志希「新薬! 『シンパイニナール(心配性になる)』だよ♪」

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1 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:48:03.47 ID:Kaaaakzt0
たびたび続く志希博士の薬シリーズ。
今回は飲んだアイドルが「心配性」になる薬です。
「何を心配するのか」「心配してどんな行動を起こすのか」はアイドルによって違います。
もりくぼのようにあらゆることを心配し、怯えるようになるわけではないのでその点はご了承ください。

またしばらくの間、書きます。お付き合いいただけると嬉しいです。では書き始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507124883
2 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:48:42.84 ID:Kaaaakzt0
志希「大変だよ! プロデューサー! 大変!」

P「どうしたんだ。そんなに慌てて。何が大変なんだい志希博士」

志希「新薬ができちゃったっ!」

P「それは『大変嬉しい』の大変なのか。『大変困った』の大変なのか。どちらなんだい?」

志希「大変嬉しい♪」

P「予想はしていたがガッカリだよ」

志希「んふふ♪ 今回できたのは『シンパイニナール』って薬なんだ〜♪」

P「もはや聞くまでもなさそうだが、一応聞こう。いったいどんな薬なんだ?」

志希「飲んだ人が心配性になる薬」

P「ダヨネー」

志希「にゃはは♪」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/04(水) 22:49:42.25 ID:Kaaaakzt0
P「ライブ前、アイドルに飲ませたら大変なことになりそうだ。『ライブで失敗したらどうしよう』なんて心配して、何もできなくなっちゃうんじゃないか?」

志希「んー、でも。人によって『何を心配するか』は違うからさ。一概にそうとも言えないと思うよ」

P「というと?」

志希「まず、ライブ前にフレちゃんがこの薬を飲んだとしましょう」

P「はい」

志希「フレちゃんは心配性になっています。心配ごとを抱えています。しかし、ライブに対してはまったく心配していませんでした」

P「んん」

志希「フレちゃんにとってライブは成功以外考えられないことでした。悩む必要のないことだったのです」

P「ほほう」

志希「代わりにフレちゃんが心配していたのは『ライブ後の楽屋に自分の好きなお菓子がなかったらどうしよう』ということでした」

志希「そしてフレちゃんは心配のあまり『大量の自前のお菓子』を楽屋に持っていくのでした。ちゃんちゃん♪ めでたしめでたし♪」

P「ふむ。若干ややこしい上に面倒な説明だが、要するに『何を心配するのか』の部分は人によって違うし、『心配に対してどんな行動を取るのか』はわからないってことかい?」

志希「イエス♪」
4 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:50:23.38 ID:Kaaaakzt0
P「使い所が難しいな」

志希「大丈夫。あたしが適当に仕込むから」

P「やめろよ」

志希「ん♪」

P「絶対にやめろよ?」

志希「んー♪」

P「フリとかじゃないからな?」

志希「んっん〜♪」
5 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:51:40.96 ID:Kaaaakzt0
ケース1. 渋谷凛

凛「(志希。なんで急に私のところに来たんだろう。麦茶だけ渡して帰っちゃったけど)」

凛「(ま、喉乾いてるし……ちょうどよかったかな)」

ぐびぐび……

凛「……ん。なんか変な味」

ガチャッ

P「りーん。いるかー」

凛「どうしたの? プロデューサー?」

P「志希見なかった?」

凛「さっきここに来たよ」

P「一歩遅かったか」

凛「何か用事があるの?」

P「いや、あの子、危ない新薬を他のアイドルに飲ませようとしてるんだ。だから飲み物とか受け取っても飲まないようにしろーーーって」

凛「……」

P「……凛。その手に持ってる麦茶は誰にもらったの?」

凛「……志希。もう飲んじゃった」

P「時すでに遅しか」

凛「頭がボーっとしてきた」

もわーん……
ボンッ!
6 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:52:17.52 ID:Kaaaakzt0
凛「……」

