安価とコンマにより作った世界で主人公の目的を達成する

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191 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 17:10:31.31 ID:YFlVlokHO

革命

192 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 17:10:54.97 ID:8/NLwr8DO

人族から協力者を探す

193 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 17:15:04.61 ID:+dySB/cXo

革命

194 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 17:15:51.19 ID:POmxwrkJO

陽動組と脱出組に別れ、陽動組が国で騒動を起こしている間に脱出する。

195 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/12(日) 17:26:14.97 ID:DgJ2jvDkO

>>190
すいません、これは２００のエルフ族を４等分して５０人くらいのグループにし、脱出するって事でしょうか？

196 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 17:31:31.40 ID:T4AHLCIE0

>>195
イエス

197 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/12(日) 18:02:02.98 ID:DgJ2jvDkO

ゲルド「…………うーむ」

考えられる方法としては、４つくらいかな。

一つは、全員が生き残るのは諦め、４グループくらいに分かれて別方向に脱走をする方法だ。危険が分散するっていうのはいいし、多分これは一番やりやすい。でも……全員生還を諦めるのはな…………

二つ目は、革命だ。一番難しいだろうけど、全員生還の可能性が高い方法だ。

三つ目は、人族から協力者を探す事。それなりの地位がある人族の手引きがあれば、脱出は簡単だろう。でも……そんな協力者いるかなぁ。

最後は、陽動組と脱出組に別れ、陽動組が国で騒動を起こしている間に脱出する事だ。これも脱出の可能性が高い方法だと思う。でも……陽動組は確実に死んじゃうよね…………

ゲルド「どれにするべきか…………」


［多数決を行います。先に３票入ったものが脱出の作戦。大事な安価なので慎重に選びましょう。
なお、ゲルドが死ぬとコンティニューでやり直せますが、他のキャラが死んでもやり直せないのでそのつもりで。］

１．全員が生き残るのは諦め、4グループくらいに分かれて別方向に脱走
２．革命
３．人族から協力者を探す
４．陽動組と脱出組に別れ、陽動組が国で騒動を起こしている間に脱出する。

↓先に３票入ったものが脱出の作戦

198 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 18:06:37.32 ID:tfkZvyVwo

3

199 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 18:09:45.00 ID:zeJ208vDo

4

200 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 18:10:31.74 ID:unuPjv6FO

1

201 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 18:10:50.62 ID:+dySB/cXo

２

202 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 18:11:16.15 ID:8/NLwr8DO

３

203 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 18:15:36.57 ID:rZlezhT0O

3

204 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/12(日) 18:52:27.43 ID:DgJ2jvDkO

ゲルド「……人族の協力者を探そう」

人族への恨みは消えてない。けど、こんなに人族がいるなら、エルフ族が迫害されている事に違和感を感じている人族だっているハズ。

ゲルド「助けてくれる人族だって…………」

ジャック「人族が何だって？」

ゲルド「あ…ジャックさん。今日は……あんまり痣ないですね」

ジャック「ははっ、今日は��御主人様�≠ｪ忙しくてね。あんまり構ってもらえなかったよ」

ゲルド「…………」

ジャック「……冗談だからね？」

ジャック「それより、さっき人族がどうのって言ってたけど……」

ゲルド「あっ……はい。その…………ジャックさんの情報源の人族って、どんな人族なんですか？」

ジャック「……どうしてだい？」

ゲルド「……私、やっぱり全員の脱出を諦めたくありません。だから、人族に協力してもらって、安全に脱出したいです」

ゲルド「だから、協力者になってくれそうな人族の事を知りたいんです。お願いします……！」

ジャック「…………そうだね。教えてもいいかなぁ」


［ジャックの情報源である人族とはどんな人？ その人の立ち位置というか、役職をお願いします。皇帝・ゼルディア皇太子・七中将・��御主人様�≠ﾍ不可です。］

↓２

205 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 18:56:46.08 ID:zeJ208vDo

道化

206 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 18:56:46.23 ID:T4AHLCIE0

メイド

207 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/12(日) 19:13:19.10 ID:DgJ2jvDkO

