ガヴリール「こうなりゃ、脱獄だな」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:14:15.96 ID:6G2zb/L20
ガチャッ、キィィィーーッ

グラサン「今日から、お前の独房はここだ。他の奴もいるから、そいつらと仲良くやれよ」

ガヴリール「………」テクテクッ

バタン、ガチャッ

グラサン「」コツコツコツコツ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:18:34.86 ID:6G2zb/L20
ガヴリール「………」ストッ

???「「「………」」」ジィィィーーッ

ガヴリール(居心地が悪いな…。他の奴らとの視線も気になるし)チラッ

?「ちょっと、あんた?」テクテク

ガヴリール「?」クルッ

?「新入りの癖に挨拶もしないって、どういうつもりよ?」

ガヴリール「チッ…」プイッ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:27:57.40 ID:6G2zb/L20
?「っ!? こいつぅぅーーっ!!!!」バッ

?「止めなさい、サターニャ!」

サターニャ「ヴィネット!! こいつを庇う気?!」クルッ

ヴィーネ「そうじゃないわ。ただ、ここで問題沙汰を起こしたら無事では済まないって言いたいの! それにその子が挨拶をしないのもきっとここに収監されたばかりでまだ慣れていないだけ…何をされても手出しは無用よ!!」

ガヴリール「………」ジロリ

サターニャ「でも、こいつ私らにガンをとばして…」

ヴィーネ「い・い・か・ら?」ゴゴゴゴゴ

サターニャ「!?……はぁー、わかったわよ。手は出さない…これでいいわよね?」

ヴィーネ「よろしい🎵」ニコリ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:32:01.02 ID:6G2zb/L20
ヴィーネ「で、あなた…」

ガヴリール「?」

ヴィーネ「名前はなんて言うの? あっ、私は月乃瀬=ヴィネット=エイプリル」

ガヴリール「………天真=ガヴリール=ホワイト」ボソッ

ヴィーネ「そう。天真さん…じゃしっくりとこないし、ガヴリールさんもあれだから、あんたの事はガヴって呼ばせてもらうわね」

ガヴリール(こいつ、なれなれしいなぁ…)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:36:20.04 ID:6G2zb/L20
ヴィーネ「ほら、サターニャも」

サターニャ「ふん。胡桃沢=サタニキア=マクドウェル。こう見えても「冷血の悪魔」って異名を取る大悪党よ。」

ヴィーネ「私たちはサターニャなんて呼んでるから、あんたも気軽にサターニャって呼んでもいいわ」

サターニャ「ヴィネット、勝手に言わないでよ!!」

ガヴリール「………」

ヴィーネ「で、あとは…おーーーーい、ラフィーーー!!!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:40:35.50 ID:6G2zb/L20
?「はい?」

ヴィーネ「あんたも挨拶しなさい」

?「わかりました〜、白羽=ラフィエル=エインズワースです。」

ラフィエル「同じ房の囚人としてよろしく……あらっ?」

ガヴリール「?」

ラフィエル「もしかして、ガヴちゃんですか?」

ヴィーネ「えっ、ラフィ、知り合い?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:44:33.98 ID:6G2zb/L20
ガヴリール「誰だ?」

ラフィエル「あら〜、酷いですよガヴちゃん?」

ガヴリール「だから、お前の事なんて知らないっての…」

サターニャ「ラフィエル、知らないって言ってるけど、こいつ?」

ラフィエル「いえ。私もガヴちゃんもお互い知ってるはずですよ。だって、私とガヴちゃんは同じ学校で、その時の友人なんですから」ニコリ

ヴィーネ「へぇー、学生の時のクラスメイトで、友人ね…」

ガヴリール「だから、知らん。そもそも昔の事なんて覚えてない……」プイッ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:51:39.85 ID:6G2zb/L20
ラフィエル「またまたぁ〜🎵 でも、そう仰るなら別に構いません。ですが、いずれ思い出してもらいますよ?」

ガヴリール(チッ。めんどくさ…)


………………………

ヴィーネ「ねぇ、久しぶりにオセロしない?」

ラフィエル「いいですねぇ🎵」ニコリ

サターニャ「ふっふっふ。今回は負けないわよ?」ニヤニヤ

ガヴリール「………」プイッ

ヴィーネ「もちろん、新入りのガヴも参加するわよね?」

ガヴリール「興味ない…」ボソッ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 15:56:17.12 ID:6G2zb/L20
ラフィエル「えぇ〜、せっかくのお誘いなのにもったいないですよ、ガヴちゃん🎵?」ニコッ

