アンチョビ「黒森峰諸君!ノリと勢いとパスタの国からドゥーチェ参戦だーっ!」

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60 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/19(日) 22:41:05.59 ID:9k+kZ62j0
アンチョビ「いやぁーキレイになったな!」

 戦車<ピッカピカ☆

黒森峰生徒A「なんだか気分爽快ですね」

黒森峰生徒B「頑張ったかいがあった〜」フ〜

 「毎週洗車してても気付かない汚れがけっこうあったね」 「戦車にありがとうって気分になったよ」 「これからまた練習頑張ろうって気分!」フンス

アンチョビ「さぁーてっ!午前は全部戦車道だったが午後は・・・アッ!今日は土曜日だ!学校は午前で終わり!」

小梅「午後は何をするんですか?いつもは戦車道の練習ですけど」

アンチョビ「うーん・・・・・・よし、今日の午後は自由!」チョビ!

 \ジユウ?・・・/ \ジユウ・・・/ \ジユウッテ・・・!?/ ドヨドヨ

エリカ「ちょっと・・・まさか練習なしだなんて言うんじゃないでしょうね」

アンチョビ「今日の戦車道は終了!あとは皆で楽しくやりたいことをやるんだ!昼寝でもいい、おしゃべりでもいい、お前達のやりたいことをやってくれ」

 黒森峰生徒C「昼寝なんてもう何年もやってないなぁ・・・」 黒森峰生徒D「おしゃべりと作戦会議ってどう違うの?」 黒森峰生徒E「一日八時間以上戦車に乗ってないと落ち着かないや」

アンチョビ「だがいいかー。2時になったら校門に集合してくれ。皆にサプライズを用意しておく!それじゃ、私はちょっとヤボがある!これにて解散!」

エリカ「っ・・・」

まほ「エリカ、安斎に付け」

エリカ「!?・・・隊長」

まほ「片時も離れず、補佐してやってくれ。私が何を言いたいか・・・わかるな?」

エリカ「・・・迷子にならないようにそばにいてやれ、ということですね」

まほ「・・・うーん」
61 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/19(日) 22:51:38.12 ID:9k+kZ62j0

 ――調理室

アンチョビ「さァ〜てッ!ここが腕の見せ所だぞ安斎千代美!逸見!私のお手伝いを勝って出てくれたのはありがとう!だがしっかり働いてもらうぞ!」エプロン キュッキュ!

エリカ「・・・ヤボ用があるって言うから何かと思ったら・・・食糧庫からあらかた食材をかっぱらってきて、まさか・・・」

アンチョビ「そのまさかだ!おっいしぃ〜〜〜い料理を作るぞ!」チョビー

エリカ「なんだってそんなことする必要があるのよ。戦車道全く関係ないじゃない」

アンチョビ「そりゃ皆に美味しい料理を食べてもらいたいからだよ。それにしても朝昼晩の食事はあんなチョビっとなのに、食糧庫にはたくさんあるんだな」

エリカ「そ、それは置いといて・・・料理って何を作るの?隊長があなたを手伝えって言ったから手伝うけど・・・」

アンチョビ「お肉がいっぱいあったから、おいしいハンバーグを作ろうと思う」

エリカ「ハンバアアァァァーーーグッッッ!!!」クワ!

アンチョビ「!?」ビクッ
62 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/20(月) 22:06:50.61 ID:96hheKuX0
アンチョビ「よしっ、いい具合に挽き肉を丸められたぞ。逸見、これをパンパンやって空気を抜いてくれ」

エリカ「任せなさい」スパパパパンパパンパンパンパンスパパパパンパンパンパン

アンチョビ「目にも止まらぬハヤワザ!」

エリカ「言っておくけど、私はハンバーグに関しては妥協しないわよ」キリッ

アンチョビ「そ、そうか・・・よし、空気抜きありがとう。これを形を整えて・・・」トトト

エリカ「えっ、ちょっと、え、なに、なんか平たくしてない?なに?なにしてんの?ハンバーグは分厚くてナンボなのに」

アンチョビ「パンで挟むんだ。みんなに食べてもらうから食べやすいハンバーガーにするんだよ。丸いバンズが無いからトースト焼いて挟むぞ」

エリカ「えぇぇぇ〜〜〜・・・・・・お皿に乗せてじっくり味わいたいのに・・・」ズーン

アンチョビ「まあまあ、食べてみたら美味しいから。トーストにハンバーグ乗せて、その上にチーズを贅沢に三枚も乗せちゃうぞ〜!逸見、私と同じように作ってみてくれ」

エリカ「はいはい。チーズを三枚ね」

アンチョビ「ピクルスを二切れ。そしてここでドゥーチェのワンポイント!トーストにたっぷりのバターを塗りたくる!この一手間がアイラブユー!」ヌリヌリ

エリカ「・・・こりゃあ太るわね確実に・・・」ヌリヌリ

アンチョビ「内側も外側もた〜っぷりだ!そして鉄板にもバターを塗って、サンドを乗せる」ジュ〜

エリカ「これで焼き上がったら完成ということね」ジュ〜

アンチョビ「パンの色が変わってチーズが溶け出すと出来上がりだ。焦げないように気を付けてくれ」
63 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/20(月) 22:25:14.89 ID:96hheKuX0
アンチョビ「でけたー!スペシャル黒森峰ハンバーグサンドだ!」ジャーン

エリカ「うぅわ〜見るからにすっごいカロリー値ね。チーズがドロドロよ。でも・・・美味しそうね」

アンチョビ「よし!この試作第一号は私達で食べるぞ!皆に食べてもらう前に味見だ。実食!」チョビィ〜!

エリカ「まあ、とは言うもののハンバーグをそのままナイフ&フォークで食べる方が絶対美味しいんだけどね・・・実食」ガブ

エリカ「――んおおぉぉぉい!めちゃめちゃ美味しいじゃない!なによこれ!」アッチョンプリケ!

アンチョビ「うん!ウマイ!お肉がいい味出してるな!」

エリカ「こりゃたまらんわ・・・コレステロールにかぶりついてる感覚がたまんないわ・・・さすがは美食屋安斎千代美ね」

アンチョビ「これなら表に出せる!よし、皆に食べてもらおう!実は朝の洗車の時に車庫でフードトラックを見つけたんだ!鉄板もシンクも完備!」

エリカ「そんなのがあるなんて知らなかったわ」

アンチョビ「校門に停めてその場で作れば出来たてをその場で食べてもらえるし、戦車道やってない他の子の目にも留まる。校外の人にもな!」

エリカ「そんなに!?戦車道履修者に配るならまだしも、それ以外にも食べさせるなんて・・・何が目的なのよ」

アンチョビ「一人でも多くの人にこの美味しいサンドを食べてもらいたいからな」

エリカ「・・・あなたって本当に変わった子よね」

アンチョビ「戦車道履修者には無料で、他の生徒には300円で、校外の人には350円だ。現金のみ。トッピングでトマトとアボカドを追加するなら50円ずつでいこう」

エリカ「結局儲けに走ってるじゃないのよさ」
64 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/20(月) 23:26:21.53 ID:96hheKuX0

アンチョビ「さぁさぁさぁお立ち合い!おいしいおいしいハンバーグサンドはいかが〜!安くてうまくてカロリー満載だよ〜!いかが〜!」

 「・・・なにあれ」ザワザワ 「どこの部の子?・・・」ザワザワ 「なんかこぉ〜わっ」ザワザワ

エリカ「今日は入りが悪いわね」

アンチョビ「ぐぬぬ、みんな警戒してて寄り付く島もない・・・誰かがこのサンドを食べている様子を見れば安心するだろうに・・・逸見、今何時だ?」

エリカ「1時50分」

アンチョビ「そろそろ戦車道チームの皆が集まって来るはずだ。そうすれば――」

まほ「くださいな」ヒョコ

エリカ「!・・・た、隊長!?・・・そ、そうか・・・隊長にも食べてもらうのよね・・・そ、そう考えるとドキドキしてきたわ・・・」

アンチョビ「はいはい特製ハンバーグサンドですね!すぐおつくりしますのでシバシお待ちを!逸見!ボーっとしてないで焼いてくれ!」ノセノセ

エリカ「わ、わかってるわに!」ジュ〜

まほ「エリカと安斎が作るサンドか。楽しみだな」

エリカ「(うう〜・・・隊長の期待に応えるためにも絶対にヘマできないわ・・・)た、隊長、お待たせしました」スッ

まほ「ほう、ずいぶん脂分の多そうなサンドだな。実食」ガブ

 エリカ「・・・」ドキドキ アンチョビ「・・・」ドキドキ

まほ「うん、おいしい。とてもおいしい」

 アンチョビ「ヤッタァーーー!」ダキッ エリカ「やったぁぁぁーーー!」ダキッ

 黒森峰生徒A「あー、西住隊長抜け駆けですかー」ゾロゾロ 黒森峰生徒B「集合時間より早めに行って一番乗りなんてずるいですよ」ゾロゾロ

アンチョビ「おおっ!続々と集まってきたなー!さあ逸見!たくさん作るぞー!」

エリカ「おー!」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 00:33:52.74 ID:T1ABwIIEo
師匠がかわいい乙
66 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/22(水) 20:56:07.12 ID:FymD0AgN0
 ワイワイ黒森峰生徒C「おいしいのくださいー」ガヤガヤ 黒森峰生徒D「トマトトッピングしてもらえます?」ワイワイ 黒森峰生徒E「二つください二つ!」ガヤガヤ

