【アイマス×ゆるゆり】京子「アイドル軍団が、攻めてきた!」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:25:42.75 ID:MicMX6j20

(ごらく部部室)


結衣「はぁー・・・今日も、平和だなー」

ちなつ「そうですね−」

あかり「お茶がおいしいねー」ズズー…

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:26:26.34 ID:MicMX6j20


結衣「こうやって、まったりすんのは最高だよなー・・・」

ちなつ「ええ。のんびりが1番ですよねー」

あかり「おせんべいでも食べながらねー」パリパリ

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:27:06.71 ID:MicMX6j20


結衣「いつまでもこうやって、だらけてたい・・・けどいかん、これじゃ京子と同じだ・・・」

ちなつ「あれそう言えば京子センパイは?」

あかり「そう言えば、まだ来てないね」

ガラッ、タタタ…

あかり「あ、来たみたいだよ」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:28:03.97 ID:MicMX6j20

バン!

京子「大変だ、みんな!」

結衣「ん?な、何だどうした?」

ちなつ「そんなに血相変えて。どうしたんですか?」

あかり「な、何かあったの?」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:28:30.88 ID:MicMX6j20


京子「あ、アイドルが・・・アイドル軍団が・・・」


京子「アイドル軍団が、攻めてきた!」

あかり「え?あ、アイドル軍団?」

ちなつ「ど、どういう事ですか?」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:29:07.68 ID:MicMX6j20


京子「アイドル事務所、765プロがここ七森中を植民地にしようと企んで・・・」

京子「挑戦状を叩き付けてきたんだ!」

結衣「え、ええーっ!?」

ちなつ「植民地!?ここを!?ど、どういう事ですか!?」

あかり「しょ、植民地?されちゃったらどうなるの!?」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:30:18.97 ID:MicMX6j20


京子「もし、この学校がアイドル事務所の植民地にされてしまったら・・・」

あかり「されてしまったら?」

京子「普通の授業は全て廃止され、歌、ダンスレッスン、その他アイドル養成のための
   カリキュラムに全て置き換えられる・・・」

ちなつ「ふ、普通の授業がなくなっちゃうんですか?」

京子「そう。高校受験の機会は奪われ、生徒達はみなアイドル候補生として奴隷のような扱いを受ける」

結衣「アイドル候補生?」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:31:12.08 ID:MicMX6j20


京子「ああそうだ。アイドル候補生には、毎日厳しいトレーニングが課せられる・・・」

京子「授業の代わりに、生徒たちは無理やりアイドル修行をさせられ」
   
京子「それを拒んだり、落ちこぼれたりした者は、中学中退扱いで世間に放り出される・・・」

結衣「ひ、ひどいな・・・」

ちなつ「どっちにしろ、植民地にされちゃった時点でもう並の人生は歩めなくなるんですか?」

あかり「き、厳しすぎるよ・・・。あ、あとアイドル候補生ってどんな修行をするの?」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:31:57.81 ID:MicMX6j20


京子「アイドル候補生の生活は、朝4時からの15kmのランニングで始まり・・・」

京子「マキ割り、先輩アイドルの朝食の支度、滝修行、正拳突き1千本、
   猛獣との格闘、山で自力で食料を見つける・・・」

ちなつ「あ、アイドルってみんな、そんな地獄のような修行をくぐりぬけて来たんですか?」

京子「小樽にある中学校も、植民地にされてしまったらしい」

ちなつ「北海道の?ここといい、どうしてそんな地方の中学校ばかり狙うんですか?」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:33:00.40 ID:MicMX6j20


京子「さぁ・・・。きっと制圧しやすいって事なんだろう。富山だからってバカにしやがって・・・」

あかり「い、一体どうしたらいいの?」

結衣「そうだよ京子、何とかする手段はないのか?」

ちなつ「こ、このまま植民地にされるのを待つしかないんですか?」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:34:11.52 ID:MicMX6j20


京子「いや、それは私たちが勝負に負けたらの話だ」

あかり「え?勝負?」

京子「ああ。私達ごらく部が、七森中を代表して明日765プロのアイドル達と勝負する」


京子「私達が勝負に勝てば、七森中は植民地にならなくて済むんだ」

結衣「い、いやそんな事急に言われても」

ちなつ「ちょ、ちょっと責任重大過ぎますってば」

あかり「ま、負けちゃったらあかり達もうみんなに合わせる顔がないよ?」

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:34:57.80 ID:MicMX6j20


京子「なーに、勝てばいいんだ勝てば。幸い向こうは油断してくれてるらしい」

結衣「油断?」

京子「そう、向こうは、私達はただの中学生だからって・・・」

コンニチハー、オジャマシマース

京子「ん?誰か来た。はーい、どーぞー」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:35:25.78 ID:MicMX6j20

ガラ

天海春香「どうも、初めましてごらく部のみなさん・・・」

天海春香「アイドルの、天海春香です」



京子「ん?・・・う、うえぇぇーーーーーーっ!?」

結衣「え、ええーーーっ!?な、なに!?なにこれマジ!?」

ちなつ「な、え?なにほ、本物!?本物!?」

あかり「えっ、えっ!?な、なに!?どういう事!?」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:36:19.92 ID:MicMX6j20


天海春香「ロケの移動途中に、すぐ行って帰ってこれる所通りかかったんで」

天海春香「それで、現場の下見を兼ねて明日対決する皆さんと挨拶しようと思って・・・」



京子「は、はぁ・・・」

結衣「それはそれは・・・ご丁寧に・・・」

ちなつ「こ、こちらから挨拶に伺わなければいけない所を・・・」

あかり「な、何だか逆に・・・」

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:37:05.96 ID:MicMX6j20


天海春香「できれば、みんなで挨拶しに来たかったんだけどね」



京子「あ、いえいえいえ!」

結衣「い、いえ忙しい中とんでもないです!」

ちなつ「そ、そんな気を使って頂いて・・・」

あかり「じゅ、十分すぎますから・・・」

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:37:57.07 ID:MicMX6j20


天海春香「あ、えーと皆さん、お名前は・・・」



京子「あ、わ、私、ごらく部部長の歳納京子と言います」

結衣「わ、私は船見結衣です」

ちなつ「吉川ちなつです・・・」

あかり「あ、赤座あかりです」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:38:38.52 ID:MicMX6j20


