キョン「この戦いの向こうに、『答え』は有るのか…?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/22(木) 21:50:48.22 ID:K5qcQLGA0
さて、これでようやく集中して本作の執筆に専念できそうです。

宣言通りまた少しの間お休みをいただきますが、すぐに続きを書き上げて、還ってくる予定です!

それでは皆様、明日の21時にお会いしましょう!

"執筆(たたかい)"し続ける歓びを!
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/02/26(月) 20:15:45.98 ID:o+0M87dA0
お待たせしました。 とりあえず2日連続で続きを投下したいと思います。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:17:30.08 ID:o+0M87dA0
セレン『それでは次の課題は「ブースト移動」だ』

キョン「ブースト移動?」

セレン『ネクストの機体各部には移動を補助する為の装置「ブースター」が備え付けられている』

セレン『「ブースト移動」とは主に背中と足のブースターを使った移動方法を指す言葉だ』

キョン「なるほど…」

セレン『現役の殆どのネクストが、移動の際にはこの「ブースト移動」を使用している』

セレン『…それくらい重要な項目なんだ。 キョン…確実にモノにしろよ?』

キョン「は、はい!」ドキッ!
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:20:29.55 ID:o+0M87dA0
セレン『では「ブースト移動」のやり方を伝授する』

キョン「お願いします!」

セレン『基本的にやる事は先ほどと同じだ』

セレン『モニターを見ながら、ACが移動する姿をイメージする…ただし』

セレン『さっきよりも、もっと速く移動するイメージを抱く事が重要だ』
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:25:59.92 ID:o+0M87dA0
セレン『とにかく速く、進行方向へと移動する姿をイメージしろ。 …そうすれば「AMS」がそのイメージを拾って』

セレン『背中と足のブースターを展開し、通常よりももっと速く移動できるようになる』

セレン『説明は以上だ…さぁキョン、実際にやってみろ!』

キョン「…よ、よーし!」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:30:10.06 ID:o+0M87dA0
キョン(…やる事はさっきと一緒…)

キョン(…スクリーンを見て、ACが動く姿を想像する…)

キョン(…ただし、さっきよりも、もっと速く動く姿をイメージするんだ…!)

キョン(もっと速く…前へ…! 前へ…!)

キョン(前へ…!!)














カチ…カチ…ブオオオォォーーーン!!
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:35:04.66 ID:o+0M87dA0
キョン(…動いた!)

ブオオオォォーー…

キョン(普通に移動するよりもかなり速いな…けどすごく静かだし、衝撃もない)

キョン(どんな風に移動してるんだ? モニターは…?)チラッ

キョン「…ゲェ!! 浮いてるッ!?」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:40:07.03 ID:o+0M87dA0
キョン「セレンさん、コイツ浮いてますよ!?」

セレン『あぁ。 「ブースト移動」はブースターの推力で低空飛行しながら移動するんだ』

セレン『だから通常の移動と比べてスムーズだし、コックピットへの衝撃もほぼ無い』

セレン『リンクス達の多くが好んで使用するのも分かるだろう?』

キョン「えぇ…スゴく!」ジ〜ン!
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:45:09.77 ID:o+0M87dA0
セレン『さぁ、これで終わりじゃないぞ!』

セレン『前後左右に問題なく動けるかどうかを試してみろ!!』

セレン『そうじゃないと、この課題は終わった事にはならないぞ!』

キョン「はい! コツもバッチリ掴んだ事だし」

キョン「絶対合格してみせますよ!」

スイ〜〜〜♪

セレン(…自信がついてきたようだな。 これならこの課題も問題なくクリアできるだろう…)

第2テスト「ブースト移動」◎
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:50:03.31 ID:o+0M87dA0
セレン『では3つ目の課題を始める』

セレン『今回の課題は「ブースト飛行」だ』

キョン「飛行!? いま飛行って言いましたよね!?」キラキラ!

セレン『…たしかに言ったが、えらく食いつくな…?』

キョン「…そりゃあ男だったら誰でも、1度は空を自由に飛びたいな、って思いますよ!?」

キョン「ましてやロボットに乗ってだなんて!! くぅ〜…ロマンだ!!!!」キラキラ!

セレン『…分かったからさっさと始めるぞ…』ハァー…
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:55:04.38 ID:o+0M87dA0
セレン『さて、「ブースト飛行」のやり方だが…』

キョン「空を飛ぶイメージを思い浮かべればいいんですよね!? それッ!!」

ブワァァアアアーー!!

セレン『…いや、まぁ…そうなんだが…』
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 20:57:08.98 ID:o+0M87dA0
キョン「くぅー! 自分でロボットを飛ばせるなんて…最高だぁ!!」ジーン…

キョン「…よし! もっと高く飛んでやるぞッ!」

ブワァァアアー!!

セレン『おい、キョン! 少しは休みを取らないと…』

キョン「大丈夫ですって!それッ!!」

ブワァァアアーー!!
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 21:00:57.32 ID:o+0M87dA0
キョン「うぉぉおお……ん?」

ガクンッ!

キョン(な、何だ?急にスピードが落ちたぞ…?)

ーー……プスンッ

キョン「……え?」














ヒューーー……↓

キョン「ヒエエェェーー!!?」ガビーン!?
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/02/26(月) 21:04:32.86 ID:o+0M87dA0
本日の投下は以上です。

続きは明日の20時頃に投下予定です。

お楽しみに!
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 18:52:09.10 ID:muPtOY1B0
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/02/27(火) 20:03:44.83 ID:Q5QXkisA0
>>157 応援ありがとうございます!

それでは今から続きを投下します。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/02/27(火) 20:03:50.73 ID:Q5QXkisA0
>>157 応援ありがとうございます!

それでは今から続きを投下します。
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:05:05.71 ID:Q5QXkisA0
キョン「うわあああぁぁぁーー!!?」

ヒューーン……!

セレン『馬鹿野郎!休みもせずに飛び続けるから、EN(エネルギー)が切れたんだッ!!』

キョン「ず、ずっと飛び続けられるんじゃないんですか!?」

セレン『そんな訳あるか!』

キョン「そ、そんなぁ!?」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:10:53.08 ID:Q5QXkisA0
ヒューーー……!!

キョン(ヒッ…!? 地面が近づいてきた…!)

キョン(お…落ち…落ちるぅ…!!?)

キョン「うわぁぁぁぁあああああッ!!!?」















ズドオオオォォォォンッッ!!!!
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:15:04.59 ID:Q5QXkisA0
キョン「うわわわわわわ!?」

ガタガタガタガタ!!

セレン『…キョン!? 大丈夫か?』

キョン「…な、ななな何とか…」ガクガク…

セレン『まったく…人の話を聞かないからそうなるんだ!』

セレン『このお調子者がッ!!』カッ!

キョン「き…気をつけます…」ガクガク…
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:20:10.92 ID:Q5QXkisA0
キョン「…か、かなりの高さから落ちちゃいましたけど」

キョン「…ACは大丈夫ですか…!?」ガクガク…

セレン『心配しなくても、ネクストには優れた姿勢制御システムが搭載されているから』

セレン『どれだけ高空から落下しても、必ず足から落下するし、落下の衝撃で機体が故障したりする事はない』

キョン(さすがはゲームの中…理不尽なほど高性能だ…)ガクガク…
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:25:14.33 ID:Q5QXkisA0
キョン「ようやく痺れが取れてきた…」イテテ

セレン『ちゃんとENの残量を把握していないからそうなるんだ!』

キョン「そ、そんな事言われたって、教わってもない事は分かんないですよ…」

セレン『それを教えてやろうとしたら、お前が人の話も聞かずに、文字通り空に舞い上がって行ったんだろうが!?』

セレン『今からきちんと教えてやるから、しっかりと頭に焼きつけておけよ!』

キョン(AMSの逆流でもう頭は焼きついちゃってるんだけどな…)ヒリヒリ…
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:30:08.12 ID:Q5QXkisA0
キョン「それじゃあセレンさん、ENの残量はどうやって把握するんですか?」

セレン『モニターの上部を見てみろ』

キョン「モニターの上? …あ、そういえば棒状のゲージみたいなのが表示されてますね」

セレン『そうだ。 それがENの残量を分かりやすく可視化した物だ』

キョン「なるほど〜…」フムフム
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:35:15.33 ID:Q5QXkisA0
セレン『キョン、ACを上空に飛ばしてみろ』

キョン「了解ッス!」

ブワアアァァー!!

キョン「…あッ! ACが飛んだら、ゲージが減り始めました!」

セレン『当たり前だ。 ブースターはENを消費して使用する物だからな』
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:40:04.26 ID:Q5QXkisA0
セレン『…よし、それではキョン。 次は適当なビルの屋上に着陸してみろ』

キョン「はい!」

ヒューー……ドスンッ!

キョン「お、今度はゲージが回復してきた」

セレン『ブースターの使用を止めたから、ENが再供給され始めたんだ』
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:45:17.10 ID:Q5QXkisA0
セレン『いいかキョン。 ENはどれだけ減ってもENを消費するような行動を取らなければ、自動的に全快するんだ』

キョン「へー! スゴいじゃないですか!」

セレン『馬鹿者! 人の話は最後までよく聞け!』

セレン『…ただし、だ。 ENは全快するまで時間がかかるし、その間は行動に大きく制限がかかる事になる』

セレン『最悪の場合、常にENがカツカツの状態になり、まともに行動できなくなる恐れがある』

セレン『だからENが減ってきたら、ある程度回復するまではできるだけ無駄に行動をせず、回復だけに努めるんだ。 憶えておけよ?』
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:50:03.95 ID:Q5QXkisA0
キョン「…つまりENの状態には常に気を配らなきゃいけない…という事ですね?」

セレン『そうだ。 ENはネクストにとって、最も重要な項目の1つだからな』

セレン『常に気をつけておくんだ。 分かったな?』

キョン「は、はい……」ゴクリッ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 20:55:10.39 ID:Q5QXkisA0
キョン「…あ、そういえば今回のテストの結果はどうなりました?」

セレン『…一応合格、でいいんじゃないか?』シラー…

キョン「よっしゃーー!! …ってなんか含みのある言い方ですね?」

セレン『当たり前だ! …こちらにもいろいろと手順があるというのに』

セレン『お前は人の話も聞かずに、まっ先に飛んで行くんだからなッ!』

セレン『…さすがの私でも、お前に小言や不満の1つくらい言いたくもなる…分かるだろう?』ピキピキ…!

キョン(あ…ヤバ…)サァ〜…
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 21:00:12.40 ID:Q5QXkisA0
キョン(((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

セレン『……とはいえ、結果はちゃんと残したんだ。 今回は大目に見てやろう』

キョン「…え!? いいんですか、セレンさん!?」

セレン『リンクスは結果を出す事が全てだ。 …そういう意味では、お前はこの課題の始めから良くやっていたよ』
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 21:06:50.56 ID:Q5QXkisA0
セレン『多少のアクシデントはあったが、これで無事「ブースト飛行」を使いこなせるようになったと私は判断する』

セレン『だから合格だ。 …胸を張れ、キョン』

キョン「セレンさん……」ジ〜ン…















セレン『……ただし、こちらが指示を出すより前に、勝手に行動した件については話は別だぞ……?』ゴゴゴゴゴ…!!

キョン「……え?」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 21:16:02.70 ID:Q5QXkisA0
セレン『…さっきも言った通り今回"は"大目に見てやる…』

セレン『ただし、2度目は無いぞ?』

セレン『…もう1度言う…』

セレン『 2 度 目 は 無 い ぞ ! ?』ギロッ!!

