男「かっこいい男になる」幼馴染「……うん」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:38:43.25 ID:3ttUwrsJo

男「おーい、幼子ー学校いくぞー」

幼子「あーもう、朝からうっさい、今いくわよ」

男「おうー、待ってるぞー」

幼子「はいはいー」

オッス!おら男!すっげぇ美人な幼馴染こと幼子に惚れてる高校一年生だ!

男「今日からの高校生活を幼子と彼氏彼女として過ごせていけたらと思う」

幼子「あんた朝っぱらから何言ってんの……」

男「おう、おはよ」

幼子「はー……何であんたうちの学校に受かるかなぁ……」

男「そんなの勉強したからに決まってるだろ?」

幼子「あんた、中学の時偏差値40もなかったじゃない」

男「ずっとバスケしてたからな」

幼子「……そんなバスケ馬鹿がどうして偏差値60のうちを受けてしかも合格してるのよ……あんたスポ薦だって来てたでしょ」

男「そんなのお前といるために決まってんじゃん」

幼子「んなっ…………はぁ……」

男「お?何々?照れた?もしかして照れた?」

幼子「うっさい!ほら行くわよ」

男「おう、乗れよ」

幼子「……初日から二人乗りで登校ってどうなのよ」

男「気にすんな、中学もそうだっただろ?」ニコニコ

幼子「あんた絶対上級生に目付けられるわ……」

男「まぁ、そうなったらそうなったさ。ちゃんと捕まれよー」

幼子「わかってるわよ」

男「おう!じゃあ行くぞー」


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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:39:41.81 ID:3ttUwrsJo
幼子「ねー」

男「んー?」

幼子「本当によかったの?スポ薦蹴ってまでウチにきて」

男「おう、全然平気だ」

幼子「……バスケで全国行くぐらいハマってたのに?」

男「別にバスケが出来れば何処でもいいんだよ。楽しむのが一番だ」

幼子「……バカ」

男「おう、知ってるぞ」

幼子「ほんと……ばか」

幼子(もっと本気でバスケしたいくせに)
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:41:03.88 ID:3ttUwrsJo

男「えーっと、お、やったぜ。俺達一緒のクラスだぞ」

幼子「これで10年連続……何かの陰謀を感じるわ……」

男「ははは、相性だろ」

幼子「こんなのは腐れ縁って言うのよ」

男「え?俺達の関係って別に腐ってないだろ?それとも幼子どっか腐ってるのか?」

幼子「そのままに取るな!あと女の子に腐る言うのは厳禁よ!」

男「幼子声でかい、見られてる」

幼子「あ、あんたのせいでしょうが!」

マネ「そこの君、ちょっといい?」

幼子「え?」

男「へ?……もしかして俺ですか?」

マネ「そう、もしかして君……西中バスケ部の男くんじゃない?」

男「はぁ……そうですけど」

マネ「やっぱり!もしかしてバスケ部に入ったりするんじゃ?」

男「予定ではそのつもりですけど」

マネ「きゃー!即戦力!私、バスケ部のマネージャーやってるの、是非うちのバスケ部に入部してね!これ、バスケ部のチラシ!」

男「ど、どうも」

マネ「うんうん!それじゃあ期待してるよ!待ってるからね!」

幼子「……有名人じゃん」

男「たまたまじゃないか?ほら、西中と学校近いし」

幼子「ふーん、マネージャーの先輩可愛かったね」

男「……そうだったか?」

幼子「手握られて嬉しそうに鼻伸ばしてた癖に」

男「それは男の条件反射だ!謂わば生理現象!」

幼子「それでよく私が好きとか言えるわねぇ……」

男「おう!好きだぞ」

幼子「……はいはい」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:42:22.86 ID:3ttUwrsJo

