オール安価でまどか☆マギカ 22

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1 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/01/25(木) 20:41:06.43 ID:5dgDqyne0
このスレは、安価で決めた主人公・時系列・前提設定で進める長編多めの安価SSです。
各編で話につながりはありませんので、途中参加は大歓迎です。
全体的にシリアス傾向が強いけど実は作者は安価スレらしいカオス展開も大好きです。

【現行】あすみ編
・・・呪いの願いにより復讐を遂げたあすみが見滝原の事情を引っ掻き回していく話。

【完結した話】
さやか編   :[練習]>>8>>154
・・・マミの死後、さやかが魔法少女になって張り切ったり悩んだりする話
・・・試験作。かなりあっさりしてます。
中沢編   :[練習]>>164〜[2]>>150
・・・まだ試運転。中沢が安価の導きにより魔法少女たちと関わっていく話。
QB編   :[2]>>198〜[4]>>502
・・・感情の芽生えたQBの話。
ユウリ編様 :[5]>>954〜[6]>>792(BadEnd)
・・・契約したばかりのユウリが目的を達成するためにマミの後輩になる話。
恭介編   :[6]>>815〜[7]>>240(BadEnd+)
・・・恭介の病院での日々と、退院してからの話。
Charlotte編 :[7]>>264>>285
・・・チーズを求めるCharlotteの小話。
キリカ編  :[7]>>309>>704,[8]>>475〜[9]>>151
・・・本編時間軸で織莉子が既にいない世界のキリカの話。話はほぼまどマギ本編寄り。
アマネ編  :[7]>>807>>963,[8]>>5>>130(GiveUp)
・・・抗争に破れて見滝原に来た最弱主人公の野望の話。  ※オリ主※
メガほむ編 :[9]>>181〜[12]>>666
・・・非情になれないほむらの4ループ目、織莉子たちとの戦い。
・After『夜明け後の一週間』[12]>>93
なぎさ編  :[12]>>717〜[14]>>616
・・・謎の神様によって魔女化から助けられたなぎさが見滝原で奮闘する話。
・After『あすみ参入』:[13]>>953
杏子編  :[15]>>197〜[17]>>918
・・・マミの“先輩”な杏子のifストーリー。
・・・マミと仲直りしたり、色んな人と仲良くなったりする比較的ほのぼのなストーリー。
・After『マミさんじゅうごさい』:[17]>>436
キリカ編2  :[14]>>719〜[15]>>182,[17]>>927〜[21]>>426
・・・未契約キリカが黒猫と謎の少女に出会い、不思議な運命を知る話。
・・・前半はミステリー風シリアス、後半はほのぼの系。“トゥルーエンド”みたいなものを目指しました。
・『統合後』 [18]>>846

【未完結の話】
Homulilly編 :[4]>>535>>686
・・・生まれたばかりの魔女Homulillyが時空を旅する話。
かずみ編  :[4]>>982〜[5]>>879
・・・ユウリのドジで見滝原に運ばれたかずみが織莉子とともに救世をめざす話。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516880466
2 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/01/25(木) 20:41:25.47 ID:5dgDqyne0

【注意】
*安価の内容について
★無効安価は自己判断で安価下。明らかに無効になりそうな内容は、その下に別の安価をしてくれるとスムーズに運びます。
★自由安価は基本的に主人公から起こす内容のみ。主人公以外の視点に移っている時はその場にいる人の言動まで可。
★『相談したい事がある』『話したいことがある』のみの安価は不採用とします。必ず話す内容まで書いてください。

*安価の取り方について
★基本的に連続で安価を取っても構いません。連投は1レスとして考えます。
★多数決は連続・連投無しです。
★多数決で同数に意見が割れた場合は指定内の最後のレス内容を採用。
★主レスは安価先を指定する数字に含まない。
★「下2レス」と書いた時にはその1時間以内に2レス目がこなければ「下1レス」に変更します。

*このスレの話について
★まどマギのほかに、おりマギ本編・かずマギ・漫画版まどマギ・TDS・PSP・劇場版のネタを含みます。
 それ以外からのネタは出さないか考慮しませんが、知ってるとより楽しめるネタはあるかもしれません。


・前スレ

『まどかマギカで安価練習』 :http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369643424/
『オール安価でまどか☆マギカ 2』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370979872/
『オール安価でまどか☆マギカ 3』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371835671/
『オール安価でまどか☆マギカ 4』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372909496/
『オール安価でまどか☆マギカ 5』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373645366/
『オール安価でまどか☆マギカ 6』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377690974/
『オール安価でまどか☆マギカ 7』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385884667/
『オール安価でまどか☆マギカ 8』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397729077/
『オール安価でまどか☆マギカ 9』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409071003/
『オール安価でまどか☆マギカ 10』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417014605/
『オール安価でまどか☆マギカ 11』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424792933/
『オール安価でまどか☆マギカ 12』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430323957/
『オール安価でまどか☆マギカ 13』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439045180/
『オール安価でまどか☆マギカ 14』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448012780/
『オール安価でまどか☆マギカ 15』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461427177/
『オール安価でまどか☆マギカ 16』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475061935/
『オール安価でまどか☆マギカ 17』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483717207/
『オール安価でまどか☆マギカ 18』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491232637/
『オール安価でまどか☆マギカ 19』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497797899/
『オール安価でまどか☆マギカ 20』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504964306/
『オール安価でまどか☆マギカ 21』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511090204/

※『オール安価でまどか☆マギカ 21.5避難所』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516811060/


☆随時募集

*安価で魔女を作ろうぜ*


 主に風見野や見滝原外などで登場するオリジナル魔女を募集中です。

 登場の機会があれば色んな物語に出させます。

 被りは一部再安価か統合。


・名前:【安価内容】の魔女(思い浮かんだものがあれば魔女名も)

・攻撃方法/見た目/特徴/性質/弱点/使い魔 など
3 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/01/25(木) 20:42:00.42 ID:5dgDqyne0

あすみ「ゆま…………そいつは?」

ゆま「ゆまも『魔法使いさん』になれるんだって!」

QB「『魔法少女』だよ」


 ゆまは無邪気に言う。

 ……――留守を狙われた。あまり一人しないようにという忠告は勿論わかってはいた。

 やっぱり、こんなのと少しも接触させずには済ませられないのか。


あすみ「……なりたいの? 私みたいに?」


 その問いに何かを考え込むゆまの横を通って、キュゥべえを頭から強く掴み上げる。

 無理矢理玄関の外に放り出した。


 ゆまが口を開いたのはちょうどそれと同時だった。


あすみ「変な人上げちゃ駄目でしょ。こいつは悪い奴なんだから」

ゆま「でも、そしたらおねえちゃんとずっと一緒にいられるって――」


 ――扉を勢いよく閉める音が響いて、それから私たち以外に誰も居ない家はしんと静まり返る。


 一緒に居るのに不安が付き纏うのは、どこか違う世界に居るように感じているから。

 でも、ゆまはこっちに来てはだめだ。



1…そいつから何を聞いたの?
2一緒に居るから
3自由安価

 下2レス
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 20:52:22.24 ID:srMYyZPv0
1+2
安価↓
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/25(木) 21:15:29.89 ID:lKGVcavI0

追加でゆまに魔法少女の真実を話す
6 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/01/25(木) 22:05:42.85 ID:5dgDqyne0

あすみ「……そいつから何を聞いたの?」

ゆま「魔法つかえるようになれるって、おねえちゃんと一緒にたたかえるって……」

ゆま「……ゆまのおねがいもきいてくれるってゆってた。そしたらゆま、いっぱいおねえちゃんのこともたすけられるよ」

ゆま「それがゆまのおねがいだから」


 やっぱり、碌な願いじゃない。

 ゆまは、魔法少女になることが願いなんだ。……私と一緒の世界に居るために。

 だったら、その願いはあんな奴に叶えさせちゃいけないのに。


あすみ「一緒に居るから」

あすみ「――――私は、ゆまには私みたいになんてなってほしくないよ」


 ……ゆまの小さい身体を抱きしめる。

 それから、二人でリビングのほうに上がっていく。


 テーブルの前の椅子に隣同士並んで腰掛ける。私が来てからのリビングでのいつもの位置だった。
7 : ◆xjSC8AOvWI [saga sage]:2018/01/25(木) 22:54:16.42 ID:5dgDqyne0

あすみ「……『魔法少女』が何と戦ってるか知ってるの?」

ゆま「“わるもの”をやっつけるんでしょ?」

ゆま「ひどいめにあってる人を助けるの」


 ……その答えにはっとさせられる。

 ゆまはどう思っているんだろう。どういう意味で言ったのだろう。それを正義の行いだと思っているのは――


あすみ「……魔女ってやつと戦うのね。あとはその報酬を巡って他の魔法少女と戦ったり」

ゆま「“魔女”はわるもの?」

あすみ「どうかな。悪者だったり、そうじゃなかったりするよ。別に、大半は悪者を倒すために戦ってるわけじゃないし」

あすみ「魔法をどう使うかはその人次第。私は……やりたいようにやってるよ。――でも、正しい事をしてるわけじゃない」


 今まで経験した情景を思い出すほどに、ゆまにだけは近づかせたくないと思う。

 計画だとか策略だとか、醜い争い。それにさっきのあいつみたいなのとか。


あすみ「とにかく、他の人とは違うようになるから」

あすみ「力のこともそう、身体も、それに全部キュゥべえが人の心を陥れるために契約なんてしてるんだから」

あすみ「……碌には死なないかもよ。化け物になるか、醜い戦いに巻き込まれて死ぬかのどっちかだ」

ゆま「おねえちゃんもそうなるの?」

あすみ「そうかもね。まあ簡単にはそうなってやらないようには気を付けてるけどさ――」


 ……どれだけ伝わったかな。魂とか詳しく説明したって難しい事はまだわからないかもしれない。

 きっと、魔女の事も実際に対峙してみないとよくわからない。でも、そこまで連れ回すのも嫌だった。
8 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/26(金) 00:00:34.77 ID:t/5Y2QJo0

ゆま「――でも、ゆまもほかの人とはちがうんだって」

ゆま「学校にいっても、ゆまとはなすのはつまんないからって、みんなはなしてくれないの」

ゆま「ほかの人はゆまの知らないこといっぱい知っててはなしてて」

ゆま「ゆまはおべんきょうもついていけない」


 ……すると、深刻そうにゆまは話しはじめる。その言葉に、授業風景を見に行った時を思い出した。

 他の人が楽しそうに話しながら教室に戻る中、ゆまはみんなから離れて一人で歩いていた。

 そういうことが続くと心は落ち込んでいくものだ。それ以前の環境、経験……そうして私もこうなっていった。契約して変わる前から。


 ――私が傍に来た時点で、もう『普通』じゃないのかもしれない。私には同学年の子みたいな友達にはなれない。


あすみ「…………それでも、このままで幸せになってほしいの」

ゆま「このまま?」

あすみ「違くないよ」

ゆま「……うん」


あすみ「――それでもひどいことする人がいるなら、そいつらまとめて私が呪ってあげようか?」



 あの崩壊した学級がチラついて、ゆまが『違う』だなんて言う事実が嫌で、そんな言葉を投げかける。

 今の私には力がある。その力の使い方は私次第。


 ――――結局、その言葉に返事が返されることはなかった。

 返ってこなくてよかったのかもしれない。きっとそうしても『幸せ』にはなれないから。



―七日目終了―


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:32個
・[100/100] …×26
・お菓子[10/100]
・ハコ[0/100]
・[100/100]×4
・[35/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
9 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/26(金) 00:01:46.58 ID:t/5Y2QJo0
------------------------------------
ここまで
次回は27日(土)18時くらいからの予定です
10 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/27(土) 19:01:18.00 ID:MPkgTiIH0
------------------------------------------------
遅れてしまい申し訳ないのですが、ここ最近の寒波のせいか昨日から体調がアレなので今日は中止にします。
次回は28日(日)18時くらいからの予定としたいと思います。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/27(土) 19:05:10.42 ID:kQ3I/ATn0
了解です、お大事に

もしかしてスレ主にもあすみんの呪いが……
12 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/28(日) 18:45:32.07 ID:9oR2aW590
朝 ゆまの家



 朝、いつもと同じように朝食を食べると、それからなかなか準備をしないゆまに聞いてみる。

 ……ゆまは届かない足をぷらぷらとさせながらテレビを見ているところだった。


あすみ「……ゆま、学校は?」

ゆま「土曜日、やすみだよ?」


 ゆまにそう言われて、すっかり曜日の概念が抜けていたことに驚く。


あすみ「休み……かぁ」


 昨日のこともあったしあまり家を空けたくはないが、休日しかできないこともあるか?

 そんなことを考えつつ棚の上のカレンダーを眺めていると、ゆまがこんなことを言い出した。


ゆま「ねえ、ゆま、どこかいっしょにあそびにいきたい!」

ゆま「今日はおねえちゃん、ゆまをおいていっちゃわないよね……?」


 カレンダーで確認した日付に、何かの心当たりを思い出す。

 ――前に見たプリント。確か今日は。


あすみ(巴マミの葬式の日……か)

あすみ(案内もされてない私が行っても仕方ないけど)



1昨日の経過を見に病院へ
2公園にでも遊びに行く
3ゆまにどこに行きたいか聞いてみる
4自由安価

 下2レス
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 18:46:36.46 ID:px1CiYKi0
1
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/28(日) 18:48:39.41 ID:WzCSGOWJ0
3のあと1
あとキリカに会えたら自分が代わりにマミの葬式に行っていいか聞く
その際ゆまには病室にいてもらう
15 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/28(日) 19:18:31.18 ID:9oR2aW590

あすみ「どこに行きたいの?」

ゆま「えーとね、えーとね、遊園地にいってみたい!」

あすみ「遊園地?」


 ……私もどのくらい行ってないだろう。お母さんの居た頃もあまり多くは行けなかったし。

 この近くの遊園地って何があるかな。


あすみ「調べておくから今度でいい?」

ゆま「じゃあこんどだよ! でも今日も、近くでもいいからどこかおでかけしたいな」


 一応この街の主要な場所は把握したところだ。

 その場所を頭の中でいくらか思い浮かべる。


あすみ「……少しだけ用事があるからついてきてくれる?」

ゆま「うん!」



 いつも学校に行く時とは違う準備をしてゆまと一緒に家を出る。

 ……残念ながら今日は『楽しいお出かけ』にはならない。ただ、ゆまも知り合いだったから。
16 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/28(日) 19:47:20.40 ID:9oR2aW590


あすみ「……着いたよ」

ゆま「おねちゃん、病院にしってる人がいるの?」


 ――病院のエントランスに入ると、まず受付に聞いてみる。

 昨日の呉キリカの経過がどうなったか。


 病室に通してはもらえたものの、会話は出来なかった。


 そういえばこいつも巴マミの葬式に行くと言ってたっけ。


ゆま「…………さっきの、キリカのことだよね? すごいけがをしてるの?」

あすみ「そうだね」


 傷の範囲が広くないのは幸いだが、損傷が激しく、この状態でなんとか生きているのが奇跡的なくらいらしい。

 ……あと傷が数ミリでも深かったら即死していたと言うが、本当はありったけ治癒魔法をかけてやっとこの状態まで戻ったんだ。


あすみ(……だから、私がやると割に合わないから治癒は嫌いなんだ。この借りはどうやって返してもらおうか)


 マスクをつけて横たわっているキリカを眺める。

 意識不明の重体扱いだ。いつまで持つかもわからない。――それは『私達』の命の基準としても同じだった。
17 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/28(日) 20:33:12.85 ID:9oR2aW590


 ――――考えを整理しに病室を出る。ゆまはまだ中に居た。

 考えていた可能性としては、あのまま死ぬか、生き返るか。

 この状態はどちらかといえば…………『死んで』いるといったほうが近い。しかし、それにしては中途半端だ。


あすみ「……アンタ、なんかやった?」

QB「心肺機能が停止してしまった人間の蘇生法として、人体に電気ショックを与えたりするだろう?」

QB「感情の変化の少ない『魔力の消耗による死』、とりわけ魂が身体から離れた状態での魔女化というのはエネルギー変換量は最低だ」

QB「あまりそういう無駄死にはしてほしくない。一応こちらでもソウルジェムに対して近いことをやって、刺激を与えてみたりはしたんだけどね」

QB「どうやら意識が目覚めないらしい。無意識下で認めたくないということかな」


 ……なんにしても、これでは呉キリカは当面は戦線撤退となることは確かだ。

 美国織莉子にとっては計算から外れていたとしても、困ることはない、むしろ嬉しい結果だろう。


 いや、自らトドメを刺さなかったところからすればこういうパターンはまだ想定内か。


あすみ「……まあ、私にとってもやりやすいっちゃあやりやすいけどね」

QB「一応聞いておくけど、君がやったわけじゃないんだね?」

あすみ「わかんなーい、私の魔法はオートだし。でもそいつから殺したいほど恨まれてはいないと思うよ?」


 しらばっくれておく。こいつが美国織莉子の計画に気づけば私達の命も危うくなる。

 あの女と一緒に滅ぶのだけは御免だ。



1原因はなんだと思ってんの?
2ゆまに手を出すなと警告
3病院を後にする
4自由安価

 下2レス
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 20:36:27.22 ID:px1CiYKi0
1+2した後に3
安価下
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/28(日) 20:39:43.70 ID:WzCSGOWJ0
1+2
あとキュウベェに巴マミの死について何かわかったことはないか、推察でもいいから聞く
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 20:41:57.54 ID:px1CiYKi0
もしもあすみがマミの死が自分のせいだとしても別にダメージとか受けないよな?
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/28(日) 20:44:42.59 ID:WzCSGOWJ0
うーん、どうだろ
マミとは数回会っただけだし何らかの感情抱く以前に死んじゃったからなぁ
あの突然キュウベェを殺す安価がなければ違った展開になったんだろうけど
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 20:45:24.67 ID:px1CiYKi0
>>21
突然だったし、単発だったのかな?
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/28(日) 20:50:12.13 ID:WzCSGOWJ0
>>22
あの時キュウベェが一緒にいる描写なかったのに突然だったからね
深い意味があっての安価だったのか、深く考えてない安価だったかはわからないけど
スレ主が巧いこと安価を採用しちゃったからマミさんがあんな事に…
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 20:51:15.30 ID:px1CiYKi0
>>23
あれ以降何も言ってこなかったから普通に単発か後者だろうな
25 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/28(日) 21:16:44.92 ID:9oR2aW590

QB「君の魔法も選択肢として考えなかったわけではないけど、直接関わってなければいいんだ」

QB「本人の分からないことを聞いたって仕方がない」


 ここらでこいつの推測でも聞いてみようか。


あすみ「あんたは原因はなんだと思ってんの?」

QB「まだなんともいえないね。表向きにも今回の件は事故か事件かまだ捜査しているところらしいよ」

QB「なにより、マミの時と違って原因が明確じゃない。もっとも、短期間のうちに起きたマミの件も関連性がないとはいえないけどね」

あすみ「同一犯の可能性があるってこと?」

QB「だとすれば今度こそ本物の『脅威』だ。意図的に魔法少女を狩っている人物が居ることになる」

QB「僕としてはあまりそうは思いたくないね」

あすみ「……ふーん」


 見当違いな推理をしているインキュベーターに適当な返事を返しておく。

 その調子では真犯人は出てこないだろう。――それとも美国織莉子、マジにあいつがどっちも殺っちゃったとか?



