ダニー・タナー「おはようサンフランシスコ、ここで臨時ニュースです…空飛ぶデロリアン?」

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111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 16:41:12.78 ID:/a/d2VEDO
両方大好きだから今鳥肌凄いわ…。
こいつはヘビーだよ…。
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 16:49:20.84 ID:+e9v2ZRYo
母親は交通事故で死んだんだな
これは歴史を戻すのに葛藤ありそう
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 22:03:12.05 ID:AztlF8Lpo
すげえ再現度!
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:06:05.76 ID:AsyJqVPP0
 



──

──────


────────────


──────────────────

チュン……チュンチュン……


D.J.「すぅ……すぅ……」

D.J.「すぅ……すぅ……」


D.J.「…………」ムクリ


D.J.「……ひどい夢ね」 
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:09:15.28 ID:AsyJqVPP0
 
D.J.「……おはよう……」

ダニー「あぁ、DJ……おはよう」

D.J.「パパ……顔色悪いわよ、大丈夫?」

ダニー「そう? いや……心配要らないよ……」



パメラ「おはよう、DJ。土曜日だからってゆっくり寝てちゃダメよ?」

D.J.「!」


パメラ「?」

D.J.「あぁ……ママ…………おはよう……」



ステファニー「……おはよう」

ミシェル「……」

パメラ「おはようステフ、ミシェル」

ミシェル「……お、おはよう……」

パメラ「……なんだか昨日から皆元気ないわねぇ……何かあったの? ダニー」

ダニー「あ……いや、何でもないんだ……」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:13:52.09 ID:AsyJqVPP0
ガチャッ

キミー「ハァーイ、おはよう!!」

「「「「!!!」」」」


D.J.「キミー!」

キミー「DJ、昨日アンタのこと探してたんだよ?キャシー・サントニの新しい彼氏の写真見せてやろうと思って。 ……超ブサイクなんだから!」
\HAHAHA…/

D.J.「キミー、あんた何ともないの!?」

キミー「何とも? 何が?」

D.J.「何も変わってない!?」

キミー「んー……そういやコロン変えたの。 タマネギの香りのやつ」
\HAHAHA…/

D.J.「……」
\HAHAHA…/
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:18:29.15 ID:AsyJqVPP0
キミー「おはようおばさん!」

パメラ「ハイ、キミー。朝ごはん食べてくでしょ?」

キミー「サンキュー!いやーおばさんのご飯は美味しいんだ! うちの母親の料理なんかひどくてさぁ、おたくのコメットの餌の方が美味しかったくらいよ」
\HAHAHA…/

パメラ「あらありがとう、嬉しいわ」


パメラ「…………食べたことあるのね」
\HAHAHAHA…/


D.J.「……あの、悪いんだけどキミー……今ちょっと……立て込んでるの。今日のところは帰ってくれない?」

キミー「どしたのさDJ、アンタなんか変だよ?」

D.J.「……アンタにそう言われる日が来るとはね」
\HAHAHA…/
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:21:12.03 ID:AsyJqVPP0
D.J.「でも認めるわ。今日は私変なの……だから、ね? お願い帰って」グイグイ

キミー「何でよ!?アンタんちの方がもてなしてくれんのよ! 靴下も一緒に洗ってくれるしさぁ!」
\HAHAHAHA…/


バタン

D.J.「……はぁ…………」


ダニー「……まさかとは思うけど君……キミーの靴下を洗ってるの?」

ダニー「うちの洗濯機で???」
\HAHAHA…/

パメラ「そりゃ、泊まってくときはね」


ダニー「……買い換えなきゃ」
\HAHAHA…/



ステファニー「パパ、何言ってるの。しっかりしてよ……!」ヒソヒソ

ダニー「しょうがないだろう、いろいろこんがらがってるんだよ……」ヒソヒソ

パメラ「?」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:24:05.39 ID:AsyJqVPP0
ミシェル「……」

パメラ「ミシェル、どうしたの? ごはん食べないの?」

ミシェル「……いや……食べる……」

パメラ「ホントにどうかしたの? ほら、顔上げて……いつもの笑顔を見せて?」

ミシェル「……いつものって……?」


D.J.「……」
ステファニー「……」
ダニー「……」


パメラ「……えっと……とにかく、ほら朝ごはん早く食べちゃって! ダニー、そろそろ支度しないと。番組の打ち合わせがあるんでしょ?」

ダニー「打ち合わせ? ……誰と?」

パメラ「誰って……」


パメラ「ベッキーに決まってるじゃない」

D.J.「!」
ステファニー「!」
ミシェル「!」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:29:52.81 ID:AsyJqVPP0
──────

ピンポーン


D.J.「……ベッキー?」ガチャッ

ベッキー「こんにちはー。ハイDJ、元気?」

D.J.「……あぁ、よかったベッキー……会えて嬉しい!」

ベッキー「あら、私もよ。久しぶり! ふふっ」

ステファニー「ベッキー! どこ行ってたの?」

ベッキー「? どこって……家にいたわよ。さっきまでは」

ミシェル「ベッキーおばさん、なにか変わったことない?」

ベッキー「何かって?」

ステファニー「ねぇ、なんでわざわざチャイムなんか鳴らしたの?普通に入ってくればいいのに」

ベッキー「そう言ったって、一応客だもの。私」

ステファニー「客……?」


ダニー「……ベッキー」

ベッキー「はい、ダニー。 打ち合わせするんでしょ? 次回の連続特集の内容について」

ベッキー「トンバヤシがまた日本から来てくれるのよ。前にも相撲特集組んだわよね、覚えてる?」

ダニー「あぁ……懐かしいね。彼のツッパリで2m吹っ飛んだこと、まだ覚えてるよ」
\HAHAHAHA…/

ダニー「……今度はふんどしで全身縛られちゃったりして」
\HAHAHA…/
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:35:12.89 ID:AsyJqVPP0
パメラ「ハイ、ベッキー。いらっしゃい、ゆっくりしてってね」

ベッキー「ハイ、パム。ありがとう」


ステファニー「……ママを知ってるの?」

ベッキー「? ええ、もちろんだけど……なんでそんな事聞くの?」

D.J.「……ごめんなさい、なんでもないの」


ベッキー「さて! あなたたちとおしゃべりするのは大好きだけど、今からは仕事の話。ごめんなさいね」

ベッキー「ダニー、始めましょ」

ダニー「あ、あぁ……分かった」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:42:15.21 ID:AsyJqVPP0
──────


ベッキー「…………それで、VTRが終わったら、実際にスタジオで実演するってワケ」

ダニー「……」

ベッキー「このとき、ダニーに協力してもらいたいことがあるの。 …………ダニー。 ダニー?」

ダニー「…… あ、ごめん。 ボーッとしてて……」

ベッキー「珍しいわね。 何かあったの? DJたちも様子が変だったし……」

ダニー「いや……その、なんというかね……」


コンコン
ガチャ


D.J.「お茶どうぞ。 ……ママが淹れたの」コトッ

ベッキー「あら、ありがとうDJ」

ステファニー「お菓子もあるよ」コトッ

ミシェル「どうぞ」コトッ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:47:01.55 ID:AsyJqVPP0
ベッキー「まあ、みんなでおもてなししてくれるなんて嬉しいわ。 あぁ……ホント、タナー家って素敵なおうち」

ダニー「……そうかい?」

ベッキー「もちろんよ! 賑やかで、楽しそうで……私もこんな家族と暮らせたらなぁって、ずっと思ってたもの……」

D.J.「……」

ステファニー「……」



ミシェル「……おばさん何言ってるの? あたしたちずっと一緒に暮らしてきたじゃん」


ベッキー「?」

ダニー「こら、ミシェル……」

ミシェル「……」

ステファニー「そうだよ。 覚えてないの?」

ベッキー「えっ? ……あの、何のこと、ステフ……?」

ダニー「……」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:50:37.94 ID:AsyJqVPP0
D.J.「ベッキー、思い出してよ。私たち本当の家族だったのよ?」

ベッキー「……?」

ステファニー「ジェシーおじさんと結婚したでしょ!?」

ベッキー「……ジェシー……? あぁ、パムの弟さんの? ミュージシャンの人でしょ? どうしてそんな、私が結婚だなんて……一体なんの冗談?」

ベッキー「だって、私会ったこともないわよ。あんな有名人」

ミシェル「……なんにも覚えてないの……?」

ベッキー「覚えて、って……」

ミシェル「ニッキーとアレックスは? 双子だよ。まだよちよち歩きの、金髪でサラサラヘアーの!」

ベッキー「…………?」



ベッキー「……誰のことかしら……?」

ミシェル「……!」
\AHHHH…/
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 22:55:47.02 ID:AsyJqVPP0
ベッキー「…………ごめんなさい。あなたたちが何を言ってるのか全然分からなくて……」

