美琴「私は」

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164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 11:43:54.60 ID:W6LJHQ6PO
待っとるで
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 17:08:36.33 ID:uyy4KF4s0
美琴「――――――――――そして私は一年、計画を練った。研究所のホームページ、研究実績の捏造。・・・お前の身辺調査だけはできなかったけどね。まあ、それは仕方ない。」


00000号「・・・・計画・・・わ、私を・・・・・」





美琴「『[ピーーー]計画』・・・?そんな程度で済ませると思う?お前には私と同じ目にあってもらう。


――――――安心して。『御坂美琴』は消えたりしない。ただ、お前がそれでなくなるだけだから。」


バリバリバリバリ!!


00000号「っ!!!」


美琴が繰り出す殺意を帯びた電撃。回復しつつある0000号は間一髪それを避けた。



美琴「腐っても『私』ってところか。手加減したとはいえこの距離の電撃を避けるなんてね。」


00000号「・・・・オラァッ!!!」


バリバリバリ!!!


美琴「!」


00000号は美琴に電撃を放つ。しかし、先ほどのそれと比べて威力も殺意も低い。

これは攻撃の為ではなく――――――――――――――――――




美琴「逃亡のため、か!!!」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 17:27:11.42 ID:uyy4KF4s0
廃ビル3F



00000号は走っていた。外へではなく、上へ。


00000号(頭の回転が追い付かない・・・私がクローン?本物(アイツ)の人生を奪った?全く身に覚えがないわよ!!)


00000号「屋上についたら、壁を伝って・・・外へ逃げ―――――――――――――――ッ!!」




階段を駆け上がる00000号は、突如動きを止めた。
体力切れではなかった。


00000号が動きを止めたその瞬間、鼻先を太い閃光が通り抜けていった。



00000号「れ、超電磁砲・・・・!!!でもなんでこんなピンポイントに!?」





1F


美琴「・・・・・電磁波の探知。携帯を持ってることが仇になったね。」


美琴「さて、かなり引き離したと思ってるみたいだけど・・・無駄だよ。」



美琴は上階への階段を駆け上がった。中学生とは到底思えぬスピードで。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 17:57:52.16 ID:Tt3vQTGg0
乙かれさまです!
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 17:58:35.74 ID:Tt3vQTGg0
乙かれさまです
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 18:13:41.37 ID:uyy4KF4s0
6F

00000号はいったん休み、考えをまとめなおしていた。



00000号(私はクローン、本物と入れ替わり・・・その人生を奪った。そして私はいま・・・奪い返されそうになっている。・・・受け入れられるわけないでしょ・・・そんな、真実・・・)



00000号「お願い・・・・誰でもいいから、誰か・・・私を・・・・・」




――――――――――――――――――――――――助けて、って?そんな都合のいい出来事あるはずないでしょ。」




そこに立っていたのは、かつて自分と妹を救ったヒーロー・・・・ではなく
かつて自分がその人生を奪った本物だった。



00000号「え・・嘘・・でしょ・・・こんな距離!!」


美琴「この短時間で距離を詰められるはずがない・・・?確かにそうだね。肉体変化能力者ならともかく、ただの中学生が・・・」



00000号が立ち止まっていた時間はたったの十秒。
美琴が00000号に気づいたとき、二階分の差があった。
身体能力に優れた00000号の全力疾走についてこれるはずがない。
1年間、体を鍛えていたとしても9年のブランクを埋められるはずがない。



美琴「お前の記憶にもあるでしょ?――――――――――――なぜ『御坂美琴』のクローンが生まれた?その原因は?」



00000号「・・・・・!!!」



御坂美琴がDNAマップを提供したのは筋ジストロフィーの研究協力であった。
生体電流を操作する能力を応用し、筋肉を動かせるようにする・・・


美琴「『生体電流操作による身体強化』・・・お前にはできないよ、ねッッッ!!!!」


瞬間、一気に距離を詰める美琴。 だが――――――――――


バリバリバリバリ!!!!ガコン!!


美琴(鉄筋コンクリートの床を持ち上げ・・・壁!?)




00000号(お願い・・・止まって!!!)



美琴「―――――――――まあ、それぐらいは読めていたさ。」



美琴は右手で思い切り壁を殴り―――――――――破壊した。



00000号「嘘でしょ・・・いくらなんでも・・・」



美琴「お前が壁を持ち上げた時に舞った鉄粉を拳に纏った。多少の痛みは誤魔化しがきくからね。」



美琴「さて、鬼ごっこももう終わりにしようか。・・・流石にこれ以上門限は破れないしね。」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 23:16:01.01 ID:uyy4KF4s0
00000号「門限・・・?」


美琴「さすがに申請していたとはいえ、ここまで破っては寮監に叱られるでしょ?常盤台はその辺厳しいはずだけ・・・どっ!!」パッ


美琴はおもむろにコインを『3枚』放り投げた。
そして、右腕を曲げ、顔の前に持ってくる。


00000号「まさか・・・嘘でしょ!?」


美琴「私はお前より強いと言ったはずだけど?もう忘れた?」


三本の閃光が、00000号に降り注ぐ。

00000号は紙一重でそれを避けた。



00000号「軌道が読めればなんてことは・・・・ぐぅっ!!?」バタッ



00000号の腕、脚、腹には無数の小さい穴が開いていた。



美琴「砂鉄超電磁砲。射程5メートルだけど、十分効果はあったか。」



00000号「そ、そんな・・・」


美琴「ハァ・・・手間取らせてくれたね。」ゲシッ


00000号「ぐぁっ・・・」





美琴「さて、役割交代だ。一生実験動物やってろ、女狐。」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 23:16:58.11 ID:uyy4KF4s0










バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!