アンチョビ「はいはい!シバシお待ちくださいね〜!そちらのお客様!出来上がりましたよー!はいこちらのお客様もー!」テンヤワンヤ

エリカ「アボカドトッピングの子、誰だった?はい出来たわよ。そっちの子は?トマトとアボカド両方?欲しがるわね待ってなさい」テンヤワンヤ


 「・・・なんだかおいしそう」ザワザワ 「戦車道やってる子だけ無料らしいよ」ザワザワ 「いいなぁ〜・・・戦車道やってればよかったな〜・・・」ザワザワ

アンチョビ「おーいそっちの女子達!こっちおいで!君達もタダでいいよー!」オーイ

 「えっ!」 「戦車道履修してなくてもいいの?」 「タダ!?」

アンチョビ「いいのいいの!もう全員タダで食べてってくれ!おいしい言われてドゥーチェ気分イイから!」

 \ヤッター!/ \フトッパラ〜!/ \オットコマエ〜!/

エリカ「フフ・・・ほんとノリと勢いだけよね。まあそういうところがあなたのイイとこなのかもしれないけど。はい、それじゃそっち並んで待ってなさい。急いで作るからね」

 ワイワイ\オイシイ!/ ガヤガヤ \アァ〜アブラガシミワタルンジャァ〜/ ワイワイ \コレ オカズニ ゴハンタベタイ!/ガヤガヤ

アンチョビ「ふぃ〜!戦車道のメンバーだけでもかなりの数だったのに余計にいそがしくなったな!」アクセク アクセク

エリカ「はい、三つまとめて出来たわよ。どうぞ。隊長代理、鉄板空いたわ」ジュ〜

アンチョビ「ちょちょちょ、ちょっと待て。それ焦げてるぞ。トーストが黒くなっちゃってるじゃないか」

エリカ「どうせタダなんだからいいじゃない。後がつかえてるんだから仕方ないでしょ」

アンチョビ「!」
67 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/22(水) 22:19:34.13 ID:FymD0AgN0
アンチョビ「みんな、ちょっと待っててくれ」

 \エエー?/ \ハヤクタベタイー/ \ナンデナンデー?/

アンチョビ「逸見、こっちに来い」グイ

エリカ「え、なに?ちょ、ちょっと・・・」グイグイ


アンチョビ「・・・料理は退屈か?」

エリカ「え?・・・楽しいわよ。普段は自分の分くらいで、人に食べてもらうのを作るのは初めてだけど、楽しいわ」

アンチョビ「私にとっては最高の喜びだ。食べてくれたみんなが笑顔になると私も元気になる。お前もきっとそうだろ」

エリカ「・・・ええ」

アンチョビ「私はいい隊長じゃないかもしれない。いい先輩でも、いい見本でもないかもしれない。・・・でも料理は美味い」

アンチョビ「ここで私に出来ることと言えば、美味い料理を作るくらいだ。だから私に出来ることを本気でやる。そして、食べてくれた人に笑顔になってほしい」

アンチョビ「お前にも私と同じように、料理の楽しさと、人を笑顔にするうれしさを知ってほしいんだ。そのためには本気で全力にならないといけない。わかるな?」

エリカ「・・・はい」

アンチョビ「あの焦げたサンドを食べてもらうか?」

エリカ「・・・いえ、作り直します」

アンチョビ「よし、さすが黒森峰の副隊長だ。さあ、みんなが待ってる。美味しいサンドをたくさん作るぞ!一緒にがんばろー!」

エリカ「・・・はいっ!」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 00:27:38.91 ID:VKcJthyC0

将太の寿司とかでもたまにあった話だな(それ以外の料理漫画詳しくない)
作る料理人にとってはたった1つのミスだけど、それを受け取るお客様にはこれが全て。
69 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/24(金) 22:30:27.77 ID:u6PHi0HE0
>>68
アンチョビの言ってることは「シェフ 三ツ星フードトラックはじめました」という映画のモロなのです。料理人がテーマの作品にはよくありそうな話ですな
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 23:02:58.17 ID:elVgDVBP0
映画からネタ拾ってたのか、じゃあ黒森峰生徒にスズキさんが居た気がしたのももしや
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 12:26:40.98 ID:TDjaejVDo
ディ・モールト
ディ・モールト (非常に 非常に)
良いSSだぞッ!
72 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/25(土) 21:16:07.04 ID:t6CwXhD30
>>70
映画に限らず、マンガやアニメや漫才など自分の知り得るネタを見境なしに放り込んでるので、これ誰もきづかねーだろって奴に気付いてもらえるとうれしい
――のですが、そのスズキさんが一体何のことなのか自覚が無いので、何も考えずに書いたら偶然何かしらのネタと合致した、ということでしょうかね・・・

>>71
3(サン)キュー 4(フォー)エヴァー


この先の展開考えてないのでかなりゆっくりめになりそうです
73 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/27(月) 20:26:36.94 ID:Ibg2Upv50
 \ワイワイガヤガヤ/ \ワイワイガヤガヤ/ \ワイワイガヤガヤ/

アンチョビ「はいはいー!トマトのダブルの人ー!こっちはアボカドとトマト両方の人〜!お待ちー!」テンヤワンヤ

エリカ「5つ焼けたわ!はい、はい、はい、ちゃんと包み紙はカゴに入れてね。隊長代理、トマト入り2つとアボカド入り1つ、通常の1つ追加で」テンヤワンヤ

アンチョビ「わかった!すまんがトマトの数がもう少ない!追加分を食糧庫から持ってきてくれないか!」テンヤワンヤ

エリカ「了解!」

まほ「ふふ・・・」

エリカ「?・・・何ですか隊長」

まほ「いや、すっかり隊長と副隊長の関係になったな、と思ってな。少し妬いてしまいそうだ」

エリカ「ッ!・・・い、いや私は・・・隊長代理を補佐しろと隊長が仰ったから・・・そ、そもそも私にとって隊長は隊長だけであってあの隊長代理はどこまでいっても隊長代理にすぎない訳で・・・」

まほ「よくわからん」

アンチョビ「おぉ〜い逸見!なるべく急いでくれ!後がつかえてんだから!」テンヤワンヤ

エリカ「わ、わかってるわよ!あなたは隊長の代理なんだからね!そこんとこ勘違いしないでね!」

アンチョビ「!?」

まほ「早く貯蔵室に行ってこい。それまでは私が安斎を手伝っておく」

エリカ「は、はい!」タタタ


 ――食糧貯蔵室

エリカ「はあ・・・私ったら気が緩んでいたわ・・・私の隊長は隊長だけなのに・・・まあ、隊長代理も立派な隊長なんだろうけど、でも私にとっての隊長は隊長だから・・・」

 ガチャ

ペパロニ「バクバクモグモグングングマルマルモリモリガツガツブハァーーー!ンめェ〜!やっぱドイツのソーセージやハムやビールはうめぇーッスよォ〜!カロリーのサタデーナイトフィーバーやー!」ウメーウメー

エリカ「」
74 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/27(月) 22:01:52.22 ID:Ibg2Upv50
エリカ「確保ォー!」ガバチョ

ペパロニ「のわ!?な、なんだぁ!?なにをするだー!」ジタバタ

エリカ「動くんじゃないわよこの食糧ドロボー!完全に両腕を抑えたわ!大人しくしなさい!」ググ

ペパロニ「んにゃろー!アタシをアンツィオの荒れ馬と呼ばれるペパロニと知らないのかー!ギッタンギッタンにしてやるからな!」テメコノヤロ!

