シャーク・アイランド 〜サメ映画のパターン〜

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:47:14.31 ID:v61FwYnk0
――PM8:00 海上に浮かぶ船にて


船員1「着かないのかビル?」

船員2「残念だなアンディー、1時間はかかる」

女船員「ねぇまだ着かないの?」スタスタ

ビル「今言っただろエドナ」

ビル「なんなんだよ、お前らは何度も同じことを喋るロボットか?」

アンディー「このステレオから流れ続ける忌々しいギターリフに比べたらだいぶマシだと思うね」

ビル「サファリーズのワイプアウトいいだろ」

エドナ「もう飽きたわよ」

ビル「なんだお前ら気に入らないのか?」

アンディー「そもそもこの曲の意味を知ってるのか?」

ビル「ワイプアウトだろ?」

アンディー「意味だよ」

ビル「ワイプアウトだろ?」

アンディー「...嵐にでも吹かれてろ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1510660034
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:49:32.10 ID:v61FwYnk0
*


ブオオオオオオオオオオン...


ビル「嵐に巻き込まれちまった」

エドナ「最悪」

ビル「予報にはなかったはずなんだが...ルートを変えるか?」

アンディー「今更遅いだろうよ、それにこの嵐の中じゃ、迂回できるようなルートが確保できる保証もない」

エドナ「」ピローン

ビル「おいエドナなにしてる」

エドナ「自撮り」

ビル「なんで今撮るんだ!」

エドナ「死ぬ前にインスタに投稿するだけよ。悪い?」

ビル「なんだよ俺が悪いってのか!?」 

アンディー「落ち着け、いいからもうこのまま進め、喧嘩してても仕方ない」

ビル「だけどこれじゃあよ」

アンディー「"船長、こんなこと続けてどうなるんだ? もうどうしようもないよ"」

ビル「...分かった、このまま進むが、後悔するなよアンディー」

エドナ「既に後悔してるから大丈夫よ」

アンディー「エドナ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:50:23.61 ID:v61FwYnk0
ガシャーーーン!!!




アンディー「うわっ!?」

エドナ「きゃあ!? ちょっと何!?」

ビル「船になにかぶつかったみたいだ...岩にでも当たったか?」


ガシャーーーン!!!


アンディー・ビル「「うわっ!!!」」

エドナ「きゃあ!」

アンディー「はぁ...はぁ...少なくとも岩じゃなさそうだ――」


ガシャーーーン!!!


ビル「くそっ!なんだよ!!」


シーーーーン...



エドナ「...収まったの?」

アンディー「はぁ...はぁ...」

アンディー「どうやらそうらし――」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:51:53.01 ID:v61FwYnk0
ガシャーーーーーン!!!!





サメ「オ"オ"オ"オ"オオオンン!!!」




5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:52:31.24 ID:v61FwYnk0
エドナ「きゃああああああああ!!!!」

サメ「」ガブリッ

ビル「ぐああああああああああああ!!!」

アンディー「ビル!!」

ビル「あ、足を噛まれたあああ!!!」

アンディー「待ってろ、今デカブツの雑魚をショットガンでぶっ飛ばしてやる!」ガチャ


バンッ!!!


サメ「オオオオオン...」サァァァ...

ビル「うっ!...はぁ...はぁ...なんだよあのでけぇサメは!?」

アンディー「落ち着け...落ち着けビル...とりあえず布で足を止血するぞ、エドナ、布きれをどっかから持ってこい!」

エドナ「わ、わかった!」タッタッタッ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:53:33.42 ID:v61FwYnk0
*


エドナ「持ってきたわよ!」

アンディー「よし、待ってろ、今止血してやる」

ビル「ふぅ...ふぅ...うぅっ!」

アンディー「...よし、これで大丈夫だ」

ビル「くそったれ、昨日の夜フカヒレ食ったのがいけなかったのか?」

アンディー「大丈夫だ、あれは偽物だ」

ビル「なに!?」

エドナ「フカヒレって言ったじゃない!」

アンディー「でも美味かったろ?」

ビル「このホラ吹き野郎!」

アンディー「――!?」

アンディー「ヤバいぞ、船底から水が!」

ビル「!?」


ドポドポドポドポ...


エドナ「どうするの!?」

アンディー「仕方ない...仕込んでおいたボートを出すぞ!」タッタッタッ

エドナ「もう、さっきから一体何なのよ!」

ビル「ちくしょうめ! 神よ、こんなことをして何になるってんです?」

アンディー「ボートボート...あったぞ!」ガサガサッ

エドナ「すぐに膨らませなきゃ!」

アンディー「俺が膨らませる、お前はビルを見てくれ!」

エドナ「わかった!」

ビル「いてぇ...足がいてぇよ」

エドナ「大丈夫よビル、痛いって感じるならまだマシだわ」

ビル「ひでぇ慰めだ」

エドナ「じゃあなんて言えばいいのよ!」

ビル「帰ったら一発やらせてくれるとか」

エドナ「[ピーーー]!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:54:29.14 ID:v61FwYnk0
*


ザァァァァァァ...


