吸血娘「死なないハゲってさ、不老不死ってより不毛不死だよね」屍男「…」

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339 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:41:56.01 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「まったく、どいつもこいつもゴミばっかり。この世界は本当に腐ってるよ」


白服A「!?」

白服A「な、なんだテメェ!?どこから入った!?」


白服B「あ、兄貴!?どうしたんですか!!」


白服A「どうしたって、ここにガキが…!」


吸血娘「その臭い息を私にふりかけるのはやめろ。こっちまで腐る」グッ


白服A「ウグッ!?オガッ!!!!!」ギュッ


白服B「あ、兄貴!?」
340 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:42:44.56 ID:bZYgmwwgo
白服B「お、おいゴラァ!!!!!ワレクソガキィ!!!!テメェ何してんだボケェ!!」


吸血娘「お前も黙ってろよ。劣等種如きが私に口聞くな」グッ


白服B「オエ!?ガゴッ…何…を...!!」ギュッ


吸血娘「さて、私は今からお前たちが行こうとしてるところに道案内してほしいんだけど、どっちが連れて行ってくれるの?」


白服A「アァッ!?ざけたこと言ってんじゃ…!!」


吸血娘「あっそ、じゃあお前は必要ないな」ギュッ



ボンッッッ!!!!!



白服A「」バタッ
341 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:44:19.28 ID:bZYgmwwgo
白服B「あ、兄貴ィ!?」


吸血娘「さて、じゃあ残りはお前一人だ。早く行けよ」


白服B「ふざけんなァ!!!!誰がテメェなんか…!!」


吸血娘「…はぁ、何か勘違いしてるみたいだけどさ、お前まだ自分が生きて帰れるとか思ってんの?」ギュッ


白服B「ボウッ!?」ビクッ


吸血娘「お前に残された道は長く苦しみながら死ぬか、一秒でもその苦しみから逃れるために死ぬかのどっちしかないんだよ」

吸血娘「…どう?自分の肺の中に異物を詰め込まれてる気分は、内臓吐きそうなぐらい気持ち悪いでしょ?」
342 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:44:49.35 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「それをもう少し下に移動させると…」クイッ


白服B「…アアアアアアアアアアッッ!!!!い、イテエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」グラッ


吸血娘「うるせえな、気道塞ぐぞ」


白服B「ガッ…!!カッ…カッ…」ピクピク


吸血娘「早く運転するか、その苦しみを延々に味わうか選べよ。もっとエグいやつも試してやろうか?」


白服B「ワガ…ワガッダガラッ…!!」ピクピクッ


吸血娘「…よしよし、賢い選択だ」ニヤッ
343 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:45:32.20 ID:bZYgmwwgo
プルルルルル…


吸血娘「もしもし?」ピッ


『ドラキュラちゃん?今どこにいるの?』


吸血娘「車の中だけど」


『…?多分、分かったわよ。ゾンビくんの居場所が』

『どうやら南の港の方にマフィアの連中が集まってるらしいのよ。高級車が何台も止まってたらしいわ』

『こんな昼間から集まるなんて…取引か、何か重大な出来事でもあったのよ。確証はないけど、私もそこに向かって...』


吸血娘「あぁ、それなら問題ないよ。今、そいつらの仲間の車に乗ってるから」


『えっ!?』
344 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:46:22.59 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「…ん、もうすぐ着くみたい。じゃあ切るね。情報ありがと」プツッ

吸血娘「…待ってろよハゲ。今すぐ行くからな」
















ブゥゥゥン……


屍男(…あれから約30分、何も行動も出来ずに時間が経ってしまった)

屍男(…まだ麻酔が抜ける様子もない。そして車が止まった。どうやら目的地に着いたようだ)

屍男(…非常に不味い事態だ)
345 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:47:06.00 ID:bZYgmwwgo
『おう、遅かったな』

『すいません、渋滞だったもんで』



屍男(…台車か何かを使って運ばれているのか?もう時間がないぞ…)



『そいつが例のハゲか。誰にも見られてないだろうな?』

『えぇ、間違いありません。ガキの方はまだ拉致らなくていいんですよね?』

『あぁ、そいつはこのハゲを沈める様子をビデオで録って鑑賞会をしながらヤる予定だからな。最後のお楽しみだ』



屍男(…最初に俺を捕まえて良かったな。もしあっちを先にしてたら今頃お前達は干物になっていたぞ)
346 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:48:01.88 ID:bZYgmwwgo
『これで全員揃ったな。じゃあ早速、始めると』