キョン「」コクコクコクコク

セレン『……分かればいい』フンッ

第3テスト『ブースト飛行』△(ギリギリセーフ)
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/02/27(火) 21:22:09.98 ID:Q5QXkisA0
書き溜め分の投下は以上です。

また書き溜めができたら続きをすぐに投下しますので、すみませんが少しの間お休みをいただきます。
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 22:12:52.86 ID:muPtOY1B0
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/01(木) 20:02:07.69 ID:L+1H3a5A0
お待たせしました。

それでは今から続きを投下します。
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:03:30.46 ID:L+1H3a5A0
セレン『さぁ、休んでいる暇は無いぞ!』

セレン『これからの課題は今までとはダンチだ! 気合いを入れていけよ、キョン!!』

キョン「ハイ! 絶対に何が何でも合格してみせます!』


−−こうして俺はセレンさんの指導のもと、


ビュン! ビュン!

キョン「うわぁ!? 速ッ…速ッ!?」グルグル

セレン『目を回している場合かッ!!』

第4テスト『QB(クイックブースト)』◎
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:06:44.92 ID:L+1H3a5A0
困難なテストをなんとかクリアしていった……−−


ドッヒュゥゥゥウウウーーーン!!!

キョン「あばばばばばば!!!!?」ガタガタガタガタ

セレン『こらッ! 白目を剥いてないで、ちゃんと前を見ろ!!』

第5テスト『OB(オーバードブースト)』◎
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:10:12.57 ID:L+1H3a5A0
セレン『…さて、なんだかんだで「AC TEST」の内、移動の項目はモノにできたな』

キョン「ハァ、ハァ…そりゃどうも」ムスッ

セレン『まぁ腐るな。 本気で感心してるんだ。 …よくやった』

キョン「何が何でも合格するとは言いましたけど…最後の2つは相当ハードルが高かったですよ…」オエェ…
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:16:13.59 ID:L+1H3a5A0
セレン『たしかに「QB」と「OB」はどちらも超高速で移動を行う為、慣れるまでは苦痛や不快感を伴うだろう…』

セレン『だが、瞬間的な回避力を生み出す「QB」は鈍重なネクストにとって必要不可欠であるし、』

セレン『「OB」の特大の推力は移動時間の大幅な短縮に繋がる』

セレン『どちらもリンクスになる為には避けては通れない重要な要素だ』

セレン『…まぁ初めてだったし、荒削りで正直誉められた出来ではなかったが』

セレン『お前はその2つをなんとかクリアした。 …それだけで十分だ』
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:20:14.83 ID:L+1H3a5A0
セレン『前にも言っただろう? リンクスは結果を出す事が全てだと』

セレン『お前はちゃんと結果を出したんだ。 私も、「企業」の連中も、その点はきちんと評価している』

セレン『多少不恰好でも、お前は立派にリンクスだ』

セレン『ここまで来れた事をもっと誇れよ、キョン』

キョン(…普段はけっこうキツい人だけど、意外と褒めたり、やる気を出させるのが上手いんだよな…この人)クスッ
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:25:25.30 ID:L+1H3a5A0
キョン(そんな人にこう言われたんじゃ、こちらとしてもやる気を出すしかないよな…!)メラメラ…!

キョン「…えぇ。 そうしたいのはやまやまですけど、まだテストは残ってますよね?」

セレン『あぁ。 それがどうした?』

キョン「だったらお褒めの言葉は後に残しといてください」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:30:11.59 ID:L+1H3a5A0
キョン「…俺はよく人から『ダウナー系高校生』だの『やれやれ系男子』だの言われるけど、」

キョン「1度やると決めたら、徹底的にやらないと気が済まないタイプなんですよ」

セレン『…ほぉ。 それは意外だな』

キョン「だからやりきってもないのに褒められると、なんか落ち着かないんですよね」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:35:20.64 ID:L+1H3a5A0
キョン「そういうことなんで、褒め言葉はこのテストが終わるまでとっといてください」

キョン「そのかわり、このテストが終わったら思いっきり褒めてもらおうかなーー? …なんて(笑)」

セレン『…了解した』クスリッ

セレン『人のやる気の出し方はそれぞれだ。 …それでお前の気が済むのなら、私としては構わんよ』
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:40:44.68 ID:L+1H3a5A0
セレン『…よし! それでは「AC TEST」の後半戦に突入するッ!!』

セレン『ここからがリンクスとしての腕の見せ所だ!』

セレン『気合いを入れていけよ、キョン?』

キョン「まかせてください! 後半戦でも、バッチリ結果を出してやりますよ!!」フンスッ!
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:46:00.05 ID:L+1H3a5A0
セレン『それではテストを開始……する前に、準備を済ませておかないとな』

ガシャン、ガシャン!

キョン「わ!? ビルの陰からワラワラとなんか出てきた!?」

??「………」ガシャン、ガシャン!
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:52:02.30 ID:L+1H3a5A0
キョン(なんだこのロボット…? やたら細い足に丸っこいボディー…)

キョン(…すごく弱そうだが…これもACなのか?)

キョン「…セレンさん、このいかにも雑魚っぽいロボット、コイツもACなんですか?」

セレン『そいつはMT(マッスルトレーサー)だ』

キョン「MT?」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 20:56:16.24 ID:L+1H3a5A0
セレン『あぁ。 ACが普及するより前に生産されていた、旧時代のガラクタだ』

セレン『性能でいえばACの足元にも及ばん。 …ネクストの前ではさしずめ只の的だな…』ニヤリッ

MT×4「………」ガシャン、ガシャン

キョン「…へ、へ〜…」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 21:00:14.22 ID:L+1H3a5A0
キョン「でも、何で今このMTが出てきたんです?」

セレン『言っただろう? 「ネクストの前では只の的」だと』

セレン『文字通り、コイツらには「的」になってもらう』

キョン「え?」

セレン『…今から実弾を用いた「武器」テストを行うぞッ!』
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/01(木) 21:04:04.65 ID:L+1H3a5A0
本日の投下は以上です。

明日、明後日と続きの投下を予定しているので、お楽しみに!
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 21:27:53.90 ID:xNx74l9O0
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/02(金) 20:04:26.91 ID:JMQ2R0MA0
>>191 いつもありがとうございます!

それでは今日の投下を始めます。
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:05:54.47 ID:JMQ2R0MA0
キョン「ぶ、武器ですか!?」

セレン『あぁ! ネクストが装備している武器には、全て実弾が装填されている』

セレン『それをMTに向かって使用し、対象を破壊できればテストは合格だ』

セレン『MTは自律制御でその場から動かないし、反撃の心配も無い』

セレン『……ちとつまらんシチュエーションではあるが、武器を使って豪快にMTを破壊するのはかなり爽快だぞ?』ニヤリッ
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:11:06.93 ID:JMQ2R0MA0
キョン「ちょ、ちょっと待って下さいよ!?」

キョン「さっきから『ネクストの武器』って言ってますけど、モニターのネクストは何の武器も持ってないですよ!?」

セレン『あぁ、それはだな…』


ブワアアアァァ〜〜!!


キョン「!!?」

キョン(な、何だ!?ネクストの見た目が…変わっていく!?)














セレン『…そちらの画面に反映していなかっただけで、始めから武装してたのさ』
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:17:51.79 ID:JMQ2R0MA0
キョン(うぉッ!? …このAC、めちゃくちゃ重武装してるじゃねーか!!)

セレン『今から武装についてのデータをそちらに送信する、確認しておけ』

AC NAME TYPE-LANCEL

R ARM UNIT RF-R100(旧式ライフル)

L ARM UNIT EB-R500(レーザーブレード)

R BACK UNIT POPLAR01(高追尾ミサイル)

L BACK UNIT EC-O300(レーザーキャノン)

SHOULDER UNIT SM01-SCYLLA(ASミサイル)

キョン「スゲー…!」ポカン…

セレン『では今からネクストの武装について説明をするぞ』
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:23:43.21 ID:JMQ2R0MA0
セレン『ネクストは主に「両手」、「背中」、「肩」、「ハンガー」にそれぞれ武器を装備する事が可能だ』

セレン『ただし、全てを同時に使用できるワケじゃない。 …例えば両手の武器と肩の武器を同時に使う事はできても』

セレン『両手の武器を使用しながら、背中の武器を使う事はできない…という感じだ』

キョン「え? 何でですか?」

セレン『急かすな。 それを今から説明してやる』
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:27:01.95 ID:JMQ2R0MA0
セレン『それには「AMS」が関係してくる』

キョン「AMSが…?」

セレン『あぁ。 …ところでキョン、ネクストは何故人の形をしていると思う?』

キョン「え? う〜んなんでだろうな……」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:33:12.53 ID:JMQ2R0MA0
セレン『効率でいえば、2足歩行は明らかにロボットにはむいていない』

セレン『優れた姿勢制御システムを積んでいるとはいえ、転倒のリスクは多脚型の比ではないし、』

セレン『無限軌道ほどの走破性もない。 だが、事実として現在稼働している殆どのネクストが2脚の人型だ。 それは何故だ?』

キョン「う〜ん。 ……ひょっとして、それもAMSと関係ありますか?」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:38:14.01 ID:JMQ2R0MA0
セレン『!! …何故そう思った?』

キョン「いえ、そんな大した理由じゃないんですけど…」

キョン「ネクストを動かすのに、AMSは必要不可欠な装置じゃないですか?」

キョン「だからネクストが人型である必要があるのなら、それにもAMSが関係してるんじゃないかな〜…って思って」

セレン『なるほど…』
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:43:17.17 ID:JMQ2R0MA0
キョン「…ところでセレンさん、ちょっといいですか?」

セレン『なんだ?』

キョン「実はネクストの操作方法で、気づいた事があるんですけど」

キョン「聞いてもらえませんか?」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:49:25.85 ID:JMQ2R0MA0
キョン「実は俺、少し前から自分の動きにネクストが連動しているイメージで動かすようになったんです」

キョン「例えばネクストの腕を動かす際には、まず自分の腕が動く姿をイメージして、」

キョン「それと連動してネクストの腕も同じ様に動く姿をイメージする…」

キョン「すると不思議なんですけど、モニターを見ながらACを動かすより、」

キョン「滑らかにネクストが動く気がするんですよね…」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 20:56:04.80 ID:JMQ2R0MA0
セレン『…ほぉ…』

キョン「まぁそうは言っても、俺の体にはブースターは付いてないんで」

キョン「各種のブーストを使う時は、モニターのACを利用させてもらってるんですけどね」

セレン『…なかなかいいセンスを持ってるじゃないか…感心したぞ』
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 21:00:12.30 ID:JMQ2R0MA0
キョン「え?」

セレン『「AMS」を使えば自分の体のように機体を動かせると前に言ったが、』

セレン『それは元はといえば、「AMS」が中止になった身障者用の新型義体のシステムを応用した物だったからだ』

キョン「そうだったんですか…」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 21:05:07.85 ID:JMQ2R0MA0
セレン『だからモニターを見ながら、ネクストを動かそうとするよりも』

セレン『自分の身体の延長線上にネクストがあるとイメージしたほうが、動きが良くなるのは当然の事なんだ』

キョン「へー…じゃあ俺はたまたまそれに気づけたってわけか…」フムフム

セレン(…もっとも、並みのリンクスだったらその事実に気づきはしないがな…)
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/02(金) 21:08:03.31 ID:JMQ2R0MA0
本日の投下は以上です。

明日の投下後、すみませんがまたお休みをもらう予定です。
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 00:50:24.29 ID:jokRWKkN0
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/03(土) 20:10:10.37 ID:HFomH/5A0
>>206 いつもありがとうございます!

それでは3日目の投下を始めます。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:11:55.40 ID:HFomH/5A0
セレン(キョンが気づいた"感覚"は、本来ならば幾多の実戦をこなしたベテランリンクスが)

セレン(ようやく掴めるレベルの、いわば『裏マニュアル』ともいうべきものだ…)

セレン(それを初めてネクストに乗って、しかも実戦よりも前に気づくだと……?)