あすみ(ま、空想上の犯人探しに躍起になっててくれれば目も逸らせてあいつは万々歳だろうけどねぇ)

あすみ(あいつも容疑者の一人になってることは変わらないか)



あすみ「あと、今後ゆまには手を出すな。ゆまにはこんな契約も魔法も必要ない」

QB「……」


 それだけ警告のように言って一度病室に戻る。

 ……その後姿を、光る赤い目がずっと見つめていた。
26 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/28(日) 21:30:00.55 ID:9oR2aW590

ゆま「おねえちゃん」

あすみ「そこでお昼買ってきた。休憩スペースの方で食べよう」

ゆま「キリカ、もうおきないのかな……」

あすみ「わからないよ。今は体力がないから起きられないだけかもしれないし、いつか目を覚ましてくれるかもよ」



 病院の休憩スペースのほうで空腹を満たす。

 まだやりたいことはある。そろそろ病院も後にしたいが……どうしようか。


 ――昼食を食べ終わると、ゆまは本棚にある絵本を読んでいた。



・ゆまにはどうしていてもらおう?
1ゆまにはここ(病院)に残っていてもらう
2家に帰す
3自由安価

 下2レス
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 21:32:29.05 ID:px1CiYKi0
3
目を離すといけないから一応、マミの葬式に一緒に行く
安価下
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/28(日) 21:49:01.57 ID:WzCSGOWJ0

行く間に魔法少女になったらこんな危険と隣り合わせだと話す

キリカがこんな風になったのも魔法少女絡みかもしれない
魔法少女は魔女と戦うだけじゃない、契約した力で他の魔法少女に危害を加えるようなのもいるんだ
昨日魔法少女にならないで欲しいといったのは、ゆまにはこんな危険な道に入って欲しくはないからなんだ
(まぁ、何人も地獄に送った私がこんなこと言う資格なんてないけどね)
29 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/28(日) 22:15:19.16 ID:9oR2aW590

 インキュベーターがまだ居るかもしれないここにゆまを置いていくわけにもいかないな……。

 あまり『こっち』の人間のことに関わらせたくはなかったが。


あすみ「……ゆま、昨日も言ったけどさ。契約しないでね」

あすみ「危険と隣り合わせの世界なんて、ゆまには入ってほしくない」


 何人も地獄に送った私が言うべきセリフじゃない。

 ……ゆまはまだきょとんと私を見上げていた。


あすみ「……あと、帰りにもう一つだけ寄ってもいい?」

ゆま「え?」

あすみ「その代わり、明日までには遊園地ちゃんと調べとくからさ」


 ――それからもう一つ、プリントに書かれていたマミの葬式の場所の近くにまで寄ってみた。

 建物の前に巴マミの名前の書かれた看板が立てられている。

 軽く様子を見てみると、ほとんどは学校の関係者だった。見滝原の生徒たちの姿と、他に大人たちのうちには教師や親族もいるのだろうか。


 ゆまはしばらく遊園地遊園地とはしゃいでいたが、どこか神妙な喪服と制服の集団を見て不思議そうに私に聞いてきた。


ゆま「おねえちゃん、あれなに? 『もうひとつ』の用事ってこれ?」


 別に参列までする気はなかった。

 ただ少しの間このあたりを窺って、その中から離れた場所に一人立っている姿を見つけた。


 ――イレギュラー。暁美ほむら。
30 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/28(日) 22:23:58.78 ID:9oR2aW590

 てっきり、執着するのは『鹿目まどか』の事だけだと思っていたが。

 意外にもあいつもこんな場所に寄ったりするのか。


 ……それとも、ただ情報を集めたいだけ? 私と同じように、あくまで外から中を気にしている様子だった。



あすみ(……なんにしても、今は関わるわけにはいかないな)



あすみ「……ゆま、帰ろう」

ゆま「うん」



―八日目終了―


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:32個
・[100/100] …×26
・お菓子[10/100]
・ハコ[0/100]
・[100/100]×4
・[35/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
31 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/28(日) 22:30:35.54 ID:9oR2aW590
----------------------------------
ここまで
次回は29日(月)20時くらいからの予定です
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/28(日) 22:49:56.16 ID:WzCSGOWJ0
乙でした

うーん、あすみはこのまま利害的な関係とはいえ織莉子側にいるのかな?
早いところまどか達と接触して欲しいかな
キリカもこのまま退場しないで生きる意志を持って欲しい
33 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/29(月) 20:57:52.45 ID:PnT8YsmB0
月曜 朝 ゆまの家



あすみ「ゆま、 起きないと遅刻しちゃうよ」

ゆま「うー……ねむい〜……」

あすみ「朝ごはんももうできてるんだから」



 ――――昨日は遊園地の中を回って日が暮れるまで遊んでいた。

 ゆまは私も少し驚くほどずっと元気にはしゃいでいたが、帰ってきてからはぐっすりだった。


 まだ疲れが抜けていないのか、ゆまは眠たそうにしながら朝食を食べている。


あすみ「忘れ物ないか確認したよね?」

ゆま「うん」

あすみ「学校で寝ないでよ?」

ゆま「う〜、たぶん」


 いつもどおり挨拶を交わす。

 ランドセルを背負ったゆまの姿を玄関まで送ると、一旦リビングに戻ってソファに横になる。


あすみ(……私も少し昼寝でもしようかな)

あすみ(そうしたら、やっておきたい事がある)
34 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/29(月) 21:43:46.06 ID:PnT8YsmB0


 午前中は足りなかった睡眠を補給してから適当に昼を済ませ、少しすると良い時間になる。最低限の荷物だけ持って家を出ることにした。

 一昨日は出来なかったイレギュラーの調査もそろそろ進めないといけない。


 見滝原中学校――平日ならあいつの居る場所はわかっている。

 あいつの下校中、校門から出て細い道に入っていったところで声をかけた。


あすみ「お姉さん、ちょっといいかしら?」

ほむら「……ごめんなさい、少し話してくるからみんなは先に帰っていいわ」

「ほむらちゃん、知ってる子?」

ほむら「ええ、そんなところよ」


 周りの取り巻きたちの視線も私のほうに集まる。

 ついでに、前まで気にも留めていなかったが、その中にあいつから読み取った『鹿目まどか』らしい顔もあったことに気づく。


 ――前見た時にも居たんだっけ?


 素質があるだけで死ななくちゃいけなくなった哀れな奴。……まあこいつも十分謎めいてはいるが。
35 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/29(月) 22:03:29.74 ID:PnT8YsmB0

あすみ「悪いね、ご挨拶が遅くなっちゃってさ」

あすみ「貴女、昨日の『葬式』の時にも居たでしょう?」


 取り巻きたちを帰すと、こいつはわざわざ人気のないところまで歩いてきた。

 私【魔法少女】と二人になると、表情は打って変わって冷たくなる。


ほむら「何の用?」

ほむら「呉キリカと一緒に居たでしょう。知り合い……魔法少女よね」

あすみ「だから挨拶だって言ってるじゃん。私は神名あすみ、少し前に離れた街から来たんだ」


 一応自己紹介すると、それから暫くの間沈黙が続く。

 ……会話を続けられない典型のようで呆れてしまう。『興味がない』ということはありありと伝わってきた。


ほむら「……私の名前はどうせ知っているでしょう」

ほむら「私は礼儀だとか挨拶だとかの形式ばったものには興味はない。縄張り争いについてもね。時間の無駄だわ」


 今のところ会話との“食い違い”はまるでない。しかしこれだけで綺麗に終わられては意味がない。

 強引にでも素性を暴く手段――『読心』を活かすにも、引き出す会話をしてこそだ。



※うまく心を引きだしてください
1『お友達』の話を振ってみる
2目的について聞いてみる
3戦闘方法について聞いてみる
4巴マミの話する
5呉キリカの話をする
6自由安価

 下2レス
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 22:05:44.32 ID:oOcc7fYkO
1+4とか?このほむらが冷徹じゃないならいけるか?
安価↓
37 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/29(月) 23:31:59.39 ID:PnT8YsmB0
----------------------------------
ここまで
次回は30日(火)20時くらいからの予定です
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/30(火) 02:57:04.02 ID:i3dFYePC0
↑+2+5
追加でほむらにここ最近新人が増えてる事についてどう思ってるか聞く
初見のまどかの素質の高さが判ったなら、あえてその点も指摘する
39 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/30(火) 20:33:24.69 ID:wmZ18jX10

あすみ「じゃあ単刀直入に聞くけど、アンタが興味あるものって何。アンタの目的はなんなのさ」

あすみ「みんなからイレギュラーとか呼ばれてんのは知ってんの?」

ほむら「イレギュラー……まあそうでしょうね」


ほむら(――“今回”は誰にも事情を話してはいないものね)

ほむら(それなら、そういう扱いになるのも仕方がないのかしら)


 『イレギュラー』の呼称については今知ったような反応をしていた。

 しかし、やはり本人も中で納得できることはあるようだ。


ほむら「でも何故わざわざ目的なんて聞かれなくちゃならないのか、理由がわからないわね」

ほむら「……下手に勘ぐられても困るから、強いて言うなら私は日常が守られるのならそれでいい」

ほむら「それだけよ、何も高望みなんてしないわ」


 こいつの言う日常という言葉に、さっきの取り巻きたちが思い浮かぶ。

 ……私達には似合わない言葉。その中に、こいつが付き纏ってでも守護する人物が居る。


 それはただの友情なのか。こうなると、傍目には楽しげに見えた風景すら怪しく思えてくる。


あすみ「ふーん……意外と無欲なのね」
40 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/30(火) 21:27:44.90 ID:wmZ18jX10

あすみ「別に、私もアンタと似たようなもん」

あすみ「さっきも友達連れてたね。学校楽しいの?」

ほむら「ええ」

あすみ「じゃー邪魔しちゃったかしら? ごめんごめん、私にはあんまり理解できなくてさ」


 そう謝っておくが、イレギュラーは何も言わず変わらない様子でこちらを見下ろしている。


ほむら(……本当に悪いと思っているかしら)


 ……思ってるって。心の声に心の声で返事を返す。いや、本当は結構どうでもいいや。

 すると、イレギュラーはまだ言葉少ない口とは裏腹に言葉を続けた。



 ――頑なに隠そうと思えば思うほどそれは強く引きだされる。



ほむら(……この先も私の魔法や未来から来たことは知られないほうがいいわね。インキュベーターは絶対にそうだけど、もう他の魔法少女にも)

ほむら(折角この世界ではインキュベーターの接触もなく上手く運んでいる)

ほむら(軍事用の武器も追加した。このまま何事もなく“ワルプルギスの夜”を倒すことが出来れば…………)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/30(火) 21:35:56.66 ID:i3dFYePC0
ほむらの心中ダダ漏れか……あすみの読心すげぇ
雄弁は銀、沈黙は金とはまさにこの事だな(違
42 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/30(火) 22:37:10.23 ID:wmZ18jX10

あすみ「でも、貴女だってこの街のことが気にならないってわけじゃないんでしょう?」

あすみ「ね、巴マミに思い入れでもあった? その割に本人にはそっけなくしてたみたいだけど」

ほむら「……一応、関わりがあったから」


 ……だったらちゃんと中まで入ってくればよかったのに。


ほむら「知ってる魔法少女が『事故死』なんて聞けば何があったか気にならないわけじゃない」

あすみ「……もしかして探ってた?」

ほむら「一通りはね。メディアでも学校でも騒がれていたもの。今日になったら別の騒ぎが追加されたけれど」


 呉キリカの事ももう知ってたんだ。

 こいつにも少し、キュゥべえにしたような話題を振ってみる。――こいつは今後そっちのことも探るんだろうか?


あすみ「探ってんなら、アンタはどう思ってる? その二つが繋がってるとかは?」

ほむら「……呉キリカは事件の疑いもあって捜査中、それは即死狙いともとれる外傷があったから」

ほむら「それと違って巴マミは『事故死』扱い、ということは人為的と疑われるような傷はない。……同一犯の可能性は薄いでしょう」


 ……こいつキュゥべえより頭いいんじゃないか?

 そう思ったが、こいつに考え付けるくらいのことをインキュベーターが考えつけないわけもない。あくまで可能性の一つとして、ではあったのだろう。


 どんなきっかけからいつ何を感付かれるかはわからない。……やはり、世界滅亡の予防策は解決を急ぐ必要はある。

 しかし、こいつはもろに事件じみたそっちよりも、巴マミのほうに興味があるようだった。
43 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/30(火) 22:51:54.94 ID:wmZ18jX10

 ――やっぱり。

 ――――自分との『関わりの強さ』による違いか。


あすみ「ここ最近新人が増えてる事についてはどう思ってる?」

ほむら「私には関係のない事だわ」


 イレギュラーはそう言った後に、心の声でこう続ける。


ほむら(インキュベーターの目が私達以外に逸れてくれるのなら、むしろ私にとっては好都合ね)


 ……敵の策略とも知らずにイレギュラーは喜んでいるのだから、間抜けなものだ。


 しかし、イレギュラーの目的が『鹿目まどかとの日常を守ること』なら、その目的は私やあのウシ乳AV女とも被るものもある。

 どちらも鹿目まどかにインキュベーターに近づいて欲しくはないし、契約してほしくはない。

 そして、魔女化してほしくない。


あすみ「……そう」


 でもそれなら、利用できる部分だってありそうなものだが――。

 ――……一応は、これ以上は要報告か。



1自由安価
2さようなら
3親睦を深めるコイバナ

 下2レス
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 23:04:06.60 ID:oJU7Yd4oO
安価↓
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/30(火) 23:18:13.27 ID:i3dFYePC0
3+ほむらにこの間契約した見滝原中の魔法少女のことを聞く

そういえばキュウベェが見滝原中に最近契約した魔法少女がいるって言ってたけど、誰か知ってる?
そっちにも一応挨拶しておきたいんだけど、知ってるなら会いたいと伝えてくれないかな
ひょっとして、さっき一緒にいた連中の中にいるの?

あ、そうそう
巴マミや佐倉杏子にも聞いたから聞いとくけど、あんたって生娘?
…貧相な体つきだけど顔は良いしクール系ってやつ?孤高で近寄りがたい雰囲気でてるからそういう属性持ちが寄ってくるんじゃないの?
そういう奴らって踏まれたいとか罵られたいとか、結構倒錯してるから気をつけたほうがいいかもね
まぁ、あたしと違って力ずくで処女を奪いに来ないだけマシなのかな?
あ、魔法少女の方はわからないけど『女』としては私が先輩だからその手の知識が欲しければいつでも相談に乗るよ?
46 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/30(火) 23:55:20.13 ID:wmZ18jX10

あすみ「貴女の学校にも新しい契約者が居るみたいだけど?」

ほむら「私の知ることではないわね。私には知らない人の面倒まで見られる余裕はない」

あすみ「あっそう? 薄情ー。まあ私も興味ないけどさ、すでに他の魔法少女に脅されて撤退したらしいし」


 んー、しかしどこまでも自己中だなぁ……。

 気持ちはわかるけど、自分の友達と知り合い以外に興味はないらしい。


 ――いや、それどころか……。


あすみ「――あ、そうそう。巴マミや佐倉杏子にも聞いたから聞いとくけど、あんたって生娘?」

ほむら「……きむ?」

あすみ「処女かって聞いてるんだよ。私の見立てだとねぇー……」


 明らかに心の動きが停滞する。

 濃厚な経験談とか聞こえてきたら楽しめたのに。こりゃ絶対処女で確定。

 板みたいなほっそい身体をじっと見る。背だけは私より高いのに同じくらいだ。すると、イレギュラーはわずかに後ずさった。


あすみ「……貧相な体つきだけど顔は良いしクール系ってやつ? 孤高で近寄りがたい雰囲気でてるからそういう属性持ちが寄ってくるんじゃないの?」

あすみ「そういう奴らって踏まれたいとか罵られたいとか、結構倒錯してるから気をつけたほうがいいかもね」

あすみ「まぁ、私と違って力ずくで処女を奪いに来ないだけマシなのかな?」


 未だ固まったままだったイレギュラーがやっと一言発する。


ほむら「貧相……で、孤高で近寄りがたい、というのは褒められてるの?」


 そっちか。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/30(火) 23:56:50.96 ID:L1fr61400
何度もループしていてもそっち方面は疎いからw
48 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/31(水) 00:09:52.72 ID:h5mnlnSr0

あすみ「一部の変態さんには大ウケだよ! あ、貴女も結構倒錯してそうなタイプだったりするんじゃない? だったらそういう相手でも利害一致だね」

あすみ「あとねー、一番厄介なのはどっちも併せ持ってるタイプかな? そういうのはやらせといたくせにいきなりキレて逆転するから厄介だよ?」

あすみ「魔法少女の方はわからないけど『女』としては私が先輩だからその手の知識が欲しければいつでも相談に乗るよ?」

ほむら「……当分男性とお付き合い?はする気がないわ。とにかく、そういう話題にも知識にも興味はないから」

あすみ「しまった、百合系の人だったか。もしかして話題を間違えた?」

ほむら「…………どこを見てその発言が出たの?……私の思いを勝手に疾しい目で見られるのは不愉快だわ」


 ……なんかこっわい顔で睨まれた。

 つれない奴め。ここまでつれないコイバナも久しぶりだ。


 巴マミも佐倉杏子もあんなに喜んでくれたのに。



あすみ「……わざわざ反応する辺り激重かよ」

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/31(水) 00:24:10.03 ID:icSXIQBTO
デビほむになるくらいまどかに対してトチ狂った人が何か言ってますよwww
50 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/31(水) 00:32:01.56 ID:h5mnlnSr0


 イレギュラーと別れる。

 ……話している最中ずっとかけていた読心の魔法を切って、私は思わず奴に背を向けたままにやりと笑む。


 あいつがひた隠しにしたがっていた魔法、目的、正体。

 美国織莉子の話で目的についてはなんとなく察しはついていたが、それは私達が知りたかったあいつの力についても密接に関わっていた。


あすみ(インキュベーターも知らなかったのは“今回”の過去で誰にも事情を話していないから――――あいつの魔法は時間操作、ねぇ)

あすみ(わざわざ軍事用の武器なんて必要になるあたり、自力で武器を作り出せない)

あすみ(それでも圧倒的に強いのは、その魔法のおかげでメチャクチャな戦い方が出来たから)


あすみ(…………問題はその攻略法だな)

51 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/01/31(水) 00:35:59.52 ID:h5mnlnSr0
------------------------
ここまで
次回は1日(木)20時くらいからの予定です
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/31(水) 00:39:05.53 ID:wogNyy2W0

あすみがデビほむを見たら「クレイジーサイコレズかよ。本当に救いようがねーなー」とか思いそう
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/31(水) 00:44:22.14 ID:icSXIQBTO
乙です
今回の情報、あすみは織莉子に話すのかね?
話してまどか殺しに加担したら本当に外道面に堕ちるような…
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 20:34:26.00 ID:Bg2odx/VO
このあすみは織莉子に情報渡さないだろ
織莉子は頭良いし勘も鋭いから心読んだこと悟られそうだし
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/01(木) 21:11:34.07 ID:Imv2eUhIO
今日は休み?
56 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/01(木) 21:40:52.33 ID:4YttXmLX0


 ――――家に帰ると、早速教えられた番号に電話をかける。

 ゆまはリビングでテレビを見ているところだった。


あすみ「――……やっほー、約束したイレギュラーの情報だけど、探ってこれたよー。その方法は内緒ね」

織莉子『ええ、ご苦労様』

あすみ「まず、暁美ほむらは時間遡行者だ。『鹿目まどか』やその友達の傍で守りながら、そいつらの死に繋がらない世界を目指して繰り返してる」

あすみ「そこから使える魔法も遡行以外に時間を操る――恐らく止めるか遅くするかできるのかな。もしくは両方を使えるとみていい」

あすみ「ただし自分で武器を作ることができないみたいだ。警察や軍から盗んだ武器を使って戦ってるらしい」


 頼まれていた情報を一通り話すと、美国織莉子は静かにそれを聞いていた。

 ……そして、こんな贅沢なことまで言ってくる。


織莉子『……目的はわかったわ。力についても概ねわかった。もう少し弱点は探れないかしら?』

あすみ「そこまで本人から探るのは難しいかなー」

あすみ「……戦うのが困難なら協力は考えないの? イレギュラーの目的は私達の目的とも被るところはあるよ?」

織莉子『利用できないことはないかしらね。油断させて近づいて隙を窺うのは手かもしれない』

あすみ「うーん、騙し討ちかぁ……」



1自由安価
2どうやって討つか考えてる?
3殺さなくても未来さえ変わればいいんじゃないの?

