【モバマス】奈緒「プロデューサーさんはウザったい」

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1 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:19:33.92 ID:s6IneFHO0
(事務所)

P「……はぁ。会議会議の繰り返しで胃に穴が空きそうだ。倒れそうだ。倒れたい」

奈緒「……」(雑誌読み中)

ぺらっ……ぺらっ……

P「おや。奈緒じゃないか。おはよう」

奈緒「……おはよう」

P「隣座っていい?」

奈緒「……いいよ」

ぽすん……

奈緒「……」

P「……」

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2 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:20:10.93 ID:s6IneFHO0
P「……奈緒。疲れたから髪の毛をもふらせてくれないかい?」

奈緒「……」

ぺらっ……ぺらっ……

奈緒「……断る」

P「えー」

奈緒「……いま雑誌読んでるんだから放っておいてくれよな」

P「……」

奈緒「……」

ぺらっ……ぺらっ……
3 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:21:02.20 ID:s6IneFHO0
P「……」

スッ……もふもふもふ……

奈緒「……おい」

P「うん?」

奈緒「うん、じゃねーよ。なに勝手に髪の毛触ってんだよ」

P「つい」

奈緒「触るなって言ったよな?」

P「放っておいて欲しいとは言われたけど、触るなとは言われてないな」

奈緒「同じだろ。ばかっ」

P「馬鹿とはなんだ。馬鹿とは」

奈緒「プロデューサーさんのばーか」

P「口が悪いぞ。可愛いぞ奈緒」
4 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:21:35.64 ID:s6IneFHO0
奈緒「うるさい。とにかく静かにしててくれよな」

P「……寂しいなぁ」

奈緒「知るか」

P「冷たい。氷のように冷たい」

奈緒「……」

奈緒「読み終わるまで大人しくしてろよ……そ、その後ならいいから」

P「さすが奈緒。優しい。可愛い」

奈緒「なっ! う、うるせぇよっ!」

P「奈緒〜」

だきっ……もふもふもふもふ……

奈緒「だーっ! もうっ! 抱きつくなっ! もふもふしてくんなっ! 触んなっ! あっち行けー!」

P「可愛いなー」

奈緒「やめろっ!! プロデューサーさんなんて大嫌いだーっ!」
5 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:22:10.33 ID:s6IneFHO0
(少しして)

もふもふもふもふ……

奈緒「……」

P「……ところでなに読んでるの?」

奈緒「机に置いてあった雑誌」

P「ふーん……」

もふもふもふもふ……

奈緒「……というかプロデューサーさん」

P「ん?」

奈緒「何ナチュラルに髪の毛触ってんだよ」

もふもふもふもふ……
6 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:22:45.32 ID:s6IneFHO0
P「……奈緒の髪の毛ってふわふわしてて、サラサラしてて、あったかいよな」

奈緒「いや、感想なんか聞いてねぇし……もういいや」

もふもふもふもふ……

P「……」(チラッ)

奈緒「……」

ぺらっ……ぺらっ……

P「……」

P「『ジューンブライドはもう古い! 秋の結婚事情特集!』」

P「……って、奈緒。何読んでるの?」

奈緒「……」

奈緒「……ゼクシィ」
7 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:23:22.56 ID:s6IneFHO0
P「……」

P「……マジかよ」

奈緒「……悪いかよ」

P「奈緒。誰かと結婚するのか?」

奈緒「す、するわけないだろ」

P「安心した」

奈緒「机の上に置いてあったからちょっと読んでみたんだけどさ……やっぱり憧れるんだよな……ウェディングドレスって」

P「奈緒も女の子だな」

奈緒「まーな」

P「可愛いなー」

奈緒「……うるさい」
8 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:23:51.48 ID:s6IneFHO0
P「ところで誰が机の上に置いたんだろうな?」

奈緒「さあ? 割と定期的に置いてあるぞ」

P「んー?」

奈緒「不思議だな。この事務所で結婚を考えてるやつなんていないのに」

P「フシギダナー」
9 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:24:23.76 ID:s6IneFHO0
(少しして)

パタン

奈緒「読書おーわり」

P「もふらせろー」

もふもふもふもふ……

奈緒「いや。アンタはさっきから無許可で触ってるだろ」

P「許可をおくれ」

奈緒「断る」

P「ひどい」

もふもふもふもふ……
10 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:24:55.52 ID:s6IneFHO0
奈緒「人の言うことを聞かない奴に触らせるわけないだろ。まったく」

P「ごもっともで」

奈緒「これに懲りたら反省しろよなっ」

P「はい」

もふもふもふもふ……

奈緒「……あれ?」

P「どうした?」

奈緒「あたし。何か凄い変なことを言ってなかったか?」

P「気のせいだろ」

もふもふもふもふ…

奈緒「そっか」

P「それより奈緒。ほっぺた触っていい?」

奈緒「……は?」

P「モチモチしてそうだから是非触ってみたい。許可を」

奈緒「……ヤダ」
11 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:25:29.16 ID:s6IneFHO0
P「嫌なのか?」

