【モバマス安価】ちひろ「大変ですプロデューサーさん!」

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108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 22:35:56.07 ID:549ggxd90
幸子「最近話題の映画を観に行きましょう!」

P「いいな! アクション映画でスカっとしたい」

幸子「アクションもいいですけど、デートなんですから」

幸子「やっぱりラブストーリーですよ! 感動で涙が出るような」

P(ラブストーリー……あまり見たことない)

幸子「あまり見たことないから嫌だって顔ですね」

P「嫌だとは思ってないけど、ってか何で分かったんだ」

幸子「何となくです。まあ何の映画を観るかはプロデューサーさんが決めるとして」

P「俺が!?」

幸子「楽しみにしてますよ♪」フフ

幸子「で、その後どうしますか? どこかで遊びましょう!」

P「映画を観た後……ショッピングは?」

幸子「おお! いいですね、決まりです!」

幸子「その後は夕食で高級レストランに……!」

P「高級は除いて欲しい……」

ワイワイ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 22:45:47.00 ID:549ggxd90


――翌日――


P(ふぅ、何とか時間通りに来れたな)

P(幸子は……まだ来てない?)キョロキョロ


幸子「プロデューサーさん」

P「!?」


P「い、いたのか幸子。ビックリした」

幸子「まるでお化けを見たような反応ですね、失礼な!」

P「そんなつもりはないって……ん?」

P「なんかオシャレだな。服も見たことないやつだ」

幸子「ふふーん、この日のために買ってあげたんですよ!」

幸子「いつもよりカワイイボクを、今日一日ずっと間近で見られるなんて、幸せ者ですね!」

P(この日のためって、昨日仕事が終わってから買いに行ったのか?)
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 22:55:04.01 ID:549ggxd90
幸子「あ、映画が始まるのってもうそろそろですよね? 行きましょう!」ギュッ

P「そうだな……って何故腕を組むんだ……」

幸子「デートだから当然ですよ。早く早く!」グイグイ

P「まだ余裕あるから急がなくてもいいよ」

P(はしゃいでるな)フフ


↓2 Pが選んだ映画のジャンル
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 22:55:43.05 ID:Hcn+J1nso
ksk
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 22:56:03.49 ID:kc3EVOZVo
サメ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 22:56:03.49 ID:Xe65b3KRO
コメディ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 23:08:03.34 ID:549ggxd90
幸子「あの」

P「はい」

幸子「これってジャンル的にはどういうものなんです?」

P「モンスターパニック。ホラーだよ」

幸子「ホラーですか……ふふ、考えましたねプロデューサーさん」

幸子「ボクを怖がらせて夜眠れなくする作戦ですね? でも残念!」

幸子「こういうの意外と平気なんですよね! ふふふ!」ブルブル

P(震えてる)

幸子「……手を握ってもいいですか」ギュッ

P「いいよ」

――――

幸子「え、ちょっと……そっちに行っちゃダメですよ……!」

幸子「サメがいますからぁ……!」

ザバァァァ

男『うわあああああ!!』

幸子「ひぃっ……!?」

女『頑張って! 手を伸ばして! さあ!』

幸子「まだ助かります、頑張って……!」ドキドキ

P(かなり入り込んでるな)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 23:11:21.96 ID:Hcn+J1ns0
サメ映画で真面目にモンスターパニックしてる……?
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 23:14:31.72 ID:EbRAzrOBo
サメ映画が100%ギャグであるかのような認識はNG
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 23:17:59.20 ID:Mu5vGccko
ちょっと水のあるところならどこでも出てきたりどんなに食べても食欲が落ちなかったり
銃が効かないけどチェーンソーは特効だったりモーター音に反応してるのに船より落ちた人を優先したり
頭が二つあったり蛸と融合してたり竜巻に乗って大群で襲い掛かったり
登場人物が分けの分からない行動したりするだけじゃないか
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 23:24:42.71 ID:549ggxd90

――――

幸子「はぁ……」

P「どうだった?」

幸子「ドキドキハラハラしました。サメが夢に出てきそうです」

幸子「でも楽しかったですよ! 最後はとんでもない展開で、ちょっと笑っちゃいましたけど」

P「ふふ、そうだな。まあサメ映画らしいと言えばらしいけど」

幸子「そうなんですか?」

P「色んなサメ作品が出てるんだよ。あまり説明するとややこしいけど」

P「買い物行こうか」

幸子「はい」

幸子(ちょっと気になりますね。調べてみようかな)

――――

P「人が多いなぁ、当然だけど。離れないようにな」

幸子「手を繋いでるから平気ですよ」フフ

P「俺も放さないようにするから」

幸子「はい! ……あっ」

P「?」


↓2 幸子の目にとまった店
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 23:26:16.59 ID:Hcn+J1nso
ksk
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 23:26:29.66 ID:GbCLt6IJ0
ラーメン屋
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 23:39:14.52 ID:549ggxd90
幸子「プロデューサーさん、あのラーメン屋って有名なとこですよね」

幸子「アイドルの間でもちょっとした話題になってます」

P「ああ、ニュースでも取り上げられてたな」

P「俺も食べたことあるけど、麺もスープも、チャーシューからメンマまで全部美味いんだよな」

P「卵も半熟とろとろでさ」

幸子「……ゴクリ」

P「昼食、あそこで食べていくか」

幸子「はいっ!」

――――

店員「お待たせしました、チャーシュー麺です」コトッ

P「うわ、チャーシューが多くて麺が見えない。しかも一枚一枚が分厚い」

幸子「すごいですね。食べられるんですか?」

P「もちろん」ドヤ

店員「こちら豚骨ラーメンです」コトッ

幸子「ありがとうございます! 美味しそうですねぇ」ワクワク

P「食べようか! いただきます」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 23:43:04.55 ID:8N16AEcL0
飯テロじゃねーか!
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 23:51:18.64 ID:549ggxd90
幸子「いただきます! あむっ」ズルズル

幸子「んー! おいひい!」モグモグ

P「幸子は豚骨が好きなのか?」

幸子「好きですけど、特別これに限る! とかではないですよ」

幸子「はー、スープも美味しいです……」

P「幸せそうだな」フフ

幸子「……プロデューサーさん、チャーシュー一口もらえませんか」

P「え?」

幸子「ボクのより肉厚ですし、食べてみたいなぁって」

幸子「お願いします!」

P「まあいいけど。一口と言わず全部あげるよ」

幸子「さすがにそんなに食べれないですよ! 一口だけでいいんです」

P「そうか……じゃあ、はい」スッ

幸子「……」

P「どうした?」

幸子(あーんして欲しかったんですけど、ラーメンじゃ厳しいですよね)
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:01:56.52 ID:GEwmC4eO0
幸子「ありがとうございます! はむっ」