P「凛。大丈夫?」

凛「……いや。すごい不安感がこみ上げてきた」

P「不安感?」

凛「待って。何この感覚。変なんだけど」

P「志希が飲ませたのは『シンパイニナール』といってな。飲んだ人が心配性になる薬なんだ」

凛「……なるほど」

P「でも、何を心配するようになるのかは飲んだ人次第らしいんだ」

凛「ふーん……」
7 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:52:50.03 ID:Kaaaakzt0
P「凛。自分で何が心配なのかわかる?」

凛「わかる」

P「何を心配してるんだ?」

凛「教えない」

P「……」

凛「教えないから」

P「何故だ。教えてくれたら対処できるかもしれないのに」

凛「……」

凛「教えません。断固拒否します」

P「はい」

凛「だいたい、女の子にそういうこと聞く方が間違ってるよ」

P「もっともだ。許してくれ」

凛「許してほしい?」

P「うん」

凛「じゃあ、私を抱きしめてくれたら許してあげる」

P「……ん?」
8 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:53:22.31 ID:Kaaaakzt0
凛「どうしたの? プロデューサー?」

P「いや、耳がおかしくなったようだ。変なことが聞こえたな」

凛「なんて聞こえたの?」

P「凛か『私を抱きしめて』って言ったような気がしたんだ。ははは。そんなことあるはずない。気のせいだよな」

凛「いや気のせいじゃないよ?」

P「」

凛「私を抱きしめてくれれば許してあげるよ。プロデューサー」

P「待った。何が起きたんだ」
9 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:53:58.82 ID:Kaaaakzt0
凛「?」

P「凛。不思議そうな表情を浮かべないでおくれ。俺が困るよ」

凛「抱きしめるくらい当たり前のことでしょ? 早く抱きしめてよ。強く」

P「真顔で当然のように要求をしないでおくれ」

凛「……」(スッ)

P「両手を伸ばして『抱きしめて』のポーズを取るんじゃない。不安になるから」

凛「いや、不安なのはこっちだから。早く抱きしめて」

P「ん?」

凛「あ、いや。何でもない。不安じゃないけど抱きしめて」

P「……」

凛「何。その目は」

P「いや」

凛「別に『プロデューサーが誰かと先に結婚したりしないか』なんて心配してないから」

P「全部答え言ってるぅー」
10 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:54:55.96 ID:Kaaaakzt0
(しばらくして)

P「ほれ」

だきっ……ぎゅーっ……

凛「ふむ」

P「これで許してくれるのかい?」

凛「許す。でも、もうちょっと抱きしめてて」

P「はい」

むぎゅー……

P「落ち着いたか」

凛「落ち着いた。だからプロデューサー。もう結婚しよう」

P「りぃーん。頼むから正気に戻ってー」
11 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:55:27.13 ID:Kaaaakzt0
凛「結婚してくれたら元に戻るかも」

P「絶対嘘だ。この子嘘つきだ」

凛「人を嘘つき呼ばわりするなんて傷付くね。ひどい。人でなし。鬼。トラウマになった。責任とって結婚してよ」

P「この子怖い。ありとあらゆる言葉尻を取って結婚に漕ぎつけようとしてるよ」

凛「誤魔化さないでよ」

P「誤魔化してない。というか、凛はまだ15歳じゃないか。結婚できないよ」

凛「愛し合う2人にとって法律なんてささいなことだよ」

P「一方的な愛だし、大きな問題だし」

凛「振り向かせてみせる」

P「凛。そろそろ離れて」

凛「もう離れたくない」

むぎゅー

P「こいつは困った」

凛「♪」

P「嬉しくないわけではないが困った」
12 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:55:58.52 ID:Kaaaakzt0
(しばらくして)

凛「じゃあ、私は1時間くらいレッスンに行ってくるけど。他の人と結婚したりしないでよ」

P「そんなわずかな間にするはずないだろう」

凛「私の名前と印鑑が押してある婚姻届を置いておくから。帰ってくるまでに名前書いておいてね」

P「それは断るが、レッスン頑張っておいで」

凛「うん。じゃあまた」

バタン!

