【艦これ】 時雨「深海棲艦が会社設立だって!?」駆逐棲姫「転職しませんか?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/06(金) 00:23:54.43 ID:hi6+Dvv+0

やぁ、僕のタイトルに魅かれてこのSSを読もうという気になってくれたんだね。

まずはありがとうと言っておくよ。

でも、初めに悲しいお知らせがあるんだ。

この物語では僕はあくまで登場人物の一人にすぎないんだ。

物語の語り手も僕じゃなかったりすることもあるしね。

そして、暫くの間は僕は一脇役に過ぎないんだ。しかも殆ど台詞がない。

タイトル詐欺もいいところだよね。

お詫びにそこに有る、あつあつの春雨スープは飲んでもらってかまわないよ。

どうかな?採れた・・・、間違えた、作りたてだから美味しいと思うよ。

じゃぁ、のんびりとした日常の話で申し訳ないけど話を始めさせてもらうね。

そうそう、一ついい忘れた深海の娘達はみな普通の言葉を話すよ。

片仮名混じりの片言なんかじゃなくね。

これは1がめんどくさいとか変換に手間取るからとかそう言うわけじゃないから。

うん、まぁ、それはいいか。

さてと、今度こそ、話を始めるね。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507217034
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 00:24:51.28 ID:hi6+Dvv+0
第一話 時雨と深海棲艦に出会う
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 00:25:38.44 ID:hi6+Dvv+0

???「社長!大変です!また艦娘が打ち上げられています!」

社長「なんだって!それは本当かストロベリーちゃんよ!」

ストロベリー(仮)「あの、社長。確かに敵がつけた認識名で呼ばれたくないとはいいましたが流石にストロベリーは・・・・。」

社長「えー、じゃぁ集積ちゃんのがいいの?」

集積「はい。」

社長「初めて会ったときに履いてたパンツが苺柄だったからその感動を忘れない為に・・・。」

集積「忘れろ。」

社長「はい。」

集積「それで浜辺に打ち上げられた艦娘なんですが。」

社長「生きてるの?」

集積「はい、小人さん達に見ていただいた所、艤装に著しい破損はあれど生命に問題は無いそうです。」キリッ

社長「えーっと、医務室?」

集積「ですね。社長。参りましょう。」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 00:26:19.48 ID:hi6+Dvv+0

医務室

社長「おっ、レっちゃんが運んできたの。」

レ級「うん。社長!褒めて褒めて!」

社長「よしよし。でかしたぞ。」ワシャワシャ

レ級 わふぅ

小人「でだ、社長。どうするよ。」

社長「どうするもこうすうるも。」

集積「以前に三越に偵察へ行った際に帰りに紀伊国屋書店へ寄ったのですが。」

集積「そこで販売されていた艦娘図録と照合しましたがこの娘は白露型2番艦『 時雨 』ですね。」眼鏡クイッ

レ級「なんかね。浜辺に制服がぼろぼろで打ち上げられたから私のパーカー貸してあげたの!」

社長「えぇ娘やねぇ。よし、新しいパーカーあげちゃう!」

レ級「わぁい!社長さん大好き!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/06(金) 00:27:38.69 ID:hi6+Dvv+0

時雨「んっ。」

社長「おっ、お目覚めかな?」

時雨「ここは・・・・。」

社長「こんにちは!ここはデ○ズニーランドだよ!」

集積「おい。」

社長「あっ、すみませんです。」

時雨「深海棲艦!?おじさん離れて!」

社長「おじさん・・・・。」

時雨「あれ!?艤装が・・・・。」

集積「敵の拠点に捕まってるのに兵装が使えるようにする間抜けがいるとでも?」

時雨「くっ殺せ!」

社長「いや、殺さないから。」

時雨「きっと僕をヲ級の触手とかでヌメヌメヌラヌラするんだ!」

時雨「そして感度3000倍でんほぉとか妊娠させるんだ!」

時雨「そんな辱めを受けるくらいならいっそ殺せ!」

社長「やだこの娘怖い。」ヒソヒソ

集積「どうしましょう?」ヒソヒソ

レ級「時雨ちゃんにそういう事はしないよ?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 00:28:34.64 ID:hi6+Dvv+0

時雨「・・・、じゃぁ、何が目的で僕を助けたんだい?」

社長「ふっふっふ。」

社長「艦娘、時雨よ・・・・。」

時雨「もしかしてスパイをやれとか、深海棲艦を増やす為の苗床になれって奴じゃ!?」

時雨「くっ殺せ!」

社長「いや違うから。」

社長「よかったらうちの社員になんない?」

時雨「へっ?」

社長「いやー、うちね、深海棲艦のタンカーとかタンカーとかタンカーとか?」

集積「社長、タンカーしか言ってません。」

社長「あっ、そうだった。まぁね、警備会社?」

集積「一応、法律上での扱いは運送会社になりますね。」

社長「そっか。とりあえず、そういう会社をやってるわけよ。」

時雨「君達は深海棲艦なんだろ?」

言外に含まれるこいつら何いってんだ?の台詞。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/06(金) 00:29:28.78 ID:hi6+Dvv+0