ベッキー「私はずっと独身だし、そりゃ3人とも家族みたいに思ってはいるけど……何のことだか……」

D.J.「そんな……」



ダニー「…………」

ダニー「ベッキー……すまない、みんなちょっと……悩み事があってね」

ダニー「本当悪いんだけど……打ち合わせ、また今度にしてもらってもいいかな……今日は帰ってくれないか……」

ベッキー「ええ……いいけど……ダニーも変よ。みんなどうかしちゃったの?」


ベッキー「その……また今度ね。じゃあ……」


バタン


D.J.「…………」

ステファニー「…………」

ミシェル「…………」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 23:01:21.58 ID:AsyJqVPP0
──────


prrrr…

D.J.「電話だわ」ガチャ


D.J.「もしもし、タナーです」

D.J.「……国際電話? 東京から?」

D.J.「…………ほんとに?」

D.J.「わかりました……ちょっと待っててください。父にかわります」



ダニー「……東京からって、電話主は?」

D.J.「…………ジョーイ」

ダニー「……なんだって?」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 23:07:31.88 ID:AsyJqVPP0

ダニー「もしもし……ジョーイ、お前今日本にいるのか!?」

   『話したじゃない、こないだ電話でさ。アメリカで話題のコメディアンとして特別に呼ばれたんだよ!すごいでしょ!?』

D.J.「ジョーイ、何て?」

ダニー「……今、日本のテレビに出てるらしい」


───


ジョーイ「それがさ、聞いてよダニー。この番組すごいんだよ! いろんなアスレチックミニゲームをやるんだ。 ジャンプして壁にくっついたり、エアホッケーで対戦したりね」

ジョーイ「そんでもって最後にはルーレットで商品を当てるんだけど……一等は何だと思う?」

   『……何なの?』

ジョーイ「車だよ! しかもミツビシ! すごいでしょ!?」

   『そう……それで、当てたのかい?ミツビシ』

ジョーイ「いや、僕が当てたのは……茶色くて柄のない……ちっこいブラシみたいなの」
\HAHAHA…/

ジョーイ「随分硬くて何に使うのかわかんなくて……昨日は一応バスルームで使ってみたんだけどさ……」

   『……それでいいんだジョーイ、それは『タワシ』っていって、床やタイルを磨くものだぞ』


ジョーイ「えっ、そうだったの?もっと早く言ってよ……今朝からずっと体中ヒリヒリするわけだ」
\HAHAHAHA…/
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 23:12:32.60 ID:AsyJqVPP0
ダニー「……それで、いつ帰ってくるんだ?」

   『1週間くらいかな?今の番組のほかにもうひとつ別のテレビに呼ばれてて……』

ダニー「そうか……」

   『アメリカに戻ってもしばらく忙しいから、また仕事でサンフランシスコに行ったときはお邪魔するよ』

ダニー「何だって?」

   『何って何が?』

ダニー「いや…………だから、サンフランシスコに帰ってくるんじゃないのか?」

   『今はニューヨークに住んでるって、いい忘れてたっけ?』

ダニー「ニューヨーク? 何言ってるんだジョーイ、僕らずっと同じ家に住んでただろう」

   『はい? そっちこそ何言ってるのさ? 何で僕がダニーたちの家に一緒に住むの?』

ダニー「何でって、覚えてないのか!? 8年前にパメラが……」



ダニー「………………」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 23:13:24.90 ID:AsyJqVPP0

   『DJたちにもしばらく会ってないしさ、皆元気にしてる? ミシェルは今何歳だっけ?』

ダニー「………………」

   『……もしもし?』



ダニー「…………いや、何でもない。また連絡してくれ……」

   『? ……うん、じゃあまた! パムによろしく』


ガチャン

ダニー「……」

DJ「ジョーイ、なんて?」

ダニー「…………」

DJ「……パパ?」



ダニー「……頭ではなんとなく理解してても、堪えるね……」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 23:21:55.96 ID:AsyJqVPP0
きります
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:50:45.04 ID:KNSBbepz0
──────

ステファニー「パパ! パパ! ちょっとこっちきて!」

ミシェル「大変だよ!」


ダニー「どうしたんだ二人とも……テレビなんて見てる場合じゃ……」

ステファニー「違うの! これ、ほら見て!」

ダニー「……?」



”……今週の音楽ヒットチャート、第一位はこちら……”

”ジェシー&ザ・リッパーズで『エイプリル・ガール』!なんとこれで36週連続の一位です……いやぁ素晴らしいですね……”

”今週末には全米ツアーも開始され、来年には二度目の東京公演も予定されています。これからが非常に楽しみなバンドです───”

♪〜



ダニー「……ジェシー&ザ・リッパーズ……!?」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:55:53.16 ID:KNSBbepz0
ステファニー「おじさん、リッパーズクビになったんじゃなかった!?」

ミシェル「だよね……」

ダニー「確か、そうだったね……」



prrrr…


ステファニー「また電話……」ガチャ

ステファニー「もしもし……」


ステファニー「!? ジェシーおじさん!!」

ダニー「!」

ミシェル「おいたん!」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:02:08.35 ID:KNSBbepz0
───


ジェシー「よっ、やってっか!」

   『おじさん今どこにいるの!?』

ジェシー「今からライブだよ。今西海岸ツアーやってるんだ』

ジェシー「ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとバッティングしちまってるけど、いまんとこリッパーズの方がイケてるね。なんせあちらさんは声が大きすぎるんだよ」
\HAHAHA…/


   『なんでまだリッパーズと組んでるの?』

ジェシー「……なんでって、やめる理由ないだろ。俺たちゃ日本でも成功したし、こんどは全米ツアーで今まで以上にガンガンいくぞ」

ジェシー「まぁ……やっぱアレをやってるのが人気の理由だな」

    『……アレって?』


ジェシー「毎回受けてるんだよな、プレスリーのコスプレで一曲やるの。『センキューベイベー、今日の客は最高だぜ』」
\HAHAHAHA…/
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:07:31.03 ID:KNSBbepz0
───


ダニー「ステフ、ちょっと代わって」

ステフ「う、うん」

ダニー「もしもし? ジェシー?」

   『おう、ダニーか! みんな元気してるか?』

ダニー「あぁ……元気にしてるけど……ジェシー、お前今どこで暮らしてるんだ? 結婚は?」

   『おいおい、お袋みてぇなこと言うなよな……俺はロッカーだぜ。結婚なんてまだ考えてねえし、実はここだけの話……ビバリーヒルズに越そうと思ってんだ。セレブの仲間入りって奴だ』

ダニー「ビバリーヒルズだって? やめたほうがいいと思うよ……お前には似合わないと思うよ。毎日ヘアースタイル決めて犬の散歩してる写真撮られたいのか?」
\HAHAHA…/


   『何言ってんだ、まさしく俺にぴったりじゃねえか』

ダニー「……真面目な話、お前は家庭的な男になれると思うんだけどな」

   『おいおい、冗談よせって。何考えてんだ? エプロン巻いて、双子のベビーちゃんをベッドに寝かせて子守唄聞かせてやるのが本当の俺だってか? キツいぜ』

ダニー「…………」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:11:16.09 ID:KNSBbepz0
ミシェル「……パパ、代わって。もうガマンできない……あたしがおいたんと話す」

ダニー「……あ、あぁ……」


ミシェル「もしもし、おいたん?」

   『その声は……ミシェルか?』

ミシェル「あたしの声が分からないの?」

   『悪い悪い、前聞いたときより随分変わっちまったもんだから』

ミシェル「……」

   『ミシェル、久しぶりだな。今何歳だっけ?』

ミシェル「8歳だよ……忘れたの?」

   『そんなこと言われてもよ……あ、さては去年誕生日プレゼント贈り忘れたのまだ怒ってるのか?』

ミシェル「……おいたん、もういい加減にして。あたし怒ってるんだから。早く帰ってきて!」

   『帰ってきてったって……』

ミシェル「ベッキーおばさんや、ニッキーとアレックスと一緒に暮らしてる優しいおいたんが好きなのに……」

   『ベッキー? アレックス? ……誰のことだ?』

ミシェル「…………どうして忘れちゃったの……?」



   『あぁ、そろそろ行かねえと。始まっちまう……パムにもよろしく言っといてくれ』

ミシェル「…………わかった」



   『あぁ、それとな……ミシェル、あんまりこういうことは言いたかねえんだが──』

ミシェル「……?」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:18:34.80 ID:KNSBbepz0
 






   『その「おいたん」っての、いい加減もうやめてくんねえか』

ミシェル「…………!」
\AHHHHH…/



   『なんつーか、聞いててムズムズするんだよな……俺はそんなガラじゃねえし、お前ももうチビじゃねえんだから』



ミシェル「…………」




   『…………もしもし。 もしもし?』


ミシェル「…………」



ミシェル「……わかりました。 ごめんなさい、ジェシーおじさん……」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:21:40.23 ID:KNSBbepz0
ガチャン


