提督「霞にケッコンを申し込んだら意外にもOKを貰ってしまった」

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32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:18:47.18 ID:dW4w7LEj0
比叡「そ、その。これは私の友人の知り合いの娘の話なのですが」

提督(こいつそんなに交友関係あったのか)「ほうほう」

比叡「どうやらその娘は好きな人がいるらしいんです」

提督「ふむふむ」

比叡「ただその娘はその好きな人のことは最初は全然気になんかしていなくて、初対面が割と印象最悪で」

提督「ははぁ(なんか相手に親近感わくなぁ)」

比叡「でも次第にその人のいろんなところに惹かれて行って……気が付いたらいつの間にかその人のことを目で追うようになっていって」

提督「甘酸っぱい……青春だなぁ……」

比叡「そんなある時、その相手の人に好きな人がいるって知ったんです」

提督「おおっ!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:19:28.62 ID:dW4w7LEj0
提督「それでそれで? その子はどうしたんだ?」

比叡「あっ……そ、それで、その娘は私に『どうしたらいいか』って相談しに来たんです」

比叡「ただ、迂闊に答えが出せなくて……」

提督(前から思っていたけど、比叡は金剛が絡まなければ真面目でいい娘なんだよなぁ……。だから恋愛相談も受けるんだろうけど)

提督(よし、ここは様々な映画やゲームで恋愛を疑似体験し、数々の女の子を落としてきたこの俺が一つアドバイスをしてやるか)

提督「いいか、比叡」

比叡「はい?」

提督「恋愛というのはな、バーニングラブだ」

比叡「……はい?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:20:00.86 ID:dW4w7LEj0
提督「よく金剛が言っているだろ、バァァニングラァァヴって」

比叡「は、はぁ……」

提督「当たって砕けろ、恋っていうのはな盲目になるくらいがちょうどいいんだよ」

比叡「恋は……盲目……」

提督「比叡は金剛が好きだろ? それはラブがバーニングしているからさ。そんな感じでその娘にもバーニングしろって伝えときな」

提督「あとやらずに後悔するよりやって後悔した方がいいに決まってるさ」

提督(まぁそのせいでフィギュアとかグッズとか買いまくって万年金欠なんですけど)

比叡「……そう、ですよね」

提督「ん?」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:20:33.87 ID:dW4w7LEj0
比叡「そうですよね! 恋は当たって砕けろ! 考える前にまず行動!」

提督「おう! なんだ、元気になったじゃないか!」

比叡「はい! じゃあ私手始めに霞さんから指輪をぶんどってきます!!」

提督「ん?」

比叡「私、まだ練度は九十五ですけど、先に指輪を嵌めてたっていいですよね!」

提督「まって? 話が見えないんだけど」

比叡「そうでした! 指輪を貰う前にこれ言っておかないと!」

比叡「司令! 私いつの間にか司令のこと大好きになってました! 私、今ラヴがバーニングしています!! それじゃあ行ってきますね!」ダダダダダ

提督「えっ、はっ? えっ? ……えっ??」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:21:12.23 ID:dW4w7LEj0
提督「……えっ……い、今のは一体なんだったんだ……?」

金剛「……ヤーーっと行きマシタか」

霧島「比叡お姉さま。素晴らしい告白でした」

榛名「頑張ってくださいね! 比叡お姉さまならきっと大丈夫です!」

提督「いたのか」

霧島「ええ、先ほどから」

金剛「ワタシのテイトクが奪われるのはちょーーーっト複雑デスけど……カワイイ妹の為デース」

榛名「提督は私たち艦娘のことをちゃんと考えてくれている素晴らしい方です。ですから比叡お姉さまを悲しませるようなことはしないって榛名、信じてます!」

霧島「……ですがもしも比叡お姉さまを泣かせるようなことがあったら」

三人「「「どうなるかわかってますね?」」」

提督「ヒェッ……」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:21:45.20 ID:dW4w7LEj0
提督(あの後金剛三姉妹に連れられて修羅場へと送り返されてしまった。……流石に戦艦三人に勝てる腕力はしていない)

提督(そして修羅場はいつの間にか――)

霞「――へぇ、とうとう戦艦まできたの」

叢雲「面白いじゃない。ここらでだれが一番なのか白黒つけとこうじゃないの」

大井「所詮は子どもの思考ね。いい加減にしたらどう?」

比叡「あれっ増えてる? ……でもいいです! 今の私はバーニングですから!!」

霞「暑っ苦しいわね! あとただでさえ狭い部屋で戦艦が艤装を展開しないでよ!」

提督(――地獄へと姿を変えていた)
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:23:01.62 ID:dW4w7LEj0







提督(……もう、打ち明けるしか……ない……)




39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:23:42.09 ID:dW4w7LEj0
四人「「「「偽装結婚んんんん!?」」」」

提督「はい……」

提督(これ以上泥沼化したらより被害が拡大すると判断した俺は覚悟を決めて事の発端を四人へ説明した)

提督(親からのお見合いのこと、それを回避するためにわざと振られようとしていたこと……)

提督(流石に霞には断られるかと思った、とは言えなかったので単純にタイミングの問題とはぐらかしておいた)