172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 23:31:14.04 ID:uyy4KF4s0
元・木原能力開発研究所(現・御坂美琴の住居)



00000号「う・・ん・・・あ、れ?ここは・・・っっ!!!!あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!止めてえええええええええええええええええええ!!!」





美琴「さすがに起きてすぐのキャパシティダウンはキツいよね。・・・・止めるわけねえだろ。」



00000号「あああああああああああああああああああ・・・あ・・・・・?」



美琴「ハァ・・・ったく、実験動物の悲鳴聞かされるこっちの身にもなれっての。音量ぐらいは下げてあげるよ。」



美琴「ここはとある研究所・・・そして、アンタの一生の牢獄。もう二度と、アンタはここから出られません!」


00000号「!!!!」


美琴「まあ、外の風景ぐらいは見せてあげるわよ。・・・こんな感じでいい?アンタが演じてきた『御坂美琴』は。」


00000号「・・・・・」


美琴「・・・・いいわ、多少の矛盾はどうにでもなるし。今日は時間がないから、これで『帰る』わね。――――――――――――常盤台学生寮へ。」


00000号「え・・・・!!!」


美琴「アンタが積み上げてきたもの全部、奪って(とりもどして)やる。それが実験動物(アンタ)に対する人間(わたし)の復讐。」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 23:58:06.75 ID:uyy4KF4s0
そして、現在




美琴(・・・・・10年間、耐えた甲斐があった。1年間、能力を鍛え上げてよかった。科学的じゃないけど・・・きっと神様がご褒美をくれたんだ。だって・・・)




女子生徒A「御坂さんっ♪今日はどこへ遊びに行きましょうか?」


女子生徒B「御坂さん!今日は私のバイオリンのレッスンに付き合っていただきたいのですが・・・」


『御坂さん!』 『御坂さんっ』 『御坂さん』



美琴(こんなにたくさんの友達に恵まれるだなんて!しかも全員、私を尊敬してくれている素直な子!)



美琴(・・・まさか、00000号がルームメイトと『爛れた関係』にあるとは思わなかったけど・・・今ならその気持ちもわかる・・・というか、そっちに目覚めそう)



美琴(・・・・さすがにそっちはまずいよね。それよりこれからどうしよっかな♪ まだまだたくさんやりたい事あるし・・・・ああ!時間がいくらあっても足りない!!)





美琴は、『学園生活』の楽しみに溺れていた。みんなで一緒の教室で勉強、一緒に昼食、放課後の楽しみ・・・

様々な『普通』が、美琴にとっては新鮮な体験だった。





美琴(でも・・・いくつか不安要素がある。『白井黒子』・・・私のルームメイト。多分、初日から私の事を疑ってる。そして『佐天涙子』『初春飾利』。恐らくあの子たちも。)


美琴(怒りで冷静になれないから、00000号の身辺調査はできなかったけど・・・二人称ぐらい聞いとけばよかった。)




女子生徒A「あ、あの・・・御坂さん?」ウルウル


女子生徒B「な、何か怒っているのですか・・・?」ジワッ



美琴「あ、ああゴメンね!!泣かないで!!ちょっと考え事を・・・本当にごめん!!」



美琴(今は、目の前の友達を大切にすることを考えよう。)



美琴「じゃ、行きましょっか♪今日は・・・女子生徒Bさんに付き合うわ。」


女子生徒A「そ、そんな!」ガーン

女子生徒B「よろしいのですか!?」パァッ


美琴「そ、そんなにショックを受けなくても・・・明日はAさんに付き合うわ。」


女子生徒A「あ、ありがとうございます!!」パァッ


美琴(可愛い)




黒子「・・・・・・・・」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 00:07:48.12 ID:NyrIQ10V0
今回はここまでです。

元奴隷が普通の生活になれなくて戸惑ってるのが好きです(真顔)
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 14:24:14.76 ID:LQ51CMmy0
なんか凄く安心感
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 14:56:58.12 ID:fOl3Buig0
よかったな美琴ちゃん!
これでとあるツンツン頭の普通の男の子と深く関わらない限りは平穏な生活保証されるよ!
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 17:03:35.45 ID:NyrIQ10V0
黒子「・・・あのカメラに映っていた映像、どのような意味が・・・」


〜〜〜〜〜〜〜回想〜〜〜〜〜〜〜


初春「復元できましたよ!・・・でも、あまり面白いものではないです。」


黒子「何ですの?」


佐天「・・・・?」


初春は復元映像の再生ボタンを押す。
そして流れたのは―――



美琴『〜〜〜〜』ペチャクチャ


女子生徒s『〜〜〜〜!!』



黒子「・・・何ですのこれ。」


佐天「御坂さんが同級生と話してるだけ・・・」




ただの、日常の一コマだった。



全ての動画ファイルには同じような映像しか残っていなかった。
普通に登校し、授業を受け、同級生との談笑に興じる、女子中学生。


美琴の正体に迫るものは何一つ、得られなかった。



〜〜〜〜〜〜回想終了〜〜〜〜〜〜



黒子(お姉さまの首に、あのマイクロカメラがついている・・・いったいどんな意味が?盗撮映像として使うにはあまりにも実がなさすぎる。)


黒子(・・・・・・?)
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 17:17:59.34 ID:NyrIQ10V0
そして、時間は流れ、黒子は風紀委員の仕事を終え帰寮する。



黒子「た、ただいま帰りましたの・・・」ドタッ


美琴「おかえりーいつもお疲れさま、黒子」ナデナデ


黒子「おおおおおお姉さま!?!?!?」



美琴「そこまで驚くことないじゃない、失礼ね・・・」シュン


黒子「い、いえ・・・珍しいなと思いまして・・・」


美琴「ん、たまにはねぎらおうと思ってさ。・・・・んっ」チュッ





チュパ・・・クチュ・・・チュパ…ジュルルルルル!!!!!


