【ラブライブ】海未「私の罪を」【仮面ライダーW】

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1 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 20:46:45.24 ID:1DeH9Ig60
更新不定期・遅め。
台詞地の文混合。
短め。

前作あり。
【ラブライブ】凛「さぁ、お前の罪を数えろ!」【仮面ライダーW】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510213255/

以上のことが大丈夫な方はぜひお付き合いください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512647204
2 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:00:48.10 ID:1DeH9Ig60
『復讐者A/やがて怪物という名の雨』
3 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:07:12.63 ID:1DeH9Ig60
ーーーーーー




しん、と。
静まり返った部屋。

季節はまだ夏で、外は恐らく太陽がジリジリと照りつけるように射していることでしょう。

けれど、この部屋のなかは熱を忘れたように冷たい。
それはここに貴女がいないからでしょう。

貴女がいないこの部屋は妙に広くて、どこか無機質で冷たい印象を受けてしまいます。




「………………」




誰もいない虚空を見つめながら、私は思い出していました。



2ヶ月前のこと。
あの、雨の日の出来事を。




ーーーーーー
4 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:14:58.05 ID:1DeH9Ig60
ーーーーーー
5 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:24:39.37 ID:1DeH9Ig60
ーーーーーー




海未「…………ん」



まぶたを閉じていても感じる光。
ぼんやりする頭で考えます。

あぁ、もう朝なのですね。

昨晩は遅くまで、課題のレポートをしていたこともあり、どうもいまいち覚醒できていませんね。



海未「…………あと……5分……」



そう呟いて、腕で目元を覆います。
……穂乃果が見ていたら、笑われそうな光景。

と、そこで、




「……クスクス」




笑い声。

人を笑うなんて……穂乃果は本当に失礼ですね。
まだ眠気の覚めない頭で考えーー!



海未「っ!!」バッ



飛び起きました。
それと同時に笑い声の主の方を見ました。



「グッスリ、だったね♪」

海未「うっ……」

「海未ちゃんにしては珍しいかも、ふふっ♪」

海未「……す、すみません。みっともないところを見せてしまいましたね」



ばつが悪く、目をそらします。

……が、まぁ、そうですね。
朝なのですから、ちゃんと言っておかないといけませんね。

反らしていた視線を正し、彼女の顔を見ます。
そして、




海未「おはようございます、ことり」

ことり「うん♪ おはよ、海未ちゃん」



6 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:31:48.42 ID:1DeH9Ig60
朝の挨拶を交わすと、彼女もにこりと微笑んでおはようを返してくれました。

……それだけならいいのですが……。



ことり「海未ちゃん、かわいいっ」

海未「うっ、や、やめてくださいっ!」

ことり「あと……5分……だって♪」



と、私の真似をすることり。

こういう一面を見れるのは、ことりだけなんだよねぇ……。
うふふ♪

さらに、そう続けます。
かなりのご機嫌な様子……。



海未「はぁ……」



穂乃果に見られたら笑われる。

そう考えてましたけど、どうやらことりの方がもっと厄介なようです。
それに最近気づきました。
7 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:36:52.69 ID:1DeH9Ig60
そう。
最近です。
つい2ヶ月前……高校を卒業するまでは、ことりがこんなに厄介だなんて微塵も思いませんでした。

ことりのこんな一面を知ったのはーー




ことり「って、そろそろ朝ごはんにしよっか?」

海未「あっ、もしかして……」

ことり「? どうかした?」

海未「い、いえ。また、作ってもらって……悪いなと思いまして……」

ことり「クスクス♪」



な、なぜ笑うのです?

