【安価】クリエンテスとパトローヌス

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163 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/24(土) 21:51:36.45 ID:ILdDweI40

C―考える


(アエミリウス公は使わないから売ると言った)

(……しかし、これはどう見ても【名剣の類】)

(安く買い叩くのはあまり良い印象を与えないだろう)

(軍用のグラディウスが【銀貨6枚で1本買える】から――)

(恐らく【銀貨4枚は安すぎる。4倍の価値はありそう】だな)

(無難に中間かそれより少ない位を提示するのが吉か?)


銀貨4 = 安過ぎる

銀貨14 = 普通

銀貨24 = 相場

164 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/24(土) 21:59:09.35 ID:ILdDweI40


(……そういえば)

(僕は前に金貨3枚を使ってしまったから、余裕が……もう無い?)

(ま、待てよ。ドミニクが言っていた自由にして良い金は確か――)


 『【金貨3枚と銀貨8枚】でございます』


(…もう【銀貨8枚しか使えない】じゃないか! どうするんだよ!?)

(ルチアかドミニクに【説明すればどうにかしてくれる】とは思うけど……)

(【あまりいい顔はされない】だろうなぁ……)

(どうしよう)


君は悩んだ。

その姿は小遣いのやりくりに悩む子供のようでもあった。

だがこれは、子供のそれとは規模が違う。


……君は剣を幾らで買い取る?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「ぎ、銀貨4枚で――」 ア「思ったより安いな。その程度の価値しか無いのか」

A―「銀貨12枚で買います」

B―「そうですね、銀貨18で」 ア「ほう。随分高く買ってくれるのだな?」

C―「要りません」 ア「そうか。では、貴公の話は全て無かった事に――」

D―自由記述

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用。数値が低いほど結果が良くなる)
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 22:12:01.62 ID:1EvZckndO
5 銀貨8枚で買う
ない袖は触れない
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 22:21:34.75 ID:FqsaVjVeO
167 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/24(土) 22:39:18.19 ID:ILdDweI40

D―「銀貨8枚で買わせて下さい」


「…そうか」

「よろしいでしょうか」

「構わぬ。【それが貴公の限界】なのだろう?」

「………」 (バレてるな……流石アエミリウス公だ)

「はい。恥ずかしながらその通りです」


アエミリウス公は君の目を見てそれ以上の追及はしなかった。

何気ない仕草で見抜く事が出来るからこそ、彼は権力者なのだろう。

君は自分に足りない物をまざまざと感じさせられた。

168 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/24(土) 22:42:49.56 ID:ILdDweI40


「剣は先に渡しておこう。金銭は――」

「【次】にお会いするその時【までに用意させて頂きます】」

「それで構わぬ」

「感謝致します。アエミリウス公」

「うむ。こちらも買い取ってくれて助かった」

「あの」

「……なにか」

「【証文】を書かなくてよろしいので? 後で払わないと言ったら――」

「ハハハッ! ティオニクスに限ってそれは無い」

「信頼してるんですのね」

「我も【約束を反故にされれば然るべき対応を取る】ぞ?」

「それはそれは。ぞっとしませんわね」

「……」ダラダラ


払わなかった場合、自分の対外評価は地に落ちるだろう。

どんな事をされるか解った物ではない。

『対価は絶対に支払おう』

……君は心の中でそう誓った。

169 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/24(土) 23:04:32.12 ID:ILdDweI40


「本日はありがとうございました」

「うむ」

「次は――」

「【作業が済んだら使いをこちらから出す】としよう」

「…何の話でしょうか?」

「気付いていなかったのか。目安箱とやらがあるのだろう」

「ええ、それはまぁ……」

「我もそれを使ったのだ」

「……」 (使った? それらしい物は――)


 『やけに大がかりな作業を行っているようだな。【噂がこちらにまで届いている】ぞ』


「あっ」

「………」 (あれはアエミリウス公が入れたのか!?)


君は開いた口が塞がらなかった。

謎の文書の1つはアエミリウス公だったようだ。

170 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/24(土) 23:24:48.47 ID:ILdDweI40


「次の来訪を楽しみにしているぞ」

「はっ」

「貴様もだ。エルキナ」

「光栄ですわ」

「……」 (エルキナが言ったあの話、何だったんだろうか……)


こうして普通に話しているが、アエミリウス公も何かをやっているのだ。

これからもっと嫌な事実に気づくかもしれない。

……はたして僕の気力は持つだろうか。


「それでは失礼致します」

「………」

「行きましょう。ティオニクス様」

「あ、あぁ」


君達はアエミリウス公に一礼してからその場を去った。



――――
――――――――――
――――――――――――――――
171 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/24(土) 23:38:36.92 ID:ILdDweI40

【中間報告】


「ご報告致します」

「ドミニクか。始めてくれ」

「はっ」

「まずは領地で捉えた【あの者から】」

「反抗的な態度が少なくなり、我々の邪魔をする素振りも減りました」

「次に――」

「【領地東と南では防御陣地を構築中】。ウェスタの月には【完成します】」

「【意見】については【モルドー、ゴラン、アルベルト】の3人に申し付けて下さい」

「ああ、解った」

「目安箱に入っていた文書を読み上げます」

「『雄叫びが夜に聞こえてきました。獣でしょうか? 怖いです!』」

「『闇市開催。24週の夕方〜25週の朝、場所は北の森にて』」

「………」 (また妙な物が入ってるな……)

「以上です」

「ありがとう、下がってくれ」

「ははっ」


ドミニクは君に恭しく頭を下げ、書斎から出て行った。
172 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/24(土) 23:44:27.27 ID:ILdDweI40

【自由行動】


君は余暇を利用して何かしらの行動を起せる。

領地を放火したり、派手な催し事なんかも出来るだろう。

休息は精神が追い詰められる前に取るべきだ。


……今週は何処でどう過ごす?