黒子「〜〜〜〜!?!?!」


美琴「・・・ぷはぁっ・・・どう?少しは元気出た?」



まるで恋人同士がするような濃厚なディープキス。
本物(にせもの)とはいえ憧れの存在である『御坂美琴』にそれをされて、黒子は正常でいられるはずもなく―――――――――――



黒子「お、お、お姉さま〜〜〜!!!!」ガバァッ


美琴「わっ・・・もう、そんなにがっつかなくても、今晩は『楽しみましょ?』」



黒子「――――――――――――」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 17:19:48.67 ID:NyrIQ10V0







その夜―――――――黒子は、人生で最高のひとときを過ごした。





180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 17:37:36.81 ID:NyrIQ10V0




黒子「zzz・・・おねえさまぁ・・・」ムニャムニャ



美琴「・・・・・」バチバチバチ


黒子「zzzzzz・・・・・」



美琴「・・・・よし、これでいい。」ハァハァ






黒子「・・・ん・・あ、お姉さま、もう起きていましたの。」


美琴「まだ寝てて大丈夫だけど・・・調子はどう?」


黒子「調子・・・!ゆ、昨夜はその・・・////」


美琴「その様子だと問題なさそうね。よかった。」




黒子(それにしてもなぜお姉さまは昨夜私を『お誘い』になったのか・・・////)




黒子(・・・・あ、あれ?なにか違和感が・・・)


黒子(?????)




美琴「・・・・・・・」ホッ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 19:26:28.98 ID:PS2eDG5R0
本物の美琴は?
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 08:57:05.21 ID:xevy0bO9O
もしかして黒子洗脳された?
本物美琴チート過ギィ!
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:12:36.92 ID:DYAi5i6Q0
同日 放課後

黒子、佐天、初春の三人はいつも通り風紀委員177支部にて話し合っていた。

だが・・・



黒子「お姉さまの日常生活の映像・・・それがどうかしましたの?」


初春「な、何を言っているんですか!盗撮映像だなんてそれこそ・・・!!」


黒子「映像を見たところ、内部構造が特定できなさそうですし、着替えなどの映像が含まれておりませんでしたの。これぐらいは問題ないですわ」


佐天「ところでその後どうですか!?何か御坂さんに怪しいところは・・・」


そういわれて黒子は昨晩の『アレ』を思い出し赤面する。
佐天は単純に疑問に思っただけだろうが今の黒子にはそのことしか思い浮かばなかった。


黒子「あ・・え・・えと、その・・・////」


佐天「ど、どうしたんですか白井さん?顔真っ赤ですけど・・・」


黒子「じ、実は―――






佐天「え、うそ・・・御坂さんが・・・」


黒子「ええ・・・それはとても激しく・・・///」


初春「///]


佐天「でもますます怪しくなってきましたよ!御坂さんが白井さんとそんなことするなんて!」


黒子「・・・『ますます』?どういうことですのそれ?」


佐天「え・・・最近の御坂さんが怪しいから調べてみようという話になったんですよね?それでクローンの御坂さんだと・・・」


黒子「・・・???クローン?・・・いったい何が何やら・・・」


初春「・・・今日は解散した方がよさそうですね。」


佐天「そうだね・・・。」




黒子「????」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:19:22.10 ID:DYAi5i6Q0
同日 某所



美琴(私が疑われるきっかけになっているのは黒子。黒子が原因なら、その黒子を何とかしてしまえばいい。)






美琴(『記憶・精神の電磁的操作』・・・・うまくいったみたいね・・・)


美琴(専門的な精神干渉よりも遥かに精密性が要求される上に、操作先が警戒心を抱いている場合は失敗・・・最悪、重い障害が残る可能性がある。)



美琴(警戒心を解くにはどうするか?・・・黒子の場合は性行為に誘えばよかった。もともと爛れた関係だったようだし。)



美琴(そして分かったこと。私は恐らく・・・『上手い』。それはともかく、黒子に書き込んだ洗脳情報



『御坂美琴を疑う要素を記憶できない。』・・・これでクローンの情報も記憶できず、最初の違和感も忘れ去ったはず。)




美琴「あとは・・・」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:29:53.07 ID:DYAi5i6Q0
同日 下校時刻


佐天「それにしても、白井さんはなんであんなことを・・・」ウーム


初春「もしかして・・・今の御坂さんには洗脳能力を持つ仲間がいるんでしょうか?」ハテ


佐天「いや、案外―――――




「あ、佐天さんに初春さん。奇遇ね、こんな時間に会うなんて。」



佐天&初春「「!!」」ビックゥゥゥ!!!!




美琴「危ないわよ?早く帰らないと・・・」スッ




そういうと、美琴はゆっくりと近づき――――――



佐天と唇を重ねた。





佐天「!!ん!?むーっ!!んーーっ!!!!!」バタバタ


美琴「・・・・・」スッ



バチバチバチバチバチ・・・


佐天(・・・何で御坂さんを怪しんでたんだっけ・・・?)