P「ふう」

ギィッ……

凛「……」(チラッ)
13 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:56:24.32 ID:Kaaaakzt0
P「凛。ドアの隙間からチラチラ覗いてないでレッスン行ってきなさい」

凛「こっそりしている私の存在に気がつくなんてやっぱり以心伝心なんだね。もうこれは結婚するしかないよ」

P「さっさとレッスン行け」

ガシッ!

凛「あ、ちょっと。首根っこ掴まないでよ。パワハラだって言いふらすよ?」

P「行くぞー」

凛「ちょ。ひどい」

ずりずり……

凛「連れてくなら。せめておんぶしてよ」
14 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:56:55.30 ID:Kaaaakzt0
(しばらくして)

凛「やっとレッスン終わった……プロデューサーは結婚してないよね?」

タッタッタ

ガチャ!

凛「ただいまーーー」

凛「……」
15 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:57:38.91 ID:Kaaaakzt0
柚「あっち向いてー……ホイッ!」

P「ふぬっ」

柚「やった♪ プロデューサーサンの負け〜っ!」

P「あちゃー。負けたか」

柚「じゃあ、約束通り後でパフェおごってねっ♪」

P「OK。今度のオフにおごったげよう」

柚「やったね♪」

キャッキャ……
ゆずゆず……

凛「……」

柚「あ、凛チャン。お疲れ様っ♪」

凛「……お疲れ様」

柚「じゃあ、あたしは入れ替わりでレッスンに行ってきますっ♪ 2人ともまたねー」

P「またなー」

柚「♪」

パタン

凛「……」(ゴゴゴゴ)
16 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:58:17.28 ID:Kaaaakzt0
P「ふむ。楽しい時間だったな」

凛「……」

P「お疲れ様。凛。今日はもう何もなかったよな。ご飯でも行くかい?」

凛「……」

P「凛?」

スタスタ……ガシッ……!

P「ぐぅ」

凛「……」

P「いきなり抱きついてきてどうした」

凛「他のアイドルと話さないでよ」(キッ)

P「」
17 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 22:59:05.54 ID:Kaaaakzt0
P「凛さんや。凛さんや。さすがに話さないのは無理だよ」

凛「なんで?」

P「担当だもの」

凛「嫉妬する」

P「堪えて」

凛「無理」

むぎゅー……

P「ぐぬぬ。困った」

凛「結婚してくれたら、他の子とも話していいよ」

P「条件が高いなぁ」

凛「お願い。心配するから」

P「……」

凛「……」(ジッ)

P「抱きつきながらの上目遣いはずるい」

凛「惚れた?」

P「揺らいでるけどぎりぎりセーフ」

凛「堕ちろ」

P「いまの『熟練の柔道家』のようなひと言で正気に戻れた」

凛「ちぃ」
18 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 23:00:59.15 ID:Kaaaakzt0
(しばらくして)

凛「ま。レッスンも終わったことだし。明日まではずっと一緒にいられるね。今日はプロデューサーの家に泊まるよ」

P「待て。当然のように決めるな」

凛「?」

P「キョトンとするんじゃない」

凛「大丈夫。私。プロデューサーと一緒のベッドでも平気だから」

P「俺が平気じゃない。というか泊められないよ」

凛「なんで? 私は担当アイドルなのーーー」

ぷしゅぅぅ……!

凛「……」

P「ん? どした。急に固まって」

凛「……ご、ごめん」

パッ!

P「お、やっと離れてくれた」
19 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 23:02:30.83 ID:Kaaaakzt0
凛「……」(カァァァッ)

P「みるみるうちに顔が赤くなったな」

凛「うるさいっ……///」

P「……もしかして薬の効果切れた?」

凛「……さ、さっきまでのは違うからっ! 全部嘘だからっ!!」

P「違うというのは?」

凛「う、うるさいよ! 馬鹿っ!」

バシーン!