エリカ「フン!こちとら黒森峰の赤い雨と異名されてるのよ!アンタが誰だろうと・・・・・・って・・・あなたアンツィオの子じゃないの」パッ

ペパロニ「あ、放してくれてありがとう」

エリカ「たしかペパロニ・・・だったかしら?なんでこんなとこにいるのよ」

ペパロニ「おお!?あたしのこと知ってンスかァ!?」パアー

エリカ「へ?・・・い、いやそりゃあ・・・一応一緒に戦った戦友だし・・・他校の目ぼしい選手はチェックしてるから」

ペパロニ「でぇへへへへへ〜!そォーッスかァ〜?知ってくれてるなんてなんだかカンゲキだなァ〜!でぇへへへへ!」テレテレ

エリカ「そんなことより!どうしてあんたがここにいるのよ。もしかしておたくの隊長を連れ戻しに来たの?」

ペパロニ「そォーなんスよ〜。ドゥーチェが転校してからアンツィオはどんどん荒れていっちゃって、今やルール無用の無法地帯ッス。もう校内のいたる所でストリートファイトの連発」

エリカ「なんでそんなことになんのよ・・・」

ペパロニ「んでドゥーチェに帰ってきてもらおうと思って来たんスけど、道がわかんなくてどーしよーってなってたらココからおいしそうなハムソーセージの匂いが・・・」クンクン

エリカ「大した犬っぷりよね」

ペパロニ「ハッハッハ!お互い様ッスよ〜!」ポンポン
75 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/28(火) 17:59:19.09 ID:xc9arbTm0
エリカ「それにしても一体どうやって校内に忍び込んだのよ。学校の周囲は柵で囲まれているのよ。柵を越えた内側には風紀委員が巡回していて、侵入者をすぐに見つけるハズよ」

ペパロニ「柵に一か所穴が空いてたんスよー。で、そっから屈んで校内に忍び込もうとしたら・・・」

 〜〜〜

ペパロニ「うんしょ、うんしょ」ズリズリ

黒森峰風紀委員A「あーこらこら、そこのあなた、そんな所から入ってきたらダメでしょ。ちゃんと正門で手続きして、正面から入りなさい。ほら、柵の外に出て出て」グイグイ

ペパロニ「わー」グイグイ

 〜〜〜

エリカ「なんだ、やっぱり見つかって追い返されたんじゃない。まあ不審な侵入者を正門に誘導してるのもどうかと思うけど」

ペパロニ「で、しばらくしてから今度は穴に後ろ向きで入ったんス。屈んで後ろ向いて足から」

 〜〜〜

ペパロニ「うんしょ、うんしょ」ズリズリ

黒森峰風紀委員B「ちょっとちょっと、そこの君。そんな所から学校の外に出たらダメよ。ちゃんと正門で手続きをして出なきゃ。ほら、柵の内側に戻って正門から出なさい」グイグイ

ペパロニ「わー」グイグイ

 〜〜〜

ペパロニ「――という具合に中に入れてもらえたんスよ」

エリカ「あなたが賢いのかウチの子がお間抜けなのか・・・」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 19:36:30.38 ID:THT3YrHZO
アホの子可愛い
77 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/29(水) 00:07:09.20 ID:DjOGfRbj0
ペパロニ「でっ、でっ、ドゥーチェはどんな感じッスか?やっぱ黒森峰のトップに立っちゃってるッスかね〜」

エリカ「あっ!・・・しまった、すっかり忘れてた・・・トマト持ってかなきゃ。一緒に来なさい。あなたの大好きなドゥーチェに会わせてあげるから」

ペパロニ「なに言ってんスか。ドゥーチェ大好きなのはアタシだけじゃなくてみんなっしょ!」

 ―――・・・

エリカ「お待たせ隊長代理。ちょっとトラブルがあって遅くなったわ」

アンチョビ「やっとかめ!早く手伝ってくれ!西住が代わりに手伝ってくれてたんだが・・・」

まほ「・・・失敗した」ブスブス・・・

アンチョビ「凄まじいポンコツっぷりなんだ!てんでダメ!」

まほ「慣れたらちゃんと出来る」プン

エリカ「隊長、アイパッチしてるから見づらいんじゃないですか」

まほ「そうか、どおりで」ウッカリ

アンチョビ「それまだ着けてたのか!?そりゃ失敗するだろ!」

エリカ「安心してちょうだい。強力な助っ人が来てるから」

ペパロニ「姐さぁーーーん!」ガバー

アンチョビ「どぅおわぁ!?ペ、ペパロニ!?どうしておみゃーがココに!?」

ペパロニ「実はコレコレシカジカ・・・」

アンチョビ「カクカクウマウマ・・・ということか。なるほどガッテン!とにかく今はサンドを待ってくれてる皆をこれ以上待たせるわけにはいかない!逸見!ペパロニ!3人の力を合わせるんだ!」

 ペパロニ「おー!」 エリカ「任せなさい!」フンス

まほ「私も手伝う」

エリカ「隊長は大人しくしててください」

まほ「むう」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 07:58:56.54 ID:N/nLSBdWo
まほの扱いが湿気たマスタングみたいで草
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 09:59:13.76 ID:QWBGpTGW0

さすがに黒森峰風紀委員が同一人物でペパロニいれてしまったら、決勝戦以上のポンコツになるところだった
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 13:50:29.68 ID:QnyzH2b50
ペパロニ天才かよ
81 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/29(水) 22:07:06.45 ID:e7K2ugUC0

アンチョビ「ふぃー!完売だ完売ー!これにて閉店ガラガラ!」デタ!ゥワオ!

エリカ「完売って言っても、並んだ客全員に配り切ったんだから大したものよね」

ペパロニ「さっすが姐さん!顧客の声に100%応える商人の鑑!」

エリカ「タダだけどね」

まほ「御苦労だったな。フードトラックの掃除等の後片付けは私がやっておこう。お前達は少し休んでいてくれ」

エリカ「いえ、隊長にそんなことさせられませんよ」

まほ「働きづめにさせては私の気がすまん。10分でもいいから休憩してくれ。これは長官命令だ」

エリカ「・・・はい」

アンチョビ「それじゃあお言葉に甘えてちょっと一服するか」フー

ペパロニ「姐さん、火ぃー貸します」シュボッ

エリカ「!?・・・あなたまさかタバコ吸うんじゃ――」

アンチョビ「うーん!やっぱりマシュマロは炙るに限るな!」ンマンマ

ペパロニ「あたしはイカを炙るッスよー!」アタリメアタリメ

エリカ「・・・」

アンチョビ「それにしてもペパロニが黒森峰に来ていたとはな。それほどまでにアンツィオが危機的状況なのか」

ペパロニ「そーなんスよ!アンツィオから脱出するまでアタシもストリートファイトに巻き込まれて大変だったんスから」

エリカ「隊長格がいないだけで無法地帯になるなんて・・・にしてはあなた、全然無傷よね。そんなにケンカ強いの?」

ペパロニ「ケンカ?」

アンチョビ「アンツィオで言うストリートファイトは、路上で突如として始まるフードファイトのことだぞ」

エリカ「アンタらについていけねーわ」
82 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/29(水) 22:33:58.16 ID:e7K2ugUC0
アンチョビ「元はと言えばアンツィオの皆に私抜きでもやっていけるように促そうと短期転校したんだが、そんなことになってるなら戻らないとなぁ」

エリカ「・・・大した隊長よね。それだけ慕われてるなんて」

ペパロニ「そりゃーもう!アンタもドゥーチェと一緒にいたらわかるっしょ?ドゥーチェがどんなにスゲー人かって」

エリカ「・・・・・・そう・・・そうね。最初は気に食わなかったわ。隊長と仲良さげだし、意味も無く元気だし、うるさいし、厳格な黒森峰を舐めてるみたいに思えて・・・」

 Σアンチョビ<ガーン!

エリカ「でも、ヘトヘトになりながら練習についてきて、でも弱音も吐かなくて、そのくせ皆のこと気にかけてて・・・正直、見直したと言うか・・・いつの間にかあなたのことを認めてたみたい」

 ☆アンチョビ<パァー!

エリカ「アンツィオの皆から慕われてるのがよくわかるわ。西住隊長とは違う種類の・・・立派な隊長だと思う」

ペパロニ「おおー!よくわかってるッスねー!そうッスよ!アンチョビ姐さんはすげー隊長なんスから!」

アンチョビ「・・・そ、そんなにホメられるとさすがに私もリアクションに困るんだが・・・」テレテレ

エリカ「・・・・・・聞いて。私は・・・来年度、黒森峰戦車道チームの隊長に就任するわ。確定したわけじゃないけど、ほぼ決まってるの。現副隊長だし、実力的に見てもそうよ」

ペパロニ「おっ、自分で言うとは大した自信ッスねー」

エリカ「周りの皆もそう言ってるし、実際私以外には候補になりそうな子もいないの。でも・・・私自身もわかってる。私は、隊長に相応しい器じゃない」

エリカ「こんな性格だから反感も買うし、チームの皆から慕われてるわけでもない。戦車道が強いだけ・・・西住隊長のように立派な隊長の後継に相応しくないの・・・」

エリカ「そんな私の悩みを見抜いた隊長は、仲間を率いる者の何たるかを学ばせるために、私を安斎隊長代理の側に付かせたんだと思う。どう振る舞えば仲間に慕われるかを」

ペパロニ「それで答えは出たんスか?」

エリカ「ええ・・・仲間や後輩に慕われる隊長になるコツ・・・・・・それは・・・おいしい食べ物を配って餌付けすること!」

アンチョビ「ひどいぞ!」
83 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/11/30(木) 00:02:10.19 ID:Z39znbrH0
エリカ「え?・・・だってそうでしょ?私に料理を手伝わせたのもそういうことでしょ?」

