レッド「人見知りを克服しなくては…」

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 03:59:25.07 ID:l2ncr8wQ0
レッド「俺は奥で待ってるからがんばってね」

リーリエ「レッドさん、一つよろしいですか?」

レッド「一つと言わずにいくつでもいいよ」

リーリエ「…私がナツメさんのところにたどり着いたとき、どちらを応援しますか?

レッド「…リーリエだよ」

リーリエ「……」にこっ

パシャッ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 04:00:16.06 ID:l2ncr8wQ0
ナツメ「……」

ジムトレ1「ナツメさん、挑戦者来ましたよ」

ナツメ「……」

ジムトレ1「ナーツーメーさん!」

ジムトレ2「レッドさん来ましたよ」

ナツメ「!」ぴくっ

ナツメ「あ、あれ二人ともいつの間に…」

ジムトレ1「もしかして寝てました?」

ナツメ「寝てない寝てない!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 04:00:57.32 ID:l2ncr8wQ0
ナツメ「えっと…な、なんだったっけ?もう一回言って」

ジムトレ1(やっぱり寝てたか…)

ジムトレ2「レッドさんが来ましたよ」

ナツメ「レッドが!すぐ通して!」

ジムトレ2「…はーい」

ジムトレ1「レッドさん来ましたけど、挑戦者も来ましたよ」

ジムトレ1「仕事ですから挑戦者の方優先でお願いしますよ」

ナツメ「わかってるって」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:33:10.84 ID:94da/eoX0
ナツメ「どうしたの?なにかあった?」

レッド「ちょっと見たいものがあってね」

ナツメ「もしかして私?」

レッド「んー半分当たりだな」

ナツメ「じゃあもう半分は?」

レッド「もうそろそろ来ると思うよ」

ブンッ

リーリエ「……」

ナツメ「ああ…そういうこと」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:33:48.89 ID:94da/eoX0
ナツメ「……」

ナツメ「ようこそ挑戦者」

ナツメ「私がこのヤマブキジムのジムリーダーナツメ」

ナツメ「あなたのお名前は?」

リーリエ「リーリエです」

ナツメ「……」

ナツメ「リーリエちゃん、手加減しないからね」

リーリエ「はい!」

ナツメ「さあ始めましょうか」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:34:28.35 ID:94da/eoX0
ヤマブキジム外

女の子「……」こそこそ

女の子「ふぅ…」

女の子「へぇー、ここでのジム戦でもちゃんと教え子のバトル見るんだ」

女の子「見た目より真面目なのかな」メモメモ

???「見た目よりってそんな不真面目そうでもないけど」

女の子「正直あの人のことよくわかってないし…」

女の子「なんていうかまぁ…あれだから見た目の評価は低くなるのかな」

???「ふーん」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:35:10.18 ID:94da/eoX0
???「でも写真はいっぱい撮るんだね」

女の子「いいじゃん別に…」

女の子「ただ捨てるかもしんないけど」

???「えっ捨てちゃうの!?」

女の子「あの人が価値のない人だとわかればね」

女の子「今はただどんな人なのかって観察してるだけだから」

???「そんなこと言わず素直に渡すもの渡しちゃえばいいのに」

女の子「ダメ」

女の子「これは私にとって重要なことだから軽率にできないの」

女の子「わざわざこんな前に来たんだから」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:35:53.76 ID:94da/eoX0
女の子「さて、次はあの教え子の人を調べて…」ピッピッピ

???「あ、誰か来た」

???「わたし隠れるね」

女の子「えっそんな急に」

コトネ「ん?こんなところで何やってんの」

女の子「うひゃっ!?」

女の子「って…あっ…コ…コトネ…さん?」

コトネ「?」

コトネ「私のこと知ってるの?」

女の子「あ…な、なんとなく…」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:36:20.41 ID:94da/eoX0
コトネ「…なんか怪しいね」

女の子「そんなことないですよ」

コトネ「ここで何してたの」

女の子「何も…」

コトネ「何も?」

コトネ「こんなところでボーッとしてたっての?」

女の子「はい」

コトネ「……」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:37:03.25 ID:94da/eoX0
???(ねえねえこの人に渡してもらえば?)ひそひそ

女の子(ちょっとあんたは黙ってなさい)

コトネ「なんか言った?」

女の子「いえ、何も」

コトネ「うーん、やっぱり怪しいな」

コトネ「とりあえずナツメさんに言うか」

コトネ「ちょっと私と来て」

女の子「!」

女の子「そ、それは困ります!」

コトネ「言われたら困るのか、やっぱり何かしてたな」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:37:37.62 ID:94da/eoX0
女の子(今はまだ会うつもりはないからな…)

女の子「よし逃げよう」

コトネ「ん?」

女の子「出てきてカイリュー!」

コトネ「あっ待ちなさい!」

女の子「コトネさんごめんなさい、また今度!」

コトネ「……」

コトネ「行っちゃった」

コトネ「とりあえずナツメさんに言っとこ」

コトネ「久しぶりだな〜ナツメさん」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:38:11.47 ID:94da/eoX0
リーリエ「キュウコン、大文字です!」

キュウコン「コンッ!!」ボンッ

フーディン「フギャ」ぱたっ

リーリエ「や…やった…?」

リーリエ「やりましたよキュウコン!」

キュウコン「コーン(^^♪」もふっ

リーリエ「ぐう…っ」

リーリエ「が、がんばりましたね」なでなで
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:38:43.13 ID:94da/eoX0
コトネ「やったじゃんりーリエ」