『…ん?待て、なんだあの車は、こっちに向かって来てるが』

『あぁ、あれはウチの若いやつのだ。ったく…あいつ遅刻するなっつたのに』

『…にしてはスピードが出過ぎじゃないか。このままだとこっちに…』


屍男(…?何かあったのか)










ドッシャアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!
347 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:49:14.66 ID:bZYgmwwgo
車『』ボロッ


「な、なんだあいつ!?突っ込みやがったぞ!」

「酔ってるのかラリってんじゃねえのか。おい、誰か見てこ...」




ドンッ



白服B「」ボロッ


吸血娘「あー失敗した。殺すの早過ぎたか。止まるまで待てばよかった」スッ

吸血娘「ちょっと頭打ったわ…ファックだね」
348 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:50:18.73 ID:bZYgmwwgo
「…おい、誰だ。あのガキは」

「…待て、あいつは確かハゲのところの...」






吸血娘「数が多いな。20人はいるか…さすがに飲み切れないな」

吸血娘「まあどうせクソ不味そうな血だし、飲む気なかったけど…いやーそれにしても久しぶりだなぁ」

吸血娘「…食事と仕事以外で人間を殺るのは」






黒服A「おいガキ、テメェどうやってここを...」


吸血娘「黙れ」スッ
349 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:51:14.86 ID:bZYgmwwgo
黒服A「バギャッ!?」ボンッ

黒服「」バタッ




「…っ!?」

「あ、頭が…弾け……」




吸血娘「…私の眷属に手を出して、生きて帰れると思うなよ」

吸血娘「早死にしたいヤツは前に出ろ、死にたくないヤツは隅で震えて神にでも祈ってろ」

吸血娘「全員まとめて地獄に送ってやるよ」スゥッ




「こ、こいつ…!もういい!ヤっちまえ!!!」チャキッ




パラララララララララララララ!!!!!!!!!!

パラララララララララララララ!!!!!!!!!!




吸血娘「…アッハァ」ニヤッ
350 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:52:35.33 ID:bZYgmwwgo
………………………………………………………
……………………………………



屍男(…なんだ、何が起きている)

屍男(何かがぶつかる音がしたと思ったら、銃声が聞こえた。一発や二発じゃない。まるで戦争でもしてるような音だ)

屍男(外で一体何が…)




『…あった。これか』

『よっと…』グイッ



吸血娘「よう、結構元気そうだな。ハゲ」



屍男「…!」

屍男「な、なぜここに...」
351 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:53:32.33 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「なぜって、助けに来たに決まってんじゃん。ほら、早くここから出ろよ」


屍男「…どうやら麻酔か何かの薬を打たれたみたいだ。体が自由に動かない」


吸血娘「えっ?マジ?仕方ないなぁ…首筋ちょっと噛むぞ」ガリッ

屍男「ッ...」ビリッ



ギュインッ…ギュインッ…



吸血娘「ぺっぺっ…ほらこれで少しは動けるようになっただろ」

屍男「…!あ、あぁ…助かった」グイッ
352 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:54:30.49 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「まったくこの一週間でどんだけ襲われてるんだよ。私はお前を助ける騎士様かっての」

屍男「…すまない、今回ばかりは油断していた。まさか人間に襲われるとは」

吸血娘「…まあいいよ。私にも責任がないとは言えないしね、ちょっとこの仕事を甘く見てた」

吸血娘「とにかく無事でよかったよ」


屍男「…礼を言う」




屍男「…ところで、外にいたやつらはどうしたんだ?銃声が何発も聞こえてたが」

吸血娘「あぁ、あそこだけど」
353 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:55:14.82 ID:bZYgmwwgo
死体『『『『『 』』』』』








吸血娘「全員ぶっ殺した。それなりに数がいたから時間がかかったけど」

屍男「…珍しいな。お前があんな殺し方をするなんて…ここら一帯、血の海だぞ。どんな殺し方をしたんだ」

吸血娘「霧の応用でね。ハゲには見せたことないやり方だし」

吸血娘「…何か、ムカついてさ。自分でも驚くくらいキレたわ…でも全員悪人だし文句はないでしょ?」

屍男「…あぁ、そうだな」
354 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:56:09.86 ID:bZYgmwwgo
屍男「しかしどうするんだ。さすがにこれだけの死体の山は隠しきれないぞ。俺だって食えない」