アンディー「なんて嵐だ...雨が肌に突き刺さるみたいだ」

エドナ「海が嫌いになりそう」

ビル「...知ってるか、フランスじゃ雨の日は傘もレインコートも着ないらしい。雨は縁起がいいらしいからな? ある国じゃ「歓迎」なんて意味もある。だがそんなの嘘だ、これは「歓迎」じゃない、俺たちを「一掃」してるんだ」

アンディー「ワイプアウト(一掃)なんてかけるからだ」

ビル「そういう意味だったのか」

アンディー「それとは違う、あれはサーフィン用語だ」

ビル「辞書に書いとくよ」

アンディー「そんなことを話してる暇はない、ボートを出すぞ!」バシャーン

アンディー「よし、乗れ!」

エドナ「わかった...ビル何してるの!? 早く乗らないと!!」

ビル「マジでやるのか? こんな嵐の中で、しかもサメがいるんだぞ?」

エドナ「じゃあこんな穴の開いた船に、ずっと揺られてるつもり!?」

ビル「サメがいるんだぞ! しかも見たかあのサメ!? 5mはあった!! ジョーズのよりデカイ!」

アンディー「あれは8mだ」

エドナ「そうなの!?」

ビル「知るか!」

アンディー「じゃあビル、お前はこんな泥船にずっと乗ってるつもりか?」

ビル「ぐっ...」

アンディー「ここにいたってサメに食われるかもしれないんだぞ、海に沈むのを待つくらいなら浮かんでた方がマシだと思うがな」

エドナ「アンディーの言う通りよ」

ビル「...ちっ、分かった、分かった乗るよ!!」

アンディー「よしそれでいい、"箱舟"に乗れ!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:56:06.03 ID:v61FwYnk0
*


――PM8:30 ボート上


バシャァァァァァン...


アンディー「とりあえず救援を呼んだ」

ビル「繋がったのか?」

アンディー「ああ、陸地からそこまで離れてなかったのが幸いだったな」

エドナ「良かった...」

ビル「助けが来るまで凌げるか...」

アンディー「分からない...だが仕方ない、あそこにいてもただ沈んでくだけだ、このまま――」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:57:49.93 ID:COrg8fh60
サメ「オ"オ"オ"オオン!!!!」ドカァッ




ビル「うわああああああ!!!」バシャーン

エドナ「きゃああああああああ!!!」バシャーン

アンディー「ビル! エドナ!」

ビル「ボートから落ちた! 助けてくれアンディー!」バシャバシャ

エドナ「助けて! 助けて!」

アンディー「2人とも俺の手を掴め!」

ビル「はぁ...はぁ...!」バシャバシャ

ガシッ

ビル「ふぅ...た、助かった」

アンディー「エドナも早く!!」

エドナ「はぁ...はぁ...!」バシャバシャ

アンディー「よし、あともう少しだ!」

エドナ「はぁ...はぁ...」バシャバシャ



サメ「オ"オ"オ"オ"オオオオオン!!!」バシャーン



エドナ「きゃああああああああ!!!」

サメ「」ガブリッ

エドナ「いやああああああああ!!!」バシャバシャ

アンディー「エドナ!!!」

エドナ「助けてえええええ!!!!」バシャバシャ

アンディー「エドナ! 俺の手を! 俺の手を掴め!!」

サメ「」ガブリッ

グシャア!!!

エドナ「いやああああぁぁぁぁぁ...」ゴポゴポゴポ...

アンディー「エドナーーーーーー!!!!」

サメ「」サァァァ...

アンディー「くそったれ! くそったれ! くそったれのデカブツめ!!」

ショットガン「」バンバンッ

アンディー「はぁ...はぁ...クソ...」

ビル「そんな...」


ザァァァァァァ...ザァァァァァァ...
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 20:59:23.28 ID:COrg8fh60
*


――謎の島



アンディー「ん...?」

アンディー「どこだ...ここは...?」キョロキョロ

アンディー「おいビル、ビル起きろ」

ビル「んん...うわっ!?」

ビル「な、なんだアンディーか...」キョロキョロ

ビル「...エドナ...やっぱり夢じゃなかったのか」

アンディー「...」

ビル「...クソ」

アンディー「...とりあえず起きるんだビル、どこかの島に流されたらしい」

ビル「島...?」


*


ビル「ここはどこなんだ...人の気配もない...無人島か?」

アンディー「わからない、まずは奥の方へ行ってみよう」


スタスタスタ...


アンディー「変な感覚だ...まるで異次元の奥へ入り込んでいく気分だ」

ビル「おいアンディー...今なにか聞こえなかったか?」

アンディー「いや、何も聞こえなかった」

ビル「耳をすませ...」

アンディー「...」




オオオオオン...




ビル「やっぱり鳴き声だ!!」

アンディー「生き物がいるのか!?」

ビル「行ってみよう」


タッタッタッ...


ビル「はぁ...はぁ...確かここら辺から――!!!?」


オオオオオオオオオオンンン!!!


アンディー「!?」

ビル「神様...一体どういうことなんだこりゃ...」

アンディー「...なんなんだ...ここで何が起きたっていうんだ...!!!」



シャーク・アイランド 〜サメ映画のパターン〜


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:00:16.24 ID:COrg8fh60
オープニング

曲『Honey And Salt』
アーティスト:Voodoo Beach
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:01:48.89 ID:COrg8fh60
――3年前...



