一瞬の気の迷いであんなにあっさり負かされるなんて思ってなかった。

 前より考えは広がったし心も落ち着いた。出来ることも広がった。

 あとは、訓練もいいけど、やっぱり実戦の勘も取り戻さないと駄目だ。


 なにより、それでみんなを危険に晒しちゃったのが悔しかった。


キリカ(……やっぱり一人だとまだ駄目だなぁ)
357 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 21:24:16.99 ID:ObaSyRBn0

――――――……


織莉子「…………ごめんなさい」

織莉子「私はずっと、貴女に嫉妬をしていたの。……ゆま」

ゆま「え?」

杏子「……なんかわかんないが、謝る気持ちがあるっていうんなら素直にお礼でも期待しとけ」

杏子「ゆま、食いたいもんは?」

ゆま「うん! ゆまね、このまえのラーメンがたべたい!」

ゆま「あと、デザート! またみんなで駄菓子たべたい! おっきいチョコレートのやつがいい!」

杏子「安上がりだな」

ほむら「でもいいですね。この前の時は織莉子さん居なかったし、そういうの珍しいでしょう?」

織莉子「……ええ。行きましょう」



―9日終了―


★浄化しました


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]



・仲間

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv3] [射撃能力Lv20]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]


まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 21:29:28.15 ID:A1fs9pmr0
魔力コントロールが3になってる…
359 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 21:34:27.99 ID:ObaSyRBn0
------------------------------------
どっからのコピペミスだ!?
【訂正】


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]



・仲間

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv3] [射撃能力Lv20]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]


まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]


------------------------------------
360 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 21:55:31.80 ID:ObaSyRBn0
―10日 昼
自宅


 お昼を食べ終えて、リビングでお菓子を食べながらぐだぐだする。

 お砂糖を何杯か入れて、甘くなるまで蜂蜜を加えたミルクティを口に運ぶ。

 自分で家にあった紅茶を淹れてみたけど、やっぱりマミのとは違う。


*「まったく二人してごろごろして……」


 周りを掃除していたお母さんがぼやく。

 テーブルの向かいではお父さんが新聞を広げていた。


 ……昨日が少しハードだったから、その反動。


 結局昨日はあれから遅いお昼を食べた後にぐっすり寝ちゃって、

 そこから生活時間が少しずつずれこんでいた。


*「紅茶少しもらってもいいか?」

キリカ「うん」

キリカ「……あ、でもそれ砂糖入ってるよ」


 ……飲んでからやっぱり文句を言われたからムッとした。

 お父さん曰く『歯が溶けそう』だそうだ。そんな大げさな。

 ミルクティって甘いものじゃないの? 市販のも結構入ってるって聞いたけど。


 これはこれで美味しい、最近のお気に入りの飲み方なんだけどなぁ。



 今日はどうしよう?
1自由安価
2今度こそ買い物に行こう
3魔女狩り
4ふらっと出かけてみる(いつもの遭遇判定)
5たまには勉強でもしておこうかなぁ

 下2レス
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 21:56:39.28 ID:yW5sqMxJ0
2
安価↓
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 22:01:10.36 ID:JPTTpFGGO
3
363 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 22:12:27.62 ID:ObaSyRBn0

 ……おやつタイムを終えると、

 お父さんの後ろに回り込んで新聞を覗き込む。


キリカ「ちょっと見せて」

*「キリカが世の中のことに興味持つなんて珍しい」

キリカ「うっさい」



 下1レスコンマ判定
0~30 有力な情報があった
31~70 なにか気になる情報があった
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 22:13:49.81 ID:A1fs9pmr0
ほい
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 22:15:12.97 ID:A1fs9pmr0
また外した…
366 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 22:27:29.36 ID:ObaSyRBn0

 ……一通りさっと目を通して、すぐにふいっと離れた。


*「……興味をなくすのも早いな」

キリカ「うん」


 別に気になる記事はなかった。

 せいぜい、昨日の優木の結界付近での事故死のことが改めて書いてあったくらい。

 見ていて良い気持ちにならなかったので見るのをやめてしまった。


キリカ「ちょっと出てくる」

*「いってらっしゃい。明日は学校あるんだから遅くならないでね」

キリカ「はーい」


 ……魔女狩りに出て行こう。

 昨日もあんなことがあったし、誰かを誘っていこうか?



1誘っていく(魔法少女の中の誰か)
2一人で

 下2レス
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 22:28:34.36 ID:yW5sqMxJ0
1 キョウコ
安価↓
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 22:30:01.68 ID:JPTTpFGGO
2
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 22:30:10.56 ID:wGGIYXl70
安価↑+マミさんも入れて三人で
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 22:30:18.35 ID:A1fs9pmr0
マミ
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 22:31:15.27 ID:wGGIYXl70
書き込むの一歩遅かったか
372 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 22:38:45.82 ID:ObaSyRBn0


 ……まあ、まずは一人で行こう。もし途中で会えたらでいいか。

 一旦自分の部屋に戻ってから、着替えて外に繰り出す。



下1レスコンマ判定1ケタ
0~3 誰かと遭遇

下1レスコンマ判定2ケタ
0,1 使い魔
2,3 魔女
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 22:38:58.29 ID:wGGIYXl70
ほい
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 22:39:45.58 ID:yW5sqMxJ0
はい
375 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 23:13:09.81 ID:ObaSyRBn0


 まずは近所の路地を進んでいると、魔女の魔力を感じた。

 ……小川をずっと行った先、茂みの奥にその魔女結界はあった。



―武者の魔女結界



キリカ(なんかすごい場所に迷い込んじゃったみたいな気分だな……)


 日本庭園みたいな結界。

 なんだかんだでお金持ちの知り合いはできたけど、こんな家に住んでる人って近くにいるのかな。

 織莉子の家とかは洋風だけど……


キリカ「えいっと!」


 途中で現れる使い魔を倒して進む。

 すると、大勢の使い魔に囲まれた。

 ……どうやって倒してやろうかと思っていると、後ろからすっと気配を感じた。


キリカ(まずい――っ!)


キリカ「! えっ」


 ……攻撃を予想したのに、その予想は完全に裏切られた。

 後ろから現れた使い魔にひょいと持ち上げられてしまった。

 そのまま使い魔たちの波に乗ってどこかへ運ばれていく。


キリカ「ちょっとちょっと、えーーっ!? どこに運んでくの!?」
376 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 23:20:02.48 ID:ObaSyRBn0

キリカ「きゃっ」


 ……いきなり地面に下ろされると、目の前には魔女らしき和風の黒い甲冑。

 中身があるのかわからない鎧が動き、こちらに向けて刀を構える。


 いつまでもこうしてられない。

 立ち上がる。


キリカ「……なんなのこの魔女」


 ……周りの使い魔が気にならないこともないけど、相手はやる気だ。



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:魔女Swort <-攻撃対象デフォルト
  使い魔×13

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。

 下1レス
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 23:23:50.44 ID:A1fs9pmr0
1
378 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/06(金) 23:34:22.46 ID:ObaSyRBn0

キリカ(――――来る!)


 ……こっちも武器を構える。


 下1レスコンマ判定 戦況
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分)
+補正 自[格闘Lv5]*3
+補正 相[格闘Lv20]*-3
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 23:35:26.35 ID:wGGIYXl70
hoi
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 23:35:41.95 ID:A1fs9pmr0
ほい
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 23:35:47.28 ID:yW5sqMxJ0
キリカ愛してる
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/06(金) 23:41:43.93 ID:A1fs9pmr0
駄目か
自分が出した95でも+-で50だから、この魔女強敵だよ
383 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 00:01:44.72 ID:0DX3imQ30


キリカ「――うわぁ!?」


 刀が爪と強くぶつかる。

 魔力の刃は飛ばされてしまうようなことはないけど、力で押し負けて爪の中に刀身が抜けていくのを感じた。


 相手にならないのを一瞬で悟った。

 ……――っていうか、そもそもこんな近接用にバッチリ武装してる敵とやり合うのが無謀だ。

 こんな戦いの場まで用意して。

 私なんて一発でもまともに斬られたら終わるのに。


キリカ(後ろ……――どこか、逃げ……)



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:魔女Swort <-攻撃対象デフォルト
  使い魔×13

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。

 下1レス
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 00:05:23.69 ID:zkRcy5umO
10b
385 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 00:15:36.23 ID:0DX3imQ30

キリカ「っ……――――く、」


 前方に向けてありったけ阻害の魔力を流す。刃の衝撃を受けたのは同時だった。

 被害は最小限に抑えられた……――とは思う。

 でも、相手はまだ至近距離にいる。


 ――刀を振り下ろしてくる。



キリカ 魔力[120/120]  状態:負傷(中)
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:魔女Swort <-攻撃対象デフォルト
  使い魔×13

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
 全快分=魔力-23

 下1レス
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 00:24:27.09 ID:d5Z2lR7Y0
6から12
387 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 00:35:50.21 ID:0DX3imQ30

 刃から衝撃波を起こして、甲冑のわきを抜ける。


 同時に、“前方ではなく後ろへと集中を切り替える”。

 一方向には変わりないものの、背後までちゃんと集中さえしていれば前みたいに隙を見せちゃうようなことはない。


キリカ(とにかく、距離を取らないと……!)


 傷を治して、また魔女へと向きなおった。


 いくらか威力は削げるものの、やり合うのに動き自体は変わらない。

 純粋な力の強いタイプは私の魔法と相性が悪い。


 ――相手のペースにのまれちゃいけない。


 わざわざ相手の一番得意な土俵で戦う必要はないんだ。



キリカ 魔力[82/120]  状態:正常 使用中魔法:【重魔力阻害(魔力-10/1ターン)】
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:魔女Swort <-攻撃対象デフォルト
  使い魔×13

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。

 下1レス
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 00:42:03.36 ID:zkRcy5umO
8
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 00:42:33.35 ID:d5Z2lR7Y0
7
390 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 00:57:37.22 ID:0DX3imQ30

 すっと一直線に腕を上げて、指をさす。

 魔女がこちらに近づく前に、そこを始点とした魔力の流れを練る。


キリカ「――――それっ」


 魔力の刃の雨を降らす。

 甲冑を刃が削る。それでも魔女は、刃を構えてただこちらに駆け寄ってこようとしていた。


 ……魔女は浄化されるように消えていった。

 その中にはやはり中身はなく、代わりにそこに存在していた証を残すようにグリーフシードだけを落とした。



★浄化しました


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
391 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 00:58:35.84 ID:0DX3imQ30
------------------------
ここまで
次回は7日(土)18時くらいからの予定です
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 01:02:47.62 ID:d5Z2lR7Y0
乙です

キリカ1人だと苦戦してますよね
安価運がないのか、はたまた相性が悪いあいてだからなのか…でも戦い方自体は幅が増えてますよね?
これってキリカ自身強くなってるって事なのかな?

さて久々にイラストのリクエストを
まどかと一緒に編み物してるキリカをお願いします
393 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 18:36:46.13 ID:0DX3imQ30
>>392 まどかと一緒に編み物
https://i.imgur.com/xxumrtX.png
-----------------------------------


 変身を解くと、次に行く前に茂みの隅で手持ちのグリーフシードを出してみる。

 ソウルジェムを浄化し終えて眺めながら考える。

 5つ。――すでに穢れが渦巻いてるのが2つ。


キリカ(……考えてみたらプラマイゼロ)

キリカ(やっぱり苦戦してるな……)

キリカ「!」


 ソウルジェムを指輪に戻し、グリーフシードをしまって立ち上がろうとする。

 すると、何かが茂みから顔を出す。


キリカ(猫だ!)


 やっぱり野良かな。そっと近づくと『にゃん』と鳴いた。

 手を伸ばしてみる。


キリカ「よしよし……いったっ」

「にゃ」


 ……いつもエイミーをモフってる調子で手を出すと、逃げない代わりに噛まれた。

 あぁ、やっぱエイミーは特別か。

 警戒を持たれないようにそっと気を引いて、そっと撫でてみる。


キリカ「可愛いなぁ……エイミーに比べたら攻撃的だけど」


1次の場所
2GS回収
3自由安価

 下2レス
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 18:41:19.76 ID:BwovhuvJ0
安価↓
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 18:41:29.98 ID:2wJVQZTv0
猫が立ち去るまで構う
それから魔女狩り再開
396 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 19:03:49.70 ID:0DX3imQ30

 そういえばエイミーが居た茂みはあっちだったっけ。

 しゃがみこんだままもうちょっと猫に構ってみる。


キリカ「キミこの辺に住んでるの?」

キリカ「他にも猫っていたり……」

「にゃ」

キリカ「うん」

「にゃ」

キリカ「うん」

「にゃ〜」

キリカ「……うん、わかんないな」


 猫がごろんと仰向けに転がる。

 エイミーのはよく見るけど、大分警戒心解いてくれたってことかな?


キリカ「おー。連れて帰りたいな〜、私も猫羨ましいもん」


 ……手を伸ばしてみると、途端に噛み付いてきた。


キリカ「いったい! もうっ」

キリカ「……慣れたっていうか挑発されてる?」

「ふにゃ」


 猫がまた茂みの方にとてとてと歩いていく。

 ……私もそろそろ行こうか。



 行く場所
1公園
2通学路
3駅
4病院
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
9廃工場
10立体駐車場
11風見野

12自由安価

 下1レス
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 19:04:16.98 ID:BwovhuvJ0
9
398 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 19:23:13.58 ID:0DX3imQ30
―廃工場


 川を渡って西の方に進んで行くと、更に街から離れるほうに歩いていく。


 ……普段立ち寄らない郊外の中でも、特に不健康そうな感じ。

 空気悪そうな感じ。


 この場所といえば……思い浮かぶのはこの前のことだった。

 ずっと籠っていたら気が塞ぐような暗さ。そうでなくても良い思い出がない。

 あの場所は今どうなってるだろう。確かめに行くのも気が進まなかった。



下1レスコンマ判定1ケタ
0~3 誰かと遭遇

下1レスコンマ判定2ケタ
0,1 使い魔
2,3 魔女
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 19:24:15.16 ID:BwovhuvJ0
遭遇
400 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 19:46:43.77 ID:0DX3imQ30

キリカ(使い魔か……)


 魔力を感じて、工場群を歩いて結界を探索する。

 ……大きな工場の裏の方に使い魔が溜まっていた。


―銀の魔女結界


キリカ「うわっ……足場悪いなぁ」


 不安定に現実が混ざり、結界っていうにはお粗末な場所であった。

 錆びて汚れたパイプが転がり、地面はガソリンか石油だかがぶちまけられて虹色に光っている。


 引火するような攻撃はないはず。ばしゃばしゃと跳ねさせてその上を走る。

 少し衣装が汚れるのは仕方がない。


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:使い魔Dora×5

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。

 下1レス
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 19:48:43.51 ID:zkRcy5umO
1
402 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 20:11:07.42 ID:0DX3imQ30


 ――袖の先から魔力の刃を形作り、振るいに行く。


 下1レスコンマ判定 戦況
有効度0~99

+一桁0クリティカル
+補正 自[格闘Lv5]*3
+補正 自[倍速] +10
+80以上1ターン撃破
+40以下【状態:鈍足】
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 20:17:33.18 ID:zkRcy5umO
どうかな
404 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 20:35:03.80 ID:0DX3imQ30

 一発、もう一発と腕を振るい、刃を当てる。

 動きは鈍いが手ごたえは硬い。

 一体倒すまでに思ったより時間がかかってしまった。


キリカ「わっ……!」


 振り撒かれた黒い錆びに一旦足を止められ、後退させられる。

 仕込んでいた小刀を放って、やっともう一体倒す。


 ……いくら足の遅い使い魔っていっても、複数を相手するのは少しきつかったか。



キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:使い魔Dora×3

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。

 下1レス
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 20:37:17.10 ID:zkRcy5umO
再度1
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 20:43:12.03 ID:d5Z2lR7Y0
寝てたら出遅れた…

>>393
リクエストに応えて頂きありがとうございます!
セーターを渡したときのまどかの反応が楽しみ
407 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 20:49:24.13 ID:0DX3imQ30

 まだ使い魔は迫っている。

 このまま押し切れるか――?


