【安価コンマ】箱庭系萌えソシャゲの世界へ異世界転移Part2【オリジナル】

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37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 01:11:17.46 ID:tT1TPr6so
乙〜

おーそれなら大分ましになるかも
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 01:20:18.98 ID:VhT4y7R4o
おつ
御使いくん、ついに次のステージに上がったか
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 02:00:59.40 ID:SgsbuiDM0
理性が◯んだ!
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 06:19:45.74 ID:tJE/eZIH0
この人でなし!

と言うかよく今までもったな
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 07:45:32.90 ID:NrTc4fVho
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 13:28:50.98 ID:aRvy4XhJ0
乙!
スピナの好感度振り切ったwww
43 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 14:23:28.82 ID:r1Ug8XfQo

■ ソーシャルゲーム版の評価


『キャラクタークエスト』


上限突破のために必要なクエスト。
特定の条件を満たす事で解放され、対象の精霊と凄い勢いでいちゃいちゃできたり内面を覗き見たりできる。

達成難度はレアリティに依存し、高レアリティほど難しい。
「博物館」の単語を目にして「ウッアタマガ」となる御使いは数知れない。

基本的に最初のキャラクエを閲覧してようやくそのキャラとの交流は本番とされる。
好感度上限突破後に、大量の追加クエストが解放されるためである。
こちらも最初の物と同様、やはり特定の条件を満たすと閲覧できる。


「きす☆ゆあ」において最も困難とされたのは「アクティブプレイヤー数の維持」だった。
領地の復興と発展をある程度進めてしまうと、それ以降の環境変化は僅かな物になるためである。
マンネリ感はどうしても付きまとい、プレイヤー数の減少に繋がってしまう。

それに対する運営サイドの対策は実に脳筋的だった。
「週刊キャラクタークエスト」
毎週最低2つ、平均すれば4つ程の新規クエストを続々と追加し、御使い達に延々愛でさせる。
キャラゲーとして最適解でありながら、プレイヤーからは「運営は頭おかしい」「いちゃらぶ書かないと死んじゃう病」と揶揄され、
同業他社には「有効なのは分かるが何故出来るかが分からない」と言わしめた「きす☆ゆあ」の切り札であった。
新たにプレイ開始した新規御使いが山のように溢れるクエストの群れを前に「どれからやればいいんだ」と困惑し、
熟練御使いに「股間に従え」と返されるのは定番のやり取り。

追加クエストの条件達成には週ごとの作物の出荷量などが指定される事が多く、時間をかけずに解決するには勿論課金アイテムが有効。
これに加えて季節イベントに伴う限定スキン販売や、定期的な新規精霊追加ガチャによって「きす☆ゆあ」は命を繋いでいる。


なお、ソシャゲの常としてクエスト追加機会に最も恵まれているのはやはりSSR精霊である。
SSRクエストが追加される度に、どこぞの掲示板では運営に対する恨み言と「おりゅ?」の煽りが繰り返される事となる。
44 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 14:26:21.59 ID:r1Ug8XfQo
今日は早く終わりそうなので7時からやりまぁす!
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 14:35:24.26 ID:P4Fhw7XTO
おー
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 15:06:06.89 ID:Ki+TPbad0
了解
あと>>36の「下1〜3で高コンマ」を導入するなら、たまに低コンマを採用や中間のコンマを採用というのを使い分けたほうが良い気がする
コンマ一桁ならともかく、コンマ二桁なら結構狙って高コンマ(もしくは低コンマ)取れたりするみたいだし
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 16:13:44.64 ID:P4Fhw7XTO
そんなややこしくせんでも反転コンマでいいでしょ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 16:23:42.48 ID:s1ebihMEo
なんだこいつ
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 16:24:37.93 ID:s1ebihMEo
ごめん誤爆
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 17:59:40.13 ID:bB3uS4pjO
いいタイミングで追いついたぜ
51 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:03:45.35 ID:r1Ug8XfQo

■ クエスト発生条件変更


◆ メインクエスト 『その軌跡を称えて』

『生活』が☆☆☆以上
『健康』が☆☆☆以上。
『文化』が☆☆以上。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。


◆ サブクエスト 『南方の御使い』

「南方の御使い ユーリ」の友好度が30以上。
上記の条件を満たした状態で週を跨ぐ。
52 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:04:35.78 ID:r1Ug8XfQo

■ 9月 4週目


ついに汚してしまいました。
何の知識も持たないスピナを抱き、やりたい放題欲望をぶちまけてしまいました。

血を流し痛みに顔を歪めるスピナへの気遣いなどまるで出来た覚えがありません。
数日も跡が残る程に柔肌を掴むは吸うは。
明け方にようやく正気に戻るまで、あなたは溜まりに溜まった性欲の全てを叩きつけたのです。
これまで必死に我慢を重ねた分、ダムの中の水量は馬鹿馬鹿しい程になっていた物を、全てです。

スピナはもうくたくたのぼろぼろ。

信頼を完全に失い、謝罪はおろか、二度と顔を合わせる事さえ許されないのではと。
あなたは己を責めに責めたのですが……。


「あるじさま、こういうのは……いかがですか♡」


この有様でした。

螺旋階段を昇った先の展望台。
二人だけとなった狭い世界で、あなたはスピナに貪られていました。

とはいえ、詳細は分かりません。
分かるのはあなた達が正面から抱き合って座っているというだけ。
今日はきっちり服を着込んでいるので、どこがどうなっているかは全く全然わかりません。
分からないったら分からないのです。

分かりませんが、スピナがあなたの上で体勢を変える度に、あなたはうめき声を上げました。
53 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:19:37.39 ID:r1Ug8XfQo

あの日以来、スピナは完全に羽化しました。

ゆるゆると以前のように過ごす事も多くはあります。
しかし、ふと油断をするとこのようにあなたを求めるのです。
他の皆が居る前ではダメだ、とのあなたの要望にだけは従ってくれてはいますが。


スピナの誘いを、あなたは断る事が出来ませんでした。

求めに応じれば応じるだけ。
肌を合わせる度に淫らになっていく彼女が余りに魅惑的すぎた事が一つ。

そして、もう一つの理由は。


(……俺が、スピナをこうしてしまったんだから)


罪悪感でした。

スピナを汚した。
スピナを壊した。
この無垢な女に、薄汚い獣欲に支配されるまま暴行を加え、どうしようもなく捻じ曲げたのだ。
そういう罪の意識があなたに行動を決定させました。
54 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:20:04.30 ID:r1Ug8XfQo