ミシェル「…………」


ステファニー「……ミシェル? 大丈夫?」

ダニー「ジェシーと何を話したんだ?」



ミシェル「……こんなのってないよ。 どうしてみんなこうなっちゃうの?」

ダニー「……ママが生きてたら、こうなってたってことなんだね」


ダニー「ジェシーもジョーイも、家事や育児を手伝いにこのうちへ来ることはなかった」

ダニー「ベッキーとはもともと仕事で組んでたから、たまに家で来ることはあったみたいだけど……」


ステファニー「……そういえば、ジェシーおじさんとベッキーおばさんはこの家で出会ったんだよね」

ステファニー「それで二人が結婚して………… ちょっと待って」

ダニー「あぁ……そういうことだね」


ダニー「二人がこの家で出会わなければ、恋に落ちて、結婚することもない」

ダニー「そうなれば……」



ステファニー「……ニッキーとアレックスは生まれてこないんだ…………」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:27:36.88 ID:KNSBbepz0
ミシェル「こんなのひどいよ! あたしの家族がなくなっちゃった!」

ステファニー「ミシェル、だけどそれはママが生きてるからで……」

ミシェル「ママママって、そんなこと言われてもどうすればいいかわかんないよ!」


ミシェル「……あたしママのこと何にも知らないんだもん……!」ダッ





ステファニー「ミシェル。 ……ミシェル! どこ行くの!」

ミシェル「部屋!」ダッ



ダニー「…………」

ステファニー「…………」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:35:38.70 ID:KNSBbepz0
──────


ガチャッ


D.J.「……ミシェル?」

ミシェル「……あっちは自分の部屋じゃないみたいでイヤだから来た」

D.J.「…………」


ミシェル「……グスッ……」


D.J.「……ミシェル、おいで」


ミシェル「……DJお姉ちゃん、あたし……」ギュゥ

D.J.「……私も……すっごく複雑な気分」ギュゥ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:38:13.63 ID:KNSBbepz0
コンコン

ダニー「ミシェル、ここにいたのか。 DJ、入ってもいいかい?」

ステファニー「……」


D.J.「ええ。入って」




ダニー「パメラは……?」

D.J.「今は自分の部屋にいるわ。私たちが妙な態度だから不思議に思ってるみたい……悪い事したわね」

ステファニー「……ねえ、私たちどうなるの?」

ダニー「……そうだね。なんだか……夢でも見てる気分だよ……」

ステファニー「ホント……まだ何も信じられない……」



  「いや、残念だが──」


「「「「!」」」」



ドク「どうやらこれは紛れもない現実のようだぞ」

マーティ「……」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:48:11.33 ID:KNSBbepz0
──────

ドク「どうもさっきから君たち4人の様子がおかしいと思っとったんだ。1987年から戻って来てからな」

ダニー「ドクターブラウン、じつは……」

ドク「やはり、未来が変わってしまっているんだな?そうだろう」

D.J.「……ええ、そうなの」


マーティ「何がどう変わってるの?」

ステファニー「……ママが」

ドク「お袋さんが?」

ミシェル「……」

D.J.「ええ。私たちのママは8年前に亡くなったはずなの。飲酒運転の事故に巻き込まれて……でも、どういうわけか生き返ってて……」

DJ「……かわりに、いままで一緒に住んでたはずのジェシーおじさんや、ジョーイや、ベッキーがいない」

ミシェル「ニッキーとアレックスもだよ」


マーティ「……その、ジェシーおじさんたちのことはぼくたちも分からないけど……ドク、説明してあげて」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:52:13.16 ID:KNSBbepz0
ドク「これを見たまえ」バサッ



                 1987      1995
Past  ────────○─────○─ Future
                   \
                     \   1995A
                      \_○



ドク「君たちがもといたのはこの世界線で言うところのこちらの"1995年"。ところが君たちが間違いで1987年に行ってしまったばかりに、そこで君らの存在が時空連続体に1つの歪みを生じさせ新たな未来を作ってしまった」

ドク「それがこっちの"1995年A"だ。つまり今君たちが……我々がいる現在」

マーティ「この話ややこしいんだよね……」

ドク「この1995年Aにおいては、もともと8年前に亡くなったはずの君らのお袋さんが元気に生きとる。そう言ったな?」

ダニー「そうです。忘れもしないよ……パメラは1987年6月25日、飲酒運転の車が起こした事故に巻き込まれて死んだ」


ドク「1987年にいたときに何があったか思い出すんだ。些細なことでもいい。ほんの小さな出来事が歴史に大きな影響を及ぼすことだってありうる」


ミシェル「……飲酒運転……」



ミシェル「!」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:54:50.66 ID:KNSBbepz0
D.J.「……ミシェル?」

ミシェル「…………あぁ〜……パパ……」

ダニー「どうしたんだ?何かあったのかい?」

ミシェル「…………あたしのせいかも……」

ドク「……そうなのか?」

ステファニー「ミシェル、何があったの?」

ミシェル「……」


ダニー「そういえばあの時、少しの間パパたちとはぐれてたことがあったね。ミシェル、正直に話してくれないか」

ステファニー「大丈夫よ。誰も怒らないから」

ミシェル「……うん、わかった………」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:58:20.89 ID:KNSBbepz0
 


ミシェル「あのね、あの時みんなのいたところから離れて……お店の前に来てたの。お酒を売ってるところだった」

ミシェル「そこから出てきた男の人がいて……その人すごく酔っ払ってて……車に乗ろうとしたの」


D.J.「…………」


ミシェル「だからね、あたし言ったの。『そんなの酔っ払ってるのに車なんて乗っちゃいけないんだよ』って」

ミシェル「でもその人聞かなくて……それで、それで……あたし……」


ステファニー「……それで?」


ミシェル「…………その人から車の鍵を取って、捨てたの。道の反対側に」


ダニー「…………そんな……」

D.J.「じゃあミシェルの会ったその男の人が……」




ダニー「……8年前の事故を起こした男なんだ……」
145 :>>144訂正 [saga]:2017/09/19(火) 00:01:25.89 ID:HU8BJlMf0
 


ミシェル「あのね、あの時みんなのいたところから離れて……お店の前に来てたの。お酒を売ってるところだった」

ミシェル「そこから出てきた男の人がいて……その人すごく酔っ払ってて……車に乗ろうとしたの」


D.J.「…………」


ミシェル「だからね、あたし言ったの。『そんなに酔っ払ってるのに車なんて乗っちゃいけないんだよ』って」

ミシェル「でもその人聞かなくて……それで、それで……あたし……」


ステファニー「……それで?」


ミシェル「…………その人から車の鍵を取って、捨てたの。道の反対側に」


ダニー「…………そんな……」

D.J.「じゃあミシェルの会ったその男の人が……」




ダニー「……8年前の事故を起こした男なんだ……」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 00:03:31.92 ID:PHo8U/KBo
キツいな
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:05:42.61 ID:HU8BJlMf0
ドク「……なるほど。ミシェル、ありがとう。よく話してくれた」

ミシェル「パパ、ごめんなさい。知らなかったの……ママが…………ママが……」

ダニー「ミシェル、もういいんだ。お前は悪くないよ……」ギュッ

ミシェル「…………グスッ……」ギュッ

ドク「……してしまったことはしょうがない。今はこれから先のことを考えるんだ」

ステファニー「……過去の話でしょ?」

D.J.「事情は分かったわ。けど……もう元に戻せないの?」

ドク「今の話を聞く限り……方法ならある」

ダニー「……ホントですか?」


ドク「あるとも。単純だが、しかし……危険な方法だ」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:11:15.10 ID:HU8BJlMf0
D.J.「どう危険なの?」

ドク「歴史の分岐を修正するためにはだ、君たちがもう一度1987年へ戻り、男が鍵を失くさないようにすればいい」

ダニー「……つまり、例の男から鍵を奪おうとするミシェルを止めるってことですか?」

ドク「いや、そこが問題なんだ。先に過去へ行った自分自身と出会うのはあまりに危険すぎる」

ステファニー「……そうなの?」


ドク「ミシェル、男から鍵を奪って投げ捨てた後は?」

ミシェル「お姉ちゃんたちの声が聞こえたから、すぐに走って逃げた……あとはわかんない」

マーティ「……」


ドク「……よし、ならばこうしよう」

ドク「昨日のミシェルが男と出会い、鍵を奪って投げ捨て、逃げた直後を見計らい──」

ドク「その鍵を回収して、すぐさま例の男に返す。昨日のミシェルに見つからんようにだ」


ダニー「……それで上手く行くんですか?」

ドク「一筋縄ではいかんだろうが、これしか方法はない」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:16:17.81 ID:HU8BJlMf0
D.J.「じゃあ、私たちまた過去に戻るってこと? デロリアンに乗るの?」

