吉井明久「アマガミ?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:26:57.53 ID:VqCmnBoHO

バカとテストと召喚獣とアマガミのクロスです。
両作品のネタバレがあります。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1519464417
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:30:40.64 ID:VqCmnBoHO

〜文月学園教室〜


明久「…どうして僕は皆からバカにされるんだろう」

雄二「ん?バカだからだろ」

秀吉「バカだからじゃな」

康太「……バカだから」

明久「ちょっと!?確かに僕は少しバカかもしれないけど、他にも理由があるはずなんだ!」

雄二「じゃあそのバカ丸出しの顔だな」

秀吉「普段のバカな行いかのう…」

康太「……バカだから」

明久「ちくしょう!何一つ否定できない上に、ムッツリーニは結局僕をバカだとしか言ってないよね!?」ガーン

雄二「違うのか?」

明久「違うよ!僕が皆にバカにされてるのは僕に彼女がいないからだと思うんだ!」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:31:54.31 ID:VqCmnBoHO

雄二「いや、それは多分関係ないと思うが…」

明久「それで昨日こんなものを買ってみたんだ」スッ

雄二「……アマガミ?」

秀吉「これはなんじゃ?ゲームかのう?」

明久「そう、ゲームだよ。これを買うために今月の食費がなくなっちゃったけどね…」

康太「……何でゲーム?」

明久「これは昔話題になったゲームで、何でも凄くリアルな恋愛を楽しめるゲームらしいんだ」

秀吉「リアルな恋愛じゃと?」

明久「うん。このゲームの目的はクリスマスまでに彼女を作ることなんだって」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:32:57.20 ID:VqCmnBoHO

秀吉「明久…お主は現実でモテないからって虚構に走るのか…」

康太「……発想が残念」

明久「やめて!そんな憐れみの目で僕を見ないで!!」

明久「違うんだ!僕はこのゲームで彼女の作り方を勉強するんだ!!」

明久「そして現実でも僕は彼女を作ってみせる!!」

雄二「……」

秀吉「……」

康太「……」

明久「くそぅ!!このゲームで勉強して彼女を作ってみんなを見返してやる!!」タタタッ

秀吉「あ……走って行ってしまったのう」

雄二「……」

秀吉「なんじゃ雄二。明久が気になるのか?」

雄二「…別に?いつもの明久のバカさ加減に呆れてただけだ」

秀吉「そうか」

雄二(……アマガミか)


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:33:51.50 ID:VqCmnBoHO

〜吉井明久自宅〜


明久「さてさてさーて、これで準備はOKっと」

明久「こういうゲームは初めてだから、何だかワクワクするな」

明久「プレイヤー名は…吉井明久っと」

明久「よし、ゲームスタートって……あれ?画面が光って……うわぁぁぁああああああ!!!!」ピカー

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:36:06.64 ID:VqCmnBoHO

〜自室〜


美也「……にぃに!にぃにってば!」

明久「うーん…」

美也「もう!早く起きないと朝ごはん食べられないよ!」

明久「ふぇ?……君は誰?」

美也「寝ぼけてないで早く支度しないと遅刻だよ!」タタタッ

明久「あれ?…ここはどこ?」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:37:01.74 ID:VqCmnBoHO

明久「……」

明久「僕には美也という妹がいて、僕は輝日東高校2年生…」

明久「……」

明久「確か僕はゲームを買って、それを始めたらここに…」

明久「もしかして僕はゲームの世界の中にいるの?」

明久「え?凄くリアルなゲームってこういうことなの?」

明久「まあとりあえず、学校に行ってみよう」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:38:18.10 ID:VqCmnBoHO

〜学校廊下〜


絢辻「あ、吉井くん。おはよう」

明久「え?ああ、おはよう…」

明久(この綺麗で真面目そうな人は誰だろう…)

明久(でも、僕のことを知ってるみたいだ)

絢辻「どうしたの?」

明久「え!えーっと…ごめん。僕の教室ってどこか知ってるかな?」

絢辻「何言ってるの?吉井くん、私と同じクラスじゃない」

明久「そ、そうだったね…あはは……」

絢辻「…もしかしてだけど、自分の教室がわからないの?」

明久「いやいや、そんなわけないじゃない!自分の教室がわからないなんてそんなの相当なバカじゃないか!」

絢辻「え?違うの?」キョトン

明久「僕はこの世界でも相当なバカなのかぁぁぁ!!!」ガーン

絢辻「ふふっ。そろそろHRが始まっちゃうわ。早く行きましょ」スタスタ

明久「うぅ…何だか先が思いやられるよ……」


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:39:21.23 ID:VqCmnBoHO

〜自教室〜


雄二「よ、明久。今日も遅かったな」

明久「ゆ、雄二!?雄二が何でここにいるのさ!?」

雄二「はぁ?お前と同じクラスだからに決まってるだろうが」

明久(ここはゲームの世界のはずなのに何で雄二が?)

