のび太のSTEINS;GATE

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:26:58.77 ID:c4x3sZSe0
ーーーー教室ーーーー
先生「野比くん、また0点か!!全く…君、やる気あるのかね!?」ガミガミ

のび太「うぅ…」

ジャイアン「おい見ろよ!またのび太の奴怒られてるぜ!?」ゲラゲラ

スネ夫「だってしょうがないよ、のび太だもん!」ゲラゲラ

のび太(く、くっそー…あの二人…!)

先生「野比くん!?聞いているのか!!」

のび太「うわあっ!ご、ごめんなさい〜!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509964018
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:38:08.85 ID:c4x3sZSe0
のび太「はぁ…また0点取って怒られちゃった…」

しずか「もう、のび太さんはもうちょっと頑張らなきゃダメよ?」

のび太「いやー、僕なりには頑張ってるつもりなんだけどね…」

しずか「…じゃあ、テストの前の日、何してた?」ジ-

のび太「う、それは、えーと…」

しずか「ドラちゃんに聞いたわよ?ずーっと漫画ばっかり読んでたって!」

のび太「あ、あれは気分転換に…」

しずか「一日ぜーんぶ、気分転換に使ってたんじゃない?」ジト-

のび太「…は、はい…」ショボン

しずか「ほらっ!やっぱりサボってばっかり!」プンプン
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:41:02.18 ID:c4x3sZSe0
のび太「うぅ〜…じゃあさ、しずかちゃん」

しずか「?どうしたの?」

のび太「明日、国語のテストがあるでしょ?だから今日、勉強会しない?」

しずか「えっ…き、今日…?//」

のび太「うん。迷惑だったら、大丈夫だけど…」

しずか「い、いや!迷惑なんかじゃないわ!やりま…」

スネ夫「おいのび太!!野球のメンバーが足りないから、仕方なく入れてやる!!ありがたく思えよ!」

ジャイアン「エラーしたらギッタギタにしてやるからな?」ゴゴゴ

のび太「なっ!?ぼ、僕は遠慮しとこうかな…」

ジャイアン「つべこべ言わずに来い!」ガシィ

のび太「うわあああ!し、しずかちゃあああん!」ズルズル

しずか「あっ…の、のび太さん…」

しずか「…いっちゃった…」ショボン
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:42:35.10 ID:c4x3sZSe0
ーーーーーーーーーーーーーーーー
のび太「うわあああん、どらえもーーーん!!」グスグス

ドラえもん「出たね、いつもの…。またジャイアンにいじめられたの?」

のび太「試合に負けたのは僕のせいだ、ってボコボコにされたんだ…!」ヒック

ドラえもん「う、うーん…でものび太くん、絶望的に野球ヘタだからね…」

のび太「なっ!!ドラえもんまでぇ…!」ジワッ

ドラえもん「うわわ、ごめんごめん!!泣かないでよ!」アタフタ

のび太「うぅ…どうせ、僕なんか…!」ズ-ン

ドラえもん「あらら、スネちゃった…」

??「……さん…の……さん…!」

ドラえもん(…?今の声は…?)

ドラえもん「のび太くん…今、何か聞こえなかった…?」

のび太「うぐ…ひっく…、聞こえない…」

ドラえもん「あれ…そう…?」

ドラえもん(おかしいな…?僕の、聞き違いだったのかな…)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:56:08.18 ID:c4x3sZSe0
ーーー翌日ーーー

スネ夫「おいのび太!!今日のテストの出来はどうだったよ?」ニヤニヤ


のび太「うーん…まあ、精一杯がんばったよ。」


ジャイアン「おい、やめとけやめとけ!どうせのび太くんは0点、だもんな!!」


のび太「なっ!!か、返って来るまでわからないだろ!?」


ジャイアン「おっ?…じゃあ次のテストが0点だったら、鼻からパスタでも食ってもらうぜ?」


のび太「えっ!?そ、それは…」


スネ夫「ほら見ろジャイアン!やっぱりのび太のやつ、自信ないんだ!」


のび太「なにぃ!?わ、分かったよ!鼻からパスタでも何でも、食べてやる!!」


ジャイアン「言ったな?男に二言はないぞ?」ニヤァ


のび太「もちろんだとも!」


ジャイアン「ガハハ!!ちゃんと練習しとけよ!?」ズカズカ


スネ夫「楽しみにしてるよ〜ん!」


のび太「うぅ…また、変な約束しちゃった…」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:58:41.20 ID:c4x3sZSe0
のび太「うぅ…また、変な約束しちゃった…」


のび太「しずかちゃんに、相談しよう…おーい、しずかちゃーん?」


出木杉「源さんなら、今日は休んでるはずだよ?」


のび太「あれ、そうなんだ…」


のび太(…お見舞い、行ってあげよっと。)


出木杉「…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:00:22.74 ID:c4x3sZSe0
ーーーーしずか家前ーーーー

のび太「しずかちゃん大丈夫かな?」


ピンボ-ン


のび太「すいませーん、のび太です。」


ガチャ


しずかママ「あら、のび太くん!どうしたの?」


のび太「しずかちゃんのお見舞いに来ました!」


しずかママ「…?しずかなら、まだ学校に行ってるハズよ…?」


のび太「…?今日は休みだって聞きましたけど…」


しずかママ「やぁね…そんなハズないんだけど…」


のび太「…ち、ちょっと僕、探しに行って来ます!!」ダッ


しずかママ「あっ!の、のび太くん!!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:02:38.44 ID:c4x3sZSe0
のび太「はぁっ、はぁっ…」ダダダ


のび太(嫌な、予感がする…!)


のび太「ドラえもん!!」バアン!!


ドラえもん「何?のび太くん」モゴモゴ


のび太「どら焼き食べてる場合じゃないよ!しずかちゃんが…居なくなった!!」


ドラえもん「っ…!?何だって!?」


ガタガタッ!!


ドラえもん「っ、机から、誰かが…!」


セワシ「はあっ、はあっ…おじいちゃん、大変だ!!」


のび太「セワシ!!しずかちゃんが…しずかちゃんがいなくなっちゃったんだ!」


セワシ「…くそッ、やっぱりか…!」ギリィ


セワシ「おじいちゃん、よく聞いて…僕はもうじき、消えてしまう。」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:04:55.75 ID:c4x3sZSe0
のび太「!?き、消える!?一体何が起こってるの!?」


セワシ「おばあちゃん…しずかさんは…殺されてしまうんだ。」


のび太「…何…だって…?」


セワシ「僕にはもう時間がない。…ドラえもんも、そうだ。」スウゥ


ドラえもん「か、体が、透けて…!」スウゥ


のび太「そ、そんな…!まって、待ってよ!!僕を一人にしないで…!」フルフル


セワシ「おじいちゃん、これから僕の言うことを絶対に忘れないで。ーー東京の秋葉原に、こじんまりとしたブラウン管TV屋がある。そこの二階に行くんだ。」


セワシ「…その場所の名前は…『未来ガジェット研究所』」


セワシ「そこの人達なら…この状況を変えられるかも知れない。」スウゥ


のび太「嫌だ…嫌だ…!」


セワシ「おじいちゃん…僕たちのことを…しずかさんのことを、頼んだよ…!」スゥッ


のび太「うわああああああああああああっ!!」


のび太ママ「のびちゃん、た、大変よ!!し、しずかちゃんが…裏山で血まみれで倒れてたんですって!!」バァン!!