社長「深海にも色々派閥あんのよ。私らは最もゆるい穏健派。」

集積「人によっては微温湯派なんて言われてますね。」

社長「だから中立的とも言えるかねぇ。人間滅ぶべし!の過激派連中とはちょっと距離を置いている感じ。」

レ級「私はドーナッツが大好きなの!」

社長「人間が作る食べ物は実に美味い!そして、それ以外にも失うのは惜しい物が多いしね。それに私も人間だしねぇ。」

集積「穏健派の対外交渉窓口的な物も勤めています。」

社長「といっても人間からしてみれば深海棲艦、滅ぶべし!なのがねぇ。」

時雨「それはそうだね。」

社長「そんな訳で政治に働きかける為のお金を稼いだりしている訳ですよ。」

時雨「そっか。」

社長「民主主義で有る以上は国民の意見には耳を貸さなければいけません。」

社長「お金の力で国政に新しい風を!」

集積「よっ社長!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 00:30:20.31 ID:hi6+Dvv+0

時雨は理解した。というか戦慄した。

目の前の社長と呼ばれている男は民主主義の最も優れた点であり

最も悪い点である多数決の原理を悪用しようと宣言しているのだ。

金の力で自分達深海側に好意的な人物を多数国政に送り込み国政を乗っ取る。

それをやろうとしているのだ。

国力を只管に疲弊させる戦争が終わるとなればそれに乗らない相手はいないだろう。

社長「どう?時雨ちゃん、悪の組織っぽいけど入らない?」

時雨「・・・・、君達は、何を目指しているっていうんだい?」

社長「話せば長くなるよ?」

集積「かなり昔の話ですが思い出深いですね。」

時雨「いいよ、聞こうじゃないか。」

社長「じゃぁ、私が会長と出会った頃の話からしようか。」

社長「かなり長くなるけどしっかりと心して聞いてくれると嬉しいね。」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/06(金) 00:31:22.14 ID:hi6+Dvv+0
今日はここまで

まじめに悪の組織運営

書き溜め出来たらまた来ます

お読みいただきありがとうございました
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 00:46:00.54 ID:tFyQzyz70
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 00:46:41.00 ID:hxESwNeC0
面白そう
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 01:13:45.99 ID:gcqUSVpvo
おつ
きたい
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 05:57:37.88 ID:KGNWoisI0
異世界モノ魔王サイドみたいなノリなのかな。面白そうだって
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 10:44:13.52 ID:L4iZmQJ50
乙です
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 14:29:56.54 ID:EFLMygT3O
あらゆるssに引っ張りダコの時雨くん
...人気すぎない?
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 23:07:29.45 ID:5TkPYHJd0
カッコの手前は。をつけんでいいんだぞ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 04:37:52.30 ID:Lbg7B1n4o
。を付けるのが正しいけど新聞とかで字数を削るために付けなくなったと聞いた
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/08(日) 12:31:30.36 ID:AWRRTcVl0
少し更新

時雨を起用は単純にキャラが掴みやすいのと

レアキャラをいきなり持ってきてもあれかなぁと思った次第です

秋刀魚30獲れたけどネジ稼ぎたいので6-5ぐるぐるしています

割らないと空襲あるの忘れてました
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 12:32:14.25 ID:AWRRTcVl0
第二話 雇用条件
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 12:33:36.31 ID:AWRRTcVl0

社長「と、話を始める前に。」

駆逐「改めて私達の会社の社員になりませんか?」

集積「社員はいいですよ〜。週休2日は当たり前。」

駆逐「年間休日日数はバカンス別で120日を保障。」

社長「バカンスは20日間を有給で連続取得出来ます。」

集積「入社6ヶ月から年10日の有給取得可能。」

駆逐「しかも3年間繰越可能。」

社長「なので最長で50日間の連続休暇が取得可能。」

時雨「なんだって!?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 12:35:36.16 ID:AWRRTcVl0

社長「給料は年俸制で新入社員でも最低年間5万ドル保障。」

駆逐「儲かってますからね。」

集積「実際問題人手が足りないんです。」

時雨(なんて、なんてホワイトなんだ!)

社長「手厚い医療保障だってつけちゃう。」

駆逐「保険会社と会社が契約していますので自己負担はほぼ零です。」

集積「退職金の積み立て金の一部はムーディーズとサーベラスでAAAを取得している運用会社で運用を任せています。」

駆逐「艦娘としての艤装のメンテについても私達深海の技術でばっちりサポート。」

社長「職務中の戦闘による傷病にも手厚いサポート、退職の際は退職金を上乗せしてるよ。」

集積「具体的には10万ドル程ですね。」

時雨「転職しない理由がないじゃないか!」

一同「「「さぁ!返答やいかに!」」」

時雨「皆さん!お世話になります!」

こうして、時雨はShinkai Lain co の一員として転職した。

社長「さぁ!この外泊証明書・・・、じゃなかった契約書にサインを!」

時雨 サラサラ

集積「いよっっしゃぁあ!」

駆逐「いやっふぅううぅうう!!」

社長「契約した後で無かった事にしてはできないからね!」

レ級「時雨ちゃんも今日から仲間ね!」

謎のテンションで迎えられたというのは内緒である。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 12:36:48.32 ID:AWRRTcVl0
第三話 基本業務
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/08(日) 12:37:55.01 ID:AWRRTcVl0

社長「さてと、私が就職したときの話だったかな。」

社長「あれは2年くらい前だったかなぁ・・・。」

社長「私は海に出ていてね。」

時雨「なんで海に出たんだい?」

社長「んー、高い金払って入った風俗がBBAしかいなくてね。」

社長「世界に絶望したのよ。」

駆逐「そして溺れ死に掛けたんですよね。」

社長「そうそう。」

集積「そして目が覚めたらおっぱいー!の叫び声とともにセクハラをかますという。」

時雨「色々常識がぶっとんでたんだ。」

社長「まぁ、色々ね。で、飛びついたときに集積ちゃんの服がずれて。」

時雨「パンツが苺柄だったと。」

コンコン
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/08(日) 12:41:25.92 ID:AWRRTcVl0

