【艦これ】提督「クソッタレな世界を」長門「生き残るために抗おう」【安価スレ】

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285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 18:52:54.23 ID:QdeKdggrO
秋月型や皐月文月を交えた深海対空訓練
286 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2018/01/21(日) 19:53:16.36 ID:xiIR93I40
「海上で堂々と動けるなら…」

艦船名簿を取り出し、駆逐艦の部分を捲っていく。

「ひいふうみい…。よし、ちょうど六人か」

「ええと…。秋月型の娘たちと皐月ちゃん、それに文月ちゃん。対空に強い娘ばかりですね」

提督は頷く。

これからのことを考えれば、防御面の強化が最優先だと提督は考えた。

前は、海域で待ち構えている深海棲艦に対抗するので、同時に相手にするのは最大でも十二人だった。

しかし、今は攻められる側。不特定多数の艦娘を相手取る必要がある。

それはつまり、今まで以上に対空戦闘での練度が求められているのと同じだ。

だから、警戒が解かれている間に、対抗出来るようになっておきたい。

その時になって後悔しても遅いから。

「今から、海上で対空訓練をしようと思ってね。だから、朝御飯を食べる時間は無いかな…」

申し訳なさそうに提督は言うが、間宮は不満を隠さない。

「そんなだから、倒れるんですよ…」

「う…」

「…まあいいです。あとで訓練に参加する娘に、おにぎりと魔法瓶を持たせますから。ちゃんと食べてくださいね」

「…ありがとう」

間宮の優しさが五臓六腑に染み渡る。それ以上に申し訳ない気持ちでいっぱいだが。

「私が参加する娘に連絡しておきますから。提督は深海棲艦の娘たちの方をお願いします」

「ああ。本当にありがとう」

「いえいえ。提督たちも頑張ってくださいね」

静かに扉が閉められる。

静かになった執務室で、提督は顔を二回叩く。

――気を引き締めろ。二度と喪いたくないなら。
287 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2018/01/21(日) 20:30:37.11 ID:xiIR93I40
「ふわぁ…。これが司令官の朝御飯?寂しくない?」

「仕方ないだろう。ただでさえ、補給が出来ないから節制しなければならないのに、僕たちの分の食事を作らないといけないのだから」

初月がきっぱりと、言い淀むことなく言い切る。

「でも、これからは補給艦を襲えるからね。豪華にはなるはずだよ」

「豪華な食事…。私は、今のままでもいいんだけど」

「あたしもいいかなぁ〜。ご飯はそんなに食べられないしぃ」

「…そろそろ提督が来るみたいですね」

涼月の言葉を聞き、艦娘たちは海中を見やる。

水中を漂う黒い影は、少しずつ大きくなる。

そして、それは正体を現した。

「ん…と。提督、もう大丈夫だよ」

「ありがとう、ヲ級。それに、レ級と空母棲姫も快諾してくれて助かったよ」

「いーよいーよ。僕だって暇だったし」

「…私も退屈だったしな」

ケラケラと笑いながらレ級が答え、空母棲姫がそれに同調する。

「あれ…三人だけ、ですか?」

深海棲艦をそれぞれ見て、照月は首を傾げる。

「確かに、積載数は圧倒的な方々ですが…」

「俺もそう思ったんだけど…。何か、とっておきがあるらしくて」

「そういうこと。ほらほら、早く始めようぜ」

レ級の言葉を聞いた艦娘たちが距離を取る。

豆粒程度の大きさになったところで、訓練開始という掛け声が無線で届けられた。


直下コンマ判定でございますです。〜30でE敗北、〜70でA勝利、〜00でS勝利となります。
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 20:32:27.76 ID:5liMujbVo
はい
289 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2018/01/21(日) 20:59:35.82 ID:xiIR93I40
「…それで、とっておきってどういう…」

「こういうこと…だ!」

レ級が言うのと同時に、深海棲艦たちは指を噛み千切り、血を海に振り撒く。

赤く濁った海水が、徐々に黒に染まっていく。

「まっ、数時間もしたら消えるんだけど」

「…!?」

いつの間にかレ級はelite、ヲ級は改へと姿を変えていた。

「さあさあ、新たな僕たちの誕生だ…!」

そして、黒い海水が凝縮して、赤い光がこちらを向く。

海水は人へと形を変え、液体だった表面が、肌のように白くなる。

「………」

レ級、ヲ級、空母棲姫が新たに三人ずつ、目の前で誕生した。

しかし、それらは言葉を何も発さず、黙々と艦載機を射出する。

「さて…と…。贋作だけにやらせてないで、私たちもやろうか」

「ああ」

「りょーかい」

空を無数の艦載機が覆い尽くす。朝のはずなのに、夜のように真っ暗だ。

――もしかして、複数の同型艦と会敵していたのって、これが理由なのか?

