【アイマス】P「千早がストーカー被害に?」

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23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 19:46:00.13 ID:oSUs980YO
甘え慣れてないの好き
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/01(日) 20:20:36.48 ID:F/+eqiaS0
P「今日はありがとな」

千早「いえ、こちらこそ」

P「明日、また迎えに来るから。仕事も一緒に行くし」

千早「ついてきてくれるんですか?」

P「いつもなら千早1人に任せても良かったんだが、一応あの件もあるしな…いいか?」

千早「…はい、嬉しいです。プロデューサーがいると頼りになりますから」

P「お、おう…照れるな…それなら良かった」

千早「…」

千早「プロデューサー…」

P「ん?」

千早「…おやすみなさい」

P「…ああ、おやすみ」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/01(日) 20:25:17.27 ID:F/+eqiaS0
翌日


ガチャッ

律子「おはようございます」

小鳥「あ、おはようございます」

律子「あれ、小鳥さん。プロデューサーはまだ来ていないんですか?」

小鳥「プロデューサーさんなら千早ちゃんとお仕事に行きましたよ。今日は多分ずっと一緒です」

律子「ふむ…そうですか…」

小鳥「何か用事でもあったんですか?」

律子「…実は、プロデューサーから今日中にまとめたい書類があるから手伝ってほしいと言われてたんですけどねぇ…」

律子「私に連絡せず予定を変えたのはちょっとムッとしますが、千早の事もあるし許すとしますか…」ボソッ

小鳥「…犯人、早く捕まえられるといいですね…」

律子「えっ!? どうして小鳥さんがそれを…!?」

小鳥「ぴよ…」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/01(日) 20:30:56.17 ID:F/+eqiaS0
千早「今日はよろしくお願いします」

「それじゃ、早速始めるよー」

千早「はい」

千早(…今日は、プロデューサーが一緒にいてくれるから安心して出来そう…)チラッ


P「はい、もしもし…」

P「あぁ律子。どうかしたか?」

P「え、忘れてる事…? んー…あ!?」

P「すまない! すっかり忘れてた!」

P「えっと、書類は…」


千早「…」ジーッ

「千早さん、早く始めますよ」

千早「! あ、はい…」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/01(日) 20:44:19.34 ID:F/+eqiaS0
P「ふー、律子には申し訳ない事しちゃったな…」

P「あんまり怒ってないようだったからいいけど…ってあれ、もう撮影始まってる」


千早「…」チラッチラッ

P(え、何でこっちめっちゃ見てくるんだ?)

P(まあいいや、手を振っておこう)フリフリ


千早「!」パァァ

「あ、その表情良いですね! 撮らせていただきます!」

P(お、笑顔になった。そういえば千早もよく笑ってくれるようになったな…)

P(…だからこそ、彼女の笑顔はプロデューサーの俺が守らなくちゃな…)
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/01(日) 21:12:40.05 ID:F/+eqiaS0
律子「プロデューサーの言ってたのは…あ、あったあった…この書類ね」スッ

ポロッ

小鳥「律子さん、何か落ちましたよ」

小鳥「…ん?」ヒョイッ

小鳥(…防犯ブザーの組み立て方…)

小鳥「ぴぇ!? あれ既製品じゃなくてプロデューサーさんが組み立ててたの!?」

律子「小鳥さん。急に大きな声出さないでください…びっくりしましたよ」

小鳥「ご、ごめんなさい…」

小鳥(でも、何でわざわざ組み立て式の防犯ブザーを買ったんだろ…)

小鳥「…ひょっとしたら、何か仕込んでたり…なーんて」

小鳥「もう駄目よ小鳥! ちゃんと仕事しなくちゃ」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/01(日) 21:18:55.33 ID:F/+eqiaS0


ガチャッ

美希「あ、はに…」

P「あぁ、美希。もう事務所に戻ってたのか」

千早「…」ピッタリ

美希「…ハニー、どうして千早さんとそんなにくっついてるの?」

P「えっ? あ、いや…これはまあ…何ていうか…」

千早「く、くっついてなんかないわ! これは…そう、これはただたまたま近かっただけ! そ、そうですよね!」

P「あ、ああ…」

P(そこまで全力で否定されたら流石に傷つくな…)

