【安価】ダンガンロンパ・グロウ【オリロンパ】

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82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 09:19:52.74 ID:dnf/NVyy0
寝落ちかね
とりあえず乙です
83 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 21:06:58.27 ID:ts1U0M8A0
静希「どうぞ皆賀さん」

皆賀「……は?」

静希「叫んでいましたから水分を摂った方がいいですよ?」

皆賀「ま、まさか毒を飲ませる気!?」

静希「いえいえ、そのような事はしませんよ。僕はあくまでも殺される側であり、殺す側ではありませんから」

皆賀「…………」

僕の気持ちが伝わったのかおそるおそると言った様子ですが、皆賀さんは水を受け取ってくれました。

皆賀「い、一応お礼は言っておくわ」

静希「いえいえ」

皆賀「で……う、受け取っておいてなんだけど、や、やっぱり頭おかしいわよあんた」

静希「……」

前途多難ですね。

いずれ皆賀さんも理解してくれるとは思うんですが……

【皆賀莉子の好感度が少し上がりました】
84 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 21:38:17.38 ID:ts1U0M8A0
石動「おっ、なんか砂に埋まってんぞ」

皆賀「い、いやぁぁぁ……ば、爆弾よきっと……」

静希「爆弾をわざわざこんなところに埋めないと思いますよ?」

石動「つうか、こんなしっかり持ってんのに恐ろしい事言うなよ……」

石動さんが砂から引き上げたのは丸いボールのような物でした。

爆弾ではないでしょうが……

石動「隙間もねえしなんなんだこれ」

モノクマ「お教えしましょう!」

皆賀「いやぁぁぁぁぁぁ!?」

静希「皆賀さん、落ち着いてください!」

石動「おうおう、出てきやがったな。で、これはなんなんだ?」

モノクマ「それはね、モノクマボールって言ってある条件が満たされると開くんだよ」

石動「ある条件?」

モノクマ「それは内緒だよ!うぷぷ、開くその時を楽しみに!」

静希「お楽しみですか……」

皆賀「きっと毒ガスよぉ……いやぁぁぁ……」

石動「だから恐ろしい事言うなって……」
85 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 21:57:17.34 ID:ts1U0M8A0
【学生寮・食堂】

石動「ってわけでここに持ってきた」

有栖川「本当に大丈夫なのかそれは」

石動「皆賀みたいな事言うなよな……後あいつとはもう組まねえぞ俺は」

澤木「だったら次はアタシと組もうよ莉子ちゃん!」

皆賀「いやぁぁぁ……なんで私があんたとなんて……」

澤木「なんかシンパシーを感じるんだよね!似てるっていうかさ!」

皆賀「どこがよぉぉぉぉ……」

山藤「仲良くやってんなぁ」

須辺鈴「あれは仲良くしてるんですか……?」

梁瀬「十人十色」

酒谷「ははっ、そう見えるのもいるってことだね」
86 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 22:12:30.51 ID:ts1U0M8A0
中根「他の連中は何か見つからなかったのか?」

羽佐間「寮の周りには四つほど道があった。だけど金網が張ってあって行けそうになかったね」

豊穣院「モノクマによると金網はとある条件が満たされると開くらしいです」

緋色「またそれですか……」

糸沼「行き場は制限され、その条件もわからない……ああ、不幸だ」

中根「個室には何かなかったのか」

望月「個室には鍵と、こんなのがあったよ」

望月さんが取り出したのは……小型のタブレットでしょうか。

望月「電子生徒手帳だって。この寮の見取り図とか、ルールみたいなのとかがあったよ」

静希「ルール?」

有栖川「ルールか……周知した方がいいだろうな」

望月「そうだね……じゃあちょっと読み上げるよ」
87 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 22:35:22.27 ID:ts1U0M8A0
【規則】

1…皆さんはこの島で共同生活を行いましょう。期限は無期限です。

2…22時から7時までは夜時間とします。夜時間食堂は立ち入り禁止になるので注意しましょう。

3…絶望島について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

4…モノクマへの暴力行為及び監視カメラやモニターの破壊行為を禁じます。

5…誰かを殺した場合この島から帰還が可能ですが、誰にもバレてはいけません。

6…規則は増える場合があります。

望月「……だって」

中根「くそっ!人を馬鹿にして……!」

バレてはいけません、ですか。

やはり僕の方も細心の注意を払わないといけませんね。

殺されるにしても、誰かに見つかって台無しになっては元も子もありませんから……
88 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 22:48:03.26 ID:ts1U0M8A0
静希「ところでナナシさんは来ていないんですか?」

羽佐間「彼女は知ってる事をまた聞くなんてうんざりだそうだよ」

豊穣院「先生が声をかけたのにあんな態度……わたくし好きになれません」

羽佐間「まあまあ、玲奈君。中根君、そろそろ解散でもいいんじゃないかな?」

中根「……そうだな。後は各自好きにしろ」

どうやら話し合いはここまでのようですね。

静希「それでは部屋を見てみるとしましょうか……」

【エントランス】

静希「……?」

今誰かに呼ばれたような。

【部屋に向かう静希を呼び止めたのは?】

↓2
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:49:54.00 ID:Ijweg1lXo
ナナシ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:50:39.13 ID:iJMBzcPDO
須辺鈴
91 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 23:02:42.38 ID:ts1U0M8A0
須辺鈴「あ、あの!」

静希「須辺鈴さんでしたか。どうかしましたか?」

須辺鈴「あの……静希さんは本気でああおっしゃったんですか?」

静希「殺すならば僕にしてくださいという発言の事ですか?」

須辺鈴「は、はい」

静希「もちろん本気ですよ?」

須辺鈴「な、なんでですか?自分から殺されようだなんて、怖くないんですか?」

1…怖くはないですね
2…怖い怖くないではないんです

↓2
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:20:46.15 ID:iJMBzcPDO
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:25:47.13 ID:Ijweg1lXo
94 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 20:30:25.33 ID:MB5vkxBA0
静希「須辺鈴さん、怖い怖くないではないんです」

須辺鈴「はい……?」

静希「僕はそうしないといけない。そうする事がきっと僕が生きてきた意味なんですよ」

須辺鈴「生きてきた意味……」

静希「はい」

須辺鈴「……静希さん、僕は霊能力者です」

須辺鈴「多分羽佐間さんに負けないほど死という物に関わってきました」

静希「えぇ、そうでしょうね」

須辺鈴「そんな僕だから言います。僕は静希さんのその考えを認めるわけにはいきません!」

静希「……」

須辺鈴「殺される事が静希さんの生きてきた意味だと言うなら、それをなんとかするのが僕の生きてきた意味だと今理解しました!」

須辺鈴「失礼します!」スタスタ

静希「……」

静希「……無理ですよ」

【須辺鈴洸の好感度が少し上がりました】
95 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 20:53:23.42 ID:MB5vkxBA0
【静希の個室】

部屋に入ると肩にかけた鞄を机に置きます。

静希「机にベッド、クローゼットにシャワールーム……部屋そのものはごく普通ですね」

引き出しの中には部屋の鍵がありますが……僕にはいりませんね。

静希「部屋の鍵を開けておけば殺しに来た人もスムーズに入れますからね……」

ゴミ箱に鍵を捨てると鞄に入った物を机の上に広げます。

静希「包帯、ティッシュ、タオル各種、絆創膏、水、保存食、手袋、ごみ袋……」

ここに来る前にあった物は揃っていますね。

静希「しかしどんな人が僕をここに連れてきたんでしょう?」

殺される身ではありますが、そこは気になりますね。

静希「……まあ、僕が考えたところでわかるわけもありませんか」

鞄に荷物を詰めこんで部屋を出ます。

さて、部屋にこもっているばかりでもいけません。

殺されるからと怠惰に過ごすのは許されませんからね。

静希「さて、まずは……」
96 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 21:11:21.41 ID:MB5vkxBA0
【キッチン】

静希「……」トントン

味はこんなところでしょうか?

十五人分ともなると味付けの好みも違いが増えるでしょうし……二つの味を用意しておきましょう。

静希「ああ、そういえばアレルギーの有無も聞いていませんでした」

となると、他にも作った方がいいですね……

静希「……」トントン

望月「……あれ、静希君?」

静希「ああ、望月さん。もうすぐ出来るので待っててもらえますか?」

望月「えっと、何してるの」

静希「お昼を作ってるんです。そろそろ十二時ですから」

望月「えっ、みんなの分を?」

静希「はい、そうですよ」

望月「……」

静希「望月さん?」

望月「私も手伝うよ!」

静希「えっ?ですが」

望月「いいの!私がやりたいんだから!」

静希「望月さんがそうしたいなら……拒否する権利は僕にはないですね」
97 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 21:36:25.76 ID:MB5vkxBA0
静希「……」トントン

望月「……」チラッ

静希「……」グツグツ

望月「……」ジー

静希「……あの」

望月「な、なにかな!?」

静希「先ほどから視線を感じるんですが、僕の顔になにかついてますか?」

望月「えーっと……ああ、もう!」

静希「?」

望月「こんなの私らしくない!やってみなきゃ始まらないんだから!」

静希「あの」

望月「静希君!」

静希「はい」

望月「さっきの、僕を殺してくださいって何?」

静希「何と言われましても……言葉通りの意味ですとしか」

望月「何なの、静希君は自殺願望でもあるの!?」

静希「いえ、自殺願望はありませんよ。このご時世では迷惑もかかりますし」

望月「じゃあなんで!」

静希「それが僕の生きてきた意味だからです」

望月「生きてきた意味って、殺される事が?」

静希「正確には皆さんに殺される事が、ですね」

望月「……それって、才能のある人に殺されるのが大事って事?」

静希「別に才能の有無にはこだわってはいないんですが……」

ただ僕は皆さんを助けて死にたいんですよ。

それが【超高校級の救済者】、いえ静希望としての……

静希「っと、そろそろ出来ますね」

望月「あっ」

静希「とにかく僕は殺される事を受け入れていますから。それだけは知っておいてください」

望月「…………そっか」
98 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 21:57:28.72 ID:MB5vkxBA0
【食堂】

