志希「ラブリーチャーミー! 『ワルニナール(悪になる)』だよ♪」

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1 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:01:55.20 ID:fKQuQfdL0
志希博士の薬シリーズ第15弾。今作は飲んだ人が「悪」になる薬です。

悪になるといっても「悪人」になるわけではありません。ちょっぴり「悪い子」になる程度のものです。

いつも通りアイドルたちとイチャコラするだけのコメディですが、またしばらくの間、お付き合いいただけると嬉しいです。
始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507813314
2 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:02:47.65 ID:fKQuQfdL0
(志希ラボ・雨の日の夜)

ザァァァァ……
ゴロゴロ……ビカーン!

志希「……麗奈様。本日は貴方様の才能を見込み、お呼び出しした所存でございます……」

志希「物怖じしない胆力……怒られてもめげない忍耐力……まさに比類なき輝きを放つダイヤのごとき悪の華であると思います……」

麗奈「フフフ……なんか難しいこと言っててよくわからないけど、このレイナサマの才能を見抜いたことだけは褒めてあげる」

志希「光栄でございます……」

志希「そこで本日は麗奈様の協力を得て、私の新薬を開発したいのでございますが……お願いできますか?」

麗奈「……」(ニヤリ)
3 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:03:29.89 ID:fKQuQfdL0
麗奈「志希。アンタの態度は少しだけ認めてやってもいいわよ」

志希「ありがたき幸せ」

麗奈「でも……そう簡単に私が『YES』と言うとでも思ったのかしら!」(バーン)

志希「……」

麗奈「アーッハッハッハ! 期待させておいて断る! それこそがこのレイナサマの流儀よ!」

志希「ちょっと失礼♪」

麗奈「ん?」

こしょこしょ……(こよりで鼻をくすぐる音)

麗奈「ふぇっ……へくちんっ!!」

志希「オッケー。『悪』のDNA採取完了〜♪」
4 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:04:07.09 ID:fKQuQfdL0
麗奈「な、なんなのよっ! いきなりっ!」

志希「ありがとう、麗奈ちゃん。もう帰っていいよ♪」

麗奈「はぁー!? アンタねぇ。好き勝手なこと言ってるとただじゃーーー」

志希「じゃあ、またね〜♪」

バタン!

麗奈「あ、ちょ! まだ話は終わってないわよっ! 部屋の鍵閉めんなー!!」

麗奈「うわぁーん!!」

(しばらくして)

ボンッ!

志希「かんせーい♪ ワルニナールだよ♪」
5 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:04:56.10 ID:fKQuQfdL0
ケース1. 島村卯月

TV《悪い女で気になる彼を誘惑しちゃおう! というわけで、Free-school,TVの時間でした。また来週!》

TV《この番組は346プロダクションの提供でお送りしました》

〜♪(CM)

卯月「なるほど。今秋のトレンドは『悪い子』なんですね……」

卯月「……悪い子というのはよくわかりませんが、ハロウィンであるような『悪戯っ子』のようなことなんでしょうね」

卯月「悪戯っ子……悪い子……」

卯月「……」

卯月「うーん、何も思いつかないです。私にはちょっとハードルが高いのかな……?」
6 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:05:38.24 ID:fKQuQfdL0
にゅっ

志希「ふふふ〜♪ 悩めるおねーちゃんにいい薬がありますぜー♪」

卯月「う、うわぁ! 志希ちゃん!?」

志希「おっはよー。卯月ちゃん♪」

卯月「き、聞いてたんですか!?」

志希「うん。卯月ちゃん、悪い子になりたいんでしょー?」

卯月「えっと……なりたいというか、できればなってみたいと言いますか……」

志希「ふっふっふ。そんな卯月ちゃんにピッタリのお薬があるよー♪」
7 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:06:53.53 ID:fKQuQfdL0
テッテレー♪(わさび版ドラえもんの道具を出すときのBGM)