奈緒「だって……なんか恥ずかしーだろ」

P「なるほど」

ツンツン…ぷにぷにぷにぷに

奈緒「なぁ。プロデューサーさんは『自制』って言葉を知らないのか?」

P「知っているとも」

奈緒「実行しろよ」

P「奈緒」

奈緒「ん?」

P「ぷにぷにしててすごく良いぞ」

奈緒「知るか。ばかっ」
12 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:25:57.02 ID:s6IneFHO0
だきっ……ぎゅっ……
ツンツン…ぷにぷにぷにぷに

P「奈緒の肌は綺麗だなー」

奈緒「うるさい。触るな。抱き寄せるな」

P「後で膝枕してやるから」

奈緒「……」

奈緒「……じゃあ、ちょっとだけだぞ」

P「さすが奈緒。優しい。可愛い」

奈緒「……っさい。さっさと触れよ」

P「ん」

ツンツン……ぷにぷにぷにぷに

P「素晴らしい」
13 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:26:28.04 ID:s6IneFHO0
うにーん……びょんびょん

奈緒「……あのひゃー」

P「ん?」

奈緒「ほっぺをびょんびょんふゆのひゃめてくんないかひゃー」

P「『ほっぺをびょんびょんするよをやめてくんないかなー』で合ってる?」

奈緒「うん」

P「当たったぜ。ふぅー」

びょんびょんうにーんびょーん

奈緒「わふぁってないふぁろ!!! ふろふぅーはんは!!!」

奈緒「ふにぃー!」(ぷんすか)
14 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:26:54.32 ID:s6IneFHO0
(少しして)

奈緒「ん。じゃあ約束通りしてもらおうか」

P「何を?」

奈緒「おーい。とぼけてんなよ」

P「何を約束したっけ?」

奈緒「……だから膝枕」

P「そんなこともあったな」

奈緒「……約束したろ?」

P「でも、なんか疲れたなー」

奈緒「……もういい……じゃあ、やんなくていい」(ぷいー)
15 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:27:26.41 ID:s6IneFHO0
P「ごめん。冗談。奈緒。本当は覚えてた。すごく覚えてた」

奈緒「うるさいっ。意地悪するアンタなんて嫌いだっ」(ぷいー)

P「奈緒。好きだー」

奈緒「……っさい」

P「奈緒。可愛いぞ」

奈緒「……ばかっ」

P「膝枕させて」

奈緒「……」
16 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:28:06.11 ID:s6IneFHO0
P「お願いします。膝枕させてください。可愛い奈緒様」

奈緒「……」

奈緒「し、仕方ないな……特別だぞ?」

P「有難き幸せ」

ぽすっ

奈緒「……」

P「……」
17 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:28:48.27 ID:s6IneFHO0
奈緒「……あのさ」

P「うん?」

奈緒「か、髪の毛とか触っていいぞ……今だけ……特別に……」

P「やったー」

もふもふもふもふ……

奈緒「え、遠慮ねぇなぁ」

P「奈緒の髪の毛が触りたいんだもの」

奈緒「……そっか……えへへ……」

P「ほっぺも触っていい?」

奈緒「つつくなら嫌だ」

P「えー」

奈緒「……優しく撫でるならいいぞ」

P「わーい」
18 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:29:19.92 ID:s6IneFHO0
なでなで……スリスリ……

奈緒「……ん♪」

P「心地好さそうだな」

奈緒「……別に♪」

P「やめる?」

奈緒「続けろー」

P「はーい」

奈緒「プロデューサーさん」

P「ん?」

奈緒「……こうしてる時間は好きだ」

P「そっか」

奈緒「……えへへ♪ あんま顔見んなよ♪」

P「可愛いんだもの」

奈緒「アンタそればっかだなー……♪」
19 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:29:54.82 ID:s6IneFHO0
P「もう結婚しようぜー」

奈緒「……」

奈緒「それは無理」

P「無理なのか」

奈緒「無理だろ」

P「なんで?」

奈緒「まだ高校生だし。卒業しないと……」

P「……」

奈緒「……」

P「卒業した後は?」
20 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:30:30.53 ID:s6IneFHO0
奈緒「……」

P「……」

奈緒「……OK」

P「じゃあ。卒業したらな」

奈緒「……ん///」

むぎゅー

終わり
21 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/11(水) 21:31:18.48 ID:s6IneFHO0
以上です
お読みいただきありがとうございました

奈緒と奈緒奈緒するだけの話が書きたかったんです
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 21:31:50.79 ID:J+8/715Co
おつ
奈緒かわいい
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 22:54:26.42 ID:HQQXzRwDO
奈緒はかわいいからな

では柚にいちごパスタを食べさせるとするか
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 03:19:07.24 ID:a7HDyQBxo
なんだよ付き合ってんのかよと思いながら読んでたら
結婚してたでござる
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 06:48:04.12 ID:8RFKIR8po
(素直)クール力の高い奈緒だな
気に入った
26 : ◆hAKnaa5i0. [sage]:2017/10/12(木) 08:24:40.71 ID:fKQuQfdL0
のそっ……(>>23の家にいちごパスタを郵送する音)
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 10:03:24.26 ID:GZ1c9wJY0

流石(個人的)デレマス界もふもふ杯優勝者は一味違うな
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