下2〜3 自由記述 〔2D10で低いの採用〕

 ※主人公以外の行動指定もやろうと思えば出来ます。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 23:51:24.06 ID:xv+nEeHzO
合法ロリの様子でも見に行こう
念のためルチアを連れて
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 00:15:19.66 ID:BHV0YacWO
ドミニクとアルベルトどバラ園でもみてゆっくりしたい
175 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 21:42:38.94 ID:TfCjDFtG0


「最近動きっぱなしのような気がする」

「……植物でも眺めに行くか」


君は椅子から立ち上がり、中庭へと向かった。


――
――――――――――


【屋敷の中庭】


「……おや?」

「やあ、ドミニク」

「領主様。どうかなさいましたか?」

「気分転換に薔薇でも見ようかと思ってな」

「そうでしたか。薔薇はあちらでございます」

「ありがとう」

「どうぞごゆっくり」ニッコリ


ドミニクは微笑を浮かべて――

『誰か来るかもしれませんが、お気になさらず』

彼は君にそう言って土いじりを再開した。

176 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 21:53:01.71 ID:TfCjDFtG0


「赤にピンク、こっちは黄色か」

「同じ様に見えてもこんなに違うんだな」

「薔薇と一口に言っても、多種多様ですからね」

「ん?」クルッ


声のした方向へ振り向くと――


「こんにちは。領主様」

「アルベルト」

「えへへ……お邪魔でしたか?」ポリポリ


照れくさそうにしているアルベルトが居た。

君は彼の言葉に『そんな事はないさ』と言い返す。

177 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 22:12:31.47 ID:TfCjDFtG0


「君は――」

「はい?」

「ここによく来るのか?」

「ハイ! 暇がある時にドミニクさんとお喋りしてます」

「……そうか」ニコリ


アルベルトは嬉しそうな表情で答えた。

その顔を見た君は、思わず笑みがこぼれてしまう。

178 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 22:21:11.65 ID:TfCjDFtG0


「ドミニクはどうだ。君にとって面白い奴か」

「はい。とても頼りになる方です」

「……なら、私はどうだ?」

「う〜ん」

「気を遣わせて悪いな。聞かなかった事にしてくれ」

「いえいえ! 領主様も十分頼りにしてますから!」

「ハハ……君は世辞が美味いな」


話している途中、ドミニクが僕達に軽食を振舞ってくれた。

花の蜜を混ぜたパンと乾燥させた葉を煮出した飲み物。


飲み物は――少しだけ渋く舌に残る味。

焼き立てのパンは――柔く、ほんのりと甘かった。


……どうか、この平和な日々が続きますように。
179 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 22:27:17.27 ID:TfCjDFtG0

―――――
―――


その日の君は、心地よい疲労感で包まれていた。

今日は実に良く眠れる事だろう。


(ドミニクが作ってくれたパン。あれは美味しかった)

(もう一度食べれたら良いなぁ――)

(すぅ……すぅ……)



―【判定表】――――――――――――――――――――

  02   ― 闘力-「1点」、特徴「目の違和感」
03〜10 ― TP+「1点」
11〜12 ― 変動なし
13〜19 ― TP+「1点」
  20   ― 闘力-「1点」、特徴「呼吸が浅い」

―――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 成長判定
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 22:40:13.77 ID:xqCPBAtUO
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 22:45:35.35 ID:S+85bXn+O
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 22:46:08.60 ID:s3HoPdO7O
はい
183 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 23:22:00.71 ID:TfCjDFtG0

――
――――――――――
―――――――――――――――――――――



周囲はとても暗い。

空を見上げると灰を被ったような雲が一面に広がっている。

嵐の前触れを予感した君は、自分が屋敷の外に居る事を認識した。


「…様!……領主様!」

「む?」

「どうかお考え直し下さい!」

「ど、どうした……? ドミニク」

「領主様は病んでおられるのです! たかが1人の人間にそこまで執心するなど――」

「だから何がどうしたと聞いている!」

「…!? とぼけているのですか! 領主様は仇討ちに向かうと仰って……!」

「………」 (誰かが死んだのか……?)


ドミニクは何時になく激しい形相だ。

……僕は一体何処へ向かおうとしていたのか。

184 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 23:25:26.89 ID:TfCjDFtG0


「――絶対に向かうと言うなら!」

「私奴を叩き伏せてから向かって下さい」

「……」

「そうか、僕は……」

「考え直して頂けますね?」

「ドミニク。悪いが僕は行かなければならない」

「領主様!」

「退いてくれドミニク」

「時が過ぎれば心も癒えます! どうか、どうか――!



―――――――――――――――――
―――――――
――
185 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 23:30:07.17 ID:TfCjDFtG0

―【現在値】――――――――――――――

【地方領主 ティオニクス】 男

―41/41 闘力
―05/10 GP
―27/27 TP↑ 〔26→27〕
―50/100 ?↑ 〔30→50〕

【自然回復】 (闘力、TP20%回復)
――――――――――――――――――――

【ティオニクスの従者 ルチア】 女

―45/45 闘力
―04/10 GP
―40/40 TP
――――――――――――――――――――

【影薄き従者 ドミニク】 男

―46/46 闘力
―04/10 GP↑
―38/38 TP
――――――――――――――――――――

【銀嶺の従者 ディアナ】 女

―41/41 闘力
―05/10 GP
―34/34 TP
――――――――――――――――――――



「大変お疲れだったようで」

「ドミニク……」

「雑務はこちらの方で処理しておきました。気になる点があれば、食事の後でなんなりと」


いつの間にか部屋に入って来たドミニクが、微笑を浮かべながら窓を開けている。

どうやら今日も長く眠っていたようだ。


……あの夢はいったい何なのか。

186 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 23:43:16.71 ID:TfCjDFtG0


【豊穣神マイアの月 3週】 (19/28)


「報告します」

「………」

「領主様、どうかされましたか?」

「…や、何でもない。始めてくれ」

「解りました!」

「領地【東と南では陣地を構築中】で、ウェスタの月には【完成予定】です」

「領主様から【意見】がありましたら、【皆さん】にどうぞお願いします」

「ああ」

「あと、今週は北東の村へ訪問する予定があります」

「忘れているようでしたら、今のうちに【準備をしておく】と良いかもしれません」

「ん」

「あのー、領主様?」

「…なんだ?」

「今日はいつもより口数が少ないようですけれど……」

「………」

「無理、しないで下さいね」

「……ありがとう。気を付ける」

187 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 23:47:30.32 ID:TfCjDFtG0