屍男「大量殺人の現場の完成だ。明日の新聞の一面、間違いなしだぞ」

吸血娘「いいじゃん、別に。どうせもうこの国から出るんだし」

吸血娘「でも一応、あのビッチに連絡しておくか。あいつなら何とかするでしょ」




チャキッ…




屍男「…!」バッ




バンッ!!!!!
355 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:56:56.46 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「!?」

吸血娘「ハ、ハゲ大丈夫!?今撃たれたんじゃないの!?」


屍男「…問題ない。ただの銃弾だ。この程度ならすぐ治る」




黒服「こ……の、化け物共が…...」




吸血娘「…まだ生き残りがいたか」スタスタ




黒服「お、お前ら…こんなことして許されると思うなよ…...いつか絶対にぶっ殺してやる…...」

黒服「の、呪ってや、るぞ…絶対に許さねぇ……」
356 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:58:03.40 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「...」

吸血娘「私だって、こんな生き方をしてるんだ。いつか報復で痛い目に遭うことは覚悟してる」

吸血娘「でも私に裁きを下すのはお前でも、お前たちの仲間でもない。遺言はそれで終わり?」


黒服「ゆ、許さねぇ…絶対に...許さねぇ…...」


吸血娘「あー最後に一つ、殺された程度の怨みで化けて出るなら、お前たちの組織なんてとっくに壊滅してるだろ。お前はここで、何も残さずに死ぬんだよ。バイバイ」ギュッ


黒服「アギャッ…!ガッ…グッ」ピクッ

黒服「」



吸血娘「…」



屍男「...」



吸血娘「…行っこか」

屍男「…あぁ」
357 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 01:58:48.57 ID:bZYgmwwgo
………………………………………………………………
……………………………………………


吸血娘「いやー飛行機乗るって初めてだわ!どんな感じなんだろ!」

屍男「…普通じゃないのか」

吸血娘「あっ!液体類は持ち込めないらしいぞ!ハゲ!育毛剤は持ち込めないな!」

屍男「…誰もそんな物持ってない」

屍男「…む」


屍男「…少しトイレに行ってくる。ここで待っててくれ」

吸血娘「んー迷子になるなよー」





屍男「…わざわざ隠れなくても、正面から見送りに来ればいいだろう」

魔女「だって私がゾンビくんと話してると、ドラキュラちゃんが嫉妬しちゃうから」クスッ
358 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:00:20.85 ID:bZYgmwwgo
屍男「…あの一件はどうなるんだ?随分ともう暗殺とか、そんなこと言ってられないレベルで殺してたぞ」

魔女「まあ…何とかなるんじゃないの。元々敵が多い組織だったし、シナリオは自然と出来上がるでしょう」

屍男「…適当だな。それでいいのか」

魔女「まあ私も近いうちにこの町から出て行くつもりだしね。いざとなったら逃げちゃえばいいのよ」

屍男「…」

屍男「…それは俺があの狩人を見逃したせいか?」

魔女「えぇ、もちろんそうだけど」


屍男「…すまない」


魔女「別にいいわよ。そろそろ廃業するつもりだったし、いつまでも続けられる仕事じゃないしね」
359 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:01:09.41 ID:bZYgmwwgo
屍男「…お前にはこの半年間、随分と世話になった。貸しをいくつも作ったからな」

屍男「…手を借りたい時はいつでも呼んでくれ、最大限の協力をしよう」


魔女「……...」

魔女「…そうね。いつか…私の命が危うくなったら、ゾンビくんの助けを借りさせてもらうわ」


魔女「あ、そうそう…最後にこれを見せに来たんだった」ガサゴソ

魔女「ゾンビくん、なぜドラキュラちゃんがアナタのことを気に入ってるか、その理由を知りたくない?」


屍男「…どういうことだ?」
360 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:02:15.76 ID:bZYgmwwgo
魔女「これ、あの子の父親の肖像画の写真、ヴァンパイアは写真に写らないからこういうのしか残ってないんだけど」ペラッ


屍男「…この写っているのがあいつの父親なのか?これは...」


魔女「そう、アナタと同じで髪がなかったのよ。つまりハゲってこと」

魔女「どこか…アナタと父親を重ねていたのかもしれないわね。本当に…素直じゃないんだから」


屍男「…」


魔女「あ、これはあの子に教えないでね。バレたら本当に私が殺されちゃうから」クスッ


屍男「…あぁ、分かった」

屍男(…そうか、そんなことをあいつは…...)
361 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:03:07.86 ID:bZYgmwwgo
魔女「はいこれ、一本引いてみて」