幸子「はふはふっ……んぅー! ジューシーですねぇ!」

P「だよなぁ、スープと合わせて飲むとまた美味いんだよ」

幸子「もらっただけでは悪いので、メンマあげます」ヒョイッ

P「あ、ありがとう」パクッ

P(そんなに『おお!』とはならないけど……でも美味い)モグモグ

――――

P「あー美味かった!」

幸子「また行きたいですねぇ。これでみんなに良いお土産話ができました!」

P「土産話になるくらい話題なんだな」

幸子「ええ。みんなアイドルですから、体型を気にしたり、女の子だけで入ったりするのが恥ずかしくて」

幸子「なかなか入れないんですよね」

幸子「特にこういうラーメン感を全面に押し出してる看板のところは、厳しいです」

P「なるほどな……ラーメン店っぽくないオシャレな店とかだと、女性人気あるもんな」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 00:03:10.63 ID:gr6chv77o
あいどるだからなかなか入れないとは面妖な
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:09:39.62 ID:GEwmC4eO0
幸子「まあプロデューサーさんがいれば、みんなも入りやすく…」

幸子(はっ! 危ない危ない、こんなことを言ってしまってはダメです!)

P「俺がどうしたって?」

幸子「何でもないです、あははは……それより買い物を続けましょう!」

P「?」


――2時間後――


P「ふー、結構歩いたな」

幸子「ふふーん、だらしないですねプロデューサーさん!」

幸子「ボクは日頃レッスンをしているので、まだまだ元気ですよ!」

P「見れば分かるよ……凄いな幸子は」

幸子(まあ、せっかくのプロデューサーさんとのデートだからっていうのもありますけど)

幸子「あ! プロデューサーさん、次はあそこに入りましょう!」スタスタ

P(本当に元気だ……)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:22:29.36 ID:GEwmC4eO0

P「アクセサリーショップか」

幸子「お気に入りの店です! カワイイボクにピッタリのものが売ってるんですよ」

P「確かに、幸子に似合いそうなものが沢山あるな」

P「例えばこのネックレスとか」キラッ

幸子「それいいですよね……でもちょっと高くて買えないんですよね……」

P「プレゼントしようか?」

幸子「えっ」

P「これをつけた幸子を見てみたいし」

幸子「い……いいんですか?」

P「遠慮してるなら別に…」

幸子「ちょっ!? そんなことないです! すごく嬉しいです!」

幸子「ありがとうございます!」ニコッ

P「はは……喜びすぎだろ。すみません」

店員「はい」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:31:28.60 ID:GEwmC4eO0

――――

P「もう夕方か」

幸子「あっという間でしたね。きっと楽しかったせいです」

幸子「楽しい時間は短く感じるのって、何ででしょうね」

P「不思議だよな」

幸子「全くです。どうせなら……痛っ」ピタッ

P「どうした?」

幸子「な、何でもないです……ちょっと躓いてしまって」

P「……!」

P「靴を脱いで足を見せてくれ」

幸子「大丈夫ですってば」

P「幸子」

幸子「……」スッ

P「……靴擦れか。この靴新品だよな?」

幸子「はい……」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:40:22.77 ID:GEwmC4eO0
P「ごめん。一緒にいたのに気づいてやれなかった」

幸子「あ、謝らないでください! ボクの演技力の賜物ですから!」

P「痛いなら痛いと言ってくれればよかったのに……」

幸子「そんなこと……言えないですよ」

幸子「プロデューサーさんとのデート、楽しみにしてたんですから」

幸子「言っちゃったら、デートが台無しじゃないですか」

P「……」

スッ

幸子「背中を向けて何してるんです?」

P「おんぶする」

幸子「!」

P「させてくれ。これ以上歩かせられない」

P「タクシーも通りそうにないし、幸子の家までもうすぐだから」

幸子「……分かりました」スッ

ギュッ

P「よっと」

幸子「な、なんか恥ずかしいですね」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:48:59.03 ID:GEwmC4eO0
P「じゃあお姫様抱っこするか?」

幸子「!!」

幸子「は、はい……してください」

P「……言っておいてなんだけど、俺も恥ずかしい。ごめん」スタスタ

幸子「そ、そうですか……」

幸子「……」

幸子(プロデューサーさんの背中、広くて大きいですね)ドキドキ

P「幸子」

幸子「は、はい」

P「今日のデート、俺も本当に楽しかったよ」

P「また遊ぼうな」

幸子「……はい」ニコッ

幸子(やっぱり子供にしか見られてないんですかね)

幸子(でも、いつかきっと……)ギュッ

P「幸子、首が締まってる……」

幸子「……」ウットリ

P「幸子? ちょっと!!」


第四話 おわり
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:55:04.92 ID:GEwmC4eO0

――――

幸子「……」ニコニコ

ちひろ「幸子ちゃん、一昨日とは打って変わってご機嫌ですね」

ちひろ「聞いた話によると、プロデューサーさんとデートしたとか」

P「はい、楽しかったですよ」

ちひろ「私もお願いする時、デートしてくださいって言えばよかったなぁ」

P「ええ……俺からどんだけ搾取する気ですか」

ちひろ「私はそんなにがめつい女じゃないです!!」

幸子「プロデューサーさん」

P「!」

幸子「ちょっとこっちに来てください」

P「何だ?」スタスタ

ちひろ「全くもう」プンプン
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:58:43.92 ID:GEwmC4eO0
幸子「昨日は楽しかったです。ありがとうございました」

P「喜んでもらえて何よりだよ」

幸子「で、最後のお願いなんですけど」

P「話が変わるの早いな。どんなお願いだ?」


↓2 幸子のお願い
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 01:05:25.01 ID:2jmLMkJDO
誓いのキスを
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 01:05:29.43 ID:gr6chv77o
Pの実家に遊びに行く
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 01:09:22.51 ID:GEwmC4eO0
ここまでにします
サメ映画にわかですがディープブルーとシャークネードが好きです
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 01:23:37.52 ID:cxaeNXJLO
おつ
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 09:43:46.00 ID:ecBAuBN70
大人状態で実家に遊びに行ってれば、Pを人生の墓場に引きずり込めたのに(大人組的発想)
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 23:09:47.37 ID:GEwmC4eO0
幸子「プロデューサーさんの実家に遊びに行きたいです」