のび太「セワシ…ドラえもん…!しずかちゃん…!」ボロボロ


のび太ママ「っ!?の、のびちゃん!?大丈夫!?」


のび太「ま、ママ…!ドラえもんが…!セワシが…!」


のび太ママ「…?の、のびちゃん…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:05:43.19 ID:c4x3sZSe0












のび太ママ「ドラえもんとセワシ君って…誰…?」











11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:09:27.19 ID:c4x3sZSe0

ーーーーー未来ガジェット研究所ーーーーー

テレビ『…続いて、臨時ニュースです。東京都練馬区の裏山で、小学5年生の源静香さんが、死体で発見されました。胸に多数刃物で刺された跡があることから、警察は事件性が高いとして捜索を続けており…』


まゆり「うわー…ねぇオカリン、練馬区で殺人事件だって…」


紅莉栖「…ひどい話ね…まだ小学生だって言うのに…」


岡部「ふむ…これが、こうなって…!ダルよ、そこのペンチを取ってくれ」カチャカチャ


ダル「ほい、オカリン」ポイ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:11:15.50 ID:c4x3sZSe0
紅莉栖「ちょっと岡部!!聞いてるの!?」


岡部「ぬあああっ!!煩いぞ助手よ!!この俺は今、世紀の大発明とも言えるガジェット作りに忙しいのだ!!」バッ


紅莉栖「はぁ?またいつもと同じ訳のわかんない発明なんでしょ?」ジト-


岡部「ふふ…侮るなよ?こいつは、音声認識で圧縮した空気を発射できる、言わば弾薬なしで無限に撃てる拳銃だ…!」


まゆり「まゆしぃは、人を傷つける発明には反対なのです…」ショボン


岡部「フゥーッハハハ!!狂気のマッドサイエンティストたる俺に、ふさわしい発明だとは思わないのか?んー?」


ダル「ま、威力なんて全然ないから、おもちゃみたいなもんだお!」


岡部「うぉい!!何を言うダル!!」バッ


紅莉栖「そんなことだろうと思った…ま、狂気のマッドサイエンティストさんじゃあ、その位が限界でしょうね?」クスクス


岡部「ぐぐ…おのれ助手め…」ギギギ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:13:05.27 ID:c4x3sZSe0
まゆり「オーカリン!そのガジェットはなんて名前にしたの?」


岡部「よくぞ聞いてくれたまゆり!このガジェットの名前は…ケイモーン・ノテロス!!一発発射すれば、嵐の如く周囲を破壊し尽くす…この兵器にピッタリの名だッ!!」シュババ


ダル「だから、そんな威力は出ないお…」


まゆり「はいはーい!まゆしぃ、いい名前を思いついちゃったのです!」


紅莉栖「そうなの?教えて、まゆり!」


岡部「だから、こいつはケイモーン・ノテロスだと…」


紅莉栖「岡部うるさいっ!ね、まゆり言ってみて!」


岡部「き、貴様…助手の分際で、またしても…!」ギリギリ


まゆり「えへん、新ガジェットの名前、それは…!」フンス





まゆり「空気ピストル、なのです!」



14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:14:30.58 ID:c4x3sZSe0
こんな感じで失踪しないように頑張ります

今日はこのくらいで
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 20:59:21.18 ID:TXA/63KCo
期待
支援
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 21:41:59.44 ID:vC6TSfSp0

本気でここは出木杉君の力を借りないと難しそう
のび太じゃなくても電子レンジ(仮)やタイムリープや世界線は小学生では出木杉君ぐらいじゃないと理解できなそう
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:33:01.95 ID:c4x3sZSe0
ーーーーー学校ーーーーー
ザワザワ…


先生「えー、皆さんも知ってのことだと思うが…昨日、源君が、お亡くなりになった…。」


のび太「…」


先生「…彼女のような心優しく、勤勉な生徒が亡くなってしまい…先生は本当に悔しい…。」


ジャイアン「…くそッ…!」


スネ夫「しずかちゃん…!」ボロボロ


先生「…まだこの辺りに犯人がいるかもしれない。今日はホームルームだけで学校は終わりだ。皆、できるだけ集団で帰るようにしなさい。…では先生は、これで。」ガラッ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:34:21.35 ID:c4x3sZSe0
ジャイアン「…おい、のび太…!お前も一緒に行くだろうな…!」


スネ夫「ね、ねえジャイアン!!やっぱりやめようよ…!警察に任せた方がいいって…!」


ジャイアン「うるせえ!!友達が殺されたんだぞ!?犯人を見つけて、ギッタンギッタンにしてやるんだ!!」グワッ


のび太「…ごめん、僕行かないといけないところがあるんだ…。」スクッ


ジャイアン「なっ…てめえ、今までのしずかちゃんとの友情を、忘れやがったのか!?」


のび太「…そんな訳ないだろ!!」キッ


ジャイアン「だったら、つべこべ言わずに…!」


のび太「…ダメなんだ、今回は。僕一人で、決着を付けないと…」スタスタ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:36:14.88 ID:c4x3sZSe0
ジャイアン「…何だ、あいつ…」


スネ夫「きっと、またあいつに頼るんじゃない?えーっと…あれ…どんな奴だったっけ…?」


ジャイアン「…?確かに、のび太といつも一緒に…誰かがいたような…気が、するのに…」


スネ夫・ジャイアン「…思い、出せない…」


のび太「…」スタスタ


のび太(なぜかは分からない…。けど、ドラえもんのことを覚えているのは、どうやら僕しかいないらしい。)


のび太(だったら僕が…僕が、解決しないと…!)


のび太「待ってろよ、ドラえもん…セワシ…しずかちゃん…」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:39:07.85 ID:c4x3sZSe0
ーーーラボ前ーーー
のび太「…ここが、未来ガジェット研究所…?」


のび太(研究所っていうより、ただのボロアパートって感じだけど…)


のび太「とりあえずチャイムを押してみ…」


岡部「さあ、ルカ子よ!!今こそロスト・ワードを唱える時だァッ!!」フハハハハハ


ルカ子「や…やっぱり怖いですぅ!!やめましょうよこれ!」


のび太(…?なんだか騒がしいなぁ…)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:40:56.88 ID:c4x3sZSe0
紅莉栖「岡部!漆原さん嫌がってるじゃないの!やめなさい!」ギャ-ギャ-


岡部「うるさぁいっ!!科学の発展に犠牲は付き物なのだあっ!!」


ルカ子「ぼっ、ぼく、犠牲なんですか!?」ガ-ン


岡部「さあ、唱えてみろ!ルカ子よ!」


ルカ子「う、ううっ…える、ぷさい、こんがり…」


岡部「ちがああうっ!!!エル・プサイ・コングルゥだあっ!!」


ドゴオオオオオン!!!