霞「あっっっっっっっきれたわ!!」

叢雲「完全に同意ね。まさかそんなことでこんなに振り回されていたなんて」

提督「面目次第もない……」

大井「……まあでもいいじゃないですか」

提督「……大井?」

提督(……あれ、また目が墨汁みたいな……)
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:24:29.22 ID:dW4w7LEj0
大井「提督はお母様にこういえばよろしいんです。『ちょっと火遊びが過ぎて全身ぼこぼこになったから今は女はいらない』って!!」

提督「うわーーっ! さ、酸素魚雷はやめろーーっ!」

比叡「お、大井さんそれぶち当てたらぼこぼこどころじゃ済まないですよー!!」

霞「気持ちはわかるけど落ち着きなさいったら!」

叢雲「流石にそれはやりすぎよ!!」

大井「離して!! 私はこんな男に惚れた過去を消して私も消えるんだからーー!!」

提督「し、沈むなんて言うな縁起でもない!!」

大井「じゃあケッコンしてくださいよ!」

提督「ま、まだ自分の趣味を一本化できそうにないから……」

大井「うわあああああああ!」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:25:05.79 ID:dW4w7LEj0
叢雲「アンタも少しくらい誤魔化しなさいよ!」

提督「い、いやここまで来たら下手に誤魔化した方がこじれそうだし……」

霞「ずる賢い癖に変なところでバカ真面目なんだからこのクズ!!」

比叡「でも私はそんな司令も好きです!!」

三人「「「あたし(私)もよ!!」」」

提督(ど、どうすりゃいいんだよもおおおおおお!!!)

大淀「お困りの様ですね提督」

提督「お、大淀! いつの間に!」

大淀「今さっきです。提督がケッコンカッコカリをしたと聞いて書類を整備してました」

提督「ああ、いや、その件なんだがな……」

大淀「?」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:25:34.85 ID:dW4w7LEj0
大淀「ははぁ。霞さんたちはケッコンしたいけれど、本妻を決めきれない。提督はそもそもケッコン自体をしたくない、と」

提督「そ、そういうことです……」

大淀「はぁ……。まず一つ目。霞さんたちへの間違いの訂正からです」

大淀「ケッコンカッコカリ制度に本妻側室の区別はありません」

提督・艦娘s「えっ」

大淀「当たり前でしょう。カッコカリ艦はカッコカリ艦として受理されます。表彰式とか出たい艦はでる、出たくない艦は別にでないで構いません」

叢雲「で、でも指輪のデザインが違うって!」

大淀「あれは多くの鎮守府に急ぎ指輪の配備が必要だったのでああなっただけで、そのあとデザインの変更はできますよ。まあ頻繁にはできませんけど」

大淀「大方適当に書類を流し見して分かった気になって、適当なことを言った上司がいたんでしょうね」ジーッ

提督「あ、あハハハハハ」メソラシ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:26:29.32 ID:dW4w7LEj0
大淀「次に提督へのご報告です」

提督「ん?」

大淀「このたび提督の艦隊指揮の手腕、功績が認められ勲章の贈呈、また昇格の話が来ております」

提督「おおっ!? まさかのいい知らせ!」

大淀「それに伴いまして、提督は来月頭にはこの鎮守府から大本営への異動となります」

提督「えっ?」

大淀「提督のご趣味である筋トレ映画アニメ鑑賞etc……やる暇がないくらいの充実した提督ライフが送れますよ」

大淀「よかったですね。出世コース間違いなしの栄転です」ニッコリ

提督「」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:27:17.18 ID:dW4w7LEj0
霞「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! こんなクズがそんな大本営なんかで働けるわけないじゃない!」

大淀「それを判断するのは私でも提督でも霞さんでもなく大本営なので」

叢雲「し、司令官がいなくなったら誰がこの艦隊を指揮するのよ!?」

大淀「大本営からくる新米提督さんですね。出世コースに乗った方の後釜に入るのも一度現地を経験しにくる出世コースさんです。世の中うまく回るものですね」

大井「私たちが新しく来た提督に従わなかった場合は?」

大淀「反乱の意思ありとして大本営命令で別の鎮守府から制圧されますね。ちなみにこの抜け殻になっている提督さんは反乱分子を生み出し指揮したとして処刑されるでしょう」

比叡「そ、そんな、どうにかできないんですか!?」

大淀「できますよ?」

提督「できるの!?」

大井「あ、復活した」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:27:54.82 ID:dW4w7LEj0
大淀「まあ提督は元から将来性を期待されていた士官学校卒じゃなくて徴兵あがりですからね。エリート思考な派閥からは反発もあるんです」

大淀「なので、提督がもし既にここの艦隊の艦娘とケッコンカッコカリしていたら向こうから『そっちにも生活があるだろう?』って言ってくるかもしれません」

大淀「ただ一人だけだと『その艦娘も一緒にどうだ』なんて言われかねませんからね。できればジュウコンでもしていたらほぼ間違いなくこの話はご破算になると思いますよ」

提督「………………」

大淀「さあ、どうしますか? 私個人としては今のこの鎮守府が居心地いいので好きなんですけれど」

提督「……」チラッ

霞「……」プイッ ミミマッカ

叢雲「……」フンッ カオマッカ

大井「……」ニコッ

比叡「よかったですね! 司令!!」ニコニコ

提督「………………ああ、そうだな…………」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:28:29.64 ID:dW4w7LEj0







提督「霞にケッコンを申し込んだら意外にも……以外にもOKを貰ってしまった……」





47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:28:56.90 ID:dW4w7LEj0
後日

ブロロロロ……

提督母「あら、立派な門構えねぇ。流石海を守る鎮守府だわ」

提督母(……あの子、しっかりやれているかしら。女性が多い職場みたいだけれど、あの子のことだしきっと自分の趣味に没頭しているはずよね……)

提督母(お見合い写真、よし。まあもしかしたら職場にいい人がいるかもしれないしこれは最終手段ね……あら?)