アンチョビ「お前は私が人気取りのために料理をしていると思ってるのかー!食べてもらいたいから作る!ただそれだけだ!」

エリカ「・・・じゃあどうすれば皆から慕われるのか教えて。黒森峰の隊長という大任を任される私は、西住隊長のように立派な隊長にならないといけないの」

アンチョビ「そうは言ってもナア・・・別段変わったことをしているつもりはないんだが・・・」

エリカ「偉大な西住隊長の後を継ぐんだから私も同じくらい立派な隊長にならないといけないの!弱さを見せない、強くて威厳のある、完全無欠の隊長にならないと!」

エリカ「そうじゃないと!私は西住隊長に会わせる顔が無いの!・・・あの子にも・・・・・・みほにも・・・」

アンチョビ「・・・逸見」


ペパロニ「な〜んだ、来年の黒森峰は大して強くなさそーッスね」

エリカ「!」

アンチョビ「ペ、ペパロニ!何を言うんだ!」

ペパロニ「だってそーじゃないッスか。来年の隊長がこんな様子じゃあ、ウチらの方がずっと強いッスよ」

エリカ「あ、あなたねぇ!私がどれだけ悩んでいるか――」

ペパロニ「人望集めて立派な隊長になろーなんて、アンタがやってるのはダセー奴のやることッスよ。株っつーのは上げるもんじゃなくて上がるもんなんスよ」

エリカ「!」

ペパロニ「アンタが『隊長』になるんなら『隊長』として何が出来るかを皆に見せなきゃ。隊長の椅子が空いたからハイ座りまーすじゃあ誰も着いてくるわけないっしょ」

ペパロニ「信頼できる隊長ってーのはね、たとえ相手が100輌で攻めてこよーと、ちっともビビらねーもんなんスよ」
84 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/03(日) 21:11:29.77 ID:wLJVU3Ev0
>>83
最後の行の

誤 ペパロニ「信頼できる隊長ってーのはね、たとえ相手が100輌で攻めてこよーと、ちっともビビらねーもんなんスよ」

正 ペパロニ「信頼できる隊長ってーのはね、その人とならたとえ相手が100輌で攻めてこよーと、ちっともビビらねーもんなんスよ」

でした。一文あるかないかで全然意味が変わるキメ台詞でミスるというミス
85 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/03(日) 21:13:34.95 ID:wLJVU3Ev0
>>84 >>83

正 ペパロニ「信頼できる隊長ってーのはね、その人と一緒ならたとえ相手が100輌で攻めてこよーと、ちっともビビらねーもんなんスよ」

でした。ミスを正す文もミスるというミスりっぷり
86 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/03(日) 21:36:02.37 ID:wLJVU3Ev0
エリカ「っ・・・」

アンチョビ「ペ、ペパロニ・・・お前そこまで私のことを・・・」ウル

ペパロニ「アタシらはアンチョビ姐さんがいれば黒森峰全車を相手にしたってちーっとも負ける気がしないスぜ!」ニカッ

アンチョビ「そ、それはチョビっと持ちあげすぎだぞ」テレル

エリカ(・・・信頼できる隊長・・・・・・私が・・・隊長として何が出来るか・・・)

アンチョビ「まあマア!そーゆーむつかしいことはオイオイ考えるとして、休憩はここまで!後片付けしてくれてる西住と合流するぞ!」

ペパロニ「おーっ!」

エリカ(・・・私は・・・完璧で偉大で完全無欠な西住隊長の姿ばかりを意識してた・・・隊長のように、弱さを見せない格好良い指揮官にならなければって・・・)

エリカ(・・・)





アンチョビ「」

 フードトラック<ギギ・・・ プスンッ・・・プスン・・・

まほ「・・・」ベッチャベチャ

アンチョビ「く、車が校門に激突してる・・・だ、大丈夫なのか西住!」

ペパロニ「隊長さん泥んこプロレス大会でもしてたんスか?」

まほ「食器洗剤だと思ったらイカスミだった。バレたら怒られると思ってトラックを隠そうとしたがぶつけちゃった。戦車以外の操縦は慣れていないのだった。トホホのホ」

エリカ「もしかして私の目って節穴だったのかしら」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 21:41:30.21 ID:N//pEAPOo
大変シリアスくんが息をしてないの!
88 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/03(日) 22:25:18.16 ID:wLJVU3Ev0
アンチョビ「じっとしてろ西住。綺麗に拭いてやるから」フキフキ

まほ「ふがふが」

エリカ「フードトラックは車庫に戻しておきました。また後で自動車部に修理してもらっておきます」

まほ「あふがふぉう」フガフガ

エリカ「ちょっと隊長代理、隊長の綺麗で淡麗でキリリっとした顔をタオルでゴシゴシするならもう少し優しくしてよね。隊長のお肌はやわ肌なんだから」

アンチョビ「ほんとだ!赤ちゃんのおしりみたいにふにょふにょ!」フヨンフヨン

ペパロニ「わーすげー!つまようじでつついたら割れんじゃねーのコレー!」アハハ ツンツン

エリカ「あんた達!隊長のつんつくつんしないの!」

まほ「ふん」ガッキィーン

アンチョビ「わ!?なんだ!?急に硬くなったぞ!」カッチカチヤゾ!

ペパロニ「スゲー!超合金だ超合金!」ガンガン

まほ「これぞ鉄の心、鋼の掟・・・西住流極意、硬度10のダイヤモンドパワーだ」キリッ

アンチョビ「いや鉄の心鋼の掟ってタテマエじゃなかったのか!?」

ペパロニ「ニシズミリュースゲー!」

エリカ「私も早く会得しないと・・・試合中に戦車から顔を乗りだすには会得してないと危険なのよね・・・」

まほ「ちなみに島田流極意は空を歩く技らしい。劇場版BD付属OVAで、みほの家に島田愛里寿が泊まりに来た際、ボコパジャマに着替えたシーンで、布団の上にフワっと浮くように移動したそうだ」

アンチョビ「空を歩く!?」

ペパロニ「シマダリュースゲー!」

エリカ「なっ!みほの家にお泊まり!?・・・おのれ・・・ティーンエイジ島田ニンジャ愛里寿め・・・ぬけがけを・・・」グヌヌ
89 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/03(日) 23:21:49.32 ID:wLJVU3Ev0
まほ「ところで、アンツィオの件はどうなっているんだ?」

ペパロニ「それがもーてんやがわんやでにっちもさっちもどーにもブルドックなんでさぁ!すぐにでも姐さんに戻ってもらって場を治めてもらわないと、もうどーにもとまらないッス!」

アンチョビ「うむむ・・・やはり私が行かねばならんか・・・」

まほ「ならば明日の朝、アンツィオ行きの船を手配しよう。ペパロニ、君も今日は泊まっていけ」

ペパロニ「ウッス!キョーシュクッス!ドゥーチェを呼びに来たら黒森峰にお泊まりなんて〜!あのウマイソーセージやハムをまた食べれるなんてカンゲキッスよ〜!」ハムソーセージ オーイシソォー♪

アンチョビ「あーペパロニ、ここの食事はヒジョーにチョビっとしかないんだ。お前が期待しているようなモノは――」

エリカ「ああ、それウソだから」

アンチョビ「――・・・・・・ん?」

エリカ「ウチ、いつもはちゃんとお腹いっぱい食べてるわよ」

アンチョビ「・・・んん?」ハテ?

エリカ「明日帰るんだからネタバラシするけど、あなたがウチに短期転校するってことでちょっとお芝居してたの。食事を少しにしたり、練習をいつも以上にハードにしたり」

アンチョビ「は!?」

まほ「すまん安斎。あえて黒森峰を過酷な環境だと偽っていた。自由も娯楽も無い学園を、お前がどんな風に改革するかを試したかったんだ。だから隊長の権限を与えた」

アンチョビ「ぬゎんだと!?じゃあチョビっとのご飯も、異常にキビシイハードトレーニングも、遊びも何も無い学園艦だってのもぜーんぶウソなのか!?」

まほ「そうだ。すまなかった」

エリカ「だからサンド作る食材もちゃんとあったのよ。隠してて悪かったわね。でもいくらなんでも女子高生が何の娯楽も無い上にあんな食事だけなんてキツすぎるでしょ」

アンチョビ「だ、騙したなァ〜!・・・でもよかった、黒森峰の皆はほんとはしあわせに過ごしてるんだな。安心した」

エリカ「あんたイイ奴すぎるわねホント」
90 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/03(日) 23:34:06.46 ID:wLJVU3Ev0
ペパロニ「で、ドゥーチェを試してみてどうだったんスか?」

まほ「思った通りだったよ。安斎はカタにとらわれず、自分の思うように黒森峰を変えようとした。今までがどうだったか、など気にせず、安斎なりにこの学校をより良くしようとしてくれた」

エリカ「・・・!」

まほ「私のマネをするわけでもない、安斎の出来ることで皆の心を掴んだ。やはり大した奴だ、お前は」

アンチョビ「そ、そぉかなぁ〜!そこまでホメられちゃうとテレちゃうな!ぅわーっはっはっは!」

まほ「まあ食材費度外視でサンドを無料配布するのは上官としてはどうかと思うが」

アンチョビ「あっ!厳しいダメ出し!」

まほ「さあ、もうそろそろ夕飯の時間だ。食堂へ行こう。今度は黒森峰が誇るドイツ料理を堪能させてやるぞ」

アンチョビ「おおぉー!待ってましたよこの時を!お腹いっぱい食べるから覚悟しろ!」エッヘン

ペパロニ「アタシらの胃袋ナメんじゃねーぞー!」ヒャッホォーウ!

