【ポケモン】リーリエ「アローラ一武道会…?」

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35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/14(火) 12:16:00.78 ID:gRuoAsWJ0
>>34
ごめんなさい。

一応、それぞれのSSで対戦相手を変えていて、こちらの方はミヅリリ的な内容で、あっちの方はヨウリエ的かつ内輪ネタっぽい内容で差別化している感じです。

手前勝手で大変恐縮ですが、できれば続けさせていただけたら幸いなのですが、いかがでしょうか。

ご指摘していただいたことは本当にありがたかったです。
申し訳ありませんでした。


作者
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 16:08:08.20 ID:MurZj9pNo
よくわからんが自分の作品を転載してるの?
なら続ければいいと思うよ
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 16:42:58.63 ID:vRQhDu5x0
あそこのサイト管理者がうるさいからエレ速や宝庫がこれまとめなきゃセーフ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/14(火) 20:09:57.06 ID:gRuoAsWJ0
ありがとうございます。

ご厚意に甘えて
取りあえずは先に進めさせてもらいます。
39 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:18:23.66 ID:QEk+kug90
―ロイヤルドーム リング・決勝戦―

―――カァーン(ゴングの音)

イリマ「そして、いよいよ始まりました。アローラ一武道会決勝戦…。  …おおっと!試合開始同時にイニシャルY選手がリーリエ選手に構えも取らずに近づいていきます」

アクロマ「なんでしょうね? 今更、姑息な手段に訴えることはないとは思いますが…」
レッド「……。」


イニシャルY「フフフフ…。よくここまで勝ち上がってきたな、リーリエ。嬉しいぞ…」

リーリエ「…? Y選手さん…。初対面かと思いましたが、何処かでお会いしましたか?」

イニシャルY「ああ…。オレは君に恨みがあるのだ…!」グッ

―――バッ!

リーリエ「!?」


イリマ「イニシャルY選手、ふ、覆面を取りました!」

40 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:19:29.49 ID:QEk+kug90

リーリエ「あ、あなたは…!!?」


ヨウ「・・・・・・・。」


リーリエ「……え…? ど、どなたですか…!?」

ヨウ「・・・・・・・。」

リーリエ「……し、しかし…、何故か初めて会った気がしない…!いや、こ、これは!?」

ヨウ「気づいたようだな…?」

リーリエ「ミ、ミヅキさんとまったく同じ気を感じる…!?あなたは一体!?」

ヨウ「オレは奴の兄弟…のような者だ…。いや、もっと近しい存在と言えるかな?」

リーリエ「…!?」

ヨウ「それだけなら、オレは君にとっての一番の味方だったろうが、生憎ここに居るオレは、ヨウはヨウでも少々、性質が異なる…」

リーリエ「い、一体、あなたは、何の話をしているのです…!?」

41 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:20:10.68 ID:QEk+kug90
ヨウ「リーリエ…。君はゲーム中でも大活躍して凄いなぁ?公式グッズの数も他キャラの比較にならない…」

ヨウ「いや流石、本家ポケモンシリーズにおける初の明確なヒロインキャラと呼ばれることだけはあるよ…」

リーリエ「……!?」

ヨウ「オレは…、」

ヨウ「オレは、そんなリーリエに対する優遇加減が気にならない一部のユーザー達の憎しみと妬みが集結し、ヨウの形を象って具現化した存在……!」

ヨウ「…リーリエアンチなヨウさん…!」

ヨウ「そうとも…!オレは君に倒すためだけにこの大会にやって来たのだ…!!」

リーリエ「……なん…だと……!?」

ヨウ「オレの優勝時の願いは『リーリエの存在を消すこと』…!」

リーリエ「も、もうウルトラサンムーンはマスターアップされてますよ!手遅れです!!」

ヨウ「ゲームシナリオ上の正ヒロインなど、カップリング二次創作を妨げる存在でしかない。邪魔なんだ貴様は」

リーリエ「ひぇ!そ、そんなの逆恨みじゃないですか…!?」

42 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:20:45.81 ID:QEk+kug90

ヨウ「そう思うならば、闘ってオレを退ける以外、他あるまい…。試合のゴングはもう鳴らされているぞリーリエ…!」

リーリエ「…!!  はあぁっ!!」

―――ボシュウッ!!