――AM11:00 アイル島、ブランドル海洋研究所


女性「今の資料映像を見てもらえばわかると思うけど、サメという生物はそれほど凶悪な生物ではないのよ」

女性「映画じゃ、サメは人を襲う凶暴な生物として描かれがちだけど、ほとんどの事故は、他の動物と勘違いしたというのが主なものよ。気性の荒いサメもいるけど、おとなしいサメだっている」

女性「ちなみに、サメがどうやって餌を見つけているか、知ってるかしら?」

生徒1「うーん、血の匂いとか?」

女性「確かに血の匂いというのも一つの答えよ、でも、実はサメが最も優れているのは、聴覚と言われてるの」

女性「サメの聴覚は非常に優れていて、何キロ先の音も聞き分けられると言われてるわ、よく「何キロ先もの血の匂いを嗅ぎ分ける」とは言われるけど、本当に優れているのはこの聴覚の方よ」

女性「そしてもう一つ、サメの器官に、"ロレンチー二器官"というものがあるの」

女性「サメの頭部には、至るところに小さな穴が開いてる。その奥にゼリー状の物質が詰まっているのだけど、それが頭部の中で筒状のように入り組んだ構造で出来上がってる。これがロレンチー二器官よ」

女性「これは電気を伝える仕組みになってて、海の中の微量な電気を感じ取ることが出来るのよ、そして、もちろん生物が発する微量な電気もね」

生徒2「人にも電気が流れてるの?」

生徒3「『エレクトロ』かよ」

生徒4「『無敵のパワーを見せてやろう』」


HAHAHAHAHA...

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:03:09.46 ID:COrg8fh60
女性「フフ、そうよ、静電気は知ってるわよね? あれも人の中にある電気、つまり帯電したものから発生するものよ。どんな生物にも、多かれ少なかれ電気が流れてる、ロレンチー二器官はそれを感じ取るためにあるのよ」

女性「つまりサメは、聴覚で音を感じ取り、嗅覚で匂いを嗅ぎ分け、そして、このロレンチー二器官で標的を捉えて、獲物を襲うの。視覚にも優れているのだけど、サメは獲物を見つけると、それから目を守るために目玉を回転させるのよ。その時にサメの視界はゼロになるから、そこでロレンチー二器官を使って獲物の場所を正確に捉える。これが主なサメのサーチング能力よ」

女性「...さてと、そろそろ時間も迫ってきたし、一旦サメの説明は終わりね、本当は生態についても詳しく説明したかったのだけど」

女性「午後から『ソラリス』の見学に移るから、生徒たちは出来るだけ早く昼ご飯を済ませておいてね」スタスタスタ...

研究員「シャーニー!」

シャー二ー「ん? なにかしら?」

研究員「あんたに会いたいって男がいる」

シャーニー「どなた?」

研究員「どうやら、この島の警察署に配属された刑事らしい」

シャーニー「ああ、その人ね、すぐに行くわ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:04:08.01 ID:COrg8fh60
スタスタスタ...


女生徒「お姉ちゃん!」

シャーニー「ああ、タイッサ」

タイッサ「なんか悪いことしたの?」

シャーニー「フフ、違うわよ、街の案内を頼まれたのよ、お父さんから」

タイッサ「なるほどねぇ...その人イケメン?」

シャーニー「知らないわ、顔を見てないもの」

タイッサ「なんだつまんない」

タイッサ「海中施設にも案内するの?」

シャーニー「ええ、一応メインのエリアは案内して欲しいってことだから。地域の把握の為でしょうね」

タイッサ「お姉ちゃんの家も案内しちゃうの?」ニヤニヤ

シャーニー「全く...私はもう行くから、早く準備してきなさい」スタスタスタ...

タイッサ「はーい」


スタスタスタ...


男生徒「ワッ!」

タイッサ「きゃあ!」

タイッサ「...もう、脅かさないでよ
トーマス」

トーマス「はは、ごめんごめん、その首のアクセサリーは?」

タイッサ「お姉ちゃんがプレゼントしてくれたの」

トーマス「へぇ、とても綺麗だ」

タイッサ「ここに写真も入れられるのよ?」

トーマス「すごくロマンチックだ...僕達の写真を入れたいね」

タイッサ「えへ、私もそう言おうとしてたとこ」

男生徒2「おいトーマス、彼女といちゃついてねーで早く行こうぜー!」

トーマス「ちゃかすなよチャーリー!」

トーマス「...ごめん、そろそろ自分のグループへ戻るよ」

タイッサ「うん、また後でね」チュッ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:05:35.56 ID:COrg8fh60
――AM10:00 アイル島 船着場


男性1(ここか...)


スタスタスタ...

サァァ...サァァ...


男性1(しかし綺麗な海だ...陽にあてられて、まるで真珠をまぶしたように輝いている)

男性2「おい!」ポンッ

男性1「おわっ!?」

男性2「ハッハー、驚くなよ、それでも警官か?」

男性1「ああいや...誰だ? というかなぜ俺が警官だと?」

男性2「へっ、刑事の勘って奴さ。俺はブラッドリー・ブルームだ、よろしく。あんたを車で送るように頼まれたんだ」

男性1「なるほど、ありがとう。俺はマットだ、マット・マーシャル」

ブラッドリー「よろしくなマット。ほら乗ってけよ、俺の自慢の愛車だぜ? プリムスフューリー!!」ガチャ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:06:30.00 ID:COrg8fh60
*


AM10:10 カーペンター警察署


バタン!!


ブラッドリー「さて、着いたぜマット、署長もお待ちかねだ」

署長「おお来たか、新米刑事くん」

マット「どうも、一応あっちでは10年ほど務めていたんですが...」

署長「ハハ、冗談だよ冗談。私はロイ・ブロディだ、よろしく」

マット「よろしく」

ブラッドリー「送ってきた俺にも一言欲しいっすねぇ」

署長「わかったわかった、助かったよブラッド」

ブラッドリー「どーも。じゃ、俺は退散しますかね」

署長「仕事はやっていくんだぞ?」

ブラッドリー「へへ、残念」スタスタスタ...

署長「全く、君より短いってのに生意気な奴だろう?」

署長「ついてきたまえ、まずは署内を案内しよう」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:07:48.59 ID:COrg8fh60
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18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:08:40.14 ID:COrg8fh60
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19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:09:37.16 ID:COrg8fh60
*


署長「ふぅ、こんなところかな、次はうちのメンバーの紹介だ」スタスタスタ...