友子「やっほー幼子。卒業式以来だね」

幼子「おはよー友子ー。久しぶり」

男「おー、友子も同じクラスだったのか」

友子「おはよー、相変わらず幼子しか頭にないのねー、勉強教えた私も少しは眼中に入れてほしいなー」

男「別に忘れてる訳じゃないぞ。勉強教えて貰った友子は特に覚えてる」

友子「あら嬉しい」

幼子「……」

男「ただ、幼子と同じクラスだったの確認したら他を確認するの忘れてただけだ」

友子「それを眼中に無いって言うのよー」

友「お話中に悪いけど、後ろの席ごめんよ」

男「お、よろしく。男だ」

友「僕は友。よろしくー」

友子「あれ?友くんもウチだったんだ」

友「おー友子。久しぶりだねー」

幼子「知り合い?」

友子「ああ、うん。南中のね。彼はサッカー部だったんだよ」

幼子「へぇー」

友「友子の知り合いなら大丈夫そうだね。いやー知り合いがいなくて心細かったんだよー。よろしく」

友子「んで、こっちがバスケ部の男くんとそのマネージャー兼幼馴染みの幼子」

男「よろしくー」

幼子「よろしく」

友「どもー。友子のとこのバスケ部ってことは……全国に行ったあの?」

友子「そう!彼はその中でもエース張ってたんだよ!」

友「まじかよ!?うちのバスケ部にトリプルスコアかましたって聞いたことあるぞ!」

男「まてまて、そんな大差つけたことないぞ?というか南中のサッカー部って大会で良いとこまで行ったって聞いてるぞ?」

友「いやー、僕はただの補欠だよ。頑張ったのはチームメイトさ」

友子「……そんな事は」

友「ま、そんな事よりさ!男はやっぱバスケ部入るのか?」

男「一応な。友は?」

友「もち!サッカー部!お互い頑張ろーぜー」

男「おう!」

友子「……」

幼子「……?どうかしたの?」

友子「あ、ううん。何でもないよ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:43:25.79 ID:3ttUwrsJo

先生「諸君、入学おめでとう。これから一年間君たちの面倒を見るものだ。厄介事だけは起こしてくれるなよ?」

先生「今日は入学式も終わった、後は教科書類の配付だけだ……まぁ私のクラスは置き勉しようが何しようが構わん。ただし課題だけはしっかりとやれ、そして私に迷惑をかけるな。それだけだ」

先生「では、後の時間は適当に自己紹介でもして好きにするといい。君たちは晴れて義務教育から解放されたのだ。好きに考え迷惑かけない範囲で自由にやれ。配付する教科書は教卓に置いてある。適当に一部ずつ配っておいてくれ。では、解散」


幼子(……また随分と豪快な先生に当たってしまったなぁ……)

男「おお……流石高校」

幼子(何故かこいつは感心してしまってるし……)

「ねぇねぇ、幼子さん」

幼子「え?何?」

「これから皆で遊びにいかないかって話なんだけどね」

幼子「ぁー」

友子「いくいくー。勿論幼子もねー」

幼子「ぇ」

友子「ね?」

幼子「……はぁ、わかりました」

「男くんも友くんも一緒にいこーよー」

男「あー、ごめん。行きたいんだけど俺ちょっとバスケ部に顔出してみたくてさ。本当ごめん!」

友「僕もサッカー部ちょっとだけ顔だそうかなって思っててさ」

「もう部活決めてるのー?はやいねー」

男「そう言うわけで折角の誘いなんだけどさ」

「うん。じゃあまた今度ねー」

男「ああ、その時空いてたら行くよ」

「あ、じゃあ携帯教えてー」

男「いいぞー」

幼子(……こういった要領はいいんだよねぇこいつ。世渡り下手そうなのに)

友子「あれれ?ライバル出現で困ってます?」

幼子「そんなんじゃないから」

男「じゃあなー幼子ーまた後でなー」

幼子「あー、うん。あんま無理しないようにねー」

男「おう!」

友「行こうぜー男」

男「ああ!楽しみだな」

幼子「嬉しそうにしちゃってまぁ……」

友子「あはは、でもそこがいいんでしょ?」

幼子「……さぁ?」

幼子(まぁ、あのバスケ馬鹿も初日から何か問題起こしたりしないでしょ)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:43:51.96 ID:3ttUwrsJo

幼子(……疲れる)

幼子「ねぇ、友子?帰っていい?」

友子「なーに言ってるのー!これからよー!じゃんじゃん歌おー!」

幼子「はぁ……」

幼子(こんな事ならアイツについて部活見に行くか帰って勉強でもしておけばよかったかも)

