【安価】京太郎「派遣執事見習い高校生?」いちご「その45じゃ」【咲-Saki-】

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 13:55:31.70 ID:yohTNk74O
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 13:55:42.86 ID:d1720HpL0
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 13:56:37.52 ID:61gqyVfJO
ちゃちゃのんの勝利者インタビューが見えて来たなww
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:01:08.94 ID:TeaVOCxZ0
そういえば反対ブロックの奴は一年って言ってたけどモブ8は違う奴なのか
106 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 14:06:57.33 ID:WjcIHp7Qo

>和了判定二回目 ※親は上から順、二回判定なら上と京太郎
白糸台B 91+70=161
白糸台C 32+60=92 放銃
モブ8 92+53=145
京太郎 90+278+25=393 ロン

打点70→07→【カッパー】→10→【破竹】→【無敗劣】 子:6400

白糸台B25000→21800
白糸台C25000→23400→17000
モブ825000→23400
京太郎25000→31400→37800


京太郎「ロン――6400だ」

C「あああああああああ、やらかしたあああああああ!」

B「まだだ、まだ終わらんよ!」

8「あ、あかん、死ぬ……イヤダーシニタクナーイ」

京太郎「ふぅ……やっぱり決勝だな。一筋縄ではいかない……いちごさん、申し訳ないです」


由暉子「京太郎、慎重ですね」

巴「一気に行こうとして、空回っちゃってるかな」

穏乃「でも余裕はありますよね!」

淡「あれだよね、ヨコヅナズモーってやつだ!」

揺杏「ああ……でも……」

成香「解説の方の声が……」


いちご「あ……あ……あぁ……」

「あの……スマホをいじっていないで、解説を……」

いちご「は、はい……例えばリーチ前のここで、一瞬手を止めてこちらを切っていましたが……大物手を狙った結果、進みが遅くなりましたね」

「須賀選手にしては珍しかったでしょうか?」

いちご「そうですね。普段の京太郎なら、早上がり重視で進め、結果として点数が高いという形なのですが――」 ブーッブーッ

いちご「ひっ……ち、違います、そんな……よく知ってますアピールなんかでは、けっして……」

(大丈夫なんだろうか、この人……)


対局ルールは>>6

>和了判定 回目 ※親は上から順、二回判定なら上と京太郎
白糸台B ↓1+70
白糸台C ↓2+60
モブ8 ↓3+53
京太郎 ↓4+278+25

打点↓5
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:07:45.12 ID:0mx5ZwGoo
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:09:11.24 ID:5fsB5SNDO
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:09:35.79 ID:d1720HpL0
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:09:43.19 ID:FkB7zzxg0
うりゃ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:09:52.09 ID:+xY9qWVho
はい
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:10:01.48 ID:yohTNk74O
113 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 14:14:01.65 ID:WjcIHp7Qo

あ、モブ8そういや一年って言ってましたね
まぁミスっちゃったので、同い年ってことにしましょう


>和了判定三回目 ※親は上から順、二回判定なら上と京太郎
白糸台B 12+70=82 放銃
白糸台C 24+60=84
モブ8 79+53=132
京太郎 19+278+25=322 ディメンジョンロン

打点09→90→倍満→【カッパー】【破竹】【無敗劣】→役満

白糸台B25000→21800→-14200 4位 トビ
白糸台C25000→23400→17000 3位
モブ825000→23400 2位
京太郎25000→31400→73800 1位
114 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 14:23:10.66 ID:WjcIHp7Qo

京太郎「ロン――悪いな、四喜和だ」

B「」

C「ふぅ……おつかれ。しかし8、お前ほんっとすげー豪運だな」

8「こ、これぞ覇王の天命よ(震え声)」


「き、決まったー! まさかの劇的な役満でB選手のトビ、ここで須賀選手の春夏連覇が決定いたしました!」

いちご「ほおおおおおお、セーフ! セーフじゃな!? 三局までなら、時間までここで解説するって聞いとるんじゃ!」

「え? は、はぁ、まぁ……なんでそんなに嬉しそうなんですかね……」


由暉子「やりました」

揺杏「よっしゃあ!」

成香「さすがうちの京太郎くんです!」

巴「京太郎くん、おめでとうっ……」グスッ

穏乃「やったよ淡!」パシッ

淡「ふふん、キョータローなら当然だし!」パァンッ


京太郎「はぁぁ……これで、夏も優勝か……ようやく、去年のあいつらに追いつけたわけだ」

B「なんだお前、そんなこと気にしてたのか?」

京太郎「そんなこととはなんだ!」

C「まぁ確かに、清澄の優勝はすごかったけどさ……それから一年でのお前の活躍も、それどころじゃないくらいすごかったんだぞ?」

8「うむ。言いたくはないが、まさに覇王の所業よ……おそらく清澄の者どもこそ、お前に置いて行かれたと思っていることだろう」

京太郎「……そうなら嬉しいけどな。まだまだだよ、俺なんて……」

B「お前が俺なんてだったら、俺らはどうなるんだよ!」

C「なんかもう、こいつムカつく!」

8「激しく同意だ! っつーことで、胴上げすんぞ! おらぁ!」

京太郎「おい、馬鹿、やめろっ……おいいいいいいい!?」

BC8「わーっしょい! わーっしょい! って、お前デカいんだよ! 重すぎるわ!」

京太郎「だからやめろっつったろおおおおおおおお!」
115 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 14:23:37.86 ID:WjcIHp7Qo

・全国優勝は、二位との点差が20000以上なら全員好感度+1、25000以上なら+2、30000以上なら+5
・また、飛び人数×3が、好感度加算に追加される

ということで、全員好感度+6
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:29:58.09 ID:L2mVQV1Xo
鏡さんがさらにつよくなる
117 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 14:33:02.54 ID:WjcIHp7Qo

〜控室

由暉子「さて――」ガタッ

揺杏「おっと、どこへ行く?」

由暉子「決まっているでしょう……京太郎の祝福に」

成香「全員で、だよね?」

巴「ここで迎えてあげるのがいいんじゃないかな?」

淡「へ? なんで行かないの? 私行ってこよーっと!」ダッ

穏乃「私も!」ダッ

由暉子「あ、だめです、待ってください!」ガシッ

揺杏「そうだぞ小娘ども! ここは年長順だ!」

巴「だったら私が先では……」

成香「現役高校生限定です!」

淡「うぬぬぬぬぬ、放せぇぇっ……」

穏乃「な、なんで止めるの? みんなで行けばいいのに!」


>で、誰が脱出できた?
控室メンバー(由暉子、揺杏、成香、穏乃、淡、巴)から一人

安価↓2
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:33:09.68 ID:d1720HpL0
成香
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:33:11.82 ID:Fq5N8np3o
120 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 14:41:33.30 ID:WjcIHp7Qo

>巴

京太郎「はぁ……毎度、この胴上げはきつい……」フラッ

巴「ふふっ、お疲れ様、京太郎くん」

京太郎「巴さん……」

巴「それと――優勝おめでとう。京太郎くんなら勝てるって、信じてたよ」ニコッ

京太郎「ありがとうございますっ……」

巴「……遠慮しないでいいよ。ほら……ギュッてしてあげる」スッ

京太郎「っっ……やりました、巴さんっ……」

巴「うんっ――おめでとう、京太郎くん……」ギューッ


小蒔「」

春「」

霞「」

初美「あー……巴ちゃん、なんてことを……」

明星「でもこれ、春先輩もやってなかった?」

湧「しーっ!」


智葉「…………」ムスッ

菫「…………」ムスッ

哩(露骨に機嫌ば悪ぅなっとったい……)


由暉子「ああああああ! 先輩方が邪魔するからですよ!」

揺杏「お前が出し抜こうとするからだろ!」

成香「私たちは共同戦線って決めてたじゃないですか!」

淡「ふぅ……争いはなにも生まないってことが、よくわかった」

穏乃「私たちは争いたかったわけじゃないのにぃ……」


巴好感度+3
121 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 14:48:35.72 ID:WjcIHp7Qo

〜控室帰還

京太郎「ただいま戻りました」

由暉子「お帰りなさい、京太郎。それと――おめでとうございます」

揺杏「かっこよかったぞ! よく勝ってくれたな!」

成香「素敵でした……とっても、とってもぉ……」ボロボロッ

京太郎「ありがとうございます……」

穏乃「すごかったよ、京太郎! 来年は私がやるからね、見てて!」

淡「それはこっちのセリフだ! ってことだからキョータロー、私が次に優勝するまで負けないでね!」

京太郎「ああ、待ってるぞ。二人とも、ありがとうな」

由暉子「……ところで、狩宿さんは?」

京太郎「ああ、なんか用事があるとかで帰っちゃったけど……だから先に、俺に挨拶しときたかったらしい」

揺杏「マジかっ……」

成香「逃げたんですか……あとで永水と大学側に抗議しておきましょう」

京太郎「??」

穏乃「あ、あははは……」

淡「とりあえず、インタビューの準備しとく?」

京太郎「そうするか……」


いちご「では東一局から振り返りましょう。ところで、インタビューのほうはどなたが行っとるんじゃ?」

「えっとですね、確か――」

・宮永照 ・愛宕洋榎 ・江口セーラ ・メガン・ダヴァン ・獅子原爽
・藤原利仙 ・霜崎絃
・小鍛治健夜 ・野依理沙
・藤田靖子

上記より選択
安価↓2
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:50:37.17 ID:b/CwO/ILO
ネキ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:50:41.74 ID:5fsB5SNDO
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:51:05.42 ID:L2mVQV1Xo
すこやん
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:55:50.68 ID:TeaVOCxZ0
グランドマスターはあんまり男子大会に関われないね
126 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 14:59:15.48 ID:WjcIHp7Qo