佐天(あ・・・ダメ・・・なんかもう・・・何も考えられ・・・)ドサッ






佐天「」



美琴「ぷはぁ・・・なれると案外楽なものね。さてと・・・」クルリ


初春「!!」ガタガタガタガタガタ



美琴「そんなに震えなくても大丈夫よ?それに女の子同士はノーカン、でしょ?」



初春「―――――――――――!!!」

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:30:51.18 ID:DYAi5i6Q0








この日、美琴を怪しみ、その根拠を持つ人間はいなくなった。








187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:49:22.56 ID:DYAi5i6Q0
精神操作が成功したことの喜びを噛み締めながら、私は二人をそれぞれの自宅へ送り届けた。

この三人以外に私を疑っていたであろう人間は存在しない。

00000号は親しい友人というものを持たなかったのか、細かな仕草で露見することもなかった。
最も、常盤台の生徒は基本的に人を疑うことを知らない、いい子たちなので違和感は持っても気にすることはなかっただろうが。

唯一の不安要素は第五位だったが、それも問題はなかった。

電撃使いの脳内を読むことは出来ないし、黒子達に施した洗脳は『電磁的』なもの。

水分操作による精神操作は、体内の生体電流を操作するので、直接それを操作する電撃使いには通じない。
ゆえに電磁的に洗脳を施せば、水分操作による精神干渉では洗脳は解けないどころかそもそも洗脳されてることにも気づけない。


第五位が裏の情報筋を使おうとも問題はない。『私』の事を知っているのはほんの一部だし、それは一年前に全員始末し、死体を灰に変えた。
電磁的データは全てハッキングにより破壊した。


もう、私の事を疑える人間など存在しない。


思わず笑い声を挙げそうになりながら、私は帰寮した。



美琴「ただいまー」ガチャ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:55:31.33 ID:DYAi5i6Q0
同時刻 学園都市寮







上条「御坂も大胆だな・・・路上でキスとかどこの議員だよ。」






189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 23:08:12.67 ID:DYAi5i6Q0
今回はここまで
あとがき代わりにクッソ寒い能力解説を少し。
これが全てではありません。



御坂美琴(本物)
能力:超電磁砲

木原式の能力開発を受けたので、全てにおいて美琴(00000号)を遥かに上回る能力を持つ。

最大出力は15億ボルト。一度に複数の超電磁砲を放つ事ができ、また、射程距離や命中性に難があるものの
砂鉄を超電磁砲に変えて放つことが出来る。
ハッキングも00000号同様に行う事が出来る。

精密性も高く、自身の筋肉の電気信号を操作して高い身体能力を引き出す。
他人の心を読んだり、洗脳を施すことが出来る。

ただし、他人への精神干渉に関しては相手が『警戒心』を持っていないことが絶対条件となる。
無理矢理やれば障害を残しかねないらしい。

しかし、これをキスによってカバーしている。

190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 00:42:16.00 ID:MaBc2Lxq0
インスタントラヴァーを思い出した
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 07:24:24.38 ID:XYoo39JaO
本当にクッソ寒くて草
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/12(火) 16:24:24.50 ID:VqwekhWvO
御坂美琴チートだな本当に
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 19:28:14.80 ID:6imz+UDo0
上条さん来たか
活躍してくれ
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 19:35:17.16 ID:Y+HJllEhO
美琴は盗撮映像で何をしたかったんだ?
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/13(水) 14:57:29.66 ID:rFGvuf3N0
もう上条さんしか希望がないよ
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 16:50:06.43 ID:Z2wxLKlSO
えっ?上条さんファーストキスフラグ?
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 23:24:08.70 ID:WupmM7Ev0
助けて当麻!
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 23:31:46.77 ID:tJZx54b70
お前が
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 01:59:29.23 ID:00zn+QJS0
絶対に上条さんに会っちゃダメだぞ美琴ちゃん
あいつ犯人にとってのコナンや金田一と同じようなもんだぞ
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 09:11:10.18 ID:0s7Mr9s/O
あれ?この美琴を上条さん怒れないんじゃ...
まさか拳で無理やり?
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 12:39:08.10 ID:lPIxocg80
heroを信じるんだ
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 21:14:31.41 ID:mr95EhqY0
上条別に正義の味方じゃないから、自分で判断で殴るやろ
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/15(金) 01:08:06.02 ID:hhPwCVHz0
正義云々ではなく自分の気持ち次第で動く御方だもんな上条さんは
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/17(日) 03:37:32.05 ID:gpqGgRB+0
来たぜ上条さん!どうなるか予測つかねえわ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 05:33:33.71 ID:+QKyQvBCo
しかし本物の美琴さん初手完璧クローン作られたりそいつと入れ替えられたりでやっと軌道修正したら上条が残ってるとかさすがに運が悪すぎるだろ・・・
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/17(日) 22:02:24.64 ID:7+gnKr3MO
>>205
文脈的に偽美琴が停電起こして入れ替わったみたいだぞ
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/18(月) 02:48:01.43 ID:U5aVzdmi0
>>206
あれ0000号がやったの?科学者の誰かがやってそれを0000号がやったと美琴(真)が勘違いした、って解釈したんだけど
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/18(月) 08:26:08.07 ID:jQU5XVp2O
隣の部屋からでてきた人物=偽美琴に殴られたって書いてあるぞ
その間に腕章を入れ替えられるのは偽美琴しかいない
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 10:30:10.68 ID:c865CUHD0
早く来いヒーロー
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/18(月) 13:25:40.22 ID:jQU5XVp2O
後味の悪い結末になりそうだ
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 22:40:05.79 ID:yp1TYvPi0
まだか?
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 10:40:05.86 ID:LsXNYoDh0
鏡花水月
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/24(日) 00:23:59.88 ID:jrvYQMFb0
どうした?
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/24(日) 11:43:40.68 ID:L94vZk+h0
寮の自室に入ると、黒子は自分の机で何やら調べ物をしている。
私に気が付くと嬉しそうに振り向いて近づいてきた。