ドク「そうとも。 君ら全員で1987年へ戻って、過去を修正する必要がある」

ドク「心配いらん、あのデロリアンは遠隔操作が可能なんだ。今度は私が操縦をするから、君らは安全にタイムトラベルができるはずだ」

ミシェル「……!」

ダニー「なるほど……わかりました。それなら、やってみましょう」

マーティ「それと決まれば、デロリアンの準備をしないとね」


D.J.「……でも……」


ステファニー「……待って」

ステファニー「それじゃ……ママはどうなるの? 今は生きてるんでしょ?」



ステファニー「…………もう一度死なせるってこと?」


ダニー「…………」

D.J.「…………」

ミシェル「…………」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:23:24.87 ID:HU8BJlMf0
ドク「確かに、この件はそういう問題が出てくるな……」

マーティ「でもドク、過去を変えちゃったんなら直さなきゃ。ドクだって同じだろ?」


ダニー「……どうすれば……」


ドク「どうするかは君らが決めることだ」

マーティ「えっ……?」

ドク「よく考えるんだ。死んだはずの母親か、君らの言う今の家族か。どちらを選ぶか」


ステファニー「……」


ドク「決心がついたら、私のところに来たまえ。一応、デロリアンを整備して待っているよ」

ドク「マーティ、いくぞ。彼らだけにしてやるんだ」

マーティ「ちょっと、待ってよドク……!」


バタン

D.J.「……」

ミシェル「……」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:24:23.57 ID:HU8BJlMf0
>>149訂正
マーティ「それと決まれば、デロリアンの準備をしないとね」

マーティ「そうと決まれば、デロリアンの準備をしないとね」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:29:22.10 ID:HU8BJlMf0
 

マーティ「なんであんなこと言ったの?歴史を変えたらどこにどんな影響が出るか分からないんでしょ!?」


ドク「マーティ、人間は科学的理論だけにしたがって生きていくことはできんのだ。そんなに単純じゃない」

マーティ「……」

ドク「時には例え間違っていようとも、一度した選択を受け入れる覚悟が必要になる」

マーティ「ドク……あんた変わっちゃったよ。前より普通の人間らしくなったけど……僕にはちょっと妙な気分だよ」

ドク「これは家族の問題だ、マーティ。他人が口出しできることじゃない」

ドク「…………それに」

マーティ「それに?」


ドク「今なら私にも理解できるからかも知れんな……家族という存在の重さが」

マーティ「……」

ドク「私もまた、歴史を歪めた結果に甘えている一人であることは認めんといかん」


マーティ「……クララたちのこと言ってるの? それ……」

ドク「…………」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:34:08.92 ID:HU8BJlMf0
マーティ「……ま、その通りだね。それに、そこんとこ言うと僕も同じか……パパをタフガイにしちゃった責任は取ってないしね」

ドク「そうとも。彼らが死んだ母親を本当に望むというなら…………それもまた未来の一つだ。分かるか?」

マーティ「ドクがそう言うなら、そうなのかもね……で、僕たちはこれからどうする?」

ドク「待つしかない」


ドク「……彼らの選択をな」






D.J.「パパ、どうするの……?」

ダニー「どうするって言っても……」

ミシェル「……」

ステファニー「ドクは元に戻せるって言ってたけど…………そしたらママは……」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:40:15.90 ID:HU8BJlMf0

ダニー「……」

ダニー「みんな、パパの話をよく聞いて」



ダニー「……過去の世界から戻って……今この家はすっかり変わってしまってるね」

ダニー「それはママが生きてるってことだけじゃない。パパたち以外全員変わってしまったんだ」

ダニー「ジョーイは世界的に有名なコメディアンでテレビから引っ張りだこだし、ジェシーはリッパーズと組み続けて、ミュージシャンとして大成功」

ダニー「二人とも、ずっとそうなることを夢見てたんだ。パパは二人の親友だから、そのことはよく知ってるし……お前たちだってそれを応援し続けてきたよね」


ダニー「……この家で暮らしている間、それを成し遂げられなかったことも理解してるだろう」

ステファニー「……」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:45:20.69 ID:HU8BJlMf0
ダニー「……もちろん、良くないことだって起こってる。ニッキーとアレックスのことだね……」

ダニー「唯一変わってないのは……よりにもよってキミーだけ」
\HAHAHA…/

ステファニー「……ホント、嬉しくて涙出るわ」
\HAHAHA…/


D.J.「……じゃあこのままにしとくってこと?」

ミシェル「…………」

ダニー「…………ハァ……」

ダニー「……………………本当のところ、パパにも分からないんだ」

D.J.「……」


ダニー「パパ、この家でみんなの生活を守ってきたつもりだったけど……みんながこの家にいたせいで上手く行かなかったことがあったってことも思い知らされたよ……」

ダニー「元に戻さなきゃいけないのは分かってる。パパたちは全員そろってタナー家なんだ、誰一人として欠けちゃいけない。もちろんニッキーたちも含めてね」

ダニー「だけど……そうするとお前たちはまたママを失って、おじさんたちはまた成功を失う」

ダニー「……それが本当に正しいことなのかな……?」



D.J.「パパ、それは違うと思う」

ダニー「えっ……」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:51:36.04 ID:HU8BJlMf0
D.J.「ジェシーおじさんもジョーイも……家に来たせいでお仕事上手く行かなかったなんて、今まで一回も言わなかった」

D.J.「私がずっと聞いてたのは、『家に来たおかげで最高の家族と、最高の相棒が手に入った』ってこと。二人ともパパのことホントに信頼してると思うし……感謝もしてると思う」

D.J.「そりゃ、ママが生きてる今の世界では成功してて、元の世界では成功してこなかったかも知れないけど……」

D.J.「それって、元の世界でこれから先ずっと上手く行かないってことにはならないでしょ? これから二人とも成功するかもしれない。 未来のことなんて誰にも分からないもの」

ダニー「…………」


D.J.「でも……私たちには過去があるじゃない。 今まで家族として一緒にやってきた8年間をなかったことにするなんて……考えられないわ」

D.J.「おじさんたちは私たちと一緒に暮らして、幸せでいてくれたと思うよ。多分ね」

ダニー「DJ……」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:53:14.50 ID:HU8BJlMf0
ステファニー「……お姉ちゃんの言うとおりかも」

ダニー「ステフ……」

ステファニー「私思ったの。もしこのままにするとして……ママは本当に喜ぶのかって」

ステファニー「だって、ママは8年間生きてきたことになるけど、私たちはその間のママをなんにも知らないんだよ?」

ステファニー「……ミシェルなんて、まだ赤ん坊だったから昔のことすらなんにも覚えてないと思うし……」

ミシェル「……」

ステファニー「こう言っちゃうと変かも知れないけど……ママはずっと、天国から私たちのこと見てくれてたんだと思う」

ステファニー「だから……今の状態は、きっとママも望んでないような気がして……」

ダニー「……」

ステファニー「それにさ! 私たちママがいなくても、なんだかんだ今まで上手くやって来れたし」

ステファニー「これからも大丈夫だよ。せっかく会えたのに、またいなくなっちゃうのはちょっと寂しいけど……でも平気」

ダニー「……」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:54:56.39 ID:HU8BJlMf0
ミシェル「…………」

ダニー「ミシェル、これはお前にはとても難しい問題かもしれない。辛い思いをさせてしまってすまなかったね」

ミシェル「……ううん、パパ。 あたしも大丈夫」

ミシェル「さっきはちょっとびっくりして……ちょっとショックだっただけ」


ミシェル「あたしもいつものおいたんや、ジョーイや、ベッキーおばさんや、ニッキーとアレックスが好き」

ミシェル「ママのことは……あたし確かに何にも覚えてないよ。でも今日、初めてちゃんと会えたような気がして……不思議だし、緊張したけど……ちょっと嬉しかったの」

ダニー「……ミシェル…………」



ダニー「……お前たちが、いつの間にかこんなにしっかりした子達に育ってるなんて、パパびっくりだよ」

D.J.「当然よ。なんてったってパパとママの子だもの」

ダニー「……そうか。頼もしいね……ありがとう」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:56:59.31 ID:HU8BJlMf0
ステファニー「だけど……パパはいいの?」

ダニー「何がだい?」

ステフ「ママのこと。……もう愛してないの? 」


ダニー「……はは、何言ってるんだ。もちろんパメラはパパにとって一番大事な女性だよ。付き合ってからも、結婚してからも、今までもずっとね」

ダニー「でも……今となっては、思い出の中の人でなきゃいけないんだ」


D.J.「……私も」

ダニー「?」

D.J.「ママに久しぶりに会えて嬉しかった。だけど……やっぱりみんながいないと寂しい」

ダニー「……きっとここにいるみんな、同じ気持ちのはずさ」

ステファニー「……うん」

ミシェル「……うん」





ダニー「……行こうか。未来を取り戻しに」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 01:02:20.55 ID:HU8BJlMf0
きります
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 01:22:44.77 ID:HU8BJlMf0
>>137訂正
ダニー「ベッキーとはもともと仕事で組んでたから、たまに家で来ることはあったみたいだけど……」