明久(でも、雄二がいるなら心強い)

明久「雄二、ちょっと話があるんだ」

雄二「あ?何だよ」

明久「大事な話なんだ。ちょっとついてきてくれないかな」

雄二「……全くもって嫌な予感しかしないんだが」

明久「いいから、屋上にいくよ!」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:40:26.10 ID:VqCmnBoHO

〜屋上〜


雄二「で?話ってのは何なんだ?」

明久「雄二、僕は今から簡単には信じられないことを言うかもしれない。でも…」

明久「雄二は僕を信じてくれるかな?」

雄二「……その顔はマジな話みたいだな」

雄二「いいだろう。どんなに信じられなかろうが、お前の話を否定したりしない。約束しよう」フッ

明久「ありがとう…助かるよ雄二」フッ


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:41:29.28 ID:VqCmnBoHO





明久「実はここはゲームの世界で、僕はその主人公なんだ!!」






雄二「……もしもし、輝日東病院ですか?急患です。すぐに来て下さい」





12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:43:23.75 ID:VqCmnBoHO

明久「ちょっと待って!!確かにおかしなことを言った自覚はあるけど、僕を精神異常者だと決めつけないで!!」

雄二「明久…悪かったな。そんなになるまで気づいてやれなくて」ポンッ

明久「クソッ!!こいつこれっぽっちも信じてない!!この嘘つき!!」

雄二「なぁ明久。俺がいきなりこの世界はゲームの世界だってお前に言ったらどうする?」ハァ

明久「そんなの決まってるよ!雄二のために腕のいい医者のいる病院を探すに決まってるじゃないか!!」

雄二「そうなるだろ?だから俺もそうしてやるよ」ハァ

明久「しまったぁぁぁ!!!このままじゃ彼女を作るどころか何も出来ずに病院ルートだぁぁぁ!!!」


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:44:50.76 ID:VqCmnBoHO

雄二「……彼女を作るだと?」ピクッ

明久「あ!そうなんだよ!僕はクリスマスまでに彼女を作らなきゃいけないみたいなんだ!!」

雄二「それがお前の言うこのゲーム世界の目的なのか?」

明久「うん。多分そうだと思う」

雄二「……」

明久「雄二?」

雄二「…彼女が欲しいだけなら最初からそう言え、このバカ」

明久「え?だからそうじゃなくて僕は…」

雄二「俺が協力してやる。だからもう黙れ」

明久「ほ、本当に!?信じてくれるの!?」

雄二「全部は信じないがな」

明久「いや、それでもありがとう雄二!本当に助かるよ!!」

雄二「話は終わりだな。じゃ、教室に戻るぞ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:46:59.88 ID:VqCmnBoHO
〜自教室〜

昼休み


明久「それで、僕が彼女を作るためにはどうすればいいと思う?」

雄二「そうだな。まずは屋上から紐無しバンジージャンプでもすればいいんじゃないか?」

明久「ねぇ、それ遠回しに現世の僕じゃ彼女は出来ないって言ってる?」

雄二「冗談だ。あと80年ぐらいしたら彼女なんて簡単に出来るさ」

明久「もうそれ直接死ねって言ってるのと同じだよね!?」ガーン!!

棚町「何々ー?あんたら何の話してるわけ?」


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:52:37.58 ID:VqCmnBoHO

雄二「棚町か」

明久「え?…雄二この人は?」

雄二「ああ、こいつは…」

棚町「え?何よアキ…」

明久「え?」

棚町「自分の彼女に向かってその物言いは酷いんじゃない?」

明久「えぇ!?」

雄二「そうだぞ。こいつはお前の彼女の棚町薫じゃないか」

明久「Really!!??」

明久(どういうことだ!?この棚町さんが僕の彼女!?)