エリカ「・・・」

まほ「エリカ、行くぞ」

エリカ「隊長・・・あの・・・」

まほ「ん?なんだ?」

エリカ「・・・いえ、なんでもありません」
91 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/04(月) 20:55:56.07 ID:O5Qb+HBR0
 ―食堂

 ドッギャァァァ ̄ ̄ ̄Z___ンッ!

アンチョビ「こ・・・こ・・・こんなにたくさん御馳走が・・・焼きソーセージにあら挽きハンバーグ、カレイのソテーにバウムクーヘン・・・さらに名産の地ビールまで!」

ペパロニ「こっちにはパンみたいなのとかお肉とか魚もいっぱい並んでるッスよ!ドイツ料理しらねーからわからねーッスけどよォーッ、こりゃあスンゲー豪華ってことはわかるッスよォ〜ッ」

小梅「騙していたお詫びです。黒森峰食堂の高額料理をいっぱい準備してもらいました。改めて、騙しちゃってすみませんでした・・・」ペコ

アンチョビ「気にすることないぞ!全て西住が計画したことだろう。皆は悪くないって」

まほ「そうだ。私が悪いのだ。私こそが黒幕。諸悪の根源はこの私。私が悪者なのだ・・・」

アンチョビ「そこまで言うとムネが痛いから!冗談だ冗談!ホントに気にしてないから!」

ペパロニ「んなことより姐さん姐さん!もう食べちゃっていいッスか!?もうお腹と背中がガッチャンコしちゃいそ〜ッスよォーッ!」ア、ヨダレズビッ!

アンチョビ「よし!みんなも一緒に食べよう!ほら、座って座ってー」

黒森峰生徒A「いや、この料理はお詫びの印なので・・・」

アンチョビ「みんなで食べた方がいいに決まってる!ほらほら、遠慮せずに全員で食べるぞー!」

黒森峰生徒B「安斎さん・・・ありがとうございます!」

黒森峰生徒C「やっぱり安斎隊長代理はイイ隊長だ!」

まほ「よし、今日は無礼講だ。皆、気兼ね無く食事を楽しめ」

 \\\ハイ!!!///

ペパロニ「わはははは!姐さんほどじゃあないけどアンタもいい隊長ッスよ〜!」バンバン

まほ「いてて」

エリカ「ちょぉい!いくら無礼講でも隊長の背中バンバンすんじゃないわよ!」
92 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/04(月) 21:19:35.85 ID:O5Qb+HBR0
アンチョビ「うん!ウマイ!おいしさのあまり口からビームが出ちゃいそうだ!」ハッハッハ!

黒森峰生徒D「私達もこんな豪華なのは滅多に食べれないんでありがたいです」モグモグ

ペパロニ「ウチはいつでもランチキパーティーッスけどねー!」

 黒森峰生徒E「いいなー。アンツィオに転校しよっかなー」 黒森峰生徒F「私もー」

アンチョビ「おおっ!来い来い!おいしいピッツァやパスタをたらふく食べさせてやるぞ!」

まほ「こら、私の仲間を引き抜きするな。この子達はやらんぞ」グイ

 黒森峰生徒E「た、隊長・・・!?///」カア〜 黒森峰生徒F「そ、そんなに思ってくれてたなんて・・・///」カア〜

エリカ「!?!?!?」ガタッ!

アンチョビ「わはは!そう見せつけられちゃあ勧誘できないな!」ハハハ

エリカ「なっ!なっ!なっ!・・・た、隊長に抱き寄せられるなんて・・・くやしい!」ギリギリ

小梅「泣いてる」

エリカ「た、隊長!私もアンツィオに短期転校しちゃおっかな〜?・・・な、なァ〜んてぇ〜」チラッチラッ

まほ「それはいい考えだな。短期転校はいい経験になる。色々学んで来い」

エリカ「」

小梅「気絶してる」

エリカ「・・・・・・た、たいちょぉ・・・わたし・・・いらないんですかぁ・・・」グスン

まほ「嘘だウソ。すまんエリカ。冗談だ。ほら、こっちに来い」ス・・・

エリカ「!!!・・・たっ・・・たっ・・・隊長ぉ〜〜〜!」パアー

エリカ「ぐへへへ」

小梅「笑ってる」
93 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/04(月) 21:44:00.53 ID:O5Qb+HBR0
アンチョビ「ぃよーし!宴もタケナワということで歌でも歌うかー!」ワーッハッハッハ!

黒森峰生徒A「カラオケセット用意しましたー」ガラガラガラ

エリカ「ウチにこんなのあったの?」

黒森峰生徒B「安斎さんが隊長代理の権限で購入したそうです」

エリカ「権利ブン回してるわね」

アンチョビ「トップバッターは切りこみ隊長のペパロニ!いってやれいってやれー!」

ペパロニ「アタシの前座的盛り上げ歌唱力をナメんなよ〜!」キー ガー クルイソォー♪ナナナナナナナー♪

 \ハハハハハ!/ \イイゾー!ヒューヒュー!/ \ガンバレ!/

エリカ「・・・まったく、天下の黒森峰の校内でこんな大騒ぎするなんて、大した根性よね」フフ

ペパロニ「次は姐さんの番ッスよー!」

アンチョビ「はい!二番、ドゥーチェアンチョビ、唄います。『さくらんぼの実る頃』」♪〜

 黒森峰生徒C「わぁ・・・なんだか大人な雰囲気」 黒森峰生徒D「安斎さん歌声綺麗〜」

アンチョビ「さあ!次は西住だ!唄え唄えー!」マイク ササッ

 黒森峰生徒E「え!?隊長がカラオケ!?」 黒森峰生徒F「一体どんな歌を・・・」ゴクリ

まほ「西住まほです」ペコリ

小梅「わっ、行儀いい」

まほ「武田鉄矢で、少年期」♪〜

アンチョビ「あ、泣かせに来たな!」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 09:14:17.91 ID:i76xLxgK0
>>まほ「それはいい考えだな。短期転校はいい経験になる。色々学んで来い」

>>1が書くと凄い説得力がある
95 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 18:20:42.11 ID:jqftXOtX0

 シャワー

アンチョビ「いやぁ〜サッパリしたな!」パッサリ

ペパロニ「でもやっぱりアンツィオみたいにおっきなお風呂に入りたいな〜あたしゃ」

まほ「黒森峰はシャワーしかなくてすまんな。それより、何故昨日と同じく体育館で寝るんだ?あれは安斎を謀るためであって、本来はちゃんと学生寮で就寝するんだが」

アンチョビ「みんなで寝た方が楽しいだろー。修学旅行みたいで!」

小梅「修学旅行・・・ウチには無いイベントですね」

アンチョビ「あーいいからいいから。そういう演技はもういいってば」

エリカ「いや、ホントに修学旅行無いのよ。無人島で三日間サバイバル生活ならあるけど」

アンチョビ「ほんとに女子校?」

まほ「そろそろ就寝時間だ。全員、寝袋配置につけ!」

 \サササッ!/

エリカ「普通ならまず聞かない号令よね」

まほ「では、消と――」

 ボフ

まほ「まほっ」フガ

アンチョビ「わっははははー!油断したな西住!夜はこれからだ!女子のお泊まり会といえば枕投げ!だが枕が無いので代わりにこの寝袋での大乱闘だー!」

エリカ「た、隊長!大丈夫ですか!?よ、よくも隊長の顔面に寝袋のダイレクトアタックを!」

まほ「むむむ・・・負けてられん」キリッ
96 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 18:31:04.56 ID:jqftXOtX0
アンチョビ「ぅわーっはっはっは!今夜は寝かさナイトだ!勝負だ西住ぃ!なんでもアリのガンガンバトルとしゃれこむぞー!」バフー

まほ「ルールを聞こう」キリッ

アンチョビ「ルールなど無い!楽しくなったもん勝ちだ!だが寝袋のチャックが金具で当たったら危ないからチャックを掴むように持て!あとは目いっぱいハシャげばいい!」

まほ「なるほど、つまり・・・こうだな!」ボファー

アンチョビ「チョビッ!・・・や、やったなー!」バフー

エリカ「ああっ!隊長になんてことを!私が助立ちに――」

 ポンポン

エリカ「ん?」クルッ

小梅「とえぇ〜い」バフン!