千早「…!」ハッ

千早「す、すみませんプロデューサー…その、今のは…」

P「だ、大丈夫。気にしてないから…」

千早「…」

千早(やってしまったわ…そんな事言いたかったわけじゃなかったのに…)

美希「だったら美希とくっついても問題ないの!」ギュー

P「み、美希…いつも言ってるけど、そうやって男にすぐ抱きつくのはな…」

美希「美希が抱きつくのはハニーだけだもん!」ムニュッ

P「ちょっ! 美希!? そんな抱きつかれると…その…胸が…!///」

美希「ふふーん…ハニーってば顔赤くなっちゃって…美希はハニーなら良いんだけどなぁ」

P「お前はまたそうやって…///」


千早「…」チラリ

ペタン...

千早「…くっ」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/01(日) 21:44:07.73 ID:F/+eqiaS0
P「律子、書類の事だけど助かったよ。ありがとう」

律子「いえいえ。それより千早の調子はどうでしたか?」

P「…」

律子「…プロデューサー?」

P「ん、あぁ…特に変わりはない。けど、送迎は続けていくよ」

律子「そうですね。大事なアイドルに何かあったらいけませんから」

P「…勿論だ」

律子「…?」

P「千早、そろそろ帰ろう」

千早「はい」

P「それじゃ、お疲れ様」

律子「お疲れ様でした」

美希「すぅ…すぅ…」

律子「こら美希。事務所で寝るんなら早く帰りなさい」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/01(日) 21:59:29.33 ID:F/+eqiaS0
P「…」

P「なあ、千早」

千早「はい…?」

P「俺の見当違いだったらいいんだが…」


P「千早、俺に何か隠し事とかしてないか?」

千早「…」

P「…千早?」

千早「あの…質問を質問で返すようであれですが、プロデューサーは私に隠し事をしていませんか?」

P「!」

P「あ、あぁ…そうだな…」

P「変なことを訊いてすまない。忘れてくれ」

千早「…いえ」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 02:04:58.32 ID:psEQLUfto
これは…
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 20:19:09.38 ID:bMSsUlyg0
小鳥「うーん…」

律子「小鳥さん、残って仕事してたんですか。駄目ですよ、ちゃんと休養は取らないと」

小鳥「律子さん…いえ、仕事はもうしてないんですけど…ちょっと考えてたんですよ、千早ちゃんの事で」

律子「千早? プロデューサーと話しましたが、特に変化はないそうですよ」

小鳥「そう言ってました? じゃあやっぱり考えすぎかなぁ…」

律子「何か引っかかる点でも?」

小鳥「引っかかるというか…千早ちゃん、ストーカー被害に遭ってると打ち明けた後から少し表情が暗くなっているような気がして」

律子「そうですか? 寧ろ明るくなったように見えましたけど…」

律子「プロデューサーが千早の傍に居てあげる事で、最近はすごく笑顔も見せてくれるんですよ?」

小鳥「…それでも、偶に様子がおかしい時があるんですよね…事務所にいる時」

律子「どういう事ですか…?」

小鳥「…いえ、やっぱり私の考えすぎです」

小鳥「第一、ストーカーの事を考えれば表情が暗く見えても仕方ない事ですし」

律子「え、ええ…」


小鳥(そっか…あまり信じたくないけれど、もしかしたら…)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 20:31:33.04 ID:Jpm8z3uJO
依存してるのか
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 20:36:09.04 ID:bMSsUlyg0
P「今日もお邪魔して悪いな」

