ちひろ「みなさんにはライダーバトルをしてもらいます」

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124 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/11(木) 21:49:43.26 ID:rAr/IL1m0

きらり「うぇ!?」クルッ

まゆ「うふふ…」

きらり(モンスターじゃない…?じゃあ…)

きらり「そ、その声……まゆちゃん…?」

まゆ「はい♪まゆですよぉ」

きらり「まゆちゃん…」

きらり(初めて他の子に会えた…)

まゆ「どうかしましたか?」

きらり「う、ううん、なんでもない!きらり、今までずーっと一人で寂しかったから、まゆちゃんに会えてとっても嬉しいにぃ!!」

まゆ「…ふふっ、まゆも嬉しいです」
125 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/11(木) 21:50:19.85 ID:rAr/IL1m0

まゆ「それにしても…」

きらり「…?」

まゆ「きらりちゃんのモンスター、すごく強いんですねぇ」

きらり「…っ……まゆちゃん、見てたんだ…」

まゆ「えぇ。自分は全く手を出さずにモンスターを倒しちゃうなんて、なかなかできませんよ」

きらり「そう、なのかな…」

まゆ「だからまゆ……」スッ





まゆ「その子、欲しくなっちゃいました」カシャン

きらり「え…?」



『アドベント』
126 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/11(木) 21:51:13.14 ID:rAr/IL1m0

エビルダイバー「ブォォォオオオオ!!」

きらり「まゆ…ちゃん…?」

まゆ「このモンスター、智絵里ちゃんに貰ったんです」

きらり「智絵里ちゃん…?貰ったって…」

まゆ「だからきらりちゃんのモンスターも…」スッ


『スイングベント』



まゆ「貰っていきますね」スチャッ

きらり「!!」
127 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/11(木) 21:52:06.91 ID:rAr/IL1m0

きらり「何、言って…」

まゆ「さて…契約モンスターの強さを見たところ、なかなか一筋縄ではいかなそうですから…」スッ…

きらり「……」

まゆ「本気でいかせて…もらいますッ!!」ダダダッ!!

きらり「!!」


ガキィィイイイイン‼︎


きらり「……うっ!?」

まゆ「ハァッ!!」ブンッ‼︎

きらり「…ッ……」ガキンッ


ズザザッ…


きらり「ハァ…ハァ…」

きらり(……まゆちゃん…なんで…)



まゆ「うーん…見た目から察してはいましたけど、防御が堅いですねぇ…」

きらり「……」

まゆ「まぁ、じっくりいきましょうか」ダダッ



きらり(…きらりは、どうすれば……)

きらり(……杏ちゃん…)

128 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:45:40.66 ID:hUu3pbWl0

─事務所─


杏「……」


ガチャッ


P「あれ、杏まだいたのか?」

杏「プロデューサー…うん、なーんか帰る気になんなくて」

P「明日はライブなんだし、早く帰ってゆっくりした方がいいぞ?」

杏「分かってるよー」

P「帰るときは言いなよ。送ってやるから」

杏「うん」

P「……ふぅ…」ドサッ

杏「……」
129 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:46:09.25 ID:hUu3pbWl0

杏「…プロデューサー、なんか痩せた?」

杏(というより、やつれて見えるけど)

P「…そうか?とうとうダイエットが身を結んだかな」

杏「…元からダイエットが必要なほど太ってないでしょ」

P「ハハッ、そうかな」

杏「……」

P「……」



杏(きらりと、同じ顔してる)
130 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:46:35.11 ID:hUu3pbWl0

P「なぁ杏」

杏「…なに?」

P「明日、楽しみか?」

杏「…まぁそれなりにね」

P「ふっ、そうか」

杏「……」

P「……」



P「…絶対成功させような」

杏「……」

P「……」

杏「うん」
131 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:47:24.39 ID:hUu3pbWl0