 下2レス
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/01(木) 21:43:53.51 ID:Imv2eUhIO
3の後に2
安価↓
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/01(木) 21:53:00.27 ID:TmFCYQE20
3
59 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/01(木) 22:55:32.42 ID:4YttXmLX0

あすみ「殺さなくても未来さえ変わればいいんじゃないの? 暁美ほむらが傍に居る以上、もうどっちも難易度は変わらないよ」

織莉子『……ならどうして暁美ほむらはここまでずっと繰り返し続けている?』

織莉子『私が救世を遂行出来た未来もあったかもしれない。けれど、原因はそれだけじゃないはずよ』

織莉子『彼女が“失敗”したから。この先何かが起こるんでしょう?そして暁美ほむらは失敗するたびにまた違う可能性に逃げ続ける、その元凶を滅さない限りは』


 この先起こる“何か”。あいつも心の声で気になることを言っていた。

 ――――“ワルプルギスの夜”。恐らくこいつだって予知には見ているだろう。


あすみ「……取り入ろうとしたところでどうせ警戒されるよ? 策はあんの?」

織莉子『二人で不意を突けばあるいは。鹿目まどかだけでも最初に斃せば、暁美ほむらの戦意も削げるわ。……一緒に居ればその機会はあるはずよ』

あすみ「それでめでたくハッピーエンドか」

織莉子『ええ、それで世界は救われる。不安を残すよりずっといい。今は誰もわからなくても、それがみんなの望む結末になる』


 美国織莉子はそう言うが、本当にそう言い切れるだろうか。

 こいつは世界を救うとしきりに言うが、私は“みんな”にとって都合の良い結末なんて望んじゃいない。こいつが望む結末とは――


あすみ「本当にそうだといいけど……人の思いをナメると痛い目見るよ。報復に遭うかもしれないし、第二のイレギュラーだって出るかもしれない」

あすみ「それとも、関係者全部、殺っちゃう?」

織莉子『必要ならばそれでも』

織莉子『……私は相討ちになってもいい。それで私の世界が守られるのならば』
60 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/01(木) 23:05:31.92 ID:4YttXmLX0

織莉子『今は家? 千歳ゆまも居るの?』

あすみ「そうだけど?」

織莉子『……子供がはしゃぐ声がするの』


 部屋の外に意識を向ける。

 リビングとは離れた部屋で話しているし、別にゆまが騒いでいるということもない。


あすみ「…………そりゃ間違いなく幻聴だ。耳鼻科行ったら?」


 そう言うと怒ったのか、美国が電話を切った。これからのことももっと打ち合わせなきゃ駄目だろーに。


 ……直接会うなら家に向かうか、もしくは学校に居る時間ならそこへ来ても良いと言っていた。白羽とかいうお嬢様学校に通っているらしい。

 極力家を空けたくはないし、今度遊びに行ってみてもいいが。




あすみ(そうか。……意向はわかったよ)


 ……今回の件で私の力も推測を立てられたかもしれないが、あんな相談相手もいない中二ボッチに私の何を知られたところで痛くもかゆくもない。


 確かに暁美ほむらを相手するなら、一人では厳しいところだ。

 しかし、こいつだって一人じゃ何もできない。私を陥れることすらあいつ一人じゃ不可能だ。私が力を貸さなくては何もできないくせに。


あすみ(――――世界滅亡の未来を知れたことは助かった。でも私からすればアンタももう用済みだ)


―――
61 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/01(木) 23:26:35.19 ID:4YttXmLX0
―――



ほむら(“同一犯の可能性は薄い”――それどころか、そもそも巴マミの『事故』の状況は明確な意思によって狙われたものとも思い難かった)

ほむら(『不幸な事故』と思うのが一番しっくりくる)


 『マミは大事な人を失ったって思ったまま落ち込んで恨んで、そのまま命を落とした』

 『もし運命が変わらなかったとしても、あんな気持ちのまま最期を迎えることはなかったのに』


 ――でも私は、“本当の運命”を知っている。


ほむら「――…………ねえ、キュゥべえ」

QB「どうしたんだい? グリーフシードの回収以外で君から話しかけてくるなんて珍しいね。いつもは僕を見るたびに追い払うのに」

ほむら「今日は一つだけ聞いておきたいことがあるの」


 だからこそ、納得が出来ない。疑うしかなかった。


ほむら「『事故や不幸を引き起こすことのできる魔法』……って、あるかしら?」


62 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/01(木) 23:39:47.25 ID:4YttXmLX0


ほむら(…………神名あすみ)

ほむら(初めて見た時から疑っていなかったわけじゃなかったけれど)


ほむら(故意か否かはわからない。でも故意じゃなかったとしたら……――だからこそ恐ろしい、警戒すべき人物ね)




―十日目終了―


あすみ 魔力[75/100]  状態:正常
GS:31個
・[100/100] …×26
・お菓子[0/100]
・ハコ[0/100]
・[100/100]×4
・[35/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
63 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/01(木) 23:40:37.79 ID:4YttXmLX0
-------------------------
ここまで
次回は3日(土)18時くらいからの予定です
64 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 18:40:50.69 ID:oyibTaaN0
―――
昼 白羽女学院



 昼前に家を出ると、はるばる見滝原から離れた白女の校舎まで足を延ばしてやってくる。

 今は昼の時間らしく、庭園のような場所でマットを敷いて外で食べている姿もあった。女学院の名の通り、見る限り女しかいない。


 折角お嬢様学校なんてものをお目にかかる機会が出来たんだから、まじまじ見ておくのも悪くはないがまずは昨日の続きの挨拶だ。

 敷地内に足を踏み入れると、豪奢なベンチに腰掛ける。


あすみ『……おい、話の途中で電話切るなよ。今後のこと考えなきゃだろ?昨日の話、どうやって近づく気さ』

織莉子『それは……』


 美国が一瞬口ごもると、次の言葉を考えさせないうちにこちらから提案をする。

 ……使われるのは御免だ。ペースはこっちが持っていく。


あすみ『私が先に会ってきてやるよ。自分で言うのもなんだけど、この姿なら警戒されにくいっしょ?』

あすみ『それからアンタのこと紹介すれば印象もちょっとはマシになるでしょ』

織莉子『……そうね。それなら、まずはそれで頼んだわ』


 主導を奪われることに慣れていなかったのか、何かを考えたのかは知らないが、少し戸惑いを見せたものの美国は了承した。


織莉子『信頼させるなら、何か“イベント”を用意したほうが効果があるかしら?』

あすみ『例えば?』

織莉子『魔女に襲われる場所に誘導して、敢えて助けるのはどうかしら。自分や大切な人を助けてくれた人を敵だとは思わないでしょう?』

あすみ『あー、古典的だねぇ……』
65 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 19:04:08.18 ID:oyibTaaN0

あすみ『てか、今アンタも飯食ってんだよね。昼時におヒマだなんて、学校でもボッチしてんの?』


 ちょっとした軽口だが、あえりないことはない。

 それに周りのお嬢様たちにしても、もろにうわべだけで馴れ合ってる雰囲気は私からすれば薄ら寒く見えた。


あすみ『あははは、否定しないところを見るとマジ! じゃあ感謝してよね、私が最初の“友達”になるんでしょ……?』


 ……美国からの反応はそれ以上なかった。無視してるつもりだろうか。

 やがて鐘が鳴った。


あすみ「あ……何のチャイム? 昼終わんのかな」


 外で食べていた生徒たちもちらほらと片づけて校舎内に戻り始めている。

 その中で、目の前を通った生徒の一人が明らかにこっちを振り返り立ち止まる。


 すると、その周りの友人たちも釣られて立ち止まった。


あすみ「…………」

*「ちょっと、小巻」

「……隣の小等部の生徒? にしてもそんなみすぼらしい私服なんておかしいわね」

*「何言ってるの!……あれ……でもそう言われると、子供? だよね?」


 一度疑われて注目を持たれればいくら一般人相手でも効果は薄まる。こいつの言葉で一般人まで“ごまかし”が切れてしまったようだ。

 ……『魔法少女』も、何かこの状況がおかしいことに気づいたようだった。
66 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 19:30:34.64 ID:oyibTaaN0

小巻「あんた、まさか」

あすみ「……この学校にもあいつの他に魔法少女居たんだ」

*「まほっ……――むぐ」

小巻「ちょっと先に戻ってていいわ!この子のことはあたしがなんとかしておくから!」


 ……小巻と呼ばれた魔法少女は焦って友達の口を塞ぐと、教室に帰らせるように押しやっていった。

 この場に二人だけが残ると、それ以外のここを通る生徒たちはもう見向きもせずに素通りしていく。


あすみ「チャイム鳴ったのに大丈夫なの?」

小巻「あれは予鈴。話してからダッシュで戻れば大丈夫」

小巻「それよりアンタここに何しに来たの? あいつって誰?」

あすみ「知り合い? 美国織莉子、見滝原の魔法少女だよ。ちょっと話したいことがあっただけ」


 小巻は何かショックを受けたような顔をしている。


小巻「そんな、あいつ……いつのまに」

小巻「あれほど魔法少女なんか危険なだけだからなるなって言っておいたのに」



 そういうこと……ね。

 私はあいつが今まで隠してたことを意図せずバラしちゃったわけだ。こりゃうっかり。



1自由安価
2あいつが契約したのって結構前の話だよ?
3美国とどういう関係?

 下2レス
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/03(土) 19:35:21.41 ID:GGnEGmzt0
2+3。そして今後も話したいことがあるから連絡交換する
安価下
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 19:36:27.57 ID:KnlMQSfV0
3
69 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 19:52:01.46 ID:oyibTaaN0

あすみ「アンタは美国とどういう関係?」

小巻「……別に何の関係でもないわよ。ただのクラスメイト、それだけだけど」

あすみ「そう? てっきり私はあいつに魔法少女の友達なんて居ないと思ってたけど、やっぱりいなかったってことでいいのね?」

あすみ「その割にまともな忠告してると思うけどなぁー。あいつはその忠告すら裏切ったんだ、進んで危険なことするためにその力を使ってる」


 ……小巻は私の言葉を咀嚼し、考え込むようにしながら私を見ている。

 どういう意味だと言いたげだ。


小巻「……アンタ、何を知ってんの?」


 そして、それ以上に、『どうしてお前が知ってるのか』、と言いたげだった。



1自由安価
2あいつが契約したのって結構前の話だよ?
3親睦を深めるコイバナ

 下2レス
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/03(土) 19:53:18.65 ID:GGnEGmzt0
話したいことはあるけど時間がないから連絡交換しない?続きは学校終わった後にしようよ+ごまかすように3
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/03(土) 19:54:57.77 ID:C1t8rxkm0
2
追加で読心を小巻に掛けながら織莉子の擬態を小巻に話す

もうバラしちゃったんだから、今更手遅れだよね?
あいつのこいつに話したらどんな反応するのか見ものだね

あいつ契約した影響かどうかわからないけど結構トチ狂ってるよ?
手駒にした魔法少女を『使えない』って判断したら即効で殺処分したからねー
まぁ、死ななかったみたいだけと重体みたいだよ?ここ数日の話だけどニュースで見なかった?

私は昔のあいつを知らないから何ともいえないけど、今のあいつは『小を切り捨て大を助ける』を当然とする考えで行動してる
あんたもこれ以上あいつには関わらない方が身のためだよ?警告はしたからね
72 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 20:21:21.89 ID:oyibTaaN0

あすみ「まーいいや!このままほっといたって、どォせ碌なことにならないでしょ。もうバラしちゃったんだから、今更手遅れだよねぇ……」

あすみ「それ聞いたあんたの反応も見ものだし」

小巻「だからどういうことかって聞いて――!」


 大声を出す小巻を制止して、一旦落ち着かせるように小さく微笑む。

 そして、魔法をかけてその心の中を見透かしていく。


あすみ「あいつ契約した影響かどうかわからないけど結構トチ狂ってるよ?」

あすみ「手駒にした魔法少女を『使えない』って判断したら即効で殺処分したからねー」

あすみ「まぁ、死ななかったみたいだけと重体みたいだよ?ここ数日の話だけどニュースで見なかった?」

小巻「そんなことしてあいつに何の得が……」


 小巻は知っていたニュースを思い浮かべては、心の半分で否定している。否定したいようだった。

 そんなことをする人間じゃないと思っている?――何を根拠に。


あすみ「グリーフシードとか? 魔法少女の世界は危険なだけ、醜い争いばかりの世界だってアンタが言ったんじゃん」

あすみ「……まあ、全部言うとしたらアンタも“あいつの側”に来る時だ」

小巻「あいつの……側?」

あすみ「私は昔のあいつを知らないから何ともいえないけど、今のあいつは『小を切り捨て大を助ける』を当然とする考えで行動してる」

あすみ「あんたもこれ以上あいつには関わらない方が身のためだよ? 警告はしたからね」
73 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 20:39:59.79 ID:oyibTaaN0


 ――いつのまにか次のチャイムが鳴って、あすみはその場を去っていく。

 その心の中は、絵具を垂らしたようにぐちゃぐちゃと揺れていた。


小巻「さっきのは何者? でも、それと一緒に行動してたあいつは……」

小巻「あいつは…………」

小巻「……本当のあいつって……何だ? どんな人だ?」


 ただ他の人にはない、決して届かない、底知れない何かがあった。

 周りに便乗するだけの浅はかな奴らとは違う、一見穏やかで鋭い光を見た。……だから、そんな奴らに良い様にさせていることにも腹が立った。


 結局は、知ったようになっていただけ。


 嫌い。でも本当に嫌いたくはない。……信じたかった。


小巻「あいつの心の底なんて、あたしは結局何も知らない」

小巻「けど……――――」



 『このままで終わらせたくはない』


 あすみは途中で一度だけ足を止め、それから聞かなかったふりをするように去った。


あすみ「――…………やっぱりね」
74 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 21:09:50.28 ID:oyibTaaN0

 ――――白女からの帰り際、家に帰るより少し寄り道をして、昨日と同じ帰り道でイレギュラーと取り巻きたちに声をかける。

 すると、イレギュラーはあからさまに嫌な顔をした。


ほむら「また何か用かしら? それなら……」

あすみ「待ってよー、別に他の人と離れることはないじゃん。ちょうど帰り道一緒で見かけたから話しかけたの」

ほむら「……」


 『魔法少女の話じゃないの?』イレギュラーはテレパシーでそう聞いてくる。

 それ以外でも関わらせるのは本意じゃない、その気持ちもわからないことはない。


 しかしこうしてると尚更無口に見えるな。そこで見かねた取り巻きの一人が口を挟む。


「ほむらの知ってる子でしょ? 別にいいじゃん、邪険にするほうがかわいそうだよ」

「ほむらちゃんのお友達?」

あすみ「お友達……ってことでいいかな? 私は神名あすみ。よろしくね」


 ……私達がみんなと自己紹介をする中、イレギュラーは白け半分、警戒マックスの顔でこっちを見ている。


 強引に取り入ったが、あいつの策に乗るわけじゃなくても、信頼させるのにわざと危険に陥らせるイベントは手かな。

 しかしまあ、目的がわからなくては何をしたって胡散臭いのは変わらない。一般人は懐柔できてもイレギュラーの警戒を解くのは至難の業だ。



1自由安価
2雑談・好きなものの話とか
3今日はこれくらいでオッケー

 下2レス
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/03(土) 21:11:37.87 ID:GGnEGmzt0
1お姉さんたちはほむら…お姉ちゃんのお友達?


お姉ちゃんはわざとで
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/03(土) 21:51:47.93 ID:C1t8rxkm0
↑+2
77 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 22:18:35.94 ID:oyibTaaN0

あすみ「お姉さんたちはほむら……お姉ちゃんのお友達?」


 わざとちょっとたどたどしそうに呼ぶ。イレギュラーは相変わらずの表情だ。

 『いままで一度もそんなふうに呼んだことないだろう』――心を読まなくてもわかっているよ。


「そうだよー。いやぁ、でもほむらが小さい子と仲良くなってたなんて意外だね。どこで知り合ったのさ?」

 美樹さやかと名乗った騒がしそうな奴は言う。

「ほむらさんは世話焼きな一面がありますから、小さな子からも好かれやすいのかもしれませんわ」

 志筑仁美と名乗ったもろにお嬢様じみた奴は言う。……世話焼きなのはこいつらに対してだけだろう。

「あっ、それなら今度たっくんにも会ってほしいな。ほむらちゃん、今度わたしの家においでよ!」


 ……鹿目まどか。


ほむら「ええ……まあそれはぜひ考えておくわ」
78 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 22:39:14.29 ID:oyibTaaN0

 ――私にとってはその程度の認識にしか思えないこの取り巻き共。

 その中で、特に目立った点もないのに、世界を破滅させる素質を持つのだからこいつだけは意識しないわけにいかない。


あすみ「みんなは何か好きなものとかある?」

「動物は好きだよ。ふわふわした小動物がいいな」

「まどかさん、そういうのお好きですものね」

「さやかちゃんは音楽とか?」

「まあそだね。楽器は出来ないけど聞くのは好き」


 初対面で当たり障りのない話題を選ぶ。


 ――こいつを目的として、取り入るために会いに来た。

 それなのに、こうしてただのどこにでもあるような雑談をしていると不思議な気分になる。


「楽器は上条君の腕が治れば――」

「そりゃ恭介の演奏に敵うものはないよ。音楽の良さなんて恭介がいなかったら絶対知らないままだし。でも――」

「早く治るといいね。この後もさやかちゃんは――――」


 …………いつのまにか私が口を挟まなくても勝手に話が進んでいる。

 その話をところどころに聞きながら、何か嫌なものを感じて拳を握り、ついに足が止まる。


「あすみちゃん、ここでお別れ?」

「ごめんね、こっちで盛り上がっちゃったみたいになって。そういえば、あすみが好きなものは?」

あすみ「……私は」


 何故だろう。……すぐには思い浮かばなかった。


 何て答える?
1家族、かな
2自由安価

 下2レス
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 22:40:39.40 ID:GGnEGmzt0
1ゆまを思い出しながら
安価下
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/03(土) 22:47:56.80 ID:C1t8rxkm0

追加で頭に浮かんだのは母親が生きていた頃の情景
自分とゆまが亡き母と一緒に笑っている、本来はありえなかった風景
81 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 23:00:12.23 ID:oyibTaaN0

あすみ「家族、かな」


 ……今は既に失ってしまったもの。

 それからゆまのことを思い出した。今の私にとって一番大事なものはそれ以外にない。


 ――それから、ちょっとした妄想を。

 自分とゆまが亡き母と一緒に笑っている、本来はありえなかった風景。


「家族かあ。わたしも家族は大好きだよ!あとは、ほむらちゃんだね。ほむらちゃんの好きなものは?」

ほむら「……友達」

「うん、家族も友達も大事にしなきゃだね」

「もー、ほむらもイイこと言っちゃってぇ!よしよし二人ともズッ友だ!」

「さやかちゃん、苦しいよ〜」

ほむら「……」


 さやかが二人の肩を抱き寄せている。イレギュラーの答えは聞くまでもなく予測できていた。

 ……その光景を見ながら再び歩き出した。家までもう少しだ。この程度で立ち止まってちゃいけないのに。


 ――――“私は決してしないほうの”コイバナ。その雰囲気にたまらなく鳥肌が立った。


―――
82 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/03(土) 23:25:40.51 ID:oyibTaaN0
―――
放課後 廊下 白羽女学院


織莉子「小巻さん……――――」

小巻「アンタ……契約してたんですってね。私の忠告を破って……いや、その前から!」


 織莉子は暫く引き攣ったように表情をこわばらせる。

 それからすぐにいつもの調子を思い出したように言い訳を口走るが、さっきの話を聞いた後ではそれは見苦しくすら見えた。


織莉子「ごめんなさい。せっかく忠告をしてくれたのに心配をかけさせたくなくて言えなかったの」

織莉子「けど何も危険なことは起きてないわ、私はこうして元気にしているし……」

小巻「……嘘つき。本当は何か危険なことに関わってるんでしょ?」

織莉子「誰から聞いたの?」

小巻「そんなのは問題じゃない。……アンタ、一体何やってんのよ」


 ……今度こそ織莉子は俯いて口を噤む。まるで失敗がバレた子供のように。

 しかし、真っ直ぐな瞳はこのままでいることを許さない。
83 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/04(日) 00:19:13.40 ID:pED0mdIP0




織莉子「――――……この話を聞いて、私達に協力してくれる気になった?」

織莉子「貴女の刃を汚すことはしなくてもいい。今は標的に近づいて油断を誘おうとしている。ただ少し協力して、状況を整えてくれるなら……」

小巻「……」

織莉子「わかってくれるでしょう? どれだけ残酷でも、私はこの未来を見た時から決心した」

織莉子「貴女だって、貴女の未来や大切なもののためにも受けれるわけにはいかない……覆さなくてはいけない運命でしょう?」

織莉子「……それとも、貴女も私の話が信じられないの?」


 諭すように、縋るように。

 隠し事が一つ減ったことで、織莉子はある種の安心すら覚えていた。


小巻「……さっきから誰に言い訳してんの?」

小巻「話は分かった。確かにそのままで良いとは思わない。――――でも、アンタのこともよくわかった」


織莉子「…………」


―――
84 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/04(日) 00:19:46.72 ID:pED0mdIP0
-----------------------
ここまで
次回は4日(日)18時くらいからの予定です
85 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/04(日) 18:44:02.82 ID:pED0mdIP0
―――



あすみ「おっ、ちゃんと宿題やってるんだ」

ゆま「うん!あとね、またわからないところがあるから教えてほしいの」

あすみ「どれどれ……」


 ……今は私が教えられるけど、じきにゆまのほうが賢くなるだろうな。

 真剣そうなゆまの顔を隣で見ながら将来を想像してみる。――その時にも私はずっと隣に居るのだろうか。


あすみ「できたじゃん!」

ゆま「ゆまひとりだとわからないけど、おねえちゃんが教えてくれるとできるんだよ」

あすみ「そのうちゆま一人でも出来るようになるよ。馬鹿にするやつ見返してやろう」

ゆま「ゆまもできるかな……できるようになりたいな」



 ――ゆまの小さい頭を撫でていると、唐突に携帯が鳴った。

 せっかくの時間に水を差されたような気分になりながらも見てみると、案の定あいつからの催促のメールだった。

 いつ紹介してくれるのか、無事会えたか、そんなことが書かれている。
86 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/04(日) 19:43:13.58 ID:pED0mdIP0

 そして、最後に気になる一文があった。


 『美樹さやかを契約させるな』


あすみ(美樹さやか……あいつね)


