男鹿「世界の終わりを告げるラッパ?」

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81 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/13(金) 22:53:22.99 ID:MEbhRKslO















サターニャ『ちょ、ちょっと!! 何よこれ!!』

古市「え……ちょ……サターニャ!!?」

ヒルダ「まさか……サタニキア……」

ヒルダ「古市の身体に……憑依したのか!?」

ヴィーネ「えええ!!?」
82 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/13(金) 22:54:05.42 ID:MEbhRKslO
サターニャ『な、なんで私が古市の身体になってるのよ!!』

サターニャ「」

サターニャ『あ!! 私の身体!!』

サターニャ『……そっか!! あのティッシュ使ったから!!』

古市「おいサターニャ!! 俺身体勝手に動くんだけど!!」

天使「やれ!!」

古市「!! やべ!!」

ヒョイヒョイヒョイ!!

古市「!!?」

ヴィーネ「躱した!!? なんて身のこなしなの!!?」

ヒルダ「さっきとは大違いだな」

ベル坊「ダブ!!」

古市「サターニャお前……運動神経いい?」

サターニャ『ふっふっふっ……当たり前じゃない!!』
83 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/13(金) 22:54:45.44 ID:MEbhRKslO
古市「……おし!! 任せたサターニャ!!」

サターニャ『なーはっはっはっ!! 任せない!!』

サターニャ『悪魔を敵に回すとどれ程恐ろしいか……教えてやるわ!!!』

古市(サターニャのこの運動神経のよさは魔力とは関係ない……だから弱くなることはない!!)

古市「うおおおおお!!!」ドドドド

天使「ぐわあああああ!!!」

ヴィーネ「古市さん凄い!!」

ヒルダ「凄いのはサタニキアだ」

ベル坊「ダブダブ」ウンウン

ヴィーネ(古市さん可哀想……)
84 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/13(金) 22:55:14.11 ID:MEbhRKslO
古市「おし!! ここら辺の天使はぶっ飛ばしたぞ!!」

サターニャ「……!!」

サターニャ「あ!! 身体が元に戻った!!」

ヒルダ「丁度時間切れのようだな」

古市「ヒルダさん!! ヴィネットちゃん!! 怪我は!!?」

ヴィーネ「だ、大丈夫です!! ありがとうございます!!!」

アランドロン「貴之……お礼のチューを……///」

古市「いらねえから!!」
85 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/13(金) 22:56:08.57 ID:MEbhRKslO
古市(しかしまぁこれで……)

古市(ラフィエルちゃんにカッコいい所を見せれたはずだ!!)

古市「ラフィエルちゃん……俺、輝いてたかい?」

シーン……

古市「……あれ?」

サターニャ「ラフィエルは!? ラフィエルはどこに行ったのよ!!?」

ヴィーネ「ね、ねぇ……そもそも私達が天使に捕まった時から……」

ヴィーネ「ラフィいなかったような……」

古市「は!!!?」
86 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/13(金) 22:56:37.38 ID:MEbhRKslO
古市「おいお前ら!! ラフィエルちゃんをどこにやった!!」

天使「」

古市「ダメだ、気絶してる……」

ヒルダ「後ろだ古市!!」

天使軍団「うおおおおお!!!」

古市「!!!!」

古市(嘘だろ!!? まだこんなにいるのかよ!!?)

古市(ヤバい、サターニャに身体乗っ取られた後遺症なのか、身体が重い……)

古市(このままじゃやられ……)

ドゴオオオオオン!!!
87 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/13(金) 22:57:17.24 ID:MEbhRKslO
天使軍団「ぐわああああああ!!!」

古市「……」

古市「……あれ? 殴られてない?」

「よう古市、面白そうな事やってるじゃねえか」

古市「!!!」

ヒルダ「!! 貴様は……」































東条「俺も混ぜろよ、その喧嘩」
88 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/13(金) 22:57:56.89 ID:MEbhRKslO
今日はここまで
89 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:16:06.19 ID:t8glXIv20
古市「東条先輩!! どうしてここに!!?」