署長「彼はブラッドリー、もう知ってるね?」

マット「ええ」

ブラッドリー「お久〜」

マット「お久...なんだって?」

署長「剽軽な男だろう、ああ見えても彼の父は軍隊に所属していたんだ」

マット「そうなのか?」

ブラッドリー「ああ、それに親父はミリタリーコレクターなもんでね、俺の実家は銃器の博物館みたいなもんさ」

マット「興味深いな」

ブラッドリー「今度見せてやるよ、コレクションを見たらぶっ飛ぶぜ」

マット「ありがとう、面白そうだ」

署長「次はフランク、そこの変な髭をした男だ」

ブラッドリー「へ、まるでヒトラーだ」

フランク「署長まで...いい髭だろ」

フランク「あ、よろしくジェームズ、君のことはだいたい聞いてるよ、写真撮影が趣味なんだって?」

マット「ああ、もしかして君もか?」

フランク「そうさ、主に景色を撮るのが好きでね、ここの海は最高の被写体だ」

マット「よく分かるよ、美しい海だ」

フランク「僕がいい場所を案内するよ、ここは退屈に見えるかもしれないけど、いい景色が揃ってる」

マット「ありがとう、心強い」

署長「うむ、早速気があったようだ、いい事だね」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:10:05.79 ID:COrg8fh60
署長「お次は彼女、ミシェルだ」

ブラッドリー「へへ、ドラゴンちゃーん」

マット「ドラゴン?」

ミシェル「アイツあたしが背中にドラゴンのタトゥー入れてるからそう呼んでんの、無視していいわよ」

マット「なるほど」

ミシェル「とりあえずよろしく、いい筋肉してんねぇ?」

マット「ジムで鍛えていたからな」

ミシェル「ちょっと触らせてよ」

マット「あ、ああ...」

ミシェル「...ワオ、ガッチガチ」チョンチョン

ミシェル「あたしがいいトレーニング法教えてやるよ」

マット「君も鍛えてるのか?」

ミシェル「ああ、ああいう男をぶっとばすためにね」ポンポン

ブラッドリー「おお、流石ドラゴン」

ミシェル「そろそろぶっとばすわよブラッド?」

署長「ハハ、ブラッドがぶっ飛ばされる前に次を紹介しようか」

署長「さっきから全く喋らない彼はゲアだ、実に寡黙な男でね」

ゲア「...」

マット「よろしく」

ゲア「...」

マット「あー...」

署長「な? 寡黙だろう?」

マット「...ええ」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:10:34.16 ID:COrg8fh60
署長「うちの主な捜査チームはこれで全員だ、都市と比べて少なくてびっくりしてるだろう?」

マット「正直かなり」

署長「この島は犯罪というものが少なくてね、これほどの人数でも回せてしまうほどに」

マット「いいことです」

署長「さて、次は仕事に移る前に街の案内をしたいのだが...一応警察だからね、何かの時のために、ここのものを案内に回すわけにも行かない、だから私の娘に案内を頼んだ」

マット「娘さんがいるんですね」

署長「ああ、海洋研究員の一員でね、ついでにうちの島のメイン、海中施設も案内してもらうことにしている、仕事の一貫とはいえ今日の君は非番の扱いだ、ゆっくり楽しむといい」

マット「ええ、ありがとうございます」

署長「...ちなみに、私の娘はとても美人だぞ」ジー

マット「あー...その目はどういう意味を?」

署長「あの子は今独身なんだよ」

マット「...そうですか」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:11:41.89 ID:COrg8fh60
――AM11:30 ブランドル海洋研究所 ロビー


スタスタスタ...


シャーニー「あなたがマット?」

マット「ああ、君が署長の?」

シャーニー「ええ、シャーニーよ、よろしく」

マット「こちらこそ」

シャーニー「もうすぐ大学生の見学が始まるから、そのまま海中施設『ソラリス』へ案内するわ」

マット「ありがとう」

シャーニー「...ちなみにお父さんから何か言われた?」

マット「え?」

シャーニー「独身がなんとかとか...」

マット「あー...」

シャーニー「言われたのね」ハァ…

マット「君のことを大切に想ってるんだよ」

シャーニー「それは分かっているんだけれどね...とにかく、お父さんの言葉は気にしなくていいから」

マット「ああ...ちなみにここで研究を?」

シャーニー「ええ、海洋生物...主に鮫の生態を研究しているの、海中施設の方では鮫を飼育していてね、まぁ水族館のようなものよ」

マット「なるほど、迫力がありそうだ」

シャーニー「きっと楽しめるわ、それに海中から見るこの海は、とても綺麗だから」

マット「ここの海は...本当に美しいよ、まるで絵画を眺めている気分だ」

シャーニー「"この海はモネの描くプールヴィルの海そのものだ"...博士もそう言ってるわ」

マット「博士?」

シャーニー「クリストファー・ブランドル博士、研究の中枢を担ってもらってるの」

マット「その方もここで?」

シャーニー「ええ、今は確かソラリスの方に...ああごめんなさい、そういえばそろそろ時間ね、ソラリスへ行きましょう」

マット「ああそうだな、よろしく頼む
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:13:43.94 ID:COrg8fh60
――PM1:00 ボート上


マット「...」

シャーニー「綺麗よね、海」

マット「...ああ」

シャーニー「そういえば、あなたはなぜこの島に?」

マット「...すまない、それはあまり話したくないんだ」

シャーニー「そう...ごめんなさい」

マット「いいんだ、自分の勝手だから」


スタスタスタ...