ダニー「ベッキーとはもともと仕事で組んでたから、たまに家に来ることはあったみたいだけど……」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 11:36:16.54 ID:HU8BJlMf0
──────

ドク「タナー君」

ダニー「ドクター・ブラウン、頼みがあります。もう一度デロリアンを貸していたただけませんか」

ドク「……」

マーティ「……」

ダニー「……信じてほしいんです。僕たちは家族をもとに戻さなきゃいけない」

D.J.「お願いします!」

ステファニー「お願い……」

ミシェル「……お願い」



ドク「わかった。ただ少しだけ時間をくれんか……まだ少し調整しなければいかんところがあるんだ」

ダニー「わかりました。だったら……三人とも」

「「「?」」」


ダニー「今のうちに、ママにさよならをいっておいで」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 11:40:22.10 ID:HU8BJlMf0
 



コンコン

パメラ「? どうぞ」


ガチャ

D.J.「……ママ」

パメラ「あら、どうしたのDJ。ステフにミシェルまで」

D.J.「ううん、何でもないの。……これから私たちとパパと4人で買い物にいくのよ」

パメラ「あらそうなの?知らなかったわ。楽しんでらっしゃい、ドク・ブラウンたちと一緒に留守番しておくから」

D.J.「うん……」

ステファニー「……」

ミシェル「……」


パメラ「……? どうしたの?みんな元気ないの?」

D.J.「ううん、違うの。ただ……」

パメラ「?」

D.J.「何て言ったらいいのか……」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 11:46:43.44 ID:HU8BJlMf0
ステファニー「私から言う……ママ」

パメラ「何、ステフ?」


ステファニー「……今まで言う機会、あんまりなかったかもだから言っとくね」

ステファニー「いつも……見守ってくれてありがとう。大好きよ」チュッ

パメラ「あら、そうだったかしら?ふふ、ありがと」



ミシェル「……えっと……ママ」

パメラ「……ミシェル。あなた昨日からちょっとよそよそしい感じじゃない?」

ミシェル「……ぁ〜……わかる?」

パメラ「分かるわよ、当然でしょ。何か隠し事してるんじゃないでしょうね?」

ミシェル「……ぁはは……お見通しかぁ……」

パメラ「…………?」

ミシェル「…………」

パメラ「…………」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 11:51:29.32 ID:HU8BJlMf0
ミシェル「……ママ。あたし赤ちゃんのころどんな子だった?」

パメラ「赤ちゃんのころ?そりゃもうとっても可愛かったわよぉ。ミートボールみたいにまんまるで」
\HAHAHA…/

ミシェル「……ミートボールぅ??」
\HAHAHA…/

パメラ「昔の話よ」

パメラ「……懐かしいわ、ミシェルが生まれたばっかりのころ。ステフもまだこんなにちっちゃかったものね?」

ステファニー「そうね……」

パメラ「DJも小さかったけど、そのころからもうがんばってお姉ちゃんやってたりして」

D.J.「……そうかしら」

パメラ「それがみんなすっかり大きくなって。8年なんて本当にあっという間よ」

パメラ「……親になると特にね。子供はすぐ成長して、変わっていくから」

ステファニー「……私たち、変わった?」

パメラ「ええ、もちろんいい意味でよ。パパもママも驚くくらい」

パメラ「……何もかも変わるものよ。子供も、家族も、人生も」

D.J.「……」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 11:57:11.84 ID:HU8BJlMf0
パメラ「ママも、今までいう機会なかったから話しておくわ……あなたたちの人生は変化の連続よ。それを受け入れる強い心と、支えてくれる人たちのことを忘れないこと……わかった?」

D.J.「うん……わかった」

パメラ「よろしい。……でももう一つ。 決して変わらないこともあるわ」

ミシェル「……変わらないことって?」


パメラ「ママはいつまでもあなたたちを見守ってる。どこにいようとね」


ステファニー「……」

D.J.「……」

パメラ「三人とも私の誇りだもの。立派に育ってくれて本当に嬉しいわ」

ステファニー「……ありがとう」

パメラ「もちろんパパも見守ってくれてるわよ。水曜と土曜はあなたたちの部屋の壁紙も全部拭きなおしてくれるし」
\HAHAHA…/

D.J.「……ありがとうママ。やっぱりママって最高」

パメラ「もちろんよ。キミーにも二十歳になったら義理の母親になってほしいって頼まれてるんだから」
\HAHAHA…/

ステファニー「それ、絶対受けちゃダメ。変な書類とか持ってきたら暖炉に捨てて」
\HAHAHAHA…/
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 11:59:55.37 ID:HU8BJlMf0
パメラ「ふふ、わかったわよ。……話は終わった?」

ミシェル「……」

パメラ「?」

ミシェル「……」ギュッ

パメラ「あらあら」ギュッ

パメラ「……いつもの調子に戻った?」チュッ

ミシェル「……大丈夫だと思う」

D.J.「……」


ミシェル「ママのこと、なんだかよく知れたような気がする」

パメラ「あらそう?よかった」


D.J.「じゃぁ……そろそろ行かなきゃ」

パメラ「いってらっしゃい!」

ステファニー「バイ、ママ」

ミシェル「行ってきます」

パメラ「楽しんできてね〜」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 12:01:59.89 ID:HU8BJlMf0
 


バタン……


D.J.「…………」

ステファニー「…………」

ミシェル「…………」



D.J.「…………グスッ……」

ステファニー「……グシュッ……ヒック……」

ミシェル「…………スンッ……スン……」





  「「「……さよなら、ママ」」」

169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 12:07:43.06 ID:HU8BJlMf0
 




ドク「……済んだかね?」

D.J.「……」ゴシゴシ


DJ「……ええ。もう大丈夫」

ステファニー「私も。もう平気」

ミシェル「……あたしも」

ダニー「…………」

ドク「……そうか」


ドク「では、乗るんだ」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 12:09:51.54 ID:HU8BJlMf0
──────

マーティ「みんな、準備はいい?」

D.J.「ちょっと待って……パパがまた挟まってる」
\HAHAHA…/

ダニー「しょうがないよ……パパの身長じゃ、このデロリアンは本当に狭いんだから」

ダニー「ドクター・ブラウン、できればもう少し大きいサイズにしてもらえると助かるんですけどねぇ……これ」

ドク「……大きいサイズ……」

マーティ「どうかした?」

ドク「……いや、何でもない」



ダニー「よいしょ……ふぅ、何とか乗れました……」

ドク「そうか。 いいかね、今回は私がリモコンで操作するから、そのハンドルには触るんじゃないぞ」

ドク「もう一度1987年に戻ったら、君たちのやるべきことはひとつ。ミシェルが例の交通事故を起こした男と接触している瞬間を見つけて、全てを元通りにするんだ!」

ステファニー「……わかった」

171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 12:13:49.82 ID:HU8BJlMf0
ドク「ただし……いやこれがもっとも難しいんだが……そのミシェルと顔を合わせてはいかん。気づかれないようにするんだ。絶対にな」

ミシェル「……うん」

ドク「ミシェルだけじゃない。先に1987年に行った昨日の君たち自身もだ。絶対に会ったり話したりするんじゃないぞ」

ドク「過去の自分と出会ってしまったら、時空にどんな悪影響があるか分からんからな」

D.J.「悪影響って……たとえば?」

ドク「下手をすれば宇宙全体が破壊される。運が良ければ、我々の住むこの銀河系の破壊だけで収まるがね」


D.J.「……そう。だったら安心だわ」
\HAHAHA…/




ドク「では出発だ──幸運を祈る」

172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 12:15:35.62 ID:HU8BJlMf0
 







   ─  JUN  24  1995  15 10  ─





   ─  ≡≡  ≡  ≡≡  ≡ ≡  ─





   ─  JUN  25  1987  14 45  ─




 
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 12:25:23.81 ID:HU8BJlMf0
──────

シュバァァァァァァアアアン!!!