Gリーリエ「そういうことなら手加減はしません…!はなっからゼンリョクで行かせてもらいますヨウさん!」 シュインシュインシュイン…

ヨウ「ほぉ…。…開幕がんばリーリエか…。面白いじゃあないか…」


イリマ「気づいたら、なんだか壮大な話マッスグマ!アローラ一武道大会!!」

アクロマ「いよいよ、本格的に試合が動きますよ…!」
レッド「……。」

43 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:21:20.90 ID:QEk+kug90

Gリーリエ「はっ!」シュッ

ヨウ「…」ヒョイ

Gリーリエ「…っ! …だりゃ!」ビュオ

ヨウ「…フッ」ヒョイ

Gリーリエ「…く!(攻撃が当たらない!)」

ヨウ「オレの身体能力はミヅキと同一。つまり、そこら辺のちょっと高い段差ですら、足かけて登れないくらいの虚弱だよ」

ヨウ「しかし…、どれだけランニングをしても疲れない無限のスタミナと、どんなにケンタロスに乗ってグルグル回っても全然酔わない無敵の三半規管を持っている…」

ヨウ「君の攻撃を躱すことなど、トゲピーの手を捻るよりも容易い…」

Gリーリエ(そ、そうか!)

Gリーリエ「…で、でも、逃げ回ってばかりではわたしには勝てませんよ…!ちょっとは攻撃してきたらどうなんですか…!わたしのこと、アタマにきてるんでしょう!」

ヨウ「フフ…じゃあ、少しだけ…」

44 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:21:56.65 ID:QEk+kug90
ヨウ「リーリエ、『オレの攻撃を躱すのはルール違反』だ…」

Gリーリエ「!?」

―――ドッ!

Gリーリエ「ぐあっ!」


―選手控室―

控え選手達「「「…!!?」」」

プルメリ「なってこったよ…あれは……」

スイレン「…私の特性…【つりびとのうそ】…?」

45 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:22:43.85 ID:QEk+kug90
―リング―

Gリーリエ「…く! こ…、この!!」シュッ

ヨウ「…!」

Gリーリエ(この反撃のタイミングなら当たる!」

ヨウ「…」ニヤ

―――ビッ!

Gリーリエ「!? き、消えた…!?」

ヨウ「こっちだ。」

Gリーリエ「!!」

ヨウ「ウスノロ…」

Gリーリエ「…………!!!」

―選手控室―

クチナシ「…あれはおじさんの特性…。いきなりポニ島大峡谷の祭壇や国際警察対策本部に現れたりする事に由来する瞬間移動能力【しんしゅつきぼつ】だな。まいっちゃうねえ…」

リュウキ「オイオイオイ!これは一体、どうなってんだよ…!?」

46 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:23:12.86 ID:QEk+kug90
―リング―

イリマ「だ、誰がこんな展開を予想したでしょう…!!リーリエ選手、ヨウ選手にま、まったく歯が立ちません…!」

アクロマ「そ、それにしても、妙です…!特性は一人につき、一つのはず!しかし、ヨウ選手は様々な特性をまるで使い分けているかのようです…!」
レッド「……。」


Gリーリエ「……く…!」

ヨウ「オレとて特性は一つしか持ってないよリーリエ…」

Gリーリエ「!?」

ヨウ「…紹介しよう…。オレの特性名は【ベッドソムリエ】…。」

ヨウ「その能力は、『横になったベッドの所有者の特性をそのまま自分のものとしてラーニングできる』特性。」

Gリーリエ「…そん…な!?」 

47 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:23:42.66 ID:QEk+kug90
―リーリエ側のセコンド―

グラジオ「なんだ…その反則くさい特性は…!」

グズマ「要するに特性を複数、持っていることと何も変わらねぇじゃねえかよ…!」

ハウ「や、やばいよー!」


―リング―

Gリーリエ(は、はっきりいうぞ…!なんてことだ…!まいったな…。かてねぇ…です!)

ヨウ「フッフッフッフ!良い顔だぞリーリエ!ならば、更なる絶望を贈ろうか…!」

Gリーリエ「!!?」

ヨウ「オレは……お前のベッドソファでも眠ったことが…ある…!  …この意味がわかるか?」

Gリーリエ「・・・!」

48 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:24:11.11 ID:QEk+kug90
ヨウ「…かあああああああぁ!」

Gリーリエ「…あ、…!」

―――カッ!!