行為を終え、あなたは展望台を後にします。

スピナは一人残りました。
小鳥に餌をやるのだそうです。
女として十分に満足したならばパチリとスイッチを落としたように、普段のスピナでした。

あなたもまた、男として満足していました。
吐き出す物はスピナの中に完全に吐き出し、ふわふわとした現実味の無い幸福感を感じています。

しかし同時に、心臓に爪を立てるような暗い気持ちもまた存在します。


「あ、ダンナサマ……。
 ……またスピナ?」


それは、階段の途中で出くわしたロコの顔を見ると、更に加速しました。

ロコはあの日の翌朝、全てに気付いたようでした。
家族の中で最も早く目覚めるのは彼女です。
露天風呂から一直線に続く乾きかけた水跡と、脱衣所に残った二人分の衣服。

それらを誰も起きてこない内に片付けてくれたのはロコでした。
何があったかを推測するなど簡単な事だったでしょう。
55 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:20:35.44 ID:r1Ug8XfQo

あなたは返答に窮しました。

それは明確な肯定に他なりません。
ロコは上で何が行われていたかを理解し、頬を膨らませました。


「なんで、ワタシはダメなの?」


ふわり、と。
ロコらしくない抱擁でした。
まるでスピナがやるようなそれに、あなたの心はじくりと痛みます。

丁度、先程の焼き直しのような格好です。
真正面から抱きつかれ、体温と柔らかさがあなたを襲います。
スピナとの違いを否応無く意識し、あなたは自分を殴りたい気分になりました。


「んー、これでもダメかー。
 やっぱりスピナが特別なのかな?」


あなたの反応を読み取ったロコは、そうして普段のやり方に戻りました。
自身の女としての武器をぎゅうぎゅうと、暑苦しい程に押し付けます。

顔を寄せ。
戯れるように口付けをして。
56 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:21:06.46 ID:r1Ug8XfQo

「……ダンナサマ。
 ワタシだって、待ってるんだよ?」


ロコは上階へと去りました。
それを見届けて、あなたはその場に座り込みます。


あなたはスピナを抱きました。
それはつまり、スピナを「選んだ」という事。
この上ロコにまで手を伸ばすのは、手酷い裏切りとしか思えません。

だというのに、あなたはロコの事もまた心から求めてしまっていました。


(どうすれば、いいんだ)


頭を抱え、あなたは蹲ります。

やがて時間が経ち、展望台より戻る二人から逃れるように走り出すまで。
あなたはそこから一歩も動く事が出来ませんでした。



■ 好感度自動上昇

『ロコ』

58 + 2 = 60

『さくら&ちえり』

33 + 2 = 35

『マト』

16 + 2 = 18
57 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:21:32.77 ID:r1Ug8XfQo

■ 条件達成


◆ サブクエスト 『南方の御使い』

上記クエストの発生条件を完全に満たしました。
イベント『南方の御使い』が自動的に開始されます。
58 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:22:28.91 ID:r1Ug8XfQo

■ サブクエスト 『南方の御使い』







「いや、さっさと全員抱けよ。
 真性の馬鹿なのか?」


と。
あなたの苦悩は一言でバッサリ斬って捨てられました。

ぽかん。
あなたの口が開きます。
いやいやいや、とそこから音が飛び出しましたが。


「いやいやいや、じゃあないんだって。
 えぇ……これ本気で言ってるのかな……ちょっと頭痛いんだけど」


正面に座る少年姿の御使い、ユーリはうんざりした様子でした。
近くに控えるように立っていた精霊――ユーリが契約しているソバカスが浮いた素朴な雰囲気の少女――を呼び寄せ、柔らかそうな胸に顔を埋めています。

よしよしと頭を撫でてもらって、わぁい頭痛が消えた、などとこれ見よがしにイチャつき、癒しを求めたようでした。
59 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:23:09.55 ID:r1Ug8XfQo

あなたは以前のユーリの誘い通り、南方へと足を伸ばしていました。

あるいは、現状から目を逸らし逃げたのかも知れません。
何分、今の自宅はあなたにとって針のむしろのような物。
誰も伴わない一人の旅路の最中も罪悪感はその切っ先を鈍らせる事はありませんでしたが、流れる血の量は幾分マシでした。


辿り着いた南方の地は見事な復興を果たしていました。
道にはしっかりと石畳が引かれ、家々には目立つヒビもありません。

あなたの来訪を歓迎する領民達も健康そのものでした。
勿論、以前に聞いていた楽団もその中に含まれます。
日本に居た頃には見た事も無い様々な楽器を構え、見事な演奏であなたを驚かせたものです。

そうして町を抜けてしばし、あなたの家と同じく丘に囲まれたユーリの聖域へ。
御使いは御使い同士で歓待する事が通例らしく、あなたもここに滞在する事になっています。


初めて会ったユーリは、おおよそ絵通りの姿でした。
ショートというにはやや長めのウルフカットが印象的な少年です。
畑仕事をしているにしては線が細く、背もあなたより頭一つ分は低くなっています。
お気に入りにしてトレードマークらしいキャスケットは、流石に家の中では被らないようでした。


「ようこそ、僕の聖域へ。
 今日を楽しみに待ってたよ。
 君の返事を読んでからこっち、添い寝が無いと落ち着かなくて寝られないぐらいね」


どうやらそれは彼の定番ジョークらしいです。
いつもの事じゃないですか、と素朴少女に呆れられておりました。
60 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:23:35.85 ID:r1Ug8XfQo

今日はもう遅いからと、領地の案内は明日になりました。

あなたはユーリの家……というよりも屋敷の中に連れられ、食事をご馳走になり。
食後は砂糖菓子を振舞われながらの雑談へ。

その中で、ユーリはあなたの懊悩に気付き。
もしかしたら力になれるかも知れないと聞き出した結果が……冒頭の言葉でした。





「はぁ……まぁ仕方ないか。
 力になるって言っちゃったしね。
 ここは御使いの先達として、後輩君を導いてあげよう」


数分間しっかりと胸を堪能したユーリは、そう言ってテーブルに頬杖をつきました。
ぐってりとそれにもたれかかる様は、いかにもやる気がありません。
本当に心底、あなたを面倒くさがっているようでした。