セレン(……こいつはもしかしたら、『ダイヤの原石』どころか)

セレン(リンクス戦争の英雄、『アナトリアの傭兵』に並ぶ『伝説』になるかもしれん……!)…ゾクッ!
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:15:20.70 ID:HFomH/5A0
キョン「? セレンさん?」キョトン

セレン『…あぁ、すまんな。 少し考え事をしていた…』

セレン『話を戻すぞ。 ネクストが人型である理由、それはお前の言った通り「AMS」が原因だ』

セレン『自身の身体の延長線上にネクストがある…という事は逆に言えば、』

セレン『ネクストのフォルムが人型から離れていくほど、操縦が困難になるということだ』
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:20:27.09 ID:HFomH/5A0
セレン『…キョン、お前は自分の足が蟲みたいな4つ脚になって地を這う姿や、戦車みたいにキャタピラで移動する姿を想像できるか?』

キョン「…いやぁー、難しいっスね…というより考えたくもない…」ブルブル

セレン『だろ? ネクストの操縦に想像力は必要不可欠だが、』

セレン『人型以外では規格外のそれが要求される』
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:25:36.93 ID:HFomH/5A0
セレン『だからネクストの黎明期からずっと、人型がネクストの主流となっているんだ』

キョン「なるほどー…」

セレン『…まぁ、あくまで主流なのであって、リンクスの中には』

セレン『己の才能や弛まぬ努力をもってして、2脚以外の脚部を使いこなしている者もいるがな』
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:30:10.38 ID:HFomH/5A0
セレン『…さて、そのような「AMS」の弊害だが』

セレン『実は先ほど言っていた武器の取り回しにも影響している』

キョン「え? そうなんですか」

セレン『あぁ。 今からそれを例えを交えて説明するぞ』
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:35:24.74 ID:HFomH/5A0
セレン『例えばキョン、お前は今両手に拳銃を、背中に2丁のライフルを持っているとする』

キョン「あ、はい」

セレン『では聞くが、お前は両手の拳銃を撃ちながら、背中のライフルを同時に撃てるか?』

キョン「…いや、それはさすがに無理ですよ…」

セレン『だろう? …ネクストも同じなんだよ』
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:41:09.46 ID:HFomH/5A0
セレン『人間と同じ形をし、人間と同じ挙動を取れるように作られた結果、』

セレン『ネクスト…特に上半身を構成するパーツは、人間にできない動きは同じようにできないという欠点を抱える事になってしまったんだ』

キョン「そうだったのか…」

セレン『…では聞くが、背中の武器を使うにはどうすればいい?』
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/03(土) 20:45:56.91 ID:HFomH/5A0
キョン「背中の武器ですか? えぇ〜っと…」

キョン「…手の拳銃を使うのをやめて、背中の武器に持ち変える…とか?」

セレン『正解だ。 ただしネクストの場合は手に持ち変えなくても、背中に接続したまま使用する事ができる』

セレン『これを武器の「切り替え」という…憶えておけよ、キョン』

キョン「ハイ!」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:50:18.47 ID:HFomH/5A0
セレン『…さて、解説が長くなってしまったが、そろそろテストを始めるとするか…』

セレン『…ではこれより、実戦形式の「武器」テストを開始するッ!』

キョン(…武器かぁ…今までもいろいろとヤバい事に巻き込まれてきたが、)

キョン(まさかゲームの中とはいえ、こんな物騒な物を俺がぶっ放す事になるなんてなぁ…)
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 20:55:16.19 ID:HFomH/5A0
セレン『…どうしたキョン?』

キョン「セレンさん…実は俺、生まれてこのかたこういった武器とか使ったことがなくて…」

キョン「だから何つーか…柄にもなく、ちょっと緊張しちゃってるみたいで…」ハハッ…

セレン『何だそんな事か…』
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 21:02:57.60 ID:HFomH/5A0
セレン『安心しろ、武器の扱い方から何から何まで私がサポートしてやる』

セレン『だからお前は何も心配しなくていいんだ』

キョン「セレンさん…」

セレン『…それにこの私から直接手ほどきを受けられるんだぞ?』

セレン『このテストが終わる頃には、お前は喜んで武器をぶっ放す立派なトリガーハッピーになっているさ…!』ニヤリッ!

キョン「…あんまりそうはなりたくないですね…」クスッ















セレン『では今度こそテストを始めるぞ。 キョン、準備はいいか?』

キョン「はい! お願いします!!」

セレン『…よし! それでは「武器」テストを開始するッ!!』
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/03(土) 21:09:39.75 ID:HFomH/5A0
本日の投下は以上です。

実は以前書いたゆゆゆSSが某まとめサイトで予想以上にコメントをもらえたので、このSSと平行して 書いています。

なので次回の投下まで少し時間がかかるかもしれませんが、どうかご了承下さい。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 09:06:53.65 ID:BwJXka0T0
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 18:11:12.82 ID:clVCsvoe0
ハルヒ「ああ、ちなみにこれが終わったらWolfensteinの世界に行ってもらうから」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/05(月) 20:25:29.43 ID:yv7JHFSA0
>>220 応援ありがとうございます!

>>221 キョン「NAZI SCUM!!(ナチのクズ野郎どもめ!!)」ナイフザシューッ!

長めの休みを取ると書きましたが、思った以上に筆がすらすらと進みましたので、今日から2日連続で続きを投下したいと思います。

だまして悪いが、速筆なんでな それでは読んでもらおう
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:27:40.46 ID:yv7JHFSA0
セレン『ではまず右手に装備した「ライフル」のテストから始めるぞ』

セレン『キョン、そのライフルは「RF-R100」。 ローゼンタール社製の、スタンダードな旧式ライフルだ』

セレン『性能的には可もなく不可もない…ようはお前みたいな初心者リンクスにオススメの武器だという事さ』

セレン『さぁ、それを「的」に向かって発射してみるぞ!』
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:30:08.74 ID:yv7JHFSA0
セレン『キョン、まずは意識を右手のライフルに集中してみろ』

キョン「えぇーと…」

ピコーン!

キョン「…あれ? セレンさん、モニターの真ん中に何か丸い円状のマークが出ましたよ?」

セレン『それは「ロックカーソル」。 照準の目安となるアイコンだ』
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:35:06.91 ID:yv7JHFSA0
セレン『では、今度はMTの中から適当な奴を選んで、ライフルの標的にしてみろ』

キョン「…じゃあ1番右端のコイツでいいか」

ピコーン!

MT1「エ? オレッスカ?」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:40:05.10 ID:yv7JHFSA0
キョン「お、カーソルがMTに移動して、赤くなったぞ?」

セレン『よし、標的を捉えたな』

セレン『ロックカーソルが赤くなったのは、標的が定まった証だ』

セレン『…ではお楽しみのテストの時間といこうじゃないか』ニヤリッ
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:45:23.94 ID:yv7JHFSA0
セレン『さぁ! 標的に向かって、お前の敵意をぶつけてみろ!!』

セレン『ライフルのトリガーを引くイメージ、MTを蜂の巣にするイメージ…何でも構わん!』

セレン『お前が明確に目標を攻撃する意志を示せば、「AMS」がそれを拾って』

セレン『ライフルが発射されるはずだ!!』

キョン「よ、よーし…!」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:50:09.96 ID:yv7JHFSA0
キョン「目標をセンターに入れて…スイッチ!」


ズガガガガッ!!


MT1「ジョ、ジョウダンジャ…!?」


ドガーーンッ!!


キョン「やった…やりましたよセレンさん!!」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 20:56:12.31 ID:yv7JHFSA0
キョン「すげェ!! 連射したけど、最初の1、2発で爆発して吹っ飛んじまった…!」

セレン『ライフルは対ネクストを想定した兵器だからな』

セレン『ネクスト以外のAC…所謂「ノーマル」でも、数発と耐える事のできない代物だ』

セレン『ましてや時代遅れのMTなど、話にならんさ』

キョン「なるほどー!」ワクワク!
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/05(月) 21:00:10.84 ID:yv7JHFSA0
少し短めですが、今日の投下は以上です。

明日はいつも通り20時に投下予定です。

お楽しみに!
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 21:06:01.95 ID:V5puG5c80
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/06(火) 20:11:08.90 ID:6Kk9CYQA0
お待たせしました。

それでは今から続きを投下します。
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:11:57.15 ID:6Kk9CYQA0
ピコーン!

キョン「…あれ? まだ目標を決めてないのに、ロックカーソルが勝手にMTに移動しましたよ?」

セレン『それはネクストに内蔵されている「FCS」が働いたんだ』

キョン「FCS? 何ですか、それ?」

セレン『「FCS」は「Fire Control System(火器管制装置)」の略だ』
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:15:16.02 ID:6Kk9CYQA0
セレン『ネクストの索敵性能やロック速度、レーダーの精度を大きく高める装置で』

セレン『そうやって射程距離内に標的がいると、自動で捕捉してくれるのさ』

キョン「うわー、それは便利ですね!」

セレン『馬鹿者! 機械などあてにするなッ!』

キョン「え?」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:20:26.10 ID:6Kk9CYQA0
セレン『いいか。 自動で捕捉してくれるのはたしかにありがたく思えるだろう。 …だが、所詮は機械のやる事だ』

セレン『積んでいるのが長射程の「FCS」なら、目の前の敵を素通りして遥か遠くの雑魚をロックオンしちまう事だってあるし、』

セレン『逆にロック速度重視の物なら、狙っていた相手が距離をとった瞬間に、近場の雑魚をロックしちまって』

セレン『もたついている間にズドンッ! …なんて事になる可能性だってあるんだ』

キョン「……」ゴクリッ
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:25:05.75 ID:6Kk9CYQA0
セレン『だからどれだけ便利な機能がネクストに積まれてたって、それに頼りっきりになるんじゃない!』

セレン『ネクストに乗っている限りは、常に自分で標的を選び、捕捉し続ける事を忘れるな。 …分かったな?』

キョン「は、ハイッ!」

セレン『…まぁ分かったのなら、それでいい』
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:30:22.97 ID:6Kk9CYQA0
セレン『さぁ、まだMTが3機残っている!』

セレン『1機残らずライフルで破壊しないかぎり、このテストに合格した事にはならないぞ!』

キョン「了解です!」

キョン「よーし、やってやるぞ…!」ギロリッ

MT2「ヒッ…!?」

MT3「ヤベェ…ヤベェヨ…」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:35:41.22 ID:6Kk9CYQA0
ズガガガガガッ!!


キョン「ウオオオオォォォ!!!」

MT2「グアアッ!!」
MT3「ク、クライン…!!」


ドガーーンッ!!!


キョン「よし、次だ!」

キョン「オラオラオラオラーーッ!!」

MT4「ハナシガ…チガウッスヨ…」


ドガーーンッ!!
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:41:15.71 ID:6Kk9CYQA0
キョン「…や、やった…!」ハァハァ…

セレン『ふむ。 ライフルの使用に関しては問題ないようだな…合格だ』

キョン「ぃよっシャーー!!」

セレン『フフ。 どうだ? テストの前は緊張してたようだが、なんだかんだで楽しめたんじゃないか?』

キョン「え、えぇ…凄くスッキリしましたよ!」スッキリ!
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:50:29.28 ID:6Kk9CYQA0
セレン『それは何よりだ。 …さぁ、まだテストは残っているぞ!』

セレン『次は左手武器のテストだ!』

セレン『お前のモチベーションが下がらぬ内に、テストを開始するぞ!』

キョン「ハイッ!!」

第6テスト『右手武器(ライフル)』◎
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 20:55:11.96 ID:6Kk9CYQA0
セレン『次の課題は左手のレーザーブレードだな』

キョン「…あ、でもMTを全部壊してしまったから、標的になる物がいませんよ?」

セレン『なぁに、心配は無用だ』

ガシャン、ガシャン!

キョン「…ん? この音は…」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 21:00:30.27 ID:6Kk9CYQA0
MT×3「………」ガシャン、ガシャン!