 下1レスコンマ判定
【現在の戦況 43】
有効度0~99

+一桁0クリティカル
+57以上撃破
+56以下【状態:鈍足・負傷(小)】
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 20:51:01.12 ID:BwovhuvJ0
ほい
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 20:51:50.76 ID:BwovhuvJ0
ガチでコンマ悪いわ…
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 20:52:12.14 ID:d5Z2lR7Y0
コンマ運ないなぁ
411 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 21:12:18.28 ID:0DX3imQ30

 それでも先手は十分に取れる。ここまで来たらやってしまうしかない。

 相手よりも一歩先に踏み出して、斬りつける!


キリカ「はぁっ……!」


 ――それで押し切れればよかったんだけど。

 また黒いものが振り撒かれて目をつむって、使い魔の機械仕掛けの腕が直撃して体勢を崩してしまう。


キリカ(何かかかった!?)

キリカ「痛つ……――」


キリカ(くそ、重くて動きづらい……これで囲まれたら…………!)


 今からでも一旦体勢を立てなおさないと。

 まだ動きに支障が出るほどの傷じゃない。

 これでもまだ一対一で見れば速さで相手より劣ることはないんだ。



キリカ 魔力[120/120]  【状態:鈍足・負傷(小)】
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


敵:使い魔Dora×3

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。

 下1レス
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 21:16:28.35 ID:zkRcy5umO
意地でも1
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 21:18:27.30 ID:d5Z2lR7Y0
今度こそ良い安価来て欲しい
414 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 21:28:51.89 ID:0DX3imQ30


 ……拳を握る。

 こうなったら意地だ。


 下1レスコンマ判定
【現在の戦況 12】
有効度0~99

+一桁0クリティカル
+鈍足-10
+88以上撃破
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 21:29:28.21 ID:d5Z2lR7Y0
こい!
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 21:29:53.03 ID:zkRcy5umO
倒した?
417 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 21:48:44.04 ID:0DX3imQ30

 ……でも、握った拳は振り上げることすら叶わず。

 振り撒かれる錆に埋もれていく。


 液体が浸って虹色に反射する地面に膝をついて、ツンとした匂いが鼻につく。

 使い魔のうちの一体が錆を完全に落として姿を変える。

 その姿には見覚えがあった。私が以前かなり苦戦した使い魔だった。


キリカ(この状態であれにどつかれたら……死ぬんじゃないかなあ)


 使い魔だけの結界でこのざまなんて、すっごい情けない。

 これで負けたら、みんなになんて説明したらいいんだろう。



 ――諦めかけた時、突如として立ちはだかっていた影が消えて視界が明るくなる。

 バイクの使い魔が縦に割れて、粒のように消えていく。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 21:51:29.53 ID:d5Z2lR7Y0
助っ人来てくれたか…
419 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 22:04:17.38 ID:0DX3imQ30

 まさに一刀両断。私とはまるで違う戦い方だった。

 その場に現れた魔法少女は、残りの鈍足な黒い使い魔を次々と重い一撃で綺麗に引き裂いていった。


 そして、最後に私に向けて斧が振り上げられる。

  この人にとっては私もあれと同じ? この人にやられちゃうんならまだ納得できるかな。

 ――――そう思ったけれど、その腕は振り下ろされずに止まった。


キリカ「…………」

小巻「……元から黒いのに、錆だらけで真っ黒よ」


 彼女に腕を掴まれた頃には、やっと錆とその重さが消えかかっていた。

 そうなればもう自力で立ち上がれる。

 ガソリンのない方にまで歩いて、変身を解いた。
420 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 22:32:56.32 ID:0DX3imQ30

 ソウルジェムを翳して傷の治療をする。

 もう汚れた衣装は纏ってないのに、身体や髪に匂いがついている気がする。


小巻「……いっとくけど、あたしはこれであんたの分の昨日の借りは『返した』つもりだから」

小巻「なんであんなのに苦戦してんのよ」

小巻「あんたそんなに弱くないでしょう」

キリカ「昨日もあいつに言われたよ」

キリカ「ねえ、私は弱くなったの? ……なんで?」


 出来ることは増えた。経験だって今が一番ある。

 なのに、臆病だった時や、そんな自分を隠すように毛を逆立たせてた時よりも力が振るわない。

 それとも、心が欠けたまま幻想を見てた時の自分みたいに、何にも動じない容赦のなさがないから。


小巻「そんなのあたしが知らないわよ」

キリカ「…………」

キリカ「……そうだよね」


 ……あの自分もあのまま私の中にある。

 夢に見た、幼い子供の姿。


 本当は違う。あれは幼い頃の私ではない。

 欠けているから、残ったものだけを寄せ集めたら『足りない』姿にしかならなかったんだ。心も、身体も。
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 22:54:54.81 ID:N9FTMVjv0
安価運のなさがストーリーにまで悪影響を及ぼしたか
すんなり勝ててたらなぁ
422 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 23:03:55.24 ID:0DX3imQ30

キリカ「まだ何も言ってなかったから、一応謝っておくよ」

キリカ「……この前はごめんなさい」

キリカ「あ……もちろん、違う世界でのこともだけど!」

小巻「……そっちは一応もう聞いた」



キリカ 魔力[97/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]



1自由安価
2パトロールに誘ってみる
3帰宅

 下2レス
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 23:05:27.93 ID:N9FTMVjv0
2
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 23:09:19.19 ID:BwovhuvJ0
ゲームオーバーになったらどこからやり直すのがいいかな?
安価↓
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 23:20:02.34 ID:zkRcy5umO
2
426 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/07(土) 23:57:18.66 ID:0DX3imQ30

キリカ「パトロール中なら私もついていってもいい?」

小巻「……ところであんた、使い魔も倒しに行くの?」

小巻「わざわざ使い魔の結界にやられに行くのはやめてほしいんだけど」

キリカ「……別にやられにいくつもりじゃないんだよ」

キリカ「一人じゃ苦戦するのは確かだけど……使い魔にまでやられそうになるとは思ってなくて」


 そう言うと、彼女はまるで呆れたようにため息をついた。


小巻「…………わかったわよ」


 そして、同情したように、あまり乗り気ではなさそうな返事を返してくれた。

 ……そんなに私、情けなさそうな顔してたのかな。



 行く場所
1公園
2通学路
3駅
4病院
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
・廃工場[現在地]
9立体駐車場
10風見野

11自由安価

 下1レス
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 00:00:59.57 ID:DmIo3mNK0
8
428 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 00:10:38.62 ID:4d8CNqUI0

 とりあえず二人で並んで移動しているけれど、相変わらず会話がない。

 なんていうか、ほっといたら死にそうだから拾ってやったみたいな……


 ……工業地帯を川沿いに南に進むと、高い鉄塔が見えてくる。

 野良猫の居たところの小川と比べて、こっちのは大きいけれど大分汚い。



 下1レスコンマ判定
0~20 使い魔
21~40 魔女
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 00:18:57.61 ID:DmIo3mNK0
430 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 00:31:07.46 ID:4d8CNqUI0

小巻「居ないわね…………」


 歩いてる途中で、どっちに進もうか方向が別れて『あ』と同時に声を上げる。

 というか、今まで碌に話し合わずにここまで来れたのがむしろすごい。


小巻「どこに行こうとしてんの」

キリカ「どっちでもいいよ」



1自由安価

 下2レス
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 00:39:24.51 ID:ZWZVgxkz0
杏子と知り合いなのか聞いてみる
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 00:46:28.13 ID:zjFs8pdl0

追加で名前を教えてくれないかと頼む
433 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 01:18:01.80 ID:4d8CNqUI0


 少しの間ぎくしゃくと譲り合って、一つの方向に歩いていく。

 ……空気の重さに先が思いやられた。

 そもそも私もこの人の名前知らないし、多分相手も私の名前を知らない。


小巻「…………この間の人たちとはその『別の世界』で知り合ったの?」

キリカ「うん……まあ」

キリカ「杏子とかは長い事魔法少女やってるけど……知ってる?」

小巻「名前くらいは。グリーフシード強盗の常習犯でしょ」

キリカ「……今はそんなことないと思うけど」


 ……荒れてた時代のことか。

 そういえばマミも言ってたっけ。良い噂を聞かないって。


キリカ「……ところで、名前、教えてもらってもいい?」

小巻「……浅古小巻」

キリカ「私のことも知らないよね。私は呉キリカっていうんだけど……」


 曖昧な自己紹介をした後はまた静かな雰囲気に戻る。

 …………この人は恨んでないのかな。さすがにそんなことを直接聞くのは聞づらくて。


 ふと同時に足を止めた。向こうも魔力の気配はわかるらしい。
434 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 01:18:31.23 ID:4d8CNqUI0
-----------------------
ここまで
次回は8日(日)18時くらいからの予定です
435 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 18:13:42.54 ID:4d8CNqUI0
―人食いの魔女結界



 ……結界の中に進入すると、植物で覆われた景色が辺りに広がっている。

 この魔女は見覚えがあった。


 使い魔は結界内の景色に紛れ、そこかしこの植物が全部怪しく見えてしまう。

 結界の奥では大きな人食い植物がその口から使い魔となる種を噴き出し続けている。


小巻「斬っても斬っても沸いてくるわね……」

小巻「あたしが大きい一撃を用意しておくから、周りのはあんたが斬って」


 そんな無茶ぶりな!

 確かに小回りが利く武器じゃないのはわかるけど……



キリカ 魔力[97/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


仲間:
小巻 状態:正常


敵:魔女Rafflesis
  使い魔Groth×??

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)

 下1レス
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 19:02:18.83 ID:zjFs8pdl0
10+1
437 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 19:45:34.37 ID:4d8CNqUI0

キリカ(周りのって、どんだけいると思ってんの……!)


 辺りに阻害の魔力を流して、伸びてくる蔦を斬る。


 刃が当たれば蔦は避ける。けど、彼女も言ってたように、斬っても減っている気がしない。

 それどころか使い魔は増え続けている。


 ……とりあえず、サポートをするなら前に出て道は確保しないといけない。

 けど、動きを合わせるには慣れも信頼も足りなすぎる。ただでさえ調子だってよくないのに。


キリカ「……!」


 不意に後ろから伸びた蔦が腕に絡んだ。

 斬り損ねて不意を突かれたわけじゃない。

 私の身体、肩のあたりに植え付けられた『種』から伸びてきてるんだ。
438 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 20:02:11.16 ID:4d8CNqUI0

 振り切るように力任せに前に向けて腕を振るう。

 ぶちぶちと蔦の切れる音が響く。

 それでも蔦の伸びるスピードのほうが速い。すぐにまた伸びてくる。


キリカ(長引かせたらまずいな……)


 そうして動きが鈍ると、そこを狙われて更に身動きが取れなくなる。

 ――――その時、使い魔の群れが一筋に裂かれた。


小巻「あーもう、融通効かないわね……密集してんのはあたしでも倒せるわよ!」

小巻「もっと細かい時だけでいいから!」


 種と蔦はむしり取ってくれた。

 やっぱり元から取らないと駄目らしい。



キリカ 魔力[90/120]  状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害(魔力-7/1ターン)】
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


仲間:
小巻 状態:正常


敵:魔女Rafflesis
  使い魔Groth×??

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)

 下1レス
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:07:20.01 ID:zjFs8pdl0
12小巻に火とか出せないか聞く

これって植物だから、火なら燃やせるんじゃない?
440 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 20:28:01.22 ID:4d8CNqUI0

キリカ「ごめん……つい躍起になった」

キリカ「だって増えてくんだもん。一気に火とかで燃せたりしたら楽そうなんだけど」

小巻「……で、できんの?」

キリカ「無理だけど」


 今度ほむらに爆弾の作り方でも聞いてくるかな……


小巻「……思ったんだけど、アンタ、負け癖でもついてるんじゃない?」

小巻「せいぜい『この世界』じゃ数日の新人でしょ。なのに記憶はいくつもあって、ついてってないっていうか」

小巻「そんでどっかで上手くいかなかったから、それが癖になって意地になってるとか」

キリカ「…………」


 ……なんだかんだでまともに考えてくれてたんだ。

 さっきといい、意地になってるのはそうなのかもしれない。

 色んな世界での経験が統合されて、戦い方は増えた。心持も変わった。ただ、まだそれを活かすのに慣れてないだけ。


キリカ「……参考にしてみるよ」



キリカ 魔力[90/120]  状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害(魔力-7/1ターン)】
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]


仲間:
小巻 状態:正常


敵:魔女Rafflesis
  使い魔Groth×??