リーリエ「コトネさん!いつの間に…」

コトネ「へへ、久しぶりだね」

ナツメ「リーリエちゃん、おめでとう」

ナツメ「これがヤマブキジムのジムバッジ、ゴールドバッジよ」

ナツメ「これで8つそろったね」

リーリエ「はい、ありがとうございます」

ナツメ「後はレッドからいろいろ言ってくれるわ」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/17(日) 01:39:11.05 ID:94da/eoX0
ナツメ「久しぶりねコトネ」

コトネ「はい」

ナツメ「あの子は大丈夫なの?」

コトネ「もう私が手伝わなくても普通に生活できるようになりましたからね」

コトネ「そうだ、私がここに来る前にジム覗いてた子がいたんですけど、何か知りませんか?」

コトネ「なんかめちゃくちゃ怪しかったんですよ」

ナツメ「…?」

ナツメ「さあ、知らないけど」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 02:46:39.18 ID:jnKtqpGro
おつおつ
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:31:35.98 ID:waFhue+b0
女の子「まさかあそこでコトネさんが現れるとは…」

女の子「わかんなかったの?」

???「そんなに予知とか得意じゃないし…」

???「わたしだって万能じゃないんだよ」

女の子「そう…じゃあ今度からは自分でやってみるようにする…」

女の子「特に練習とかしてないけどなんとかなるかな」

???「うん、その方がいいよ」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:32:13.86 ID:waFhue+b0
女の子「……」ピッピッピ

女の子「あ、わかった」

???「どういう出会いをすればいいか?」

女の子「違う」

女の子「あの人の教え子」

女の子「リーリエっていうんだ…」

女の子「あー…一、二回会ったことあるかな…」

女の子「私が会った時と全然雰囲気違うからわかんなかった」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:33:07.75 ID:waFhue+b0
???「まだ観察続けるの?」

女の子「始めたばかりだ、終わる理由がないよ」

???「普通に助けてあげればいいだけなのに」

女の子「嫌」

女の子「パパはあの人のこと信用してるかもしれないけど私はしてないもの」

女の子「どんな人かもわからずにやって、未来を変えてしまいたくない」

???「……」

???「そもそも君は本当にあの二人を助けたいのかい?」

女の子「……」

女の子「まだわからない」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:34:25.08 ID:waFhue+b0
???「……」

???「わからないというのならやめた方がいいよ」

女の子「どうして」

???「今までにもわたしの力を使って過去を変えようとした人はいた」

???「自分たちが望んだ世界にしたから喜ぶ者はいた」

???「けれどもそれと同じぐらい過去や未来が変わったことにより苦しむ者もいたんだ」

???「その人たちは自分が望んで世界を変えたんだ」

???「でも苦しんだ」

???「君は自分が望んでもいないのだからやるべきではないと思う」

???「望まずにやるべきではない過去改変」

???「セレビィ心の一句」

女の子「うるさい」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:34:53.51 ID:waFhue+b0
セレビィ「いやでもほんとだよ」

セレビィ「とくに今回の君の場合なんか今までなかったぐらい異常だもん」

セレビィ「間違いなく今までの誰よりも混乱して苦しむよ」

女の子「さっさと渡しちゃえとか言ってたの何だったの…」

セレビィ「それは君が観察とか言いながらも、心の底からそうしたいと考えてると思ったからで…」

セレビィ「わからないとかいうのならやめた方がいいよ」

女の子「……」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/24(日) 01:36:00.09 ID:waFhue+b0
セレビィ「わたしは気がつかなかったけど、あの生活に不満があったの?」

女の子「そんなわけない」

女の子「パパもママも兄弟たちもみんなやさしいし大好きだ」

セレビィ「じゃあなんでこんな過去を変えちゃうようなことしようとするのかな」

女の子「あの人たちにただ興味があったってだけ」

女の子「もしいい人だったら…」

セレビィ「どうするか決めるのはキミ自身だ」

セレビィ「でもキミの選択が必ずキミにとってイイコトになるとは限らないからね」

女の子「わかってるよ…」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:36:32.81 ID:waFhue+b0
夜・ナツメの家

ナツメ「リーリエちゃんはこれからどうするの?」

ナツメ「バッジを8つ集めたから、これでリーグに行くことができるけど」

リーリエ「ポケモンリーグですか…」

リーリエ「……」

リーリエ「カントーでは行かないことにします」

コトネ「えっ!もったいなっ!」

コトネ「なんでよリーリエ、せっかくバッジを全部集めたのに」

ナツメ「全てのトレーナーがリーグに行くために集めているわけじゃないの」

ナツメ「目的は人それぞれだからね」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:37:21.02 ID:waFhue+b0
コトネ「なるほど」

コトネ「じゃあリーリエの目的ってなんなの?」

リーリエ「目的は…そうですね、自分に自信をつけるためと言いますか…」

リーリエ「ポケモンリーグには行くつもりなんです」

リーリエ「ここではなくアローラのリーグなのですが」

コトネ「じゃあリーリエもうアローラに行っちゃうの?」

リーリエ「そう…ですね」

リーリエ「いつかはアローラへ行き、お母様のお手伝いをするつもりでしたから」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:37:57.09 ID:waFhue+b0
コトネ「そっか、やりたいことが決まってるっていいよね」

コトネ「がんばりなよリーリエ、またアローラに行ったらお会うね」

リーリエ「コトネさん…」

コトネ「んじゃ私帰りますね」

ナツメ「あれ、今日は泊まんないの?」

コトネ「はい、お母さんに今日帰るって言っちゃったんで」

コトネ「ずっと帰ってなかったですからね」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:38:50.87 ID:waFhue+b0
女の子「……」