志希「ワルニナールゥ〜♪」

卯月「……何ですか? このコーラのように真っ黒い液体は?」

志希「美味しいよ♪」

卯月「いえ、味はどうでもいいんです」

志希「卯月ちゃんの望み通りの悪い子になれるよ♪」

卯月「……本当なんですか?」

志希「うん♪ 効果は保証するよー♪」

卯月「……」
8 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:07:19.45 ID:fKQuQfdL0
志希「大丈夫♪ 犯罪とか本当に悪いことはしないようになってるからさ♪」

卯月「うーん……」

卯月「で、では……ちょっとだけ飲んでみますね」

志希「♪」

くぴくぴくぴくぴ……

志希「おっ。いい飲みっぷり♪」

卯月「ぷぅ……」

ボンッ!

卯月「……私は悪い子♪」

志希「さてさて、お楽しみの時間だにゃ〜♪」
9 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:08:21.34 ID:fKQuQfdL0
(しばらくして)

カチャ……

P「おはよう。卯月もう来てるだろー?」

P「……」

シーン

P「……ありゃ。いつもならもうとっくに来てるはずなのに……珍しいな」

卯月「……♪」(こっそり)

P「仕方ない。少し待つか」

P「どっこいしょ……はぁ。やっぱり事務所のソファは座り心地がよい」

ヒョコっ

卯月「……♪」(こっそり)

P「卯月そろそろ来るかなー」

卯月「♪」
10 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:09:43.11 ID:fKQuQfdL0
パッ

卯月「だーれだ♪」

P「……わぉ」

P「いきなり目隠しをされてしまったが声だけでわかる。一発で当てて見せよう」

P「ずばり……卯月だ!」

卯月「さて、プロデューサーさんの答えは当たってますかね〜♪」

P「当たってると思うなー」

卯月「正解は……じゃかじゃかじゃー……じゃん!」

P「どうだ」

パッ……!
テッテレー♪
11 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:10:15.97 ID:fKQuQfdL0
卯月「おめでとうございます♪ 島村卯月でした〜♪」

P「やったー。正解だー」

卯月「おめでとうございます♪ パチパチ〜♪」

P「景品はあるのかな?」

卯月「はい♪ プロデューサーさんのためのとっておきのご褒美があるんです♪」

P「それは楽しみだ」

卯月「では……失礼しますね♪」

P「ん?」

だきっ……ぎゅっ……

卯月「えへへ……5秒間のハグですよー♪」

P「」
12 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:10:47.52 ID:fKQuQfdL0
卯月「いーち……にーい……さぁーん……しーーー…………♪」

卯月「……ーーーぃ」

卯月「…………ごぉーーー…………」

卯月「ぉーーー……」

卯月「……」

卯月「……」

卯月「……」

卯月「…………ーーーお♪」

卯月「はい。おしまいでーす♪」

P「」
13 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:12:20.00 ID:fKQuQfdL0
卯月「……あれ? プロデューサーさんどうかしましたか♪」

P「……不意打ちで『幸せ攻撃』を食らったら、誰だってショートするよ。驚いたよ」

P「というか、明らかに5秒じゃなかったし。1分弱あったし」

卯月「えへへ♪ プロデューサーさんにだけちょっぴりサービスですよー♪」

P「待って。その言い方だと、他の人にもハグとかしてるのかい?」

卯月「どうでしょう♪」

P「待て待て待て。誰これ構わずこんなことしてるならゆゆしき事態だ。やめるんだ卯月」

卯月「んー……どうしてプロデューサーさんに指図されなきゃいけないんですか♪」

P「いや、だって、まずいだろ」

卯月「……言われたら逆にやってみたくなっちゃいました♪」(にこり)

P「待て。駄目だ」
14 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:13:07.34 ID:fKQuQfdL0
卯月「やめてほしいんですか?」

P「うん」

卯月「だったら……私の言うことをひとつ聞いてくれませんか?♪」

P「……な、何を要求するつもりだ?」

卯月「プロデューサーさん。YESかNOではっきり返事をください♪ 言うことを聞いてくれるんですか?♪」

P「……」

卯月「YESって言ってくれなきゃ、私……プロデューサーさん以外の人にもハグしちゃうかもです♪」

卯月「トリック orトリートならぬ、YES orハグ、ですね♪」

卯月「さあ、答えを♪」

P「……」

P「い、YES……」

卯月「えへへ……プロデューサーさんは私が誰かに抱きついてるのを見るのが嫌なんですね〜……♪」

卯月「仕方がないので……誰かにハグするのはやめてあげます……♪」(にっこり)