岡部「うぶホオェァッ!?!?」


ルカ子「きゃあああっ!!凶魔さん、大丈夫ですか!?」


岡部「ま、まさか俺の声に反応するとは…」ピクピク


ルカ子「うわああん!ごめんなさい、ごめんなさい!!」


紅莉栖「あ…アホだ…アホがここにいる…」


岡部「おい、ダル!!そんなに威力は出ないんじゃなかったのか!?」ガバッ


ダル「…出力を一桁多く、プログラミングしちゃったみたいだお☆」


岡部「…ダアアアルウウウウッ!!」


ダル「なぁっ!!け、怪我してないんだからいいじゃないかお!?」ドタバタ


のび太「」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:46:04.47 ID:c4x3sZSe0
まゆり「あれー?ボク、どうしたの?こんなところで?」トコトコ


のび太「うわあっ!?」


まゆり「迷子になっちゃった?お家わかる?」


のび太「いや、そうじゃなくて、その…」


まゆり「…あっ!もしかして、ラボのお客さんなのかな?」パアアアッ


のび太「そ、そうです…」


まゆり「うわー!ラボメン以外の人がラボに来るなんて、久しぶりだー!ささ、ドゾドゾー!」ガチャ


のび太(なんだか、ゆるーい感じの人だなあ…)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:49:09.41 ID:c4x3sZSe0
岡部「む…まゆりか。実は今、この前作ったケイモーン・ノテロスの試し撃ちをしていたのだが…」


まゆり「じゃじゃーん!!今日は、お客さんが来ているのです!」


のび太「お、おじゃましまーす……」


岡部「…俺だ。何ということだ…ラボ内に機関のスパイらしき少年を、入れてしまった…」


のび太「…あれ、誰と話してるんですか?」


紅莉栖「あれはね…病気みたいなものなの…」アワレミ


岡部「フゥーーッハハハ!!我々のラボに単身で乗り込むとは…いい度胸をしているな、少年!」


のび太「いや、あの…」


岡部「俺の名は、鳳凰院凶魔!!狂気のマッドサイエンティストだぁっ!!」シュバ-ン!


のび太(帰りたい…)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:51:44.07 ID:c4x3sZSe0
紅莉栖「おい、この子困ってるわよ?ちゃんと接してあ・げ・な・さ・い!」ツネ-


岡部「いいった!!何をするザ・ソンビ!!」


紅莉栖「その呼び方やめろ!!小学生の前でもそんなで、恥ずかしくないのか!」


岡部「くっ…そ、それで一体何をしに来たのだ、少年よ…。」


のび太「う、うん…実は…ああっ!?」


まゆり「きゃっ!?ど、どしたの?」


のび太「そ…そこの机に置いてあるのは…!」


岡部「むっ!!少年、いけるクチだな!?これはケイ…」


のび太「空気、ピストル…!」


岡部「ぐうっ…し、少年までこれを空気ピストルだなどと…!?」


ダル「…待つんだお。君、このガジェットを何故知っているんだお?」


のび太「し、知ってるも何も…!何でここにひみつ道具があるの!?」


ルカ子「ひみつ、道具…?」ポカ-ン
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 23:56:17.79 ID:c4x3sZSe0
のび太「…もしかして、皆は…未来から、来たの…?」


岡部「…おい少年。今、何と言った…!?」


のび太「誤魔化さないで!…だってその空気ピストルは…22世紀の、ひみつ道具じゃないか!!」


紅莉栖「22世紀…!?」ガタッ


岡部「…なっ…何て…ことだ…。まだ未来からの干渉は、終わっていないのか…!?」ワナワナ


のび太「…僕には22世紀からきたネコ型ロボット、ドラえもんという友達がいました。それで…」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 23:57:27.82 ID:c4x3sZSe0
ーーーーーーーーーーーーーーーー
岡部「……それで、君はそのセワシ君、とやらに言われてここに来た、という訳か…。」


紅莉栖「22世紀のロボットと一緒に住んでた、なんて…信じ難いわね…」


のび太「お願いです!!しずかちゃんを…皆を助けるために、力を貸して下さい!!」


岡部「…ダメだ。」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 23:59:51.08 ID:c4x3sZSe0
のび太「っ…!そんな…!」


紅莉栖「ちょっ、ちょっと岡部…!少しくらい、力になってあげても…!」


岡部「…確かに彼が嘘をついているようには見えない。…だけど、ダメなんだ…。過去を変える、という行為がどんな結果を導くのか。…俺はそれを、身を以て体験した…。」フルフル


紅莉栖「…岡部…」


岡部「…少年。確かに俺たちは、過去に干渉できる機器…電話レンジ(仮)を持っている。」


のび太「…!だ、だったら、それで…!」


岡部「ダメだ。過去の現象にたった一つでも綻びが生じれば、その綻びはやがて大きな差異となって、現在に干渉してくるんだ。…自分本位な様だが、そんなことを君の様な小学生にさせる訳には…いかない。」


のび太「…何を、言ってるの…?」


岡部「とにかく、ダメなんだ…。…力になれなくて、すまない…。」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:07:07.50 ID:IrTTzXlL0
雑談コーナー

ダル「そういやセワシって、元々ジャイ子の子孫なんじゃないかお?そのセワシが、のび太がしずかちゃんと結婚する様に仕向けたらマズイんじゃ…」


紅莉栖「確かにセワシが、のび太の直近の息子だったらマズイわね。でも逆に言うと、直近の息子でさえなければ、ジャイ子と結婚しなくても一応生まれてくることは可能だわ。」


ダル「何言ってんだお前だお?」


紅莉栖「セワシの体には、のび太・ジャイ子・しずかちゃん含めて男女で合計8組。即ち16人分のDNAが存在するわけでしょ?」


ダル「まあ確かにそうだお…」


紅莉栖「だから、その16人の子孫の中でまた子孫が作られていれば、親は違っても最終的にセワシは生まれてくる事が出来るわ。これが、ドラえもん1話で言っていた、『ルートが違っても、方角さえ合っていれば目的地にたどり着く』ってことなのかしら。」


ダル「うひー…とんでもない出来レースだお…」

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:08:29.07 ID:IrTTzXlL0
なんか偉そうに語ってますけど、本で得た知識を言ってるだけです。知ってるわハゲ!って言う方、いると思います。ごめんなさい。

今度こそ書き溜め全部無くなったので、今日は寝ます
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 00:24:12.11 ID:UGUMVeqfO
完結頼むぞ!
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 01:45:55.99 ID:BtOw5dXfO
エタらない世界線で頼むぞ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 09:40:21.34 ID:R+7RYqfxo
あー、ノビスケだっけ?のび太の息子がジャイ子の娘と結婚すれば
遺伝的には同じになるのか。そこは盲点だった
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 14:47:21.12 ID:JbqfeM6A0
めっちゃ楽しみ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 17:37:32.04 ID:mnjjtvqm0
ドゴオオオオン!!!