ヲ級「レ級様はいらっしゃいますか?」

社長「あっ、いるよー。」

ヲ級「そろそろ掃除に向かう時間です。」

レ級「じゃぁ、お出かけしてくるっぽい!」

駆逐「今日はイタリア料理でしたでしょうか?」

レ級「そうだよ!」

社長「時雨くんにも初仕事行ってきてもらおうか。」

時雨「僕でも出来るかな?」

駆逐「特別に私も一緒に行きますので大丈夫ですよ。」

レ級「初心者でも簡単に出来るお仕事よ!」

レ級「テーブルマナーに疎くてもこう、わーーーっって食べ散らかしても大丈夫っぽい!」

ヲ級「初心者にも簡単な掃除業務ですので。」

社長「いってらっしゃーい。」

この後、僕は少しだけ後悔をする事になったんだ。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 12:45:38.54 ID:AWRRTcVl0
以上で今回の更新終了

イタリア料理?ははっ、御冗談を

イタリアレストラン ナポリタンじゃないんですから

ここまでお読みいただきありがとうございました
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 23:44:13.96 ID:3B1ROvpoO
2話はGロボMADを思い起こした
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/10/09(月) 22:57:37.73 ID:JRLMerUbO
おつ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 12:53:43.53 ID:W4fEmSuto
>社長「さぁ!この外泊証明書・・・、じゃなかった契約書にサインを!」

たった5文字でいきなり不穏な空気にwwww

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 02:23:21.42 ID:DF2fbMQq0
くっ殺せ!っていう時雨がなんかすごい面白かった
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:22:33.91 ID:el6TFDpX0
お世話になります

更新を少しします
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:23:44.99 ID:el6TFDpX0
第四話 時雨、初出動する。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:26:15.55 ID:el6TFDpX0

ヲ級「周囲一帯の制圧は完了しています。」

ヲ級「また、射線の取れるビルには狙撃班を3班配置。」

ヲ級「建物裏の川にはイ、ロ、ハ、各級駆逐艦を配置し万一の脱出ルートも潰しています。」

ヲ級「艦載機による周囲の警戒も同時に行なっています。」

駆逐「下水は?」

ヲ級「トラップを設置済みです。」

駆逐「宜しい。では、皆さん。イタリアンレストランへ入場と行きましょう!」

時雨「会長。そのイタリアンレストランって?」

駆逐「イタリアンマフィアの糞ったれどもをミンチにして魚の餌に変える調理をする所ですよ。」クスクス

時雨「あっ、レストランってそういう。」シロメ

レ級「さぁ、素敵なパーティーにしましょ!」

どがっと大きな音を立てレ級が建物入り口ドアを蹴破る。

それを合図に建物入り口に向けて敵の銃撃が一斉に始まる。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:28:15.01 ID:el6TFDpX0

時雨「うわぁ!?」

駆逐「時雨さんは可愛らしい声で驚かれるんですね。ちょっと濡れちゃいそうです。」

駆逐「鉄砲の弾なんてのは海上での砲雷撃戦と同じで当たると思った端から当たるもんです。」

駆逐「当たる訳がないと堂々としていれば当たりませんよ。」ニコォ

駆逐「艦娘として戦場に出ていたならこの程度日常茶飯でしょう?」ニコニコ

レ級「当たった所で艦娘の砲弾と比べて大して痛くないっぽい。」

カン!

レ級「でも、腹立つ。」

スイと周囲の風景に溶け込むように気配を消したレ級が居なくなって数秒後。

メチメチと何かをすり潰すような音がして。

レ級「会長さん!こっち通って大丈夫だよ!道は掃除し終えたよ!」ニパァ

三下A「化け物め!これでも喰らいやがれ!」

コン

コロコロコロコロ

駆逐「流石に犯罪組織だけあって花火の類は充実していますね。」

ドン

轟音と爆炎が周囲を包む・・・・が。

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:30:42.34 ID:el6TFDpX0

駆逐「艦娘の攻撃を喰らう訳でもないですから痛くもないですね。実際。」ケロリ

レ級「会長さん!大丈夫!」

駆逐「えぇ、問題ありませんよ。時雨さん、それ、始末しておいて下さいね。」

ポイと投げてよこすは虫の息の人間。

時雨「これを殺せって言うのかい?」

レ級「ここのマフィア共はうちの船に麻薬とか少女をコンテナで運ばせようとしたの。」

駆逐「うちの商売の取り扱い商品のモットーは健全です。」

駆逐「人間を私達から守る為に戦ってきた時雨さんからすれば躊躇う所かもしれませんが。」

レ級「守る価値はある?」

駆逐「因みに彼らが売り飛ばそうとしていた少女は解体処分された艦娘の方々でしたよ。」

駆逐「駆逐艦娘は材料が安くて可愛い娘が多いとかでとてもいい値段で世界の好事家が買っていたそうです。」

駆逐「レア艦娘ともなるとそのお値段は青天井だったとか。」

駆逐「時雨さんが所属していた海軍もいい感じに腐っているようですねぇ。」

レ級「チャイルドポルノビデオは社長が吐いたっぽい。」

時雨「その売られそうになった娘達は?」

駆逐「私達の会社は慢性的人不足なので時雨さんと同じ条件で働いてもらってますよ。」

駆逐「希望者には深海製ですが艤装も手配しました。」

駆逐「さてと、時雨さん。目の前にいるのは貴方が守るべき相手ですか?」

これは、会社への忠誠を誓うかどうかということなのかな・・・。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:33:37.81 ID:el6TFDpX0