ガヴリール「興味ないもんは興味ないんだよ!」

サターニャ「新入りの癖に生意気よ。参加しなさい…この私がコテンパンにしてあげるから?」

ガヴリール「うるせぇ……」ボソッ

ヴィーネ「どうせ隅っこで一人過ごしているんだから、一緒にやりましょうよ!」

ガヴリール「だからぁ〜〜!!」カッ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 16:05:47.64 ID:6G2zb/L20
ガヴリール「興味ねぇし、やらねぇっつったらやらねぇんだよ!! もういい加減にほっとけよ!!!」ガァーーーッ

ヴィネサタ「っ!!??」ビクッ

ガヴリール「はぁはぁ…」

ラフィエル「ガヴちゃん?」

ガヴリール「?」クルッ

ラフィエル「もしかして負けるのが怖いのですか?」ニコリ

ガヴリール「はぁっ?」イラッ

ラフィエル「オセロに負けるのが怖いから、逃げるためにやらないとおっしゃっているのですか?」ニコリ

ガヴリール「お前……」イライラッ

ラフィエル「ぷっ、くくく…とんだ腰抜けさんになりましたね、ガヴちゃん🎵」ニヤニヤ

ガヴリール「腰抜け…腰抜けだとぉ………」イライライライライラッ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 16:10:31.18 ID:6G2zb/L20
ガヴリール「ふざけんな! 上等だ、やってやらぁっ!!!」

ラフィエル「そうこなくては🎵」

ガヴリール「おい、お前?」

サターニャ「私?」

ガヴリール「ほかに誰がいるんだよ!! さっき私をコテンパンにするって言ったよな…相手になってやる!」

サターニャ「ほぉー、いい度胸ね。いいわ、この大悪党がお相手してあげる。文字通りにあんたをコテンパンにしてあげるわよ!!」

ヴィーネ「えっ、さっきまで拒んでたガヴがあんなにやる気にっ!?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 16:22:01.32 ID:6G2zb/L20
ラフィエル「ガヴちゃんは昔から挑発に乗りやすいんですよ!」

ヴィーネ「ま、マジで!?(流石は同級生で、友達ね…)」


―それから数日後―

ガヴ「はぁはぁ、ぜぇぜぇ」

ヴィーネ「ずいぶん息を切らしてるけど、大丈夫?」

ガヴリール「やっぱ、朝の運動は体にこたえる…」

サターニャ「ここに収監されて数日経つのに、ガヴリールは相変わらず、運動の後だけは息ばかり切らしてるじゃないの…情けない。いい加減、慣れなさいよ!」

ガヴリール「うっせぇ…。体力のあるお前らとは違うんだよ」

ラフィエル「それでも、最初よりはマシですよ。初日から運動を始めた頃のガヴちゃんは、運動の後気を失っているか、へたばっていましたしね」

ヴィーネ「そうね。あの時は同じ房の私たちや看守さんたちも大変だったわね」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 16:27:48.20 ID:6G2zb/L20
サターニャ「そもそもなんでそんなに運動不足なのよ?」

ガヴリール「ネトゲ…」

サターニャ「はい?」

ガヴリール「ネトゲ、ずっとやってたからだよ!」

ヴィーネ「ネトゲを? でも、ネトゲが好きだからって外にはしっかりと出ていたんでしょ?」

ガヴリール「いや、引きこもりだったから、外にはぜんぜん出ないで。自宅で過ごしてた…」

ヴィーネ「えっ、うそでしょ!?」

ガヴリール「ほんとだよ」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 16:34:13.67 ID:6G2zb/L20
ラフィエル「そういえば、ガヴちゃんって学生の時、ネトゲにハマりすぎたせいで学校を休みがちになってましたね」

ガヴリール「そんなこと良く知ってんな、お前」

サターニャ「休みがちって、ぜんぜんに行ってないってこと?」

ガヴリール「あぁ。おかげで単位落として留年になりかけたこともあるな」

ヴィーネ「なにそれ?! ネトゲにハマって学校行かなかったってどんだけよ、完全に中毒じゃない!!」

ガヴリール「で、卒業した後は何もしないで毎日、ネトゲ三昧。」

ラフィエル「あらあら、ガヴちゃんって卒業後も変わっていなかったんですね」

ガヴリール「ってか、そもそもお前、学生の時を私を知ってるのか?」

サターニャ「あんた、ラフィエルと同級生で、友達って事、まだ思い出してないのかしら?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 16:43:05.09 ID:6G2zb/L20
サターニャ「で、ネトゲ中毒者のあんたが、何をやらかして捕まり、ここに収監されてきたのよ?」