天海春香「うふふ…。皆さん、そんな緊張しなくていいんですよ?リラックスして行きましょうね?」

天海春香「明日、私達も負けないよう全力を出しますけど。お互いいい勝負しましょうね?宜しく、」

天海春香「歳納京子ちゃんに船見結衣ちゃん、吉川ちなつちゃんに・・・えーと・・・あ、赤、座・・・あか、りちゃん」



京子「う、うぉぉ!?みんなの名前を一発で!?」

結衣「あ、よ、宜しくお願いします・・・。こういうのファンサービスなんだろうけど、すごいなアイドルって」

ちなつ「け、けどあかりちゃんだけちょっと怪しかったね、やっぱり」

あかり「ちなつちゃんやっぱりって何!?」

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:39:39.24 ID:MicMX6j20


天海春香「それじゃ、もうちょっとお話ししてたいけど、そろそろ行かなきゃなんで・・・」



京子「あ、え、ええ!お忙しい所わざわざ・・・」

結衣「何のお構いもできませんで・・・」

ちなつ「あっ、せ、せめてお茶でも!」

あかり「おせんべいありますよ!?」

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:40:20.87 ID:MicMX6j20


天海春香「ふふふ・・・。ありがとね。気持ちだけ頂いておくね?それじゃ、明日頑張ろうね。じゃあねー・・・」

ス-、トン


京子「あ、よ、宜しく・・・」

結衣「ど、どうも・・・」

ちなつ「え、ええ・・・」

あかり「お疲れ様です・・・」

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:41:02.47 ID:MicMX6j20


京子「・・・」

結衣「・・・」

ちなつ「・・・」

あかり「・・・」

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:41:31.99 ID:MicMX6j20


京子「はぁー、びっくりしたぁー・・・」

結衣「あ、ああ、いきなりあんなテレビで見る人が目の前に・・・」

ちなつ「もう、すっごいオーラでしたね・・・」

あかり「うん。一瞬で、部室の空気が変わったね・・・。圧倒されちゃったよ」

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:42:32.76 ID:MicMX6j20


京子「今の人が、765プロの天海春香さんだ」

結衣「ああ、たまにテレビで見るよあの人・・・」

ちなつ「実物は、テレビで見るよりずっと綺麗でしたね・・・生だと迫力あるって言うか・・・」

あかり「あ、あまりの衝撃にサインとか写真とか言うの一切忘れてたよ・・・」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:43:36.29 ID:MicMX6j20


結衣「・・・京子。アイドルってあんな人がゴロゴロいるんだろ?」

結衣「私達、明日対決して勝たなきゃいけないのか?あんな人たち相手に」

京子「・・・ああな。正直、最初7割くらいは勝てるんじゃないかって思ってた」

京子「でも、今ので5割・・・いや下手したらそれ以下になった・・・」

ちなつ「え?なんでですか?」

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:44:44.28 ID:MicMX6j20


京子「今のは挨拶というより、偵察に来たんだろうね。私たちの」

結衣「えー?そうかー?」

ちなつ「めちゃめちゃ気さくでいい人だったじゃありませんか」

あかり「あんな優しそうな人が偵察?あかり達の事を?」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:47:06.55 ID:MicMX6j20