東条「バイトの面接中によ、近くでギャーギャー騒いでるのが聞こえてきたんだ。 んで、喧嘩できるかもしれねえって思ってやってきた」

古市「バイトの面接……?」
















今から少し前

マスター(今日はウチで『バイトしたい』と言ってくれた子が面接しに来る日だ)

マスター(採用すれば天真くんの負担も少しは減るだろう)

カランコロン……

東条『ちわっす、面接しに来ました』

マスター『……』

マスター(でか!!?)
90 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:16:57.66 ID:t8glXIv20
マスター『あ、ああ……いらっしゃい。 どうぞ奥へ』

東条『うす』

マスター『えっと……君はどうしてウチでバイトしたいのかな?』

東条『逆に聞きたいんすけど』

マスター『?』

東条『ここって喧嘩できるんすか?』

マスター『いやできないよ!!?』

東条『えっ!!? できないんすか!!? マジか……』

ワーワーギャーギャー……

マスター『!! 外が騒がしいな……』

東条『……喧嘩の匂いがする』

マスター『は?』

東条『すいません、やめます』ダッ

マスター『えっ!!? ちょっ!!?』

カランコロン……

マスター『……天真くん以上にフリーダムな子だ』
91 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:17:31.12 ID:t8glXIv20













東条「……つーわけでここに来たってわけだ」

古市(どう考えても喫茶店で喧嘩はできないだろ……)

東条「んで……お前がいるって事は男鹿もいるよな?」

古市「は、はい。 あっちにいますけど……」

天使「今だ!!」

東条「!! ふん!!」

ドゴォン!!

天使「ぐっ!!?」
92 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:18:00.37 ID:t8glXIv20
東条「まぁいいや……男鹿とやる前に……」

東条「こいつらで肩慣らしと行くか!!」ダッ

ヴィーネ「ヒルダさん、あの人は……」

ヒルダ「東条英虎……」

ヒルダ「石矢魔高校4大勢力、東邦神姫の一人だ」

東条「うおおおおおおお!!!!」ドドドドドドド

天使「ぐあああああああああ!!!」

サターニャ「め、めちゃくちゃ強いじゃないあいつ!! 古市とは大違いだわ!!」

古市「悪かったな弱くて!!」

東条「はっはっはっ!! 悪魔軍団と比べたらてめーらなんて可愛いもんだぜ!!」
93 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:18:30.54 ID:t8glXIv20
古市「!! そうだ東条先輩!! ラフィエルちゃん見ませんでした!?」

東条「あ? 誰だそりゃ」

古市「えっと……この子達と同じ制服着てて……ロングヘアで……おっぱいがでかい子です!!」

ヴィーネ「古市さん……」ズズ

サターニャ「最低……」ズズ

ヒルダ「滅びろ」

ベル坊「ダブ……」

古市「ああああああ!! さっきの戦いで株上げたのにいいいいいいいい!!!」
94 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:19:01.91 ID:t8glXIv20
ガヴリール「おい男鹿!! なんか変な奴きたぞ!!」

男鹿「!! あれは……東条じゃねーか」

東条「男鹿ーーーーーーー!!!」

男鹿「!!」

東条「よく分かんねえけどてめえは誰かを倒さなきゃいけねーんだろ!!?」

東条「だったらさっさと倒してこい!! その次は俺だからな!!」

男鹿「……言われなくてもすぐ倒すっての」ドゴォン!!

ガヴリール「けどさ、あいついてくれるのはいいけど……」

ドカ!! バキ!!

ガヴリール「それでもまだ多くね?」

男鹿「ああくそ!! うざってえ!!」ドゴッ!!
95 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:19:34.80 ID:t8glXIv20
ゼルエル「クッ……一向に止まりようがないな」

男鹿「!! あの野郎……遠くで高みの見物か」

ゼルエル「こうなったら……」

ゼルエル「……ガヴリール!! 吹いてくれたらネトゲの課金代全部私が払おう!!」

ガヴリール「えっ!!? マジ!!?」パッ

男鹿「アホ!! 俺から離れるなっつったろ!!」

ガシッ

天使「捕まえました!!」

ガヴリール「ああああああ!!! 離せロリコン野郎ーーーー!!!」

ゼルエル「よくやった!!」

ガヴリール「てかよく考えたら人類滅ぼすんだからネトゲもクソもなかったああああああ!!!」
96 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:20:09.13 ID:t8glXIv20
男鹿「あの馬鹿……」