山藤「な、なんじゃこりゃあ!?」

澤木「うわー、凄い!料理がこんなにたくさん!」

静希「皆さんの好みがわからなかったので一通り作らせていただきました」

有栖川「これはお前が作ったのか」

望月「私もちょっとは手伝ったよ!」

梁瀬「……完食不安」

羽佐間「確かにこれだけの量だと食べきれるか心配だね」

石動「いざとなれば中根に任せるしかねえな」

中根「なぜ私が静希望の作った物など……」ブツブツ

緋色「まあまあ……料理に罪はありませんよ」

酒谷「シズ、キッチンにあるお酒持ってきてくれる?」

静希「ワインでいいですか?」

酒谷「いいよ、やはり食事にはお酒という華がないと!」

豊穣院「先ほどのように酔わないでくださいね?」

皆賀「ど、毒なんて入ってないでしょうね」

糸沼「食事が一転して地獄絵図……ああ、不幸だ」

須辺鈴「縁起でもない事を言わないでくださいよ!?」
99 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:20:07.07 ID:MB5vkxBA0
石動「ところで……お嬢さんはどうしたんだ?」

有栖川「ナナシか……さすがに食事は摂らなければならないだろうが」

山藤「どうだろうな……あいつ相当ツンケンしてるしよ」

緋色「念のため私が食事を持っていきましょう。静希さん、いいですよね」

静希「はい、どうぞ」

澤木「じゃあナナシちゃんは朱里ちゃんにまかせてあたし達は食べようよ!」

酒谷「ぷはぁ……いいね、やっぱりお酒はいい!」

糸沼「出遅れてるね……残り物だけ食べることになるなんて不幸だ」

中根「ふん、全く、静希家らしい、味だ」モグモグ

皆賀「く、食いながら喋ってんじゃないわよ……!」

静希「……」

どうやら好評のようですね、よかった。
100 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:28:06.91 ID:MB5vkxBA0
静希「……」カチャカチャ

結局皆さん完食してくれましたね。

ナナシさんは見に行ったら部屋の前の皿に全く手をつけられていませんでしたが……

静希「夕飯はどうしましょうか……」

ガタッ

静希「おや」

誰かキッチンに来ましたね。

【キッチンに現れたのは?】

【偏らないようにこの形式で既に選ばれた人はなしとします】

【須辺鈴は選べません】

↓2
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:31:41.57 ID:qYTMKas7o
中根
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:31:49.78 ID:+gdw4MQWo
山藤
103 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:47:05.44 ID:MB5vkxBA0
山藤「よう、静希。残りの皿持ってきたぞ」

静希「ありがとうございます。そこに置いておいてください」

山藤「いやー、美味かったぜお前の飯」

静希「喜んでいただけて幸いです。夕飯も作りますのでリクエストがあれば聞きますよ」

山藤「あっ、だったら素手で取らねえのにしてくれよ。俺は手が命だからよ」

静希「わかりました」

山藤「っと、そうそう……こうして来たのはちょっと頼みがあるんだよ」

静希「頼みですか?」

山藤「おう。ちょっと髪触らせてくれねえか?」

静希「髪、ですか?」

山藤「そうそう。いいだろ?」

1…わかりました【同時にコンマ判定】
2…手が離せないので後でもいいですか?

↓2
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:47:26.07 ID:qYTMKas7o
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:47:42.40 ID:tHK7EXsDO
106 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:58:02.53 ID:MB5vkxBA0
静希「わかりました」

山藤「じゃ、失礼して……」

静希「……」

山藤「…………微妙」

静希「はい?」

山藤「お前よ、もう少し髪は手入れした方がいいぜ?この髪質じゃあ、俺の鋏は入れらんねえ」

静希「はあ、すみません」

山藤「まっ、なかなか上手くはいかねえわな……仕方ねえや」

山藤さんは頭を掻きながらキッチンを出ていきました。

そういえば山藤さんは髪質が気に入らないとどんなに有名人でも鋏を入れないと聞いた事がありますね……

静希「僕は不合格という事ですか……」

【山藤切也の好感度が少し上がりました】
107 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:10:56.45 ID:MB5vkxBA0
【静希の部屋】

静希「さて、夕飯まで時間がありますから少し周りを見て回りましょうか」

殺されるのに絶好の場所があればチェックしておかないといけませんね……

【自由行動を開始します】

【残り二回】

【一度に二人まで選べます】

【一度選んだキャラはその日はもう選べません】

↓2
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:14:09.28 ID:+gdw4MQWo
中根、酒谷
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:14:30.66 ID:qYTMKas7o
羽佐間 豊穣院
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:15:44.66 ID:tHK7EXsDO
望月 酒谷
111 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:27:12.24 ID:MB5vkxBA0
【学生寮周辺】

静希「確かに金網が張ってありますね」

この先には何があるんでしょうか?

羽佐間「おや……静希君じゃないか」

豊穣院「ごきげんよう」

静希「羽佐間さん、豊穣院さん」

羽佐間「金網を見に来たのかい?」

静希「はい。一度自分の目で確かめておきたかったので」

豊穣院「ふふ、先生のおっしゃった通りでしたでしょう?」

静希「そうですね……この金網をこちらでどうにかするのは不可能かと」

豊穣院「わたくしのお慕いする先生が間違うはずありませんもの」

羽佐間「わたしだって人間だから間違う事はあるさ」

豊穣院「……先生は謙虚過ぎます」

1…お二人は本当に仲がいいんですね
2…お二人はどうしてこちらに?

↓2
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:36:33.96 ID:qYTMKas7o
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:37:51.16 ID:tHK7EXsDO
114 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:50:49.62 ID:MB5vkxBA0
静希「お二人は本当に仲がいいんですね」

豊穣院「あら、そう見えます?」

静希「はい」

豊穣院「ふふふ……だそうですよ先生?」

羽佐間「何を期待しているかは知らないが、わたしと玲奈君はあくまで主治医と患者の関係だよ」

豊穣院「……先生は酷い人です」

羽佐間「心外だね。わたしはこれでも玲奈君に甘いと自負しているよ」

静希「……」

僕にはやはり仲がいいようにしか見えませんね……

【羽佐間卓郎の好感度が上がりました】

【豊穣院玲奈の好感度が上がりました】
115 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:52:44.43 ID:MB5vkxBA0
【学生寮・エントランス】

静希「寮周辺にはいい場所はありませんでしたね」

金網は気になるところですが……

【自由行動を開始します】

【残り一回】

【一度に二人まで選べます】

【羽佐間、豊穣院は選べません】

↓2
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:53:35.50 ID:qYTMKas7o
中根 酒谷
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:54:56.77 ID:7/lyhnxtO
118 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:56:03.03 ID:MB5vkxBA0
中根、酒谷選択で本日はここまでです。

ではまた次回
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:57:25.61 ID:+gdw4MQWo
乙です
120 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 20:26:49.41 ID:gxj2v27A0
始めます。
121 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 20:43:53.39 ID:gxj2v27A0
酒谷「おー、シズ。さっきはお酒に合ういいご飯ありがとね」

静希「ありがとうございます。夕飯もリクエストがあれば受けますよ」

酒谷「そうだね……次は日本酒に合う料理がいいかな」

静希「日本酒ですか……わかりました」

酒谷「バンも何かリクエストあるなら言ったら?」

中根「……ふん、静希望の作った物以外なら何でもいい」

酒谷「それリクエストって言えるの?」

中根「いいか!この際だからはっきり言うが、私は静希望や豊穣院玲奈のような人間がこの上なく嫌いなんだ!」

中根「そんな人間の作った食事など吐き気がする!」

酒谷「うわぁ、そこまで言う?」

静希「……」

1…ですが、お昼は食べていましたよね?
2…なるほど……僕ですから、しかたがありませんね

↓2
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 20:44:35.28 ID:TbAw2KnDO
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 20:44:54.05 ID:BbEyy4xno
1
124 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 20:57:27.58 ID:gxj2v27A0
静希「ですが、お昼は食べていましたよね?」

中根「ぐっ!?」

酒谷「そういえばそうだね。しかもあたしの記憶が確かなら……一番食べてた」

中根「ぐぐっ!?」

酒谷「ははあ、つまりバンはツンデレってやつ?」

中根「違う!ただ、料理に罪はないからな」

酒谷「それアカの言葉じゃない?」

中根「ぐぐぐっ……!話にならん!」

バンッ!

酒谷「あらら、怒らせちゃったかな?まあ、なんだかんだ言って夕飯も食べるだろうから、嫌じゃなかったら作ってあげてシズ」

静希「はい、もちろんそのつもりです」

中根さんの気持ちはわからないでもありませんからね……

【酒谷美野里の好感度が上がりました】

【中根万利の好感度は上がりませんでした……】
125 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 21:16:52.82 ID:gxj2v27A0
静希「さて、夕飯を作るとしましょう」

ナナシさんの分は別に作るとして……

静希「……おや?」

いくつか食料が減っていますね……もしかしてナナシさんでしょうか?

静希「……」

もしもこれがナナシさんなら、僕の料理を食べてはくれそうにありませんね。

しかし他の人かもしれませんし……

静希「食事を無駄にはしたくありませんから……」

1…ナナシの部屋に行って直接確かめる
2…他の人に確認してみる

↓2
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 21:17:24.68 ID:8LoKD4MAo
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 21:20:30.70 ID:5KFOZgz5O
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 21:20:31.23 ID:TbAw2KnDO
129 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 21:34:17.70 ID:gxj2v27A0
静希「ナナシさんに直接確かめてみましょう」

そうと決まれば早速……

【ナナシの部屋前】

静希「ナナシさん、静希です。少し聞きたい事があるので開けていただけないでしょうか?」

…………

静希「留守なんでしょうか……」

いえ、ナナシさんの事だからおそらく居留守でしょう。

静希「ここはメモを挟んでおきましょう」

【キッチンから食料が減っていますが、ナナシさんが持ち出したのでしょうか?】

これでいいですね。

スッ

静希「……」

スッ

静希「返ってきましたね」

【だったらなんなの】

静希「やっぱりそうでしたか……」

【いえ、それが知りたかっただけですので】

スッ

静希「さて、夕飯の準備に戻りましょう」



…………

スッ

【は?それだけ?】

ガチャッ

ナナシ「……なんなの」
130 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 21:42:52.53 ID:gxj2v27A0
【静希の部屋】

静希「夕飯も好評でしたね」

一応明日の献立も考えておきましょう。

静希「僕が明日を迎える事はないかもしれませんけど……」

献立をメモすると鞄を置いてベッドに横になります。

鍵は捨てているのでもちろんかけていません。

静希「誰かが殺しに来てくれるんでしょうか……」

その時を少し楽しみにして、僕は眠りにつきました。


【一日目終了】
131 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 22:00:45.63 ID:gxj2v27A0
【二日目】

静希「……ん」

朝ですか。

どうやら昨日に僕を殺しに来てくれる人はいなかったようですね。

静希「こればかりは仕方ありません。今日も生きていくとしましょう」

時刻は……六時半ですか。

食堂は七時まで開きませんから……散歩にでも行きましょう。

1…砂浜
2…学生寮屋上
3…学生寮周辺

↓2
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:02:36.00 ID:8LoKD4MAo
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:04:15.98 ID:TbAw2KnDO
134 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 22:19:06.74 ID:gxj2v27A0
【砂浜】

静希「……」ザッザッ

昨日のボールのようなものは、さすがにありませんか。

静希「……」

この島は随分と人の手が入っています。

しかし僕達以外の人がいる痕跡は見当たりません。

あの金網の向こうにいるんでしょうか?