1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近〜中距離までカバーする。
 b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
 c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
 b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)

 下1レス
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 20:35:59.34 ID:j0p9eg1gO
8
442 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 20:52:56.86 ID:4d8CNqUI0

キリカ「……こっからいける?」

小巻「何が?」

キリカ「私が辺り一面一掃するから」



 下1レスコンマ判定 戦況
有効度0~99

+一桁0クリティカル
+補正 自[射撃Lv2]*3

80以上/『クリティカル』で消費10・射撃LvUP
60以上で消費20
40以上で消費30
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:54:37.83 ID:lt/YJ/PP0
てい
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:54:54.07 ID:zjFs8pdl0
お願い!
良い安価来て!
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:55:43.53 ID:zjFs8pdl0
>>443
よくやった!
446 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 21:17:10.87 ID:4d8CNqUI0

 上空に薄く魔力を張り、そこから小さめの刃の雨による射撃を開始する。

 目の前を塞ごうとする使い魔を刃の連射で素早く撃ち落としていく。


 魔女への『道』が開くと、小巻は一気に駆け出した。


小巻「――――それっ!」


キリカ(……こういうところは純粋にすごいと思うけどなぁ)


 使い魔だろうと魔女だろうと、彼女は一撃で裂いていく。

 なにより私と違って迷いがない。

 私は……前より心は落ち着いたけど、やっぱり。



★[射撃Lv2]→[射撃Lv3]


キリカ 魔力[73/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

・人食い[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv3]
447 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 21:28:11.16 ID:4d8CNqUI0


 結界が消滅して、変身を解く。

 魔女の落としたグリーフシードを拾って、その辺の植え込みに腰掛けた。

 彼女は隣りに立ったままだ。……そのあたりが育ちの違いなのかもしれない。


キリカ「……やっぱり、戦うのって苦手だわ」

小巻「何言ってんのよ、今更」

キリカ「うん、今更、だね…………」


 今になって私の弱いところなんて見せたくない。

 特にこの人には。


キリカ「……あ、さっきのグリーフシードだけど」



1私がもらってもいい?
2君が持っていいから
3自由安価

 下2レス
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 21:31:41.63 ID:zjFs8pdl0
半分には出来ないから今ここでお互い浄化しよ?
残った分はどうする?
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 21:35:36.92 ID:j0p9eg1gO
450 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 21:55:59.79 ID:4d8CNqUI0

キリカ「半分には出来ないから今ここでお互い浄化しよっか」

小巻「アンタの方が魔力使ってるんじゃないの?」

キリカ「まあそうなんだけど……」

小巻「……そこまでケチくさいことは言わないから先使ったら?」


 ……お言葉に甘えて先に使ってみる。

 残ったのは半分くらいだ。残りを彼女に手渡す。


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv3]


小巻「ちょうど半分くらいじゃない。残りはもらっていいならもらうけど」

キリカ「そうだったね。どうぞ」


 ……そろそろ日が落ちてくる。

 私も昼過ぎからずっと歩いてきて疲れてきた。そろそろお開きにしようか。



1自由安価
2GS回収
3帰宅
4とりあえずお礼

 下2レス
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 22:02:44.46 ID:zjFs8pdl0
4のあとまた今度一緒に魔女狩りをしないかと誘う

今日はありがとう、助けてもらったし助言もくれたから少し心が落ち着いた気がするよ
気が向いたらまた今度一緒に魔女狩りを出来ないかな?
あと何かあった時のために連絡先交換できないかな?
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 22:08:22.46 ID:j0p9eg1gO

小巻に縄張りの事を聞いてみる
小巻の縄張りって見滝原だっけ?それとも隣の風見野?

453 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 22:57:43.73 ID:4d8CNqUI0

キリカ「今日はありがとう。助けてもらったし、助言もくれたから、少し心が落ち着いた気がするよ」

キリカ「君さえよければ……だけど、気が向いたらまた今度一緒に魔女狩り出来ないかな?」

キリカ「……ていうか、小巻の縄張りって見滝原だっけ?」

小巻「あんまり気にしたことないわね。うるさい奴はうるさいみたいだけど……」

小巻「普段は学校や塾のあるほうの街で活動してることもあるわ」


 ……なるほど、掛け持ちしているタイプか。

 どおりで普段名前を聞かなかったわけだ。向こうにもそれで受け入れられてるのかな。


キリカ「……あと、何かあった時のために連絡先交換できないかな?」

キリカ「昨日も探してたんだよ。織莉子が君が危ないって言って」

小巻「……」


 そう言うと、やっぱり『織莉子』の名前に小巻は反応した。


キリカ「……私の事も、だけど、織莉子の事はまだ恨んでる?」

キリカ「もし許せる気があるなら、話すのは君からじゃないと無理なんだよ」

キリカ「許して友達になってほしいなんて、さすがに自分から頼めないから」

小巻「だからあんたからあたしに頼んでるの? 随分とあいつのために世話を焼くのね……」

キリカ「世話を焼く、かぁ…… まあ、そうかなぁ……」


 織莉子だって一人じゃできないことはたくさんある。

 前までは気づかなかったけど、むしろそんなところだらけなのかもしれない。

 ……あの人は見かけよりもずっと弱い。
454 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 23:13:58.18 ID:4d8CNqUI0

小巻「……失望したっていうのはあるかな」

小巻「けど、一応昨日のことで少しは気持ちに決着がついたから」

小巻「それにちょっと前、あいつから頼まれたことならあるのよ。『友達になってほしい』って」

キリカ「……そうだったんだ」


 織莉子はああ言ったけど、小巻がそれを断ってないなら本当はもう二人は友達だった。

 でもその矢先がアレ。


小巻「本当はあいつには勝手な憧れがあったんだ。……あいつには絶対内緒ね」

キリカ「……うん、内緒」


 植え込みから立ち上がってスカートをはたく。

 くすっと笑って視線が交わった。


 …………そうして、連絡先を交換して私たちは別れた。
455 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 23:42:01.00 ID:4d8CNqUI0
―自宅


 家に帰るとちょうど夕飯前くらいだった。良い運動と外出にはなった。

 けど、結構疲れたな。怪我は魔法で治せても、疲労までは完全には治せない。


キリカ(あ、髪がまだガソリン臭い……早くお風呂入ってこようっと)


 着ていた服を洗濯かごにやって、シャワールームに入る。

 ああやって変な場所ばっかり探し回って戦ってた後だからこそ、こうしてゆっくりする時間が心地いい。


QB「やあ、今日は……」

キリカ「わーっ!? なんで入ってきてるんだよ!」

QB「きゅブッ」


 慌てて顔面にシャワーをぶっかけてやると、キュゥべえはしぶしぶ出て行った。

 …………それから部屋に戻って髪を乾かしながら、キュゥべえに無言で使用済みのグリーフシードを投げつけてやった。
456 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/08(日) 23:51:10.65 ID:4d8CNqUI0

キリカ「…………」

QB「……そう怒らないでくれないかな。僕は人間の裸を見たところで何とも思わないよ」

QB「そもそも別に声をかけなかっただけで、着替えや入浴の最中に居合わせることだって普通に……」

キリカ「…………死ね」

QB「まあ、それで殺された個体も居ないことはないね。入浴中は声をかけないように注意しておくよ」


 ……駄目だこいつ、全然反省してない。



1自由安価
2挨拶だけならもう帰ってよ
3翌日へ

 下2レス
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 23:55:56.96 ID:j0p9eg1gO
キュウベェは信用出来ないけど、戦い方のアドバイス位はしてくれるかな?
あんまり気乗りしないけど、ちょっと相談してみよう
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 00:04:39.62 ID:h4/pS8Ag0
「君が来るということは何か問題事かい?」+2
の後↑
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 00:10:30.16 ID:R72DMFlZO
↑あとキュウベェに説教
君は女の子の側にいるくせに女心を全く理解してないね
君はデリカシーって言葉の意味を理解出来ないのかい?
あと反省してるようには見えないし何かムカついたから罰を与えよう
マジックで眉毛描いてやる!
うわぁ……全然似合わないしミスマッチすぎだ、キモ
460 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 00:32:06.32 ID:FFZVNScd0

キリカ「あんたが来るってことは何か問題事? 疫病神。挨拶だけならもう帰ってよ」

QB「まあそうだね、グリーフシードも回収したしもう帰ることにするよ」

QB「……あと一応みんなには伝えたから君にも伝えておくけど、志筑仁美が家出したらしい」

キリカ「! ……まだ見つかってないの?」

QB「今彼女の家が大慌てで捜索してるところだ」

QB「すぐ見つかるとは思うけれど、僕としてはあまり思いつめてほしくはないね」

QB「君からの質問は以上かい?」

キリカ「……仁美については。じゃあ、気乗りしないけど一つ相談。私の戦い方についてアドバイスとかない?」

QB「戦い方についてか。近距離から遠距離までカバーできるようになっているね」

QB「一つの方法で責めて手が詰まったら、一旦体勢を立て直すのも手じゃないかな」

キリカ「……うん。意外と参考にはなるね。一応ありがとう」

QB「どういたしまして」


*「夕飯出来たから下りておいで」


 ……ちょうど会話が一区切りつくと、

 ノックの音がして、呼ぶ声が聞こえた。


*「話し声が聞こえたけど、通話中?」

キリカ「ううん、もう行くよ。話し終わったから」


キリカ「…………」


 ……織莉子は結局仁美ちゃんとは話せなかったんだろうか。

 ああ言ってたってことは、キュゥべえも見つけられてないんだろうけど。

 もし見つかったら契約の危機だ。


キリカ(仁美ちゃん、大丈夫かな……)



―10日終了―


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv3]



・仲間

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv3] [射撃能力Lv20]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]


まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
461 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 00:34:31.11 ID:FFZVNScd0
----------------------
ここまで
この話のキリカは戦闘シーンになると要所要所でコンマに恵まれてない気がする…

次回は9日(月)19時くらいからの予定です
462 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 15:26:30.42 ID:FFZVNScd0
------------------------------
リクエストじゃないけど前に描いた落書きが出てきたので投下
うたたね中のゆま+キリカ

https://i.imgur.com/ZCWYIdD.png
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 19:17:19.58 ID:KrvY0uyy0
>>462
ほうほう、さやかが写真に撮ったシーンですか
464 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 19:25:48.00 ID:FFZVNScd0
―11日 自宅 朝


キリカ「……やっと一人に戻ったか」

ほむら「あ、金曜のことはありがとうございました」

ほむら「巴さんも家事を再開しはじめたので、佐倉さんたちも一応満足したみたいで」

キリカ「うんうん。よかったー、毎日来られたらうちのエンゲル係数が死亡フラグだもの」

ほむら「それに、今はあまり家を空けるわけにはいかないといいましょうか……」


 ……今朝は朝食を作ってる最中にほむらが来た。

 本当は、仁美のことを聞いて、朝からどうしようかとは思ってたんだけど……

 少しの間無断で外出しただけでもあんな調子だった。まどかとかだって、学校そっちのけで探してたっておかしくない。


キリカ「……でも、呑気にお味噌汁なんて作ってる場合かなぁ」

ほむら「今日は何のお味噌汁ですか?」

キリカ「大根とほうれん草。もうすぐできるよ」

ほむら「待ってました!


 完成した料理を皿に盛って、テーブルに並べていく。

 私が手伝ったのはいつものお味噌汁とサラダくらいだけど、ほむらはやたらとこれを気に入っている。



1自由安価
2仁美ちゃんのこと…聞いてるんだよね?
3あれから何か自分で作ってみた?

 下2レス
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 19:27:18.20 ID:8/ARbfFY0
3
安価↓
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 19:29:01.09 ID:KrvY0uyy0
3+2
登校中にまどかかさやかに連絡を取ってみる
467 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 19:45:08.67 ID:FFZVNScd0

キリカ「ほむらはあれから何か自分で作ってみた?」

ほむら「お味噌汁、作ってみたんですよ。お魚の味噌汁です」

キリカ「お魚『と』味噌汁じゃなくて?」

ほむら「はい。お味噌汁って、お魚で出汁を取るんですよね?」

ほむら「だから合うかと思ったんですが、なんだか苦くて……内臓は先に取っておくべきでしたね」

キリカ「…………」


 ……やっぱりまたやらかしてた。

 ていうかなんの魚だよ。


キリカ「いや、ちゃんとやれば合うとは思うけど……」

キリカ(この子にはもうお魚は触らせないように注意しておいたほうがいいんじゃないかな……)
468 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 20:00:19.80 ID:FFZVNScd0

 ……こうしてると、やっぱりほむらはどっか呑気に思える。


キリカ「ほむら、仁美ちゃんのこと……聞いてるんだよね?」

ほむら「あ、はい! それは……」

キリカ「?」


 ……ほむらが不自然にこっちを見て、それから“テレパシー”を送ってくる。


ほむら『……ひとまず志筑さんのことは任せておいてくれませんか?』

キリカ『何、どういうこと? わざわざテレパシーで言うこと?』

ほむら『キュゥべえにも知られたくないので。志筑さんなら今は――』

ほむら『織莉子さんのところで保護しているところですから』

キリカ「えっ……」


ほむら「ごちそうさまでした!」


 ……ほむらがそう挨拶をして、箸が止まっていたことに気づく。

 私も早いところ食べて支度しないと。
469 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 20:13:06.34 ID:FFZVNScd0


 ……家を出て、二人で通学路を歩く。

 いつも通りの道だけど、テレパシーで話しながら歩いているのが微妙な雰囲気だった。


キリカ『……保護って、仁美ちゃんの家の人は知らないんだよね?』

キリカ『織莉子の事は良く思ってないだろうし、バレたら大問題なんじゃ』

ほむら『そうですね。保護っていうか、家出の手助けともいえる状態ですけど……』

ほむら『……やっぱり帰りたくないと言うので。下手に帰すよりは安全かなぁって』

キリカ『それは確かに……』


 いつもの待ち合わせ場所に着いたけど、そこには二人の姿もない。


キリカ『まどかたちには知らせた?』

ほむら『いえ、これからです』


 連絡くらいは取っておいたほうがいいかもしれない。

 そう思っていると、向こうから少し沈んだ様子の二人が歩いてきた。
470 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 20:39:50.69 ID:FFZVNScd0

キリカ「……! おはよう」

まどか「あ……おはようございます」

さやか「まどかから仁美のこと聞きました。仁美にも素質があるって」

さやか「織莉子さんとか家のことで悩みがあって、家出までしたって……」

さやか「昨日はあたしたちも探してたんですけど、こっちでも探すから学校にはちゃんと行けって釘刺されちゃって」

ほむら「そ、それ志筑さんの家から?」

キリカ「……結構大がかりに探してるの?」

さやか「こんなときに誘拐とかなったら大変ですからね」

キリカ「……あー、そーだね」


 今の状態も誘拐っちゃ誘拐になるのかなぁ。


 ……二人からあっち側の事情を一通り聞くと、

 ほむらがさっきみたいにテレパシーでこっちの事情を伝えた。


ほむら『――――……ということで、とりあえず内密にお願いします』


 といっても、一方的な話しかできない。

 魔法少女じゃない二人はキュゥべえの中継がないとテレパシーを使えないんだ。


 ……テレパシーばかりというのも不自然だ。

 それからは普通の世間話に切り替えて学校に向かった。
471 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 20:58:20.11 ID:FFZVNScd0
――――
――――

昼休み 屋上


 午前の授業を終えると、今日もいつもみたいに屋上でお弁当を広げ始める。

 ここに来てから仁美ちゃんがいないのは初めてだった。


マミ「……なんか今日、ヘリ飛んでるの多くない?」

まどか「仁美ちゃんちのですね」

キリカ「めちゃくちゃ大がかりだね……」


 最初は普通に世間話をしていたものの、ヘリの音にかき消されて何度目か会話が途切れた。


ほむら「早めに教室戻ります?」

キリカ「そうだね……ところで、今日は放課後は?」

マミ「私は魔女狩りにでも行こうかなって。志筑さんを探すついでに」


 あんまり全員で集まってると怪しまれそうだから。

 ……マミからそんなテレパシーが聞こえた。


キリカ「……私たちは久々に部活だよ」

キリカ「それが終わったらちょっと織莉子の家に寄ってみようかな」


 マミが学校に来たのも普段通りを装ってのことらしい。織莉子も今頃は学校だ。

 ならこっちも最初に決めてた通り普通に過ごそう。



1自由安価
2さやかのケーキについて
3昨日のQBのことについて愚痴

 下2レス
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:00:47.44 ID:8/ARbfFY0
2+3とか?
安価↓
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 21:05:53.69 ID:KrvY0uyy0

追加でほむらに自分がまた料理を見るまで魚使用禁止令
あと出汁を取るのには少量の昆布か鰹節で十分と話す
474 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 21:30:19.29 ID:FFZVNScd0

キリカ「ところでさやかのケーキは? 退院いつになるかってもう教えてもらった?」

さやか「はい! それに合わせてパーティしようってことになって、今色々と計画中です」

さやか「ほら、デコレーションもちょっとは上手になったんですよ?」

キリカ「おー」


 さやかがスマホで写真を見せてくれた。

 みんなで覗き込んで、次々に感心の声が上がった。


マミ「順調ね。教えてよかったわ」

さやか「写真じゃ伝わらないですけど、味のほうももちろん良くなってるんですよ? 秘伝レシピのおかげですね!」

キリカ「それに比べてー……」

ほむら「うっ、なんですか」


 ……ほむらをじとーっと見てみる。
475 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 21:42:55.25 ID:FFZVNScd0

キリカ「……ほむらは私がまた料理を見るまで魚使用禁止令ね」

キリカ「アレンジしたら失敗する典型じゃん! 私にも『教えてよかったわ』って言わせてよ!」

マミ「あぁ、昨日の……思い出しただけで口の中が生臭苦くなりそう」

マミ「もう当分お魚食べられないかも」


 ……みんなにも深刻なトラウマを与えていたようだ。

 あれ? 『昨日の』ってことは、まさか仁美ちゃんまでその被害に遭ってる?