京子「思い出してみて。私達の名前1発で覚えてたじゃん」

結衣「あ、ああそうだな」

ちなつ「ええ、あれは驚きましたね」

あかり「うん。凄かったよね」

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:47:34.59 ID:MicMX6j20


京子「記憶力のいい人だったから、その他色んなものを記憶していって・・・」

京子「後で色々分析するんだろう。そして少人数で来て、かける時間は最低限・・・」

京子「これは、偵察の基本中の基本だ」

結衣「ま、まさかぁ。考え過ぎだろ」

ちなつ「にしたって、あんな時短間で知れる事なんてたかが知れてますよ」

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:48:18.30 ID:MicMX6j20


京子「そう。もしかしたら天海春香さんはロクな情報を持って帰れなかったかも知れない」

京子「けど、わざわざ偵察をよこしたって事は、証拠だよ」

あかり「証拠?」

京子「そう。油断をしないで、明日全力で勝負に来るって事のね・・・」

結衣「ぜ、全力?明日、全力でこの学校を植民地にしに来るの?あんな人たちが束になって?」

ちなつ「あ、あの人たちが何にしたって全力でかかって来られたら・・・」

あかり「た、たぶんあかりたちひとたまりもないよ?」

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:49:12.37 ID:MicMX6j20


京子「てっきり、向こうはこっちをナメ切ってると思ってた。けど、きっちり偵察までよこして・・・」

結衣「そ、そうだ京子。勝負って何だ?何をするんだ?」

京子「ん?おおそうだ、肝心の事を言ってなかったな」

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:49:45.40 ID:MicMX6j20


京子「勝負方式は、キャラクター勝負!」

結衣「え?」

ちなつ「キャラクター勝負・・・?」

あかり「な、何なのそれ?」


京子「お互いのメンバーの特徴、いわゆるキャラで、これは向こうに勝てる!というお題を」

京子「交互に出し合う!」

あかり「い、一体どういう事?」

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:50:50.16 ID:MicMX6j20


京子「例えばね。私たちの中で可愛さナンバー1があかりだったとして」

京子「この可愛さに勝てるやつは、向こうに居ない!と確信したら」

京子「可愛さで勝負!とお題を出して、あかりをステージに上げるんだ」

結衣「ふーん・・・?」

あかり「い、いやぁそんな照れちゃうよー・・・」

ちなつ「例えばの話だって」

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:51:20.69 ID:MicMX6j20


京子「そして、挑まれた方は、自分たちの中からこの子が1番可愛い!と選んで対抗する」

京子「そして、どっちが可愛いかを観客に決めてもらうって対決方式さ」

結衣「ふーん・・・。けど可愛いさじゃ、私達の中にアイドルに勝てる奴なんて居ないだろ?」

京子「だから、これなら私達のメンバーがアイドルに勝ってる!というお題を出すんだ。
   例えば結衣のゲームの腕とかね」

結衣「あー、なるほどねー・・・」

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:52:05.91 ID:MicMX6j20


京子「もちろん、交互にお題を出すんだから、次はアイドル軍団の中に・・・例えば」

京子「絵が得意な人が居て、絵で勝負!とか言って来ると、私達からは例えば」

京子「絵が得意な私が出て対抗する、とか言ったような感じで進む」

京子「あ、歌とダンスは禁止してもらった。流石に勝負にならないからね」

結衣「ふーん・・・。相手はよくそれで納得してくれたな」

京子「ああ。得意技に頼らずともお前らなんぞ一ひねりだという余裕の表れなんだろう・・・」

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:52:51.16 ID:MicMX6j20


京子「まぁ、挑む方は勝ちやすいし、受けるほうは大変」

京子「つまり、勝てるところは確実に勝って、相手がこれは勝てるだろう!と出してきたお題を・・・」

京子「逆に破って勝つ、インターセプトを狙っていくという戦いになるだろう・・・」

結衣「私たちが、アイドルに勝てるものなんてあるのか?」

ちなつ「けど、歌と踊りは禁止なんですよね?それなら少しは・・・」

あかり「ど、どんな勝負になるのか全然予想つかないね」

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:53:29.79 ID:MicMX6j20


京子「勝負は、6回勝負!先攻は譲ってもらった」

京子「もし決着がつかなかった場合は、7回戦目のサドンデスで勝負がつく」

京子「明日、この学校の校庭に特設ステージが作られ、勝負はそこで行われる・・・」

結衣「と、特設ステージで・・・?」

ちなつ「もう、やる気満々って感じですね」

あかり「な、仲良くできないの?」

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:54:15.49 ID:MicMX6j20


京子「あ、ちなみに」

結衣「ん?何だ?」


京子「対決の様子は、テレビで放送される」

結衣「え、ええーっ!?」

ちなつ「て、テレビに映るんですか?」

あかり「あ、あかり達が?」

京子「ああ。私たちがブザマに負け、学校が植民地にされる様を全国に放送し」

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:54:48.95 ID:MicMX6j20


京子「一般人はアイドルに絶対勝てない、という事を世間に知らしめる目論みなんだろう・・・」

ちなつ「あ、アイドルって恐ろしいですね・・・」

京子「そして、その認識が世間に十分広まれば」

あかり「ど、どうなるの?」

京子「恐怖による、アイドル達の支配が始まるだろう・・・」

結衣「た、大変だなおい!?」

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:55:34.83 ID:MicMX6j20


京子「まぁとにかく、明日は絶対に負けるわけにはいかない!」

京子「私たちだけじゃ心もとないんで、生徒会にも協力を要請しておいた」

結衣「明日、私たちで対抗しなきゃならないんだよな?アイドル達に?」

ちなつ「い、いくら生徒会の協力があったって、私たちただの中学生ですし・・・」

あかり「きっと、負けちゃうよぉ!」

京子「心配するな。私たちのキャラ力は、必ずアイドルに勝てる!それに用意の作戦もある」

39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:56:07.82 ID:MicMX6j20


京子「さぁ、来るなら来いアイドル軍団!」

京子「ここを、植民地になんてさせやしない・・・」

京子「七森中は、私たちが守る!」ビシッ

結衣「何を指さしてるんだ」

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 11:56:36.12 ID:MicMX6j20

(765事務所)