P「へぐぅ!」

凛「お、お疲れ様っ! また明日!」

タッタッタ……

P「ぐふぅ……薬のせいだってわかってるのに」

ぱたり

凛「(ああああ……もうっ! 本音を全部言っちゃって、明日からどんな顔して会えばいいのっ!?)」

ケース1. 渋谷凛 end
20 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/04(水) 23:03:13.39 ID:Kaaaakzt0
休憩します寝ます
おやすみなさい柚っ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 23:07:02.89 ID:kDf5dZH8o
これほたるとかDMJさんとかくるみとかが対象になったらヤバそう
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 23:07:54.48 ID:L5DqXc3KO
かわりに代行して寝るからはよ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 07:26:57.09 ID:eInNVtUDO
そうだ。早く続きを書かないと、柚にいちごパスタパンケーキを食べさせるSSを書くぞ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 12:27:05.59 ID:9YmMjHdYO
早く!早くその薬をありすに飲ませるんだっ!
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 13:59:16.47 ID:RS1WO9kXO
はよはよ
26 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:44:02.16 ID:g8x6mEE50
ケース2. 五十嵐響子

(事務所)

響子「……♪」

パタパタパタパタ……
サッサッサッ……

響子「……よし。事務所のお掃除完了です♪」

響子「喉乾いちゃった……冷蔵庫に何かあるかな?」

志希「お疲れ様! 響子ちゃんに飲み物を用意してあるよ〜♪」(にゅっ)

響子「わっ!? 志希ちゃん!?」

志希「んふふ〜♪ 志希ちゃんでーす♪ はい。ドーゾ♪ 麦茶だよ♪」

響子「あ、ありがとうございます? どうしたんですか。いきなり現れて」

志希「待ち伏せしてたの♪」

響子「はぁ……」
27 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:44:42.05 ID:g8x6mEE50
志希「まーまー、細かいことはさておき、ぐびっとイッちゃいなよ。ぐびっと♪」

響子「……?」

響子「(よくわからないけど、せっかくだから、いただいちゃおうかな)」

くぴくぴ……
ボンッ!

志希「♪」

響子「……」

志希「(投薬成功♪ あたしはにーげよっ♪)」

タッタッタ……
28 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:45:53.92 ID:g8x6mEE50
(しばらくして)

カチャ……

P「おはよう。志希はいるかな」

響子「おはようございます。プロデューサーさん」

P「おはよう響子」

P「(……ここにもいないみたいだな)」

響子「誰か探してるんですか?」

P「ああ、いや。何でもない。大丈夫だよ」

P「それよりも部屋が綺麗になってるな。響子がやってくれたのか?」

響子「えへへ♪ さっきまでお掃除してたんですよ♪」

P「ピカピカだな。ありがとう響子」

響子「いえ。好きでやってることですから♪」

P「そっか」

響子「それよりプロデューサーさん。最近、顔色が悪いですね」

P「ん? そうか?」
29 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:46:36.75 ID:g8x6mEE50
響子「そうです。もしかして眠る時間が短かったり、3食しっかり食べていなかったりします?」

P「……よくわかるな。ここしばらく仕事が忙しくてな。生活リズムは乱れぎみだったよ」

響子「それはいけませんね……非常に心配です」

響子「プロデューサーさん。生活リズムの改善をしましょう。そして、ぜひ私に手伝わせてください♪」

P「……ん?」

響子「私がプロデューサーさんの生活を管理してあげます♪ 心配ですから♪」

P「……」

P「響子。もしかして志希から飲み物とかもらわなかった?」

響子「もらって飲みましたけど?」

P「やっぱりぃぃ」
30 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:47:22.02 ID:g8x6mEE50
(少しして)

響子「さて、プロデューサーさん。生活改善プログラムを実行しましょうか♪」

ガシッ!

P「待ってくれ響子。お前は騙されているんだ」

響子「はいはい。言い訳は後で聞きますから。今日は大人しく私の指導を受けてくださいね〜♪」

ぐるぐるぐる……

P「縄で縛らないでくれ。引きずらないでくれ」

響子「ワガママ言っちゃ、めっ! ですよ♪」

P「誰かヘルプミィ〜」

ずりずりずり……

響子「♪」
31 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:50:43.70 ID:g8x6mEE50
(P宅)