キリカ「出汁を取るのには少量の昆布か鰹節で十分だから」

ほむら「み、身は!?」

キリカ「もったいない気はわかるけど、鰹節を長く煮すぎると雑味が出るよー。魚丸ごと一匹は論外」

キリカ「ていうか普通に顆粒出汁使っていいよ」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 21:46:38.03 ID:KrvY0uyy0
水○どう○しょうで大泉がユーコンで作ったグレーリング飯みたいなものか
477 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 22:06:31.49 ID:FFZVNScd0

さやか「ほむら、まーたやらかしたの? 何作ったのかすっごい気になるんだけど」

ほむら「お……お魚の味噌汁です」

まどか「お魚の……味噌汁? 漁師町で出てくるのみたいなのかな……」

キリカ「……ほむらはそれは目指してないと思う」

マミ「写真撮っておけばよかったわね……なかなかのインパクトよ、あれ」


 なんとなく想像はついたものの、あまり見たくはない。

 ……お昼を食べ終わって立ち上がる。今日は早めに戻ろう。


キリカ「あ……あとさ、キュゥべえには注意したほうがいいよ。いつ覗かれてるかわかんないから」

キリカ「もう聞いてよ! 昨日なんてお風呂覗きに来たんだから」

キリカ「しかもぜんっぜん反省してないし!」

ほむら「えー……」

さやか「うっわ、きっしょ! 最悪じゃん!」

まどか「わ、わたし見られてないよね?」

マミ「……ええ、注意しておくけど」


 ……ドン引きする三人の隣で、マミはどこか目を逸らして微妙な反応をする。


さやか「マミさん、どうしたんすか?」

マミ「ええ……ちょっとね……」

マミ「みんなの反応を見て、普段から一緒にいて慣れすぎてたなぁって……」

キリカ「……あー」


 ……確かにマミは無防備すぎるなって思ってたけど。
478 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 22:33:32.29 ID:FFZVNScd0


 ……三年のフロアの廊下を歩きながらマミをなぐさめる。


マミ「考えてみればおかしいわよね?」

マミ「だって、今まで足元に居ても気にしてなかったし……前は一緒にお風呂入ったりとか……はあ」

キリカ「まあまあ、そんなに落ち込まないで」

マミ「……なんか、今になってすっごいムカついてきた」


 死んでも治らないっていうか、

 それで今までも殺されてきてるらしいのに反省する気もないんだからどうしようもない。


 長いこと魔法少女やってるマミが一番の被害者か。


キリカ「あんなのにムカつくだけ損だよ。向こうは『何とも思わない』とかスカしてるんだから」

キリカ「……だからって絶対許さないけど」

マミ「…………そうね」


 とりあえずそう考えることにして、もう一回マミのことを励まして一旦別れた。
479 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 22:56:43.70 ID:FFZVNScd0
――――
――――


 放課後になると、久しぶりの部室に向かった。

 私が一番乗りだったらしく、珍しく先生以外誰もいない。


キリカ「……こんにちは」


 そこそこ人が居ればわざわざ挨拶することもないんだけど。

 一足先にテーブルの隅の席に腰掛けて荷物を置く。


 ……今日は家庭科の授業があったから、ここに来るのは数時間ぶりだ。

 だけど、授業で来るのと部活で来るのはやっぱり少し雰囲気が違う。


キリカ「!」


 暫く一人でいると、廊下の方から話し声と足音が聞こえた。

 やがて近づいてくる。


まどか「キリカさん、待たせちゃいました?」

ほむら「まだあんまり人いませんね……」

キリカ「そこまで待ってないよ。さやかも一緒なの?」

さやか「あたしもちょっとだけ様子見に来ちゃいました! 完全に部外者ですけど」


 知り合いが来て、一気に賑やかになったみたいだ。


キリカ「まどか、ちょっと来て」

キリカ「ほむらはちょっとさやかと話でもしながら準備しててよ」

ほむら「はい」

さやか「ん、なになに?」
480 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 23:11:23.14 ID:FFZVNScd0

 まどかと二人になると、例のものを取り出して見せて手渡した。


キリカ「はい。これまどかにプレゼント」

まどか「! これって……」


 最近制作を再開した、ピンク色のサマーセーター。


キリカ「前から作ってたやつだけど、まどかに似合いそうだから少しサイズを小さくして完成させてみたの」

まどか「あ……もしかして、前身長のこと聞いたのもそれですか!?」

キリカ「150でしょ? ゆったりした作りだし、成長しても大丈夫だよ」

まどか「ありがとうございます! もう完成してたんですね……可愛いです」

キリカ「ふふ、よかった」


 紙袋ごとまどかに手渡して、テーブルのほうに戻る。

 そろそろあっちも準備が整ってる頃だろう。


キリカ「今度着て見せてよ」

まどか「はい!」


 ……裁縫はしていても、今まで家族以外にプレゼントなんてはじめてだった。

 とりあえず、喜んでくれて本当によかった。
481 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 23:14:20.43 ID:FFZVNScd0

 ……ほむらたちのほうを見てみると、ミシンのセットをしていた。

 けど、どっちかっていうとほむらのほうが教わってるみたいだった。


さやか「まどかー、ちょっと見てほしいんだけど」

まどか「え、なに?」

ほむら「はい、ちょっとこの糸をどうしたらいいかが……」

まどか「ああ、それなら……」


 まどかがミシンのセットをしていく。

 ……さやかが手に持ってるものを見てみると、授業のやつかな?



1自由安価
2……さやか、もしかして居残り?
3こうなったらさやかも手芸部に勧誘してしまえ

 下2レス
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 23:21:08.38 ID:R72DMFlZO
2+3
さやかもさやかって部活動してるの?
快活なイメージあるから運動部に入ってるのかな
入ってないならさやかも手芸部に入らない?
裁縫も出来るようになれば女子力もさらにアップするよ?
手編みの手袋とかマフラーを上条君に編んであげれば喜ぶと思うけど
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 23:23:17.90 ID:R72DMFlZO
文章が変になってる……
安価↓
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/09(月) 23:38:11.23 ID:h4/pS8Ag0
2+3
アームニッティングって知っているかな
道具無しに手だけで編めるんだよ
485 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 23:59:23.82 ID:FFZVNScd0

キリカ「……さやか、もしかして居残り?」

さやか「いや、どうせならってことでちょっとだけやろうって!」

さやか「ホントここだけなんですよ。あとここだけ縫えば完成なんです!」

ほむら「私は転入してからはじめて、遅れがありすぎて全然完成しなさそうなんですけどね……」

キリカ「じゃあほむらも今やんなよ。それにしても、エプロンかぁ……私の時とは違うね」

まどか「キリカさんの時はどんなだったんですか?」

キリカ「私の時は鞄だったよ」

さやか「にしてもさー、こんなの絶対使わないじゃん。なんかぺらっぺらしてるし」

さやか「使わないの作ってどうすんのって感じなんですけど」

ほむら「美樹さん……先生睨んでますから……」


 ……まあ、確かにその気持ちはわからないことはない。

 こうなったらさやかも手芸部に勧誘してみよう。


キリカ「さやかって何か部活入ってるんだっけ?」

キリカ「手芸部はどう? かけもちでも大丈夫だよ!自分の作りたいの作れば楽しいよ!」

さやか「入ってないです。色々勧誘は受けたけど、きついのやだし」

キリカ「そんならうちキツくないしぴったりだよ」

さやか「でもあたしこういうの苦手ですよ?」

キリカ「あー……慣れだよ! 手芸っていっても色々あるし」

キリカ「針がイヤなら編み物は? アームニッティングって知ってる? 道具無しに手だけで編めるんだよ」

さやか「あー、一応考えときます」


 ……うーん、あんまり反応は良くないかなぁ。
486 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/09(月) 23:59:52.69 ID:FFZVNScd0
----------------
ここまで
次回は11日(水)20時くらいからの予定です
487 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 20:19:19.88 ID:aGcZmZ0Y0

 ……ミシンのセットを済ませて縫い始めると、すぐに完成したらしい。

 本当にさやかの言ってた通り残りは少しだけだった。


さやか「やー、みんなありがとう!」

さやか「やればすぐなんだけど、ミシンとか準備が面倒でどうしても億劫になるっていうか……」

キリカ「ほむらは?」

ほむら「わ、私のはこの前やっと縫い始めたところで、結構先が長そうですし……」

ほむら「先生も出来るところまででいいとは言ってくれてるので」

さやか「でも手芸部なら居残りできる時間はいっぱいあるじゃん?」

ほむら「それはそうなんですけど……そうまでしてエプロンを完成させたいかは……」

さやか「だよね! わかる!」


 ……あんたもか。

 まあ、授業で作ったものなんて大半使ってないのは私も同じ。

 だったら作りたいものを作ったほうがいい、っていう気はするけれど……


まどか「今度の授業は食のほうだから、頑張ろう!」

さやか「調理実習なら裁縫と違ってその場で食べられるし」

ほむら「えっ……」


 ……でも、ほむらにとってはそっちのほうが苦手かもしれない。



1自由安価
2せっかくだからミシンで何か作ってみる?
3…調理実習では魚使うなよ
4織莉子の家に行ってみる

 下2レス
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/11(水) 20:26:19.74 ID:+nkZblye0
2+3とか
安価↓
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/11(水) 20:27:11.39 ID:BfBBsxLI0
>>482後半の内容でさやかを再勧誘+4、教室を出る際に3
490 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 20:58:48.51 ID:aGcZmZ0Y0

さやか「じゃ、あたしはそろそろ帰るかな」

キリカ「えー、ねえねえさやかも手芸部に入ろうよー」

キリカ「裁縫も出来るようになれば女子力もさらにアップするよ?」

キリカ「手編みの手袋とかマフラーを上条君に編んであげれば喜ぶと思うけど」

さやか「ええ、でもあたしの手編みなんて使い物になるかなぁ。あいつならもっと良いマフラーとか持ってるし」

キリカ「手作りってところに意味があるんでしょ」

キリカ「それに冬までにまだまだ時間はある! 登録費、年会費無料!」

さやか「年会費っていうか部費はともかく、登録費がかかる部活は聞いたことないですよ」

まどか「まあ、入っておくだけタダだよね」


 帰る前にさやかを再勧誘してみたけれど、どうだろう。ちょっとは興味持ってくれたかな。

 ……さやかが使った後そのままのミシンを見てみた。


まどか「……ミシン片づけますか?」

キリカ「ほむらはなんか作ってみたいものとかないの?」

ほむら「ええと……いきなりまともなものが作れる気がしないし」

まどか「いきなりすごいの作ろうとしなくていいよ」

まどか「使うかわからない授業のエプロンだって、なにか作ったら練習になるから」

ほむら「じゃあ、もう少しだけ続きをやってみようかな……」
491 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 21:02:03.40 ID:aGcZmZ0Y0

 もう少しだけ作業してからミシンを片づける。

 それから私たちも出ることにした。


キリカ「……それと、ほむら」

キリカ「調理実習では魚使うなよ」

ほむら「ちょ、調理実習で魚なんてないですよ!」


 ……それならいいけど。

 最初私たちしかいなかった教室には、少しずつ人が増えてきていた。


―――
492 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 21:27:09.45 ID:aGcZmZ0Y0
―――
織莉子邸


ゆま「ヒトミ、もっとあそんでー!」

仁美「今度は何をしましょうか?」

ゆま「かくれんぼしよー!」

仁美「ま、またかくれんぼですか?」

ゆま「今度はヒトミがかくれて!ゆまが見つけるね!」

杏子「その辺にしとけよー。仁美おねーちゃんが困っちゃうだろ」

杏子「……まったく、よう付き合ってやるよな」

織莉子「あまり家を遊び場にするのはほどほどにしてほしいけれど……」


 二人が楽しそうにしている風景を少し離れたところから見ていた。

 ……織莉子にとってはそれを微笑ましいとはまだ思えかった。


杏子「ほらやっぱやりすぎると怒られるぞ。こいつ怒ったら怖いんだから」

仁美「そうなんですか?」

織莉子「……さあ、どうかしらね」
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/11(水) 21:29:43.65 ID:BfBBsxLI0
>>……織莉子にとってはそれを微笑ましいとはまだ思えかった。

思えなかった、かな?
494 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 21:34:16.78 ID:aGcZmZ0Y0
------------------------------------------------------
読み返してみると、そこそこ致命的な誤字脱字が度々あるんですよね
訂正ついでに>>492一行目は正しくは『美国邸』です
495 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 21:45:28.69 ID:aGcZmZ0Y0

ゆま「いちごさん、おこった?」

織莉子「別に怒ってないけれど」

杏子「まあでも、あたしはあんたのことは少し見直したよ」

杏子「見直したっていうか、今まで印象を誤解してたみたいだ」

ゆま「やー!」


 杏子は二人のほうに近づくと、ゆまの頭の上にポンと手を置いてわしゃわしゃと撫でた。

 それから仁美も、ゆまの頭にそっと手を置く。


杏子「あんた、意外と面白い奴じゃないか」

杏子「格闘のセンスもあるしさ、遊びの次はまた空き部屋のほうで訓練やるか?」

仁美「はい!」

織莉子「みんな元気ね……」


 ……そんな時、チャイムの音を確認して織莉子が立ち上がった。
496 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 22:17:57.72 ID:aGcZmZ0Y0