P「俺の実家? 何でまた」

幸子「プロデューサーさんの生まれた所がどんな場所か知りたいんですよ」

P「知っても良いことないぞ。田舎で何もないし」

幸子「行くことに意味があるんです! 次に2人の休みが重なる日に行きましょう」

幸子「これは決定ですからね」

P「いいけど、ガッカリするなよ?」

幸子「しませんよ」

幸子(まあ、とか何とか言ってご両親に会うのが目的なんですけどね)

幸子(きっと子供にしか見られないでしょうけど、今から良い印象を持ってもらえれば)

幸子(数年後のためになります。そう、ボクが結婚できる歳になったら!)フフフ

P(めっちゃ笑顔だな。そんなに楽しみなのか)
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 23:19:43.55 ID:GEwmC4eO0


――2人の休日――


幸子「結構電車乗り継ぐんですね」

P「退屈だろ?」

幸子「そんなことないですよ。色んな景色が見れますし」

幸子「まるで旅行してるみたいで楽しいです」

P「そうか……俺は何度も往復してるから、この景色に慣れちゃったな」

P「みかん食べる?」

幸子「もらいます! あーん」

P「……?」

幸子「固まってないで食べさせてください」

P「ああ、そういうことか。ほい」スッ

幸子(他にどういうことがあるんですか)パクッ モグモグ

『次は○○駅、○○駅です』

幸子「あ、そろそろ着きますね」

P「もう1回乗り継げば到着するから」

幸子「了解です!」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 23:36:49.41 ID:GEwmC4eO0

――――

幸子「わぁ……山がたくさんありますね」

P「これでも開発が進んでるんだけどな。俺が東京に初めてやって来た時はもっと…」

???「Pちゃん! こっちこっち!」

P「あ」

幸子「綺麗な女の人……知り合いですか?」

P「知り合いっていうか、俺の母親だよ」

幸子「!!」

P母「よく来たねぇ。この子が電話で言ってたアイドルさん? めんこい子だね」

P「輿水幸子って名前だよ。知らない?」

P母「ごめんね、私そういうのに疎くて」

幸子「いえいえ! ボ……私がもっと有名になっていないのが悪いんです!」

P(私!?)

幸子「輿水幸子と言います。よろしくお願いいたします」ペコリ

P母「こちらこそよろしくね」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 23:46:53.54 ID:GEwmC4eO0

――車内――

P母「へぇーそうなの。まだ14歳なのに、すごいねぇ」

幸子「そんなことないです。私より歳が下の子もアイドルとしてお仕事をしてますから」

幸子「学業との両立は大変ですけど、とても楽しくてやりがいを感じてます」ニコッ

P母「まあ素敵な笑顔! 私も幸子ちゃんのファンになろうかしら」

幸子「わぁ! 嬉しいです!」

P(誰だこれ)

P母「ねえPちゃん、紙と書くものあるかしら? サインもらいたいんだけど」

P「今運転中だから帰ってからにして。あとちゃん付けするのやめてくれ……もう大人なんだから」

P母「いいじゃない別に。私からしたらずっと子供なんだから」

P母「ねえ幸子ちゃん?」

幸子「はいお母様!」

P(お母様!?)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 23:58:52.42 ID:GEwmC4eO0

――Pの実家――

P母「じゃあ私、畑仕事があるから」

P母「何もないところだけど、ゆっくりしていってね幸子ちゃん」

幸子「はい! ありごとうございます!」

スタスタ

P「幸子」

幸子「何ですか?」

P「なんか態度がいつもと違うような気がするんだけど」

幸子「そりゃあプロデューサーさんのご両親ですからねぇ」

幸子「プロデューサーさんが見つけたアイドルとして、きっちりしたところを見せないと」

P「ありのままで良かったと思うけどな……」

幸子「ところで、ボクプロデューサーさんの部屋が見たいんですけど」

P「見てどうするんだ。子供の時に使ってた机とかしかないけど」

幸子「いいじゃないですか、お願いします」

P「分かったよ……ついて来て」スタスタ

幸子「お邪魔します!」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:17:07.37 ID:qhKiR+RP0

幸子「へー、ここが……」

P「この机で勉強したり、オモチャ箱のオモチャで遊んだり」

P「まあ大半は外で遊んでたんだけど」

幸子「ここら辺だと遊ぶ場所たくさんありそうですね」

幸子「アルバムとかないんですか?」

P「卒業アルバムは東京の家に持ってったからなぁ」

P「でも生まれた時の写真とか、学校に入学とか節目の時に撮った写真なら」

P「母さんが持ってるかもしれないな」

幸子「見たいです! っていうか」

幸子「プロデューサーさん、お母様のこと母さんって呼ぶんですね」

P「うん。っていうかお前は、何でお母様って…」

幸子「あ、これ何です?」

P「話を逸らすな!」


P母「Pちゃーん! お父さんが幸子ちゃんに挨拶したいって!」

幸子「!」

幸子(プロデューサーさんのお父様……何としても気に入ってもらわないと)

P「仕事終わってからでいいのに。居間に行くか」

幸子「はい」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:31:54.79 ID:qhKiR+RP0

――――

P父「へー、めんこい子だなぁ」

幸子「輿水幸子と言います、よろしくお願いいたします」ペコリ

P父「ご丁寧にどうも。Pの父です」ペコリ

P父「で、何でこの子と一緒に、この時期に家に帰ってきたんだ?」

P父「まさかこの子と結婚するってんじゃ……」

幸子「!!」

P「幸子に失礼だって。まだ14だし」

P「ここには遊びに来ただけだよ」

P父「ははは、冗談だよ。ごめんな幸子ちゃん」

幸子「いえそんな」

P母「でも、幸子ちゃんのような子が嫁に来てくれたら」

P母「私も可愛がっちゃうわ」

P「母さん……」

幸子(これは……チャンス?)