静希「……僕が考えてもしかたがありませんか」

僕はこの島で殺されると決めているんですから。

ザッザッ

静希「誰か来ましたね……」

【砂浜に来たのは?】

【須辺鈴、山藤は選べません】

↓2
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:21:18.97 ID:TbAw2KnDO
望月
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:26:05.36 ID:BbEyy4xno
緋色
137 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 22:50:06.05 ID:gxj2v27A0
緋色「静希さん、おはようございます!」

静希「緋色さん、おはようございます。ジョギングですか?」

緋色「はい、ボディーガードは身体が資本なので!」

静希「緋色さんらしいですね」

緋色「らしいって、静希さんとは昨日会ったばかりじゃないですか!」

静希「ああ、すみません。実は僕の家で緋色さんを専属ボディーガードにしようと調べていましたから」

緋色「えっ?私が静希さんの家で、ですか?」

静希「はい。その過程で緋色さんの事は調査していたんです」

緋色「……」

1…嗅ぎ回るような真似をしてすみませんでした
2…やはり愉快な話ではありませんよね

↓2
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:57:51.95 ID:8LoKD4MAo
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:57:59.93 ID:BbEyy4xno
1
140 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:10:55.26 ID:gxj2v27A0
静希「嗅ぎ回るような真似をしてすみませんでした」

緋色「……そ、それじゃあまさか」

緋色「私の秘密を静希さんは知っているんですか!?」

静希「いえ、僕は調査をしていたという事しか知らないので……」

緋色「そ、そうですか……ほっ」

静希「……」

ここまで安堵するという事は緋色さんには大きな秘密があるんでしょうね。

だから静希家専属のボディーガードにはならなかったんでしょうか……

緋色「まあ、静希さんが謝る事じゃありませんよ!ボディーガードが調べられるのは想定済みですから!」

静希「そう言っていただけるとありがたいです」

しかしそんな秘密があるようには見えませんがね……

【緋色朱里の好感度が上がりました】
141 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:20:07.31 ID:gxj2v27A0
キーンコーンカーンコーン

静希「……?」

なんでしょう、このチャイムは。

モノクマ「おはようございます!七時になりました!」

モノクマ「今日も一日頑張っていきましょう!」

静希「朝のアナウンスですか……こんなものがあったんですね」

緋色「昨日の十時にもアナウンスしてましたよ?」

静希「そうなんですか?九時には寝ていたので知りませんでした……」

とにかく食堂も開いたでしょうから、朝食の準備をしに行きましょう。

【学生寮・エントランス】

静希「……おや?」

誰かいますね……

静希「……」

いや、あれはいるというより……


倒れている?
142 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:24:04.67 ID:gxj2v27A0
胸騒ぎがして、僕は走りました。

するとだんだんと見えてきます。

やはりその人は倒れていて。

その脇腹には包丁が、確かに突き刺さっていました。

静希「……!」

なぜ?

なぜ僕ではなくこの人が?

半ばパニックになって僕はその人の名前を叫びます。
143 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:26:03.37 ID:gxj2v27A0






静希「須辺鈴さん!」

しかし、【超高校級の霊能力者】須辺鈴洸さんは何も答えてくれず。

その脇腹から流れ出す血がエントランスの床を濡らしていました。






144 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:26:43.63 ID:gxj2v27A0
本日はここまで。

それではまた次回に。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 23:30:11.05 ID:BbEyy4xno
乙です、早いな…そこが落ちるか
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 23:31:20.74 ID:8LoKD4MAo
147 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 20:34:19.94 ID:d6BoG1WA0
開始します。
148 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 20:49:05.43 ID:d6BoG1WA0
静希「須辺鈴さん!」

僕は倒れている須辺鈴さんの側に跪くと、鞄からタオルを出して包丁が刺さった部分にあてがいます。

弱くなっていますがまだ息はあります、急いで処置すれば……!

緋色「なっ、静希さんこれは!?」

静希「緋色さん!須辺鈴さんが刺されました!羽佐間さんを呼んできてください!」

緋色「わ、わかりました!」

緋色さんが個室の方に行き、少ししてから羽佐間さんが鞄を手に走ってきます。

羽佐間「状況は!」

静希「今はタオルで圧迫してますが……それまでの出血が多いです」

羽佐間「わかった、後はこちらが引き受ける!」

静希「助かりますか?」

羽佐間「助けるさ、わたしは医師だからね」

交代すると羽佐間さんは鞄から注射や小型のクーラーボックスを取り出して、須辺鈴さんの治療を始めました。

静希「須辺鈴さん……」
149 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 21:05:16.95 ID:d6BoG1WA0
【食堂】

望月「それで須辺鈴君は大丈夫だったの!?」

羽佐間「出血はしていたけれどなんとか峠は越したよ。もう大丈夫だ」

石動「そりゃよかった。さすが【超高校級の医師】ってところか?」

羽佐間「発見が早かったのが幸いだっただけさ。もう少し遅れていればわたしでも手のつけようがなかった」

山藤「だけどなんで須辺鈴が襲われたんだ?言っちゃなんだがわざわざ殺されてくれるって奴がいるのによ」

静希「……」

本当にそうです。

なぜ僕ではなく須辺鈴さんが……

酒谷「それはコウの才能考えたらわかるでしょ?」

有栖川「……【超高校級の霊能力者】か」

澤木「そっか、霊能力者だからちょっと霊と話せば犯人わかっちゃうもんね!」

だから須辺鈴さんは狙われた……そういう事ですか。
150 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 21:18:39.33 ID:d6BoG1WA0
中根「問題はそこじゃない!」

皆賀「そ、そそそうよ……誰かが早速コロシアイ始めたって事よね……ひいいっ!?」

糸沼「殺人を企てたような人間と一緒にいないといけない……不幸だね」

梁瀬「……危険因子」

豊穣院「まあ……先生、わたくし怖いです」ギュッ

誰かが殺人を犯そうとした……その重みが食堂を支配します。

須辺鈴さんが目を覚ませば、誰がこんな事をしたのかはっきりするんでしょうが……

緋色「とにかく須辺鈴さんが狙われるとはっきりした以上、今は彼の警護が必要不可欠です」

緋色「ですから、これから私が須辺鈴さんの警護をしたいと思いますが、いいですね」

緋色さんの言葉に反対する人はいませんでした。

こうして何もわからないまま、僕達は朝食を摂る気分にもならず解散となりました。
151 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 21:31:58.37 ID:d6BoG1WA0
【須辺鈴の部屋】

須辺鈴「……」

静希「須辺鈴さんの様子はどうですか?」

緋色「まだ意識は戻りませんね……だけどもう危険な目には遭わせませんから安心してください!」

静希「【超高校級のボディーガード】の言葉となると重みが違いますね」

しかし失念していました……まさか僕が殺される事にこんな壁があったなんて。

静希「どうしたものか……」

緋色「何がですか?」

静希「いえ、こちらの話です……」

考えなければならない事が増えてしまいましたね……
152 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 21:40:12.70 ID:d6BoG1WA0
【静希の部屋】

静希「須辺鈴さんではなく僕を殺してもらう方法……」

これは難題ですね……

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選べます】

↓2
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:41:59.30 ID:Kh5AK3wDO
有栖川 梁瀬
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:42:08.01 ID:pUQBholvo
望月 皆賀
155 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 21:51:35.87 ID:d6BoG1WA0
皆賀「な、なんで私が……」

望月「うーん、私にもわからないけど……」

静希「どうしましたか?」

望月「あっ、静希君。皆賀さんに真歩ちゃんが捜してたから行ってあげてってお願いしてたんだけど」

皆賀「私は嫌よ……なんであんな悩み事なんかありませんと言わんばかりの能天気な奴につきまとわれなきゃ……」

望月「真歩ちゃん、皆賀さんの事妙に構いたがるんだよね……話しててもどこか目で捜してるっていうか」

1…澤木さんは自分と皆賀さんが似ていると言ってましたよね
2…単純に仲良くなりたいだけにしては熱が入ってますね……

↓2
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:52:54.76 ID:pUQBholvo
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 22:01:54.61 ID:Kh5AK3wDO
158 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 22:14:08.29 ID:d6BoG1WA0
静希「澤木さんは自分と皆賀さんが似ていると言ってましたよね」

皆賀「ま、まずそれがわからないのよ……!あれと私にどんな共通点があるって言うの……」

望月「うーん、真歩ちゃんにしかわからない何かがあるんじゃないかな?」

皆賀「そ、そんなわけのわからない物に私は巻き込まれるなんてごめんよ……!」

望月「あっ、行っちゃった……」

静希「どうするんですか?」

望月「真歩ちゃんには見つからなかったって言うしかないかな……」

静希「僕も付き合いましょうか?」

望月「ううん、大丈夫。ありがとう、静希君」

【望月遊希の好感度が上がりました】

【皆賀莉子の好感度が少し上がりました】
159 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 22:18:38.96 ID:d6BoG1WA0
【静希の部屋】

静希「澤木さんの情熱はどこから来るんでしょうね……」

【自由行動を開始します】

【残り三回】

【一度に二人まで選べます】

【望月、皆賀は選べません】

↓2
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 22:20:49.47 ID:pUQBholvo
梁瀬 澤木
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 22:28:38.20 ID:Kh5AK3wDO
有栖川 澤木
162 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 22:43:38.24 ID:d6BoG1WA0
澤木「ねーねーねーねー」

有栖川「……」

おや、あれは有栖川さんと澤木さんですか。

どうやら有栖川さんに澤木さんが声をかけているようですが……

澤木「ちょっと無視しないでよ!アリスっち!」

有栖川「……おい、まさかそれは俺の事か」

澤木「他にいないじゃん!ねーねー、ちょっとお願いがあるんだよー!」

有栖川「……」

普段より二割増しで疲れた顔をしていますね……

1…皆賀のいた場所を澤木に教える
2…話に加わる

↓2
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 22:44:24.46 ID:Kh5AK3wDO
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 22:51:35.88 ID:pUQBholvo
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 08:17:07.68 ID:CpZDkf2ho
166 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/27(水) 21:51:16.70 ID:RTNvou+A0
静希「こんにちは」