目の前の光景を見て、一つの謎が解けた気がした提督だった。
290 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2018/01/21(日) 21:30:15.60 ID:xiIR93I40
「わぁ〜。いっぱいだねぇ〜」

「滅茶苦茶だが…。まあ、僕たち秋月型が四人もいれば、問題ないだろう」

「ふぅ…。長10cm砲、目標左舷の艦載機!撃てぇ!」

凛々しい声で初月が叫び、それに呼応するように長10cm砲が火を噴く。

まるでカトンボのように墜ちていく艦載機だが、普段とは数が違う。

本来であれば、半分近くは墜としていたのだろうが、今回は一割にも達していない。

だが――。

「長10cm砲ちゃん!照月たちの力、提督に見せつけちゃお!」

「私たち秋月型は防空艦!墜とせなければ、存在理由が無くなります!弾幕を強化して!」

長10cm砲がありったけの弾を撃ち出す。

それは的確に、急降下する艦載機を穿っていく。

「秋月姉さん…凄い気迫…。私も負けてられませんね」

電探が感知する艦載機の数が減ってきている。それでも圧倒的で、空を埋め尽くすほどなのだが。

「…もしこれが実戦だったら、私はどうすべきか…。いえ、実戦も訓練も変わらない。私は防空艦。…ならば、役目を果たすのみ!」

「一機たりとも近づけさせるわけにはいきません!全主砲、撃て!」

涼月も姉、妹たちと同じように対空射撃を行う。

秋月型四人による対空射撃は航空戦力を根こそぎ削り取る。

「銃身が焼き付こうと構わない!僕たちは防空艦だ!艦載機を一機残らず墜とすだけ!」

「照月!涼月!私と初月が左舷を請け負います!二人は右舷を!」

「「了解!」」

そして、黒い空から光が差し込んできた。
291 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2018/01/21(日) 21:45:08.87 ID:xiIR93I40
「わっとと。文月、大丈夫かい?」

「大丈夫だよ〜。皐月ちゃんこそ、気を付けてね」

「もちろんさ!」

背中合わせで機銃を連射する皐月と文月。

秋月型ほどではないがそれでも、数多の艦載機を海へと沈める。

「ボクたちだって、対空射撃は出来るんだよ!」

「第二次改装をしたからねぇ〜。あたしも頑張らないと」

射撃、射撃。更に射撃。

機銃の摩耗を無視して、ただひたすらに機銃を連射する。

「皐月ちゃん!」

「うん!」

不意打ちのように降下してきた艦載機は、文月向かって一直線に進む。

「しないよ。仲間を司令官を守るためにも、撃ち漏らしたりなんか絶対にね!」

皐月の機銃が放った銃弾は、艦載機を蜂の巣にし、爆ぜさせた。

訓練を開始して五分。

空を覆い尽くしていた艦載機は全て、海の藻屑となった。

「へっへーん。これが、睦月型の力だよ!」

「文月も、やる時はやるんだから〜」

仲良く腕を組み、ピースをする二人。

その笑顔は、太陽のように眩しかった。


※今回の訓練に参加した艦娘を艦隊に組み込んだ場合、航空戦での損害を減衰されるようになりました。
292 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2018/01/21(日) 22:01:10.00 ID:xiIR93I40
「へぇ…。あの数を墜としたかぁ。凄いね、提督の艦娘は」

感心しているように零すレ級。その目は、真っ直ぐと艦娘たちに向けられている。

「…俺が凄いわけじゃない。あの娘たちの実力と努力が本物なだけ、だよ」

そう言って、提督はおにぎりを頬張る。具は焼き鮭だった。

「フフ…。いいなぁあの目。私は好きだ」

不敵に笑む空母棲姫。言葉から棘は感じられず、寧ろ晴れ晴れとしているように聞こえた。

「…うん。全力で私たちも当たって良かった。これで、あの娘たちは大丈夫」

魔法瓶のカップに汁物を注ぎながら、ヲ級は口を開く。

「ああ…。だけど、これだけじゃ足りない」

「他の娘たちも強化しないと…。かな?」

「だいたい合ってる。でも、それよりも先に褒めないと、だよね」

手渡された汁物を飲み干し、帰って来る艦娘たちを眺めていた。

――皆、訓練お疲れ様。

提督は順番に、艦娘たちを労っていく。

その間、後ろでヲ級はただ、その光景を優しく見守っていた。


死の果てに、安価は無い!↓1 自由安価!
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 23:26:40.24 ID:ryvj4S0X0
偶には駆逐艦らと遊ぶ
294 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2018/01/21(日) 23:30:10.20 ID:xiIR93I40
遊ぶ場所を↓1で決定します。屋内(鎮守府)なのか、屋外(この場合はどこで遊ぶのかも記述)なのかもお願いします。
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 00:04:19.66 ID:Q8hmGLhSo
屋内
296 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2018/01/22(月) 00:16:21.85 ID:W6Fm4rYS0
遊ぶ駆逐艦を↓2までで募集します。
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 00:19:12.86 ID:6HBDdQWOo
うーちゃん
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 00:34:21.38 ID:T8nu+oAAO
じゃながなが
299 : ◆k5OCMHkyEc [saga]:2018/01/22(月) 02:13:27.80 ID:n9PVPmd20
うぅ…。また寝落ちしかけてた…。すみませんがこれで終了です。次回予定は明後日くらいです。

遊ぶ中で行う予定だった安価を先に出しておきます。二人に聞きたいこと、提案したいこと、何でもOKで↓2までです。お疲れ様でした。
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 02:18:52.85 ID:Pb60hogR0
気分転換に深海駆逐級との散歩
・・・という名前のジェットスキー
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 12:06:02.15 ID:F5WN47av0
トランプのダウト
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