セレビィ「覗きとは大胆だね」

女の子「ばれなきゃ問題ないって」

女の子「秘密道具いっぱいもってきたんだから対策は大丈夫」

セレビィ「でもそうやって油断すると失敗したりするんだよ」

女の子「私の作戦は完璧よ」

セレビィ「そいつはどうかな」

女の子「なに?」

セレビィ「この透明マント、小っちゃくない?」

女の子「え…?」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/24(日) 01:39:18.44 ID:waFhue+b0
女の子「これでよし」

女の子「さて観察の続きだけど…」

女の子「この人はまあ話してるけど、あの人は全然話さないな」

セレビィ「無口なんじゃないの?」

女の子「…だろうね」

女の子「……」

女の子「あの人何考えてるんだろ」

セレビィ「読んでみたら?」

女の子「そんなことできたらやってるっての」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 01:57:28.79 ID:wkyB0QnF0
翌日・クチバシティ

リーリエ「レッドさん、ナツメさんお世話になりました」

ナツメ「うん、アローラに行っても元気でね」

リーリエ「はい」

レッド「……」

ナツメ「ほら、あなたからも何か言ってあげないと」

ナツメ「一番弟子の旅立ちでしょ」

レッド「あー…うん…」

レッド「その、なんだ、あっちでも元気でな」

ナツメ「それさっき私が言った」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 01:59:00.13 ID:wkyB0QnF0
レッド「こういう時って何て言えばいいのかな…」

ナツメ「あなたは誰にも言わず黙って行っちゃうからね」

ナツメ「こういうのは慣れてないか」

レッド「それはもう昔のことじゃんか」

ナツメ「そうね、昔のことよね」

ナツメ「じゃあせっかくお別れの挨拶ができるんだから、よく考えて」

ナツメ「もう大人なんだし、ちゃんと考えたら出てくるよ」

レッド「……」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:01:41.40 ID:wkyB0QnF0
レッド「……」スッ

リーリエ「これは…?」

レッド「バトルサーチャー」

レッド「戦いたいトレーナーを見つけてくれる機械だ」

レッド「俺のお古で悪いけどちゃんと使えるから」

リーリエ「ありがとうございます」

レッド「俺とはまだ戦ってないでしょ」

レッド「また会うときまでに強くなりなよ」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:03:11.17 ID:wkyB0QnF0
レッド「それと…」

リーリエ「モンスターボール…?半分…」

リーリエ「どういうことですか?」

レッド「俺のお守り、リーリエにあげる」

レッド「俺が旅に出る前から大切にしてたものなんだ」

レッド「これがあったからチャンピオンまで、いや今まで無事だったのかもね」

レッド「俺はもう旅に出たりはしないからさ」

レッド「……」

レッド「えっと…無理はするなよ、たまには遊びに来いよな」

リーリエ「はい」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/27(水) 02:05:10.39 ID:wkyB0QnF0
女の子「……」

セレビィ「観察対象一人減ったね」

女の子「あのバトルサーチャーとモンスターボール…」

女の子「そうか…」

セレビィ「ねえ聞いてるの?」

女の子「リーリエさんは最初っから観察対象じゃないって」

女の子「あの人はいい人だってのはもう知ってるんだから」

女の子「私が見たいのはあの二人だけよ」

女の子「でもまあこれで今日からは家に二人だけか」

女の子「これでよりわかりやすくなった」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:05:45.80 ID:wkyB0QnF0
一週間後・ヤマブキシティ

セレビィ「ふわー…あ」

セレビィ「今日で…何日目だ」

セレビィ「まだ続けるの?」

女の子「まあね…」

セレビィ「写真いっぱい増えたねー」

女の子「うん…」

セレビィ「どうしたの?今日はやけにテンション低いね」

セレビィ「もう疲れた?元の時代に帰る?」

女の子「何言ってんの、これからよ」

セレビィ「これから?」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:07:01.58 ID:wkyB0QnF0
女の子「あの二人に接触するの」

女の子「一人になったところを狙ってね」

セレビィ「おおついに」

女の子「あっちの人はジムリーダーみたいだから行きの時間じゃ迷惑よね」

女の子「帰り道を狙うとして」

セレビィ「じゃあ男の方に行くわけだ」

女の子「そうなんだけど」

女の子「……」

セレビィ「なに?」

女の子「どういう出会いをしようか…」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:10:48.51 ID:wkyB0QnF0
――――――――――

女の子「そうだ、いいの思いついた」

セレビィ「思いついたはいいけど、あの人もういないよ」

女の子「えっ」

女の子「ど、どっち行ったの!?」

セレビィ「あっち」

女の子「追いかけるよ」

セレビィ「うん」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:11:34.17 ID:wkyB0QnF0
女の子「見つけたっ!」

女の子「おっと、そうだ」

女の子「セレビィ、あなたは戻ってないと」

セレビィ「ああ、そうだね」

セレビィ「一人で大丈夫?」

女の子「まかせなさい」

セレビィ「じゃあがんばれー」

女の子「うん」

女の子「……」

女の子「よし」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:12:09.89 ID:wkyB0QnF0
レッド「……」

女の子「あ、あのー…」

グリーン「おうレッド、買い物か?」

女の子「!!!!!!!!???????」ビクッ

女の子「……」サッ

レッド「?」キョロキョロ

グリーン「どうした?」

レッド「なんか今呼ばれた気が…」

グリーン「それ俺だ」

レッド「いや、お前じゃなくてさ」

レッド「……」

レッド「気のせいか」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 02:12:38.86 ID:wkyB0QnF0
女の子(もう…!せっかく話かけようと思ったのに!)

女の子(パパのバカ!)