 さっきところどころに聞こえてきた話を思い出す。……あいつの願いがあるとすれば、あの話そのものだった。


ゆま「おねえちゃん?」

あすみ「……うん、大丈夫だよ」


 ゆまは私が居る限り契約しない。……契約させない。


 ――同じように、鹿目まどかもイレギュラーがついているうちはそうそう契約しないだろう。

 しかし、やっぱり一人で全員を守り抜くことはできないってことだ。


あすみ(……最終的には一人すら守り抜けなくなるんだからね)

あすみ(でも今回はあいつからしたって、イレギュラーと鹿目まどかをどうにかする目処が立つ前に美樹さやかを殺すわけにはいかない――ってわけか)



―十一日目終了―


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:31個
・[68/100] …×26
・お菓子[0/100]
・ハコ[0/100]
・[100/100]×4
・[35/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
87 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/04(日) 19:53:07.70 ID:pED0mdIP0
朝 ゆまの家


 ゆまを見送ると、例のメールのことを考えながら私も外出の準備を整えることにする。

 ……ちなみにあれにはまだ返事は送ってない。 


 しかし、契約させるなったって、どうするのがいーのか。

 まずはインキュベーターに接触させないのが一番ではあるが。



・どこに行こうか?
1白女に行く
2見滝原中に行く
3病院
4自由安価

 下2レス
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 19:55:07.13 ID:rOEtz3eW0
1
安価下
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 20:41:39.50 ID:LEwkZ3LxO
3
90 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/04(日) 20:54:36.96 ID:pED0mdIP0
病院



 まず病院に行って呉キリカの病室を見にいってみたが、相変わらずだった。

 この前浄化した残りのグリーフシードを使い切る。


 ……しかし、この状態をずっと看病すんのもな。


あすみ「……ホント、このまま起きなかったらグリーフシード返せっての」


 まぁ、元々こいつのなんだけど。



1自由安価
2病院内を回る
3白女に行く
4見滝原中に行く

 下2レス
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 20:55:11.24 ID:rOEtz3eW0
2
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/04(日) 21:15:39.27 ID:LEwkZ3LxO
2
93 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/04(日) 21:24:44.68 ID:pED0mdIP0


 病室から出た後、病院内を回ってみる。

 あの時話していた上条恭介とかいう男の病室もあった。


 ……元はと言えばそいつが怪我なんかしてるからいけないんだ。といっても、私は治癒は得意じゃない。


 原因を根本からどうにかするのは不可能だ。



1自由安価
2白女に行く
3見滝原中に行く

 下2レス
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 21:25:13.58 ID:rOEtz3eW0
2
安価下
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 21:40:35.07 ID:ClhECJXl0
2
昨日会った魔法少女を探してみる
96 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/04(日) 22:22:53.60 ID:pED0mdIP0


 ――寄り道を終えて白女へ向かう。

 着いたのは昨日と同じ昼の時間を少し過ぎた頃だった。


あすみ『ちょっと』


 返信の代わりに直接テレパシーで呼んでやるが、返事が返ってこない。無視を決め込まれた。

 ……私も律儀にこいつに返事しに来ただけってわけじゃないが。


あすみ『メール雑すぎ。もうちょっとなんかないの? いつ契約するかとかさ。説得……とかは極力やりたくはないんだけどねぇ』

織莉子『…………契約は明日、場所は病院』

織莉子『前に言ったでしょう?もう目を逸らしておくのも限界なの。囮も無尽蔵に居るわけじゃ無い』

織莉子『美樹さやかはインキュベーターに見つかれば即契約する。既に“願い”があるのでしょう』


 用件を伝えてやっと反応が返ってくる。

 その間やトーンにちょっとした不自然を感じたが、その内容はまだ普段通りだ。


あすみ『……何か別の目を逸らす手段でも考えてる?』

織莉子『“何者かに”助けられたようだけど、キリカの事は攪乱にもなったようね』

織莉子『その代わりに美樹さやかの存在が見つかりやすくなる結果にも繋がっているのが考え物だけれど……』

織莉子『荒事は騒ぎになる。新たに駒でも獲得できれば利用できないこともないかしら』

あすみ『馬鹿の一つ覚えか。簡単に手懐けられる程度の奴じゃ、すぐにまたその辺の奴に負けて終いだよ』

あすみ『でもま、佐倉杏子とかはそこそこ現実的そうだし味方はしてくれるかもね。それになんかアンタの契約させた新人いびってるみたいよ?』

織莉子『…………』
97 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/04(日) 23:06:29.41 ID:pED0mdIP0

 ……また不自然に間が空いた。


あすみ『おーい?』

織莉子『……極力真実を識る者は増やしたくない。勝手に動かれたら困るわ。私と志を共にしてくれるとは限らないもの』


 まるで私が志を共にしているみたいな言い方。

 世界が滅ぶ云々の利害の一致で協力してただけで、私はこいつの賛同者でも信者でもないんだよなぁ。


あすみ『なんかあったとか?』

織莉子『…………いいえ、いつかはこうなる運命だっただけ』


 なんかあったな。直接の原因も知ってるけど。


あすみ『アンタが暴れて当たり散らすなよ?』


 ……美国とテレパシーで話しながら、友達と昼時を共にしている昨日の魔法少女の姿も遠くから眺めていた。

 あいつも言っても聞かない奴だが――少なくとも受け入れられはしなかったようだ。



1自由安価
2見滝原中のほうに戻る

 下2レス
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 23:08:03.59 ID:/54lqcMqO
2
安価↓
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/04(日) 23:18:09.76 ID:ClhECJXl0
昨日の魔法少女にテレパシーで接触してみる

おーい、そこの魔法少女Aさーん?
ちょっとお話いいかな?今日の放課後時間取れる?
電話番号教えるから後で連絡頂戴ねー
100 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 00:05:35.83 ID:98FBCcP+0

あすみ『おーい、そこの魔法少女Aさーん?』

あすみ『おーい』

あすみ『……おーい』


 テレパシーで弄ってみるも、いっくら呼んでも無視してくる。


あすみ『……小巻さん?』


 昨日聞いた名前を思い出して呼んでみて、やっとこっちに来る。

 友達に断って席を立つと、苛立ちを隠そうともせずにずんずん歩いてくる。


小巻「うるっさい!気安く呼んでんじゃないわよ!ていうか部外者が入ってくんな!」

あすみ「ちょっちょっちょっ、そっちがうるさいよー。名前呼ばないと来なかったくせに」

小巻「こっちはこっちで楽しく話してんの!それをなんでこんな時まで『魔法少女』に邪魔されなきゃいけないわけ!」


 こいつが所構わずぶちキレてるせいで、段々周りの注目もこっちに集まってくる。

 ……これはまずいな。ホントにこいつもお嬢様か?


あすみ「……わかったわよ。じゃあ放課後でいいからさ、電話番号教えるから後で連絡頂戴」

小巻「誰がするか! ――……アンタみたいな奴と。こっちは全部聞いたのよ」

あすみ「……」


 魔法少女は冷ややかな視線を残して去っていく。……そろそろ昼の終わる時間だ。

 ――――そう思われても仕方はないが、同類と思われるのもやだな。



あすみ(――とにかく、契約阻止は明日か。……放課後ならあいつが動けばいいのに、まだ人のこと使うつもりかよ?)

あすみ(……それとも、今から何かやっておけることはあるか?)



1自由安価
2見滝原中のほうに戻る
3織莉子に文句つける

 下2レス
101 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 00:27:58.31 ID:98FBCcP+0
-------------------------------
ここまで
次回は5日(月)20時くらいからの予定です
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 00:36:08.45 ID:kdErSbtq0
小巻にテレパシーで話しかけた後2

ふーん、全部聞いたってことはあのウシ乳AV女と話したんだ?
昨日これ以上関わるなって忠告したのにわざわざ首突っ込んで、何を言われたのか知らないけど苛立って年下に八つ当たりとかサイテー
あいつと同類とか思われるのは癪だから言っとくけど、あいつとは利害が一致してるだけであいつの方から裏切れば始末するだけ
あんたも話を聞いた以上あいつに口を封じられる可能性が高くなったことは自覚しておきなさいよ?
まぁ、こっちの忠告無視して首突っ込んだんだから自業自得だと思って諦めなさい
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 01:23:39.24 ID:t6nW2YdPO
104 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 20:05:59.43 ID:98FBCcP+0

あすみ(あいつもあいつでイライラしちゃって、私にキレるなよ)


*「また小巻さんがキレてる……」

*「あの人怖いよねー。育ちの悪さが出てるのー」


 ――――そう思ったが、そんな会話が聞こえてくるとともに、周囲からは哀れみの目を向けられていた。

 あれは傍から見て通常運転だったのか。素で煽り耐性0のキレキャラとか扱いづれー奴。


*「――でもさ、今日はまだいつもみたいに美国に絡んでないよね」

*「そうそう、なんか雰囲気っていうか、見る目が変わったっていうか……」


あすみ「…………」


 まあ、融通効かなそうだったし。感情の前では大抵の忠告は無力だ。

 これ以上はしーらないっとだけテレパシーで伝えて、ごまかしが完全に切れないうちにと去ろうとする。


*「やっとスルースキル覚えたんでしょ。あんなのに関わっても意味ないって」

*「汚職議員の娘なんて!よくこの学校に来られるわね。父親に似て図太い人なんだから」


 ……よく隠す気もなくそんな話を。その空気がここでの『美国織莉子』という人物の扱いを物語っていた。

 続けられる会話を背後に聞きながら足を進めていく。
105 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 20:19:06.42 ID:98FBCcP+0


 それからほどなく、校門を出たところで、校舎に戻っていく生徒たちとは真逆の方向から美国が私の前に現れた。


織莉子「……まだ居たの」

あすみ「なんでこんなとこに居んの?チャイム鳴ったよ。サボり?」

織莉子「ええ」

あすみ「さっきの奴らの会話、聞こえてたんでしょ。……あいつらのお望み通りイジけてあげちゃっていいの?」

あすみ「それとも『計画』のことで何かやることでも?」


 いつも饒舌なこいつなら、もしやることがあれば淡々とゲスい説明を始めるだろう。

 しかし、返答は返ってこないまま沈黙は続く。


あすみ「……あとさ、ついでに放課後のことはアンタがやっといてよ」

あすみ「美樹さやかの契約はまだ偶然の範疇。一時的でも、ひとまず明日のはちょっとの間引きつけてればオッケーなんでしょ?」

織莉子「……貴女がやって」

あすみ「仲間なら押し付けないで分担してよ。私は出来るだけ家を空けたくないの、わかるでしょ」

織莉子「イジけてなんていないわ。私が気にするはずが無い。……どうせ小さい世界しか見えていない人たちの言うことだもの」

織莉子「私たちはあの人たちすらも救う側なのよ」
106 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 20:35:46.79 ID:98FBCcP+0

あすみ「……はいはい」


 いつもの厨二発言を適当にあしらっておく。私には出来ない発想だなあ。

 ……顔が大分高い位置にある。こいつと向かい合ってると首が疲れるんだよなぁ。見下ろされるのも嫌いだ。


織莉子「……いいわ。明日は私が行動する」

あすみ「ほんとー? ちょっとは話がわかるようになったじゃん」

織莉子「その代わり、敵の懐に入る作戦については良い報告を期待しているわ。私も支援はする」

織莉子「暁美ほむらと鹿目まどかさえ消せれば、あとは脅威再来の可能性をなくすために美樹さやかのことも排除するだけで済むもの」


 …………困ったことに、感情の前では大抵の忠告は無力なんだよなぁ。

 説得しようとどうせ聞かないで破滅を迎えるってんなら、全員ぶち殺して終わりにしたい気持ちもわかるんだけどさぁ。


 そういうのは最終手段に取っとくもんじゃないか? 普通。


あすみ「……一応あの辺の取り巻き連中全員と接触はしてきたよ。アンタのことも紹介できる日も近いと思うから楽しみにしてて?」

織莉子「そう、順調みたいでよかったわ」



1見滝原中のほうに戻る
2まだ続けるの?
3自由安価

 下2レス
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 20:36:23.41 ID:U5Nyx17v0
2
安価下
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 20:48:52.80 ID:kdErSbtq0
2+織莉子にこんなことやって何の意味があるのか問う

あのさー、いまさらだけどこんな回りくどいことやって何になるの?
鹿目まどかが世界を滅ぼす魔女になるっていうなら手っ取り早く魔法少女の真実話しちゃえばいいだけじゃん

そもそも世界を救ってあんたに何の得があるの?
世界を救おうが誰もあんたに感謝なんてしないし、あんたは『汚職議員の娘』のまま
世界を救った後も無為に過ごすだけなら死人と変わらないし、破滅願望があるならこのまま世界を滅ぼせばいいんじゃないのー?

それにあんたが何だかんだちょっかい掛ける事自体が鹿目まどかを契約に追い込むことになる未来にしてるんじゃないの
109 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 21:26:16.90 ID:98FBCcP+0

あすみ「まだ続けるの?」

織莉子「……貴女、何を言っているの? 今更怖気づいたの?」

あすみ「怖気づいてるのは私じゃなくてアンタじゃない?」


 小巻と話して確実に何かはあったのはわかった。

 ――しかしこいつはそれで行動を変える選択はしなかった。


あすみ「あのさー、いまさらだけどこんな回りくどいことやって何になるの?」

あすみ「私は政治の話なんてよくわかんないけど、“おしょく”とか言ってたね。あんたの親父のせいで嫌われまくってるんでしょ?」

あすみ「幸せにもならない。不幸にも出来ない。何も変わらないだけ。……私だったら『こんな世界滅んじゃえ』って思うけどね」

織莉子「貴女……」

あすみ「冗談じゃん。今は思うわけないよ」


 険しい顔で向けられる視線をふっと躱わす。

 ……この学校の連中の中から垣間見たこいつの姿にあの時の私も少しだけ被る。けれど、真逆だ。


 私は呪いを振り撒いた。――結果、幸せにはならなかったが不幸には出来た。
110 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 22:08:43.29 ID:98FBCcP+0

織莉子「――……安易な破壊願望に溺れるなんて、父を非難する皆を認めるようなものじゃない」

織莉子「私はずっと父の味方でいる。裏切ったりはしない。私はその志を継ぐのだから」

織莉子「ここで諦めたら今までの事はどうなるの?」


 視線が私の躱した後ろのほうに突き刺さっていく。

 …………何が目的に絡んでるのかと思ったら、親父か。


あすみ「……アンタの熱意はわかったよ。何も事情は話さず、全員殺す方法を取るのでいいんだね?」

織莉子「ええ。あいつらは世界の脅威なのよ?」

織莉子「下手に事情を感付かれれば、いざという時にも対処に踏み切りづらくなるもの。……今まで通りの計画でいいわ」



 ……でも、自分が堪えていることにすら気づいていない。気付こうとしない。



あすみ「…………悪者は殺してオッケーってことか。サイコー」

111 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 22:26:25.04 ID:98FBCcP+0

――――
――――


あすみ「みんな!」


 昨日と同じように通学路に姿を見つけて声をかけると、昨日よりも少し近い距離感を感じる。

 並んで歩く中にしれっと入り込んでいく。


「おー、こんちゃー」

「御機嫌よう」

「あすみちゃんもよくこの時間にこの道を通るんだね。何かの帰り?」

あすみ「こんにちは。うーん、まあちょっと用事があってね。お散歩みたいなものだけど」

あすみ「みんなはこれからもう帰るだけ? それともどこか遊びに行ったりするの?」

「私は習い事が」

「おっ、今日はなに?」

「今日は茶道のお稽古でございますの」

「わたしはこれからほむらちゃんと遊ぶんだ。さやかちゃんはまたお見舞い行くんだよね?」

「あぁ、うん。まあね」



1自由安価
2昨日言ってた人、具合悪いの?

 下2レス
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/05(月) 22:50:21.70 ID:kdErSbtq0
2+さやかのあとをこっそりついて行く
病院に着いたら上条の病室の近くで中の様子をうかがう
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 22:59:57.26 ID:wXeEr0IrO
114 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 23:31:29.21 ID:98FBCcP+0

あすみ「……昨日言ってた人、具合悪いの?」

「上条君は交通事故で怪我をして入院しているんです。早く治るようにってさやかさんもよくお見舞いに行ってるんですけど……」

「……もうバイオリン弾けないんだってさ。医者から治せないって宣告されたんだって」


 私が来てから仏頂面で黙りこくってるイレギュラーが、鹿目まどかと何して遊ぶのか。

 それも気にならない事はないが、やっぱり美樹さやかは例の男のことでお悩み中らしい。


あすみ「そうなんだ……それは残念」


 それを聞くと、私だけでなく他の人も初めて知ったような顔をしていた。


「そんな……!」

「本当に治らないんでしょうか……上条君、あんなにバイオリンを好きだったのに」


 ……イレギュラーを除いて。

 おい、知ってたならなんか気の利いたこと言ってやれよ。お前の友達だろ。
115 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/05(月) 23:45:51.58 ID:98FBCcP+0

ほむら「……医者にそう言い切られたら、仕方がない事もあるわ。早いところ気持ちに区切りをつけてもらうのも手なのかもね」

「そんなの簡単に出来る事じゃないよ!」

ほむら「彼のために言っているのよ。気持ちはわかるけれど、いつまでも囚われているべきじゃない」

ほむら「さやかだって、いつまでも落ち込んでいる上条君を見ていたくはないでしょう?」

「そりゃ……そうだけど……」


 結局イレギュラーの発した言葉は、気が利いているのか突き放してるのかわからない。

 上手くいくといいけどな。

 これで上手くいくなら契約する未来は出ていない。


「なにを勧めたらいいかなぁ……」

「弾くことは出来なくても作曲とかなら出来るかも」

「それじゃきっと恭介は弾くことを諦めきれないよ」

「いっそ、今までとは全然違う趣味を始めるのはどうかな? 同じ芸術なら絵画とか」


 それからみんなで話し合っていた。

 ……美樹さやかがどう思おうと相手次第な部分も大きいからこういうのは厄介なんだよな。
116 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 00:03:05.99 ID:ujEwy3Qb0
―――
病院 上条恭介の病室



さやか「あのさ……今日みんなで話し合ったんだけどさ。違う趣味を始めてみるのってどうかな」

さやか「いつまでも腕の事を考えてたら、やっぱ辛いだろうし……」


恭介「……さやかまで諦めろっていうのか?」


さやか「だって……どうしようもないじゃん」


恭介「わかっているさ……わかってるけど、どうしようもなくたって諦めきれないんだよ!バイオリンは僕の夢だったんだ!」

恭介「今更別のことなんて出来るわけない! ……やりたくもない」

恭介「…………さやかならわかってくれると思ってたのに、やっぱりさやかも先生と同じ事を言うんだね」






あすみ「…………」


 ――怒鳴り散らすような声が、病室の外、私の居る廊下まで聞こえてきた。

 さやかは中に入っていったと思ったらすぐに出てきた。
117 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 00:19:25.87 ID:ujEwy3Qb0

さやか「…………あすみ」

あすみ「ごめん。様子を見に来ちゃった。大丈夫かなって」


 ……結果はやっぱり大丈夫じゃなかったらしいけど。


さやか「……大丈夫だよ。あたしたちがなんとかしなきゃいけない問題だから」

あすみ「あんな感じなのにずっと通いに来てるの?」

さやか「今の恭介はなにするかわかんないから。あたしがついてなきゃいけないんだ」


 最初に感じたのは『騒がしい青い奴』という印象。

 しかし、今のさやかの姿にはみんなと居る時の元気さはなかった。


 さやかはそんな気分のまま何も得られずに帰る。そして明日もここに来る。



 …………私は無性に、腹が立っていた。



―十二日目終了―


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:31個
・[68/100] …×26
・お菓子[0/100]
・ハコ[0/100]
・[100/100]×4
・[35/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
118 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 00:20:04.15 ID:ujEwy3Qb0
---------------------------
ここまで
次回は6日(火)20時くらいからの予定です
119 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 20:18:25.11 ID:ujEwy3Qb0
―――


 ――――もうずっと、夢を見ている気がする。

 ぼんやりと生活をなぞる夢。それは遠くから見る映像のようであり、一番近くで起きていることにも感じられた。

 しかし、それを見ても心が動くことはなかった。


 私の知らない、私の中から消えていた私の生活。それの原点。

 何が起きることもない日々の中を彷徨う。出口はなく、それはこの生活が永遠に続くことの証明にも思えた。


 ……それだったら、いいかな。それで。

 足掻く必要はない。変える必要はない。足りないものがいくらかあったって、穴だらけの今よりはマシだもの。


 誰かの姿が見える。


 私は確かにこの夢【生活】を変えることを望んでいた。


―――
――――
120 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 20:42:14.02 ID:ujEwy3Qb0
朝 ゆまの家