ルカ子「きゃあっ!?爆発音…!?」


ダル「っ!?なっ…何が起こったんだお!?」


パラパラ…


黒服1「見つけたぞ!!野比のび太だ!!」


黒服2「貴様ら全員動くな!!妙な動きを見せたら、発砲するぞ!!」チャキ


のび太「なっ…!?ぼ、僕のことを狙ってるの!?」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 17:38:29.20 ID:mnjjtvqm0
岡部「…!紅莉栖、下がっていろ!」ギュッ


紅莉栖「ひゃうっ!?おっ、おかべ!?///」


岡部「くそっ…一か八かだ!エル・プサイ・コングルゥ!!」ドゴオン!!!


黒服1「なっ!?あれは…空気ピストル!!」タジッ


黒服2「なぜこんなところに…!」


岡部「チッ…外した…!」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 17:39:34.56 ID:mnjjtvqm0
のび太「…!岡部さん、それ、貸して!!」バッ


岡部「なっ!?お前、何する気だ!!」


のび太「くらえっ!バン!ババン!」


黒服1「…?何だ、故障してやがるぜ!」


黒服2「チャンスだ!捕らえろ!」ババッ


のび太「なっ、なんで弾が出ないんだ!?」


岡部「違う、バンじゃない!!エル・プサイ・コングルゥだ!!」


のび太「な、何でそんなめんどくさいことを…!くらえっ!!エル・プサイ・コングルゥ!!」ドゴオン
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 17:41:35.36 ID:mnjjtvqm0
黒服1「ぐうっ!!」ビシイ


ダル「じっ…銃を正確に撃ち抜いた!!」


黒服2「な、何してやがる!!クソ…バン!ババン!」ドン!ドン!.


のび太「エル・プサイ・コングルゥ!!」ドゴオン!!


黒服2「があっ!!」ズシャアア


黒服1「あ、相棒!!くそっ…仕方ない!」ポイッ


ブシュウウウウウ!!


岡部「ぐっ…煙幕か!」ゴホッゴホッ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 17:45:08.13 ID:mnjjtvqm0
黒服1「おい、撤退だ!起きろ!!」


黒服2「ぐっ…すまねぇ。」ヨロヨロ


のび太「げほっ、げほ…くそっ、逃がすもんか…!」


黒服1「野比のび太、今回は命拾いしたな…!だが、次はそうはいかん…」モクモク


のび太「君達は一体、誰なの!?どうして、僕たちを…!」


黒服2「…俺達の名は、SERN。俺らの計画に貴様は…邪魔だ。」


岡部「…!!おい…今、何…と……」


紅莉栖「…!おか、べ…」


黒服「いずれまた来る。…せいぜい、用心することだ。」ヒュン
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 17:48:00.67 ID:mnjjtvqm0
まゆり「…た、助かった…のかな…」ヘナヘナ


ルカ子「き…凶魔さん…僕、こわい…」ガタガタ


紅莉栖「…岡部…あいつら確かに、SERN、って…!」


岡部「嘘だ…ありえない…。SERNの計画は、潰えたはず…!」ガタガタ


のび太「…分からないよ…一体SERNって、何なの!?僕やしずかちゃんが、何をしたっていうの!?」


ガチャッ!!


??「はぁっ、はあっ…よかった。皆、無事だったんだね…!」


岡部「…!お、お前は…!」




鈴羽「…岡部倫太郎、牧瀬紅莉栖…そして、野比のび太。キミ達には、私と一緒に…未来に来てもらうよ。」



40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 06:01:53.76 ID:P2f55gimO
乙!
ノビータは流石だな
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 07:54:20.06 ID:mso4Ab1K0
ーーーーーしずか家ーーーーー

スネ夫「突然来てしまって、ごめんなさい…。」


しずかママ「…いいのよ。犯人探しの手伝いを、してくれてるんですものね。」


ジャイアン「…しずかちゃんがいなくなったのは、いつ頃なんですか?」


しずかママ「昨日の朝、学校に出て行ったきりよ。
特に変わった様子も無かったけど…」


スネ夫「誰か、怪しい人が訪ねてきたりは…?」


しずかママ「いや…特に何もなかったわ。」


ジャイアン「じ、じゃあ!最近しずかちゃんに変わったこととか…」


しずかママ「…うーん…いや、それもないわ…。」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 07:55:30.16 ID:mso4Ab1K0
スネ夫「…そうですか…。ね、ジャイアン。そろそろお暇しようよ」スクッ


ジャイアン「…しずかちゃんのママ。俺達が絶対に、犯人をギッタギタにしてやるからな。」


しずかママ「…ええ、ありがとう」


スネ夫「…じゃあ、さよなら…」ガチャ


しずかママ(…最近変わったこと…何か…)


しずかママ「…あっ…そういえば…」


スネ夫「っ!何か思い出しましたか!?」




しずかママ「…そういえば最近…。ーー出木杉くんと一緒に帰ってくることが、多くなってたかしら…?」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 07:57:05.49 ID:mso4Ab1K0
ーーーーーーーーーーーーーーー
スネ夫「…」


ジャイアン「…おい、大丈夫か?」


スネ夫「!だ、大丈夫だよ。」


ジャイアン「…やっぱ、出木杉のことか?」


スネ夫「…僕もまさか、とは思うさ。だけど、あんまりにもタイミングが良すぎるっていうか…」


ジャイアン「…よし!そんなら次は、『ハリコミ』でもしてみっか!」


スネ夫「ま、まってよジャイアン!張り込みするのはいいけど…一体どこで?」


ジャイアン「この前ドラマで言ってた…犯人は必ず現場に戻ってくるんだ!!それなら、裏山に張り込みして、来た奴を全員ボコボコにしていけば…いずれ犯人をとっ捕まえられる!!」バ-ン!!


スネ夫(の…脳筋すぎる…)
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 07:58:11.38 ID:mso4Ab1K0
ピピッ


スネ夫(…メール?いったい、誰から…)カチッ


スネ夫「…これ、は…?」


ジャイアン「…おい、スネ夫!人と話してるときに、何やってんだ!」ボカッ


スネ夫「いっ、いたっ!!ご、ごめんってばジャイアン!!」


スネ夫(……。で、でも、一応…)カチカチ


ジャイアン「だから、ケータイいじんのやめろっての!!そんな場合じゃないだろ!?」ツネ-


スネ夫「いっ、いたいいたい!!もう触らないから…あっ!?」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 07:59:31.79 ID:mso4Ab1K0
ジャイアン「おい、誤魔化そうとしてもムダだぞ!?」イライラ 


スネ夫「ち、違うよジャイアン…あ、あれ…!」


出木杉「…」


ジャイアン「…っ!で、出木杉…!」


出木杉「…」フラ-


ジャイアン「…あいつ…あんなにフラフラした感じだったか…?」


スネ夫(…何だろう…。今の出木杉からは、いつもの明るさが…感じられない。)


スネ夫(…クソっ!友達を疑いたくなんて、ない…だけど…!)