女の子(パパがいたんじゃあの人に話かけられないじゃないの)

女の子「……」

女の子「……」

女の子「パパとあの人すごく仲が良さそうね…」

女の子「それでもあの人はあまり話さないけど」

女の子「……」

女の子「長いな」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 16:18:29.07 ID:RRnzb6Guo
グリーンの娘だと…
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:09:53.38 ID:m/SnlDFR0
セレビィ「まだなの?」

女の子「パパのせいでね」

セレビィ「あらーほんとだ」

セレビィ「見た目全然変わってないね」

女の子「まあたしかに…一目でわかる」

女の子「髪型のせいかな」

女の子「特徴的だし」

女の子「パパの昔の写真もあんな感じだったし」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:11:04.70 ID:m/SnlDFR0
グリーン「じゃな、バイビー」

レッド「ああ」

女の子「やっと行った」

女の子「バイビーってなによ…」

セレビィ「やっとだね、待ちくたびれたよ」

女の子「……」

セレビィ「どうしたの?行かないの?」

セレビィ「あ、そっか、わたしがいるから」

女の子「いやそうじゃない、気分が変わった」

女の子「方法を変える」

女の子「…よし」

女の子「あなたは戻ってて」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:12:41.92 ID:m/SnlDFR0
レッド(必要なものは全部買ったし帰るか)

レッド(今日はナツメの大好物だから喜んでくれるだろうな)

ドンッ

レッド「むっ…」

女の子「いったぁ〜、どこにめぇつけてあるいてやがんだこの!」

レッド(なんかぶつかられた…)

レッド(こんな小さい子なのに口悪いな…)

レッド(ただ…すごい不慣れな…普段こんな言葉使ってないんだろうな)

女の子「きいてんのかてめーこのやろー!」

レッド「あ、うん…」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:15:58.83 ID:m/SnlDFR0
レッド(どうしようかな…)

女の子「おいこら」

レッド「うん…あー…ご、ごめ…」

レッド「…!」

レッド「ナツ…メ…?」

女の子「む…」

女の子「違う!私の名前は…!」

女の子「あっ」

女の子(しまった、ナツメって名前で反応しちゃった)

女の子(せっかくの完璧な演技が)
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:17:26.49 ID:m/SnlDFR0
レッド「名前は…?」

女の子「くっ…きょ、今日のところは勘弁してあげる!」

女の子「さいならー!」ぴゅーん

レッド「……」

レッド「……」

レッド「…?」

レッド「なんだったんだ?」

レッド「…でもなんか…ちょっとだけナツメに似てたな」

レッド「そう、昔の…」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:19:29.10 ID:m/SnlDFR0
セレビィ「はぁ…何やってんの」

女の子「…つい」

女の子「一度の失敗ぐらいでくじけないよ私は」

女の子「あの人は今日のところはやめとくとして…」

セレビィ「次は女の人だね」

女の子「うん」

女の子「さすがに同じ方法じゃつまらないよね」

セレビィ「別にそこはどうでよくない?」

女の子「よくない!」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:21:19.01 ID:m/SnlDFR0
夕方

ナツメ「ん〜…今日もつかれた」

ジムトレ1「ナツメさんお疲れさまでーす」

ナツメ「お疲れ様、また明日ね」

ジムトレ1「はーい」

ナツメ「さて、私も帰ろ」

セレビィ「あ、出てきた」

セレビィ「今回はどういう出会いをするつもりなの?」

女の子「そうだな…ちょっと驚かせてみようか」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:24:16.25 ID:m/SnlDFR0
ナツメ「〜♪」

女の子「よし、ここから」

女の子「今だっ」ツルッ

女の子「ふぇ?」

女の子「うわっ!?」ドスンッ

女の子「いたたたたた…」

ナツメ「大丈夫?」

女の子「あっ…だ、大丈夫…です」

ナツメ「ほんとに?今上から落ちてきたけど…」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:26:41.22 ID:m/SnlDFR0
ナツメ「怪我はない?見せて」

女の子「い、いやほんとに…」

女の子「あっ」

女の子(そういえばパパはこの人超能力者だって言ってたな、それもかなりの)

女の子(てことは私の考えてることもバレちゃうのかな)

女の子(私もちょっとぐらい防げるけど…)

女の子(いやでもそんなことしたら怪しまれるよね)

女の子(って何もしてないから今のこの考え全部筒抜け!?)

女の子(ど…どうしよう…?)

ナツメ「ほんとに大丈夫?難しい顔してるけど」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:28:15.14 ID:m/SnlDFR0
ナツメ「やっぱりどこか痛むんでしょ」

女の子「ほ、ほほほほんとに大丈夫ですって」

ナツメ「嘘はよくないわよ」

ナツメ「私にはなんでもお見通しなんだから」

女の子「!」ドキッ

ナツメ「なんちゃって」

女の子(なんちゃって…って本当なの、わかんない)

女の子(私も人の考えが読むことができれば…)

ナツメ「そういうことは無理だけど今ので無事じゃないってはわかるから」

ナツメ「あ、やっぱり怪我してるじゃない」

女の子「えっ」

ナツメ「よかった、軽くすりむいてるだけみたいね」

ナツメ「これなら、サーナイト癒しの波動よ」

サーナイト「ハイ」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:28:54.21 ID:m/SnlDFR0
女の子「あ…ありがとうございます…」

ナツメ「他に痛むとこはない?」

女の子「は、はい…もうないです」

ナツメ「よし、立てる?」

女の子「はい…」

ナツメ「あれ?あなたなんだか…」

女の子「な…なにか…?」

ナツメ「なんだかちょっと昔の私に似てるなって思って」

ナツメ「まああなたみたいに表情を表に出すことはあまりなかったんだけど」

女の子(この人の昔のこと…)
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:29:51.40 ID:m/SnlDFR0
ナツメ「あ、ごめんね、急に変なこと言っちゃって」