ガヴリール「あぁー、実はネトゲにつぎ込む金(課金)が底をついて何か楽な仕事はないかなってネットで探してた時、物を運ぶ仕事を見つけたんだよ…それに応募して、すぐ採用さ!」

ラフィエル「物ですか?」

ガヴリール「あぁ。運んで待ち合わせの奴に渡せば、その場で20万、多い時で40万近くも貰える仕事だったんだよ!」

サターニャ「なっ、20万、40万ですってぇっ!?」

ヴィーネ「それ、明らかにアウトな仕事ね…」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 16:56:05.80 ID:6G2zb/L20
ガヴリール「そうなんだよ。それから一か月後、目をつけていた警察共に捕まってそこで私が「ヤク」を運ばされてる事に気が付いたわけさ」

ラフィエル「ドラックですか。確かにアウトですね」

ガヴリール「んで、知らぬとはいえ運び屋やってずっと儲けていた事も吐いたら、一応加担してたって事でそのままブタ箱入りとなり、ここに来たって訳だ。しかも不幸なことに家にノートパソコン置いてきたら、ここに来てもネトゲはなし。ましてや、所長って奴に話しても、ノートパソコンやるのをOKしてくんねぇから一層最悪だ。」

ヴィーネ「ここに収監されたことよりもネトゲの心配するなんて、少々呆れるわ」

サターニャ「そもそもネトゲやらのせいで身を滅ぼしたってことだし、あんた、もうネトゲ止めた方がいいわよ」

ガヴリール「ぜってぇ、止めねぇ!! というか、考えたんだけどさ?」

ラフィヴィネサタ「「「はい?(えっ?)(なにっ?)」」」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/16(金) 17:05:01.56 ID:6G2zb/L20
ガヴリール「みんなでここから脱獄しねぇか?」

ラフィヴィネサタ「「「えっ……えええええぇぇぇぇっっっーーーーーーー!!!???」」」

ガヴリール「ネトゲの話してたら、やりたくなってきてさぁ。いっそ、こうなりゃ脱獄して、ノートパソコンを手にし、ネトゲをやるぞ!!」

ヴィーネ「なにっ、言ってんのよ!? 脱獄なんて無茶苦茶な犯罪以上の大問題じゃない!! せっかく罪を償おうとしてるのに、そんなことしたら全てが台無しよ!」

ラフィエル「う〜ん、私もヴィーネさんには賛成ですね…面白ではなく興味深いですが」

ヴィーネ「面白いって言いかけたわね? しかも興味深いといいなおすもどうかと思うけど…」

サターニャ「あんた、良くネトゲの為だけに軽々脱獄だなんて言えるわよね…。しかも私らまで巻き込むような発言までして?」

ガヴリール「うるせぇ! じゃあいいよ、私一人だけでも脱獄するからさ!!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/16(金) 18:28:42.07 ID:c3t2XlK50
ヴィーネ「何を言うのよ、止めなさい!?」

サターニャ「そもそもどこから出るのよ? そりゃあ、鉄格子ぶち破れば出れるけど、ヤスリがないと無理だし」

ガヴリール「ふっふっふ、いつかこんな日が来ると思って床下に…ほらっ」パカッ

ラフィエル「おや、これは…」

ガヴリール「地道に抜け穴を掘っておいたんだよ。しかも、しっかりと外まで通じてるぞ!」

ヴィネサタ「「いつの間にっ!?」」

ラフィエル「これはびっくりですねー(棒)」

ガヴリール「おい、抜け穴の事気が付いてたんだろ、ラフィエル?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/16(金) 18:35:46.83 ID:c3t2XlK50
ラフィエル「なんのことですか?」

ガヴリール「とぼけるな。深夜、私が穴を掘っている姿を笑顔で見ていただろ? 知らないとは言わせないぞ…チラッとだが、私は起きてるお前の姿を見てるんだよ!」

ラフィエル「あら〜、バレてましたか♩」

ヴィネサタ「「ラフィ(ラフィエル)までいつの間にっ!?」」

ラフィエル「面白ではなく、あまりにもガヴちゃんが真剣でしたので、うっかり周囲に言いそびれてました!」

ヴィーネ(わざとね…)