照「私だ」

淡「テルー!」ダキッ

照「おっと……よしよし。でも重いから降りて」

淡「ふぁーい」ピョンッ

京太郎「照さん。お疲れさまです」

照「うん……おめでとう、京ちゃん」

京太郎「ありがとうございます」

照「さて、と――では須賀選手。まず率直なご感想をお聞かせください。優勝を決めた気分、いかがでしょうか」

京太郎「そうですね……とにかく嬉しいということと、春のときと違い、自分の実力を自覚できたようで……どこか誇らしい気分です」

照「なるほど。対局では少し慎重な立ち上がりを見せていましたが、その辺りは意識していましたか?」

京太郎「どうでしょうね……振り返ってみると確かに、少し集中しきれていなかったかな、という気もします。ただ、少しずつゲームに入っていって、最後には牌しか見えていませんでした」

照「うん……あ、いえ……そうですね。傍から見ていても、最後の一局はゾーンに入ってたというか、普段通りの須賀選手だったように思います」

京太郎「ありがとうございます。照さんの御墨付ほど心強いことはありません」

照「結婚しよ」

京太郎「え」

淡「なに言ってるの!?」

由暉子「そうです! 私としたあとですから、重婚になってしまいますよ!」

京太郎「してないし、しないから!」

揺杏「いきなりなに言いだしてんだよ、そこのプロは!」

照「失礼、取り乱しました。あんな笑顔であんなこと言われたので、つい」

成香「わかりますけど、自重してください」

京太郎「わかるんですか……」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:01:04.91 ID:lSYJ2usno
まさか若い芽を守るために特定のプロが男子大会に呼ばれない措置が……?
128 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 15:01:28.42 ID:WjcIHp7Qo

照「コホンッ……えー。そうですね、では次に……この勝利を、誰かに捧げるとしたら誰に捧げますか?」

京太郎「今日まで応援してくださった、支えてくださった、ご指導くださった皆さんに――」

照「あ、そういうのはいいので」

京太郎「……はい」


>誰に捧げる?
誰でもいいです

安価↓4
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:01:50.09 ID:L2mVQV1Xo
kskst
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:02:28.73 ID:FkB7zzxg0
清澄高の連中に
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:05:00.62 ID:b/CwO/ILO
あなた(照)へ
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:05:02.05 ID:61gqyVfJO
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:05:02.43 ID:TeaVOCxZ0
かいのーさん
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:05:56.42 ID:yohTNk74O
ハギヨシ
135 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 15:11:29.21 ID:WjcIHp7Qo

>咏

京太郎「んー……では、三尋木プロに」

照「は? なんであの人なの?」

京太郎「て、照さん、仕事!」

照「コホン――なぜ三尋木プロなのでしょうか。ほかにも優れたプレイヤーは多くいらっしゃいますし、魅力的な女性も多いと思われますが。私とか」

京太郎「……今大会の優勝もそうなんですが、自分の麻雀が劇的に変わったな、と思うことがありました。そのきっかけは間違いなく、三尋木プロの指導のおかげだったと思います。だからです」

照「……なるほど。ではあくまで、麻雀の指導者としての感謝、ということですね?」

京太郎「え? えーっと……それは、その……まぁ……」

照「でははっきりとお願いします。麻雀を指導してくださった三尋木プロに、教え子として感謝し、この勝利を捧げます、と。あくまでお礼です、と」

京太郎「なんかしつこくないですか!?」

由暉子「まぁまぁいいじゃないですか」

揺杏「そうそう。表彰式まで時間ないしさ」

成香「ささっと宣言して、インタビュー終わらせましょう」

京太郎「えぇ……」


咏「〜〜〜〜〜っっっ!」//// ジタバタ

はやり「うわぁ……」

健夜「咏ちゃん、みっともないよ」

靖子(年下にそういうことを言うほうが……いや、やめておこう)

理沙「辛辣」

シロ「でもグッジョブ、照」

セーラ「あいつ大物すぎるやろ」

洋榎「さすがのうちでも、インタビューでこんな圧力はかけられんわ……」


・照+2
・咏+4
136 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 15:16:28.33 ID:WjcIHp7Qo

〜表彰&閉会式

京太郎「おっ」

ネリー「京太郎! おめでとう!」ダキッ

京太郎「おっと……ありがとな、ネリー」

ネリー「フフーフ、これで一緒のお立ち台! 一緒の写真で新聞と表紙!」

京太郎「ああ、よろしくな」

ネリー「それでね、その……一つだけ、お願いがあるんだけど……」モジモジ

京太郎「……難しいことか?」

ネリー「そ、そんなに難しくないよっ、たぶん……それに、迷惑でもないと思うし」

京太郎「んー……まぁ、とりあえず言ってみてくれ」

ネリー「えっとね……表彰式で、写真撮るでしょ?」

京太郎「ああ、そうだな」

ネリー「その写真……撮るときに、その……お、お、おひっ……」

京太郎「おひ?」

ネリー「お姫様だっこ、してもらいたい……なって……」カァッ

京太郎「………………」


>返事
1 いいよ
2 さすがにまずいから、普通に撮ろうな

安価↓2
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:17:39.39 ID:L2mVQV1Xo
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:17:40.56 ID:b/CwO/ILO
1
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:17:43.92 ID:yohTNk74O
1
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:17:48.79 ID:GUp34BMxo
2
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:17:57.01 ID:lSYJ2usno
3 むしろ肩車で行こうぜ!
142 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 15:25:54.07 ID:WjcIHp7Qo

ネリー「ご、ごめんっ、無理だよね! やっぱりなしで――」

京太郎「いいぞ」

ネリー「えっ」

京太郎「そのくらい、お安い御用だ!」ガバッ ヒョイ

ネリー「わお!」

京太郎「……やっぱ軽いな、ネリー」

ネリー「え、えへへ……あ、ありがと、京太郎」

京太郎「ああ、このくらい気にするなよ。それじゃ、行くぞ?」

ネリー「うん!」


「こちらに目線お願いします!」
「須賀選手、こちらにも!」
「ヴィルサラーゼ選手もお願いします!」


サンディ「ファッ〇」

明華「あのビッ〇……やってくれますね……」

ハオ「これは許されませんね、ええ」


淡「ああああああああ、もおおおおおおおおおおおお! なんで私じゃないの、なんで!」ガシガシガシッ

尭深「お、落ち着いて、淡ちゃん」

誠子「ここまで取り乱した淡なんて初めてだよ……逆に面白い」


ネリー「ね、京太郎?」

京太郎「どうした?」

ネリー「ネリーは、いままで色々なこと経験したけど……今日が一番、幸せな日だよ!」ニコッ

京太郎「そっか……それはよかった」

ネリー「ありがと、京太郎!」チュッ

京太郎「へ?」

ネリー「えへへ、お礼♪ ほっぺだけどね」

「うおおおおおおお!」
「撮れ! 撮りつくせ!」
「フィルムが切れても構わん、ベストショットだぁ!」

大好き以上の全攻略キャラ『ああああああああああああああああああああああ!』


ネリー好感度+3
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:31:19.66 ID:S96JjPW5o
ネリかわ
144 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 15:36:44.76 ID:WjcIHp7Qo

〜撮影後、賞状と優勝旗授与

「えー、こほんっ……色々あったが、男子個人優勝おめでとう。これまでも励むように」

京太郎「はい!」

京太郎(春夏連覇……そして、念願の夏優勝……ついにやったんだな、俺……)

京太郎(う……ん……? なんだ、この感じ……)

「……くんっ……須賀くん? どうかしたかね」

京太郎「あ、いえ……なんでもありません。ありがとうござました」

京太郎(うーむ、なんか……また俺の中で、なにかが変化したっていうか……切り替わった感覚があったような……気のせいかな……)


【神器・八咫鏡】夏大会優勝で習得(八咫鏡から進化)
 特殊ロン和了反転について、放銃者が和了する流れだったのを、京太郎の特殊和了に変化させる=京太郎和了にする、能力の写し取り
 デバフ反転については、自身へのデバフはバフにするが、周囲へのデバフはそのままにする。
 また、自身のバフは反転しない。
 行使する相手を任意複数選択できるようになる(無効にする相手以外を対象とし、発動することができる)


健夜「……うわ、またえっぐいのになったし」

照「京ちゃんの鏡、また綺麗になった……これはもう、やっぱり私が結婚するしかない」キリッ

トシ「あらまぁ……ほとんど完成している子だと思ったのに、まだ先があったのねぇ。本当に面白い子だわ」


優勝成長
・雀力+10
・経験値+100
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:37:38.60 ID:L2mVQV1Xo
強い(確信)
146 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 15:38:25.59 ID:WjcIHp7Qo

ここまでのステ成長結果

●現在のステータス 称号:春夏連覇チャンピオン

 雀力:22→2795
 レベル28 指導の大成功補正±2 大成功(トップ)ボーナス+27
 技能経験値:108

 所持スキル
【ディメンジョンシュート】師:戒能良子
 補正後コンマにゾロ目があれば、ロン和了。
 ゾロ目扱いなので、他者ゾロ目と競合は、こちら優先。

【カッパーシュート】師:戒能良子
 出上がり時の打点コンマを1.5倍にする(小数点以下四捨五入)
 1.5倍で満貫以上の数字になる場合は満貫に、元が満貫以上の点数はそれぞれ一段階上昇
 判定コンマが二桁偶数キリ番(20、40、60、80)でも和了可能に

【鼓動のリズム】師:瑞原はやり
 コンマ40台なら打点二段階下降で和了、50台なら打点変わらず和了可能

【一意専心】師:野依理沙
 自分に対するデバフを半減、自身コンマ補正+25
 他家のゾロ目ツモに最低打点でカウンター(任意)
 ※任意カウンター、親かぶりで逆転可能なタイミングなど、選択でカウンターを見逃せる

