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オール安価でまどか☆マギカ 23

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1 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/04/15(日) 10:16:02.74 ID:gB41ACLS0
このスレは、安価で決めた主人公・時系列・前提設定で進める長編多めの安価SSです。
各編で話につながりはありませんので、途中参加は大歓迎です。
全体的にシリアス傾向が強いけど実は作者は安価スレらしいカオス展開も大好きです。

【現行】桐野巴編  :[22]>>820
・・・キリカの幼馴染というだけのモブから見た物語。 ※オリ主※
・・・力を持たない男子生徒が物語に関わり、その絶望の運命を変えていけるのか?

【完結した話】
あすみ編  :[21]>>465〜[22]>>680
・・・呪いから生まれた異端な魔法少女の話。
・・・願いにより復讐を遂げたあすみが見滝原の事情を引っ掻き回していく。
キリカ編2  :[14]>>719〜[15]>>182,[17]>>927〜[21]>>426
・・・未契約キリカが黒猫と謎の少女に出会い、不思議な運命を知る話。
・・・前半はミステリー風シリアス、後半はほのぼの系。“トゥルーエンド”みたいなものを目指しました。
・『統合後(後篇)』 [18]>>846
杏子編  :[15]>>197〜[17]>>918
・・・マミの“先輩”な杏子のifストーリー。
・・・マミと仲直りしたり、色んな人と仲良くなったりする比較的ほのぼのなストーリー。
・After『マミさんじゅうごさい』:[17]>>436
なぎさ編  :[12]>>717〜[14]>>616
・・・謎の神様によって魔女化から助けられたなぎさが見滝原で奮闘する話。
・After『あすみ参入』:[13]>>953
メガほむ編 :[9]>>181〜[12]>>666
・・・非情になれないほむらの4ループ目、織莉子たちとの戦い。
・After『夜明け後の一週間』[12]>>93
アマネ編  :[7]>>807>>963,[8]>>5>>130(GiveUp)
・・・抗争に破れて見滝原に来た最弱主人公の野望の話。  ※オリ主※
キリカ編  :[7]>>309>>704,[8]>>475〜[9]>>151
・・・本編時間軸で織莉子が既にいない世界のキリカの話。話はほぼまどマギ本編寄り。
恭介編   :[6]>>815〜[7]>>240(BadEnd+)
・・・恭介の病院での日々と、退院してからの話。
Charlotte編 :[7]>>264>>285
・・・チーズを求めるCharlotteの小話。
ユウリ編様 :[5]>>954〜[6]>>792(BadEnd)
・・・契約したばかりのユウリが目的を達成するためにマミの後輩になる話。
QB編   :[2]>>198〜[4]>>502
・・・感情の芽生えたQBの話。
中沢編   :[練習]>>164〜[2]>>150
・・・まだ試運転。中沢が安価の導きにより魔法少女たちと関わっていく話。
さやか編   :[練習]>>8>>154
・・・マミの死後、さやかが魔法少女になって張り切ったり悩んだりする話
・・・試験作。かなりあっさりしてます。

【未完結の話】
Homulilly編 :[4]>>535>>686
・・・生まれたばかりの魔女Homulillyが時空を旅する話。
かずみ編  :[4]>>982〜[5]>>879
・・・ユウリのドジで見滝原に運ばれたかずみが織莉子とともに救世をめざす話。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523754962
2 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/04/15(日) 10:16:29.71 ID:gB41ACLS0

【注意】
*安価の内容について
★無効安価は自己判断で安価下。明らかに無効になりそうな内容は、その下に別の安価をしてくれるとスムーズに運びます。
★自由安価は基本的に主人公から起こす内容のみ。主人公以外の視点に移っている時はその場にいる人の言動まで可。
★『相談したい事がある』『話したいことがある』のみの安価は不採用とします。必ず話す内容まで書いてください。

*安価の取り方について
★基本的に連続で安価を取っても構いません。連投は1レスとして考えます。
★多数決は連続・連投無しです。
★多数決で同数に意見が割れた場合は指定内の最後のレス内容を採用。
★主レスは安価先を指定する数字に含まない。
★「下2レス」と書いた時にはその1時間以内に2レス目がこなければ「下1レス」に変更します。

*このスレの話について
★まどマギのほかに、おりマギ本編・かずマギ・漫画版まどマギ・TDS・PSP・劇場版のネタを含みます。
 それ以外からのネタは出さないか考慮しませんが、知ってるとより楽しめるネタはあるかもしれません。


・前スレ

『まどかマギカで安価練習』 :http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369643424/
『オール安価でまどか☆マギカ 2』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370979872/
『オール安価でまどか☆マギカ 3』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371835671/
『オール安価でまどか☆マギカ 4』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372909496/
『オール安価でまどか☆マギカ 5』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373645366/
『オール安価でまどか☆マギカ 6』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377690974/
『オール安価でまどか☆マギカ 7』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385884667/
『オール安価でまどか☆マギカ 8』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397729077/
『オール安価でまどか☆マギカ 9』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409071003/
『オール安価でまどか☆マギカ 10』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417014605/
『オール安価でまどか☆マギカ 11』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424792933/
『オール安価でまどか☆マギカ 12』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430323957/
『オール安価でまどか☆マギカ 13』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439045180/
『オール安価でまどか☆マギカ 14』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448012780/
『オール安価でまどか☆マギカ 15』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461427177/
『オール安価でまどか☆マギカ 16』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475061935/
『オール安価でまどか☆マギカ 17』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483717207/
『オール安価でまどか☆マギカ 18』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491232637/
『オール安価でまどか☆マギカ 19』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497797899/
『オール安価でまどか☆マギカ 20』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504964306/
『オール安価でまどか☆マギカ 21』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511090204/
『オール安価でまどか☆マギカ 22』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516880466/

※『オール安価でまどか☆マギカ 21.5避難所』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516811060/
 脇道逸れた小話を書いたり本スレで出来ない安価募集をしたりする場所。次スレが見当たらないよ!という時にも覗いてみると情報があるかも。


☆随時募集

*安価で魔女を作ろうぜ*


 主に風見野や見滝原外などで登場するオリジナル魔女を募集中です。

 登場の機会があれば色んな物語に出させます。

 被りは一部再安価か統合。


・名前:【安価内容】の魔女(思い浮かんだものがあれば魔女名も)

・攻撃方法/見た目/特徴/性質/弱点/使い魔 など
3 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/04/15(日) 21:50:45.40 ID:gB41ACLS0

桐野「……学校帰りによく寄り道してるの? 食べ歩きは別にいいけど、この前みたいなところを歩くのは――――」


 それとも、まさかあのあたりに隠れ家的名店でも?

 ――そう思ったが、僕が聞くとキリカは一瞬目を逸らした。


キリカ「……わかってるよ。でも、別に私は大丈夫だよ」


 何を根拠に言うのだろう。

 何かが起きた時にはもう遅いのに。


桐野「記憶のこともそうだけど、今のキリカはなんか、危うい気がするっていうかさ……とにかく、周りが心配するようなことはしないでほしいんだよ」

キリカ「……わかった。心配させるようなことはしないよ」


 一応、キリカとそう約束をする。

 ……それから、注文を待つ間にもまたメニューを捲って見ていた。
4 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/04/15(日) 22:24:52.83 ID:gB41ACLS0

桐野「普通の甘味処と思ったら、一風変わったメニューもあるんだな」

キリカ「うん。そういうの好き。でもきりのんはあんまりそういうのは作らないかな?」

桐野「おばあちゃんから習ったのが元だからなあ……別にそういうのが許せないってわけじゃないけどね」

桐野「そんなに好きなら、キリカはお菓子とか作らないのか?」

キリカ「作るより買ったほうが安上がりだよ。労力も込みで考えてね」


 ――それはまあ確かだ。


桐野「お、抹茶の和風バケツプリン……これとか内容の割に随分とお得な価格だと思うけど、限定メニュー?」

キリカ「それはやめよう! ……で、でも、一人の時にはどうあがいても無理だったけど今は工作が可能……それが食べられると思うと興味がなくは――……」


 キリカは慌てた後、小さく何かを呟いている。

 ……すると、そのうちにあんみつがテーブルに届けられる。


*「こちらあんみつ2つです。ご注文、以上でよろしいですか?」


キリカ「!」

桐野「気になるなら頼もうか?」

キリカ「…………はい」


 すごい食欲だなぁ。

 ――呑気に思ってたけど、結局、キリカが慌てた意味はこのあと店を出るまでわからなかった。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 22:27:09.11 ID:zOeUMJeMO
キリカ可愛いなぁ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/15(日) 22:29:28.09 ID:hXkD5B6V0
キリカワイイ
7 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/15(日) 22:55:39.93 ID:gB41ACLS0


桐野「たまにはこういうところで食べるのもいいね。参考にもなりそうだよ」

キリカ「うん! それはよかった……」


 店の外の目立つ上りには、しっかりと『カップル限定』の文字があった。

 ……それを敢えて見ていないふりをする。キリカも気づきながら注文してたんだろう。大きなプリンが魅力的だったから。


 買い物を始める頃には、あんみつにプリンと腹いっぱいになっていた。


桐野「そういえば、キリカは他に何か買いたいものある?」

キリカ「んー……別にないかな?」

桐野「じゃあ、先に食材を見てくるよ。それから、この前買い忘れた絵具も」


 予定した買い物を進めていく。

 ――……その途中で、この前『空間の歪み』に囚われた場所にも偶然立ち寄った。


キリカ「……あれ? 行けなくなってる?」

桐野「あ、階間違えた。ここはこの前から改装中なんだった」

キリカ「なんだ、じゃあ別のとこ行こう」


 やっぱりそんなもの、存在しなかったのだろうか。

 再び来てみても、その場所はただ行き止まりになっているだけだった。
8 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/15(日) 23:09:40.36 ID:gB41ACLS0


 目的のものを買い終えて、大荷物を持ったまま休憩用のソファで一息つく。

 ……キリカは自分の鞄だけだ。すると、こっちを心配そうにのぞき込んでくる。


キリカ「……暫く休もうか」

桐野「連れ回して悪いね」

キリカ「だ、だから私、きりのんよりは体力あるんだって! その荷物のほうが大変そうじゃん」

桐野「でも何か持たせるわけにはいかないよ」


 キリカはちょっと納得してない様子だ。朝から意地を張るのはなんなんだろう。



1気遣いだけありがとうと言っておく
2追加で何か買い物
3自由安価

 下2レス
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 23:11:33.81 ID:+KaMUCeSO
1+3キリカは昔と変わらず優しいな
安価↓
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/15(日) 23:13:15.30 ID:a0LLqERm0
2
おばあちゃんからエイミーの遊び道具を買ってきてくれと言われてた事を思い出す
ペットショップに行ったらキリカに選んでもらう
買ったものはキリカに持ってもらう
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 23:14:58.37 ID:zOeUMJeMO
本屋に行って伊集院おすすめのマンガを買う
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 23:15:10.66 ID:D06VE+pF0
1+今回の買い物で使いすぎた、今月の財布の懐具合が不味くなってきたな
13 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/15(日) 23:31:21.36 ID:gB41ACLS0

桐野「……じゃあ、これからエイミーの遊び道具を買いに行くから何買うか選んでよ」

桐野「キリカにはそれを持ってもらおうかな」

キリカ「ペットショップ?」

桐野「うん」


 ……最後にペットショップに寄ってから帰ることにした。

 帰り道では、キリカの手には猫じゃらしと小さなネズミのおもちゃを入れた袋が追加されていた。


キリカ「本当にこれだけでよかったの?」

桐野「そんなにいっぱい買ってもしょうがないよ」

キリカ「まあそれはそうだけど」


 昨日のようにキリカの家の前にまでつくと、キリカから袋を受け取る。


桐野「持ってくれててありがとうね」

キリカ「……うん。じゃあ、また明日」

桐野「また明日」



 挨拶をして別れる。

 ……今は、その挨拶がなんとなく安心できる響きに思えた。



―4日目終了―
14 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/15(日) 23:36:51.92 ID:gB41ACLS0
-----------------------------
ここまで
今のところキリカルートでほぼ確定って感じかな…? むしろ今から他に乗り換えたらぶっ刺されるんじゃないかって思えてくる
と言いつつヤンデレエンドとかは用意してないです、多分。みんな大体は良い子だからね!