幸子(グイグイいけば掴めるかもしれない。いや)

幸子(謙虚に行くべきでしょうか……うーん……)


1、グイグイいく

2、謙虚にいく


↓2
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 00:33:45.34 ID:p+bXM3BwO
kskst
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 00:33:58.67 ID:NSQKN1Ap0
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:52:57.02 ID:qhKiR+RP0
幸子「そ、そんな……結婚なんて考える歳じゃないですし」

幸子「私みたいな子、プロデューサーさんとつり合わないですよ」アハハ…

幸子「プロデューサーさんはとても優しくて、カッコよくて、頼りになる素敵な男性なので」

P父「こいつがかぁ? お世辞にもほどがあるだろ」

P(おい父親。と言いたいけど、確かに俺もそう思う)

P母「でも2人が並んでるところ見ると、お似合いだと思うんだけどねぇ」

幸子「本当ですか? そう言ってもらえると嬉しいです」ニコッ

P「もうこの話はいいから、2人共仕事に戻ったら?」

P父「そうはいかねえぞ。お前が帰ってくるたび言ってんだろ」

P父「早く良い嫁さん見つけて親を安心させろって」

P「俺が40越えてるならまだしも……」

P母「今付き合ってる女の子はいるの?」

幸子「」ピクッ

P「……」

幸子「……」ドキドキ

P「いないけどさ」

幸子(よ、よかった……)ホッ
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 01:04:42.47 ID:qhKiR+RP0
P父「地元で付き合ってた子いたろ。あの子はどうしたんだ」

P「お互いに離れた場所だったし、なかなか会えないからって別れたよ」

P「てかそれ3年くらい前の話だから」

P母「何でもいいけど、3年後くらいには良い報告してね」

P「分かってる。心配しすぎだって」

幸子(え)

――――

P「ごめんな幸子。説教に付き合わせちゃったな」

幸子「いえ……」

幸子「あの、プロデューサーさん」

P「ん?」

幸子「さっきお母様が、3年後くらいには良い報告してねって仰った時」

幸子「分かってるって返事しましたけど」

幸子「……当てはあるんですか?」

P「当て?」

幸子「返事をしたっていうことは、結婚したいと思う女性がいるってことですよね?」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 01:24:39.87 ID:qhKiR+RP0
幸子「今年に付き合って、それから3年したら…」

P「あれはその場凌ぎだよ」

幸子「え?」

P「ああでも言わないと話が長引いちゃうからさ」

P「まあ俺だってそういうことは考えてるし、なるべく早く親を安心させたいって思ってるから」

P「目標として設定はするつもりだけど」

幸子「3年後に、ですか?」

P「うん」

幸子(その頃ボクは17歳……結婚できる年齢ではありますけど)

幸子(そしたらアイドルは当然やめなきゃいけないですよね。ちょっと早いような……)

P「何か食べに行くか?」

幸子「!」

P「甘いものでもさ。ここにいたってすることないし」


1、甘い者を食べに行く

2、P実家付近を散歩する

3、自由安価


↓2
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 01:33:19.26 ID:Ol0lNgDL0
2
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 01:40:14.88 ID:kLmbUnuJO
2
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 01:43:51.97 ID:qhKiR+RP0
ここまでにします
できれば21時くらいに始めます
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 10:17:00.48 ID:0MgPUXfPO
かわいい
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 17:49:42.64 ID:uLr0itmp0
お願いで婚姻届キープやないアタリは若いな…
きっとPの意志で出して欲しいんやろなぁ。
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 21:22:38.15 ID:qhKiR+RP0
幸子「せっかく来たんですしここら辺を散歩したいです」

P「散歩か? まあいいけど」

――――

幸子「ふー、穏やかです。マイナスイオンもたっぷりですね」

P「東京だと人や建物ばかりだもんな」

P「お……あそこの空き地、よく友達と集まって遊んだんだよ」

P「野球とかサッカーとかしたなぁ」

幸子「やっぱりアウトドアなんですね」

P「いや、どちらかというと家でゲームしてる方が楽しかったんだけどな」

P「親が外で遊べとうるさくて。あとは山の中に入って野イチゴ探して食べたり」

幸子「ワイルドですね……」

P「秘密基地も作ったりしたよ。今残ってるか分からないけど」

幸子「男の子って好きですよね。ボクも小学校の時に」

幸子「クラスの男の子が秘密基地の話してるの聞いてましたよ」

P「ロマンがあるからな。マンガやお菓子持ち込んだりして……」

幸子(ふふ、目がキラキラしてますね)
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 21:35:06.96 ID:qhKiR+RP0
幸子「……」

幸子「……プロデューサーさん」

P「ん?」

幸子「えっと、相談したいことがあるんですけど」

P「珍しいな」

幸子「ボク、これからもカワイイアイドルとして仕事を頑張るつもりなんですけど」

幸子「17歳でやめようかなと思ってるんです」

P「えっ……ど、どうして?」

幸子「理由は伏せさせてください。これについてプロデューサーさんはどう思いますか?」

P「どう思うって、理由が分からないんじゃ……」

P「できれば幸子にはアイドルを続けて欲しいよ。これからもっともっと輝いていけると確信してるから」

幸子「……」

P「決定なのか?」

幸子「いえ、まだ迷ってるんです。そもそも」

幸子「アイドルをやめる場合の理由も、成し遂げられるか分からないので」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 21:50:31.12 ID:qhKiR+RP0
P「つまり、幸子の夢か」

幸子「そうですね。ボクの夢です」

幸子(そしてある種女の子の夢でもあります。なんかアイドルみたいですね)

P「そうか……じゃあ引き止めないよ。その夢に向かって突き進んで欲しい」

P「……なあ幸子」

幸子「?」

P「もしその夢を叶えたとして、アイドルに復帰することはできないか?」

P「一時的に休養すると世間で言っておいて…」

幸子「それは無理ですね」

P「……幸子は、アイドルを続けたいと思わないのか」

幸子「え」

P「いや、ごめん。アイドルをやめると決断するほど追いかけたい夢なんだよな」

P「今のは忘れてくれ……余計なことを言った」

幸子「……」

幸子(そりゃあボクだって、アイドルはずっと続けたいと思ってますよ)

幸子(でもプロデューサーさんが……プロデューサーさんが結婚を3年後に設定するなんて言わなければ……)

幸子(あっ)ピーン
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 22:12:55.52 ID:qhKiR+RP0
幸子(待ってください!? 結婚とまではいかなくても)

幸子(婚約をするというのはどうでしょう!! 何が何でも結婚しますという意思表示をしておけば)

幸子(ご両親に安心してもらえると思いますし、ボクも20歳ちょっとくらいまで……は、欲張りすぎでしょうか)

幸子(ともかく17歳より長い時間アイドルを続けられるかもしれません!)

幸子(フィアンセ……そう、フィアンセですよ! 良い響きですねぇ!)

P「さて、そろそろ家に戻るか」

幸子「プロデューサーさん」

P「?」


幸子「3年後までには、必ず成し遂げてみせますからね」ニコッ

P「!?」ゾクッ


P(な、何だ……! 笑顔なのに威圧感が……まるで蛇に睨まれているような……!)