それでも、言葉通りにあなたの力となってくれるのは間違い無さそうです。
あなたは感謝を伝え、ユーリの言葉に耳を傾けました。
61 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:24:13.86 ID:r1Ug8XfQo

「まず君の意見はこうだ。

 君が犯したせいでスピナちゃんが壊れたから、責任を取らなきゃいけない。
 責任を取るからには真摯に愛さなければならない。
 真摯に愛さなければならないから、ロコちゃんの想いには応えられない。

 ここまでは間違いないかい?
 ……うん、よろしい。
 じゃあ、問題を整理していこう」


と、ユーリは前置きして、その前提をまず粉々に砕きにかかります。


「話を聞く限りなんだけどね。
 まず君はこう想像すべきだ。

 ――もしスピナちゃんが、初めから性知識を十分に持っていたら?」


ずがん。
あなたの頭の中の思い込みが、それで綺麗に吹っ飛びました。

知識を持ったスピナ?
そんなもの、想像するだに恐ろしすぎます。
同居開始から一ヶ月……いいえ、一週間だって怪しい所です。

何がって、あなたの童貞がさっくり食われるまでの期間です。


「あ、やっぱり。
 その表情だけでもう十分。

 君が壊した、なんて思い上がりも良い所だ。
 スピナちゃんの生まれ持った資質だと思うよ、それ」


まさにその通りでした。
あなたは頭を抱えて突っ伏します。
力任せに抱いた事実は消えませんが、あの時は二人ともが相手を求め合っていたのですから問題なんてありません。
62 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:24:50.96 ID:r1Ug8XfQo

更にユーリは続けます。


「じゃあ次。
 スピナちゃんを真摯に愛したいから、ロコちゃんは愛せない。
 恋人同士は一対一であるべきだと、君は考えてる」


あなたは頷きました。
だって、そんなものは裏切り以外の何物でもありません。

もしスピナが、あの愛しい女が他の男と肌を交えたら。
そう考えるだけであなたの心は平静を失います。
ですが。


「だったらロコちゃんは可哀想だね。
 もう一生、それこそ本当に死んで消えるまで、ずっと心を踏みにじられるんだから」


返った答えは、よりあなたを打ちのめすものでした。


「僕達御使いと精霊は、一生を共にするしかない。
 これまで何度も浄化は行われてきたけど、まだまだ呪いは根深く残ってるんだ。
 呪いが本当に消えるまで、僕達と精霊は女神様の祝福で老いからも死からも遠ざけられる。

 何十年どころじゃない。
 百、二百……あるいは何百年かも知れない。

 それだけの時間を君は、ロコちゃんに「お前を愛さない」と突き付け続けるつもりなのかな?」


だとしたら君を心底軽蔑するよ、と。
ユーリは目を瞑って言いました。
63 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:25:31.53 ID:r1Ug8XfQo

「でも、だったらどうすれば……」

「だからさっき言ったじゃないか。
 さっさと全員抱けよ。
 皆でらぶらぶしちゃいなよ。
 一人残らず愛せばいいんだって、面倒な事考えないでさ」


深い溜息を一つ。
それで姿勢を整えたユーリは、真正面からあなたの目を見つめます。

そこに含まれた熱誠に、あなたは気圧されました。


「それが、僕達御使いの最大の義務だ。

 役目だからと聖域に縛り付けられて。
 市井の女のように、愛されなかったからと他の男を探す事さえ許されない。
 今この時も世界を救っているにも関わらずだよ。

 だったらせめて、これ以上無いってくらい幸せになれなきゃ嘘じゃないか」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 19:26:02.13 ID:FJiFOYUg0
ユーリは普通に男だったか
65 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:26:54.33 ID:r1Ug8XfQo

「精霊達は、世界で一番幸せなお姫様になるべきだ。
 となれば勿論、御使いは世界で一番素敵な王子様にならなきゃいけない。

 裏切り?
 だったら裏切られても構わないと思わせるぐらいになるんだ。
 不満なんて感じる暇も無いぐらい、君は精霊を愛するべきだ」


そこで、ユーリは非難を緩めました。

体を起き上がらせて椅子の背にもたれかかり、僕みたいにね、とおどけます。
寄り添う素朴な少女は、王子様というより手のかかる弟です、と答え、ユーリをがっかりさせました。



蒙を啓かれた。
まさにそんな気分でした。
あなたはこの期に及んで、ようやく気付きました。

愛して良いのか。
そう思い悩んだ事は、何よりも愚かしい誤りでした。
余りにも、覚悟が不足していました。
努力の方向が、完全に食い違っていました。


『精霊には愛される権利があり、御使いには愛する義務がある』


それこそが、この日々における最大の原則だったのです。
66 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:27:29.69 ID:r1Ug8XfQo

長い思考と反省の末、あなたは重い口を開きました。


「……便箋を、貸してもらえませんか。
 どうしても今すぐ、ロコに伝えたい言葉があるんです」


その言葉に、ユーリはすぐさま頷きました。


「勿論!
 早馬の準備もしておこう。

 それと――」


少年は悪戯な笑みを浮かべて。
あなたをからかい、励ますように。


「――正しいラブレターの書き方に指南は必要かな?」


くっ、と。
あなたは思わず呻くように笑いました。
随分時間を置いて、以前の無礼に反撃が返されたものです。
67 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:32:16.75 ID:r1Ug8XfQo

「是非お願いします。
 それも、とびきり素敵な奴を。
 俺はまだ王子様として落第も良い所みたいなので」

「よしきた。
 僕は女心には詳しいからね、任せておいて。
 それと、敬語は良いよ。
 良い御使いになれそうな人とは、対等の友人でありたいからね」


互いに笑みを交わし、伸ばされた手を握ります。

あなたはこうして一人の確かな友人を得ました。
優れた先達でもある彼が居る限り、もう道を間違える事も無いでしょう。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 19:34:29.86 ID:9nYfwqTBO
想像以上にユーリがうざかった
御使い同士対等な付き合いをーってキャラじゃないのは分かってたけど、本当に上から目線でナチュラルに見下して来るのね
他の御使いとは交流できないのかな
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 19:37:12.63 ID:aBSYijor0
常識が違うのだ常識だ
70 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:39:09.32 ID:r1Ug8XfQo

その後、あなたはユーリと顔を突き合わせて手紙をしたためました。
この世界特有の女性を称え愛を伝える表現を、これでもかと教えてもらって。
出来上がった物は、後で読み返せば頭を抱えて転げ回るような甘さを含んでいましたが、それで良いのです。