【沼の淵】師:大沼秋一郎
 自分の和了判定偶数時、放銃しなくなる。一度だけ相手のツモをキャンセル可能

【国内無敗・劣】師:小鍛治健夜
 和了判定二位でも和了可能。自分の和了時、常に打点一段階上昇

【破竹の火力】師:三尋木咏
 和了判定で一位和了、かつ二位と20以上の差があった場合、特殊打点判定(咏のものとは異なる)に
 『特殊打点表』
 子の場合で、01〜20が5200、21〜38が6400、39〜53が7700、54〜68が満貫
 69〜80が跳満、81〜90が倍満、91〜96が三倍満、97〜が役満
 『補足』
 特殊効果勝利(リズム、カッパーのキリ番など)の場合、この効果は反映されない
 ゾロ目和了(ディメンジョン含む)の場合は、無条件で反映される
 打点コンマがゾロ目、キリ番等でも、この能力が優先される。ただし、聖なる数字は役満のままとする
 打点上昇判定(無敗劣の一段階上昇など)は、そのまま反映される
 カッパーのコンマ数値変動も反映、ロン和了で発動し、打点コンマ65以上なら役満確定

【追いすがる意思】師:藤田靖子
 四回目判定(二回判定の対局なら二回目)で三位以下時に+50の補正、打点一段階上昇効果を得る。和了すれば連荘のたび+40、+30と補正値は減っていく。
(この能力での補正が+0になる、もしくは和了を止められる、あるいは一位になると終了)
 ディメンジョン発動の場合は、ディメンジョンで処理。打点上昇、連荘の補正効果減少は発動。

【伝説の再現】師:赤土晴絵
 親番時(最終局)に発動。自身の雀力を1.5倍にする。同卓に小鍛治健夜がいる場合、任意のスキルを無効化できる。

【八咫鏡】オリジナル
 ??・婚期代償を除く、最上級優先度スキル
 他者のすべての異能・技能を反転(=打点変更は元に戻る)させる。
 (+補正は−補正に、−補正は+補正に。半減は倍に、特殊判定は効果を逆転、勝利は敗北に)
 この異能の効果が関与して和了に至った場合、流局にはならない。
 また、この異能の効果でバフ・デバフが変動し、流局条件を導いた際も、流局にはならない。

【神器・八咫鏡】夏大会優勝で習得(八咫鏡から進化)
 特殊ロン和了反転について、放銃者が和了する流れだったのを、京太郎の特殊和了に変化させる=京太郎和了にする、能力の写し取り
 デバフ反転については、自身へのデバフはバフにするが、周囲へのデバフはそのままにする。
 また、自身のバフは反転しない。
 行使する相手を任意複数選択できるようになる(無効にする相手以外を対象とし、発動することができる)


 執事:237→1938
 レベル20 大成功補正±1 大成功ボーナス+19
 雑用:231→601 レベル7 大成功ボーナス+6

【たこ焼きマイスター】5/5
 大阪二校での差し入れ時、好感度上昇対象に2人選択可能な【黄金たこ焼き】を差し入れできる
 その際、片方には判定結果に加えて、好感度+1のボーナスがつく
 ただし、週に二回まで。また、一度使用後は、二日空けなければ再使用はできない

【マッサージ+1】
 マッサージ時の執事成長、好感度成長に+1ボーナスされる

【北の食材取扱い資格】5/5
 有珠山での差し入れ時、成長ボーナス+1(執事、好感度)
147 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 15:39:02.40 ID:WjcIHp7Qo

 家宝
・石戸霞の笑顔の写真
・石戸霞のミニスカ巫女メイド姿の写真
・愛宕絹恵の龍門渕メイドコス姿の写真
・狩宿巴の麗しい袴姿(赤面&笑顔)の写真
・石戸従姉妹のツーショットおもち押し合い写真
・高1渋谷尭深のプライベート水着ショット
・割烹着たかみーの写真
・シロのイヤリング装着(髪かき上げ、やや照れ、頬染め)顔写真
・メイド服明華の凛とした佇まい写真
・成香&揺杏&由暉子の制服フリルエプロン写真
・はやりん下ろし髪+銀細工髪留めの振り返り写真
・たかみー自画撮りビキニ写真
・ミカスカーフ装着オシャレ姿写真


●女の子好感度
嫌い < 普通 < 友人 < 好き < 大好き < ときめき<<<<<<<超ときめき状態
(〜0、0〜5、6〜25、26〜60、61〜99、100〜、1000〜)

【清澄】新入部員(二年時)男子好感度:敬愛 女子好感度:ときめき
・宮永咲   ??→234(ときめき) デート1回
・片岡優希  15→134(ときめき)
・原村和   10→273(ときめき) デート2回
・染谷まこ  15→125(ときめき)
・竹井久   18→208(ときめき) デート1回
・室橋裕子  53→105(ときめき)
・加藤ミカ  57→143(ときめき)

・福路美穂子 44→61(好き)※エンドなし?
・加治木ゆみ 64→82(大好き)※エンドなし?

【白糸台】※男子好感度:親友、女子好感度:63
・宮永照   20→192(ときめき) マッサージ経験済 マ:1 デート1回
・弘世菫   23→132(ときめき) マッサージ経験済 マ:1 デート1回
・渋谷尭深  23→132(ときめき) マッサージ経験済 マ:1
・亦野誠子  25→95(大好き) マッサージ経験済
・大星淡   26→173(ときめき) マッサージ経験済
・多治比真佑子51→62(好き)※エンドなし? ※原作で出るまで出番消滅

【龍門渕】
・井上純   32→50(好き)
・沢村智紀  21→43(好き)
・国広一   31→49(好き)
・龍門渕透華 14→40(好き)
・天江衣   20→49(好き)
・杉乃歩   25→37(好き)※エンドなし

【阿知賀(雑用大成功1)】
・松実玄   35→138(ときめき) マッサージ経験済
・松実宥   27→133(ときめき) マッサージ経験済
・新子憧   37→147(ときめき)
・鷺森灼   32→119(ときめき) マッサージ経験済
・高鴨穏乃  25→90(大好き) マッサージ経験済
・志崎綾   31→45(好き)

・岡橋初瀬  37→51(好き)※エンドなし?
・巽由華   28→40(好き)※エンドなし?
・小走やえ  30→46(好き)※エンドなし?
・佐々岡よし子28→40(好き)※エンドなし
・桐田凛   21→33(好き)※エンドなし
・辰己春菜  29→41(好き)※エンドなし
・ギバード桜子28→40(好き)※エンドなし
・新子望   24→36(好き)※エンドなし?
148 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 15:39:40.06 ID:WjcIHp7Qo

【宮守】
・小瀬川白望 28→221(ときめき) デート1回
・エイスリン 31→137(ときめき)
・鹿倉胡桃  20→73(大好き) マッサージ経験済
・臼沢塞   25→103(大好き)
・姉帯豊音  27→139(ときめき)

【永水(雑用大成功1)】
・神代小蒔  17→98(大好き)
・狩宿巴   22→208(ときめき) デート1回
・滝見春   13→271(ときめき)
・薄墨初美  36→90(大好き)
・石戸霞   28→144(ときめき)
・石戸明星  34→76(大好き)※エンドなし?
・十曽湧   13→33(友人)※エンドなし?

【姫松】※男子好感度:親友、女子好感度:77
・上重漫   39→105(ときめき)
・真瀬由子  37→86(大好き)
・愛宕洋榎  32→125(ときめき)
・愛宕絹恵  41→133(ときめき)
・末原恭子  44→102(ときめき)
・赤阪郁乃  39→98(大好き)

【千里山】※女子好感度:112
・園城寺怜  42→146(ときめき)
・二条泉   36→112(ときめき)
・江口セーラ 44→105(ときめき)
・船久保浩子 51→93(大好き)
・清水谷竜華 46→143(ときめき) デート1回
・荒川憩   52→84(大好き)※エンドなし?

【臨海女子】※女子好感度:130
・辻垣内智葉 44→102(ときめき)
・ハオ慧宇  49→107(ときめき)
・雀明華   54→125(ときめき)
・メガン・ダヴァン 51→88(大好き)
・ネリー・ヴィルサラーゼ 47→179(ときめき) デート1回
・アレクサンドラ・ヴィンドハイム 49→169(ときめき)

【新道寺女子】※女子好感度:162(やばい)
・花田煌   71→134(ときめき)
・安河内美子 72→80(大好き)
・江崎仁美  70→104(ときめき)
・白水哩   59→139(ときめき)
・鶴田姫子  70→182(ときめき)
・友清朱里 162→168(ときめき)

【有珠山高校】※女子好感度:155(やばい)
・本内成香  23→170(ときめき)
・桧森誓子  24→90(大好き)
・岩館揺杏  64→183(ときめき)
・真屋由暉子 66→260(ときめき) デート1回
・獅子原爽  50→93(大好き)

【プロ】
・戒能良子  22→123(ときめき) マッサージ経験済
・小鍛治健夜 69→165(ときめき) デート1回
・瑞原はやり 30→209(ときめき) デート1回
・野依理沙  30→169(ときめき)
・藤田靖子  23→61(好き)
・三尋木咏  36→265(ときめき) マッサージ経験済 デート1回
・赤土晴絵  28→88(大好き) 二年目以降、東日本プロ→プロエンド開放

・霜崎絃   53→63(好き) エンドなし? 二年目以降、東日本プロ→プロエンド開放
・藤原利仙  25→65(好き)※エンドなし? 二年目以降、西日本プロ→プロエンド開放
・佐々野いちご89→155(ときめき) 二年目以降、西日本プロ→プロエンド開放