―【現在の状況まとめ】――――――――――――――――――――――――――

・豊穣神マイアの月 3週 (19/28)

・19、21ターンに北東の村と情報共有を行う

・ウェスタの月が半分過ぎるまで(22ターン)に物資の調達をする

・東と南で陣地構築中。3名と関わる事で介入可能

・人材は最大10名まで。現在の数は「10名」


・ルチアはディアナが嫌い。それとは別の方向でウルリッヒが嫌い

・エルキナの待遇に不満を持つ者が居た

・ディアナに頼むと「奉仕」してもらえる

・ドミニクは薔薇を育てている

・銀貨8枚をアエミリウスに支払う


・領地東で黒い液体(石油)を貯留中

・東の櫓は南よりも景色が良い

・領地の中心に「目安箱」を設置

・南方にメッサーラ家の領地がある

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

/領地特徴/

北―森の一帯
西―大きな川+
東―豊かな農地++ 【?】
南―荒地+++ 【?】
南東―焼野原


/建造物等/

北―巣穴
西―堤防
東―柵(木)、油田、景色が良い櫓
南―柵(木)、旗(太陽)、屋敷寄りに櫓

北東―牧歌的な村
南東―灰に塗れた地面


・水源が豊富
・領民は読み書きが出来る教養を持つ
・東南からは攻め易い
・村(北東)の住人と協力関係


【?】 陣地構築中 〔22ターン前後に完成〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
188 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/25(日) 23:54:13.21 ID:TfCjDFtG0


生きた結果は歴史が証明してくれる。

君はこの世界でどう生きたいかを示せば良い。


……第19ターンの行動を聞こう。君は何をする?


―【選択肢】―――――――――――――――――――

@―領地の開墾、改善
A―人材発掘
B―自己学習
C―誰かに相談する※
D―近隣の領主、村長に助けを求める※
E―自由記述
F―人材派遣

※―今まで出て来た人物の名前を併記する事
――――――――――――――――――――――――
下1〜2 選択肢
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 23:57:00.68 ID:S+85bXn+O
6村に持っていく食料を見繕う
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/26(月) 00:04:16.56 ID:aqpjRqd0O
これは情報共有は別イベント扱い?
191 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 00:18:12.19 ID:qDZwSOvD0
イベントを短くして良いなら別扱いにします
>>189は採用としてもう一つ

↓1
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/26(月) 00:37:46.27 ID:aqpjRqd0O
なら北東の村に行く一択だな。イベントはガッツリやるべき。
193 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 01:07:17.55 ID:qDZwSOvD0

E―村に持っていく食料を見繕う


「ルチア。北東の村へ提供する食料は用意してあるんだろうな?」

「いえ全然」

「は!? どういう事だ!」

「これは領主様が率先して領民に説明すべき事」

「私が矢面に立つべきモノではありませんよ」

「うっ、それはそうかもしれないが……」

「張り切ってくださいませ」

「……本音は?」

「私が領民に頭を下げるのはイヤ」

「清々しい程の屑だな!?」


君はルチアに勢いよく突っ込んだ後、領地を廻る事にした。

……突っ込んだのは誤字にあらず。
194 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 01:13:51.77 ID:qDZwSOvD0


「――と言う訳です」

「そうですか。しかし、我々の生活を脅かす程では無いんでしょう?」

「はい」

「でしたら構いません。私は毎日食べる事が出来れば十分ですから」

「ありがとうございます」

「頭を下げずとも大丈夫ですよ」

「………」

「困った時はお互い様。これからもよろしくお願いします」

「ええ。こちらこそ」


このように領民への説明は順調だった。

……最後に訪れた一軒を除いて。

195 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 01:32:36.48 ID:qDZwSOvD0


「なんだなんだぁ!? また食い扶持が減るってのか!」

「いえ、そうならない程度に留めますので――」

「冗談じゃねぇ! こっちが必死こいて作った食料を……」ブツブツ


交渉は難航している。

訪問してから、もう十分以上は立っているだろうか。

……そろそろ帰りたい気分だ。


「領主になったからってよぉ!」

「なーんでオメエみたいなガキに渡さなきゃなんねぇんだ!」

「ですから――」

「ふざけんなっつうぅ〜の! 舐めてんのか! あ!?」

「………」

「なんとか言ってみろよ! え!?」

「ははは、困りましたね」


……君はこの素直に従わない男をどうする?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「でしたら、私が貴方を餓えないようにして差し上げましょう」スッ

A―「あまり騒ぐようなら……この領地から追放しますよ?」

B―「要求があればなんなりと。叶えられる範囲で応じます」

C―「……失礼しました」 (この人は無視しておこう。その方が楽だ……)

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用。数値が低いほど結果が良くなる)
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 02:39:55.67 ID:UWrnPEh7O
1
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 02:51:21.90 ID:EZaL6YZFO
1
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 02:52:22.53 ID:EZaL6YZFO
すまぬ...
199 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 21:19:15.01 ID:qDZwSOvD0

@―「でしたら、私が貴方を餓えないようにして差し上げましょう」スッ


「選んで下さい」

「……あ?」

「この剣で首を飛ばされたいか、紙に書かれた内容のどちらかを」

「いっ!?」

「あまり長くは待ちません。さぁ」

「なんだぁそりゃ!? オメーは馬鹿か!」

「後で困るのはそちらですよ」

「ぐっ、ぬぬ……覚えてろ!」


軽く脅してやると、彼は素直に紙を選んだ。

紙に書かれていた内容は、別に大した事ではない。

『収益の一部を領地に還元する』

財政が健全な領地なら至って普通の内容だ。


……健全なら、の話だが。
200 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 21:22:59.06 ID:qDZwSOvD0


それから君は支度を整え、北東の村へと向かった。

村への同行者は何人だったか君に聞くとしよう。


……君以外に【誰と誰】が居た?


↓2 自由記述 (人材9名の中から選ぶこと)
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 21:26:25.09 ID:WftPXtjdO
ルチアとゴラン
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/26(月) 21:39:36.59 ID:VTIj8W42O
これ、前に行ったことがある人間を当てるわけだよな?