明久(あれ?ということは僕はもう…)

明久「雄二……ありがとう。僕はもうゲームクリアみたいだ」

雄二「よかったな。明久」

明久「さぁ、棚町さん!!クリスマスは僕とレッツパーティだ!!」

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 18:54:20.86 ID:VqCmnBoHO

棚町「って、いつまで悪ノリしてるのよ」

明久「うぇ?」

雄二「お前が始めたんだろうが」

棚町「ま、楽しかったからいいけどね」

明久「え……どういうこと?」

雄二「棚町はお前の彼女じゃなくただの友人だ。クラスメイトだ」

棚町「そんな当たり前のこと今更…ってアキが血の涙を流してる!?」

明久「クソッ!!憎しみで……人が殺せたら……っ!!」

雄二「棚町が彼女じゃなくてそんなに悔しいのか明久」

明久「当たり前じゃないか!!こんなに可愛い人が彼女だったらどんなにいいか!!雄二は僕の心を弄んだんだ!!」

棚町「え……」

雄二「おい、明久」

明久「何だよ!?」

雄二「棚町を口説くなら他所でやってくれ」

棚町「……」

明久「誰も口説いてなんて…棚町さん?」

棚町「あはは…あたしちょっとトイレいってくるね」スタタ

明久「ほら、雄二が変なことを言うから棚町さんが行っちゃったよ」

雄二「はぁ…全くこのバカは……」


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 19:10:20.33 ID:UmL+eUWZO
すげぇ…脳内再生余裕なんだけど…
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 21:39:57.99 ID:FFg7Zfvb0
男性陣の方が可愛いんだよなバカテスって
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 21:44:35.14 ID:hFwNaSP6o
明久のお姉ちゃんすこだ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/24(土) 22:00:18.97 ID:h1NgVzKI0
七咲はよ
拙者の嫁はよ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 10:32:47.50 ID:eE/y9k8KO

〜自教室〜

放課後


明久「さて、放課後だね。これからどうしよっか」

雄二「腹へったし、飯でも食べてくか?」

明久「そうだね。じゃあ、そうしようか」

絢辻「あ、待って。吉井くん」

明久「ん?どうしたの?…えっと……」

雄二「絢辻詞だ」ボソッ

明久「…絢辻さん」

絢辻「吉井くん、まだ進路希望調査表を出してないでしょう?」

明久「え?進路希望?」

絢辻「そうよ。あれ、提出期限が今日までなの」

雄二「明久。お前進路なんて考えてるのか?」

明久「失礼な!僕だって進路ぐらいちゃんと考えてあるよ!!」

雄二「ほう。なら早く書いて絢辻に提出するんだな」

明久「わかったよ。…絢辻さんごめんね。今すぐ書くから少し待ってて」カキカキ

絢辻「ええ」


22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/25(日) 10:33:53.17 ID:eE/y9k8KO

明久「できた!」

雄二「どれどれ?」チラッ


[希望する職種]

前略

[希望する職業]

中略

[希望した理由]

後略


雄二「明久…お前進路ぐらい考えてあるって言ってたよな」

明久「自分の進路って…決めるの難しいよね……」フッ


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/25(日) 10:35:21.39 ID:eE/y9k8KO

雄二「それにこの前略、中略、後略の使い方間違ってるからな」

明久「え!?そうなの!?」

雄二「ああ。この場合正しくはこうだ」


[希望する職種]

全略

[希望する職業]

全略

[希望した理由]

全略


24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/25(日) 10:36:43.51 ID:eE/y9k8KO

明久「おお!ありがとう!雄二!!」

雄二「気にするな。そんなことより早く絢辻さんにこれを渡してやれ」

明久「うん。待たせたね、絢辻さん。進路希望調査表だよ」ニカッ

絢辻「吉井くん」

明久「何かな?」

絢辻「書き直し」

明久「どうして!?」ガーン!!