幸子「でも道は険しいですねぇ。ライバルがそこそこいるので」

幸子「まあカワイイボクなら軽ーく蹴散らしちゃいますけどね! ふふーん!」

P「そ、そうか……頑張れ」

幸子「はいっ!」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 22:24:54.65 ID:qhKiR+RP0


――翌日――


P母「もう帰っちゃうの」

P父「あと2、3日くらい居りゃいいのに」

P「無茶な。俺も幸子も仕事や学校があるんだから」

幸子「短い間でしたけど、お話できてよかったです!」

P母「また来てね? 歓迎するから」

P父「アイドル頑張れ! うちの家族はみんな幸子ちゃんのファンだ!」

幸子「ありがとうございます!」

P「はは……」

――――

P「騒がしい家族だったろ?」

幸子「というより賑やかでしたね。いずれはボクもあの中に入るんですね」

P「え?」

幸子「あ、見てくださいプロデューサーさん。綺麗な景色です」

P「幸子、今のはどういう…」

幸子「みかん食べますか?」

P「……うん」


おわり
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 22:36:26.49 ID:qhKiR+RP0

――――

P「んー……」

ちひろ「プロデューサーさん、難しい顔してますけどどうしたんですか?」

P「あ、すみません。気にしないでください」

ちひろ「気になりますよ。悩み事ですか」

P「はい……幸子のことなんですけど」

ちひろ「幸子ちゃんに何かあったんですか?」

P「気づきませんか。様子が変なんです」

ちひろ「様子が……?」


↓2 幸子に何が起きたか
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 22:39:19.23 ID:bfkgw7bno
ksk
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 22:40:11.17 ID:mOjMjlR8o
留美さん達と結婚情報誌を読むようになった
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 22:40:12.26 ID:NSQKN1Ap0
頭からきのこがはえた
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 23:06:21.78 ID:qhKiR+RP0
P「留美さん達と結婚情報誌を読むようになったんですよ」

P「最初は大人の女性に感化されて、真似してるのかなと微笑ましく思ってたんですけど」

P「話しかけたら真剣な顔をしてて、俺の声も届いてないみたいなんです」

ちひろ「結婚情報誌ですか……」

P「そういう仕事を意識してるんでしょうか」

P「前にLove YellでWith Loveという曲をやりましたけど、仲間に入りたいとか」

ちひろ「可能性はありますね。曲じゃないにしても、ウエディングドレスを着ることに憧れてるとか」

ちひろ「あとは……」

P「あとは?」

ちひろ(結婚を考えている、ですね。まだ中学生ですからその線はないと思いますけど)

ちひろ「いえ、何でも。こうやって考えていても正解は出ませんし」

ちひろ「直接聞いてみては?」

P「やっぱりそうですよね……はい、行ってきます」スッ

スタスタ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 23:35:32.14 ID:qhKiR+RP0

――――

早苗「ねえ、私たちって虚しくない?」

瑞樹「何で?」

早苗「こういう結婚関連の雑誌ばっか読んで何になるんだって話じゃない」

早苗「それより相手を探した方がずっと有意義だと思うわ」

留美「それはそれ、これはこれ。相手を探す時はそれに専念して」

留美「そうでない時はこうして雑誌を読んで、素敵な未来を想像するのも良いと思うわ」

瑞樹「良いこと言うわね留美ちゃん! あ、見てみて! このドレス可愛い!」

早苗(留美ちゃんはまあまだ余裕があるとして、私と瑞樹ちゃんは想像してる場合じゃないような)

早苗(……いや……考えてみればまだ28よね? うん、ものは考えようよ)

早苗(アイドルとして仕事も頑張ってるんだから、そのうち相手は見つかる。うん)

早苗「どれどれ? わー本当ー!」

留美(とは言え没頭するのも、端から見たら悲しく見られると思うけど……)

幸子「……」ジー

留美(ここにも没頭してる子が1人ね)
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 23:42:59.66 ID:qhKiR+RP0
幸子(はぁ……いいですねぇウエディングドレス)

幸子(こんなの着てバージンロードを歩いてみたい。そしてその先にいるプロデューサーさんの元へ行き)

幸子(神父さんの言葉の後に、プロデューサーさんがボクのベールを持ち上げ……)

幸子(誓いのキスを! えへへへ)ニヤニヤ

留美「幸子ちゃん?」

幸子「はいっ!? なな、何ですか!?」ビクッ

留美「ごめんなさい、やけに真剣だったから」

留美「それを読んでる理由、やっぱり教えてくれないの?」

幸子「い、言ったじゃないですか! ボクにも将来結婚する時がきますから!」

幸子「それに備えて知識を入れておくんですよ!」

幸子(嘘は言ってませんよね?)

留美「そう、まあいいけれど……」


P「幸子!」スタスタ

幸子「プロデューサーさん!?」アタフタ

留美(この慌てようは……)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 23:52:06.39 ID:qhKiR+RP0
今日はここまでにします
また明日始めます
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 00:12:13.40 ID:18f3714OO
おつ
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 21:05:24.43 ID:rCrqI8n+0
すみません、今日はできそうにないので
開始は明日になります
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 21:28:39.39 ID:X8No4OEc0
早苗「あ、プロデューサー」

瑞樹「どうしたのそんなに慌てて」

P「別に慌ててはいないですよ」

P(やっぱりこの輪の中にいたか)

留美「大事な話?」

P「大事……といえば大事かもしれないですね」

幸子「な、何ですか?」

P「えっとな」

留美・早苗・瑞樹「……」ジー

P(この注目された状況だと話しにくいな)

P「幸子、最近大人に紛れて結婚情報誌を読んでるよな?」

P「どうしてかなと思って」

幸子「……」

留美(偶然。私も知りたかったことだわ)

早苗「幸子ちゃんが言うには、大人になったらいずれ結婚する時が来るから」

早苗「それに備えて知識を入れておきたいらしいわよ」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 21:35:55.45 ID:X8No4OEc0
瑞樹「そう、建前はね」

早苗「え?」

瑞樹「私の勘だけど、幸子ちゃんは嘘をついてるわ」

瑞樹「本当の理由があるはずよ」

早苗「そうなの幸子ちゃん?」

幸子「う……」

P「言えないようなことなのか? なら言わなくてもいいけど」

幸子(ど、どうしましょう)

幸子(プロデューサーさんに本当のことを言った方がいいんでしょうか)

幸子(他の人がいるこの状況で)


↓2 どうするか
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 21:38:59.25 ID:pKtp2Sv+0
「妻として一番大事なことは何?」
プロデューサーにそう聞いてみる
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 21:56:26.87 ID:vdZuspKO0
赤面して逃げる
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 22:07:13.48 ID:X8No4OEc0
幸子(そ、そうですよ。ボクは誓ったんです)

幸子(プロデューサーさんと婚約をするって)

幸子(だからその意思を今から伝えて、宣戦布告を……)