有栖川「……静希か」

澤木「おー、シズっち!」

静希「シズっち……こほん」

静希「お二人は何をなさっていたんですか?」

有栖川「絡まれていただけだ」

澤木「あー、そういう言い方ないじゃん!アタシはただアリスっちにお願いがあるだけなのに!」

有栖川「……聞くだけ聞こう。お願いとはなんだ」

澤木「アタシのこの案を童話にしてほしいんだよね!」

有栖川「……なに?」

澤木「何さ、その意外って顔!」

有栖川「いや……実際意外だったからな」

静希「確かに」

澤木「シズっちまでそういう事言う!?」

静希「ああ、いえ……澤木さんは才能も体育会系ですから」

有栖川「……とにかく見せてみろ」

澤木「ふんだ、感動して泣いても知らないからね!」

澤木さんが有栖川さんに渡した案を僕も横から覗いてみます。

有栖川「これは……」

静希「……」

澤木「ふふん、どう?」

有栖川「……読めん」

澤木「えっ?」

静希「……」

澤木さん、少し文字が読みづらいですよ……

【有栖川幸正の好感度が上がりました】

【澤木真歩の好感度が上がりました】
167 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/27(水) 21:53:02.06 ID:RTNvou+A0
静希「澤木さんの考えた童話とはなんだったんでしょう」

結局読めなかったので余計気になります……

【自由行動を開始します】

【残り二回】

【一度に二人まで選べます】

【望月、皆賀、有栖川、澤木は選べません】

↓2
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 21:54:46.08 ID:ujENEOzbo
梁瀬 糸沼
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 21:58:48.70 ID:2TVg9GKDO
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 21:59:21.42 ID:vJrqdqOR0
171 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/27(水) 22:30:12.36 ID:RTNvou+A0
糸沼「いや、悪いね……ボクにこんな事を頼まれるなんてキミは不幸だよ」

梁瀬「……不幸異論」トントン

糸沼「ああ、またそんな事を言わせてしまうなんて……」

梁瀬「…………」トントン

静希「……」

なんなんでしょうか、あの噛み合ってない会話は。

静希「何をなさっているんですか」

糸沼「ああ、せっかく気分がよかったのに……ボクはやっぱり不幸だね」

梁瀬「仕事」トントン

見たところ、糸沼さんに頼まれて梁瀬さんが何かを作っていたようですが……

1…これは家、ですか?
2…素晴らしい出来ですね

↓2
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 22:32:30.64 ID:ujENEOzbo
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 22:53:44.00 ID:2TVg9GKDO
174 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/27(水) 23:01:29.19 ID:RTNvou+A0
静希「これは家、ですか?」

梁瀬「人形住処」

静希「人形……糸沼さんのですか?」

糸沼「他に誰がいるんだい……」

糸沼さんはポケットから二体の人形を出してこちらを威嚇してきます。

なぜここまで警戒されているんでしょうか……

梁瀬「完成」

糸沼「ああ、ありがとう梁瀬クン。それじゃあこの家はもらっていくよ」

梁瀬「所持可能疑問」

糸沼「これぐらいボクだって持てるよ……っ、あっ」

静希「糸沼さん!?」

下敷きになってしまいましたね……

糸沼「……やっぱり不幸だ」

梁瀬「……不安的中」

【梁瀬大鉄の好感度が上がりました】

【糸沼命の好感度が上がりました】
175 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/27(水) 23:03:52.95 ID:RTNvou+A0
静希「糸沼さんに怪我がなくて何よりでした」

しかし梁瀬さんが作ったあの家、本当によく出来ていましたね……

【自由行動を開始します】

【残り一回】

【一度に二人まで選べます】

【望月、皆賀、有栖川、澤木、梁瀬、糸沼は選べません】

↓2
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:05:58.51 ID:Vb8WjyVYo
石動 ナナシ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:08:13.30 ID:9SKt33Y4O
酒谷、豊穣院
178 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/27(水) 23:19:19.05 ID:RTNvou+A0
酒谷「いやー、本当に惚れ惚れしちゃう腕だったね」

静希「羽佐間さんの事ですか?」

酒谷「そうそう、コウを助けた時のあの流れるような手さばき……あたしも病気になったらあんなお医者様に診てもらいたいよ」

確かに羽佐間さんの治療は怪我の治療なら決して少なくない数をこなした僕も目を見張る物でしたね……

豊穣院「もし……少しよろしいですか?」

酒谷「ん?レイじゃない、どうしたの」

豊穣院「今、先生に惚れるなどと言っていたのが聞こえましたが……」

静希「酒谷さんのそれは、医師としての腕が素晴らしいという意味だと思いますよ」

酒谷「あはは、そうそう。残念ながらあたしのタイプではないんだよねタクは」

豊穣院「そうだったんですか……ほっ」

1…もしかして不安になったんですか?
2…羽佐間さんで駄目とは酒谷さんのタイプとやらはどんな方なんですか?

↓2
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:20:47.45 ID:2TVg9GKDO
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:23:42.86 ID:vJrqdqOR0
1
181 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/27(水) 23:30:29.57 ID:RTNvou+A0
静希「もしかして不安になったんですか?」

豊穣院「……はい」

酒谷「不安?なんで?」

豊穣院「だって酒谷さんはスタイルもいいですし、先生の隣でも見劣りしない雰囲気ですから……」

酒谷「あっはは、これはまた持ち上げてくれるね」

豊穣院「わたくし本当に不安で……だから違うとわかってよかったです」

豊穣院「えぇ、本当に」

静希「……?」

なぜでしょう、豊穣院さんは確かに安堵しているようですが……

どことなく、寒気がするのは。

酒谷「あー……こりゃタクも苦労するね」

【酒谷美野里の好感度が上がりました】

【豊穣院玲奈の好感度が上がりました】
182 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/27(水) 23:50:22.72 ID:RTNvou+A0
【須辺鈴の部屋】

静希「羽佐間さんに聞きましたけど、須辺鈴さんが目覚めたとは本当ですか?」

緋色「静希さん!はい、ついさっき」

羽佐間「とはいえ、あれだけ血を流したんだ。しばらくは安静にしていた方がいいね」

須辺鈴「はい……ありがとうございます羽佐間さん……」

羽佐間「わたしは医師として当然の事をしただけさ。痛み止めは置いておくから、食後に飲むように」

須辺鈴「はい……」

羽佐間「今日は遅いから皆には明日にでも伝えるようにしよう。それじゃあわたしはこれで」

静希「須辺鈴さん、よかったですね」

須辺鈴「はい……あの、静希さんも僕を助けてくれたって聞きました……ありがとうございます」

静希「いえ、僕も当然の事をしただけですから……ところで須辺鈴さん」

須辺鈴「僕を刺した人、ですよね?」

緋色「確かにそれは知っておかないといけません。場合によっては拘束しなければ」

須辺鈴「……実は、わからないんです」

静希「わからない?」

須辺鈴「はい。食堂に行こうとしたら急に刺されてしまったんです」

須辺鈴「だから顔は見てなくて……お役にたてなくてすみません」

静希「いえ、仕方ありません。急に襲われたんですから」

緋色「しかし困りましたね……」

そう、須辺鈴さんが見ていない以上誰が動いたかは結局わかりません。

この事が、明日響かなければいいんですが……
183 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/27(水) 23:51:25.57 ID:RTNvou+A0
本日はここまで。

また次回に。
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 00:01:00.70 ID:v72NjjTto
乙です
185 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/29(金) 21:37:44.76 ID:3xe0sSTA0
【三日目】

静希「今日で三日目……今日も生きるとしましょうか」

豊穣院さんや中根さんの家が動いていない以上、無駄だとは思っていましたが助けは期待できないようですね。

静希「やはり僕を誰かに殺してもらわなければいけませんか……」

……さて、時刻はまた六時。

どうしましょうか?

1…須辺鈴の様子を見に行く
2…散歩に行く

↓2
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:38:20.24 ID:PIgPSp9Qo
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:38:42.26 ID:Kplqz/iDO
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:43:06.12 ID:LwpHzzjj0
1
189 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/29(金) 22:05:22.89 ID:3xe0sSTA0
須辺鈴さんの様子を見に行きましょうか。

緋色さんがいる以上大丈夫だとは思いますが……

【須辺鈴の部屋前】

ピンポーン

静希「須辺鈴さん、起きてますか?」

「あっ、か、鍵は開いてます」

静希「鍵をかけていなかったんですか?少々無用心では……」

ガチャッ

静希「……」

須辺鈴「おはようございます静希さん」

静希「おはようございます……それで、彼女はどうしたんですか?」

僕が指さしたのは須辺鈴さんのベッドに突っ伏して寝ている緋色さん。

緋色「すう、すう……」

小柄な彼女らしい幼さの残る寝顔ですけど……ボディーガードである彼女がこんな事をするとは思えないのですが。

須辺鈴「僕がお願いしたんです。ずっと気を張っていたら疲れちゃいますから」

静希「よく納得しましたね……」

須辺鈴「へへ、そこは押し通しました」

静希「意外に頑固なんですね須辺鈴さんは……」

須辺鈴「流されてたら霊能力者は出来ませんからね」

そんなものですか……

【須辺鈴洸の好感度が上がりました】
190 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/29(金) 22:19:35.58 ID:3xe0sSTA0
【食堂】

中根「まだ脱出方法は浮かばないのか!?」

朝食後中根さんが話があると元々いないナナシさん、須辺鈴さん、緋色さん以外は残っていましたが……

まさかいきなり怒号が飛ぶとは。

中根「情けない……それでもお前達は【超高校級】なのか!?」

皆賀「い、いきなり何よ……!」

酒谷「まあまあ、落ち着きなよバン。簡単に脱出出来るようなら苦労しないでしょ」

中根「うるさい!酒を飲んでるだけの役立たずが!」

酒谷「うわあ、正論キッツいなー」

望月「ちょっと言い過ぎだよ!」

中根「私は事実を言ったまでだ!梁瀬、大工なら船ぐらい作れないのか!?」

梁瀬「道具不足、沈没確実」

中根「ちっ……!それをどうにかしてこそ超高校級だろうが!」

有栖川「落ち着け中根。当たったところで事態は好転しない」

中根「黙れ!私は誰もこの状況をきちんと理解していないのが腹立たしいだけだ!」

中根「この私の命はお前達より重いんだ!早く何とかしろよ!」
191 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/29(金) 22:48:40.47 ID:3xe0sSTA0
石動「はあ……」

