アズールレーンSS 「愛のその先」 エンタープライズ編

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31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 04:39:05.02 ID:tF1dQrCKo

俺のところにはエンプラいっこうに来る気配ないから
味方というより演習のボスキャラなんだが
32 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 02:12:49.77 ID:7GnpJzMa0



好感度:  愛


33 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 02:13:15.94 ID:7GnpJzMa0



 ―― 100/100 ――



「おはよう、指揮官。……そんな驚いた顔をするなんて、どうかしたのか?」


「ん? ……ああ、そんなことか」


「早く指揮官に会いたくてな、執務室ではなく指揮官の部屋の前で待たせてもらっていた」


「心配してくれるのはありがたいが、これは私の都合によるものだ。指揮官に急がせる訳にはいかないだろう? 『ずっと』静かに待っていたさ」


「――――ふふっ、可笑しなことを聞くんだな」


「早く指揮官に会いたかった、と言っただろう? 急ぎの用事なんか無い」


「さあ、仕事だ。執務室に向かおう」


34 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 02:13:45.21 ID:7GnpJzMa0



 ―― 100/100 ――



「――――エンタープライズ、ただ今帰還した」


「どうした、指揮官? せっかく勝利したというのに浮かない顔をしているぞ」


「やり過ぎだと? そんなことは無いと思うが……」


「まあ待て指揮官。今回の演習相手は前回私が敗北した相手でもある。私も知らない内に力が入っていたということだろう」


「ああ、指揮官の命令だ。次は気を付けよう」


「…………指揮官?」


「何故演習相手の、しかも相手の空母の心配をするんだ?」


「………………」


「………………」


「……なるほど、まだ戦闘に慣れていない新人だったのか」


「そうだな、ああ、そうだったそうだった。指揮官は優しいからな」


「私も悪いことをしてしまった。次の機会に『いろいろと』指導してあげようじゃないか」


35 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 02:14:16.58 ID:7GnpJzMa0



 ―― 100/100 ――



「こんな所で会うなんて奇遇だな、指揮官」



「お疲れ様。おやすみ、指揮官」



「料理をしてみたんだ。味見してもらえないか、指揮官?」



「仕事はこれで全部終了だな。さて、今日はどんなことを話すんだ、指揮官?」



「……今は私との時間だろう、指揮官」



「秘書艦だからな、傍に居るのは普通の事だ。なあ、指揮官?」



「指揮官、指揮官…………ああ、ここに居たのか、指揮官」



「――――指揮官」



「指揮官?」



「指揮官……」



「指揮官!」


36 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 02:15:09.27 ID:7GnpJzMa0








 ――――エンタープライズ、君を秘書艦から外す。







37 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 02:15:51.27 ID:7GnpJzMa0





「…………そうか」




38 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 02:16:26.19 ID:7GnpJzMa0



 ―― 100/100 ――


39 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 02:17:01.11 ID:7GnpJzMa0



 ―― 測定不能 ――


40 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 02:17:40.56 ID:7GnpJzMa0

投下終了。次の投下で最後です。
それではまた。

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 03:04:22.95 ID:beJ5kGaKo
42 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 16:36:37.97 ID:7GnpJzMa0



 最近のエンタープライズはどこかおかしい。


 私の傍に居る時は以前より距離が近くなったとは思っていたが、他の子達からの報告によれば、私が傍に居ない時のエンタープライズは以前とは別人のように冷たくなったらしい。


 ……自惚れであるかもしれないが、エンタープライズは私に依存している可能性がある。


 こういった事例があることは知っていたが、まさかエンタープライズがそうなるとは思っていなかった。


 どのような方法が効くかは分からないが、このままにしておくわけにはいかない。


 まずは少し距離を置いて、反応を見ることにしよう。


43 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 16:37:29.01 ID:7GnpJzMa0


――――――――――――
――――――――――――





「指揮官」


「あなたの傍が一番安心するんだ」


「指揮官はそうではないのか?」


「………………」


「それなら……ふふっ……」





――――――――――――
――――――――――――

44 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 16:38:11.13 ID:7GnpJzMa0


――――――――――――
――――――――
――――



「……久しぶりだな、指揮官」


 エンタープライズ! 戻ってきたのか!