比叡「司令のお母様ですね? お待ちしておりました!」

提督母「これはこれはどうもご丁寧に……」

提督母(あらあらまあまあ美人さん。ちょっと童顔だけど可愛らしい人ね。こんな女性があの子のお嫁さんだったら……あら)

提督母「薬指、ご結婚されてるの?」

比叡「えっ、あ、はい! つい先日プロポーズの返事をいただきました!」

提督母「ま、まさか相手は」

比叡「はい! 司令です!」

提督母(まあまあまあまあまあ!! あの子もちゃんと身を固めてるじゃない!! 私が来るって言ったのが背中を押したのかしらね!)
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:29:55.82 ID:dW4w7LEj0
提督母「不束な息子ですがどうぞよろしくお願いしますね」フカブカ

比叡「ひええ! こ、こちらこそ! 家事や洗濯は分担できていますから大丈夫です!」

提督母(……分担? あの子、そんなことできたかしら……)

大井「あら、お母様。もうこちらにいらっしゃっていたんですか? 比叡さんお出迎えありがとうございます」

比叡「いえいえ大井さんは今日出撃だったので大丈夫ですよ! お嫁さん同士助け合わないと」

大井「お、お嫁さん……うふふふふ」

提督母(大井と呼ばれたこの方も薬指に指輪……分担ってまさか……)

提督母「お、大井さん? 失礼ですけどあなたも……」

大井「はい、先日提督からプロポーズの返事をいただきました」

提督母(や、やっぱり戦場に身を置く状況だと一夫多妻は常識なのかしら……!)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:30:48.92 ID:dW4w7LEj0
大井「執務室はこちらです」

比叡「司令、お母様がお見えです! 入りますよー」

霞「コラ! だからここは正規空母じゃなくて軽空母にしなさいったら! ウチの備蓄わかってんの!?」

叢雲「この前の資料のまとめが終わったわよ。こっちがアンタの承認がいるヤツね」

提督「くそったれ大淀の奴どっちにしろ仕事量増えたじゃねえか!!」

霞叢雲「「口より手を動かす!!」」

提督「はい!!」

提督母(息子が小学校高学年生くらいの女の子に怒られてる……)

比叡「あら〜また司令怒られてますね」

大井「昇進蹴ってまで現場に残る実力派って噂が立って、いろんな鎮守府から演習の申し込みや新海域の一番槍に挙げられているんですって」

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:31:30.22 ID:dW4w7LEj0
霞「あら、比叡さんその方は?」

大井「提督のお義母様ですよ。少々休憩にしたらどうです?」

提督「お? 母さん、いつの間に」

叢雲「まったく。お待たせしてごめんなさいねお義母様。今お茶を用意させていただくわ」

提督母「あら、小さいのに気立てがいいのねぇ……」

提督「母さん、艦娘はあんまり見た目で判断しない方がいいよ。霞も叢雲もこんなナリしてるけど一番コワ――」

霞叢雲「「一番、なにかしら?」」

提督「一番頼りになるんだ! 夜戦とか敵艦バンバン轟沈させるんだぜ!!」

提督母「へえ、そうなの……ん?」

提督母(このふたり……指輪が……)
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:32:31.07 ID:dW4w7LEj0
提督母「ね、ねえ。あなたもしかしてこの娘たちとも、その、結婚、しているの……?」