次回は16日(月)20時くらいからの予定です
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/15(日) 23:38:09.78 ID:hXkD5B6V0
乗り換えるというよりハーレムが望みだ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/15(日) 23:42:08.06 ID:a0LLqERm0
乙でした

ほぼ丸半日、お疲れ様でした
キリカルートもいいんですけど、そろそろマミ以外の他の娘達も登場して欲しいですね
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 00:06:23.04 ID:mgdv90e90
キリカの攻略はもう良いから他の子を攻略しようよ、杏子ちゃんとかさ
18 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/16(月) 20:36:56.29 ID:5aO7h55M0
通学路 朝


 家の近くの交差点でキリカと合流する。

 最近はすっかりキリカと居ることが多くなってきていた。


桐野「おはよう、キリカ」

キリカ「おはよーう。エイミー、昨日ので遊んでくれた?」

桐野「うん。食いつきはよかったよ」



1今日の昼休みのこと
2またうちに来てみる?
3自由安価

 下2レス
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 20:38:03.54 ID:J+TNFTy/0
2+話していたら巴マミさんを見かける
安価下
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/16(月) 20:43:04.69 ID:2IAvJBXw0
↑+1

今日はお菓子作ってきてないけど、おばあちゃんがお昼のおかず色々作ってくれたんだ
キリカの分もあるみたいだから今日はお昼一緒に食べない?
21 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/16(月) 21:17:57.55 ID:5aO7h55M0

桐野「またうち来てみる?」

キリカ「うん、行く! じゃあ、その次はうちにも来てよ。……きりのんの家とはちがって、面白いものは何もないかもしれないけどね」

桐野「久しぶりにおばさんと話すのもいいね」

キリカ「あっ、そういえば昨日のリクエストは作ってきてくれた?」

桐野「まあ昼の楽しみにしておいて。あ、でも全員分はないんだよな……」

桐野「今日はおばあちゃんがお昼のおかずを多めに作ってくれたんだ。一人だと余りそうだし、お昼一緒に食べるのはどう?」

キリカ「女子に囲まれて!?」

桐野「いや……、出来れば二人きりがいいです」


 ……それきり会話が途切れる。

 なんでもない意味で言ったはずだけど、言ってからその表現でよかったのかと考えこむ。


 “二人きり”……二人きり、か。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/16(月) 21:21:17.81 ID:2IAvJBXw0
あ、芋で何か作るっての忘れてた…
23 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/16(月) 21:35:25.76 ID:5aO7h55M0

キリカ「…………いいよ。本当は私もそろそろ何かお返ししようかと思ってたけど、おばあちゃんに先越されちゃったね」

桐野「お返し? 気にしてないよそんな!」

キリカ「……キミには助けられてるよ、色々と」

桐野「…………」


 ……――僕はお菓子以外でキリカに何か出来ていただろうか。

 むしろ、話す相手すらいなくなりかけてた僕の日常を支えてくれてるのはキリカなのに。



 学校に着くと、廊下でキリカと別れる。

 それからもまだキリカの事を考えていた。
24 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/16(月) 21:46:32.43 ID:5aO7h55M0

――――
――――


 午前の授業が終わるチャイムが鳴ると、さっそくキリカが僕の教室の外にまで来ていた。


桐野「ここで食べる?」

キリカ「他にいい場所ある?」



1廊下
2外
3屋上
4自由安価

 下2レス
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 21:49:17.73 ID:V8Kxw2BeO
3かな?
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/16(月) 21:50:18.56 ID:7e6iBWDb0
3
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 21:50:25.33 ID:J+TNFTy/0
3
まどかたちと出会ったりしてりしてね
安価下
28 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/16(月) 21:58:30.64 ID:5aO7h55M0

桐野「少し外に行こうか。歩きながら見つけよう」

キリカ「うん、わかった」


 食べる場所を探して廊下を歩く。

 ……この辺の空き教室も結構使われてるんだなと、普段自分の席から離れることのなかった僕は今になってそれを知る。


 屋上に向かうと、そこにもすでに先客が居た。

 別に本当の意味で『二人きり』になる必要もないが、立ち去ろうとすると、その子たちは声をかけてきた。


「あの……、別に占拠する気はないので、大丈夫ですよ?」

桐野(女子たち……)

キリカ「だって。どうする?」



1ここにする
2他で見つける
3自由安価

 下2レス
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 22:00:18.24 ID:J+TNFTy/0
3こっちはいいけど、そちらはいいのかい?
他の人がいる話ずらくなることもあると思うけど……と聞いた後によかったら1
安価下
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/16(月) 22:04:05.82 ID:2IAvJBXw0
31 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/16(月) 22:27:12.51 ID:5aO7h55M0

桐野「こっちはいいけど、そちらはいいのかい? 他の人がいる話しづらくなることもあると思うけど……」

「こっちはこっちで勝手に話してます。 屋上広いんだからそんな聞こえませんよ」

キリカ「ありがと、ごめんね。キミたちいつもここで食べてるの?」

「はい、大体ここで食べてますよ」


 了承を得ると、先客の子たちから離れた隅に荷物を置いて陣取る。

 ……風も吹いているし、確かに隅から隅まで離れているとほとんど声も姿も気にならない。


キリカ「じゃ、食べようか。いただきまーす」

桐野「こっちもどうぞ。もしかしたらキリカの好みには合わないかもしれないけど……」

キリカ「煮物! 昔よくうちにおすそ分けしてくれたよね。素朴で好きなんだよー。甘さも丁度いいの」

桐野「オレも好きなんだこれ! いい味だよね」


 おばあちゃんが持たせてくれた箱を開けると、キリカも思った以上に喜んでくれた。

 そういえばよくおすそ分けとかしてたっけな。懐かしい。



1この前の女子たち、今日はどうだった?
2自由安価

 下2レス
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 22:32:34.51 ID:J+TNFTy/0
1+2あの子達、2年生かな?少なくても僕のクラスでは見ないな
安価下
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/16(月) 22:33:03.13 ID:7e6iBWDb0
34 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/16(月) 22:47:04.05 ID:5aO7h55M0

桐野「ところで、あの子たち二年生かな? 少なくともうちのクラスでは見ないな」

キリカ「私もわかんない。見たことない……と思う…………」


 キリカは少し自信なさげに言った。

 ……『知らない』とはっきり言ったはずの人が昔の友達だったんだ。


キリカ「――……あ。でも一人知ってるかも。どこで見たんだっけなー」

桐野「違う学年なら部活とか? もしくは委員会?」

キリカ「多分それ。委員会はやってないけどね」


 それなら部活か。キリカはどんな部活をやってるんだろう?

 意外と運動部にでも入って自信がついたからどこか意気込んでたのかもしれない。


キリカ「手芸部だよ。でもあんまり知ってるわけじゃない」

桐野「……そうか」


 ――……と思ってたが、あっさり予想は裏切られた。

 あっちの詮索はひとまず置いといて、弁当を食べ終わるタイミングに合わせてお菓子の包みを開ける。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/16(月) 22:49:34.71 ID:2IAvJBXw0
手芸部っていうことはまどか達で確定かな
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/16(月) 22:51:35.53 ID:7e6iBWDb0
やっと知り合えたけど絡む理由が無いのがつらいな
37 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/16(月) 23:26:52.19 ID:5aO7h55M0

キリカ「山吹色のお菓子!」

桐野「おぬしも悪よのう?」

キリカ「そうそう、私からの好感度が上がる超ラッキーアイテムだよ? ……ってのは置いとくとして」

キリカ「食べてもいい? 食べてもいい?」

桐野「どうぞ」


 キリカは餡子を使った和風のスイートポテトにかぶりついて幸せそうにしている。

 その姿を目の前で見ると、思わずこっちも嬉しくなった。


桐野「……何を作ろうか悩んだんだけどね、昨日の“和風洋菓子”っていうのから考えてみたんだ」

キリカ「それですぐ作れちゃうなんてすごいよ」


 上機嫌なキリカを見ながら、ゆったりと昼の時間を過ごす。

 今までこんな過ごし方をしたのは初めてだった。


 ……そうしていると、食べ終わった弁当とお菓子を入れていた袋を片づけて、キリカが立ち上がって伸びをする。


 いつのまにか、先客の二年生たちの姿は消えていた。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 23:30:39.50 ID:J+TNFTy/0
なんかカップルとか思われたのかな?
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 23:33:47.98 ID:V8Kxw2BeO
気を使われた感じはするね
40 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/16(月) 23:54:14.96 ID:5aO7h55M0

桐野「そういえばこの前の女子たち、今日はどうだった?」

キリカ「えぇっと……まぁ、この前みたいな感じだよ。多分面白がってるだけだと思うけど」


 ……やっぱ囃し立てられたんだ。僕は苦笑いした。

 呆れる、というのとは少し違うだろうか。でも少し気の毒だ。


キリカ「……ここだとつい時間を忘れるね。 あと昼休みどのくらい?」

桐野「あと10分くらいかな? 予鈴まではあと5分」

キリカ「えっ、もうそんな時間なの?」


 キリカに言われて腕時計を見た。この近くには時計がない。


桐野「もう戻る?」


 キリカのほうを見上げると、その足と膝よりも高い位置で揺れるスカートが目に入った。

 ……その瞬間に風が吹いた。


キリカ「! ――きゃっ」


 今まで気を抜いた様子で伸びをしていたキリカが慌ててスカートを押さえる。

 しかし、その拍子によろけたのか、足元の荷物を避けようとしてこっちのほうに来て、僕の肩に手をついた。


キリカ「――……あっ、ごめ」

桐野「!?」


 目の前が覆われて、思わず目を瞑る。

 …………再び目を開く時には、キリカの胸が目の前にあった。
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 23:57:29.20 ID:V8Kxw2BeO
お、パフパフか?
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/16(月) 23:58:47.43 ID:2IAvJBXw0
桐野君、何色だったか教えなさい
あとちょっと代わりなさい
43 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/17(火) 00:04:48.92 ID:JG/UA5WK0

キリカ「えっ! わあぁっ、ごめん! ホントごめん! そんなつもりじゃないんだよ!」


 キリカが慌てて僕から距離を取って立ち上がる。――顔が真っ赤だ。

 僕はどうすることもできずに固まっていた。


桐野(どうしてキリカのほうがそんなに謝ってるんだ……?)


 ……そして、セリフを取られてしまったようで暫く何も言えなくなった。


桐野「け、怪我がなかったならいい……――けど…………」

桐野「も、戻ろうか。そろそろ」

キリカ「……」


 スカートの端をぎゅうっと握りしめて、キリカは自分の荷物を取ると何も言わずに先に歩き出した。


キリカ「……うん」


 そして、僕の前を歩く姿が完全に後姿になってから、小さな返事を聞き取る。

 ……このまま自分のクラスに向かう気だろう。


桐野「…………」


 ――やっぱり僕にはどうすることもできなかった。

 でも、僕も出来るだけ早く下に戻ったほうがいい。
44 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/17(火) 00:05:28.44 ID:JG/UA5WK0
---------------------------------------------
ここまで
次回は17日(火)20時くらいからの予定です
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/17(火) 00:05:36.27 ID:kNO5cn5N0
これは完全に異性として意識し始めたな
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 00:08:44.02 ID:z3FhpMuQ0
この世界のキリカが織莉子に惚れていないならチャンスは大きくあるな
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 00:08:47.23 ID:cepSfev10
乙でした

思春期真っ盛りの時だしねぇ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 00:13:30.51 ID:01cvWDkZO
乙です
ラッキースケベが発動したか
主人公、後でキリカの友人達から何やったと問いつめられたりして
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/17(火) 00:15:46.49 ID:kNO5cn5N0
前スレのリクエストが採用されたな、まだ前スレ書き込めるし何か思いついたらリクエストしよう
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 00:25:12.95 ID:cepSfev10
あれが採用されたのか…この後がどうなるか楽しみですねぇ(ゲス顔
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 00:44:19.36 ID:01cvWDkZO
巴くんは家に帰ったらナニをするのかなー?(すっとぼけ
52 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/17(火) 20:46:32.38 ID:JG/UA5WK0


 ……それからも、午後の授業はあまり耳に入らない。

 教師が前でマジメなことを言っているのが他人事のように見えている。



 擬音にすれば『むにゅ』とか『ふにゅ』とかになりそうな感触。それに匂いと光景も。

 ……多分その感覚はこのまま意識の外に流したほうがいい。



 最近はずっと話してなかったとはいえ、小さな頃から一緒に居た相手と今更すぐ結び付けようとされても困る。

 僕もそう思っていた。誰が相手でも、周りが面白がって囃し立てようとしているだけだと思っていた。――まあ、それは事実だと思う。


 でも、もしキリカをそういうふうに見るとしたら?