千早「さーて、明日は七森中とやらでライブね」

雪歩「あ、その後に対決だから」

伊織「軽くひと揉みよ」

響「普通の中学生が、どこまでやるかなー?」

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:06:42.39 ID:MicMX6j20


〜翌日、七森中学校校庭特設ステージ〜




春香「みんなー、今日は集まってくれてありがとー!」

千早「ぜひ、最後まで楽しんで行って下さいね」

雪歩「声援、ありがとうございますぅー!」


   \ワー、キャー!/
            \キャー、ステキー!/

      \キャー!/
                 \ヒュー!/
   \キャー、ハルカーサーン!チハヤサーン!ユキホー!/


京子「ものすごい人気だ・・・わかっちゃいたけど・・・」

結衣「校庭にこんな人が集まってるのなんて、見たことないぞ・・・」

ちなつ「圧倒されますね・・・。近くだけじゃなく、県内中から人が集まってるんじゃないですか?」

42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:07:26.32 ID:MicMX6j20


真「七森のみなさん、今日はー」

やよい「こんなに沢山来てくれて、ありがとうございまーす!」

伊織「この私が来てあげたんだから、感謝しなさいよ」


            \キャー!/
  \ヤヨイチャン、カワイイー!/
              \キャー、マコトサンステキー!/

     \キャーイオリーン!イオリンマジイオリーン!/


綾乃「ね、ねぇ歳納京子、本当にあの人たちと対決するの?私たち?」

千歳「それで負けたら植民地とか、大変やなぁ」

京子「ああ・・・。夢じゃない、これは紛れもない現実だ」

43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:08:45.66 ID:MicMX6j20


あずさ「富山って、いい所ですねぇ」

亜美「うん、そうだよね!」

真美「ブラックラーメン、美味しかったよね!」


   \アハハハ…/       \アズササーン!/
         \タベタンダ、アハハ…/

    \セイカクニハ、トヤマブラックダヨー!/


向日葵「何の勝負でも、全く勝てる気がしませんわ・・・」

櫻子「あっ、あとでサイン貰おーっと」

京子「ひまっちゃん。リラックスして行こう。そしてさくっちゃん、いい余裕だ」

44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:11:23.29 ID:MicMX6j20


貴音「美味しすぎて、ついついお代わりしてしまいました」

響「貴音、あの店つぶす気かー?私たちが出たら、すぐ準備中って札が・・・」

美紀「ミキ、ラーメンよりおにぎりが食べたかったの」


   \アハハハ、タベスギー!/
            
           \ドンダケタベタンデスカー!/

      \タカネサーン、ヒビキサーン、ミキミキー!キャー!/


京子「くっ・・・。植民地化がかかっているというのに、学校のヤツら何てのん気な・・・」

結衣「すっかり、カリスマ性にやられちゃったみたいだな・・・」

ちなつ「逆に、植民地になるのを喜ぶ人たちだって居るかもしれませんね」

45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:12:59.33 ID:MicMX6j20


春香「それじゃ行くよーみんな、ワン、ツー、スリー・・・」


         ジャーーン、ジャラーーーン…


 \キャァァーーーーー!/       \ワーーーーー!/
      \イエーーーーー!/  
                \ヒューーーーー!/
  \キャーーーー!/
       \ハルカサーン!/  
                 \ヤヨイチャーン!/


結衣「駄目だ・・・。勝つビジョンが、全く見えない・・・」

ちなつ「お、大人しく軍門に下りませんか?下手に逆らったら・・・」

京子「何を言ってるんだ!戦う前からそんな弱気でどうする!」

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:13:50.60 ID:MicMX6j20


京子「絶対に、勝つ!いいか、みんな心を一つにするんだ!」

結衣「心を一つに、たってなぁ・・・」

ちなつ「そんなんで本当に勝てるんですか?」

綾乃「まぁ、こうなった以上やれる事をやるしかないわね」

千歳「せやねぇ。何もしなかったら、そのまま植民地やし・・・」

向日葵「はー、緊張で足が震えますわ・・・あと、胃がムカムカして・・・」

櫻子「ところで、植民地ってなにー?」

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:24:31.25 ID:MicMX6j20


『素晴らしい歌をありがとうございましたー、765プロのアイドルの皆さん』

『さーて、続いては・・・』

『激突!アイドルVS七森中ごらく部&生徒会、キャラクター勝負ー』


    \ワーーー!/        
                   \ガンバレー!/  
           \ヒューヒュー!/
  \ガンバッテーー!/
          \マケナイデヨー!/    
                      \ファイトー!/ 


京子「おっ、私たちの出番だな?」

向日葵「い、いよいよですわね・・・」

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:25:39.45 ID:MicMX6j20


『えー、司会は私七森中理科教師、西垣奈々と』

『・・・・・・・・・』

『の、二人でお送りいたしますー』


         パチパチパチ…

   \ヒューヒュー/
           \リセカイチョー、コエキコエナイヨー/
        

向日葵「あ、あのお二人が司会なんですのね」

結衣「あ、ある意味最も不適切なんじゃないか?嫌な予感もするし・・・」

京子「大丈夫だって。怪しい動きをしたらすぐ取り押さえるよう警備の人に言ってある」

京子「部外者を爆発に巻き込んだら、さすがにマズいからね」

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:38:17.37 ID:MicMX6j20


『では、これからルールの説明をする』

『両チームからそれぞれメンバーを出し、お題に従って対決してもらう』

『アイドルが勝ったと思えば左の赤のスイッチを、ごらく部が勝ったと思えば右の青のスイッチを』

『引き分けだと思ったら、真ん中の白のスイッチを押してくれ。わかったな?』


         ハーイ    オッケーデース
           
           ワカリマシター
    

伊織「さーて、いよいよキャラ勝負とやらね。私たちの勝ちに決まってるけど」

亜美「いおりん、油断は禁物だよ!」

真美「そうだよ。獅子は兎を狩るのにも全力を出すんだよ!」

あずさ「まぁまぁ、あんまり気張りすぎないようにね」

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:42:40.26 ID:MicMX6j20


『それでは、キャラクター勝負第1回戦。先攻はごらく部から。お題は・・・』



京子「さぁ、私たちからだ!」

京子「緒戦は、絶対に勝つ!そんで、流れを作る!」

結衣「えらい自信だな?」

ちなつ「どんなお題にしたんですか?」

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:43:18.58 ID:MicMX6j20


『目立たない力勝負ーーーー』



    エ…?  
           メダタナイリョク…?ナニソレ?
     