ウルトラヨウ(以下Uヨウ)「……これが…、ウルトラヨウだ…!」バチバチッバチバチバチッ!


Gリーリエ「…あ…あああああ…!!!!!!!」

49 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:24:57.35 ID:QEk+kug90
イリマ「ヨ、ヨウ選手がウルトラサンムーン時の姿に変身んーーー!!やばいぞこれはーーー!!」

アクロマ「フォルムチェンジのバーゲンセールだ…!アローラ全体が震えるようなもの凄い気です…!!」
レッド「……。」


Uヨウ「時間がかかって済まなかったな…。まだこの変身に慣れてないんだ…」バチバチッバチバチン!

Gリーリエ「く、くそったれめ……!」

Gリーリエ「……き、あ、い、だ…」

Uヨウ「!」

Gリーリエ「まーーーーっ!!!」

―――ズゴォ!!


グラジオ「や、やったか!?」

グズマ「へへへ!まともに喰らいやがった!」

ハウ「あれを受けて無事なはずが無いよー!」


Gリーリエ「 無 傷 フ ラ グ を 立 て な い で 下 さ い !!! 」

50 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:25:40.33 ID:QEk+kug90
―――ドサ!

Gリーリエ「!」

やまおとこのダイチ「」グッタリ
Uヨウ「今、何かしたのか?くくく…」


イリマ「ヨ、ヨウ選手…無傷です!どこからともなく現れたやまおとこを盾にしてリーリエ選手の起死回生を賭けた必殺の“きあいだま”を無傷で凌ぎました…!ミヅキ選手、無傷!」

アクロマ「無傷でしたね〜」
レッド「……。」


カキ「あ、あれは、やまおとこを召喚する俺の特性【おいでませ】だ…!ダイチさんを“みがわり”として使うとはな…!ちくしょう…。考えやがったぜ……」

マツリカ「リ、リーリエちゃんの気が大分減っている…!」

51 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:26:29.08 ID:QEk+kug90

Uヨウ「どうしたのだ。さっきまでの勢いは? 笑えよリーリエ」

Gリーリエ「…ハァ…ハァ…!!」

Uヨウ「さてと、そろそろ殺してしまうか…」

Gリーリエ「・・・ッ!!」

Uヨウ「くらえーっ!!」

Gリーリエ「や、やめろぉおおおおおおお!!」


イリマ「ヨウ選手ー!複数のアカウントを駆使してリーリエ選手のSNSにあることないこと書き込んで、ゼンリョクで荒らしています!!!」

アクロマ「なんて恐ろしいことを…!どこもかしこも大炎上です!!」
レッド「……。」


Gリーリエ「……よ…、よくも…!ゆ、許さんぞ…、ヨウさん……!」

Uヨウ「フハハハハハハハハハ!!これで心置きなく死ねるだろう?オレは優しいんだ…」

Gリーリエ「とりあえずわたしはあなたと闘う事で、自分の願いを見出しました!…わたしのアンチファンさん全員の死です!」


イリマ「悔しさのあまり、何やら凄く物騒なことを言い始めましたリーリエ選手!」

52 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:27:15.46 ID:QEk+kug90

Uヨウ「それは叶わぬ願いだ。お前にオレは殺せない」

Gリーリエ「…なにを……っ!、……がはッ!!」ガク


イリマ「リーリエ選手、吐血ー!!」

アクロマ「もう限界でしょう…。ここまでに受けた精神的ダメージが大きすぎます…」
レッド「……。」


Gリーリエ「…ハァ…ハァ……お、おのれ…です……!」

Uヨウ「遊びは終わりだ…。この“きあいだま”で…アローラごと消えてなくなれ…!!」

―――ゴゴゴゴゴ・・・


イリマ「かつて感じたことのないバカでかい気がヨウ選手から!」

アクロマ「アローラどころか太陽系すべてが吹き飛ぶほどの気力が溜まっています!」
レッド「避難する準備だぁ!!」

53 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:27:53.57 ID:QEk+kug90

Gリーリエ(こ、…ここまでですか…!)

ルザミーネの生霊(おいこら!諦めるなんてねぇだろリーリエ!)