黒子「おかえりなさいませお姉さま。」


美琴「ただいま、何してたの?」


黒子「あ、これは風紀委員の活動報告を・・・」


机に目をやると確かに風紀委員に関する書類が目に入った。どうやら嘘はついていないようだ。
そもそも今の黒子が私に嘘をつくとは考えられないが。
私の視線に気が付くと慌てて活動報告書を隠しはじめた。


黒子「こ、これは機密書類ですのでいくらお姉さまであっても見せるわけにはいきませんの!」


美琴「そんなもの見やしないわよ。スキルアウトの実態調査なんて興味ないし。」


黒子「見えたんですの!?・・・・どうか内密にしてくださいまし。」


美琴「誰にも言わないわよ・・・あ、そうだ。今日佐天さんたちに会ったんでしょ?何か変わったこと言ってなかった?」


黒子「変わったこと・・・?・・いえ、確かに佐天さんたちには会いましたが、何の話だったかは・・・なんでお姉さまがそのことを?」


美琴「たまたま見たのよ。覚えてないなら構わないわよ。どうせ大した話でもなかったんでしょ。」




どうやら洗脳はうまくいっているようだ。
私の精神操作は警戒心をキスによって解くことで完全性を発揮する。
普通なら誰彼構わずキスすることなどできないだろうが、私は違う。




9年間の地獄に比べれば、可愛い同性との接吻などなんてことはない。
それに同性同士はノーカンというらしいから、私にとっては何の抵抗もない。



美琴(・・・とはいっても、流石に男とキスするのは御免被りたいわね。私だって女だし、ファーストキスくらいは好きな人と・・・)


美琴(って忘れてた!!毎日の『アレ』!!)


215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/24(日) 11:56:00.50 ID:L94vZk+h0
そう思いながら、私はゲコ太携帯とは別の端末を取り出し、メールアプリを開く。
あるアドレスに、MP4ファイルを添付し送信する。

『日常』に戻ってから毎日やっていることだ。


そしてその添付ファイルは、『元自宅』の一室の受像機で再生される。




いくら相手が『実験動物』とはいえ、約束は守るべきだろう。



『外の景色ぐらいは見せてやる。』




研究所の一室、改良型AIMジャマーとキャパシティダウンが備えられ、超電磁砲数発を耐え抜く設計になっている監禁部屋。

窓のないその部屋で、実験動物は毎日その光景を見ている。



『御坂美琴の日常』


自分がいなくなっても、変わらず回る日常の街



美琴「私が味わった絶望、屈辱をその部屋で味わい続けなさい。・・・『自分だけの現実の崩壊に伴う能力と精神の変化』。いいテーマになりそうね。」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/24(日) 12:00:52.29 ID:L94vZk+h0

00000号はこれでいい。


しかし、安心はできない。









『御坂美琴』を奪い得る存在はまだいるのだから・・・・



217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/24(日) 12:05:16.40 ID:L94vZk+h0





美琴『アンタの次は、9971人のクローン共を文字通り始末してあげる。その映像も送ってあげるわ・・・せいぜい楽しんでね♪』ニヤァ







00000号「・・・・!!!!」ガタガタガタガタ



218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/24(日) 12:06:03.54 ID:L94vZk+h0
今回はここまで。

219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 14:58:59.32 ID:gIJ0VeNo0
あ、詰んだわ
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 15:07:59.92 ID:xaINDVKXO
妹達が絡むとセロリも出てくる可能性が
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/25(月) 02:19:21.63 ID:I4eHueRj0
面白いぞ
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/25(月) 02:35:35.33 ID:Zvu9yxHj0
美琴は日常生活の映像を送って何がしたいんだ?
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 09:18:47.55 ID:TmJoaxWV0
学校が休みの時はsageないバカが大量発生する……
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 12:17:06.11 ID:FP535hMDO
sageどころか本文すら読んでなさそうだしな

自分のそっくりさんが自分に成り代わって生活してて
それが周りの親しい人間に気付かれもせず溶け込んでいて
そんな状況を見せつけられても自分には何も出来ない、ってのが「復讐」になってるってのに

sageも知らない頭では「なんでこんなもの見せてるの?」になるのかね?
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 18:14:20.89 ID:8WjFLYSXO
自分のそっくりさんっていうか、そっちが本物なんだけどね。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 22:26:46.25 ID:nLCfqJG20
我は影、真なる我
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 16:59:16.58 ID:weg1WI1v0
美琴(とは言ったものの、どうやってそれをやるか・・・)