ゆま「おねえちゃん! ゆまね、お勉強、少しずつだけど自分でわかるようになったんだよ!」

ゆま「昨日がっこうで、ちゃんと手をあげてこたえられたの!」

あすみ「おー! それはすごいじゃん。今までの成果だよ」

ゆま「おねえちゃんのおかげ!」


 元気なゆまを見ているとこっちも嬉しくなる。


 最初会った時はうまく箸が使えてなかったようだったが、教えたら箸の使い方も上手になった。

 目玉焼きを綺麗に食べて、最後にウインナーを口に運んでゆまが朝食を終える。 


ゆま「じゃあ、きがえてくるね!」


 ……別に分けられた小皿にはピーマンが残っていた。ゆまは一つも手をつけていない。

 食べられたら食べてほしいなぁー……とは提案したものの、やっぱりいらないと言われてしまった。


 ピーマンを摘みながら考える。


あすみ「……後は好き嫌いもなくなってくれればなぁ」

あすみ「別に分けたのは逆効果だったかな……ゆまからしたら嫌いな物ばっか載った皿なわけだし」
121 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 21:20:15.26 ID:ujEwy3Qb0
病院 上条恭介の病室



あすみ「……失礼しまーす」

「君は?」


 病室の中につかつかと入っていく。

 まだ朝の時間。美樹さやかは放課後になったらここに来る。そしてこの場で契約する。……それは美国がなんとかしてくれるようだけど。


 腕や足、全身に巻かれた包帯。繊細そうな、ほっそりとした男だった。


あすみ「交通事故だってね。腕、治らないんでしょ? まあ気の毒だとは思うよ」

「……僕を馬鹿にしに来たのか?」

あすみ「なにその被害妄想。こちとらわざわざ人を馬鹿にしにこんなとこ来るほど暇じゃねーよ」

あすみ「気に入らないのはその態度だ。アンタが外まで聞こえるような声で当たり散らしてたから注意しに来てやったんだよ」


 語気を強めると、男は言葉を失ったように息を飲む。


あすみ「どうしようもならないからって人に当たってんじゃねーよ」

あすみ「どうしようもないものはどうしようもないんだよ」

あすみ「アンタだけじゃない、世の中そんなことだらけなのに、自分一人辛い辛いって人に気を使ってもらって当然だって思うな!」

あすみ「わかったらさっさと諦めろ! ……これ以上お前の人生を無駄にすることに人まで付き合わせるな」
122 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 21:32:20.64 ID:ujEwy3Qb0

 …………言いたいことを一通り言ってやると、いつのまにか男は泣いていた。

 ……私もヒートアップしすぎたか、いつのまにか息が上がっていた。


 男が泣き言のように力なく喋りはじめる。


「……じゃあどうすればいいんだよ。わかってるよ、僕が最低なんて」

「このままじゃいけない。そんなことはわかってる。でも何もやりたくないんだ」



1自由安価
2魔女狩りに行く
3白女に行く

 下2レス
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 21:34:48.91 ID:tvyHiW09O
普通に説教というか辛辣な言葉をかけそう
安価↓
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 21:47:34.63 ID:0RhmX5890
上条に説教してからキリカの病室へ行く

さっきも言ったけど、まずは周りへの八つ当たりはもうやめろ
お前が八つ当たりしてた奴はお前のことを心配して会いにきてるんだ、そんな事してたら愛想尽かされてみんなお前から離れてくぞ
とりあえず昨日来てた奴に八つ当たりじゃない、今のお前の気持ちを打ち明けてみたら?
人間なんだから弱音くらい吐いたっていいだろ?お前の本音を理解してくれる相手ならお前と一緒にこれからの事を親身になって考えてくれると思うよ
……まぁ、とりあえず八つ当たりしたことを最初に謝ってからだね
125 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 22:14:35.21 ID:ujEwy3Qb0

あすみ「……とりあえず、お前が八つ当たりしてた奴はお前のことを心配して会いにきてるんだから、八つ当たりはもうやめれば」

あすみ「愛想尽かされてみんなお前から離れてく前にね」

あすみ「それで、とりあえず昨日来てた奴に八つ当たりじゃない、今のお前の気持ちを打ち明けてみたら?」


 怒りに来たっていうのに、こんな姿を見るとその気分も一気に萎んでいく。

 ……泣くなよ。 泣くなよ…………あすみよりずっと年上なのに。男なのに。


あすみ「お前の本音を理解してくれる相手なら、お前と一緒にこれからの事を親身になって考えてくれると思うよ」

あすみ「…………人間だから弱音くらい吐いたっていいよ。まぁ、とりあえず八つ当たりしたことを最初に謝ってからだね」


 インキュベーターさえどうにかすれば契約はしない。

 でも、今日さやかがここに来る前に、私は無性に文句を言ってやりたかったんだ。


 ……契約は禁断の果実。

 本当ならどうしようもできないとわかってても、どうにかする方法があると聞かされれば手を出したくもなる……


 ――まぁ、こいつのこと救ってやるとしたら私のやることじゃ無いかな。
126 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 22:25:05.00 ID:ujEwy3Qb0

 病室を出ると、圧し掛かるようだった空気から解放されたように身体が軽くなる。


あすみ「だから……説得なんて極力やりたくなかったんだけどな…………」


 来た時は怒りのほうが強かった。

 ……その勢いがなくなると、重さと圧迫感で息が詰まりそうだった。


あすみ「どうせまた美樹さやかが来るんでしょ? 折角なら、ヤりたいことヤったらちょっとは欲求も解消されて気力沸くんじゃね?」

あすみ「身体も不自由で入院してたら溜まってるだろうし」


 ギリギリ聞こえないくらいの声で、病室に向かって吐き捨てる。

 気を取り直すと、ついでにソウルジェムの状態をチェックしに呉キリカの病室も巡回に行った。



1魔女狩りに行く
2白女に行く
3自由安価

 下2レス
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 22:29:27.45 ID:pGxVEYe2O
安価↓
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 22:30:23.31 ID:0RhmX5890
1の前にGSの回収にキュウベェを呼ぶ
その際にキリカを目覚めさせる方法がないか聞く

今のこいつって自分の殻に閉じこもってるみたいな感じなんでしょ?
魔法を使ってこいつの精神に干渉とか、マンガであった意識の底に潜って行くとかできないの?
129 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 22:58:10.15 ID:ujEwy3Qb0


 前に来た時からいくらか濁って、半分弱くらいまで黒みが差していた。

 ……濁りのペースが早くなってないか?

 このままだと病院で爆発しかねない。


 いくら意識飛んだまま魔女になったら弱いといっても、老人や弱った患者にめそめそしてる上条みたいな餌が揃ってれば、そこそこの被害は出そうだ。


あすみ(瀕死のまま浄化を続けていても延命措置は取り続けられない?)

あすみ(…………殺す、か?)



 病院から出て魔女を探しに歩いていく。



行く場所
1公園
2通学路
3駅
4病院[現在地]
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
9廃工場
10立体駐車場

 下1レス
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 22:59:12.98 ID:0RhmX5890
1
131 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 23:34:35.68 ID:ujEwy3Qb0
公園



あすみ「…………てゆーわけでさ、なんとかしてよ。このまま死なれたらマジでグリーフシード損じゃん」

QB「僕には最初にやってみたのが限界だよ」

あすみ「じゃあ深層心理とか操れる魔法使えるやつ連れてきて」

QB「無理を言わないでくれ。見知らぬ人のために魔力を使おうとする魔法少女の方が少ないことは、君も知っているだろう?」

あすみ「そりゃ知ってるよー。冗談だし」


 ……ホント改めてつっかえねーなぁ。

 インキュベーターからしたら既に見捨てモードに入ってるのか。気になるのはいつ限界が来るかだろう。


QB「……しかしなるほど。ソウルジェムを浄化しに来てたのは君だったのか。君が他人に何かするなんて珍しいね」

あすみ「……まー、流れってやつだよ」


 私だって、あいつが勝手にああなったんだったらここまでしない。

 面倒みてやってるのは一度気になって助けてしまったからだ。


QB「まあ、まだ目覚めないと決まったわけじゃないよ」

あすみ「……だといいけど」


下1レスコンマ判定
21~40 魔女
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 23:36:22.19 ID:5OslIDE70
133 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 23:47:17.77 ID:ujEwy3Qb0

QB「使い魔の魔力があるよ」

あすみ「はい無視あんてー」


 公園はゆまよりももっと小さい子供とその親ばかりだった。

 ちゃんと人の集まる場所に出てるなんてわかってる。


あすみ「じきに魔女になるでしょ。そしたら倒してやるよ」

QB「本当は今倒してほしいんだけどね……」



行く場所
1公園[現在地]
2通学路
3駅
4繁華街
5歩道橋
6土手
7鉄塔
8廃工場
9立体駐車場

 下1レス
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 23:48:27.91 ID:5OslIDE70
2
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/06(火) 23:49:08.07 ID:0RhmX5890
9
136 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/06(火) 23:53:22.34 ID:ujEwy3Qb0

 公園を出るとスクールゾーンに指定された住宅街の中に入る。

 一度うちの近所を通って、それからいつもは通らない道を通って散策してみることにする。





下1レスコンマ判定
21~40 魔女
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 00:01:49.82 ID:FkyCh5Z70
低い
138 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/07(水) 00:08:20.16 ID:q6/A1hrw0

あすみ「このあたりは気配なしかー」

QB「あすみはもう昼は済ませたのかい?」

あすみ「そういえば食ってねえや……あと一か所くらい回ったらでいいかな」



行く場所
・通学路[現在地]
1駅
2繁華街
3歩道橋
4土手
5鉄塔
6廃工場
7立体駐車場

 下1レス
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 00:09:23.98 ID:FkyCh5Z70
7
140 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/07(水) 00:11:24.86 ID:q6/A1hrw0
--------------------------
ここまで
次回は7日(水)20時くらいからの予定です
141 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/07(水) 20:28:44.30 ID:q6/A1hrw0

 ……更に歩いてやっと反応を見つける。

 立体駐車場の中を駆け上がっていって、気配のするほうに近づいていく。


 すると、結界の入り口の前で誰かと鉢合わせた。


杏子「!」


 ……佐倉杏子。お久しぶり。


あすみ「……先に聞いとくけど、譲ってくれる気はあるかい?」

杏子「譲るメリットは?」

あすみ「私からの好感度アップかな!」


 語尾にハートでもつけるように言ってみるが、しっしと虫を払うように返される。


杏子「いらねえよ!」

あすみ「じゃあ私が譲るメリットは?」

杏子「この団子くらいならやるよ」

あすみ「アンタと間接キッスはしたくないかなぁー。確かに腹は減ってるけど」



1譲ってもらうよう要求
2飯でも要求して譲る
3自由安価

 下2レス
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 20:30:20.85 ID:FkyCh5Z70
安価下
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 21:02:20.62 ID:6ftaDfUKO
昼飯まだなんだ〜
この後お昼食べさせてくれるなら譲っていいよ
あ、お菓子とかじゃなくてちゃんとしたご飯ね
あすみ、ラーメン食べたいな♪
144 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/07(水) 22:02:15.98 ID:q6/A1hrw0

杏子「いちいち変な意味にすんなよ! チッ、細かい奴だな」

あすみ「……じゃあお菓子じゃなくて飯でも要求しよーかな。昼まだなんだよね」

杏子「この時間でか?」

あすみ「なんかいい店教えてよ。あすみ、ラーメン食べたいな♪」


 巴マミみたいに洒落た店は知らなくても、そのくらいだったら知ってるでしょ?

 期待の視線を送る。


杏子「――要求は飲んでやるよ。金くらいならいくらでも手に入るからな」

杏子「ちょっと待ってろ!」



 ――――杏子はそう言って結界の中に入って行った。

 まあ、今はグリーフシードも余裕はあるし。


 すると、足元からキュゥべえが現れる。……まだ着いてきてたんだ。


QB「君と杏子、こうして見ていると生活は似ているようで反対なところがあるね」

あすみ「……どういうことよ?」

QB「君は自分の欲求を後回しにしがちだけど、杏子は素直だ。特に食事の時間がズレたことはほとんどない」
145 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/07(水) 23:02:12.48 ID:q6/A1hrw0

あすみ「今はそんなにズレてないよ、他は。 ていうかやめてよ私を欲求不満みたいに言うのー」

QB「……それに、よくそういう発言をする割には男性との関わりを避けているようにも見える」

あすみ「…………あたりまえじゃん? ヤなとこいっぱい思い知ったんだから」


 そんな話しているうちにマークが消えて杏子が出てきた。

 さすがこの辺りじゃマミに次ぐベテランかな。実力はあるみたいだ。やはりあまり敵に回したくはない。


あすみ「……早っ」

杏子「行くぞ。このあたりのラーメン屋でいいんだな」

あすみ「そだよー。アンタはもう済ませたんだっけ?」

杏子「昼はな。ちょっと食ったら出る」


 ……店に入ると、とりあえずお勧めのものを選んでみる。

 そしてこいつは、『ちょっと』と言いつつ大盛りのラーメンにご飯までつけたのを頼んでいた。


 腹の中どうなってんの?
146 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/07(水) 23:22:44.82 ID:q6/A1hrw0

あすみ「……そういえばあれからなんかあった? 新人大量発生は収まったの?」

杏子「それが一匹潰したと思ったら、別の新人が敵討ちとか言って襲ってきやがったよ」

あすみ「あー、面倒くさそうなタイプね」


 苦々しそうに話している。嫌な思い出でもあったか。

 アイツが候補者も有限みたいなこと言ってたから、もう大して増えない気はするけど。


あすみ「手に負えそう?」

杏子「それからは会ってない。まあ何度かかってきたってぶっ潰すだけだけど」

あすみ「まあ頑張ってね」

杏子「……問題はそこじゃない気がするがな」


 ……やっぱこいつも異変は感じてるんだ。



1というと?
2何か気になることでもあんの?
3自由安価

 下2レス
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 23:35:41.89 ID:FkyCh5Z70
安価下
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/07(水) 23:36:15.88 ID:MMPrgtZa0
1+2
追加で杏子にキリカの現状を話して深層心理とかに干渉できる魔法少女に心当たりがないか聞く

あたしの知ってる魔法少女、呉キリカって言うんだけど、今入院してるんだ
襲われたらしくて重態みたいなんだけど...ニュースにもなってたけど知らない?

傷はともかく精神的にダメらしくて意識がないままなんだよね
キュウベェも打つ手がないみたいなこと言ってるし、深層心理とかに働きかける魔法が使える魔法少女がいればね
このままだと死んじゃうと思うしなんとかしたいんだけどそんな魔法使えるやつ知らない?
149 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/08(木) 00:00:00.55 ID:n/R+neyN0

あすみ「っていうと?」

杏子「キュゥべえの野郎が何でそんなに張り切ってんのかってことだよ」

杏子「契約は一期一会とか言ってやがったが、普通はもうちっとバランスとか考えるだろ。大体今までずっとここにはマミだけだったんだ」


 ……新人が増える少し前にここに現れた奴の中の誰かを疑っているんだろう。

 その中には多分私も入っている。


 やっぱり、誰かの仕業だってことくらいは気付き始めてるんだ。


あすみ「……何か気になることでもあんの?」

杏子「そりゃいくつかはな。新人のこともそうだが、急に事故だか事件だかまで2つとなりゃ、いくらでも気になることはあるだろ」

杏子「キュゥべえの野郎はろくに情報寄越さねえし、アンタもなんか知らないか?」

あすみ「あすみ? あすみもあんまり情報通って感じじゃないからなぁ……」

あすみ「まあその事件のことは知ってるよ。呉キリカでしょ、今入院してる。意識不明らしいね」

杏子「……そいつ、魔法少女か?」

あすみ「うん。そう」
150 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/08(木) 00:12:28.15 ID:n/R+neyN0

杏子「……マジか」


あすみ(……?)


あすみ「知り合いならなんとかしてやったら。ベテランのツテとかで」

杏子「いや、あたしはそういうのはない。世渡りとか苦手なんでな。まあ今度見に行ってみるよ」


 杏子が箸を置いて立ち上がる。あすみより明らかに量の多いものを頼んだのに杏子のが先に完食していた。

 大食いなだけじゃなくて早すぎる。


あすみ「…………マジで腹の中どうなってんの」



 あれと比べられたらそりゃ生活も違くなるわ。

 キュゥべえに心の中で突っ込んでおいた。



あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:31個
・[68/100] …×26
・[100/100]×4
・[35/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
151 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/08(木) 00:23:55.60 ID:n/R+neyN0

 ……杏子が出ていってから暫くして、私も遅い昼を終えた。


 もうすぐいつもの放課後の時間になる。

 私はもう帰るだけ。


 あとはあいつに任せたが、上手くやってくれるだろうか。

 計画に関わることならまともにやらないわけはないとは思うが。



―――
美国邸


 暗い部屋の中でもぞりと影が動く。


織莉子「私はやらなければならない。引き返す道などない」

織莉子「…………そうわかっていても、今は何もしたくないのよ」



 昨日から、織莉子は気の抜けたようにここに居た。

 その身体を動かすのは捻じれきった使命感だけだった。


―――
――――
152 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/08(木) 00:24:31.14 ID:n/R+neyN0
------------------------------
ここまで
次回は10日(土)18時くらいからの予定です
153 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 18:34:58.45 ID:0Zmu1nyM0


 インキュベーターが来るまでにはまだ時間があった。

 奴が美樹さやかに会う前にここらへんにでも呼び出して、一通り話でもしていれば任務は終わり。

 ただ、それだけ。


 ふらりと病室に入ると、ベッドの傍に立って、私がいつか始末しようとしたその人を――そこに横たわる身体を見下ろした。


織莉子「夢を、見たの」


 私を責める言葉を訴えながら私を見上げて、ついに血溜まりの中に顔を伏せる。

 やったのは私。最後まであの真っ直ぐな瞳が射抜いていた。

 ――わかってくれないのなら殺シテシマエ。意識のなくなった身体にはいくつもの穴が空いていた。


 ……あの時あの人は、何て言ってたのだったかしら? あの人ならなんと言うだろう。


織莉子「あれはまだ現実ではないわよね…………それとも、いつかは現実になる未来【ビジョン】?」

織莉子「私は今になって、そうすることが怖くなってしまっている」

織莉子「だって、私の使命は……――――」


 『世界』を守るためならなんでもすると誓った。

 でも、これではまるで……


 …………ただの殺戮者。
154 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 19:19:34.58 ID:0Zmu1nyM0


 まだ時間はある。


織莉子「……何寝ているのよ」


 機械に身体だけ生かされてる不毛な状態。

 あの時死んだくせに。身体から離れかけたままの魂はすでに濁りかけていた。


織莉子「どうせもう起きないわ」


 顔についたその機械を一つ外すと、病室を去る。この顔を見ているとどうにかなりそうだった。

 これも私の言うこと【真実】を受け入れなかった結果だもの。


織莉子(…………誰か)


 ――私の為すべき事は。

 ――――私の望みは。


 階段を降りていく。そろそろ美樹さやかが病院に来る頃だろう。

 エントランスの人混みの中を通り抜ける。周りの振り返る視線は気にならない。私に見えているものはただ一つだけだった。


織莉子「――――貴女達のような人が居るから!」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 19:36:54.00 ID:zeYZ6XZ30
うおい、この織莉子ほんとにただの人殺しだな
156 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 19:40:15.20 ID:0Zmu1nyM0

「――おい。こんなとこで何やってんだ?」


 力を振るおうとしていた手を掴まれてハッとする。

 そちらに視線を向ければ、予知で視たことのある魔法少女の顔があった。


杏子「ここに魔女の反応はないけどな。同業者として、あんまり目立つコトはやめてくんねーかな?」

杏子「で、誰に用なんだ? ほっといたら人でもぶっ殺しそうな顔してるけど」


 私が一つだけ追っていた姿は目の前を通り過ぎていく。

 こんなところで争っている場合じゃない。時間がきてしまう。


織莉子「……そこを退いてくれないかしら」

杏子「そりゃ無理な相談だな。抗争に首突っ込む気はないが、事情くらい話してくんなきゃ危なくてしょうがねえ」
157 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 19:57:33.39 ID:0Zmu1nyM0

杏子「――!」


 佐倉杏子は私が放った水晶を最小の動作で弾いてみせた。

 しかしその瞬間に煙幕が上がる。


杏子「目くらましか!」


 隙を突いて非常階段に逃げ込むと、相手もすぐに変身して追いかけてくる。

 美樹さやかが行く場所は決まっている。その階で階段から廊下に飛び出すと、エレベーターの方向に突き進んでいく。


杏子「だからっ、こんなとこに逃げんなっての!あたしだってお前と追いかけっこしたかねーんだよ!」


 後ろから槍のバラけた鎖が伸びてくる。

 それを予知で視て回避しながら廊下にあった消火器を後ろに投げつけた。しかし、佐倉杏子はその程度で私を見逃してはくれなかった。


 このまま一本道では行けない。少々回り込む羽目になってしまった。


杏子「こいつ、ちょこまかと……!」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 20:17:25.57 ID:zeYZ6XZ30
杏子が病院にいるのはキリカの様子を見に来たからなのか
でもキリカは織莉子がまた……この騒ぎで看護師が早く見つけてくれれば
159 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 20:21:46.94 ID:0Zmu1nyM0

 この病院の構造を把握しきれていないのは相手も同じようだった。

 チェイスはまだ続いていた。最初は鎖での拘束を試みていたようだが、捕まえられないとなると段々と手段は激しさを増してくる。


 ――私が廊下の行き止まりで足を止めると、佐倉杏子はここぞとばかりに攻撃を繰り出そうとする。


杏子「もう追い詰めたぞ、観念しやがれ!」

織莉子「私が、ただ闇雲に逃げているだけだと思ったの?」


 曲がり角から、目の前に美樹さやかが飛び出してきた。

 それを見て佐倉杏子は驚いた顔をする。


 ――手を下すのは私じゃない。相手の攻撃を“利用”させてもらった。佐倉杏子、貴女の手によって彼女は殺されるのだ。


 美樹さやかは抗争に巻き込まれた哀れな一般人として命を落とす。

 少しずつ調節して、こうなるように仕向けた。これはただの“不幸”に過ぎない。
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 20:36:11.00 ID:zeYZ6XZ30
この織莉子マジ外道
161 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 20:41:37.94 ID:0Zmu1nyM0

杏子「っ……!」


 ――――……しかし、佐倉杏子は直前で攻撃を逸らした。

 これも積み重ねられた戦いの経験がなせる業だろう。


 だがそれでも確かに私に有利な隙は生まれていた。


織莉子「……勝った!」


 これなら二人まとめて始末することも可能。


 しかし、目の前にそれを阻む影が現れる。

 その存在を“予知”できなかったのは当然だった。――私が“予想”から外していたんだ。


織莉子「貴女……まさか起きてくるなんて予想外だったわ」

織莉子「呉キリカ」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 20:43:54.58 ID:zeYZ6XZ30
うおっ、まさかのキリカ復活か
163 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 21:05:09.49 ID:0Zmu1nyM0

キリカ「声が…………聞こえたんだ」

キリカ「思い出したんだよ。本当の私のことを」

織莉子「そう」


 本当のこいつのこと何て、私が知る訳もない。

 如何でもいい――何故私にそんな話をする?