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/17(火) 20:48:25.85 ID:kNO5cn5N0
キリカ可愛いし胸もあるよな
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 20:56:51.67 ID:cepSfev10
ムラ黒江さんの言だと『並』らしいけど、イラストとかだと大抵デカく描かれてるんだよね
マギレコでもどこが『並』なんだとツッコミ入るくらいデカい
55 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/17(火) 21:04:14.10 ID:JG/UA5WK0


 ――――あまり知り合いに対してそういうことを考えるべきじゃないのかもしれないけど。

 よりによって幼馴染に対しては考えないほうがいいのかもしれないけど……キリカって、胸大きいよな?


 最後に一緒に風呂に入った時の裸がはっきりと思い出されてしまう。

 あの頃から周りの子より発育は良いと思ってたけど、それと比べても今となっては急激に育っていた。


 ……あれは、いつも見る制服の下は今だったらどうなっている?


桐野(――いや、そんなこと考えちゃ駄目だろ! 放課後にもうちで遊ぶかもしれないんだぞ!)


 僕なんかが女子生徒を品定めするなんて、やっちゃいけないことだ。

 せめてグラビアで我慢しておくべきなんだ……



桐野「…………あの、お腹痛いのでトイレ行ってきます」

*「おー、いってらっしゃい」



 教室の後ろのほうを通って出て行く。

 ……このクラスで誰からも関心がないのが救いだった。


 何をするにも、少し頭を冷やしてこないともやもやした気持ちがおさまらなそう立った。


――――
――――
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/17(火) 21:11:25.00 ID:kNO5cn5N0
もしかしてキリカはノーブラだったとか?
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 21:16:39.95 ID:01cvWDkZO
さすがに学校来てるときにノーブラはないでしょ
巴くんはキリカの胸のことばかり考えてるけどパンツも見たんだよね?
そっちの方は妄想しないのかね?
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 21:20:44.26 ID:cepSfev10
>>もやもやした気持ちがおさまらなそう立った。

誤字のようで誤字でないような気がする
何が立ってるのやらw
59 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/17(火) 21:44:30.94 ID:JG/UA5WK0


 HRが終わって、チャイムが鳴り、放課後の時間になる。

 …………今日は結局、どうしようか。


 昼のことは忘れて何事もなかったようにしたほうがいいか、それともそれも無配慮に思われるか。

 どうしようか答えの出ないままこの時間が来てしまった。


 ……向こうはどうしたいと思ってるんだろう。

 朝話した通りなら、放課後はまたエイミーを見にくることになっていたかもしれない――けど。



1キリカと合流
2こっそり家に帰る
3自由安価

 下2レス
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 21:46:36.51 ID:zMdnD+R70
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 21:47:26.82 ID:i9cPjVpY0
2+帰り道巴マミさんとばったり遭遇、そのまま一諸に変える事になった
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 21:47:39.11 ID:cepSfev10
1
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 21:49:09.84 ID:i9cPjVpY0
すいません 誤字です、変えるではなく帰るです
64 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/17(火) 22:09:44.89 ID:JG/UA5WK0


 結局悩んだ末、今日は気まずくてこっそりと学校を出て帰ってしまった。

 わざわざキリカに会わないように道を変えて。

 …………僕はやっぱり、度胸がないのかもしれない。


 ――違うことを考えよう。


 一人になって帰り道を歩いていると、ふと次に頭に浮かんできたのは、あの“空間の歪み”のことだった。

 空想だとしても、鮮烈に感性に刺激を受けた記憶が残っていた。それが、あの日から妙に気になって仕方がなかった。


 ……まあ今日の昼のことも別の意味で感性に刺激は受けたかもしれないが、それとは全く別の方向でだ。


桐野(……折角戻ってこれたのに、自らまたあれに飛び込みたいなんて考えるのは愚かだ)



 ――そんなことを考えていると、横から声をかけられる。



マミ「あら? 桐野君、帰りこっちだったかしら」

桐野「いや……ちょっと今日は」

マミ「寄り道?」

桐野「まあ、そんなところかな」



1マミさんはもう帰るところ?
2今度モデルを頼んでいいかと聞く
3自由安価

 下2レス
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/17(火) 22:22:04.47 ID:kNO5cn5N0
3途中で落書きの酷い家(織莉子邸)を見つけたので落書きを消す

66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 22:22:48.08 ID:cepSfev10
1+思い切ってこの間のことを聞いてみる
キリカの言った『魔法少女』の言葉も口にするが、キリカのことは伏せる

この間不思議な空間で出口を教えてくれたの、マミさんなんですよね?
『空間の歪み』みたいなあれは何だったんですか?
それと…マミさんは『魔法少女』なんですか?
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/17(火) 22:35:52.36 ID:kNO5cn5N0
3途中で落書きの酷い家(織莉子邸)を見つけたので落書きを消す

今日は違うルートを歩くから発見したみたいな
68 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/17(火) 22:46:24.97 ID:JG/UA5WK0


 理由に詰まって言葉を濁したけど、マミさんが聞いてきた言葉に乗っかった。


桐野「マミさんはもう帰るところ?」

マミ「いいえ、私も少し寄り道する予定よ。一人暮らしは大変なの、その代わりに自由も多いけどね」

桐野「そういえば、一人暮らしか……」


 ……理由は知っている。

 1年の頃、ご両親が交通事故に遭ったって話だ。


 僕にはずっとおじいちゃんとおばあちゃんが居て、両親がいて、いきなりそれを失って一人になるなんて考えもつかない。


 でも、マミさんだって本当は考えもつかなかったんじゃないかな。
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/17(火) 22:51:20.82 ID:kNO5cn5N0
中学1年が一人暮らしとかおかしい、親戚が引き取るべきだろ
70 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/17(火) 23:27:11.30 ID:JG/UA5WK0

マミ「桐野君はあまり遅くならないようにね」

桐野「もう帰るよ。 あっ、ところでさ……――この前、もしかしてデパートで会った?」


 ……そう別れ際に思い切って聞いてみる。

 でも、マミさんに聞いたところで、多分僕の望む答えは得られないだろう――


 ――返ってきた答えは、思った通りだった。


マミ「……桐野君と? いいえ、会ってないと思うわよ」

桐野「……そうか」


 それ以上に手がかりもない。折角の話せる人に、痛い妄想をしてるヤツと思われるのも嫌だった。

 特に、あの絵のことなんて。


桐野「マミさんも気を付けて」

マミ「ええ」


 別れの挨拶をして、別ルートから交差点を曲がっていつもの道の方向へと進んで家に帰る。

 ……それから、部屋で一人になってからまたキャンバスに向かう。


桐野(……この前の絵はキリカには使うなって言われちゃったしなぁ)


 あれこれ考えながら描きはじめてみる。

 もやもやを発散するにも足りない気分を埋めるにも、絵に集中するのはちょうどよかった。


 …………しかし、やっぱり何かが物足りない気がした。



―5日目終了―
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/17(火) 23:28:49.96 ID:kNO5cn5N0
好感度低いから嘘つかれたか
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 23:29:09.60 ID:swCv0yruO
キリカと再会できるかな?
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/17(火) 23:35:53.45 ID:wK/OEi8V0
オール安価て言っても書いてる事全てが実行される訳じゃないのか
74 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/17(火) 23:54:08.34 ID:JG/UA5WK0
―――
夕方


キリカ「…………」


 日の暮れかかった自室の中、キリカは何をするでもなくただベッドの横に座っていた。


 すると、誰もいなかったはずのその場に声だけが現れる。

 夕日の差す窓の外に、その影があった。


「――やあ。久しぶりだね、キリカ」

キリカ「何の用?」

「最近活動してないみたいだから、『自分の使命』を忘れてはいないかと思ってね」

キリカ「……まだ一週間も経ってないじゃん。そこまで監視されるものなの?『魔法少女』ってのは」

「君は特に意識が低いように見えたからね。ノルマはないけど、一応注意はさせてもらうよ」

キリカ「考えてみれば、やらなかったところで何の罰則があんの? ないなら別に意味もないよね」

「まあ、罰則は特にない。君の願いから生まれた力をどう使うかも自由ではあるんだけどね……」


 その言葉に、キリカは手元に抱えたクッションを握りしめて、一瞬表情を険しくする。

 ……しかし、『それすら無駄だ』とばかりに力を緩めた。


キリカ「…………私はもう、危ないことは進んでしないことにしたんだよ」


―――
――――――
75 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/18(水) 00:04:02.35 ID:yCFTOZWS0
-------------------------------
ここまで
次回は19日(木)20時くらいからの予定です

あと、初期の頃情報が乏しかった分を除いて、物語によってキャラの基本的な設定や性格が変わるってことはないです
違うとすればタイミングだろうけど、まあ一番手遅れになりやすいのはキリカだったろうなぁ

それにしても>>58が奇跡すぎる
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/19(木) 16:20:42.95 ID:b2LKinWs0
77 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 20:16:25.53 ID:BILDT17n0
自宅 朝


 朝ごはんを食べ終えると、家を出る前に鞄を確認して玄関に向かう。

 家を出たら今日もキリカと会うかもしれない。昨日のもやもやは引きずったままだ。


 足元には見送るようにエイミーがついてきていた。


桐野「……なぁー、エイミー。お前はどうしたらいいと思う?」

エイミー「にゃ」


 頭から首の下を撫でると、猫は『にゃ』と満足そうに鳴くだけだった。

 相談相手にはならないが独り言をつぶやくにはいい相手だ。


 ……ただし、難点は朝早い父さんを除いて、家には家族が大集結していること。



1普通に学校に向かう
2キリカと合流する交差点を避けて学校に向かう

 下2レス
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 20:18:35.51 ID:M35bQ9b90
1

長引くと危険だから
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 20:20:16.80 ID:mQYN4upA0
1
80 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 20:40:29.03 ID:BILDT17n0

桐野「……行くか」

エイミー「にゃ?」


 覚悟を決める。

 エイミーを外に出させないようにおばあちゃんのとこに戻して、家を出た。


 ……学校に向かって歩きはじめると、キリカはいつもの交差点で待っていた。

 キリカが僕に気づいてこっちに振り向く。


キリカ「あ……」


 声をかける前に気づかれたけど、とりあえず挨拶しないと。


桐野「おはよう」

キリカ「うん、おはよう!」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/19(木) 20:41:33.72 ID:b2LKinWs0
待っててくれたのか
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 20:42:56.87 ID:M35bQ9b90
本当にここのキリカは乙女だな
いや、一応相手が同性なだけでおりマギでも乙女か
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 20:51:53.49 ID:J2BMZ9KuO
いや、別にキリカ同性愛者じゃないだろ
84 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 21:05:54.60 ID:BILDT17n0

 声をかけると、キリカも元気な挨拶を返してくれた。

 昨日までみたいに並んで歩きはじめる。


桐野「もしかして待っててくれた?」

キリカ「だって、一緒に行くって話だったでしょ?」

桐野「そうだったね。いや、ちょっと出る前にエイミーと遊んでてさ……」


 ……エイミーのことはただの口実だ。実際にはそんなに構ってた時間はない。


 昨日の事も何か謝ったほうがいいだろうか。屋上での事故について? それとも、帰りにこっそりと帰っちゃった事?