男鹿「おい!! ガヴリールを返せ!!」

天使「ほれパス!!」ポン

天使「あいよ!!」ポン

ガヴリール「私をボールみたいに扱うなああああああああああ!!!」

ゼルエル「そのまま私の所まで届けろ!!」

男鹿「くそ……早く追いかけねえと!!」ダッ

天使「通さん!!」

男鹿「あークソ!! うぜえ!!」

男鹿「……」チラッ

東条「オラオラオラオラ!!!」ドドドドドドド

男鹿「東条は向こうの奴らで精一杯かよ……」

男鹿「しょうがねえ……一人一人ボコして……」

天使「ぐわおおおおおおおおお!!!?」

男鹿「!!?」
97 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:20:46.26 ID:t8glXIv20
サターニャ「ちょ、ちょっと何よ今の!!?」

ヴィーネ「物凄い速さで……女の人が……」

古市「ヒルダさん……あの後ろ姿って……」

ヒルダ「……まさか奴も来たとはな」

古市「……!! ていうかなんであの子といるんだ!!?」












男鹿「な、なんだ。 急に血吹き出したぞ」

天使「」バタッ

男鹿「……は!!」

男鹿「もしや俺……知らぬ間に『お前はもう死んでいる』をやってたのか?」

「私がやったのよ」

男鹿「……!!」



























邦枝「ほんと……厄介な事に巻き込まれてばかりね貴方」
98 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:21:27.77 ID:t8glXIv20
男鹿「お前なんでここにいんだ?」

邦枝「舞天高校周辺で騒ぎが起こってるって情報を聞いてやってきたの」

邦枝「……貴方が学校に来ないのと関係あるかもしれないと思ってね」

男鹿「へー石矢魔と舞天って近かったんだな」

男鹿「! じゃあ大森達も来てんのか?」

邦枝「寧々達には石矢魔で何か起こるかもしれないと思って学校で待機させてるわ」

男鹿「へー」

邦枝「い、言っとくけど貴方が心配で来たとかそんなんじゃないから!!///」

男鹿「は?」

天使「……」ゾロゾロ

男鹿「げっ、まだいるのかよ!! クソ、ガヴリールからどんどん遠のいていきやがる……」

邦枝「……あそこにいる女の子を助けないといけないのね?」

男鹿「おう」

男鹿「……」

男鹿「邦枝、わりいけどこいつら頼めるか?」

邦枝「お安い御用よ」

男鹿「サンキュー」ダッ

邦枝「……さぁかかって来なさい。 貴方達の相手は私よ」

邦枝「……」




















邦枝「行くわよラフィエル!! 私に力を貸して!!」

ラフィエル「合点です葵さん!!」
99 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:22:25.82 ID:t8glXIv20
少し前

古市『……ラフィエルちゃん、俺の戦いぶり、最後まで見ててくれ』















ラフィエル(というわけで逃げてきちゃいました♪)

ラフィエル(見るなって言われたら見たくなるのと同じで……見ろって言われたら見たくなくなりますよね〜)

ラフィエル(それにそっちの方が古市さん的にもおいしいですし♪)

ラフィエル『……はっ!!』

ラフィエル(私の馬鹿!! このまま逃げたらサターニャさんにイタズラできないじゃないですか!!)

ラフィエル(こうしちゃいられません!! 急いで戻らないと……)

邦枝『この騒ぎは……?』

ラフィエル『!!』

ラフィエル(あら、可愛い人ですね〜)
100 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:22:59.54 ID:t8glXIv20
邦枝『ねぇ貴女……ここら辺で人相の悪い子連れの学生を見なかったかしら?』

ラフィエル『!! 男鹿さんの事ですか〜?』

邦枝『!! 男鹿を知ってるの?』

ラフィエル(!! そうだ、折角ですし古市さんよりも……それに刀も持ってるみたいですし……)

ラフィエル『ちょっと力を貸して欲しいんですけど……いいですか〜?』

邦枝『……?』
101 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:23:33.25 ID:t8glXIv20
















邦枝「貴方達は……壱式で十分よ」

ババババババババ!!!