静希「石動さん?」

石動さんが急に席を立ったかと思うと……座っている中根さんの胸ぐらを掴み上げました。

中根「な、ななななな……なんだお前!?」

石動「あー……重っ。慣れない事するもんじゃねえや」

かと思えばすぐ手を放しました。

澤木「ランっち……えっと、今の何?」

石動「いや、ちょっと胸ぐら掴んで凄んでやろうかと思ったんだけどよ……お前痩せろや」

中根「な、何だと……」

石動「つーかさ、静希や豊穣院の前で自分のすげえとこ見せてえなら逆効果だぞ?」

中根「!?」

豊穣院「わたくしですか……?」

静希「……」

石動「まっ、恨まれて死にたくなきゃ今の言葉は撤回しとけ」

中根「ぐっ、う、うるさい!」ドスドス

石動「かー、せっかく無料アドバイスしてやったってのに」

山藤「いや、スッキリしたぜ石動!あいつムカついたしな!」

糸沼「はあ……朝からあんな風に言われて不幸だ」

羽佐間「……ストレスが溜まっているのだろう。良くない兆候だね」

静希「……そうですね」
192 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/29(金) 22:55:07.18 ID:3xe0sSTA0
【静希の部屋】

静希「ストレスですか……」

おそらく中根さん以外にも感じている人はいるでしょうね。

【自由行動を開始します】

【一度に二人まで選べます】

↓2
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:00:00.93 ID:Kplqz/iDO
中根 山藤
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:00:21.38 ID:eULNrO8Mo
石動 ナナシ
195 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/29(金) 23:27:14.48 ID:3xe0sSTA0
石動「はー、腕が疲れちまった」

静希「お疲れ様です」

石動「中根もリーダーぶりたいならもっとやり方があるだろうによ」

静希「ですが、この状況を打開したいという気持ちは本物でしょうし……」

石動「そうかねぇ……俺にはそうは見えなかったけどな」

静希「と言うと?」

石動「それはだな……おっ?」

静希「石動さん?」

石動「また珍しい奴が出てきたぞ」

静希「あれは……」

ナナシ「……まだお喋りしていたなんて本当に状況を理解できてないのね」

石動「それにしては話しかけてくれんのなお嬢さん」

ナナシ「ふん、あまりにお花畑だから言ってやりたくなっただけよ」

石動「へいへい、そういう事にしときますよ」

1…ナナシさん、食事でしたら用意しましょうか?
2…石動さん、あまり煽らない方が……

↓2
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:28:49.93 ID:eULNrO8Mo
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:30:09.54 ID:Jqu2yeBT0
198 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/29(金) 23:42:31.83 ID:3xe0sSTA0
静希「ナナシさん、食事でしたら用意しましょうか?」

ナナシ「毒が入っているかもしれない物なんかいらないわよ」

石動「こいつは毒なんか入れねえよ。むしろ殺されたいからって入れてほしがる人間だぞ」

静希「恐縮です」

ナナシ「そんな言葉が信用出来るわけないでしょう」

石動「疑り深いお嬢さんだな……だったら静希、俺の食ってんのと同じの渡してやれよ」

静希「あれは石動さんがおかわりする分ですが……」

石動「いいんだよ。他でもねえ俺が言ってんだからな」

ナナシ「……なんの真似?」

石動「いちいち警戒してんのもめんどくせえだろ?美味いもん食ってたまには休むこった」

静希「どうぞナナシさん」

ナナシ「……ふん、本当に馬鹿な連中」

静希「本当によかったんですか?」

石動「いいって事よ」

【石動嵐馬の好感度が上がりました】

【ナナシの好感度が上がりました】
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 08:58:49.04 ID:a3m4jAJco
200 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 20:35:55.15 ID:ZfPHp2jA0
静希「ナナシさんは食べてくれたんでしょうか?」

受け取ってはくれましたから捨てられたという事はないでしょうが……

【自由行動を開始します】

【残り三回】

【一度に二人まで選べます】

【石動、ナナシは選べません】

↓2
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:55:51.89 ID:DMAGwQVDO
中根 山藤
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:56:31.77 ID:4oxg/Mbfo
中根 皆賀
203 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 21:11:49.80 ID:ZfPHp2jA0
皆賀「はぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

地の底から響くようなこのため息は……皆賀さんですね。

中根「なんだ!そのため息は!?」

皆賀「めんどくさい男に捕まったから出たため息よ……」

中根「な、なんだと!?」

どうやら、中根さんと話しているようですが……

皆賀「だ、だいたい私に何を期待してるのよ……私は内職だから脱出なんて不向きなんだけど……」

中根「ふん、期待などしていない。お前は自分の立場を理解しているようだから話しかけただけだ」

皆賀「……立場?」

中根「見るからにみすぼらしい、才能がなければ底辺を這っているだけだろう存在。それを自覚しているからこそ、お前は怯え、すぐに悲鳴をあげるんだろう?」

皆賀「……」

中根「わかるか?お前は石動のような野蛮な男や他の口答えする連中に比べればまだマシという事だ」

皆賀「……あっそ」

静希「……ふむ」

1…それはどうなんでしょうか?
2…あまり恨みを買うような発言は慎んでいただきたいんですが

↓2
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:13:51.79 ID:4oxg/Mbfo
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:14:17.81 ID:DMAGwQVDO
206 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 21:40:26.60 ID:ZfPHp2jA0
静希「それはどうなんでしょうか?」

皆賀「みぎゃああああああ!?」

静希「ああ、すみません。驚かせてしまいました」

皆賀「あんたアレね!?驚かせてからの心臓麻痺ってある意味斬新なトリックで私を殺す気なのね!?」

静希「いえ、僕は殺される側なので」

皆賀「そういう話じゃないのよぉ……!」

中根「……何の用だ静希」

静希「ああ、そうでした。中根さん、皆賀さんがみすぼらしい存在だとおっしゃっていましたが」

中根「なんだ?ただの事実だろう」

静希「彼女は確かに悲鳴をあげますし、怯える人ではありますが……だからといって彼女がみすぼらしい存在とは言えません」

中根「……何が言いたい」

静希「みすぼらしい存在とは僕のような人間の事です。皆賀さんに対するその暴言はあまりにも不適切なものだと言いに来ました」

中根「みすぼらしいだと……静希家に産まれたお前がそれを口にするのか!ふ、ふざけるなよ!くそっ!」ドスドス

皆賀「……よくわかんないんだけど私庇われたわけ?」

静希「一応そのつもりなんですが」

皆賀「わかりにくいわね……まあ、感謝しとくわ」

【中根万利の好感度は上がりませんでした……】

【皆賀莉子の好感度が上がりました】
207 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 21:44:39.66 ID:ZfPHp2jA0
静希「中根さんは大丈夫なんでしょうか」

このままだと敵を作りすぎる気がしますが……

【自由行動を開始します】

【残り二回】

【一度に二人まで選べます】

【石動、ナナシ、中根、皆賀は選べません】

↓2
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:46:32.72 ID:4oxg/Mbfo
山藤 糸沼
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:46:50.79 ID:1UifZZS+O
羽佐間 山藤
210 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 22:18:15.45 ID:ZfPHp2jA0
山藤「おっ、先生じゃん。相方はどうしたよ」

羽佐間「わたしだって常に玲奈君と一緒にいるわけではないさ」

静希「山藤さん、コーヒーでいいですか?」

山藤「おう、ありがとよ。で、先生は一人で何してんだ」

羽佐間「道具の手入れだよ。わたしにとって医療器具は命と変わらないからね」

山藤「はー、メスや鉗子まであんのか。さすが【超高校級の医師】は抜かりねえな」

静希「どうぞ」

山藤「おっ、サンキュー。静希もそのバッグに色々入れてんだろ?はー、プロ意識ってやつか?」

1…山藤さんは道具を持っていないんですか?
2…プロと呼ばれるほどでは……

↓2
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:19:38.79 ID:DMAGwQVDO
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:21:24.32 ID:1UifZZS+O
2
213 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 22:43:02.00 ID:ZfPHp2jA0
静希「プロと呼ばれるほどでは……」

山藤「おいおい、【超高校級の救済者】とまで呼ばれてる奴がそれ言うのか?」

羽佐間「わたしも聞いた事はあったよ。災害や事故が起きた場所に行くと応急措置や避難が完了している……それを成していたのはたったの一人の高校生だと」

静希「……」

山藤「俺ですら知ってたんだぜ?もう立派なプロだろ」

静希「そういうものなんでしょうか」

羽佐間「そんな君がなぜここまで殺されたがっているのかはわからないがね」

僕はただ……

【羽佐間卓郎の好感度が上がりました】

【山藤切哉の好感度が上がりました】
214 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 22:49:17.94 ID:ZfPHp2jA0
静希「【超高校級の救済者】ですか……」

皮肉な話ですね。

【自由行動を開始します】

【残り一回】

【一度に二人まで選べます】

【石動、ナナシ、中根、皆賀、羽佐間、山藤は選べません】

↓2
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:50:42.35 ID:OLVwutCdO
有栖川 糸沼
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:50:52.61 ID:hw7OJHKzO
豊穣院、緋色
217 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 23:03:58.09 ID:ZfPHp2jA0
静希「ではこれをよろしくお願いします」

緋色「わかりました!それでは行ってまいります!」

豊穣院「あら、緋色さん。また須辺鈴さんの所に?」

緋色「はい!私は今須辺鈴さんのボディーガードですから!」

静希「あまり無理はしないでくださいね?須辺鈴さんも心配していましたから」

緋色「はい!」

豊穣院「ふふ、緋色さんは真面目な方なんですね」

緋色「それだけが取り柄みたいな物ですから……」

豊穣院「これは家が緋色さんを欲しがる気持ちもわかります」

緋色「そんな……」

1…豊穣院さんの家もですか
2…僕も緋色さんがいて助かります

↓2
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:04:53.50 ID:4oxg/Mbfo
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:05:34.50 ID:DMAGwQVDO
220 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 23:17:00.98 ID:ZfPHp2jA0
静希「僕も緋色さんがいて助かります」

緋色さんが須辺鈴さんを守ってくれる現状では誰も手は出せません。

須辺鈴さんを襲った人も僕を殺すしかないとわかってくれるでしょうから。

緋色「お、お二人共、そんなに褒めないでください……私はただ自分の職務を遂行しているだけなんですから」

豊穣院「緋色さんったらまるで先生みたいですね。本当に真面目な方」クスクス

緋色「も、もう……」

だから頑張ってくださいね緋色さん。

僕も出来うる限りのサポートはしますから。

【緋色朱里の好感度が上がりました】

【豊穣院玲奈の好感度が上がりました】
221 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/01(日) 23:25:36.23 ID:ZfPHp2jA0
今回はここまでで。

近々動機発表になります。

それではまた次回。
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:28:02.12 ID:4oxg/Mbfo
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:47:30.03 ID:OLVwutCdO
乙です
224 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 21:18:26.66 ID:2o3fKFsA0
ピンポンパンポーン

