【安価】ダンガンロンパ・グロウ【オリロンパ】

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16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 12:28:43.39 ID:JAtHdy5o0
何?以前にエタってるの?
17 :13 [sage]:2017/09/14(木) 20:08:38.37 ID:8bAZZ7vN0
>>16
いや、エタではない
ロンパSSwikiの掲示板のキャラ作成スレで見た気がした
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 21:17:10.96 ID:wEZBLmPXO
したらばで作成した最近のはおおよそ見てるはずだけど、これは覚えがないな
最近のじゃなさそうだけど、何時頃作成したやつなんかね
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/14(木) 21:35:19.81 ID:knBl8HS+0
期待

20 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 22:47:49.23 ID:PxnK4ItA0
書き溜めきれなかったので全員とは行きませんが、紹介を進めたいと思います。

なおこのスレのキャラは全員こちらで考えたため安価で作成などはしていません。
21 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 22:51:50.85 ID:PxnK4ItA0
望月「ほらほら、学生寮って事はやっぱり希望ヶ峰か才囚のイベントなんだよ!」

有栖川「……馬鹿な。この時勢にこんな拉致のような事をすればただではすまないぞ」

静希「とにかく中を見てみませんか?この寮は僕達三人のためというには大きすぎます」

望月「じゃあ、他にも人がいるかもしれないね!」

有栖川「それを確かめるためにも調べるのは必要か……」

僕達は寮の中を調べるために入り口へと向かいます。

鍵はかかっていないようで、掴むと軋むような音がして扉は開きました。

望月「お邪魔しまーす!」

静希「望月さん、ちょっと待ってください」

望月「えっ、なに?」

有栖川「どうやら靴を履き替えなければいけないようだ」

有栖川さんの指差す先には土足厳禁と書かれたポスターと室内履きの入った靴箱。

望月「あっ、気付かなかったよ……失敗失敗」

静希「……」

いくつか室内履きが使用されていますね……やはりここには僕達以外の人が……
22 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 22:58:22.14 ID:PxnK4ItA0
「おやおや、また団体のご到着か。まあ、ゆっくりしていくといい」

僕達の会話を聞きつけたのか奥から太った男性が出てきます。

ジロジロと僕達を見るその目に遠慮は全く見当たりません。

望月「もしかして寮長さんかな?」

有栖川「それなら今の状況を聞き出すとするか……抗議したい事もあるしな」

「ちょ、ちょっと待て!なんか穏やかじゃないぞ!?」

静希「すみません……あなたはこちらの関係者なのでしょうか?」

「ん?違う違う、私はただ一番最初にここにいただけ……お前、静希望!?」

望月「静希君、知り合い?」

静希「……すみませんが、どこかでお会いしましたか?」

「この私は覚える価値もないと言いたいのか!?」

中根「この中根万利はお前をよく知っているというのに!」

・中根 万利【ナカネ バンリ】
【超高校級のスポンサー】

静希「中根……」

確か家の関係でその名前を聞いたような……

静希「すみません中根さん。静希家の関係なら僕は関知していないので……」

中根「ふん、どうだかな!」

望月「静希君の家って何かあるの?」

有栖川「静希統【シズキ オサム】の名前ぐらいは聞いた事があるだろう」

望月「元総理の名前ぐらいは知ってるよ!えっ、もしかして」

静希「……静希統は僕の父です」

望月「そうだったの!?」

……生物学的には、ですが。
23 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 23:00:47.35 ID:PxnK4ItA0
中根「なんだ、元総理静希統の息子にして【超高校級の救済者】と言われる静希望も意外に知られていないんだな!これは愉快だ!」

静希「……」

望月「む……」

有栖川「……ところで中根。お前も【超高校級】なのか?」

中根「ああ、私は【超高校級のスポンサー】だ。希望ヶ峰にも資金を提供しているぞ」

有栖川「【超高校級のスポンサー】か……これで四人の超高校級が集まっている事になる」

中根「いいや、十人だな。少なくともここにいる後六人も超高校級だぞ」

有栖川「ほう……」

中根「この施設を調べているから挨拶でもしてくるといい」

有栖川「……随分と落ち着いているな。今の状況について心当たりでもあるのか?」

中根「ないけど悪いようにはならないだろう。なぜなら私の損失は国にとってあってはならない事態だからな!」

中根「あっはっはっはっは!」

静希「…………」
24 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 23:06:39.48 ID:PxnK4ItA0
中根さんと別れて僕達はエントランスから左……食堂などがあるらしいエリアに向かいます。

望月「あの中根君ってなんか嫌な人だよ!あんな言い方しなくてもいいのに!」

中根さんと話してから望月さんはずっとこの調子です。

静希「望月さん、僕は気にしていませんから怒らないであげてください」

望月「むー、静希君はそれでいいの?」

静希「……何か言える身分じゃありませんから」

望月「えっ?」

有栖川「あったぞ、食堂だ」

僕達の話を遮るように有栖川さんが食堂の扉を開きます。

中では一組の男女が談笑しているようでした。

「あら、また誰か来ましたね先生」

「そうだね。少なくとも二人は見た事がある顔だ」

男性の方が立ち上がってこちらに来ます。

着ている白衣から見て彼はおそらく……

「やあ、はじめまして」

静希「あなたは……」

羽佐間「わたしは羽佐間卓郎。一応【超高校級の医師】として通っているよ」


・羽佐間 卓郎【ハザマ タクロウ】
【超高校級の医師】


望月「お医者さん?」

羽佐間「ああ、怪我や病気の時はいつでも言ってくれ。医師として最善を尽くそう」

有栖川「聞いた事があるな……高校生でありながら相当な腕を持ち特例で医師免許を渡された男がいると」

羽佐間「特例……というより口添えをしてもらっただけだよ。人脈があったからね」

人脈?
25 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 23:11:17.33 ID:PxnK4ItA0
「あら、わたくしのお話ですか先生」

羽佐間「ああ、玲奈くんちょうどよかった。君も彼らに自己紹介をするといいよ」

「はい先生」

豊穣院「わたくし豊穣院玲奈と申します。以後お見知りおきを」


・豊穣院 玲奈【ホウジョウイン レイナ】
【超高校級の小説家】


望月「豊穣院ってあの高校生女流作家だよね!わー、本物だよ!サインください!」

豊穣院「ふふ、いいですよ」

望月「やったー!」

豊穣院玲奈……彼女の名前はよく聞きますね。

処女作【ラベンダー畑の逢瀬】で新人賞を受賞され、その後の作品も全てベストセラーになっている天才女子高生作家。

家も大財閥である豊穣院家、世の中で唯一全てを持ち合わせている女子高生だとか。

有栖川「しかし先生か……羽佐間と豊穣院は前々から繋がりがあるようだな」

豊穣院「ふふ、先生はわたくしの命の恩人ですから」

羽佐間「わたしは医師として責務を果たしただけだよ」

豊穣院「先生はつれない人です……」

豊穣院さんはどうやら羽佐間さんに好意を寄せているみたいですね……僕にもわかります。
26 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 23:13:42.15 ID:PxnK4ItA0
羽佐間「ふむ、しかし遅いね」