 なんとなく横を歩くキリカを眺める。……すると、キリカが隠すように手を胸元に置いた。


 ――げ、まずい。そう思って目線を逸らす。


キリカ「あの……、なんていうか、見られてるのって結構気づくよ? ……そういう視線は結構嫌だった」

桐野「ご、ごめん!」

キリカ「…………」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 21:07:37.31 ID:mQYN4upA0
異性として意識しまくりだな
86 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 21:23:08.19 ID:BILDT17n0

 少しの間気まずい雰囲気が流れたと思うと、キリカが目の前に回り込んできた。


桐野「え!?」

キリカ「そっちは見なくていいから、顔を見てよ! こっち!」


 向き合って、真っ直ぐに目と目を合わせる。

 ……今は目の前よりも少し下。いつから追い抜いたんだろう。少し前まで同じくらいだった気がする。


 見詰め合ってるのも恥ずかしくなって、また横に並んで歩きはじめた。

 いけない、バカなことばっかりやってると遅刻する。


キリカ「ごめんって言ったじゃん。そういうつもりじゃないって。……それより、エイミーのこと聞かせてよ」

桐野「エイミー? エイミーは外に行こうとすると見送りしてくれるんだよ」

キリカ「へえー、いいなあ」



1エイミーについての話
2いつうちに来るかという話
3自由安価

 下2レス
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/19(木) 21:25:19.82 ID:b2LKinWs0
3昨日一人で帰ったことを謝る
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 21:27:05.66 ID:M35bQ9b90
1人で帰ったことを謝ったら逆に引きずっていて悪い印象持たれないかな?
安価下
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 21:27:22.96 ID:mQYN4upA0
↑と1+2

今度僕が家を出る前にうちに来てみる?
あ、それならうちで朝ごはんも食べればエイミーがお見送りしてくれるよ?
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/19(木) 21:29:04.54 ID:b2LKinWs0
お泊りか、最高だな
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 21:30:47.21 ID:M35bQ9b90
幼馴染設定だから昔はお泊りしてそう
あと>>89は3を含んでくれるだろうか……>>88はなしでおねがいしたい
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 21:37:25.45 ID:mQYN4upA0
お泊りというかキリカ編で毎朝キリカ宅に来てたメガほむ?

>>89は一応>>87を安価したつもりだったんですけど17秒差でしたね
スレ主がどう判断するか、だね
93 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 21:45:28.15 ID:BILDT17n0

桐野「大体おばあちゃんのところに居るけど、名前で呼んだり戻らせたりもできるようになってきたし、良い猫だよ」

キリカ「頭いいんだねー。私でも反応してくれるかな?」

桐野「どうだろうな……そこまで人見知り激しいタイプじゃなさそうだけど」


 エイミーのことを話して、キリカがうちにくる話があったことも浮かぶ。

 昨日は帰っちゃったし有耶無耶のままだ。どうしよう。


桐野「あとさ、昨日は一人で帰ってごめんね!」

桐野「そういえば、うちに来るって話、いつにする? 今日も放課後は空いてるけど……」

キリカ「今日? ……うーん」

桐野「いや、駄目ならいいんだ。いつでもいいし」


 ……考え込む姿を見ると、あまり乗り気じゃなさそうだった。

 やっぱり、さっきのことで嫌になったのかな。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 21:47:57.67 ID:M35bQ9b90
いきなりは無理っていう話だろうか?
95 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 22:01:33.42 ID:BILDT17n0

 けど、そんな予想に反して了承の返事が返ってきた。


キリカ「……いいよ。今日ね」

桐野「いいの!?」

キリカ「うん」


 ……そう言われて少しほっとした。


桐野「今度、朝うちに来てみる? エイミーが見送りしてくれるよ」

桐野「それなら、うちで朝ごはんも食べるのは? あ、泊まってってもいいし!」

キリカ「そこまでお世話になれないよ。明日は朝、迎えに行ってみるよ」

桐野「そうか。じゃあ明日は待ってるよ」

キリカ「あ、もし寝てたら起こしてね? 私を待って遅刻したらシャレにならないよ!」

桐野「寝てたらオレがキリカの家まで起こしに行くよ」

キリカ「えぇー」


 ……そう言ってるけど、今日だって僕があの場所を避けてたら、キリカはずっと待ってたかもしれないんだよな。


 話している間に学校が見える。

 すると、校門の前のあたりで横から声をかけられた。


マミ「桐野君、おはよう」

桐野「ああ、おはよう」

マミ「今日は少し渡したいものがあって。お昼、時間とれるかしら?」

桐野「お昼、か……」



1いいよ
2時間がかかりそうなら別の時間にしたい

 下2レス
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/19(木) 22:03:29.80 ID:b2LKinWs0
1
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 22:04:17.92 ID:M35bQ9b90
1
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 22:04:21.27 ID:mQYN4upA0
2の返事次第で1
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 22:06:44.96 ID:M35bQ9b90
>>98にしておくべきだったかな……
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 22:07:49.92 ID:+V45A4yrO
今キリカ一緒にいるんだよね?
あの絵のモデルがマミだと気づくかな?
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/19(木) 22:09:50.18 ID:b2LKinWs0
キリカがやきもちしそう
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 22:11:42.71 ID:M35bQ9b90
やきもちしてまた話がこじれた困るから渡されたものは正直にキリカに見せた方がいいかな?
103 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 22:21:01.52 ID:BILDT17n0

桐野「いいよ。渡したい物って?」

マミ「まあ、ちょっとしたものよ。この前のお礼にと思ってマドレーヌを焼いてきたから、一緒にどうかと思って」

桐野「え、ありがとう! マドレーヌかぁ」


 さらっと言ってるけど、そういうのを作ってこれるのは結構すごいんじゃないか?

 もしかしたら僕とも気が合うかもしれない。昼に話してみよう。


 ……マミさんが先に自分のクラスの方に向かうと言って別れると、横に居たキリカが大きな声を出した。


キリカ「……私も! お礼になんか作ってきて――……はないけど、明日はお弁当とか作ってくるよ、うん!」

桐野「別にいいよ、そんなことしなくても」

キリカ「だってそれじゃ、私がものすごく図太い人みたいじゃないか」

桐野「いやいや、マミさんが気を遣いすぎなだけだって。もしくは、そういう趣味があるのかも」

キリカ「…………」


 キリカといえば、おままごとにつき合わされて泥だんご食わされそうになった思い出が強いなぁ。

 とか、そんなことを思い出す。



 …………教室の前で別れた後に、キリカは呟く。



キリカ「…………マミさん、ねえ」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/19(木) 22:21:57.42 ID:b2LKinWs0
あれ、いつの間にか下の名前で呼んでるのね
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 22:23:38.00 ID:M35bQ9b90
マミは別に名前で呼ばれても気にしなさそう
桐野の苗字的に間際らしいという理由で許してくれそうだし
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 22:25:46.23 ID:mQYN4upA0
以前一緒のクラスの時紛らわしいから名前呼びでいいって言ってなかったっけ?
107 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 22:26:01.40 ID:BILDT17n0
--------------------------------------------------
前スレの>>828を読むと呼び方のことが書いてありますよ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 22:29:59.24 ID:+V45A4yrO
このキリカも料理上手なのかね?
後キリカのヤキモチスイッチが入ったみたい
109 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 22:53:42.71 ID:BILDT17n0
―――


 朝は思い切って会ってみたら、普段通りに話せた。あのことはやっぱり忘れたほうがよさそうだ。

 そう思いながら、自分のクラスで席に座っていると、教室の外から見覚えのある“女子たち”が怒涛のように押し寄せてきた。


*「あー、いた! 桐野君!」

*「ちょっとー、きみ、呉ちゃんと何かあったの? 昨日お昼終わってからずっと上の空だったよ?」

*「何? なんかしちゃった?」

桐野「な、なん…………――」

*「えー? なに聞こえないー」


 ――何かしたか、といえば僕はなにもしていない。そう、僕からは。

 ……しかし、何かあったといえば確かにあった。


*「別にあたしたち責めてるわけじゃなくてさ! 疾しいことじゃなければいいんだよ?」


 しかも、どちらかといえばかなり疾しいことだ。

 仲良くもない女子の集団に囲まれて話すのなんか得意じゃない僕は、しどろもどろになって、そのうちにみんな去っていった。
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 22:57:56.21 ID:mQYN4upA0
やっぱり問い詰めに来たか
キリカのあの様子なら主人公が何かやったと考えるのが普通だしね
111 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 23:03:34.73 ID:BILDT17n0


 ……忘れようとしても気まずい部分があるのは確かだ。

 授業が始まる少し前になって、僕は隣のクラスへと駆け込む。


桐野「……なぁ、伊集院。ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」

伊集院「なんだ?」

桐野「意図的じゃないんだけど……本当に意図的じゃないんだけど……、女子の――その、パンツ見て、胸に顔うずめた時はどうしたらいい?」

伊集院「速攻で土下座しろ。蹴られなかっただけ相手は天使だと思え」

桐野「いやでも、パンツは一瞬だけなんだよ!」

伊集院「は!? マジなの? 一瞬見てんじゃねーか羨ましい! むしろそれで殺されても本望だよ!」

桐野「羨ましいことなんかあるか! 殺されたくもないし……ていうかそういう人じゃない。むしろ謝られたんだよ」

伊集院「はあ? 神様かよ。最近の暴力系ツンデレなめんなよ」

桐野「……でも、ついでに『そういうつもりじゃない』って念押されたんだけどどう思う?」


 ……そう言うと、彼はなにか納得したような表情をした。


伊集院「ああ、そういうことか。そりゃ蹴り殺す価値すらなかったってことだ」

伊集院「『お前とは1ミリもフラグなんて立たせる気ねえからいやらしい目で見んな糞豚』ってことだよ」


 それを聞くと、何か残念な気になった。オブラートに包まれてただけで、本心はそういうことなのか。

 でも、今まで通りには付き合ってくれる気ではいる……はずだ。それは嘘ではない?


桐野「……や、やっぱそうなのか?」

伊集院「ああ、そうだ」


 こいつに話しても意味があるのだろうか。

 しかし、相談できる相手はこいつしかいなかった。


 ……とりあえず、そんなセリフをキリカの口から聞いたら僕は立ち直れない。

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/19(木) 23:04:40.01 ID:b2LKinWs0
そんなこと言うのはあすみぐらいだぞ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 23:06:07.93 ID:mQYN4upA0
ユウリ様も言いそう
でもあんな痴女い格好してたらいやらしい目で見られるのはねぇ…
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 23:07:42.66 ID:+V45A4yrO
相談する相手を間違えてると思います
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 23:11:45.09 ID:mQYN4upA0
そういえばやっとパンツの事が話に出てきたか
さぁ、何柄だったか話せ主人公よ!
116 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/19(木) 23:43:04.17 ID:BILDT17n0


 …………授業が始まるギリギリで教室に滑りこむ。

 今日の授業も一時間目はやっぱり集中できそうになかった。



 ――――それから、昼休憩の時間になると、朝の約束通りマミさんがこっちのクラスに顔を出してきた。



マミ「桐野君」

桐野「あ、マミさん。お疲れ」

マミ「ええ、お疲れ様。隣失礼してもいいかしら」

桐野「いいと思うよ、誰も使ってないから」


 そう言うと、マミさんは僕の隣の机の椅子に腰かける。

 机の上に広げられるランチセットが華やかでマミさんらしい。


桐野「サンドイッチ? 前見た時も思ったけど、いつもマミさんの弁当美味しそうだよね。手作り?」

マミ「ええ、朝に少し早く起きて作ってるわ。桐野君のも豪華だけど、それはご家族が?」

桐野「これは母さんだけど、たまにおばあちゃんが作ってくれることもあるかな」




1料理上手なんだね、と話す
2自由安価

 下2レス
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/19(木) 23:46:53.37 ID:mQYN4upA0
1+マミの手にキリカがしてたのと似た指輪を見つける

僕はお菓子のほうしか作れないなぁ
料理だとカレーくらいかな

あ、その指輪…(キリカがしてたのと色違いかな?同じお店で買ったのかな?)
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 23:50:10.93 ID:M35bQ9b90
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 23:52:07.34 ID:+V45A4yrO


マミと話してると教室の入り口にキリカの姿が見えた
120 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 00:02:29.87 ID:k0ul8Q6o0

 ……マミさんはお菓子を作る上に、料理まで得意らしい。

 つくづく出来すぎた人だと感心してしまう。


桐野「オレは和菓子は作るんだけどね。料理だとカレーくらいかな」

マミ「和菓子に対しての情熱は伝わったし、料理も作れるなら十分立派だと思うわよ。何のカレーを作るの?」

桐野「箱の裏通りの普通のやつだよ」


 それは、うちの家族がみんな、あまりアレンジを利かせた凝ったものよりも、

 昔ながらの素朴なもののほうが好みだからというのもあった。


 マミさんは凝った料理をたくさん作ってるのかな。

 そんなふうに料理についての話をしてから、ちょうど昼飯を食べ終わる頃にマミさんが鞄から弁当とは違うバッグと水筒を出す。


桐野「あ、その指輪……」

マミ「これ? 似合ってるかしら」


 マミさんの手には、キリカがしてたのと似た指輪があった。

 マミさんのはその髪や瞳の色と同じ金色だ。――色違いかな? 同じお店で買ったのかな?