P「」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 22:13:42.66 ID:qV6JHfpDO
悪い子はいちごパスタの刑だな


連帯責任で柚も食べさせないと
16 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:13:55.21 ID:fKQuQfdL0
P「(待て……な、なんか卯月の様子が明らかにおかしいぞ)」

P「(まるで人格が変わってしまったよう……な)」

P「……」

P「卯月。さっきここに志希来なかったかい?」

卯月「来ましたけど、それが何か?」

P「またアイツ(志希)の仕業か!」

卯月「?」

卯月「よくわかりませんが……約束通り、私の言うことを聞いてくださいね。プロデューサーさん♪」

P「ひぃーん」
17 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:14:55.70 ID:fKQuQfdL0
卯月「……では、どうしましょう」

P「……あ、あんまりヤバいのはやめておくれ?」

卯月「……♪」(ピーン)

P「あ、いま。すごく悪そうな笑顔になったそ。俺は見たぞ」

卯月「まさかそんな♪」(ニコニコ)

P「待って。無邪気な笑顔が怖い。満面の笑みが怖い。テラーオブスマイル。恐怖の笑顔。とても怖い」

卯月「♪」

ズイッ

P「……おぅ」
18 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:15:36.86 ID:fKQuQfdL0
卯月「じゃあ……プロデューサーさん♪」

P「は、はい」

卯月「お姫様抱っこをして私の顔を5分間ジッと見つめてください♪」

P「」

卯月「あれ? 返事が聞こえませんよ?」

P「ご、5分は長くないカナー」

卯月「なるほど。1時間コースをご所望ですか♪」

P「5分間見つめさせてください」

卯月「はい♪」

P「では」

卯月「あ。待ってください」

P「ん?」

卯月「目を少しでもそらしたら。その度に10分間延長ですからね?」

P「」

卯月「それから優しく抱きしめてください♪」(ニコニコ)

P「」

卯月「さて……では、始めましょうか♪」
19 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:16:25.29 ID:fKQuQfdL0
(少し広い場所に移動)

P「抱っこを始めます。ストップウオッチの用意を」

卯月「はい。よろしくお願いします♪」

P「よいしょ」

ひょいっ……だき

卯月「わっ♪」

P「……」(ジッ)

卯月「……では、スタートです♪」

P「OK」(ジッ)

ピッ(計測開始)

卯月「……」(ジッ)

P「……」(ジッ)

卯月「……」(ジッ)

P「……」(ジッ)

卯月「……」(ジッ)

P「……」
20 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:17:12.09 ID:fKQuQfdL0
P「……う、卯月さん?」

卯月「はい?」

P「あの……多少恥ずかしさを感じるのですが」

卯月「えへへ……私はプロデューサーさんと見つめあえて嬉しいですよ♪」

P「……ぐぅ」

卯月「あ。いま目を」

P「逸らしてない!」

卯月「……」(ジーッ)

P「……あぅ」

卯月「……本当に逸らしてないと、私の目を見つめながら言えますか♪」(にっこり)

P「……ゴメンナサイ」

卯月「10分追加ですね〜♪」

P「ひーん」
21 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:17:53.48 ID:fKQuQfdL0
(30分後)

P「……卯月」

卯月「はい?」

P「なんか卯月の目をジッと見すぎてクラクラしてきたよ」

卯月「……私の目を見るのは嫌ですか?」(シュン)

P「ち、違う! そういう意味じゃなくてな」

卯月「よかったです♪ ならもーっと見てくださいね♪」(にっこり)

P「あぅ」

卯月「あ。いま目を」

P「逸らしてーーー」

P「……」

卯月「して?♪」

P「ゴメンナサイ。逸らしました」

卯月「えへへ……♪ また10分追加ですね〜♪」

P「ああああああああああ」
22 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:18:24.18 ID:fKQuQfdL0
卯月「あと1時間。頑張りましょう♪」