キリカ「こんにちはー。そっちはどんな感じ?」

織莉子「……仁美さんのことを聞いてきたの?」

キリカ「キュゥべえのことは今マミがひきつけてくれてるみたいだから」

まどか「あんまり集まってると怪しまれるって言われてるし、そんなに長居する気はないんですけど」

まどか「様子は少し見ておきたかったから」


 廊下の奥のほうに歩いていくと、その途中で三人と会う。

 杏子とゆま、それから仁美ちゃんも一緒に居た。どこかへ行く途中らしい。


仁美「あ……こんにちは」

杏子「おう、こっちはこれから『訓練』だぞ。あんたらも見にこいよ」

キリカ「訓練? 何の?」

ゆま「とにかくきてよ、ヒトミすごいんだから!」


 少し強引に手を引かれてついていく。

 廊下を進んでいくと、着いた先はあまり普段立ち入ったことのない部屋だった。
497 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 22:49:23.99 ID:aGcZmZ0Y0

杏子「よしっ、こっちにも一人加わってくれたし早速訓練といくか!」

仁美「よろしくお願いします!」

キリカ「えっ、もしかして訓練って格闘の? 家の中で!?」

杏子「外に連れてくわけにもいかないだろ?」

杏子「契約する前に、まずは一緒に訓練でもしてみたらどうかって提案したんだよ」

杏子「あたしなりの魔法少女体験コースってわけだ」

キリカ「そんな強引な……」


 杏子は当然のように言う。

 契約を止めるように説得するでもなく、むしろ訓練に付き合わせるだなんて。


 それに、格闘って……嫌な予感しかしないのは私だけだろうか。


杏子「せっかくだから手合せしてみろよ!」

仁美「よろしくお願いします!」


キリカ(うわー、やっぱり嫌な予感しかしないと思った!)
498 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 23:02:50.91 ID:aGcZmZ0Y0

杏子「ほら礼! 弟子同士礼儀正しく!」

キリカ「弟子って〜〜……」


 すでに相手は戦う気満々らしい。


キリカ「よ、よろしく……?」

仁美「呉さんも格闘のほうなんですね。ちょっと意外です」

まどか「ええ? どっちを応援しよう……でも仁美ちゃん契約はしてないし。あの、手加減してくださいね?」

キリカ「あ、うん。わかってるよ……」

まどか「仁美ちゃん、がんばって!」

織莉子「本気で拳を交えれば固い友情が生まれるのよね?」


 なぜか応援までアウェイ。

 荷物を隅に置いて、向かい合う。……今日は訓練とか戦う気じゃなかったんだけどなぁ。


 ――杏子の合図とともに、今日の格闘訓練がスタートする。



 下1レスコンマ判定 戦況
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分)
+補正 自[体術Lv2]*3
+補正 自[格闘Lv5]*1
+補正 相[体術Lv18]*-2
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 23:10:59.16 ID:7SDPkZCoO
キリカ愛してる
500 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 23:24:57.74 ID:aGcZmZ0Y0

仁美「いきますよ!」


キリカ(いや、そもそもこっち制服だし! スカートだし!)

キリカ(あれ? でもみんな戦う時もスカートか)


 よく気にせず戦えるな、私はスパッツがあるけど――

 ――ふとそんなことを考えてるうちにも、次から次へと仁美の攻撃は迫ってくる。

 戦いが始まるとそんなこと考える余裕はなかった。


 力自体はもちろん加減するつもりだったけど、

 動きについていけなくてあっさりと劣勢に持ち込まれてしまった。


キリカ「ちょっ、ちょっとちょっとタンマー!」

織莉子「……決着ついたわね」

杏子「だな」

ゆま「はらぱん!はらぱん!」

キリカ「やめて、食べたものとか魂とか出ちゃうから!」


 ……下手に勝負が拮抗して腹にパンチとかもらってダウンするよりはよかったのかもしれない。

 仁美は勝負が終わるとまた礼儀正しく挨拶をしてくれた。
501 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/11(水) 23:32:13.85 ID:aGcZmZ0Y0

杏子「これで三連勝だな」

キリカ「んぐぅ…… 三連勝って、杏子にも勝ったの?」

杏子「あたしだって手加減した!」

キリカ「じゃあムキになるなよ。あと誰?」

ゆま「ゆまもたたかったよ」

織莉子「さっきさやかも来てたけど、惨敗してたわ」

キリカ「またやられたのか。ちょっと見てみたかったなぁ……」


 ……でも、この前会った時と比べて元気になったように見える。



1自由安価
2リビングでお菓子でも食べようよ
3実は織莉子も意外と体術とかできるんじゃ?

 下2レス
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 23:32:58.95 ID:3DjZIC8Q0
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:13:21.60 ID:qwRaTXGFO
安価↓
504 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 00:18:38.91 ID:Yx+MxfNt0
----------------------
ここまで
次回は12日(木)20時くらいからの予定です
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:19:34.14 ID:tnIiOiKf0
506 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 20:50:47.20 ID:Yx+MxfNt0

キリカ「実は織莉子も意外と体術とかできるんじゃ?」

キリカ「仁美みたいに習い事やってたっておかしくないし、おまけに文武両道でしょ?」

杏子「おっ。織莉子も格闘訓練やるか?」

織莉子「な、何を言うのよ! 私なんて大したものじゃないわよ?」

織莉子「せいぜい一般人よりは少しマシってくらいよ……戦ったことあるんだからわかるでしょ?」


 確かにそんなに派手に動いてるところは見たことはないけど。

 だから気になるといえば気になるんだけどなぁ。


織莉子「ま、ましてや仁美さんに勝てるわけないじゃない?」

織莉子「そうだわ、折角だから下でお茶でも飲んでいったら? 喉渇いたでしょう」


 ……焦ってるな。


仁美「呉さん、改めてさきほどはありがとうございましたわ」

仁美「是非またご一緒させてください。今度は準備が整ってる時に!」

キリカ「えー、一緒にやるのはいいけど手合せはもう勘弁してほしいかなあ……」

杏子「何言ってんだ、今度はこっちで手合せするぞ。魔法少女同士ならエンリョなく変身して対戦できるだろ?」

キリカ「……杏子はちょっと遠慮してよ、力強いんだから」


 ……本当、訓練しに来たつもりではなかったんだけどなぁ。
507 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 21:09:55.61 ID:Yx+MxfNt0

 ……変身すると、仁美ちゃんが衣装をまじまじと見てくる。

 漫画とかよくハマるらしいから、こういうのも好きなんだっけ。


 さっきのは純粋な『体術』だけど、武器を扱っての格闘となるとやっぱり少し違う。

 手から直接出す爪の感覚は素手にも近い気もするけど、圧倒的に違うのはリーチだ。



 下1レスコンマ判定 『格闘』経験値
0~99
※結果を半分にしたものを加算(0=100、少数切り上げ)

現在Lv5 EXP:0/100
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/12(木) 21:14:47.38 ID:0gi1lph40
ほい
509 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 21:42:37.67 ID:Yx+MxfNt0

杏子「やっぱ久しぶりでちょっと鈍ってるんじゃないか?」

キリカ「そ、そんなことないよ! 経験だけなら今が一番あるんだし……」

仁美「佐倉さんのは華やかですけど、呉さんの衣装も落ち着いてて可愛いですね!」

仁美「眼帯がかっこいいです。でも、接近戦だと戦いにくくはないんでしょうか?」


 相変わらず仁美はまじまじと見てて、こういちいち素直に感想を出してくるから少し恥ずかしい。

 衣装のこともだけど、仁美は訓練の風景も真剣に眺めていた。

 ……でもその眼差しは自分の人生を賭けるような重いものじゃなくて、今はただ純粋に華やかなものに憧れているだけに見えた。


キリカ(……なるほど)

キリカ(杏子の狙いはそれか)


 頭ごなしに否定しても反発を強めるだけ。

 一旦こうして嫌なことを忘れて発散する場を作ったのは正解なのかもしれない。
510 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 21:50:32.21 ID:Yx+MxfNt0

仁美「ところで、佐倉さんは下何もはいてませんよね?」

杏子「はっ!?」

まどか「えっ……そうなの?」

杏子「ご、誤解されるような言い方してないか!? そりゃスパッツとかはないけど!」

キリカ「隙ありっ! 眼帯気になるならあげるよ、ちょっと本気を出すからね!」

仁美「!」

杏子「おい卑怯だぞ!」


 …………――


[格闘] 現在Lv5 EXP:19/100


★体術Lv2→体術Lv3


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
511 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 22:10:28.99 ID:Yx+MxfNt0


キリカ「――……疲れたぁ」


 あれからまた少し訓練をしてから、下に行ってお茶を飲んでいた。

 運動後にはぴったりだからって、蜂蜜入りのレモンティー。杏子はあんまり好きじゃないらしいけど。


仁美「お疲れ様です! 全部が楽しいってわけにはいかないのかもしれないけど、こうしてみてると楽しいです」

仁美「おかげで良い体験も出来ましたし」


 ……仁美は割と元気そうだ。


杏子「あんたもお疲れな。 昨日はマミとほむらが射撃も教えてたし、筋もいい」

杏子「契約しても強いんだろうな。その腕だけなら、一般人にしておくにはもったいないくらいだよ」

杏子「……なあ、今も契約したいって思うのか? 今のままでも楽しそうに見えるけどな」

仁美「…………」

杏子「こんなのは憧れてるくらいが一番いいんだよ」

杏子「契約しなくてもこうやって自分を出して笑ってられるなら、そのほうがいいと思わないか?」

杏子「結局、自分の勇気と行動次第ってやつなんじゃねえの」



1自由安価
2織莉子はあれから仁美とはちゃんと話せたの?

 下2レス
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 22:17:07.01 ID:BNOJcG+f0
2
安価↓
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/12(木) 22:17:59.58 ID:0gi1lph40
2+みんなにあの事(魔女化)の事実も話したほうがいいかどうか聞く
話した際に仁美には事実を知っている人の名前を告げて、それ以外の魔法少女には絶対に話してはいけない話す
話さないなら織莉子に今日登校したならどうだったか聞く
514 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 23:06:57.86 ID:Yx+MxfNt0

キリカ「……織莉子はあれから仁美とはちゃんと話せたの?」

織莉子「ええ、一応は」

織莉子「でも、会いに行っても会わせてくれなかったから」

織莉子「……仁美さんがこうして家出したのも私のせいね」


 織莉子はそう言って苦笑する。

 ……仁美は家のことと自分の意志を比べて、織莉子のほうを選んだんだ。

 けど、このままじゃただの家出のまま。


仁美「……私、家に戻ってみます。本当は、家のことも全部が嫌いなわけじゃないんです」

仁美「だから、戻って、ちゃんと認めてもらえるように話し合ってみます」

仁美「何も知らずに陰口を叩くような人たちなんて、叩きのめしてやりますから!」

仁美「契約を考えるのは、それからにしてみますわ……」

織莉子「……ええ。それでこそよ」


 これで一応仁美の中では決着がつけられたといえるのだろうか。

 問題はこれからどうなるか、だけど……
515 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 23:20:38.19 ID:Yx+MxfNt0

キリカ「……あ、あの事はどうする? 一昨日は話す暇なかったよね」

織莉子「あの事?」

キリカ「魔法少女の事情について」

杏子「……そうだな」

杏子「仁美。もし契約するとしても、それで全部上手くいくわけじゃないってことは忘れるなよ」

杏子「大抵、契約してからぶつかる困難のほうが、契約する前よりよっぽど大きいんだ」

杏子「……こっちの世界に来るってのは、そういうことだ。そこんとこ軽く考えて後悔するバカには絶対なるなよ」

織莉子「……仁美さん」

仁美「…………」


 ――――……杏子の忠告に続けて、織莉子がその真実を話す。

 仁美はどう思っているのか、真剣にそれを聞いていた。


織莉子「またいつでも来て。大体みんなも居るから」

織莉子「一晩いてわかったと思うけど、みんな遠慮ないのよ。いきなり来て勝手に泊まってくって言うし」

織莉子「でも私はそのおかげでこの家を好きになれたわ」

仁美「はい、ありがとうございました。…………あ、でも」

仁美「今度はできれば、普通のお味噌汁がいいですわ……」

キリカ「……やっぱりお魚の被害に遭ってたんだ」

仁美「いや、なんていうんでしょう、その……個性的……でしたわ」


 仁美が去り際に足を止めて、言いにくそうにして言った。

 ……全然取り繕えてはいない。
516 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 23:42:59.62 ID:Yx+MxfNt0

まどか「……仁美ちゃん、元気になったかな?」

織莉子「きっと。昨日に比べれば大分」

キリカ「ところで、杏子も少し変わったよね」

杏子「……気まぐれだよ」


 一昨日はあんなに面倒くさそうにしてたのに。

 前だったらきっと、仁美のこともこんなふうに理解してあげることはできなかっただろう。


織莉子「マミもそろそろ帰ってくる頃かしら? 連絡しないとね」

まどか「じゃあ、わたしたちもそろそろ帰りますか?」

キリカ「そうだね……今日はありがとうね!」


 織莉子の家を出て、久しぶりにまどかと二人で帰り道を歩く。

 辺りは日が落ちて暗くなってくる頃だった。


 ……仁美は私たちの仲間の魔法少女には全員会っている。

 さっき織莉子の口から出た名前をふと思い出した。この街の魔法少女はあの人を除いて全員その真実を知っている。

 織莉子はいつか、小巻に話す気はあるのだろうか。



 話題
1自由安価
2小川の野良猫の話
3翌日

 下2レス
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/12(木) 23:46:16.47 ID:0gi1lph40
2+魔女戦で苦戦してる事を相談
最後にまどかの技で勝てた事に礼を言う
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 23:50:49.48 ID:8erhbyigO

今度まどかの家に遊びに行ってもいいかな?
弟君に会ってみたいし、まどかのお父さんのお料理も食べてみたいかな?
そのときはお裾分け持ってかないとね
519 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/12(木) 23:55:03.17 ID:Yx+MxfNt0
----------------------------
ここまで
次回は13日(金)20時くらいからの予定です
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/12(木) 23:59:18.60 ID:0gi1lph40
乙です

仁美はひとまず落ち着いた感じですね
魔女化の事実を知ってまで契約するかどうかまだわかりませんが
521 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/13(金) 20:39:53.75 ID:9LYPl6GL0

 ……放課後に歩いた道をまた戻っていく。

 昼とは少し雰囲気の違う学校と、それからいつもの通学路の小川が見えて、この前のことを思い出した。


キリカ「この前さ、ここをまっすぐ進んだとこの茂みに猫がいたんだよ!」

キリカ「魔女狩りに行ってる時に偶然会ったの!」

まどか「へえー、この辺りエイミーの他にも居たんですね! 懐いてくれました?」

キリカ「うーん……まだちょっと懐かれてないっていうか、ツンの強い子なんだけど」


 もっと構ってたら懐いてくれるかなぁ。

 ……暫く猫のことを考えていたけど、それからあまり奮わなかった魔女狩りのことも思い出した。


キリカ「…………ところで、私、最近魔女との戦いで苦戦してるんだよね」

キリカ「戦おうとすると変に力入っちゃうっていうか」
522 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/13(金) 20:58:37.54 ID:9LYPl6GL0