王子様という生き物は、きっとそういう素材を固めて作る物でしょうから。





サブクエスト 『南方の御使い』  END
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 19:39:32.07 ID:M9fIr+Cr0
それほどウザイってかこれ見下してるか?
前世の価値観でガッチガチの主人公変えるならこれぐらい強く言わないと無理だろう。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 19:42:28.02 ID:FJiFOYUg0
普通にアドバイスしてくれてるしいい先輩キャラだと思うよ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 19:44:37.63 ID:tJE/eZIH0
前世に帰りたがってるのかってくらい拗らせてたからなぁ

てか架空だけどWikiの先輩の方がよっぽど上から目線だろww
74 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 19:44:53.20 ID:r1Ug8XfQo

■ あなたの性質変化


◆ 積極性の獲得

あなたは精霊に対するスタンスを変えました。
以降、より積極的な接触が可能となります。

また、毎週の好感度自動上昇量が「+1」されます(永久)


◆ ハーレム適性の獲得

あなたは御使いの義務を理解しました。
以降、『交流』と『デート』の際に『二人』までの同時指名が可能となります。


◆ 常識の放棄

あなたは自身の間違いに気付きました。
以降、『日本の常識では受け入れ難い行為』に抵抗を感じなくなります。
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 19:54:47.44 ID:EUxelns3o
よし!さくちえに手出しても平気だな!
76 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:01:07.91 ID:r1Ug8XfQo

ユーリの屋敷で数日を過ごし。
領地を案内されて視察と交流を終えたあなたは、飛ぶように自身の聖域に帰りました。
最早一日の遅れさえ許容できないとばかりに。

そして今。


「ダンナサマー! おかえりなさーい!」


同じく待ちきれない気持ちだったろうロコを、強く強く抱き止めました。
家の中から続いて出てきた皆の視線など僅かにも気に留めず、あなたは褐色の少女に愛を与えます。

それは、今までの交歓とは質を胃にしていました。
ただ受け入れ、受け止める。
そういう愛し方では足りないのだと、あなたは理解していましたので。

する必要など欠片も無かった我慢は投げ捨てました。
触れたいのに触れずに居た場所に躊躇無く手を伸ばし、家の壁に押し付けるようにしてロコの唇を味わいました。


あなたに激しく求められながら、ロコは一粒だけ涙を零しました。
きっと、あなたが与えてしまった苦しみの証だったのでしょう。

それを塗り潰し、もう二度と苦しまずにいられるだけの愛を与えようと、あなたはこの日誓ったのでした。
77 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:03:35.66 ID:r1Ug8XfQo

■ ログインボーナス


――という事を、あなたは女神像に報告します。

懺悔と誓約でした。
女神様に誓って、あなたはこれより皆をこれでもかと愛します。

常識と我慢は投げ捨てました。
やりたいように、愛したいように振る舞い。
されど女の子を幸せに出来るハーレムの最高の主を目指すのです。

どうか見ていてくださいと、あなたは真摯に祈りました。


>>下1 コンマ判定
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:04:06.40 ID:FtIRzSKwo
79 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:08:55.93 ID:r1Ug8XfQo

女神像
「今週の運勢は40……40です……。
 そうです、それで良いのです。
 もっと抱くのです、王子……うじ……じ……」



祈りを終えたあなたの前に、一枚の羽根が舞い降りました。
精霊との絆を深める、女神の羽根です。

このタイミングでこれを与えられた事に、あなたは確かな女神様の意思を感じました。

もう一度、あなたは決意を固くします。
もっともっと、皆を愛そう。
いちゃらぶこそが、今自分に求められているのだ、と。



■ アイテム獲得

『女神の羽根 x1』

「好感度+1」の効果を持つアイテム。
次回交流した精霊に自動的に渡される。
複数所持している場合は1個ずつ消費される。
80 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:20:51.18 ID:r1Ug8XfQo

■ 友好度自動上昇


と、いけません。
余りに自分の使命ばかり考えて忘れている事がありました。

あなたは自室に戻り、筆を執ります。
今回間違いを正してくれたユーリに礼を送っておいた方が良いでしょう。
それも出来るだけ早い内にと、あなたは早速取り掛かりました。


……その最中。
あなたは勿論ユーリについて思い返しました。

本当に線の細い少年でした。
中性的と言っても良いでしょう。
握手の時にもやたらと感触が柔らかく、声変わり前に不老となったのか声も高いものでした。
本当に男なのかと疑問を抱いてしまった程です。

まるでユーリの言の通り「王子様にならねばならない」と努力する女の子のような。

いやいやまさか、とあなたは妄想を否定しました。
まさかそんな事は無いでしょう。
誰に確認した訳でもありませんが、女性を御使いとする事が有るとも思えません。

パートナーたる精霊は女性なのです。
女神様も同性同士でキスをしろとは言わないはずです。


こんな事考えるなんて疲れているのかな。
あなたは眉間を揉み解して馬鹿らしい考えを追いやり、手紙の文面へと再度集中しました。



『ユーリ』

31 + 3 = 34
81 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:21:17.40 ID:r1Ug8XfQo

■ 9月 4週目


◆ 領地状況

『生活』 ☆☆☆
『健康』 ☆☆☆☆☆
『嗜好』 ☆
『文化』 ☆☆


◆ 作付状況(4/4) 拡張費用 『2000金貨』

『畑@』 トウモロコシLv6  生活+3 文化+1  55金貨/週
『畑A』 ホウレンソウLv10  健康+7 文化+1  65金貨/週
『畑B』 トマトLv1      健康+1 文化+1  30金貨/週  ※ 交易中 ※
『畑C』 サクランボLv3   嗜好+3       30金貨/週


◆ 待機作物リスト

キャベツLv3  健康+2  30金貨/週


◆ 精霊リスト(5/7) 拡張費用 『1200金貨』

『ロコ』        N+   トウモロコシの精霊   好感度 60/100
『スピナ』      R+   ホウレンソウの精霊  好感度 100/100
『さくら&ちえり』  R    サクランボの精霊    好感度 35/60
『ルシュ』      N    キャベツの精霊     好感度 34/60
『マト』        R    トマトの精霊       好感度 18/60


◆ フレンドリスト

『南方の御使い ユーリ』 欧風文化 友好度34


◆ 倉庫

『486金貨』


◆ 家具

『三人がけソファセット』
『源泉掛け流し露天風呂』 ※ 混浴解禁 ※
82 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:21:48.09 ID:r1Ug8XfQo