─ミラーワールド─


まゆ「フッ!!」ブンッ

きらり「うっ…」ガキィン

まゆ「ハァァァアアアア!!」シュッ‼︎

きらり「うぐっ!?」ドサッ

まゆ「ハァ…ハァ…」

きらり「…くっ……」ググッ

まゆ(まだ立ちますか…本当にしぶといですねぇ…)

まゆ(……それにしても…)

まゆ「……きらりちゃん…」



まゆ「…どうして全く攻撃してこないんですか?」
132 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:47:59.45 ID:hUu3pbWl0

きらり「……」

まゆ「どうせこのまま時間切れまで粘ろうっていう魂胆なんでしょうけど…」

まゆ「だとしてももう少し真面目に戦った方がいいと思いますよ?」

きらり「……」

まゆ「まぁ、まゆとしては楽だからいいんですけどねぇ」

きらり「…そんなの、できるわけないよ」

まゆ「……」

きらり「まゆちゃんは、きらりの大切なお友達だから…」



きらり「友達を傷つけるなんて、きらりにはできないにぃ」ニコッ
133 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:48:40.35 ID:hUu3pbWl0

まゆ「……友達、ですか…」

きらり「うん…だからまゆちゃん──」

まゆ「じゃあ……友達なら…」





『ファイナルベント』


エビルダイバー「ブォォォオオオオ!!」





まゆ「私の夢のために、消えてくれますよね?」
134 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:49:28.30 ID:hUu3pbWl0

きらり「……」

まゆ「いきますよ…」スタッ

エビルダイバー「ブォォォオオオオ!!」ビュォォオオ‼︎

まゆ「ハァァァアアアア!!」

きらり「…ッ──」


ドゴォォォォォオオオオオ‼︎



きらり「か…はっ……」ドサッ

きらり(…痛、い……息が…上手くできない…)

まゆ「……」

きらり「うぅ……」グググッ…
135 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:50:09.98 ID:hUu3pbWl0

まゆ「…びっくりです。まさかアレすらも耐えるなんて」

きらり「ハァ…ハァ…ハァ…」

まゆ「もしきらりちゃんが本気で戦ってきていたら、まゆも危なかったかもしれませんねぇ」

きらり「ハァ……ハァ……」

まゆ「でも…」スッ





『ファイナルベント』


ベノスネーカー「シャァァアアアア!!」


まゆ「今度こそ終わりです」
136 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:50:39.70 ID:hUu3pbWl0

きらり「ハァ……ハァ……」



『…気をつけてね』



きらり(杏…ちゃん…)



『…まぁ、ちょっとだけ楽しみじゃないこともないけど』



きらり(きらり、頑張ったんだけど…)



『明日、絶対成功させるかんね』



きらり(もう、ダメみたい)





きらり「ゴメンね──」
137 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:51:33.37 ID:hUu3pbWl0

─翌日・ライブ会場楽屋─


P「……」プルルルルル

杏「……」

P「……ダメだ、やっぱり出ない…」ピッ

杏「……」

P「きらり…もうライブ開始まで時間がないのに…」

杏「……」

P「…杏」

杏「…なに?」

P「…きらりがいそうな場所、探してくる。何かあったら連絡してくれ」

杏「…分かった」

P「……」ガチャッ


バタン…


P「……」

P「……クソッ!!」バンッ‼︎
138 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/01/20(土) 18:52:19.88 ID:hUu3pbWl0

杏「……」

杏「…何してるのさ」

杏「…楽しみにしてたんじゃないのかよ」

杏「…やりたいパフォーマンスあるって言ってたじゃんか」

杏「…絶対成功させるって、約束したのに」

杏「……」



杏「……きらりのバカ…」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/24(土) 00:03:53.21 ID:rVAmLIHY0
更新まだ?
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 00:04:37.33 ID:rVAmLIHY0
ごめんsage忘れた
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 06:58:09.02 ID:4EMZXMejO
まだたったの一ヶ月たった程度じゃん
今はここ落ちることないしもう一ヶ月くらいは待てよ
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 23:41:00.95 ID:QILxAR4O0
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 23:41:30.47 ID:QILxAR4O0
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 23:42:00.24 ID:QILxAR4O0
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 23:44:35.21 ID:QILxAR4O0
4
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 23:45:34.73 ID:QILxAR4O0
147 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/13(火) 17:08:50.89 ID:/RnEBjVU0