タイッサ「お姉ちゃ...おっと、お邪魔だった?」

シャーニー「タイッサ」

タイッサ「ごめんなさーい」

シャーニー「ところで何の用?」

タイッサ「いや、噂の刑事さんを見ておきたくて」

シャーニー「ああ、マット、この子は私の妹、タイッサよ」

マット「ああ、よろしく、マットだ」

タイッサ「宜しくお願いしまーす」スタスタ...

タイッサ(結構イケメンじゃん)

シャーニー(黙ってなさい)

マット「?」

シャーニー「ほら、早く自分の場所に戻りなさい」

タイッサ「はいはい、分かりましたー」スタスタ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:15:12.66 ID:COrg8fh60
シャーニー「...ごめんなさい、好奇心旺盛だから」

マット「いや、いい妹さんじゃないか」

シャーニー「ありがとう、そういえばこの島はまだ来たばかり?」

マット「ああ、本当に今日到着したばかりなんだ」

シャーニー「そうなのね、都会と比べて退屈でしょう?」

マット「そんなことはない」

シャーニー「ほんと?」

マット「ああ、潮の香りを常に感じられるのはなかなかできない体験だよ」

シャーニー「そうね、私もそれは素敵だと思ってる。都会は楽しいけれど、しばらくすると自然の空気を吸いたくてたまらなくなる」

マット「...ここは落ち着くよ。なんだかずっとここに住んでいたような、懐かしい気持ちになる」

シャーニー「フフ、ベタ褒めね」

マット「いい場所だ...ここは」

マット「...そうだシャーニー、少し不躾なお願いだけどいいかな?」

シャーニー「どうしたの?」

マット「ソラリスに付いたら、少し写真を撮らせてもらっていいか?」

シャーニー「そうね、研究室以外なら撮影は自由だから」

マット「ありがとう」

シャーニー「仕事のため?」

マット「ああいや、単に自分の趣味だよ、写真を撮るのが好きでね」

シャーニー「素敵な趣味ね」

マット「単に暇つぶしだよ」

マット「...ん? あの島は?」

シャーニー「あれはただの無人島よ。あそこに研究施設を建てる計画もあるみたいだけど、今のところ音沙汰無しね」

マット「そうなのか...」ガチャガチャ

シャーニー「島の写真を撮るの?」フフッ

マット「ああ、君も写るかい?」

シャーニー「いいの?」

マット「君がいいなら」

シャーニー「じゃあ...撮ってもらおうかしら」スタスタ...

シャーニー「こんな感じでいい?」

マット「ああ、いい感じだ」

マット「じゃあ撮るぞ?」

シャーニー「ええ」


カシャッ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:16:50.62 ID:COrg8fh60
――PM1:30 海中施設『ソラリス』


カシャッ


ジー...ジー...


マット(...しかしここは本当に綺麗だ...水族館というよりは、海中の美術館のような雰囲気だな)


スタスタスタ...


シャーニー「これはハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)、名前の由来は頭部の形が金槌(ハンマー)に似てるから付けられたものよ。」

シャーニー「このサメにも勿論ロレンチー二器官があるんだけど、特にこのハンマーヘッドシャークは他の鮫よりもその器官が発達しているの。視野も広くて、通常のサメの3〜5倍ほどの視野感覚があるのよ、その代わり、変わった頭部のせいで正面が判断しづらいっていうリスクもあるのだけどね」

生徒5「掃除機みたいだな」

生徒6「はは、言えてる」

シャーニー「次はホオジロザメ、これはあの有名な映画、『ジョーズ』のモデルになったサメね、動き続けないと死ぬっていうホオジロザメの生態の扱いにくさから、飼育されてる数が少ないの。ここはその中の一つに入るわ」

シャーニー「大きいものだと7m、中にはそれ以上のものもいるなんて噂もある。これはもうバスと同じぐらいの長さね」

生徒7「へ、こいつに轢かれたらおしまいだ」

シャーニー「フフ、そうね、ホオジロザメの体重は約3トンに及ぶの、だけど泳ぐスピードは約30kmほど。だから突進されてもよっぽど骨折以上の怪我にはならないと思うけど、もし車と同じようなスピードが出せるとしたら、それもあり得るわ。この廊下にある鉄のドアも、難なく壊せてしまうわね」スタスタ...

シャーニー「じゃあ次のエリアに移るわ。かなり暗いから、足元に気をつけてね」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:18:47.02 ID:COrg8fh60
――ソラリス 廊下


マット「痛っ」ドンッ

シャーニー「大丈夫?」スタスタ...

マット「な、何が?」

シャーニー「今足を...」

マット「気のせいだ、ところで見学の方は?」

シャーニー「今は休憩時間よ、私も喋り疲れたわ」

マット「大変だな、学生を引き連れるのは」

シャーニー「本当にね」


スタスタスタ...


女性「いいものができそうだわ...あのバカ上司もこれを見たらぶっ飛ぶわよ」

男性「君の野心には感動するよ」

女性「これぐらいじゃなきゃ上には上がれないわよ、都会に戻ったらすぐに番組の構成を組むわよ」

男性「分かりました指揮官殿」


スタスタスタ...


マット「あれは?」

シャーニー「シャークウィークのスタッフよ」

マット「ああ、あのサメ専門の特集番組か」

シャーニー「ここは絶好のネタってとこなんでしょうね...あの人たち、ガツガツしてて私はあまり好きじゃないんだけど」

シャーニー「そうだ、この先に研究室があるけど、博士に会わせましょうか?」

マット「そうだな、そうさせてもらうよ」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:20:16.04 ID:COrg8fh60
――ソラリス 研究室


シャーニー「博士」


スタスタスタ...