モノクマ「オマエラ今すぐ学生寮二階多目的ホールにお集まりください!」

モノクマ「ボクからとても大切なお話があります!」

静希「大切なお話……なんでしょうか」

それを知るには行ってみなければ始まりませんか……

【多目的ホール】

モノクマ「ボクは非常に嘆かわしいよ!オマエラなんでコロシアイしないのさ!」

呼びだした僕達を前にモノクマは爪をちらつかせながら怒るポーズをとっています。

有栖川「それが大事な話か?」

山藤「ざまあ!誰がてめえの考えに乗るか!もっとイライラしてろバーカ!」

望月「誰もコロシアイなんてしないよ!早く諦めて!」

モノクマ「ムググ……わざわざ自分から殺されたがっているようなのもいるイージーモードなのになんて贅沢な!」

ナナシ「くだらない事をほざくなら私は帰るわよ」

中根「……」

モノクマ「というわけで!ここはしょうがないから、ボクが直々に背中を押してあげるよ!」

石動「背中だぁ?」

モノクマ「それではオマエラ!このデータをお受け取りください!」

モノクマの宣言と同時に鳴る機械音。

電子生徒手帳から鳴っているようです。
225 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 21:40:44.37 ID:2o3fKFsA0
皆賀「ひいいっ!?何よこれは!」

澤木「ただ鳴ってるだけだって!」

羽佐間「……これは動画?」

電子生徒手帳には静希望クンを大切に思う人というタイトルの動画ファイルが入っていました。

静希「……!」

僕はそのタイトルにまるで何かに導かれるように再生ボタンを押します。

すると……

【いません】

ただそれだけが表示されました。

静希「……」

わかりきっていた事じゃないですか。

僕にはそんな価値などないんですから。

梁瀬「虚言否定……説明要求!」

糸沼「これはまさか、そんな……ああ、本当に不幸だ……」

緋色「……!」

周りの皆さんはやはり僕とは違うようで、動揺を露にしています。

ああ、やはり早く殺されて皆さんを外に出してあげなければ……

モノクマ「オマエラは色々と愛されてるみたいだね。でもその人達は今どうなってるのかな?」

豊穣院「何を……」

モノクマ「これでわかった?ボクが握ってるのはオマエラの命だけじゃないんだよ」

モノクマ「それを踏まえた上で改めてコロシアイにのぞんでください」

モノクマ「じゃ、そういう事で!これからを楽しみにしてるからね!」

モノクマは消え、その場に取り残された僕達。

静希「……」

誰かに声でもかけてみましょうか。

【誰に声をかけますか?】

【須辺鈴、山藤、緋色は選べません】

↓2
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:43:39.60 ID:5Yj98UpDO
糸沼
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:43:44.12 ID:9SBTz7CEo
有栖川
228 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 21:52:00.66 ID:2o3fKFsA0
有栖川「……」

静希「有栖川さん、大丈夫ですか?」

有栖川「ああ、俺は大丈夫だ」

どうやら本当に大丈夫なようですが……

有栖川「しかし人質か……これで早く外に出たいという感情を煽るつもりだな」

静希「……」

元々殺されるためにいる僕には関係ないという事でしょうか……

有栖川「これで早まる人間が出ないか……警戒が必要だな」

1…有栖川さんはどうして落ち着いてるんですか?
2…そうなると、また須辺鈴さんが狙われるかもしれませんね……

↓2
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:52:46.30 ID:9SBTz7CEo
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:56:33.88 ID:5Yj98UpDO
231 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 22:03:11.76 ID:2o3fKFsA0
静希「そうなると、また須辺鈴さんが狙われるかもしれませんね……」

有栖川「これで動くならば、なりふり構わない可能性が高いからな」

静希「緋色さんがついているとはいえ、対策は考えた方がいいですね」

僕ではなく須辺鈴さんが殺されるなんて、あってはいけませんから……

有栖川「……」

【有栖川幸正の好感度が上がりました】
232 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 22:37:23.13 ID:2o3fKFsA0
キーンコーンカーンコーン

モノクマ「夜十時になりました!ただ今より夜時間となります!」

モノクマ「絶好のコロシアイチャンスだよ!」

モノクマ「ではではおやすみなさい」

静希「……こんな放送を流していたんですか」

しかし、今日は少々考え事に時間を費やしてしまいましたね。

明日はどうしたものでしょうか……
233 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 22:40:37.80 ID:2o3fKFsA0
【4日目】

静希「朝ですか……」

さすがに誰かが僕を殺しに来てくれると思ったんですが……

静希「さて、今日の朝はどうしましょうか……」

1…寮内を歩き回る
2…外に散歩に出る
3…須辺鈴の部屋に行く

↓2
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 22:41:51.85 ID:5Yj98UpDO
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 22:43:07.55 ID:KGqTcuf9O
236 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 23:06:06.13 ID:2o3fKFsA0
静希「今日は寮内を歩き回ってみますか……」

【多目的ホール】

静希「誰もいませんか……」

【エントランス】

静希「静かですね……誰も起きていないんでしょうか」

【食堂前】

静希「やはり食堂はまだ開いてませんね」

【階段】

静希「そういえば……屋上にはまだ行ってませんでしたね」

行ってみますか……

【屋上】

静希「これは……」

屋上から海が見えます。

朝日に照らされたそれはこんな状況でなければ、きっと絶景だと思えた事でしょう。

望月「あれ?静希君だ」

静希「望月さん」

そして屋上には先客がいました。

望月さんは手すりに腕を乗せて海を見ていたようですね。

望月「驚いた……私以外の人がここに来るの初めてだよ」

静希「早く起きたので寮内を歩いていたんです。それでここに来た事はなかったなと」

望月「なるほどね」

静希「望月さんは毎日ここに?」

望月「まあね。こうして景色見るのがここに来る前からの日課なんだ」

静希「そうでしたか」

望月さんの隣に立って海を眺めます。

会話はありませんが、気まずいわけでもない時間が流れて。

その沈黙を破ったのは。

1…僕の言葉でした
2…望月さんの声でした

↓2
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 23:12:52.32 ID:2J5n3OZQo
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 23:13:19.29 ID:5Yj98UpDO
239 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 23:30:33.72 ID:2o3fKFsA0
静希「望月さんは大丈夫ですか?」

望月「何が……って聞くのは野暮かな」

静希「……」

望月「大丈夫だよ。うん、私は大丈夫」

静希「本当ですか?無理をしているようなら」

望月「してないってば。もう、静希君は心配性だなぁ」

望月「あっ、私に殺してもらおうなんて考えてるなら無駄だからね!」

静希「それは想像がついていますから」

望月「わかってるならいいけど……」

キーンコーンカーンコーン

モノクマ「おはようございます!七時になりました!」

モノクマ「今日も頑張っていきましょう!」

望月「あっ、七時だね。そろそろ降りようか」

静希「そうですね。僕は朝食の準備がありますのでお先に失礼します」

望月「うん。それじゃあまた後でね」

静希「はい」

【望月遊希の好感度が上がりました】
240 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 23:34:44.51 ID:2o3fKFsA0
静希「……」

朝食は今まで通りでしたが、どことなく空気は暗かったですね……

静希「ふう」

【自由行動を開始します】

【残り二回】

【一度に二人まで選べます】

↓2
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 23:35:54.67 ID:5Yj98UpDO
澤木 糸沼
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 23:38:40.29 ID:2J5n3OZQo
須辺鈴 糸沼
243 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/02(月) 23:44:15.86 ID:2o3fKFsA0
今回はここまで。

次回事件発生です。

それではまた次回。
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 23:52:00.91 ID:2J5n3OZQo
乙でした
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 00:27:06.15 ID:zwLiQl5DO
246 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 20:50:56.28 ID:FYYyQGjA0
須辺鈴「はぁ……困りましたね」

静希「須辺鈴さんは落ち着いてるんですね」

須辺鈴「僕は、殺された人達の無念の声を聞いた事があります……皆さんにあんな思いはさせたくありません」

須辺鈴「それに僕の動画にいた人達は簡単にどうにかされるような人達じゃありませんから!」

静希「なるほど……」

糸沼「……」

静希「……おや?」

須辺鈴「糸沼さん?」

糸沼「フフフ、羨ましいよ……そんな風に考えられて。それに比べてボクなんて、フフフ、ああ……不幸だ」

1…相当動揺していますね
2…とりあえず落ち着かせましょう

↓2
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 20:56:31.26 ID:lq4KO8bQo
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 20:59:36.69 ID:zwLiQl5DO
249 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 21:19:43.62 ID:FYYyQGjA0
静希「とりあえず落ち着かせましょう」

須辺鈴「そ、そうですね。でもどうしたら……」

糸沼「フフフ……」

糸沼さんの操る人形が首を吊り始めました……危険ですね。

静希「少し待っていてください……」

キッチンに入って前の朝食で糸沼さんが苦手だと言っていたタコを取り出して……

静希「糸沼さん」

糸沼「フフ……フ?」

須辺鈴「あっ、タコですね」

糸沼「きゃあっ!?」

目の前にタコを持っていくと糸沼さんは普段ならあげないような悲鳴をあげて尻餅をつきます。

そんなに苦手なんですか……

糸沼「な、なんの真似だい……その悪魔をボクに近づけるなんて……!」

静希「ショック療法です。落ち着きましたか?」

糸沼「お、落ち着けるわけ」

静希「ならばもう一度」

糸沼「落ち着いた、落ち着いた……!だからもう勘弁してくれ……!」

静希「わかりました」

糸沼「ウウウ……デ、デビルめ……」

須辺鈴「少しやり過ぎたんじゃ……」

静希「落ち着いたからよしとしましょう」

糸沼「グググ」

【須辺鈴洸の好感度が上がりました】

【糸沼命の好感度が少し上がりました】
250 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 21:23:11.39 ID:FYYyQGjA0
静希「今日はいつもより静かですね」

やはり動画による影響でしょうか……

【自由行動を開始します】

【残り一回】

【一度に二人まで選べます】

【須辺鈴、糸沼は選べません】

↓2
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:41:23.68 ID:lq4KO8bQo
梁瀬 澤木
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:42:09.93 ID:odsS3uu9O
梁瀬 石動
253 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 22:37:44.38 ID:FYYyQGjA0
石動「ふー……」