         ザワザワ…
    

京子「どうだ、このお題!完璧だろ!これで私たちが絶対に勝ちだ!」

結衣「目立たない力・・・?」

ちなつ「な、何だか会場中のみんな戸惑ってますけど・・・」

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:44:07.10 ID:MicMX6j20


京子「アイドルなら、人目を引いて当然!」

京子「あたり前だけど、私たちの方がはるかにオーラがない・・・目立たない」

京子「それを、逆手に取った作戦さ」

綾乃「ま、まぁ確かに理には適ってるわね」

向日葵「け、けどこのお題で私たちと対決させられるアイドルの方の立場は・・・」

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:45:50.19 ID:MicMX6j20


京子「それに、私たちには居るじゃないか」

京子「誰にも負けない、目立たない子・・・」

京子「あかりという、最強の存在がね!これで、絶対負けるわけがない!」


京子「さぁ、あかり行ってこい!景気よく1勝をもぎ取って・・・って、あれ?あか、あかりは?」

ちなつ「あかりちゃん、今日先生に用事頼まれて遅くなるって言ってましたけど」

京子「え!?あ、あれ?最初から居なかったっけ?」

ちなつ「居ませんでしたよ」

54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:46:48.20 ID:MicMX6j20


京子「うわーっ、最初っから居るもんだとすっかり思いこんでたーっ!」

京子「どんだけ存在感ないんだアイツぅーー!?ちょ、ちょっと今すぐ呼んできて・・・」

綾乃「もう、打ち合わせくらいしておきなさいよ本当にアンタってば・・・」




春香「な、何だかすごいお題を出してきたね」

千早「そうね。的確に勝てるポイントを稼ぎに来たと言うか・・・。考えたわね」

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:47:31.62 ID:MicMX6j20


春香「うんでも、確かにいいとこ突いてるね」

春香「私たちアイドルって、目立つのが仕事みたいなとこあるし・・・」

千早「・・・」ジ…

雪歩「・・・」

伊織「・・・」

真「・・・」

美紀「・・・」

響「・・・」

亜美「・・・」

真美「・・・」

あずさ「あ、あの、何でみんなじっと春香ちゃんを見つめて・・・」

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:51:38.43 ID:MicMX6j20


春香「誰が出よっか?まぁ仕方ないけど、ここは1勝を向こうに譲る積もりで適当に誰か・・・」

春香「ん?みんなどうしたの?」

千早「・・・」ジリ…

雪歩「・・・」

伊織「・・・」

真「・・・」

美希「・・・」

響「・・・」

亜美「・・・」

真美「・・・」

あずさ「あ、あの、春香ちゃんって意外とこういうの本気で傷ついたりするから、ね?あの・・・」

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:52:42.50 ID:MicMX6j20


伊織「アンタに決まってるでしょ、春香!」

亜美「真美!そっち押さえて!」

真美「ラジャー!」

春香「ちょ、ちょっと何なのーっ!?って、り、リボン返してーーーっ!?」

ドタドタ…




結衣「ん?何だか向こうが騒がしいな」

京子「あれ?なんか、見たことない人がいないか・・・?」

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:54:02.00 ID:MicMX6j20


『それでは、対戦者の紹介だ。アイドルチームからは、天海、春香ーーーー』



春香「みんな、恨んでやる・・・」


   ヒュー!
         リボンナイトフンイキカワルネー   
  ハルカサーン!
       ハルカー!
             ガンバッテー


伊織「負けたら承知しないわよ!」

亜美「頑張って、はるるん!」

真美「はるるんなら絶対負けないよ!」

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:54:41.06 ID:MicMX6j20


結衣「あ、あれ・・・?あの人、天海春香・・・さん?」

ちなつ「え・・・?き、昨日の?向こう、インチキしてません?」

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:55:47.21 ID:MicMX6j20


『そしてごらく部からは、赤座あかりーーー』




春香「あ、よ、宜しくね?変なお題だけど、お互い頑張ろ・・・って」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:56:14.42 ID:MicMX6j20


\アッカリーン/


春香「私の対戦相手、目立たないどころか空気そのものーっ!?」


京子「ごめんなさい、今すぐ来ますから!ホラあかり、何やってんのダッシュ!」

あかり「はぁ、はぁ、も、もう京子ちゃん急すぎ・・・」

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:57:06.63 ID:MicMX6j20


春香「よ、良かった、対戦相手がちゃんと居て・・・。いくら何でも空気には勝てないよ・・・」

春香「・・・というか、まかり間違って勝っちゃったら・・・」


あかり「ほ、本当にごめんなさい、遅れちゃって・・・。ふぅ」

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:58:00.06 ID:MicMX6j20


あかり「あれ?あの、所で」

春香「ん?どうしたの?」


あかり「係の方ですか?あかりの対戦するアイドルの方は・・・」キョロキョロ

春香「ちょ、ちょっとー!?私よ、私!?昨日挨拶したでしょ!?」



真美「あっはっはっは!あー、面白・・・」

亜美「あの人も言うねー!」

千早「春香、昨日挨拶しに行ったって言ってたのに・・・」

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:59:26.25 ID:MicMX6j20


あかり「え・・・?あ、あれっ!?あ、そ、そうでした!ごめんなさい、あかり何を勘違いして・・・」

春香「も、もー、しっかりしてよ?えーと、歳納京子ちゃん・・・じゃなくて船見結衣ちゃん・・・でもなくて」

春香「え、えーと・・・。吉川ちなつちゃん?」

あかり「え?いえ・・・」

春香「え、えーと・・・」

春香「・・・」

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 13:59:59.92 ID:MicMX6j20


春香「あ、あれ・・・?」

あかり「何であかりの名前だけ出てこないんですか!?」

あかり「昨日、挨拶しましたよね!?ていうか、さっきアナウンスもしてましたよね!?」



京子「う、うーん、戦う前から激しい火花が散っている・・・」

京子「楽勝と思ってたけど、意外と苦戦するか?」

結衣「というか、春香さんもかわいそうに・・・」

66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:03:23.83 ID:MicMX6j20


『それでは、これからお互いいかに目立たないかを競ってもらう』

『では、よーい・・・。始めー』カーン



春香「い、いかに目立たないか競うって・・・」

あかり「ご、ごめんなさい、うちの京子ちゃんがこんなお題を・・・」


        ワーワー
  ガンバッテー!     
           ガンバレー!