天使「ぐわあああああああああ!!!」









古市「あの速さ……もしかして……」

ヒルダ「間違いない……邦枝はラフィエルと契約した」
102 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:24:00.86 ID:t8glXIv20
古市(凄い……ただでさえ速い抜刀術が……天使と契約するだけで更に速くなってる……全然見えねえ!!)














ラフィエル「凄いですね葵さん〜」

邦枝「……貴女のお陰よ」

邦枝「けど驚いたわね……天使がいたなんて」

ラフィエル「私も葵さんが悪魔の存在を知ってるなんて驚きました〜」
103 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:24:36.97 ID:t8glXIv20
古市(東条先輩に……邦枝先輩……)

古市(……は!! もしやこの流れは……)

古市(神崎先輩と姫川先輩も来て……東邦神姫全員揃うのでは!!?)























しかし神崎と姫川が来ることはなかった!!!

神崎家

二葉「おら!! さっさと動けはじめロボ!!」

神崎「ぐおー」

二葉「ヒメザウルスをぶっ殺せー!!」

姫川「がおー」

姫川「……俺帰っていいか?」

神崎「ダメに決まってんだろ」
104 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:25:13.81 ID:t8glXIv20
サターニャ「ふーん……石矢魔ってこんなに強い人がいるのね」

サターニャ「ま、私程じゃないわね」

古市「何対抗しようとしてるんだよ……」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(みんなが戦ってるのに……私は何もできないなんて……)

ヒルダ「今の私達にできることは男鹿の勝利を願うだけだ」

ヴィーネ「……へ?」

ヒルダ「『自分はどうして何も役に立てないんだろう』という顔をしてたぞ」

ヴィーネ「!!!」

ヒルダ「……まぁ願わなくても勝つのは分かってるがな」

ヒルダ「私は……あいつを信じてる」

ベル坊「アイッ!!」

ヴィーネ「ヒルダさん……ベルゼ様……」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(ガヴ……男鹿さん……勝って!!)

ヴィーネ(人類の滅亡を……阻止して!!)
105 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:25:58.19 ID:t8glXIv20
天使「トス!!」ポン

ガヴリール「ぎゃん!!」

天使「トス!!」ポン

ガヴリール「がふっ!!」

天使「アターーーーーーック!!」ドカーン!!

ガヴリール「ぎゃあああああああああ!!!」

ガシッ

ゼルエル「よく私の所にきたな、ガヴリール」

ガヴリール「好きで来たんじゃないって!! あいつらが勝手に私をバレーボールにして……」

ゼルエル「さぁ、このラッパに息を吹きかけろ」

ガヴリール「!!!」

ガヴリール(やべ、下手に喋るとラッパに息が吹きかかって……地球がなくなる!!)

ガヴリール「……」シーン……

ゼルエル「ほう、少しは頭が回るみたいだな、流石は私の妹」

ガヴリール(こうなったら神速通を使って……)

ガヴリール「……!!」

ゼルエル「神速通を使おうとしたな? 無駄だ、私の天使力で阻止している」

ガヴリール(クソ!! どうすれば……)
106 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:26:27.19 ID:t8glXIv20
天使「ぎゃあああああ!!!」バタッ

ガヴリール「!!」

ザザ……

男鹿「……返せよ、ガヴリール」

ガヴリール(男鹿!!)

ゼルエル「! あの大軍を抜けてきたか……貴様には頼もしい仲間がいるんだな」

ゼルエル「だが……私を倒す事はできない」

男鹿「うるせーな。 俺は勝つ」

ゼルエル「? ほう、余程自信があるのか」

男鹿「……ベル坊と約束したんだよ」

ゼルエル「?」

















男鹿「死なねーって」
107 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:27:18.66 ID:t8glXIv20
今日はここまで
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 20:37:03.05 ID:eRo5te9v0
見てるぞ
109 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:43:24.04 ID:XpWsvr1qO
ゼルエル「そうか、お前はベルゼバブ4世の為に戦うのか」

ゼルエル「……すまないがこっちも負ける気はない。 これも全て……」

ゼルエル「妹の為!!」

ガヴリール(私の為を思うなら今すぐ帰れ!!)