P「……卯月。それは受け入れるけどさ、お姫様抱っこは腕が疲れてきたよ」

卯月「では、ソファで膝枕してください♪」

P「……」

P「膝枕で顔を見つめるのって距離が近くない?」

卯月「抱っこしててもいいですけど」

P「膝枕するぅ〜」

卯月「はーい♪」
23 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:19:15.04 ID:fKQuQfdL0
【1時間後)

卯月「プロデューサーさんの膝枕って心地いいですね〜♪」

P「卯月の顔は可愛いなー」

卯月「ありがとうございます♪」

P「ずっと見てられるなー」

卯月「……」(にっこり)

P「……ああああああ」(浄化しそうな悲鳴)

卯月「目を逸らしたら嫌ですよ♪」

P「……お、おっけぃぃぃ」

卯月「……♪」(ジッ)

P「可愛いぞぉぉ!! 卯月!!!」(ジッ)

P「そして頑張れ俺ぇぇ!!!」(ジーッ)
24 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:19:58.76 ID:fKQuQfdL0
(2時間後)

P「」

卯月「お疲れ様です。プロデューサーさん♪」

P「卯月は可愛い。卯月は可愛い……」

卯月「あらあら……プロデューサーさん。こっちを見て話してくれないと嫌ですよ?」

P「もう一生分くらい卯月を見つめてたよ。とんでもなく可愛かったよ。可愛さがゲシュタルト崩壊するくらい可愛かったよ」

卯月「♪」

P「でも……ち、ちょっぴりキツかったかな」

P「」

パタリ

卯月「あら。倒れちゃいましたね♪」
25 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:20:25.13 ID:fKQuQfdL0
卯月「……」

スッ……チュッ♪

卯月「えへへ……首筋に跡を付けちゃいました……♪」

卯月「他の人が見たら……どうなるんでしょうかね♪ 楽しみです♪」

ぎゅーっ♪

卯月「ね♪ プロデューサーさん……♪」

P「」

ケース1. 島村卯月 end
26 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:20:59.31 ID:fKQuQfdL0
(しばらくして)

プシュゥゥゥ(薬の切れる音)

卯月「あれ……私は何を?」

P「」

卯月「って、プロデューサーさん!? どどど、どうしたんですっ!? 幸せそうな表情で倒れて!?」

卯月「プロデューサーさん! プロデューサーさんさんってば!」

ユサユサ

P「……えへへ。卯月は可愛いなー」

卯月「起きてくださーい!」
27 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:21:44.47 ID:fKQuQfdL0
カチャ

凛「おはよう。プロデューサーいる?」

卯月「り、凛ちゃん! 大変です! プロデューサーさんが気を失ってるんです!」

凛「えっ? 何かあったの?」

卯月「わ、わかりませ〜ん!」

凛「……ちょっと見せて。寝てるだけかもしれないけど、一応、119番の準備を」

卯月「は、はい!」

凛「……この前、学校で習った救命講習が役に立ちそうだね」

キュッ(腕枕する音)
28 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:22:28.07 ID:fKQuQfdL0
凛「まず、脈は正常……心臓も動いていて……瞳孔も問題なし、と」

凛「だらしない表情は置いておいて……他に異常は……」

凛「……あれ?」

【首筋のキスマーク】

凛「……ふーん」

P「う、うーん……」

凛「……」

P「はっ! ここはどこだ! もう卯月と見つめ合わなくていいのか!」(ガバッ)

卯月「え?」

凛「……」
29 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:23:43.65 ID:fKQuQfdL0
凛「……ふーん。2人で見つめあってたんだ?」

卯月「ち、ち、違いますよ!?」

P「ん? り、凛?」

凛「おはよう。プロデューサー」

P「お、おはようございます?」

凛「……プロデューサー。卯月」

P「……はい」

卯月「は、はい」

凛「……詳しく話を聞かせてくれるよね?」(ゴゴゴゴ)