【アナ】
・村吉みさき 40→63(好き)
・針生えり  49→78(大好き)
・福与恒子  64→76(大好き)
・佐藤裕子  95→102(ときめき)

●好感度ランキングBEST10
1 和 273  デ:2
2 春 271 デ:1
3 咏 265  デ:1
4 由暉子 260  デ:1
5 咲 233  デ:1
6 シロ 221  デ:1
7 はやり 209 デ:1
8 久 208  デ:1
9 巴 208  デ:1
10 照 192  デ:1
149 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/04/29(日) 15:54:21.01 ID:WjcIHp7Qo

 夏の大会が終わり、ここまで京ちゃんはだいたい一年間過ごしてきましたことになります
 春夏連覇も達成し、ようやくここから、女子攻略にといったところでしょうか

 そんな流れになろうというところで、大変申し訳ないご連絡がございます
 咲安価スレ「派遣執事見習い高校生」については、今回を以て終了とさせていただきたく思います


 これまでの長きに渡り、大勢の方に応援していただき、参加していただきましたことは、非常に嬉しく思っております
 これも原作咲の人気が凄まじかったということの証明であり、これからも愛されていく作品でしょう
 私自身、これからも咲関連作品を買い支え、楽しませていただきます

 ただ、こちらの安価スレについては、色々な要因もあって継続に時間がかかっていること
 また、私自身のモチベーションをなかなか保てないという事情も鑑みまして、残念ながら打ち切らせていただきます運びとなりました

 本来ならば、最低でも一人のエンディングくらいは迎えて終えるべきでした
 そうならないことへのお叱り、批判はごもっともであります
 そうしたご意見については、しばらく残しておきますこちらにスレにて、浴びせていただければ幸いです


 ここまでを第一部完とし、第二部の再開をいずれ――ということを考えもしました
 しかし、そうした気持ちで宙ぶらりんになっても、いまのモチベーションではなかなか手をつけられないかと思います
 故に、ここで潔く終了を宣言させていただく所存です

 一部キャラクターについては、おぼろげにエンディングの形が見えていたこともあり、それを形にできないことは心残りではあります
 もしかするとどこかで、ひっそりと形にして発表する――なんてこともあるかもしれませんが、それについてもはっきりとはお約束できかねます

 本当に、こうした形での終了を迎えてしまいましたことは申し訳なく、重ねてお詫び申し上げます
 また、ここまでお付き合いいただきましたこと、心よりお礼申し上げます

 そのご支援に対し、打ち切りという結果で返すことは不義の極みです
 ですが、自分で続けていくのが難しいと判断しました上は、けじめとして、失踪ではなくはっきりと打ち切らせていただくことを宣言いたします


 本当に申し訳ありません
 そしてありがとうございました


  【安価】京太郎「派遣執事見習い高校生?」スレの>>1  ◆t2KkLw8Fc7QA
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:55:28.99 ID:yohTNk74O
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:56:07.24 ID:5fsB5SNDO
乙でした
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 15:58:21.71 ID:L2mVQV1Xo
まじかあ…まじかあ……orz
長い間お疲れさまでしたエンディングを選ばなかったのは俺たちに責任があります
ここのスレで咲キャラのお気に入りがかなり増えました
またいつかどこかでお会いしましょう
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 16:00:24.18 ID:jFPTy4U1O
乙でした
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 16:00:45.08 ID:61gqyVfJO

今まで楽しませていただきました
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 16:04:40.71 ID:lOwe8MBOO

長い間お疲れさまです。また一つ京太郎スレがきえてしまったか…
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 16:17:00.25 ID:GUp34BMxo
乙です
悲しい
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 16:20:02.01 ID:YlViUrjYO
おつです
何が悲しいってもうこのスレの春やサンディとかミカに湧…友清は会えないってことだよなあ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 18:21:26.94 ID:FZbFaYgro
まさかの打ち切りかぁ
初期からずっと見てました
乙でした
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 18:40:19.43 ID:ImkSHkg+O

長丁場お疲れ様でした〜また次回作でお会いしましょう
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 18:53:38.81 ID:Qy2uvMbXo

本当に残念だけどお疲れ様でした
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 22:47:12.51 ID:ynIyh7jn0
まあ何も言わずに失踪されるよりもはっきり宣言される方が何倍もマシだな
今までお疲れ様でした
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 00:20:48.63 ID:laLHJhWe0
ついに終わってしまったかお疲れさまでした
はるる攻略したかったなぁ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 02:12:48.24 ID:BfDq1jprO
乙ー
サザエさん的な存在のスレだったからまさか終わるとは…
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 14:03:46.32 ID:X3IhoOUOo
乙ー
一晩寝たら悲しみが和らぐかと思ったけどそんなことはなかった
恋を知って成長したここのはるるが好きやったんや…
また気が向いたら何か読ませてください 
本当にお疲れ様でした
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 23:21:14.39 ID:9mG1oeJ10
お疲れ様でした
ここまで誰も選ばなかったしこれからもエンドを迎える気配がなかったのに今まで続けてくれて感謝
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/30(月) 23:40:31.84 ID:uaZsEcyK0
乙でした。
初期から見ており、この人なんでこんなに投稿出来る時間あるんや?ニートか?と思った事もありました。
後々に、自営されてるっと聞いて納得しましたが、暇なんは生活的にやばくね?っと心配したのが本音です。
自営が忙しくなるのは喜ばしい事っと同時に、もう見れないっと思うと残念ではあります。
奈良の同郷っと思いますが、陰ながら応援致します。 お体を御自愛下さいませ。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 08:35:13.11 ID:ZIPDLSrDO
おお、長く観てただけにお疲れ様ですね
まぁ確かにこのままでは未完のままになっちゃうので1年の区切りは丁度いいと思います。
お疲れ様でした!
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 21:48:31.46 ID:WDB8BXXi0
追ってたスレが尽きたかー…
エンディング見れなかったのはざんねんだけど、随分息も切れつつも長かったからなぁ…
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 23:57:54.96 ID:SieeULpyO
>>1が…>>1がゆるしてくれたらですがいつかこのスレみたいにいろんな学校回って攻略するみたいなのをつくりたいです
はるるやサンディを風化させたくない…
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/03(木) 02:51:26.02 ID:wBAr9vaWo
頼む
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 00:44:57.06 ID:pElGt8YrO
乙ー
EDについてはまあなんだこまっちゃんやうたたんはやりんとそれっぽいことしたしそれをEDとおもっておきます
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/04(金) 11:27:00.25 ID:LSnOgZO/0
おつかれさまです。
数年にわたり楽しませてともらいました。
思えば数年間ブラウザのタブに開いたままでした。(笑)
またやる時は参加しますね!おつかれ!
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 13:41:59.54 ID:LzohO0EK0
乙!!
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 18:18:18.20 ID:tJfSKtos0
感慨深い
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/10(木) 01:11:15.33 ID:YWUFEp6O0
残念ですがいままでありがとうございました。
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 16:04:04.70 ID:ft+Q1NNl0
まとめで見たい
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 21:57:44.83 ID:RMFU9zT20
途中から追ってたけど長い間お疲れ様でした。
また気が向いたら別設定で京太郎スレ書いて欲しいな…
本当に好きなスレでした
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/13(日) 22:45:49.37 ID:hbdqjAnt0
本当にご苦労様でした
この作品お読みながら楽しく咲の世界観お覚えました
次もまた作家様の作品お読みたいです
今まで本とにありがとうございました
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/03(日) 03:04:18.63 ID:WnUY7ple0
久しぶりに覗きに来たら終わってた
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/09(土) 18:31:56.43 ID:yr2ror9Z0
これが終わるとかまじでゲロ吐きそう
ちょっと今日の夕飯は食えん

いままでありがとうございました
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 03:42:55.88 ID:c7UhtmZc0
続き
182 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:12:24.49 ID:X/AxWEVq0
まだ生きてるかテスト
183 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:15:26.00 ID:X/AxWEVq0
やっぱり依頼ださないと残ったままかー

とりあえず春エンド編が8割ほどできたので、ゆっくり投下していこうかと思います
新スレ立てようかと思ったけど、まぁ再利用できるなら使っていこうか

とりあえずテンプレ(仮)でも





京太郎「派遣執事見習い高校生?」春「春エンド」京太郎「春エンド!?」


※このスレは咲の二次創作スレです

※もはや何個あるんだよ……な、京太郎視点です

※少し前に投げだした安価スレのエンディングだけを作った、恥知らずな代物です

※安価スレについては↓参照

パート1
【安価】京太郎「派遣執事見習い高校生?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389148459/

最終スレ(このスレ)
パート45
【安価】京太郎「派遣執事見習い高校生?」いちご「その45じゃ」【咲-Saki-】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518952845/

※少し地の文が入ったりしますが、基本的にいつもの台本形式

※春以外のエンドについては……んにゃぴ

※最後まで頑張ります
184 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:16:29.26 ID:X/AxWEVq0

〜二年目9月一週0日


 二年夏の大会を、優勝という最高の結果で。
 それも春夏連覇という快挙のおまけつきで達成した京太郎だが、派遣執事生活はまだ終わらなかった。

 それは周囲から望まれたことが理由でもあり、久の叶えた願いの期限が切れていないことも理由ではあったが――。
 最大の理由はやはり、京太郎がそれを望んだことになるだろう。

京太郎「――で、今月はここか……久々だな」

 見上げるのは歴史を感じられる大鳥居と大社。
 霧島の歴史と神域を保護する神代大社――ここが、京太郎が本日より世話になる場所だ。
 訪れるのは二度目で(滞在でなければさらに何度か)はあるが、この地域ではまさしく王族のように扱われる一族、組織の敷地内である。
 失礼があっては許されないと、明日より永水女子へ通うことが決まっている京太郎は、挨拶のために足を運んでいた。