ことりにそう尋ねます。
返ってきたのは、いつも通りの答え。




ことり「気にしなくていいんだよ? ことりがしたいからしてるだけ♪」




そう言って、またにこりと微笑むことり。

…………本当に、厄介です。
まったく敵う気がしませんよ。



海未「……ありがとうございます」

ことり「どういたしまして」



海未「それでは、今日も一緒に朝食をいただきましょうか」

ことり「うんっ!」




ーーーーーー
8 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:39:01.79 ID:1DeH9Ig60
ーーーーーー



朝食を二人で。



それが2ヶ月前。
つまり、この4月から一緒にルームシェアをし始めた私とことりの日課でした。



ーーーーーー
9 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:43:30.83 ID:1DeH9Ig60
ーーーーーー



ことり「海未ちゃん!」

海未「はい? なんですか、ことり?」



朝食の後。
朝のニュース番組を観ている時に、ことりに声をかけられました。

どうしたのでしょう?
やけにご機嫌な気がするのですが……。

そう思ってたのが、ことりに伝わったようで、



ことり「えへへ」



ことりはさらに破顔します。
本当に上機嫌ですね。



ことり「あのね! 海未ちゃん!」

海未「はい?」

ことり「実は……」




ことり「穂乃果ちゃんと連絡とれたの!」

海未「!!」


10 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:49:24.56 ID:1DeH9Ig60


海未「本当ですか!?」

ことり「うんっ」



ことりに聞き返すと、どうやら私の聞き間違いではないようで、ことりはこくりと頷きます。


高坂穂乃果。
私たちの幼馴染で、親友と呼べるほどには親しい友人……いえ、どちらかというと家族に近いかもしれませんね。

とにかく、そんな彼女に連絡がついたとのことでした。

……なるほど。
それでことりが上機嫌なのですね。
……それで?



ことり「近々帰ってくるから、よければことりたちの顔みたいって!」

海未「そう、ですか」

ことり「もちろんあうよねっ!」

海未「まぁ、そうですね……」



そうですか。
穂乃果が……。
11 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 21:52:56.57 ID:1DeH9Ig60


ことり「……海未ちゃん?」

海未「はい?」

ことり「うれしくないの……?」

海未「え……?」

ことり「そんな顔してたよ」

海未「…………」



嬉しくない、訳ではありません。
穂乃果が無事で、しかも、近々会えるというのならば、私だって嬉しいです。
ですが……。




海未「…………喧嘩、していましたから」




ポツリ。
言葉がもれました。
12 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 22:01:35.48 ID:1DeH9Ig60
高校卒業後。
ことりは海外の服飾系の学校へ進学することが決まりました。

そのことには私も穂乃果も大賛成で。
ことりと離れ離れになることは、確かに寂しかった。
ですが、ことりが決めたことならば、私たち幼馴染が応援しないはずはありませんからね。


とにかく、ことりも私も、そして、穂乃果も進学先が決まっていました。
そして、向こうの学校が始まる9月まで、3人でルームシェアをすることになっていたのですが…………。





ことり「…………あっ、そ、そうだよねっ」

海未「っ、あ、いえ」

ことり「ごめん、なさい……」



ことりの声に、現実に引き戻されました。
目の前には、シュンとした表情のことり。

って!



海未「す、すみません、ことりっ! 別に、嬉しくないわけではないんです! ただ、どんな顔をして会えばいいか分からなくなってしまってるだけで!!」



慌てて、言い訳を口にしました。

そう!
別に嬉しくないわけではなくて、ただ上手く仲直りできるか心配なだけで!

さらに、そう続けます。
13 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 22:13:03.05 ID:1DeH9Ig60
慌てていた私がおかしかったでしょうか。
ことりはふと、



ことり「ふふっ」



笑いました。



海未「こ、ことり?」

ことり「あっ、ごめんね!」



別に、バカにした訳じゃなくて!
そう補足してから、ことりはこう続けました。



ことり「きっと、だいじょうぶだよ」

ことり「だって」



ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんだもん♪」




穂乃果と私だから。

あまりに根拠としては弱い理由。
だから、大丈夫だと言うことり。

……………………まぁ。




海未「ふふっ」

海未「そうかもしれませんね」




なんとなく。
そんな気もします。

きっと、私たちは喧嘩をしても、また何事もなかったかのように戻れるでしょう。
今までがそうであったように。

……勿論、お説教は必要でしょうけれどね。
14 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 22:20:12.71 ID:1DeH9Ig60

海未「……ことり」

ことり「なぁに?」

海未「ありがとうございます」

ことり「ううん」



よし!
ことりのおかげで、少し吹っ切れました!