実験動物に宣言をしたはいいが、具体的にどうするかは全く浮かんでいなかった。



作戦1 一体ずつ殺しにいく。


これは不可能。一日10体殺していっても9971体・・・3年はかかる。
そんな映像を録画して編集しようにも労力がかかり過ぎる。

そして、妹達は学園都市に残っている方が少ない。
わざわざ学園都市を出ていくというのもリスクが高い。
世界中に散らばったアイツらの位置を特定し殺しに行く・・・



美琴「うん、無理ね。これは」



作戦2 兵器を使いぶち殺す。


ハッキングすれば学園都市にいる妹達は一気に殲滅できるだろう。
学園都市の外にいるクローン共もミサイルをハッキングすれば不可能ではない。

・・・が、リスクがあまりにも高すぎる。

学園都市には4人のクローンがいる。ドリーを含めれば5人。
1か所に4人がいると仮定すると、約2500か所。

学園都市に2500発もミサイルがあるとしても、全て使えば学園都市は世界中を敵に回すことになる。
そして学園都市はミサイルをハッキングした張本人を探し出すだろう。

00000号を差し出せばいいが、当初の目的から大きく外れる。

それに、過ごしたい日常も崩壊する。



・・・・・常盤台の生徒達(あのこたち)が悲しむ顔は見たくない。



ゆえにこれも却下。



美琴「・・・一体どうすれば・・・・・・・」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 17:07:45.44 ID:weg1WI1v0
美琴「・・・・ハッキング?」


私は思い出した。ただの9971人の人間ではなく『クローン共』にはある、特徴の一つ。

むしろ、なぜ今まで忘れていたのかが疑問に思えてくる。




私の望み



クローン共の殲滅

映像の記録

『日常』の維持


この全てが叶い、かつ最も簡単な方法。

現に、失敗したとはいえ先駆者にして元凶の彼がやろうとしたこと。不可能ではない。


防衛システムも簡単に突破できる。

どうせ殺す存在の後遺症など気にする必要もない。



学園都市にいる、ただ一体のクローンを見つければそれで終わる。




美琴「―――――――なぁんだ、簡単なことじゃない。」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 17:09:52.02 ID:weg1WI1v0








作戦3 ミサカネットワークに侵入し、脳神経回路をズタズタに破壊する。








230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 17:20:44.53 ID:weg1WI1v0
1 一体のクローンを見つけ、電気で気絶させ研究所へ持ち込む。

2 00000号の目の前で殺す。



手順も簡単、現実的である。

警戒を解くためのキスも必要ない。多少難しいだろうが、どんな後遺症が残ろうがどうせ死ぬのだから関係はない。

打ち止めの監視システムも無意味。レベル5の能力にレベル2か3程度のクローン共が対抗できるはずがない。

並列演算をすれば私に迫る能力を発揮できるだろうがそれは絶対にできない。
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 17:21:11.36 ID:weg1WI1v0





レベル5ふたりの演算能力を同時に維持することなど不可能だ。



232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 17:30:54.99 ID:weg1WI1v0

レベル5ふたりの演算能力を同時に維持することなど不可能だ。




病院の極秘資料にアクセスして分かった・・・

第一位・一方通行が脳に損傷を負った事、そして歩行や言語、能力を失った事。
ミサカネットワークでそれを補っていること。




クローン共が全員死ねば、一方通行は生きてはいられない。

10,000体以上ものクローンを処分してくれた彼を殺すのは忍びないが、打ち止めを助けたことでチャラだ。



恐らく、この計画には一方通行の妨害があるだろう。

私が警戒すべきはクローン共のはかなき抵抗ではない、第一位だ。


もちろん、対抗策は考えている。

一方通行の能力の無効化、そして攻略法・・・


全盛期ならともかく、今の第一位なら私でも勝てる・・・保証はないが、ベストは彼が関わってこないようにすることだ。

成功すれば一方通行の能力もなくなる






美琴「あとは、クローン共を見つけるだけね。そんなもの、5分でできる・・・」






美琴「3日後にでも、実行するか。」




233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/27(水) 17:36:11.05 ID:weg1WI1v0
いったん中断します。
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/27(水) 17:53:58.11 ID:w6INHIjC0
乙!
期待
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 21:59:27.19 ID:jfD6ZQIM0
セロリが美琴の悲しみを察っせるいいセロリか
打ち止めを守る為ならどんな非道な事もするセロリかで展開ががらっと違う
何が言いたいかと言うとすごく楽しみ、早く続きが見たい。
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 22:35:07.81 ID:eNzl4S510
>>235
セロリは原作じゃ「お前も加害者!」、ゲーム(原作者書き下ろし)じゃ「俺は頭にきてる!オマエがDNAマップなンて提供しなきゃあンな悲劇は起きなかった!」っていう思考回路だぞ
その上クローンの存在を認めず抹消しようとしてると来たら、生かしとく理由は一片もないどころか大喜びでバラしにかかると思うが
まあ、セロリの出番があればだが
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/28(木) 07:55:23.38 ID:oySYqUhY0
翌日、私は4人でショッピングに出ていた。ちょうど柵川と常盤台の振替休日が重なったので遊びに行こうという話になったのだ。
発案者は勿論・・・


佐天「〜♪」


黒子「全く・・・急に遊びに行こうなどと。今日はお姉さまと二人っきりで過ごしたかったですのに。」


美琴「偶然ね。私は今日ひとりっきりで過ごすつもりだったのよ。」


黒子「」ガーン


初春「でも、佐天さんらしいと言えばらしいですよね。」ニガワライ



佐天さんのゴリ押しにより、遊びに来ている。

妹達の抹殺決行まであと二日。具体的な作戦が決まった今、何かを焦る必要はない。
今日は目いっぱい楽しんでおくとしよう。



黒子「・・・!少し席を外しますの。後から追いつきますので!」シュバッ



そういうと黒子が消えてしまった。どこかに空間移動したのだろうが、私にそれを追うことは出来ないし必要もない。
大方トイレか、秘密のプレゼントでも買いに行ったのだろう。