駆逐「違いますね。あなたが自分の中に確固とした価値観を持っているかどうかですよ。」

見透かされたかな。

駆逐「今は答えを出さなくてもいいですよ。」

メチメチゴキュ

レ級「本当の悪ってなんだろうね。」クスクス

レ級が一つの塊にした肉を建物の外に蹴りだす。

駆逐「当社のモットーはLove&Peace 世界平和を目指します!」キリッ

レ級「会長!親分見つけて来たよ!」

ズルズルズル

駆逐「Buna sera 花火が綺麗ないい夜ですね。」

駆逐「先日お出しした手紙を受け取り忘れていたようなので直接届けに来ましたよ。」

親分「あんな要求呑めるか!」

駆逐「簡単な話でしょ?ここの縄張りを捨てて本国イタリアにとっとと帰れって話ですから。」

駆逐「折角の航空券を無駄にされましたね。」

親分「黙れこのガキ・・。」

ゴキ ペキ グシャ

親分 ギャァアアァァ

レ級「会長が喋ってるんだ。お前は黙ってろ。」

レ級「これ以上パーツを減らしたくなかったら口をつぐんでいろ。蛸助。」

駆逐「さてと、交渉したいことも今更ありませんし。どうしましょうか。」

駆逐「 ! あぁ、そうでした。一つ教えていただいていいですかね?」

駆逐「イタリアにプロシュートという有名な生ハムがあったと思うのですが。」

駆逐「最近イハロ級達が生ハムの美味しさに目覚めまして。」

駆逐「体重70kgくらいの肉塊を塩漬けにするにはどれくらいの塩が必要ですかね?」

駆逐「足一本分減ったことですし、体重はその位でしょう?」ニコニコ

親分「たったすけ・・。」

駆逐「スナッフビデオに出演させられていた娘達も助けを求めていませんでしたか?」

駆逐「自分の番になると助けを求めますか。」アキレ

駆逐「なかなかいい肉の塊ですよねぇ。あなた。私達の部下が喜びますよ。」

レ級「塩漬け?手間かけるのね。」

駆逐「えぇ、宜しくお願いしますね。しっかりと長生きさせてあげましょう。」

レ級「はーい!」

駆逐「さてと、掃除も終わりましたし。時雨さん、帰りましょうか?」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:34:57.61 ID:el6TFDpX0

時雨「正義って何だろうね。」

駆逐「法の外に身を置くのであれば一番簡単ですよ。」

駆逐「力こそ正義。平和と暴力。相反する物ですが力の無い正義に説得力は無いです。」


本社


社長「おかえりなさーい。」

ジュゥゥゥ

レ級「今日もステーキパーティ?!」

ヲ級「お疲れ様です。丁度焼き上がりです。」

時雨「さっきみたいな事の後だとお腹いっぱいだよ。」

時雨「それにこんな量の牛肉を見るのは初めてだよ。」

社長「コンテナタンカーを襲ったはいいけど積荷と船を返す代わりに金を要求したら相手が倒産しちゃってねー。」モグモグ

駆逐「襲撃前に相手の財務状況を洗わなかったのはミスでしたね。」モグモグ

社長「面目ない。」モグモグ

社長「あー、とりあえず初仕事おめでとうって事で牛1頭分のお肉あげるよー。」モグモグ

時雨「えぇっ。」

社長「コンテナの買い手がつかないのが幾つか出てね。腐らせる前に処分をねー。」

社長「時雨さんの歓迎パーティも兼ねてるから遠慮なく食べて。」

社長「40フィート1本まるまるのワインも余ってるしどうしたものか。」

駆逐「海に捨てて海洋汚染はやめてくださいね?」

時雨「ところでどれだけあるのかな?」モグモグ
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:35:54.10 ID:el6TFDpX0

社長「色々補給品に混ぜて他所の深海棲艦にもばら撒いたけど牛肉は10頭分くらい?」ゲフゥ

集積「ワインは500本を越えますね。」グビグビ

レ級「ここ1週間毎日ステーキとワインっぽい。」モグモグ

集積「喋ってないでどんどん食べて下さい。」モグモグモグ

社長「海運が死んでこれだけ大量のお肉とかまず入手不可なんだから?そうとうな贅沢だよ?」

時雨「確かにこれだけのお肉を手に入れるのは難しいよね・・・。」モグモグ

社長「さぁさぁ、食べて食べて。」モグモグ

時雨の勤務初日は散々だった。

時雨「胃が・・・大破したよ・・・。」ゲブゥ

社長「後、1週間は毎食、おやつもステーキよー。」モグモグ

駆逐「ファイト!ですって!」モグモグ

レ級「あきたっぽい。」モグモグ

時雨「まじかぁ・・・・・。」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:36:48.94 ID:el6TFDpX0
第五話 時雨、ヘッドハンティングをする
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:38:51.30 ID:el6TFDpX0
やぁ、時雨だよ。