さやか「な、なんなのよあんたたち!? ここでなにしてんの!?」

杏子「……とりあえず怪我人はそいつ連れて下がってろ!」

キリカ「う、うん!」


 …………佐倉杏子の言葉に、二人が横の廊下へと戻っていく。

 再びここには私達だけになってしまった。


織莉子「どうして貴女達は……いつも“私達”の邪魔をするんだ!」

織莉子「まだ捕まるわけにはいかないのよ。私は何も為していない」


 私の背にある空の配膳用ワゴンに手を触れると、そこに魔力を乗せる。

 それを佐倉杏子に向けて直進させながら宙に舞い上がり、脇を抜ける。


 それから、突き当りの窓の外へ足から飛び込んでいく。
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 21:06:16.23 ID:2uyE6MZC0
私たちって誰のこと?いつもなら織莉子だけじゃないのか?
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 21:18:06.94 ID:zeYZ6XZ30
普段ならキリカを含めてのことだと思うけど、この時間軸ではあすみの事を示唆してるのかな?
というか、織莉子のこの発言そのものが驚き
予知でいくつもの分岐で悉く邪魔されたのを見たからなのかな?
166 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 21:18:47.42 ID:0Zmu1nyM0

杏子「はあ!? ためらいもなく……」


 後ろからそんな声が聞こえたが、それこそどうでもよかった。

 魔力を使っても無傷とまでいかないかもしれない。しかし、どうせ死ぬ事などない。

 こんな身体などもう私にはどうなってもいい。


 ――もう一つ、ここに来ることのないと思っていた姿が下に見える。

 落下してから少しして、こちらに近づいてきた。


 …………神名あすみ。



―――



 建物を見上げて、上を指す。


あすみ「……そっから来たの? アグレッシブな帰り方するなあ」

あすみ「で、アンタこんなとこで何やってんの? 私が頼んだのはすっごく簡単な任務だったはずなんだけど」

あすみ「どうしてこんなことになった?」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 21:19:36.96 ID:2uyE6MZC0
ここであすみが織莉子に止めを刺しても違和感はない
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 21:23:58.32 ID:zeYZ6XZ30
このあすみなら織莉子を「こいつ使えない」と切り捨ててもおかしくはない
ていうかもう見限ってたよね、たしか
169 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 21:39:38.22 ID:0Zmu1nyM0

織莉子「…………失敗したわ。でも、結果としてインキュベーターの目を美樹さやかから逸らすことには繋がった」

あすみ「あのね……どうしてこんなことになったか、って聞いてんの」

あすみ「やっぱ来て正解だったね。昨日の様子見てたら、こんな簡単な任務すらできないんじゃないかって心配になっちゃってさ」


 美国はびくりと身体を震わせた。

 本当は口から吐かせるより早く、大体の事情はもう掴んでいた。どんな言い訳をしてくれるだろう?


あすみ「……今美樹さやかを殺したら鹿目まどかの格好の契約理由が出来ちゃうじゃん」

あすみ「しかもこんな誰が殺ったかバッチリわかるようなとこで。騒ぎ起こしまくって無関係の魔法少女まで敵に回したら困るのこっちでしょ」

織莉子「それより前に鹿目まどかも排除すれば済む事よ」

あすみ「それが出来たらアンタもこんな回りくどいことやってねーだろってば」


あすみ「あんたの考え全然理解できない。考える事を放棄するなら、せめて忠実な『駒』として動いてよ」


 ……だから、私は『冷静な状態じゃない』と判断したんだ。

 元から冷静かどうか怪しいところはあるが、今のこいつはいつにも増して何も考えず衝動的に行動している。
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 21:43:11.53 ID:iZiF4d9mO
織莉子、駒に格下げwww
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 21:49:36.70 ID:zeYZ6XZ30
予知できるからといってもこの織莉子がやることなすこと悉く裏目ってきてる
杏子にけんか売ったあげく顔バレもしたしポンコツ臭が半端ないなぁ
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 21:55:06.34 ID:2uyE6MZC0
このまま煽って悪意を持ってしまって死んでもらったら楽だよなぁ……
173 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 22:00:31.78 ID:0Zmu1nyM0

 それでもこいつはいざ自分がそう言われると、それを認めたくなさそうにギリギリと唇を噛んで悔しそうにした。

 いくら怒ったって、私のことはあの猫の時みたいに、当たり散らしてどうにかしようなんてできないしそんなの許さない。


 ――なぜなら私も見下されることが大嫌いだからだ。

 一歩も引かずにいると、美国は地面のほうに顔を伏せた。



1自由安価
2さっさと逃げたほうがいいんじゃない?
3中の様子を見てくる

 下2レス
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 22:01:19.62 ID:2uyE6MZC0
1 徹底的に煽る。自分に悪意を向けるぐらいに
安価下
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 22:04:00.49 ID:zeYZ6XZ30
↑+3

もうここで退場してもいいんじゃないかな?救いがないけど自業自得だし
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 22:05:22.41 ID:2uyE6MZC0
正直、馬鹿は死ななきゃ直らないというしね……
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 22:13:26.14 ID:zeYZ6XZ30
この織莉子は救いようのないバカだからな
キリカ編の織莉子みたいに生きることも出来たはずなのに、自分からそういった道を選ぶ事を放棄してるからね
178 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 22:14:47.97 ID:0Zmu1nyM0

あすみ「よしよし、やっと立場がわかったみたいだね」

あすみ「これから心を入れ替えてくれるなら私もアンタのこと見捨てないであげるっからさ」

織莉子「……本当に、見捨てないでくれる?」

あすみ「うん。ほら、アンタはさっさと行きなよ。私も今この場でアンタが捕まるのは避けたいし」


 美国を向こうに行かせると、私は少し中の様子でも見に行くことにした。

 ……最後にその後姿を冷めた目で見やる。




あすみ「…………またまたぁ」

179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 22:16:40.27 ID:iZiF4d9mO
ここで死ぬならさっきの配膳台が上から落ちてきて不幸にも下敷きになってお陀仏で良いんじゃね?
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 22:20:25.94 ID:zeYZ6XZ30
あすみ、心を読んだか
織莉子ろくでもないこと考えたのかね、やっぱり

>>179
何そのスプラッタ、こわい
181 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 22:58:58.51 ID:0Zmu1nyM0

 建物の正面に回ると、なにやら騒然としていた。通報があったらしく、対処と確認に追われているらしい。

 ……この様子だと美国と戦ってたらしい佐倉杏子はもう逃げたか。それとも探し回ってるところか。

 どのみち中にはいなさそうだ。


 病院内に入ってみると、すでに一部は立ち入り禁止になっていた。

 監視カメラの映像から“不審者”の一人は自殺したってことで片が付いたらしいが、もう一人のほうはどこへいったか不明らしい。


あすみ(こんなの残って調べられちゃうもんなのね……恐ろし)


 あ、でも完全に身バレしてるだろーしこれからどうなっちゃうのかしら。

 そんなことを思ってると、隣を担架が通る。――見慣れた顔だが、いくらか顔色は戻ったように見えていた。


あすみ「その人は?」

「騒ぎに気づいて1Fまで逃げて来たらしいんだけど、気が緩んだのかさっき気を失ってしまってね……」

「もともと重傷だったから。意識が回復したのが奇跡だよ。とにかくしばらくは安静にさせるつもりだ」

あすみ「へぇー……」


 あいつ、起きたんだ。

 もうダメかと思ったのに、今になって回復したのはどうしてだろう。
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 23:08:33.16 ID:zeYZ6XZ30
キリカにソウルジェム大丈夫かな?
183 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 23:15:16.09 ID:0Zmu1nyM0


あすみ「――……あ、目が覚めた?」

キリカ「…………なんであんたがここにいるの?」


 ……そろそろ帰ろうかと思った頃に目を覚ました。

 この騒ぎの後でインキュベーターもすぐにゆまのとこには来ないとは思っていても、やっぱりあまり家を空けておきたくはなかった。


あすみ「これ、さっさと返しておこうと思ってね」


 拝借した分のグリーフシードをベッドサイドにのせる。

 こいつはやっぱり何がなんだかわからなそうな顔をしてた。


あすみ「とにかく、これでアンタは自由だから」



1自由安価
2目が覚めて何か変わったことはあった?
3帰る

 下2レス
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 23:19:18.91 ID:KXfnTjmWO
1これからどうする?+2
安価↓
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 23:20:55.32 ID:zeYZ6XZ30

追加でキリカに退院したら約束守ってもらうよと告げる
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/10(土) 23:23:27.74 ID:zeYZ6XZ30
あ、約束とは生姜焼きのことです
187 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/10(土) 23:52:21.04 ID:0Zmu1nyM0

あすみ「目が覚めて何か変わったことはあった?」

キリカ「…………身体がめちゃくちゃ痛い」

あすみ「そりゃそうだろうね」

キリカ「今思えば、さっき立ち上がれてたのが不思議で仕方ないなぁ……」


 そういえばこいつはどこまで記憶が残っているだろう。襲われたことは覚えてるかな。


あすみ「で、これからどうすんの?」

キリカ「……そんなのわからないよ。やっと全部思い出したんだ。でも、何も変わらなかった」

キリカ「きっかけ、相手も覚えてなかったからね」

キリカ「結局、あいつに呼び出されてどうなったのかな。襲われたんだろうけど、なんで生きてるんだろ?」

キリカ「こうなったのもあいつのせいだけど、私を呼び戻したのも結局あいつだったんだ」
188 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/11(日) 00:12:47.26 ID:z5Nxc/4K0

 私にはよくわからないが、自分の中では何か整理がついたようだった。


あすみ「……さあ? アンタのおっぱいの防御力が高かったんじゃない?」

キリカ「はっ!? また君はそういう…………痛っ、もう、怒ると胸が痛むんだよこっちは――」


 適当にはぐらかす。やっぱりこいつみたいのは真実なんて知らないままのほうがよさそうだ。

 しかし今はリアルに胸元の骨が砕けてるんだからいじるのもシャレにならないか。


あすみ「まずは退院してよ。退院したら約束守ってもらうから」

キリカ「約束?」

あすみ「忘れるなよ、寝てたアンタからしたらそんなに昔のことでもないでしょ」


 こいつもやっと何のことか察したようだった。

 私もそろそろリベンジを待ちくたびれていた頃だった。



―――
189 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/11(日) 00:16:42.32 ID:z5Nxc/4K0
―――


QB「やあ、さっきは揉めていたようだね。織莉子と何があったんだい?」

杏子「知らねーよ。あたしはあいつが変なことしようとしてたから追ってただけだし」

QB「変なこと?」

杏子「だからあたしは知らねーっつってんだろ。まったく、こっちはいい迷惑だよ」


 しかし、杏子は考え付く。ずっと自分が追っていた疑惑の正体。

 ……まだ話題に上ったことのなかった魔法少女の存在。


杏子「……けど、あいつは何かろくでもないこと企んでんじゃないの?」

杏子「例えばマミやキリカを嵌めるか襲うかした奴とかさ。お前に新人を吹き込んでんのも、関係がないとは言えないよな」

QB「全てではないかもしれないけどね。つまり、君が考えるには――」

杏子「…………もしそれらに何か目的があるとしたら? ってことだよ」



―――


あすみ 魔力[86/100]  状態:正常
GS:26個
・[68/100] …×26

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
190 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/11(日) 00:21:20.42 ID:z5Nxc/4K0
---------------------------------
ここまで こういうとあれですが…今回の織莉子はまあ、原作寄りにした結果ああなりました
次回は13日(火)20時くらいからの予定です

前22スレ(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516811060/)
になんか投下したのでよかったらレスしてやってください
前後忘れてたり読んでなかったりしても感情豊かなQBがなんかしてる話ってくらいの認識でよいです
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/11(日) 00:30:09.37 ID:ca2hFsZ20
乙でした

なんというか、この織莉子は悪役に徹しようとしてるのにボロが出まくりなんですよね
論理も破綻してるしやってること自体予知があるのに前後の見境がない行動しかしていないうえにプライドだけは高い
3流というかなんというか…小物臭しかしないんですよね
まぁ、自分のやったことの報いはしっかりと受けて欲しいですね
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/12(月) 15:13:37.27 ID:V6vg76Uk0
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197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/12(月) 15:17:04.60 ID:V6vg76Uk0
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198 : ◆xjSC8AOvWI [sage saga]:2018/02/13(火) 21:03:39.27 ID:IpvBkVEr0


 ……家に帰ると、ゆまはリビングのテーブルに伏せたまま寝ていた。

 もしかして、ずっとここで待っていたのだろうか。

 寒そうな背中に毛布をかけてやると、ゆまが目を覚ました。


ゆま「あ……おかえりなさい」

あすみ「ただいま。お昼寝ならちゃんと寝てきたほうがいいよ」

ゆま「ううん、もうだいじょうぶ!おねえちゃんと一緒にいたいもん」


 やっぱり極力家を空けたくはない。さっさとこの騒動が解決すればもっと一緒に居られるようにもなるはずだけど。


あすみ「じゃあ、私も夕飯の時間まで隣にいようかな」

あすみ「そういえば、今日は宿題はないの?」

ゆま「…………」

あすみ「ゆま?」

ゆま「ううん! もう一人でもなんとかなるよ」

ゆま「それより、きょうのごはんはオムライスがいい!あと、野菜はあんまりつけないでほしいな」

あすみ「オムライスの中に玉ねぎは入れるよ? あと……野菜はこれだったら食べられるってものない?」

ゆま「うーんと……ブロッコリーとかなら、たっぷりマヨネーズつければ大丈夫かも」

あすみ「ホント! よし、それでいこう。食べられるものも増やしていければいいんだけどねぇ……」



―十三日目終了―
199 : ◆xjSC8AOvWI [sage saga]:2018/02/13(火) 21:20:29.10 ID:IpvBkVEr0
朝 ゆまの家


 簡単にメインのものを作ると、最後に野菜をカットして朝食をプレートに盛り付けていく。

 すると、ゆまが起きてきた。


あすみ「ゆまー、朝ごはんできてるよー!」

ゆま「またブロッコリー……」

あすみ「だって、昨日大丈夫って聞いたから」


 食べられる野菜が限られてるから、新しく大丈夫なものを見つけるとつい嬉しくなったんだけど。

 続くと飽きるかな。他にも探したほうがいいかもしれない。

 ……朝食も毎日作ってると同じようなものになってきてしまう。何かバリエーションを増やしたほうがいいか。



会話/これからの予定
1自由安価
2散策・魔女狩りに出かける
3料理修行

 下2レス
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/13(火) 21:35:15.43 ID:Bw24dmpV0
2+ゆまにキリカが目を覚ましたことを話す

ゆま、キリカお姉さん目を覚ましたよ
今日の放課後お見舞いにでも行く?ゆまが行けば喜ぶと思うよ?
行くなら学校の近くで待ち合わせしようか?
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 21:37:03.00 ID:4yTELq/NO

午前中は3で午後から出かける
202 : ◆xjSC8AOvWI [sage saga]:2018/02/13(火) 22:01:55.14 ID:IpvBkVEr0

あすみ「ゆま、キリカお姉さん目を覚ましたよ。今日の放課後お見舞いにでも行く? 多分ゆまが行ったほうが喜ぶと思うし」

ゆま「そうかなあ……おねえちゃんはいくの?」

あすみ「私はゆまが行くならかなー。行きたいなら学校の近くで待ち合わせしようか?」


 そう言うとゆまは少しの間考え込むようにする。


ゆま「……やっぱり、きょうはいいや」

あすみ「そう? じゃあ明日にしよっか?明日なら休みだもんね」

ゆま「うん。でも……今日もはやく帰ってきてね?」

あすみ「……うん」

ゆま「ごちそーさまでした!」

あすみ「待って、ゆま、ほっぺについてるよ」


 ゆまと目線を合わせるようにしゃがんで口元を拭う。


ゆま「じゃあ、いってきます!」

あすみ「いってらっしゃーい」
203 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/13(火) 22:14:29.94 ID:IpvBkVEr0


 …………ゆまを玄関まで送って、家の中に私一人になる。

 そこで思い返してみる。最近のレパートリーといえば卵とウインナーと炒め物ばっかり。それに野菜を足すのもやっぱり種類が限られてくる。

 安いからっていうのもあるけど、なんだかんだと手間を惜しむことが多かった。


 昼は家で食べないことが多いし。


あすみ「…………そろそろ料理修行でもしてみるか」


 折角あいつがくれた本もあるんだ。……今だったらもう少しマシな気持ちで出来るだろうか。



 何を作る?
・自由安価

 下2レス
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 22:16:14.92 ID:AqmcyVCgO
安価↓
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/13(火) 22:19:08.57 ID:Bw24dmpV0
チキンライス
206 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/13(火) 23:08:56.08 ID:IpvBkVEr0

 ゆまが気に入ってくれたから、昨日作ったオムライスのブラッシュアップでもしよう。

 卵は朝食べたから今日はチキンライスだけでいーや。


あすみ「さて……と。なんかいい情報ないかな」




下1レスコンマ判定 成長度
0~30 小
31~60 中
61 大
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/13(火) 23:13:02.02 ID:Bw24dmpV0
ほいさ
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 23:13:54.38 ID:5z5OnUo20
ガチで呪われているわ……
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/13(火) 23:14:08.59 ID:Bw24dmpV0
また安価運が…
あすみん、自分に呪いが向いてるよ
210 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/13(火) 23:25:33.32 ID:IpvBkVEr0


 暫くパソコンと向き合ってたが、疲れたのでやめた。

 実際に作ってみるのが一番かな。




あすみ「…………うーん、何が変わったかわからない」


 出来たチキンライスを食べながらぼやく。そもそも改善点がわからない。

 強いて言うならちょっとべっとりしてる?


 途中でスプーンを置く。


あすみ「付け合わせに何か作ろう」



・自由安価

 下2レス
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/13(火) 23:27:38.64 ID:Bw24dmpV0
野菜を小さく切って煮込んだコンソメスープ
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 23:32:39.33 ID:5z5OnUo20
213 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/13(火) 23:47:53.40 ID:IpvBkVEr0

 再びキッチンに向かう。

 前に作ってくれたのを思い出して、余ってた野菜を小さく切ってコンソメスープを作ってみた。


 野菜を小さく切ることで煮込み時間も少なくなる。時間と光熱費の節約にもなるからそれはありがたかった。

 ……これならゆまも食べてくれるかな?