静希「何がですか?」

羽佐間「ああ、この奥にキッチンがあるんだけどそこを調べると言っていた人がまだ戻ってこないんだ」

豊穣院「あら、もう三十分は経ちますね。先生と話していたら時が過ぎるのが早くて困ります」

羽佐間「それはともかく……もしかしたら何かあったのかもしれない。少し様子を見てくるよ」

豊穣院「先生は意地悪です……」

望月「あっ、だったら私達も行きまーす!自己紹介もしたいし!」

静希「そうですね。僕達もお供しましょう」

有栖川「俺はここに残る。ぞろぞろ行っても仕方がないからな」

静希「わかりました」

羽佐間さんについて僕達はキッチンに向かいます。

しかしキッチンに近付くにつれ、何か匂いが……

望月「うわわ!?」

羽佐間「……」

静希「これは……」

キッチンに入った僕達を出迎えたのはむせかえるようなお酒の匂いと……

「んうっ……むにゃむにゃ」

服をはだけてワインの瓶を抱えながら眠る女性の姿でした。
27 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 23:15:59.51 ID:PxnK4ItA0
羽佐間「はぁ……」

思わず目をそむけた僕をよそに羽佐間さんが白衣を女性にかけると肩を揺すります。

羽佐間「起きてください」

「んうっ……?あぁ、タクどした〜」

羽佐間「どうしたはこちらの台詞ですよ。あなたは何をしているんですか」

「いや〜、ワインがあったからさ」

酒谷「【超高校級のソムリエ】酒谷美野里としては飲まずにはいられないってわけさ〜」


・酒谷 美野里【サカタニ ミノリ】
【超高校級のソムリエ】


羽佐間「全くこの状況下でよくも酔い潰れるほど飲めますね……」

酒谷「そう言わないでよタク。あたしにとっちゃ水分補給みたいなもんなんだから……っと、またお仲間?」

羽佐間「そうですよ。静希望くんに望月遊希くんです」

望月「ど、どうもー」

静希「あの……高校生なのにソムリエをしているんですか?」

酒谷「あっはは、あたし留年して二十歳過ぎてるから」

道理で少し成熟した雰囲気があると思いました……

酒谷「さーて、寝たし調べるのに戻りますか」

羽佐間「大丈夫なんですか?」

酒谷「あたし酔いは引きずらないタイプだからね〜」

酒谷さんがそのままキッチンを調べ始めたので、僕達は別の場所に移動する事にしました。

そういえば酒谷さん、羽佐間さんの白衣を着たままですけど、いいんでしょうか……
28 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 23:27:33.40 ID:PxnK4ItA0
食堂を出た僕達は次の目的地に向かいます。

羽佐間さんは案の定豊穣院さんに色々言われていましたけど……

静希「羽佐間さんは大丈夫でしょうか」

有栖川「自分で何とかするだろう。次はこの先にある大浴場だ」

望月「あっ、人いたよ!」

「……」

壁に寄りかかってあくびをしていますね……とにかく声をかけましょう。

静希「すみません」

「……あん?俺に何か用か?」

静希「今この施設を見ながら挨拶をしていまして」

「ああ、いわゆる自己紹介ってやつか……わかったわかった」

石動「石動嵐馬。テキトーによろしく」


・石動 嵐馬【イスルギ ランマ】
【超高校級のアドバイザー】


静希「石動さんも【超高校級】なんですよね?」

石動「まーな。俺は【超高校級のアドバイザー】って呼ばれてる。これでも色んな奴らが俺にアドバイス求めに来るんだぜ?」

石動「へっ、だけどテキトー言っただけで成功なんて人生ってチョロいよな」

望月「テキトーなの!?」

石動「そりゃそうだ。たかだか高校生がしょっちゅうアドバイス成功させられるかよ」

有栖川「それで超高校級か……」

石動「世の中ってよくわかんないよな」

物事を見る目が確か……という事なんでしょうか。
29 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 23:28:39.47 ID:PxnK4ItA0
【大浴場】

望月「お風呂だよお風呂!」

静希「男女に分かれてはいないんですね」

有栖川「……誰か中にいるな」

ガラッ

「おっ、新しい顔!また人増えたんだ!」

澤木「あっ、アタシは澤木真歩!よっろしく!」


・澤木 真歩【サワキ マホ】
【超高校級のサッカー選手】


望月「真歩ちゃんかー、こちらこそよろしくー!イエイ!」

澤木「イエイ!」

どうやら望月さんは澤木さんと意気投合したようですね。

どことなく似たタイプに見えますからそれも当然ですか……

澤木「ほうほう、【超高校級の努力家】……アタシは【超高校級のサッカー選手】なんだけど遊希ちゃんはサッカー出来る?」

望月「うん、出来るよ!」

澤木「じゃあ今度一緒にやろうよ!」

望月「いいよー!」

しかしこれは……

静希「……入れませんね」

有栖川「入っても疲れるだけだ」
30 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/14(木) 23:29:59.68 ID:PxnK4ItA0
今回はここまで。

次回こそは残りメンバーの自己紹介を終わらせます。

それではまた次回。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/15(金) 07:08:42.22 ID:6XR9nrsDO
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/15(金) 08:40:57.31 ID:5YfTKobco
乙です
33 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/15(金) 23:45:30.04 ID:0AV9ip+A0
望月「いやー、真歩ちゃんとは仲良くなれそうだね!」

静希「よかったですね望月さん」

望月「うん!」

有栖川「おい、また誰か来たみたいだぞ」

静希「本当ですね」

望月「あっ、こっち来たよ」

「……」

これはまた、大きい人ですね……二メートルはあるんじゃないでしょうか?

静希「はじめまして。あなたのお名前を聞かせていただいても?」

梁瀬「…………梁瀬大鉄」


・梁瀬 大鉄【ヤナセ ダイテツ】
【超高校級の大工】


静希「梁瀬さんですか。僕は静希望、よろしくお願いします」

望月「私は望月遊希だよ!」

有栖川「有栖川幸正だ。お前も超高校級の才能があるのか?」

梁瀬「……大工」

望月「ああ!確かに見るからに大工!って感じだよね!」

梁瀬「……」

梁瀬さんは寡黙な方のようですね……望月さんに戸惑っているのがよくわかります。
34 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 00:06:55.29 ID:7DQRiFLA0
中根「ふん、また会ったな」

有栖川「あれから梁瀬以外に誰か来たか?」

中根「ああ、五人来た。これで十六人来た事になるな」

有栖川「……才能はどうだった?」

中根「四人は間違いなく【超高校級】だ。一人は言おうとしなかったからわからんがな」

「語る必要がないだけよ」

静希「!?」

望月「きゃあっ!?」

いつの間に、僕達の後ろに……

「うるさい、そんなんじゃ死ぬわよ?」

望月「え、えっとどちら様かな……」

「ななしのごんべえ」

静希「いや、嘘ですよね……」

「ふん」

ナナシ「ナナシでいいわ」


・ナナシ
【超高校級の???】


静希「……」

どうやら、彼女は名前を語る気はなさそうですね……

中根さんの話していたのが彼女なら、おそらく才能も語らないでしょう。

望月「えっと、じゃあナナシちゃんよろしく……」

パンッ

望月「えっ」

望月さんの手をはたいた……!?