ジャック「……メイドさ。この城の雑用をこなしている人族の一人だね。女の子だよ」

ジャック「その子……エルフ族に同情してくれてね。俺にけっこー優しくしてくれるんだよ」

ゲルド「…………同情、ですか」

ジャック「……まっ、言いたい事は何となく分かるけどさ。一般人はそんなもんだよ」

ジャック「メイドは俺に優しくしてくれるし、色んな事を教えてくれるけど……エルフ族を助けてはくれないだろうな」

ジャック「そんな力は無いし、度胸も、協力するほど思い入れも無いだろうし」

ゲルド「そうですか…………」

それは残念だな……

ジャック「さて……じゃあ、どうする？ メイドは手助け程度にしかならない。俺達は牢屋にいるから自由に動けない」

ジャック「この状況で、どうやって人族の協力者を見つけるの？」

ジャック「ゲルドちゃんの考えが聞きたいな」

ゲルド「…………」


［どうやって人族の協力者を見つけよう？ なんかいい感じの。］

↓２

208 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 19:38:49.86 ID:qx3KrFSL0

ksk

209 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 19:40:00.62 ID:1xfXKe7WO

他のエルフに同情的な人をメイドから可能なら紹介してもらう

210 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 20:00:48.23 ID:zeJ208vDo

加速下

211 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/12(日) 20:33:52.83 ID:DgJ2jvDkO

ゲルド「……そのメイドさんに、協力者を探してもらえないでしょうか？」

ゲルド「そういう、私達に同情をしてくれるような…………」

ジャック「そうだねぇ…………」

ジャック「明日、聞いてみようか。もちろん、それとなーく聞くから安心してね」


［直下コンマ判定。メイドさんに聞いたらそんな人族はいるかなーってやつ。］

０１〜３５：残念ながらいませんでした……
３６〜６５：数名います（城内）
６６〜９４：数名います（城外）
９５〜００：エルフ族の解放が目的のレジスタンスが存在

↓１

212 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 20:34:39.65 ID:T4AHLCIE0

あ

213 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 20:34:48.29 ID:GFlASxdv0

そらっ

214 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/12(日) 20:42:32.47 ID:DgJ2jvDkO

数名います（城内）。コンマ一桁が５だったので５人という事にしましょう。

協力者のキャラ作成安価。名前・性別・性格・容姿・役職をお願いします。いつも通りに性格・容姿は簡潔に。役職は城内のやつ限定です。従者だったり軍人だったりですね。

↓５

215 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 20:48:35.95 ID:GFlASxdv0

名前：セリカ
性別：女
性格：純情可憐
容姿：メガネ姿。髪は褐色のセミロング
役職：宮廷画家

216 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 20:49:17.22 ID:T4AHLCIE0

名前 ダッツ
性別 男
性格 ひょうきん者で女好き
容姿 小柄で小太り。ちょび髭がトレードマーク
役職 料理長

217 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 20:52:43.44 ID:M5D9GaWVo

名前：フィー
性別：女
性格：おっとり穏和
容姿：小柄で華奢
役職：文官

218 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 20:53:51.73 ID:t07xZIhL0

名前　ギル
性別　男
性格　寡黙だが正義感は強い
容姿　ダンディなイケメン
役職　庭師

219 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 20:58:55.59 ID:qx3KrFSL0

名前：リドール
性別：男
性格：軽薄飄々
容姿：黒とオレンジが生える道化服
役職：宮廷道化師

220 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 20:59:52.98 ID:qx3KrFSL0

>>219
あ、訂正で
容姿:銀髪赤目の優男

221 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/12(日) 21:09:53.28 ID:DgJ2jvDkO

今日はここまで。

上５つを採用。以降は彼らと交流……という事になると思います。役職いい感じですねー。

222 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 21:42:10.20 ID:M5D9GaWVo

乙

223 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/12(日) 22:42:59.44 ID:unuPjv6FO

主人公が女だからいい感じにバラバラになるな

224 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 20:54:51.73 ID:P5ZB5ZQlO

続きいきまーす。今回はジャック視点で始まります。あと協力者との交流まだ先かも。

225 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/15(水) 20:57:24.65 ID:HOf6iAkho

はい

226 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/15(水) 21:02:11.57 ID:XVq39aJk0

いるよ

227 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 21:03:26.57 ID:P5ZB5ZQlO