提督「……あーーーー、うん。まあ、そんな感じ……」

提督母「ほ、法律とか大丈夫なの!? お母さん、自分の息子が未成年淫行で捕まるのは嫌よ!?」

提督「だから艦娘は見た目で判断するなって!! 大丈夫だって、これでも一応霞と叢雲はもう子どもが……あっ」

提督母「えっ」

大井「は?」

霞「ウソ、アンタも?」

叢雲「……嫌な偶然ね」

比叡「わー! おめでとうございます!!」

青葉「話は聞かせていただきました!! 記事にします!!」

提督「やめろ青葉ァ!! あっ母さん震えながら父さんに電話しないで! 『息子が犯罪者に』? なってない! なってないからぁ!!」


完!
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 19:33:49.94 ID:dW4w7LEj0
少ししてからHTML依頼します
感想とか書いてくれると個人的には絶頂するくらい嬉しいです
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 20:00:26.70 ID:7AmRAO3eo
おつおつ
嫁艦の選択が素晴らしい
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 20:06:19.08 ID:ily/S6n00
素晴らしく俺得なssでした
次も楽しみにしています
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 20:31:39.32 ID:+Ibu/k4M0
こういうツンツン艦ハーレムラブコメ大好き
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 20:32:52.45 ID:rXbKrq0XO
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 20:33:51.93 ID:ZQK1xRK6o
オコトワリ勢か
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 20:41:03.03 ID:c6+blD0Co
絶頂しました
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 20:48:25.33 ID:dW4w7LEj0
うれしい……うれしい……(ニチニチ)
21:30までには依頼出すのでそれまで感想あったらよろしくおねがいします(欲張り)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 20:49:59.56 ID:6FfFA5QZO
もっと書くんだよあくしろよ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 20:53:49.55 ID:zTmGyBbGO
オコトワリ勢とはいっても龍田や筑摩みたいなガチオコトワリでないのがミソだな。
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 21:22:14.40 ID:dW4w7LEj0
コレ後日談とかいります? 
いるんだったらリクエスト受け付けます
投稿は明日とか人あると思いますけど
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 21:23:54.38 ID:EN05CwCJo
それぞれの嫁艦の新婚生活
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 21:26:43.38 ID:iKXKkY1DO
それに小姑みたいな金剛たちの活躍も
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 21:27:03.33 ID:zTmGyBbGO
これは後日談読みたいね。
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 22:03:06.74 ID:SH78K2nso
「意外にも、以外にも」ってのが洒落てて感心した
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 22:09:15.22 ID:dW4w7LEj0
よっしゃ書いたろ!
確認したらもうすでに森きのこがまとめてあって笑った仕事はええなああそこ。書いたら更新するんだろうか。
>>66
そこ個人的に上手いなって思ったからうれしい!!
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 00:10:27.17 ID:yFbuDZ6lo
新海域が新海誠に見えた
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 10:31:33.66 ID:IOBQDkz/0
楽しみだな後日談。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 15:59:23.21 ID:U6YASlWYO
ミッチーとボノか草葉の陰で泣いてるぴょん……
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 18:52:00.24 ID:WvRMP4b10
【デート】

提督(四人とケッコンをしてからしばらくはいろいろな仕事が舞い込んでてんてこ舞いだった我が鎮守府だったが)

提督(ようやく仕事の波も治まり、少しは自分の趣味の時間が取れるくらいには落ち着いてきた)

提督(しかし平穏はいつだって唐突に終わりを告げる)

青葉「そういえば司令官はデートとかやらないんですか?」

提督(食堂で青葉の放ったこの一言が俺と四人の手を止めた)

大井「……そういえば仕事ばっかりして、その、ふ、夫婦らしいことはやれていませんでしたね」

比叡「で、デートですか……ヒェー……」マッカ

霞「というかまだコイツからまともに好きだって言われたこともないんだけど」

提督「ま、まて! ちゃんと夜とかに言ってはいるだろう!」

叢雲「そんなのノーカンよノーカン! というかそんなこと大声で言うな!」

提督(というワケで俺と誰かひとり、残りの三人は邪魔をしないように俺の代わりに仕事を消化すると言うことで後日デートをすることになったのだ)
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 18:52:29.44 ID:WvRMP4b10
比叡の場合

提督(デートと言っても鎮守府の外に出るわけじゃない。だから見知った場所を二人で回るだけなのだが……)

比叡「〜〜♪」

提督「……楽しそうだな、比叡」

比叡「はい! 司令が隣にいてくれていますから!」

提督「そ、そうか……」

提督(なんでコイツこんなこっぱずかしいことを満面の笑みで言えるんだ!?)

提督「手、握っているけど痛くないか?」

比叡「はい! 司令の手、あったかくて私、とっても幸せです!」

提督(……なんか、ここまで喜んでくれていると恥ずかしがっているのが失礼なようにも思える)

提督(久々の休みだ、俺も思いっきり楽しむかな)

ギュッ

比叡「!」

比叡(……えへへ///)
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 18:52:55.99 ID:WvRMP4b10
――――

青葉「……」コソコソ

青葉(ふふーん、そろそろ司令官と比叡さんがこのルートを通るはずです! そこでこっそり一枚パシャッと撮って、二人の会話でもこっそり取材しちゃいましょう!)

青葉「明日の一面は決まりですね……フガッ!」

榛名「不届きもの一名確保です!」

霧島「私の計算通りでしたね。さあ比叡お姉さまの邪魔はさせませんよ」

金剛「人の恋路を邪魔する輩は馬のドロップキックの餌食デース!」

青葉「な、何故ここに!?」

霧島「貴女がただであんなアドバイスをするとは思えませんからね。大方二人の会話を盗み聴きして新聞のネタにしようとしていたんでしょう」

青葉(しっかりばれてる!)