ナナシ「触らないで」

有栖川「……随分な反応だな」

ナナシ「ふん、こんな異常な状況下で仲良しこよしなんて愚か者のやる事よ」

ナナシ「ふん、ここは馬鹿の集まりね……」

それだけ言って、ナナシさんは行ってしまいました。

望月「……」

静希「望月さん……」
35 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 00:25:36.67 ID:7DQRiFLA0
静希「あの、望月さん元気を出してください」

望月「うん……」

有栖川「こちらにあるのは部屋か……男女に分かれて一階は男子の部屋のようだな」

ガチャッ

「うおっ!?」

有栖川「っ!」

いきなり開いたドアに有栖川さんがぶつかってしまいました……

静希「有栖川さん、大丈夫ですか?」

有栖川「……ああ、腕をぶつけただけだ」

「わ、悪い!人がいるとは思わなくてよ!」

有栖川「いい……ところでお前は?」

「俺?」

山藤「俺は山藤切哉!美容師やってんぜ!」


・山藤 切哉【サンドウ キリヤ】
【超高校級の美容師】


山藤「いや、本当ごめんな?腕をぶつけるなんて俺がやられたら悲鳴あげちまうよ……」

山藤さんは美容師、腕が命のような物ですからね……

有栖川「いいと言ったはずだ。俺の場合は口頭でも出来るからな……」

山藤「お前いいやつだな!よし、今度髪切ってやるよ!その微妙に長い前髪とか……」

有栖川「必要ない」

山藤「そうか?気が変わったらいつでも言ってくれよな!」

山藤さんは男子の中では明るい人のようですね……
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 02:59:26.91 ID:g52itkNEO
はあ…
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 04:08:47.71 ID:p8z5A4ILo
乙です
38 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 08:40:48.46 ID:7DQRiFLA0
有栖川「二階は女子の部屋か」

望月「あの、有栖川君。今度はぶつけないでね?」

有栖川「やっと口を開いたと思ったらそれか……」

静希「無理もありませんよ。さっきは本当に痛そうでしたから」

有栖川「二回も同じ事が起きてたまるか」

ガチャッ

有栖川「ぐっ!?」

望月「あ、有栖川君!?」

静希「大丈夫ですか!」

今度は顔にぶつけましたよ……

有栖川「くっ……」

「ああー……可哀想。不幸だねあなた」

「でも仕方ないよね。世の中なんてそんなだから」

静希「あなたは……」

糸沼「ボク?ボクは糸沼命。悲劇の人形使いだよ」


・糸沼 命【イトヌマ メイ】
【超高校級の人形使い】


望月「あっ……」

静希「どうしました望月さん」

望月「あの子、確かやる人形劇がバッドエンドばかりで有名な子だよ」

有栖川さんとは正反対、というわけですか。

糸沼「大丈夫かな?まだ膝ついてるけど」

有栖川「この程度なら平気だ……」

ポタッ

静希「有栖川さん、鼻血が出てますよ!早くこれを!」

有栖川「……悪いな」

糸沼「ああ、本当に不幸だね……」

有栖川「……おい、糸沼と言ったか」

糸沼「なんだい?」

有栖川「不幸という言葉をやたらに使うな」

糸沼「は?」

有栖川「それだけだ、行くぞ」

望月「あっ、有栖川君待ってよ!」

静希「有栖川さん、少しは安静にした方が……」


糸沼「…………」
39 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 09:05:13.99 ID:7DQRiFLA0
有栖川「……」

静希「有栖川さん、急に早足になってどうしたんですか?」

望月「や、やっぱりバッドエンドばかりの命ちゃんとは相性が悪かったのかな……」

有栖川「……そんなものじゃない。後はこの先だ、早く行くぞ」

「ひいっ!?」

静希「……今の悲鳴は?」

望月「多分あの子じゃないかな……ほら、私達見て後退りしてる」

「な、なんなの……顔を血だらけにした怖い顔の男が手下引き連れてやって来た……!?」

有栖川「……その怖い顔を前によくそんな台詞を言えるな」

「はっ、聞かれてた……!こ、このままだとひどい目に遭わされるわ……」

「だ、だから嫌だったのよ!部屋から出るのなんて……」

皆賀「【超高校級の内職】らしくひきこもってればよかったのよ皆賀莉子……!」


・皆賀 莉子【ミナガ リコ】
【超高校級の内職】


静希「……ご丁寧に自己紹介をしてくれましたね」

望月「こっちも挨拶した方がいいよね……?」

皆賀「こ、こっちに来る!?まだ死ぬのはいやあああああっ!」

望月「……に、逃げちゃったね」

静希「後で、勘違いを訂正しないといけませんね……」

有栖川「……怖い顔、か」
40 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 10:43:05.36 ID:7DQRiFLA0
「なんですか今の悲鳴は!?」

望月「あっ」

「そこの三人!今悲鳴が聞こえてきましたが、何があったんですか!?」

静希「それはですね……」

有栖川「俺の怖い顔とやらに悲鳴をあげられただけだ」

「……なるほど、確かに少し怖いですね」

有栖川「……」

有栖川さん……

「ふう、しかし重大な事件が発生したわけではないようで何よりでした」

緋色「まあ、この緋色朱里が起こさせはしませんがね!」


・緋色 朱里【ヒイロ アカリ】
【超高校級のボディーガード】


静希「……緋色さん?」

確か彼女は……父が護衛につけるか母と話していた【超高校級のボディーガード】でしたね。

緋色「何かあれば叫んでくださいね!これでも【超高校級のボディーガード】……守るのには自信がありますから!」

望月「わあ、心強いね!」

有栖川「今は何があるかわからん。遠慮なく頼らせてもらおう」

緋色「おまかせください!」

静希「……」

最も向こうはこちらがそうやって値踏みしていたなんて、知らないでしょうが……

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 11:55:39.69 ID:rtnF11a4O
眠い
42 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 13:20:01.24 ID:7DQRiFLA0
二階を歩いて僕達は食堂の真上に位置する部屋の前までやって来ました。

「うーん……」

その部屋の前では首を傾げながら扉を押したり引いたりしている人がいます。

どうやらあの部屋には鍵がかかっているようですね。

静希「すみません」

「えっ?あっ、はい!なんですか?」

静希「今この施設を回りながら自己紹介をしているんですが……」

「皆さんと僕はまだしてませんね。わかりました、では僕から」

須辺鈴「僕の名前は須辺鈴洸。【超高校級の霊能力者】です」


・須辺鈴 洸【スベスズ コウ】
【超高校級の霊能力者】


望月「霊能力者!?それじゃあ霊を降ろしてキエエとか言うんだ!」

須辺鈴「キエエとか言いませんからね!?」

有栖川「なぜだ?」

須辺鈴「なぜって、まるでそうしなきゃおかしいみたいに言わないでくださいよ!?」

静希「……」

霊能力者……ですか。

超高校級と言っても色々いるのがよくわかりますね……
43 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 13:25:30.30 ID:7DQRiFLA0
昨日はここまで行こうと思ったんですがすみません。

名簿だけ載せて一旦ここまでとします。
44 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 13:36:18.92 ID:7DQRiFLA0
【男子名簿】