ルチアとウルリッヒでしょ。
203 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 22:03:28.15 ID:qDZwSOvD0

〜牧歌的な村〜


君はウルリッヒとルチアを連れて北東の村を訪れた。

青い草木の香りが不思議な懐かしさを感じさせる。


木々の影に覆われた周囲は仄暗い。

相も変わらず人の気配は感じられなかった。


……今日は珍しく人が居る。
204 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 22:23:08.32 ID:qDZwSOvD0


君は思わず目を擦って二度見した。

ついさっきまで気配が無かったというのに――

目の前に覆面をしている男が立っているではないか。


「ようこそ」

「ど、どうも」

「この気配は……前と同じか」

「お宅は何を言うとるんや」

「ついて来い」

「ちょっ」

「あの」

「…何だ?」

「埃塗れで汚い部屋に案内するのは、出来れば止めて頂きたいのですが」

「……解った」

「ありがとうございます」

「………」 (まぁ、僕もアレが良いとは思わないけどさ……)


どんな意図があって、彼はあの部屋に招いたのか未だに解らなかった。

僕はあの場所で重要な物を見つけていないからだ。

恐らく、もうあの部屋には二度と入る事が無いかもしれない。


……なんとなくそんな気がした。
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/26(月) 22:26:37.26 ID:VTIj8W42O
重要なもの?やらかしたかな……
206 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 22:36:53.88 ID:qDZwSOvD0


〜村で一番大きな家〜


「失礼します」

「相変わらず暗い……」

「邪魔するで〜」

「そうか。それなら【11】と刻み込んだ部屋を開けると良い」

「……なんや急に。なんかあるんか?」

「言葉通りの行為をお前がするなら、【そこ】へ気にせず入れ」

「あー止めとくわ」

「懸命な判断だな」

「………」 (何があるんだろう……)


村長が指差した扉に薄っすらと【11】の数字が見て取れた。

その部屋を通り過ぎる時、隙間から鉄の臭いがしたのは何故だろう。

207 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 22:54:51.62 ID:qDZwSOvD0


「ここだ。入れ」

「………」 (入口に灯りがある。他は暗いのに珍しい……)

「どうぞ先に入って下さい」

「譲られるとなんか入りたないなぁ……」

「後がつかえてるんですから、入ってどうぞ」

「そんな言うんならお前が行けって」

「突然奥から矢が飛んできたら怖いじゃないですか」

「俺を矢除けにする気かいな!?」

「おっと。口が滑りました」

「あんな? レディーファーストっちゅう言葉があってやな」

「良いからとっとと行け」

「……ハイ」


彼女に言い負かされたウルリッヒは恐る恐る部屋へと入った。

部屋に入る順番は君が2番目でルチアが最後。

何かあったら1人で逃げる為なのか、後ろを守ってくれているのか。


……ルチアの意図が読めない君だった。
208 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 23:10:36.31 ID:qDZwSOvD0


「ここは割とまともな部屋ですね」

「そうか。それなら良かった」

「勝手に座って構へんか?」

「ああ、好きにしろ」


ウルリッヒは隅に置かれていた椅子を裏返してどかっと腰かけた。

それを見たルチアは溜息を吐き、1人分だけ持ってきて君を座らせた。


「本題に入ろう――」

「まずは食料の調達だ。どれだけ確保できたか見せてもらおう」

「どうぞ。内訳はこちらに」スッ

「……穀物、肉、チーズ……チーズか」

「何かご不明な点でも?」

「いや、何でもない」

「?」


彼は君にそう返すと、納品書を黙々と読み進めた。

乳製品に反応したのを見るに、彼の嫌いな物だったのか?

209 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 23:28:20.00 ID:qDZwSOvD0


「調達に関しては上出来だ」

「ありがとうございます」

「約束の金貨だ。受け取れ」ピーン

「おっとっ……と!」


彼は懐から取り出した金貨を指で弾いてこちらに寄越した。

慌てて受け取ろうとした僕はその場で小躍りをする。


「さて。情報の交換と行こうか」

「何かありましたか?」

「こちらは特に。強いて言うなら【連日の日照り】か」

「そういえば確かに……全然雨が降りませんね」

「今年は【穀物の価格が上がりそう】だな」

「えらくまともな情報やん。もっとぶっ飛んだモンはないん?」

「………聞きたいのか?」

「おっ、あるんか! 言ってみるもんやな!」

「……お前を消そうと血眼になって探している奴が居るらしい」

「げっ」

「見つかればタダでは済まないだろうな」

「聞かへんかったら良かったわ……」


ウルリッヒは『藪蛇だった』という表情を浮かべた。

彼は何処からそんな情報を仕入れてきているのだろうか。

210 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/26(月) 23:50:15.10 ID:qDZwSOvD0


「お前達の方は何かあったか?」

「そうですね――」

「せやなぁ、俺は臨時収入が幾らか入ったわ」

「1人私の敵が増えました」

「……敵だと?」

「こちらの話です。心配は要らないのでどうかお気になさらず」

「ほう。そうか」

「………」 (それ全然知らなかったんですけど!?)


領地で問題は起きていない。

あくまで目に見える範囲での問題は、だが。


……君は何をこの場に提供する?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「最近妙に生々しい夢を見るんです」 ラ「正夢にならなければ良いな」

A―「疲れが取れなくて――」 ラ「それを俺に言う必要性があるのか?」

B―「視線を感じて眠れないんです」 ラ「……隣に居る奴に聞いたらどうだ」

C―「輝いて見えるぞ」 ティ「誰がですか?」 ラ「お前の事だ」

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2〜3 選択肢 (2D10で低い方採用。偶数ゾロならそっちを優先)
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 23:57:26.42 ID:WftPXtjdO
4
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/27(火) 00:07:20.55 ID:ogtZ1ByCO
1かな、とりあえず。

多分ルチア死亡ルートの話だろうし。
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/27(火) 00:12:44.39 ID:KaK+7I4A0
5 興味があるので 以前いた呪術士に雨乞いのことを聞けないだろうか
214 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/27(火) 20:27:03.96 ID:UOOS4tlM0