榛名「せっかくの水入らずな空間に入り込むのは大丈夫じゃありません!」

金剛「さーてそれじゃあワタシたちも邪魔にならないようにgo back home!」

――――
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 18:53:30.72 ID:WvRMP4b10
提督「比叡、ちょっと休憩しようか」

比叡「はい!」

提督(結局俺たちが向かった先はあの海が見えるベンチだった)

提督(手をつないだまま二人でぼーっと海を眺める。日の光と潮風がきもちがいい)

提督「あのさ、比叡」

比叡「はい! なんでしょう?」

提督「ありがとな、俺のことを好きになってくれて」

比叡「い、いえそんなこと……」テレテレ

提督「あのさ、失礼な話かもしれないけど俺今まで全然ケッコンとか誰かと付き合うってことを考えたことなかったからさ」

提督「正直な話、まだ比叡のことを堂々と好きだって言える資格はないんだ」

比叡「司令……」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 18:54:02.82 ID:WvRMP4b10
提督「……ごめんな比叡、せっかくのデートなのにこんなこと言っちゃって……!?」

提督(比叡が俺の前に来たかと思うと瞬間、俺たちの距離はゼロになった)

提督(何秒間だったかもしれないし、何分間だったかもしれない。ただ突然のことに俺は目を白黒するだけだった)

提督「ひ、比叡!?」

比叡「……大丈夫です!」

提督「何が!?」

比叡「私頑張りますから!」

比叡「司令が心の底から私のことを大好きだって胸を張って言えるように、私の魅力をどんどん知ってもらいますから!」

比叡「お料理とか、お掃除とか、その、子供も!」

比叡「ですから、そんなこと心配しなくて大丈夫です!!」

提督「比叡……」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 18:54:38.47 ID:WvRMP4b10






比叡「貴方に私のことをいつか絶対に、絶対に好きになってもらいますからね!!」





77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 19:00:44.11 ID:WvRMP4b10
比叡のド直球告白好き

次は大井編になります
78 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 19:02:26.69 ID:WvRMP4b10
鳥一応つけておきますね
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 19:39:29.12 ID:PEbvz3Y70
甘くて虫歯ができそうよ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 20:24:51.30 ID:PI+Li2kPo
だがそれがいい
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 21:02:10.30 ID:mSXknLHuO
はやくしろぉ…俺の歯が溶けて無くなるまえにぃ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 22:17:57.80 ID:cKyGRLJMo
ケチつけるわけじゃないけど金剛等が諦め気味なのが不思議
一人に絞ったのならわかるけど普通に重婚だからなおさら
83 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 22:54:22.68 ID:WvRMP4b10
大井の場合

提督(大井とケッコンして一つ分かったことがある)

提督「……」

大井「〜〜♪」

提督(大井はかなり独占欲が強い)

提督(以前は北上だけに向けられているものだと思っていたが、そうではなく大井が好きだと思っている者すべてに向けられるみたいだ)

提督「なあ大井」

大井「なんですか?」

提督「その、どっかに遊びに行かなくてもいいのか? まぁ鎮守府の外に出られるわけじゃないけど……」

大井「はい! 私はこうやって提督と二人でいるだけで幸せですから」

提督(……そう言って大井は俺の部屋でかれこれ二時間は俺の腕に抱き着いている)
84 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 22:56:50.65 ID:WvRMP4b10
大井「この部屋から出ると他の人が提督を見るでしょう? ですから、この部屋で二人っきりでいることがデートでいいんです」

提督(というのが大井の談だ。まあ俺も特に行きたいところがあるわけじゃないからいいんだけど)

提督(ただ……)

提督「……ふぁ……」

大井「まあ大きな欠伸。眠いんですか?」

提督「あ? ああ、まあずっとここにいるだけだからな……。落ち着くし……けど大井がいるし寝ないよ」

大井「うふふ、我慢しないでいいんですよ? ほら、ここに頭を乗せて」ヒザポンポン

提督(大井が……膝枕をしてくれる……だと……!?)
85 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 22:57:17.52 ID:WvRMP4b10
提督「あぁ……なんというか……気持ちがいいな……」

大井「さあ提督。ゆっくり目を閉じてください……。大丈夫です、私はここにいますから」

提督(……ああぁ……大井が頭を撫でてくれてる……睡魔が……あらがえん……)

提督「すまんな、大井……ちょこっとだけ……寝かせてくれ……」

大井「はい、いい時間になったらちゃーんと起こしますね」

提督「ありが……とう……」

提督「………………」スヤァ

大井「……」ナデナデ
86 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 22:57:48.19 ID:WvRMP4b10
大井(提督が私の膝の上で何の警戒もせずに寝ている)

大井(それだけで私の胸の中の何かが満たされていくのを感じる)

大井(できればこの顔を一人で見たかった)

大井(笑った顔も、怒った顔も、泣いている顔も全部私だけが知りたかった)

大井(でもダメ。わかってる。今の状況が一番ベスト。これ以上を望んだらきっと私はこの人を失うことになる)

大井(だってこの人は私のことをまだ好きではないのだもの)
87 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 22:58:14.08 ID:WvRMP4b10
大井(私がこの鎮守府に着任した時にはもう北上さんが着任していて、既に雷巡に改装されていた)

大井(そんな北上さんに追いつきたくて、無茶な出撃を何度も繰り返して、轟沈寸前になって帰ってきたときにこの人は泣きながら私を怒った)

大井(どうせ私たち艦娘のことなんて他の提督たちと同じ様に戦力とでしか見ていないのだろうと思っていた私に、この人は私個人を見てくれていた)

大井(それまでくだらない人と思っていたけれど、よく観察してみると彼はここにいる艦娘一人一人をよく把握し、接していた)