シュゴオオォオォオォォ……

ウィイィン
ゴオォォォ……

ギャッ
ガタンッ


ダニー「おっと…」ガクン


   『さあ着いたぞ。君たちの今いる正確な日付と時刻は、1987年6月25日午後2時45分』

   『君たちが最後に出発した時刻のちょうど30分前だ。つまり、昨日の君たちはまだ1987年には来ていないはずだ』

   『もう一度作戦を言うぞ。ミシェルがいた現場に先回りして待ち伏せし、見つからないように隠れて、ミシェルが例の酔っぱらい男から車の鍵を奪って投げ捨てる瞬間に立ち会う』

   『そしたら、何とかしてその鍵を取り戻し、ミシェルが去ったあとを見計らってすばやく男に返す!』
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 12:30:13.79 ID:HU8BJlMf0
   『それでもとに戻るはずだ。ただしグズグズしていると、ほんの少しの時間経過も歴史に影響を及ぼさない保証はない!すばやく済ませるんだ』

ステファニー「……それ、どういうこと?」

   『たとえばの話……車と歩行者、どちらかがほんの10秒でもずれてしまうと……事故は起こらんというわけだ』

ダニー「……」

   『まあそう悲観せんでもいい。きっと上手くいく』

D.J.「……だといいけど……」

   『私には当時の状況は詳しくわからんからな、具体的にどうするかは君たちの手にかかっている。タナー君、君が指示を出して、全員をまとめてくれ……ミシェル!』

ミシェル「なに、ドク?」

   『どんな小さなことでも良い、事細かに思い出すんだ。どこから来て、何をして、どうなったか……いいかね、全ては君にかかっている』

ミシェル「……わかった。がんばる」

   『幸運を祈る、諸君! では、1時間後に連絡する』


   『そうそう、デロリアンにウォーキートーキーを載せてあるから、活用してくれたまえ』

ザーッ……ザーッ
ブツッ
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 12:35:40.57 ID:HU8BJlMf0
ダニー「……これかな?」ゴソゴソ

ステファニー「えっと、スイッチは……ちゃんと使えるの?」カチッ

ダニー「ちょっと待って……」カチッ

ダニー「えー、こちらパパ。応答せよ」


  “えー、こちらパパ。応答せよ”


ミシェル「おぉ……悪くないね」

ダニー「問題ないみたいだね」

D.J.「よし。何かあったらこれで連絡を取りましょう」


ダニー「それじゃ、パパとミシェル二人でいってくる。DJ、ステフ、お前たちはそのデロリアンを見張ってて」

DJ「わかった。……頑張って、二人とも」

ミシェル「……うん」

ダニー「行こう、ミシェル。昨日お前がいた場所まで案内してくれ」

ステファニー「気をつけて!」


スタスタ……
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 12:43:02.02 ID:HU8BJlMf0
いったんきります
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:07:12.75 ID:HU8BJlMf0
──────

D.J.「……」

ステファニー「……」


D.J.「……あの二人大丈夫かしら」

ステファニー「きっと上手くやってくれるよ。信じて待つしかないよ」

D.J.「そうね……」



警察官「あー、ちょっと……君たち」

D.J.「? ……あ」

ステファニー「昨日のおまわりさん」

警察官「……昨日? どこかで会ったかい?」

D.J.「……?」


D.J.「!」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:12:12.24 ID:HU8BJlMf0
ステファニー「そうよ、だって……」

D.J.「ステフ!」

警察官「……?」

D.J.「あー、いえ……なんでもないんです……あはは」


警察官「……何でもいいが、ここは駐車禁止区域なんだ。その車はどこかにやってもらいたいんだが」

ステファニー「…………どういうこと?」

D.J.「静かに! あの……ごめんなさい、おまわりさん。すぐどかすんで……」

警察官「頼むよ。また後で見に来るからな」スタスタ


ステファニー「……さっきのおまわりさんって……」

D.J.「……あんまりややこしいこと考えたくないけど、そういえば私たち昨日も全く同じ場所にデロリアンを停めた気がするわ」

ステファニー「……そうだっけ?」

D.J.「そうよ! すぐとなりがロンバート・ストリートだったもの、はっきり覚えてるわ」

ステファニー「……それってまずい?」

D.J.「まずいわよ。もうすぐ昨日の私たちがここに来るってことなのよ? 鉢合わせたら大変ってドクが言ってたでしょ!」

ステファニー「えぇっ……? じゃあどうするの?」

D.J.「別の場所に移すの。早く乗って!」

ステファニー「う、うん、分かった!」


ブロロロロ……
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:16:51.15 ID:HU8BJlMf0
──────


ダニー「……ミシェル、この店で間違いないね?」

ミシェル「うん、このお店だよ。この扉から出てきたの」

ダニー「よし……じゃあミシェル、よく思い出して。あのときのことを詳しく話してくれ」

ミシェル「わかった……」


ミシェル「あたしあっちの、坂の上の方向からお店の前に歩いてきたの」

ミシェル「そしたらちょうど男の人が出てきて……そのときにはもうフラフラだった」

ダニー「……で、その男の人と言い合いになって、ミシェルが鍵を奪った。そうだね?」

ミシェル「うん」

ダニー「鍵は道の反対に捨てたって言ってたけど、本当かい?」

ミシェル「うん、ちゃんと覚えてるよ。ちょうどあっちの方向に投げたの」

ミシェル「で、お姉ちゃんたちが呼んでるのが聞こえたから……来た方向に走って逃げたんだ」


ダニー「そうか……よしミシェル、こうしよう」

ダニー「パパとミシェル二人とも、向こう側の茂みに隠れて二人が現れるのを待つ。男と昨日のミシェルをね」

ダニー「昨日のミシェルが鍵を投げ捨てるのを待ち構えて、それを取って、すぐに男に返す。これはパパがやろう」

ミシェル「本当にそれで大丈夫……?」

ダニー「大丈夫、パパこれでもフットボールの経験があるんだから。クォーターバックのパスだと思えば楽勝だよ」
\HAHA…/

ミシェル「…………パパ」

ダニー「はは、冗談さ。よし、隠れる場所を探そう」

ミシェル「パパでも隠れられるところ探さなきゃね……」
\HAHAHA…/

180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:22:19.45 ID:HU8BJlMf0
──────

ブロロロロロ…

キィッ



D.J.「……この辺なら大丈夫よね」ガコンッ

ステファニー「お姉ちゃん、私頭こんがらがりそう……」

D.J.「私もよ。とにかくドクの言うとおり、昨日の私たちと関わらずにやり過ごせばいいのよ」

ステファニー「うん……」

D.J.「パパたちに車動かしたこと知らせなきゃ。トーキー貸して」

ステファニー「トーキー……?」



ステファニー「…………あっ!!!」

D.J.「何?」

ステファニー「……お姉ちゃんごめん……さっきの場所に忘れてきちゃった……」

D.J.「えぇっ!? アンタ何やってんのよ!」

ステファニー「これってまずい……?」

D.J.「まずすぎるわよ!! いいから早く取りに行きなさい!」

ステファニー「えっ、私一人で!?」

D.J.「私はデロリアンを見張ってなきゃいけないの! ほら早く!! 2ブロックしか離れてないから歩いていけるわよ!!」

ステファニー「う、うん……」ダッ

D.J.「……」



D.J.「……見つからないようにね!」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:29:18.48 ID:HU8BJlMf0
──────


ステファニー「はっ、はっ……」タッタッ

ステファニー「確かもう少し先に……」タッタッ


   「はっ、はっ……」タッタッ


ステファニー「……」タゥタッ


   「……ドク、怒ってなきゃいいけど……家はこっちだったよね……」タッタッ


ステファニー「…………」タッ…


ステファニー「……今の…………パパ……?」

ステファニー「ということは……あっちにはもう……!」



   「何かよくわかんないけど……すっごーく変な気分」

   「ミシェル、何言ってるの?」

   「実を言うと私も……なんだか違和感があるの」



ステファニー「……遅かったか……」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:36:25.62 ID:HU8BJlMf0
──────




ステファニー「……裏から回って……」コソコソ

ステファニー「……そーっと……」コソコソ



   「違和感って、なにが?」

   「分かんないわよ。だけど……ちょっと気味悪いの」

   「お姉ちゃんもミシェルも何言ってるの?」

   「そんなこと言われたって……」



ステファニー「えーっと……トーキー……」コソコソ

ステファニー「……あった!」コソコソ


ステファニー「……もう少し、あとちょっとで届く……!」グググ…
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:39:39.81 ID:HU8BJlMf0
──────




ダニー「ここなら完璧だ! お店の様子もよく見えるし、向こうからは気づかれにくい」

ミシェル「そうだね」

ダニー「あとはミシェルを待つだけ! なに、簡単だよ」

ミシェル「……ホント?」

ダニー「もちろん。 DJとステフはちゃんと見張りできてるかな?」

ミシェル「連絡してみたら?」

ダニー「そうだね」カチッ



ダニー「えー、こちらパパ。DJ、ステフ、応答せよ」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:42:43.36 ID:HU8BJlMf0
──────

ステファニー「……よし、ゲット!」パシッ


   “えー、こちらパパ。DJ、ステフ、応答せよ”