・静希 望(シズキ ノゾム)
・【超高校級の救済者】
・身長…173cm
・胸囲…78cm

・有栖川 幸正(アリスガワ ユキマサ)
・【超高校級の童話作家】
・身長…183cm
・胸囲…82cm

・中根 万利(ナカネ バンリ)
・【超高校級のスポンサー】
・身長…176cm
・胸囲…110cm

・羽佐間 卓郎(ハザマ タクロウ)
・【超高校級の医師】
・身長…187cm
・胸囲…80cm

・石動 嵐馬(イスルギ ランマ)
・【超高校級のアドバイザー】
・身長…170cm
・胸囲…68cm

・梁瀬 大鉄(ヤナセ ダイテツ)
・【超高校級の大工】
・身長…201cm
・胸囲…99cm

・山藤 切也(サンドウ キリヤ)
・【超高校級の美容師】
・身長…175cm
・胸囲…79cm

・須辺鈴 洸(スベスズ コウ)
・【超高校級の霊能力者】
・身長…140cm
・胸囲…62cm
45 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 13:45:13.77 ID:7DQRiFLA0
【女子名簿】

・望月 遊希(モチヅキ ユウキ)
・【超高校級の努力家】
・身長…164cm
・胸囲…85cm

・豊穣院 玲奈(ホウジョウイン レイナ)
・【超高校級の小説家】
・身長…160cm
・胸囲…82cm

・酒谷 美野里(サカタニ ミノリ)
・【超高校級のソムリエ】
・身長…172cm
・胸囲…98cm

・澤木 真歩(サワキ マホ)
・【超高校級のサッカー選手】
・身長…168cm
・胸囲…78cm

・ナナシ
・【超高校級の???】
・身長…159cm
・胸囲…84cm

・糸沼 命(イトヌマ メイ)
・【超高校級の人形使い】
・身長…148cm
・胸囲…73cm

・皆賀 莉子(ミナガ リコ)
・【超高校級の内職】
・身長…154cm
・胸囲…76cm

・緋色 朱里(ヒイロ アカリ)
・【超高校級のボディーガード】
・身長…163cm
・胸囲…88cm
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 13:48:16.07 ID:jz6nI7wb0
47 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 22:33:39.49 ID:7DQRiFLA0
キーンコーン、カーンコーン

静希「このチャイムは……」

望月「うわっ、何あれ急にモニターが出てきたよ!?」

有栖川「一緒に出てきたあれはカメラ……俺達は見張られていたという事か」

「あーあー!マイクテスマイクテス!」

「これより説明会を行いますので二階多目的ホールにお集まりください!」

ブツンッ

望月「……今のなに?」

ガチャンッ

須辺鈴「うわあっ!?」

有栖川「扉が……多目的ホールとはここの事か」

静希「……」

あの声、聞いただけで寒気がしました。

まるで悪意の塊が話しているような……

48 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 22:48:59.26 ID:7DQRiFLA0
【多目的ホール】

僕達が待っていると、今まで話してきた皆さんが集まってきます。

緋色「そんな、ここは開いてなかったのに……」

山藤「どうなってんだよ……」

豊穣院「先生、わたくし怖いです……」

羽佐間「ああ、これはさすがにね……」

中根「あ、あのカメラとモニターはなんだ!?」

澤木「ちょっと穏やかじゃないってこれ……!」

皆賀「あわわわわ、何よ、なんなのよ……!」

糸沼「ああ、やっぱり不幸だ……」

梁瀬「……」

酒谷「酔いは完全に醒めちゃったねぇ……」

石動「よくわかんねえな」

ナナシ「……ふん」

反応は様々ですが、誰もが困惑していたと思います。

そしてそれは。

「集まったみたいだね!それではこれより説明会を始めます!」

多目的ホールにある舞台、そこから出てきた存在によってさらに深くなりました。

モノクマ「ボクはモノクマ!この寮の寮長であり!」

モノクマ「このビッグイベントのマスコットなのだ!」

そう、白黒のクマ。

そんな非日常的な存在が僕達の前に現れたのです……
49 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:01:34.99 ID:7DQRiFLA0
望月「ぬいぐるみ……?」

糸沼「うわぁ、悪趣味……人形使いとしてはあんなもの見せられて不幸だよ」

澤木「あはは、ブサイクなクマだね!」

モノクマ「こらー!ボクはぬいぐるみでも悪趣味でもブサイクでもなーい!」

モノクマ「ボクはクマの世界では最先端を行ってるんだからね!ボクが悪趣味ならクマ全体が悪趣味になっちゃうよ!」

中根「そ、そんな事どうでもいい!お前は何者なんだ!?」

モノクマ「何者ってモノクマだよ?」

中根「そういう事じゃなくてだな……!」

ナナシ「馬鹿が。情報収集ならもっと冷静に出来ないの?」

ナナシ「モノクマ、お前の目的は?ここはどこ?」

モノクマ「ここは舌房島【シタフサジマ】って孤島だよ!まあ、どちらかというともうひとつの名前……」

モノクマ「絶望島【ゼツボウトウ】って言った方がわかりやすいかな?」

静希「絶望島……」

モノクマ「それと目的だっけ?それはね……」
50 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:05:13.85 ID:7DQRiFLA0






モノクマ「ちょっとコロシアイしてほしいなーって」






51 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:15:35.84 ID:7DQRiFLA0
「…………」

ナナシ「コロシアイ……なるほど、それが目的なわけね」

モノクマ「うん、そうなんだけど……なんか反応薄いね?」

それはナナシさん以外がモノクマの言葉を未だに理解できていないだけ……

それを嫌でも理解してしまえば……

皆賀「いやあああああああっ!?」

静希「っ、皆賀さん!」

皆賀「嫌よ!コロシアイなんて冗談じゃない!帰して、早く帰してよぉ!」

ガチャガチャ

皆賀「なんで、なんで開かないのよっ!?」

モノクマ「もちろん皆賀さんみたいな人が逃げないようにするためだよ?」

皆賀「ひいっ!?」ドンッ

澤木「ちょ、ちょっと大丈夫?」

モノクマ「うんうん、やっぱりパニックになる人はいてくれないと盛り上がらないよね!」

有栖川「……皆賀じゃないが、確かにコロシアイなど冗談じゃない」

羽佐間「早く帰してくれるとありがたいね」

モノクマ「コロシアイをすれば帰してあげるよ?それがここでのルールだからね!」

酒谷「ルールだって……」

モノクマ「そう、オマエラにはここでコロシアイ生活を送ってもらいます!期限は無期限!」

モノクマ「帰りたい場合は誰にもばれないように誰かを殺す!」

モノクマ「ね?シンプルでしょ?」

確かにシンプルです……嫌になるほどに。
52 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:29:09.66 ID:7DQRiFLA0
中根「ふ、ふざけるなよお前!私にこんな事をしてただで済むと思っているのか!?」