Gリーリエ「な!か…、かあさま!かあさまの生霊!!」

Gリーリエ「ウツロイドの毒療養の副作用で、何故か○沢雅子みたいな声になったかあさまの生霊が!!」

ルザミーネの生霊(リーリエ!おめぇがやんなきゃ誰がこのアローラを守るんだ!)

Gリーリエ「そ、それはカプ・コケコさん達とか、あるいは警察さんとか…」

ルザミーネの生霊(おめぇはアローラ地方へのダメージを心のどこかで考えてるんだ!気にすんな!尻拭いはミヅキさんが全部何とかしてくれる!)

Gリーリエ「流石、かあさま!身勝手の極意!!」

ルザミーネの生霊(おめぇの力はまだこんなもんじゃねぇ。最後に見せてくれよ…オラたち二人でつくった力を!)

Gリーリエ「はい!(やけくそ)」

54 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:28:40.57 ID:QEk+kug90
Gリーリエ「き…」スッ…

Gリーリエ「あ…」

Gリーリエ「い…」

Gリーリエ「だ…」

Uヨウ「ふん…」

Gリーリエ「……。」


グラジオ「だ…だめだ…!!やはり勝てない…!! リーリエの気の方がよ…弱い…」


Uヨウ「くたばれーーーーっ!!!!!」

―――ドゥッ

Gリーリエ「だああーーーっ!!!!!」
後ろで一緒にポーズ取ってるルザミーネさんの生霊(…!)

―――ズッ

55 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:29:38.15 ID:QEk+kug90

グラジオ「や やばいぞ!!!! はなれろっ!!!!」

―――カッ

―――ドグアッ

セコンド達「「「うわっ!!!!」」」」
解説席「「「ひええっ!!!!」」」


観客席のポケモン達「わーーっ」
観客席のポケモン達「きゃーっ」
観客席のポケモン達「ひえーーっ」


――――ググググ・・・


Gリーリエ「ぎぎぎぎぎぎ・・・・・・!!!!」


グラジオ「や やはりだめだ…!!! かんぜんにおされている…!!!」


Uヨウ「くっくっく さあ 終わりだ 終わりにしてやる!!!!」

56 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:30:18.10 ID:QEk+kug90
Gリーリエ(……死ぬ寸前には…走馬灯のように人生が思い返されるといいますが…それはどうやら本当のようですね…)

Gリーリエ(何だか今日の試合で血祭りィに上げてきたみなさんの顔が思い返されてきました…)


――――マオ『そっかそっか。ごめんごめん! しかし、何故かな?こうして相対していると、あなたとは毎日ように顔を合わせているような気分になるよ』

――――リーリエ『ひょっとして異世界でわたし達はスクールのクラスメイトか何かだったのかもしれませんね』


Gリ−リエ「…ハッ!!」

Gリーリエ「…………。」

Gリーリエ「………ヨウさん…。あなたはミスを犯しました…」

Uヨウ「…!?」

57 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:31:00.50 ID:QEk+kug90
Gリーリエ「…どうやらわたしは、あなたに追い詰められすぎたことにより、この土壇場でレベルが上がり、進化したようです…。」

Gリーリエ「それに伴って呼び覚まされました…!わたしの、いえ、『わたくし』の新たな力が…!!」

Uヨウ「何!?」

Uヨウ(…!?)

Uヨウ(馬鹿な…、力が…)

Uヨウ(力が…抜けていく…)

?リーリエ「これが、わたくしの特性『ろんりてきけつろん』…!」

Uヨウ「…わたくし…? お、お前は誰だ…!? リーリエじゃ、ないのか?」

アニメリーリエ(以下、Aリーリエ)「これはあなたの知らない別世界のリーリエの力!言うなれば、これはわたしにとっての隠れ特性です!」

Uヨウ「か、隠れ…特性…だとぉ…!?」

58 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:32:02.32 ID:QEk+kug90
Aリーリエ「論理的結論として、人間に特性なんてあるわけないじゃないですか。このわたくしの特性は『相手の特性そのものを無効化する』特性なのです!」