 キリカが気に入っていたのが落ち着いたイメージのぶどう色の琥珀糖なら、金色はレモンかパイナップルといったところか。


桐野「うん、華やかな感じが似合ってると思うよ」
121 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 00:10:13.02 ID:k0ul8Q6o0

マミ「ありがとう。じゃあ、ティータイムにしましょうか。こっちは紅茶、マドレーヌに合うわよ」

桐野「いただきます。お洒落だなあ……こういうの、オレの家だとほとんどないよ」


 マミさんが紅茶のボトルから僕の水筒のコップに入れてくれた。良い香りが漂っている。

 プレーンとチョコレートのマドレーヌを一つずつ取ってみる。


 うちでよくある緑茶と和菓子のおやつもいいけど、こういうのもいいかもしれない。

 ただ、誰かの影響がなければこういう『ティータイム』なんて味わうことないだろうな。



1マミさんは和菓子を作ることはある?
2自由安価

 下2レス
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 00:15:01.45 ID:1BI1qpIK0
1
マミと話してると教室の入り口にキリカの姿が見えた
安価下
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/20(金) 00:16:18.35 ID:hRGn8ZZi0
1+さっきの指輪をどこで買ったのか聞いてみる

その指輪ってどこで買ったの?
そっくりの指輪してる娘がいたんだけど、なかなか良いデザインだから他にもよさげなアクセサリー売ってるかもしれないね
ちょっと覗いてみたいんだけど、店の場所教えてくれないかな?
124 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 00:17:49.35 ID:k0ul8Q6o0
-----------------------------
ここまで
次回は20日(金)20時くらいからの予定です(遅くなるかもしれません)
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 00:21:50.53 ID:Na3JIpcUO
乙でした

これは主人公、口滑らせた?
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 01:02:45.30 ID:1BI1qpIK0
どうすればよかったという話になるけどね
ここのキリカは別に織莉子とのせってんがあるわけじゃないっぽいし……
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/20(金) 17:12:31.01 ID:08SUVda30
http://マギアレコード速報.com/wp-content/uploads/2017/10/1289113603.jpg
128 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 20:12:13.26 ID:k0ul8Q6o0

桐野「マミさんは和菓子を作ることはある?」

マミ「和菓子は作らないわね。桐野君は和菓子だけ?」

桐野「うん。おばあちゃんの影響でね」


 なんとなくだけど、洋菓子は難しそうなイメージがある。

 ……あまり変わらないかな?


 ティータイムを楽しみながらも、またマドレーヌを持つマミさんの手を見ていた。

 すると、マミさんに気づかれる。


マミ「……これ、気になる? この指輪は大事な友達からもらったものなの」

桐野「そうだったのか。良いデザインだね。店の場所がわかったら一度覗いてみたかったけど」


 ……僕の視線がわかりやすすぎるのか、女の子は視線を感じ取りやすいのか。

 とりあえず疾しいところは見てないからいいか。


マミ「誰かにプレゼント?」

桐野「えっ、いや、そういうわけじゃないけど……」


 するとしたら、やっぱりキリカに?

 キリカが気に入ってるなら、他にもよさげなアクセサリーをプレゼントしたら喜ぶだろうか、なんて考えが浮かぶ。


 ……けど、さすがに相手からすれば僕からそんなのもらったって困るだろう。


マミ「でも残念、そこのお店には男の子用のものは売ってないと思うわよ」

桐野「そ、そうなの?」

マミ「ええ」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/20(金) 20:13:15.44 ID:08SUVda30
嘘が上手いな
130 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 20:21:24.47 ID:k0ul8Q6o0


 ――暫くティータイムを楽しんでゆっくりしてから、隣の席の人が戻ってきてマミさんが席を立つ。


マミ「じゃあ、私はもうそろそろ行くわね。よかったら、またお菓子を交換出来たら楽しいわね」

桐野「そうだね……。オレもまたなんか作ってくるよ」


 …………教室の外に向かうマミさんのほうに視線を移すと、入口のほうにキリカの姿が見えた気がした。

 けど、マミさんが廊下に出る頃にはいつのまにかいなくなっていた。


桐野(通りがかっただけか……?)



―――
廊下


 ……廊下に出た後、食らいつくような視線にマミは足を止める。


マミ「……桐野君に用事?」

キリカ「…………いや、べつに」

マミ「?? ?」


 そして、マミは自らの胸元を隠すように手を置いた。


マミ「その……なんというのかしらね。舐め回すような視線を感じたからつい」

キリカ「べ――別にそういう目で見てないよ! 物色してたわけでもあるまいし!」

マミ「まあ、そうよね……」


―――
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 20:30:36.21 ID:nJxl3pY6O
キリカ、ヤキモチやいてるな〜
132 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 21:04:27.27 ID:k0ul8Q6o0


 ――――学校が終わった放課後の時間、帰り道を歩く。

 今日はキリカも隣に居た。


キリカ「きりのんの家に行くの、この前から二度目だね。昔はいっぱい遊んでたけど」

桐野「そうだね。家だけじゃなくて色んなとこに遊びに行ったよね」


 けど、キリカは内気な僕と違って、女の子の友達ともよく遊んでいた。

 そう、たとえば間宮とか――。


 それはもう、あまり言わないほうがいいんだろうか? 本人が覚えてないんじゃ意味がない。

 …………ただ、そう思うと今以上にその喪失が広がることが怖かった。


キリカ「――……そういえば、庭の隅にタイムカプセルとか埋めたよね。 覚えてる?」

桐野「あぁ、言われるまで忘れてたよ。そういえばあったな、そんなの――」


 キリカに言われて思い出す。

 今はキリカのほうが覚えていることもあった。そう思うと少し嬉しい。



1どこにやったっけ?
2自由安価

 下2レス
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 21:07:05.47 ID:1BI1qpIK0
2でも急にどうしてそんな話を?
安価下
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/20(金) 21:10:56.01 ID:hRGn8ZZi0
1キリカに今度掘りに行こうと提案
追加でキリカに指輪の事を聞く

そういえばマミさんもキリカがしてたのと似た指輪してたね、色違いだったけど
キリカはその指輪どこで買ったの?マミさんは大切な友人から貰ったって言ってたけど
135 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 21:38:16.52 ID:k0ul8Q6o0

桐野「今度堀りに行こうよ、また忘れないうちに」

キリカ「えぇ――? 忘れないよ。遠くに行っちゃわなければ。きりのん、ここを離れる予定はないんでしょ?」

桐野「まあ、ないけど…………ところで、何入れたかまで覚えてる?」

キリカ「そこまで覚えてない。……たしかに、それは気になるけどね」


 遠くに行っちゃわなければ――……か。


桐野(どこにも遠くには行かないけど、高校から違う学校になったら、また会うことも少なくなるのかな)

桐野(そうしたら、どうなるだろう)


 目指す未来は違う。

 それでもずっと今みたいに話せるんだろうか。――そんなことを想った。

136 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 22:05:16.78 ID:k0ul8Q6o0
――――
――――


桐野「ただいまー」

キリカ「おじゃましますー!」


 家に入ると同時にみんなに聞こえるように帰宅の挨拶をして、それからキリカも言った。

 すると、母さんが廊下の奥から出てくる。


*「おかえり。キリカちゃんもいらっしゃい」


 ……その間にもキリカが何かを目で探してる。多分エイミーのことだ。

 僕がこうして挨拶するとこっちに来ることが多いはずだけど、この前みたいに来客の雰囲気を感じ取ったんだろうか。


桐野「さ、上がろうか。エイミーも多分こっちにいるんじゃないかな?」

キリカ「うん!」


 キリカをみんなの居るリビングに案内する。

 ここは大体この前と同じような雰囲気だ。
137 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 22:31:08.07 ID:k0ul8Q6o0


 ……エイミーはこの前と同じように物陰に隠れていた。

 僕が近づいて呼ぶと出てきて、この前キリカが選んでくれたおもちゃを目の前に見せてみる。


エイミー「にゃ」


 エイミーはまだ遊び盛りの子猫だ。おもちゃや動くものにはよく反応する。


キリカ「私もやってみたい! コツとかある?」

桐野「最初から大きく振りすぎないことかな?」


 キリカがねこじゃらしを取って、小刻みに左右に動かす。

 その先端がふわふわの両手で捕まえられると、キリカがエイミーの頭を撫でた。


キリカ「可愛い」


 ……僕はしばらくそれを見守ることにしていた。

 すると、おばあちゃんがテーブルに何かを持ってくる。


*「丁度冷蔵庫にようかんがあったから切ってきたよ。二人もお食べなさい」

桐野「はーい」

キリカ「え? やった! ……でもちょっと待って、もう少しエイミーと遊んでるから」


 ……それを聞いて、僕は先に食べていることにする。

 ようかんもうちではおばあちゃんがよく作ってくれるものの一つだった。レシピは結構小さい頃から覚えている。



1家族にタイムカプセルの話を振ってみる
2自由安価

 下2レス
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 22:32:27.14 ID:1BI1qpIK0
2キリカとの思い出を家族に聞いてみる
安価下
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/20(金) 22:37:33.82 ID:hRGn8ZZi0
↑+1
追加で家族の前で掘ってみる
140 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/20(金) 23:08:26.18 ID:k0ul8Q6o0


桐野「……そういえば母さん、うちの庭にタイムカプセル埋めたのって覚えてる?」

*「ああ、小学校の頃の話でしょ? みんなには秘密だー、って言ってたけど」

桐野「それ、どこかに埋めたかって知らない? 探してみようと思うんだけど手伝ってくれないかな、別に秘密にはしないからさ」

桐野「キリカも別にいいよね?」

キリカ「へ?」


 エイミーをじゃらすのに夢中だったキリカが、話を振られて小首を傾げるようにこっちを振り向く。

 それから立ち上がると、皿の置いてあるテーブルの前についた。


桐野「どこに埋めたか検討つかないから、みんなで探そうと思うんだけど」

キリカ「あー、そんなこと? いいんじゃない?」


 キリカがフォークで切ったようかんを突き刺して頬張る。

 ……さっきから幸せそうだ。


キリカ「食べ終わったらいこっか、庭」

桐野「じゃあ、汚れるといけないし指輪は外したほうがよくないかな? 預かってようか?」

キリカ「え?」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 00:48:45.48 ID:JoMHEyv+O
寝落ち?
142 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/21(土) 00:49:33.68 ID:2oBKxGPz0

桐野「気に入ってるんだろ、それ。オレの知り合いにも色違いの着けてる人がいてさ。友達から貰ったんだって」

キリカ「……友達? 私は違うけどね」

桐野「キリカはどっかで買ったのか?」

キリカ「あー……うん。そうだね、でも忘れちゃった。じゃあ、ちょっとここに置いとくよ」


 キリカが指輪を外して置く。

 ……青紫の宝石の嵌まったリングがテーブルの上で輝いている。



 ――おやつを食べ終わると、小さいシャベルを持ってみんなで庭に出た。



桐野「確か隅のほうだったよな?」

キリカ「何か目印みたいのってなにもないの?」

*「たしか、地図を書いてなかった?」

桐野「それだ、ちょっと机探してくる!」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 00:59:35.11 ID:JoMHEyv+O
この展開はヤバいんじゃ……
144 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/21(土) 01:05:23.97 ID:2oBKxGPz0


 母さんの一言で一旦中に戻って、部屋を探しに行く。

 すると、引き出しの奥に、子供の頃に描いたらしい拙い『宝の地図』があった。


桐野「みんな、地図あったよ!」

*「このあたりって、前はおばあちゃんが育ててたお花があったね。今もプランターだけ置いてある」

*「じゃあこの近くになるのかな?」

キリカ「この辺だね…………えーと」


 地図を頼りに掘ってみると、その中からお菓子の缶が出てきた。

 土を手で払い落として、缶を持つ僕をみんなが囲む。


 …………どことなく期待と緊張感がこの場を包んでいる。


桐野「……開けるよ」



タイムカプセルに入ってたもの
・自由安価

 下3レスまで
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 01:12:04.01 ID:JoMHEyv+O
きりのんのおよめさんになる、キリカのおむこさんになると書いた誓約書
結婚式のイラスト付き
146 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/21(土) 01:37:43.79 ID:2oBKxGPz0
-------------------------
ここまで
次回は22日(日)18時くらいからの予定です
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 09:18:47.87 ID:TmYkLtYa0
巴マミと杏子を描いた絵が出てくる、タイムカプセルを埋めた日にたまたま近くを遊んでいた2人と貴方が友達になり
2人に絵のモデルになって貰った事を思い出した 、そして2人と遊んでる最中妙にキリカがカリカリしてるのも思い出した
(キリカは幼いながらもマミと杏子に嫉妬していました、キリカ自身も幼かったので嫉妬という言う感情を知らない無意識かのものでしたが)
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 09:48:50.38 ID:gtHqkSO+0
絵以外に何かあるかな?
両親がとってくれたキリカと桐野が笑って映っている写真とか?
安価下
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 11:19:08.79 ID:Jv2QmHd00