・・・たまにはあの下着を着てあげよう。




佐天「あ、白井さん・・・行っちゃった。大丈夫かな・・・」


美琴「黒子なら何があっても大丈夫でしょ。風紀委員だし、能力で逃げることもできるし。」


初春「どちらかというと、白井さんのファッションの方が心配ですけどね。」


佐天「・・・あれ、なんですか?」



3人で談笑をしていると、何か大きくて白いものが落ちているのを見つけた。
店内なのにゴミ掃除も出来ていないのだろうか。
そう思いながら私たちは近づいた。


238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/28(木) 08:32:23.24 ID:oySYqUhY0



「・・・お、お腹が空いたんだよ。」


3人「「「シスターさん?」」」



驚いたことにそれは人間、しかも白い修道着を着たシスター少女だった。
どうやら、空腹により行き倒れていたらしい。

空腹の辛さは私もよく知っているし、こんな可愛らしい少女を放っておくのも心が痛む。

急遽予定を変更し、近くのファストフード店で何かものを食べさせることにした。




禁書目録「」ガツガツガツガツ


美琴「す、すごい食べっぷりね・・・あの小さな体のどこにあの質量が・・・」


初春「相当お腹が減っていたんでしょうね。それにしてもすごい・・・」




まるで胃袋がブラックホールになったかのように食べまくる少女の名は『インデックス』というらしい。
・・・なぜか私を見て怪訝な表情になったが、気のせいだろう。

私の演技自体は最も親しい3人以外には見破られていない。つまりそれだけ親しくなければ見破れないということだ。
00000号もこのシスター少女に関しては何も言っていなかったし、仮にも『御坂美琴』が宗教関係者に知り合いなど持たないだろう。



・・・今気にするべきは、ここの支払いと周りの白い目だ。



禁書目録「ありがとうなんだよ!こんなにお腹いっぱい食べたのは久しぶりなんだよ!!」


美琴「そ、それはよかったわ・・・」


禁書目録「この恩は一生忘れないんだよ!えーと・・・?」


美琴「御坂美琴よ。こっちの髪の長いのが佐天涙子で、短い方が初春飾利」


禁書目録「ありがとうなんだよ!『みこと』!るいこ!かざり!」



そういって、謎のシスター少女は去っていった。『とうま』という名の連れを探しているようだ。
迷子センターに行くほどの年齢でもないし、そこまで世話を焼くのはおせっかいというものだ。

ファストフード店を出て、黒子を探しに出ることに決めた。
30分も戻ってこないし、連絡もつかない状態なので流石に何かあったのだろう。
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/28(木) 08:43:40.42 ID:oySYqUhY0
私はお姉さまへの愛のプレゼントを買いにランジェリーショップへ向かっていた。
3人と別れた地点からランジェリーショップまでは距離がある上に、人が多いので空間移動するわけにもいかない。
故に、私は全力疾走で向かっていた。


黒子「早く買って・・戻らなけれb」ドン


「うおっ!・・・大丈夫ですか!?」


黒子「ご心配には及びませんの・・・ってあなたは!!」


突如現れた人影にぶつかって転んでしまったが、相手が彼なら謝る必要もない。
お姉さまにすり寄る穢らわしい類人猿。


上条「ん?白井か。久しぶりだな・・・」


黒子「こっちは出来れば会いたくありませんでしたの。」


上条「相変わらず辛辣だな・・・ん?白井、頭に何か・・・」スッ


黒子「ちょ・・あなたはいったい何を・・・!!!」


突然、私の頭に手を伸ばす類人猿にとっさに対応できず触られてしまう。




強制猥褻で連行してやr・・う・・・・
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/28(木) 08:45:17.56 ID:oySYqUhY0

















パキィィィィィン!!!!!!!!

















241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 11:56:02.21 ID:uaU3Iqn/0
上条さん&インデックス
二人の偽物キラーと関わってしまう美琴の運の無さ
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 12:26:37.41 ID:w5AjajSDO
不運持ち同士だから上条さんとは惹かれあうかもね
行動理念は真逆だけど
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 22:19:45.09 ID:avePmP27O
インデックスって偽物キラーなの?
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 01:38:29.06 ID:BBpzdn080
>>243
完全記憶能力があるから呼吸のリズムや細かい仕草が本物と違ってたら速攻バレる
偽物ってわけじゃないけどヒューズカザキリが出してたエネルギーの塊みたいなものだけを目視しても力の胎動のリズムで一瞬で風切って分かるくらい
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 01:45:08.43 ID:UL1SlvR20
上条さんが関わって来たから面白くなって来た
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 09:12:31.05 ID:5KNROA7+O
偽物キラーっていうか本物キラーっていうか。
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/31(日) 09:17:50.03 ID:+XJ13ZCV0
>>236
クソ野郎でワロタ
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/31(日) 20:04:30.53 ID:irYjQqGd0
>>236
ゲームのアレは信者も押し黙った程だったな
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/02(火) 14:40:36.69 ID:piPPOQc40
年が明けてしまったぞ
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 15:01:19.10 ID:dfBcpKHk0
>>236
原作の時点でもお前が言うなって感じなのにゲームじゃそこまで酷いのか…ひょっとして原作者にとってはセロリ以上に御坂が悪い事にでもなってんのか…?
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 21:45:28.31 ID:h4iXun/l0
>>250
結標は御坂に「被害者ぶれば悲劇のヒロインでいられるのに」的な発言してるからそういうわけではないだろ
そもそも一方が善玉化してるのは一方SSの中だけであって、単に原作者の中ではセロリは一貫して悪、幼稚な責任転嫁マンなだけかと
ちゃんと読み返してみれば、上条や御坂以外の相手の時も常に転嫁し続けてるぞ。(新刊でも案の定アレイスターに全責任おっかぶせてたし)
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/03(水) 11:24:03.48 ID:xl97NBtg0
シュンッ!!


