【艦これ】提督「クソッタレな世界を」長門「生き残るために抗おう」【安価スレ】

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152 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2017/11/18(土) 22:43:12.16 ID:rtby05a50
再度執務室へと走って戻った提督は、机に項垂れる。

「ゼェ…。ゼェ…。走るのとか…久しぶり…すぎて…。ハァ…死ぬ…」

頭痛がする頭を押さえ、もう一つチョコレートを口にする。

「あと一粒か…。まぁ、気休め程度なんだがな…」

憲兵の手によって勾留されてから、満足な食事を摂れなかった提督の脳は、未だに糖分不足に悩まされている。

「これも数日の辛抱だ…。食事はマトモになったから、やがて頭痛は無くなるだろう…」

休憩を取るために目を閉じる提督の耳に、騒がしい声が入り込んでくる。

「提督!イクたちを呼んだのね?」

「はっちゃんたちに用があるって何なのでしょう…」

「ゴーヤたちはあっちでもあまり仕事無かったしねー。オリョールも水上艦で偶に行くくらいだったし」

「…ドイツ派遣は大変だったのね」

「青葉をお呼びということは…取材ですか?」

「皆、今は静かにしておこうか。提督にとっての一大事のようだ」

シン、と静まり返る執務室。提督は顔を上げて、暗い表情で話し出す。

「俺…今は裏切り者とかスパイってことになってるだろう?」

「ああ。それに加えて、陛下から受け賜わった艦隊を喪失した愚か者という称号も。…いや、裏切り者云々は当事者内で使われているだけか」

「つまり愚か者のクソ提督、というわけか…。間違ってないな。万年少佐だったし」

おそらく何らかの操作が行われていたのだろうが、そんなことはどうでもいいし、証明のしようがない。

「…話を戻すよ。そんな俺の姿が消えたわけだ。母さんにも監視の目が行っていてもおかしくない」

あちらが死んだと認識しているか、姿を消したと認識しているか。それは些細な問題だ。

重要なのは、海軍の顔に泥を塗った男の親族が監視されるか否か、だ。

スパイ行為に等しいことをしていたわけだし、艦隊を壊滅させてもいる。

この二つだけでも、泥を塗る行為としては申し分ないだろう。

「…確かに、な。つまり、母親の救出を依頼したい、と?」

「…そうじゃないよ。母さんは病弱だから、ここに匿っても設備等の問題で体調を崩しかねない」

「…心配なんだ。母さんが酷い目に遭っていないか。苦しんでないかって…」

提督の声が更に小さくなる。
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