今日は社長とレ級がマダガスカルに出張中だから僕が会長補佐をしているよ。

なんでも栽培が簡単で収穫量がすごく多い新種の芋が見つかったとかでその商談に出向いてるんだ。

すごく商社っぽいね。

上手く商談がまとまれば穀物部門の取り扱い商品の主力に出来るかも知れないんだって。

上手くいってもらいたいね。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:41:46.78 ID:el6TFDpX0

pipipipipi

時雨「会長電話だよ。」

駆逐「はい駆逐です。」

駆逐「えぇっ!?なんですってぇ!?」

駆逐「はい。はい。直ぐに対策を講じます。」

ガチャ

時雨「会長どうしたの?」

駆逐「大変な事になりました。私達のお得意様の荷物を積んだタンカーが襲われたそうです・・・。」

駆逐「護衛の艦娘達、何やってるんですかぁ・・・。」ベソベソ

駆逐「トラック泊地は猛者ぞろいじゃないんですかぁ・・・。」ベソベソ

時雨「あっ、うん。なんかごめんなさい。」

駆逐「弱すぎるだろ艦娘ぇ!?」

集積「困りましたね。荷物が港に着き次第お得意先へはワ級お届け便で送るはずだったんですが。」

時雨「どうして自分達で運ばなかったんだい?」

駆逐「私達の船便は既に荷物が一杯で。」ウエェェン

集積「最近特に取り扱い荷物が増えてまして・・・。」コマッタ

駆逐「お得意様は無理やりの横入りの注文だったし。」ウワァァン

時雨「襲撃しないようには出来なかったの?」

駆逐「私達が属する穏健派以外の連中が襲撃したみたいで根回しが間に合わず・・・。」

集積「折角の交渉材料が・・・。」

駆逐「艦娘仕事しろ!」ムキー

集積「錬度の低い艦娘を遠征に廻さいでほしいですね、本当に。」ガー!

時雨「なんだかすごくごめんよ。」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:43:22.08 ID:4OdDIqEm0
それは顔立ちが変わるアカン芋じゃ…
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:45:05.29 ID:el6TFDpX0

集積「納期が迫っていますが。」

駆逐 集積「「 どうしましょう・・・。 」」アイタタタ

時雨「その、積荷はなんだったのかな?」

駆逐「水着です。」

時雨「水着?」

集積「水着。」

時雨「水着。」

駆逐「戦艦棲姫さんとか港湾棲姫さんとかのサマードレスにワンピース。」

集積「空母棲姫さんや重巡棲姫さんの水着。」

駆逐「その他、バカンス用のビーチパラソル等等。」

駆逐「全て海の藻屑ですよ。大損害ですよ!おのれ艦娘!」

時雨「えー・・・、そこに怒るの・・・。」

駆逐「戦艦さん達怒ると怖いんですよ!?」

集積「熱々おでんのゆでたまごを食べさせようとしてきますからね。」

時雨「なんて恐ろしい。」

集積「その前はつきたてお餅を冷まさずに食べさせようとするし。」

時雨「なんて卑劣なんだ!」

集積「更に前は熱々ラーメンを食べさられて眼鏡を拭く事を許してもらえなかったんです!

時雨「眼鏡をかけている人にしか分からないなんて地味な嫌がらせ!」

駆逐「もうやだぁ・・・。」ハァ

集積「困りました。」

時雨「その、水着を作る事は出来ないのかな?」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:46:46.86 ID:el6TFDpX0

駆逐「私達の艤装とかを担当してる小人さん達はその辺り不器用ですから。」

集積「Power is Justice の脳筋ですから。」

時雨「あぁ、戦艦棲姫とかの艤装(?)は何か強そうだもんね。」

駆逐「服飾関連の専門家がいないんです。」

時雨「・・・・・。 ! 水着の専門家なら心当たりがあるよ。」

駆逐「本当ですか!?」

時雨「でも、ちょっとまずいかな?彼女達を雇用する事が最低条件になると思うけど。」

集積「背に腹は変えられません。条件を飲みましょう。」

もう少し条件交渉してあげてもよかったかなと思ったけど後の祭だよね。

時雨「ちょっと電話を借りるね。」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:48:43.67 ID:el6TFDpX0

pipipipi

時雨「やぁ、元気?今××に居るんだけど。」

時雨「うん、めちゃくちゃホワイトな職場だよ。」

ガチャ。

時雨「直ぐに来るって。」

ヲ級「会長!大変です!敵の潜水艦が受付に!」

駆逐「敵の潜水艦ですって!?」ヘェーキタンダァー

集積「どうして此処が!?」フーンキタンダー

時雨「僕が呼んだのさ。」

駆逐 集積 「「 !? 」」

時雨「彼女達が水着の専門家だよ。」


応接室


58「なるほど、水着について知恵を貸してほしいということでちね。」

駆逐「はい。お願いします。」

19「いいけどイク達、脱走兵みたいな状態なのね。」

時雨「オリョクル中だったのかな?」

19「なのね。」

駆逐「あぁ、あの悪名高い。」

集積「それでしたら獲得燃料分をこちらで用意しますので本日はそちらを持ち帰っていただき

   後日、こちらの指定部隊と交戦いただき轟沈したように見せかけ、

   その後に入社いただくというのはどうでしょう?」

58「その提案受け入れるでち。」

駆逐「他にも入社させたい方がいらしたら請け負いますよ。」

駆逐「因みにこちらが雇用条件です。」


つ 時雨にみせた雇用条件


19「敵なのに神様にみえるなのね。」キラキラ

時雨「たまに修羅場があるけどね。」ウツロナメ

集積「戸籍の準備は明日にでも出来ます。私達も急いでいますので決行は明日で宜しいですか?」

58「宜しくお願いするでち!」

こうして時雨仲介によるヘッドハンティング(?)が秘密裏に行なわれたのだった。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:50:03.11 ID:el6TFDpX0