デレ子「……」ワクワク

幼子(……綺麗な子だなぁ)

友子「はーい!次の方ー!」

デレ子「はいはーい!私です!」

友子「あ、デレ子ちゃんか。はい、マイク」

デレ子「ありがとうございますー!」

幼子(うわ、凄い上手い)

友子「おおー」

幼子「童顔で髪が長くて女の子って感じだねぇ」

友子「人懐っこいとこもポイント高いよねぇ」

幼子「そうねー。私には出来ないわ」

幼子(めんどくさいもん。人付き合い)

友子「あんたには男くんがいるもんねぇ」

幼子「別にただの腐れ縁だからね」

友子「本当は嫌ってないくせに」

幼子「だから、そんなんじゃないわよ?」

友子「はいはい。ご馳走さまです」

幼子(……カラオケ終わったら帰ろう)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:44:24.33 ID:3ttUwrsJo

幼子「結局晩御飯まで一緒に食べてしまった……」

幼子(恐るべし女子高生の体力……)

幼子「……あ」

男「ん?よう!幼子」

幼子「あんたまた走り込み?」

男「おう!走ってないと落ち着かないしさ」

幼子「ほんと部活バカよねぇ」

男「そうか?楽しいぞ?」

幼子「知ってるわよ。あんた楽しそうにやってるもん」

男「好きだからな!」

幼子(……子供みたいに笑っちゃってまぁ……)

幼子「……嫌いじゃないけど」

男「何が?」

幼子「別にー、ほれ、サボってていいのー?」

男「これはサボりじゃなくて休憩だ。折角幼子に会えたんだし、そこまで送るよ」

幼子「汗臭いからヤダ」

男「辛辣!コンビニでアイス勝ってやるからさ」

幼子「そんな安い女じゃないわよ」

男「ハーゲンだぞ?」

幼子「う……」

男「さらに言うならお前の好きなイチゴだぞ?」

幼子「行くわ!」

男「おう!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:45:08.23 ID:3ttUwrsJo

幼子「んー!幸せ!」

男「美味いよなぁー」

幼子「……ありがと」

男「気にするなよ。餌付けしとけば良いことあるかもって打算も入ってるしな」

幼子「ふーん。でもそれバラしたら意味ないんじゃない?」

男「それもそうかもな」

幼子「……部活。どうだったの」

男「やっぱ高校って凄いわ。高いし速いし上手い」ニコニコ

幼子「……そっか」

男「すっげー楽しみだよ。プレイするのがさ」

幼子「ふーん」

男「お前は?」

幼子「何が?」

男「今日クラスの連中と遊び行ったんだろ?」

幼子「あぁ……んー」

男「面白くなかったのか?」

幼子「んー。まぁ……」

男「ははは。幼子ってボッチで人付き合い下手だもんな」

幼子「ボッチじゃないし!人付き合いだってちょっと苦手なだけだし!」

男「まぁ、そんな必死になるなよ。可愛いぞ?」

幼子「必死になんてなってないわよ!バカ!」

男「悪かったよ。んで、どうしたんだ?」

幼子「……可愛い子がいたわね。これぞ女の子って感じの子」

男「うん」

幼子「……それだけ」

男「えぇ……もっと何かあるだろ……」

幼子「別にいいでしょ。そんなの」

男「そうは言ってもなぁ……まぁ幼子らしいけどさ」

幼子「何よそれ」

男「で、お前が可愛いとか言うなんてよっぽどなわけだ」

幼子「そうねー。あんたとか結構好きなタイプなんじゃない?」

男「俺が好きなのはお前だぞ?」

幼子「……はいはい」

男「信じてないなぁ……」

幼子「当たり前でしょうが。もうちょっとムードとか学びなさい」

男「んな事言ってもなぁ……っ!おい!」

幼子「ちょっ!あんた何やって!信号赤!…………男!まっ!だめぇぇぇぇぇ!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:45:45.34 ID:3ttUwrsJo