男鹿「つーかお前、ラッパとガヴリールで両手塞がってるぞ。 どうやって戦うんだよ」

ゼルエル「……」キュイイン

男鹿「げ、エネルギー弾」

ガヴリール(うちのお姉ちゃん、なんでもありだからな……)

パッ

男鹿「!! 消えた……?」

パッ

男鹿「うお!?」ヒョイ

ゼルエル「躱したか」

男鹿「お前……いつの間に背後に……瞬間移動か?」

男鹿「エネルギー弾といいもろド◯ゴンボールじゃねえか……」

ガヴリール「神足通だ男鹿!!」

男鹿「!!」
110 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:43:56.52 ID:XpWsvr1qO
ガヴリール「行きたい所に瞬間移動できる!!」

ガヴリール「お前も私と契約したからできるはずだ!!」

ゼルエル「……こっちを向いて喋れ、ガヴリール」

ガヴリール「やだ! ラッパに息が吹きかかるじゃん!!」

男鹿「瞬間移動か……」

ゼルエル「しかし契約したばかりでお前には使いこなせないだろう……」

パッ

男鹿「あ、また消えた」

パッ

ゼルエル「!!」

男鹿「おーできたできた」
111 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:44:25.77 ID:XpWsvr1qO
男鹿「つーか……」パッ

男鹿「これ……」パッ

男鹿「悟◯みてえだな!!」パッ

ガヴリール「すげーなお前、私より神足通使いこなしてるじゃん」

男鹿「うっはーすげー」パッパッパッ

ゼルエル「神足通で遊ぶな!!」

男鹿「……おし」

パッ

ゼルエル「!!」

パッ

男鹿「!!」

パッ

ゼルエル「!!」

パッ

男鹿「!!」

パッ

ガヴリール「お前ら真面目に戦えよ!! 神足通ばっかじゃねーか!!」
112 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:44:54.29 ID:XpWsvr1qO
男鹿「いやーだってよ、こいつの背後に回ろうと思ったらこいつ消えるしよ」

ゼルエル「だったら……」バサッ

男鹿「お、飛んだ」

男鹿「くっそー、俺も飛べりゃーなー」

男鹿「……!!」バサッ













邦枝「!! 誰か浮いてるわ!!」

東条「豚か?」

サターニャ「!! 違うわ!! あれは……」

ヒルダ「男鹿に……天使の羽が生えた!!」

古市「全然似合わねええええええ!!!」
113 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:45:27.42 ID:XpWsvr1qO
ヴィーネ「そっか!! ガヴと契約したから……飛べるようになったのね!!」

古市「あの悪人面に天使の羽とか合わねーだろ!!」

邦枝「!! 待って、じゃあ私も……?」

ラフィエル「勿論飛べますよ〜。 加勢しますか〜?」

邦枝「……いいえ、私は信じてるから」

邦枝「男鹿の……勝利を」










ゼルエル「……」ドドドドドド

男鹿「……」シュンシュンシュンシュンシュン

男鹿「……」ドドドドドド

ゼルエル「……」シュンシュンシュンシュンシュン
114 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:45:56.95 ID:XpWsvr1qO
ガヴリール(お互いに躱しながら攻撃を当てようとしてるけど……一回も当たってない)

男鹿「……」ドドドド

ガヴリール(気の所為か? 男鹿の攻撃スピードの方がお姉ちゃんより速い気が……)

ゼルエル「……」ヒョイヒョイヒョイヒョイ

ガヴリール(なのに当たってない……)

ガヴリール(……!! まさか……)

ガヴリール「男鹿!」

男鹿「?」

ガヴリール「お前もしかして……私に当たるかもしれないから……」

男鹿「……」

男鹿「おう、邪魔」

ガヴリール「はっきり言いやがった!!」
115 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:46:26.61 ID:XpWsvr1qO
ガヴリール「私だって好きで捕まってる訳じゃねーって!! お姉ちゃんが……」