スネ夫「…ジャイアン。出木杉の後を、つけてみよう…」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:01:20.01 ID:mso4Ab1K0
ジャイアン「…やっぱり、お前もそう思ったか。」


スネ夫「なんて言うかさ…。あの出木杉を見てると…イヤーな予感が、頭を離れなくなるんだよね…」


ジャイアン「…」


ジャイアン(…スネ夫の言う通りだ…あの出木杉の様子は、普通じゃない。…もしかしたら…もしかしちまう、のか…?)


ジャイアン「…出木杉を、追いかけるぞ…。」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:03:01.75 ID:mso4Ab1K0
ーーーー裏山の山奥ーーーー
出木杉「…」フラフラ


スネ夫「こ、こんなところまで来ちゃった…」


ジャイアン「…出木杉…」


スネ夫「あっ…あのボロ屋に向かってくよ!」


出木杉「…」フラフラ


バタン!!


ジャイアン「…中を覗くぞ…」ソロ-リ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:04:35.49 ID:mso4Ab1K0
出木杉「…」プルル…プルル…


スネ夫「あれ…あいつ、ケータイもってたっけ…?」


出木杉「…こちら出木杉。僕の方は、手筈通りにことが進んだよ。」


???『良くやった。…全く、小学生とは思えない働きぶりだ。』


スネ夫(誰と話してるんだ…?)


出木杉「いやいや…簡単なことだろう?」




出木杉「ーー小学生の女の子、一人殺すくらい。」



49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:08:01.98 ID:mso4Ab1K0
スネ夫「…っ!い、今…!」


ジャイアン「…あ…あ、え…」


???『…はは、すまない。君にとっては何でもないことだったな。…しかし、こっちでは少し問題が起きている…。』


出木杉「一体、どんな?」


???『…つい先程、未来からの連絡があった。そこで…野比のび太にも、リーディングシュタイナーが発動していることがわかったんだ。』


出木杉「…何だと!?」ガタッ


スネ夫(リーディング…シュタイナー…?)


出木杉「…それで、未来はどうなっているんだ!」


???『現在も、我々の望む世界線にはどうやら辿り着いていないらしい…更なるテコ入れが必要だ。』
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:08:50.04 ID:mso4Ab1K0
出木杉「…なるほど、つまり…」





???『…そうだ。次の君の任務は…『野比のび太の抹殺』だ。』




51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:11:14.69 ID:mso4Ab1K0
ジャイアン「…う、嘘、だ…。出木杉が、こんな…」


スネ夫「ジ、ジャイアン!!頼むよ、ここで君がしっかりしなかったら、どうなっちゃうんだよ!!」


ジャイアン「で、でもよ…俺…!俺、あいつのこと…心の友だ、って、思ってたのによ…!」ボロボロ


ガタン!!


出木杉「…っ!?誰だ!?」


スネ夫「…!しまった!!」


出木杉「緊急事態だ!後でまた掛け直す!」ピッ


ジャイアン「出木杉…お前、嘘だと言ってくれよ…!なあ…!」ボロボロ


出木杉「…チッ…。君達、いつから聞いてたの…?」


スネ夫「ジャイアン!!その出木杉は、もう僕たちの知っている出木杉じゃない!!一緒に逃げよう!!」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:12:58.36 ID:mso4Ab1K0
スネ夫「…!ちくしょう!!これでもくらえっ!」ポイッ


出木杉「ふんっ!」パアン!!


出木杉「無駄な抵抗はやめて欲しいな…面倒になるだけだから。」


スネ夫「…へっ、引っかかったな!」


出木杉「…っ!?こ、これは…!?」ドロオ


スネ夫「パパの知り合いに、掛け合って作って貰ったんだ…!強力粘着ボールさ!」


出木杉「…また、面倒なことを…!」ギリィ


スネ夫「ホントはのび太に使う予定だったんだけどね!…ほら、ジャイアン、逃げるよ!!」


ジャイアン「…っ、すま、ねぇ…!」ダダッ


出木杉「ぐっ…待つんだああっ!!」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:15:59.72 ID:mso4Ab1K0
スネ夫「はあっ…はあっ…!この辺りに…!」ダダダ


ジャイアン「はあっ…はあっ…。おっ、おいスネ夫!俺達、どこに向かってるんだよ!?」


スネ夫「…こっちだ!!」


ジャイアン「おい、聞いてんのかよ!!」


出木杉「止まれえっ!!」ダダダ


スネ夫「うわっ、もう来てる…!ジャイアン、今は説明してる暇がないんだ!付いてきて!!」


ジャイアン「…くそっ!」ダッ


54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:17:44.97 ID:mso4Ab1K0

出木杉「…止まれって…言ってるだろうが!!」カチャッ


出木杉「バンッ!バンバン、ババン!!」


ドオン!!ドンドン!!


ジャイアン「うわあっ!?あ、あいつ…撃ってきたぞ!?」


スネ夫「さっきの地図だと、この辺りに…あっ!あったよ、ジャイアン!!」


ジャイアン「なっ…もしかしてそれって…そこの洞窟のことか!?捕まっちまうぞ!!」


スネ夫「大丈夫…!僕を信じて!!」ダダダ


ジャイアン「くっそお!!分かったよ!!」ダッ
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:19:43.82 ID:mso4Ab1K0
スネ夫「…!う、うわ…!これ、は…!」


タイムマシン「…」ゴウンゴウン


ジャイアン「す、スネ夫…これって、一体…!?」


スネ夫「さっき…僕のところに来たメールに、書いてあったんだ。どうしようもなくなった時は…ここに来るように、って。」


出木杉「はあっ、はあっ…これで、終わりだ…!」


ジャイアン「ぐっ!?も、もうあの野郎、追いついて来やがった!!」


スネ夫「…!ジャイアン、乗ろう!」


ジャイアン「っ、おう!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:20:43.67 ID:mso4Ab1K0
出木杉「…っ!ま…待て!!」


スネ夫「くそっ…どう操作すればいいんだ!?」カチャカチャ


ジャイアン「おい!ここに、動力ボタン、ってのが…!」


スネ夫「っ!!お願いだ!動いてええええっ!」ボチィ!


ゴゴゴゴゴ…!


ジャイアン・スネ夫「うっ…うわあああああああ!!!」


カアッ!! 