卯月「ヒィィィィィ!!!」(ガクブル)

P「ヒィィィィィ!!!」(ガクブル)

【必死に弁解して怒りを鎮めました】
30 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:24:18.53 ID:fKQuQfdL0
休憩しまむら
31 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:27:26.24 ID:fKQuQfdL0
それから可愛い可愛い柚をいじめた>>15にはありすのティーパーティの招待状を送ります。いちごに溺れて果てろ。

https://i.imgur.com/MzNcUgv.png
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 22:29:42.06 ID:0kgEubY4o
???「こがぁな美味いパスタ喰ったの初めてじゃ!誰じゃ作ったのは?」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 22:29:57.74 ID:o9FRJVNSO
なんだかんだと聞かれたら
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 22:30:50.81 ID:o9FRJVNSO
>>31
くっさ
35 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 22:31:52.09 ID:fKQuQfdL0
>>33
答えてあげるが世の情け

はい。それがタイトルの元ネタです。
この前久しぶりにその口上を使っていたらしいですね。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 22:52:32.06 ID:gJv+WUxp0
前に作ったイタズラッコニナールとの違いは?
37 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/12(木) 23:22:57.43 ID:fKQuQfdL0
>>36
イタズラッコ→「飲んだ人が悪戯をしたくなる薬」
ワルニナル→「自分は悪い子だと思い込むようになる薬」

という違いがあります。

「自分は悪い子だから」今回の卯月は悪戯に走りました。
「自分は悪い子だから」→「何をする」の部分はアイドルによって変わります。全員が悪戯をするわけではありません。

イタズラッコの場合、飲んだ子は問答無用で悪戯に走ります。

というざっくりしたイメージで書いてます。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 23:31:26.53 ID:XubEnGHEO
イタズラッコニナールの時も思ったけど悪戯なのかコレ
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 01:33:13.49 ID:rOAUBWnOO
卯月が悪くなったらへそ下を満たすようになるんじゃ
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 01:35:14.99 ID:HZoe6VapO
いちごパスタの風評被害
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 12:49:13.03 ID:MV1SN/pDO
つまり

あずき
「柚ちゃんにいちごパスタを食べさせる大作戦!」

穂乃香
「いつもぴにゃをいじめているからおしおきでいちごパスタを食べさせる」

の流れですな
42 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 19:57:26.22 ID:QAaUpYjA0
ケース2. 森久保乃々

(事務所・Pの机)

志希「のーのちゃん♪」

ヒョッコリ

乃々「し、志希さん……? 机の下に来るなんて珍しいですね……? というか、初めてなんですけど……」

乃々「でも、もりくぼなんかに何か用事があるはずありませんし……さ、探しているのはまゆさんか輝子さんじゃないですか……?」

志希「ううん。今日は乃々ちゃんに用があって来たんだー♪」

乃々「わ、私に……ですか?」

志希「うん♪」

乃々「……私に用があると言ってくれるのは嬉しいんですけど……もりくぼには何かできるとは思えないですし……お話も苦手ですし……」

志希「だーいじょーぶ♪ このジュースを飲んでもらうだけだから〜♪」

コトリ
43 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 19:58:09.72 ID:QAaUpYjA0
乃々「……ジュース?」

志希「ジュース♪」

乃々「……真っ黒なジュース?」

志希「ジュース♪」

乃々「……す、すみません……人からジュースを貰えて嬉しさMAXなんですけど、同時に怪しさMAXなんですけど……」

乃々「怪しさの塊なんですけど……」

志希「液体だから大丈夫だよ♪」

乃々「液体とか固体とか、そ、そういう話ではなくてですね……」

志希「飲もっ♪」

乃々「ご、強引……」

志希「レッツトラーイ♪」

乃々「む、むぅりぃー……」
44 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 19:58:43.90 ID:QAaUpYjA0
(少しして)

乃々「ち、ちょっぴりだけですよ?」

志希「うん♪」

乃々「では……」

ゴクゴク...ボンッ!!