モノクマ「えっ?どうなるの?」

モノクマ「中根クンの家よりはるかに格上の家の産まれな静希クンや豊穣院さんさえここにいるのに」

中根「なっ、なっ……」

モノクマ「さて説明会は以上です!」

モノクマ「これから頑張って素晴らしいコロシアイを見せてください!」

モノクマ「それじゃあねー!」

梁瀬「……消失」

山藤「なんつうか、とんでもない事に巻き込まれた感じだな」

豊穣院「そんな、家はなにをしているんですか……!」

須辺鈴「コロシアイだなんて、そんな」

石動「はぁ、マジで面倒だぞこりゃ……」

緋色「……」

孤島でのコロシアイ。

いきなりそんな事をしろと言われて、皆さん混乱していました。

望月「静希君……大変な事になっちゃったよ……」

静希「大丈夫ですよ望月さん。ちょっと行ってきます」

望月「えっ?」

僕は望月さんに笑いかけるとモノクマがいた舞台の上に上がりました。

静希「皆さん聞いてください!」

視線が僕に集まります。

静希「モノクマは僕達にコロシアイを要求してきました。そこで皆さんに提案があります」

望月「提案……そっか!コロシアイなんてせずにみんなで脱出する方法を話し――」
53 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:29:47.55 ID:7DQRiFLA0






静希「殺すなら僕を殺してください」






54 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:45:24.28 ID:7DQRiFLA0
望月「…………えっ?」

有栖川「今、なんと言った……?」

静希「殺すなら僕を殺してください」

皆賀「は、はあ?」

梁瀬「……意味不明」

澤木「えっと、なんでそんな事言うの?」

静希「モノクマはばれないように殺せばここから帰れると言いました」

静希「つまり誰かがばれないように一人を殺し、脱出してから警察に言えばいいんです」

静希「そうすれば残り十四人も助かりますし、殺した人もこんな状況下なら十分情状酌量の余地がありますよ」

羽佐間「……確かに極論ではそうかもしれないね」

豊穣院「ですが、それがなぜあなたを殺すという事に?」

糸沼「不幸にも話についていけないね」

石動「俺だってわざわざ殺せってのは、ちょっと理解できねえな」

静希「なぜ?そんなの決まってますよ」

静希「僕に皆さん以上の価値がないから」

静希「それだけです」

須辺鈴「価値がないって……」

中根「お前は、何を」

緋色「そんな、人の命に価値の差なんて!」

静希「いいえ、僕の命は皆さんより価値なんてありません」

静希「これは絶対です」

酒谷「……これはまた、とんでもないね」

山藤「ちょっとクレイジー過ぎじゃね!?」

ナナシ「…………」

静希「皆さん、しかし人を殺すのは想像以上に重いでしょう」

静希「ですからしっかり悔いのないように考えてください!」

静希「僕を殺すのはいつでも大歓迎ですからね!」

望月「静希、君……」

さあ、命を使いましょう。

こんなに無価値な僕の命が皆さんの生還に使われるならそれは。
55 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:46:09.25 ID:7DQRiFLA0






――とても素晴らしい事なんですから!






56 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:48:25.84 ID:7DQRiFLA0






プロローグ【×××の×××××】



プロローグ【静希望の被害者宣言】

END

生き残りメンバー十六人






57 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:50:25.75 ID:7DQRiFLA0






【説房島ガイドマップ】を手に入れました!

[説房島の名所を紹介したマップ。
しかしほとんどが塗り潰されて読めない]






58 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:51:23.86 ID:7DQRiFLA0
今回は以上です。

次回から第一章を開始します。

それでは。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 23:55:21.41 ID:Q7f6aVKnO
乙、容姿等の設定はありますか?
60 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:58:50.52 ID:7DQRiFLA0
容姿については次回開始前に載せたいと思います。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 00:15:51.64 ID:NC7YM0UJo
乙でした
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 05:58:23.52 ID:fQiXyHl2O
エタったか
63 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 21:44:31.95 ID:pwO+2RNA0
【容姿】

・静希望
【真っ白な肩までの髪を後頭部で一つにまとめています。登頂部には細いアンテナ。
雰囲気は柔らかく整った顔立ち。
服は活動しやすいように黄色いジャージの上下。
肩掛け鞄にハンカチ絆創膏ティッシュ等々を詰め込んでいます】

・有栖川幸正
【髪は最低限整えた黒い短髪で目を前髪で少し隠しています。
目が合えば子供が泣き出すほど目付きは悪いです。
服は白シャツに黒ズボンという普通の格好で、胸ポケットに飴玉を入れています】

・中根万利
【髪は茶色いオールバック。
目は細めですが、糸目というほどではありません。
高級そうなスーツを着ていますが、サイズにあっていないのか上はボタンがはち切れそうになっています】

・羽佐間卓郎
【髪はしっかり整った黒い短髪。
大人びた雰囲気を漂わせる理知的な表情をしています。
服は白シャツの上に茶色いベスト、さらに上に白衣を着ています】

・石動嵐馬
【髪はボサボサの黒髪。
つり目で口元は基本笑みを浮かべています。
服はスタンダードな学ラン。
サングラスをかけています】

・梁瀬大鉄
【髪はこざっぱりとした茶色がかった短髪にはちまき。
褐色気味の肌。
服はタンクトップで焦げ茶色の服を袖で腰に結んでいます】

・山藤切也
【髪は金髪のアシンメトリー。
服は白いジャケットにジーパン、黒い腰掛けを着けています。
腰掛けのポケットにはヘアゴム、ハサミ、櫛等が入っています】

・須辺鈴洸
【髪は黒い腰までの長髪に鈴の髪飾り。
童顔で眼鏡をかけています。
服は巫女服に似た物の上に藍色の着物を着ています】
64 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 22:36:24.68 ID:pwO+2RNA0
【容姿・女子】

・望月遊希
【髪は赤茶色のポニーテールに登頂部にアンテナ。
服は白系統のセーラー服に赤いリボンとスカート。
手首に時計を着けています】

・豊穣院玲奈
【髪は腰までの金髪を三つ編みにしたものを一つにまとめて前に垂らしています。
服は黒いシャツの上に白いカーディガンとロングスカート】

・酒谷美野里
【髪は黒いセミロングに青いカチューシャ。
服は白シャツに前を開けた黒い上着と蝶ネクタイ、ショートパンツ。
太股に栓抜きの入ったベルトを留めている】

・澤木真歩
【髪は短めの茶髪。
服は青いユニフォームに長ズボン。
キーパーのグローブを着けています】

・ナナシ
【髪は黒い首元辺りから二つに別れたロングヘア。
服は真っ赤なブレザーに白いスカート。
手首にブレスレットを着けています】

・糸沼命
【髪は白髪のツインテールで両目を隠しています。
服は大きな茶色い男物の上着に青いスカート。
常に両手をポケットに入れており、時々人形を出します】

・皆賀梨子
【髪は無造作に束ねた黒い髪。
服は継ぎ接ぎだらけの黒いセーラー服。
手や足には絆創膏や包帯がいくつも貼られたり巻かれています】

・緋色朱里
【髪はセミロングの赤髪をゴムで二つに結んでいます。
服は紺色のスーツにスカート。
丸い眼鏡をかけています】
65 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 22:48:47.54 ID:pwO+2RNA0






CHAPTER01【3つのM】






66 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 22:59:42.78 ID:pwO+2RNA0
静希「僕を殺すのはいつでも大歓迎ですからね!」