伊織「春香、負けるんじゃないわよ!」

やよい「春香さん、頑張ってー!」

真「というか、アイドルがこれで一般人に勝ってもいいんだろうか・・・」

67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:04:13.53 ID:MicMX6j20


春香「そ、それじゃえーと・・・。改めてよろしくね」

あかり「あ、はい、宜しくお願いします・・・」

春香「とりあえず、何をしたらいいのかな・・・?何か目立たなかったエピソードとかを話せばいいのかな」

あかり「あ、そうですね。じゃあ、あかりの場合・・・」

68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:05:01.90 ID:MicMX6j20


あかり「電車に乗るとき、一人だけ置いてかれちゃったりとか・・・」

春香「あ、わかるかも。あるある、ロケバスで一人置いてかれそうになったりね」

あかり「二人か三人で行動するならいいんですけど、五人以上になってくると・・・」

春香「あー、わかる!そうそう、四・五人以上になってくると急に話が回って来なくなるんだよね」

69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:05:37.95 ID:MicMX6j20


あかり「春香さんもそうなんですか?」

春香「うん、何なんだろうねあれ、本当不思議だよねー」

あかり「うーん、やっぱり全員と平均に話そうとしてそうなっちゃうのかも・・・」



          シーン…



結衣「目立たないあるある話で盛り上がる二人をよそに、会場は冷え切ってる・・・」

ちなつ「これ、テレビで放送されるんですよね?視聴率とか大丈夫なんですか?」

京子「ほらあかり、もっと攻めろ!」

70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:06:18.51 ID:MicMX6j20


あかり「でもあかり、最近一つ気づいたんです」

春香「ん?何を?」

あかり「逆に、変に目立とうとしないでちょこっと控えめにした方がマシになるんですよ?」

春香「へー?そうなの?それは気づかなかった」



京子「あかり、何やってんだよ!目の前でアッカリーンって消えて勝負決めちまえよ!」

結衣「む、無茶言うなよ」

綾乃「アンタ赤座さんを何だと思ってるの・・・」

ちなつ「というか、あかりちゃんもけっこう影で努力してるのね・・・」

71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:06:57.13 ID:MicMX6j20


春香「じゃあ、私も試してみよっかなー」

あかり「ええ、これは絶対おすすめですよー」

春香「うふふ、ありがとね。今度試してみるね。効果あるといいなー」



伊織「そんな化粧品の話みたいなノリで会話してないで、さっさと透明人間の正体現しなさいよ春香」

やよい「ええーっ!?は、春香さんって透明人間だったの!?」

あずさ「あら、大変・・・」

真「あずささんまで一緒になって信じないで下さいね?」

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:07:55.14 ID:MicMX6j20


『えー、それではここで時間終了ー』カンカンカーン

『会場のみんな、どっちが勝ったか、あるいは引き分けかのスイッチを押してくれ』

『それでは、結果は・・・』


春香「あ、今気づいたけど4人以上でいる時って、一人に絞ってじっくり話すべきなのかな?」

あかり「あ、それいいかも知れませんねー」

春香「今度試してみようかなー」

73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:08:30.88 ID:MicMX6j20

パッ

アイドルチーム   引き分け   ごらく部
   6%     86%     7%


『両者、引き分けだー』



あかり「そうですねー。あかりも、試してみようかなー」

春香「あれ?引き分け?まぁいっか、それでね・・・」

あかり「あ、勝負してましたっけ。ええ、それで・・・」


    パチパチ…
         パチ…


京子「お互い、勝負の事なんかすっかり忘れてる・・・」

結衣「きっと、生まれて初めて仲間を見つけた気分なんだよ、お互いに・・・」

櫻子「あんなにイキイキしたあかりちゃん、初めて見ますよ」

74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:09:28.77 ID:MicMX6j20


『ほらほら、次の勝負があるからさっさとステージを降りるようにー』



春香「あ、ステージ降りなきゃね。じゃ、邪魔にならない所で話の続きしよっか」

あかり「あ、はい、そうですねー」


     パチ…
          パチ…


千早「何やってるのよ、春香・・・」

響「それより、会場が冷え切ってるぞ・・・?」

雪歩「次の勝負に出る人は、この空気の中で戦うんだよね・・・?」

真「初っ端から、グダグダ・・・」

75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 14:11:58.64 ID:MicMX6j20


京子「くっそー、これは痛い!絶対勝てると思ってたカードが引き分けだなんてー!」

ちなつ「あ、そ、そう言えばそうですね?」

結衣「お、おい植民地化に一歩近づいたんじゃないか?」

千歳「さすがは、アイドルと言った所やねぇ」




伊織「ふっ・・・。向こうはちょっとばかりうちの春香をナメてたようね」

亜美「というか、引き分けもマズいんじゃないの?アイドル的に」

雪歩「まぁ、春香ちゃんは嬉しそうだからいいんだけど・・・」

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:26:52.56 ID:MicMX6j20


伊織「それじゃ、今度はこっちの番よ!」

真「一体、何で勝負をする積り?」

伊織「まず、うちもほぼ負けないカードを切らせてもらうわ!」

伊織「美希、来なさい!アンタの出番よ」

美希「ミキ?ミキはそろそろ眠いの」

伊織「後にしなさい。何たって、勝負のお題は・・・」

77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:28:40.98 ID:MicMX6j20


『えー、では第2回戦。次はアイドルチームからのお題だ。お題は・・・』

『天然力勝負ー』



   ザワ…ザワ…

       テンネンリョク…?   ザワ…



伊織「そう。ウチの事務所が誇る美希の天然力で、相手をメッタメタにやっつけちゃって!」

美希「でこちゃん、失礼なの」

伊織「誰がでこちゃんよ!」



ちなつ「また向こうもわけのわからないお題出して来ましたね・・・ウチと同じくらい・・・」

千歳「あ、ほら多分歌と踊りは禁止やから苦しまぎれで」

綾乃「観客も、どう反応していいか困ってるわね・・・」