─翌日・事務所─


凛「……」スタスタ

凛(…まだレッスンまで時間があるし、二人は来てないかな)

凛(……)


昨日のことは、もう事務所のアイドル全員が知ってる。

きらりと杏の二人でのライブ…でもそこにきらりは来なかった。

…十中八九、そういうことだろう。

結局ライブは中止になってしまった。

これで、うちの事務所から謎の失踪を遂げたアイドルは全部で三人。

表向きには、混乱を防ぐために、体調不良による短期活動停止…なんて言って誤魔化してはいるけど、そろそろマスコミなんかが嗅ぎつけてくるんじゃないかな。

とはいえ、誰も真実を知ることはない。

警察だって必死に動いてくれてはいるらしいし、事務所にはそこらじゅう警備員だらけ。

…でもそんなことしても、何の意味もない。
148 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/13(火) 17:09:40.17 ID:/RnEBjVU0

凛「……」ガチャッ

凛(…やっぱり二人はまだいな──ッ!!)



まゆ「あら、凛ちゃん。おはようございます」

凛「……」



まゆ「無視ですかぁ?まゆ、悲しいです…」

凛「…よくもそんなぬけぬけと…」ギリッ

まゆ「うふふ。凛ちゃん、アイドルがしちゃいけない顔してますよ?」

凛「…きらりもアンタがやったの?」

まゆ「そうですよぉ」

凛「……」
149 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/13(火) 17:10:17.18 ID:/RnEBjVU0

凛「…アンタも、他人事みたいに…」

まゆ「えぇ、他人ですから」

凛「…ほんっと最低」

まゆ「でも、きらりちゃんが翌日にライブを控えてたのは盲点でしたねぇ。まゆのせいで、ライブが中止になってしまって……きっと…」

凛「……」

まゆ「プロデューサーさんを悲しませてしまいましたよね…」

凛「……」ツカツカ

まゆ「せめて最期の思い出にライブをさせてあげて、それから殺せば──」


グイッ


凛「……ッ!!」グググッ

まゆ「…うふふ、またですかぁ?」
150 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/13(火) 17:11:04.72 ID:/RnEBjVU0

凛「アンタは…アンタだけは許せない!!」

まゆ「なら…」スッ

凛「!!」

凛(…カードデッキ…)

まゆ「やりますか?幸い今日はまゆ、時間があるので」

凛「……」

凛(…私は…)


『このカードデッキを手にしたときから、私たちはもう仲間なんかじゃないんです』

『敵同士、なんですよ』


凛(…戦わなければ、生き残れない)





凛「いいよ」

まゆ「…うふふ」



凛「アンタは、絶対に私が倒してやる」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 22:44:59.85 ID:KvTlal3UO
あいたたたた…
152 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/16(金) 18:47:00.16 ID:MzVA+6Bt0

─数分後─


ガチャッ


未央「おはようございまーす…って、誰もいない?」

卯月「みたいですね」

未央「レッスンあるし、しぶりんはいると思ったんだけどなー」キョロキョロ

卯月「あっ!見てください未央ちゃん」タタタッ

未央「ん?どしたの?」

卯月「ここに置いてあるの、凛ちゃんのバッグじゃないですか?」

未央「あ、ホントだ。なーんだ、やっぱりしぶりんもう来てたんだ」

卯月「……」

未央「どこ行ったんだろ、トイレかな?」

卯月「…かもしれないですね」

未央「じゃ、とりあえず座って待ってよっか!」ポスッ

卯月「……」



卯月(なんだか、嫌な予感がする…)
153 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/16(金) 18:47:33.56 ID:MzVA+6Bt0