キョン「ゲッ!? またどっかからMTが出てきた!」

セレン『そのエリアにはテストに備えて、大量にMTを配備してあるからな』

セレン『お前の武器の弾数よりも、そこにいるMTの数の方が多いくらいだ』

セレン『だからお前は余計な心配などせずに、テストに集中するといい』

キョン(…そんなにたくさんのMT、一体どこに隠れてるんだ?)キョロキョロ
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/06(火) 21:03:29.27 ID:6Kk9CYQA0
投下は以上です。

今度こそ長い休みになると思いますが、気長に待っていただけたら幸いです。
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 21:10:15.11 ID:I012mx4y0
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/08(木) 20:21:54.00 ID:G+7gCweA0
だまして悪いが(ry

それでは何事もなかったかのように今日から2日続きを投下します。
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 20:25:17.38 ID:G+7gCweA0
セレン『では武器の説明から始めるぞ』

セレン『ネクストの左手に装備されているのは「EB-R500」。 ローゼンタール社初となるレーザーブレードだ』

セレン『レーザーブレードは軽量級の武器だが、非常に高い威力を持っているのが特徴だ』

セレン『このため、軽量2脚などの重火器を積みにくい機体にとって、貴重なダメージソースとして重宝されている』

キョン「軽量で高威力…。 なかなか良い武器ですね!」

セレン『ところが世の中、そんなにうまい話ばかりじゃないんだよ』

キョン「え?」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 20:30:19.17 ID:G+7gCweA0
セレン『たしかにこいつの高い攻撃翌力はとても魅力的だ』

セレン『…しかし、ブレードと名のつく通り、こいつは標的にかなり接近しなくては使えない』

セレン『QBなどの優れた回避力を持つネクストとはいえ、接近戦を挑めば被弾するリスクはどうしても避けられん』

セレン『まさに「ハイリスクハイリターン」を体現する武器なわけだ』

キョン「た、たしかに…」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 20:42:14.86 ID:G+7gCweA0
セレン『だからキョン、使用する武器を選ぶ際は単に威力だけで選ぶのではなく、』

セレン『どういったリスクやデメリットがあるのかを慎重に考えた上で選ぶんだ…分かったな?』

キョン「ハイ!」

セレン『…よし、じゃあテストに戻るぞ』
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 20:51:28.26 ID:G+7gCweA0
セレン『それでは早速ブレードを使ってみようじゃないか』

キョン「了解です!」

MT「……」ガシャン、ガシャン!

セレン『キョン、標的は決まったか?』


ピコーン!


キョン「はい! もうロックカーソルで捉えてます!」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 21:00:56.53 ID:G+7gCweA0
キョン「よーし! それじゃあQBで一気に接近して、斬り刻んでやる!」


ブオォ…!


セレン『…いや、待つんだキョン』

キョン「え?」


ピタッ!
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/08(木) 21:07:21.77 ID:G+7gCweA0
本日の投下は以上です。

自分としたことが佐賀を使うのを忘れてしまったので、攻撃翌力が攻撃翌翌翌力になってしまいました…orz。

明日の投下で左手武器テスト編は完結予定です。

お楽しみに!
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 21:07:40.82 ID:G+7gCweA0
本日の投下は以上です。

自分としたことが佐賀を使うのを忘れてしまったので、攻撃力が攻撃翌力になってしまいました…orz。

明日の投下で左手武器テスト編は完結予定です。

お楽しみに!
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 22:04:37.94 ID:CevsA5vH0
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/09(金) 23:50:09.08 ID:0KzMGO7A0
遅れてしまいすみません。

用事があって遅くなりましたが、今から続きを投下します。
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 23:52:26.82 ID:0KzMGO7A0
キョン「待てって…どうしたんですか、急に?」

セレン『キョン、お前にまだ伝えていなかったが、ブレードには戦闘の際に役立つ機能が備わっている』

キョン「そうなんですか?」

セレン『あぁ。 テストのついでにそいつをお前にレクチャーしてやろう』
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 23:55:38.55 ID:0KzMGO7A0
セレン『キョン、MTから少し距離を置いた位置に移動してみろ』

キョン「え…でもセレンさん、ブレードって近距離戦用の武器なんですよね?」

キョン「だったらMTの目の前に移動しないと、使ったところで空振りに終わってしまうんじゃないんですか?」

セレン『大丈夫だ。 …私を信用しろ』

キョン「…分かりました」


ブオオオォォーー…

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:00:18.84 ID:U+vdMePA0
キョン「ここでいいですか?」


ピタッ


セレン『あぁ。 その位置で問題ない』

キョン(…とは言われたものの、この距離じゃMTに攻撃が届きそうにないんだけどなー…)

キョン(セレンさんがああ言ったから大人しく従ったけど、どうする気なんだろう…?)
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:05:58.02 ID:U+vdMePA0
キョン「セレンさん、これからどうするんです?」

セレン『よし、それではMTに攻撃を仕掛けてみろ』

セレン『…ただしQBで目標に接近したりはするなよ』

キョン「え!?」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:10:04.05 ID:U+vdMePA0
キョン「ちょ、セレンさん! さっきも言いましたけど、ここからじゃ敵まで刀身が届かないと思いますよ!?」

セレン『構わん。 いいからその位置でブレードを使ってみろ』

キョン「…わ、分かりましたよ…!」

キョン(…えぇーいッ! こうなりゃままよ!!)
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:15:37.29 ID:U+vdMePA0
MT5「オラッ! カカッテコイヤーッ!」ガシャン、ガシャン!

キョン(標的のロックは済んでるんだ…後は左手に意識を集中して…!)

キョン「いくぞ……デヤアァーーッ!!」


ブオン…グオオォォォーーッ!!!


キョン「!!?」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:20:10.64 ID:U+vdMePA0
ギュンッ!!


キョン(ウォッ!? つ、使ってもないのにQBが勝手に…!?)

MT5「チョ、マッ…!?」


ザシュゥゥウウウーーッ!!!


MT5「ファ…ファーティマ…」


ドガーーンッ!!


キョン「…え? え?」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:26:35.52 ID:U+vdMePA0
セレン『よくやったぞキョン。 1機撃破だ』

キョン「…い、一体何が起こったんです?」

セレン『キョン。 敵と距離があったにもかかわらず、ブレードを使ったら自動で機体が動いて、敵に斬りかかっていった…そうだな?』

キョン「そ、そうですけど…」

セレン『それこそがレーザーブレードに備わる機能…「ブレードホーミング」だ』
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/10(土) 00:30:51.81 ID:U+vdMePA0
本日の投下は以上です。

今日中に左手武器テストを終えるつもりでしたが、予定外の用事が入り、投下が遅くなってしまったので続きは明日にしたいと思います。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:31:45.12 ID:SGz2Uxkw0
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/10(土) 20:20:53.35 ID:U+vdMePA0
お待たせしました。 それでは続きを投下します。
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:21:50.73 ID:U+vdMePA0
キョン「ブレードホーミング?」

セレン『あぁ。 その名の通り、レーザーブレードには目標を捕捉すると、自動的に敵の方向へ旋回・機動調整し、ヒットしやすく補正してくれるシステムがあるんだ』

キョン「へー! ブレードにそんな機能が…!」

セレン『便利だろう? しかもこいつは色々と応用が効くぞ』
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:25:11.81 ID:U+vdMePA0
セレン『ブレードホーミング中は強力なダッシュ力が発生するから、それを利用して』

セレン『いざという時の緊急回避に用いる、滞空中に使用して滞空時間を大幅に伸ばす、敵機がOBを使用したらブレードホーミングで追跡する…等々』

セレン『単に攻撃に用いるだけでなく、それ以外にもこれだけの利用法があるんだ』

セレン『上手く使いこなす事ができれば、敵との戦いで大きなアドバンテージを得る事ができるぞ』

キョン「た、たしかに…!」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:30:14.35 ID:U+vdMePA0
セレン『…まぁお前はまだ初心者だからな』

セレン『あれこれと応用を考えるよりも、ブレードを使えば敵を多少距離があっても追撃できるとだけ憶えておけばいい』

キョン「ハイ!」

セレン『さて、これでブレードの説明は終わったな…あとは』

キョン「テストに集中…ですよね?」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:40:27.45 ID:U+vdMePA0
セレン『フッ。 分かってきたじゃないか』

セレン『残るMTは2機だ。 これをブレードで片付ければこのテストは終了、はれて合格だ』

セレン『さぁ、とっととそいつらを3枚に卸してしまえッ!』

キョン「了解です!」


ブオンッ!


270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:45:59.75 ID:U+vdMePA0
キョン「まず1機!」


ザシュゥゥウウウーーッ!!!


MT6「ガハッ…!!」


ドガーーンッ!!


271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 20:50:48.28 ID:U+vdMePA0
キョン「これで…トドメだぁぁあああーーッ!!!」


ズバアアァァァーーッ!!!


MT7「コレ…イィ…!!」


ドガーーンッ!!


キョン「…ぃよしッ!!」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 21:00:14.65 ID:U+vdMePA0
キョン「セレンさん! 終わりましたよ!」

セレン『フム。 なかなかどうしてやるものだな…合格だ』

キョン「へへ…っ!」

セレン『良いブレード捌きだった。 …案外お前は近接武器と相性が良いのかもしれんな』

キョン「近接武器…ナイフ…個人的にはあんまり良い思い出が無いんですけどね…」ハハッ…

セレン『?』

第7課題『左手武器(レーザーブレード)』◎
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/10(土) 21:02:24.17 ID:U+vdMePA0
今日の投下は以上です。

続きは筆がノったら投下しますので、少しの間お待ち下さい。
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 06:55:46.46 ID:5Vhlz/0Q0
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/22(木) 20:00:22.90 ID:7KBCHn1A0
大変お待たせしました。

私生活が忙しく、なかなか続きを投下できずにいました。

とりあえず今日から2日連続で投下したいと思います。
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:02:05.19 ID:7KBCHn1A0
−−その後も武器テストは続いたが…−−

キョン「…1、2、3、チャクラ・エクステンション! シュートォォォォ!!」


ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ドドッ!!


ビュンッ! ビュンッ!


MT10「クソガッ!」
MT11「オレノセイカヨ…!」


ドガーーーンッ!!


セレン『…何を言ってるんだお前は…?』

第8課題『背中武器(右背・高追尾ミサイル、左背・レーザーキャノン)』◎
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:10:08.50 ID:7KBCHn1A0
−−俺は順調にテストをクリアしていった−−

キョン「柿崎ぃぃぃぃぃ!!!」


バシュバシュバシュバシュ!!


MT14「ホコッテクレ…」
MT15「ソレガタムケダ…」


ドガーーーンッ!!!


セレン『…だから何を言っているんだお前は…』

第9課題『肩武器(ASミサイル)』◎
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:20:07.28 ID:7KBCHn1A0
セレン『…これで肩武器の課題はクリアだな』

セレン『よくやったぞ、キョン』

キョン「なかなか大変だったけど、案外どうにかなるもんですね」フゥ〜…

セレン『テストの監督役として、あまりお前を褒めるべきではないのかもしれんが、』

セレン『お前は本当に良くやったよ』
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:30:13.28 ID:7KBCHn1A0
セレン『以前言った腕と背中の武器の「切り替え」も使いこなして見せたし、』

セレン『肩の武装についても特に問題無かったしな』

キョン「いやー、あれは右背中のミサイルを使った後だったから」

キョン「同じ要領でイケただけですよー!」ドヤッ!
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:40:16.93 ID:7KBCHn1A0
キョン「ところで両腕、背中、肩と武器テストに合格してきましたけど、」

キョン「もうテストは終わりですか?」

セレン『いいや』

キョン「え?」

セレン『まだ武器テストは終わっていないぞ』
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:50:24.19 ID:7KBCHn1A0
キョン「でもセレンさん、ACが装備していた武器のテストには全て合格したんですよ?」

キョン「一体どこにテストに使う武器があるっていうんですか?」

セレン『心配するな。 …お前はすでに、その武器に乗り込んでいるじゃないか』

キョン「…え…それって、つまりこのネクストのことですか?」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 21:00:12.39 ID:7KBCHn1A0
セレン『そうだ。 実はアーマードコア・ネクストは近年になって実装されたある装置によって、』

セレン『機体自体を一撃必殺の強力な兵器と化す事ができるんだ』

セレン『その名を…「AA(アサルトアーマー)」というッ!』

キョン「アサルト…アーマー…?」
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/22(木) 21:02:18.72 ID:7KBCHn1A0
本日の投下は以上です。

まだ私生活が忙しい状態が続いているので、続きの投下が不定期になるかもしれませんがご理解下さい。
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 22:24:40.51 ID:N3CHGZHG0
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/23(金) 23:03:33.94 ID:IjFofK2A0
お待たせしました。

予定より遅い時間になりましたが、今から続きを投下します。
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:04:27.94 ID:IjFofK2A0
キョン(ん…? 待てよ、AAってつい最近どこかで聞いたような…?)