志希「♪」

乃々「……」

乃々「……ふふふ……もりくぼは悪い子になってしまったんですけど……♪」

志希「成功♪」
45 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 19:59:18.31 ID:QAaUpYjA0
(事務所)

乃々「くくく……いまのもりくぼは人生で一番わるくぼなんですけど……」

乃々「もりくぼは悪い子なので、悪いことをして平気な子なんです……!」

乃々「……」

乃々「でも……悪いことって何をすればいいんでしょう……?」

乃々「もりくぼはお友達にいぢわるなんてできませんし……ものを盗んだり、人に嫌な思いをさせるのは嫌ですし……」

乃々「……ひとりで考えていても駄目ですね。聞いてみましょう」
46 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 19:59:50.69 ID:QAaUpYjA0
(少しして)

乃々「というわけで聞きに来たんですけど……」

P「ほー」

P「……乃々は悪い子になりたいの?」

乃々「いえ……もりくぼはすでにわるくぼなので、わるくぼとして何をしたらいいのか教えてほしいんですけど……」

P「ナニソレー」

乃々「お、教えてくれないと……」

P「ないと?」

乃々「……こ、今度、プロデューサーさんが机でお仕事をしている時に……脚をツンツンしますよ……?」

P「……」
47 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:00:23.47 ID:QAaUpYjA0
乃々「くくく……わるくぼの本気の脅しです……お仕事の邪魔をされるのは嫌でしょう」

乃々「やめて欲しかったら……素直に要求に応じて欲しいんですけど?」ドヤ

P「断る」

乃々「そうでしょう、そうでしょう……って、えぇ……!?」

P「ツンツンしてもあんまり気にならない」

乃々「そ、そんな……!」ガ-ン

P「ガーンじゃないよ。当たり前だよ。可愛いだけだよこのー」

ワシャワシャワシャワシャ

乃々「あ、あぅぅぅ……髪の毛をわしゃわしゃするのはやめてほしいんですけど……」

P「はっはっは」

ワシャワシャワシャワシャ

乃々「へ、へるぷみぃー……!」
48 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:01:31.50 ID:QAaUpYjA0
(少しして)

P「志希から何か飲み物もらわなかった?」

乃々「もらいましたけど……それが何か?」

P「なるほど。エリート机引きこもりんの乃々がここまでやってきた理由がわかったよ」

乃々「?」

乃々「と、とにかく。もりくぼが真のわるくぼになるためには……悪いことを教えてもらうことが必要なんです……多分」

乃々「だから、教えてくれないと……悪いことをしてしまうんですけど……!」クワッ!

P「可愛い」

スッ...プニプニプニプニプニ

乃々「あ、あぅぅ……ほ、ほっぺたを高速でプニプニしてほしくないんですけどぉ……」

P「乃々のほっぺはモチモチしてるなー」

乃々「……ひぃぃ……い、いぢめないでほしいんですけど……」

P「悪なら自分でなんとかしなさい」

乃々「あぅぅ……むぅりぃー……」

P「頑張れ。頑張れ」

乃々「あわわわわわ……」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/13(金) 20:02:18.09 ID:QAaUpYjA0
(少しして)

シクシクシク

乃々「ひどいんですけど……無防備なもりくぼを突っついていぢめて……もりくぼは心に深い傷を負ってしまいました……」

P「ごめんよ。乃々」

乃々「謝っても許しませんけど……許してほしいですか?」

P「うん」

乃々「だったら……悪いことを教えてください……」

P「……」

P「(少しいやらしい意味に聞こえるのは俺の心が汚れているからだろうか)」

P「まあ。いいだろう。俺の特訓についてこい。乃々」

乃々「や、やってやりますよ……」

P「わるくぼはいつもより前向きだなぁ」

乃々「ふふふ……ハードラックとダンスっちまうんですけど」
50 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:03:09.22 ID:QAaUpYjA0
(少しして)