【大陸暦２２３７年１１月１１日：グレスバルト帝国】

【グレスバルト城：奴隷達の牢屋（半地下）】

※パレードまで後３日


メイド「で？ そんな事聞くためにアタシを呼んだの？」

ジャック「いやぁ、まさか本当に来てくれるとは」

俺は目の前の人族に向かって笑いかける。残念ながらメイドちゃんは笑い返してくれないけど。

メイド「奴隷の女の子にアンタが死にかけてるって言われたから急いて来たのに……！」

ジャック「ごめんごめん。俺のご主人、今忙しくて俺の事呼ばないからさ、メイドちゃんに会う機会が無くて」

昨日のゲルドちゃんの提案。メイドちゃんに人族の協力者を探してもらうというもの。

メイドちゃんに話を聞かなきゃ始まらないけど、そのチャンスが無かったから、自由に動けるエルフ族の子に嘘言って来てもらったんだよねー。

ジャック（……初めて��御主人様�≠ﾉ呼ばれたいって思ったなぁ）

メイド「はぁ……アンタ、脱出しようとしてんの？ アタシを巻き込まないでよ？」

ジャック「分かってるって。教えてくれるだけでいいからさ」

ジャック「エルフ族の大脱走に協力してくれそうな人族はいないか……ってね」

メイド「そんな頭悪いヤツほとんどいないよ……」

ジャック「ほとんどって事は……ゼロじゃないんだ」

メイド「……まぁね。アタシが言ったって言うなよ？」

ジャック「言わないよ。バレたら言う暇も無く殺されるだろうし」

メイド「…………はぁ」

メイド「じゃ、教えるけど。一回しか言わないからね」

ジャック「助かるよ」

ジャック「…………｣ﾁﾗｯ

……隣の牢屋は空。ゲルドちゃんは、さっきゼルディア皇太子に呼ばれた。

ジャック（……無事であってほしいなー）

228 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 21:09:43.78 ID:P5ZB5ZQlO

メイド「まずは……そうね、アンタ達に身近な人間からかしら」

ジャック「身近？」

メイド「そ。アンタ……昨日ご飯食べたでしょ？」

メイド「おかしいと思わない？ グレスバルト帝国は国を挙げてエルフ族嫌ってんのよ？」

メイド「そんなエルフ族に食事を出すなんて変でしょ？」

ジャック「それは……奴隷とは言え死なすわけにはいかないから……」

ジャック「……いや、違うか。別にエルフ族なんて死んでもいいんだもんな」

メイド「そう。アンタ達ただのサンドバッグだもんね」

ジャック「ヒドい言い方だなぁ」

ジャック「……なるほど、つまり一人目の協力者候補は…………」

メイド「グレスバルト城の料理長、ダッツ。彼の進言でエルフ族は飢え死にせずに済んでいるのよ」

メイド「女好きなのがアレだけど……まっ、本気で手を出すってよりふざけてる感じね、アイツは」

メイド「小ちゃくて太くて、ちょび髭がある中年よ。いつもキッチンにいるわ」

メイド「エルフ族が好きっていうより、ただ放っておけないって感じかしらね」

ジャック「メイドちゃんみたいな感じかなぁ」

メイド「は？」

ジャック「おお、こわ」

229 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 21:15:41.87 ID:P5ZB5ZQlO

メイド「……二人目。次は手助けする確率が高い人よ」

メイド「庭師のギル。ダンディなオジ様。アタシ達メイドから大人気」

メイド「アタシもファンクラブに入ってるわ」

ジャック「その情報はいらないなぁ」

メイド「黙って聞きなさい。それでね……」

メイド「………彼は元軍人で、軍の中で唯一エルフ族大虐殺に反対した人なの」

ジャック「…………！！」

ジャック「そんな人がいたんだ……」

メイド「まぁ……ソッコで除隊処分だったけどね」

メイド「軍隊を辞めさせられた後、庭師として登用されたんだけど…………」

メイド「…………これは噂だからいいか」

ジャック「え、言ってよ」

メイド「うーん……まっ、いっか」

メイド「…………ギルを庭師に推薦したの、ゼルディア皇太子だっていう噂があるのよ」

メイド「まー、あんな冷徹な人がそんな事するとは思えないから、根も葉もない噂だとは思うけど」

ジャック「…………」

ジャック（ゼルディア皇太子……ゲルドちゃんへの扱いも優し…………くはないけど他の人族に比べたらキツくはないし……）

ジャック（エルフ族側なのかなぁ……それはないか……）

230 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 21:27:29.38 ID:P5ZB5ZQlO