ハルヒ『そして広範囲に致命的なダメージを与える、一撃必殺のAA(アサルトアーマー)!!!』

キョン(…あー、ハルヒが言ってた"あれ"か!)

セレン『…どうしたキョン?』

キョン「いえ…、そのAAについて、知り合いから聞いた事があったんで」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:11:15.00 ID:IjFofK2A0
セレン『ほぉ? そいつはネクストについて詳しいようだな』

キョン「えぇ。 …というより、アーマードコア全般に愛着がある感じでしたけど」

セレン『愛着だと? …こんな武骨な兵器に対してそんな感情を持つとは、お前の友達は随分と変わっているな』フフッ

キョン「えぇ。 …しかも行動力がハンパないから、俺もしょっちゅうソイツに振り回されてますよ」

キョン(…っていうか、今俺がここにいるのもハルヒの奴が原因だし…)
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:20:12.55 ID:IjFofK2A0
セレン『ところでキョン、お前はその友達からAAについて詳しく説明を受けたのか?』

キョン「いや、それがざっくりとしか聞いてないんですよ」

キョン「ただ、『広範囲に致命的なダメージを与える一撃必殺の技』とは言ってました」

セレン『なるほどな…。 その程度の内容なら、お前に改めて説明をしなくてはならんな』
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:30:39.26 ID:IjFofK2A0
セレン『AAとはネクストの周囲を取り巻くPA(プライマルアーマー)を攻撃に転用したものだ』

キョン「PA?」

セレン『…PAについては口で説明するよりも、実際に見てもらうほうが早いだろう』

セレン『おい、MT!』

MT×4「ア、オヨビデスカ?」ガシャン、ガシャン!

キョン「また出たよ……」ゲンナリ…
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:40:54.22 ID:IjFofK2A0
セレン『ネクストの四方を取り囲むように移動しろ』

MT×4『リョーカイデアリマス!』ガシャン、ガシャン!

キョン「え?」

セレン『おっとキョン、その場から動くんじゃないぞ』

キョン「わ、分かりましたよ…」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 23:50:03.44 ID:IjFofK2A0
MT×4「ハイチ、カンリョウシマシタ!」ピタッ!

キョン(ネクストがMTに囲まれてしまった…)

キョン(PAを実際に見てもらう、ってセレンさんは言ってたけど、一体どうするつもりなんだ?)

セレン『そうか。 ではそこのMT……』

MT16「ハイ?」














セレン『攻撃を開始しろッ!』
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 00:00:08.96 ID:UR9feEfA0
キョン「……え?」

MT16「ラジャーーッ!」

キョン「ちょ…!?」


ズガガガガガガッ!!!


キョン「うわあああぁぁ!!?」
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/24(土) 00:01:19.27 ID:UR9feEfA0
本日の投下は以上です。

本当は今日中に書き溜め分の投下を終わらせるつもりでしたが、遅くなってしまったので、明日の投下で終わりにしたいと思います。
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 00:05:44.83 ID:Zah/NfBo0
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/24(土) 23:00:43.70 ID:UR9feEfA0
>>294応援ありがとうございます!

お待たせしました。

それではこれより3日目の投下を始めます。
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:02:24.89 ID:UR9feEfA0
ドゴゴゴゴゴゴッ!!


キョン「ちょっとセレンさん!?」

キョン「このテストではMTは攻撃してこないって言ってたじゃないですか!!?」グラグラ!

セレン『それはさっきまでのテストの話だ』

セレン『それに私は"反撃はしてこない"と言っただけで、"攻撃されない"とは言ってないぞ?』ニヤリッ

キョン「そんな、ひどい!?」グラグラ!
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:10:18.04 ID:UR9feEfA0
セレン『…よし、もう十分だろう』

セレン『撃ち方、止めッ!』

MT16「アイ、マム!」


ピタッ!


キョン「…お、終わった…?」ガクブル…
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:21:14.28 ID:UR9feEfA0
キョン「セ、セレンさーーん! 急に撃ってくるなんて、聞いてないですよ〜〜…(´;ω;`) 」

セレン『えぇーい、男が泣き顔を見せるな!』

キョン「だ、だって…」グスグス…

セレン『安心しろ、今の攻撃でネクストはダメージなぞ受けていない』

キョン「……え?」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:31:01.26 ID:UR9feEfA0
キョン「えぇ!? で、でも至近距離でMTから銃弾を受けまくったんですよ!?」

キョン「それなのにダメージを全くてないなんて……」

セレン『いいからモニターを見てみろ』

キョン「モニター…ですか?」チラッ

キョン「……ん?」

ョン(…何だ? ネクストを覆うみたいに、緑色に光る"何か"が展開しているぞ…?)
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:42:29.27 ID:UR9feEfA0
キョン「…セレンさん、ネクストの周囲を漂っている」

キョン「あの緑色に光ってるのって何なんですか?」

セレン『あれこそがネクストをあらゆる攻撃から守る「粒子装甲」…通称PAだ』

キョン「あれがPA……?」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:50:08.99 ID:UR9feEfA0
セレン『そうだ。 QBをはじめとする高速戦闘がネクストの最大の特性だと思われがちだが、』

セレン『実際は違う。 …旧時代に発見された重金属粒子「コジマ粒子(KP)」を用いて機体の周囲に粒子の壁を作る「PA」』

セレン『それこそがネクストの最大のウリなのさ』

セレン『事実として、先ほどのMTの銃弾は全て「PA」の壁で破砕され、ネクスト本体には達していない』

キョン「…なるほど…!」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:55:22.73 ID:UR9feEfA0
ハルヒ『いわゆるバリアであるPA(プライマルアーマー)由来の極めて高い防御力!』

キョン(そういやハルヒも「PA」がどうとかって言ってたな…)

キョン「セレンさん、つまりネクストは「PA」…いわゆるバリアで、敵の攻撃をシャットアウトできる、という事ですか?」

セレン『まぁ、カンタンに説明するとそういう事だ』
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 00:00:39.75 ID:LjklnVSA0
キョン「バリアかぁ…! スゴいな、まるでアニメの主人公にでもなったみたいだ!」

セレン『おっと、確かに「PA」は便利な機能ではあるが、あまり過信し過ぎるんじゃないぞ?』

キョン「え?」

セレン『これまでのテストで"上手い話には裏がある"と学んだだろう?』

セレン『当然この「PA」にもいくつかの欠点がある』

セレン『それを説明してやろう』
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/03/25(日) 00:05:41.88 ID:LjklnVSA0
これで書き溜め分の投下は以上です。

私生活が慌ただしく、なかなか筆が進まない状態が続いていますが、書き溜めが溜まりしだいすぐに続きを投下しますのでお待ち下さい。
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 00:38:17.65 ID:/P5Vk05uO
乙、どう持っていくのか楽しみ
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 02:00:21.73 ID:SMC4Uqs90
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/16(月) 20:10:07.56 ID:k5n8QE9A0
>>305>>306 応援ありがとうございます!

長い間お待たせしてしまいましたが、これより続きを投下します。
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 20:11:08.92 ID:k5n8QE9A0
セレン『まず第1に「PA」は様々な要因で減衰する、という点だ』

セレン『ところでキョン、ENゲージの下の太いゲージが何か憶えているか?』

キョン「えぇと……PAゲージでしたっけ。 『OB』のテストの時に言及があったやつですよね?』

セレン『そうだ。 あの時は詳しく説明してやれなかったから、改めて説明するぞ』
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 20:20:19.95 ID:k5n8QE9A0
セレン『PAゲージはその名の通り、「PA」を構築するのに必要な「コジマ粒子」の残量を表すゲージだ』

キョン「このゲージってたしかENゲージと同じで、減っても自動で回復するんでしたよね?」

セレン『あぁ。 確かにこいつは「EN」と同じくジェネレーターから次々と供給されるから、』

セレン『「OB」を使用しても自動で回復する』

キョン「だったら……」

セレン『だが問題は、「OB」以外の理由でも「PA」は減衰する事がある、ということだ』
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 20:30:13.26 ID:k5n8QE9A0
セレン『「OB」以外で「PA」が減衰する状況…それは"敵から攻撃を受けた時"だ』

キョン「え? 『PA』って敵の攻撃で弱るんですか?」

セレン『そうだ。 「EN」と同じく自動で回復するとはいえ、敵の攻撃を防いだ箇所の「コジマ粒子」は消失してしまうから」

セレン『敵の攻撃を食らえば食らうほど、「PA」はどんどん薄くなり、機体にダメージが届くようになってしまうんだ』

キョン「なるほど…!」
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 20:40:09.78 ID:k5n8QE9A0
セレン『そのような状況にならない為には、

1・「QB」を使用して敵の攻撃を避ける

2・敵から距離をとり「PA」の回復に努める

3・敵を全滅させる

…といった手段が適切とされている』
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 20:50:21.05 ID:k5n8QE9A0
セレン『とにかくネクストにとって「PA」は正に"命綱"といえるものだ』

セレン『だから常に「PA」の状態に気を配り、もし減衰してしまった場合の対策も考えておくんだ』

セレン『分かったな、キョン?』

キョン「ハイッ!」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 21:00:30.44 ID:k5n8QE9A0
セレン『では次の「PA」の問題点だが…これは「PA」というよりも、「コジマ粒子」が抱える問題だな』

セレン『キョン、「コジマ粒子」はネクストの根幹を成す、重要な要素だというのは理解しているな?』

キョン「えぇ。 『QB』や『OB』だって、大出力で『KP』を放出するからあんなスゴい挙動がとれるんですよね?」

セレン『ふむ、ちゃんと分かってるじゃないか。 …では肝心の「コジマ粒子」のデメリットについて語るとするか』
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/16(月) 21:02:05.77 ID:k5n8QE9A0
本日の投下は以上になります。

続きの投下は明日の20時頃を予定しています。

お楽しみに!
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 21:05:44.62 ID:4CBItm330
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/17(火) 20:00:08.09 ID:wzbw+t0A0
お待たせしました。

それではこれより2日目の投下を始めます。
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 20:01:16.41 ID:wzbw+t0A0
セレン『「コジマ粒子」が抱えるデメリット……それは"人体や環境に対し、重大な悪影響がある"という事だ』

キョン「……え? えぇ〜〜!!?」

キョン「今サラッと"人体や環境に悪影響がある"って言いましたけど……『KP』ってそんなに危険な物なんですか!?」

セレン『あぁ。 …やっかいな事に「コジマ粒子」は1度使用されると空間に残留し続け、人体や環境に重大な悪影響を与え続けるんだ』
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 20:10:52.67 ID:wzbw+t0A0
セレン『キョン、私がこのテストの会場である「旧ピースシティ」について説明した時の事を憶えているか?』

キョン「はい。 たしかあの時セレンさんは……『この街はかつての企業間抗争による重度の"コジマ汚染"の影響で砂漠化した』と言ってたような……」

セレン『そうだ。 あの時はちゃんと説明してやる事ができなかったが』

セレン『「コジマ粒子」を使用する事によって起こる重金属粒子汚染現象……それが「コジマ汚染」だ』

キョン「……」ゴクリッ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 20:20:51.80 ID:wzbw+t0A0
セレン『「コジマ粒子」による人体や環境への悪影響は広範囲かつ長期に渡る』