霞「いらっしゃい、京太郎くん。迷わなかったかしら?」

京太郎「霞さん……お久しぶりです、ご心配ありがとうございます。わかりやすい道中でしたから、すぐに着けましたよ」

 それはなによりね、と微笑んだ霞に案内され、境内に足を踏み入れる。

京太郎(さすが……神秘的というか、気圧されるというか……外の空気とは全然違うな)

 ともすれば飲み込まれてしまいそうな空気に、キンと耳鳴りがした。
 同時に湧き上がる恐怖にも似た感情を、唾液とともにゴクリと飲み下す――と。
 その音が頭に響き、耳鳴りが掻き消されたとき。
 気がつくと目の前には、大きな社務所が現れていた。

霞「さ、上がってちょうだい。皆も待ち侘びている頃よ」

京太郎「お、お邪魔します……」

 本来ならば、社の事務を取り仕切っている方に挨拶するのが筋だろう。
 大社を取りまとめる宗家の当主、小蒔の父親に目通りすることは、さすがに叶わないはずだ。
 そこには、一高校生に過ぎないという京太郎の立場もあるが――それに加え、家柄という複雑な問題も絡んでいる。

 いまは縁遠くなってしまっているが、京太郎の父方の実家は、神道や神の力というものに深く関わりのある家系だった。
 その家は北九州において権勢を誇り、南九州に根付いている霧島神境、神代家とも密接な仲だったという。
 中でも、京太郎の曽祖父と小蒔の祖父という先代の当主同士は親友とも呼べる間柄であり、それぞれが溺愛する曾孫と孫――つまり京太郎と小蒔は、許嫁のような扱われ方をしていた。

 だが、ある事件をきっかけにそのすべては崩壊し、両家の関係は悪化とまではいかないが、同業他社という程度の関係に落ち着いてしまっている。
 京太郎と小蒔に至っては、その記憶まで封印されており――最近になって思いだすまで、二人は互いのことすら忘れていた。
 もっとも、思いだしたからといって、その頃の関係に戻れたわけではない。
 いまの二人の仲は、友達以上恋人未満やや友達寄り――という程度のもので、他の女子が割り込む隙は十二分以上に存在していた。

 閑話休題。

 ともあれ、そうした家の当主に挨拶することなど叶うはずもない京太郎は、別の方々に挨拶をすることになる。
 それは事務方の責任者でもなければ、観光責任者というわけでもないが、一個人と呼んでいい相手でもない。
 神域において絶大な力を持つとされる、六つの家――その跡取りである六女仙という、この地域ではやんごとない立場と言って差し支えない方々だ。
 もっとも、いまは家を離れている方もいるため、全員にお会いできるというわけではない。

 それでも、久々の再会というのはやはり、心躍るものになる。

京太郎「……まぁ、夏の大会で全員に会ってますけどね」

霞「ふふ、そう言わないで。みんなも気にしているのよ――優勝直後の巴ちゃんとの抱擁とか、ねぇ?」ゴッ

京太郎「」

霞「うふふふ。さ、奥でみんな待っているわ……感動の再会、楽しみねぇ?」

京太郎(帰りたい……)
185 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:17:35.23 ID:X/AxWEVq0

〜応接広間

春「京太郎!」ガバッ

小蒔「京くん!」ガバッ

京太郎「っと……久しぶりだな、春。それに……こまちゃん」

春「本当に久しぶり……キョウタリウム、補給しないと……」スリスリスリスリ クンクンクンクン スーハースーハー

京太郎「犬か!」

小蒔「………………」クンクンスーハー スリスリスリ

京太郎「こまちゃんまで!? ちょっ、お姫様がこんなことしてるの、誰かに見られたらまずいからっ……」

小蒔「お姫様じゃないです……いまはこまちゃんです……」スリィ…

京太郎「いや、あの……でもなぁ……」

初美「まーまー、二人もずっと楽しみにしてたんですから……遠路はるばる、ごくろーですよー」

京太郎「はぁ……今年もお世話になります、初美さん」

明星「遅くなりましたけど、優勝おめでとうございます! 京太郎先輩!」

湧「今年は私たちも、部活に参加していますので……よろしくお願いします」

京太郎「ああ、よろしく。明星ちゃん、湧ちゃん」

霞「はい――それじゃ、挨拶も一通り済んだし、さっそく決めちゃいましょうか」

京太郎「決めるって、なにをですか?」

春「京太郎の居候先」

京太郎「――――――は?」

初美「忘れたんですかー? 京太郎が言ってたんですよー、次にうちに来たときは、こっち方面の修行もしたいって」

小蒔「そのための場所として、誰かの家に居候していただこうということです……うちは、さすがにダメだったんですが……」シュン

京太郎(そういえば、そんなことを言ってたような……)

京太郎「あー、でも、ほら……あれですよ。そんな本格的なのじゃなくて、危ないのが見えちゃってもうまく対処するやり方みたいなのを――」

春「そんな方法はない」

京太郎「えっ」

霞「もう見えてしまった時点で、本格的な対処をしないといけなくなってしまうのよ。以前、永水の校舎で会ったのも、本当は危なかったのよ?」

京太郎「」ゾワッ

初美「なまじ素質があるせいですかねー。京太郎は見えやすいみたいですから、一度本格的な修行をしたほうがいいんですよー」

京太郎「マジすか……」

小蒔「まじです」エヘン

京太郎「……でもそれ、居候しないとダメなんですかね?」

春「だめ」

霞「というよりは――なにかあったとき、近くにいたほうが対処しやすいからなのよ」

京太郎「…………よろしくお願いします」

明星「センパイの完全降伏、いただきましたー♪」
186 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:18:12.40 ID:X/AxWEVq0

湧「でも、どうやって決めるんですか?」

初美「決まってますよー。私たちが集まってなにか決めるとなれば、方法はもちろん――」

春「麻雀しかない」ゴッ

霞「小蒔ちゃんは残念だけど抜きにして、私とはっちゃん、それに春ちゃんと――」チラッ

明星「あ、私はお従姉様にすべて委ねますので」

小蒔「明星は霞ちゃんと同じ家ですからね……」ズルイデス  ※という設定で

明星「だから、あと一枠は――湧、任せたよ?」

湧「え……えっっ!? わ、私も、やるの……?」

霞「ふぅん……まぁいいわ。それじゃ、準備しましょうか」

湧「ちょ、ちょっと待ってください、そのっ……わ、私は、須賀さんと住むなんて……無理ですっ、無理……」

初美「初々しいですねー」

春「京太郎、どうする?」

京太郎「そこで俺に振るか!? いや、まぁ……本人が言ってるし、三麻でいいんじゃないか?」

霞「京太郎くんが入って、勝てば選べるっていうのもありだけれど?」

京太郎「……嫌がられたときのダメージが大きいので、勘弁してください(よし、ナイス言い訳!)」

霞「……嫌がる?」

初美「京太郎を?」

春「ありえない」キリッ

明星「……いや、つまりですよ。嫌がるかもしれない相手を選ぶってことですよね? ということは、一人拒否った――」

湧「!?」

霞「へぇ……そうなの、京太郎くん?」

京太郎「誤解です、とんでもない誤解です!!」

湧(……そうまで否定されるのも、なんだか少し……って、私はなにを考えてるのっ……)ブンブン

初美「ま、それなら三人で打ちますかねー」

小蒔「あ、あの、私も入っていいですか? 普通に、練習としてですけど……」

春「もちろん」

霞「そうね、コクマのことも考えるなら、そうしておいたほうがいいわ」

小蒔「は、はい! 頑張ります――ので、えっと……京くん、後ろで見ててもらえますか?」

京太郎「え」

春「は?」

霞「あらあらあらあら、練習といえど真剣勝負で助言もらうのはいけないと思うわ」

初美「……まぁ練習ですし、いいんじゃないですかねー」

明星「おっと、2対2ですねー」

湧「ここは須賀さんに決めてもらっていいんじゃないでしょうか」

京太郎「えっ」

春「京太郎、すっぱり断って?」

小蒔「京くん、お願いします……」

霞「……京太郎くん、わかってるわよね?」

京太郎(不幸だ……)

 その後――断るのも申し訳ないという理由で、京太郎は小蒔を見守ることにしたのだが、対局を制したのは春だった。
 霞、初美の能力対策ができていたことも大きいが、それ以上に大きかったのが地力の差だ。
 一年間、ほぼ麻雀詰めで雀力を磨き、ついには全国五位にまで上達した実力――。
 なにより、京太郎への想いが普段以上の力を発揮させたといえる。
187 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:18:42.91 ID:X/AxWEVq0

〜滝見家

京太郎「……でかいな」

春「京太郎好きでしょ? 大きくなってよかった」ポヨン タプン

京太郎「そっちじゃなくて家!」

春「役割とかの関係で、偉い人をお招きすることもあるから。あまり小さいと、失礼にあたってしまう」

京太郎「ああ、なるほど……権力とか影響力とか、そういうのも大変なんだな」

春「お父さんたちは、あまり気にしていないと思うけど」

京太郎「そっか……ところで、俺が来るかもしれないってことは、ご両親には?」

春「もちろん」

京太郎「なら安心だな」

春「言ってない」

京太郎「」

春「大丈夫。京太郎のことは家でもよく話してる。きっと気に入ってもらえる」

京太郎「……なんて説明すればいいんだよ、この状況」

春「これから一ヶ月、うちで寝泊まりする?」

京太郎「俺、春のお父さんに殴り殺されるかもしれん……」

春「大丈夫……さ、入って」カラカラカラ

京太郎「くそうっ、お邪魔します!」
188 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:20:32.14 ID:X/AxWEVq0