まどか「……あまり考えない方がいいと思います。苦手だって思ったらきっと動きづらくなっちゃいます」

キリカ「それはそうなんだけど……」

まどか「わたしは格闘のことは詳しくないけど、敵を見て戦うのが大事っていうのはマミさんに何度も言われました」

まどか「今もこの前の世界の小刀とか使えるなら、どう戦うのがいいか観察して戦ったらいいんじゃないでしょうか?」


 まどかに相談してみると、少し間が空いてから返事が返ってきた。

 ……こう見えてまどかは魔法少女としてなら私より先輩だ。


まどか「わたしじゃアドバイスになるかわからないですけど……」

まどか「あとは、一度マミさんか杏子ちゃんに模擬戦闘で見てもらったらどうでしょう?」

キリカ「…………そうだね。一応、前よりいろんな戦い方出来るようにはなってるんだよ」

キリカ「この間はまどかの技を参考にして勝てたし。だから、ありがとう」

まどか「いえ! 役に立てたみたいでこっちも嬉しいです!」


 まどかがふわりと微笑む。

 ……技や戦い方は増えても、結局使いどころが肝心ってことか。

 その判断については、もうちょっと経験を積まないとわからないのかもしれないけれど。
523 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/13(金) 21:14:42.90 ID:9LYPl6GL0

 住宅街をさらに歩いて、交差点の前で立ち止まる。


キリカ「今度まどかの家に遊びに行ってもいい?」

キリカ「弟くんに会ってみたいし、まどかのお父さんのお料理も食べてみたいかな〜」

まどか「はい、ぜひ来てください! せっかく家も近いですし」

まどか「わたしもまた朝とかお邪魔してもいいですか?」

キリカ「もちろん!」


 まどかと約束をして、手を振って別れる。


 ……ワルプルギスの夜まで約一週間。その日までに一度行ってみよう。

 ――――その日を過ぎても今と同じ日常が続くとは限らないから。



―11日終了―


キリカ 魔力[120/120]  状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]



・仲間

マミ
[魔力コントロールLv5]  [体術Lv3] [射撃能力Lv20]

ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]

杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]

ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]


まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3]  [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
524 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/13(金) 21:41:01.12 ID:9LYPl6GL0
―12日 自宅 朝


 今日はなんか早い日らしく、珍しくお父さんが早く起きてばたばたと出て行った。

 お母さんはそれに合わせて更に早く起きてて大変そうだった。

 朝食を先に一人分作ってて大変そうだったし、こっちはこっちで別のものを作ろうか。


 ……キッチンに立つ。

 前と比べて、最近は早く起きるのが日課になっていた。


キリカ(……何にしようか)


 折角だからほむらの好きそうなものを作ろうかと思ったけど、

 そもそもほむらの中でのレパートリーが少ない気がする。



 朝食
・自由安価

 下2レス
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 21:42:16.02 ID:9bjl8Seb0
安価↓
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/13(金) 21:46:40.41 ID:E9oUP9YM0
卵とほうれん草のバター炒め、豆腐とわかめのみそ汁
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 21:55:40.32 ID:N7mMq4YEO
朝から箸の進むメニューだな
528 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/13(金) 22:09:53.07 ID:9LYPl6GL0


 ――火を止めて、お皿に分けていく。

 朝食が出来る頃には当然ほむらも来ていた。それから、昨日の話から早速まどかまで。


 ……ただ迎えに来ただけなのか、朝食の時間を狙ってきたのかはわからないけど。


ほむら「今日は全部呉さんが作ってるんですね。おお、これは……」

キリカ「卵とほうれん草のバター炒め。お味噌汁は豆腐とわかめだよー」


 テーブルに並べて『いただきます』の挨拶をして食べ始める。

 ……ほむらはいつも通りお味噌汁を有り難がっていたし、バターの香りも気に入ってくれたようだ。

 まどかも美味しいって食べ進めてくれている。


ほむら「志筑さん、帰っちゃったんですね。まあ前向きになってくれたなら良いことなんですけど……」

ほむら「一昨日は楽しかったから、ちょっと寂しいです」

キリカ「今日も学校で会えるんでしょ?」

ほむら「そうですね」

まどか「今日はいつもの待ち合わせ場所に来てくれるかな?」



1自由安価
2まどかって家では朝はパンのことが多いの?

 下2レス
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 22:18:39.23 ID:9bjl8Seb0
1 まどかの料理事情とか聞いてみる

知久さんと会ったことあたっけ?
安価↓
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/13(金) 22:27:56.78 ID:E9oUP9YM0

追加でワルプルギス対策会議を提案

そろそろワルプルギスへの対策をはっきりと形にしないとね
お昼にマミに話してみるから放課後、みんな集まって話し合わない?
倒した経験のあるまどかも来て話を聞かせて
531 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/13(金) 22:52:22.89 ID:9LYPl6GL0

キリカ「まどかは料理とか出来るんだっけ?」

まどか「パパがいるから全部自分で作ることは少ないけど……お手伝いくらいなら」

キリカ「私も普段はそんな感じだけどね。まあ親と居るとそうなるよね?」

キリカ「ていうか、まどかの家はそのパパさんが家事全部やってるんだよね。お母さんはお料理とかしないの?」

ほむら「なんか豪快そう」

まどか「そうですねー、たまに作ってくれることはあるけどパパのとはやっぱり違います」


 ……少し想像してみる。

 まどかのお母さんはいつも仕事で居ないから、会った覚えがないけど。


キリカ「……今度まどかの家に夕飯食べに行ったらママさんとも会えるかな?」

まどか「あー……そうですね。酔ってないといいなぁ……」

キリカ「酒癖悪いんだ……?」


 ますますまどかから想像できなくなる。

 まどかの穏やかな人柄はお父さん似なんだろうか。
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 22:56:44.12 ID:9bjl8Seb0
実はグールズの総帥です(声優ネタ)
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/13(金) 22:59:54.21 ID:E9oUP9YM0
ゴトゥーザ様だしなぁ
534 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/13(金) 23:11:41.92 ID:9LYPl6GL0


 朝食と少しの支度を済ませて家を出ると、歩きながら三人で話し始める。


キリカ「……そろそろワルプルギスへの対策をはっきりと形にしないとね」

ほむら「一週間を切ったところですもんね……」

キリカ「お昼にマミに話してみるから、放課後みんな集まって話し合わない?」

キリカ「倒した経験のあるまどかも来て話を聞かせてよ」

まどか「はい! 場所はどうしますか? やっぱ織莉子さんの家ですか?」

キリカ「そうだね……話すにはそこが一番みんな集まりやすいかな? 織莉子も倒したんだもんね……」


 考えてみると、ワルプルギスの夜を倒したことのあるメンバーの中で

 今契約しているのはほむらだけか。

 あの世界とは何もかも違う。でも、今度こそ私が戦って、勝ちたいと思った。


 ……待ち合わせ場所に着くと、すでに仁美とさやかがそこに居た。


キリカ「ごめん、遅かったかな?」

さやか「そんなことはないっすよ。むしろあたしらが早かっただけです」

仁美「昨日の事、改めてお礼を言いたくて。本当にありがとうございました」

キリカ「……お礼だったらほかの人にも言ってあげなよ。私は様子を見に行っただけだから」



1自由安価
2あれから上手くいった?

 下2レス
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 23:13:29.34 ID:9bjl8Seb0
2
安価↓
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 23:14:54.54 ID:N7mMq4YEO
2
537 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/13(金) 23:44:02.29 ID:9LYPl6GL0

キリカ「あれから上手くいった?」

仁美「全部が上手くいったというわけではないですが……家族にはなんとか認めてもらうことはできました」

仁美「ただ、その……世間からの評価は覚悟しておかなければいけない、ということと」

仁美「志筑家からは少し独立することになってしまうかな……と」

まどか「え……でもそれって、大丈夫なの?」

仁美「まだ卒業後の話です。巣立ちと思えば悪くはありません」

仁美「自分のやりたいようにやるなら、家に面倒を見てもらうようじゃいけませんから」

仁美「そのほうが動きやすいところもあるとは思いますし」


 仁美はケロっと言ってのけた。

 なんていうか、相当たくましくなった気がするけど……。


仁美「……というか、私にはきっとそのほうがあってるんです」

仁美「なんといっても、お父様から反対される漫画を読んでいたり、学校の友達と居る時が一番楽しいんですもの」

仁美「一人娘がこれでは、やっぱり親不孝なのかもしれませんけれど……ね」


 ……今のところ、契約はもう必要なさそうだ。

 でもきっと、契約しても契約しなくてもこれから苦労が待ってることは変わりないんだろう。


キリカ「……そっか。頑張ってね」

仁美「はい!」
538 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/13(金) 23:46:22.77 ID:9LYPl6GL0
--------------------
ここまで
次回は16日(月)20時くらいからの予定です
539 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/16(月) 21:22:28.84 ID:R1Ggd/qF0

 ……学校に着くと、階段の途中でみんなとは一旦別れることになる。

 その別れ際、くるりとターンして声をかけた。


キリカ「今日はお昼仁美も来られるよね?」

仁美「はい。ご一緒させてもらいますわ」

キリカ「うん、もしかしたら、少し仁美にも話したほうがいいことがあるかもだから」

仁美「わかりましたわ」


 仁美は少しきょとんとした顔をしたけれど、了承の返事をしてくれた。

 ワルプルギスのこと、仁美ちゃんにも話くらいはしておかないと……。

 ……でもまずはマミと相談しないとかな?


 三年のフロアに行くと、

 歩く動作に合わせてふわふわと揺れる見慣れた金色のドリルを見つけて駆け寄っていく。


キリカ「あっ、マミ」

マミ「あらおはよう」


 ……ちゃんと話すのは考えてた通りお昼休みでもいいかな?

 それとも今も少し話しちゃおうか。



1自由安価
2昼に話す約束をしておく

 下2レス
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 21:23:11.29 ID:Efp08mcc0
2
安価↓
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/16(月) 21:38:43.56 ID:u1uMiOpj0
2+魔女戦の苦戦を伝え後で杏子と一緒に戦い方のアドバイスや助言を頼む
542 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/16(月) 21:48:15.01 ID:R1Ggd/qF0

キリカ「今日は昼休みが始まる前、大事なお話があるから一旦教室に行かせてもらうよ」

キリカ「前みたいにぐっすり寝てたらまた写真撮っちゃうからね」

マミ「えっ!? だ、大事な話って?」

キリカ「ワルプルギスの夜のこと」

マミ「ああ……わかったわ。今度は寝ないようにしておく」

キリカ「それと……訓練の時、杏子と一緒に戦い方見てもらってもいい? 最近苦戦してて」

マミ「それはもちろん構わないわ。佐倉さんにも頼んでおくから」

キリカ「はーい、よろしくね」


 約束を取り付けて自分の教室に向かう。

 そしたら、昼までは学校のことにも少し集中しなきゃ。


キリカ(……テストももうすぐだし)

キリカ(マミとかはやっぱ対策ばっちりなのかな?)
543 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/16(月) 22:39:15.55 ID:R1Ggd/qF0
―昼休み マミの教室


 授業終わりのチャイムが鳴ると同時に荷物を持って教室に行ってみる。

 ……今日は起きてたみたい。


キリカ「なんだ、起きてるのか」

マミ「そんないっつも寝ないわよ!」


 挨拶をすませると、二人で廊下に出る。教室で話すには少し人が多い。

 ……そして、本題に入った。


キリカ「そろそろワルプルギスの夜の対策について話し合わないと、ってことでマミにも少し話をね」

マミ「そうね……あまり時間もなくなってきたものね」

マミ「一度みんなで話したほうがいいかしら?」

キリカ「うん、それは放課後に織莉子の家でどうかって」

キリカ「あと、仁美にも今日少し話しておいたほうがいいかなと思うんだけど」

マミ「そうね……どうやって話しましょうか?」



1自由安価
2マミの意見を聞いてみる

 下2レス
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 22:41:08.14 ID:Efp08mcc0
2
安価↓
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/16(月) 22:46:56.46 ID:u1uMiOpj0
2+仁美も織莉子の家に連れて行って、ワルプルギスのことを話す役は織莉子に丸投げしよう
実際の対策は仁美が帰ってから話そう

…別にどう話せばいいかわからないわけじゃないんだ、けっして、断じて
ここは冷静かつ参謀的な織莉子に押し付け…もとい任せるのが良いと思うんだ
546 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/16(月) 23:22:55.24 ID:R1Ggd/qF0

キリカ「うーん……マミはどう話せばいいと思う?」

キリカ「私は聞いただけで実際には見たことないから、他人に説明できるほどの実感なくて」

マミ「ええ、それなら私から説明するわ」

マミ「ワルプルギスの夜についての基本的な概要と被害の規模、あとは出現位置くらいでいいかしら?」

マミ「足りない部分は暁美さんに説明させましょう。彼女が一番詳しいでしょう」

キリカ「ありがとー! マミってやっぱりこういう時頼りになるよね」

マミ「それほどでもないわ」


 ……って、思ったけど、よく考えたら半分くらいほむらに丸投げするって言ってる気もする。

 まあ、いいか。私の口から説明するよりはマシだろうし。


マミ「じゃあ、屋上行きましょうか。みんなもう待ってるんでしょう?」

キリカ「そだね」



 ほかになにか話すことはあるか?
1特になし、みんなと合流しよう
2自由安価

 下2レス
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/16(月) 23:27:25.44 ID:u1uMiOpj0
マミに合体体魔ってできないのかな?と提案

私たちの固有魔法って組み合わせることとか出来ないのかな?
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 23:33:19.81 ID:HtcHhZ/FO

追加で仁美にキュウベェがここぞとばかりに不安を煽って契約を迫って来るから注意してと話す
549 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/16(月) 23:49:13.69 ID:R1Ggd/qF0

キリカ「あと、訓練の時試したいことが」

キリカ「私たちの魔力をうまく合わせた新しい魔法とか作れないかなって」

キリカ「せっかく私も仲間になったんだから、使える魔力も増えるわけでしょ?」

マミ「あら、『連携必殺技』について?」


 屋上へと歩き出しながら、ぽつりと話す。

 ……まるでゲームシステムでも語るように言うからがたっときた。

 けど、私が知らないだけで、みんな使ってる言葉だったらそれも恥ずかしいし。


キリカ「……もうみんなはなんかあるの?」

マミ「そうねぇ……連携は色々考えてはいるわよ?」

マミ「でも、新しい魔法? 魔法そのものを組み合わせるってこと?」

マミ「私は一人の時が長かったから、それは試したことないわ」

キリカ「せっかくだから協力プレイしようよ。ソロプレイモードじゃ気づけなかった発見があるかもよ」

マミ「もう、そんなゲームみたいに言わないでよ。遊びじゃないんだからね」


 ……あんまりマミには言われたくないかなぁ。

 屋上の扉を開けると、もうみんな揃っていた。
550 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/16(月) 23:49:51.58 ID:R1Ggd/qF0
-------------------
ここまで
次回は17日(火)20時くらいからの予定です
551 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/17(火) 20:13:25.24 ID:E4wsmWaf0