メイド「で、次は……あんまり教えたくないんだけどね。アタシの友達だから」

ジャック「メイドちゃんの？」

メイド「そ。宮廷画家のセリカって子」

メイド「昔からエルフ族が迫害されてるのに怒ってたからね。でも、あんまし頼ってほしくはないなー」

メイド「……エルフ族脱走させたなんてバレたらソッコで死刑だし」

ジャック「そうだねぇ……」

ジャック（……まぁ、俺らはそんな事考えてる余裕ないけどねぇ）

メイド「最後は…………うーん、確かではないけど、本当だとしたらスゴイ有益かもよ」

メイド「若くして文官に抜擢されたフィーっていう女の人がいるんだけどさ、その人の部屋で見ちゃったんだよね」

メイド「…………エルフ族を助けるための方法が書かれた紙を、さ」

ジャック「な…………！？」

ジャック「そ、それ、本当かい！？！」

メイド「間違いないよ。フィーさんが書いたってのも確実。筆跡が同じだったから」

メイド「フィーさんが何をどう思ってるのか分からないから何とも言えないけどねー」

ジャック「……その内容は？」

メイド「そんなの知らないよ。そこまで見ちゃったらアタシに報告する義務ができちゃうだろ」

ジャック「俺と話してる時点でそーいうの意味ないんじゃ？」

メイド「アンタとの関わりは言い訳できるからいいのよ」

ジャック「そんなもんかねぇ」

ジャック「……というか、よくそんなもの見つけたねぇ」

メイド「知らなかったの？ アタシ、メイドの中では優秀な方なのよ」

メイド「だから色んな部屋に行く権限持ってんの」

ジャック「へぇ……」

231 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 21:31:57.89 ID:P5ZB5ZQlO

メイド「さて……こんなとこかしら？」

メイド「言っとくけど、普通はエルフ族を助けたりしないからね？」

ジャック「それが分からないほどバカじゃないよ」

メイド「ならいいけど」

メイド「……ホントに脱走するの？」

ジャック「そのつもりだよ」

メイド「止めた方がいいって。死ぬだけよ」

ジャック「…………そう言われてもね」

ジャック（グレスバルト帝国から逃げ出すってのは前から決めてた事だからねぇ…………）

ジャック（ゲルドちゃんとか、今は亡き同室のエルフとかと…………）

ジャック「…………」

メイド「……まっ、アタシには関係ないけどね」

メイド「これ以上助けないからね？」

ジャック「分かってるよ。今まで助かった」

メイド「…………別に。お礼言われるほどの事はしてないし」

ジャック「ははっ、素直に受け取っておけばいいのにー」

メイド「う、うっさい！」

232 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 21:35:05.19 ID:P5ZB5ZQlO

リドール「談笑中、申し訳ない。エルフ族の牢屋はこちらかな？」

メイド「うわっ……！？」

ジャック「……………！？」

ジャック（銀髪赤目の男…………誰だ…………？）

リドール「いやはや、参ったな。そんなに身構えないでもらいたい」

メイド「…………リドールさん。どうしてこちらに？」

メイド「（宮廷道化師のリドール。最近帝国に入ってきた新参者よ。芸が皇帝に認められて城に住んでる）」

ジャック「（へぇ……そんな人が一体何の用だろうね？）」

メイド「（アタシに聞くな！）」

リドール「一つ、伝えたい事があっただけさ。すぐに消えるとも」

リドール「……エルフ族。ボクはキミ達の脱出を手助けしよう。命に賭けてもね」

ジャック「は…………？」

リドール「安心してくれ。嘘ではない。魔法のランプに誓おう」

リドール「では、ボクは帰るとするかな」

そう言うと……男はマントを翻し消えてしまった。

ジャック「…………何だ、今の」

メイド「くっ……アタシがここにいる事言わないだろうな…………！？」

メイド「ったく、メンドくせー…………！｣ﾀﾞｯ!