@―「最近妙に生々しい夢を見るんです」 ラ「正夢にならなければ良いな」


「……」

「夢の世界は【現実と不思議な関係】にある」

「何を根拠に言うとるんや」

「お前は【人生の岐路】に立たされているのかもしれないな」

「無視かいな」

「人生の、帰路……?」

「ああ」

「【夢に出てくる物(者)がお前の助けになる】だろう」

「本当ですか?」

「信じるか信じないかはお前次第だ」

「胡散臭過ぎるやろ」

「………」


内容はともかく、彼は真面目に答えてくれているようだ。

こういった意見を持つ人間は少ないので貴重とも言える。

215 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/27(火) 20:54:33.70 ID:UOOS4tlM0


「急な悪天候は天気(転機)の変わり目とも言う。十分に注意しろ」

「驚いた。アンタも洒落言うんやな」

「気を付けます」

「それで良い」

「反応無くて悲しいなぁ」

「気になる事があれば今のうちに言っておけ」

「はい」

「何だ」

「洗濯物を干していたんですが、私の下着だけ何処かへ消えてました」

「……ちゃんと管理しておけ。他は?」

「ちょいとええか?」

「………」チラッ

「馬を拝借してたんやけど、朝見たら真っ二つに両断されとった」

「馬にお前の痕跡が残っていたからだろう。気を付けろ」


領地で問題は起きていないと言ったな。あれは嘘だ。

どうやら見えない所でそこそこの問題が起きていたらしい。


……君は続けてこの場に何を提供する?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「5週間後に市場が開催されるらしいんですが、ご存知でしょうか?」

A―「疲れが取れなくて――」 ラ「それを俺に言う必要性があるのか?」

B―「視線を感じて眠れないんです」 ラ「……隣に居る奴に聞いたらどうだ」

C―「輝いて見えるぞ」 ティ「誰がですか?」 ラ「お前の事だ」

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2〜3 選択肢 (2D10で低い方採用。偶数ゾロならそっちを優先)
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/27(火) 20:58:05.61 ID:YLt+or5xO
4
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/27(火) 21:00:24.03 ID:pQV0Tp/eO
1かなー。4はルチアフラグ立てるのに必要そうだけど、もう一回ぐらいは余裕ありそう。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/27(火) 22:19:05.31 ID:pQV0Tp/eO
上げとく。安価は下で。
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/27(火) 22:36:00.66 ID:bXWl4LZ1O
@
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/27(火) 22:38:31.29 ID:pQV0Tp/eO
>>219
ナイス。何かあるかな?
221 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 14:45:53.04 ID:bqe538t10

@―「5週間後に市場が開催されるらしいんですが、ご存知でしょうか?」


「無論だ。それは俺が関与している」

「えっ」

「前提として、俺達が生き残っていなければならない訳だが……」

「どういうことです?」

「火事場泥棒さ」

「爺さんの貯め込んだ財産を売り捌こうって魂胆か?」

「その通り」

「なるほど。そういう事でしたか」

「お前の領地にある”アレ”は便利だったぞ」

「目安箱の事ですね」

「それだ」


図らずも彼にとって都合の良い連絡手段になっていたようだ。

目安箱を作ろうと考えた誰か(自分)に感謝しなければ。
222 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 14:59:33.14 ID:bqe538t10


「しかしまあ、盗品売り捌こうなんて考えよう思いつくわ」

「ックク……だろう?」

「別に褒めてる訳じゃあらへんで。発想が馬鹿のそれや」

「そうか」

「そうか……って、もうちょっとなんかこう……ないん?」

「無い」

「…………えぇ」


バッサリと切り捨てられている。

ウルリッヒの何が彼をここまでこうさせるのか。


……全くもって考えが及ばない。
223 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 15:08:39.35 ID:bqe538t10


闇市が彼によって開催されると解った。

それはつまり、彼が今回の戦いで負ける気が無いという事になる。

勝算はあるのだろうか。


……いや、勝算は自分達で作らなければ。


いつまでも他人任せにしていては不味い。

どうにかしなければ、立場が危ういのはこちらなのだから。

224 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 15:39:26.84 ID:bqe538t10


「まだ、何かあるか」

「俺は幾らでもあるで」

「あるなら聞こう」

「俺あるで?」

「さぁ。なんでも言え」

「ガン無視すんの止めてくれよぉ……」


……君は最後に、この場へ何を提供する?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「ラール・プリースクス(Lar Priscus) 。……人の上に立つ者とはなんだろうな」

A―「疲れが取れなくて――」 ラ「それを俺に言う必要性があるのか?」

B―「視線を感じて眠れないんです」 ラ「……隣に居る奴に聞いたらどうだ」

C―「輝いて見えるぞ」 ティ「誰がですか?」 ラ「お前の事だ」

D―「ありません」※終了

E―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/29(木) 15:59:27.18 ID:nrNANxvhO
1にしたいけど4。ルチア死亡フラグ回避のため、そろそろティオ君に恋心を自覚させよう。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/29(木) 18:05:52.94 ID:aeJeNsKwO
1
227 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:14:52.57 ID:bqe538t10

@―「ラール・プリースクス(Lar Priscus) 。……人の上に立つ者とはなんだろうな」


「悩み事ですか?」

「……似たようなものだ」

「旦那、その言葉の意味は?」

「ラールは『君主、主人』を表し――」

「プリースクスは『質素や古く尊い』を意味します」

「お前にゃ聞いてない」

「俺は他人の機微に疎いらしい。つまりはそういう事だ」

「つまりもなにもどういう事や……」

「………」 (彼も村長という立場で苦労してるのかもしれない)


君は自分と彼の立場を重ね、悩みの元が何かを考えた。


……解らない。てんで解らなかった。

知っている部分なんて全くないのだから当然とも言える。

228 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:22:52.01 ID:bqe538t10


「さて、そろそろお帰り願おうか」

「そうですね。長々と失礼しました」

「次は【2週間後】だ。それが【終れば作戦を実行】する」

「……長いようで短いですね」

「【我々からすれば長い】。だが終ってみれば一瞬だ」

「そうでしょうか」

「くだらない事を言った。忘れてくれ」

「…?」


君は違和感を覚えた。

外部からの働きかけというか、神の見えざる力というか――

彼の言葉にそういった物を感じ取ったからだ。


……いったいどういう事だろう。

この感覚はルチアやドミニクからも感じたものだが……。

229 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:30:26.53 ID:bqe538t10


「今日は見送らないんですね」

「見送って欲しいのか?」

「そういう訳じゃないんですけど……」

「なら良いだろう。迷子になる年でもないのだから」

「………」 (言えない……あるなんて言えない!)