幸子「あ……あの……」

P「?」

幸子「えと、ですね……ぼぼ、ボクは……ぷろ……プロデューサーさんと……」カァァ

P「俺と?」

幸子「こ……こっ……」


幸子「やっぱり無理です!!」スタタタッ

P「幸子!?」


P「何で逃げるんだよ……俺、何か悪いことしたかな……」

早苗「顔を真っ赤にするくらい言いづらいことだったんじゃないの?」

瑞樹「女の子には色々あるのよ」

留美「……」

P「ちょっと追いかけます!」スタタタッ
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 22:32:41.51 ID:X8No4OEc0
留美「……」

早苗「ねえ、幸子ちゃんの今の反応さ」

瑞樹「やっぱり気づいた?」

早苗「もしかしてプロデューサーのことを好きなのかな」

留美「ほぼ間違いないと思う。あれは恋をしてる女の子の目だったから」

早苗「ということは……なるほど、繋がったわ」

早苗「幸子ちゃんはプロデューサーと恋愛関係を築きたいと思っている」

早苗「そしてやがて結婚を……と考えて、私たちに紛れてこれを読んでたってことね」スッ

瑞樹「いいわね、若いわ……」

留美「……そうね」

留美「でも幸子ちゃんは若すぎる。どう頑張っても法律という絶対に越えられない壁があるのよ」

早苗「え……急にどうしたの留美ちゃん」

瑞樹「知ってるでしょ? 留美ちゃんはプロデューサーのことを……」ヒソヒソ

早苗「もちろん知ってるけど、幸子ちゃんは14歳なのよ」ヒソヒソ

留美「恋に年齢は関係ないわ」

早苗・瑞樹(聞こえてた)
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 22:52:09.09 ID:X8No4OEc0
留美「そう、関係ないの。私はこれからプロデューサー君にアピールして」

留美「幸子ちゃん、あなたに勝ってみせるわ。勝負よ」

スタスタ

早苗「独り言を言いながら行っちゃった」

瑞樹「留美ちゃんのプロデューサー熱もなかなかのものね」

瑞樹「羨ましいわ、それくらい人を好きになれるって」

早苗「でもそんなに良い男かしら? そりゃ仕事にも熱心だし」

早苗「性格も悪くはないし、顔もそこそこ……良いわね……」

瑞樹「収入も安定してる……」

早苗(性格や価値観が合うかも大事だけど)

瑞樹(普段私たちと接してくれてるから理解力もあると思う)

早苗(あれ?)


早苗・瑞樹(もしかしてプロデューサー、優良物件?)
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 23:00:14.35 ID:X8No4OEc0

――――

P「幸子、逃げることないだろ?」

幸子「……」

P「分かった、もう追求はしないから安心してくれ」

幸子「……」

幸子「いいですよ。理由教えます」

P「えっ」

幸子(今なら誰もいませんし、この思いを伝えるチャンスです)

幸子(頑張るんですよ幸子! 勇気を出して!)

幸子「あ、あの……ボク、プロデューサーさんのことが……」

幸子「す……す……」


留美「こんなところにいたの」

幸子・P「!?」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 23:10:39.59 ID:X8No4OEc0
幸子(留美さん! プロデューサーさんを追いかけて来たんですか)

P「えっと……何でしょうか。幸子か俺に用が?」

留美「……そうね」


留美「プロデューサー君にあるわ。用事が」ギュッ

幸子・P「!!」


幸子(な、何をして……!)

P「これは……どういう……」

留美「腕に抱きついてるの」

P「それは分かってますよ! どうして抱きつくんですか!」

留美「誘惑よ」

P「誘惑?」

幸子「……」

幸子(そういうことですか。留美さんもプロデューサーさんを狙う1人)

幸子(そしてボクに勝負を挑んでるんですね!?)

留美(察したみたいね)フフ
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 23:17:53.47 ID:X8No4OEc0
留美「こうした方がお願いを聞き入れてもらいやすかなと思ったの」

留美「もしよければなんだけど、今から仕事の休憩にケーキを食べに行かない?」

P「ケーキ、ですか」

留美「ええ。駅前に新しいお店が出来たのよ」ニコッ

P「!」ドキッ

P(仕事してるイメージの強い留美さんが、こんな可愛らしいことを言うなんて)

P(この笑顔も、すごく……)

幸子(ま、マズいです! 留美さんに魅了されてます!)

幸子(どうしましょう……何とかしないと……!)


↓2 幸子のとった行動
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 23:19:37.36 ID:73beMHeoO
ボクも気になってたんですよあのお店!ご一緒させてください!
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 23:20:42.20 ID:37rjur+Vo
>>180 + 自分も腕に捕まる
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 23:28:55.97 ID:X8No4OEc0
留美「お願い」ギュー

P「は、はい……いいですけど……」


幸子「プロデューサーさんっ」ギュッ

P「!」


幸子「ボクも気になってたんですよあのお店!」

幸子「ぜひご一緒させてください!」ニコッ

留美「……」

P「そうなのか。留美さん、いいでしょうか?」

留美「ええ、もちろん」ニコッ

留美「じゃあ行きましょうか」スッ

幸子「はい」スッ

P(一斉に腕から離れた!? 何なんだ一体)

留美(この勝負)

幸子(絶対に勝ってみせる)


早苗「……出遅れちゃった」

瑞樹「まあそのうちチャンスはあるわ。行きましょう」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 23:30:58.47 ID:X8No4OEc0
第六話 おわり
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 23:39:50.87 ID:X8No4OEc0

――――

幸子「ここのケーキ美味しいですねぇ!」ニコニコ

留美「本当にね」ニコニコ

P「……」

P(おかしい。さっきから2人共笑顔なのに笑ってない気がする)

P(気が張り詰めてるというか……)

幸子「プロデューサーさん、そのチョコレートケーキ美味しそうですね」

幸子「ボクのモンブランと一口交換しませんか?」

P「ああ、いいよ」

幸子「ありがとうございます! じゃ、どうぞ」スッ

P「?」

幸子「食べさせあいっこしましょうよ!」

P「ええ……恥ずかしいな」

幸子「ちょっとくらいいいじゃないですk、さあ」

P「仕方ないな……」パクッ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/09(土) 23:45:53.47 ID:X8No4OEc0
幸子「美味しいですか?」

P「うん」モグモグ

幸子「次はプロデューサーさんの番ですよ! あーん」

P「……」スッ

パクッ

幸子「美味しいです!」モグモグ

幸子(ふふーん、どうですか留美さん?)

幸子(これはボクとプロデューサーさんの関係だからできることですよ!)