博士「ああシャーニー、お疲れ様だね」

博士「ん? 隣の彼はどなたかな?」

マット「マットです、マット・マーシャル」

博士「ああ、よろしくマット、私はクリストファーだ。服装からして警官かね?」

マット「ええ、今は彼女に案内を」

クリストファー「そうだったか、この施設はどうかな?」

マット「とても楽しませてもらってます、写真もいくつか撮らせてもらいました」

シャーニー「彼は写真を撮るのが趣味なのよ」

クリストファー「おぉおぉ、そうだったか、楽しんでもらえてるようでなによりだ」

クリストファー「...むっ、静かに!」

マット「?」

クリストファー「私の好きなパートだ」



施設内の音楽〜♪



クリストファー「...うむ、美しい音色だろう」

マット「...ドビュッシーの"海"、ですね」

クリストファー「おお、分かるかね」

マット「ええ、母親がクラシックの愛好家だったもので」

クリストファー「それはそれは、なかなかに関心だ」

クリストファー「...私はこの曲が好きでね、この島の美しい海にピッタリだ」

マット「ええ、同感です」

マット「そういえば、このソラリスではどんな事を?」

クリストファー「主にこの施設の意義は鮫の保護という名目だが、それに並行して生態、身体機能を研究していてね。特に鮫はその免疫力の高さや寿命の長さから、医学的にも注目されている生物だ、ここまで研究しがいのある生物もいないだろう」

クリストファー「...見てくれ、あの美しい海を悠々と泳ぐ鮫の姿を。あれほど美しいボディに、汚れのない身体器官。もし生まれ変われるのなら、鮫に生まれたいものだ」

クリストファー「...ああすまない、話が逸れてしまったね」

マット「いえ、あなたの情熱が伝わりましたから」

クリストファー「ハハ、ありがとう、どうせならこの奥も見ていくかい?」

マット「いいんですか?」

クリストファー「ああ、君は特別だ。こっちへ来なさい」スタスタ...

シャーニー「フフ、気に入られたみたいね」

マット「それなら良かったよ」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:22:37.87 ID:COrg8fh60
*


マット「ワオ、すごい...」

シャーニー「ここでは本格的に実験をしているの、特に医療方面でね」

クリストファー「ああ、あまり研究内容を公表はできないが、サメのDNAや血液の成分を取り出し、その機能の仕組みから薬として培養するまでの経過をここで行っている」

マット「なるほど...このネジのような機械は?」

クリストファー「ああ、鮫を落ち着かせるためのものだよ。鮫から血液を採取する時に頭部へこれを備え付けて、麻酔を打つ前にこれで大人しくさせるんだ」

マット「そんなものまであるのか...」

クリストファー「時代は常に進歩しているからね」

マット「このガラスのケースで鮫を?」

クリストファー「ああ、実験を行う時にそこへ鮫を入れるんだ、下は海中の飼育区域に直接繋がっている」

マット「まるで映画のセットでも見ているような気分だ...」

シャーニー「分かるわ、私もここへ連れてこられた時は機械の多さに驚いたもの」

クリストファー「おそらくここが鮫専門の研究施設としては、最高の場所と言っていいだろう」

シャーニー「...あ、ごめんなさい、そろそろ見学の再開時間ね、行きましょうマット」

マット「ああ、そうだね。ありがとうございました、博士」

クリストファー「いや、こちらこそ、またここへ来るといい、刑事さん」

マット「ええ、それじゃあまた」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:25:20.72 ID:COrg8fh60
――PM5:00 アイル島


シャーニー「どう? ソラリスは楽しめた?」

マット「ああ、かなり楽しめたよ、君も疲れただろう」

シャーニー「大丈夫よ、こういうのはもう慣れたから。次は街の案内ね」

マット「本当に大丈夫か?」

シャーニー「ええ、まぁこの島は狭いし、すぐには終わるから」

シャーニー「と言ってもお腹が空いてきたし...なにか食べる?」

マット「そうだな、どこか寄ろう。なにかオススメはあるかな? なにせ来たばかりなもんだから...」

シャーニー「そうね...」


プルルルルルル♪プルルルルルル♪


マット「おっとすまない、署長...君のお父さんから連絡だ」

マット「もしもし?」

マット「...なんですって?」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:26:31.00 ID:COrg8fh60
――PM4:00 アイル島 砂浜


女性「ふぅ...疲れた」

女性「...にしても、この海はほんとに綺麗ねー」

男性「そうだな」

女性「...取材で疲れたし、海に入らない?」

男性「水着持ってるのか?」

女性「フフ、見たいの? 私の水着姿?」

男性「...ああ、勿論」ニヤニヤ

女性「変態ね...」ヌギヌギ

男性「おいおい、もしかして着てたのか?」

女性「いかなる時も常に備えよってね」

男性「...全く、真面目なんだか真面目じゃないんだか」ヌギヌギ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:27:28.31 ID:COrg8fh60
*


バシャーン...バシャーン...


女性「アハハ、冷たいわよ」バシャッ

男性「ハハ、やったな、この!」バシャッ

女性「キャア!」

男性「ハハハハ!」



?「...」ズゥゥゥン...



男性「ごめん、ちょっとトイレに行ってくる」

女性「漏らしてないでしょうね?」

男性「それはどうかな?」

女性「サイテー」

男性「冗談だよ」バシャバシャ


スタスタスタ...