女の子「いえ…」

ナツメ「それじゃあ、元気でね」

女の子「……」

女の子「あ、あの…」

ナツメ「?」

女の子(き、聞かなきゃ…この人のことについて少しでも…)

女の子「ありがとうございました…」

ナツメ「うん、今度からは気をつけるのよ」

女の子(…はぁ、聞けなかった)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/28(木) 01:30:24.19 ID:m/SnlDFR0
セレビィ「もう…だめじゃないの」

女の子「ま、まあ…最初っから本気を出そうとは思ってなかったわよ」

女の子「徐々に上げていくのが私なんだから」

セレビィ「だといいけどねぇ…」

女の子「何よそれ」

女の子「私だってやるときはやるのよ」

セレビィ「やるときはやるかぁ〜」

セレビィ「そんなの見たことないな」

女の子「っつ、この…」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 18:12:49.82 ID:zpk1cFZSO
マサキはどうなったんだ 別行動で家に帰ってるのか、あるいは事件に
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/29(金) 02:11:03.18 ID:roUb3dMj0
ナツメ「ただいまー」

レッド「おっかえりー」

レッド「ご飯にする?お風呂にする?それとも俺?」

ナツメ「……」

ナツメ「ふ…ふふっ」

ナツメ「どうしたの?今までそんなことしなかったじゃないの」

レッド「うーん、あまり面白くなかったか…」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/29(金) 02:11:47.88 ID:roUb3dMj0
―――――――――――

レッド「そういえば今日変わった子に会ったよ」

レッド「いきなり俺にぶつかってきて、なんか変な話し方で…」

レッド「なんだこの子って思ったら急にどっか行っちゃって」

レッド「あ、そうだ、その子昔のナツメにそっくりでさ、雰囲気が、だけど」

ナツメ「昔の私に…」

レッド「まあそれは別として今時の子って変わってるんだね」

ナツメ「ねえその子ってもしかして白い帽子に水色の服じゃなかった?」

レッド「あー…うん、たしかそう」

ナツメ「私もその子と会ったかも」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/29(金) 02:12:30.02 ID:roUb3dMj0
レッド「え、ほんとに?」

ナツメ「うん」

ナツメ「ただ、変な話し方ではなかったけど」

ナツメ「帰り道に突然上から落ちてきて、びっくりしたの」

ナツメ「軽いけがだったからすぐ治せたけど」

ナツメ「あの子、あんなところで何してたのかしら」

レッド「なんかいろいろ危ない子なんだな」

ナツメ「ええ、気をつけるようには言ったんだけど」

ナツメ「それにしても二人とも同じ日に同じ変な子に会うなんて、何か繋がってるのかな私たち」

レッド「そ…それぐらいよくあることじゃんか」

ナツメ「もう」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/29(金) 02:13:27.47 ID:roUb3dMj0
翌日

女の子「よし、今日もやるよセレビィ」

セレビィ「やるって何を?」

女の子「あの人たちと話すことに決まってるでしょ」

セレビィ「またやるの?」

女の子「誰が一回で終わるって言ったのよ」

セレビィ「でもどうせ明日も明後日もやるんだよね」

女の子「もちろん」

セレビィ「毎日会ってたりしたらあやしまれない?」

セレビィ「二日に一回とかにしたら?」

女の子「あー…たしかに、どうしようかな」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/29(金) 02:14:06.01 ID:roUb3dMj0
女の子「よしじゃあ、今日は二人に近い人の話を聞こう」

セレビィ「それなら昨日みたいに変な行動はしない方がいいよ」

女の子「どうして?」

女の子「ていうか変な行動なんてしてないし」

セレビィ「してたよ、十分」

セレビィ「まあ理由としてはあの二人の周りの人の前で変なことをすると噂がいろんなところに広がっちゃうと思うんだ」

セレビィ「だから行動には気をつけた方がいいよ」

女の子「なるほどね、わかった」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/29(金) 02:14:55.09 ID:roUb3dMj0
セレビィ「それで誰に話を聞くの?」

女の子「それは決めてる」

女の子「やっぱりまずはパパからよね」

女の子「あ、いた、しかも一人」

セレビィ「まるで全て知っているかのようなタイミング」

女の子「パパがそんなことわかるわけないでしょ」

女の子「行くよ」

女の子「じゃなかった、あんたは戻ってないと」

セレビィ「普通にがんばってね」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/29(金) 02:15:54.88 ID:roUb3dMj0
女の子「ねえパ…えふえっふんっ…」

女の子「あの、すいません」

グリーン「ん?」

女の子「ちょっとお尋ねしたいんですけど、この写真の人たちのこと知りませんか?」

グリーン(レッド?こっちはナツメの写真か…)

グリーン「…こいつら何かしたの?」

女の子「あ、えっと…た、助けてもらったんです」

女の子「それでまだお礼がちゃんと言えてなくて…」

女の子「あなたのお知り合いですよね」

グリーン「ふーん…」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/29(金) 02:17:17.62 ID:roUb3dMj0
グリーン「……」

女の子「……」

グリーン「へえ、そいつはよかったな」

グリーン「こいつらは俺の知り合いだ、俺から礼を言っといてやるよ」

女の子「あ…ありがとうございます」

グリーン「おう」

女の子「あの、この人たちってどんな人なんですか?」

グリーン「会って助けてもらったんじゃないのか?」

女の子「い、いや、一瞬だったんで…」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/29(金) 02:18:50.04 ID:roUb3dMj0
グリーン「……」