梁瀬「未成年喫煙禁止」

石動「こりゃキッチンにあったココアシガレットだから問題ねえよ」

静希「なくなっていたと思ったら石動さんが持ち出していたんですか」

石動「いいじゃねえか。別に個人の持ち物でもねえんだしよ」

梁瀬「一本拝借」

石動「おう。しっかしあんなもん見せられただけあって暗えよな」

梁瀬「……」

静希「梁瀬さんもだいぶ動揺していましたよね」

梁瀬「映像直視困惑必然」

石動「まあ仕方ねえよな。俺もあれはさすがに困惑したしよ」

1…パニックにならないだけよかったんでしょうか
2…モノクマは相当な力を持つのははっきりしましたね

↓2
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 22:38:11.22 ID:lq4KO8bQo
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 22:42:32.32 ID:ePSk0Qpyo
256 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 23:06:28.60 ID:FYYyQGjA0
静希「モノクマは相当な力を持つのははっきりしましたね」

石動「そりゃ、静希、豊穣院の人間拐ってんだからなぁ……十神の人間拐うのに似たようなもんだ」

梁瀬「敵強大突破困難」

石動「飽きてくれんのが一番なんだがなぁ」

静希「やはり僕が……」

石動「よせよせ、今はシャレになんねえから」

静希「シャレのつもりはないんですが……」

石動「なおさらタチが悪いわ」

梁瀬「静希危険接触回避」

どうしてわかってもらえないんでしょうか……

【石動嵐馬の好感度が上がりました】

【梁瀬大鉄の好感度が上がりました】
257 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 23:15:50.05 ID:FYYyQGjA0
静希「さて、昼食を……?」

包丁が、一本足りませんね。

静希「……」

【須辺鈴の部屋】

須辺鈴「包丁が、ですか!?」

静希「はい。須辺鈴さんは一度刺されていますから警戒するように伝えに来ました」

緋色「前回は夜に持ち出したんでしょうが……今回は昼間にですか」

それだけ冷静ではない、という事なのかもしれませんね。

静希「緋色さん、須辺鈴さんをよろしくお願いします。僕は皆さんにもこの事を伝えてきますので」

緋色「わかりました。須辺鈴さんの身の安全は私が保証します!」

静希「ありがとうございます」

急がなくては。

他の皆さんにも警戒してもらって……狙えるのを僕だけにしないと。
258 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 23:38:00.41 ID:FYYyQGjA0
【午後一時】

【エントランス】

静希「皆さんには伝えて部屋に入ってもらいましたから、もう大丈夫でしょう」

後は誰かがここに来て僕を刺すだけです。

きちんと僕はしばらくエントランスにいると伝えたんですから。

それで全ては上手くいく。

僕は……

【一時間後】

静希「……」

誰も来ませんね……皆さんが部屋にいる以上、一番確実なのは離れている僕を殺す事だというのに。

【二時間後】

静希「……」

なんでしょう、何かがおかしい。

こんなチャンスになぜ誰も来ないんですか。

静希「……」

まさか……

【須辺鈴の部屋前】

ピンポーン

緋色「はい」

静希「静希です。須辺鈴さんは大丈夫ですか?」

須辺鈴「僕は大丈夫ですよ!何かあったんですか?」

静希「いえ、あれから二時間経っても何の動きも見えないので……確認を」

緋色「私達は大丈夫です。静希さん、他の人を見た方がいいかもしれません」

静希「そうですね……では」

緋色「いえ、私も一緒に行きます。須辺鈴さんには鍵をかけて開けないよう伝えますので」

静希「……わかりました」
259 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 23:46:59.23 ID:FYYyQGjA0
須辺鈴「気をつけてくださいね」

緋色「大丈夫です。私はボディーガードですから!」

静希「……」

これは、今回のチャンスは諦めた方がよさそうですね。

緋色「まずは個室を回りましょう」

静希「はい」

それから僕達は個室の様子を見て回ります。

しかし……ある個室は鍵が開いたまま、誰もいませんでした。

緋色「いったいどこに……」

静希「……?」

階段に何か……これは、血?

緋色「上に続いて……行きましょう静希さん!」

静希「あっ、緋色さん!」

緋色さんが階段を駆け上がり、屋上の扉の前まで来ます。

そして、緋色さんが扉を押し開けると……
260 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 23:55:49.10 ID:FYYyQGjA0
沈み始める日に照らされた屋上。

しかし夕日の色以外にその床は染まっていました。

それは赤。

血の赤。

その赤は床に倒れた身体から流れています。

ああ、なんで……

なんで僕じゃないんですか?

なんであなたが。



床に倒れていたのは【超高校級のスポンサー】中根万利。

そしてその場にはもう一人……

血にまみれた包丁を持った……



なんで僕じゃないんですか?

なんで僕じゃなくて中根さんを殺したんですか?

望月「……あ」


ねぇ、望月さん。


ピンポンパンポーン!
261 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 23:56:51.64 ID:FYYyQGjA0






モノクマ「死体が発見されました!」

モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を執り行います!」






262 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 23:58:52.98 ID:FYYyQGjA0






CHAPTER01【3つのM】

→非日常編






263 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/03(火) 23:59:23.88 ID:FYYyQGjA0
今回はここまで。

次回から捜査に入ります。

ではまた次回。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 00:01:56.38 ID:lP9zgOhZo
乙です
望月はともかく、中根は好感度上がらなかったしな…
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 18:55:18.27 ID:mMh5rPlc0
続きまだかな
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/15(日) 07:10:27.94 ID:K2G5M5uLO
エタったんだろ
267 : ◆j0P4o6SKvY2M [sage]:2017/10/20(金) 23:04:35.64 ID:SI2A53UA0
月曜日に再開します。
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 23:17:23.33 ID:VybKmjSlo
了解
待ってます
269 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/23(月) 23:10:42.20 ID:sfq+8pjA0
静希「……」

僕は未だに信じられませんでした。

中根さんが殺害された事も、その犯人が……

望月「痛っ!」

緋色「拘束させてもらいます。現行犯ですから、文句はありませんね?」

今こうして緋色さんに床に押さえ込まれている望月さんだなんて。

望月「ち、違っ、私は……うぐっ!」

緋色「抵抗しないでください」

望月さんの腕を今にも折ってしまいそうな緋色さんの眼は冷たく、これがボディーガードとしての彼女の顔なのかもしれません。

バンッ!

石動「おい、今の放送……マジか」

皆賀「みぎゃあああああ!?な、ななななによあれはぁ!?」

羽佐間「退いてくれ!」

少しして屋上に集まってきた皆さんがこの光景に絶句しているなか、羽佐間さんだけは中根さんの身体に触れていきます。

羽佐間「……駄目だ、もうどうしようもない」

そして超高校級の医師である羽佐間さんの言葉によって、この場の全員がはっきりと認識します。

中根さんがもう生きていない事を。
270 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/23(月) 23:29:29.17 ID:sfq+8pjA0
モノクマ「酷いなぁ、せっかく放送したのに信じてなかったの?」

澤木「うわっ、出た!?」

ナナシ「ちょうどいい……ちょっと、さっきの放送はなに」

モノクマ「死体発見アナウンスだよ?三人の人物が死体を発見すると鳴るようになってるの」

有栖川「そっちだけじゃない。学級裁判とはなんなんだ?」

モノクマ「よくぞ聞いてくれました!では学級裁判について説明いたしましょう!」

糸沼「さ、裁判とは穏やかじゃないね……」

モノクマ「ウププ、そんな身構えなくてもいいよ」

モノクマ「学級裁判とは今回の殺人において犯人……クロは本当に自分の犯行を隠しきれたのかを見極める舞台です!」

モノクマ「これからオマエラには捜査をしてもらい、学級裁判で誰が犯人かを議論してもらうんだよ!」

モノクマ「その結果クロが明らかにされた場合はクロにおしおき!」

モノクマ「明らかに出来なかった場合はクロ以外のシロ全員がおしおきされるってわけ!」

静希「……おしおきですか?」

酒谷「お尻叩きじゃあ……すまないだろうね」

モノクマ「ウププ、気になる?気になっちゃう?教えてあげるよ、おしおきっていうのはね……」

モノクマ「処刑です!」
271 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/23(月) 23:53:57.09 ID:sfq+8pjA0
山藤「はー、処刑ね……処刑だぁ!?」

モノクマ「人殺しといてただですむわけないじゃん!」

モノクマ「もしクロだってバレたらそれはもう凄惨で残酷で絶望的な処刑を執行させてもらうよ!」

豊穣院「あの、クロとやらがわからなかった場合は確か……」

モノクマ「うん!クロ以外の全員を処刑します!」

須辺鈴「そ、そんな……!」

梁瀬「異常極致……重大情報隠匿……!」

……犯人を突き止められなければ、他の皆さん全員が殺される?

モノクマ「ウププ、そういえば静希クンは自分を殺してとか言ってたけど殺されなくて良かったね?」

モノクマ「だってキミがやろうとしていたのは皆を助ける足掛かりどころか、人殺し以外の全員を殺す手伝いだったんだからさ!」

静希「……」

……僕は。

モノクマ「さてそういうわけだからこれから捜査の時間だよ!」

モノクマ「捜査の時間が終わったら連絡するからエントランスに集まるように!」

モノクマ「そして……モノクマファイルー!」

モノクマ「これには死体について色々と書いてあるよ!羽佐間クン以外はまともな知識もないだろうし、せいぜい活用してください!」

モノクマ「じゃ!死なないように頑張ってね!」

モノクマはそう言って去っていきました……
272 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/23(月) 23:54:58.74 ID:sfq+8pjA0
短いけど今回はここまでで。
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 23:56:48.76 ID:Hk9bAnUwo
乙です
捜査編待機
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 06:39:28.66 ID:wWiZsPlDO
275 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/29(日) 23:47:53.97 ID:qOF3ZXUA0
澤木「頑張れって言われても……こういう時どうしたらいいの?」

皆賀「し、知らないわよぉ!」

モノクマが消えた後もなかなか動き出す人は現れませんでした。

人が殺された、さらに犯人を見つけられなければ自分達が死ぬ。

そんな状況に陥る事はまずないでしょうから無理もありませんが。

石動「しゃあねえな……おい、とりあえず死体見て冷静でいられる奴はどんだけいる?」

羽佐間「パニックにならないという意味なら、やはりわたしだね」

羽佐間さんを筆頭に須辺鈴さん、僕も名乗りをあげます。

石動「となると……ドクターと怪我人に見張り任せるか」

山藤「見張りぃ?」

石動「証拠隠滅とかされねえためにも必要だろ?万が一選んだ奴が犯人だった場合に二人、な」

羽佐間「どのみちわたしは彼の遺体を調べるつもりだから構わないけれど……須辺鈴くんは怪我人だ、あまり無理をさせたくない」

須辺鈴「いえ、僕にもやらせてください……僕にも出来る事があるかもしれません」

梁瀬「霊能力……真実直視」

須辺鈴「はい……頑張ってみます」
276 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/30(月) 00:05:45.46 ID:J3W20x+A0
酒谷「まあ、見張りはいいんだけどさ……アカはさっきからユウに何してんの?」