絢辻「吉井くんって本当の本当にバカなのね…」

明久「ものすごい慈愛に満ちた顔で僕のバカを指摘されたぁぁぁ!!!」


25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/25(日) 10:38:36.75 ID:eE/y9k8KO

〜学校廊下〜

放課後


明久「僕のバカがどんどん広まっていく…」

雄二「いいんじゃないか?目立てて」

明久「よくないよ!しかも目立つって言っても完全に悪目立ちだよね!?」

明久「これじゃ彼女を作るなんて夢のまた夢だよ…」

雄二「ま、そのバカを他の面で補えればいいんじゃないか?」

明久「…そうだね。頑張ってみるよ……ってあれ?」

雄二「どうした?明久」

明久「今あっちの方に黒猫がいたような…」

雄二「あっちって、校舎裏の方か?」

明久「うん。ちょっと見てくるよ」タタタッ


26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/25(日) 10:40:29.75 ID:eE/y9k8KO

〜校舎裏〜

放課後


明久「あれ?おかしいな。こっちの方に行ったはずなんだけど…」

明久「この階段の辺りかな?それとも上…………なっ!?」

明久(黒猫を探して、校舎裏にある階段を下から見上げると…)

明久(階段の上には女の子が一人立っていて…)

明久(僕の場所からは彼女のスカートの中がはっきり見えていた)

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/25(日) 10:42:32.67 ID:eE/y9k8KO

明久「……」

七咲「……」

明久(これは…何だろう……)

明久(黒猫を追いかけて来たら、黒髪の女の子の黒パンツと出会ってしまった)

七咲「……」ジー

明久(そもそもこの女の子は誰なんだろう?何でこんな所にいるんだろう?)

七咲「……」ジー

明久(黒い猫…黒い女の子…黒いパンツ……ッ!!そうか!!)


28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/25(日) 10:44:47.65 ID:eE/y9k8KO

七咲「……あの」

明久「わかった!!」

七咲「え?」

明久「君があの黒猫なんだね!?」

七咲「……はい?」

明久「君のその綺麗な黒い髪!猫っぽい可愛い顔にミステリアスな雰囲気!!」

明久「そう、君は猫なんだ!!」バーン!!

七咲「……」ボーゼン

明久「ふっ…僕の推理が冴え渡ってしまったみたいだね」

雄二「明久」ハァ

明久「あ、雄二。いつからいたの?」

雄二「お前が下級生にわけわからん妄想を垂れ流してる時からだ」


29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/25(日) 10:51:29.26 ID:eE/y9k8KO

明久「妄想なんかじゃないよ!れっきとした推理だよ!!」

雄二「黙れ迷探偵。お前は本気であいつが猫に見えるのか?」ハァ

明久「え?じゃああの子は…」

雄二「あいつは七咲。俺達の1個下の後輩だ」

明久「え」ダラダラ

七咲「…」

雄二「悪かったな、七咲。こいつバカなんだ」

七咲「いえ…確かに驚きましたけど……」

七咲「あの、吉井先輩ですよね?」

明久「あ、あれ?僕のこと知ってるの…?」

七咲「はい。私達の1個上の先輩の中には輝日東高校歴代No.1のバカがいるって私達の学年で噂されてましたから…」

明久「き、輝日東高校歴代No.1…?」

七咲「はい。No.1です」クスッ

雄二「よかったな、明久。お前のバカは歴代No.1だと」

明久「こんな1番全然嬉しくないぃぃぃ!!!」

明久(こうして、僕のゼロから始まるというか、バカから始まるアマガミが始まった)

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 15:26:59.34 ID:fbGBU9GW0
期待。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 16:03:01.01 ID:bjXmc33X0
スト子は勿論出るよな?
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 22:01:46.00 ID:ZQTaC9DzO

明久「ただいまー」ガチャッ

美也「おかえりー。何処行ってたの?」

明久「ちょっと雄二と晩ご飯を食べに行ってたんだ」

美也「むぅ…また雄二さんと出掛けてたの?」

明久「うん?そうだけど?」

美也「ねぇ、にぃに。にぃには彼女作らないの?」

明久「へ?急にどうしたの?」

美也「もう来月はクリスマスなんだよ?このままだと雄二さんと過ごすことになっちゃうよ?」

明久「それは嫌だなぁ……」

明久「でもね、美也。彼女は欲しいと思っても簡単に作れるものじゃないんだ…」ツー

美也「にぃに…まさかそこで泣いちゃうとは思ってなかったよ…」

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 05:54:20.26 ID:lhALX7yf0
元々の主人公のノリが近いせいもあってか想像しやすいな
期待
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 11:36:29.28 ID:SgRkKZM2O
駄目ですよ、井上先生。
ここで、油売ってちゃ。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/03(土) 21:35:06.72 ID:bCyClbEgO