セレン『ここ「旧ピースシティ」もかつては世界有数の大都市として、大いに栄えていた』

セレン『……だが「企業」間の軍事衝突が勃発し、この街は戦場へと姿を変えた』

セレン『さらに各「企業」がネクストを投入した事で、この街は致命的な「コジマ汚染」に曝され、最後には放棄されたんだ』
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 20:30:19.32 ID:wzbw+t0A0
キョン「じゃあこの街がこんな事になったのは、ネクストのせいなんですか?」

セレン『ネクストはコジマ技術の塊だからな』

セレン『ネクストが稼働した地域では必ず「コジマ汚染」が発生するし、』

セレン『長時間に渡り戦闘行為が行われると最悪の場合その地域は草一つ生えない不毛の大地と化す』

セレン『……この「旧ピースシティ」のようにな……』

キョン(マジかよ……)
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 20:40:24.07 ID:wzbw+t0A0
キョン(…ん? ちょっと待てよ…)

キョン「……セレンさん、さっきネクストはコジマ技術の塊だって言ってましたよね?」

セレン『あぁ』

キョン「……それじゃあネクストに乗ってる『リンクス』は『コジマ汚染』に曝されたりしないんですか……?」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 20:50:16.01 ID:wzbw+t0A0
セレン『何だキョン、我が身が心配になったのか?』

キョン「当たり前ですよ! セレンさんが丁寧に「コジマ汚染」の危険性を説明してくれるから、」

キョン「心配で心配でしょうがないですよ!!」

セレン『安心しろ。 ネクストを動かせる「リンクス」は代替不可の希少な存在だ』
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 21:00:27.59 ID:wzbw+t0A0
セレン『初期型のネクストならいざ知らず、』

セレン『現在のネクストのコックピットは「リンクス」が「コジマ汚染」に曝されないように、厳重にガードされている』

セレン『だからキョン、お前が「コジマ汚染」の心配をする必要は無いんだ』

キョン「……だったら良いんですけど……」ホッ…
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/17(火) 21:01:41.58 ID:wzbw+t0A0
書き溜め分の投下は以上になります。

ご迷惑をおかけしましたが、ようやく私生活が一段落ついたので、これからはまた定期的に続きを投下できると思います。

お楽しみに!
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 21:47:11.61 ID:pXDMqY9F0
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/22(日) 20:20:07.04 ID:K41JolxA0
お待たせしました。

それでは今から続きを投下します。
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 20:20:42.33 ID:K41JolxA0
セレン『……さて、「PA」についての説明も一段落着いた事だし、』

セレン『いよいよ「AA」の実地試験といくか』

セレン『準備はいいか、キョン?』

キョン「ハイッ! いつでもいけますよ、セレンさん!」
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 20:30:13.47 ID:K41JolxA0
セレン『では今から「AA」の使い方を伝えるが……』

セレン『その前にまず、KPゲージの残量をチェックするんだ』

キョン「え、『KP』の残量を見るんですか?」

セレン『あぁ。 「AA」を発動するには大量の「コジマ粒子」が必要になるからな」
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 20:40:07.83 ID:K41JolxA0
セレン『まずは「AA」を使用できる位の十分な残量があるかをチェックするんだ』

キョン「ハイッ! …えぇっと…KPのゲージは満タンに回復してますね」

セレン『うむ。 「AA」はKPゲージが緑色の時に使用が可能だ」

セレン『「コジマ粒子」の残量が少なくなり、ゲージが赤色に変色している時は使用できないぞ』

セレン『憶えておけよ、キョン』

キョン「わ、分かりました!」
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 20:50:21.93 ID:K41JolxA0
キョン「ところでセレンさん、『AA』はどうやって使用するんですか?」

セレン『そう急かすな。 今からちゃんと教えてやるさ』

セレン『……「AA」を使用する方法、それは"機体を中心に巨大な爆発が起きるイメージを思い浮かべ、その直後に「OB」を使用する"……というものだ』

キョン「『OB』を? ……何で『AA』で、『OB』を使う必要があるんですか?」
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 21:00:10.94 ID:K41JolxA0
セレン『それはな、「AA」は機体自体が発動しているのではなく、』

セレン『実は「OBブースター」で起こしているからなんだ』

キョン「え? そうなんですか?」

セレン『あぁ。 では今から「AA」をなぜ「OBブースター」で起こせるのかを、簡単に説明してやろう』
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/22(日) 21:02:12.10 ID:K41JolxA0
短くなりましたが本日の投下は以上です。

明日はいつも通り20時に投下をしたいと思っています。

お楽しみに!
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 21:50:20.32 ID:n1uNdoDY0
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/23(月) 20:00:08.30 ID:j4GfmSWA0
お待たせしました。

それでは今から2日目の投下を始めます。
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 20:01:19.74 ID:j4GfmSWA0
セレン『キョン、私がネクストが「AA」を使えるようになったのは、』

セレン『近年になって実装された"ある装置"のおかげだ…と言ったのを憶えているか?』

キョン「えぇ、もちろん覚えてますよ……あッ!」

キョン「もしかして、その"装置"っていうのが……!?」

セレン『そうだ。 「AA」の使用を可能としたその"装置"こそが「新型OBブースター」だ』
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 20:10:30.51 ID:j4GfmSWA0
セレン『ひと昔前まで、ネクストには武器を使用する以外の攻撃方法が存在していなかった』

セレン『だから武器の弾薬を使い切ってしまうと、ネクストは攻撃の手段が無くなり、』

セレン『相手側の一方的な攻撃に曝されてしまうという致命的な欠点があったんだ』

キョン「なるほど……」
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 20:20:26.48 ID:j4GfmSWA0
セレン『このような状況を重く見た各企業は事態を打開すべく、』

セレン『ネクスト自体に攻撃手段を獲得させる装置の開発に着手し始めた』

セレン『……そして試行錯誤の末に出来上がったのが、"「コジマ粒子」の爆発的拡散現象"である「コジマ爆発」……』

セレン『即ち「AA」を意図的に起こせる、「新型OBブースター」だ』
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 20:30:02.37 ID:j4GfmSWA0
セレン『この「新型OBブースター」を機体に組み込む事で、』

セレン『ネクストはたとえ弾薬を使い果たしたとしても攻撃を続行できるようになり、』

セレン『継戦能力が大幅にアップした……というわけだ』

キョン「そうだったのか……」
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 20:40:10.17 ID:j4GfmSWA0
セレン『では改めて「AA」のやり方を説明するぞ』

セレン『「AA」の発動プロセスは先ほど説明した通りだ』

1・機体を中心に巨大な爆発が起こるイメージを思い浮かべる。

2・活性化した「コジマ粒子」に「OB」をぶつけ、爆発を起こす
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 20:50:05.44 ID:j4GfmSWA0
セレン『まず1のプロセスを踏むことで「AMS」がジェネレーターへと働きかけ、」

セレン『「PA」を構築する「コジマ粒子」が活性化した状態となる』

セレン『そして間を置かずに2のプロセスを行う事で、「AA」が発動するんだ』

キョン「……は、はぁ……」キョトン

セレン『……どうやらいまいちピンと来てないようだな……』ハァー…
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 20:55:16.05 ID:j4GfmSWA0
セレン『まぁそんなに難しく考えるな』

セレン『……そうだな、"「AA」はライターと同じようなもの"だと考えてみろ』

キョン「え? ライターですか?」

セレン『あぁ。 「コジマ粒子」がライターの中の可燃性ガスで、「OB」がライターのスイッチだと考えるんだ』
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 21:00:10.82 ID:j4GfmSWA0
キョン「……つまり、「AA」は活性化した「コジマ粒子」に「OB」で刺激を与えてやる事で巨大な「コジマ爆発」を意図的に起こす攻撃、ということですか?」

セレン『分かってるじゃないか。 どうだ? 原理的にはライターとさほど変わらんだろう?」

キョン「えぇ。 言われてみるとたしかにそうですね」

キョン「すごく分かりやすいです!」

セレン『よし、それではいよいよ待ちに待った「AA」のテストといこうじゃないか……!』
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/23(月) 21:05:54.98 ID:j4GfmSWA0
書き溜め分の投下は以上です。

最近このSS速報で新しいACを扱ったSSが始まったみたいですね。

この調子でACのSSがもっと増えると嬉しいですね!
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 18:41:24.13 ID:lRAHu/8S0
ハルヒSSかと思ってた
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 18:41:51.28 ID:lRAHu/8S0
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/28(土) 21:30:29.58 ID:08c0Ts3A0
>>344 いえ、これはハルヒがメインのSSなので間違いではないです。 ただ、数多くあるハルヒのSSに比べるとACはマイナーな題材なので……。

>>355 いつも応援ありがとうございます!

それでは少し時間帯がずれてしまいましたが、これより続きを投下します。
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 21:31:24.95 ID:08c0Ts3A0
セレン『テストの内容はいたってシンプルだ』

セレン『"「AA」を使ってネクストを取り囲むMTを全滅させる"……ただそれだけだ』

セレン『さぁ、キョン! 「AA」の使い方はもう分かっているだろう?』

セレン『さっさとMTを片付けて、お前の有用性を改めて「企業」の連中に見せつけてやれッ!!』

キョン「は…ハイッ!」
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 21:40:08.59 ID:08c0Ts3A0
キョン(よーし…! 今までだって何とかなったんだ…!)

キョン(このテストだって、余裕で合格してやる!)

キョン(まず最初にやる事は……)

キョン("機体を中心に巨大な爆発が起こるイメージを思い浮かべる"だったな……!)
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 21:50:12.55 ID:08c0Ts3A0
キョン(まずは呼吸を整えて、イメージを思い浮かべることに意識を集中するんだ……)スゥー…

キョン(集中して…巨大な爆発をイメージする…!)

キョン(爆発…、巨大な爆発…!)

………。
……。
…。









ブウウウゥゥーン……!!!


キョン(……来たッ!!)
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:03:58.51 ID:08c0Ts3A0
バチッ…! バチバチバチッッ!!


セレン『おぉ…! でかしたな、キョン!』

セレン『「PA」の活性化に成功したぞ!!』

セレン『さぁ、間髪を入れずに『OB』を使って、「AA」を起こすんだ!!』

キョン「えぇ、分かってますよ!」
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:16:21.85 ID:08c0Ts3A0
バチバチバチバチ……ッ!!!


MT16「ナンダナンダー?」

MT17「キレイダナー……///」ポー…

キョン(……今だッ!)

キョン「いくぞッ! アサルト・アーマーッッ!!!」


ギュオオオーーーン………!!!
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:30:19.57 ID:08c0Ts3A0
MT18「……ファッ!?」

MT17「キレイダナー……///」ポー…


ギュオオオーーー………!!!












ズ ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! ! ! !


MT「「「「ギャアアアアアアーーーーッッッッ!!!?」」」」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/28(土) 22:32:06.42 ID:08c0Ts3A0
本日の投下は以上です。

明日はいつも通り20時頃の投下を予定しています。

お楽しみに!
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/29(日) 20:00:48.41 ID:1N9MCRQA0
お待たせしました。

それでは2日目の投下を始めます。
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 20:01:49.19 ID:1N9MCRQA0
キョン「ウォッ!!?」


ガタガタガタガタ!!!!


キョン(何てスゴい振動なんだ……!!)

キョン(それにこの強烈な閃光……!!!)