僕の言葉で皆さんの間に困惑と動揺の波が広がっていきました。

もちろん僕だってこうなる事は理解しています。

この場ではいじゃあ殺しますなんて結論になる人はそうそういません。

僕としては早い方がいいんですが、まあ焦っても仕方がありませんよね。

ですから今はただこうして宣言するだけにします。

この宣言で皆さんにこう思わせられればそれでいい。

【いざというときには静希望を殺せばいい】と。

静希「……さて、これからどうしましょうか?」

もう無駄に17年も生きてきたんです、焦らず逸らず確実に目的を達せばいいんですから。
67 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 23:16:08.41 ID:pwO+2RNA0
中根「あー……あー、とにかくだな……」

山藤「まずは改めてこことか周りを調べたらいいんじゃねえか?」

羽佐間「一理あるね、みんなこんな事になるとは思わなかったからササッと見て回っただけだろう?」

酒谷「あたしはキッチンにお酒あるか調べただけだね」

緋色「このような状況になったのですから今度はしっかりと調べるべきでしょう」

中根「そ、そうだ。だからこれから……」

澤木「じゃあ手分けしよう手分け!調べたら食堂に集合って事で!」

糸沼「手分けしている間に人が殺されているんだ……ああ、不幸だね」

皆賀「ひいいいっ!?」

有栖川「それなら数人で組めばいいだけだ。それで見張りと万が一の犯人の絞り込みも出来る」

糸沼「……」

石動「まっ、それが妥当だわな……で、そこのお嬢さんはどこに?」

ナナシ「ふん、話す必要がないわね。そもそもこんな異常事態ならしっかり調べるのは最初から当たり前」

ナナシ「どいつもこいつものんきで笑えてくるわ」

バタンッ!

須辺鈴「行っちゃいましたけど……」

梁瀬「放置推奨」

豊穣院「同感です。あの人にはまるで協調性がないようですし」
68 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 23:32:12.41 ID:pwO+2RNA0
その後ナナシさんを除いた十五人で三人五組の振り分けを行う事になりました。

静希「さて……」

僕は先ほどのように望月さん、有栖川さんと一緒でもいいんですが……

↓2まで組むメンバーをナナシ以外から一人ずつ選んでください。
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:32:51.16 ID:lzIfSZ97o
皆賀
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:33:42.92 ID:ULu5Q4uIo
石動
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:33:44.95 ID:jg6coiADO
須辺鈴
72 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 23:49:06.38 ID:pwO+2RNA0
石動「おー、静希ちょうどいい。お前も手伝ってくれや」

静希「どうしました石動さん?」

石動「いや、こいつが逃げようとすんだよ。めんどくせえからお前相手してくんねえ?」

皆賀「こんなサングラスかけたいかにもな男と一緒なんていやぁぁぁぁぁぁ!」

石動「意味わかんねえ……何がいかにもなんだよ?」

静希「わかりました。僕でよければお手伝いしますよ」

石動「だとよ。ほら、お嬢さん」

皆賀「は……?」

静希「よろしくお願いします、皆賀さん」

皆賀「ひいっ、わけわかんない事言う変態じゃない!いやぁぁぁぁぁぁ!」

静希「……変態ですか」

石動「誰でもダメだなこりゃ」

さて、皆賀さんをなだめながら調べに行きましょう。

1…寮の周り
2…個室
3…砂浜

↓2
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:49:42.38 ID:lzIfSZ97o
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:50:08.26 ID:jg6coiADO
75 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/21(木) 00:08:09.79 ID:KYgu7uFA0
【砂浜】

静希「僕が倒れていた砂浜ですね」

石動「はー、こんなとこに置いてかれてたのかお前」

皆賀「いやぁぁぁぁ……」

静希「望月さんは砂が口に入ったらしいですから、まだ運がいい方なんでしょうが……」

石動「そんなとこで運を比べてもしかたねえな」

皆賀「いやぁぁぁ……」

石動「まーだ言ってんのかこのお嬢さんは」

静希「皆賀さんは自分を貫いているんですよ」

石動「物は言い様だな……さーてお仕事お仕事」

黙ってするのもなんですから、調べながら話をしましょうか。

石動、皆賀どちらに話しかけますか?

↓2
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 00:09:46.96 ID:ZiISIxdDO
石動
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 00:09:50.79 ID:N1GthxpCo
皆賀
78 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/21(木) 00:18:41.36 ID:KYgu7uFA0
静希「皆賀さん」

石動さんに相手を頼まれていましたし、皆賀さんに話しかけてみます。

皆賀「……」

どうやら叫んでいたら疲れてしまったようですね。

それでも時々いやぁと言っているのには一種の尊敬の念すら浮かびます。

静希「皆賀さん、大丈夫ですか?」

皆賀「……」

反応がありませんね……鞄に水がありますからこれを渡しましょうか?

それとも……

1…再び声をかける
2…水を差し出してみる
3…身体を揺すってみる

↓2
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 00:20:25.29 ID:N1GthxpCo
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 00:22:17.09 ID:ZiISIxdDO
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 05:27:10.63 ID:PM55hC1vO
やる気ないならやめたら?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 09:19:52.74 ID:dnf/NVyy0
寝落ちかね
とりあえず乙です
83 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 21:06:58.27 ID:ts1U0M8A0
静希「どうぞ皆賀さん」

皆賀「……は?」

静希「叫んでいましたから水分を摂った方がいいですよ?」

皆賀「ま、まさか毒を飲ませる気!?」

静希「いえいえ、そのような事はしませんよ。僕はあくまでも殺される側であり、殺す側ではありませんから」

皆賀「…………」

僕の気持ちが伝わったのかおそるおそると言った様子ですが、皆賀さんは水を受け取ってくれました。

皆賀「い、一応お礼は言っておくわ」

静希「いえいえ」

皆賀「で……う、受け取っておいてなんだけど、や、やっぱり頭おかしいわよあんた」

静希「……」

前途多難ですね。

いずれ皆賀さんも理解してくれるとは思うんですが……

【皆賀莉子の好感度が少し上がりました】
84 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 21:38:17.38 ID:ts1U0M8A0
石動「おっ、なんか砂に埋まってんぞ」

皆賀「い、いやぁぁぁ……ば、爆弾よきっと……」

静希「爆弾をわざわざこんなところに埋めないと思いますよ?」

石動「つうか、こんなしっかり持ってんのに恐ろしい事言うなよ……」

石動さんが砂から引き上げたのは丸いボールのような物でした。

爆弾ではないでしょうが……

石動「隙間もねえしなんなんだこれ」

モノクマ「お教えしましょう!」

皆賀「いやぁぁぁぁぁぁ!?」

静希「皆賀さん、落ち着いてください!」

石動「おうおう、出てきやがったな。で、これはなんなんだ?」

モノクマ「それはね、モノクマボールって言ってある条件が満たされると開くんだよ」

石動「ある条件?」

モノクマ「それは内緒だよ!うぷぷ、開くその時を楽しみに!」

静希「お楽しみですか……」

皆賀「きっと毒ガスよぉ……いやぁぁぁ……」

石動「だから恐ろしい事言うなって……」
85 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 21:57:17.34 ID:ts1U0M8A0
【学生寮・食堂】