〜玄関にて

滝見父「なんだ貴様は! なんの用があって我が家に参った!」ムキムキー

京太郎「(おおう、ものすごいマッソーなおじさんが……)は、はじめまして。自分は須賀京太郎と申します」

滝見父「名前など聞いておらん! なんの目的かは知らんが、早々に立ち去れ!」

京太郎「っ……」

春「お父さん、落ち着いて……」

滝見父「春は黙っていなさい。私はこの男に話しているんだ」

春「でも……京太郎は、私のお客様だから」

春「それと……とっても大事な人」ポッ

滝見父「なん……だと……おい貴様! うちの春になにをしたぁ!」ガシッ

京太郎「ぐっっ……」

春「お父さん、やめてっ……」クイッ

滝見父「黙っていなさいと言っているだろう!」ドンッ

春「あっ……」フラッ

京太郎「っっ……春っ!」バッ ガシッッ

滝見父「ぬぅっ!? 私の組み手を抜けただとっ……」

京太郎「春、大丈夫かっ?」

春「うん、平気……京太郎が支えてくれたから」ニコッ

京太郎「そうか…………滝見さん、失礼を承知で言わせていただきます」

滝見父「ほう、なにかな?」

京太郎「ご自分の娘をあんな形で突き飛ばすのは、さすがに可哀想です……春に謝ってください」

春「京太郎……私は平気」

京太郎「けど……いくら親とはいえ、あれはない。春があんな目に遭わされるなんてことを、俺が許せない」

滝見父「ほほう。許せないか……なら、どうするかね? 私が謝らなければ、無理やりにでも頭を下げさせるか?」

京太郎「荒事は嫌いです。それに、無理やり頭を下げさせても意味はない……形だけでも下げさせたいだけなら、そうしても構いませんが」

滝見父「ふん、自分の腕を相当に過信しているようだ」

京太郎「ご自由に受け取ってください。ただ、荒事は望まないと申し上げました。ですから、もし謝ってくださらないのであれば――」

滝見父「謝らないなら、どうする?」

京太郎「春を連れて、この家を出ます」

滝見父「は!?」

春「えっ!?」

京太郎「端的に言えば誘拐ですね。あるいは駆け落ち……とは違うか?」

春「駆け落ちでいい!」キリッ

京太郎「……まぁとにかく、そんな形です。娘に暴力を振るって平気でいられるような父親の元に、春を置いておけませんから」

滝見父「き、貴様……それは犯罪だぞ! わかっているのか!」

京太郎「必要とあらば、春のためです」

春「京太郎……」ポー

滝見父「そ、そんなことをしても、いずれは捕まる……滝見の、霧島の力を甘く見ているようだな」

京太郎「そんなつもりはありませんが……春一人を守る力はあるつもりです。権力が必要なら、心苦しいですが伝手を使って庇護を求めてもいい」

京太郎「そのくらいの覚悟はできています」

春「きょう……たろぉ……」トローン
189 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:21:07.27 ID:X/AxWEVq0

滝見父「ぬ、ぬぬぬ……そこまで春のことを……大事な女だと思っているのか!」

京太郎「当然です。俺にとって春は、かけがえのない――」

春「か、かけがえのない……?」ドキドキ

京太郎「かけがえのない――大切な友人です」ドヤ

春「………………」シュン

滝見父「………………くっ、くくっ……ははははははっ! 残念だったなぁ、春よ! ははははは!」

京太郎「――え?」

滝見父「ははははっ……っと、いかんいかん。春、大丈夫だったか? 芝居とはいえ、ついやりすぎてしまった」

春「それは平気。でもいまは、心のほうが若干痛い」

京太郎「えっ、えっ? いや、あの……え?」

滝見父「ははははは、それは心が健康な証よ! まぁあまり落ち込むな、なかなか見どころのある、誠実で真摯な若者のようだからな!」

春「それは当然。京太郎以上の男の子は、たぶん日本にいない」

滝見父「ほほう、春がそこまで入れ込んでいるとは……いやいや、これから一ヶ月が実に楽しみだな」

京太郎「………………あの! どういことですか、これは! 春もだぞ!?」

春「……ごめんなさい。お父さんが京太郎の人となりを知るために、本音を見せられる場を整えると言って」

滝見父「そういうことだ、はははは! いや、笑うのは失礼だな、うむ……この通り、申し訳なかった!」ドゲザッ

京太郎「うおおっ!? いえ、そんな、そこまでされなくとも……きょ、恐縮ですっ……」ドゲザガエシッ

春「私も、ごめんなさい……」ミツユビー

京太郎(なんだこの状況……なぜ俺たちは、玄関で土下座合戦を?)

カラカラカラ
滝見母「ただいま戻りました……あらあら、こんなところでなにをしているの? あなたも春も、京太郎さんも」

春「あ、お母さん……お帰りなさい」

京太郎「えっ!? は、春のお母様ですか? はじめまして、須賀京太郎と申します! あの、これには事情が――」

滝見父「うむ、京太郎くんの人柄を確認しようと思ってな。私もまだ修行不足、一目で判別するのはなかなかに難儀なものゆえに……」

滝見母「はぁ、まったく……そんなことをされずとも、春の普段の口振りからして、いい子に決まってるではありませんか」

滝見父「念には念をというやつだよ。これも性分と言うべきか、石橋を叩いて壊し、川を泳いで渡る性格なのでな、ははは!」

京太郎「橋使って!」

春「ふふ、お父さんったら」

京太郎「え、ここ笑うとこ!?」

滝見母「ともかく――いつまでもお客様を玄関に留めておくのは忍びないわ。京太郎さん、居間のほうに上がってくださいな」

京太郎「は、はい、お邪魔いたします!」

滝見母「ふふ、そんな他人行儀に畏まらなくて大丈夫よ?」

滝見父「その通りだ。これからひと月、同じ釜の飯を食う仲になるのだから――いわば家族のようなもの」

滝見母「私のことはお母さんと思って」

滝見父「私のことは父親と思って」

滝見夫妻『普段通りの態度で接していいの(よ・だぞ)』

京太郎「………………色々言いたいことはありますけど、とりあえず――春?」

春「はい」

京太郎「……俺がここに居候するって話、ご両親には?」

春「先月から話してる」

京太郎「まだ決まってない時期じゃねぇか!」
190 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:22:18.32 ID:X/AxWEVq0

〜居間にて

京太郎「……たとえお父さんに頼まれたんだとしても、嘘はよくないぞ」

春「うん……ごめんなさい。反省してます」

滝見父「本当に、申し訳ない」

京太郎「まぁ――いきなり男が居候してくるとなれば、心配される気持ちもわかります。でもそれなら、断ってくださっても……」

滝見母「あらあら。そんなことしたら、私たち一生、春に恨まれてしまうもの……ねぇ?」

春「末代まで祟る」

京太郎「それ自分の子孫だからな!? なんなら自分も入ってるから!」

滝見父「ははは、まぁまぁ。そんなわけで、居候自体は構わんのだ。息子ができるようなものと思えば、これがなかなか楽しみでな」

京太郎「それは言いすぎかと思いますけど……」

春「お父さんは格闘技か武道をする相手が家にいればって、いつも言ってたから。あと、言いすぎじゃないと思う」

滝見母「それでも、男親としては気になるところがあったんだと思うわ……本当にごめんなさいね」

京太郎「いえ、こちらはもう気にしていませんから。まぁ、その……組手の相手というのも、もちろんお付き合いしますので」

滝見父「おお、それはありがたい! 先ほどの動きといい、なかなかの使い手のようだからな……ふふ、腕がなるわ」ボキボキ

春「京太郎は強い。ただ、その……別の力の出し方と使い方は、修行しないといけない」

滝見母「それは私の分野かしら……でも、せっかくだし春が指導してあげたいわよねぇ?」

春「う、うん……できれば……」

京太郎「――なら、春に頼もうかな。おじさんとは武道の修練をして、俺は春に麻雀を教える」

滝見母「あら、それじゃあ私は?」

京太郎「え、えっと、その……なんでしょう」ハハハ

春「……家事全般、京太郎が教えてくれる」

京太郎「いやいや、さすがに主婦の方に教えられることなんて……」

春「大丈夫。お母さんは家のお役目があるから。専業じゃないし、色々と隙はある」

滝見母「うふふふ……春ちゃん?」ゴッ

春「……ごめんなさい」ブルブル

京太郎「ま、まぁまぁ……でもそういうことでしたら、お母様がいらっしゃらないときの家事は、俺が引き受けさせていただきますよ」

滝見母「あらあらあら、本当? でも、さすがに忙しくなりすぎないかしら?」

京太郎「いえ。家に泊めていただけるなら、そのくらいはやらせてください。こちらからお願いします」

滝見父「ふむ、そこまで気を遣わずともいいのだが……本人がやりたいと言うなら、止めるのも野暮というものだな」

京太郎「はい、ありがとうございます」

滝見母「それじゃ、申し訳ないけどお願いするわね」

京太郎「お任せください。それでは――これから一ヶ月、よろしくお願いします」

春「こちらこそ。不束者ですが……誠心誠意、京太郎にお仕えします」

京太郎「いや、むしろ俺が仕えさせてもらう感じなんだが……ま、いいか」

春「じゃあ……一回、部屋に行こう? 荷物の整理しないと。私が案内する」

京太郎「っと、そうだな……では、失礼します」ペッコリン

滝見夫妻『ごゆっくり(意味深)』

191 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:24:03.28 ID:X/AxWEVq0

〜部屋?