サターニャ(わざとだわ…)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/16(金) 18:47:34.98 ID:c3t2XlK50
ガヴリール「私はここから脱獄する。んじゃあな、数日だけだが、お前らと過ごせてまぁまぁ楽しかったよ…」

サターニャ「待ちなさい!」

ガヴリール「あぁん、何だよ?」

サターニャ「私も一緒に行くわ!」

ガヴリール「はぁ?」

ヴィーネ「ちょっとサターニャ、何言ってるのよ、本気なのっ!?」

サターニャ「本気よ! 今まで「冷血の悪魔」って異名に恥じぬよう悪事ばかり繰り返し、仲間もいらないって考えてずっと一人でやって来た。けど、捕まって初めて収監され、そこでヴィネットやラフィエル、そしてガヴリール…あんた達全員と出会い、私は少しずつだけど、考えも変わったの。仲間として一緒に居て、共に行動するのも悪くないってね。だから、脱獄でさえもガヴリール…あんたがするなら、私も仲間として一緒に行く…いえ、連れていきなさい!!!」

ガヴリール「はぁー、勝手にしろ。まっ、そもそも皆で脱獄しよう、なんて言ったのも私だしな!! なんだろう、最初ここに収監された時と比べて、ここ数日で今までの考えもお前らに対する態度も変わったのかな、私は…」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/16(金) 22:16:08.94 ID:c3t2XlK50
サターニャ「それじゃあ、覚悟して行くわよ」

ガヴリール「ってか、そのつもりだよ!」

ヴィーネ「待って!」

ガヴリール「なんだよ、止める気か? それだったrヴィーネ「私も行く!」

ガヴリール「へっ?」

ヴィーネ「正直に言うと私、友達に犯罪の濡れ衣を着せられて捕まり、ここに収監されたの。最初は友達の代わりに罪を償おうとした。けど、サターニャ達やガヴと出会って一緒にいるうちに考えが変わったの…やっぱり、私じゃなくて友達が犯した犯罪なんだから、友達が償うべきだって!! だから…」

ヴィーネ「だから私もここを脱獄して、友達に会いに行って説得しようと思う。」

ガヴリール「じゃあ、来いよ。ただし、脱獄までは一緒だけど、その後は自分で何とかしろよな?」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/16(金) 22:27:40.22 ID:c3t2XlK50
ヴィーネ「後はラフィだけだけど、どうする?」

ラフィエル「皆さんが脱獄するなら、私もご一緒します♩」ニコリ

サターニャ「そういやあ、あんたはどうしてここに収監されたのよ?」

ラフィエル「もちろん、トラブルではなく、興味深い事に首を突っ込み過ぎてしまい、そこを怪しまれてそれで…」

ガヴリール「つまりは事件の関係者じゃないのに、性格から首を突っ込んだせいで関係者だと勘違いされ、それで捕まったという訳だな」

ラフィエル「さぁ、どうでしょうか?」

ガヴリール「まぁ、いいや。とりあえず、これで全員脱獄する決意を固めたようだな…」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 01:51:13.85 ID:ub8hEKem0
オイ、ダツゴクダー!!
ドコニイッタンダ?!
クッソ、サガセ、サガシダセー!

ウ〜ウ〜♩

〜刑務所が見える、遠方の場所〜

ガヴリール「見ろ、刑務所は大騒ぎだ!」

サターニャ「何よ。何が、24時間体制で完全武装した看守が見回りをしてる…よ、ガヴリールが掘った抜け穴に気付かないでまんまと出し抜かれるなんて、ただのザル警備じゃない!!」

ラフィエル「とりあえず、脱獄には成功しましたね」

ヴィーネ「ただ、私達はこれから脱獄囚として全国に指名手配されるわね…」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 02:02:11.88 ID:ub8hEKem0
ガヴリール「なぁに、変装でもして逃げ回ればいいさ。で、ここら辺でお別れだが、お前らはこれから先、どうするんだ?」

ヴィーネ「私は、さっき言った濡れ衣を着せた友達の所に行き、何とか説得して共に自首するわ。」

サターニャ「あらっ、あんたって無実じゃないの? それなのに、そのお友達だけじゃなくて、自分も自首でどういうつもりよ??」

ヴィーネ「正直、友達が起こした罪は当然友達にも償わせるけど、私も無実とはいえ脱獄した罪があるから一応は、一緒にね」

ラフィエル「ヴィーネさんらしいですね♩」ニコリ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 02:06:55.28 ID:ub8hEKem0
サターニャ「私は「冷血の魔女」として大悪党としてこれからも活動を続けていくつもりよ。もちろん、脱獄したという罪も背負ってね!だけど、これを教訓に今後は、捕まらないように気を付けないと」