追加で昔遊んでたおもちゃとかかな?
水鉄砲とかおもちゃの刀とかビー玉とかアクセサリーとか
その中に主人公がキリカに買ってあげたおもちゃの指輪もあって、プロポーズした事を互いに思いだす
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/21(土) 17:33:04.64 ID:krdxvU6K0
ゲーセンか教会に行けば杏子にあるかな?
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/21(土) 23:57:05.68 ID:krdxvU6K0
前スレ埋まったな
152 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 18:41:28.23 ID:/fgHamkN0

 蓋を開けてみると、まず昔大事にしていたおもちゃが入っているのが目に入った。

 大きいものでは水鉄砲とおもちゃの刀――これは僕が遊んでいたもの。それらの周りを、綺麗な感じのビーズやアクセサリーが飾っている。


キリカ「わー、懐かしい! こういうの、私よく集めてたんだ」

桐野「この頃はそんなにちっちゃかったんだな」


 そっちはキリカの持っていたものだ。

 キリカがブレスレットを手に取ってみているが、今のキリカの腕には少しきつそうだ。


キリカ「ほかには? ほかには?」

桐野「……あ、これ」


 こまごまとしたアクセサリーを取り出して掻き分けていくと、その中に指輪があるのに気づく。

 ……手に取ってみる。大きなハートの飾りに、輪っかの部分がプラスチックでできているおもちゃの指輪だった。
153 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 19:29:48.09 ID:/fgHamkN0

*「それ、巴がキリカちゃんに買ってあげたやつでしょ! お母さんと一緒に選んだよね」


 それを見ると、僕らよりも先に母さんがなつかしそうに言った。


 ――……確かに覚えている。

 僕にはこまごまとしたアクセサリーの良さなんてわからなかったけど、家族でデパートに行ったとき、キリカにプレゼントするって言って買ってもらったんだ。

 あの時の僕にとってキリカは一番に仲の良い女の子だったから。……――今でもそれは同じか。


 ……だから、小学校に上がってキリカに女の子の友達が出来るとちょっと寂しかったりしたっけ。


キリカ「あぁ、そういえばもらったよ。なにか書いたはず……」


 キリカが缶の中を掻き分けて探す。僕やキリカの描いた絵の中に、結婚式らしきイラストが描かれた紙があった。

 『きりのんのおよめさんになる、キリカのおむこさんになる』なんて書かれた、誓約書のようなもの。


 ――――よく意味も分かってないままのプロポーズごっこ。

 ただ、キリカのことは純粋に好きだったから。もちろんそれはずっと一緒に居る友達として。


 ……今になってみるとちょっと恥ずかしい。
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 19:31:56.41 ID:Lpe3yzqX0
キリカは顔を真っ赤にしてそう。今ならあり得る
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/22(日) 19:55:12.34 ID:UL3F62Ne0
おばあちゃんから、ひ孫の顔が見れそうとか言われたりしてw
156 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 20:00:08.80 ID:/fgHamkN0

 キリカもそれは同じようだった。


キリカ「…………」


 キリカが顔を覆う。

 母さんとおばあちゃんはそんな僕らを見て微笑ましそうに笑っている。


キリカ「……まさか、これを今になって一緒に見ることになるなんてね」

桐野「いや、うん……そうだね」

*「巴はキリカちゃんのことが大好きだったのね」


 そんなふうに母さんが茶化してくる。

 キリカや周りの反応を見て、とにかく恥ずかしかった。――これはなにもわかってなかった昔のことだから。


 でも、キリカは更にこんなことを『今』、聞いてくる。


キリカ「今は私のことはどうなの?」


 ……僕は戸惑った。

 それをどういう意味で言えばいいのか?


キリカ「この時のままの意味でいいよ」

桐野「……――――あぁ、」


 ――――あれから離れていた時間もある。

 その間にいつのまにか、あの時より色んなものが育ちすぎていて、あの時より世界も少し広がった。

 小さい頃は、母さん、父さん、おばあちゃん、おじいちゃん、そしてキリカ…………それらが一番にあるのが僕の世界だった。


 その『間』せいで、どうすればいいかわからなくなってる部分もある。あの時と全く同じ気持ちの『好き』なんて多分ありえない。

 けれど、僕はこう答える。


桐野「好きだよ」

キリカ「…………私も好きだよ」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 20:01:39.71 ID:Lpe3yzqX0
なんか温度差があるな。絶対
158 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 20:39:31.10 ID:/fgHamkN0


 ――それから、缶の中に入っていた絵や写真を見ていた。


 僕の描いているのは、身近にある景色や、出かけたときの景色だった。確か一度何かを描いて褒められたから色々と描くようになったんだ。

 その中から公園が描かれた絵が出てくる。それを見ると、公園で遊んだ時の記憶も浮かんできた。


 大体キリカと遊んでいたけど、キリカがいない時にはたまに声をかけられて他の人と遊ぶこともあった。

 でも、そういう時にキリカが来ると、決まってキリカの機嫌が少し悪くなるんだ。

 そうじゃない時はキリカのほうがすぐ色んな人と仲良くなってたのに。そんなキリカを少しずるいと思っていた。


 ……その時はまったく気づかなかったけど、寂しく思ってたのはキリカも同じだったんだな。


桐野(……それよりさっきの、なんかすごく恥ずかしくなってきた)

桐野(なんでキリカは今になってあんなことを聞いたんだろ?)


 キリカが描いているのは大体が人の絵だ。

 このくらいの時テレビでやってた、ピンク色をした魔法少女がポーズをとっている。

 ……今はもうさすがにとっくに卒業してるらしいけど、そういうのが好きだった時も一応確かにあったらしい。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 20:48:17.18 ID:Lpe3yzqX0
絵に描かれていた少女がマミさんと似ている気がする安価とかできるのかな?
160 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 20:52:12.93 ID:/fgHamkN0
子供の頃の絵だからなぁ…髪型も違うしそこまではわからなそう
そして確認とろうにもお互いほとんど覚えてなさそう
161 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 20:52:39.04 ID:/fgHamkN0


 僕も少ないけど人の絵を描いているものもあった。母さんの絵だ。

 今からすれば当然ながらお世辞にもうまいとは言えないが、それを母さんに手渡してみる。


桐野「……はい、母さん」

*「あら、嬉しいわね。昔はたまにお母さんのことも描いてくれてたよね」

桐野「今度久しぶりに描いてみるよ」

*「だったら出来るだけ綺麗に描いてよ? 上手になったのはいいんだけど、しわとかまで描かなくていいからね」


 難しい注文だなぁ。

 そんなことを思いながら、その下にあった写真を眺める。


桐野「キリカと二人の写真があるよ! 母さんが撮ってくれたやつ」

キリカ「…………えっ?」


 キリカに見せてみる。

 小さいキリカは今と変わらない明るい笑顔をしている。……それに、僕も同じように笑っていた。


キリカ「ホントだ」

桐野「……今、何かぼーっとしてた?」

キリカ「え、ううん、別に」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/22(日) 20:54:35.33 ID:dbSwPWdj0
まあ覚えていたんだったら、マミさんや杏子ちゃんは今も貴方の友達だったろうしね
163 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 21:23:40.07 ID:/fgHamkN0

桐野「缶の中に入ってるのはこんなところかな? そろそろ、家の中に戻ろうか」

*「そうだね、また見るのはいつでもできるし。堀り返したところちゃんと埋めとかないといけないわね」

*「おばあちゃんそろそろ腰が痛くなってきたから、先に戻っていてもいいかい?」

桐野「オッケー、後はこっちでやっとくよ。おばあちゃんは休んできて」


 掘り返した地面を埋めようとしゃがむ。

 その時、キリカがわずかに身体をふらつかせた。


桐野「キリカは大丈夫?」

キリカ「……ンー? ちょっと疲れたかも。張り切りすぎたかな」

桐野「じゃあ、無理しないでおばあちゃんと一緒に休んでていいよ」

キリカ「おかしいな、きりのんより体力あるつもりだったのに」

桐野「キリカの言うとおり、張り切りすぎたんだよ」


 ……まだ意地を張ってるらしい。

 今キリカの調子が良くないかもしれないことを思い出した。これからは無理させないようにしないと。


桐野「こっちが片付いたら戻るから! 危なそうなら母さんも一緒についてって肩かしてあげてよ」

キリカ「そこまでしてもらわなくていいよ! 多分ただの立ちくらみ?だから」

*「それなら巴がついていったほうがいいんじゃないの?」



 ……ついていくのはともかく、肩を貸すのまではキリカのほうが嫌がりそうだ。



・自由安価

 下2レス
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 21:26:09.97 ID:Lpe3yzqX0
キリカと一緒についていく。アブなかったら嫌がっても肩を貸す
それでさっき掘り出したものについてキリカに感想やら思い出とかを話し合う
安価下
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 21:31:37.34 ID:woIjSPcYO

キリカのふらつきがひどそうならお姫様抱っこする
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/22(日) 21:32:56.70 ID:dbSwPWdj0
僕がお手製の和菓子を作ってあげるよ、今日のメニューはたい焼きで良いかな
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 21:43:20.98 ID:woIjSPcYO
これは浄化してないから不調になってきてるのかね
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/22(日) 21:48:23.95 ID:YLv3+7GM0
いや、密着するためのイベントだろう
169 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 21:53:03.12 ID:/fgHamkN0

桐野「……じゃあ、肩を貸さなくても大丈夫そうならついていくよ」

キリカ「うん、大丈夫だから。いこっか」


 キリカと二人でゆっくりと歩きながら家の中に戻る。

 その間、さっき掘り出したものについてキリカと感想やら思い出やらを話し合っていた。


桐野「それにしても、さっきの誓約書……あれはちょっと恥ずかしかったな」

キリカ「きりのんも意外と大胆なコトしてたね、あの時は」

桐野「違うんだって、そういうつもりまったくなくってさ!あの時は……日頃の気持ちとか、そういうのを伝えたかったんだと思うよ、多分」

キリカ「ふふ……恥ずかしいのー」

桐野「……そうだな、恥ずかしい」


 キリカは照れながら笑う。

 隣に歩くキリカを見て、その様子を眺める。


キリカ「……でも、なんかさ」

桐野「――キリカはさっきから体調はどう?」

キリカ「悪くはなってないよ? 多分、少し良くなってきたかも。でも……肩まではいいから、少し手をつないでいてほしいかな」

キリカ「ほら……またうっかりバランス崩したら困るし…………」

桐野「あ、あの時は立ちくらみじゃないんだよな!?」

キリカ「あれはただ荷物を避けようとしてつまづいただけ!」


 そんなことを言いながら手をつなぐ。

 ……考えてみれば、手を握ることは最近でも普通にあった。キリカもなんともなさそうな様子だ。


 ――そういえばさっきは何を言いかけたんだろう?
170 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 22:14:19.76 ID:/fgHamkN0


キリカ「ありがとう、ちょっと横になっておくね」

桐野「うん、オレはまた母さんの様子を見てくるよ」


 キリカをソファに寝せて、僕は庭のほうに戻る。

 おばあちゃんも同じリビングにいる。キリカのことは少しの間任せていても大丈夫だろう。




キリカ「…………」

*「そこで大丈夫? 具合が悪いならベッドで寝てきてもいいんだよ」

キリカ「いえ、そこまでは……――ちょっと疲れただけだし。でも、やっぱりちょっとそうしてこようかな」


 ――ソファから起き上がる時、キリカは一瞬テーブルに置いたままの指輪を見る。

 しかしそれには触れずに、そのまま立ち上がって寝室のほうへと向かった。


――――
――――
171 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 22:28:05.39 ID:/fgHamkN0