グリーン「じゃあ一瞬しか会ってないって言ってんのに、なんで写真なんか持ってんだ?」

グリーン「しかもこんな隠し撮りみたいなものを」

女の子「そ、それは…」

グリーン「それにこいつらのことを知りたがってるってことはよく知らないってことだろ」

グリーン「それなのに、なんで俺がこいつらと知り合いってわかったんだ?」

女の子「え、えっとぉ…」

グリーン「怪しいな」

女の子「えっ!そんなことないですよ!」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 02:21:33.38 ID:roUb3dMj0
マサキはただみんなに忘れられていて置いていかれました
無事に自宅に帰ることはできてますけど、今後の登場予定はありません
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 07:59:59.08 ID:HmaGJD8RO
マサキ…
更新おつです
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 01:55:14.40 ID:lSqcUvQd0
グリーン「どうなんだ?」

女の子「……」

グリーン「黙ってちゃわかんないだろ」

女の子(とりあえず逃げるか、これはまずいな)

女の子「逃げるよ!カイリ…」

グリーン「ピジョット!」

ピジョット「ピジョッ」シュッ

女の子「っ!」

グリーン「ごめんな、君があいつらに何をしようとしてるか知らんが疑いがあるためこうさせてもらう」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 01:56:21.13 ID:lSqcUvQd0
グリーン「とりあえずそのボールを仕舞いなさい」

女の子「…くっ」

女の子「はい、これでいい?」

グリーン「うん」

女の子「なーんちゃって」

女の子「こちょこちょこちょ」

ピジョット「!?…アハハハハハハハ」

グリーン「ピジョット!?」

女の子「へへーん、パパのポケモンの弱点なんか知り尽くしてるんだから!」

女の子「カイリュー!逃げるよ!」

ピューン

グリーン「パパ…?」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 01:56:57.28 ID:lSqcUvQd0
グリーン「っと、俺から逃げられると思うなよ」

グリーン「行くぜピジョット!」

ピジョット「オウ!」

ドヒューン

女の子「はあ…パパは失敗…」

ドギュウウン

女の子「!?」

グリーン「よう、また会ったな」

女の子「パ…パパ…!」

グリーン「…もう一つ聞きたいことが増えた」

グリーン「パパってなんだ?」

女の子「あっ…」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 01:57:25.33 ID:lSqcUvQd0
グリーン「……」

女の子「……」

グリーン「さて、どうしようか…」

グリーン「君、名前は?」

女の子「……」

グリーン「いいかげん俺の質問に答えてくれよ」

グリーン「仕方ない…ナツメのところに連れて行くか」

女の子「ナツメってまさか…」

グリーン「そっ、知りたがってただろ、直接会えるんだ」

グリーン「もっと喜べよ」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 01:58:05.33 ID:lSqcUvQd0
ヤマブキジム

女の子(やばい…せっかく一人のところを狙ってたのに…)

女の子(ほんとにパパは…)

グリーン「やっ、ナツメいるかな?」

ジムトレ1「はい、いますよー」

ジムトレ1「えーっと今は…あ、挑戦者もいないみたいですね」

ジムトレ1「こちらへどうぞー」

ジムトレ1「あれ?その子は?」

グリーン「何考えてるかわかんねえからナツメに見てもらおうと思ってな」

グリーン「いろいろ変なところがあるし」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 01:58:36.37 ID:lSqcUvQd0
グリーン「よっ」

ナツメ「なあに?こっちは一応仕事中よ」

グリーン「ちょっとお前にやってもらいたいことがあってな」

ナツメ「簡単なことならいいけど」

グリーン「お前なら簡単だよ」

グリーン「ちょっとこの子の考えてること読んでほしいんだ」

女の子「……」むすっ

ナツメ「あれ、あなた昨日の」

ナツメ「もう痛みはなくなった?」

女の子「…はい」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 01:59:24.85 ID:lSqcUvQd0
グリーン「…ってことなんだ」

ナツメ「なるほどね」

ナツメ「わかった」

ナツメ「何か変だと思ったけど、何を企んでいるの?」

女の子「な…なにも…」

ナツメ「……」

女の子(やばっ!)

ナツメ「!?」

ナツメ「超能力…?あなたいったい…」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 02:00:19.83 ID:lSqcUvQd0
ナツメ「まさか超能力者だとは…」

ナツメ「私の読心術を防ぐなんて」

グリーン「ん?じゃあ無理なのか?」

ナツメ「いや、できるけど、ちょっとかわいそうなのよね」

グリーン「かわいそうって何するんだよ」

ナツメ「あー、どうしよっかなー」

ナツメ「正直に話してくれれば、あんなことやこんなことしなくていいんだけどな」

女の子「……」

ナツメ「私も鬼や悪魔じゃないからああいうことはしたくないのよねー」

女の子(目が怖い…)
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 02:01:47.75 ID:lSqcUvQd0
ナツメ「さあ話してくれないかな」

女の子(なんとかしてこのピンチを抜けだす方法を考えないと…)

ビタッ

女の子「!?」

女の子(な、なにこれっ!?体が動かない…!)

ナツメ「口だけは動くはずよ、今のうちに正直に言いなさい」ぼそぼそ

ナツメ「あなたは誰?何が目的?」ぼそぼそ

ナツメ「レッドに何するつもり?」ぼそぼそ

女の子「……」

グリーン「お、おいナツメ…何してるか知らんがあんまりやりすぎは…」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 02:02:26.51 ID:lSqcUvQd0
ナツメ「やりすぎは良くないってって言うの?」

グリーン「あ、ああ…」

ナツメ「私だって穏便に済ませたいけど、レッドに何かする可能性があるのなら、何としても聞きださないといけないのよ」

女の子(…すごい怖い…この人)

女の子(私は口しか動かせない状況…)

女の子(一か八か、これで…!)