駆逐「縫製工場と人員を確保しないと!」

集積「この際、手が生えていれば問題ないですかね?」

バタバタ

駆逐「そうですね!ト級さん達やヌ級さん達にお願いしましょう!」

翌日

58「お世話になるでち!」

168「わお!ここのブッフェは食べ放題で24時間利用できるの!?」

駆逐「社員が24時間常駐していますから。いつでも利用いただいて大丈夫ですよ。」

集積「勤務時間についてはシフトで厳しく管理してますがね。」

駆逐「家で食事を作るのがめんどくさいからか3食会社で済ませる方が多いのが目下の悩みです。」

19「仮眠室があるの!このベッドは・・・・、シーリー!?」

駆逐「高級ホテル御用達ですね。基本です。」

168「ここのお風呂のシャワー温かいお湯が出る!」

26「バスタブがある!しかも、大きくて足を伸ばして入れるよ!」

駆逐「えっ。シャワーはお湯が出るのが基本なのでは?」

集積「バスタブがないとそれはお風呂と言えないのではないでしょうか?」

8「娯楽室が!図書室が!エクササイズ室が!!」

集積「社員の福利厚生の一環です。税金対策も兼ねてます。」

401「会長さん!私達一生ついていきます!」

駆逐「あなた方、一体どういう労働環境で働いていたんですか。」

14「えーっとね。」

13「あの・・、話すには少し時間が・・・・。」

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:51:27.13 ID:el6TFDpX0

駆逐「あっ、納期が押してますのですみません後日で宜しいでしょうか?」

時雨「ここは流れ的に聞いてあげるものだとばかり思ったよ。」

集積「そうしたいのも山々ですがお得意先を怒らせるといいことありませんので。」

時雨「はい。」

駆逐「それに絶対泣ける話じゃないですか。そんな聞くも涙、語るも涙な話は重たすぎます。」

時雨「あっ、はい。」

そして縫製工場へ

駆逐「人員と機械、生地は用意しています。」

駆逐「水着を存分に作ってください。」オジギー

集積「宜しくお願いします。」オジギー

58「時雨、この娘達本当に深海の娘達なんでち?」

時雨「うん。信じられないかもしれないけど深海の娘達だよ。」

19「とりあえず、任された仕事に全力をつくすなの!」

駆逐「あっ、納期は絶対ですがそれで倒れられても良くないので勤務時間は守ってくださいね?」

168「ホワイト!」

集積「8時間労働内で含む2時間休憩!残業は都度申告お願いしますね。1分単位でつきますのでお願いします。」

8「実質6時間勤務?!しかも給料が発生するなんて!」

※日本の法律では休憩時間は労働時間に含まない為、給料は発生しません。

401「天国に来たね!」

駆逐「どんだけ真っ黒な職場だったんですか。」アキレ

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:52:59.42 ID:el6TFDpX0

時雨「うん、そこは物凄くこの会社はきっちりしているよ。」

時雨「先に働いている僕が保障するよ。」

こうして縫製工場が稼動を始めて3日後。

駆逐「必要数が間に合いました・・・。」グデー

集積「ワ級さん後はお願いします!」

駆逐「潜水艦の皆さん有難うございました。」オジギ

駆逐「特別ボーナスとして牛肉1頭分を一人、一頭ずつ。」ニコニコ

時雨「まだ残ってたの?」

集積「新しいのです。」キリッ

58「今日は焼肉パーティでち!」

401「皆で食べよう!」

時雨「うん、始めは楽しいんだよね。始めは。」

こうして潜水艦の艦娘達はShinkai Lain coの一員として再就職したのである。

駆逐「とりあえず服飾部門を新設しましたので其方の責任者ということで58さん達にお願いしましょう。」

集積「連結子会社にして分離しておいた方が節税にもなりますのでお願いしますね?」


48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 01:08:18.41 ID:el6TFDpX0

58「?」

駆逐「稼げば稼いだだけ給料があがります!アドバイザーは付けますので頑張ってくださいね!」キリッ

19「分かったなの!」

この後、彼女達がデザインして深海棲艦が縫製したファッションブランド

Yellow Submarin が世界のアパレル業界を席巻し一大帝国を築きあげるのは戦後の話である。

13「あの、モデルはちょっと。」

14「姉貴と二人で写真をとるの?」

26「あたしも?」

モデルも潜水艦の娘達が勤めたそうである。

売れ筋は『 さ ん ま 』と書かれた服だったとかとか。

駆逐「頑張ってくださいね!」


ネット広告

時雨「Shinkai Line は従業員をつねに募集中だよ!」

時雨「身元がしっかりしていれば面接の後採用通知を出すから!」

時雨「元艦娘の先輩が初心者の貴方をしっかりサポート!」

時雨「ブラックな鎮守府にあきあきしていないかい?」

時雨「この企業CMを見たそこの艦娘の君!」

時雨「少しでも興味をもったならこの電話番号○●●ー●×××ー●に電話宜しくだよ!」キラッ



駆逐「ありがとうございます。」

集積「これで敵の鎮守府から優秀な戦力を引き抜ければもうけものですね。」

社長「艦娘一人をベテランにするには時間もお金もかかるからねぇ。」

駆逐「ベテランにするまでのヒヨッコの娘達は簡単に撃沈できますから。」

集積「こちらの戦況を有利に出来ます。」

時雨「心が痛むなぁ。」

社長「平和が早く来ると思えばいいんだよ。」

社長「それにうちの会社は沈めた娘も可能なら従業員として雇ってるしね。」

時雨「そうなの?」

社長「そうだよ?時雨さんが会ってないだけで色々な部署で働いてるよ?」

駆逐「その内に会えますよ。多部門に渡ってますから。」

時雨「そっか。楽しみだね。」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 01:11:44.46 ID:el6TFDpX0
本日は以上で終了です