明久「でも、今回は僕も頑張ってみようと思うんだ」

美也「頑張る?彼女のこと?」

明久「うん。クリスマスまでに、美也にも自信をもって自慢できるような彼女を作ってみせるよ」ニコッ

美也「…ふーん」

明久「美也?」

美也「何でもないよ!せいぜい頑張りなよ!バカにぃに!!」

明久「うん。ありがとう」

明久(美也を見てるとなんとなく、葉月ちゃんを思い出すな…)

明久(僕には姉さんしかいなかったから知らなかったけど、美也みたいな妹がいるっていうのもいいのかもしれない)

明久(時間はかかるかもしれないけど、美也とはもっと仲良くなりたいな)


36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/03(土) 21:37:26.20 ID:bCyClbEgO

〜通学路〜

翌日 朝


美也「……」ポー

明久「ふわぁ…」

雄二「朝から随分眠そうだな、お前ら」

美也「あ、雄二さん」

明久「おはよう、雄二。学校がある日の朝はいつだって眠いんだよね…」

雄二「そんな寝惚けた面で、お前の無謀な挑戦は成功するのか?」

明久「!」ギクッ

美也「確かに、実際にぃにを好きになってくれる女の人なんているのかな…」

明久「いるよ!……多分…日本の何処かには…」

美也「わざわざ日本中を探さないといけないんだね…」


37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/03(土) 21:40:47.02 ID:bCyClbEgO

雄二「心配するな美也。明久はこう見えて結構モテるんだぞ?」

美也「え!にぃにが!?」

明久「え!僕が!?」

雄二「ああ。俺が知ってる中で最低でも1人、確実に明久のことを好いてる奴がいる」フッ

明久「ほほほ、本当に!?」

美也「ど、どんな人なの!?」

雄二「品行方正で成績優秀な眼鏡の似合うカッコいい奴だ」

明久「へー!!すごい人なんだね。カッコいいってことはボーイッシュな人なのかな?」

美也「ボーイッシュな人…」

雄二「そうだ。まあ、ボーイッシュというかボーイそのものなんだが」

美也「」


38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/03(土) 21:42:53.94 ID:bCyClbEgO

明久「…ごめん雄二。ちょっとよく聞きとれなかったから、もう一度言ってくれない?」

雄二「お前のことを好きな奴は女ではなく男だ」

明久「……ごめん雄二。また耳の調子が…」

雄二「お前のことを好きな奴はSheではなくHeだ」

明久「ひぃぃぃ!!!」ガーン!!

雄二「安心しろ明久。そいつのお前を思う気持ちは本物だ」ポンッ

明久「違うっ!僕が安心できないのはそんな所じゃない……っ!!」

39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/03(土) 21:44:09.40 ID:bCyClbEgO

美也「…美也、努力するから」

明久「え?美也?…何の努力をするの?」

美也「にぃにがクリスマスに男の人を連れて来たとしても、それを認められるように努力するから…」グスッ

明久「美也!?君のにぃには絶対にそんなことしないから!!涙ながらにそんな決意を表明しないで!?」

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/03(土) 21:44:58.19 ID:bCyClbEgO

雄二「さ、そろそろ学校に着くから悪ふざけは終わりにするぞ」

明久「待って!!本当に悪ふざけなんだよね!?」

雄二「…」サッ

明久「言って!?僕から目を反らさないで嘘だと言ってよ!!雄二ぃぃぃいいいい!!!」

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 22:01:57.49 ID:3mSM9xvY0
久保くんはいるのか
それはそうとぐらんぶるアニメ化するな
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 21:05:37.81 ID:muWph9mBO

〜学校廊下〜


明久「全く、雄二の冗談は心臓に悪いよ…」

雄二「ま、冗談ってことにしておいてやるよ……っと」

明久「あ、絢辻さん。おはよう!」

絢辻「おはよう。吉井くん、坂本くん。朝から随分賑やかだったわね」クスッ

明久「あれ?僕達のこと見てたの?」

絢辻「校門前であれだけ騒いでたんだもの。自然に目に入ってくるわ」

雄二「だ、そうだ明久。次から少しは自重しろよ」

明久「雄二こそ、騒ぎすぎて近隣の人達の迷惑にならないようにね」

明久・雄二「「……っ!!」」ガッ

絢辻「こらこら、そうやってすぐ掴み合うんじゃありません」


43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/06(火) 21:11:59.93 ID:muWph9mBO