千早「いえ、そんな事はありません。1人でいるより、安心しますから」

P「そ、そうか…」

千早「はい」

千早「あ、プロデューサー。今日も私の家で食べていきますか?」

P「いいのか!? うーん、じゃあそうしようかな」

千早「ふふっ、今回は私に任せてもらっても大丈夫ですよ。勉強してきましたから」

P「料理の勉強か? へぇ…」

千早「…意外ですか?」

P「意外というより…変わったなって思ったんだ。今まで歌の事ばかり考えてた千早が他の事に手を出すなんて」

千早「…そ、それは…」

P「良い傾向じゃないか? 自分に余裕が持てている証拠だよ」

千早「…そうですね」

P「それじゃ、ご飯の方よろしく頼むよ」

千早「あ、はい」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 21:12:04.32 ID:bMSsUlyg0
翌日

ガチャッ

P「おはよう」

千早「おはようございます」

春香「あ、プロデューサーさんに千早ちゃん! おはようございます!」

春香「…へぇ〜、本当だったんですね。ここの所、毎日プロデューサーさんと千早ちゃんが一緒に事務所に来るって」

P「いやいや…事務所に着く時間が一緒なだけで、たまたま下で会うだけだよ」

ガチャッ

伊織「あら、私には千早がプロデューサーの車から出るように見えたけど?」

千早「!」

P「伊織!? い、いつの間に…!?」

伊織「ちょっと! どういう事か説明しなさいよ! 場合によっては今すぐにでも…」ピッピッ

P「あー違う! 誤解だ! だから警察呼ぼうとするな!」

春香「え!? 千早ちゃん! そ、その…まさか、プロデューサーさんとそういう関係だったの!?」

千早「…そういうって?」

春香「だから! あの…つ、付き合っちゃってるの!?」

千早「…」



千早「ええ、そうよ」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 21:40:02.59 ID:bMSsUlyg0
P「なっ!?」

春香・伊織「「はああああ!?」」

千早「…」

春香「プロデューサーさん!」

伊織「プロデューサー!」

春香「一体どういう事ですか! 私にも分かるように説明してください! 何で隠してたんですか!? いつからですか!?」

伊織「担当アイドルに手を出すなんてどうかしてるんじゃないの!? こ、これはもう通報よ通報!」

P「ま、待てって! ち、千早!」

千早「…プロデューサー、今日も一緒に帰りましょうね。それじゃあボイストレーニングに行ってきます」

P「ちょっ! その前に何でそんな事…」

ガシガシッ

春香「プロデュ〜サ〜さん♪」グググ...

伊織「こっちでゆっくりお話しするわよ…♪」グググ...

P「うお…こいつらどこにこんな馬鹿力が…!」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 21:53:37.21 ID:bMSsUlyg0
千早「あなたを愛してた〜♪」

千早「でも前だけを見つめてく〜♪」

千早「…ふぅ」

「今日は一段と調子が良さそうですね。何か良いことでもありました?」

千早「いえ…ただ、私を応援してくれる人達の為にもっと努力しなくてはいけないと思っただけです」

「成程…しかし意識が変わるだけでこんなにも歌に影響が出るとは少々驚きました」

千早「…それはきっと、私を支えてくれている人のおかげですよ」

千早「私の意識を変えてくれた、大切な…」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:32:11.74 ID:bMSsUlyg0


P「はぁ、助かったよ律子…あそこでお前が来てくれなかったら今頃は大変な騒動に…」

律子「今度どこかで埋め合わせしてくださいね? いきなり話を合わせるの本当に無茶ぶりだったんですから」

P「あ、ああ…しかし、千早が俺と付き合うだなんて言い切るからなぁ…一体どうして…」

律子「千早的にはそう言っておいた方が得策だと思ったんじゃないですか?」

律子「ストーカーの事は誤魔化せますし、恋人同士なら一緒にいてもおかしくないですしね」

P「いやいや…そしたらまた別の問題が出てくるだろ…」

律子「そんな事は千早に言ってください。大体プロデューサーが…」

プルルルル...