「急に長期の休暇申請を出してすまなかった。少し離れて考えたいことがあってな……」


 許可を出す前に姿を消されてしまったからな。……心配したぞ。


「……申し訳ない。どんな処分でも受けるつもりだ」


 ……いや、いい。戻ってきてくれて何よりだ。それで今後のことだが――――


「待ってくれ、指揮官。それも含めて少し二人きりで話がしたい。急なことだが、今夜の時間は空いてるか?」


 今夜か? ……空いているな。場所はどうする? ここでいいか?


「構わない。ではまた夜に……」


 ああ、待っているぞ……エンタープライズ。


45 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 16:38:54.15 ID:7GnpJzMa0


――――――――――――
――――――――
――――






























 ――――…………くっ、な、何だ、ここは……?


「――――おはよう、指揮官」


46 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 16:39:41.52 ID:7GnpJzMa0




「そんなに怯えないでくれ。不安になるのは分かるが、指揮官のそんな表情を見てしまうと私も悲しくなってしまうだろう? ようやく私の願いが叶いそうなんだ、私だけではなく指揮官にもぜひ喜んで欲しい。……願い? もちろん指揮官の傍に居ることに決まっている。これからずっと、ずっとな。ここもそのために用意した部屋なんだ。指揮官を運んでくることには苦労したが……ふふっ、ぐっすりと眠っていて、寝顔も可愛かったぞ? ……指揮官、あなたも薄々気付いていただろう? はっきりと言おう。私は指揮官が好きだ。愛しているといっていい。これはな、私の愛情表現なんだ。指揮官の傍に居るためなら何だって出来る。だが肝心の指揮官が私を傍に置いてくれなくなってしまったら、これはもうそうせざるを得ない状況を作るしかないだろう? 手足を縛られ、首輪を繋がれ、何処にあるかも分からない部屋の中だ。私を頼るしかない。……安心してくれ、その鎖からは解放するつもりだ。でもその前に、私の気持ちを、想いを、愛を、知ってもらう必要がある。そして願わくばこの愛しいという感情を指揮官にも抱いてもらえれば最高だ。ああ、指揮官……ようやく、ようやく……! ……ふふ、ふふふふふっ!」





「――――指揮官」



47 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 16:40:10.53 ID:7GnpJzMa0





「この先ずっと、命の果てまで一緒に歩もう」




48 : ◆FmUzHw5G3o [saga]:2017/10/22(日) 16:42:21.90 ID:7GnpJzMa0

全投下終了です。読んで下さった方々、ありがとうございます。
好感度が愛の子が増えたらまた書く予定です。

依頼出してきます。

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 19:25:37.39 ID:RJkCzJz6o
乙でした
やはりエンタープライズは最高
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 00:37:44.72 ID:YQUhxYAxo

指輪さえ間に合っていれば...
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/31(火) 01:25:51.09 ID:Ptmc+BnOO
原爆を日本におとしてくださりありがとうございます!!!!


日帝爆発イベントで配られた原爆椅子は日本版では最初から購入できる。
https://i.imgur.com/iw1m0AH.jpg 

インディアナポリスは、WW2で最後に沈んだ船であり、日帝にリトルボーイを届けた英雄でもある。
支援なしで長旅を終え、無事リトルボーイを届け、日帝に痛い一撃を与えた。
残念ながら日帝により沈められてしまったが、そのあと広島と長崎に正義の炎を与えた。
(本来は日帝爆発イベントの報酬だが、日本版ではログインボーナスで全員に配布される)
日帝爆発イベントでは中国艦隊が日本に原爆二発を投下する
 

ファットマンクッション
日帝爆発イベントで配布されたが、日本版ではデータのみ存在している。
 
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 00:31:11.69 ID:d9+QKtGNo
面白かった

アズレンSS増えたら嬉しいね
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