─ミラーワールド─


凛「……」

まゆ「うふふ…」



凛「……」


『自分一人の願いを叶えるために仲間を傷付けるなんてこと、私たちは絶対にしない』


凛(…でも誰かがまゆを止めなければ、また犠牲になる子が絶対に出てくる…)

凛(私だって、本当は戦いたくなんてない……だけど…)

凛(あの二人にはこんなことさせたくないから…)



まゆ「さて、準備はいいですか?」スッ


『ソードベント』



凛「汚れるのは、私だけでいい」スッ


『ソードベント』
154 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/16(金) 18:49:08.80 ID:MzVA+6Bt0

まゆ「いきますよッ!!」タタッブンッ‼︎

凛「くっ…!!」チャキッ


ガキィィィイイイン‼︎


まゆ「ハッ!!」ブンッ‼︎

凛「ッ!!」サッ


スカッ


凛「……」

凛(やっぱり、モンスターと戦うのとは全然違う…)

凛(攻撃が…重い…)



まゆ「へぇ…思ってたよりはやりますね」

凛「ナメないでよね」
155 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/16(金) 18:49:42.02 ID:MzVA+6Bt0

まゆ「でも、凛ちゃんは絶対にまゆには勝てませんよ」

凛「大した自信だね」

まゆ「うふふ、『自信』じゃありません」スッ


『アドベント』


メタルゲラス「グォォォォオオオオオオ!!」

まゆ「『確信』です♪」

凛「……」

凛(明らかにまゆのモンスターじゃない……だとしたら…)

凛「そのモンスターは……」

まゆ「あら、気づきましたか?」

メタルゲラス「グォォオオ…」

まゆ「元はきらりちゃんの契約モンスターです」
156 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/16(金) 18:50:27.38 ID:MzVA+6Bt0

凛「なんでアンタが…」

まゆ「まゆ、幸いなことに契約カードをたくさん持ってたんです」

まゆ「だから、ね…?」

メタルゲラス「……」

凛「……」

まゆ「うふふ、ゲームでもよくあるじゃないですか。倒した敵の使っていた武器をゲットすることができるって…」

凛「……」

まゆ「それと同じです」

凛「……ッ」ギリッ



まゆ「?どうかしましたか?」

凛「…ゲームの中の敵の命と、アンタが奪った三人の命を一緒にしないで」ボソッ

まゆ「……」

凛「やっぱり、アンタだけは…」スッ


『アドベント』


ダークウイング「キィィィィイイイイイイ!!」

まゆ「ふふっ…」
157 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/16(金) 18:51:13.56 ID:MzVA+6Bt0

凛「ハァ!!」ダダッブンッ‼︎

まゆ「……」



メタルゲラス「グォォオオオ!!」ダダダッ‼︎

凛「!?くっ…」

凛(まずい──)

ダークウイング「キィィイイイ!!」バサッ‼︎

メタルゲラス「ウグォォ…!?」ドサッ

まゆ「……」

凛「!!」

凛(まゆがガラ空き……今なら…!!)

凛「ハァァアアアア!!」ブンッ‼︎

まゆ「……」

凛(これで終わり──えっ!?)
158 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/16(金) 18:51:44.97 ID:MzVA+6Bt0

ドゴォォォオオオオ‼︎


凛「うぐっ!?」ドサッ

凛(な、なんで……)チラッ



ベノスネーカー「シャァァアアアア…」

まゆ「うふふ…」

凛(くっ…契約モンスター……アドベント…?)