出木杉「…っ!き…消え、た…!」


出木杉「…ちく、しょう…!!ちくしょおおおおおお!!!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 08:22:07.93 ID:UFfaNPFSO
劇場版のジャイアンスネ夫ペアはやっぱり、ちょいちょい美味しい活躍するのが魅力よね
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:41:49.15 ID:mso4Ab1K0
雑談コーナー

ダル「過去を変えちゃいけない!ってドラえもんはいうけど…ドラえもん自体、過去を変えに来た存在じゃないかお…」


紅莉栖「…確かにその通りよね…」


ダル「それに、タイムパトロールもドラえもんを見つけても捕まえようとしない!!未来の警察、ザルすぎるお!?」


紅莉栖「タイムパトロールがザルなのは、そうかもしれないけど…。でも、ドラえもんが捕まらないのには、ちゃんとした理由があるわ。」


ダル「むっ!?そ、そうなのかお!?」


紅莉栖「まず、のび太がジャイ子と結婚する世界線をα世界線としましょう。そのα世界線の住人であるセワシは、ドラえもんと一緒に、のび太のところに行くわよね?」


ダル「その通りだお。」


紅莉栖「そして、ドラえもんは無事『のび太がしずかちゃんと結婚する』世界線…仮にβ世界線とでもしましょうか?そこに、世界線を移動させる事に成功させるわ。…まあ、変わったタイミングがどこなのかは微妙だけどね。」


紅莉栖「そして、ここからが大切なのだけど…このβ世界線は、『21世紀にドラえもんが存在し続ける』事によって生まれるもの。逆を言うと、ドラえもんをタイムパトロールが逮捕してしまえば、この『過去にドラえもんが存在した』という事実に、矛盾が生じてしまうわ。」


ダル「…?どういう事だお?」


紅莉栖「つまり、ドラえもんを逮捕してしまうとβ世界線はまた別の世界線に移動してしまう…。ドラえもんを逮捕することが、過去改変に直結してしまうのよ。」


ダル「な、なるほど…。じゃあタイムパトロールは、ドラえもんが明らかに過去を変えに来たタイムトラベラーだと分かっていても、泣き寝入りするしかないってことかお…」


紅莉栖「ドラえもんを逮捕できる期間は、世界線がα世界線からβ世界線に移動するまでの間しかなかった、ってことね。」

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 08:45:38.11 ID:mso4Ab1K0
本当は、一昨日の時点でここまで進みたかったけど気力が持ちませんでした…


勘のいい人は分かっちゃうかもしれませんが、↑で言ったα世界線・β世界線の話は、これなら本編でも関わって来ます


また書き溜めができたら更新していくのでよろしくです
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 08:57:04.92 ID:P2f55gimO
                ハ{::::::::/::::::::::::::::::辷,_:ヽ:::\:::::::::::::::::::::::::::}/:::::::::::::::人ノ丿
                  ∧/⌒ヽ─-::::::::ユ  /^ー-ニ:;_:::::::::::::::::::ノヘ:::::::::::彡::/
              / :∨ ハ ':::::::::爻   {    /⌒^'ー--‐¬}弌-ァ<⌒ヽ
                /  /ハ  l }:::::彡     {    {        ,リ } {:{::l ヽ ',
.               /   /  ∨ }::リ   __       {        / / 从:{ ハ} :}
                ', /     ', }::l    ⌒^弌、   ヽ        / ハ::::}/ }
             ∨ ,rヘ //∧:l     l朷トミ≧ュ_     _,x≦ /ノ乂 /
             /  V  /////ハ    `¨ - 'j `-‐´ /f拆テァ ああ、俺だ
          ノ「   / ////'  ̄ ̄)           / ^¨  ′ '
           /  |:  / /./  / ̄'.'.          ,′    / 新スレを支援した
    _.. -‐'^ / |: l  {/  ≠::::; -‐- 、    ,   :     /│
. -‐''^        ││ ./  ∧:/   . - \    ヽ ノ   / }| 機関の妨害が入っている!気をつけろ!!
            l | ./  //  /:::::::ヘ ┘rー-  .._   .     リ
            ∧〈 {  '   /_,. -─ヘ.  `二ニ´ /     / 取り合えず、
           / ヽ',       '´  ,.‐ァ寸  ; ; / |   }/
     \     /   }         / /   `ー++チ'  │  /  このまま観測するとだけ伝えておこう………
       \         {         {       //|     | /
        \       {         }_   _彡 |    l }   ………エル・ブサイ・コングルゥ………!!
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 09:01:49.22 ID:mHJd+THuO
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 09:48:19.07 ID:3t5IG1yqo

おもしろいん
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 03:19:33.23 ID:a5lRQq+yo
どんだけ出来杉と通話相手の声でかいんだよスピーカーモードでもしてたんか?不自然すぎだろ
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 08:28:25.48 ID:4I/4/B6DO
[たぬき]は実際にタイムパトロールから許可書を貰っているからある程度まで大丈夫である。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 15:57:08.11 ID:uqHCwhj8o
聞こえてるのは出来杉の声だけだろ
と思ってたらスネ夫リーディングシュタイナーに反応してたわ
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 16:26:47.79 ID:k7HLpAeCo
未来のケータイで壁に映像を投影してるのかもしれない
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 10:30:48.13 ID:j+7jViBA0
某フリーゲーム以降出来杉を下げるSS多いな
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 12:08:49.92 ID:U6l4Zbt3O
>>67
あれはしずかも下げてたからセーフ
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 15:03:48.48 ID:t4pfVTE1o
俺のブリーフも下げたからok
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 19:56:50.39 ID:DhXI6KNyo
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:14:00.13 ID:NNK0oVpw0
皆さん指摘ありがとうございます

電話の会話が外までダダ漏れって、確かに不自然かもしれませんね…

電話じゃなくて、テレビ電話とかもっと他のデバイスにするべきでした、今度から気をつけます。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:16:01.48 ID:NNK0oVpw0
ーーーーーーー未来秋葉原ーーーーーーーーー

ゴウンゴウン…プシュ-…


鈴羽「…うっし、着いたよ。ここが…2035年。」


のび太「…何、これ…?」


紅莉栖「ひどい…あんなに賑わってた秋葉原が…!」


鈴羽「…ホントは、今も秋葉原は平和なはずだったんだよ?だけど、この世界はSERNの手によって…恐怖が人を支配するディストピアに『書き換えられた』んだ…」


岡部「…どう言う、事だ…」


鈴羽「…ここでその話をするのは、良くないな。オカリンおじさん、近くに私たちの本部があるから、そこでゆっくり話そ?」


岡部「…わかった…。」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:18:13.53 ID:NNK0oVpw0
ーーーーー未来本部ーーーーーー
カツン…カツン…カツン…

のび太「すっ…すごい…!これをキミ達が作ったの!?」キョロキョロ


紅莉栖「…まるでSF映画の研究所そのものね…」


岡部「う、むぅ…!何と俺の好みにマッチした本部だ…!」ソワソワ


紅莉栖「…ちょっと岡部っ!こんな状況なのに、何ちょっとワクワクしてんだ!」ジト-


岡部「し、仕方ないだろう!責任は、こんなに素晴らしい所を作ってしまった開発者にある!」



鈴羽「…あははっ、それだったらやっぱり、オカリンおじさんの責任だね!」ニカッ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:21:09.73 ID:NNK0oVpw0
岡部「…むっ!?鈴羽、今何と…!?」


鈴羽「あっ、いた!!おーーい!!昔のオカリンおじさん達、連れてきたよーー!!」ブンブン


???「いよぉし!!良くやった、バイト戦士よ!!」ツカツカ


紅莉栖「っ…!あ、あの声は!!」


鈴羽「もー…だから私、バイトなんかしてないって、何度言ったら…!」


???「はぁっ、はぁっ…。岡部さん、待って下さいって…」ゼエゼエ


未来岡部「何を言う!!貴様が非力すぎるのだ…グラス・キッドよ!!」シュババン


未来のび太「あ、貴方が元気すぎなだけでしょ…!」フラフラ


鈴羽「紹介するよ。野比のび太と、岡部倫太郎。…つまり、君たちの将来の姿。」


一同「…えっ、ええええええええ!?」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:31:30.61 ID:NNK0oVpw0
のび太「ど、どういうことなの!?このおじさん達が、僕たちの将来…!?」