大井(それが、たったそれだけのことが私はとっても嬉しくて、でも私一人をもっともっともっと見てほしくて)

大井「だから、私のことをもっと見ていてください。貴方の傍にいる大井は他の娘とは一味もふた味も違うんですから」

大井(そして、いつの日か提督も私だけを見てくださいね……♥)
88 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 22:58:41.27 ID:WvRMP4b10







大井(あ、はやく提督とキスをして子供も作らなくちゃ)






89 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 22:59:23.28 ID:WvRMP4b10
今夜はここまでにしとうございまする
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 23:00:13.75 ID:PBRsqn8jo
子供ができてパパ大好きっ子になったら大井はどんなふうになるんだろ
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 23:00:58.27 ID:PEbvz3Y70
お疲れ様ですー
92 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 23:01:54.88 ID:WvRMP4b10
>>82
まだ諦めてはいないけれど、提督と同じくらい大切な妹(姉)の新婚生活は邪魔しないって感じです(金剛姉妹は仲良し)
だからおそらくある程度時間が立ったら以前よりも激しいアプローチが提督を待っていることを彼はまだしらない……
93 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/19(月) 23:05:10.29 ID:WvRMP4b10
ギリヤンデレに足突っ込みそうな独占欲が強い大井っち好き
ちなみに大井っちの理想の家庭は提督と自分と北上さんの三人で一つ屋根の下で暮らすことです
乙女思考大井っち大好き
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 23:10:41.44 ID:cKyGRLJMo
乙〜

>>92
なる
ぼの、満潮達もいるしおもしろいことになりそうですね()
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 23:41:15.78 ID:4If5x1IZ0
キスをしたらこどもができちゃうううう
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 23:42:50.03 ID:q2OgVB7Yo
かわいいなあ
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/20(火) 02:24:37.81 ID:U5OH/FPxo
霞と叢雲はえっちなことやって子供出来てんだよなこれ
大井にはえっちなことしないんですか!!!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/20(火) 17:21:49.96 ID:e1m2wT8jo
いいぞもっとやれ
99 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:47:51.70 ID:NYCdNuYx0
叢雲と霞一気に投下します
100 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:50:06.90 ID:NYCdNuYx0
叢雲の場合

提督(叢雲が指定してきたデート場所は執務室だった)

提督(執務室にいた他の3人は他の部屋で仕事をしてくれている)

叢雲「やっぱり何だかんだここが一番落ち着くのよね」

提督「お前とはここがまだダンボールの机だった頃からの付き合いだからな」

叢雲「懐かしいわね……あの頃は資材も経験も何にもなくて……鎮守府近海の領海ですら戦々恐々出撃していって」

提督「お前最初は1人で出撃してったっけなぁ」

叢雲「それはアンタが建造のこと知らなかったからでしょうが!!」
101 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:51:04.66 ID:NYCdNuYx0
提督「……なんか、まだ実感わかないなぁ……」

叢雲「それは私とケッコンしたこと? それとも子どもができたこと?」

提督「どっちもだよ。……子どもの方は大丈夫なのか?」

叢雲「ええ、霞も私も出撃こそできないけどまだ身重って程じゃないわよ。他の駆逐艦の育成に私たちが抜けてちょうどよかったんじゃない?」

提督「まあ見方によってはそうかもな……。個人的にはお前らがいてくれた方が安心できるんだけど」

叢雲「ふふっ、大丈夫よ。他の娘たちも十分強くなってきてる……。司令官、アンタのおかげよ」

提督「そう面と向かって褒められると照れるな……」
102 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:52:16.85 ID:NYCdNuYx0
提督(叢雲は嬉しそうにソファに座って思い出話に花を咲かせている)

提督(その横顔がとても綺麗で……やっぱり俺がこんな娘とケッコンできたってことが自分が一番信じられない)

提督「叢雲、お茶でも飲むか?」

叢雲「あら、司令官が淹れてくれるの? 頂くわ」

提督(コポコポと慣れない手つきでお茶を淹れて、俺は叢雲の正面に座る)

叢雲「……ねえ司令官。私がいつ司令官を好きになったと思う?」

提督「えっ? ……そうだな……あれか? 沖ノ島海域を突破した時!! あれは今でも覚えているぞ、お前と霞、利根に長門や龍驤加賀の当時の最高戦力を何度も投入してなんとかクリアしたからな!」

提督(霞や長門たちと何度も頭を突き合わせてトライアンドエラーで作戦を練りに練った海域だ……だが叢雲はふるふると首を横に振る)
103 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:53:14.93 ID:NYCdNuYx0
提督(その後いくつか思い出深い作戦を挙げてみたが、どれも不発。それじゃあと思い当たる日常の一コマを言ってみたがどれも違った)

提督「ん〜〜〜わからん! 降参だ!」

叢雲「ふふっ、画面の向こうしかしてない司令官様には女心はちょっと難しかったかしら?」

提督「くっ……語弊を感じる言い方だがぐうの音も出ない……!」

提督「それで、いつなんだ? お前が俺に惚れたのは」

提督(叢雲はお茶を一口飲むと、大事そうに、大事そうにその言葉を言った)