凛「いつの間に…」

まゆ「凛ちゃんがメタルゲラスに夢中になってるときですよ」

凛「……っ」

凛(あのとき…)
159 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/16(金) 18:52:17.18 ID:MzVA+6Bt0

まゆ「周りが見えていませんねぇ、凛ちゃん。どうしてか教えてあげましょうか?」

凛「……」

まゆ「卯月ちゃんと未央ちゃんと…普段から三人で協力して戦っているからですよ」

凛「…何言って──」

まゆ「もし自分が危なくなっても、他の二人がフォローしてくれる…無意識のうちにそう思ってしまっているんです」

凛「!!」

まゆ「そんな風に周りに頼りきった凛ちゃんに、まゆが負けるわけないじゃないですかぁ」

凛「このッ…!!」グググッ


ガクッ


凛「うぐっ…」バタッ

凛(そんな…たった一撃くらっただけなのに…)

凛(体が…動かない…)
160 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/16(金) 18:52:51.94 ID:MzVA+6Bt0

まゆ「まぁこんなアドバイスも、凛ちゃんが活かす機会はもうないですね」スッ

凛「ハァ…ハァ…」

まゆ「うふふ、どっちが好みですか?」ペラッ

凛(…ファイナルベントが二枚……きっときらりの…)

凛「ふざけたことを…!!」ググッガクッ

まゆ「威勢だけはいいですねぇ…」ポイッカシャン


『ファイナルベント』


ベノスネーカー「シャァァァァァァァアアアア!!」

まゆ「でも、終わりです」



凛「…ハァ……ハァ…」

凛(終わり…こんなところで…?)

まゆ「ハァァアアアア!!」

凛(…卯月……未央…)

凛「ごめん……」

161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 00:03:12.33 ID:NUwnAFQGO
凛はナイトだし主役キャラだからこんなところで終わらんでしょ
ラストはNG対決かたぶんちひろとの対決だと思うし
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/17(土) 00:50:31.89 ID:bMLeP7DN0
ファイナルベントのカードを2枚見せて片方捨てたり原作と同じことしてるのがちょくちょくあってめっちゃ好き
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 09:31:36.72 ID:tQCmzs5XO
君の気持ちはわかった。
だから下げようか。
164 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:44:50.67 ID:2wULRV5g0

?「しぶりん!!」タタタッスッ


『ガードベント』


凛「…えっ?」

まゆ「!?」


ドゴォォォオオオオ‼︎


?「うわっ!!」ドサッ



凛「み、未央…?」

未央「うぐぐ…ガードしてもこの威力…」



卯月「大丈夫ですか!?凛ちゃん、未央ちゃん!!」タタタッ

凛「卯月まで…どうして…」
165 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:45:41.37 ID:2wULRV5g0

未央「レッスンの時間になってもしぶりんが来ないから、もしかしたらと思ってね!」

凛「…そっか……ごめん…」

卯月「凛ちゃん…どうして一人でこんな…」

凛「……」

未央「しぶりん…」



まゆ「ふぅ…よかったですねぇ凛ちゃん。ご自慢の頼りになる仲間が来てくれて」

凛「……ッ」ググッヨロッ

未央「しぶりんダメ!もう戦えるような状態じゃないよ!」

凛「くっ…」

卯月「早く戻らないと…」
166 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:46:34.32 ID:2wULRV5g0

まゆ(三対一……凛ちゃんは瀕死ですから、二対一ですか…)

まゆ(流石に無理…?……いや、戦闘慣れしてなさそうなあの二人相手なら…)

まゆ(…試してみますか)チャキッ



未央「とにかく退散だよ!」

卯月「凛ちゃん、私たちの肩に掴まってください!」

凛「ありがと……ッ!!卯月っ──」

卯月「えっ?……!!」

まゆ「ふふっ」ブンッ‼︎

卯月「……ッ」スッカシャン



『ガードベント』



ガキィィィイイイン‼︎


まゆ「!?」

卯月「くぅっ…」ググッ

まゆ「……」ササッ
167 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:47:00.65 ID:2wULRV5g0

まゆ(…驚きましたねぇ)



未央「しまむー大丈夫!?」

卯月「だ、大丈夫です!」



まゆ(完全に不意をついたんですけど……一瞬でガードを…)

まゆ「……へぇ…」



凛「…この二人には手を出さないで」

まゆ「ふふっ、友達思いですねぇ……まぁとりあえず、今日はもう引き上げます」

まゆ(…無理は禁物、ですからね)
168 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:47:33.46 ID:2wULRV5g0