未来岡部「おっ、おじさんだと!?…貴様、過去のキッドだからと言って、容赦はせんぞ!」


未来のび太「おっ…岡部さん、落ち着いて…」


紅莉栖「お、岡部…。あんた、何も変わらないのね…」アワレミ


岡部「余計なお世話だ…!」


未来のび太「…ふふ、紅莉栖さん。貴方には逆に、見違えるような変化がありましたけどね?」ニヤニヤ


紅莉栖「へ?それ、どういう…」キョトン
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:33:26.24 ID:NNK0oVpw0
未来紅莉栖「…あっ!!おーーい、りんたろー!!」


紅莉栖「っ!?!?り、倫太郎!?///」


未来紅莉栖「探したんだぞ、こら!」ムギュ-


未来岡部「う、おおっ、紅莉栖…。今ちょうど昔の俺達が到着した所だ!」


未来紅莉栖「あら…、こんにちは昔の私!」ニヤニヤ


紅莉栖「あ…へ、に、にゃにをしてるの…///」カアアッ!


未来紅莉栖「あー…私達、大学を出てから結婚したのよ?」


未来岡部「う、うむ…まあ、そういうことだ。」テレ-


のび太「へー…ラブラブなんですね?」ニヤニヤ


岡部「」


紅莉栖「」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:35:18.59 ID:NNK0oVpw0
鈴羽「…あっ、オカリンおじさん!そろそろ残りの二人も、来る時間なはずだよ?」


未来岡部「むっ、もうそんな時間か…!諸君、俺に付いてくるんだ…あれ…?」


紅莉栖「う、うにに、うににににに」プシュ-


岡部「は、恥ずかしすぎる…///」プシュ-


のび太「ふ、二人とも、大丈夫…?」


未来岡部「な、何やってるんだ、俺と紅莉栖!!ショートしてる場合じゃないぞ!!」


未来紅莉栖「そうよ!こっちに付いてきなさい!」ガシィ!


岡部「生まれ変わったら…俺は貝になりたい…」ズルズル


紅莉栖「うにににににににににに」ズルズル


未来のび太「…ぼ、僕達も行こうか…」


のび太「…う、うん…」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:37:24.10 ID:NNK0oVpw0
ーーーーーーーーーーーーーーーー
未来岡部「よし、ここの部屋だ…」ポチ


プシュ-


未来スネ夫「あっ、岡部さん!遅いじゃないですか、時間まであと1分ですよ!?」


未来ジャイアン「そうだぜ!!せっかく過去の俺様達とのご対面だってのによ!」ガハハ


未来岡部「うむ、すまん。」


のび太「うわっ!?ジ、ジャイアン!それに、スネ夫!?」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:39:17.83 ID:NNK0oVpw0
未来ジャイアン「うおお、のび太じゃねえか!!ちっこいなあ!?」ワシワシ


のび太「わっ!?い、痛いよ!」


スネ夫「はは、昔は一緒によく遊んでたっけ?」


未来のび太「遊んでたんじゃなくて、いじめてたんだよなぁ…」


未来ジャイアン「なんか言ったか!?」キッ


未来のび太「ナニモイッテマセン」


のび太(…ち、力関係も変わってない…)ガックリ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:49:23.97 ID:NNK0oVpw0
ゴゴゴゴゴ


鈴羽「…あっ、そろそろだよ!」


のび太「えっ!?い、一体何が始まるの!?」


カアアアアッ!!


のび太「う、うわああああっ!?」


プシュ--…ガチャッ!!


ジャイアン「ゲホッ、ゲホッ…スネ夫、生きてるか…」


スネ夫「し、死にそう…」ピクピク


のび太「…!?ジ、ジャイアン!!それに、スネ夫!!」


ジャイアン「ぬわあっ、の、のび太!?」


スネ夫「おっ、お前、何でこんなところに!!」


未来のび太「…よし、これで全員揃ったね。」


ジャイアン「おい、そこのおっさん!!さっさと俺達を、家に帰しやがれ!!俺達は…やらなきゃいけねえことがあんだよ!」


未来のび太「…突然の事で、すまない。だけどこれから皆には、たくさんのことを聞いてもらわないといけないんだ。ここ…2035年に呼ばれた理由…しずかちゃんを殺した犯人の正体…」


未来のび太「そして…ドラえもんの存在そのものが消えてしまった理由を、ね。」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 22:52:34.78 ID:NNK0oVpw0
この位で終わります、更新少なくて申し訳ありません


全ては、ドラクエライバルズが楽しすぎるのが悪いんです…
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 23:24:31.93 ID:v7I3YU4Wo
ジャインアンは結局成長してもDQNやったのか……
過去のイジメを謝ることなく継続中か
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 21:12:20.82 ID:4EmFr4cio
乙乙
投下楽しみにしてるお
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 17:27:11.70 ID:tanPRELi0
おつおつ

まあ、多少はね?
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 10:45:34.32 ID:2jy1+gkA0
ーーーー会議室ーーーー

未来のび太「さて…さっきの話の続きをする前に…。君達は、『世界線』という言葉を知っているかな?」


のび太「…?セカイセン…?」


未来のび太「この世界の時間の流れを、大きな川のような物だと考えてほしい。時間、という名の水は、決して逆流することなく、定められたルートを流れていく。世界線とは、その川の流れのことだ。」


未来のび太「しかしこの流れが、外的な力によって捻じ曲げられると…その点以降の川のルートは、以前とは全く違った道筋を辿ることになってしまうんだ。僕たちはこれを、世界線の変動、と呼んでいる。」


のび太「……?????」


ジャイアン「????」


スネ夫「あ、あのー…のび太とジャイアンが固まってます…」


未来のび太「あー…つまり、過去を変えると、もともと自分たちがいた世界は、別のパラレルワールドに変わっちゃう、ってこと。」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 10:50:15.30 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「そこで、だ。昔のぼくがいた世界ーードラえもんと一緒に暮らしていた世界を、仮にα世界線としよう。」


未来のび太「そのα世界線は、ドラえもんとぼくが一緒に過ごし続けることによって、成り立っていたもの。…しかし、しずかちゃんが死んでしまったことで、セワシは生まれなくなり…ドラえもんも、必然的に過去に来ることは無くなった。」


紅莉栖「…!つまり、そのしずかちゃん、って子が死んじゃったことが、α世界線の存在条件を根底から覆した、ということね…!」


未来のび太「その通りです。そして、α世界線はドラえもんの存在自体が『そもそも無かったこと』になっている世界線ーーβ世界線に、移動した。だから、ぼく以外の人はドラえもんのことを覚えてないんだよ。」


のび太「でっ…でも!!ドラえもんが僕たちの時代に来たって、誰も損なんてしないじゃないか!それに…なんで、僕だけは、ドラえもんのことを…!?」」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 10:51:47.73 ID:2jy1+gkA0
岡部「…リーディングシュタイナーだ…」