ナツメ「しかたないけど、ちょっと我慢してね」

女の子「パパ!助けて!」

グリーン「!」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 02:03:23.11 ID:lSqcUvQd0
ナツメ「パパ…?」

ナツメ「どういうこと?」

ナツメ「グリーンの子なの?」

グリーン「いや…そんなわけないだろ、大きすぎるし」

ナツメ「そうよね」

女の子「嘘じゃない、私の名字はオーキド」

女の子「疑うのなら私の考え読んでもらっても結構よ」

ナツメ「……」

ナツメ「たしかに、オーキドって名字ね」

ナツメ「その他は一切わからないけど」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/30(土) 02:04:29.10 ID:lSqcUvQd0
ナツメ「グリーンの従妹とかじゃないの?」

グリーン「従妹か…」

グリーン「……」

女の子「……」

グリーン「全然似てないよな、俺と…」

グリーン「なんていうかナツメに似てるよな、ちょっとだけ」

ナツメ「偶然ね、私とこの子は無関係だし」

女の子「……」

女の子(無関係…か)
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/31(日) 02:08:58.75 ID:RvSUw/0e0
ナツメ「悪いけど、グリーンの親戚だとしてもレッドに何かある可能性があれば」

グリーン「で、でもいくらレッドのためとはいえ、こんな女の子をだな」

グリーン「ほら、レッドも喜ぶとは思えないし」

ナツメ「……」

ナツメ「でもレッドに何かするつもりなのは本当だし…」

グリーン「そうなのか?」

女の子「……」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/31(日) 02:09:29.22 ID:RvSUw/0e0
ナツメ「私はこれからひどいことするって宣言してるのに否定しないもの」

ナツメ「何もしないつもりなら否定するでしょ」

グリーン「た、たしかにそうだけど…」

ナツメ「この子が自分から言ってくれれば楽なんだけど…」

ナツメ「ねえ、教えてくれない?」

女の子「……」

ナツメ「…はぁ、言ってくれないよね」

女の子「あなた優しいんですね」

ナツメ「?」

ナツメ「どうして」

女の子「だって何度も私に何かする前に言うように言うんですもん」

女の子「私なら一度だめなら問答無用でやっちゃいますから」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/31(日) 02:10:07.81 ID:RvSUw/0e0
ナツメ「……」

ナツメ「私そこまでやさしくないよ…」

女の子「それを決めるのは私です」

ナツメ「……」

ナツメ「ほんとに不思議な子ね」

ナツメ「なんだかああいうことする気がなくなっちゃった」

女の子「……」

ナツメ「でもこれだけは答えてほしいの」

ナツメ「あなたがレッドにしようとしていることはいいこと?わるいこと?」

ナツメ「答えてくれたら解放してあげる」

女の子「……」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/31(日) 02:10:45.98 ID:RvSUw/0e0
女の子「人によります…」

女の子「あなたや…パパにとってはいいことかもしれない…」

女の子「でも私の行動で嫌な思いをする人はいない…とは言い切れない…」

女の子「例えば私とか…」

女の子「だから私が嫌なら何もしません」

ナツメ「私にはいいこと…?」

女の子「これでいいですよね?」

女の子「ああ、内容は当然ですが教えませんよ」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/31(日) 02:11:20.84 ID:RvSUw/0e0
ナツメ「私が聞きたいのはそういうことじゃない」

ナツメ「レッドにとっていいことなのか、わるいことなのか」

ナツメ「それを聞いてるの」

女の子「…それはあなたによります」

女の子「あなたにとってプラスなことであればあの人にもプラスなこと」

女の子「あなたにとってマイナスなことであればあの人にもマイナスなことです」

グリーン「あっそうだ、あと俺からも」

グリーン「何回も言ってるけど、パパって何?」

女の子「父親、お父さんという意味です」

グリーン「うん、そういうことじゃない」

女の子「じゃあ私はこれで…」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/31(日) 02:11:53.96 ID:RvSUw/0e0
グリーン「おい、よかったのか?」

グリーン「何を企んでるか結局わかんなかったじゃん」

ナツメ「うーん…ま、いいよ」

ナツメ「あの子は信用できるって思ったから」

ナツメ「嘘はついてなかったみたいだし」

グリーン「…お前がいいなら別にいいけど」

グリーン「さて、俺も帰るか」

グリーン「じゃあな」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/31(日) 02:12:41.05 ID:RvSUw/0e0
女の子「ふう…なんとか生還できたぁ…」

セレビィ「ほんとにひやひやしたよ」

セレビィ「危ない行動は控えるように言ったのに」

女の子「あんなことになるなんて思わなかったもん」

セレビィ「予知するとかなんとか言ってたのに」

女の子「え?言ったかな、そんなこと…」

セレビィ「言ったよ」

女の子「…じゃあ次から」

女の子「ねえセレビィ、あと…どれぐらいだっけ?」

セレビィ「なにが?」

女の子「あの人はいつからだった?」

セレビィ「ああ、えっとあと1、2週間ぐらいかな」

セレビィ「それから少しずつ」

女の子「あんまり時間がないね…早く決めないと」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/31(日) 02:13:31.33 ID:RvSUw/0e0
今年はこれで終わりです
また来年よろしくお願いします
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/31(日) 16:52:08.55 ID:2j43Hs2JO
おつおつ
来年も待ってるで
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/31(日) 17:22:20.68 ID:1eGKGhV+o

よいお年を
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 02:37:48.47 ID:/0qFgJbh0
あけましておめでとう
ございまあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 02:38:27.68 ID:/0qFgJbh0
失礼しました
今年もよろしくお願いします

女の子のちょっとした回想から始まります
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:42:16.50 ID:/0qFgJbh0
============