春「ここ」

京太郎「おう、ありがとう……って、あれ?」

京太郎(机とか本棚とか……タンス? なんで家具が揃って――)

京太郎「…………春さん、つかぬことをお伺いするがね?」

春「なんなりと」

京太郎「ここって……もしかして、春の部屋か?」

春「うん。一緒の部屋」ニコッ

京太郎「アウトォ!」



〜部屋

春「廊下の反対側にする? 襖挟んだ隣にする?」

京太郎「もっと離れた場所は……?」

春「私と近い部屋、イヤ?」ウルウル

京太郎「そ、そういうことじゃないんだけど……あー、わかった。それじゃ廊下挟んだ向かいにするか」

春「うん! あの、えっと……時々、遊びに行っていい?」

京太郎「もちろん。ただ、一応ノックはしてくれ。俺も春の部屋に用事があるときは、ノックして返事を待ってから開けるからな?」

春「わかった(着替え中でもいいよって言おう)」グッ

京太郎「それじゃ、荷物置いたら……なにがしたい、春?」

春「一緒にいたい」

京太郎「あー……俺が考えてるのは、麻雀の練習か、おじさんと組手するか、お母様と昼食作りをするか、ここでの修行をするか、なんだが」

春「修行……というか、毎日のお務めは朝にすることになってる」

京太郎「なら、明日の朝からか……どんなことするか、先に聞いておける範囲があるなら、教えて欲しいんだけど」

春「わかった。じゃあ、荷解き手伝いながら説明する」

京太郎「疲れるぞ? 結構、荷物多いしさ」

春「平気。京太郎と同じことをしてたい」

京太郎「……なら、お願いできるか?」

春「はい」ニコッ


春「本がない」

京太郎「も、持ってきてないから(震え声)」
192 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:24:55.75 ID:X/AxWEVq0

 春から隠しつつ、持ってきていた本(居候するのを知らなかったから仕方ない)を厳重に包装して封印し、他の荷物を片づける。
 その合間に春から聞かされたお務め内容は、基本的には水垢離、掃除、朝拝。
 朝拝のあとに、必要であれば霊的な力を集中するための、頭と身体のトレーニングを行うこともあるという。

京太郎「行うこともあるってことは、しないこともある?」

春「忙しいときとか」

京太郎「それでいいのか? バトルものとかスポ根だと、追い詰められた状況で力をだすために、そういうときこそ励むんだが」

春「そんな状況にはならない」

京太郎「い、いや、でもほら、いきなりすごいのに襲われたりとか……」

春「そういうときは逃げる。逃げられないなら諦める」

京太郎「いや、諦めたくないんだけど……」

春「見つけても凝視したり声をかけたりして、刺激しなければすぐには襲われない。だからそのまま逃げて報告、あとは態勢を整えて封印に動く」

京太郎「……刺激しちゃったら?」

春「諦める。むしろそうならないよう、いつでも余裕を持って自分をコントロールできるよう、頭と身体を慣れさせる」

京太郎「な、なるほど……」

春「夕方も同じことがある。でも部活後は遅くなるから、掃除は難しい。あと、お父さんが京太郎と組手と乱取りをしたがると思う」

京太郎「遅くなってもいいなら、夜に掃除させてもらうんだけど……おじさんの相手は大変そうだ」

春「たまにでいい」

京太郎「そうか、ならそれで……できれば夜も少し修行したいところだし」

春「帰ってから、掃除するかお父さんと戦うか。それが終わったら夕食。あとはお風呂に入って寝るだけ」

京太郎「……勉強と麻雀の時間を取ろう。せっかく一緒に住むんだし、春にもできる限りのご奉仕がしたい」

春「――っ!」ビビクン

京太郎「どうした?」

春「もう一回言って」

京太郎「……勉強と麻雀の時間を取ろう」

春「その次」

京太郎「……せっかく一緒に住むんだし、春にもできる限りのご奉仕がしたい」

春「〜〜〜〜っっ!!」ゾクゾクッ ビクビクンッ

京太郎「だ、大丈夫か?」

春「へ、平気……嬉しいだけ」キュン

京太郎「な、ならいいけど……ま、勉強が終わったらちょっとリラックスできるだろうし、そのときに頭のトレーニングさせてもらうか」

春「そっちは、私がお手伝いする……京太郎が力を扱えるようになれたら、私たちも嬉しい」

京太郎「ああ、頼む……それじゃ、春」

春「はい」

京太郎「一ヶ月、よろしくな。いままで通り、仲良くやっていこう」

春「……いままで以上に、仲良くなる」

京太郎「そうだな、そうしよう」

春「うん」グッ
193 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:25:45.75 ID:X/AxWEVq0

〜修行 庭にて

春「それでは……お夕食まで時間があるから、簡単な修行をします」

京太郎「はい、よろしくお願いします」

春「まず服を脱ぎます」

京太郎「え!?」

春「返事は『はい』」

京太郎「あ、はい……えぇ……」ヌギヌギ

春「●REC」

京太郎「黙って撮影すんなぁ!」

春「撮ります」●REC

京太郎「そういうことじゃなくて……その、それも修行なのか?」

春「特にそういうことじゃない」

京太郎「……なら、撮影はいったん止めようか」

春「ん」

京太郎「服は着てていいんだな?」

春「脱いだほうがいいけど……最初だし、着た状態でやる?」

京太郎「……春が教えやすいように頼む。必要なら脱ぐから」

春「じゃあ、シャツだけになって……まず、ここに正座」ポンポン

京太郎「押忍」

春「目を瞑って……背中に意識、集中してて」ギュッ

京太郎「っっ……お、おい、これは――」

春「シッ……私の鼓動を背中で聞いて。その音に、自分の鼓動と呼吸を合わせて……」スー ハー

京太郎「……はい」スー ハー

春「――そのまま呼吸をしていて。私がいまから、少しだけ力を動かしてみるから……それを感じ取って欲しい」

京太郎「…………」

 ジワリ――と背中に温かななにかが伝わり、肩や腕、下は腰回りへと染み広がる。
 その感覚が、いわゆる霊能的な力ということだろう。
 鼓動と呼吸を春と通い合わせ、彼女と一体化したような状態を保つことで、その流れが鋭く感じられる。

春「……京太郎の力は、おそらく封印されていたはずなのに、それでも普通に見えてしまうくらいに強い」

春「それを引きだして制御しようと思ったら、そのことを意識しなければならない」

春「自分の中にある、いま動いているのと同じ力を感じること……それが第一歩」

 どのくらいそうしていたのだろうか。
 十分、数十分、ともすれば一時間か、数時間か――。
 時間の感覚すらなくなるほどに、意識と感覚は春の力に集中していた。
194 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:26:18.35 ID:X/AxWEVq0

春「……ろう……太郎、京太郎……?」

京太郎「ぅ――おっ、あっ……はぁっ、ふぅっ……どうした、春……?」

春「大丈夫……?」

京太郎「え――あ、ああ、なんともないけど……あれ、終わったのか?」

春「うん。離れて、もう目を開けてもいいって言ったけど動かないから……心配した」

京太郎「すまん、全然気づかなかった……なんかずっと、春の感覚が動いてる気がして……」

春「……大丈夫。それはきっと、私のじゃなくて京太郎の……同じ力の感覚だったから、自分のものをそうと捉えていたはず」

京太郎「え、マジか? それじゃ、いまの感覚が俺の……」

春「……初めてでここまで感じられる人は、おそらく希少。元から才覚があって、素質もあったからとはいえ……もしかしたら――」

京太郎「春?」

春「もしかしたら、私では十分に教えられないかもしれない……姫様や霞さんのほうが、うまく指導できると思う」

京太郎「…………なぁ、春」

春「はい」

京太郎「確かにそうかもしれないし、春の家に居候するのが決まったのも、麻雀の結果だった」

京太郎「それでも――俺は断ることだってできたのに、この家でお世話になることにした」

春「……うん」

京太郎「たぶん……俺自身、春の家で世話になりたかったんだと思う」

京太郎「そういう力を扱う方法も、きっと春から教わりたかったんだ……だから春、この際みんなのことは気にしないでおこう」

春「京太郎……」

京太郎「いまのだって、春がわかりやすく教えてくれたからできたんだ。だから俺は、この先のことも春に頼みたい」

京太郎「春に、助けてもらいたい……それじゃ、春に教わる理由にならないか?」

春「!」

京太郎「春、どうだ?」

春「っっ……なる、十分っ……私も、そうしたい……霞さんたちじゃなくて、私が……京太郎に、教えたいっ……」

京太郎「――ならよかった。これからもよろしく頼む、春」

春「……はいっ……」ギュッ

京太郎「……暗くなったし、そろそろ戻るか」ナデナデ

春「はい……お夕食の前に、お風呂にしたほうがいい」

京太郎「ああ、そうだな。座ってて泥もついたし、さすがに汗もかいたしな……」

春「着替え持ってくるから……先に入ってて」

京太郎「おう――って、ちょっと待ちなさい」

春「なに?」

京太郎「……確認するまでもないと思うけど、一緒に入るわけじゃないよな?」

春「……………………もちろん」

京太郎「その間はなんだっ!?」
195 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:30:04.66 ID:X/AxWEVq0