結衣「むしろ、歌と踊りOKにした方が逆に私たちも気楽だったかも・・・」

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:40:49.77 ID:MicMX6j20


京子「く、くぅーっ、天然力だってー!?わけのわからないお題を・・・」

結衣「お前が言うな」

京子「確実に、点を奪いに来たってわけか・・・?しかし、どうする・・・」


京子「ウチらのメンバーの中に、天然力で勝負出来る人間なんて誰が・・・」

結衣「・・・」ジ…

ちなつ「・・・」

綾乃「・・・」

千歳「・・・」

向日葵「・・・」

櫻子「ん?何でみんな歳納先輩の方見てるんですか?」

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:41:34.42 ID:MicMX6j20


京子「ん?私の顔に何かついてる?」

結衣「天然は、自分で気づかないって本当だな・・・」ジリ…

ちなつ「ええ、そうみたいですね・・・」

綾乃「・・・」

千歳「・・・」

向日葵「・・・」

櫻子「うーん、何かよくわかんないけど私も混ざろーっと」

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:42:39.89 ID:MicMX6j20


結衣「京子ーっ、お前だーっ!」

京子「う、うぇぇ!?わ、私!?何でよ?」

結衣「お前は自分で気付いてないかも知れないけどな、世間から見たら十分天然なんだよ!」

京子「なっ、ひっ、酷いぞお前!?」

ちなつ「そうですよ、京子センパイ。結衣センパイの言う通りですよ」

櫻子「逃がしませんよ、歳納先輩!」




雪歩「あ、どうやらあの子が出るみたいだよ?」

伊織「うちの美希に勝てるわけないわよ」

81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:46:11.00 ID:MicMX6j20


『えー、ではアイドルチームからは、星井美希ーーー』



美希「勝負となったら負けないの」


   ワーワー
          ミキー!
     ヒュー!      ガンバレー!


伊織「さぁ、頑張んなさいよ美希!」

真美「負けるなミキミキー!」

やよい「頑張って下さーい!」

82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:46:59.38 ID:MicMX6j20


『ごらく部からは、歳納京子ーーー』



京子「何なんだよ、本当に・・・」


   キョウコー!   ガンバレー!

      ガンバッテー!



結衣「京子、大丈夫だ、お前の天然ぶりに自信を持て!」

ちなつ「ええ、そうですよ京子センパイ!」

向日葵「つくづく、ひどいお題ですわね・・・」

83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:48:12.01 ID:MicMX6j20


『準備はいいか?それでは、どちらがより天然か?』

『天然力勝負・・・。開始ー』カーン



京子「くっそー・・・、アイツら覚えてろよー・・・」

美紀「・・・」


     ワーワー…   ヒュー!

   ガンバレー!   ガンバッテー!


結衣「・・・所で、一体どんな勝負になるんだ?」

ちなつ「さぁ・・・」

84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:51:10.42 ID:MicMX6j20


京子「う、うーん、で、えーっとまず何をすれば・・・」

美希「・・・」


美希「キミ、好きな物はなに?」

京子「え・・・?私ですか?私はえーと、ミラクるんってアニメが好きで同人誌とか描いてて・・・」

美希「そう。ミキはね、おにぎりが好きなの」

京子「え?お、おにぎりですか?」

美希「そう」

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:55:00.36 ID:MicMX6j20


美希「一口頬張ると、お米と中の具のコラボが、口いっぱいに広がって・・・」

京子「はぁ・・・そうですか・・・。まぁミラクるんにもガンボーっておにぎりみたいなキャラが出て来るんですけど」

美希「やっぱり、おにぎりは最高なの。お弁当にも最適なの」

京子「あー、お弁当と言えば!ミラクるんって、味噌キャベツが好きで、いつもお弁当はそればっかりで・・・」

86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:56:02.74 ID:MicMX6j20


美希「味噌?味噌といえば味噌おにぎりもおいしいの。そのままもいいけど焼くと香ばしさが・・・」

京子「やー、ミラクるんだと味噌はだいたい生なんですよー、キャベツにつけて食べますからねー」


          プッ…
                 ワケワカラナイ…プッ…
       クスクス…

           ナニアノカイワ…クスクス…



結衣「お互いがお互い、見事に自分の興味のある話しかしていない・・・」

ちなつ「ていうか、良くあれで会話が成立してますね?」

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 19:58:54.93 ID:MicMX6j20


美希「まぁ、外は味噌だとしてもおにぎりの具はやっぱりシャケがいいの」

京子「うーん、どうですかねー。意外と味噌キャベツも行けるかも知れませんよ?」

美希「あ、それ新しいかも。今度試してみるの」

   
   ドッ  ナンデー!アハハ…
                  アハハハ…
    アハハ…        ハハハ…
       アハハハ…ンナバカナー


伊織「自分で言うのも何だけど、一体どういう戦いなのこれ?」

雪歩「会場は、意外と受けてるみたいだけど・・・」

真美「きっと、新感覚の漫才でも見てる気分なんだよ」

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 20:01:09.21 ID:MicMX6j20


『はい、それでは時間終了ー』

『勝敗のスイッチを入れてくれ』



京子「え?あれ?もう終わり?」

美紀「きっと、ミキの勝ちなの」

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 20:03:26.57 ID:MicMX6j20

パッ

アイドルチーム   引き分け   ごらく部
  26%        47%    27%

『結果は・・・』

『引き分けだー』



京子「あー、引き分けねー」

美希「あら、残念」

京子「お話できて楽しかったです、星井美希さん」

美希「こちらこそなの」


   パチパチパチ…
            ミキー!
        キョウコ-!     ヒューヒュー!
    オモシロカッター  
             ヒュー!