Uヨウ「な、何ィ…!!?」

Aリーリエ「お互いの特性が無い純粋な力比べなら、わたくしに分があります!残念でした…!」

Aリーリエ「うあーーーーーっ!!!!!」

―――ドウッ


Uヨウ「ぎええええ……!!!!!そ…そんな…バ…バカな……この…わた…し…が……」


ヨウ「」バタ


Aリーリエ「はあっ はあっ はあっ」

―――フッ

リーリエ「はあ はあ」

59 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:32:37.47 ID:QEk+kug90
イリマ「き、“きあいだま”の打ち合いを制し、勝利したのはり、リーリエ選手だ―――!!!」

アクロマ「…正直、予想外の結果でしたよ…。見事です…。リーリエ選手…。」
レッド「……。」


ルザミーネの生霊「ついにやったな悟飯!!」

グラジオ「や…やりやがった…あいつ…」

ハウ「やった…!!!やったーーーーっ!!!!」


イリマ「勝者はリーリエ選手!おめでとうございます!」


イリマ「では続けまして、これよりチャンピオン戦です。リーリエ選手、一度コーナーに戻ってご準備をお願いします!」


解説席以外の全員「「「………。」」」

解説席以外の全員「「「………。」」」


リ−リエ「………は…い…?」

60 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/15(水) 00:33:12.47 ID:QEk+kug90

スイレン「今、な、なんて言いました?」

カキ「チャンピオン…戦…?」

マオ「…じょ、冗談だよね?そ、そんなの、まるでリーリエちゃんがもう一回闘わなければならないみたいじゃない…?」


イリマ「あれ?言いませんでしたっけ?これまでのトーナメントはチャンピオンへの挑戦権を争う闘いでした。」

イリマ「これより行われる最終試合で挑戦者がチャンピオンに勝利してから初めて優勝決定となります!」


グラジオ「だ、だからって、こんな無茶な連戦があってたまるか!挑戦者側が不利にもほどがあるだろう…!」

リーリエ「……チャンピオンとは」

リーリエ「チャンピオンとは、一体…何者なのです…?」


―――キュピ、キュピ、キユピ…(足音)


全員「「「!!」」」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 00:41:31.51 ID:2/4xFlS60
微妙
62 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:43:57.54 ID:gfbuEIal0

―――「チャンピオン…。それは…」


ミヅキ「私だ!!」

リーリエ「何ィー!!ミヅキさん!!」

ミヅキ「コングラッチュレイション…。リーリエェ…。」

ハウ「な、なんでー!君は借金のカタにこの大会で囚われの身になっていたんじゃなかったのー…!?」

ミヅキ「その質問に答えよう、ハウ…。それは君達を攪乱するためのカヴァーストーリィだよ」

ミヅキ「このアローラ一武道大会の主催者は他でもないこの私なのだから…」

全員「「「なんだって!!?」」」

63 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:44:36.34 ID:gfbuEIal0
ミヅキ「冷静に考えてみろ。おかしいと思わんか?人間一人から借金取り立てるために格闘大会など何故、開かねばならん?」

ミヅキ「そんな豪気なヤミ金融会社があるわけないでしょう?大体、自分にそんな首が回らんほどの借金が出来たら自己破産申請するわ」

アセロラ「…言われてみればた、確かに…!!」

プルメリ「くそ…迂闊だった…!」

ハプウ「ならば、お前の目的はなんじゃ…!」

ミヅキ「知れた事です。全てはGXバトルブーストBOX買い用の潤沢な資金を得るため…」

ミヅキ「アローラの人口90%が参加したこのアローラ一武道大会は、君たちのおかげで大成功だ…。大会を運営するためのカネは相当なものだったが、この利潤に比べれば些細なもの…」

ミヅキ「願いが叶うという餌の前にまんまと引っかかった君達は、欲望のままに大会に募った…。願いが叶うなどと、その気になっていた君らの姿はお笑いだったぜ」

64 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:45:11.68 ID:gfbuEIal0
スイレン「釣られていたのは私達だったというわけですか…」

ビッケ「全て計画のうちだったのですね…」

クチナシ「しかしわかんねえな…。そんな詐欺まがいのことして、後で逮捕されるのは、あんちゃんじゃねぇか?」

ミヅキ「フフフフ!そこは抜かりはありませんよクチナシさん。元々、ジラーチを持っているのは私なのだから」

ククイ「そ、そうか!ジラーチに願いを叶えてもらい、訴訟から逃れるつもりか!」

マーレイン「なるほど。考えたな…!」

グズマ「なってこった…!」


イリマ「チャンピオンから語られるおぞましい計画の内容!!それにしても何故、最初にそのジラーチの力でカードを手に入れなったのか首を傾げたい気分です!!」

アクロマ「ええ…。私もこの状況に本気で恐怖を感じざるを得ません…。色々な意味で…!」
レッド「……。」

65 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:45:43.79 ID:gfbuEIal0
ミヅキ「種明かしはおしまい…。さて、リーリエ。そろそろ始めようか…。」