リーリエ「ご無沙汰しています」

リーリエ「この度エーテル財団カントー支部支部長に就任致しましたリーリエです」

グリーン「!」

グリーン「リーリエ…なのか?」

グリーン「ずいぶんと大人に…」

リーリエ「少し母様の真似事の部分もありますがね」

リーリエ「それより申し訳ありません…」

リーリエ「あのようなことがあったのに私は…」

グリーン「あ、ああ…そのことなら別に…」

グリーン「って俺が言うのも変だな」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:42:46.33 ID:/0qFgJbh0
女の子「ねえパパー、お兄ちゃんがまたー」

グリーン「はぁ…またか、今ちょっと大事な話を」

グリーン「あ、そうだ、リーリエこの子」

リーリエ「…!」

リーリエ「まさかこの子は…」

グリーン「ああ、やっぱり一目でわかったか」

グリーン「ほら自己紹介して」

女の子「……」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:43:19.05 ID:/0qFgJbh0
女の子「…こわい」ぎゅっ

グリーン「大丈夫だよ、怖い人じゃないから」

リーリエ「……」

女の子「ほんとに?」

グリーン「ああ」

女の子「……」もじもじ

女の子「オーキド・リーフです…」

リーリエ「リーリエと申します」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:44:04.21 ID:/0qFgJbh0
リーリエ「リーフさんはご自分のポケモンを持っていますか?」

リーフ「パパがまだだめだって」

リーフ「お兄ちゃんとお姉ちゃんは持ってるのに」

グリーン「まだこの子には渡していない、タイミングがよくわかんなくてな」

リーリエ「そうですか」

リーリエ「…リーフさん、これはあなたが持つべきものです」

リーリエ「今はまだ役にたたないかもしれませんがこのバトルサーチャーをあなたに渡しておきます」

リーリエ「それとこのお守りも」

グリーン「そのボール…あいつの」

リーリエ「はい、その通りです」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:44:57.34 ID:/0qFgJbh0
男「リーリエお嬢様、そろそろお時間です」

リーリエ「お嬢様?」ギロッ

男「ひぃっ!し、失礼しました!リーリエ支部長!」

リーリエ「…今のは聞かなかったことにしましょう」

リーリエ「ですが次はありません」

リーリエ「もし次言えば、この先死ぬまであなたが笑顔になることはないでしょう」

リーリエ「覚えておくように」

男「は…はいぃぃ…」ぞくっ

リーリエ「ではグリーンさん、リーフさん、失礼します」

=============
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:45:28.62 ID:/0qFgJbh0
セレビィ「ねえ、ねえってば」

セレビィ「聞いてる?リーフ」

リーフ「聞いてる…」

セレビィ「じゃあ答えてよ」

リーフ「……」

リーフ「ごめんなんだっけ?」

セレビィ「…どこに行くか聞いてるんだよ」

リーフ「特に決めてない」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:46:12.35 ID:/0qFgJbh0
リーフ「なんだか無性にバトルしたくなっちゃってさ」

リーフ「これ使うためにトレーナーがいっぱいいるところ行こうと思ってるんだ」

リーフ「だからちょっと戻っててよ」

セレビィ「珍しいね、キミがバトルしたいなんて」

リーフ「ちょっと私の小さいとき思いだしちゃって」

セレビィ「ますます珍しい…」

セレビィ「それ身につけてるだけで一回しか使ってないもんね」

リーフ「初めてポケモンをもらってうれしかったの、あの時は」

リーフ「ってあんたが誰よりも私のこと知っているんだから、あの時のこと言わすな」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:46:55.73 ID:/0qFgJbh0
セレビィ「でもあの時の子がこんな風になるとは思わなかったけどな」

リーフ「なによそれ」

セレビィ「わたしは褒めてるんだよ」

セレビィ「強くなったんだねって」

リーフ「…まあパパやお兄ちゃんが特訓してくれたから」

セレビィ「未来を変えちゃうとそういう思い出は相手から消えちゃうんだよ」

リーフ「またそのこと?」

リーフ「こう見えても私はいろんなこと考えて行動してる…」

リーフ「あんたならわかってくれてるでしょ?」

リーフ「私が生まれたときからずっと見てくれてたんだから」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:47:50.52 ID:/0qFgJbh0
一時間後

リーフ「ふう…こんなもんかな…」

セレビィ「すごいね35連勝だ」

リーフ「数えてたの?」

セレビィ「君のことはなんでも知りたいからね」

セレビィ「どんな細かいことでも知っておく必要があるのさ」

リーフ「こんなとこでの勝利数なんて知ってなくても関係ないと思うけど」

セレビィ「そうでもないよ」

セレビィ「例えばキミは35回もバトルしないと考えがまとまらないとかさ」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:48:26.96 ID:/0qFgJbh0
セレビィ「で、何か決めた?」

リーフ「うん、明日もう一度あの人に会う」

リーフ「それで全部決めるよ」

セレビィ「今のところはどうなの?」

リーフ「今のところ?」

リーフ「えっとそうだな…」

セレビィ「そんな状態であと一回会うだけで決めれるの?」

リーフ「決めれるよ、決めてみせる」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 03:23:26.59 ID:6oQOICBxo
あけおめおつ
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:21:19.06 ID:Jwdcok9a0
翌日

ナツメ「じゃあ行ってくるね」

レッド「行ってらっしゃーい」

リーフ「行くよセレビィ」

セレビィ「わたし隠れててなくていいの?」

リーフ「ごめん、戻ってて」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:21:48.47 ID:Jwdcok9a0
ピンポーン

レッド「ん…誰だろ?」

ガチャ

レッド「あ…君この前の…」

リーフ「どうも…」

レッド「どうしたの?」

リーフ「あなたにお話ししたいことがありまして」

レッド「…?」

リーフ「お時間よろしいですか?」

レッド「うん…いいけど…」
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