屍男「…?なんだそれは、茎か?」

魔女「そう、花占い。ゾンビくん達の未来を占ってあげるわ」

屍男「…占いは信じてないんだが」

魔女「まあいいじゃない、ゲン担ぎみたいなものよ」


屍男「…これでいいか?」スッ

屍男「これは…黄色い花だな、どういう意味なんだ?」


魔女「…...」
362 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:04:14.22 ID:bZYgmwwgo
魔女「…まあまあってところじゃないかしら。さ、機内に花を持ち込むのは審査やらでめんどくさいって聞くし、それは返してね」スッ


屍男「…雑だな。もっと具体的なものはないのか、花言葉とか」


魔女「所詮は占いよ。ツイてるか、ツイてないかぐらいで分かればいいのよ。深い意味なんて特にないんだから」

魔女「じゃあね、ゾンビくん。向こうでも元気で、また縁があったら会いましょう」

魔女「あ、メールはいつでもしてもいいからね〜何かあったら連絡してね」フラフラ


屍男「…あぁ、またな」
363 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:05:08.07 ID:bZYgmwwgo
魔女「…」スタスタ




魔女「...」チラッ






魔女「…マリーゴールドね」

魔女「…まあ所詮は占いか。当てにならないこともあるわ」






364 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:06:13.04 ID:bZYgmwwgo
屍男「…待たせたな」

吸血娘「遅いぞ!早くしないと飛行機が出発するだろ!」

屍男「…電車やバスじゃないんだぞ。まだしばらくは余裕がある」


屍男 「...」

屍男「…本当にいいのか?俺と一緒に来て」


吸血娘「急になに」


屍男「…考えてみると、狩人に襲われたのも、人間に拉致されたのも俺の落ち度だ。もしこのまま俺といたら、お前にまで危険が及ぶかもしれない」

屍男「…お前は強い。俺よりもずっとな、一人の方が安全なんじゃないか」
365 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:07:40.61 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「...」

吸血娘「…ぷっ」


屍男「…なぜ笑う」


吸血娘「いやだって、私より弱いやつが自分の身の程も知らずに心配してくるから…まずは自分の身を心配しろよ…ぷぷっ」クスッ

吸血娘「それに、私たちが行くところは極東のこっち側のやつらがいっぱい住んでるところらしいからな。私にとっても一番ベストなところだよ」

吸血娘「…私のことは私が決めるよ。ハゲのことも心配だしね。このまま一人にしてたら孤独死しそうだし」

吸血娘「お前は…私が守ってやらないとダメだからな」



屍男「...」
366 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:08:36.14 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「ん、じゃあ仕切り直しってことでアレやるか」スッ

屍男「…またやるのか?正直恥ずかしいんだが」

吸血娘「いいだろ別に、気持ちの切り替えってやつだよ。早く手出して」

屍男「…分かった」スッ



コンッ



吸血娘「これからも、よろしくな!ハゲ!」

屍男「…あぁ、こちらこそな。相棒」











END
367 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:09:07.12 ID:bZYgmwwgo
…………………………………………………
…………………………………



吸血娘「飛行機って意外と大したことないな。揺れるのなんて乗る時だけじゃん。もっとジェットコースターみたいな感じだと思ってた」

屍男「…そんなもんだろ。四六時中揺れてる乗り物なんて誰が乗りたがるんだ」

吸血娘「…どうでもいいけどさ、さっきから気になってることがあるんだけど」

屍男「…どうした?」




吸血娘「お前、もしかして香水付けてる?何か匂うんだけど」




屍男「……...」
368 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:09:57.74 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「え?マジで付けてんの?ハゲが?香水を?」

屍男「…仕方ないだろ。何時間も風呂に入れないんだ。異臭騒ぎにでもなったらどうするんだ」

吸血娘「ぷぷっ…ウクククッ...」


吸血娘「アーッハッハッハッハッハッハァ!!!!!ハ、ハゲが香水付けてる!アハハハハハハハハハァ!!!!」



屍男「…」



吸血娘「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!も、もしかして頭にも振りかけてんの?それもうシャンプーじゃん!頭洗えるじゃん!!!!」