P「あ、すまん…電話だ」


P「はい、もしもし…あ! お世話になっています! はい…はい…」スタスタ


律子「全くもう…」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 23:09:17.13 ID:bMSsUlyg0
千早「お疲れ様でした」

「お疲れ様でしたー」

千早(時間は…午後6時。プロデューサーはまだお仕事中かしら…)ピッ

千早「!」

千早(プロデューサーからメール…もしかしたらもう外で待ってて…)ポチポチ


『悪い! 大事な仕事が入っちゃったから今日は迎えにいけない。代わりに律子が家まで送っていくそうだからそこで待っていてくれ』


千早(…)ピッ

『』電源オフ

千早「それでは、先に帰らせていただきます」

「はーい。お気を付けてー」


千早「…」スタスタ
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 00:30:10.38 ID:5QtP8qaNO
これは深いところまで依存してるな
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 19:03:49.39 ID:uGShy4xd0
P「はい、こちらこそありがとうございます!」

P「それで今回の企画としては…」


プルルルル...プルルルル...


P「…という事で…え? 誰かの電話が鳴ってる…ですか?」チラッ

P(あ、俺に電話来てる! …今忙しいんだが…)

P「すいません…あとで掛け直させていただくのでご心配なく…」


プルルルル...プルルルル...


P「…」

P「で、出てもいい…ですか。あ、ありがとうございます。すいません…」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 19:14:58.97 ID:uGShy4xd0
バタンッ


P「どうした律子。大事な仕事があるって言っただろう?」

P「…ああ、確かにお前に千早の迎えを頼んだが…」

P「…え、千早がいない…!?」

P「お、落ち着け! えっと…そこは千早が居た所で間違ってないんだな?」

P「うん…トレーナーさんは…もう居ないか。電話も出ない…?」

P「だ、大丈夫だ! 律子のせいじゃないから…」

P「そうだな。ストーカーが関わっているかもしれない」

P「兎に角、その事に関しては俺に任してくれ。ああ、安心しろ」

P「律子は探さなくていいからもう早く帰れ。それじゃあ」ピッ

P「…」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 19:27:35.04 ID:uGShy4xd0
千早「…」


ピンポーン


千早「!」

千早「…はい」ガチャッ

P「もう家に帰ってたんだな、千早」

千早「…プロデューサー…」

P「もう夜遅くだが…お邪魔してもいいか?」

千早「…」コクリ

P「ありがとう」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 20:21:30.40 ID:uGShy4xd0
千早「夕食、まだですよね?」

P「ああ、時間がなくてな。でももう今日はいい」

千早「そうですか…それでは」スッ

P「…これは?」

千早「時間がない朝にいつも飲む私の手作りのジュースです。栄養があるのでどうぞ」スッ

P「…ありがとう」

P「…なあ、千早…律子が心配してたぞ。もう連絡もしないで1人で帰るなんてやめてくれ」

千早「すいません…でもあの時、携帯の充電が切れてしまっていて…」

P「…そうか。まあ、ストーカーに襲われなかっただけ良かったよ」

千早「…」

千早「……何を言っているんですか?」

P「えっ…?」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 20:29:21.28 ID:uGShy4xd0
千早「もう、薄々気付いているんですよね」

P「…何がだ?」

千早「隠さなくていいですよ。私ももう隠す気なんてありませんから」

P「…」

千早「いつからですか?」


千早「私のストーカーが存在しない事に気付いたのは」


P「…」

P「言っておくが、今千早がその事を言うまではまだ確信を持っていなかった」

P「…おかしいと感じたのは千早が俺たちにストーカーの事を話してくれたその翌日からだ」

千早「…そこまで早いとは…驚きました」

P「まあ万が一に備えて、防犯ブザーを渡したけどな」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 20:35:55.05 ID:uGShy4xd0
千早「そういえばあの防犯ブザー…」

P「気付いたか? 組み立て式だよ」

P「そして、ある物を仕組ませてもらった」

千早「ある物…?」

P「…今日、千早が誰にも連絡せず家に帰ってきただろう?」

P「迎えに行った律子は待っている筈の千早がいなくて、色んなところを探し回ったそうだ」

P「結局、居場所が掴めなくて俺に電話してきたけどな」

P「…でも俺は千早の居場所がすぐに分かった」

千早「! もしかして…」

P「…ああ、小型のGPSを仕組ませてもらった」

P「勿論、悪用する気はなかったぞ。あのGPSは事務所にある俺のパソコンからしか発見できないようにしてあるから、どこからでも、いつでも千早の事を監視できた訳じゃない」