キョン(まるで『AMS』の逆流で、脳を焼かれた時みたいだ……ッ!!)
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 20:10:31.22 ID:1N9MCRQA0
セレン『……い、オイ、キョン!!』

キョン「……ん? あれ…セレン…さん?」ボー…

セレン『……呆けてる場合か! しっかりするんだッ!』

キョン「す、すみません……』クラクラ…

セレン『…まったく…! 心配ばかりかけさせやがって…バカやろうが……ッ!』ホッ…
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 20:20:10.87 ID:1N9MCRQA0
キョン「……あ!? そういえば…テストはどうなりました?」

セレン『モニターを見てみろ』

キョン「……あれ? MTがいなくなってる……」

セレン『ヤツらなら、綺麗さっぱり消し飛んじまったよ。 ……お前の放った「AA」でな』
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 20:30:23.84 ID:1N9MCRQA0
キョン「……え? ということは……」

セレン『そうだ。 …このテストは、文句なしの合格だ』

セレン『実に見事な「AA」だった。 …よくやったな、キョン!』

キョン「ィヨッッシャァァアアア!!!!」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 20:40:19.47 ID:1N9MCRQA0
キョン「それにしても本当にスゴい威力ですね、『AA』ってのは!」

キョン「1度発動しただけで、4機のMTが跡形も無くなるなんて……」

セレン『そりゃあ「AA」は"ネクスト最後の切り札"、などと呼ばれている代物だからな』

セレン『条件しだいでは、敵ネクストでさえも1撃で葬り去る事が可能だ』

キョン「えぇ!? それって本当なんですか!?」

セレン『もちろんだ』
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 20:50:23.64 ID:1N9MCRQA0
キョン「スゴいな…! もしこれを連発できたら、向かうところ敵無しの状態じゃないですか!」

セレン『おいおい、そんなうまい話があるわけ無いだろう?』

セレン『キョン、「PA」のゲージを見てみろ』

キョン「ゲージのチェックをするんですか? …あれ、0になってる…」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 21:00:22.54 ID:1N9MCRQA0
セレン『見ての通りだ。 「AA」は莫大な量の「コジマ粒子」と引き換えに発動するから、」

セレン『1度使うと「PA」は完全に消失してしまう』

セレン『つまり、もし使い時を間違えてしまうと「PA」無しで敵と戦う事になってしまう…というわけだ』

セレン『「PA」が無ければ、いくらネクストといえど苦境に立たされるのは明らかだ』

セレン『……最悪の場合、"死"を覚悟することになる』

キョン「…………」ゴクリッ…
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 21:05:35.60 ID:1N9MCRQA0
セレン『「AA」とはまさに"両刃の剣"だ。 だからキョン……絶対に使い時を間違うんじゃないぞ! ……分かったな?』

キョン「……は、ハイッ!!」

セレン『……まぁ何はともあれ、テストは合格だ。』

セレン『まさか1発で成功してみせるとはな…私の想像以上だよ、お前は…』
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 21:10:32.87 ID:1N9MCRQA0
キョン「当たり前ですよ。 だって俺はセレンさんの"最高傑作になる男"なんでしょう?」

キョン「だったらこんな所で立ち止まったり、躓いてなんかいられませんよ!」

セレン『……フフッ! 本当におもしろい男だな、お前は……!』クスクス…

セレン『とにかく、合格おめでとう……キョン!』

キョン「ハイ! ありがとうございます……セレンさん!」

第10テスト『AA(アサルトアーマー)』◎
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/04/29(日) 21:15:56.49 ID:1N9MCRQA0
本日の投下は以上です。

長くなりましたが、次回でいよいよ『ACテスト』も最終段階に突入します。

次回の更新をお楽しみに!
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/05/09(水) 20:21:16.73 ID:d3qZAo9A0
お待たせしました。

諸事情によりあまり筆が進まず、投下は今日の分だけになりますが、これより続きを投下します。
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 20:22:39.58 ID:d3qZAo9A0
セレン『……さて、「AA」に成功したことで、』

セレン『テストの殆どの行程を終えたわけだが……』

セレン『どうだキョン。 「リンクス」としてネクストを動かしてみた感想は?』

キョン「いやぁ〜、"大変だった!" としか言いようがないですよー……」
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 20:30:30.93 ID:d3qZAo9A0
キョン「ネクストの起動テストから始まって、ブーストを使ったさまざまな移動方法……」

キョン「それを何とかクリアしたと思ったら、休む間もなく今度は武器のテストが始まって、〆は『AA』とかいうトンデモ兵器の実地試験!!」

キョン「……今までいろんな常識はずれでブッ飛んだ出来事に遭遇してきましたけど、」

キョン「今日のテストはそれらが遠くに霞んで見えるくらい、何から何まで現実離れな出来事の連続でしたよ……」ハァー…

キョン「……まぁ、楽しかったといえば、楽しかったですけどね」クスッ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 20:42:30.95 ID:d3qZAo9A0
セレン『…なるほどな。 …まぁそうやってまるで"ゲーム"のように楽しく感じたのは、』

セレン『お前が「リンクス」として、大きく成長したからだろう』

セレン『……初めてお前と話した時は、こんなにピーピーと喚くひよっこに本当に「リンクス」が務まるのか、と怪しく思ったものだが、」

セレン『お前は私の予想を越え、次々とテストをクリアしていった』

369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 20:50:49.01 ID:d3qZAo9A0
セレン『前にも言ったかもしれないが、改めて宣言しよう』

セレン『……キョン、今のお前は立派な「リンクス」だ。 ……間違いなくな』

セレン『今までよく頑張った……お疲れ様』

キョン「セ、セレンさん……!」ジ〜ン……
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 21:00:15.09 ID:d3qZAo9A0
キョン「い、いえ! 俺のほうこそ、セレンさんになんてお礼を言ったらいいか……」

セレン『……よし、それでは労いの言葉もかけ終わったことだし、』

セレン『気持ちを切り替えて、"最終テスト"に挑むとするか!』

キョン「……ってうえぇッ!?」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/05/09(水) 21:03:15.49 ID:d3qZAo9A0
本日の投下は以上です。

いつもより少ない内容になってしまいましたが、次の更新はいつも通り2日連続の投下を予定しています。

お楽しみに!
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/05/19(土) 20:30:18.19 ID:HfOv5FJA0
お待たせしました。

それでは今から続きを投下します。
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 20:30:48.89 ID:HfOv5FJA0
キョン「ちょ、ちょっと待って下さいよ、セレンさん!」

セレン『どうした、キョン?』

キョン「最終テストって…まだ『ACテスト』があるんですか!?」

セレン『あぁ。 そう言ったつもりだが?』

キョン「マジか……」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 20:40:04.31 ID:HfOv5FJA0
キョン「え? だ、だって各種動作のテストに合格したし、」

キョン「全ての武器のテストにだって合格したじゃないですか!?」

キョン「それなのに、まだテストがあるっていうんですか……」ゲンナリ…

セレン『おいおい、さっき私が言った事を聞いてなかったのか?』
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 20:50:25.70 ID:HfOv5FJA0
セレン『私は今しがた"これでテストの殆どの行程を終えた"と言った筈だ』

セレン『……という事は深く考えれば、』

セレン『"まだテストは残っている"……と思わないか?』

キョン「……まぁ、言われてみればたしかにそうかもしれませんけど……」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 21:00:31.68 ID:HfOv5FJA0
セレン『それに今までのテストは只の"実技試験"のようなものだ』

セレン『お前はたしかに1度は全てのテストをクリアした。 …だが、お前が真の意味で今までのテストの内容を理解できているかは少し疑問が残る……』

セレン『だからお前の適性を確かめる為にも、これまでの復習を兼ねた"卒業試験" が必要なのさ』

キョン「…分かりましたよ…」ハァ〜…
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 21:12:14.24 ID:HfOv5FJA0
キョン「"卒業試験"だか、"最終テスト"だか、なんだかよく分からないですけど……」

キョン「それをクリアすればこの『ACテスト』に本当の意味で合格したことになるんですよね?」

セレン『あぁ、そうだな』

キョン「だったら早く、テストを始めましょうよ!」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 21:20:28.87 ID:HfOv5FJA0
セレン『どうした? 急に勇ましくなったじゃないか』

キョン「早くこの『ACテスト』を終わらせたいだけですよ…」

キョン「…それに、数々の課題をクリアしてきて、多少自信もついてきましたからね!」

キョン「今までのテストの内容だってバッチリと覚えてますし、」

キョン「"最終テスト"がどんな内容でも、絶対にクリアしてみせますよ!」
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 21:30:22.37 ID:HfOv5FJA0
セレン『フム…、やる気と自信は十分のようだな…よしッ!』

セレン『それではさっそく"最終テスト"を始めるとするか!』

セレン『キョン、準備はいいか?』

キョン「えぇ! いつでもイケますよ!!」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/05/19(土) 21:32:25.10 ID:HfOv5FJA0
本日の投下は以上になります。

明日はいつも通り20時頃の投下を予定しています。

お楽しみに!
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/05/20(日) 20:20:14.98 ID:PzuBsPdA0
お待たせしました。

予定より遅れてしまいましたが、これから続きを投下します。
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 20:20:45.07 ID:PzuBsPdA0
セレン『では最終テストの準備にとりかかるとしよう』


バラバラバラバラ……!!


キョン(ん? 何の音だ…?)

セレン『キョン聞いているか? 今から最終テストの内容を説明するぞ』
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 20:31:30.37 ID:PzuBsPdA0
セレン『この最終テストの内容はいたってシンプルだ』

セレン『……これまでのテストで培った"知識"と"技術"を総動員し、最後まで"生き残る"……ただそれだけだ』

キョン「えッ!? い、生き残るって…随分と物騒ですね…」

セレン『当たり前だ! 最終テストは「企業」の用意した戦力と、お前のネクストの1対多数の物量戦なのだからな!』

キョン(マジかよ……)
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 20:41:54.11 ID:PzuBsPdA0
セレン『改めて最終テストの内容を説明するぞ』

セレン『先ほど言った通り、最終テストはネクスト対「企業」の戦力で行われる』

セレン『このテストの合格の条件はただ一つ、"手段は問わない。 あらゆる武装を駆使して、敵を全滅させること"、だ!』

セレン『…まぁ、要は武装のテストと一緒で、こちらの用意した戦力を片っ端から片づければ合格、…というわけだ。』
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 20:50:08.65 ID:PzuBsPdA0
キョン「…なるほど。 つまり今まで習ってきたことを駆使して、MTを全滅させればいいんですね?」

キョン「そんなことなら楽勝ですよ、まかせてください!」

セレン『…フフ。 そんな軽口が叩けるのも今のうちだけだと思うぞ?』

キョン「……え?」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 21:01:50.63 ID:PzuBsPdA0
キョン「……それってどういう意味ですか、セレンさん?」

セレン『実はな、最終テストは実戦を想定して、MTの実弾使用が許可されているんだ』

キョン「はぁ……」

セレン『鈍いやつだな……! つまり、さっきまでの武器テストと違って、MTは実弾で攻撃してくると言っているんだ!』

キョン「うえぇ!!?」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/05/20(日) 21:05:13.88 ID:PzuBsPdA0
本日の投下は以上になります。

次回の投下をお楽しみに!
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/05/30(水) 20:20:31.11 ID:0rg//xgA0
続きの投下が遅れてしまいすみません。

迷い猫を飼うことになりまして、あまり続きを書くことができませんでした。

ですので、申し訳ないのですが、今週の投下は本日だけとさせてもらいます。

それでは、続きを投下します。
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 20:21:50.11 ID:0rg//xgA0
キョン「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!? MTが攻撃してくるなんて、聞いてないですよ!?」

セレン『バカ野郎! お前こそ、人の話を聞いてないのか?』

セレン『"最終テストは実戦を想定して行われる"と、ついさっき説明したばかりだろうが……』

セレン『それに、どこの戦場に反撃もしてこずに、戦場で棒立ちでつっ立っている敵がいるというんだ?』

キョン(ぐ…そ、そりゃあそうかもしれないけど…)
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 20:23:40.83 ID:0rg//xgA0
セレン『そういう訳だから、この最終テストではMTはバンバン攻撃してくるぞ』

キョン「…で、でもそうは言ってもただの"テスト"なんだし、危険は無いですよね…?」

セレン『何を言っている。 これは"実戦を想定した"テストなんだぞ?』

セレン『敵はネクストが大破して動かなくなるまで撃ってくるに決まってるだろう』

キョン「うげえぇ!?」
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 20:37:30.86 ID:0rg//xgA0
セレン『…もし当たり所が悪ければ、最悪の場合"死ぬ"ハメになるかもな…』ニヤリ…ッ!

キョン(おいおい……『PA』のテストの時にMTの弾丸の直撃を食らったけど、)

キョン(凄い衝撃だったぞ……。 それをもし四方八方から食らうことになったら……ッ!)ゾッ…!