エリカ「のわっ!・・・な、なにを――」

黒森峰生徒A「スキありー!」ボフー

黒森峰生徒B「足元がお留守ですよ!」バッフォー

エリカ「あだだだ!」

ペパロニ「っしゃあー!やぁーってやるッスよ!このペパロニを甘くみるなよ〜!」ジャーンプ ブンブンバフバフ

 小梅「わー」ボフー 黒森峰生徒C「なにをー!」バフー 黒森峰生徒D「やらいでか!」ボファー

エリカ「あなたたちぃ!よくもやってくれたわねぇ!ナメんじゃないわよー!」ドドドドド

ペパロニ「うひょー!キレたキレたー!」ワーイ 小梅「逃げろ〜」タタタ 黒森峰生徒E「おっかな〜い!」タタタ

エリカ「ぅおらー!」ブンブンバシバシ

アンチョビ「わっはっはっはっは!」
97 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 18:55:21.46 ID:jqftXOtX0




まほ「Zzz・・・」マホホホ・・・

小梅「Zzz・・・」ウメウメ・・・

ペパロニ「ぐぉー」ペパロニ!

エリカ「・・・」

アンチョビ「・・・」モゾ

エリカ「・・・隊長代理、起きてる?」

アンチョビ「・・・チョビっとな」

エリカ「・・・色々とありがとうね。なんとなくだけど・・・これからどうすべきかわかった気がするわ」

アンチョビ「?・・・何かしたっけ?」

エリカ「それでいいのよ。アンタはね」

アンチョビ「???」
98 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 19:17:30.02 ID:jqftXOtX0
 ・・・朝

アンチョビ「世話になったな!」

黒森峰生徒A「安斎さん・・・帰っちゃうんですね・・・」グスッ

黒森峰生徒B「寂しいです・・・」グスン

アンチョビ「こらこら!シメっぽいのはナシだ!我がアンツィオの校門は常に開いている!お前達ならいつでも大歓迎だ!いくらでも遊びに来い!いっぱい料理をごちそうしてやる!」

黒森峰生徒C「はい!ありがとうございます!」

黒森峰生徒D「安斎さん達も、いつでも黒森峰に遊びに来てください!」

アンチョビ「もちろんだ!」

ペパロニ「その時はドイツ料理を堪能させてもらうッスよ〜!」

黒森峰生徒E「まっかせなさいな!」フンス

エリカ「・・・」

小梅「いいんですか?敵と慣れ合うなーって怒鳴らなくて。いつもなら火ぃー吹いて暴れるのに」

エリカ「あんた私を何だと思ってんのよ・・・いいんじゃないの。試合以外なら」

小梅「・・・」ニッコリ

エリカ「なにわろとんねん」


まほ「待たせたな。帰りの便を用意したぞ」

 ドルニエ飛行艇(Do J)<ボボボボボボ・・・

アンチョビ「おお〜!ドイツのドルニエ社がイタリアの会社と技術提携して作った飛行艇だ〜!『紅の豚』のマンマユート団が乗る飛行艇のモデルとも言われるヤツ〜!」

まほ「フッ・・・」ドヤサァ!

エリカ「このリアクションが欲しくて隊長が無理して調達してきたのよ」
99 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 19:31:01.25 ID:jqftXOtX0
 ドルニエ飛行艇(Do J)<ボボボボボボ・・・

アンチョビ「じゃあな〜!」バイバーイ

ペパロニ「アリーヴェデールチ〜!アリーヴェデールチ〜!」バイバーイ


まほ「アンツィオ高校の友人達に、敬礼!」

 \\\バッ!!!///


ペパロニ「いやぁ〜楽しかったッスね〜ドゥーチェ!」

アンチョビ「そうだなー。初日はあまりの厳しさにドーなるかと思ったが、楽しめたから結果オーライだな!」

ペパロニ「あ、見てくださいドゥーチェ!アンツィオが見えてきましたよ!」

アンチョビ「おっ!ドレドレ?」サッ

アンチョビ「・・・・・・なんか煙が上がってないか?・・・あっ!今なんか校内で爆発したぞ!?」

ペパロニ「あちゃー、アタシがいない間にまた悪化してらぁ」

アンチョビ「ドゥーチェがチョっと目を離すとコレだ!まったく!」
100 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 20:51:31.39 ID:jqftXOtX0
 ―アンツィオ高校―

<ドーン!・・・   ボボボ・・・>

   <ナンダテメーコラー!    ッジャオラー!>

 <バーン!・・・    ゴウランガ!>

アンツィオ生徒A「どぅーおだアタシの絶品爆裂海鮮パスタの味はよぉ〜ッ!スッゲーうめェーだろーがッ!」

アンツィオ生徒B「ナマ言ってんじゃあねーぞスカタンッ!私の超絶激辛めんたいピッツァのがおいしいに決まっとーがッ!」

アンツィオ生徒C「テメー!アタシのマグマハイヴォルテージグラタンが熱すぎて食えねーだと〜!?ガマンして食えこのダボがぁーッ!」

アンツィオ生徒D「ドゥーチェのいない今のアンツィオでは、スゲー料理を作った者こそ強い!それが唯一のルール!私が作ったダイナマイトラザニアキッドが最強に決まってらぁ〜!」

カルパッチョ「あなたたち!そこまでよ!」

アンツィオ生徒A「ゲッ!パッチョの姐御!」

カルパッチョ「私の作った美食たかちゃんフォーエヴァーミネストローネ・ニトログリセリン風味がサイキョーよ!大人しく降参しなさい!」

アンツィオ生徒B「ス、スゲー!さすがパッチョ姉!」

アンツィオ生徒C「だがアタシ達も負けちゃいねーッスよ!」

アンツィオ生徒D「こうなりゃ四尺玉の花火を――」


 <きみたち、まちたまいー!!!

カルパッチョ「!」
101 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 20:56:00.30 ID:jqftXOtX0
 ドルニエ飛行艇(Do J)<ボボボボボボ・・・

アンツィオ生徒A「あっ!あれを見て!」

アンツィオ生徒B「あれは『紅の豚』のマンマユート団が乗る飛行艇のモデルとも言われるドルニエ飛行艇!」

 アンチョビ「とうっ!」バッ!

アンツィオ生徒C「!?・・・誰かジャンプした!」

アンツィオ生徒D「あ・・・あれは!」


アンチョビ「にゃんぱらり!」クルリンパ! バサバサバサ

カルパッチョ「黒いマントをまるでムササビのように・・・間違いない!あれは!」


 チャクチ!

 バサァ!

アンチョビ「待たせたな!」キリッ

アンツィオ生徒A「・・・・・・ドゥーチェ?」

アンツィオ生徒B「・・・ドゥーチェ・・・」

アンツィオ生徒C「・・・ドゥーチェ!?」

アンツィオ生徒D「・・・ドゥーチェ・・・!」
102 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 21:55:38.46 ID:jqftXOtX0
ペパロニ「とうっ!」パラシュート チャクチ!

アンツィオ生徒A「!・・・ペパロニ姉さんも!」

ペパロニ「今すぐ校内放送で伝えろ。ドゥーチェのご帰還だ!」

アンツィオ生徒A「は、はいっ!」タタタ


 アンツィオ生徒A【アンツィオ高校の全生徒に告ぐ! Il sole sorge(陽が昇る)!繰り返す! Il sole sorge(陽が昇る)!校庭に集まれ!」

アンツィオ生徒E「!?・・・ドゥーチェ!?」ガタッ

アンツィオ生徒F「ドゥーチェ・・・?」カラーン・・・

アンツィオ生徒G「ドゥーチェ!」バッ!

 ドタバタドタバタ! ダダダダダ! ドドドドドドド!


 <ザワザワザワ・・・
              ドヤドヤドヤ・・・>
     <ガヤガヤガヤ・・・

ペパロニ「しずまれー!」

 \ッ・・・・・・/ \・・・・・・/ \・・・・・・/

ペパロニ「皆、今日までよく頑張ったな。ドゥーチェのいないアンツィオはルール無用の無法地帯だった。唯一の法は、スゲー料理を作った者が正義!ただそれだけだった」

ペパロニ「だがそんなデンジャラスでエキサイチングな日々は今日までだ!なぜかって?それは!この方が戻ったからだー!」
103 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 22:00:28.27 ID:jqftXOtX0
 ザッ


アンチョビ「諸君・・・・・・」


アンチョビ「ただいま!」ニカッ


   \\\ワアアアァァァーーーーー!!!///

 \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/

  \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/

    \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!/
104 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 22:56:38.36 ID:jqftXOtX0
 ・・・・・・その後

 ――黒森峰女学園――

まほ「諸君、今日の訓練をはじめる前に伝えておくことがある」

 黒森峰生徒A「・・・」 黒森峰生徒B「・・・」 黒森峰生徒C「・・・」

 アリサ(・・・フフフ・・・黒森峰の連中、だれも気付いちゃいないわ。サンダースが誇る超優秀スパイキッズことこの私が潜入しているとはつゆ知らず)

 アリサ(新体制に移りゆくこの時期だからこそ、重要な情報をゲットするチャンス!来年の優勝はサンダースがいただくもんげ!)