ギャグ半分、シリアス半分 スナッフビデオという単語を知らない方は知る必要が無いので調べないようにお願いします

世界の海運業の上位は大体コングロマリットで商社も兼ねてたりします

運送全般をカバー(陸、海、空)は当たり前、資源開発や牧場経営を行なっていたりと面白いですね

では、ここまでお読みいただきありがとうございました
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 01:24:24.83 ID:l/nDkuTJo
おつおつ
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 03:32:32.19 ID:ildu75eTO

こんなホワイトな職場で働きたい
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 09:44:41.53 ID:zvB5z+AC0
乙です
こんな毎日肉三昧なら赤城さんが入社したいだろうな
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 10:07:37.05 ID:hM+tkyRA0
浴槽無かったらバスクリン使えないからなww
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 13:13:34.46 ID:7znZry3t0
残機一個あると考えると艦娘って荒事に向いてそう
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/15(日) 00:19:59.64 ID:Tmkpd9dS0
いや、いつも普通に荒事やってるよね?
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 22:51:44.51 ID:CClGTgZl0
少し更新

いつものバスクリンを出さずとも1の素性をわかっていただけるありがたみ

>53様ありがとうございます

お時間ご都合よろしければお読みください
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/18(水) 22:53:30.11 ID:CClGTgZl0
第六話 時雨、絶叫する
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/18(水) 22:54:54.89 ID:CClGTgZl0

今更だけど会長は普段はルンバみたいな奴から降りて足で歩いているよ。

艤装の一部だから当たり前と言えば当たり前だよね。

後、服装はパンツスーツでキャリアウーマンな感じだね。

駆逐「時雨さん。出張に行きますよ!」

時雨「了解だよ!」

集積「40秒で支度しな!」

集積「あっ、言ってみたかっただけです。」

社長「いってらー。」b ビシッ

駆逐「車を表に廻していただいておいていいですか?」

ヲ級「了解です。車両課へ連絡をしておきます。」

集積「最速で!」b グッ

ヲ級「最速ですね!」b グッ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/18(水) 22:57:00.02 ID:CClGTgZl0

社屋正面

ウォンウォンウォンウォン ヒョヒョヒョヒョ

パン フォフォフォ パン キョキョキョキョキョ

キッ

ヒュンヒュンヒュンヒュン ドボボボボボボボ

プジョー407が二人の前に颯爽と登場。

島風「誰を殺せばいい?」

駆逐「殺しの依頼じゃありません。」

駆逐「島風さん、20分で空港までいけますか?」

島風「任せて!さっ乗って!」

ガチャッ ガチャッ

島風「丁度いいから新しい装備のテストをしてみる。会長さんもきっと気に入ると思うよ。」

ガチャガチャガチャ

時雨「あっ、島風も働いているんだ。」

パチパチパチ

駆逐「どっかの馬鹿鎮守府が大破進軍して轟沈しかけて海面を漂っていたところを。」

島風「拾ってもらったんだよ。スピード出すからシートベルトしてね!」

島風「音楽もかけるけどいいかな?」

♪Misirlou

ブオンブオン  キュキュキュキュキュ  ドンッ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/18(水) 22:59:34.31 ID:CClGTgZl0

時雨 グエッ

ウォンウォンウォン

時雨「助けてぇ〜!!」

ウォオォオオオオーーーーーーーン

フォン

時雨「飛んだぁ――――!」

時雨「ぶつかるぶつかる!!」

パンッ パンッ ゴヒュ

ウォオオオーーーン




ベテラン警官「いいか新人。このスピードメーターで違反車の速度を測るんだ。」

新人警官「了解です!」

ベテラン警官「来たぞ!やってみろ!」

キィイイイイイィン

フォォォォォン! ボン

新人警官「機械が壊れた・・・・。」

ベテラン警官「ありゃ仕方ねぇ。」




時雨「助けてぇーーーー!!」

島風「時雨煩い。」

駆逐「ですね。」

ウォォオォォン ウォン

時雨「車は空を飛ばない物なはずなんだよぉ――――!」

時雨「この車にはアクセルしかないのかい!?」

ウォンウオン ボォウゥ

キュキュキュキュ

時雨「助けてぇ〜!!」

ギュッ キュキュッ キッ

島風「到着!19分30秒!」

時雨 ウプッ オエェーーー

島風「社員の中で吐いた人は時雨が初めてだよ!掃除大変なんだからね!」プンスカ

駆逐「いつも素晴しいタイムですね。流石最速。これからも宜しくお願いします。」

島風「うん!任せて!」 b ビシッ

時雨 ゲェー

駆逐「時雨さん吐いてないで急いで下さい。飛行機に遅れます。」

時雨「はい・・・。」涙目

社長がサムズアップして送り出してくれた訳が分かったよ。

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/18(水) 23:02:18.63 ID:CClGTgZl0


目的地上空 飛行機内 貨物ハッチ付近


時雨「会長。着陸ってこう、普通は空港に降り立つものなんじゃないかな?」

駆逐「時雨さん、酸素マスクをきっちりつけて下さいね。」コホー

時雨「防寒着衣もものごっついね。」シュホー

駆逐「制空権がなかなか取れていない辺りなので仕方ないんですよ。」コホー

駆逐「パラシュートは目標高度になると自動的に開きますので安心してください。」コホー

ヌ級「ヌ!」

駆逐「了解しました。」コホー

ヌ級「ヌ!」

駆逐「えぇ、上手くいきますとも。私が出向くんですから。」コホー

時雨(なんでこのヌ級だけヌ!で会話が成り立つのさ。)シュホー

駆逐「ハッチが開いてランプが青になったら出てくださいね。」コホー

時雨「いや、待って欲しい。心の準備って物が。」シュホー

駆逐「そんなもの準備してたらいつまでたっても着陸できませんよ。」コホー

ヌ級「ヌ?」

駆逐「ヌ級が 『 何処に落ちたい? 』だそうです。」コホー

時雨「えっ。」シュホー

ポン(青)

駆逐「いってらっしゃい!」コホー

ドン

時雨「あぁぁ―――――――――ぁ―――――!!」(ドップラー効果)

駆逐「では行って来ますね。」コホー

ヌ級「ヌ!!!」



時雨 ↓ アァーーー!