セレン『……おい、キョン?』
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 20:45:22.71 ID:0rg//xgA0
キョン「…セ、セレンさん…俺、やっぱ大丈夫じゃないかも…」プルプル…

セレン『ハァ?…おいおい、これから最終テストだってのに、ま〜た臆病風に吹かれたのか?』

キョン「いやいや、"最悪の場合死ぬかもな"……なんて言われたら、誰だってビビりますって!!」アワアワ…!

セレン(…マズいな、ちょっと脅かしすぎたか…?)
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 20:56:40.00 ID:0rg//xgA0
セレン『…心配するな、キョン。』

セレン『敵の砲撃は「QB」を使えばカンタンに回避できるし、』

セレン『もし直撃を喰らっても「PA」がダメージを軽減してくれる…』ハァー…

キョン「そ、そうは言ってもですねぇ…!」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 21:05:50.99 ID:0rg//xgA0
セレン『大丈夫だと言ってるだろ。 …それにお前もさっき言ってたじゃないか』

セレン『「今までのテストの内容だってバッチリと覚えてます」ってな。』

セレン『何だかんだあったが、お前は今までのテストを全部合格してきたじゃないか』

セレン『これまでに得た知識と経験と技術を持ってすれば、問題なく合格できるさ…』

キョン「セレンさん…」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 21:16:23.14 ID:0rg//xgA0
キョン(…そうだ、セレンさんの言う通りだ…!)

キョン(…今までだって、何とかなったんだ!)

キョン(それにMTとネクストじゃ、比較にならないくらいの性能差があるハズだ…)

キョン(だったらMTがどんな攻撃をしてこようが、片っぱしから避けて、避けて、避けまくってやる!!)

キョン「…わかりました、セレンさん」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 21:20:29.81 ID:0rg//xgA0
キョン「これまでだって何とかなったんだ…」

キョン「MTがどれだけ来ようがッ! 弾丸を何発撃ち込まれようがッ!」

キョン「全部返り討ちにして、スクラップにしてやりますよ!!」ドドンッ!

セレン(…何とかメンタルは持ち直したようだな…)ホッ…
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/05/30(水) 21:24:21.26 ID:0rg//xgA0
今週の投下は以上になります。

次回の更新ではいつも通り2日に分けて投下できるよう、努力したいと思います。
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/06/16(土) 22:31:37.55 ID:8xvtgnaA0
大変お待たせしました。

遅くなりましたが、これより続きを投下します。
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 22:32:28.64 ID:8xvtgnaA0
セレン『…よしッ! キョンのモチベーションも回復したことだし…』

セレン『最終テストに取り掛かるとするかッ!!』

セレン『準備はいいか、キョン!』

キョン「ハイッ! いつでもイけますよ、セレンさん!』
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 22:40:33.74 ID:8xvtgnaA0
セレン『それではまずテストの準備を始めるとしよう』


ガッシャン! ガッシャン!


MT×10「ヨロシクオネガイシャーーーッス!!!」

キョン「ゲ…MTの数が多いな…」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 22:50:30.85 ID:8xvtgnaA0
セレン『では改めて最終試験の内容を説明するぞ』

セレン『先ほど説明した通り、最終テストは「企業」の用意した戦力と、お前のネクストとの1対多数の形式で行われ、』

セレン『「企業」側の戦力を全滅させれば合格となる』

キョン「えぇ、了解してます」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 23:00:24.61 ID:8xvtgnaA0
セレン『次に「企業」側の戦力についてだが、』

セレン『見ての通りMTが10機。 それと……』

キョン(…まぁいくら数が多いからって、しょせん旧式のMT ばっかりだからな…)

キョン(慌てずに1機ずつ片づけていけば、大丈夫だろ……ん?)


バラバラバラバラ……!!


キョン(? ……さっきから聞こえてたけど、これって何の音だ?)
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 23:15:08.70 ID:8xvtgnaA0
セレン『……おい、キョン! 聞いているのか!?』

キョン「あ、すみませんセレンさん。 …なんかさっきから大きな音が鳴ってて、集中できなくて…」

セレン『まったく…しっかりしろ。 もう間もなくテストが始まるのだからな』

キョン「申し訳ないです…」

404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 23:31:44.32 ID:8xvtgnaA0
バラバラバラバラ……!!


キョン(またあの音だ…。 いったい何の音なんだ?)

キョン「……あのー、セレンさん」

セレン『……今度は何だ?』ハァ〜…
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/06/16(土) 23:34:12.59 ID:8xvtgnaA0
本日の投下は以上になります。

続きの投下は明日の20時以降を予定しています。

お楽しみに!
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/06/17(日) 21:01:38.30 ID:/GgsOcgA0
お待たせしました。

予定より遅くなってしまいましたが、これより続きを投下します。
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 21:04:06.89 ID:/GgsOcgA0
キョン「…ついさっき、大きな音がするから話に集中できないって俺言いましたよね?」

セレン『あぁ』

キョン「実はまだその大きな音が聞こえるんですけど…これって何の音ですか?」

キョン「バラバラバラって…、なんかヘリのプロペラ音みたいなんですけど…」
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 21:15:09.42 ID:/GgsOcgA0
セレン『…それはだな…』ニヤリッ


バラバラバラバラ……!!


キョン「うォッ!? な、何だ!?」

キョン「空からデカいヘリが降ってきた!!?」
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 21:26:37.37 ID:/GgsOcgA0
???「…………」


バラバラバラバラ……!!


キョン「な…何だコレ…? 重武装の…攻撃ヘリ!?」

セレン『コレが今回のテストのスペシャルゲスト……!』

セレン『GA製爆撃翌用大型戦闘ヘリ、「GALH5」…通称「FLYINGJOLT」だ!!』
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 21:35:46.52 ID:/GgsOcgA0
キョン「ば…爆撃翌用ヘリィ!? まさか、そんな物まで最終テストに参加するんですか!?」

セレン『もちろんだ。 最終試験の相手が楽勝なMTだけのハズがないだろう?』

セレン『それにこういう重要な局面には、立ちはだかる障害が必ずいるものだ』

セレン『…まぁ分かりやすく例えるなら、さしずめコイツはゲームのステージの最後に立ちはだかる"ボスキャラ"のような物だな!』
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 21:46:15.08 ID:/GgsOcgA0
セレン『準備が整ったようだな』

セレン『それではこれより「ACテスト」の最終段階、「実戦形式の模擬戦闘」を開始するッ!!』

キョン「あのー…セレンさん?」

セレン『何だ、キョン?』

キョン「やっぱりこのテスト…ちょっと待ってもらえません?」

セレン『……駄目に決まってるだろう』

キョン(ですよね〜……)
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 22:04:46.02 ID:/GgsOcgA0
セレン『いいか、もう準備は出来ているんだ』

セレン『グダグダと言う暇があったら、さっさと覚悟を決めて、テストに臨めッ!』

キョン「あ〜、もう! 分かりましたよ!」

キョン「こうなったら、MTだろうが、大型ヘリだろうが、木っ端みじんにフッ飛ばしてやりますよ!!」

セレン『その意気だ。 よし! それでは今度こそ、最終テストのスタートだッ!!』
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/06/17(日) 22:17:18.16 ID:/GgsOcgA0
本日の投下は以上です。

ところで次回の投下ですが……。

諸事情により週1での投下を止めて、以前のように書き溜め分がある程度溜まったら続きを投下するスタイルに戻したいと考えています。
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 22:18:30.26 ID:/GgsOcgA0
私生活の変化など様々な問題があり、現在の週1の更新ではモチベーションやクオリティの低下が避けられないため、やむなくの決断となりました。

なので更新頻度は下がると思いますが、どうかご了承下さい。
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/07/19(木) 20:32:39.19 ID:7kBR1mjA0
お待たせしました。

少し筆が進んだので、これより続きを投下したいと思います。
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 20:35:31.40 ID:7kBR1mjA0
キョン(ついに最終テストが始まった…!)

MT「オーシ! ミンナァーッ! シマッテイコウゼェーッ!!」

MTs「「「「オーーーー!!!!!!!!!」」」」

キョン(…まぁコイツらは問題ないだろう…。)

キョン(……やっぱ、気になるのは……)


バラバラバラバラ……!!


戦闘ヘリx2「…………」

キョン(この戦闘ヘリの存在だよなぁ……)
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 20:41:12.29 ID:7kBR1mjA0
キョン(MTの相手ならもう何度も経験してるけど、戦闘ヘリとなんか戦ったことないからな…)

キョン(先にコイツから倒すべきか? …いや、いくら重武装だからって、ただのヘリだぞ?)

キョン(レーザーとかミサイルどころか、マシンガン1発でも倒せるんじゃないか?)

キョン(……えぇい! 迷ってる場合じゃないだろう!!)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 20:51:38.37 ID:7kBR1mjA0
キョン(とにかく相手を全滅させることが出来れば、晴れて合格…)

キョン(長かったこのテストとも、ようやくオサラバできるんだ…!)

キョン(……だったら迷っている暇なんかない……!!)

キョン(先手必勝で、サッサとカタをつけてやるッ!!!)
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:00:12.95 ID:7kBR1mjA0
ブオオオォォーー…

キョン「……よし、行くぞッ!!」


ギュン!


MT1「へぁ?」

セレン(……ほぉ。 キョンの奴、『QB』で一気にMTとの距離を詰めて来たな……!)
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:10:07.99 ID:7kBR1mjA0
キョン(まずは1番近くにいるMTから仕留める…ッ!)


ブォン……!


キョン「行くぞッ!! レエェェーーザァーーブレェェーードッッ!!!」


ズバアアァァァーーッ!!!



MT1「ソンナ…。 ワタシノ優性ハ…?」


ドガーーンッ!!


MT2「ウワアァァ!?」

MT3「キョーーダイーー!?」ガーン!

キョン「…イヨッシ!! 1機撃破だ!!」
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:21:49.33 ID:7kBR1mjA0
セレン『やったなキョン!』

セレン『その調子で他の連中もサッサとスクラップにしてしまえ!』

キョン「えぇ、分かってます!」

キョン(……よし、お次はライフルでいくとするか!)
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/07/19(木) 21:32:49.47 ID:7kBR1mjA0
今日の投下は以上になります。

今日よりも量が少なくなりますが、明日も続きを投下する予定です。

お楽しみに!
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/07/20(金) 20:30:18.31 ID:3aOtKDgA0
お待たせしました。

それではこれより続きを投下します。
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 20:31:37.08 ID:3aOtKDgA0
キョン(…右手のライフルに意識を集中して…!)

キョン「……いくぞッ!!」


ジャキッ!!


MT2「ヒェ……!?」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 20:42:14.50 ID:3aOtKDgA0
キョン「くたばれッ!!」


ズガガガガガッ!!


MT2「コンナヤツ! ハナシガチガウジャネェカヨ…!?」


ドガーーンッ!!


キョン「…ウシッ!! 2機目を撃破だッ!!!」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 20:51:44.09 ID:3aOtKDgA0
キョン(なんだ、今のところすこぶる順調じゃないか……!)

キョン(実戦を想定して実弾が使用される、って聞いた時はヒヤッとしたけど……)

キョン(でもこの調子なら、今回のテストも簡単に合格できそうだな!)

キョン(……って、ん?)


……ヒューーーン……!!!


キョン(……? 何だ、この音……?)
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 21:02:02.54 ID:3aOtKDgA0
……ヒュウウウウウウン……!!!!


キョン(何か音が段々と大きくなってきてるような……?)

セレン『危ないぞキョン! 跳べ!!』

キョン「……え?」


………ヒュウウウウウウン………!!!!!















ズドオオオオオオォォォォォォンッッ!!!!!!


キョン「うわぁぁぁああああ!!!!?」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2018/07/20(金) 21:10:10.29 ID:3aOtKDgA0
書き溜め分の投下は以上になります。

次回の投下をお楽しみに!
160.91 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)