男性「トイレトイレ...あっ」


スマホアンプ「」


男性「...どうせならロックでもかけるか」ガチャ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:28:08.18 ID:COrg8fh60
曲『Shark Attack』
アーティスト:Dead Fish
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:29:22.19 ID:COrg8fh60
*


ジャカジャカジャカジャカ!


女性「きゃあ!」

女性「全く、ロックの何がいいのかしら」

女性「...あそこのボード借りてちょっと泳ごうかしらね」


?「...」ズゥゥゥン...


スマホアンプ「I got my board and started swimming out from the shore!!!」♪

女性「...」バシャバシャ

スマホアンプ「But something bit me and took away my feet!!!」♪


ドンッ


女性「何!?(何かが足に当たったような...)」


サメ「オ"オ"オ"オ"オオオオオン!!!」バシャーン


女性・スマホアンプ「「キャーーーーー!!!!」」



スマホアンプ「Shark Attack!!Shark Attack!!」

女性「キャーーーー!!!」バシャバシャ

スマホアンプ「Shark Attack!!Shark Attack!!」

サメ「オ"オ"オ"オ"オオオオオン!!!」ガブッ

スマホアンプ「Shark Attack!!Shark Attack!!」

女性「いやああああああああああ!!!」バシャバシャ

スマホアンプ「Olinda Shark Attack!!!」

スマホアンプ「Let the man get what he deserves!」


チャポン...


シーーーーーン...


男性「ふぅ...スッキリした」スタスタスタ...

男性「...あれ?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:34:48.78 ID:COrg8fh60
とりあえずここまで
タイトルの通り『サメ映画』のSSを書こうと思います
実は前に作品を書いた時にリクエストされたもので、やっとプロットがざっくりと出来上がったので形にしてみました
サメ映画好き()な方はぜひ読んでください

下にリクエストをいただいた時の作品(話は繋がってはいませんが)も載せておきます


男「ホラー映画の『パターン』?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448812404/
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/14(火) 21:43:14.91 ID:v61FwYnk0
ついでに一番最初に書いた作品も載せときます(宣伝スマソ)

ハングオーバー!!!!帰ってきた、史上最悪の二日酔い
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435133130/
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 23:19:46.49 ID:2JwwEjsTo
やっぱりホラー映画の人か。待ってた
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 07:55:51.37 ID:BYs1VGKtO
期待
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 14:02:28.64 ID:NLvFmAK9O
サメ映画で一番好きなのはゴーストシャーク
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:27:01.39 ID:/KYgqtEr0
覚えててくれてる人がいて良かった...

あとあとゴーストシャークのパロディも入れるつもりです()
少しだけ投下
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:28:35.15 ID:/KYgqtEr0
undefined
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:29:29.85 ID:/KYgqtEr0
――PM6:00 アイル島 砂浜


スタスタスタ...


ブラッドリー「お、デート中のお2人さんが到着だぜ」

フランク「おいブラッドリー」

署長「来たかマット、シャーニー。いきなり呼び出してすまない」

マット「いえ、それでその...これが...」

署長「そう、これがその死体だ」バッ

マット「ああ...こいつはコトだ」

マット「ん...まさかこの女性は...?」

シャーニー「シャークウィークのスタッフだわ...しかもこの傷...まさか」

署長「そうだ...これは明らかに人間の犯行じゃない」

マット「というと...?」

署長「前にもこのような死体があったんだ、それは...」

署長「サメに襲われたものだった」

マット「まさか...」

シャーニー「私たちが遺体を見て判断したの、その時ソラリスから何らかの形でサメが逃げ出したものかと思ったけど...」

マット「違ったのか?」

シャーニー「ええ...博士と調べたけど、結局逃げ出したサメはいないって結論になったわ...それにこの傷、もしかしたらあの時と同じサメの仕業かもしれない」

ブラッドリー「人喰いサメ現る...ってことか」

マット「なんてことだ...」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:30:39.59 ID:/KYgqtEr0
シャーニー「こんなことが起こるなんて...イベントも近いのに」

マット「イベント?」

フランク「ああ、君はまだ知らないよね。この浜辺で次の土日にイベントがあるんだよ。市長が主催を務めているんだけど、この島を盛り上げるためにバンドやダンサーを呼んで、音楽祭のようなものを開くんだ」

マット「それは危ないな...」

シャーニー「お父さん、今すぐ中止にした方がいいわ、このままじゃ次の被害が出てもおかしくないもの」

マット「そうだな...」

署長「いや...まだ次の被害が出たわけじゃない。私もできるだけ中止に持ち込みたいが、この状態でイベントを無かったことにするというのは難しいだろう...残念だが」

マット「このままイベント開催まで待つしかないのか...」

署長「仕方がない...とりあえず、この件の報告を君たちにしておきたかったんだ。誰がこの被害を受けるか分からないからね」

署長「君たちはまた街の案内に戻りたまえ。この問題は私たちで何とかするから」

マット「ですが...」

ブラッドリー「いいから、お前はデートを楽しんでこい」

フランク「ブラッドリー」

ブラッドリー「冗談だよ、いいから戻れって」

マット「すまないな...」

署長「君達も海に近づく時は充分気をつけてくれ」

マット「ええ、分かりました」

シャーニー「お父さん達も気をつけて」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:33:09.54 ID:/KYgqtEr0
――PM7:00 アイル島 レストラン『デ・パルマ』