男「おーす」

友「よー。サボり?」

男「んー……まぁ。そっちもか?」

友「そうだね」

男「そうか。よいしょっと」

男「……何見てたんだ?」

友「空見ながら携帯でアニメ鑑賞」

男「……屋上でやることじゃねーなぁ」

友「ははは。そうかもね……本当に そうだ」

男「……」

友「……何やってんだろうねぇ……僕達」

男「……さーな。俺にも見せろよ」

友「飲み物僕にくれたらいいよ」

男「元から二本あるっての」

友「……ぷ」

男「くくく」

「「ははははは」」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:46:13.98 ID:3ttUwrsJo

友子「……あんたらまーたサボったでしょ」

男「気のせいだ」

友「しょうがないじゃん、つまらないんだからさ」

友子「あんたらねぇ……一年の時はどうにかなったけどそれは先生の温情があったからなのよ」

男「だってよ」

友「困ったねぇ」

友子「あんたらは……!」

男「あー悪かったよ。次は出るからさ」

友「え?まじ?」

男「おい、せめて話を合わせろよ」

友子「……いいから来なさい!」

友「わっ!ちょっ!痛い!痛いから耳を引っ張るのはやめて!?」

友子「千切れたってどうせ次のページには復活してるでしょ!」

友「どこのギャグマンガですかね!?アンパンマンじゃないんですよ僕の顔は!」

男「……はぁ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:46:50.48 ID:3ttUwrsJo

デレ子「男さん!見てくださいこれ!」

男「んー……?何これ」

デレ子「特製愛妻弁当です!開けると中から私の愛が飛び出します!」

男「……返す」

デレ子「何でですか!?」

男「愛が重い」

デレ子「確かに私の愛は山より大きく海より深いですけど重くはないですよ?」

男「それが重いと言うんじゃないのか……」

デレ子「気持ちに重みはありませんから」

男「お前の人生を背負えるほど俺のキャパは大きくないっての」

デレ子「仕方ないですねぇ。今ならあーんも付けますよ?」

男「余計いらない」

デレ子「酷い!……じゃあ食べてくれないならそこのごみ箱に捨てます」

男「それはどうなんだ……」

デレ子「どうですか!少しぐらいは良心の呵責に刈られるんじゃないですか」

男「……捨てるぐらいなら頂きます」

デレ子「はい♪召し上がれ」

男(目の前で作って貰った奴をゴミにされるのは無理だよ……)

デレ子「さぁさぁ、食べましょう」

男「……頂きます」

デレ子「召し上がれ♪」

男「なぁ……あんま俺に気を使うことないんだぞ?もう一年も前の話なんだ」

デレ子「したいからしてるんですよ。きっかけはそうでもここまでやってるのは別の理由です」

男「別の理由?」

デレ子「ええ。私は男さんの事を好きになってしまったんです」

男「……あれは偶然俺が近くにいただけで」

デレ子「違いますよ」

男「……」

デレ子「……私が、直に貴方に触れて、そして私は貴方を好きになり、そして愛してるんです」

男「……」

デレ子「あれ?もしかして照れました?あれぇー?」

男「……うまいよ、この弁当」

デレ子「よかったです」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:47:47.90 ID:3ttUwrsJo

ツン子「あんた、何やってるの」

男「ツン子か」

ツン子「私で悪かったわね」

男「いや、そんな事ないぞ」

ツン子「……で、何やってるの?」

男「見ての通り花壇の草むしり」

ツン子「何かの罰?」

男「……まぁ、そんなとこだ」

ツン子「……ふーん」

男「……汚れるぞ?」

ツン子「別にいいわよ。手なんて汚れたら洗うだけよ」

男「……これ、使え」

ツン子「あんたが汚れるじゃない」

男「汚れたら洗えばいいだけ……だろ?」

ツン子「……片方でいいわよ」

男「いいから使え……片方とか全く意味がないだろうが」

ツン子「……ありがと」

男「そりゃこっちの台詞だろ……」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:48:15.05 ID:3ttUwrsJo
男「終わったぞー」