P「…ただ、本当にいたかもしれないストーカーに襲われた時の為のものだったんだ」

千早「…」

P「でも、もう必要ない事が分かったな」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 20:50:06.62 ID:uGShy4xd0
P「話を戻すか。それで、どうしてその段階でおかしいと感じたのかというとだな…」

P「千早が、少し悲しそうに見えたんだよ」

千早「私が…悲しそう…?」

P「…ああ。今だから分かるが、あれは俺たちに罪悪感を感じていたんだろう?」

P「自分の嘘で、皆を心配させて…迷惑をかけて…」

P「俺がストーカーの話を出す度に悲しそうにしていたのは、ストーカーに追いかけられているからではなく…騙した事への罪悪感だったんだよな?」

千早「…」

P「教えてくれ、千早」

P「どうして千早は…あんな嘘を吐いたんだ?」

P「…正直に話してくれ。お願いだ」

千早「…」

千早「……」


千早「もうそろそろ、ですかね」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 20:58:03.83 ID:uGShy4xd0
P「…もう、そろそろ…?」

P「…何を言ってるんだ…千早…?」

千早「確かに…私はプロデューサー達に嘘を吐いた事に関して、罪悪感を感じていました」

千早「でも、その一方で幸せだったんですよ」

P「…幸せ…?」

千早「はい」

P「…何、が…」ドサッ

P(あれ…何だ…? 俺、倒れたのか…?)

P「…」

千早「…プロデューサー…貴方が、私の傍にいてくれるだけで…私は…」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 22:06:57.53 ID:s1Q/36wSO
72
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 22:10:07.64 ID:lcaVb5/AO
サッー!
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 22:27:44.74 ID:pcOmqe1sO
いったい72が起きたんだ!?
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 21:05:06.09 ID:hFUSyKAy0
P「ん、んん…」

P(あれ…俺、何してたんだっけ…?)

P(確か、大事な会議をしてて…終わったら、千早のマンションに…そうだ!)グッ

P「! いってぇ…」チラッ

P「…結束バンドか…手も足も結構キツく縛られてるな…」

千早「あっ…おはようございます、プロデューサー。調子はどうですか?」

P「…最高の目覚めだよ」

千早「ふふっ、それなら良かった…私も昨日はプロデューサーと添い寝できてとても嬉しかったです…」

P「…」

千早「あ、無理に動かないでくださいね? これ以上プロデューサーに危害を加える気はありませんから」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 21:19:10.37 ID:hFUSyKAy0
P「…盛ったのか」

千早「はい、あのジュースに…」

P「どうしてだ?」

千早「プロデューサーが私を見てくれるように」

P「…俺はいつだって隣で千早を見てたさ…」

千早「それは春香達にも言える事でしょう? …私は、プロデューサーの特別になりたかったんです」

P「だったら違うやり方で…」

千早「できないからこうしているんでしょう!?」

P「…」

千早「…私だって、もっと春香や美希みたいに…プロデューサーと普通に話したかった…近付きたかった…」

千早「でも、私には出来なかったんです…今まで歌の事しか考えてこなかった私には、その普通が難しかったんです…」

千早「だからといってプロデューサーの事を諦めたくなかった…だって…私は…私は…」ポロポロ

千早「…こんなにも、人を好きになった事がなかったから…」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 21:41:40.89 ID:hFUSyKAy0
P「千早…」

千早「…」ゴシゴシ

千早「自分のやった事の重さは十分に理解しています。ですが、今だけは…こうさせてください」スッ

千早「…」ギュッ...