時雨 ↓↓ アァーーーーー!



時雨 ↓↓↓ アァーーーー!



ボスッ

駆逐「着地成功!と、時雨さん、大丈夫ですか?」

時雨「」←お尻を突き上げて砂に刺さってる状態

ブォンブゴゴゴゴゴ

砂塵を巻き上げ一台のラリー仕様トラックが着地地点近くに止まる。
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/18(水) 23:03:11.11 ID:CClGTgZl0

ネ級「お疲れ様です。お迎えに上がりました。」

駆逐「お疲れ様。時雨さん。トラックに乗りますよ。」

時雨「あの。その。すごく言い難いのだけど///」

ネ級「あぁ。下着の換えと服の換えを用意しましょう。」

時雨「ありがとうございます。」

ゴゴゴゴゴ

ネ級「時間短縮のため砂漠を突っ切ります。」

時雨「えっ!?」

ドン!

時雨「いやぁ〜――――――!!」

砂漠に時雨の声がこだました。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/18(水) 23:05:01.42 ID:CClGTgZl0

石油プラント到着

時雨「もうお家帰りたい。僕帰るよ。」

駆逐「ネ級さん。すみません。あの時雨さんの替えを。」

ネ級「はい・・・・。」

時雨「ラリーとかHaloとかもう、やだぁ。」



※HALO=高高度降下低高度開傘

高度一万メートル程度から落下し自由落下で低高度(300m程)でパラシュートを開き敵地に降下、潜入する方法



時雨「なんでこんな方法をとるのさぁ。」ベソベソ

駆逐「この辺りはいろいろ民族対立や宗教の派閥問題で開発が進んでいなかったんですよ。」

駆逐「治安は最悪の状態、そして私達との戦争によって悪化した世界経済下で完全に放棄されました。」

駆逐「私達は政体を持っていませんから国家間での武力衝突ではないので紛争が正しいのかもしれませんが。」

駆逐「その辺りの定義はいろいろありますが、私の所属する穏健派は少なくとも好戦的に人類と敵対はしていません。」

駆逐「とりあえず経済低迷のお陰もあり格安でこの辺りの鉱区の採掘権を押さえることが出来たんですよ。」

時雨「それでプラントを?」

駆逐「私達は資源開発も行い輸送、販売、つまり川上から川下まで主体的に行なっていく予定です。」

時雨「会長は終わった後も見据えて事業展開しているんだね。」

駆逐「その通りです。全てが終わった後も私達は生きていかねばなりません。」

駆逐「平和が訪れればこうやって石油を抑えていることが確実に生きてきます。」

駆逐「その為に今から下地を作っているんです!」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/18(水) 23:06:40.30 ID:CClGTgZl0

駆逐「時雨さんは艦娘として海軍に籍をおいていた時は平和になった時の事は考えられていましたか?」

時雨「――――――いや。特には。」

駆逐「私達は在籍している社員には人間、深海、艦娘問わずに平和になった時に

   生きていけるだけの生活基盤を作るために会社を運営しています。」

駆逐「夢物語と言えるかもしれませんが運送部門と同じくらいここの収益は私達の会社に貢献してくれると確信しています。」

駆逐「時雨さんはこれからも協力してくれますか?」

時雨「・・・・・。そうだね。そんな世の中が来るのなら。」

駆逐「来ますよ。その為に我が社があるんですから。」

砂の海にそびえる鋼管の城の夕暮れを背景に不敵に駆逐棲姫は笑う。

時雨「会長なら出来そうな気がするよ。」

ネ級「あの、換え有りませんでした。」

時雨「うわぁ――――――ん。」

時雨はこの後プラントに設置されたランドリーで洗濯と乾燥が終わるまで1時間ほど座り込んでいたそうである。

時雨「パンツ履いてないからスースーする・・・。」ベソベソ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 23:10:54.72 ID:CClGTgZl0
以上で終了でございます

戦争を始めるのは簡単だが終わらせるのは難しいとは誰の言葉だったか

正味の話、深海Vs艦娘だと深海がかなり有利なのは間違いないわけで

日本は色々なものに裂けるリソースがそもそも無いんで艦娘がいてもかなり無理ゲーなんじゃないでしょうか?

と野暮な事を書きながら考えてしまいます

ここまでお読みいただき真にありがとうございました
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 23:28:17.77 ID:o6KSPWeA0
おつおつ
割とあっさり終わるのね
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 23:39:44.55 ID:CClGTgZl0
あっ1です

すみません、話自体はもう少し続きます

今日の分の更新が終了です

書き方が悪かったです、申し訳ないです
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 05:17:33.87 ID:voOEJqw3O

ダニエル=島風わろた。時雨はエミリアンか…
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 10:02:27.49 ID:0/dw2ek10
乙です
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