さやか「あ、お疲れ様です! 先食べてますよー」

マミ「ええ、おまたせ」

さやか「見てください! 今日お弁当あたし自分で作ったんですよ!」

マミ「あら、すごいじゃない!」

仁美「私もそろそろ自分で家事をこなせるように練習しないといけませんね……」

マミ「なに? 花嫁修業? ……それとも、新生活でもはじめるの?」

まどか「仁美ちゃん、高校から一人暮らしするらしいんです」

まどか「昨日家の人と話し合った結果、ひとり立ちするっていうことで……」

マミ「……まあ、そうだったの」

仁美「一人になった途端ひどい生活をしていては笑われてしまいます」

キリカ「あ、ほむら今目逸らしたでしょ」

ほむら「いやなんか、自分のことを言われたような気がしたのでつい……」


 私たちもみんなの隣に腰掛けて、お弁当を広げて食べ始める。

 ……さっきのことを話すタイミングはマミに任せてある。

 まだ食べてる時くらいは楽しい話題をしよう。



1自由安価
2きっと花嫁修業にもなるよ
3仁美の料理事情

 下2レス
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/17(火) 20:14:11.16 ID:v2VAlLKC0
2+3
3の時にもしかして全部家政婦か料理人にやってもらっているんじゃないよね?と聞く
安価↓
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/17(火) 20:17:13.73 ID:3w/R3l540
安価↑+さやかの料理を吟味する
今度ほむらに料理教えるとき仁美も一緒にする?
554 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/17(火) 20:53:04.01 ID:E4wsmWaf0

キリカ「きっと花嫁修業にもなるよ」

仁美「そうでしょうか? なんにしてもこれから頑張らないとですね……」

キリカ「仁美って料理とかしないの?」

キリカ「もしかして、全部家政婦か料理人にやってもらっているんじゃないよね?」

仁美「それは……あれだけ『お手伝いさん』が居たので」

さやか「あ、お茶も自分で淹れたことない感じ」

仁美「まあはい……でも、これじゃ駄目だっていうのは思ったので!」

仁美「そういうところの考え方から変えていかないとなぁ……って」


 ……一人立ちするにはまだまだ問題は色々とありそうだ。

 習い事郡の中に『お料理』が入ってないあたり、お嬢様には必要のないスキルだったんだろう。


マミ「まあ、慣れちゃうわよ。お手伝いさんに頼れない環境に放り出されるんだから」

キリカ「今度ほむらに料理教えるとき、仁美も一緒にする?」

仁美「習えるのならぜひ!」


 けど、仁美なら大丈夫だって信じよう。

 なんたって、ほむらよりは意欲は高そうだし。
555 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/17(火) 21:21:48.77 ID:E4wsmWaf0

さやか「ま、茶なんかたててるより、キリカさんやマミさんに料理習ったほうがよっぽど役に立つと思うよ」

マミ「まずはたまには自分でお茶を淹れてみたら? 今度教えるわよ」

キリカ「あー、それはマミに習うしかないね」

仁美「それもぜひよろしくおねがいしますわ」

キリカ「ね、さやかのお料理食べてみたい! てことでなんかちょーだい」

さやか「アスパラベーコンと交換ならいいですよ!」

キリカ「お、それに目を付けたか」


 おかず交換してみる。

 ……マカロニを少しつまんでみると、チーズとマヨネーズの味がした。


キリカ「これって何か参考にしたの?」

さやか「はい! といってもスマホとかですけどねー」

さやか「何かそろそろ料理本とか一冊くらい買ったほうがいいかなあ」

キリカ「本屋寄ったら見てみたら? 今度おすすめの教えてあげようか」


 そういえば、ほむらに料理本あげる計画とかも考えてたことがあったんだった。

 色々あってうやむやになってしまったけれど。
556 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/17(火) 21:44:24.64 ID:E4wsmWaf0

 お弁当を食べ終えて鞄を漁っていると、さやかが覗いてくる。

 私とマミより早く食べていたみんなはもう少し早くに食べ終わっていた。


さやか「今日のおやつは?」

ほむら「いつもなんかのお菓子が出てくる鞄ですからね」

キリカ「いつ入れたかわかんないチョコレートがあるけどいる?」

さやか「じゃあもらっときます……ってべちゃべちゃじゃないですか」

マミ「いつ入れたのかわからないって……管理はしとかないと駄目よ」

マミ「虫が出るわよ?」


 ……鞄を漁る手を止めた。

 ゾッと腕の辺りから寒気が通ったからだった。


キリカ「……やめてよそういうこと言うのー」

マミ「これはもしかして経験がある反応なのかしら……」

キリカ「それより、仁美が来るからと思ってちょっと作ってきたものがあるんだよ」

キリカ「サツマイモ好きでしょ? みんなで食べよう」

仁美「まあ! スイートポテトですか」

さやか「あたしもお芋さん好き!」


 ……おやつタイムを楽しみつつ、ちらっとマミのほうを見てみる。

 そろそろ話したほうがいいかな。そう思っていると、仁美のほうからその話題が出た。


仁美「そういえば、朝言っていたお話とは一体?」
557 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/17(火) 22:07:23.21 ID:E4wsmWaf0

キリカ「ああ……、マミ」

マミ「……ええ。私から話すわね」

マミ「私たちがずっと目標にしてきた魔女の話。そろそろ日にちも近いから」

仁美「目標にしてきた魔女……ですか?」

マミ「ワルプルギスの夜、というのだけどね。結界を持たずに現実に大きな影響を及ぼす、大災害のような魔女よ」

マミ「魔法少女の間では超弩級の大型魔女として伝説になっているわ」

仁美「……それがもうすぐ来るのですね」

マミ「ええ。ちょうど今度の日曜日」

マミ「……私が挑んだ時にはやられちゃった」

マミ「そのせいで暁美さんが契約して、繰り返す世界が生まれたの。私たちにとっては因縁の相手よ」


 ……その頃のことは私の記憶にはない。

 けど、そういえばマミも倒せなくても戦ったことはあるんだった。


仁美「……今は勝算はあるのでしょうか?」

マミ「さっきのは私が無茶して一人で挑んだ時の話。今はこれだけの仲間がいるし、倒したこともあるの」

ほむら「今の私たちにはこれだけの『経験』もあります」

ほむら「対策だってするつもりですし、勝算がないってことはないって思ってます」

キリカ「まあでも、仁美にも気を付けてほしいことはあって」

キリカ「あいつ、私たちが戦ってる間に、ここぞとばかりに不安を煽って契約を迫ってくるだろうから」



 一応仁美に話したほうがいいことは話せた……かな。
1自由安価
2このくらいでいいか

 下2レス
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/17(火) 22:08:13.97 ID:v2VAlLKC0
安価↓
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/17(火) 22:18:59.88 ID:HzgfTzt50
キュウベェの勧誘について詳しく話す

キュウベェは契約を取れればそれでいいから、あとはどうなろうと知ったこっちゃない、ってすまし顔だよ?
私たちが戦ってる時に『君が契約すれば云々…』『彼女たちだけでは勝てるか』とか言って不安を煽る手口だよ
それでいて契約した後は『君が決断したんだろ?』って感じでほんとムカつくだよ

あ、しつこかったら全力全開で腹パンかましてやっていいからね?
死んでもゴキブリみたいにまた湧いてくるから、あまり意味ないけどストレス発散にはなるかもね
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/17(火) 22:21:23.10 ID:HzgfTzt50
あ、まどかたちに話した覗きのことも伝えたかったかも
561 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/17(火) 23:09:01.85 ID:E4wsmWaf0

キリカ「キュゥべえは契約を取れればそれでいいから、あとはどうなろうと知ったこっちゃない、ってすまし顔だよ?」

キリカ「私たちが戦ってる時に『君が契約すれば云々…』『彼女たちだけでは勝てるか』とか言って不安を煽る手口だよ」

キリカ「それでいて契約した後は『君が決断したんだろ?』って感じでほんとムカつくよ」

仁美「く、苦労されているのですね……」

キリカ「あ、しつこかったら全力全開で腹パンかましてやっていいからね?」

キリカ「死んでもゴキブリみたいにまた湧いてくるから、あまり意味ないけどストレス発散にはなるかもね」

キリカ「ついでに覗き魔の変態だから気を付けて」

仁美「覗き……って、ええ! 本当ですか?」

キリカ「本当」


 ……キュゥべえの勧誘のことを詳しく話すついでに愚痴ってみた。

 話したら少しすっきりした!

 さて、チャイムが鳴らないうちに教室に戻ることにしようか。


仁美「……魔女の事と契約についての忠告は理解しました。心配してくださっていることも感謝しています」

仁美「でも、それ以外で何か役立てることがあればいつでも力になりますわ」


 屋上を出て階段を下りる。

 仁美は去り際にそう言うと、ぺこりと礼をしてみんなとともに去って行った。
562 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/17(火) 23:18:40.69 ID:E4wsmWaf0
---------------------------
ここまで
次回は19日(木)20時くらいからの予定です
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/17(火) 23:24:32.00 ID:HzgfTzt50
乙です

これなら仁美はよほどの事がない限り契約しなさそうですね
契約したらしたでどんな魔法少女になったのか興味はありますが…やっぱり近接格闘型かな?

564 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/19(木) 20:26:39.83 ID:tuKMgM1Q0
――――
――――
放課後 美国邸


 学校が終わると、いったん着替えてから織莉子の家に向かう。

 家が近いまどかとほむらも下校の時から一緒だった。


 ……チャイムを鳴らして、何か言おうかと思ったところですぐに扉が開く。


杏子「なんだ、あんたらか。まあ入れよ」


 出てきたのは杏子だった。

 ……なんか、もう自分の家みたいな言い方。


キリカ「織莉子はまだ帰ってきてないの?」

杏子「ああ。今日のことは先に来た奴から聞いてるよ」

杏子「まあ織莉子もすぐ帰ってくるだろ」
565 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/19(木) 20:38:39.79 ID:tuKMgM1Q0

 廊下の奥に進んでいくと、ゆまが出迎えてくれた。

 それと、リビングにはすでに私服でくつろいでるマミの姿。


まどか「まだ来てないのは織莉子さんだけ……みたいですね」

キリカ「織莉子の家なのにね」

マミ「お茶淹れましょうか?」

キリカ「ほんとに馴染んでるなぁ…… あ、じゃあたまにはミルク有でお願い」

ゆま「ゆまもミルク入りがいい!」


 ……少しお茶でも飲みながら待っていよう。



1自由安価
2……マミってもう自分の家に帰ってないの?
3はちみつください

 下2レス
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 20:39:26.70 ID:ES/TafC80
2
安価↓
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/19(木) 20:44:24.46 ID:PbPxJt+a0
2+残ったスイートポテトをゆまと杏子にあげる
568 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/19(木) 21:13:59.37 ID:tuKMgM1Q0

キリカ「……マミってもう自分の家に帰ってないの?」

キリカ「着替えとかこっちに置いちゃってるみたいだけど」

マミ「これだけ部屋があるんだもの。使わなきゃもったいないでしょう?」

杏子「だよな」


 ……あ、突っ込み役が不在だ!

 最近は一応家事も分担するようになったらしいけど。


マミ「ああ、でもそろそろ郵便受け見にいかないとね。チラシが溜まってるかも」

ほむら「夜逃げでもしたと思われますよ……」

マミ「訓練が終わったら帰りに見に行くとしましょう……」
569 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/19(木) 21:32:50.09 ID:tuKMgM1Q0

 暫くして、マミがテーブルにティーカップを並べる。

 そこにミルクを入れていく。


キリカ「ミルクから先に入れるの?」

マミ「英国式ならこれが正統派だと思うわよ」

ゆま「お茶真っ黒だよ!?」

ほむら「コーヒーみたいに見えますね……でも、紅茶の匂いが漂ってますし……」

マミ「ええ。味に深みのある茶葉を選んで濃いめに淹れてみたわ」

マミ「本当はミルクティ専用のブレンドがあればそれが良いんだけど」

まどか「そんなのがあるんですね……」


 濃い紅茶の色とミルクが混ざり合っていくところを眺める。

 完璧な調和。ミルクティ一つでも、私が適当に作るのとは大違いだった。


マミ「……さあ、お茶が入ったわよ」


 本当はミルク多めにしようとか言うつもりだったけど、

 完成した後でバランスを壊すとマミが怒りそうだから黙っておくことにした。


 ……おまけにミルクティは甘いものだとか蜂蜜だとか口に出せる雰囲気じゃない。
570 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/19(木) 21:57:01.08 ID:tuKMgM1Q0

ゆま「お砂糖は?」

マミ「あ、忘れてたわ。持ってこないとね」

キリカ「え! 入れてよかったのか!」

マミ「入れない人もいるけど、一般的には何杯も入れて甘くして飲むものよ?」

マミ「甘いものが苦手な人はここには居ないでしょうし、みんなも一つくらいは入れて飲んでほしいわね」

キリカ「!」


 まだ完成されていなかった! つまり私の味覚はおかしくないんだ、やったー!

 やっぱり言ってみるものだった。そう心の中でゆまに感謝して、お砂糖を入れて飲んでみる。


キリカ「……王室の味だなあ。自分で作るとなんか全体的に味が薄いっていうか」

キリカ「参考にしたいけど、やっぱり敷居が高いなあ」

杏子「紅茶だけはずっとマミの担当だしな」

キリカ「あっ、そうだ。 スイートポテトの残りがあったんだった。折角のティータイムだし二人で食べて」

杏子「お!もしかして手作りか! 気が利くな、サンキュー!」

ゆま「わあい、ありがとー!」


 ……みんなでロイヤルなティータイムを楽しんでいると、リビングの扉が開く。

 織莉子が帰ってきた。それと……――


杏子「おー、おかえりー」

織莉子「良い紅茶の匂い。みんなもう集まっているのね」

小巻「まるでお茶会じゃない? 作戦会議って聞いたんだけど――」


 小巻もその隣にいた。
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/19(木) 22:02:24.45 ID:PbPxJt+a0
織莉子と小巻、何とか和解できたんだ
572 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/19(木) 22:21:00.44 ID:tuKMgM1Q0

 ……この人が一緒に来てくれたってことは、前に言った頼み事は聞いてくれたってことなのかな。

 それとも、ただ『作戦会議』だから仕方なくついてきただけ?