男鹿「おい姉貴」

ゼルエル「?」

男鹿「ラッパとガヴリール、一旦置けよ」

ガヴリール「男鹿……?」

男鹿「そんでお互いにどデカい一発を躱さねーで当てようぜ」

ゼルエル「……」

ガヴリール「馬鹿、お姉ちゃんがそんなのに乗るわけ……」

ゼルエル「乗った」

ガヴリール「え!?」
116 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:47:04.57 ID:XpWsvr1qO
ゼルエル「その一発で決着をつけようというのだな」

男鹿「よく分かってるじゃねーか」

ゼルエル「そうだな……私も少し躊躇っていたんだ」

ゼルエル「お前を容赦なく倒してしまう姿を妹に見せれば……教育上悪いと思ってな」

ガヴリール(いやもう存在が悪影響だよ)

男鹿「……言い訳も手加減もなしだからな」

ゼルエル「分かった」

ゼルエル「ガヴリール、ここで待ってろ」

パッ

ガヴリール「やっと開放された……」
117 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:47:34.27 ID:XpWsvr1qO
男鹿・ゼルエル「はあああああ……」ゴゴゴゴゴゴ

男鹿「気が高まる……溢れる……」バサッバサッ










ヴィーネ「見て!! 男鹿さんの羽が大きくなってる!!」

サターニャ「なんかよく分からないけど強い一撃が来そうよ!!」

ラフィエル「男鹿さん、本当に天使みたいですね〜」

古市(台詞は悪魔だけどな)

東条「おい、男鹿って今何と戦ってるんだ?」
118 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:48:12.25 ID:XpWsvr1qO
邦枝「……あら?」

邦枝「……ねえちょっと、あの子見なかった?」

古市「『あの子』?」

邦枝「すっかり忘れてたけど……一緒についてきた筈なのにいないのよね」

邦枝「……コマちゃん」



















ゼルエル「行くぞ」

男鹿「おう」

ガヴリール「……」

ガヴリール(ん? 体に何か違和感が……)

コマちゃん「いやー透明っちゅうのも妄想が捗るわなぁ!!」ヒョコ

ガヴリール「うわあ!!?」
119 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:48:41.02 ID:XpWsvr1qO
ガヴリール「誰だお前!!? いつの間に!!?」

コマちゃん「いやー天使っちゅうのもレベル高いわなー」

コマちゃん「あの巨乳のねーちゃんもええねんけど……やっぱ透明も乙なもんやで」

コマちゃん「……ところであんさんのパンツの色は?」

ガヴリール「話を聞け!!」

ガン!!

コマちゃん「いって!!……まーいきなり過ぎたわ。 すまんな」

ガヴリール「……」

コマちゃん「ま、ええわ。 ワイも応援に加勢するで」
120 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:49:08.86 ID:XpWsvr1qO
男鹿「うおおおおおおおおおお!!!」ダッ

ゼルエル「はあああああああああ!!!」ダッ

男鹿(ぜってー負けねえ……)

ガヴリール(男鹿、勝ってくれ……)

















男鹿(ベル坊の為にな!!)

ガヴリール(ネトゲの為に!!)
121 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:49:37.87 ID:XpWsvr1qO
コマちゃん「……男鹿はーーーーん!! 負けたらあかんでーーーーーーー!!!」

コマちゃん「ワイはピッチピチの女の子もっと見たいんやーーーーーーー!!!」















男鹿「! あいつは……」

ゼルエル「!!!!!!!!!!!」

男鹿「ん?」

ゼルエル「あ……あ……」

ゼルエル「ああああああああああああああああ!!! 犬うううううううううううう!!!」
122 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:50:11.87 ID:XpWsvr1qO
コマちゃん「い、いや……ワイは犬やなくてシーサリオン……」

ゼルエル「ヤダヤダヤダヤダ!!! キモいキモいキモい!!!」

コマちゃん「キモい!!?」ガーン

ガヴリール(!! しめた!!)

ガヴリール「お姉ちゃん!! 天界に帰らないとコイツぶつけるから!!!」

ゼルエル「分かった!! 帰る!! 帰るから!!! お願いだから近づけないでえええええええええ!!!!」

パァァ……

ゼルエル「犬やだ!! 帰るうううううううう!!!」

ガシッ!!