って、そうでした。
私のせいで話が途中になってしまっていましたね。



海未「それで、ことり。穂乃果はいつ頃こちらへ?」

ことり「あっ、うん! 明後日だって!」

海未「あ、明後日!?」



また随分と急な……。

いや、まぁ。
確かにそういうところも穂乃果らしいといえば、穂乃果らしいんですが……。
それにしても、急すぎるでしょう……。



海未「えぇと、それで、こちらへ直接?」

ことり「あ、そうじゃなくて。なんだか用があるみたいで」

海未「どこで集合するということでしょうか?」

ことり「うん、えっとね……」



ことりはスマートフォンに目を落とし、なにやら穂乃果からの連絡を確認しているようです。
少しして、顔をあげたことりは言いました。



ことり「えっと」

ことり「お隣の市のシンボル……」




ことり「『風都タワーの下に集合!』……だって」




ーーーーーー
15 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/07(木) 22:20:49.58 ID:1DeH9Ig60
本日はここまで。
またお付き合いいただけると幸いです。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 01:49:59.87 ID:WOFgOIpX0
にこ→凛→海未
このスレタイ順はむn
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 02:16:19.23 ID:j5S3uI8Wo
つまらない
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 07:09:47.27 ID:GXFGm3+OO
おつ!
2年生の過去編か
てかAって
19 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/08(金) 19:28:15.64 ID:HLr6i8f+0
本日少しだけ更新します。
20 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/08(金) 20:39:00.73 ID:HLr6i8f+0
ーーーーーー



そのやり取りがあった二日後の本日。
私は大学の講義終わりで、直接風都へ向かいました。
電車のなかで、ガタゴトと揺れに身を任せます。

待ち合わせまでは……。



海未「あと30分、ですか」



時計を見ると、針は11時半を指していました。
ふむ。
十分間に合いますね。

ことりの方も大丈夫でしょう。
朝も変わらず二人で朝食をとりましたから、寝坊なんてこともなく。
なにより、ことりも楽しみにしていましたからね。



海未「ふふっ」



思わず声が出てしまいます。
いけませんね。
他の乗客の方に変に思われてしまいます。

思考を切るように、外へ目を向けました。
すると、電車から見える風景はさっきまでとは少しだけ変わり……。



海未「見えましたね」



ポツリと呟きました。
私の視線の先には、大きな風車。

あれが風都タワー。
実は一度あのタワーが壊されたことがあったそうですが、今はそんなことがあったことが信じられないくらい堂々とそびえ立っています。
21 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/08(金) 20:45:56.98 ID:HLr6i8f+0


海未「…………」

海未「…………ふぅ」



ひとつ、ため息。

憂鬱、な訳ではありません。
一昨日もことりに言いましたが、久しぶりに穂乃果に会えるのですから。
穂乃果の元気な姿は私だって見たいです。

けれど、



海未「………………はぁ」



もう一度ため息。

うぅぅぅ……。
一昨日から考えていますが、第一声が思い付きません。


「お久しぶりです」

…………では少し冷たいでしょうか?


「2ヶ月なにをしてたんですか!」

…………ありえませんね。


「お元気ですか?」

…………手紙じゃないんですから。



とにもかくにも、穂乃果とこんなに離れていたということ自体が初めてで。
近づくタワーをボーッと見ながら、ことりが私よりも早くに着いていることを願うのでした。



ーーーーーー
22 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/08(金) 21:01:57.16 ID:HLr6i8f+0
ーーーーーー



海未「……………………ここですね」



ことりからのメッセージにかかれている内容をもう一度確認し、辺りを見渡す。
どうやらここは待ち合わせの定番のようで、周りは私と同じように人待ちの方がいるようでした。

携帯電話を触る人。
しきりに時計を気にする男性。
ベンチに腰かける老人。
犬と戯れる少女。
サンタのコスプレをした人までいます。
……6月だというのに変わった方もいるのですね。



と、そこで気づきました。
そのサンタのコスプレをした人と話しているの……っ!