あすみ「……まあ、今日はこんなもんでいーや」


 そろそろ昼も過ぎる頃だ。

 少しゆっくりしてから、今日も散策に出ることにした。




行く場所
1公園
2通学路
3駅
4病院
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
9廃工場
10立体駐車場

 下1レス
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/13(火) 23:48:39.21 ID:Bw24dmpV0
5
215 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/13(火) 23:50:08.54 ID:IpvBkVEr0
-------------------------------
ここまで
あすみんの魔法は相手を不運にするだけで、決して自分が幸運になるわけではないのです…

次回は16日(金)20時くらいからの予定です
216 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/14(水) 23:04:49.10 ID:qh3ZdBlW0
---------------------------------
>>190のQB編おまけ投下しました

甘いもの苦手を公言してたからか、周りがチョコもらえてる中もらえなかったのが微妙に悲しい、
というどうでもいい自分語りとは関係ないバレンタイン小話を追加で投下中です
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/15(木) 17:35:14.27 ID:QTRFA2gM0
感情豊かなQBを本編で操ってみたい
218 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/16(金) 20:33:58.41 ID:HbSmC+Jt0


 ――大通りの人混みに紛れて歩き出す。

 昼時の活気が引っ込んで、みんな忙しそうにどこかへと通り過ぎていく頃だった。


 周りの雑踏をなんとなく眺めてみた。みんなどこへ向かっているのだろう。



下1レスコンマ判定
21~40
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 20:34:40.26 ID:ncfcxH6f0
あすみん
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/16(金) 20:34:51.14 ID:54CuAHic0
ほい
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/16(金) 20:37:04.24 ID:ncfcxH6f0
箱の魔女?
222 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/16(金) 21:06:09.48 ID:HbSmC+Jt0

 そんな人々の流れに逆らうように、途中で道を逸れて裏通りのほうへと足を進めていく。


あすみ「――はいはーい、お楽しみ中すいませーん」

あすみ「まったく昼間っから嫌だよねえ、こういうの。どこも変わんないね」


 女を囲んでた奴らがこっちを向く。結界を開いて奥に進むと、その元凶が見えてきた。

 結界の近くで騒いでた奴は潰しておいた。



あすみ 魔力[86/100]  状態:正常
GS:26個
・[100/100] …×25
・[68/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女Albertine
  使い魔Anja×4
  使い魔Anja×3[攻撃圏外]

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。

 下1レス
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/16(金) 21:10:15.95 ID:w9t4Hm0g0
まずは使い魔に1a
224 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/16(金) 21:23:57.84 ID:HbSmC+Jt0

 最深部に入ると、まずは使い魔の数を減らしに行く。

 すばしっこく小さい的は相手にするにはあまり得意じゃない……が、こいつは大したことはなさそうかな。



 下1レスコンマ判定 殲滅度
0~99

+一桁0クリティカル
+補正 自[格闘Lv7]*3
+補正 相[呪いの影響]+15
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/16(金) 21:25:02.54 ID:bBdSDUGQO
あすみん
226 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/16(金) 21:33:52.65 ID:HbSmC+Jt0

 使い魔が豆鉄砲を吐き出すタイミングを見計らって、一つずつなぎ倒していく。

 正面から突破したってなんてことはない。


 逃げ出そうとする魔女を目線の先に捉え、次の標的に狙いを定める。



あすみ 魔力[86/100]  状態:正常
GS:26個
・[100/100] …×25
・[68/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女Albertine

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4読心(魔力-7/1ターン):自分を貶めようとする相手の意思が透けて見える。そうでない人には能動的に使える能力。
5死神の鎌(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定・相手の攻撃分のダメージを返す。ただし呪いの代償は使用者の精神、人に安易に使えば病みます。

 下1レス
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/16(金) 21:41:02.90 ID:54CuAHic0
3
228 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/16(金) 21:56:31.13 ID:HbSmC+Jt0

 魔女を囲んでフレイルを散らし、一点に向けて一斉に鎖を伸ばしていく。

 すると、ついに魔女は声を上げて泣きはじめた。


あすみ「何泣いてんだよッ!」


 耳障りな声をかき消すように鎖の中心へと鉄球を振るう。


 ……グリーフシードを拾い上げて結界の消えた路地裏の隅を見やると、さっきの女が倒れた男の一人を心配そうに腕に抱いていた。

 女は私の方を見ると複雑そうな眼差しを送る。


あすみ「…………」


 あぁ、そっちの男は味方だったの。それは思いつかなかった。

 そろそろここにも警察とか来そうだ。この場を去って、繁華街の大通りを抜けていく。
229 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/16(金) 22:17:32.13 ID:HbSmC+Jt0


 ……駅のほうから戻ろうとした途中で、見覚えのある集団がこっちに向かってくる。

 学校帰りの鹿目まどかたちだった。


「あすみちゃん! こんにちは」

あすみ「……あぁ、こんにちは。これからどこか行くの?」

「これからみんなでデパート寄っていこうってことになってさ」

あすみ「デパートか。ちょっと一緒についていってもいい? 私もそっちに用事があるから」


――――
――――


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×25
・[34/100]
・落書き[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
230 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/16(金) 22:35:22.45 ID:HbSmC+Jt0


「見て見て、このアイス可愛いー!」

「仁美のも美味しそうだね。一口もらっていいー?」


 フードコートにやってくると、イレギュラーは私を少し離れた場所へと連れ出した。

 ここからでも声が聞こえるくらいにはみんなの様子も窺える。イレギュラーは声を潜めて私に詰め寄る。


ほむら「……用事って何? 本当はそんなのないんでしょう」

ほむら「一体……この前から不必要に私たちに近づいて何を考えてるの」


 何も知らない一般人たちがはしゃぐのを背に、いやに緊迫した雰囲気を醸し出している。


あすみ「うーん、やっぱ怪しまれるかぁ。貴女だけは絶対警戒してくるだろうなとは思ってたけど」

あすみ「実は紹介したい人がいるんだよね」
231 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/16(金) 22:52:01.05 ID:HbSmC+Jt0

あすみ「美国織莉子ってひと」


 イレギュラーは何を言いたいのかわからないという風にする。


あすみ「魔法少女だよ。私はそいつから全部聞いたんだけどさ」

あすみ「鹿目まどかさんって、こっちの世界の素質あるんでしょう? それも結構な」

あすみ「その件でアンタもそいつからから狙われてるよ? 一応忠告。鹿目まどかもアンタも、ここに居る全員皆殺しにする気だから」


 その名を出した時には明らかに表情を険しくしたが、イレギュラーは更に驚きとも怒りともつかないような気を漂わせ眉根を寄せる。

 私を睨まれたって困るんだけど。こいつも状況次第じゃ何しでかすかわからないから、とりあえずここが人の居る場所でよかった。


ほむら「どういうこと。その魔法少女は何を知っているの?何故私たちを……」

あすみ「魔法で未来を見て全部知ってるみたいよ? 鹿目まどかが契約して魔女になったら世界が滅ぶんだってさ」

あすみ「アンタも今から考えたほうがいいよ? 友達を殺されるのも魔女にするのも、どっちも嫌でしょう?」



1自由安価
2アンタはどこまで知ってるの?
3帰る

 下2レス
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/16(金) 22:55:52.70 ID:bBdSDUGQO
1そいつのすみかを教えておこうか?
まあ、あいつは未来予知できるから殺しに言ってもすでにいないか待ち構えているだろうけど。
それであんたはどこまでしってんの?
イレギュラーさん?

安価↓
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/16(金) 23:08:58.95 ID:54CuAHic0

追加で昨日の病院での騒動の顛末も話す

昨日の病院での騒ぎ、知ってる?あれも美国織莉子の仕業だよ
何でも美樹さやかを契約させないために話しに行くとか言ってたのにいきなり殺しにかかったみたいだよ
口では論理的なこと言いながらすぐ感情的に動くのって救いようのない馬鹿だよねー
佐倉杏子がその場にいたみたいだから、詳しい話が聞きたければ佐倉杏子に会ってみたら?

あ、そうそう
あの猫……じゃない、呉キリカを襲ったのも美国織莉子だよ
呉キリカが駒として使えないから処分したとか言ってたけど、酷い話だよね
234 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 00:02:34.36 ID:OsFo8l0n0

ほむら「…………貴女は」

あすみ「あすみ? あすみはそいつに味方する気はないよー、そりゃ死にたかないけどさ。なんならそいつの住み処とか教えるし」

あすみ「まあ、あいつはお得意の予知で逃げるかもしんないけど」


 イレギュラーは少しの間疑うようにこっちを見ながらも、ここで争っても仕方ないと判断したのかふっと目線を下に落とす。


あすみ「アンタはどこまで知ってるの?」

ほむら「……私はこの周りの事なら、大体のことは知っているはずよ」

あすみ「そう。あいつは本気だからね。昨日の病院での騒ぎ、知ってる?あれも美国織莉子の仕業だよ。美樹さやかを殺しにかかって、佐倉杏子とぶつかったの」

あすみ「あと呉キリカを襲ったのもそいつ。呉キリカが駒として使えないから処分したって話だけど、酷い話だよね」

あすみ「……まあ、病院のことは佐倉杏子がその場にいたみたいだから、詳しい話が聞きたければ佐倉杏子に聞いてみて?」

ほむら「わかったわ……――貴女が私にそいつを始末してほしいということは」

あすみ「まさか。親切心だよ。でもこうなったらどこに火の粉が向くかわからないでしょう?」


 イレギュラーは私の言葉をあからさまに信じていなさそうにしている。

 一応、今は情報を信じてくれればいいや。――でも、やっぱこいつも頭固いなぁ。


ほむら「……貴女だって、それを知っているということは私の敵にもなり得るということ」

ほむら「覚えておいて。私達に牙を剥くなら貴女もその時点で――」

あすみ「はいはいはい。言われなくてもわかってるよ」
235 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 00:15:06.19 ID:OsFo8l0n0


 ……元々敵対するつもりだったことは気づいてる。今こうしたのと同じように、いつ寝返るかわからないってのは当然の考えだ。

 ―――でもこいつら、どっちも頑固だから自分の首絞めてんじゃないの?


 最後に要求されたあいつの情報をテレパシーで伝えてイレギュラーたちと別れた。

 これで今度こそ家に帰るだけだ。



 …………その帰り道、またもや駅前の大きな通りを抜けたところで、見知った姿が私の前に現れる。



織莉子「…………見捨てたの? 私のこと」


 道の真ん中を塞ぐように、美国織莉子はまるで私を待っていたようにぽつんと立ち尽くしていた。

 その顔色は蒼白だ。
236 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 00:20:55.50 ID:OsFo8l0n0

織莉子「……私の説明が不足していたのかしら? そうじゃなければ、おかしいものね――貴女もそれだけの覚悟がなかった?私の見込み違い?」

織莉子「どうして……どうしてわかってくれないのよ! みんな――――あぁ、もしかして、小巻さんに私のことを話したのも貴女なのね?」

織莉子「あの人にだけは……絶対に知られたくなかったのに……!」


 見捨てられた犬じみた悲劇的な顔。

 聡明なお嬢様の仮面はもう完全に剥がれ落ちた。痩せて飢えた狼のようだった。


あすみ「……アンタはどうせ、このままでも何もできずに終わるよ。足掻き散らして、最後にはまた自分のエゴに周りを盛大に巻き込んでね」

あすみ「ヤリ逃げなんてクソビッチなんだからぁ」


織莉子「…………」


あすみ「そうなる前に私はあっちにつく。その方がまだ長生きできそうだ」

あすみ「だって、私が死んだら世界が終わるのと同じだよ。他の誰がどうなろうが私は知ったこっちゃないね」

織莉子「……何故そんなことがわかるの? 未来も視えない貴女に」

あすみ「わかるよ。自分の状態にも気づけないアンタよか現状は見えてるさ」

あすみ「だって、ガッタガッタじゃんアンタ。もう大分酷いよ?」
237 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 00:22:27.41 ID:OsFo8l0n0
---------------------------
ここまで
次回は17日(土)18時くらいからの予定です
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 00:30:57.85 ID:RQtCYL2U0
あすみは賢い。織莉子はバカ。ただそれだけ
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 00:31:02.48 ID:VstMF3zQ0
乙でした

織莉子、もうガタガタですね
未来予知の力に振り回されて現在の自分が観えてないし
この織莉子にとって小巻はやはり特別だったのか……知られたくないなら責められるような事やらなきゃいいのに
240 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 18:23:45.85 ID:OsFo8l0n0

織莉子「何を言っているの!?」

あすみ「じゃ、言われてた私の用事はもう終わったから」


 興味なしと通り過ぎようとするが、美国はまだ退く気はないようだった。

 ……すれ違うように並んで、背を向ける前に私は足を止める。


あすみ「それとも、ここで私に抗うかい?」

あすみ「……こんだけ一緒に行動して、アンタのことも少しだけ理解できたよ。――アンタと私は真逆なんかじゃなかった。同じなんだよ」

あすみ「ただ呪いを振り撒いてるだけ。でもそれに気づかないならタチ悪いよ?」


 動揺の滲んだ視線がこちらに向けられる。

 ――あの学園で人々の中に見たこいつの姿。


あすみ「現実逃避がしたいんでしょ? 大それた使命を狂信して、自分は周りの矮小な奴らと違う崇高な救世主なんだーって思えばイジけなくて済むから」

織莉子「違う! 私は決して自分のためになんて動いてたわけじゃなかった!」

あすみ「違わないよ。親父のせいにするなよ。結局アンタの根底にあるのは自分たちを裏切った世間への憎悪の感情で、それに突き動かされてあんな短絡的な手段に出たんだ」

あすみ「そりゃ誰も、自分すら救えるわけがないよ。救う気がないんだもの」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 18:34:17.88 ID:VstMF3zQ0
あすみん、ズバズバ言うなぁ……正論だから織莉子には弁解できないけど
242 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 18:48:36.77 ID:OsFo8l0n0

織莉子「…………ええ。“私達”の邪魔をしてくる人たちだもの――あいつらさえいなければ、私はこんなことをしなくて済むはずだった」

織莉子「この世界はいつも“私達”の邪魔をしてきた。あの優しい輝きを奪い、貶めるのはいつも周りの汚い人たち」

織莉子「……それでも、私はお父様の遺志を継ぐ。そのつもりだった。この力を手にした時決意した。揺らぐことはなかったのに――――」

あすみ「感情で動いちゃおしまいだよ。呪いの結末はいつだって決まってるんだ」


 人を呪わば穴二つ。

 その先に幸せは訪れない。


あすみ「イレギュラーのことを『別の可能性に逃げ続けているだけ』……とか批判してたけど、そっちのほうがよほどマシだと思うよ?」

あすみ「理想を塗り固めて自分の汚さから目を背け、『今この瞬間にも出来た別の可能性』からすら逃げ続けたお前の末路」


 ……だから、こいつの姿は私にとってはひどく滑稽に映っていた。



1帰る
2これからのことについて考える
3自由安価

 下2レス
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 19:16:50.22 ID:VstMF3zQ0
2+織莉子に畳み掛ける

何を願って契約したか知らないけど、あんたはそのイジけた本性を救う願いで契約すべきだったんだよ
さっき小巻に知られたくはなかったって言ってたけど、彼女に知られるのが怖ければそもそも救世なんてすべきじゃなかったんだ
彼女に認めてもらいたいと思いながら、彼女が絶対に認めない方法を選択した
それでも認めてもらえるとありもしない幻想に縋ったの?馬鹿なの?アホなの?
あんたは契約する前に勇気を出して、そのイジけた本性を晒け出してでも友達になってほしい、見捨てないでとでも彼女に言うべきだったんだ
彼女も次に会ったら殺すの?キリカにそうしたように自分を認めないものは排除するのがあんたのやり方なんでしょ?
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 19:25:12.27 ID:FwUT494D0
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/17(土) 19:35:13.50 ID:Ei7us6zO0
1たしか、あなたの願いは『わたしが生きる意味を知りたい』だったよね?
まあ、その結果、見たモノがあの破滅の未来だったようだけど。
自分の進むべき道さえも誰かに指し示されなければ動く事も出来ないなんてダメ駄目過ぎだよ。
だから失敗続きでガタガタなんじゃないの?
だいたい未来予知といったって予知は予知に過ぎないよ?
起こってもいない事に大騒ぎして馬鹿みたい。
そういうのをキユウっていうんでしょう?あってるかな?
さて、言いたい事も言ってスッキリしたし本題に戻すよ?
あなたの今までやってきたその行動が本当にあなたのやりたかった事なの?
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 19:43:29.98 ID:FwUT494D0
>>245
ごめん…
247 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 20:12:12.58 ID:OsFo8l0n0

 ――でも、アンタは“願い”で契約したんじゃなかったの?

 何を願って契約したかは知らないけどさ。それならせめて、そのイジけた本性を救う願いで契約すべきだったんだ。


 一歩足を踏み出す。美国の姿は私の背へと遠ざかっていく。

 見上げるのも辛い育ちすぎた長身が、今はアスファルトに崩れて小さくなっていた。


織莉子「……私はこれからどうなるの?」

あすみ「さあ。それこそアンタの専門分野じゃん? 見て見れば? その勇気があるならば」

あすみ「知られるのが怖い人が居たのなら――まだ憎まない人がいるなら、あの時にでもやめるべきだったのに」

あすみ「私はちゃんと提示したよ、他の道を。
    それでもアンタは、彼女に認めてもらいたいと思いながら、彼女が絶対に認めない方法を選択し続けた」

あすみ「それでも認めてもらえるとありもしない幻想に縋ったの? 馬鹿なの?アホなの?」


 ――身体はただの肉の檻。魂を捨てたなら、そこに中身の何も映さない。


あすみ「結局ホントは何がしたかったのさ」

あすみ「聞くだけ聞いてあげる。ここで最後に言ってみなよ、どうせ叶わない願い事を」

織莉子「私は…………」
248 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 20:51:32.37 ID:OsFo8l0n0

織莉子「……違う自分になりたかった。何も考えず幸せになりたかった」

織莉子「今まで必死で作り上げてきた自分とそれを縛るもの、それと大切なものをすべて消してでも、ただの人に生まれ変わりたかった」

あすみ「そっか。来世は楽しく過ごせるといいね」


 さすがにこいつの魔法だって来世までは見えない。

 そんなあるかもわからないもの。……でもそっか。幸せになるとしたらそれだけか。



 ――後ろから小さく話し声が聞こえる。



『ちがーう。また嘘ついてる。それは今思いついた願いでしょ。これだけ経って今になってボロが出て、やっとどうしようもないことに気づいたから』

『自分の全てを放棄したら、それは結局【私】じゃない。死にたかったんだっけ?じゃあさっさと死ねよ。もうゲームオーバーなんだから』

『これでもう本当にさよなら、【私】の嫌いな【私】』
249 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 21:14:44.40 ID:OsFo8l0n0

織莉子「……今の自分じゃダメだったの? 過去には戻れない。 死ぬのが願いならこれからでも叶う」

織莉子「……大切なものまで消したくはないからこれまで動いてきたはずなのに」

織莉子「今になって逃げたいなんて――――『馬鹿丸出しでしかない』」


織莉子「…………勇気なんて私にはない」


あすみ「……うん、違うね」

あすみ「契約する前に勇気を出して、そのイジけた本性を晒け出してでも友達になってほしい、見捨てないでとでも彼女に言うべきだったんだ」

あすみ「彼女も次に会ったら殺すの? キリカにそうしたように、自分を認めないものは排除するのがあんたのやり方なんでしょ?」

あすみ「自分のことは否定しかしないから、手下には精神安定のためのイエスマンが欲しいなんてとんでもない我儘だよね」


あすみ「――――……最後くらい自分の口から全部喋れ。人形ごっこやってんじゃないよ」


あすみ「ホントの自分はそっちでしょ?おチビさん」

織莉子「……そっか、貴女には見えてたんだ。一回くらい、貴女ともみんなとも、本当の自分で話したらよかったのかもね」

織莉子「…………私が一番に排除したかった、【私】の嫌いな【私】で」



 通り過ぎた背後に姿は遠ざかっていく。

 ――私は更に帰路を進んでいく。ゆまが待ってる。
250 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 21:49:38.84 ID:OsFo8l0n0


ゆま「おかえり!」

あすみ「ただいまー。どのくらい待ってた? 今日はそこまで遅くないつもりだったんだけど」


 家に帰るとゆまが抱きついてきた。

 そのままの体勢で二人でリビングに向かう。いつものことながら、やっぱり離してくれないのだ。


ゆま「えっとね、このくらい」

あすみ「えー、どのくらい?」

ゆま「あ!さっきねー、テレビで……――〜〜」


 それから自然と雑談がはじまる。

 しかし今は、その頭の片隅で少し違うことも考えていた。


 ……これからどうしようか。改めて鹿目まどかの魔女化を防ぐ方法を考え直す。

 今後殺す方法に戻るのは論外。協力者が居ない限り、イレギュラーから敵視されれば抗う術もない。これまでとは違う意味で勝手な行動はとれなくなった。


 魔法としてだけ見れば、未来予知は確かに有効ではあった。その力があればその時点で目標を達成できているかどうかわかる分、行動もしやすい。


あすみ(……せめて持ち主がもう少し話せる奴だったらなぁ)
251 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 21:55:57.10 ID:OsFo8l0n0