ちなつ「おかしな会話をしていた自覚が、まるでないようですね・・・」

結衣「やっぱり、アイツは天然だ・・・」

綾乃「きっと、お互いがお互い、それぞれおにぎりとミラクるんの話をしたと思ってるんでしょうね・・・」

90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 20:04:46.64 ID:MicMX6j20


美希「あの子、なかなかやるの」

伊織「ちょっと美希!何であっさり引き分けてるのよ」

美希「わりと本気だったの」

響「ほ、本気・・・?」

千早「う、うーん、私たちにはわからない、高度な戦いが繰り広げられてたのかしら・・・?」

91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 20:08:34.06 ID:MicMX6j20


京子「いやー、いい人だったなあの人!話が合うっていうか」

ちなつ「ハタから見たら、全然合ってないんですけどね」

結衣「ま、まぁでも向こうが出してきたお題を引き分けに持ち込めたんだ」

結衣「これでさっきの借りは返せたんじゃないか?」

千歳「まぁ、せやなぁ」

92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:03:28.32 ID:MicMX6j20


綾乃「ところで、次は私たちがお題を出す番じゃないの?どんなお題を出すの?」

京子「あ、そうそう!こちらは引き続き、必勝のカードを切らせてもらう!」

向日葵「必勝のカード?」

京子「ああ。確実に勝ちを拾い、どんどん揺さぶりをかけ相手の判断力を鈍らして」

京子「やがて、それがボディブローのようにジワジワと・・・」

ちなつ「ごたくはいいですから。お題は何にしたんですか?」

京子「それは・・・。あれだ!」

93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:04:19.88 ID:MicMX6j20


『えー、続いて第3回戦目、ごらく部からのお題は・・・』

『ミラクるんに似ている力勝負ー』


   ホオー…
             ミラクルンノ?
        モノマネー?


伊織「ミラクるんに似ている力・・・?ミラクるんって、子供向けアニメ?」

響「あー、そう言えば向こうにそっくりな子がいたぞ」

亜美「あ、亜美も気付いたよ!」

真美「いたいた、マジそっくりな人!」

雪歩「確かに、あの子にはミラクるんのモノマネで勝つのは難しいかも・・・」

真「うーん、何とかする方法はない?」

94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:12:29.82 ID:MicMX6j20


ちなつ「ちょっと!何ですかこのお題!どうせ私に出ろって・・・」

京子「だって、ちなつちゃんソックリだろ?ミラクるんに」

京子「いくらアイドルと言えども、ちなつちゃん以上にミラクるんに似てる人はいない」

京子「だから、勝ちに行くには当然このお題だ」

ちなつ「う・・・まぁ、そりゃそうかも知れませんけど」


ちなつ「でも、テレビで放送されるんですよね?恥ずかしいっていうか・・・」

京子「なーに、コスプレ衣装もあるから大丈夫」

ちなつ「余計恥ずかしいですよ!?」

95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:18:14.65 ID:MicMX6j20


京子「いいからいいから、ほら着替えて」

ちなつ「ちょ、ちょっとここじゃ着替えませんから!」

結衣「京子、ただ単にちなつちゃんにミラクるんのコスプレさせたいだけじゃないのか?」




伊織「・・・確かに、本物ソックリね。衣装まで・・・」

真「どうしようか?」

千早「うーん、やよいがギリ似てるかしら?だからやよいが出て・・・」

やよい「む、無理ですよー!?」

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:19:23.24 ID:MicMX6j20


やよい「向こうは何から何までそっくりですし、衣装だって・・・」

伊織「もう、仕方ないじゃないのやよい。グズグズ言ってないで・・・」

美希「ミキに、いい考えがあるの」

伊織「ん?いい考え?」

美希「そうなの」


伊織「どうするのよ?」

美希「それはね・・・」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:20:49.86 ID:MicMX6j20


『それでは、ごらく部からは吉川ちなつーーー』



ちなつ「うう・・・。は、恥ずかしい・・・」


  キャーミラクルーン

         ニテルー!
 カワイイー


京子「よーし、ちなつちゃん頑張れ!」

綾乃「いけるわよ!」

98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:22:48.52 ID:MicMX6j20


『アイドルチームからは、如月千早ーーー』



千早「・・・」

ちなつ「え・・・?」


 チハヤサーン!
     ヒュー!     ファイトー!
    
     ガンバッテー!


京子「な、何だ?よりにもよって全然似てない・・・?」

京子「うーん、敵のライバるんに似てるか?でもお題はミラクるんだし・・・。どういう積りだ?」

綾乃「きっと、諦めてこの勝負は捨てたのよ」

千歳「歌と踊りが禁止やし、案外うちらいけるかもなぁ」

99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:25:58.61 ID:MicMX6j20


ちなつ(ふっふっふ・・・。よーし、この勝負もらった!)

ちなつ(よし、大差をつけて勝って結衣センパイにいい所を・・・)

ちなつ(結衣センパイ、見ててくださいね?)

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:26:50.11 ID:MicMX6j20


『それでは、どちらがよりミラクるんに似ているか?ミラクるんに似てる力勝負・・・』

『勝負、開始ー』カーン


千早「・・・」

ちなつ「じゃあいっくよー?ミラクるーん、鈍器ー!」


     ワーワー
        ヒュー!   イイヨー!

   ニテルー!   ソックリー!


やよい「本当、そっくり・・・」

響「相手もこのお題にするわけだな・・・」

101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/02(火) 22:28:14.54 ID:MicMX6j20


千早「・・・」

ちなつ「ミラクるーん、ビームー!」


  イイヨー!
            スゴーイ!
     マジソックリー  
  ヒュー!        ニテルニテルー!


京子「よーし、いいぞいいぞちなつちゃん!」

京子「どうやら、綾乃の言うとおり相手はこの勝負は捨てて来たようだ」

京子「このまま押し切れるぞ!」




伊織「ちょっと美希、本当に大丈夫なの?」

美希「まぁ、見てるの」

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