のび太「…?岡部さん…?」


岡部「過去の改変が起こっても、基本的には人はそれを感じることができない。しかし…ごく稀に世界線の変動が起きても、以前の記憶を持ち続けられる人がいる…!」


岡部(…まさか、俺以外にそんな奴がいるとは…)


未来のび太「…ご名答です。理由はわからないが…僕には、リーディングシュタイナーが発動している。」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 10:52:47.85 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「そして、もう一つ。ドラえもんが過去に来ないことによるメリット…それは、『SERNによるタイムマシン技術の独占』なんだ。」


未来のび太「昔のぼくは、22世紀に行った時のことを覚えているかな?」


のび太「う、うん…でも、平和そのものって感じだったよ…?」


未来のび太「そこだ。元々α世界線は、タイムマシンが世界的に広まり、しかもそれを平和的に有効利用が出来ている…理想的な世界だったんだ。しかし、SERNの思惑は、タイムマシン技術の独占による全世界の支配。そんな世界線はまっぴらごめんな訳。」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 10:54:36.32 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「そこで彼らは考えた…。どうやったら、タイムマシン技術を自分達だけのものにできるのか?」


未来のび太「答えが出るのにそう時間はかからなかった…。それは、タイムマシンの存在を世に広め、SERNの独占をぶち壊しにした張本人…ドラえもんの抹殺だったんだ。」


のび太「…っ」


未来のび太「ドラえもんが21世紀で、タイムマシンの存在を広めなければ、SERNはタイムマシンの存在を隠したまま独占状態でいられた。」


未来のび太「しかし、22世紀の科学技術の最先端であるドラえもんを倒すのは、並大抵のことではない。」


未来のび太「だから…彼らは次善策として、しずかちゃんの抹殺に付随する、ドラえもんの存在消滅を狙ったんだ…!」ギリィ!!
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 11:01:16.31 ID:2jy1+gkA0
ジャイアン「…そんなのって、ありかよ…!!」


スネ夫「…じゃあしずかちゃんは、その…ドラえもん?ってのを殺す…そのついでに殺された、ってことなの…?」


未来のび太「…ああ、そうだ。」


紅莉栖「…ひどい…」


岡部「…SERNは、そんなことを平気でする連中だ。自分の目的の達成のためなら、何でも奪っていく。ーー例えそれが、命であってもな。」


未来のび太「そうして、22世紀のSERNは、21世紀のSERNに二つのメッセージを送った。」


未来のび太「一つはタイムマシンの基本理念に関する、論文。そしてもう一つが…しずかちゃんの抹殺計画だ。」


のび太「…その二つのメッセージを見て、SERNはタイムマシン技術の独占と、ドラえもんの消滅を成し遂げた、ってわけなんだ」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 11:02:36.21 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「…そして…ジャイアンと、スネ夫。君達は見てきたと思うけど…」


ジャイアン「…っ!」


未来のび太「しずかちゃんを殺した犯人は、出木杉英才…それで間違いない。」


のび太「…え…?」


未来のび太「出木杉の小学生離れした頭脳、身体能力、精神力…。SERNはそこに利用価値があると踏んで、奴をラウンダーに引き入れたんだ。」


岡部「なっ!?し、小学生のラウンダーだと!?」ガタッ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 11:04:20.79 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「彼らにとって、能力があれば年齢など関係ありません。それに、奴ならしずかちゃんの情報を簡単に得られ、暗殺の機会も山ほどある。ーーこんな適役は、そうそういませんよ。」


のび太「…嘘だ!!出木杉が、そんなことする訳が…!!」


未来のび太「…僕だって最初は、そう思ったさ。でも…現実を受け入れなければいけないんだ。奴はもう君の知っている出木杉じゃない。」


未来のび太「僕たちは…自分のため、それに世界のために、しずかちゃんの暗殺を止めなきゃいけないんだ。ーーたとえ、どんな手段を使ったとしても」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 11:06:08.07 ID:2jy1+gkA0
ーーーーー未来本部武器庫ーーーーー

ジャイアン「うっひゃあー…すっげえ…」


スネ夫「本でしか見たこと無いような兵器が、沢山…」


紅莉栖「こ、これ全部未来本部の物なの!?」


未来のび太「SERNの支配するディストピアを破壊するために、ぼくと岡部さん達ラボメンで、この施設を作ったんです。この位、何てことありませんよ。」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 11:07:13.40 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「それに、こんなものもありますよ…」ゴロン


のび太「っ!?透明マント、名刀電光丸…それに、ショックガンや空気砲まで!?」


岡部「こ、こんなもの…一体誰が作ったんだ…?」


未来のび太「ふふっ…驚いてますよ、岡部さん」


未来岡部「フゥーーッハハハ!!無理もない、昔の俺ではまだまだ分からんだろう!!」


岡部「…はぁ?何を言っている。」


未来のび太「ここにあるひみつ道具…その大半は、ぼくと貴方達ラボメンが、未来ガジェットとして作り上げた物なんですよ?」


岡部「…なぁっ!?」ガタッ


のび太「…ええっ!?」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 11:11:10.19 ID:2jy1+gkA0
未来紅莉栖「最初は、空気ピストルから始まったんだっけ?その後のび太くんが来てから、色んな物を作って…。」


のび太「ぼ、ぼくが…ひみつ道具を…!?」


紅莉栖「…ガラクタ作りも、役に立つ時があるのね…」


岡部「じ、助手ッ!!口には気をつけろよ!?」グワッ


ジャイアン「のび太がそんなことやってるなんて、信じられねえよ…」


スネ夫「そ、そうだそうだ!のび太のくせに、生意気だぞ!!」


未来のび太「あはは、ぼくだけじゃないんだ。スネ夫にジャイアン…君達にも、お世話になってるよ。」


スネ夫「…へっ?ぼく?」キョトン


ジャイアン「…おっ、俺もか?」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 11:13:46.91 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「まず、僕たちの本部に、こんなに潤沢な資金あるのは、骨川ホールディングスの全面的バックアップのおかげだ。」


未来のび太「そしてジャイアン。君はその腕っ節の強さを生かして、僕たち本部の思惑に賛同してくれた同志達の、訓練教官として活躍してくれている。」


未来のび太「状況は絶望的だった…だけど、皆の協力のおかげで、ぼく達はSERNに対抗できる戦力を得ることができたんだ。」


スネ夫「…僕達が…」


ジャイアン「…そんな、ことを…?」


未来のび太「…そして。僕達はこの兵器と、タイムマシンを使って…」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 11:14:28.04 ID:2jy1+gkA0






未来のび太「…出木杉英才を、抹殺する。」





98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 11:17:01.48 ID:2jy1+gkA0
この位で今回は終わりです、こんなssにコメントしてくれてる方、本当にありがとうございます。


あとドラクエライバルズでプラチナいけました、次はレジェンド目指します。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 12:32:11.00 ID:MurZj9pNo


出来杉は悪役として出番あるのとそもそも出番ないのと
一体どっちが幸せなんだろう…
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