明久「ところで、絢辻さん。それ何を持ってるの?」

絢辻「これは先生から受け取った文化祭の資料よ」

雄二「また実行委員の仕事か?随分仕事熱心だな」

絢辻「文化祭は絶対成功させたいの。だから出来ることはしっかりやっておかないと」

明久「…雄二。実行委員って?」

雄二「絢辻は来月ある文化祭の実行委員長だ」

明久「へぇ…絢辻さんって凄いんだね」

絢辻「全然凄くないわ。文化祭実行委員として当たり前のことをやってるだけよ」

明久「……」

明久(絢辻さんは本当に凄いんだな)

明久(でも、絢辻さんだって大変なはずだよな…)

明久(僕にも何かできることはないだろうか?)


44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/06(火) 21:18:40.49 ID:muWph9mBO

明久「そうだ!僕に絢辻さんを手伝うことはできないかな?」

絢辻「え?」

明久「少しでも絢辻さんの負担を減らすことができればいいなって思ったんだけど…どうかな?」

絢辻「ありがとう。でも吉井くん……大丈夫?」

明久「僕なら大丈夫だよ!どうせ放課後は家に帰るだけだしね」

絢辻「……そう。なら何か吉井くんに頼みたいことがあったら、声を掛けさせてもらうわね」

明久「うん!待ってるよ!!」


45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 21:22:48.52 ID:muWph9mBO

明久「絢辻さんっていい人だな…」 ジーン

雄二「そうだな。お前に気を遣ってくれるあたり、いい人だな」

明久「え?気を遣うって?」

雄二「明久。さっき絢辻はお前に大丈夫かと聞いていたろ?」

明久「うん。優しいよね」

雄二「あれはお前の都合について聞いてた訳じゃないと思うぞ?」

明久「へ?どういうこと?」

雄二「絢辻は、お前に実行委員の仕事ができるのか?って意味で大丈夫かと聞いたんだと思うぞ?」

明久「…ねぇ、雄二」

雄二「どうした?」

明久「……僕って本当にこのゲームの主人公なのかな…」

雄二「明久。廊下のど真ん中でさめざめと泣くのはよせ」


46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 21:05:00.47 ID:MT9/N79rO

森島「わお!見て見て響!男の子が廊下の真ん中で泣いてるわ!!」

雄二「っ!!」

塚原「よしなさい、はるか。きっと何か辛いことがあったのよ」

森島「ねぇねぇ!君はどうして泣いてるの?」

明久「……クラスメイトの優しさが痛くて…」グスッ

森島「ふーん?よくわかんないけど、これで涙を拭いて?」スッ

明久「…ありがとうございます」フキフキ

明久(いい匂いのするハンカチだ…)

明久(この綺麗な人は誰なんだろう…?)


47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/07(水) 21:06:49.02 ID:MT9/N79rO

雄二「…さ、もういいだろ?行くぞ明久」

森島「あ、坂本くんじゃない!おはよう!!」

雄二「……」チッ

森島「あ、ひどい!全く、相変わらず意地悪なんだから」

明久「雄二、知り合い?」

雄二「…ほら、早く行くぞ」スタスタ

明久「ちょ、ちょっと待ってよ!!」

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/07(水) 21:10:39.55 ID:MT9/N79rO

〜自教室〜


明久「雄二が女の人にあんな態度をとるなんて…」

棚町「ま、あんなことあった相手なら、仕方ないんじゃない?」

明久「棚町さん。何か知ってるの?」

棚町「噂ぐらいはね」

明久「…詳しく教えてくれないかな」

棚町「…坂本は前に森島先輩に言い寄ったことがあるらしいんだけど、その時に全く相手にされなかったんだって」

明久「なんだ。告白に失敗しただけか。全く雄二も身の程を知らないみたいだね…」ヤレヤレ

棚町「でも、その時の坂本は相当必死だったみたいよ?何て言うか半狂乱だったって、それを見てた子が言ってたわ」

明久「……」

明久(あの雄二が…半狂乱……)

明久(何でそんなことになったんだろう…?)