「フフッ……ッ」

「どうした?」

「いえ」 (後で覚えてろよルチア……)


笑いをこらえているルチアを睨み、君は村長へ別れの挨拶をした。

領地へと帰る道中で、ウルリッヒがなにやらいじけていたのは気のせいか。

230 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:37:52.09 ID:bqe538t10


【中間報告】


「ご報告致します!」

「ディアナか。よろしく頼む」

「はい♪」

「今週は特に何もございません!」

「………」

「異状が無いって素晴らしいですね!」

「……本当にそれだけか?」

「以上です!」

「…………ありがとう、下がってくれ」

「はい! 失礼します!」


ディアナは満面の笑みで書斎から出て行った。

彼女の心が平穏そうで何よりだ。


……もしかして何も無いのは今週が初めてか?

231 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/29(木) 21:40:59.26 ID:bqe538t10


【自由行動】


君は余暇を利用して何かしらの行動を起せる。

領地を散策したり、変わった催し事なんかも出来るだろう。

生きる為に動き続けるのは悪くない事だが、時には休むべきだ。


……今週は何処でどう過ごす?


下1〜3 自由記述 〔2D10で低いのと高いの採用。同値なら先に書いたの〕

 ※主人公以外の行動指定もやろうと思えば出来ます。
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/29(木) 21:48:17.36 ID:AEQhv1WJO
ノーヒントかー。とりあえず、ルチアに夢の話はする。
多分あれはルチアが死んだ場合の夢で、正夢になるかもしれないと聞いて怖くなった、と。

ルチア→ティオ君は明確だし逆レもしたけど、ティオ君→ルチアは明確じゃないし、現状ただやられただけだからねえ。
フラグをちゃんと立てて、ヒロイン化への道筋を明確にしよう。
233 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 18:36:52.03 ID:XTs+yvnm0

―【現在の状況まとめ】――――――――――――――――――――――――――

・豊穣神マイアの月 3週 (19/28)

・21ターンに北東の村と情報共有を行う (週の初めに入るイベント)

・領地の中心に「目安箱」を設置 (週初めと中間報告で妙なイベントが入ります)

・ウルリッヒは臨時収入を得て馬を失った (週初めと自由行動で選べる)

・ディアナに頼むと「奉仕」してもらえる (自由行動で選べるイベント)

・ルチアの服が何処かに消えた (自由行動で選べる)


・ウェスタの月が半分過ぎるまで(22ターン)に戦の準備を整える

・東と南で陣地構築中。3名と関わる事で介入可能

・銀貨8枚をアエミリウスに支払う (陣地構築が済んでから入るイベント)

・平和だヤッホー


・領地東で黒い液体(石油)を貯留中 (石油を何かしらに使えます)

・東の櫓は南よりも景色が綺麗なので気分転換になる (やる気が回復します)

・南方にメッサーラ家の領地がある (訪問出来ます)

・↑のおおよそ反対側にアエミリウス家の領地がある (訪問出来ます)

・君が休んでいる時は皆も領地の何処かで過ごしている

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


レス付かないのでメタ情報を少しだけ開示

ついでにこのレスでメッサーラの私兵の数 (2D10の結果で増減)


↓1〜2 自由記述 〔2D10で低いの採用。同値なら先に書いた方を採用〕
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 18:44:26.21 ID:Ln8Yc9zUO
陣地の様子でも見に行くか
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/30(金) 19:26:54.88 ID:J3VbQ+jAO
ドミニクと女の様子について話すかな。

13ってことは一般的には悪くないはずだが、どうなんすかね。
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/30(金) 19:28:49.61 ID:J3VbQ+jAO
偶数ゾロだが不発なのかなこれ。
女が完全にドミニクになついてたら受けるけど。
237 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 20:20:25.64 ID:XTs+yvnm0


〜豊かな農地〜


君は進捗状況を確認する為、1人で領地東へとやって来た。

現場に居る人間は齷齪と働いている。

遠くで眺めていると、君に気付いたモルドーが手を振った。


「おうおう! どうした領主様?」

「どうも。作業の方はどうですか?」

「忙しいがまあ問題はねぇってトコか」

「それは何よりです」

「この調子でいきゃ、後【3週あれば出来る】ぜ」

「【どのくらいの物が出来そうですか?】」

「俺はあんまり見当が付かないんだが――」

「人が居て防衛だけだったら、【2倍位の相手は出来る】んじゃねぇか」

「相手の練度にもよりそうですね……」

「まぁその辺は、【詳しい奴が領主様には居る】んだろ?」

「………」 (ウルリッヒかエルキナあたりだろうか……)

「ええ」

238 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 20:34:54.68 ID:XTs+yvnm0


「そういや」

「?」

「作業やってる奴の1人が妙な事言ってたな」

「どんな内容ですか」

「なんか……よく解んねぇんだけどよ」


『この陣地を攻略しようとした場合、【1/3の確率で人が傷付き】――』

『もう【1/3で防御に成功】する。残りの【1/3で相手方を負傷】させられる』

『配備に付く者が疲弊した場合、結果が悪くなる可能性が……』

『補強出来なければ【2度の防衛が限度】と言えるだろう』

『どうすれば……』ブツブツ


「なーんて独り言を」

「それは何と言うか……」

「正直、医者にかかった方が良いんじゃねえかと思ったぜ」

「その方は今どこに?」

「さぁな。気付いたら居なくなっちまってた」

「……そうですか」


その人間の所在よりも陣地の事が気になった。

……補強すべき所とはなんだ?