まほ「我々、3年生が引退した後の黒森峰を率いる隊長を発表する。・・・逸見エリカ、前へ」

エリカ「・・・はっ」

 ザッ・・・

まほ「お前が新たな隊長だ。後は任せたぞ」

エリカ「はい」

 アリサ(やっぱり隊長を襲名するのは逸見か・・・まあ妥当よね。無難というか、アンパイというか・・・)

 アリサ(逆に言えば対策が立てやすい。言っちゃあなんだけど、西住まほの下位互換って感じだし・・・)

 アリサ(まっ、せいぜいがんばりなって感じよね)

まほ「皆も、新隊長を支えてやってくれ。いいな」

 \\\ハイ!///

まほ「・・・・・・がんばれよ、エリカ」ポン

エリカ「・・・」

まほ「では、本日の訓練の準備に――」


エリカ「待ってください」
105 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 23:10:13.02 ID:jqftXOtX0
まほ「・・・なんだ?」

エリカ「隊長・・・三年間お疲れ様でした。西住流の体現者として、圧倒的な強さと存在感で見事に黒森峰をまとめあげた・・・あなたは私にとって、間違いなく最高の隊長です」

まほ「照れる」

エリカ「そんなあなたから隊長の座を受け継げるのは、これ以上ない光栄なことです。ありがたく、謹んでお受けいたします。・・・・・・ですが」

エリカ「このままでは私はあなたに並ぶことは出来ても、あなたを越えることは出来ない」

 小梅「!」

エリカ「勝負してください。一体一で、私と!」

 黒森峰生徒A「!?」 黒森峰生徒B「なっ・・・!」

まほ「・・・私に決闘を申し込む・・・そういうことか?」

エリカ「ええ!あなたが・・・いや、あなたや家元が築きあげてきた西住帝国をぶっ壊して、新生黒森峰の旗を打ち立てるつもりです!」

 黒森峰生徒C「ふ、副隊長・・・」 黒森峰生徒D「っ・・・!」


エリカ「隊長・・・・・・勝負・・・受けてくれますか」

まほ「・・・フッ・・・・・・エリカ・・・」


まほ「それを聞きたかった」
106 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 23:44:39.50 ID:jqftXOtX0

 ――戦車訓練場

小梅「西住まほ車対逸見エリカ車の決闘は五分後に開始します。両車乗員は準備してください」

 ティーガーT<・・・  ティーガーU<・・・

エリカ「・・・」フゥー・・・

ティーガーU砲手「・・・車長、平気?」

エリカ「・・・ええ、大丈夫よ・・・大丈夫・・・」フゥー・・・

ティーガーU通信手「ティーガーTより通信が入ってます」

エリカ「・・・聞くわ」


まほ【エリカ、勝負が始まる前に話しておこうと思ってな】

エリカ「・・・隊長、勝負を受けてくれてありがとうございます」

まほ【ここしばらくずっと考えていた。先輩として、後輩のお前達に何をしてやればいいのか。後を継ぐ新隊長に、何をどう教えてやればいいのか・・・】

まほ【だが私は不器用な女だ。お前達にやってやれることといえば、せいぜい越えるべき壁となって立ちはだかることくらいだ。そして、お前が壁を越えようとするのを待っていた】

まほ【しかし、ちょっとやそっとで負けるわけにはいかん。今の私は、引退する3年生全員とお母様の名誉も背負ってお前と戦うこととなる】


まほ【今日の私は、そう簡単には倒せんぞ】
107 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/08(金) 23:58:29.24 ID:jqftXOtX0
エリカ「っ・・・はい」

まほ【通信は以上だ】ッーー

エリカ「・・・ふぅーっ・・・」

ティーガーU砲手「大丈夫?やめるなら今のうちだよ」

エリカ「やめるわけないじゃない。隊長が・・・3年生が引退した後、私達の試合を笑顔で観に来てくれるように、期待させなきゃならないのよ」

ティーガーU砲手「隊長に噛みつくくらいの向上心がなきゃってことね」

エリカ「新隊長になった時・・・私に何が出来るのかは私自身にもわからない。だから、何が出来るのかやってみるのよ」


小梅「それではこれより、西住まほ車対逸見エリカ車の勝負をはじめます」

 アリサ(ぷくくく!これは思わぬ一攫千金大チャ〜ンス!黒森峰の現隊長と次期隊長の決闘なんて!こりゃあネットに流せばいいね!&再生数ガッポガッポのウハウハザブーンよ!)

 アリサ(盗撮用ドローンを持ってきておいて正解だったわ!これで黒森峰内戦を動画で撮って配信しちゃお!)ウシャシャ!


小梅「はじめ!」


エリカ「パンツァー!フォー!!!」
108 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 00:27:53.60 ID:mrNXZLjC0
 ――大洗女子学園

 ドタバタドタバタ! ガラッ!

沙織「ビッグニュ〜〜〜ス!黒森峰で隊長と副隊長が決闘してるよ〜〜〜!」

みほ「えっ・・・!?」

優花里「ぬゎんですと!?姉住殿と逸見殿が!?」

沙織「今映像がライブ配信されてるよ!ケータイで見れるんだけど、TKSラブズッキュン@って人が撮ってるみたい!」

麻子「なにものだそいつは」

みほ「み、見せてもらってもいい?」

沙織「ホラホラ!みてよコレ!マジヤバくない!?」

華「まあ、あの逸見さんがみほさんのお姉さんとタイマンだなんて・・・」

麻子「忠犬だと思っていたが」

みほ「エリカさん・・・」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 01:53:42.00 ID:QdE6W8/zO
クローズかな
110 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 08:40:44.72 ID:mrNXZLjC0
>>109
いや、細かく言うとこの流れはクローズの続編であるWORSTですね(包み隠さず情報公開していくスタイル)
111 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 09:12:06.29 ID:mrNXZLjC0
 ――サンダース大付属高校

ケイ「WHOA!ナオミこれ見てルックルック!マホとエリーが荒野の決斗してるわ!スマホで見れるのよ!」

ナオミ「へえ、そりゃ面白い」

ケイ「やっぱ後を託すならこういうガツガツした子じゃないとね〜。マホも安心して引退できるでしょうね!アリサはどこ?あの子にも見せてあげなきゃ!」キョロキョロ

ナオミ「さあ、また無断で出かけたんじゃないの」


 ――聖グロリアーナ女学院

ローズヒップ「あらまんちゅ!このような回覧板がテレビになるなんてビックリですわ〜!」

アッサム「これはタブレットと言うのよローズヒップ。データによると、この戦いの様子は全国の大半の戦車女子が視聴しているわ」

ルクリリ「だがしかしうーむ、やはり流石は西住まほ・・・実力の差は明白だ」

オレンジペコ「でも逸見さん、何度も何度も食らいついてますね。自分自身が一番力の差を感じているでしょうに・・・」

ローズヒップ「逸見様は勝てるとお思いなのでしょうか?」

ダージリン「・・・思っちゃいないわよ」コウチャ スス・・・

ローズヒプ「ほよ?でしたらなぜゆえにあんなに噛みつかれるのですの?勝てっこありませんのに」

ダージリン「そういう問題じゃないのよ。あなたにもわかる時が来るわ」


 ――とある島

ミカ「・・・・・・風が変わった」ポロロ〜ン♪

ミッコ「いんや〜!大漁たいりょお〜!新鮮な魚介類をたくさん獲ったどー!・・・あれ?ミカどした?」

ミカ「・・・シュバルツバルトの森に吹く風向きが変わった気がするよ」ポロリン♪

アキ「もー!いつもミカはワケワカメなことばっかり言って!そんなことより私達が食べ物探してる間に船の修理してって言ったじゃない!遭難するの今月で3度目なんだからね!」

ミカ「おやおや、アキは飽きもせず毎日毎日よく怒るね。カッカすると身体によくないよ」ポロンチョ♪

アキ「今日ミカだけ晩御飯抜きだから」

ミカ「ごめんなさい」
112 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 09:28:09.10 ID:mrNXZLjC0
 ――プラウダ高校

ノンナ「エリカさん、すごい根性ですね。どれだけねじ伏せられようと、策を見破られようと、果敢に挑み続けてます」

カチューシャ「・・・自分の殻を破ったわね、イツミーシャ。来年の黒森峰も手ごわくなりそうだわ」

ノンナ「我々も呑気に引退してられませんね」

カチューシャ「ノンナ!2年と1年全員呼んできて!今まで以上にビッシバッシ厳しくして、イツミーシャに負けないようにするのよ!」

 ニーナ「お呼びですかカチューシャ様!」 アリーナ「我々もがんばります!がんばりますので!」ビシッ

カチューシャ「わっ!す、素早い・・・」

ノンナ「皆、黒森峰の戦いの様子を見てて触発されたようですね」


 ――知波単学園

西「だーるーまーさーんーがーこーろーんーだー!」バッ

 玉田「!」ピタッ 細見「・・・」ビッ 福田「っ!」ピクッ

西「福田!微動したぞ!」

福田「ふわー!見抜かれたでありますー!」ガクー

 浜田「さすがは西隊長だ!その洞察眼は欺けぬ!」ハハハ 名倉「わずかな動きも見抜くとは、いかなる小細工も通じぬでありますな!」

西「浜田、名倉、口が動いたぞ!」ハハハ

 浜田「ええー!?」ガーン 名倉「これは手厳しい!」ゴーン

西「ふふふ、勝負の約束は覚えているだろうな。お前達全員を捕まえれば皆から一つずつきゃらめるをもらえるのだ!今日の私は手ごわいぞ〜!」
113 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 09:47:17.03 ID:mrNXZLjC0
 ――アンツィオ高校