屍男「…静かにしてくれ、周りが見てるぞ」
369 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:10:38.39 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「いや無理…もうハゲで笑うことはないと思ってたけどこれは笑う…お腹痛い...」プルプル

吸血娘「ハゲと香水なんて世界で一番合わない組み合わせじゃん!これがフローラルな香りならぬ不毛なる香りってか!アッハッハッハハハハハァ!!!!!」


屍男「」イラッ


屍男「…そういえば風の噂で聞いたんだが」

屍男「…ハゲは遺伝するらしいぞ。それもかなりの高確率でな」


吸血娘「アハハハハハハハハハ――――――」

吸血娘「…え?」
370 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:11:17.39 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「え、ちょっと待って。嘘だよね?嘘だよねそれ?」

屍男「さあな…俺も詳しくは知らん」

吸血娘「えっ、女は大丈夫だよね?男ならともかく女は薄くならないよね?」

屍男「…性別は関係ないんじゃないか」



吸血娘「えっ…ちょっ……う、嘘って言ってよ」

吸血娘「嘘って言ってよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」


屍男(…いい気味だ)












おわり
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 02:12:36.49 ID:O73lVglo0
続いたりするのかしら
372 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:16:37.69 ID:bZYgmwwgo
はい終わりです
多分最後まで読んでくれた方は全員まだ途中じゃねえかって思うと思います
実はそうです、全体としては起承転結の起承ぐらいです
実はこれ書き出したの4月くらいで色々あって半年ぐらい終わらせるのにかかってます
で、来年以降も自分のリアルが忙しくなりそうなので本当に全部書けるか分からないんですよね...だから一応ここで終わりってことになります
多分...年明け以降になりますが続編は書けると思います
それまでちょっと待っていただけると嬉しいです
373 : ◆gqUZq6saY8cj [saga]:2017/10/31(火) 02:21:24.70 ID:bZYgmwwgo
あと屍男の正体に関しては読み返して頂けると大体察しがつくと思います
というか続編がいつ書けるか分からないのでもうバレるように書いてます
他にも意味深な発言とかあれって結局何だったんだよ的なことがいくつもあると思いますが...年内に一応関連作っぽいのは投下してると思います
幽霊的なスレタイで立てると思うのでこっちも読んでくれると嬉しいです
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 08:31:21.24 ID:8I4SsK9WO
乙やで、面白かった
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 08:48:24.13 ID:yDQtBK62o
おつ
続編書いてくれる時酉同じだよね?
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 08:50:26.33 ID:kNCczCznO

ハゲ親父……一体何者なんだ……
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 11:55:51.98 ID:v2SoYiJDo

関連作もきたい
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 14:24:19.16 ID:BqTwMbeW0
乙おもろかった
次作楽しみにしてます
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 14:50:30.98 ID:Or5GIdjro


やっぱりまだ途中だったか
次スレもわかるようなタイトルでよろしく
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 17:28:26.67 ID:d6yJxVm3o

次も待ってるよ
面白かった
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 18:36:36.53 ID:9Iael4ESo
マリーゴールドの花言葉は
嫉妬、絶望、悲嘆

黄色いマリーゴールドの花言葉は
健康


うん髪が生えるね

382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 18:53:18.13 ID:NarKt5QdO
変わらぬ愛ってのが一番すこ
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 20:08:22.44 ID:5Jmtwvc20

ここ最近抜け毛心配なって来たけどハゲても良いんじゃないかって思うようになりましたまる
384 : ◆gqUZq6saY8cj [sage]:2017/11/05(日) 03:47:09.50 ID:g3NMdiz1o
ごめんなさい最後に一つ

幼女幽霊「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!」DQN幽霊「!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466012540/

一年くらい前に自分が書いたやつなんですけど次に立てるスレはこれとも思いっきり繋がってます
世界観は同じなのでこっちも読んでもらえると分かりやすいと思います
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 09:10:27.08 ID:YDGGbRPw0
読んでた
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 09:33:22.79 ID:Fo2jiu6Ko
くっそなつい
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 12:53:44.35 ID:ZiEocw8bo
あーこれの人か。確かに女の子のキャラが近い
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2023/11/23(木) 19:34:43.82 ID:/u7viSKio
▽いいフサフサの日、奇才・Kato Junichiが贈る
チン狼、無職人狼に続く創作人狼第3弾

『人毛ゲーム/ハゲ人狼 NoHairWolfGames.』13人村
(20:30〜)

https://youtu.be/MxFo2UYSWnY
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