叢雲「一目惚れよ、司令官。私あなたに初めて会った時にあなたのことを好きになったの」
104 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:54:11.19 ID:NYCdNuYx0
提督「……マジ?」

叢雲「マジよマジ。大マジ。……私だって驚いたんだから」

叢雲「新しい鎮守府に新しい司令官がくるーって聞かされてここに着任して。ドアを開けたら司令官がいて、全然タイプじゃないし、髪の毛はボサボサだし服にはシワが寄っているのに……私あなたにやられたんだから」

提督「……全然気がつかなかった」

叢雲「これでもちょっとずつアピールしてたのよ? 長い髪が好きだって言うから後ろで髪を結ばなかったり、司令官がいい香りって言ってくれたシャンプーをずっと使ってたり」

提督(叢雲は優しい目で俺に気持ちを伝えてくれた。……それはこの鎮守府が動き出してからの歴史に等しいものだ)

叢雲「だからね、司令官。私嬉しいの」

提督「え?」
105 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:55:01.30 ID:NYCdNuYx0
叢雲「ずーーーっと好きだった人と結ばれて、お腹にはその好きな人との大切なものまでできて……私今が一番幸せで……きっと明日は今日よりも幸せだわ」

提督「叢雲……」

叢雲「だからね、司令官。いつか司令官を私の気持ちで絶対に落とすから」

叢雲「それがどんなに未来でも、幸せの先にあなたが私に好きだって言ってくれる幸せがあると思うとたまらない!」

提督「あぁ……正直今の告白でクラっときちゃってるよ、俺」

叢雲「ふふっ、まだまだこんなもんじゃないんだから覚悟しなさい」
106 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:56:02.13 ID:NYCdNuYx0



叢雲「私、結構しつこいのよ……え? 知ってる? ……もう! 変なことばかり知ってるんだから!」


107 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:56:47.00 ID:NYCdNuYx0
霞の場合

提督「……美味い」

霞「そ、お口にあったようで何よりだわ」

提督「いや、かなり俺好みの味付けだよこの鯛の煮付け……正直驚いてる」

霞「……褒めたって何も出ないわよ」

提督「純粋な感想だよ」

霞「……ふんっ!」

提督(そっぽ向いてるけど耳赤くなってる……)
108 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:57:27.99 ID:NYCdNuYx0
提督(霞とのデート先は鎮守府内の食堂)

提督(お昼よりちょっと前だからまだ他の娘があまりきておらず、厨房の邪魔にならない時間帯だ)

提督(そこで俺は初めて霞の手料理である鯛の煮付けに舌鼓を打ちまくっていた)

霞「ほら、感想はいいから食べちゃいなさい」

提督「ああ、そうするよ……あ」

霞「? どうしたのよ、いきなり変な声出して」

提督「なあ霞……一回でいいからさ、俺にあーんしてくれないか?」

霞「は、はぁ!?」
109 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:58:14.94 ID:NYCdNuYx0
霞「そ、そんな恥ずかしいことこんなところでできるわけないじゃない! 惚け過ぎよクズ提督!」

提督「いやほら、これって初めての霞の手料理じゃん? ちょっと特別なことしてみたいなーって」

霞「〜〜〜〜!」

提督(顔真っ赤にして口パクパクさせてる霞……初めてみる表情だ)

提督(ちょっとからかってやろう、ってぐらいの気持ちだったが、こんなレアな表情見れたら満足満足)

提督(まあ食堂には少ないとはいえ他の娘もいるし流石に俺も恥ずかし――)

霞「…………い、いいわよ……」

提督「へ?」

霞「やってあげるって言ってんの!! ちゃんと聞いてなさいよこのバカ!!」

提督(えええええええええ!!)
110 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:58:54.70 ID:NYCdNuYx0
提督(霞は顔を紅く染めながらばっと俺の手から箸を奪い、鯛の身を取る)

霞「は、はい……あ、あーん……」

提督(恥ずかしさでぷるぷる震えながら霞は俺に箸を差し出した)

提督(……え? いいの? いや、ここまできたら食うしかなくない??)

提督(食堂にいた娘からぴょーーんとかでちでちでち!! とかカシャカシャ音がってお前撮ってんじゃねえぞ青葉ァ!)

霞「は、はやく食べなさいよ……!」

提督「あ、あぁ……」

提督(パクリ、と鯛の身を食べると一際大きい黄色い声が上がる……)

提督(自分で言っておいて恥ずかしすぎて堪らんな……味もわからん……)
111 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 00:59:31.48 ID:NYCdNuYx0
提督「あーー……っと、その、霞」

霞「……なによ、この惚気提督」

提督「……すまんな、言い出しておいてなんだが……その、恥ずかしい思いさせちゃって……!?」

提督(瞬間、霞の目が俺の目の前に。距離はおよそ0mm)

提督(多分2回目のキスは鯛の煮付けの味だ)

提督「か、霞!?」

霞「〜〜〜っ! なによこのクズ!! 簡単に謝らないでよ!! 私はアンタのつ、つつ妻なんだから! あーんくらいしてあげるわよ!」

提督「か、霞……」
112 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 01:00:16.26 ID:NYCdNuYx0
霞「それとも何!? アンタは周りが恥ずかしくて嬉しくなかったっての!?」