■ 待機イベント一覧


◆ メインクエスト 『その軌跡を称えて』

『生活』が☆☆☆以上
『健康』が☆☆☆以上。
『文化』が☆☆以上。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。


◆ サブクエスト 『南方の御使い』

「南方の御使い ユーリ」の友好度が30以上。
上記の条件を満たした状態で週を跨ぐ。


◆ キャラクタークエスト 『褐色の誘い』

「ロコ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、ロコとの混浴を行う。


◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』

「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、スピナとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『わかってきたわ、わかってきたの』

「さくら&ちえり」の好感度が40以上。
サクランボを作付している。
上記の条件を満たした状態で、さくら&ちえりとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』

「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
上記の条件を満たした状態で、ルシュとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『精霊をダメにするあなた』

「マト」の好感度が40以上。
「精霊をダメにするクッション」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、マトとの交流を行う。
83 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:24:03.69 ID:r1Ug8XfQo

■ 今週の行動選択 / 雑事



『選択肢』


◆ 作付変更

◆ 施設拡張 (選択不可/所持金不足)

◆ 妖精のお店

◆ 何もしない


>>下1
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:25:36.18 ID:tJE/eZIH0
何もしない
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:26:01.81 ID:P5V49ZMDO
妖精のお店
1回妖精のお店にどんな商品があるのかだけ確認したい
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:28:34.59 ID:aRvy4XhJ0
さくちえと交流
87 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:29:59.00 ID:r1Ug8XfQo

今後も選ばれない可能性を考えて、一度品揃えだけ表示しておきますね。
家具は一律 『200金貨』 で購入できます。
88 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:30:45.02 ID:r1Ug8XfQo

◆ ひろびろダイニングテーブル

大家族向けの大型ダイニングテーブル。
熟練の職人妖精による丈夫な作り、十人乗っても大丈夫。
『パーティー』が解禁されます。


◆ 快適ダブルベッド

一人寝が寂しいあなたに。
余裕をもったワイドダブルサイズで三人ぐらいはぐっすり快適。
『ピロートーク』『朝チュン』が解禁されます。


◆ どっしりバーキャビネット

重厚感ただよう木製キャビネット、大人の夜のお付き合いに是非おひとつ。
なお、お酒は付属しておりませんので各自ご用意ください。
『飲酒』が解禁されます。


◆ 大容量本棚

小説、絵本、詩集がどっさり付属したお得な一品。
あなたもこの機会に、読書を始めてみてはいかがでしょう。


◆ 大きなのっぽの柱時計

ちゃんと動きますし鳩も出ます。
家族の時間を共に刻む、素敵なおじいちゃん時計。


◆ 精霊をダメにするクッション

あー、ダメダメ、快適すぎます。
あの子やその子の意外なダメっぷりが見れるかも知れませんが中毒性に注意です。


◆ 不思議な絵画

その日の気分によって自分を描き変えるちょっと変な絵画。
時々リアルな裸婦画になって気まずい雰囲気を漂わせる以外は全く無害です。


◆ アロマディフューザー

ア ロ マ デ ィ フ ュ ー ザ ー 。
蒸し蒸し。
精霊召喚に何らかの影響があるとの噂があったりなかったり。


◆ お洒落な出窓

居間の窓を出窓に改造。
お花なんか並べてちょっと気取ってみませんか?


◆ ロッキングチェアwithウッドデッキ

ちょっとお洒落な空間をトトンと増築。
素敵な昼下がりのお昼寝にオススメ。


◆ その他 (自由記述)

妖精さんはとっても器用。
欲しい家具があれば特注しちゃえば良いのです。
89 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:35:59.32 ID:r1Ug8XfQo

■ 今週の行動選択 / メイン


今週は雑事に気を回さずにいようとあなたは決めました。

精神的に疲れる日が続いたのです。
解決されたとはいえ、しっかりと休んでおく事は重要でしょう。

となればさて、どう過ごそうか。
あなたはのんびり考えました。
90 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:36:31.11 ID:r1Ug8XfQo

『選択肢』


◆ 精霊との交流

◆ 精霊召喚 (選択不可/所持金不足)

◆ 文通

◆ 外出



>>下1


※ ルール変更に伴い、この時点で対象を指定する事はできなくなりました ※
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:36:57.50 ID:IBFqJt/iO
交友
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:37:23.54 ID:aRvy4XhJ0
交流こっちだったね…
さくちえと交流
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:38:08.87 ID:zSWmeaKdO
交流
94 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:40:07.69 ID:r1Ug8XfQo

■ 精霊との交流


◆ 対象選択

『ロコ』        N+   トウモロコシの精霊   好感度 60/100
『スピナ』      R+   ホウレンソウの精霊  好感度 100/100
『さくら&ちえり』  R    サクランボの精霊    好感度 35/60
『ルシュ』      N    キャベツの精霊     好感度 34/60
『マト』        R    トマトの精霊       好感度 18/60


※ 同時に二人までを指定できます ※


>>下1〜3まででコンマが中間のもの コンマ被りの場合は仲間外れが当選 全部被りは都度処理
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:40:25.59 ID:M9fIr+Cr0
ルシュ マト
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:40:40.01 ID:zSWmeaKdO
チートのマト上げときたさある
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:40:45.14 ID:FtIRzSKwo
さくら&ちえり マト
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 20:41:16.83 ID:P5V49ZMDO
ロコとマト
99 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 20:52:56.18 ID:r1Ug8XfQo

「……これだっ!」


ずばっ!
そんな音が聞こえるような鋭さで、マトの腕が閃きました。

向かう先は握られたさくらの手。
いえ、正確にはさくらの手からはみ出した三本の「こより」です。
紙切れをくるくる丸めて作ったそれを、マトは一本だけ抜き取りました。


「ん゙あ゙ー!!」


そして、ばたりこ倒れます。
どうやらお気に召さない結果のようでした。


「あら、マトったらまたみたい」

「そうね、まただめだったのね」

「んぎぃぃぃ……」


くすくす煽る双子に、マトちゃんはじたばたソファの上でもがきます。
100 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 21:00:49.39 ID:r1Ug8XfQo