P「さて。乃々は『悪いヤツ』といったら何を思い浮かべる?」

乃々「え、ええと……」

P「その通り。バイキンマンだな」

乃々「まだ何も言ってないんですけど……」

P「バイキンマンは悪の代表だ。老若男女。誰が見ても悪だ」

P「つまりバイキンマンの真似をすればパーフェクトな悪になれる。そういうことだ」

乃々「……もりくぼ。アンパンマンなら『てんどんまん』が好きです」

P「ずいぶんとニッチなキャラが好きなんだな」

乃々「主役でないそれなりの存在感がいいんですね……」

P「なるほど。だが、心を鬼にしろ。てんどんまんのことは忘れるんだ」

乃々「……てんどんまん」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/13(金) 20:05:02.58 ID:QAaUpYjA0
参考画像


52 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:06:58.82 ID:QAaUpYjA0
P「では、バイキンマンになりきる練習を開始する」

乃々「は、はい」

P「まずはバイキンマンみたいに『はーひふへほー』と言ってみよう」

乃々「……それは何か意味が?」

P「すべてのことに意味を求めるな!」クワッ!

乃々「ひぃ……や、やりますよ」

P「じゃあ、さん。はい!」

乃々「は、はーひふへほぉ〜……」

P「……」

乃々「……」
53 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:07:24.42 ID:QAaUpYjA0
P「何かインパクトが足りないな」

乃々「ど、どうすればいいんですか?」

P「少し変えてみよう。『はひふへほ』ではなく『まみむめも』にするんだ」

乃々「は、はぁ……」

P「それから最後にもりくぼをつけて『まみむめもりくぼ!』と叫んでみるんだ」

乃々「ぷ、プロデューサーさん……もしかしてもりくぼで遊んでいませんか?」

P「そんなことないぞ。これこそが悪の道を進む正しい道なんだ」

乃々「……プロデューサーさんを信じます」

P「よし。では、はい!」

乃々「……」

スゥゥゥゥ...カッ!
54 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:07:56.36 ID:QAaUpYjA0
乃々「まーみむめ……もりくぼですけどぉぉぉ!!!!」

P「おー、ワルそう。ワルそう」

乃々「え、えへへ……♪」

P「順調にワルの道を進んでるぞ。もりくぼ」

乃々「ふふふ……私には悪の才能があるみたいです。自分が怖いんですけど……」

P「よーし。特訓を続けるぞー」

P「(こいつ可愛いな)」
55 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:08:47.51 ID:QAaUpYjA0
(特訓開始から2時間後)

P「よし。免許皆伝だ。乃々」

乃々「ふふふ……もりくぼも随分な悪になっちまったんですけど……」ワルッ!

P「では、そんなわるくぼにこちらを贈呈しよう」

スッ

【なめ猫免許証】

乃々「ありがとうございます……師匠」ワルッ!

P「はい。じゃあ、終わりー」パチパチパチ
56 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:10:05.71 ID:QAaUpYjA0
乃々「……あれ? 結局、わるくぼは何をすればいいんでしょう?」

P「悪いことをしたら他の人を悲しい気持ちにさせるだろ?」

乃々「は、はい」

P「だったらしないほうがいいな」

乃々「……ん? そ、それはそうですけど……何かおかしいような……」

P「大丈夫。乃々の悪いところは全部携帯のムービーで撮ってあるから。可愛いから」

乃々「え? 何が大丈夫なのかわからなーーー」

プシュゥゥ……(薬の切れる音)
57 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:11:05.12 ID:QAaUpYjA0
乃々「はっ! 私は今まで何を……?」

P「乃々ー。このムービー見るかい?」

乃々「何ですか……? もりくぼが映っているようですが……」

乃々「って……ん?」

ワルクボデスケド-!
マミムメモリクボデスケド-!
ラブリノノノメンチビ-ムデスケド-!
ナメネコ!

乃々「……な、な、な、なんなんですかコレはぁぁ……!」

P「可愛いな」

乃々「……け、消してくださぃぃぃぃ!!」

P「えー」

【必死の形相のもりくぼに負けて消しました】

ケース2. 森久保乃々 end
58 : ◆hAKnaa5i0. [saga]:2017/10/13(金) 20:12:56.84 ID:QAaUpYjA0
休憩しますけど
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