桐野「――ふう、終わった」


 穴を元に戻して家の中に戻ると、道具を洗って片づけてからリビングに向かう。

 ……キリカの姿がない。


桐野「おばあちゃん、キリカは?」

*「寝室のほうで寝てるよ。起こしに行ってあげたら?」

桐野「わかった、じゃあ起こしてくるか」



 ――いつも母さんたちが使っている寝室に向かうと、キリカはそこのベッドに横になっていた。

 まあ確かにソファよりはこっちのほうがいいだろう。

 部屋に入るとキリカが身体を起こした。


キリカ「……あ、終わった? お疲れさんー」

桐野「ああ、キリカは疲れは取れた?」

キリカ「うん、多分ね」

桐野「よかった。じゃあ、遅くなる前にそろそろ帰ったほうがいいかな……? それならまた送るけど」

キリカ「その前に、ちょっと聞いてほしいことがあるんだけどいい?」

桐野「え?」


キリカ「…………――今の私と昔の私の話」
172 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 22:58:19.74 ID:/fgHamkN0


 今日久しぶりに昔の思い出を掘り起こしたからだろうか。

 けれどキリカが何を言いたいのかわからなくて、僕はもう一度聞き返す。


桐野「どういうこと?」

キリカ「……っていうか、私も少し聞きたいことがあるんだよね」

キリカ「間宮って人のこと覚えてないって言ったじゃん。私、ホントは昔の記憶って少し曖昧なとこあったんだ」

キリカ「だから知ってることがあるなら昔のことを教えてほしくて」


 昔のこと、といっても間宮について僕が話せることはそこまで多くはなかった。それとも、それ以外というのなら――。


桐野「でもオレに会った時、キリカは覚えていてくれた。さっきのことだって、キリカのほうが色んなこと覚えてくれてることもあるじゃないか」

キリカ「……うん。それはそうなんだけど」


 ……キリカは躊躇うようにしてから話を続けた。


キリカ「願いを叶えてもらったらしいんだ。『今とは違う自分になりたい』って」

キリカ「その結果なんだよ。だから病気でもないし、今から関係ないことを忘れることもないんだ」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:01:18.40 ID:Lpe3yzqX0
トラウマになって記憶から消したんじゃない?
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/22(日) 23:07:19.85 ID:UL3F62Ne0
原作でもトラウマにはなってたけど望んで記憶を消したわけじゃない
違う自分になりたい、の願いで契約したら何でその願いをしたのかを忘れしまってストレスになってたはず
根底に消したいぐらい嫌な記憶がったからこんな結果になっちゃったのかな?
175 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/22(日) 23:25:10.73 ID:/fgHamkN0

キリカ「私が変な場所を探し回ってたのは、対価。願いを叶えてもらった対価に戦わなくちゃいけないんだって」

桐野「……はあ!?」

キリカ「……だから、もしかしたら私、昔の私じゃないかもしれないんだよね。私がわかってるのは記憶だけかもしれない」

キリカ「いっぱい思い出はあるんだけどね? 私にとっては今が全てだから……――きりのんのこと、今まで昔と全く同じようには思えなかったとこあったんだ」


 ……そんなことない。

 久しぶりに会っても、キリカは昔と変わらずに話してくれた。笑ってくれた。昔と違うなんて思えなかった。


桐野「それは騙されてるよ! 記憶が不確かだからって付け込んで、キリカに何か危ない事させようとしてるだけだよ!」

桐野「よく考えてみろよ、そんなオカルトありえるわけないだろ! そんな奴の言うこと相手にすることない!」


 都合の良いオカルトは嘘だと思え――――それは僕が信条としていることだった。

 『お前は人が良いから、変なものには騙されるなよ』小さい頃から何度かそう聞かされたのを覚えている。おじいちゃんの言葉だ。


 その影響があってか、僕はオカルトを信じていない。非現実的な話は嘘か勘違いによるものだ――と。


キリカ「そ、そうかな?」

桐野「絶対そうだよ。弱気になるからいけないんだ。自分を強く持てばいいよ、キリカは何も変わってなんてないんだから」


 ……キリカは少し驚いたような顔をしていた。


キリカ「そっか…………ありがとう、そう言われればそうだ。 そう思うことにするよ」

桐野「ああ」



1キリカを送っていく
2昔の話
3病院でもすすめる
4自由安価

 下2レス
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:28:37.15 ID:Lpe3yzqX0
1をしながら2
テーブルの上に置いたままの指輪をキリカに渡すのを忘れずに
安価下
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/22(日) 23:28:45.70 ID:dbSwPWdj0
4 キリカ君は疲れてる今日は僕の家に泊まっていきなよ、そうキリカに提案、
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/22(日) 23:31:10.61 ID:UL3F62Ne0
願いを叶えたってどうやって?誰に叶えてもらったのかを聞く+1

今願いを叶えてもらったって言ったけど、それは誰にどうやってかなえて貰ったの?
叶えた代わりに女の子に、キリカに戦えだなんてそんな馬鹿な話があるもんか!
いったい誰なの?僕がそいつに会って文句を言ってやるから、そいつに会わせてよ
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:32:58.75 ID:Lpe3yzqX0
断られそうだな―
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/22(日) 23:35:43.62 ID:dbSwPWdj0
安価追伸、「貴方の両親にキリカを家に泊めてくれるようお願いする」も追加で
181 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/23(月) 00:10:51.78 ID:JOVhQekK0

桐野「……キリカ、やっぱり疲れてるんじゃないか? まだ寝ててもいいよ? なんならこのまま泊まっていきなよ」

キリカ「ほ、ほんとに大丈夫だよ。さっきよりは疲れもとれた感じするし、家ってすぐそこじゃん。帰れないほどじゃないよ?」

桐野「本当に?」

キリカ「疑り深いなぁ、もう。 それに……」

桐野「それに?」


 ……キリカは僕のことを見ていた。 もしかして、疑いをかけられてる!?


桐野(あれから昨日の授業中と……今朝にも前科あるしなぁ)


 久しぶりに会って、全く同じように思えないのは僕だって同じだ。あの頃とは年も違うし、それだけの時間が空いているんだから。

 数日で溝は埋まってきたとはいえ、最初はお互いよそよそしさはあった。


 そう考えてふと思った。


 ――――もしキリカに『今と変わった』ところがあるとすれば、それは僕の知らなかった間のキリカのことなんじゃないだろうか?

 そう考えて、すぐに考え直す。オカルトを信じるわけじゃない。

 けど、記憶の一部が消えてしまっているのは本当のことなのだから。


桐野「……わかった。でも、一つだけ聞いてもいいかな?」

キリカ「何?」

桐野「キリカはこれから、オレのことは忘れないでいてくれるんだよな」


 祈るような思いを込めて言う。


キリカ「忘れないよ。絶対忘れない」


 ――すると、キリカはそう言ってまた太陽のように微笑んだ。
182 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/23(月) 00:11:26.64 ID:JOVhQekK0
-------------------------
ここまで
次回は23日(月)20時くらいからの予定です
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/23(月) 21:07:38.20 ID:oDSDoGQ80
これはメインヒロインだな
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/23(月) 21:17:06.62 ID:69lywD4N0
今日は休み?
185 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/23(月) 21:18:47.69 ID:JOVhQekK0


 …………キリカと一緒に家から出る頃には、すっかり日が沈みかけていた頃だった。

 無事送り届けてキリカの家につくまでの少しの時間。早めに歩いていたらすぐについてしまう。


キリカ「今日はごめんねー、なんか。ベッドまで貸してもらっちゃってさ」

桐野「いいよ、そんなこと」

キリカ「でも別に大したことしてないはずなのになぁ……調子悪かったのかな?」

キリカ「まあ、私も今度から気を付けることにするよ」


 ――キリカは今日のことをまだ少し納得いってなさそうにしているけど、

 こうして見てると、これまでに何度か聞いた意地も、僕には空元気だったんじゃないかと思えたんだ。


 でもキリカは約束をしてくれたから。……今はそれを信じたかった。



1調子が悪い時は素直に休めばいいよ
2自由安価

 下2レス
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 21:20:05.34 ID:vJDywfNQ0
2 強がることが最も危険だ
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/23(月) 21:20:05.54 ID:69lywD4N0
1+そういえば願いを叶えたってどうやって?誰に叶えてもらったのかを聞く
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/23(月) 21:20:42.87 ID:69lywD4N0
>>187は安価下でおねがいします。忘れていました
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 21:20:52.57 ID:iC5geJGb0
1+貴方調子の悪いキリカの為に得意ではないがおかゆをして作ってあげる
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/23(月) 21:30:59.54 ID:l8bQxwBu0
安価178の内容を話す
あとキリカが指輪をしてるかどうか手を見てみる
191 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/23(月) 22:14:35.61 ID:JOVhQekK0

桐野「調子が悪い時は素直に休めばいいよ。……あっ、そうだ、おばさんに頼んでキッチン貸してもらって、おかゆとか作ろうか?」

桐野「おばさんに手伝ってもらえばなんとかなるかも…………そういうの作ったことはないけど」

キリカ「えー、そんな病人食よりも普通の夕食と甘〜いデザートがあるほうがイイんだけど」

桐野「……〜〜わかった。甘いデザートくらいなら明日、持ってくよ。そういうのは得意だから」


 ……とりあえず、食欲は十分みたいだ。それだけでも安心する。

 僕が何を作ろうか考えていると、キリカが笑った。少し照れるように。


キリカ「――……心配されてるなぁってさ」

桐野「そりゃそうだよ」

キリカ「でも、これじゃまた私がわがまま言っちゃったみたいになったかなぁ」



 やがてキリカの家の前に着くと、扉の前でキリカがこっちに身体を向けて振り返った。



キリカ「……やっぱ明日はお弁当持ってこなくていいから!」

桐野「えっ。それって」

キリカ「また明日」


 キリカは僕にそう別れの挨拶をすると、鞄から鍵を取り出して扉の奥に消えてゆく。

 ……暫く閉まった後の扉を見ながら、僕はあっけにとられたように考える。



桐野(――キリカの弁当!?)


 今になっても、思い浮かぶのはやっぱりおままごとの泥だんご。

 ……キリカがどんなものを作るのか、まだ想像がつかなかった。


―6日目終了―
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/23(月) 22:16:04.56 ID:oDSDoGQ80
土日になったらデートしよう
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 22:16:47.58 ID:69lywD4N0
きちんと指輪はつけている?
194 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/23(月) 22:48:05.52 ID:JOVhQekK0
自宅 朝



 今日は朝にキリカが来る予定の日だ。

 だから、いつもより少し早目に家を出る準備をして待っていたのだけれど……


桐野(…………遅いな)


 ……来ないまま時間が過ぎていた。

 時計を見るが、そろそろ出ないと遅刻してしまう。


 もしかして今日休みとか? 昨日も具合悪そうだったし、何かあったのかも――


桐野「――行ってくるよ!」

*「いってらっしゃい。そういえば、キリカちゃん来るって言ってたのは?」

桐野「これから様子見に行ってくる」


 自宅を出て、昨日送り届ける時にも来たキリカの家の玄関のチャイムを鳴らす。

 中に入るのは本当に久しぶりだ。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 22:54:57.85 ID:69lywD4N0
やはり指輪をとったからか……?
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/23(月) 23:09:22.08 ID:l8bQxwBu0
キリカから事情聴く機会あったのに、ことごとく外した安価ばかりだったからね
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 23:13:21.58 ID:69lywD4N0
>>196
ごめん。今度から考えて安する
198 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/23(月) 23:14:14.67 ID:JOVhQekK0