P「…」

P「…千早、この結束バンドを解いてくれ」

千早「…嫌です」

P「そうか…じゃあこのままでいいから聞いてほしい」

P「…すまないな、千早がこんなにも苦しんでいる事に気がつかなくて…」

P「千早の気持ちはよく伝わったし、すごく嬉しいよ…ありがとう」

P「でもな…俺には千早の気持ちに答えてやる事はできない」

千早「…」

P「お前だって分かっていただろ?」

千早「…」ギューッ
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 22:00:54.20 ID:hFUSyKAy0
P「…その代わり、一つ約束しよう」

千早「…約束…ですか…?」

P「千早がアイドルを続ける限り、俺も千早のプロデューサーを続けるよ」

千早「…」

P「…それで、いつかトップアイドルになって…引退する時が来たら…」

P「その時…千早の気持ちをまた聞かせてくれないか?」

P「…そしたら、俺は千早の気持ちに答えてやる事ができる」

千早「…本当、ですか…?」

P「それまで俺に愛想を尽かしてなければいいけどな」

千早「! 尽かしません! つ、尽かしませんから…や、約束ですよ…?」

P「…ああ、約束だ」

千早「…ちょっと待っててください」スッ


タッタッタ


P「…?」

千早「…」スタスタ

千早「動かないでくださいね…?」


バチンッ バチンッ


P「!」

千早「結束バンド…切りました…手、動かせますか…?」

P「…ああ」

千早「…じゃあ…」スッ

P「?」

千早「ゆ、指切りしてください…約束なんですから…」

P「…そっか、分かったよ」スッ

千早「ゆーびきーりげーんまーん…」

P「うっそついたら…」

千早「またプロデューサーを拘束します」

P「…指切った」

千早「ふふっ…♪」

P「あ、あはは…」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 22:07:49.92 ID:iuPJcEsmO
72いってるのこの子…昔のヤンデレ千早SSのみたく怖い
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 22:12:54.03 ID:hFUSyKAy0



(それから…)

律子「え、ストーカーが捕まったんですか!? わ、私にも会わせてください! うちのアイドルの手を出すような輩は…」

(千早の恋心から始まったこのストーカー騒動は…)

小鳥「ぴよっ!? ならもう安心ですね…私と来たら、千早ちゃんが嘘を吐いてプロデューサーさんにお近付きになろうとしているんじゃないかって妄想しちゃって…」

P「ははは…えっ」

(ストーカーは捕まったという事にして、徐々に忘れられていった…)

(…しかし、問題はまだ残っていた)

(…それは…)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 22:19:04.65 ID:hFUSyKAy0
「間もなく本番でーす」


P(まさか千早自らが料理番組に出たいと言うとは…まあ嬉しい変化だな)

P「千早、今日も頑張ろう」

千早「はい、プロデューサー」

千早「…」

P「…どうした、行かないのか?」

千早「…」ジーッ

P「…またやるのか?」

千早「お、お願いします…///」

P「…全く…はい、千早だけ特別だぞ」スッ

千早「では…///」ギュッ

P「大丈夫、千早なら頑張れる。俺がついてるから」ナデナデ

千早「〜…!///」ギューッ

P(プロデューサーとして何とかしないといけないんだけどな…)


P(千早が甘えん坊になってしまった…)



終わり
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 22:22:57.52 ID:hFUSyKAy0
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
千早は可愛いです。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 22:54:03.48 ID:2+cTlXe/o
乙千早かわいい
懐かしい感じのssで良し
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 22:54:34.97 ID:UpkWtG2sO
なんだかんだハッピーエンドでよかった乙
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 23:27:27.31 ID:djqB7KOSO
72レスまで続けて
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 23:34:14.43 ID:w86v50stO
可愛すぎかよ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 01:02:10.34 ID:OUcUYYeho
ピヨちゃん鋭いな
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 01:53:16.47 ID:5qiEepIpo
昔懐かしいヤンデレ千早いいぞ!おつおつぅー
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 02:34:08.86 ID:bF0RBj+kO
俺たちで72レス目までやればいい
72言ってるのかわからないだろうが俺もわからない
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 11:13:03.27 ID:ci4EAdqS0
あともうちょい
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 12:06:29.01 ID:KYXECwFI0
千早かわいい
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 12:07:24.68 ID:niWUSocrO
踏み台先輩
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 13:14:38.07 ID:37Ibxl8nO
ヤンちは
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 13:51:07.81 ID:QU4FP9mE0
くっ
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