いつもの感覚。どうやら用事を終えて戻ってきたらしい・・・が黒子の両手には何もなく、ポケットが膨らんでいる様子もない。
一体何しにいっていたのだろうか?



美琴「散々まったわよ〜、いったいどこで何してたのよ?」


黒子「・・・申し訳ありませんの。お手洗いに行くついでに別の店を見ていて・・・すっかり時間を忘れて・・・」


美琴「ふーん・・ま、いいわ。」


美琴(どうせ嘘つけないはずだし。)




その日は佐天さんの提案に乗っかり、映画鑑賞やショッピングなどかなり散財する一日だった・・・主に佐天さんが。
困ったら資金面では助けてあげることにしよう。


253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/03(水) 12:30:24.46 ID:W8fGa6ol0
おお、どうなる?
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/03(水) 17:00:11.28 ID:xl97NBtg0
黄泉川に押し付けられて日用品を買いに来たが、クソガキがどこかにいってしまった。
迷子センターを使おうとも思ったが、アイツの見た目から変な疑いを賭けられてもマズイ。


つまり・・・



一方通行「自分で探すしかねえって事か・・・めンどくせェ。」



アイツとの連絡手段を持っていないので、自力で探すしかないが杖を突いた状態ではなかなか探しにくい。
こんなことで能力を使うのも癪だ。

ある程度のあたりをつけて、重点的に探すしかない。


アイツの性格なら、おもちゃ屋とかゲームセンターを見て回っていることだろう。



一方通行「そして金がねえから何もできずにただ見てるだけ・・・大方こンなところだろ。」


この施設は防犯カメラが多いので、打ち止めを誘拐することは出来ないし、あいつ自身レベル3の能力者だ。
多少放っておいても問題はないし、何かあればMNW伝いにほかの妹達に助けを求められる。




一方通行「これだけ買ってから探すとすッかァ・・・」


十数分後・・・黄泉川に頼まれたものを買ったので、打ち止めの捜索を始める。



男に生理用品を買いに行かせるとは何を考えているんだあの教師は。






同居人へのイラ立ちを覚えながらおもちゃ屋に向かっていると――――――――――




255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/03(水) 17:00:36.21 ID:xl97NBtg0





「おや、こんなところで珍しい。と、ミサカは予想外の邂逅に驚嘆します。」





256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/03(水) 17:20:07.42 ID:xl97NBtg0
一方通行「アァ?オリジナ・・いや、クローンか?」


ミサカ妹「はい、ミサカの検体番号は10032号。あなたと最後に実験を行った個体です、とミサカは自己紹介をします。」



なぜコイツがこんなところにいる?
病院内で調整を行っているはずじゃないのか?


ミサカ妹「先生が外を出歩くことも大切だと仰っていたので、わずかながらお金を受け取りました、とミサカは自分の置かれた状況を説明します。」


一方通行「オマエ・・・読心能力者か?」


ミサカ妹「あなたがおそらく疑問に思うであろうことを推測したまでですが、とミサカは懇切丁寧に説明します。」



なるほど、確かにこいつのスカートのポケットには黒い財布が入っている。しかし、かなり膨らみを持つ財布はスカートの一部を不自然に盛り上げている。

決して、わずかな金額ではないだろう。




ミサカ妹「ところで上位個体はいないのですか?とミサカは先ほどから抱えていた疑問を投げかけます。」


一方通行「今探しに行くところだったンだよ・・・MNWで何かわかンねェのか?」


ミサカ妹「少々お待ちください・・・・どうやらこの先にある玩具店にいるようです、とミサカは現状報告をします。」


一方通行「そォか。ならいい。」



予想通りか、杖を突いていても3分もかからない。早くクソガキを見つけて帰るとしよう。
それにしてもコイツはよく、自分を殺そうとした怪物相手に平気で話しかけられるものだ。ソイツ相手に普通に話している俺も俺だが・・・



一方通行(・・ハッ!『普通』ねェ・・・)



思わず笑みがこぼれてしまう。一万人以上も殺した怪物が普通などと・・・

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/03(水) 17:24:10.59 ID:xl97NBtg0
打ち止め「一方通行、これを買ってほしいなってミサカはミサカはおねだりしてみたり!」


ミサカ妹「よろしければミサカにも、とミサカは上位個体に便乗します。


一方通行「ハァ?」








玩具屋の棚の影から飛び出すアホ毛を見つけて数秒後の事だ。

258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/05(金) 15:08:28.82 ID:UhbLHb5x0
それで?
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 06:59:14.28 ID:Pfob514p0
ボクちゃん、くだらない事書くよりsageを覚えようね!
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/06(土) 13:05:21.27 ID:vKMiJN9S0
あ、本当だ。
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 14:00:45.60 ID:K02unzuxO
無闇に脱線するなら更新早くしろ。
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 22:28:34.53 ID:BM/VkG7w0
>>1です。
試験が近いので更新頻度がぐっと下がります。
終わり次第、一気に更新します。

>>261
自分でもそう感じているので、このくだりはあと3レス以内には切り上げます。
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:02:31.06 ID:brF3uEAd0
マイペースでええねんで
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