織莉子「私たちの作戦会議はいつもお茶会みたいなものよ。集まるたびにこうなの」

織莉子「今日は何を食べてるの?」

ゆま「スイートポテト! キリカがつくったんだって!」

キリカ「!」


 しまった! 織莉子の分まで用意してない。

 ていうか、お昼の残りだったしそこまで多くは作ってなかった。

 ……私が目を泳がしていると、杏子が非情な一言を告げる。


杏子「あー……悪い。一足遅かったな。今なくなったところだ」

織莉子「!」

織莉子「え、ええ…… みんなは食べたの?」

マミ「お昼に頂いたわ」

まどか「仁美ちゃんたちと一緒にみんなで」

ほむら「めちゃくちゃ美味しかったです」

小巻「……あんたハブられてない?」

キリカ「は、ハブってないよ! これは色々と仕方ないっていうか……」

織莉子「……『仕方ない』わね」


 ……うわあ。なんかまるでシリアスシーンみたいな目してる。

 仕方ないで全部納得しようとしてるけどやっぱり納得しきれてない子供みたいになってる。



1自由安価
2ごめん、今度織莉子にも作ってあげるから!
3小巻も戦うの?

 下2レス
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/19(木) 22:25:47.02 ID:PbPxJt+a0
3+織莉子と小巻にも食べてもらいたいので、台所を借りて何か作る

織莉子、ちょっと台所借りて良い?材料があるなら今から何か作るから
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 22:36:37.70 ID:7TfewrwxO

……織莉子、悪かったけど仕方ないで済まそうとする悪い癖が出てるよ?
なんというか、拗ねた子供見たいに見えるし、少しはマミや杏子みたいに図々しくてもいいんだよ?
台所貸して、今から何か作ってあげるよ
575 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/19(木) 22:49:44.29 ID:tuKMgM1Q0

キリカ「……織莉子、悪かったけど仕方ないで済まそうとする悪い癖が出てるよ?」

織莉子「あなたが言ったんじゃないの、仕方がないって!」

キリカ「いや、まあ、そうなんだけど……」

キリカ「…………なんというか、拗ねた子供見たいに見えるし、少しはマミや杏子みたいに図々しくてもいいんだよ?」

キリカ「台所貸して。今から何か作ってあげるよ。折角だから小巻の分もね」

マミ「私も紅茶淹れてくるから!」

織莉子「……ええ、ありがとう。頼んだわ」

織莉子「小巻も適当に掛けて」

小巻「はあ、まあ感謝はするけどなんか気が抜けるわね……」



 キッチンに入る。

 織莉子の家の大きい冷蔵庫。何かしら良さそうなものはとってありそうだけど。


 作るもの
・自由安価

 下2レス
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 23:02:19.47 ID:7TfewrwxO
パンケーキ
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/19(木) 23:03:04.15 ID:PbPxJt+a0
さつまいものプティング

お、安納芋がたくさんある!高そうな耐熱容器もたくさんあるし…流石ぶるじょわ
これだけあれば2人分どころかみんなの分も十分作れるなぁ
卵に牛乳、砂糖とマーガリンに…よし、スライスアーモンドも加えよう
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 23:06:12.02 ID:7TfewrwxO
安納芋は焼き芋こそが至高、異論は認める
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/19(木) 23:11:27.00 ID:PbPxJt+a0
>>578
今の時期焼き芋美味しいですよねー
何か食べたくなってきたぞい
580 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/19(木) 23:33:35.93 ID:tuKMgM1Q0

キリカ(お、安納芋がたくさんある!高そうな耐熱容器もたくさんあるし……流石ぶるじょわ)


 織莉子もサツマイモ好きの仲間だったのか。それとも杏子かマミあたりが買ってきたのか。

 私の持論ではサツマイモ好きに悪い人は居ない。是非是非これを使ってあげよう。


キリカ(これだけあれば2人分どころかみんなの分も十分作れるなぁ)

キリカ(卵に牛乳、砂糖とマーガリンに……よし、スライスアーモンドも加えよう)


 ――――


マミ「紅茶をどうぞ」

小巻「ありがとう、えっと……」

マミ「私は巴マミ。ここ見滝原で二年ほど活動してる魔法少女よ」

小巻「そう、あなたが。聞くことはあったわ。ここの縄張りの主だって」

マミ「でも媚を売る気はないって感じでしょう? そんな感じがする」

小巻「そうかもね。あまりここの街でばっかり活動してるってわけでもないし」

小巻「……あたしは浅古小巻。媚は売らないけど、まあ仲良くしておいて損はないとは思うわ」

小巻「それにしても本格的な紅茶ね」

マミ「ただの趣味よ」


「……〜〜♪」


杏子「お、キリカの鼻歌が聞こえてきたぞ。これは順調だな」

ゆま「なにつくってるのかな?」
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/19(木) 23:42:00.18 ID:PbPxJt+a0
キリカの鼻歌は途中からダースベイダーのテーマにしてほしいな、両方とも黒いしw
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 23:46:26.58 ID:7TfewrwxO
ニコニコにあるあれかよw
確かにキリカは黒がイメージカラーだし暗黒面に堕ちたしなw
583 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/19(木) 23:52:06.40 ID:tuKMgM1Q0

 杏子とゆまがキッチンを覗きに来た。

 ……二人はもうさっき食べただろうに。まあ、ちゃんとみんなの分作るつもりだけど。


 遅れて織莉子も顔を出す。


ゆま「丸いおいもさんだ!」

織莉子「何を作ってるの?」

キリカ「さつまいものプティング。みんなの分もあるから、もうちょっと待ってて?」

キリカ「少し手間かかるけど、裏ごしを丁寧にすると口どけもなめらかになるからね」

杏子「聞いたか! みんなの分もあるってさ」


 杏子の呼びかけで、リビングのほうから沸き立った声が上がる。

 ……そんなに期待されてるとちょっと照れるけど嬉しい。
584 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/20(金) 00:07:01.67 ID:r/xeeoB80


 プリンが焼き上がって、あとは冷えるのを待つだけになる。

 一旦テーブルに戻ってみんなの話に加わる。


マミ「あともうちょっとでできそう?」

キリカ「うん! その間に少し真面目に話そうか」

キリカ「……ずっと気になってたんだけど、小巻も戦うの? そのための作戦会議で来たんだよね?」

小巻「というより、ワルプルギスの夜のことを『聞きに来た』だけ」

小巻「悪いけど、その日は朝から予定が入ってるから」

マミ「予定っていうのは、見滝原以外の場所でのこと?」

マミ「恐らくこの街は全体に避難勧告が出されるわよ」

小巻「ええ、街の外に出ることになるわ」

杏子「……まあ、無理強いはできないしな」


 ……――それから、昼と同じように

 マミとほむらが『ワルプルギスの夜』についてざっくりと説明をしていく。



1自由安価
2ワル夜戦での自分の戦い方について
3訓練の時に試したい事

 下2レス
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 00:21:33.99 ID:h6dqc4CHO
2+3
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/20(金) 00:27:34.70 ID:IW8QjTHR0
ワルプル戦を迎えるにあたって自分なりの考えを話す

・固有魔法を組み合わせる事とか
攻撃でいえばマミの大砲にみんなの魔力を弾にして威力を上げたりできないのかな?(なぎさ編のアレ
私の固有魔法(魔力阻害)を弾に込める事が出来たら、ワルプルギスの魔力を弱めたり防御力を下げたりとかできないかな?

・最近の自分の苦戦について
この間小巻にも言われたけど、私戦い方が定まってなくて苦戦してるんだ
マミには話したけど杏子にも意見を聞きたいし、2人には実戦形式でも教えてもらいたいから
あと数日しかないけど『今の』自分の戦い方を早く見出して磨かないといけないから

何にしてもGSは必要だから、訓練組みと魔女狩り組に別れて順番にやっていこうよ
587 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/20(金) 00:30:14.11 ID:r/xeeoB80
--------------------------
ここまで
次回は20日(金)20時くらいからの予定です
588 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/20(金) 20:24:36.06 ID:r/xeeoB80

小巻「……まあ話はわかったわ。予想以上に大きい魔女なのね…………」

ほむら「あの、やっぱり用事というのは外せませんか……?」

小巻「家の用事で出かけるから一人だけは抜けられないから」

小巻「見滝原が危険なら尚更。家族を守ることだって、あたしにとっては大事なのよ」


 珍しくほむらが食い下がったけど、やっぱり外せないみたいだった。

 そこまで言われたら、さすがに無理は言えない。


ほむら「そうですか……」

キリカ「ワルプルギスの夜の時は私はどう戦えばいいかな?」

キリカ「前に比べて出来ることや対応できる距離は広がったんだけど……」

キリカ「その分ちょっと戦い方が定まらなくて苦戦してるんだよね。この後の訓練でも見てもらおうと思うんだけど」

織莉子「今回、ゆまといいキリカといい、広範囲をカバーできる魔法が多いわよね」

織莉子「これはワルプルギスの夜を相手するのに有利だと思ってるわ」

織莉子「といっても、阻害はあまり範囲を広げると効果は薄まるのかしら?」

織莉子「だから、基本的にはあまり離れずに魔法の範囲内で戦ってほしいとは思うけれど」

キリカ「……厳密に測ったことはないけど、目に見えるくらいの距離だったら大丈夫だよ」

キリカ「近づけば集中して効果を重く出来るけど、後ろに回られた時にもろに食らうね」

ほむら「当日は魔力や暴風の影響で色んなものが宙を舞ってるから、範囲を絞るのはやめたほうがいいかと……」


 ……実際に何回かそれでやられてるし、やっぱりそのやられ方には良い思い出はない。

 範囲自体は、私の攻撃の届く範囲内ならどれだけ離れても大丈夫だとは思うけど。


 結局どうしようか。そう思っているとマミがこんなことを言い出した。


マミ「もしくは、私たちの魔力で『結界』でも張ってみる?」
589 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/20(金) 20:40:11.90 ID:r/xeeoB80

マミ「ワルプルギスの夜は結界を持たずに現世に災害をもたらす魔女」

マミ「それなら、私たちの力で結界を張ることが出来れば被害も抑えられないかしら」

ほむら「……出来るんですか? そんなこと」

マミ「魔力を合わせるって案があったでしょう? そこから考えてみたの」

まどか「動きも制限することができますし、それが出来れば戦いやすくなると思います」


 ついでに自分たちに有利なフィールドを作れるなら、それに越したことはない。

 でももしできたとして、戦いながらずっと保ってられるのかな。


マミ「ただ……一人でも欠けたらたちまち崩壊するでしょうね」

杏子「欠けさせなきゃいいんだろ? やってみりゃいいじゃないか」

マミ「ついでに他にも出来ることがあれば、やってみたいところだけれど……」

キリカ「攻撃でも何か組み合わせられればいいね」

キリカ「……けど、何にしてもグリーフシードは必要だから、そっちを稼ぐのと訓練と順番にやってくことになるのかな」



1自由安価
2『封印結界』による魔力破壊はどれだけ有効か?
3プリンが冷えた頃かな?

 下2レス
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:44:08.50 ID:m/pFvfmQ0
2+1でどれだ魔翌力が必要になるか

安価↓
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:44:10.48 ID:h6dqc4CHO
2
592 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/20(金) 21:14:54.35 ID:r/xeeoB80

キリカ「あと、私の魔法についてだけど……ワルプルギスの夜の魔力って破壊できるのかな?」

マミ「“ワルプルギスの夜の魔力”か……。あれの実体については諸説あるんだったかしら」

マミ「確か、その成り立ちからして単一の魔女じゃないって噂もあったはず」

キリカ「……単一の魔女じゃない?」

マミ「実際に戦ってみて、どこまでも禍々しく大きい魔力を身に感じたわ……」

マミ「思ったより複雑なものなのかもしれないわよ。一つ集中して破壊すれば全てを壊せるほど単純ではないかもしれない」


 ……そう言われて、納得できたようなできないような気がした。

 私は実際に対峙したことはないから。対峙した時どう感じるか、私の魔法が通じるのかは不安だった。


杏子「けど、まったく効果ないってわけでもないだろ?」

杏子「絡み合ってるなら、必要なものからバラせればいいわけだしな」

杏子「当然そこがうまくいくかは分析力次第ってことになるが……」

キリカ「……難しいなあ」


 実際にどう感じるかはわからない。

 ……ただ、できるだけの準備はしておいたほうがいいんだろう。

 残りの限られた日数で何を優先するかは悩むところだけど……――



・ワルプル対策
1自由安価
2プリンが冷えた頃かな?

 下2レス
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/20(金) 21:40:18.05 ID:IW8QjTHR0
2
漠然とだけど方向性は見えたね
あとは細かいところを詰めていくしかないけど…とりあえずプリン食べない?
頭を働かせるには糖分が必要なんだよ!あともふもふ分もあれば完璧だね
あ、少し多めに作ってあるけど、今日みたいなことにならないようにさやかと仁美ちゃんの分は残しておいてよ?
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 21:49:08.86 ID:h6dqc4CHO
595 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/20(金) 22:13:00.07 ID:r/xeeoB80

キリカ「……――でも、漠然とだけど方向性は見えてきたね」

織莉子「みんなの力を合わせて、ワルプルギスの夜を結界の中に閉じ込めて戦う……と」

小巻「勝算も見えてきた?」

マミ「少なくとも話し合う前よりは。次に必要なのは実践よ」

キリカ「あとは細かいところを詰めていくしかないけど……とりあえずプリン食べない?」

キリカ「頭を働かせるには糖分が必要なんだよ!」

キリカ「あともふもふ分もあれば完璧だね」

ほむら「もふもふ分って……エイミーはいませんけどね」

マミ「……キュゥべえでももふもふしてみる? 訓練にはついてくるそうよ」

キリカ「あの変態はお断り」


 再び席を立って、キッチンに向かう。

 冷蔵庫から完成したプリンを取り出してテーブルに運ぶ。


杏子「おー! もはや芸術的だな!」

ゆま「プリン!」

キリカ「少し多めに作ってあるけど、今日みたいなことにならないようにさやかと仁美の分は残しておいてよ?」

キリカ「また拗ねられたら困るから」

杏子「わかってるって」
596 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/20(金) 22:45:50.52 ID:r/xeeoB80

小巻「……ありがとう、いただくわ。 本当に良く出来てるわね。こういうの得意なんだ」

キリカ「普段はお菓子作りはマミの分野なんだけどね。やらないわけじゃないよ、甘いものは大好きだし!」

織莉子「私もそれが意外で気になって……これじゃますます私の立ち場がなくなるわね」

キリカ「織莉子にそんな立場なんて最初からあったっけ?」


 私がそう言うと、織莉子はさらに意気消沈してしまった。

 今日の織莉子は、なんか……力が抜けるっていうか。ところどころダメダメっていうか。


 元気づけるように織莉子にもプリンを渡すと、パッと嬉しそうにする。


キリカ「どう? どう?」

織莉子「サツマイモのプリンなんて初めて食べたけれど、合うのね。なめらかで美味しいわ」

織莉子「…………でも、そんなに拗ねたっていうか……『子供』みたいに見えてた?」


 ……それ、気にしてたのか。



1自由安価
2ちなみにサツマイモ買ってきたのって誰?

 下2レス
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 22:53:39.37 ID:m/pFvfmQ0
2
安価↓
598 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2017/10/20(金) 23:40:09.61 ID:r/xeeoB80
------------------------
ここまで
次回は21日(土)18時くらいからの予定です
336.94 KB Speed:14.3   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)