リーリエ「…!」

ミヅキ「私の強さは先程、君が倒したヨウと同程度…。特性も同じ【ベッドソムリエ】…」

ミヅキ「ただし先程の闘いでアニメリーリエの力は学習できた…。あれはもう私には効かないという違いはあるかな…」

リーリエ「…なんですってっ!!?」

ミヅキ「ん!!!」

―――ボウッ!!!

ミヅキ以外「「「…!!」」」


ウルトラミヅキ(以下Uミヅキ)「そして、ご存じの通り私もなれるんだよ…。伝説のスーパーマサラ人ゴッドスーパーマサラ人にね…」バチバチッバチバチバチッ!


リーリエ「……い、いや、その単語自体は、たった今、初めて知りましたけど…」

66 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:46:16.34 ID:gfbuEIal0

ヨウ「…同程度の強さだと…!?とぼけやがって…!メインロムである奴の戦闘力はこのオレをはるかに上回る…!まったくアタマにくるヤローだぜ…!」

グラジオ「ヨウ…!?生きていたのか!!?」

ヨウ「ふふふ…、辛い急所を外していたようだ…」グッ

ルザミーネの生霊「おめぇ、まだ動かねぇほうがいいぞ!休んでろ!」


ヨウ「待て、ミヅキ…!」ヨロヨロ

Uミヅキ「…! ふん、ヨウか…。くたばりぞこないが…、何の用だ…?」

ヨウ「見ての通り、リーリエはもう戦えん…。代理でオレがお前と闘う…。お前とてリーリエを傷つけるのは本意ではあるまい…!」

リーリエ「…! ヨウ…さん…?」

Uミヅキ「こちらはそれでも構わんぞ。私が負ける可能性はゼロであることに変わりないからなぁ…」

67 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:47:00.42 ID:gfbuEIal0
リーリエ「ヨウさん……」

ヨウ「勘違いするなよリーリエ!お前を倒すのはこのオレなんだからな…!」

リーリエ「……。」

リーリエ「…最後にその言葉が聞けて良かったです。…生まれ変わったら、今度はちゃんとお友達になりましょうね…。」スッ

ヨウ「ま、待て、リーリエ。貴様……、死ぬ気か…?」

リーリエ「あ、いえ。わたしが優勝して願いを叶えることでヨウさんが死ぬという意味ですけど…?」

ヨウ「ゲェー!さっきの恨みをまだ根に持ってるぅー!」

68 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:47:28.44 ID:gfbuEIal0

―――カァーン(ゴングの音)


イリマ「つ、ついに、ついに真の最終決戦が始まりました…。」

アクロマ「ええ。始まってしまいました…。悲壮感すらある絶望的状況のあまり、レッドさんなんて言葉を失っております…」
レッド「…あ。やっとツッコんでくれたね…!」


リーリエ「はぁー…はぁー…」クラクラ

Uミヅキ「…ヨウの言うことにも一理ある…。大人しく降参したらどうだ…」

リーリエ「ふ…ふふふふ……」

Uミヅキ「…? 何が…おかしい…?」

69 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:48:01.28 ID:gfbuEIal0
リーリエ「…確かに…私の体力は、限界の…ようです…。はっ…きり言って、今なら幼稚園児(♀)相手…でも、一撃でKO…されてしまうことでしょう…」

リーリエ「それくらい力を使い果たしてしまいました…。正直こうして喋るだけで意識が…飛びそうですよ…。ハァ…ハァ…」

Uミヅキ「……それならば、「しかし…!」

リーリエ「しかしです…。ふふふ…!ミヅキさんが相手…です…!それならば、私にはまだ…勝ち目があります…!」

リーリエ「逆境に強いのが私の取り柄です…!例え、ミヅキさんがヨウさんの100倍強かろうとも…、ミヅキさんが相手ならば私にはまだ可能性が残されています…!」


リーリエ「まだわたしにはがんばリーリエでもアニメリーリエでも無い。…最後のフォルムチェンジがあるのです・・・!」


全員「「「「な、なに?」」」」

グラジオ「お、お前の引き出しは無限大か…?」

70 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:48:33.32 ID:gfbuEIal0
Uミヅキ「……!」