ペパロニ「ひえ〜!すげー戦いッスね〜!」

カルパッチョ「この映像を見ている人は皆、逸見さんへの認識を改めるでしょうね」

ペパロニ「こりゃ来年の黒森峰もつえーな!」ハッハッハ

カルパッチョ「私達も呑気してる場合じゃないわね」

ペパロニ「そういやカルパッチョもドゥーチェがいない間は無法地帯アンツィオでブイブイ言わせてたなー。いつもはしっかりしてるクセに」

カルパッチョ「そ、それは・・・ドゥーチェ無しじゃ私もどうしていいのかわかんなくって・・・」

ペパロニ「カルパッチョもドゥーチェがいないとポンコツなんだなー!」アハハハ


アンチョビ(そうか・・・逸見、お前も前に進むことにしたか。ガンバレよ!お前はお前の道を行け!)
114 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 11:08:11.20 ID:mrNXZLjC0
・・・・・・
・・・


まほ「いい勝負だった」

エリカ「・・・ありがとうございました。やはり・・・隊長には手も足も出ませんね」

まほ「何度も言うように私は不器用な女だ。手を抜いて戦う方法を知らん。全力でお前を迎え撃った。だが、それでもお前は何度も何度も立ち向かってきた」

エリカ「・・・隊長の座を『ありがとうございます!がんばります!』と受けるだけじゃ味気ないと思いまして・・・どうするべきかやっと気付き・・・いや、気付かされましてね」

エリカ「でも・・・結局実力の差を再認識して・・・ボコボコにされて・・・皆にも情けない姿を見せてしまいました。次の隊長だというのに・・・」

まほ「お前は隊長というものを履き違えていたようだな。負け無しの、傷も汚れも無い者が隊長に相応しいわけではない。どれだけ打ちのめされても折れずに立ちあがる者だ」

まほ「泥にまみれてでも自分の信念をつらぬく者にこそ、皆は着いてくるものだ」

エリカ「・・・隊長」

まほ「見てみろ」クルッ


 黒森峰生徒A「・・・」 黒森峰生徒B「・・・」 黒森峰生徒C「・・・」

 \・・・・・・/ \・・・・・・/ \・・・・・・/

まほ「今、この場にいる黒森峰の者達は皆、お前の戦う姿を見て、お前についていこうと心に決めたはずだ」

エリカ「っ・・・」

まほ「逸見新隊長に敬礼!」

 \\\バッ!!!///

エリカ「〜っ・・・!」

まほ「後は任せたぞ、隊長」ポン

エリカ「・・・はい!」
115 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 11:19:30.24 ID:mrNXZLjC0

 ・・・・・・そして・・・


エリカ「ふぅーっ・・・」

小梅「隊長になって初の試合、やっぱり緊張します?」

エリカ「当たり前じゃない。まほさんや引退した先輩達も観に来てるのよ。相手はサンダースだし、難しい試合よ・・・」

小梅「でも見てください。向こうの子、なんだかビビってますよ」

 アリサ「・・・あの西住まほにあんだけ喰らいつく狂犬が相手なんて・・・」ガクガクブルブル

小梅「ね?」

エリカ「・・・う〜ん」

小梅「隊長がそんなんじゃ、皆も締まらないですよ。ほら、シャキっとして」

エリカ「わかったわよ。もう・・・ありがとね赤星。皆もだけど、こんな私についてきてくれて」

小梅「何を言ってるんですか。エリカさんとなら100輌を相手にしても怖くないですよ」

エリカ「・・・赤星」

小梅「それにしてもエリカさんがそんなこと言うなんて、今日の天気は磁気嵐になるかも」

エリカ「なにをう!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 12:16:37.88 ID:FwKwzbXvO
ガルパン最終章見てきた



まほの大学服のカッコ良かったですw
117 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 12:28:13.02 ID:mrNXZLjC0
まほ「・・・」キリッ

 エリカ(・・・客席のまほさん、険しい顔をしてる。やっぱり後輩の初陣、内心はドキドキしてるのね・・・安心してください!きっと期待に応えてみせます!)

まほ(ガスの元栓締めたっけ)


エリカ「隊長車より全車輌に通達。今日は新体制になって最初の試合・・・今日から私達の黒森峰が始まるわ」

エリカ「ネオ黒森峰伝説の1ページ目を大勝利で飾って、先輩達に見せつけてやるわよ!黒森峰の未来は明るいと!」

 \\\ハイ!!!///


蝶野「それでは、黒森峰女学園対サンダース大学付属高校の試合を始めます」

エリカ(見ていてくださいまほさん、皆さん・・・私達の進む戦車道を!)


蝶野「試合開始!」


エリカ「パンツァー・フォー!!!」


 Das Ende
118 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 12:28:55.10 ID:mrNXZLjC0
>>116
まだ見てないからネタバレせんとってねホンママジで
119 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 12:29:21.17 ID:mrNXZLjC0
 〜おまけ〜

カルパッチョ「ドゥーチェが黒森峰から帰って一週間・・・」


アンチョビ「みんなそろってるな!今日は何の日かわかってるだろうなー!」

 \エー?/ \ナンダッケ?/ \ドゥーチェキネンビ?/

アンチョビ「おいおいおい!今日は次期統帥をどーするかの話し合いを――」

ペパロニ「お前らわかっとらんのかー!今日は三丁目のチーズ屋さんで特大セールの日だ!」

 \オオ〜!/ \ソウダッタソウダッタ!/ \タクサンカワナキャ!/

アンチョビ「こらこら!それより大事な――ぬゎんだって!?チーズが特売!?モッツァレラもか!?ゴルゴンゾーラも!?マスカルポーネも!?」

ペパロニ「そォ〜ッスよ〜!100種のチーズがどれでも70%オフ!これを逃す手はないッスよー!」

アンチョビ「こうしちゃいられない!すぐに買いに行くぞ!それから今日は特別に大チーズ祭りだ〜!ピザやグラタンをたくさん作ってみんなで堪能するぞー!」

 \\\オオオーーーー!!!///

 \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/


カルパッチョ「なんにも変わってないけど、まっ、いっか♪」

 〜おしまい〜
120 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 12:32:12.63 ID:mrNXZLjC0
 〜おまけ〜

カルパッチョ「ドゥーチェが黒森峰から帰って一週間・・・」


アンチョビ「みんなそろってるな!今日は何の日かわかってるだろうなー!」

 \エー?/ \ナンダッケ?/ \ドゥーチェキネンビ?/

アンチョビ「おいおいおい!今日は次期統帥をどーするかの話し合いを――」

ペパロニ「お前らわかっとらんのかー!今日は三丁目のチーズ屋さんで特大セールの日だ!」

 \オオ〜!/ \ソウダッタソウダッタ!/ \タクサンカワナキャ!/

アンチョビ「こらこら!それより大事な――ぬゎんだって!?チーズが特売!?モッツァレラもか!?ゴルゴンゾーラも!?マスカルポーネも!?」

ペパロニ「そォ〜ッスよ〜!100種のチーズがどれでも70%オフ!これを逃す手はないッスよー!」

アンチョビ「こうしちゃいられない!すぐに買いに行くぞ!それから今日は特別に大チーズ祭りだ〜!ピザやグラタンをたくさん作ってみんなで堪能するぞー!」

 \\\オオオーーーー!!!///

 \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/ \ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!/


カルパッチョ「なんにも変わってないけど、まっ、いっか♪」

 〜おしまい〜
121 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/12/09(土) 12:33:52.79 ID:mrNXZLjC0
あ、最後に連投ミスすんません
これにて完結です。途中からエリカ主役になってた
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 15:52:56.34 ID:jZjvU9zB0

まさしく最終章に向けたいい終わり方だった
(最終章みてない組)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 16:13:31.98 ID:YjWbaBiEO
おっつおっつ

よかった、激辛パスタを食べ比べさせられて涙目になるドゥーチェはいなかったんだね……w
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 22:49:57.52 ID:0cWJKBcY0
最終章とか何分やるの?
料金は2時間ものと同じなの?
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 02:18:27.73 ID:SGMKC4He0
最終章47分やで 地上波アニメの30分+17分だ
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 03:44:11.35 ID:YZnRp0we0
たった47分で通常料金なのか?
それなら、オタ相手にボロい商売してるな
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 15:11:44.38 ID:i2B5oZnJO
OVA先行上映とかと同じ特別料金な事くらい調べればわかるでしょうに何故いちいち悪態を吐くのか
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 03:04:36.85 ID:YtcznJBe0

・・・てっきり最終章を見てこういうラストにしたのかと思いましたよ(意味深)
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