ステファニー「!!!」ビクッ


   「?」

   「どうかしたの?」

   「今パパが…………」

   「?」


ステファニー「…………!」ドキドキ


   「……ううん。なんでもない」

   「パパまだかなぁ……」
   



ステファニー「……ふぅ……っ」

ステファニー「びっくりさせないでよ、もう……スイッチOFFよ、こんなもん」カチッ


───


ダニー「……もしもし? もしもし?」カチッ カチッ

ミシェル「動かないの?」

ダニー「おかしいなぁ……」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:47:55.12 ID:HU8BJlMf0
 

   「あー、ちょっと君たち。 そのデロリアン、早く動かしてって言ったよね?」

   「……何のことです?」

   「とぼけたって無駄だ。さっきから言ってるが、ここは駐車禁止区域なんだぞ!」

   「……えーと……わかりました……すぐ動かします」


ステファニー「早くあっち行って……こっち向いてないで……」コソコソ


   「次こそもうないぞ。分かったな」スタスタ


   「……? 一体何の話? あのおまわりさんに会ったことあったっけ?」

   「よくわかんないけど……どのみちロンバート・ストリートは観光客も多いし、人目につかないところのほうがよさそうね」

   カチッ
   ギュルルルル…


ステファニー「! ……そうだ、この後確か……」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 17:52:23.91 ID:HU8BJlMf0
 
   「……もう、いい加減にしてよ!」バンバン

   ギュルルルルル
   ブオオォォオオロロン……

   「いよっし!」

   「やった!」

   ザーッ……ザーッ

   『映った? 映った! よぉし成功だ!』

   「ドク!?」
   「ドク!?」


ステファニー「今だっ……気を取られてるうちに……」ダッ


   「……」キョロキョロ

ステファニー「あっ」

   「!」

ステファニー「やっば……!」ダダッ

   「…………!?」


   「……ねぇ、ちょっと!」タッタッタッ


ステファニー「わぁ、これやばいかも……!」ダダダッ


   「ちょっと待って!」タッタッタッ
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:04:27.17 ID:HU8BJlMf0
──────
D.J.「……ステフ……遅いわね……」

D.J.「何してるのかしら……」



   「まぁ、珍しい。改造したデロリアン?」

D.J.「……?」


   「ねえ、これあなたの車なの?かっこいいわねぇ!」

D.J.「えっ? いえ、これは知り合いの車なんです……」


D.J.「……待って。あなた……」

D.J.「……!」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:07:42.26 ID:HU8BJlMf0
 
   「? 私がどうかした?」

D.J.「……いや、なんでもないんです……ただ、その、あなた私の知ってる人によく似てて……」

   「あら、そうなの? そういえば、あなたも何だか初めて会った気がしないわね……」

D.J.「……えっと、多分気のせいじゃないかしら……」

   「雰囲気が、なんだか……そう! 私の一番上の娘によく似てるのよ!」

D.J.「そうなの……」

   「えぇ。きっと大きくなったら、あなたみたいな美人に育つこと間違いないわ」

D.J.「……そうなんですね……」


  「お邪魔したならごめんなさいね。用事があるからいかなくちゃ。じゃあね、お嬢さん」スタスタ

D.J.「…………」


D.J.「…………」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:09:25.95 ID:HU8BJlMf0
 








D.J.「………………待って……!」

D.J.「!」


  「? …………何かしら?」



D.J.「……いえ、なんでもないです……お元気で」

  「……?」スタスタ





D.J.「……あ……私、まずいことしちゃったかも……」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:15:22.48 ID:HU8BJlMf0
──────

ステファニー「……はぁっ、はぁっ……はぁっ……」タッタッタッ

ステファニー「しっつこいわね……何もこんなところまで追ってこなくてもいいじゃないの……!」


ステファニー「……よし、向こう側の茂みに隠れてやり過ごすか……」タッタッ




ダニー「……ミシェル、来ないねぇ……」

ミシェル「?」

ダニー「……いや、お前のことじゃないんだ。昨日のミシェル……いや昨日のミシェルも今日のミシェルも同じか……」

ダニー「あれ、だったらパパたちが待ってるミシェルはこのミシェルでもある……?」
\HAHAHA…/

ミシェル「……パパ、あんまりややこしいこと言わないで」

ダニー「分かってる、冗談だよ……」


ステファニー「ふぅ……ふぅ、ここなら大丈夫でしょ……」ガサゴソ

ダニー「えっ、ステフ!?」

ミシェル「お姉ちゃん!?」

ステファニー「えええあぁぁっ!!!??」
\HAHAHAHAHA…/
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:21:20.80 ID:HU8BJlMf0
ミシェル「ここで何してるの!?」

ダニー「そうだぞ、デロリアンは!?」

ステファニー「お姉ちゃんが見張ってるの! それよりパパたちこそ何してるの!?」

ダニー「昨日のミシェルを待ってるんだよ……!」

ステファニー「私はミシェルに追っかけられてここに来たの!」

ミシェル「……あたし?」

ステファニー「あんたじゃなくて、昨日の……いや昨日のミシェルも今日のミシェルも同じか……」


ステファニー「あれ、だったら私を追いかけてきたのはこのミシェルでもある……?」
\HAHAHAHA…/

ミシェル「……」
\HAHAHA…/

ダニー「……タイムトラベルってややこしいんだねぇ」
\HAHAHAHA…/
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:24:20.83 ID:HU8BJlMf0
 



   「……」キョロキョロ

   「……」キョロキョロ

   「……おかしいな……見失っちゃった」


   「お姉ちゃんにすごく似てると思ったんだけど……見間違いかなぁ?」


ミシェル「……やっぱりお姉ちゃんだったんだ」

ステファニー「何よ、文句ある!?」

ダニー「シッ、静かに! 店から誰か出てきたよ……」 
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 18:28:36.05 ID:9/8HqEqpo
あー、繋がった
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:31:11.53 ID:HU8BJlMf0
  

   「……おじさん」

   「……んん〜?」

   「こんな昼間からお酒飲んでたの?すごくお酒臭いよ」

   「なぁンだお嬢ちゃん、ほっとけよぉ……ンヒック。帰んねぇと……」ゴソゴソ

   「ちょっと! 車で帰るつもり? ダメだよそんなの、なに考えてるの?」

   「ぁあ〜?」

   「……宿題でやったもん、お酒飲んで運転したら危ないし、事故起こすって!」



ダニー「…………」

ミシェル「パパ、あのおじさんだよ。あの人」

ダニー「……あぁ…………」

ステファニー「……パパ? 大丈夫?」

ダニー「…………いや、なんでもない……」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:34:33.02 ID:HU8BJlMf0
 


   「うるっさいなぁ〜あっちいってろォ……かぎ鍵カギ〜……」ジャラジャラ

   「だからダメって言ってるでしょ!」バッ

   「ンおい!何しゃがる……ヒック!」

   「……えっと……」

   「返せぇ!」

   「……えいっ!」ポイーッ

   「あぁっ! 車の鍵……クソガキ何すんだ!てめぇ!」


ステファニー「あっ、鍵を投げた……!」

ミシェル「パパ、こっちに飛んでくる!」

ダニー「分かってる……よし……もうちょっと……」


ダニー「……取った!」パシッ
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:38:03.11 ID:HU8BJlMf0
 
   /
   ミシェルー!どこにいるのー!
   \
   /
   ミシェルー!
   \


   「! お姉ちゃん……」

   「……!」ダッ

   「こらおいっ、待てっ!!」

   「…………」タッタッ

   「……くそっ、行っちまった……」

   「……鍵……車の鍵、どこ行った〜……これじゃ帰れねえじゃねえかよ〜……ヒック」


ステファニー「パパ、ミシェル行ったよ。今だってば!」

ダニー「あぁ、わかってる……!」ダッ
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:42:29.51 ID:HU8BJlMf0
 
   「……クソッ、あのガキゃ……ヒック……」

ダニー「……あの、すいません。 鍵……落としませんでした?」

   「! あれ、あんたどっかで……おぉ! 鍵持って来てくれたのか! ありがてぇ!」

ダニー「……」

   「困ってたんだよなァ、ありがとうありがとう……さ、こっちに……」


ダニー「…………」

   「……なァ、こっちにクレって……」



ダニー「…………」

   「……なぁって……」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:45:14.14 ID:HU8BJlMf0
 

   ──飲酒運転で──


             ──ジョーイとジェシーが越してきた──



 ──みんな揃ってタナー家なんだ、誰一人として欠けちゃいけない──



       ──あたし、ママのこと何にも知らないんだもん──



        ──忘れもしないよ、1987年6月25日──


   ──8年前の事故を起こした男なんだ──



        ──行こうか。未来を取り戻しに──




        ──こいつが──










ステファニー「 パ パ ! ! 」

ミシェル「 パ パ ! ! 」


ダニー「……!」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:48:38.49 ID:HU8BJlMf0
ダニー「……鍵は返す」