〜お夕食

滝見母「………………参りました」フカブカ

京太郎「と、とんでもありませんっ……その、使いやすいキッチンですし、土地柄なのかいい食材ばかりだったおかげでして……」

春「相変わらず、京太郎のご飯は最高……」ポー

滝見父「はっはっは、これは見事! だが母さんの料理もおいしいぞ? 私はこちらのほうが好きだなぁ」ハッハッハ

京太郎「ほ、ほら、おじさんもこう仰ってますし……」

滝見母「…………本当ですか?」ジッ

滝見父「はっはっは、もちろんだとも! 今日まで私の身体を作り、健康に支えてくれた料理だからな!」b

滝見母「あなた……」ジーン

春「ごちそうさまです」

京太郎「いいご両親だな……いいご夫婦だ」

春「うん……わ、私も……こんな夫婦になりたい」ポッ

京太郎「ああ、理想だよな」

春(微妙に通じてない……)ショボンヌ

滝見母「それにしても……京太郎さんは、どこでこれほどの料理を?」

京太郎「まぁ……話すと長いんですけど、いい先生に――先生方に教わった、ってところでしょうか」

春「京太郎は奈良の老舗旅館や、東京の老舗料亭で働いたりもしてる」

滝見父「ほほう、それはそれは……若いうちから、なかなかの試練を越えているな」ニヤリ

京太郎「試練……と思ったことはないですね。誰かの役に立てるならと、できる限りのことをしてきただけです」

滝見父「はっはっは、それは末恐ろしい! そういう気持ちを保てる人間は、苦を苦とも思わんからな。だが――」

春「だが?」

滝見父「それゆえに危うくもある。自分ができることなら自分が、という気持ちが強すぎるあまり、他者を蔑ろにしてしまうこともあってな」

京太郎「他者を、蔑ろに……」

滝見父「ぞんざいに扱うだけが蔑ろではない。大事にすることは、突き詰めれば甘やかすことにもなるということだ」

春「どうすればいい?」

滝見父「周りに任せることを覚える、それだけの話だ。料亭でも、下の者ができることなら、上はそれを任せたりするだろう?」

京太郎「……はい、その通りです」

滝見父「ただそれだけのことだ。そちらを突き詰めれば、周りを信頼するということだな。簡単のようで難しい、だが大事なことだ」

京太郎「肝に銘じておきます」

滝見父「はっはっは、京太郎くんは生真面目な青年だな! 年寄りの言うことなど、頭の片隅にでも留めておけばいい」

春「忘れていい、と言わないところがずるい」

滝見父「なに、渾身の説教だったからなぁ。年に一度、できるかできないかだぞ?」

居太郎「いえ。本当に為になりました」

滝見母「まったく、この人ったら。春にはこんなに口うるさいことは言わないのに、ねぇ?」

春「うん」

滝見父「はっはっは! そんなことをして春に嫌われたら大変だろう!」
196 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:31:31.49 ID:X/AxWEVq0

京太郎「……知り合うのが女子ばっかりだからか、娘さん大好きすぎる父親ばっかりな気がする」

春「たとえば?」

京太郎「……え?」

春「誰のお父さんに会った? 誰のお父さんがそういうお父さん?」

京太郎「え、と……そんな食いつくとこか?」

滝見母「ふふふ、これも偵察の一環なのね?」

京太郎(偵察?)

滝見父「いやいや、私も少し興味があるぞ。世の父親と娘の関係、春への接し方の新たな扉になるやもしれん!」キリッ

京太郎「えぇ……えー、そうですね……永水だと、霞さんの――たぶんお父さんだと思うけど、ご当主って方に」

滝見父「ああ。なかなか霞殿に厳しいようだが……あれもあいつなりの愛情でな。立場もあって、人前ではそうするしかないというのも難儀なものだ」

京太郎「……そうなんですか」

滝見母「京太郎くんは、霞ちゃんのことを心配してくれていたのね。でも大丈夫よ、ありがとう」

春「霞さんは強いし、自分の役割をすごく理解してる……尊敬できる先輩」

京太郎「……まぁ、そうか。俺が心配して、どうなるってものでもないか」

滝見母「んー、そうでもないと思うけれど……心配してるってことを、伝えてみたらどうかしら? きっと喜ぶと思うわよ」

春「だめ」

京太郎「えっ……なんでだ?」

春「……なんででも」

京太郎「アッハイ」

滝見母「あらあら」クスクス

滝見父「はっはっは。まぁ石戸のことはいいとして、ほかはどうかな?」

京太郎「うーん……いまプロになってる方のお父さんには、めちゃくちゃ嫌われてましたね。娘に近づくダニめ、みたいな扱いでしたし」

春「よし!」グッ

京太郎「えっ」

春「なんでもない」

滝見父「ほっほう、それはまた強烈な御仁。一応聞いておくが、その娘さんに不埒な真似などは?」

滝見母「あなた、失礼ですよ。ねぇ、京太郎さん?」

京太郎「………………は、はは……いえ、そんな。お気遣いなく……」

京太郎(下着で同衾事件とか、やばい事実がありすぎる……シロさんのお父さんにはバレてなかったはずだけど)

春「なにかしたの? えっと……小瀬川さんに」

京太郎「なんでわかんの!?」

春「お父さんに会ったということは、いままでの滞在先。その中でプロになった人は限られている。あとは一番仲がよさそうな人を選んだ」

京太郎「プロファイラーかよ……いや、ほら、でも照さんとか洋榎さんとか――」

春「京太郎のお父さんと愛宕プロのお父さんは知人、友人と聞いてる。お母さんの愛宕監督とも良好な関係なら、お父さんに嫌われるわけがない」

春「宮永家とは姉妹揃って仲がいい。咲のほうは中学からの付き合い……それならご家族とも面識があって、付き合いが途切れない関係と予想できる」

京太郎(やべーよこの子、完全にプロファイラーだ)
197 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:32:03.40 ID:X/AxWEVq0

京太郎「……っていうかあれだな、咲のこと名前で呼んでんのか。随分、仲良くなったんだな?」

春「基本的に派遣先同士はみんな仲がいい。ただ、同じ学年は特に繋がりが深くなってるのは否定しない。憧や由暉子とは特によく話す」

滝見母「新子のお嬢さんね。春とは違うタイプみたいで、いい刺激になっているみたいよ」ニコニコ

滝見父「それはありがたいことだ。自分を深め、高めてくれる相手に巡り合うのは、よほど人と縁に恵まれなければ難しい」

春「京太郎の、おかげ……ありがとう」

京太郎「……俺はなんもしてないって。春がいい子だから、みんなと仲良くなれるんだろ」ポンポン

春「あふ……うん、それでも……ありがとう」

滝見母「あらあら」

滝見父「はっはっは! 小瀬川殿の父上のお気持ちが、少しだけわかってきたなぁ」

京太郎「えっ」

滝見父「はっはっは、冗談だとも!」

京太郎(冗談っぽくなかったよ、こええええええええええ!)
198 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:32:49.45 ID:X/AxWEVq0

〜食後、春の部屋

京太郎「明日から二学期だな」

春「うん」

京太郎「宿題は終わってるよな?」

春「もちろん」

京太郎「となると――あとは明日に備えて寝るだけか」

春「喜んで」

京太郎「ああ、おやすみ。それじゃ、また明日――」

春「違う、そうじゃない」ガシッ

京太郎「え」
199 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:33:29.40 ID:X/AxWEVq0

春「部屋に戻るなら、もう少しやることがある」

京太郎「えぇ……ま、まぁそういうなら……で、なにかあったか?」

春「夏の大会が終わったら、姫様は引退する……元々は姫様のためにできた麻雀部は、これ以上存続する理由はない」

京太郎「それは……元はそうかもしれないけど、春は――」

春「わかってる。私も麻雀が好きだし、下には明星と湧もいる。姫様にはコクマもあるし、まだ部活を終わらせる気はない」

京太郎「そっか……ああ、そうだな」

春「来年のために、もっと強くなりたい……今夜から、時間があるなら京太郎に特訓してもらいたいの」

京太郎「……わかった。春がその気なら、俺もとことん付き合う」

春「うん、付き合って」ポッ

京太郎「ま、学校に影響がない範囲でな」

春「はい」

京太郎「なら、さっそく――とりあえず今日は東風戦にしとこう。俺は北家に入る、春は残りの家だ」

春「……負担が大きい」

京太郎「はは、悪いな。けど、俺が見て方針を決めるなら、なるべく多角的に春の打ち方を見ておきたい。いまの実力も含めて」

春「ん……京太郎がそう言うなら、私はどんなことでも従う」

京太郎「よし、いい覚悟だ……それじゃ、俺に勝ったらなにか一つ、言うことを聞くってご褒美もつけようか」

春「! な、なんでもいい……の?」

京太郎「まぁ、そうだな……あ、対象は俺だけだぞ。俺に誰かをどうにかさせたりするのはなしで、物理的に可能なことで頼む」

春「問題ない」

京太郎「……あの、法外な金額を要求とかもなしな?」

春「わかってる……京太郎は、私をなんだと思ってるの?」ムー

京太郎「すいません……いや、ついな。っていうか、一応?」

春「私も常識は弁えてるから……そんなことはお願いしない。もったいないし」

京太郎「それならいいんだが……なら、さっそく始めるか。確か春の家だと、手積みになるんだっけ?」

春「うん。卓と牌はここ……では、よろしくお願いします」ペッコリン

京太郎「ああ――よろしくお願いします」

 なお、京太郎が圧勝したもよう。


春「……なんで? 三対一なのに」

京太郎「いや、まぁ……ほら、春が三人分考えてる間、俺は一つ考えるだけでいいわけだし」

春「ずるい」プクー

京太郎「そう膨れるなって、な?」ツンッ

春「ふぁい」プシュー

京太郎「よし――なら、今日はここまでにしよう。続きは明日――放課後だな、部活で」

春「ん……おやすみなさい、京太郎」

京太郎「ああ、おやすみ」

春「すぐにお布団敷くから、泊まって行って」イソイソ

京太郎「さぁて、部屋に戻るかな!」
200 : ◆t2KkLw8Fc7QA [saga]:2018/12/22(土) 05:36:30.11 ID:X/AxWEVq0

ひとまずここまで
書けてる分の三分の一ほど、かな?
ここからは、もうちょっと少しずつ投下になるはずです

次の投下は、もうちょっと書き進んだらということで
限りある資源は大切に

それでは
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 05:39:12.78 ID:lTP4nJ1iO
まさか帰ってきてくれるとは…!
乙です!
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