響子「ふんふんふーん♪」

トントントン……
ジュゥゥゥ……

P「ごはん。何作ってくれてるの?」

響子「ハンバーグとほうれん草のごま和えです」

P「美味しそうだ」

響子「お味噌汁はネギと油揚げですよ」

P「好物」

響子「知ってます♪」

P「ごはんはこの上なく楽しみなんだけどさ」

響子「はい?」

P「……このがっちりと結ばれた縄をほどいてくれない?」

ギチギチ……

響子「駄目です♪」(にっこり)

P「そーんなー」

響子「えへへ♪」
32 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:52:55.68 ID:g8x6mEE50
P「響子。こうして縛られているのは身体に悪いと思うんだ」

響子「私もそう思います」

P「だったら、ほどいておくれ」

響子「駄目です。プロデューサーさんが逃げ出してしまうリスクを考えたら仕方のないことなんです。ほどきません」

P「なんてこったい」

響子「大丈夫です。私がお世話してあげますから♪」

P「何も大丈夫じゃない。何も大丈夫じゃない」

響子「はいはい。ごはんが出来ましたよ〜♪」

P「わーい」
33 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:53:50.64 ID:g8x6mEE50
響子「たくさん食べてくださいね♪」

P「ありがとう。ごはん食べるから縄をほどいてくれないかな?」

響子「プロデューサーさん。あーん♪」

P「そうくるよねー」

響子「♪」

P「あーん……」

パクっ……もぐもぐ……

響子「どうですか?」

P「最高に美味しい」

響子「よかったです」

P「響子はいいお嫁さんになりそうだな」

響子「そ、そんなことないですよ///」

P「縄でさえ縛らないでくれたらなぁ……」

響子「それは承知しかねます」

P「ひーん」
34 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:54:35.15 ID:g8x6mEE50
(食後)

P「ふぅ。ご馳走様」

響子「残さず食べてくれて嬉しいです」

P「響子の料理は美味しいからなぁ。残せないよ」

響子「お上手ですね♪」

P「ははは。そんなことないよ。縄ほどいて」

響子「駄目です♪」

P「ちくしょう。ナチュラルにお願いしても無駄か」
35 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:55:25.65 ID:g8x6mEE50
響子「それじゃあ、お風呂入りましょうか」

P「ん?」

響子「へ?」

P「どうやって?」

響子「それはもちろん。私が入れてあげるんですよ」

P「……」

響子「……」

P「逃げさせてもらーーー」

ガシッ!

響子「……逃すはずないでしょう? 逃げられるはずないでしょう?」

P「ひぃぃん」
36 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:56:12.48 ID:g8x6mEE50
(しばらくして)

カチャカチャ……

P「タンマ。待ってズボンのベルトを外さないで」

響子「暴れないでくださいね〜。脱がせてあげますから」

P「待て待て待て。これはあかん。逆の立場じゃないだけギリギリセーフかもしれないがアウトだ。何を言ってるかわからないと思うが要するにアウトなんだ」

響子「もぅ。プロデューサーさんったら悪い子ですね」

カチャカチャ……
ズリッ

P「待てーい! ズボンを脱がしにかからないでくれーい!」

響子「ふふふ……1日の疲れを取りましょうね♪」

P「響子ぉー! 目を覚ませーっ!」
37 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:57:30.87 ID:g8x6mEE50
(少しして)

P「ぐふぅ。ズボンと靴下が取り上げられてしまった」

響子「次はシャツですよー」

P「させぬ。やらせぬ。触らせぬ」

響子「プロデューサーさん……うるさいですね♪」

ふぅー……

P「ひょっ!?」(ゾクゾク)

響子「♪」

P「み、耳元に吐息を吹きかけるのは……反則……」(ゾクゾク)
38 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/05(木) 19:57:57.39 ID:g8x6mEE50
響子「えへへ♪ 今です♪」

スッ……ぬぎぬぎ……

P「シャツぅ!」

響子「さあ……あとはパンツだけですね……!」

P「万事休すぅ!」

響子「♪」

ゴキ……ッ! グキ……ッ!

P「ひぃぃ! 手をゴキゴキさせないでぇー!」

響子「お覚悟を」

P「できぬぅ!」
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