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【ミリマス】乙女嵐と初詣
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]:2018/01/03(水) 17:08:25.85 ID:SK37WLJIo
「連絡は確かに大切です。ただ、彼女たちの性格を計算に入れてもよいのでは?」
「性格だって?」
「はい、例えばそう――普段インドアな人間が年始で混み合う街に出ると、
人波に翻弄されて連絡どころじゃなくなってしまう――とか」
瑞希はバーテンダーのようにポタージュ缶をシャカシャカと振り、
俺から外した視線をコンビニの駐車場のそのまた先。初詣に向かう群衆の川の方へ向けた。
「あっ」
そうして俺も見てしまった。いや、正確には見つけてしまったと言うべきか。
身に着けたコートや帽子を押さえながら、
人混みの流れに逆らうようにえっちらおっちら歩みを進める見知った顔。
さらには、だ。助けを求めるようなその顔と、
パクパクと開けられる口が聞こえない声でこう言ってる。
「プ、プロデューサーさぁ〜ん!」
「た……助け、て……!」
人波の中からこちらに向けて二人が必死に両手を振る。
俺も「百合子、杏奈! こっちだこっち」とそれに応えてやりながら。
「お前ら一時間の遅刻だぞ! 今日は仕事じゃないからいいものの――」
「プロデューサー。ここで手を振るよりも手を差し伸べに行った方が」
「……それもそうだな。待ってろー! 今、迎えに行ってやるー!」
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