   「お、おう……」

ダニー「だから、さっさとどっか行ってくれないか……」

   「……?」



ダニー「僕の気が変わらないうちに……!!」



ダニー「早く!!!!」




   「……? あ、あぁ……なんだ一体……?」



ブロロロロロ…




ダニー「…………」


ダニー「……事故が起こったのは、僕のせいでもあるのかな……」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:50:50.26 ID:HU8BJlMf0
 

ステファニー「パパ、上手く行った? ……パパ?」

ダニー「…………」

ミシェル「……パパ、大丈夫?」



ダニー「……あぁ、大丈夫……パパは平気さ」




ダニー「DJのところへ行こう。 未来へ戻らなくっちゃね」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:57:13.91 ID:HU8BJlMf0
──────

D.J.「……ステフ! どこ行ったのかと思ったら……パパたちといたの!?」

ステファニー「うん、途中でばったり会っちゃって……ごめん」

D.J.「で、パパ、どうだった?」


ダニー「……」


D.J.「……パパ?」

ダニー「……あぁ、いや……やるだけのことはやったよ」

D.J.「そう……」



ザーッ…ザーッ

   『諸君、いるかね?』

ミシェル「ドク!」

   『任務は無事遂行できたか? あまり過去に長居しすぎてもよくない、準備が出来たらデロリアンに乗り込むんだ』


ステファニー「……えぇ。分かった」

   『君たちが出発したきっかり1時間後の現在に、君たちを連れ戻してやろう』
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 19:00:25.61 ID:HU8BJlMf0
──────

シュバァァァァァァアアアン!!!



シュゴオオォオォオォォ……

ウィイィン
ゴオォォォ……

ギャッ
ガタンッ


ドク「君たち全員無事か!」

マーティ「よかった。で、どうだった?」

DJ「どうって言われても……パパ」

ダニー「あぁ、一応計画通りにはやってみたけど……ねえミシェル?」

ミシェル「うん……」


ステファニー「みんなはどこ!?」ダッ

DJ「そうよ、早く探しましょ!」ダッ

ドク「おっと……」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 19:02:05.73 ID:HU8BJlMf0
 

ガチャッ

D.J.「ただいま!!」

ステファニー「みんないる!? ジェシーおじさん!!」

D.J.「ベッキーおばさーん!!」

ミシェル「ジョーイー!!」



ステファニー「……」

D.J.「リビングも見てみましょ」

ステファニー「う、うん」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 19:06:54.52 ID:HU8BJlMf0
 


D.J.「おじさーん!おばさーん!」

ステファニー「いないのー!?」

ミシェル「ニッキー!アレックスー!!」

ダニー「……」

ステファニー「……」

ミシェル「……」


D.J.「……返事がない……」

ステファニー「みんなどこ行っちゃったの!? もとに戻ったんじゃないの!?」

ダニー「……」

ミシェル「……どうしよう……」

ステファニー「………………みんな…………」

ダニー「…………」




ガチャッ

「「「「!!!!」」」」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 19:10:02.94 ID:HU8BJlMf0
ジェシー「おたくも一つくらい持てっての!自分のクッキーだろうが」

ジョーイ「自分のじゃないよ、ニッキーたちと半分こするんだよ!」
\HAHAHA…/

ベッキー「くだらないことでケンカしないでちょうだい……」

ニッキー「たらいまぁ〜」

アレックス「かぇったよぉ〜」


D.J.「みんな……!!」ギュゥッ

ジョーイ「おっと……!?」

ステファニー「あぁ、よかったぁ……」ギュゥッ

ベッキー「あらあら……どうしちゃったの?」

ミシェル「おいたんおかえり!」ギュゥッ

ジェシー「おう……どうした?ちびたんモードなのか?はは」ギュッ

ミシェル「聞いた? あたしのことちびたんだって……よかった、いつものおいたんだ!」ギュウゥッ

ニッキー「ぼくもぉ〜」ギュゥッ
アレックス「はいどうじょ〜」ギュゥッ
\HAHAHA…/
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 19:12:00.94 ID:HU8BJlMf0
 
ジョーイ「どうしたの一体?夕飯待ちきれなかったの?」
\HAHAHA…/

ダニー「いや、違うんだよジョーイ……みんな無事に戻ってきてくれて……ホントに……」


ダニー「あぁ本当によかった!!!!」ギュゥッ

ジェシー「おわっ、ちょっ、ダニー!!!おたくはハグ禁止令出てんだろうが!!」モゾモゾ
\HAHAHA…/

ダニー「いいじゃないの。今日くらい!」ギュゥッ

ジェシー「ったく……! どうなってんだ一体……」


ベッキー「みんな今日はどうしちゃったの? 全員そろって悪い夢でも見てたわけ? ふふっ」

D.J.「悪い夢ってワケじゃないけど……妙な体験っていうか……ね?パパ」


ダニー「…………ああ、そうだね」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 19:14:14.75 ID:HU8BJlMf0
 

ステファニー「あ……そうだ。おじさんたちに聞きたいことがあるの」

ジェシー「ん?どした?」

ステファニー「……あのね、もし………………………」

ジョーイ「……なに、どうしたの?」



ステファニー「…………もし、ママが生きてたら、二人ともここには住んでなかったじゃない?」

ジョーイ「……ステフ、いきなり何かと思えばまたその話?」

ステファニー「それで、ここに住んでなかったとして……それで二人がもっと有名になって、成功してたとしたら……」

ジェシー「……?」

ステファニー「……そっちの人生のほうがよかったと思う?」

ベッキー「…………?」


ジェシー「……」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 19:17:48.85 ID:HU8BJlMf0
 
ジェシー「ステフ、バカなこと言うんじゃねえよ」

ジェシー「……確かに、もしかしたらの話、姉貴が生きてたらそうなってたかも知れねぇし、そうならなかったかも知れねぇ」

ステファニー「……」


ジェシー「んなこと、誰にもわかんねえんだ。未来のことなんてな……だけど、もしそうだとしたら、俺はコイツと組んで仕事することもなかったし……」

ジョーイ「そうそう」

ジェシー「ベッキーと出会って、結婚して、双子が生まれるなんてありえないってことだよな。俺はそんなの、まっぴらごめんだね」

D.J.「……そっか」


ジェシー「そりゃ始めのころは何でこんなとこ来ちまったんだって思ったこともあったさ。上手く行かなかったり、悪い事もいろいろあった」

ジェシー「子煩悩になったって言われてリッパーズはクビになるし、ロックな男からエプロンの似合う男になっちまったし……おまけに隣人にゃギブラーよ」
\HAHAHAHA…/
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 19:20:00.72 ID:HU8BJlMf0
 
ジェシー「ミシェルのおむつのつけ方がわかんなくて、ジョーイと一緒に考えた挙句、尻にトイレットペーパーを巻きつけたことだってあるしな」
\HAHAHA…/

ミシェル「……そんなことしてたのぉ?」

ジョーイ「ホントの話だよ。キッチンでお尻洗ってたしね」
\HAHAHAHA…/

ダニー「……そんなことしてたのか!?うちのキッチンで!?」
\HAHAHA…/

ジェシー「ははは……そうそう、懐かしいぜ。だけどな……今となっちゃ、お前たちなしの人生なんて考えらんねえんだ。どんな成功だって、家族には替えられねえよ」


ベッキー「……私も同感だわ。人生ってどこで分かれ道になるかわからないけれど、過去をやり直してもいいことなんて一つもないと思うの」

ベッキー「だって過去の出来事全てがあって、今の私たちがいるんだもの。過去を否定するのは、今の自分を否定するのと同じよ。あなたたちのママもきっとそう言うわ」

D.J.「……ありがとう、ベッキーおばさん」


ジョーイ「僕だって同じさ。パメラが亡くなったときは皆のことも心配したし、心にぽっかり穴が開いた気分だった」

ジョーイ「でもそのおかげで今の僕らがある。むしろ贅沢なくらいさ……最高の家族が手に入ったんだから。でしょ?」

ステファニー「……そうだね」

ミシェル「みんな帰ってきてくれてよかった!」



ダニー「僕も……それを聞いて安心したよ」



ダニー「…………これでよかったんだよね……」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 19:24:11.17 ID:HU8BJlMf0
 
ジェシー「……そうだ、みんな忘れてるわけじゃねぇと思うけど」

ジェシー「明日、パムの命日だろ……どうだ。皆揃って……墓参りでもいくか」

D.J.「いいねおじさん、行こう行こう!」

ステファニー「そういえばずっと行ってなかったもんね」

ミシェル「ニッキーとアレックスは行った事ないよね。あたしが連れてったげる」

ニッキー「いぇーい」
アレックス「いぇーい!」
\HAHA…/

ベッキー「あらあら……この子達ちゃんと分かってるのかしら?ふふっ」



  ガヤ

      ガヤ







ドク「どうやら、無事解決したようだな」

マーティ「あぁ。……よかった」

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