ゆま「ねえおねえちゃん、明日から休みだよ。またどっか行こうよ!」

あすみ「えー? ……病院じゃダメ?」

ゆま「病院のかえりー」


 ひとまずこっちに意識を向け直す。そういえば休日か。

 ……あの近くならいろいろあるにはある。連続で金のかかることは避けたかった。


あすみ「じゃあ明日考えよう」

ゆま「うん!」



―十四日目終了―


あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:27個
・[100/100] …×25
・[34/100]
・落書き[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
252 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 22:36:56.36 ID:OsFo8l0n0
―――
美国邸 書斎



織莉子「…………」


 一人きりだったはずの広い家の中に、唐突に人の姿が現れる。

 織莉子はただそこに立っていた。手元には一冊の本を持って。


ほむら「……意外だったわ。逃げ回るものかと思ったけれど」

ほむら「私としては少しお話をしてもいいのだけど、何か言うことはある? 何をしに来たのかはもうわかっているのよね」

織莉子「……ええ。今から私が話すことは何もないわ」

ほむら「なら一つだけ聞かせてもらえないかしら? どうしてそんなことをしようと思ったの」


 織莉子は本を手放し、手を広げて振り返る。


織莉子「――――さあ。どうしてだろう。もうわからない」

織莉子「私の世界を守るため、だった」

織莉子「しいて言うなら、呪いを振り撒くため。それだけだった。本当にただの勘違いだらけの、私怨に任せた暴走だった」

織莉子「撃つのなら撃てばいい。どうせ貴女にこの世界は救えない。――私がこの手で呪いを広めるか、世界が滅ぶか、どっちも同じ」


 瞬時に白色の衣装を纏い、全身全霊を込めて鋭く魔力を尖らせた水晶を向ける。

 殺気。――ドス黒い魔力の気。


織莉子「もう……こんな世界は消えてしまえばいい!」

ほむら「…………」



 ――――銃声が響く。水晶が届くことはなかった。


 藤色の瞳はただ哀れみを映して床を見下ろし、その場を去った。


―――
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 22:38:48.35 ID:FwUT494D0
ほむらに殺されたか。まあ、この世界の彼女らしい最後か
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 22:45:07.30 ID:VstMF3zQ0
他人を道具としか見ていなかった者の末路か……哀れだが同情は出来んな
255 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 23:02:25.56 ID:OsFo8l0n0
午前 病院



 いつもより少し遅い朝食をとり終えると、久しぶりにゆまと一緒に外に出る。

 手をつないで歩いていた。


あすみ「これからお見舞いに行くんだよ。何かやりたいこととかある?」

ゆま「ケガがよくなったら、またうちにきてほしいな」

あすみ「ゆまが頼めば来てくれるよー。あと料理見てくれる約束もしてるから。……今度の生姜焼きこそ期待しといてね?」

ゆま「うん!」


 けど、いつ退院できるかな? 魔力と技量があって治そうとすればすぐだろうけど、どうしたがるか。

 あとは本人の回復力次第か。


 病院に着くと、入り口に前までは居なかった警備員が増えている。この前の件以降警戒態勢が強化されているらしい。


あすみ「病室も覚えてる?」

ゆま「うん!」


 受付を通ってエレベーターで階を上がると、病室に向かっていく。
256 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/17(土) 23:16:53.96 ID:OsFo8l0n0

あすみ「おーい、私が来たぞー」

ゆま「ゆまもきたよー」


 私達が来た時にはキリカはまた寝ていた。

 あまり身体を動かせられないからそのくらいしかすることがないんだろうか。


 少しすると、声と気配に反応してマスクを外す。


キリカ「…………あぁ、今日はゆまも一緒なんだ」

ゆま「土日でお休みだから、つれてきてくれたの」

キリカ「土曜日かぁ……」

あすみ「それまだ着けてんの?ていうか外してヘーキなの?」

キリカ「今は補助みたいなものだよ。してると楽だけど喋れないし、そこそこ邪魔」



1具合について
2いつ頃退院出来る?
3戦線復帰する気はあんの?
4ゆまが生姜焼き楽しみにしてたよ
5自由安価

 下2レス
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 23:20:30.37 ID:+EYVXkZFO
1〜4全部
ただし3だけはテレパシーで話す
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 23:22:35.77 ID:VstMF3zQ0

あとお土産のアイスを食べさせてあげる

はいこれ、某有名店のアイス
寝たままでいいよ、食べさせてあげるから
はーい、あーんしてー。ゆまもやってみる?
259 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/18(日) 00:18:56.92 ID:W/NXTk0I0

キリカ「それに口が渇くんだよ。飲みにくいし」


 ベッドサイドにペットボトルが置いてある。……これは大変そうだ。


あすみ「ふーん。じゃあこれは丁度良かったかもね」

キリカ「え?」

あすみ「はいこれ、某有名店のアイス。寝たままでいいよ、食べさせてあげるから」

キリカ「えっ!ホント! 気が利くこともしてくれるんだね!……あいたたっ」

あすみ「喜んでくれるのはいいけどわざわざ起き上がろうとしないでね? はーい、あーんしてー」


 スプーンを近づけるとキリカは素直に口を開く。 あら、こうしてるとかわいいじゃない?


キリカ「わー、こういうの久しぶり」

あすみ「ゆまもやってみる?」

ゆま「やる!」


 ……しかし、弱った姿を見てるのもなんかなぁ。

 さすがに毒気が抜ける。けどいつまでもこのままでいいのか。
260 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/18(日) 00:41:38.76 ID:W/NXTk0I0

あすみ「具合どう?」

キリカ「良いとはいえないよ、そりゃ。目が覚めたらいきなりこうだし」

あすみ「いつごろ退院出来んの? ゆまが生姜焼き楽しみにしてたよ?」

ゆま「うん、たのしみだよ!この前はしょうがやきじゃなくなっちゃったから……――」

あすみ「あっ! いや……うん、あれは生姜焼きじゃないからね」


 ゆまがふいにそのことについて口走ったから焦った。……人と話してる中じゃここ最近で一番だ。あれ関連は失態が多すぎる。

 キリカもさすがになんか感付いたのか、少し得意な顔になっている。


キリカ「生姜焼きじゃなくなった? ……結局失敗したんじゃん」

あすみ「違うしー。あれは生姜焼きを失敗したんじゃなくて、アレンジを少し失敗しただけ」

キリカ「典型的な失敗理由じゃないか。なんで見栄張るんだか」

キリカ「……退院はどのくらいだろうね。まだ動けるようになるのはもう少し先じゃないかな。あと数週間くらいは骨が固まるのを待つんだって」

あすみ「へー、結構かかるね」
261 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/18(日) 00:42:13.63 ID:W/NXTk0I0
----------------------------
ここまで
次回は19日(月)20時くらいからの予定です
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/18(日) 00:53:41.63 ID:iqWvO9As0
乙でした

織莉子は救いがない最期でしたね……まぁ、因果応報なんですが小巻が織莉子の死を知ったらどう思うのかねぇ

キリカの怪我、魔法での治療は止めておいたほうが良さげですね
骨が逝っちゃってるこの状態からいきなり回復したら怪しまれそうだし

そういえば恭介はどうなったんだろ?
263 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/19(月) 21:05:36.99 ID:OIWrNzKv0

キリカ「骨だけじゃないからね。縫合した痕も綺麗には治んないらしいよ」

あすみ「あー、そりゃデカイ穴いっこ増えてたからねぇ」

あすみ「縦ズリどころじゃないじゃん。なにそれ、ヤバい趣味の人が歓喜しそー。大抵の人はゲロ吐くジャンルだろうけどね」

キリカ「だから人の身体でそういうこと――」

ゆま「?」


 ゆまは少しも意味わかんなそうにしている。

 ……似てるとこは多くてもまだそっちは汚れてなくてよかった。でももう少し育ってたら危なかったかも。親父は不潔っぽいし。


 キリカはいつも通り呆れと嫌悪感とたっぷりに言いかけた言葉を途中で途切れさせる。

 まだ何か納得いかないとこがあるのか思案顔をしていた。


あすみ「冗談だよ。それに、『治せない』ってことはないでしょ? 出来るならすぐにでも」


 同じく治療の得意なタイプじゃないにしても、さすがに考えてないことはないはずだ。

 『戦線復帰する気はないの?』 そうテレパシーを送ると、答えが返ってきた。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 21:11:37.46 ID:psI4xa+h0
キリカも魔法少女の真実を織莉子から聞いて知ってるんだっけ?
知ってるならGSがないと魔女化するわけだから、必要最低限の強さは身に付けないといけないはず
265 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/19(月) 21:51:13.76 ID:OIWrNzKv0

キリカ『わざわざ魔法で治してまで戦いに行きたくないよ。この街には他にも戦える人が居るんでしょ?』

あすみ『もちろん、私は取り分増えるなら嬉しいけどね』


 まあそうだろうな。いつもどおりやる気のない答えだ。しかしまだ言葉を続ける。


キリカ『まあでも治ったらちゃんと戦うよ。私の願いが叶った対価だから』

キリカ『……それに、いつまでもこんなとこで一人で寝てるのも御免だね』


 ――何が起きたか、心持ちは前と変わったらしかった。


あすみ『まだ信じてたんだ………そんな使命』

あすみ『一人で無茶してたらすぐまた危険な目に遭うよ?
    それに、意地汚いベテランたちの中で半端者が張り切って使い魔まで全部倒してたら食いっぱぐれるからね』

キリカ『別に私そんなに弱くないから!』

あすみ『精々、新人としてはってとこでしょ。最低限のグリーフシードくらいは常に持っておきなさいよ』


 食べ終わったアイスのカップを片づけて、帰りの支度をする。


 魔法少女の真実は、結局まだ信じてないんだっけ?

 いつか目の当たりにしたら、こいつはその時どう思うだろうか。


 ――最後にゆまと二人で『おだいじに』と言って、去り際にキリカが呼び止めた。
266 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/19(月) 22:12:41.99 ID:OIWrNzKv0

キリカ「ねえ! ……なんで私のこと助けてくれたの?」


 ……あれ、なんで私が助けたってバレちゃったんだろ。口がすべったか。


あすみ「…………さあ。ただ、あいつに『アンタ自身』まで持ってかれるこたないんじゃないかと思っただけだよ」


ゆま「おねえちゃん、次どこにいく? おでかけー」

あすみ「うーん、この近くでしょー?」



1駅のほう
2公園
3自由安価

 下2レス
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/19(月) 22:14:53.78 ID:timStF/Q0
3 遊園地のお化け屋敷
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/19(月) 22:20:49.00 ID:psI4xa+h0
病院を出る前に上条の部屋に寄ってみる+2
269 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/19(月) 22:56:21.31 ID:OIWrNzKv0


 病室を離れていく。


 ……あいつはもう大丈夫だろう。平和ボケしてたって馬鹿じゃない。

 魔法少女としてはまだ危なっかしいとこはありそうだが、前みたいな不安定さはなくなっていた。


あすみ(……そういえばあの男もこの病院に居たか)

あすみ(まあ、あっちはあまり関わる気はしないかな)


 ゆまが急かすように手を引いてくる。ゆまの前でこれ以上変なとこは見せられない。


ゆま「ねえー、おでかけー」

あすみ「そうだね、あっちにある大きな公園でいい?」

ゆま「うん!」

あすみ「なにしよっかー。何か玩具とか持ってきたほうがよかったかな」

ゆま「ゆま、やってみたいことがあるの!」

あすみ「えー、なに?」

ゆま「ブランコに乗りたい!ゆまがのるから、おねえちゃんが後ろからおして?」

あすみ「そんなこと? いいよ。着いたらやろう」


 ……公園にもろくに行ったことなかったんだっけ。

 家にも遊び道具みたいなものはほとんどなかった気がする。
270 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/19(月) 23:43:09.55 ID:OIWrNzKv0


 ――公園に着くと、さすがに休日の昼前。いつもより人で賑わっていた。

 噴水のある広場は少し落ち着いた雰囲気だが、元気に走り回る声も聞こえた。その隣のコートでは何かスポーツをやっているようだ。


 遊具のあるエリアに行くと、ブランコはすでに埋まっていた。ここは特に親子や友達同士で遊ぶ子供たちが多かった。


あすみ「ブランコ空いてないねー」

ゆま「うん……」

あすみ「少し待ってよっか。ブランコ空くまで違うことする?」


 他にも遊具はある。しかし、ゆまは渋った。


ゆま「……ううん、いい! やっぱりちがうとこに行きたい!」

あすみ「違うとこ?」

ゆま「ちがうとこならブランコあいてるかも……」

あすみ「違う公園か。この近くにも確か小さな公園あったと思うけど」


 急いだ様子のゆまについていく。


あすみ「…………待ってっ」


 いつも後ろをついてくるゆまにしては珍しいことだった。

 ……ゆまは急ぎながらも、どこか後ろを気にしているように思えた。

271 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/20(火) 00:08:26.95 ID:4+MBbrOP0


 …………近くの小さな公園はこの時間でも私達以外に人の姿がなかった。みんな大きい公園に行ってしまうのだろうか。

 空いているブランコにゆまが座って、私がその背をそっと押す。


あすみ「どう?」

ゆま「たのしい!」

あすみ「ゆまってブランコ一人で乗れる?」

ゆま「できるよ!ひとりで遊んだことあるもん!」


 さすがに遊んだことがないってことはなかったらしい。

 ゆまはちょっと誇らしげだ。


ゆま「でも、おねえちゃんといっしょのほうがたのしいな」

あすみ「そっかそっか。じゃあ、今度はお姉ちゃんも久しぶりに横で漕ごうかな」

ゆま「うん!」


 ゆまの隣に座ると、二つしかないブランコの席は満席になる。

 前へ後ろへ、風を切って揺れていく。私も魔女狩りで寄ることはあるけど、公園で遊ぶのは随分と久しぶりかな。



1自由安価
2ゆまとお話

遊ぶ
3鉄棒
4滑り台
5砂場

 下2レス
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/20(火) 00:10:21.21 ID:KvB5rcw50
1 遊ぶのならブランコ
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/20(火) 00:11:25.20 ID:di0B21+70
↑+2
274 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/20(火) 00:25:08.90 ID:4+MBbrOP0
------------------
ここまで
次回は22日(木)20時くらいからの予定です
275 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/22(木) 20:36:28.53 ID:aqkddflj0

ゆま「わぁ、おねえちゃんたかい!」

あすみ「そうかなー?」

ゆま「どうやったらもっと高くできるかな! ゆまももっと高くこぐ!」

あすみ「まぁむりしない程度にね?」


 私が押してた時は任せきっていたけど、横に並ぶとゆまは友達と遊ぶように張り切っていた。

 ……意外と楽しい。まるで心の奥から懐かしい部分を擽られてるよう。今だったら一回転くらいできないかな?



あすみ(今度一人の時にやってみようかな……)



 …………熱中していると、時間が経つのも忘れていた。ゆまも同じようだった。


 ここから見える通りを歩く人たちは、小さな公園で遊ぶ私達【こどもたち】に見向きもせず素通りしていく。

 そんな中一人こっちに目を向けて近づいてくる人が現れて、内心で『げっ』と声を上げる。


 知ってる人だった。
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/22(木) 20:38:08.55 ID:KLlRONBG0
ほむらかな?
277 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/22(木) 20:58:22.09 ID:aqkddflj0

 まるで何やってるんだと言いたげに見てくるその視線から目を逸らして、知らん顔をしてみる。

 ……その程度では逃れられない。しかし、何を言ってくるかと思ったら無言のままで時間が経っている。


 すると、ゆまが先に反応した。


ゆま「おねえさん、どうぞー?」

小巻「別に遊びたいわけじゃないの。じゃなくて……やっぱりあの時のアンタよね」



 ……面倒くさい時に面倒くさい人に会うなぁ。



1しらを切る
2開き直る
3挨拶だけして逃げる
4自由安価

 下2レス
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/22(木) 21:03:14.84 ID:1saUTX130
4ゆま、このお姉さんと少しお話があるからあっちで遊んでな
あまり遠くに行かないでね
の後に+2
安価↓
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/22(木) 21:07:27.42 ID:iErLfSi+0

ただし開き直るではなく認めたうえで普通に話す
280 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/22(木) 21:52:25.79 ID:aqkddflj0

 仕方なく立ち上がって目の前に立つ。

 出来るだけいつもの調子に戻して言おうとする。


あすみ「…………あのね、今こっちもプライベート」

あすみ「アンタ自分の時は邪魔されてキレてたじゃん。ならわかってよ?」

小巻「公園のブランコで遊ぶプライベートね……見間違えかと思ったけど」


 鼻で笑われたような言い方に、さっと血が沸騰しそうになる。

 ――するとその時、目の前でばさりと“布”が舞い上がった。


ゆま「おねえちゃんに意地悪しないでよ!」

小巻「は!? ちょっと、なに……知り合いなの?」

ゆま「ゆまだっておねえちゃんを守るんだからー!」


 露わになった肌と白色を隠すように小巻が奮闘しているが、ゆまはスカートの端を掴んだまま放そうとしない。

 小巻はゆま相手にたじたじだ。この攻防は小巻の完敗だった。


 本当にゆまに守られてしまったとは。


小巻「あーもー、わかった!わかったからその手を放してよ!さっさとあっち行けばいいんでしょ!」

あすみ「……ゆま、そろそろ放してやっていいよ。こっちも少しだけ話してくるから」

ゆま「ほんとに? 意地悪したら……」

あすみ「その時は、私がしっかりさっき以上の“調教”してやるから」

小巻「!?」

281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/22(木) 21:56:21.05 ID:iErLfSi+0
お、ゆまの必殺スカート捲りが炸裂したか
あとで下着の柄で小巻を弄りたいなー
282 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/22(木) 22:12:33.49 ID:aqkddflj0


 ――……それから、小さな公園の隅のほうへ少しだけ場所を移動する。


あすみ「しっかし、公衆の面前でパンツ丸見えの刑とは。ゆまも意外とやるなぁ……」

あすみ「にしてもアンタもやっぱお嬢様なんだね。あんな清楚っぽいパンツ穿いてるなんて(笑)」

小巻「べ、別に普通じゃない。なんなのよ……そう言うアンタこそクマちゃんパンツとか穿いてたりすんじゃないの」

あすみ「まっさかー。でも子供パンツも需要はあるんだよ?ある層には」

あすみ「無駄に大人っぽいのよりそっちのがマニア感が増すってね。でも清楚なお嬢様かぁ……」


 けらけらと笑う。すっかり形勢は逆転していた。

 もういつもの調子も戻っていた。


小巻「ていうか絶対おかしいでしょ! なんであたしが悪者みたいになってるのよ」

あすみ「しょうがないじゃん、邪魔してきたのはアンタなんだから。当然の報いだよ」

小巻「ていうか、悪者っていうなら……――」


 あぁ、納得がいかないのはあの事があるからか。まあ確かに私はこいつみたいなタイプじゃない。

 小巻は横のほうを気にして言葉を一旦切った。


小巻「……さっきからあの子、すごい見てきてるんだけど?」

あすみ「…………」


 ゆまはすぐ傍の木の影に隠れる気があるのかないのか、じっとその傍でこっちの様子を窺うように見つめていた。
283 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/22(木) 23:02:10.18 ID:aqkddflj0

小巻『……もうあたしには関係ないけど、美国、あいつとんでもないことになってたわよ』

小巻『病院で暴れ回って、窓から飛び降りたって』

あすみ『うん、知ってる』


 ……なにをいきなりテレパシーで言うのかと思えば、今更だった。

 私の反応が気に入らなかったのか、小巻は嫌悪を込めたようにテレパシーを吐き捨てる。


小巻『そう、アンタは仲間だったものね』

あすみ『いや? 私ももう知らない。あいつが私のことをどう思ってるかは知らないけど、計画に賛成してたわけでもないし』

あすみ『いきなりトチ狂ったとなりゃどーでもいいよ』


 小巻は真意を確かめるように私の顔を見る。


小巻『……どっちにしたって、やっぱりアンタも自分のことしか考えてないんだ』

小巻『あたしが今まで出会った魔法少女……それに美国もそうだった。魔法少女はみんなそう』

あすみ『私のことを軽蔑するのは構わないけどさ。私は賢く生きたいだけだよ』



1自由安価
2生き残るには自分のことも考えないと生きられないよ?
3美国についてどう思うか?

 下2レス
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/22(木) 23:06:43.30 ID:ky87DlMyO
2を言ったあとに「それであんたはどうなの?なんのために戦っているわけ?まさか「正義のため」とか青臭いこというじゃないよね?」
安価↓
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/22(木) 23:52:28.98 ID:iErLfSi+0
↑+2
286 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/02/23(金) 01:05:39.65 ID:VK2hC+Dm0
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寝落ちてた ここまで
次回は24日(土)18時くらいからの予定です
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