石動「ってわけでここに持ってきた」

有栖川「本当に大丈夫なのかそれは」

石動「皆賀みたいな事言うなよな……後あいつとはもう組まねえぞ俺は」

澤木「だったら次はアタシと組もうよ莉子ちゃん!」

皆賀「いやぁぁぁ……なんで私があんたとなんて……」

澤木「なんかシンパシーを感じるんだよね!似てるっていうかさ!」

皆賀「どこがよぉぉぉぉ……」

山藤「仲良くやってんなぁ」

須辺鈴「あれは仲良くしてるんですか……?」

梁瀬「十人十色」

酒谷「ははっ、そう見えるのもいるってことだね」
86 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 22:12:30.51 ID:ts1U0M8A0
中根「他の連中は何か見つからなかったのか?」

羽佐間「寮の周りには四つほど道があった。だけど金網が張ってあって行けそうになかったね」

豊穣院「モノクマによると金網はとある条件が満たされると開くらしいです」

緋色「またそれですか……」

糸沼「行き場は制限され、その条件もわからない……ああ、不幸だ」

中根「個室には何かなかったのか」

望月「個室には鍵と、こんなのがあったよ」

望月さんが取り出したのは……小型のタブレットでしょうか。

望月「電子生徒手帳だって。この寮の見取り図とか、ルールみたいなのとかがあったよ」

静希「ルール?」

有栖川「ルールか……周知した方がいいだろうな」

望月「そうだね……じゃあちょっと読み上げるよ」
87 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 22:35:22.27 ID:ts1U0M8A0
【規則】

1…皆さんはこの島で共同生活を行いましょう。期限は無期限です。

2…22時から7時までは夜時間とします。夜時間食堂は立ち入り禁止になるので注意しましょう。

3…絶望島について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

4…モノクマへの暴力行為及び監視カメラやモニターの破壊行為を禁じます。

5…誰かを殺した場合この島から帰還が可能ですが、誰にもバレてはいけません。

6…規則は増える場合があります。

望月「……だって」

中根「くそっ!人を馬鹿にして……!」

バレてはいけません、ですか。

やはり僕の方も細心の注意を払わないといけませんね。

殺されるにしても、誰かに見つかって台無しになっては元も子もありませんから……
88 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 22:48:03.26 ID:ts1U0M8A0
静希「ところでナナシさんは来ていないんですか?」

羽佐間「彼女は知ってる事をまた聞くなんてうんざりだそうだよ」

豊穣院「先生が声をかけたのにあんな態度……わたくし好きになれません」

羽佐間「まあまあ、玲奈君。中根君、そろそろ解散でもいいんじゃないかな?」

中根「……そうだな。後は各自好きにしろ」

どうやら話し合いはここまでのようですね。

静希「それでは部屋を見てみるとしましょうか……」

【エントランス】

静希「……?」

今誰かに呼ばれたような。

【部屋に向かう静希を呼び止めたのは?】

↓2
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:49:54.00 ID:Ijweg1lXo
ナナシ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:50:39.13 ID:iJMBzcPDO
須辺鈴
91 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 23:02:42.38 ID:ts1U0M8A0
須辺鈴「あ、あの!」

静希「須辺鈴さんでしたか。どうかしましたか?」

須辺鈴「あの……静希さんは本気でああおっしゃったんですか?」

静希「殺すならば僕にしてくださいという発言の事ですか?」

須辺鈴「は、はい」

静希「もちろん本気ですよ?」

須辺鈴「な、なんでですか?自分から殺されようだなんて、怖くないんですか?」

1…怖くはないですね
2…怖い怖くないではないんです

↓2
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:20:46.15 ID:iJMBzcPDO
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:25:47.13 ID:Ijweg1lXo
94 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 20:30:25.33 ID:MB5vkxBA0
静希「須辺鈴さん、怖い怖くないではないんです」

須辺鈴「はい……?」

静希「僕はそうしないといけない。そうする事がきっと僕が生きてきた意味なんですよ」

須辺鈴「生きてきた意味……」

静希「はい」

須辺鈴「……静希さん、僕は霊能力者です」

須辺鈴「多分羽佐間さんに負けないほど死という物に関わってきました」

静希「えぇ、そうでしょうね」

須辺鈴「そんな僕だから言います。僕は静希さんのその考えを認めるわけにはいきません!」

静希「……」

須辺鈴「殺される事が静希さんの生きてきた意味だと言うなら、それをなんとかするのが僕の生きてきた意味だと今理解しました!」

須辺鈴「失礼します!」スタスタ

静希「……」

静希「……無理ですよ」

【須辺鈴洸の好感度が少し上がりました】
95 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 20:53:23.42 ID:MB5vkxBA0
【静希の個室】

部屋に入ると肩にかけた鞄を机に置きます。

静希「机にベッド、クローゼットにシャワールーム……部屋そのものはごく普通ですね」

引き出しの中には部屋の鍵がありますが……僕にはいりませんね。

静希「部屋の鍵を開けておけば殺しに来た人もスムーズに入れますからね……」

ゴミ箱に鍵を捨てると鞄に入った物を机の上に広げます。

静希「包帯、ティッシュ、タオル各種、絆創膏、水、保存食、手袋、ごみ袋……」

ここに来る前にあった物は揃っていますね。

静希「しかしどんな人が僕をここに連れてきたんでしょう?」

殺される身ではありますが、そこは気になりますね。

静希「……まあ、僕が考えたところでわかるわけもありませんか」

鞄に荷物を詰めこんで部屋を出ます。

さて、部屋にこもっているばかりでもいけません。

殺されるからと怠惰に過ごすのは許されませんからね。

静希「さて、まずは……」
96 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 21:11:21.41 ID:MB5vkxBA0
【キッチン】

静希「……」トントン

味はこんなところでしょうか?

十五人分ともなると味付けの好みも違いが増えるでしょうし……二つの味を用意しておきましょう。

静希「ああ、そういえばアレルギーの有無も聞いていませんでした」

となると、他にも作った方がいいですね……

静希「……」トントン

望月「……あれ、静希君?」

静希「ああ、望月さん。もうすぐ出来るので待っててもらえますか?」

望月「えっと、何してるの」

静希「お昼を作ってるんです。そろそろ十二時ですから」

望月「えっ、みんなの分を?」

静希「はい、そうですよ」

望月「……」

静希「望月さん?」

望月「私も手伝うよ!」

静希「えっ?ですが」

望月「いいの!私がやりたいんだから!」

静希「望月さんがそうしたいなら……拒否する権利は僕にはないですね」
97 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 21:36:25.76 ID:MB5vkxBA0
静希「……」トントン

望月「……」チラッ

静希「……」グツグツ

望月「……」ジー

静希「……あの」

望月「な、なにかな!?」

静希「先ほどから視線を感じるんですが、僕の顔になにかついてますか?」

望月「えーっと……ああ、もう!」

静希「?」

望月「こんなの私らしくない!やってみなきゃ始まらないんだから!」

静希「あの」

望月「静希君!」

静希「はい」

望月「さっきの、僕を殺してくださいって何?」

静希「何と言われましても……言葉通りの意味ですとしか」

望月「何なの、静希君は自殺願望でもあるの!?」

静希「いえ、自殺願望はありませんよ。このご時世では迷惑もかかりますし」

望月「じゃあなんで!」

静希「それが僕の生きてきた意味だからです」

望月「生きてきた意味って、殺される事が?」

静希「正確には皆さんに殺される事が、ですね」

望月「……それって、才能のある人に殺されるのが大事って事?」

静希「別に才能の有無にはこだわってはいないんですが……」

ただ僕は皆さんを助けて死にたいんですよ。

それが【超高校級の救済者】、いえ静希望としての……

静希「っと、そろそろ出来ますね」

望月「あっ」

静希「とにかく僕は殺される事を受け入れていますから。それだけは知っておいてください」

望月「…………そっか」
98 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 21:57:28.72 ID:MB5vkxBA0
【食堂】