239 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 21:02:30.32 ID:XTs+yvnm0

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地全域/

【被害状況】 □□□□□


/東の陣地/

【被害状況】 □□

【配置上限】 □□□


/南の陣地/

【被害状況】 □□□

【配置上限】 □□


/補足事項/

被害状況;■で全部を塗り潰されると壊滅
配置上限:□の数以上の人材配備は不可
――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「……↑は何ですか?」

「居なくなった奴が書き残していったモンだ」

「どういう事でしょう」

「さぁな」

「………」 (陣地の性能か何かを書こうとしたのか……?)

「おっと、今日はどうする?」

「ええと」

「作業について何か言いに来たんじゃねぇのか?」



モルドーは君に問いかけている。

君が陣地構築に意見をだすなら、今ここで彼に言っておこう。


……どんな要望を出す?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「いえ、特にありません。引き続きよろしくお願いします」※終了

A―配備人数を減らす代わりに陣地の質を上げる (東、南のどっちか)
B―陣地の質を下げる代わりに配備人数を減らす (東、南のどっちか)
C―作業している人員を何処かへ集中させる (東、南で4つのうちどれか)

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜3 選択肢 (2D10で真ん中の値を採用)
240 :一部修正 安価範囲なら↓  ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/03/30(金) 21:04:05.00 ID:XTs+yvnm0
B―陣地の質を下げる代わりに配備人数を減らす (東、南のどっちか)

B―陣地の質を下げる代わりに配備人数を”増やす” (東、南のどっちか)
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 21:15:45.50 ID:zggJckSqO
2南
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 10:00:42.73 ID:nHhgz5tPO
これヒントあった方がよくない?
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 11:24:23.23 ID:dKNbuMFtO
C南
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 16:14:48.37 ID:9COWUUImO
2
245 :長めに更新  ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 22:38:13.23 ID:4/36Q+Lq0

A―配備人数を減らす代わりに陣地の質を上げる


「……南の陣地について」

「おう」

「最小限の人員で最大限の効果が得られるようにして頂けますか」

「中々に無茶を言ってくれるじゃねぇか」

「すみません」

「おうおう、頭は下げなくても良いぜ」

「出来ますか?」

「もちろんだ。きっちりこなしてみせらぁ」

「ありがとうございます」


モルドーは君の要望を受け入れた。

これで南はより堅牢になるだろう。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地全域/

【被害状況】 □□□□□□


/東の陣地/

【被害状況】 □□

【配置上限】 □□□


/南の陣地/

【被害状況】 □□□□

【配置上限】 □


/補足事項/

被害状況;■で全部を塗り潰されると壊滅
配置上限:□の数以上の人材配備は不可
――――――――――――――――――――――――――――――――――――


……?

さっき見た内容が僅かに変化している。僕の見間違えだろうか?
246 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 22:46:37.25 ID:4/36Q+Lq0


〜屋敷〜


「あいつは何処だ」キョロキョロ

「……おや? 領主様。どうかされましたか」

「ルチアを探してるんだ。知らないか」

「ああ、ルチアでしたらあの部屋に」スッ

「部屋で何を?」

「女性陣とお話しを……とだけ」

「?」


ドミニクはそれ以上何も答えようとしなかった。

僕はそれを追求せず、彼が指差した部屋へと向かう。
247 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 22:59:46.18 ID:4/36Q+Lq0


「〜〜〜ッ〜〜!」

「………」 (言い争っているような声だ。何を言ってるんだろう?)


――
―――――


「つまり――」

「私は領主様の妻となる訳であってー」ツカツカ

「……」

「隙間に入ろうとした貴女とはそも立場が違うんです。お解りですか?」クィッ

「……だから自分は何をしても良いって言うんですか」

「領主様の物は私の物でもある訳です。当然じゃありませんか」ノシッ

「酷いです……あんまりですよ」


―――――
――


「!?」

「やべぇよやべぇよ……」


思った以上に不味い光景だった。

ルチアが四つん這いになったディアナに腰かけているではないか。
248 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 23:24:53.15 ID:4/36Q+Lq0


「な、なんと言いながら入るべきか――」

「〜〜あっ!」スパーン

「………」

「……」ススス


――
――――


「実に叩き甲斐のある尻ですね」

「やっ、止め……」

「止めません」パシーン

「ひんっ!」

「んー悲鳴が心地いい」

「た、助けて下さいぃ〜」

「貴女も存外良い趣味してますのね」

「でしょう?」

「……皮肉ですわよ」

「なーにか仰いましたか?」

「いえ、なにも」

「ふふっ……エルキナ”様”もご一緒にどうですか?」

「私は遠慮しておきますわ」

「そうですか。残念です」 (´・ω・`)

「……畜生」ボソッ


――――
――


「女性陣って言ってたから、そりゃ居るよね……」

「………」

「どうしよ」


部屋の中を覗き込むとディアナがスパンキングを行っていた。

エルキナは少々引いた顔でそれを見ている。

249 :行っていた→されていた  ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/06(金) 23:34:47.68 ID:4/36Q+Lq0


ディアナの顔は羞恥で赤く染まり、目に涙を浮かべ懇願していた。

露出した尻もほんのりと赤みを帯びて、えr……痛ましさがあった。

ルチアがそれを恍惚とした表情で眺めていたのは何故だろう。

エルキナはある種、諦めたような顔を浮かべていた。

彼女達は何故この場所でこのような事をやっているのか……。


……僕は部屋にどうやって入ろう?