留美「……」

留美「あら、プロデューサー君。口にケーキがついてるわ」

P「え?」

留美「待って、拭いてあげる」フキフキ

幸子・P「!!」

P「す、すみません……」

留美「いいのよ」

幸子(な、なるほど。なかなかやりますね)
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:00:42.55 ID:vpLwzf/Q0
幸子(でもボクの方が…)

留美「幸子ちゃん、あなたも」フキフキ

幸子「へ?」

留美「とれたわ。ケーキがついてた」

幸子「あ、ありがとうございます」

幸子(あれ? なんか優しいですね)

P「やっぱり幸子は子供だな」フフ

幸子「!!」

幸子(違う! これは自分を上げつつ相手を下げる巧妙なテクニック!)

幸子(まずプロデューサーさんの口を拭くことで気遣いのできる女性を演出し)

幸子(次にボクの口を拭くことでその効果は膨らみ、さらにボクを子供っぽく見せることもできる!)

幸子(うぅ……やりますね留美さん、さすが大人の女性です……)

留美「プロデューサー君、あなたも人のこと言えないわよ」

P「そうですよね、すみません……」

留美「……でも」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:14:48.39 ID:vpLwzf/Q0
留美「そういう隙があるのは可愛くていいと思うわ」クスッ

P「褒め言葉ですかそれ……」

留美「ええ」

幸子(ちょっと! 良い雰囲気じゃないですか!)

幸子(強烈なカウンターを喰らった後に畳み掛けられた気分です……)

幸子(ボクに勝目はあるんでしょうか)

留美「!」

留美「……ごめんなさい。ちょっとお手洗いに」スッ

P「はい」

幸子(来た! これはチャンスですよ!)

留美(生理現象は避けられないものね……)

スタスタ

P「……」

幸子「……」


↓2 幸子のとった行動
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 00:15:08.27 ID:+Jj+hTeCo
ksk
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 00:21:55.90 ID:ETfgH3gv0
ネクタイが緩んでいたので直す
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:36:06.37 ID:vpLwzf/Q0
幸子「あ、プロデューサーさん」

P「ん?」

幸子「ネクタイが緩んでますよ。直してあげますね」グイッ

P「唐突すぎる」

幸子「ごめんなさい、すぐですから」クスッ

P「!」ドキッ

P(あ、あれ? 何で今俺……)

幸子「はいっ、できました」

P「……ありがとう」

幸子(ちょっと強引すぎたでしょうか)

幸子(でもプロデューサーさん、今のでボクとの結婚生活を意識してしまったかもしれませんねぇ)

――――

留美「美味しかった。また行きたいわね」

P「そうですね」

留美「今度は2人きりで」ヒソヒソ

P「えっ」

留美「ふふ」

幸子(何ですか!? 今どんな言葉を耳打ちしたんですか!?)
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:53:20.53 ID:vpLwzf/Q0
留美「あ……私、もうそろそろ仕事だわ」

幸子「!」

P「送っていきましょうか?」

留美「ううん、大丈夫よ。ありがとう」

留美「じゃあまたね幸子ちゃん」

幸子「はい」

幸子(これはどういうことでしょう。勝負はお預け?)

留美「あ、そうだわ」

留美「プロデューサー君、今日の夜空いてる?」

P「夜ですか? ええ、一応」

留美「美味しいお酒のあるお店があるんだけど、一緒にどうかしら」

幸子「!!」

P「いいですね。他に誰に声をかけますか?」

留美「誰にも声をかけないで。私と君の2人で飲みましょう」

P「2人で……? いいですけど」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 01:00:43.12 ID:vpLwzf/Q0
幸子「!?」

幸子(そ、そんな……)

留美「決まりね。じゃあ7時にプロダクションの前に集まりましょう」

P「はい」

幸子「……」

留美「ごめんね幸子ちゃん、子供は入れない所だから」

幸子「だ、大丈夫ですよ! 仕方ないですから!」

留美「大人になったら一緒に行きましょう」

スタスタ

留美(これも勝負の一環よ。卑怯だなんて思わないでね)

幸子(卑怯なんて思いません。大人と子供の差は承知の上ですから)

幸子(けど……干渉できない以上、ボクは家で祈ってるしかないです)

P「……」

幸子(プロデューサーさんは、そんなに簡単にコロっといったりしませんよね?)
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 01:09:01.57 ID:vpLwzf/Q0
P「どうした幸子? 不安そうに俺を見て」

幸子「い、いえ……」

P「幸子の仕事はもう少し先だな。ちょっと遊んで行くか?」

幸子「……はい」

幸子(クヨクヨしてられません。今のうちに少しでもアピールしておくんです)

幸子(どこに行きましょうか)


1、ゲームセンター

2、ペットショップ

3、自由安価
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 01:10:22.39 ID:vpLwzf/Q0
↓2です
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 01:12:03.35 ID:JeILJBo1O
ksk
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 01:12:50.81 ID:0qUG6fsho
温水プール
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 01:26:25.61 ID:vpLwzf/Q0

――――

幸子「プロデューサーさん行きますよー! カワイイサーブ!」ポーン

P「何だその名前……よっと!」ポーン

幸子「カワイイアタック!」バシンッ

P「うわっ!?」

ザパーン

幸子「ふふーん! ボクの可愛さを受けきれませんでしたか」

P「こんな近距離でアタックするか普通!?」

幸子「確かにちょっとやり過ぎましたね……ごめんなさい」

幸子「ところで、ボクの水着姿どうです?」

P「またか。もう4回目だぞ」

幸子「できるなら無限に聞きたいですね。お願いします、もう一度だけ!」

P「すごく可愛いよ」

幸子「ありがとうございます!」ニコッ
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 01:35:41.76 ID:vpLwzf/Q0
P「全く……」ハハ

幸子「プロデューサーさん、最後にあれに乗りましょう」

P「ウォータースライダーか? いいけど、結構怖いって有名だぞ」

幸子「それは困りましたねぇ。うーん、どうしましょうか」

幸子「あ! そうです、一緒に乗ればいいんですよ!」

P(ほぼ棒読み)

幸子「早速二人乗り用のボート借りて来ますね!」ザバザバ

P「決定か!」

――――

幸子「いよいよボクたちの出番ですね」

P「俺が後ろに乗ればいいのか?」

幸子「はい。後ろでボクを抱きしめててください」

P「それは必要ないんじゃないか……周りの目も厳しいし」

幸子「そうしてもらわないと怖くて乗れないんですよ」

幸子「さあ、後ろがつっかえてますよ! 早く!」

P(じゃあ無理して乗らなくてもいいだろ)

P「分かったよ。いくぞ」

ギュッ

幸子「!」

幸子(こ、これは……いいです! いいですよ!)ドキドキ
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 01:42:35.51 ID:vpLwzf/Q0
P(なんか、こうして肌が触れると……ダメだダメだ。何考えてるんだ俺)

幸子「スタートです!」

P「!?」

幸子「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

P「……!!」

P(確かにこれは、結構……!)