ガヴリール「悪い事して、更には悪い事を重ねるというのが大悪党のお前らしいな…」

ラフィエル「で、私は……」チラッ

サターニャ「んっ?」

ラフィエル「サターニャさんの相棒としてついていくことにしました♩」ギュッ

サターニャ「はあぁーっ!!??」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 02:11:02.95 ID:ub8hEKem0
ガヴリール「あっ、マジか…」

ヴィーネ「どういうつもりなの、ラフィ?」

サターニャ「そうよ。一体、どういうつもりなのよ!?」

ラフィエル「もちろん、仲間と一緒に過ごす事も悪くないと言ったサターニャさんの為ですよ♩ サターニャさんがこれから一人にならないように私が相棒且つ仲間としてそばにいる事にしました!」

サターニャ「だ、だからってそ、そこまではっ!?///」

ラフィエル「あっ、照れてますね〜♩」

ガヴリール「ラフィエル…」

ラフィエル「はい?」

ガヴリール「サターニャについていこうとする本音は?」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 02:13:41.01 ID:ub8hEKem0
ラフィエル「もちろん、トラブルやら揉め事に遭遇する事を期待してですが♩?」

サターニャ「あぁー、やっぱりそうじゃないかと思ったわよ…」

ヴィーネ「まぁ、ラフィだしね」

ガヴリール「はっはっは、ラフィエルもらしいと言ったら、らしいな…」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 02:17:51.12 ID:ub8hEKem0
ヴィーネ「で、そういうガヴはどうするの?」

ガヴリール「私か? もちろん、人に見つからない場所でも探して、そこでゆったりとネトゲをすんだよ。」

ヴィーネ「ノートパソコンはどうするのよ? まさか、家まで取りに戻るつもり?」

ガヴリール「いや、無謀な事はしない。適当な場所でノートパソコンでも購入すればいいさ…ただし、見つかる前にすぐにな」

ラフィエル「逃亡生活を送りつつ、ネトゲで過ごすんですね。」

サターニャ「そういうブレない所は、あんたらしいわね」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 02:26:31.05 ID:ub8hEKem0
ガヴリール「んじゃあ、それぞれの無事を願って」

ヴィーネ「えぇ。逢えたら、またいずれどこかで会いましょ」

サターニャ「まぁ、ラフィエルは私についていくみたいだけど、ヴィネットとガヴリールは別々だし、くれぐれも体には気を付けないよね?」

ラフィエル「私たち、脱獄囚同士の友達…通称「脱友」です♩」

ヴィーネ「ぷっ、脱友ってなによそれ♩?」

サターニャ「まっ、別にいいんじゃないかしら」

ガヴリール「そうだな。脱友同士って事で、また会おうぜ!!」

ラフィヴィネサタ「「「はい♩(えぇ♩)(そうね♩)」」」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/17(土) 02:38:14.53 ID:ub8hEKem0
〜それから数日後 とある某所の隠れ家〜

ガヴリール「あ〜ぁ、また負けちまったか…んっ?」チラッ

新聞紙の一面『脱獄犯の一人が自首。更に、その脱獄犯が犯した事件の真犯人が自首し、脱獄犯は無実だと判明。』

ガヴリール「おっ、ヴィーネの事だな。あいつ、説得上手くいったんだな。だけど、ヴィーネの奴は、無罪放免で出てこれるか、それとも一緒に刑務所に入る事になるかはまだ、分からないんだな…。」

ガヴリール「おっと、こっちは!?」チラッ

新聞紙の一面(別の)『脱獄した冷血の魔女、またもや現る。しかも、今度は新しく相棒なる仲間を連れて。』

ガヴリール「サターニャとラフィエルの事だな。あいつら、また新聞に出てるなぁ。」

ガヴリール「だけど、今度は随分、しつこく逃げ回ってるようだな! はたして、このまま捕まらないで逃げ切れるかどうか…無事を願うのみだ…」

…………………………

ガヴリール「さて、私は今日も頑張って逃げ延びるか!!!(いずれあいつらに会える事も願いながら…な!)」ドンッ


こうして、ガヴリールは今日も脱獄囚として逃げ延びる日々を送るのでした…。


32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/18(日) 03:15:14.34 ID:fRn+j+YlO
こういうの好きだわ
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