提督「そ、そんなことない!! 霞にあーんしてもらって嬉しかったさ!!」

霞「なら、簡単に謝らないでよ……! 私、伝えるのが下手かもしれないけど、アンタのこと、アンタのこと……ッ!」

提督(霞は、目尻に涙を浮かべていた)

霞「私のこの気持ちに、謝らないでよ……っ!」

提督(気がつけば俺は霞を抱きしめていた。周りの声はもう聞こえない)
113 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 01:00:53.09 ID:NYCdNuYx0
提督「……ごめんな霞。俺もそういうのは慣れてないからさ、気づけなかった」

霞「……知ってるわよ……どれだけ一緒にいたと思ってんのよ……」

提督「だからさ、これからもずっと一緒にいて……俺にどんどん教えてくれよ。あの初めの頃みたいに」

提督(あぁ、なんで俺忘れてたんだろ……。なんで俺霞に嫌われてるだなんて思ってたんだろ)

霞「……私、口悪いわよ。それでも嫌いにならない?」

提督「なに言ってんだよ、俺が霞のことを嫌いになるわけないじゃないか」
114 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 01:01:41.98 ID:NYCdNuYx0
霞『……なに惚けてるのよ。アンタの立てた作戦の勝利よ……お疲れ様』

霞『アンタはこの鎮守府のトップなの。もっと自信を持ちなさいな! 大丈夫よ、私が保証するわ』

霞『……あっ、その手があったわね……。なかなかわかってきたんじゃない。……ふふっ』

霞『こんな夜遅くまでやってるの? ……はい、コーヒー。体壊したら本末転倒なんだから、休める時くらいちゃんと休みなさい』

霞『……なんで髪を下ろしているのかって? ……イメチェンよ、イメチェン。え? 俺のロングヘアー女子特集の雑誌? し、知らないったら!』
115 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 01:02:25.30 ID:NYCdNuYx0
提督「霞」

霞「……なによ」

提督「俺、霞のこと好きだ。多分何されても何言われても、俺は霞のこと好きでい続けられるって今思った」

霞「は、は、はぁ!? きゅ、急になにを……んっ!」

提督「………………」

霞「………………!!!」

提督「………………っは」

霞「あ、あん……き、キス……!」

提督「………色々順番おかしいけどさ、俺既に他に3人もお嫁さんいるけどさ」

提督(一息)

提督「霞、好きだ。愛してる。これからもずっと俺と一緒にいてくれ」

提督(きっとこれが、今の俺の素直な気持ちだ)

霞「……もうっ!」
116 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 01:03:13.51 ID:NYCdNuYx0



霞「遅いのよ! このクズ!! …………ふふっ」


117 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 01:07:41.92 ID:NYCdNuYx0
これにてこのSSは完結です。
長い間ご一緒してくださってありがとうございました。

スレタイ通り霞SSなので霞ENDです。霞の普段しっかりしているのに割とテンパったらわちゃわちゃしちゃうの好き。
あと叢雲の幼馴染感も好き。

多分ぼのたんとみっちーは食堂の出来事を新聞で知って後日2人で提督の部屋に突入するはずです。して欲しい。
でもこれ以上書くと蛇足になりそうなのでご想像にお任せしたいと思います。

またいずれ他のSSを書いた時は是非よろしくお願いします。
118 : ◆7OUWtrrklk [saga]:2018/03/21(水) 01:09:33.56 ID:NYCdNuYx0
しばらくしてから依頼だすのでそれまでF5連打しまくって感想待っています
よろしくおねがいします!!!!(今日一番の大声)

ちなみに初期艦は叢雲で一番練度高いのも叢雲です。次に霞が高いです。ぼの、みっちーと続いて利根がいます(のじゃ)
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 01:10:15.56 ID:IkV45jaEO
おつ!これ、霞とはこのあとめちゃめちゃセッ(ry
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 01:18:33.75 ID:uNRLHOTxo
乙〜

え?このあとのぼの、みっちー突撃とか金剛榛名等LOVE勢の追撃とかのわちゃわちゃが本編じゃないの?!
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 01:19:02.31 ID:yj7i/UgMO
艦娘セレクトも展開も非常に俺好みでよろしい
叢雲ss増えろ増えろ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 01:19:49.23 ID:E+Yvdjdb0

激甘最高
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 01:22:08.70 ID:ARvdryhY0
激辛と見せかけた激甘カレー乙
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 06:16:28.65 ID:pj2odTxT0
おつ
だだあまでよかったですやん
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 10:40:57.10 ID:X2QI5QW20
すげー良かった!
乙!
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 20:33:00.11 ID:F6qFpRWFo

おもしろかったし蛇足じゃないから続きを書いてほしいね
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 22:27:52.60 ID:zxRBcep/o
乙 よかった
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 22:39:15.31 ID:sQio+Qqy0

良い糖分補給させてもらいました
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 09:09:31.47 ID:hW+g1Zfa0
ハァ口から砂糖でまくりでつらいわー!
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 17:52:17.50 ID:f4WTi2bF0
【艦これ】叢雲「甘えたな提督」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521708562/
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 10:19:44.54 ID:/rZH14Vto
比叡かわいい
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