49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/07(水) 21:13:41.53 ID:MT9/N79rO

〜学校廊下〜

昼休み


明久「うーん。雄二のせいで全く授業に集中できなかったよ…」テクテク

明久(まあどっちにしろ授業に集中なんてできないけどね)

七咲「あ」

明久「あ」

七咲「……」

明久「……」

明久(昨日僕は七咲に凄く失礼なことをしちゃったから、今会うのはヤバいかもしれない…)


@昨日の件で七咲は怒ってる

A廊下で二人きり

B死


明久「すいませんでしたぁぁあああ!!」

七咲「!?」ビクッ

明久「昨日は頭の悪いことを言ってしまってごめんなさい!!だから許して!!」

七咲「気にしてませんから!だから土下座はやめてください!!」

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/07(水) 21:14:31.27 ID:MT9/N79rO

七咲「…そういえば、先輩って美也ちゃんのお兄さんですよね?」

明久「あれ?美也を知ってるの?」

七咲「はい。お友達ですから」

明久「そうだったんだ」

七咲「だから先輩のことも美也ちゃんから色々聞いてますよ?」

明久「…色々?」

七咲「はい。色々です」クスッ

明久「なんだろう…何故だか不安が拭えない…」


51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/07(水) 21:17:17.75 ID:MT9/N79rO

七咲「でも先輩と美也ちゃんって仲良いですよね」

明久「そうなのかな?」

七咲「わたしにも弟がいるんですけど、中々言うことを聞いてくれなくて…」

明久「へぇ、どんな感じなの?」

七咲「何て言うか…わたしの言うことは全然聞かないのに、わたしにベッタリなんです」

明久「あはは。でも僕は弟くんの気持ちが少しわかるかも」

七咲「気持ちですか?」

明久「うん。七咲ってなんだか落ち着いてるし大人っくてなんだか甘えたくなるというか…」

七咲「!」

明久「今だってそうだけど、一緒にいるとなんだか安心するんだ」

七咲「……」

明久「だから弟くんもつい七咲に甘えたくなっちゃうんじゃないかな?」

七咲「そ、そうですか。わかりました。ありがとう……ございますぅ……」プシュー

明久「七咲?」

七咲「すいません。もう失礼します…」タタタッ

明久「あ、行っちゃった」

明久(顔を赤くしてたし、怒らせちゃったかな)

明久(でも七咲の弟くんか。少し見てみたいな)


52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 21:31:14.28 ID:MT9/N79rO

〜自教室〜

放課後


明久「大変だよ!雄二!!」

雄二「どうした?ついに自分の頭の悪さを自覚したのか?」

明久「違うよ!森島先輩から貸してもらったハンカチが見当たらないんだ!!」

雄二「…んなもんどうだっていいだろ」

明久「どうでもよくないよ!僕はもう一度あの匂いを嗅ぎたいんだ!!」

雄二「そうか。じゃ、1人で精々頑張れよ」

明久「え、帰っちゃうの?手伝ってくれたりしないの?」

雄二「自分で無くしたものくらい自分で探せ。じゃあな」スタスタ

明久「…本当に行っちゃったよ…」

明久「うーん。何処かに落としちゃったのかな…」

明久「あれ?こんな所に何か落ちてるってハンカチじゃないか。これは…」


明久「手帳……かな?」

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 21:41:45.19 ID:7PlhHQ2fO

明久「いったい誰の手帳だろう?」

明久「名前は…書いてないみたいだ」

明久「……」

明久「……少しくらい中を見てもいいよね」ペラッ

明久「うわっ!凄い綺麗な字だ」

明久「うーん…きっとこの手帳を落とした人は今頃探してるはずだよね…」

明久「本当に誰の手帳なんだろう?」



絢辻「ねぇ、吉井くん」



54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/08(木) 21:44:13.98 ID:7PlhHQ2fO

明久「わっ!?ビックリした!!って絢辻さん?」ビクッ

絢辻「吉井くん、その手帳…」

明久「あ、もしかして絢辻さんの手帳?よかった。持ち主がわからなくて困ってたんだ」

絢辻「…もしかして、中身を見たりした?」

明久「え?まあ名前が書いてないか確認を…」

絢辻「ふーん…見たんだ。中身」

明久「っ!?」ゾクッ

明久(何だ!?この殺気は!?)

明久(…そうか!持ち主を調べるためとは言え、他人の手帳の中を見るなんて最低な行為じゃないか!)