山藤「な、なんじゃこりゃあ!?」

澤木「うわー、凄い!料理がこんなにたくさん!」

静希「皆さんの好みがわからなかったので一通り作らせていただきました」

有栖川「これはお前が作ったのか」

望月「私もちょっとは手伝ったよ!」

梁瀬「……完食不安」

羽佐間「確かにこれだけの量だと食べきれるか心配だね」

石動「いざとなれば中根に任せるしかねえな」

中根「なぜ私が静希望の作った物など……」ブツブツ

緋色「まあまあ……料理に罪はありませんよ」

酒谷「シズ、キッチンにあるお酒持ってきてくれる?」

静希「ワインでいいですか?」

酒谷「いいよ、やはり食事にはお酒という華がないと!」

豊穣院「先ほどのように酔わないでくださいね?」

皆賀「ど、毒なんて入ってないでしょうね」

糸沼「食事が一転して地獄絵図……ああ、不幸だ」

須辺鈴「縁起でもない事を言わないでくださいよ!?」
99 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:20:07.07 ID:MB5vkxBA0
石動「ところで……お嬢さんはどうしたんだ?」

有栖川「ナナシか……さすがに食事は摂らなければならないだろうが」

山藤「どうだろうな……あいつ相当ツンケンしてるしよ」

緋色「念のため私が食事を持っていきましょう。静希さん、いいですよね」

静希「はい、どうぞ」

澤木「じゃあナナシちゃんは朱里ちゃんにまかせてあたし達は食べようよ!」

酒谷「ぷはぁ……いいね、やっぱりお酒はいい!」

糸沼「出遅れてるね……残り物だけ食べることになるなんて不幸だ」

中根「ふん、全く、静希家らしい、味だ」モグモグ

皆賀「く、食いながら喋ってんじゃないわよ……!」

静希「……」

どうやら好評のようですね、よかった。
100 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:28:06.91 ID:MB5vkxBA0
静希「……」カチャカチャ

結局皆さん完食してくれましたね。

ナナシさんは見に行ったら部屋の前の皿に全く手をつけられていませんでしたが……

静希「夕飯はどうしましょうか……」

ガタッ

静希「おや」

誰かキッチンに来ましたね。

【キッチンに現れたのは?】

【偏らないようにこの形式で既に選ばれた人はなしとします】

【須辺鈴は選べません】

↓2
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:31:41.57 ID:qYTMKas7o
中根
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:31:49.78 ID:+gdw4MQWo
山藤
103 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:47:05.44 ID:MB5vkxBA0
山藤「よう、静希。残りの皿持ってきたぞ」

静希「ありがとうございます。そこに置いておいてください」

山藤「いやー、美味かったぜお前の飯」

静希「喜んでいただけて幸いです。夕飯も作りますのでリクエストがあれば聞きますよ」

山藤「あっ、だったら素手で取らねえのにしてくれよ。俺は手が命だからよ」

静希「わかりました」

山藤「っと、そうそう……こうして来たのはちょっと頼みがあるんだよ」

静希「頼みですか?」

山藤「おう。ちょっと髪触らせてくれねえか?」

静希「髪、ですか?」

山藤「そうそう。いいだろ?」

1…わかりました【同時にコンマ判定】
2…手が離せないので後でもいいですか?

↓2
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:47:26.07 ID:qYTMKas7o
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:47:42.40 ID:tHK7EXsDO
106 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:58:02.53 ID:MB5vkxBA0
静希「わかりました」

山藤「じゃ、失礼して……」

静希「……」

山藤「…………微妙」

静希「はい?」

山藤「お前よ、もう少し髪は手入れした方がいいぜ?この髪質じゃあ、俺の鋏は入れらんねえ」

静希「はあ、すみません」

山藤「まっ、なかなか上手くはいかねえわな……仕方ねえや」

山藤さんは頭を掻きながらキッチンを出ていきました。

そういえば山藤さんは髪質が気に入らないとどんなに有名人でも鋏を入れないと聞いた事がありますね……

静希「僕は不合格という事ですか……」

【山藤切也の好感度が少し上がりました】
107 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:10:56.45 ID:MB5vkxBA0
【静希の部屋】

静希「さて、夕飯まで時間がありますから少し周りを見て回りましょうか」

殺されるのに絶好の場所があればチェックしておかないといけませんね……

【自由行動を開始します】

【残り二回】

【一度に二人まで選べます】

【一度選んだキャラはその日はもう選べません】

↓2
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:14:09.28 ID:+gdw4MQWo
中根、酒谷
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:14:30.66 ID:qYTMKas7o
羽佐間 豊穣院
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:15:44.66 ID:tHK7EXsDO
望月 酒谷
111 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:27:12.24 ID:MB5vkxBA0
【学生寮周辺】

静希「確かに金網が張ってありますね」

この先には何があるんでしょうか?

羽佐間「おや……静希君じゃないか」

豊穣院「ごきげんよう」

静希「羽佐間さん、豊穣院さん」

羽佐間「金網を見に来たのかい?」

静希「はい。一度自分の目で確かめておきたかったので」

豊穣院「ふふ、先生のおっしゃった通りでしたでしょう?」

静希「そうですね……この金網をこちらでどうにかするのは不可能かと」

豊穣院「わたくしのお慕いする先生が間違うはずありませんもの」

羽佐間「わたしだって人間だから間違う事はあるさ」

豊穣院「……先生は謙虚過ぎます」

1…お二人は本当に仲がいいんですね
2…お二人はどうしてこちらに?

↓2
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:36:33.96 ID:qYTMKas7o
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:37:51.16 ID:tHK7EXsDO
114 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:50:49.62 ID:MB5vkxBA0
静希「お二人は本当に仲がいいんですね」

豊穣院「あら、そう見えます?」

静希「はい」

豊穣院「ふふふ……だそうですよ先生?」

羽佐間「何を期待しているかは知らないが、わたしと玲奈君はあくまで主治医と患者の関係だよ」

豊穣院「……先生は酷い人です」

羽佐間「心外だね。わたしはこれでも玲奈君に甘いと自負しているよ」

静希「……」

僕にはやはり仲がいいようにしか見えませんね……

【羽佐間卓郎の好感度が上がりました】

【豊穣院玲奈の好感度が上がりました】
115 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:52:44.43 ID:MB5vkxBA0
【学生寮・エントランス】

静希「寮周辺にはいい場所はありませんでしたね」

金網は気になるところですが……

【自由行動を開始します】

【残り一回】

【一度に二人まで選べます】

【羽佐間、豊穣院は選べません】

↓2
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