曲『Gianna』〜♪
アーティスト:Goblin


シャーニー「驚いたわね...」

マット「ああ...まさかサメの被害が出るなんて...しかも見かけたばかりの人が死ぬとは...」

シャーニー「正直なところ、あの人たちは嫌いだったけど...まさかこんなことになるとは思ってなかったわ」

マット「次の被害が出ないといいが...」

シャーニー「私も研究者として、出来るだけの協力はするわ、あまり役には立てないかもしれないけど」

マット「いや、助かるよ...俺も流石にサメの被害を扱うのは初めてだ」

シャーニー「フフ、そうよね」

マット「海のない街に住んでいたものでね...あまり海水浴には縁がなかった。ここへ来た理由も、もっと自然の中に触れてみたかったっていうのもあるんだ」

シャーニー「素敵な考え方だと思うわ」

マット「この海は綺麗だ...今まで見た海の中で一番だと思うよ。だからこそ、この"自然"を、血で汚すわけにはいかない」

シャーニー「...そうね」

マット「そろそろ行こうか、ここは俺が払うよ」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:34:05.94 ID:/KYgqtEr0
――PM9:00 アイル島 浜辺


マット「今日は案内をありがとう、かなり疲れただろう」

シャーニー「ええ...正直言うと足が生まれたての子鹿みたい、地震にでも巻き込まれてる気分だわ」

マット「家まで送ろう。こんな時間に一人というのも危険だ」

シャーニー「大丈夫よ、ここから歩いて数分程度だから」

マット「しかし...」

シャーニー「あなたはゆっくり休んで。明日からは仕事なんでしょう?」

マット「まぁそうだが...」

シャーニー「睡眠も仕事のうちよ」

マット「...そうだな、すまない。今日は本当にありがとう、君もゆっくり休んでくれ」

シャーニー「ええ、そうさせてもらうわ、あなたも気をつけて」

マット「ああ、それじゃあまた」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:36:09.66 ID:/KYgqtEr0
――PM9:30 独身寮前


マット「確か寮はこっちの道だったはず...」


?「Zzz...Zzz...」


マット(なんだ? 何かいびきのようなものが聞こえるが)スタスタスタ...




?「Zzz...Zzz...」ゼンラー




マット(...ジーザスクライスト)

オヤジ「Zzz...Zzz...」

マット(大の字を書いて全裸で就寝か...警察署の独身寮の前で見上げた根性だ。仕方ない、起こさなければ)

マット「おい、おいあんた、早く起きないと公然猥褻でしょっぴくぞ」

オヤジ「Zzz...Zzz...」

マット(全く起きないな...)

マット「起きなければ警察に連れていく、目を覚ますなら今のうちだ」

オヤジ「Zzz...Zzz...」

マット「...そうか、それが答えなら仕方ない、どれだけ飲んだか吐くまでは、お前はずっと檻の中だ」ガシッ

オヤジ「オウェェェェェ!!!」オロロロロロ...

マット「...」

マット「...よく分かったよ」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:37:19.09 ID:/KYgqtEr0
――翌日AM7:00 カーペンター警察署


オヤジ「ここはどこだ!? お前は誰だ!? 俺はデイヴだ!! よろしく!!」

マット「黙れ酔っ払い、誰がここまで連れてきたと思ってるんだ」

オヤジ「女? 監獄プレイ? そこの女警官にぶち込まれたのか?」

ミシェル「こいつ面白いな」ポキポキ

マット「どうやら頭を冷やす必要がありそうだな」

署長「まぁまぁ落ち着きたまえマット、酒に飲まれただけさ」

マット「今も飲まれてるようにしか見えないですが」

ブラッドリー「ここじゃこんな二日酔い、なんも珍しくないぜ相棒。固くなんなよ」

マット「飲みすぎは事故の元だ」

ブラッドリー「アクセル全開だねぇ」

オヤジ「お前も飲む?」つ缶ビール

マット「飲むと思うのか?」

オヤジ「なんだ弱いのか」

マット「いい加減ここがどこか教える必要がありそうだな」

オヤジ「どこだってんだ?」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:38:08.21 ID:/KYgqtEr0
*


オヤジ「警察署です」

マット「それでいい」

署長「やるねぇ」

ブラッドリー「流石十年来の趣」

マット「もう二度としないな?」

オヤジ「もう二度としません」

マット「ビールは程々にするな?」

オヤジ「ビールは程々にします」

マット「じゃあその缶ビールを置いて、そのまま警察署を出るんだ」

オヤジ「それは無理だ」

マット「なぜ?」

オヤジ「俺酔拳使いなんだ」

マット「嘘つけ!!」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:38:59.33 ID:/KYgqtEr0
*


ミシェル「あのオヤジどっかで見たことあると思ったら、この海に工場の建設計画立ててるオッサンじゃん」

マット「有名なのか?」

ミシェル「この前地元の番組で、市長と握手してテレビに映ってたからね」

ブラッドリー「ホームレスかと思ったぜ」

マット「ブラッドリー」

ブラッドリー「すいませーん」

フランク「そういえば船から色々引き連れて歩いてるところを見たよ、あの人だったのか」

ブラッドリー「あんなオッサンが工場建てれちまうなら、俺ならホワイトハウスが建っちまうね」

ミシェル「せいぜい犬の小屋でしょ、ねぇげア」

ゲア「...」

ミシェル「ゲアもそうだって」

マット「今喋ったのか?」

ミシェル「顔がそう言ってた」

署長「この島もどんどん発展していくねぇ、前は田舎の一部を切り離したかのような島だったのに」

ミシェル「建設計画が通ったら、しばらくは騒音のクレームが増えそうだね」

ブラッドリー「へへ、あとは公然猥褻とか」

ミシェル「アハハ、言えてる」
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