ゼルエル「!!?」

男鹿「土下座」

ゼルエル「……へ?」

男鹿「ど・げ・ざ☆」ニタァ
123 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:50:45.52 ID:XpWsvr1qO















大天使「いや、この度は……」

ゼルエル「私達の身勝手で人類を滅ぼそうとしてしまい……」

天使「「「「誠に申し訳ございませんでしたあああああああああああああ!!!」」」」

男鹿「分かればよろしい」

古市(本当に土下座させやがった……)
124 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:51:22.61 ID:XpWsvr1qO
















ガヴリール「はぁ!? 始めから殴るつもりなかったのかよ!!?」

男鹿「地面に叩きつけて顔面スレスレのパンチをすれば参ると思って」

ガヴリール「……お前案外フェミニストなんだな」

男鹿「?」

ヴィーネ「ガヴも……男鹿さんも……無事でよかった」

サターニャ「ふっふっふっ、私のお陰ね。 感謝しなさいガヴリール」

ガヴリール「しねー」

サターニャ「しなさいよ!!」

邦枝「……よくやったわねコマちゃん」

コマちゃん「ワイ……役に立ったハズやのに……全然嬉しくないんやけど……」

東条「なぁ、男鹿って何と戦ってたんだ?」
125 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:51:49.55 ID:XpWsvr1qO
ベル坊「とーたん!!」ピョーン

男鹿「うおっ、ベル坊!!? ちょ……チンコ!! チンコ邪魔!!」

ベル坊「とーたん!!」

男鹿「……言ったろ、死なねーって」

ベル坊「……」

男鹿「……お前、泣かなかったんだってな? 偉いじゃねーか」

ベル坊「ダブ!!」
126 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:53:09.42 ID:XpWsvr1qO
ベル坊「!! ダ、ダブ!! ダブダブ!!」

ヒルダ「男鹿、坊っちゃまが『ごはんくん』を見たいから早く帰りたいそうだ」

男鹿「! もうそんな時間か」

男鹿「じゃあ帰るか」

ベル坊「アイッ!!」

ガヴリール「……男鹿」

男鹿「!」

ガヴリール「またな」

男鹿「おう」

ヴィーネ「ヒルダさん!! 私、いつかヒルダさんみたいな素敵な悪魔になります!!」

ヒルダ「期待しているぞ」

サターニャ「古市!! 私の力が必要な時はいつでも私の所に来なさい!!」

古市「いやあ……もうないんじゃないかなぁ」

アランドロン「サターニャ様、今貴之が必要としてるのはこの私……///」

古市「ちげーよ!!」

ラフィエル「また会いましょうね葵さ〜ん」

邦枝「ええ、いつかね」

東条「なぁ、男鹿って何と戦ってたんだ?」

こうして戦いの幕は閉じた。
127 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:53:36.66 ID:XpWsvr1qO
その後、ラッパは存在したら危険という事で破棄された。

魔王と大天使も和解した。

魔王『いやーごめんね嫌がらせしてー』

大天使『こっちもごめんなー大人気なかったわー』














ガヴリール「……」カタカタカタカタ

ガヴリール「うっわ。 この『enoh』って奴弱過ぎだろ……」

ガヴリール「こりゃ舐めプでも勝てますな〜」カタカタカタカタ
128 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:54:26.88 ID:XpWsvr1qO














男鹿「なぁ、あれから天使の力全然使えねーんだけど」

ヒルダ「契約が自然消滅したんだろう。 お互いの目的が果たされたからな」

ベル坊「ダブッ!!」

男鹿「……わーってるって。 俺のパートナーはお前だけだっての」

男鹿「……まぁ悟◯みたいに飛べたり消えたりできなくなるのは残念だけどよ」

男鹿「まぁそんな力使うような事件ももう起こらねーだろ」

『速報です!! マンションで火災が発生しました!!』

男鹿「は?」

終わり
129 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:55:00.25 ID:XpWsvr1qO
読んでくださりありがとうございました
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 12:31:34.01 ID:vd+wbqkHO
乙ー
懐かしかった
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