海未「っ」



息を飲みます。
私には背を向けた形で、顔は見えません。
髪も少し長くなっており、あの時とは雰囲気も変わったような気もします。

ただ、姿を見た瞬間に分かりました。
あれは、




海未「…………あ、あの……」

「……え?」



サンタの人が離れたのを見計らって、声をかけます。
同時に、彼女は振り向いてーー





「あぁぁぁぁぁっ!!!」




海未「!?」




大声をあげました。
23 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/08(金) 21:09:51.69 ID:HLr6i8f+0
いきなりの声に、耳がキーンとなってしまう。

くっ!
こ、この!



海未「あ、あなた……っ」

「う、う、ううう!」



キッと睨み付けるように、彼女に視線を送ります。
本人はどうやら気づいていないようですが……。

その様子に、また私はカチンと来て、




海未「まったく! 貴女という人は!」

「海未ちゃん!」

海未「公衆の面前で大声をあげないでください! 迷惑です! そして、驚くでしょう!?」

「だ、だって……」

海未「だってではありません! まったく貴女はーー」




結局。
電車のなかで考えた気の利いた第一声は言わずじまいになってしまうのです。



「……えへへ」

海未「なにを笑っているですか!」

「だって、久しぶりだから」

海未「……うっ」

「こうやってお説教されるの」



そう言って、彼女は変わらない笑顔を浮かべました。
太陽のような笑顔を。

だから、私もなんだか馬鹿馬鹿しくなってしまってーー



海未「まったく、もう……」



嘆息してから、彼女の名前を呼びました。
24 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/08(金) 21:10:38.92 ID:HLr6i8f+0




海未「おかえりなさい、穂乃果」



穂乃果「うん! ただいま、海未ちゃん!」





ーーーーーー
25 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/08(金) 21:17:52.17 ID:HLr6i8f+0
ーーーーーー




私と穂乃果は、ベンチで話をしました。

私の大学のこと。
μ'sのメンバーの今の話。
ことりとのルームシェアでの話。
そして、穂乃果の旅した先での出来事など。

どの話題をとっても、内容は中々に濃いものでした。
穂乃果が旅立ってから、まだ2ヶ月しか経ってないんですけどね。
それでも、やはり離れていればそれだけ話したいことも多くて……。

ことりが待ち合わせの時間から少し遅れたことも、ことりが到着した時に気づいたくらいですからね。



……………………。



えぇ。
ことりの言う通りだったわけです。



私と穂乃果だから。



心配することは何もありませんでしたね。




ーーーーーー
26 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/08(金) 21:23:33.45 ID:HLr6i8f+0






…………いえ。
だから、心配するべきは私と穂乃果ではなかったのです。



今はただ後悔するばかり。



あの時、私が気づけていたら。
時間に遅れるなんていう貴女らしくないミスの原因に気付けていたのなら。




私は貴女を守れたのでしょうか?




可能性の話をするのは好きではありません。
けれど、そう思わずにはいられない。

つまり、私は貴女に甘えていたのです。
貴女ならば何があっても、と。




そんなはずはないのに……。




ーーーーーー
27 : ◆6cZRMaO/G6 :2017/12/08(金) 21:24:09.31 ID:HLr6i8f+0
本日はここまで。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 23:08:29.30 ID:1gbrnCE80
追いついた
にこのは知ってたが凛のもあって今回のやつなんだな
前のも面白かったからがんばって
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 21:52:01.06 ID:WMYidhKiO
待ってた!
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