Uミヅキ「…ハッタリだ…。そんなとっておきがあるなら、なぜ今まで使わなかった?」

リーリエ「使わなかったのではありません。使えなかったのです。このリーリエは対ミヅキさんだけに完全特化したリーリエ…。」

リーリエ「他の方相手では何の力も持たない…。ミヅキさんと限りなく近しい存在であるはずのヨウさんでもダメです。必ずミヅキさんでなければいけません…。」

Uミヅキ「……。」

リーリエ「わたしとしてもできれば使いたくないフォルムではありました。わたしがわたしでは無くなる一種の暴走モードだからです…。」

Uミヅキ「…………。」

リーリエ「……だから、先に謝っておきます…。そして最後に…どうか、ご武運を。……ミヅキさん…」

Uミヅキ「……………!」

リーリエ「…はああああああああ…!!!」

――――フッ


???リーリエ「・・・・・・・。」

71 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:49:02.68 ID:gfbuEIal0
イリマ「へ、変身したのでしょうか…?リーリエ選手…」

アクロマ「一見、何も変わっていないように見えますが……!?」
レッド「……。」


Uミヅキ「…それが、どうしたーーーっ!!」バシュウ!

―――ガシイィ!

Uミヅキ「…!!」
???リーリエ「……。」グググ…


イリマ「リーリエ選手、ミヅキ選手のパンチを手首を掴んで受け止めました…!」


Uミヅキ「なるほど。かなりの戦闘力の飛躍だ…。しかし、その程度では私には到底及ばな「ペロリ…」

Uミヅキ「・・・・・・・。」
???リーリエ「ぺろぺろぺろぺろ…」


リーリエ以外「・・・・・・・・・・。」


イリマ「リーリエ…選手…。止めたミヅキ選手の拳の指先を…どこかの殺人鬼みたいに…ペロペロと…、したでなめています……。」
アクロマ「……。」
レッド「……。」

72 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:49:32.21 ID:gfbuEIal0
Uミヅキ「…な、なにしてるの…?リーリエ…?」

???リーリエ「ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて…。」ペロペロ

Uミヅキ「ヒィッ…!! あ、あなたは何リーリエなの……!!?」

???リーリエ「とっくにごぞんじなんだろ!?」

???リーリエ「私はミヅキさんとイチャつくためにやってきたサンムーンのヒロイン。」

???リーリエ「穏やかな心を持ちながら激しいミヅキさんへの劣情によって何かに目覚めちゃった伝説のリーリエ…」


???リーリエ「変態百合ーリエです!!」


Uミヅキ「・・・・・・・・!!」

変態百合ーリエ(以下、Hリーリエ)「ぺろぺろ。」
Uミヅキ「いやぁあああああああああ…!!!」

73 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:50:10.43 ID:gfbuEIal0
Hリーリエ「いまだーーーーっ!!!!」

――――ズガキンッ!!!

Hリーリエ「・・・ッ!!」
Uミヅキ「…ぐっうう・・・!!!」


イリマ「ミヅキ選手にリーリエ選手ぅ、“ずつき”を一閃〜!」


Uミヅキ「……!」ズザ…ッ

Hリーリエ「…!」


イリマ「リーリエ選手の希望を賭けた一撃でしたが…、ミヅキ選手をダウンまで持ち込むことは叶いませんでした……!」

アクロマ「こ、ここまで…、ですね…。」
レッド「……。」

74 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:50:41.77 ID:gfbuEIal0
Uミヅキ「……リーリエ…!よくも…!よくもぉ…!!//////」

Hリーリエ「……。」ニヤ…

Hリーリエ「ふふ…」スッ

Hリーリエ「天を見よ!ミヅキさん!」

Uミヅキ「!?」

―――グオオオ…!