さて、これは一体何の騒ぎか。
当然気になったあなたは、三人へと近付きました。


「あ、おにいさまだわ」

「おにいさまもいっしょにあそぶ?」


顔を輝かせたさくらとちえりがあなたを誘います。
それは一先ず置いといて、何をしてるのかと問いかければ。


「みつかいさまゲームよ!」

「みつかいさまは、みんなに何でもめいれいできちゃうの!」


まぁ要するに王様ゲームでした。

ははぁとあなたは納得します。
ぐったりしたマトの手を覗いてみれば、そこには数字の「2」とありました。
勿論、特別な物ではなさそうです。
マトは「御使い様」になりたくてもなれていないのでしょう。


「わたし、甘いものがたべたいわ」

「2番はサクランボをとってきてくれないかしら?」

「……あーい」


のそのそ起きた赤いちびっこが、やっぱりのそのそ畑に向かっていきました。
あなたは苦笑して見送り、お茶の用意をする事とします。
マトがお土産を手に帰ってきたら、ねぎらってあげるのが良いでしょう。
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 21:02:28.98 ID:BLhU/kkyO
2人(3人)
102 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 21:09:14.54 ID:r1Ug8XfQo

「あー、ほっとするわー……。
 あんがとねー」


マトちゃんはヒゲ茶を啜りながらほっこりです。

話を聞くと19連敗だとか。
一つ一つは可愛らしいお願いだったとの事ですが、そこまで続くと中々心にも来そうです。
確率に裏切られ続ける経験はあなたにも有り、思わず同情からそっと寄り添いました。

流石にマトちゃんも音を上げたのか、御使い様ゲームは終わりとなりました。
テーブルの上に三本のこよりは一先ず置かれ、皆でお茶の時間です。

お茶請けはたっぷりのサクランボです。
ちょうど食べ頃、甘さでいっぱいのそれはあなた達の舌を楽しませてくれました。


のんびりとした時間が居間に流れます。

今日はだらけ状態のマトちゃんはソファに深く腰掛けてぼんやりと。
さくらとちえりは顔を寄せ合って、二人だけで秘密のお話。
静かでゆったり、何事も無いいつもの風景でした。

ここに何か小石でも投げ込んでみようかと、あなたはちょっと考えます。



>>下1  何か話題や行動をどうぞ (何も無ければ、沈黙を選べば問題なく進行します)
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 21:14:37.86 ID:tJE/eZIH0
今だけ3人が御使い様になって、自分に何か命令してみて
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 21:19:36.64 ID:aRvy4XhJ0
おぉ…上手い安価。
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 21:20:09.22 ID:1QOSraPXo
百ー合だったのか…
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 21:24:24.24 ID:FJiFOYUg0
ん? 今何でも命令してって
107 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 21:25:27.03 ID:r1Ug8XfQo

あなたはふと思いつきました。
もし三人が自分に命令するならどんな事を言うのでしょう。

……何だか妖しい匂いもしますが、そこはそれ。
今のあなたは吹っ切れているのです。
多少の難事が来ようとも何の問題もありません。


というわけで、思いつきをそのまま提案しました。
ちょっと今だけ三人で御使いになって、何か命令してみて、と。


「おにいさまに?」

「なんでもいいの?」

「勿論。
 難しかったり、物が無くて出来ない事はあるかも知れないけど。
 でも出来る事なら何でも叶えるよ」


さくらとちえりは早速乗り気です。
二人でわっと喜んで、何がいいかしらと楽しそうに相談です。
108 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 21:30:18.62 ID:r1Ug8XfQo

そんな中でいち早く命令を決めたのは、マトちゃんでした。
ソファから身を起こし、右肩をぐるんぐるん回します。


「……あー、サクランボ狩りで疲れたなー。
 誰か肩でも揉んでくれるのが居たらなぁー?」


ちらちら。
あなたに視線を投げてアピールです。
何とも可愛らしい命令でした。


「よろしければ私めがお揉みしましょうか?」

「おぉー? そぉかー?
 いやぁ何だか催促したみたいで悪いなぁ!」


勿論茶番にお付き合い。
あなたは脚の間にマトを招き、その肩に手を置きました。
109 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 21:39:23.19 ID:r1Ug8XfQo

小さな肩はまるで凝っていませんでした。
疲れの塊なんて見当たりません。
それでも命令は命令ですので、あなたは痛くだけはしないようにゆるゆると揉みほぐします。


「んっ、あ、これ結構いいかも」


殆ど力の入らないマッサージは、どこか甘噛みにも似ていました。
じゃれるような手つきで、まるで愛撫するように。

マトはそれが案外お気に召したのか、小さな声を上げています。


「ん、うん、御使い、上手いじゃん。
 ロコとかスピナとかにやってんの?」


やっているのかいないのか。
そう聞かれたら似た物はやっています。
もっと性的な意図を含んだ物ではありますが。
というかぶっちゃけ本当の愛撫ですが。

連想はこの場合ちょっとした毒でした。
あなたは途端に、膝の間に座る少女を意識し始めます。
110 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 21:48:00.04 ID:r1Ug8XfQo

目の前にあるのは綺麗なうなじです。
マトの髪は二つにくくられ、首筋を守る物は無いのです。
そこから香り立つ何かがあるように感じられ、肩に置く手を伸ばしたい衝動にもかられました。

その先、体の前面に目を向ければ二つの膨らみです。
年から考えればちょっと育ちすぎているそれらは、マトが声を漏らす度にたゆんと揺れています。

そもそもとして、段々気持ちよくなってきたのかマトはあなたに寄ってきました。
殆ど体を預けるようにもたれかかり、あなたの脚から胸にかけては彼女の体温に染められました。


ごくりと、あなたの喉が鳴ったのは自然な事でしょう。


「んー、あー、これいい、凄くいい。
 毎日やってもらいたいぐらい、好きだわこれぇ……」


マトはまるで気付いた様子はありません。
自分の真後ろで一人の男が狼となりつつあるなど、どうやら想像もしていないようです。


「ねぇ、さくら」

「そうね、ちえり」


と、そんなあなたを見ていた双子が顔を見合わせました。
悪戯心を表情にいっぱい浮き上がらせて、何やら完全にやる気です。
111 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 21:58:25.66 ID:r1Ug8XfQo