まゆ「ただ…最後に言っておきます、凛ちゃん」

凛「……」

まゆ「私たちがやっているのは、仲良しこよしのヒーローごっこじゃないんですよ」

凛「……」

まゆ「殺し合い、なんです」

凛「……」

まゆ「自分が戦う理由を、もう一度よく考え直してみた方がいいですよぉ」

凛「……」



未央「…行こう、しぶりん」

凛「……」コクッ

卯月「……」


スタスタ…



まゆ「…うふふっ」
169 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:48:42.10 ID:2wULRV5g0

─事務所─


未央「ふぅ…なんとか戻って来れたね」

卯月「そうですね…」

凛「……」

未央「あっ、しぶりん。レッスンは明日に変更になったよ。体調不良ってことにしておいたから」

凛「…ごめん、迷惑かけて…」

未央「そんな…迷惑なんかじゃないよ!」

凛「……」

卯月「えぇっと……凛ちゃん、どうしてまゆちゃんと戦うことになったんですか…?」

凛「……」

未央「私も聞きたいよ、しぶりん…」
170 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:49:30.79 ID:2wULRV5g0

凛「……きらりを殺したのもまゆだった」

卯月「……っ!」

未央「……そっか」

凛「このまままゆを放っておけば、また必ず誰かが死ぬ」

卯月「……」

未央「…だからしぶりんが止めようと…?」

凛「…そうだよ」

未央「そんな…そんなのって…」

凛「……」

未央「それじゃあ!しぶりんも仲間を殺すことに──」



凛「仕方ないでしょ!!」
171 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:50:02.37 ID:2wULRV5g0

未央「…しぶりん…」

凛「誰かが…やらなきゃいけないんだよ…」

卯月「でも…どうして凛ちゃんだけなんですか!?」

凛「……」

卯月「いつもみたいに三人で協力すれば、まゆちゃんを殺さずに止めることだってできるかもしれないじゃないですか!」



凛(…きっと私がここで『卯月と未央にはこんなことしてほしくないから』って言っても、二人は絶対に納得してくれない)

凛(……それに…)


『卯月ちゃんと未央ちゃんと…普段から三人で協力して戦っているからですよ』

『そんな風に周りに頼りきった凛ちゃんに、まゆが負けるわけないじゃないですかぁ』


凛(…まゆが言ったことも……だから──)





凛「私、三人で戦うのはもうやめる」
172 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:50:36.49 ID:2wULRV5g0

卯月「え…?」

未央「何、言ってるの…?しぶりん…」

凛「このまま三人で馴れ合っていたら、いつかきっと殺される。それがモンスターにか、まゆにかは分からないけど」

卯月「そんな…私たち馴れ合ってるわけじゃ──」

凛「まゆも言ってたけど…私たち無意識のうちに甘えてるんだよ、他の二人に」

未央「そんなことっ…!!」



凛「だから私は一人で戦って……強くなる」

未央「……」

卯月「…それは……まゆちゃんを止めるために…?」

凛「…そうだよ」
173 : ◆zrXbcUossg [saga]:2018/03/19(月) 21:51:13.04 ID:2wULRV5g0

凛(…これでいいはずだよね)

凛(優しいこの二人が、自分から他の子たちを攻撃することはまずありえないし)

凛(こういう風に言えば、まゆと戦おうとする私に協力することもないはず…二人の手を汚す心配もなくなる)

凛(それに私がいなくても、二人ならもうモンスターにやられることもないだろうから…)



卯月「……」

凛「…じゃあ、私帰るね」スタスタ

未央「…しぶりん!!」

凛「……」ピタッ

未央「え…と……」

凛「…さっきは、助けてくれてありがとう」

未央「あ……」

凛「……」ガチャ

凛(……ごめん)


バタン…


未央「……」

卯月「……凛ちゃん…」
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