Uミヅキ「なんだ…あのエネルギーのかたまりは…!でかい…!いつの間にあんなものを!?」

Hリーリエ「私が何も考え無しにミヅキさんのかわいいおててをペロってたとお思いですか!」

Hリーリエ「あの間、ミヅキさんを愛でることで得た元気を全て使い、上空にアレを作り上げていたのです!」

Hリーリエ「私の最後の切り札!元k…“Zわざ わだつみのシンフォニア”を!」

Uミヅキ「げ、元k…“わだつみのシンフォニア”…!」

Hリーリエ「くたばっちまえーっ!!!!」グァオッ

Uミヅキ「く…、くたばっちまえ…!?」

75 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:51:17.37 ID:gfbuEIal0
Uミヅキ「こんなもの……!!!!!」

―――ドン

Uミヅキ「こ…ここ…こんな……もの……!!!」

Hリーリエ「ミヅキさんはすげえよ。よく頑張りました…。ウルトラサンムーンでも楽しい冒険をしましょうね…。わたし、待ってますから…!」

Uミヅキ「え?あ、あの、ひょっとして私をこっ…殺す気なのかな…?」


Hリーリエ「アローラ!   …はあっ!!!!!」

―――ズオッ

Uミヅキ「うあああーーーっ!!!!!」

ミヅキ「」バタ


Hリーリエ「……。」b(サムズアップ)

76 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:51:49.27 ID:gfbuEIal0

イリマ「……ミヅキ選手…、立てません…。つ、つまり…」

アクロマ「勝者は……、」
レッド「……。」

イリマ「最終戦の勝者はリーリエ選手!いえ、アローラ一武道大会優勝はリーリエ選手!!繰り返します!優勝はリーリエ選手です〜〜!!」


ミヅリリ以外「「「ワァアアアアアアアアァ……!!!!」」」


アクロマ「しかし…一体何故、元k…“わだつみのシンフォニア”を決めきることができたのでしょう……?」

アクロマ「直前のリーリエ選手の体力はとうに限界を超えていました…。いくらフォルムチェンジしたからといって体力までは回復しないはず…?」

77 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:52:29.97 ID:gfbuEIal0

Hリ−リエ「それは“わだつみのシンフォニア”を撃つ前に決めたわざは“ずつき”などではなかったからです…。」

Hリーリエ「…あの時、わたしのミヅキさんに使ったのは攻撃と同時に相手の体力を吸収するわざ…」

全員「「「そ、そうか!」」」


Hリーリエ「“ドレインキッス”です!!舌を深々とねじ込ませていただきました…!」


ミヅキ「…ふぇえええぇ…。…私…、もうお嫁さんに…行けないよう……//////」シクシク

Hリーリエ「わたしが貰ってあげますから、何も心配いりませんよミヅキさん…!うふふふふ…//////」


イリマ「お聞きください下さい、アローラ全土から沸き立つような割れんばかりの大歓声!観客席のポケモンも選手一同もスタンディングオベーションで、二人を祝福する拍手の雨アラレ…!」パチパチ

アクロマ「感動的ですね…」パチパチ

レッド「ああ!せやろかと思うけど、ああ!」パチパチ

イリマ「実況はイリマ!アニメの出演の目途が完全に死んでいる僕、イリマがお伝えいたしましたァアア!!!」

78 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:53:01.23 ID:gfbuEIal0

・・・・・・こうしてアローラ一武闘大会はリーリエ選手の優勝という形で閉幕した。

大会規定通りミヅキはリーリエのものとなり、その後の二人はなんやかんやで一生、伝説のスーパーイチャラブしながら暮らした。

ジラーチの願い事に関してリーリエは、結局ウルトラミヅキの○○ブキヤフィギュアを願った。(リアルに作者がアンケート投書して願った。叶ったらいいですね。)

大会が主催者の出来レースだったことに関しては参加選手一丸となって集団訴訟を起こされた。
裁判には無事に大敗を喫し、ミヅキは多額の賠償金の支払いを命じられた。
ナメック星編における戦闘力のインフレ具合が可愛いくらいに借金が増えた。


‐完‐

79 : ◆eSYjoTh2KA [saga]:2017/11/16(木) 00:58:30.33 ID:gfbuEIal0
読んで下さった方、ありがとうございました。
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/16(木) 08:56:01.16 ID:PoxSOZx1O


どさくさでザマス倒されてんじゃねーよw
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 02:57:47.27 ID:IIM6tIAQ0

面白かった
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