クー子「御苦労様。悪いな」

男「いいよ。これぐらい。どうせ暇だし。何時もクー子には助けてもらってるしな」

クー子「……私は助けてもらってばかりなのだがな」

男「……買い被りだ。俺はそんな良い奴じゃない」

クー子「そんな事はないさ。君の協力のお陰で私はこうして生徒会長になれたのだから」

男「そりゃクー子が頑張ったからさ……俺がやったことなんて雑用だけさ」

クー子「君は少し自分を過小評価する癖があるな……」

男「そんな事はないよ。客観的にそう思うだけだ」

クー子「では、君を多少なりとも評価してる人は多い事をしっておくといい」

男「……」

クー子「そして、君自身がそれを否定することは彼女らに対する侮辱にもなる。謙虚は美徳ではあるが自己否定は褒められたものではないぞ」

男「……クー子は相変わらず手厳しいなぁ」

クー子「……勿論、私も君の事を評価してる」

男「……」

クー子「私の友を馬鹿にするのはどうかやめてくれ。それが君自身であったとしてもだ」

男「……悪い」

クー子「いいさ……それに君が自身を否定するなら、私が君を肯定し続けるまでだ」

男「……敵わないなぁ」

クー子「ふふっ……お茶をいれる。飲んでいくといい」

男「……頂きます」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:49:51.28 ID:3ttUwrsJo

某公園

男「っ……はぁ……はぁ!」

男「……くそっ」

幼子「……やっぱりここにいた」

男「……幼子」

幼子「……ん。ポカリ」

男「……さんきゅ」

幼子「よっこいしょ」

男「制服が汚れるぞ」

幼子「いいわよ別に」

男「……」

幼子「……」

男「……何も言わないんだな」

幼子「何か言ってほしいの?」

男「そりゃー慰めて貰いたいときもある」

幼子「よく言うわよ。後悔してないんでしょ」

男「当たり前だろ」

女「うん……」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:50:35.44 ID:3ttUwrsJo

幼子「……どんな感じか聞いていい?」

男「……ん。やっぱ左足と右腕に力がうまく入らないな」

幼子「……うん」

男「……ドライブで切り込むときに足がついてこないしシュートの時は下半身からの力を上手く伝えられない上に指先の感覚が殆んどないから全く入らない」

幼子「……そっか」

男「……お前はどうなんだ?」

幼子「ん……?」

男「演劇部だよ」

幼子「んー。まぁそこそこかな」

男「意外だったよ。お前が演劇に興味あったとか」

幼子「んーまぁ新しいことに挑戦してみたくてね」

男「……そっか」

女「うん」

男「……よし。今日はここまでにするか」

女「ん。あ、ポカリ代送料込みで200円ね」

男「差し入れじゃなかったのかよ」

女「冗談よ。ただの私の飲みかけだしお代なんていらないわ」

男「んなっ」

女「冗談よ?」

男「……あのなぁ」

女「あはは。男顔真っ赤」

男「運動してたからだっての」

女「はいはい。それじゃあ……帰ろっか」

男「……ああ」

女「帰ったら特別に私が柔軟とマッサージ手伝ってあげるわ」

男「まじ!?」

女「30分千円ね」

男「また有料かよ!」

女「冗談よ」

男「……何かあれだな」

女「?」

男「値段がつくと何だか如何わしいサービスみたいだな」

女「なっ!」

男「冗談だよ」

女「っ!」

男「はは。さっきのお返しだ」

女「このっ……!」

男「ははは」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 11:51:26.31 ID:3ttUwrsJo

女「お母さーん。お風呂あがったよー!」

女「……ふー」

女「あれから一年か……」

男はバスケ部を辞めてしまった

やめた日からしばらくの間の男はとても荒れた

荒れたって言うか人を近づけさせない空気みたいなのをずっと出してて私ですらろくに話せなかった

特に私の事は避けていたんじゃないだろうか。近付こうとしたら何時も逃げられた

私は男が辛い時に何もできなかった

なのに、現生徒会長であるクー子さんやツン子さんとは仲良くなってたりと……

きっと男が立ち直るきっかけを作ってくれたのは二人なんだろう

あれだけ近くにいた私じゃないのだ

私は話しかけることすら許されなかった傍観者なのだ

……そんな現実から逃げるように私は演劇部に入った

女「……私の意気地無し」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 23:26:25.06 ID:9pkw0RhU0
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