―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―ノックをして入る
A―いきなり開ける
B―ゆっくり開ける
C―立ち去る

D―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2 選択肢
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 23:36:26.82 ID:aDT8JfRaO
1
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 23:43:29.20 ID:rjR1LrzcO
これ、どうすりゃいいんだ?
まあ偶数ゾロ目イベだし悪いイベントじゃなさそうだけど。

3で。多分3か4pっぽいな。
ディアナは、そういう趣味なんだろうか?多分プレイだよね。
252 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 00:11:54.33 ID:N85TKz6z0

B―ゆっくり開ける


君は右手を捻り扉をゆっくりと開けた。

その瞬間、中の喧騒は静まり返る。


――ギギッギィー。


「や、やあ」

「領主様。どうかされましたか?」

「あー、その……ルチアに話があって」

「……」チラッ

「!」ピクッ

「私は構いませんわ」

「……後で向かいますので、領主様は書斎でお待ち頂けますか?」

「う、む。解った」


ディアナは床に手を突いて顔を伏せている。

よく見ると彼女の耳は真っ赤だった。

臀部こそ露出していないものの、何かをされていたのは明白だ。


君は部屋から立ち去り、自分の書斎へと向かった。


――
――――――
253 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 00:39:52.95 ID:N85TKz6z0


「――領主様。入ります」

「来たか」

「大変お待たせ致しました」

「随分長かったようだが、何をやっていたんだ?」

「犬に躾をしておりました」

「そ、そうか」

「領主様はどういったご用件で?」

「えーっと……」

「大した事では無いのでしたら、帰らせて頂きますが」

「待て待て、今言うから」

「あぁ……もしかして、催したから抜いて欲しいんですか?」ツカツカ

「違ーう!」

「失礼します」モゾモゾ

「うほぉっ!?」

「幾ら否定しようと身体は正直ですね」スコスコ

「……離れてくれ」

「止めて良いんですか?」ゴシゴシ

「今は……クッ…話がしたい……から」

「解りました。止めましょう」パッ

「やれやれ、生きた心地がしないな……」

「夢見心地だったと?」

「……その通りだよ」


ルチアは手をスンスンと嗅いで見せ付けるように舐めている。

呼び出した彼女にどんな話をしようか。



―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――

@―「ディアナの事なんだが――」 ル「もっと従順になるまで躾けましょうか?」

A―「エルキナは何故あの場に?」 ル「観k……相談相手として私が呼びました」

B―「最近さ、夢を見るんだ」 ル「何を急に。いつも見ているではありませんか」

C―「ルチアに体よく扱われてる気がする」 ル「気のせいでございましょう」

D―「気持ち良かったですか?」 ティ「……うん」 ル「後で沢山しましょうねー」

E―自由記述

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 00:46:40.08 ID:Moqk3EzmO
3
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 01:25:03.73 ID:zbZ61TrKO
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256 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 01:50:55.16 ID:N85TKz6z0

B―「最近さ、夢を見るんだ」 ル「何を急に。いつも見ているではありませんか」


「それがちょっと不吉な内容で」

「?」

「r……誰かが居なくなる夢なんだ」

「なるほど。それで怖くて眠れないから一緒に寝てくれと」

「違……いや、違わないか。怖くなったのは事実だし」

「夢は夢でございます。何を恐れる必要が――」

「ルチアは、僕が誰かに殺されたらどうする?」

「息の根を止めに行きます。地の果てであろうと」

「喜んで良いのかな」

「泣いても良いですよ」

「それは流石に……」

「私の思いが嬉しくないんですか?」

「重すぎるのはちょっと」

「領主様の癖に生意気です」

「従者だろう? ルチアは」

「……まぁ、そうですね」


会話の途中、ルチアの表情は小さく変化し続けていた。

『殺されたら』という言葉には少ない笑みを消して

『重すぎるのは』という言葉には口を尖らせて

彼女の微細な変化に気付けるのはとても愉快な事だった。

257 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 02:05:13.14 ID:N85TKz6z0


「領主様」

「うん?」

「夢で私が死んだのですか?」

「……うん」

「領主様はその夢でどう動きましたか?」

「半狂乱で仇討ちに向かおうとしてた」

「まぁ」

「ドミニクに止められて、それでも押し通った」

「ふふっ」

「……何が可笑しい?」

「私の事をそれだけ思ってくれていたのだと解って」

「そうだよ。ずっと、【ずぅっと思ってた】からね……」

「あの頃ですか」



――
――――――
――――――――――――――――――――――――
258 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 02:17:52.98 ID:N85TKz6z0


僕は庭に咲く鮮やかな花で冠を作る。

1つ、2つ、3つと沢山作って隣に居る女の子にあげた。


その子は商人の娘で、領地に来るとよく一緒に遊んでいた。

お父さん曰く、『商談中は暇だろうからお前が相手していなさい』。

偶に意地悪もしてくるけど、優しくて綺麗な子。

そんな事を考えてぼーっと見ていると彼女が抱き着いて来る。


「考え事の顔ー!」ガバッ

「わわっ!」ドサッ

「ねぇねぇ、ティオニクスー」スリスリ

「なぁに?」

「将来は君のお嫁さんにしてね!」

「僕なんかで良いの?」

「君じゃなきゃイヤ!」

「……!」ドキッ



―――――――――――――――――――――――――
――――――
――
259 : ◆sh9LE6ZD.AZt [saga]:2018/04/07(土) 02:39:21.38 ID:N85TKz6z0


「ふふっ……よく覚えておいでで」

「忘れようもないさ」

「大事にしてくれますか?」

「………」

「一生大事にする」

「嘘だったら許しませんから」

「はは、怖いなぁ」

「他の女に靡いたら許しませんからね?」

「は、はははっ、怖いなぁ……」ガタガタ

「私を妻に迎えるならそれ位は覚悟して頂かないと」

「肝に銘じるよ」

「その切り替えの早さ。そういう所が好きですよ」

「……ッ!」

「どうしました? 顔を背けて」ツカツカ

「いや、ルチアの態度が珍しく素直だからその……」

「こういうのはお嫌いですか?」ジィーッ

「ううん。そっちの方が……断然良い」

「………」

「大好きですよ。ティオニクス」スッ

「……僕もだ。ルチア」チュッ


その日の夜、僕達は夫婦の契りを改めて結んだ。

激しく乱れる彼女に負けじと、僕は腰を振るい続ける。

彼女が満足するまでずっと……。


↓1〜 ダイスロール   〔極端な値が出るまで〕
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 02:41:38.40 ID:zbZ61TrKO
さて、どうですかな?
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 02:53:54.79 ID:sEaohA05O
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 02:58:08.02 ID:phdFtM1tO
うーんこのデジャヴュ
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