「おにいさま、わたしもマッサージがいいわ」


先手はさくら。
あなたのすぐ隣に飛び込んで、上目遣いで命令です。


「んじゃ代わるよ。
 本当気持ち良かったわこれ。
 今度またやってよ」


マトちゃんはもう満足したのでしょう。
さっさとあなたから立ち上がって、離れました。

ふふんなんて鼻を鳴らして御機嫌です。
また回した肩も、それに引っ張られてたゆんとした胸も元気一杯。
落ち込んでいた気分はすっかり回復したようです。

が、しかし。


「わたしは……ここ、おねがいできるかしら?」


代わりに座ったさくらのやった事を見て、そんな気分は吹き飛んだようです。

さくらはあなたの手を掴んで、自分のふとももへと誘導したのです。
それも、下着は見えない程度にスカートを引き上げるオマケ付きで。
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 21:59:55.75 ID:kS74iM2dO
これさくらんぼはヤるときは強制3P…?
113 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 22:07:04.35 ID:r1Ug8XfQo

幼さ特有の肌触りでした。
さらさらですべすべ。
最高級のシルクだってこれには勝てるかどうか。

最近のお勉強の成果でしょう。
実に見事な誘惑でした。


口をパクパク。
頬を急激に赤く染めたマトの前で、あなたはさくらの脚に指を這わせました。
赤い少女は「嘘だろ!?」という顔ですが、嘘でも何でもありません。

今のあなたは完全に覚悟を決めています。
その上、幼い少女に対する欲にも目覚めています。

さくらの欲求を満たすために全力を揮う事に何の躊躇もありません。


「やっ、おにいさま、くすぐったいわ」


くすくすと、楽しそうにさくらは笑います。
まだ浅く、表面を撫でるだけのそれは悦びとは結びついていないのでしょう。

それはまもなく、あなたの手によって失われる余裕です。
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 22:12:49.86 ID:1QOSraPXo
さくちえはお互いに慰めあってそう
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 22:17:40.47 ID:eOScHlJFO
一応公式では百合描写は無いらしいけどね
でもこの世界ではやってそう
116 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 22:18:25.46 ID:r1Ug8XfQo

「……んっ」


あなたがやや深く、腿の中ほどを軽く揉むと、小さな声。
同時に、抱いた少女はほんの少し身を固くしました。
始まりの合図だと気付けたからでしょう。

リズム良く、あなたはさくらに刺激を与えました。
強く、弱く、強く、弱く。
触れる場所もそう大きくは動かさずに。

何故かと言えば。


「ひゃぅっ!」


それをズラした時に、ちょっとした驚きを与えられると知っているからです。

次はここに、強めにくるはず。
そう思い込んでいたさくらは、突然付け根近くに優しく触れていった指に身を震わせました。
飛び出した声も高く鋭く、感じた物の質を表現しています。


そのようにして、さくらはずっとあなたに翻弄されました。
117 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 22:34:21.37 ID:r1Ug8XfQo

「ふっ……ふ、ひぅっ……っ」


乱れきった呼吸のリズムは、そのままさくらを苛む物の指標でした。
びくり、びくり。
肝心な所には掠らせもしていないというのに、完全に追い詰められています。

楽器のようだと、あなたは思いました。
今やあなたの指が踊る度に、さくらは嬌声を漏らします。
もっともっと余裕を無くしてやりたいと、あなたは掌の精密さを増していきます。


「は、はっ、は……」


……呼吸が乱れているのは、さくらだけではありません。

情事以外の何物でもないそれを見つめるマトも同様です。
真っ赤に染まった頬、潤んだ瞳、何かを抑えるように自分を抱く腕。
その全てが、徐々に女の色を帯びつつあります。


だからこそ、あなたはさくらを崖から突き落とすのです。

もうどうしようもない程に、切ない。
さくらがそこまで至ったと確認した瞬間に、あなたは体勢を変えました。
体を自分に振り向かせ、小さなお尻を掴んで支え。
唇を強引に重ねて、幼い舌を吸い上げました。


「――――っ!!」


さくらは目を見開き、そして次の瞬間。
一度、二度。
ひときわ大きく震えてから、くたりと崩れ落ちました。
118 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 22:39:21.72 ID:r1Ug8XfQo

それを、あわあわと見守っていたのは勿論マトです。

こんな物見て良かったのか。
止めなくて良かったのか。
羞恥心をたっぷり持った少女は。


「……知らないみたいだからおしえてあげるわ。
 本当にきもちいいっていうのは、こういうことなのよ」


後ろからこっそり忍び寄っていたちえりに捕獲されました。

ぴぃっ、と妙な悲鳴を上げましたが、逃げられはしません。
ちえりはマトの腰に抱きついて、逃亡を阻止していました。

そして、可愛らしく悪魔のように囁くのです。


「どうしようかしら。
 わたしはまだ、おにいさまにめいれいしていないけれど。

 ……マトのためにつかってあげても、いいわ」
119 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 22:44:12.54 ID:r1Ug8XfQo

マトの思考は縫い止められました。

視線は自然と、あなたにもたれて休むさくらの元へ。
服は乱れ。
頬を汗が伝い。
今も余韻に身を震わせるその姿に。


(……私も、あんな風に?)


知らず知らずの内に、マトの喉が鳴りました。

好奇と羞恥。
その二つが彼女の中で激しくせめぎあっているようです。
120 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 22:47:58.44 ID:r1Ug8XfQo

しかし、葛藤の決着は、どうしても付かないようでした。

なので、ちえりが先に痺れを切らします。

決められないんじゃ仕方ない。
じゃあ私が決めちゃうね。
と、食事のメニューを選ぶような気軽さで、あなたへと選択を委ねます。


「おにいさまは、どっちが良いかしら?」


すっかり悪い子となったちえりに、あなたはこう返しました。
121 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 22:49:34.48 ID:r1Ug8XfQo

『選択肢』


◆ ちえりのやりたい事を命令すればいい

◆ マトのために使うのが良い

◆ いっそさくらへの追撃という手もあるのでは

◆ その他 (自由記述)


>>下2
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 22:51:01.09 ID:VhT4y7R4o
追撃
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 22:51:28.66 ID:gsUB97Kfo
マトのために使うのがよい
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/16(木) 22:51:41.87 ID:Kc6i6WOXO
命令できる回数を増やしてと命令していいよ
125 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 23:02:37.48 ID:r1Ug8XfQo