ジャック「あっ」

…………行っちゃった。さっきの男に口止めするつもりか。

ジャック「……あの言葉が真実なら、言いふらす事はないと思うけど…………」

ジャック（でも、一体どういう事だろ？）

ジャック「…………ゲルドちゃん帰ってくるまで暇だなぁ」

233 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 21:45:04.00 ID:P5ZB5ZQlO

◆◆◆◆◆


【グレスバルト城：ゼルディア皇太子の自室】


ゼルディア「…………」

ゲルド「…………」

ゼルディア「…………」

ゲルド「…………」

ゼルディア「…………」

ゲルド（……なんで呼ばれたんだろう）

かれこれ一時間くらい無言だ。まぁ、それは珍しい事じゃないけど……なんか、雰囲気が違うような……

ゼルディア「……おい」

ゲルド「ひゃ、はい！」

ゼルディア「…………貴様、脱走でもするつもりか？」

ゲルド「……！？」

ゼルディア「フン……図星か」

ゼルディア「まぁそんな事はどうでもいいがな…………」

ゲルド（……止めるつもりはないって事？）

ゲルド（皇太子の考えている事が、ホントに分かんないな…………）

ｺﾝｺﾝ

ゲルド（……？ 誰か、来た……？）

ゼルディア「入れ」


［誰が来た？ 七中将から一人選んでください。］

↓２

234 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/15(水) 21:45:40.97 ID:Dhv8/Am8o

神速

235 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/15(水) 21:46:06.93 ID:EIyRfVJQO

気紛

236 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 22:09:37.48 ID:P5ZB5ZQlO

気紛「よーっす！ゼルディアきゅ〜ん！！」

ゼルディア「帰れ」

気紛「えぇ！？ なんで！？ そっちが呼んだんじゃん！」

ゼルディア「貴様を呼んだわけではないぞ」

気紛「しゃーねーじゃないすか。七中将で暇なん俺だけだったんよ」

ゼルディア「チッ……まぁいい。どうせ誰でも変わらん」

ゲルド（な…………七中将！？ この男が、七中将の一人なの…………！？）

ゲルド（……なんか細くて、フニャっとしてるけど…………）

気紛「んで？ 何の用？ 俺も暇じゃねーんよ。惰眠を貪りてぇ」

ゼルディア「コイツだ。お前にやる。持っていけ」

ゲルド「…………えっ？」

ゲルド（えっ、やるって…………皇太子の奴隷じゃ、無くなるって事…………？）

ゲルド（それとも………処分される…………！？）

気紛「んあぁ？ 自由にしていいっつー事？」

ゼルディア「そうだ。俺はもう要らん」

気紛「ふーん……」

気紛「じゃーもらうかー」

気紛「おいおい、そこの君。行くよー」

ゲルド「えっ…………と」

気紛「はい、ついてこいついてこい！｣ﾋｮｲ

ゲルド「えっ、わっ！」

ゲルド（か、片手で私を持つなんて…………実は力持ちなんだ…………）

気紛「じゃーねー」

ゼルディア「…………」

ﾊﾞﾀﾝ!

237 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 22:10:17.10 ID:P5ZB5ZQlO

ゼルディア「…………」

ゼルディア「……これでいい。未練はない」

ゼルディア「あぁ…………未練はないとも」

238 ： ◆0bzpZNZrOVOY [saga]：2017/11/15(水) 22:11:48.70 ID:P5ZB5ZQlO

◆◆◆◆◆

気紛「やー、君、何したの？ ゼルディアきゅんのお気に入りだったのに」

ゲルド「…………そ、そうなんですか？」

気紛「そうよー、何でかは知らんけどね」

ゲルド（そ、そうだったんだ…………というか……）

ゲルド「あ、あの…………その、降ろしてほしいです……」

気紛「あ？｣ｷﾞﾛｯ!!

ゲルド「…………！！｣ｿﾞｸｿﾞｸｯ!!

気紛「くくく、そんな怯えないでよー」

気紛「あ、そうだ」

気紛「３日後だったかなー、凱旋パレードあるの知ってる？ 俺、中将だけど、部隊長とかやってないから暇でさー」

気紛「ただ参加するのもつまらんし、何かサプライズしてやろうと思ってんのよ。なんか案ない？」

ゲルド「え、えっと…………」

ゲルド（な、何そのフリ…………！？ どうしろって言うの…………！？）

ゲルド（何か考えないと……何か……サプライズ…………）


［なんかサプライズ。��気紛�≠ﾉ好かれるタイプのがいいでしょう。］

↓２

239 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/15(水) 22:13:11.46 ID:2fAm+8muO

逆にパレードぶち壊しにするというサプライズ

240 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2017/11/15(水) 22:18:25.06 ID:XVq39aJk0

>>239