明久(これじゃまた僕の印象が悪くなってしまう……っ!!)

明久(何とかしてごまかさないと……っ!!)

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/08(木) 21:45:37.91 ID:7PlhHQ2fO

明久「ご、ごめん。絢辻さん。僕は決して中身を盗み見たわけじゃないんだ」

絢辻「じゃあ吉井くんは、手帳を開いて何をしていたの?」

明久「そ、それは…」

明久(まずい…何か……何か言わないと)

明久(何か使えそうな物……ハッ!?)

明久(あれは森島先輩のハンカチ!!あんな所に落ちてたなんて…)

『森島先輩のハンカチ…いい匂いだったな』

明久(っ!?これだっ!!)


56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 21:47:24.82 ID:7PlhHQ2fO

明久「に、においだよ!」

絢辻「は?匂い?」

明久「そう…僕はこの手帳の匂いを嗅いでいたのさ!!」

絢辻「……」

明久(し、しまったぁぁぁ!!!これじゃただの変態だぁぁぁ……っ!!)

絢辻「…吉井くん」

明久「…はい」

絢辻「手帳の中身、見たのよね?」

明久「すいませんでしたぁぁぁぁ!!!!」

明久(僕はその日二度目の土下座をした)


57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 11:58:24.57 ID:YxyTWH0NO
最高に面白い。
頑張ってください。
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 11:59:06.70 ID:7kExMDrl0
明久ほどのバカを主人公にしてもそれほど違和感がないって、橘の兄貴もやっぱ相当バカやったんやなって…(涙)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 21:05:28.62 ID:inovaj4xO
アマガミを見てなくても面白いだと…
作者は天才か!?
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 21:52:57.47 ID:SzGTyq45O

絢辻「そっか。見ちゃったんだ」

明久「ご、ごめん…」

絢辻「知っちゃったんだ。私の秘密」スッ

明久「あ、絢辻さん?どうして僕のネクタイを掴んでるのかな…?」ダラダラ

絢辻「吉井くん。これからちょっと付き合ってくれないかしら?」

明久「えっと…今日はちょっと用事が……」

絢辻「付き合ってくれないかしら?」

明久「だから用事が…」

絢辻「付き合ってくれないかしら?」

明久「まずい…僕が行かないという選択肢が用意されていない…っ!!」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/11(日) 21:55:13.83 ID:SzGTyq45O

〜神社〜


明久「ねぇ、どうして僕は正座させられてるのかな…」

絢辻「え?今から大事な話をするんだから、当たり前でしょう?」キョトン

明久「当たり前なの!?僕が神社の境内で正座してる状況が当たり前なのっ!?」ガーン!!

絢辻「あ、もしかして寒かった?大丈夫?」

明久「違うよ絢辻さん!気にする所はそこじゃないよ!!」

絢辻「あぁ…なるほど。喉が渇いているのね?」

明久「ダメだ…っ!!話が全く噛み合わない…っ!!」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/11(日) 21:59:58.23 ID:SzGTyq45O

絢辻「さて、本題に入るわ。今日見たことは一切他言しないようにしなさい」

明久「今日見たことって……手帳の内容のこと?」

絢辻「手帳の内容もそうだけど、特に書きなぐった“あれ“については思い出しもしないこと」

明久「……書きなぐった“あれ“?」

絢辻「そうよ。“あれ”を見られたからには、あなたを野放しにしておくことはできないの」

明久「ちょっと待ってよ!書きなぐったアレって……何のこと?」

絢辻「だから見たんでしょ?後半のページに雑に書いた“あれ“のことよ」

明久「???」

絢辻「……待って。吉井くん、もしかして“あれ“を見てないの?」

明久「僕が見ちゃったのは最初の方のページだけだよ…?」

絢辻「え?」

明久「え?」

絢辻「……」

明久「……」

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 22:03:56.68 ID:SzGTyq45O

明久「あ、絢辻さん?」

絢辻「ねぇ…吉井くん」

明久「な、何かな…?」

絢辻「金属バットってどこに行けば手に入るのかしら?」

明久「僕の頭をバットで殴ったとしても記憶は消えたりしないから!!お願いだからおもむろにバットを探しに行こうとしないで!?」


64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 08:40:21.33 ID:48/5KAG10
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