乗らない手はありません。
その命令権は是非マトのために使うのが良いと、あなたは答えました。

ちえりは満面の笑みです。
我が意を得たり。
まさしくそんな感じ。


「じゃあ、おにいさま」


体全体を使って押し出され、マトはあなたの方へ。
下手人のちえりは全く無慈悲に命令を下します。


「マトをとってもきもちよくしてあげて?」

「ま、まってまって、ほんとに!?」


今更慌てるマトですが、ちょっとタイミングが遅すぎました。
あなたは細い腕を引き寄せ、回復したさくらが場所を空けます。

ふにゅり。
あなたに押し当てられて柔らかく変形した胸のボリュームの分だけが、今や二人の距離でした。
マトが本気で嫌がらない限り、あなたに逃がすつもりはありません。
126 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 23:10:56.84 ID:r1Ug8XfQo

「やめて欲しいって思ったら、体のどこかを叩けばやめるからね」


そう逃げ道を用意して、あなたは攻撃を開始しました。

全身真っ赤。
あちこちを緊張で固めたマトを、まずはほぐさなければなりません。
そのための手段は、幸い既に知っていました。

ちゅ、と啄ばむように唇を奪います。
様子を見ながら二度三度。
間隔を少しずつ変えながら繰り返し、同時に優しく抱いた背を撫で、もう片方の手はマトの手を取り指先を絡めます。

無理矢理するつもりはない。
優しくするから、自然に受け入れれば良いんだと、あなたはそうして伝えました。


「……や、優しく……ちょっとだけな、ちょっとだけ」


それが功を奏し、マトはあなたに身を委ねました。
まだまだ余裕の無い様子ですが、先程よりも力は抜けています。
127 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 23:26:43.27 ID:r1Ug8XfQo

恋人のような甘さを、あなたは努めて意識しました。
同時に、僅かの間隙も生まないように。
もし自分の状況を冷静に見つめるだけの余裕を与えてしまえば、マトはあっという間に恥ずかしさに呑まれかねません。
繊細な調整が要求されていました。

あなたはまず、体勢を入れ替えました。
正面から抱き合うのではなく、自分に背中を預けさせる形に。
先程肩を揉んでいた時と同じ姿勢です。

そうしてお腹に腕を回して抱き、口付けを再開します。
間に挟まる大きな障害物が無くなった分、密着感はより増しています。
マトにとっても、胸を押し付けずに済むのは幾分楽でしょう。


「ちゅ、ん、ぅ。
 んっ、こ、これだけ?」


その通り、マトはほっとした様子でした。
これなら何とかなりそう。
そんな風に明らかに油断し始めています。

攻め時でした。
あなたはそっと、お腹に回していた腕の一本を、少しずつ上へと伸ばします。
128 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 23:37:55.31 ID:r1Ug8XfQo

「あっ……」


気付いたマトが、怯えたように震えます。
ですが、観察していたあなたは気付いています。
その震えは恐れだけから来るものではありません。

さくらを間近で見て学んでしまった快楽の予兆に対する期待も、あなたは確かに読み取りました。


少しずつ、少しずつ。
決して焦る事無く、お腹の感触を楽しみながら、掌は膨らみへと迫ります。

もうすぐだ。
もうすぐ触れられてしまうんだ。
そう思い知らされながら唇を啄ばまれ続けるマトは、もう限界寸前の赤さです。


「や、ぁ、あっ……ま、待ってっ」


懇願さえ口に出しますが、しかしそれには何の力もありません。
その証拠に。


ついに山の麓に触れた瞬間、浮き上がってあなたの脚に伸ばされたマトの手は。
少しの葛藤の末に、撫でるように着地したのです。

叩いた、などとは誰も見なさないでしょう。
それどころか、きゅっ、と縋るようにあなたの服を掴んだ様を見れば、本当は何を望んでいるかなど分かろうものです。
129 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 23:43:19.76 ID:r1Ug8XfQo

ところが。


「たたかなかったわ」

「そうね、たたかなかった」

「「はじめから、すなおになればいいのにね?」」


「ぴゃあぅ!?」


大変残念な事に、あなたが育てた空気は見事に打ち砕かれました。

マトはすっかり忘れていた事ですが、この行為は双子に観察されていたのです。
すぐ間近で囁かれた感想に、変な悲鳴を上げて飛び上がってしまいました。


「あら、やめちゃうの?」

「せっかくゆずってあげたのに?」

「や、やめる! ここまで! 終わり!」


涙目のマトはもう必死です。
自分の体を抱き締めて、悪い子の二人からじりじり距離を取りました。

残念ながら、どうやらこれ以上は無理そうです。
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 23:45:43.25 ID:SdPj8RBDO
マトちゃん様がヘタレたぁ
131 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 23:50:37.81 ID:r1Ug8XfQo

そのまま逃げ帰ろうとするマトへと、双子は問いを投げかけます。


「どうして? そんなにいやだった?」

「きもちよくなかったの?」


それに対し、マトは答える術を持ちません。
わたわたと手を振り回し、そうじゃない、いやそうじゃないけどそうでもなくて、などと訳の分からない事をわめきます。
混乱をしばし続けた後に、何やら自分の中で結果が出たのでしょう。
可愛らしくぷるぷる震えながら、挑むようにあなたを睨み。


「つ……続き! また今度っ!!」


と、そんな捨て台詞を選んでの逃走と相成ったようです。
132 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 23:55:48.24 ID:r1Ug8XfQo

残された双子は不思議そうです。
続きがしたいなら今やれば良いのに。
見合わせた顔にはそう書いてありました。

そして勿論、思ったならば実行するのがさくらとちえりです。


「ねぇ、おにいさま。
 もうめいれいはできないけれど……。

 さくらだけじゃ、ずるいと思うわ」


一端の女のように、あなたの胸に手を這わせ、ちえりはいつもの言葉を告げました。

命令なんかしなくても、こう言えばあなたは叶えてくれる。
そう十分に知っている彼女の瞳は、既に期待に濡れています。


あなたは何も言わずにちえりを抱き上げ、愛を捧げます。

どうやら今日は残りの時間、この愛らしく小さな悪魔達に独占されてしまうようでした。
133 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 23:57:07.53 ID:r1Ug8XfQo

■ 好感度上昇判定


パーフェクトコミュニケーション!

最低保証好感度 +7


>>下1〜2 コンマ下一桁が更に加算


下1 さくら&ちえり
下2 マト
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 23:57:31.27 ID:ZO1hHIopO
はい
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/16(木) 23:57:47.60 ID:WENpe82CO
136 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/16(木) 23:59:08.16 ID:r1Ug8XfQo

『さくら&ちえり』

35 + 1 + (7+7) = 50


『マト』

18 + 1 + (7+10) = 36
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