緋色「現行犯で犯人を確保しただけです」

望月「……」

糸沼「それはどういう意味かな……」

緋色「望月さんは現場に血のついた包丁を持って立っていました。その場でアナウンスが鳴り、私は彼女を拘束したんです」

山藤「はあ?だったら犯人決まったようなもんじゃねえか!」

望月「違うの、私は……」

石動「それをはっきりさせるための捜査だろ……そうだ、豊穣院」

豊穣院「はい?」

石動「確か推理小説も書いてたよな?捜査のノウハウ他の連中に教えてやれよ」

豊穣院「そんな……小説と現実では捜査のやり方なんて」

石動「……そうかい。だったら各々好きに調べるしかないな」

静希「そういえば、ナナシさんがいませんね」

石動「またかよ。しょうがないお嬢さんだな……」

石動さんの指示で少しずつ皆さん動き始めました。

僕も、捜査をしないといけませんね。
277 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/30(月) 00:23:03.25 ID:J3W20x+A0
短いですが今回はここまで。
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 00:24:16.76 ID:08FCJbaDO
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 00:34:02.53 ID:8qy4YW9sO
乙です
280 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/30(月) 21:32:05.43 ID:J3W20x+A0
まずは……このモノクマファイルとやらを読んでみましょう。

【モノクマファイルNo.1】

【被害者は中根万利。
死体発見現場は寮屋上。
死因は左胸を刺された事によるショック死。
被害者は即死だと思われる】

なるほど、確かに僕達では簡単にわからない情報ですね。

しかし即死ですか……

コトダマ【モノクマファイルNo.1】
【被害者は中根万利。
死体発見現場は寮屋上。
死因は左胸を刺された事によるショック死。
被害者は即死だと思われる】
281 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/30(月) 22:12:50.25 ID:J3W20x+A0
静希「……」

次にやるべき事は……

静希「緋色さん、望月さんと話をしたいんですが」

緋色「……わかりました。でも話は聞かせてもらいますよ」

静希「構いません」

緋色さんから一時的に解放された望月さんの目は揺れていました。

それはこの状況をどう切り抜けるか思考を巡らせているのか、それとも無実の罪を被ってしまった動揺からか……

静希「何があったんですか?話を聞かせてください」

望月「……えっと、でも。大したことは話せないよ」

静希「些細な事でも構いませんよ」

望月「えっと……私は屋上の景色を見に行ったの。そしたら中根君が倒れてて、包丁が刺さってて……急いで抜かなきゃって」

静希「それで抜いた所に僕達が現れたわけですか」

望月「そう!そうなんだよ!だから私は犯人なんかじゃ……!」

緋色「落ち着いてください」

静希「……」

望月さんの証言が正しいなら、彼女は犯人じゃありませんが……ふむ。

静希「望月さん、手を見せてもらえませんか?」

望月「えっ?……はい」

望月さんの手は指先と手のひらが血で濡れていますね……

静希「……」

コトダマ【望月の証言】
【屋上の景色を見に行って中根の死体を発見。
咄嗟に刺さっていた包丁を抜いた直後静希達に見つかった】

コトダマ【望月の手】
【望月の手は指先と手のひらが血で濡れていた】
282 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/10/30(月) 22:46:28.34 ID:J3W20x+A0
短くてすみませんがここまでで。

また次回に。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 22:55:13.31 ID:FMNa15Jeo
乙です
284 : ◆j0P4o6SKvY2M [sage]:2017/11/10(金) 22:56:18.69 ID:UBGHsRLA0
日曜日に更新します。
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 20:22:44.63 ID:HBONEyriO
間空きすぎだろ
286 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/11/12(日) 23:06:12.58 ID:wHzaB2lA0
静希「次に調べるべきは……これですね」

僕は落ちている包丁を拾い上げて観察します。

柄や刃にベットリと血がついていますね……

静希「ふむ……おや?」

この包丁……刃の根元部分にも少し血がついていますね……

だけどそちらの血は、もう黒ずんでいます……

静希「……」

コトダマ【包丁の血】
【中根を殺害したと思われる凶器の包丁。
柄や刃にベットリ血がついている】

コトダマ【黒ずんだ血】
【包丁の根元部分の刃についていた血。
そちらの血は他の部分の血に比べ黒ずんでいる】
287 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/11/12(日) 23:35:07.25 ID:wHzaB2lA0
静希「羽佐間さん、調査はどうですか?」

羽佐間「そうだね……まずモノクマファイルの記述は正しい」

羽佐間「中根くんの死因は心臓を一突きされた事によるショック死。即死なのも間違いないね」

羽佐間「周囲の血痕は乾き具合から恐らく包丁を抜いた時に溢れた物……包丁は十分ほど前に抜かれたはずだよ」

羽佐間「そして死亡推定時刻は、死後硬直の度合いから見て死後一時間近くは経っていると見ていい……」

羽佐間「今が三時二十分だから死亡推定時刻は一時半から二時半といったところかな」

静希「一時半から二時半、ですか?」

羽佐間「そうだよ。これをどう判断するかは君次第だ」

コトダマ【羽佐間の検死結果】
【死亡推定時刻は一時間近く経っている事から一時半〜二時半である】

コトダマ【周囲の血痕】
【包丁が抜かれた時に溢れた物でそこから包丁が抜かれたのは三時十分頃の事になるらしい】
288 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/11/12(日) 23:57:07.15 ID:wHzaB2lA0
山藤「おっ、やってんな」

羽佐間「山藤くんか。あまり見ていて気持ちのいいものじゃないよ」

山藤「ああ、マネキンだと思えば大丈夫だから安心してくれよ」

静希「マネキン……」

山藤「しっかしよぉ、なんか血少なくね?こういうのってもっと血がドバドバ出るもんじゃねえの?」

羽佐間「包丁が栓をしていたからね。刺さっていたのが心臓だから、抜いた時も噴き出すのではなく溢れたと言った方が正しい」

静希「つまり犯人は刺した時に返り血を全く浴びていないと?」

山藤「そりゃねえだろ。刺しただけでも結構血って飛ぶんだぜ?俺もうっかり足に鋏刺しちまった時に血が手についたしよ」

静希「どうすれば足に鋏を刺すんですか……」

羽佐間「そこは刃物の種類、刺さった角度、刺した部位にもよるね。ここの包丁だと……まあ、栓にはなっても全く返り血がつかないのは難しいと思う」

羽佐間「手首までは血塗れになってもおかしくないはずだ」

静希「……なるほど」

コトダマ【返り血】
【ここの包丁を使った場合、手が血塗れになってもおかしくないようだ】
289 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/11/13(月) 00:03:44.78 ID:f4b4xAsA0
石動「ああん?変だなこりゃ」

静希「何かあったんですか」

石動「いや、ねえから変なんだよ」

静希「ないから変……?」

石動「ここにあったロープがなくなってやがるんだ。確かにあったはずなんけどな……」

ロープ、ですか……

コトダマ【なくなったロープ】
【屋上にあったはずのロープがなくなっていたらしい】
290 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/11/13(月) 00:15:01.93 ID:f4b4xAsA0
今日はここまで。
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 00:15:49.01 ID:2XGezHTJo
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 00:42:24.00 ID:8hVqiSRDO

更新待ってました
293 : ◆j0P4o6SKvY2M [sage]:2017/11/19(日) 21:55:48.68 ID:bykrWWVA0
明日更新します。
294 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/11/20(月) 22:47:06.33 ID:RJU32EgA0
静希「そういえば……」

屋上以外にも血がありましたね……一応確認しておきましょう。

【一階〜二階階段】

静希「やはりこれは血ですね……」

しかしなぜこんな所に血痕が?

中根さんは他に負傷したんでしょうか?

もしくはこの血痕が以前から……

澤木「這いつくばって何してんの?」

静希「澤木さん……と皆賀さんも一緒でしたか」

皆賀「き、きっと屋上から降りてくる女子のスカート覗こうとしてるのよ……ひいいっ!」

澤木「あはは!じゃあアタシはズボンだから大丈夫だね!」

皆賀「私はスカートなのよぉ!?」

澤木「でもほら、見方を変えればそれだけ余裕って事だし……」

皆賀「そんな見方はないわよ……って、何よこれはぁ!」

澤木「莉子っち?」

皆賀「せ、せっかく人が綺麗にした階段を……あんた鼻血で汚したわねぇ!?」

静希「誤解です、これは死体を見つける前にあったもので……皆賀さん、階段を綺麗にしたんですか?」

皆賀「わ、悪い……?私はただ落ち着かなくてねぇ、掃除してたのよ……少なくとも部屋に閉じ籠る前にはこんな血なかったのに……」

澤木「莉子っちはマメだねー」

皆賀「莉子っちはやめなさいよぉ……!」

静希「……」

閉じ籠る前……昼頃にはなかったという事ですか。

コトダマ【階段の血痕】
【一階から二階の階段に血痕が付着していた】

コトダマ【皆賀の証言】
【昼頃には階段に血痕は存在しなかった】
295 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/11/20(月) 23:20:15.67 ID:RJU32EgA0
【食堂】

有栖川「ふむ……」

静希「有栖川さん、捜査は進んでますか?」

有栖川「静希か。今アリバイの確認をしていたところだ」

静希「アリバイですか?でも皆さん部屋にいたからアリバイには……」

有栖川「そっちじゃない。包丁を持ち出した可能性のある時間のアリバイだ」

静希「包丁を持ち出した……」

有栖川「静希、確認するが朝食後に包丁はあったか?」

静希「洗い物を終えた頃にはまだありましたね。時間は九時前後かと」

有栖川「包丁がない事に気付いたのは?」

静希「昼食の準備前……十一時頃ですね」

有栖川「つまりその間に包丁は持ち出されたわけだ」

静希「その時間皆さんは?」

有栖川「どうやらその時間帯には酒谷が食堂にはいたようだな」

そういえば僕が厨房に入る時にいましたね……話を聞いてみるべきですか。

コトダマ【包丁が持ち出された時間】
【凶器の包丁が持ち出されたのは九時から十一時の二時間】
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 17:24:47.38 ID:ArA0or6Do
更新乙
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 19:50:06.03 ID:gvPlOUJqO
更新遅いし完結はなさそうだな
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 07:45:41.52 ID:ZwNafUQ10
あげ
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/14(水) 02:11:21.51 ID:RKv4uye/0
エタ
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