幸子「ちょっ、なんか速くないですか!?」

幸子「想像よりも……! ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

幸子「落ちる落ちる落ちますって!! いやあぁぁぁぁぁぁ!!」

――――

P「なかなか怖かったな」

幸子「はぁ……はぁ……」

P「大丈夫か?」

幸子「は、はい……」

幸子(くっ、可愛い悲鳴を維持できませんでした!)

幸子(こんなんじゃプロデューサーさんに良く思われません……)
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 01:54:19.04 ID:vpLwzf/Q0
P「ふふ……それにしても、さすがだな幸子」

幸子「え?」

P「あの声といい動きといい、いいリアクションだったよ」

P「聞いてるうちに恐怖心がどこか飛んでいった」

幸子「なっ!? 失礼じゃないですか!?」

P「ごめんごめん。でもあんなの反則だよ」アハハ

幸子「うう……」

P「落ち込まなくてもいいだろ。あれも幸子らしさなんだから」

P「そういうところ、俺は好きだぞ」

幸子「え?」

P「さて、そろそろ着替えるか」

幸子「……」

幸子(い、今の……どういう意味?)

幸子(確かに好きって……)
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 02:02:03.08 ID:vpLwzf/Q0


――その夜・幸子の部屋――


P『そういうところ、俺は好きだぞ』

幸子「……」

P『俺は好きだぞ』

幸子「……」ニヤニヤ

P『好きだぞ』

幸子「くぅーー! うふふっ!」ジタバタ

幸子(好きって言ってもらえた。恋愛的な意味での好きじゃないにしても)

幸子(ボクに好意を持ってくれてるってことですよね!)

P『好きだぞ幸子』

幸子「えへへへ! やめてくださいよー、みんなの居る前で……」ジタバタ

ピタッ

幸子「……でも今」

幸子「プロデューサーさんと留美さんは、一緒のお店で一緒にいるんですよね」

幸子「……不安です、すごく」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 02:08:59.53 ID:vpLwzf/Q0
幸子「……」

幸子「もし2人が楽しくお酒を飲んで、酔っ払って」

幸子「良い雰囲気になって、ホテルへ……なんてことも……」

幸子「やめです! やめ! こんなこと考えるなんて余計です!」

幸子「今日は早めに寝ましょう。起きてると不安しかないですからね」

幸子「お風呂入ってこよう」スタスタ


――翌朝――


ガチャ

幸子「おはようございます」

P「おはよう幸子」

幸子「……」

P「俺の顔に何かついてるか?」

幸子「い、いえ……」

幸子(聞くのが怖い。でも聞かないと)

幸子「プロデューサーさん」

P「ん?」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 02:14:30.06 ID:vpLwzf/Q0
幸子「き、昨日のことなんですけど……留美さんと…」

P「ごめん幸子……その話はちょっと」

幸子「え?」

P「あまり思い出したくないというか……はは……」

幸子「な……何でですか? 留美さんと何が…」

ガチャ

留美「おはようございます」

P「あ」

P「留美さん……昨日はすみませんでした!」ペコリ

幸子(え? 何かしたんですかプロデューサーさん)

留美「いいのよ。気にしないで…」

幸子「……」ソワソワ

留美「……ふふ」

留美「そうね。ちょっと傷ついちゃったかも」

幸子「!!」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 02:24:17.63 ID:vpLwzf/Q0
留美「あんなことやこんなことしたんだから、当然よね」

P「はい……」

留美「責任とってくれる?」

P「必ず」

幸子(あんなことや……こんなこと……)プルプル

幸子(責任とる……? それってもしかして……!)プルプル

留美「じゃあ私はもう仕事だから」ガチャ

幸子「あ」

幸子(怖いだとか言ってられないです! 直接聞かないと! 昨日何があったのか!)スタタタッ

――――

幸子「留美さん!」

留美「幸子ちゃん、どうしたの?」

幸子「……」

留美「まあ、大体分かるんだけど」

留美「昨日あったことを聞きたいんでしょ?」

幸子「はい」

幸子「もしかして、プロデューサーさん……留美さんと……」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 02:32:25.92 ID:vpLwzf/Q0
留美「何も無かったわ」

幸子「……え」

留美「幸子ちゃんが考えてるようなことは、何もね」

留美「プロデューサー君、お酒を飲み過ぎてへとへとになったのよ」

留美「で、私が介抱してあげたの。タクシーを拾って送り届けて」

幸子「あんなことやこんなことって言ったのは?」

留美「フラフラで私にもたれかかってきたり、肩を貸したりしたから」

幸子「責任とってって言ったのは?」

留美「迷惑をかけた分、お返しをしてねって意味」

幸子「……そうだったんですね」

幸子「ビックリしました……てっきり……」

留美「ごめんなさい、あなたをちょっぴりからかったの」

留美「本当は仲を進展させる気で誘ったんだけど……美味しいお酒を勧めたのがいけなかったわね」

幸子「……」

幸子「でも、そんな姿を見て幻滅しましたよね?」

留美「幻滅とまではいかないけど、ガッカリしたわね。自分の限界を分かってる人だと思ってたから」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 02:49:06.79 ID:vpLwzf/Q0
幸子「じ、じゃあもうアピールはしないんですか?」

留美「いいえ」

留美「確かにガッカリはしたけど、それ以上に……プロデューサー君の弱点というか」

留美「だらしない部分を知ることができたんだって、喜んでるのよ」フフ

留美「関係は進展しなかったけど、もっと彼を知ることができて嬉しいの」

幸子「……」

留美「責任をとってくれるらしいし、今度は食事に誘ってもらおうかしら」

留美「もっともっと彼を知りたいわ。もちろん私のことも知ってもらいたい」

幸子「留美さん」

留美「?」

幸子「あなたはとても素敵な大人の女性です」

幸子「勝ち目はないのかもしれません……でも」

幸子「ボクだってプロデューサーさんのことが好きなんです! 絶対に負けませんから!」

留美「子供のあなたが大人になるまで、引き止めておけるかしら?」

幸子「ボクは世界一カワイイですからね! セクシーな魅力にも負けませんよ!」

留美「そう、楽しみね」クスクス


早苗「結局出ていけなかったわ……」

瑞樹「まだまだチャンスはあるから待ちましょう。虎視眈々とね」


第七話 おわり
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 02:51:45.73 ID:vpLwzf/Q0
ここまでにします
次は夕方頃に始めます
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