 ――すると、おばさんが出てきた。


*「本当に久しぶりだね、大きくなったね巴くん。それで、今日は? キリカならもう出ていったと思うけど……」

桐野「今日、うちのほうに寄っていくって約束してたんですけど。すれ違いになったかな?どのくらいに出てってますか?」

*「……えっ、まだ出てないの?」


 ……もし一人で学校に向かったんだとしたら、それはそれでショックだ。

 おばさんは廊下の奥へ行くと、ずんずんと階段を上がって二階のキリカの部屋に向かう。


 扉を開けると、制服姿のまま、ベッドの上で毛布を抱きしめるようにして丸まってる姿があった。

 そして、こっちに気づくとびくりと跳ね起きる。


キリカ「ん…………あれ? きりのんなんでここにいるの!?」

桐野「それはだって、約束してたのに来なかったから心配して……」


 キリカは乱れた髪に手をやって慌てていた。

 ……この部屋を見るのも久しぶりだ。昔と作りは変わらないのに、やっぱり子供の頃とは雰囲気は違っていた。


キリカ「色々準備して、まだ時間があったからほんのちょっとだけ寝ようと思って〜〜……」

*「今日はなんだか張り切って早くから起きてたもんね? 早くいったら?」

桐野「そ、そうだ! 早く行こう!遅刻するよ」

キリカ「う、うん!」


 キリカが鞄を取る。

 二人で急いで外のほうに出て行った。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/23(月) 23:15:26.38 ID:oDSDoGQ80
よかった
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/23(月) 23:18:35.48 ID:l8bQxwBu0
まだわからないよ
家同士が100M範囲内かもしれないから、登校途中でゾンビ状態になるかも
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 23:19:28.63 ID:69lywD4N0
念のために放課後ぐらいに前の願いをかなえてもらった存在とかの話を聞かせてもらうとか?
安価下
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/23(月) 23:26:28.83 ID:l8bQxwBu0
キリカの不調はアニメ本編の魔女化する前のさやかの状態に似てる気がする
とてもこの状態で魔女狩りなんてできないし、魔法少女事情を聞いてれば主人公がキリカが危険な状態だと認識出来てたかも
安価次第でマミさんに話をつけてGSを譲ってくれる交渉とかできたかもしれないに
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 23:31:25.56 ID:E0v0+iGkO
もう手遅れ?
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 23:43:16.45 ID:iSyXxiSdO
手遅れだろ、危機感が感じられないし
重要な場面で考えなしの安価するからこうなる
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 23:44:54.99 ID:E0v0+iGkO
やり直すとしたらどこだろう?
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 23:48:25.28 ID:iSyXxiSdO
昨日の寝てるキリカと話す辺りか、思いきってマミの警告無視する辺りか?マミルートに行くかもしれないが
207 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/24(火) 00:02:01.89 ID:BOG7DHj10


 ――少し小走りで通学路を進んでいく。


キリカ「あぁもう、やらかしたなぁ……これで完璧だと思ったのに。こんな慌てる羽目になると思わなかったよ」

桐野「キリカ、大丈夫? 早くない?」

キリカ「大丈夫!」


 キリカは早くから起きて時間をかけて弁当を作ってたんだ……。そう思うと期待が沸いてきた。

 ある程度まで来たところで、もう急がなくても大丈夫だろうと普通に歩くことにする。


 ……キリカのほうを見てみるが、あまり疲れた様子ではなさそうだった。

 僕の方が息を切らしていたくらいだった。


桐野「……意外と息切れてないね、キリカ」

キリカ「体力あるって言ったでしょ?」


 ――自信があるのは本当だったんだ。それとも、僕がひ弱すぎるだけかな。

 けれど、キリカは少し自慢げに言ったのち、寂しげに目を逸らす。……どこか考え込むようにしていた。


キリカ「……まあでも、気を付ける」


 学校まではあと少しだ。



1作ってきたお菓子について
2自由安価

 下2レス
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 00:06:01.17 ID:OHY67W6nO
1+2ねぇ、キリカ……君に一体何があったの?
君の願いを叶えてくれた相手って誰なの?
僕は君からしたら頼りないかもしれないけど、君のちからになりたいんだ
だから、頼む。話してくれないかな?

安価↓
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/24(火) 00:08:16.02 ID:h48VCjDo0
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 00:10:19.94 ID:OHY67W6nO
出来たら>>208の奴は「全部話して」でお願いします
211 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/24(火) 00:14:48.79 ID:BOG7DHj10
---------------------------------
ここまで
次回は24日(火)20時くらいからの予定です
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 00:22:43.33 ID:4l8AjoAy0
今のキリカは放置したらやばいのか、放置しても大丈夫なのか教えて
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 00:28:40.62 ID:h48VCjDo0
乙でした

魔法少女的には放置はヤバイ
魔女狩りしてないから浄化できてない
214 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/24(火) 00:40:43.45 ID:BOG7DHj10
-------------------------------------------------
SGが輝いている→「切羽詰まってはいない」とだけ
あとは主人公はオカルトを信じない人なのでどう関わるか…といったところ
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 10:33:00.78 ID:9c1VxFuqO
確かに指輪外した際の描写で輝いてると書いてありますね
濁ってないとなるとキリカの不調の原因が何なのか気になりますが
あと魔女狩りしないとGS入手出来ないんだが、本人がその気じゃないのがね
ストック何個あるかわからないし、戦闘経験も積まなきゃいけないし問題山積みだな
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 10:54:53.93 ID:lFHkJpi00
事情を聴いた後にマミさんにお願いして師匠になってもらうしかないのでは?
マミさんは善人だから事情を話せばやってくれそうだけど……キリカは必死に説得するしかないけど
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 16:21:25.30 ID:4l8AjoAy0
もうすこし難易度下げてほしいな、あと時々ヒントくれるとうれしい
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 18:31:51.23 ID:+ff0xuUPO
主人公がまた魔女の結界に巻き込まれるのが理想?
キリカと一緒に巻き込まれて目の前で変身されたらさすがに信じるしかない
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 18:36:33.34 ID:4l8AjoAy0
それでマミさんも参戦してくれるのが理想だな、まだマミさんが魔法少女だとは二人も知らないし
220 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/24(火) 20:56:58.14 ID:BOG7DHj10

桐野「そうそう、甘いデザート作ってきたよ」

キリカ「わぁ、俄然元気が出てきた! お昼が待ち遠しいな」


 ……はしゃいだ様子のキリカを見る。

 すると、キリカもこっちに目を合わせた。


キリカ「どうしたの?」

桐野「いや、今日は元気そうだなと思って。調子は戻った?」

キリカ「あぁ、うん。今のところはね。ちょっとした一時的なものだったみたい」

桐野「ふーん……?」



作ってきたもの
・自由安価

 下2レス
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 20:58:44.77 ID:lFHkJpi00
スイートポテトとか?
安価下
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/24(火) 20:59:54.54 ID:h48VCjDo0
黄身しぐれ
223 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/24(火) 21:39:07.25 ID:BOG7DHj10

桐野「……でも、やっぱり昨日の話聞いて、何があったのかは気になったよ」

桐野「キリカは誰にそんな話されたんだ? おばさんとかおじさんとか、本当に危なそうなら警察の人だっているんだしさ。……頼りないかもしれないけど、オレだって」

キリカ「いいから! そこまでしなくて」

桐野「別に庇う必要ないだろ」

キリカ「庇うとかじゃなくて…………、どうにもできないから。キミにもお母さんお父さんにも、警察にも」


 ……僕はどうにかしようと意気込んでいたが、キリカは僕のことを止めようとした。

 なんでそんなふうに言うんだろう。だって、絶対おかしいのに。……弱みでも握られている?



1何もされてないよね?
2自由安価

 下2レス
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 21:41:03.08 ID:4l8AjoAy0
魔女を放置するわけにもいかないんだよな、大切な誰かが犠牲になるかもしれないからな

安価下
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 21:47:23.30 ID:lFHkJpi00
頼むよキリカ…僕は君に何かあったらと思うといても立って持てられないんだ……
無理でもいい何でも教えてくれ!
安価下
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 21:49:05.78 ID:iFmZkpgcO
それでも自分には事情を話してほしいと話す
227 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/24(火) 23:24:58.51 ID:BOG7DHj10

桐野「……それでも、オレには話してほしかったんだよ」

桐野「ほ、ほら、いくらオレが運動音痴だって、一緒に考えることくらいはできるしさ?」

キリカ「…………」

桐野「……キリカ、何かされたの?」

キリカ「何かって?」


 ……話せない事情がある。

 僕が必死に想像力を巡らせて思い浮かんだのは、何かをされて脅されてるってことだった。キリカが諦めるような何かを。

 だって、キリカは……やっぱり、こうして見ると胸とか大きいわけだし、狙われやすいといえば狙われやすいんじゃないか?

 もしかして誰かにバラしたらひどい証拠写真でもばら撒いてやるとか言われてるとか?


 ――半分は妄想だった。


キリカ「え、まさか? ――……べ、別に汚されたりはしてないよ? そういうアレは!」

桐野「いやっ、そうだよな!? それなら良いんだけど……――」


 いや、全然良くはない。

 ……僕はあれこれ頭を悩ませていたが、キリカは明るい調子で話を変えようとする。
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:27:46.99 ID:lFHkJpi00
やっぱり魔女結界に巻き込まれないとだめかー
229 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/24(火) 23:40:36.92 ID:BOG7DHj10

キリカ「いいの、その話はもう私の中で解決したから! それより今日のお菓子は?」

桐野「今日は黄身しぐれを作ってきたんだ」

キリカ「キミシグレ? それなに?」

桐野「まんじゅうみたいなものだよ。まあ、楽しみにしといてよ」

キリカ「うん」



 話しているうちに学校に着いて、『また昼に』と言って今朝は別れた。


 ……一人になった後の廊下でキリカはぽつりとつぶやく。

 指に嵌めたリングに視線を落として眺めながら。



キリカ「これも何かされたうちに入るのかな?」

 ――そんなことを言ったら絶対心配されそうだから言わないけど。

キリカ「…………でも、やっぱ力なんてないほうがよかったな」

キリカ「ごく普通で良かったよ」


――――
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 23:42:33.51 ID:4l8AjoAy0
キリカは魔女化のこと知らないだろうし、知ってたら魔女退治してるだろうからな
キリカから魔法少女の事聞いたら主人公はやめさせようとするだろうからマミさんが必要
マミさんに魔女退治の重要さを説明させてキリカとチーム組んでグリーフシード手に入るようにしないと
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:42:37.39 ID:OHY67W6nO
ほんとうにどうすれば関われるんだろう?
232 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/25(水) 00:14:28.54 ID:BTXltzJK0


*「みんなー、お昼食べよ」


 午前の授業が終わると、チャイムと同時に教室の中の生徒たちは動きはじめる。

 ……恒例の場所に女子生徒が集まる中、キリカが鞄を持って席を立つ。


キリカ「あ、私今日はちょっと他のとこに行ってくるから」

*「また桐野君のとこ? もう大丈夫なの? なんともなくなった?」

キリカ「えっ、なにそれなんで!? みんな何があったと思ってんの?」

*「様子見てたら気づくよそんなの。でも桐野君にも聞いてみたんだけど、なんかはっきりしないんだよね」


キリカ(恐ろしい…………)


 勘の良さにキリカは心の中でそう呟いた。

 キリカがまた顔を赤くする。


キリカ「なんともはなくなってない……かもしれない……――――」

*「えー!」


 ……沸き立つ女子たちに、キリカは素直に言ってしまったことを少し後悔した。
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 00:17:14.04 ID:qJcjKXlQO
織莉子に心酔(?)してある世界とは違い、桐野に惚れているからなぁ……
生き残ってラブラブしてほしい
安価↓
234 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/25(水) 00:29:42.34 ID:BTXltzJK0

キリカ「きりのんあんまり話すの得意じゃないからー……みんな、あんまり詰め寄ったりしないでよ?」

*「ま、キリカが言うなら仕方ないか。私らの出る幕ないし、詮索は野暮ってもんだ」

キリカ「またそういうこと言うー」

*「でもあたし、呉ちゃんも話すの得意じゃないタイプかと思ってた。ていうか、人付き合いイヤなのかなって」

キリカ「えー、そんなこと……ない、と思うよ? 得意でもないけど、それほどじゃないと思う」

*「とにかく、なんかあったら相談には乗るから!」


キリカ「……行ってくるよ」


 そう言うと、キリカは教室から廊下のほうへ出ていく。

 ……どこか沸き立ったままの女子たちに見送られながら。



―――



キリカ「こんにちはー、今日どこで食べる?」

桐野「ああ、こんにちは。どこにしようか」



1桐野の居る教室
2空き教室
3廊下
4外
5自由安価

 下2レス
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 00:31:50.05 ID:qJcjKXlQO
1
マミさんの反応がみたい
安価↓
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 00:50:42.80 ID:BhY5CLtH0
誰もいないなら取っていい?
1
237 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/25(水) 00:55:38.59 ID:BTXltzJK0
---------------------------
ここまで
次回は26日(木)20時くらいからの予定です
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 17:51:42.99 ID:n4RJQZ4V0
しかしどうやってグリーフシード入手しようかな
239 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/26(木) 20:51:39.28 ID:6gstYQFZ0

キリカ「別に、ここでもいいよ? 他のとこもあんまり空いてるとこないし」

桐野「じゃあそうしようか。横の席、掛けてもいいよ」


 マミさんが来た時と同じようにキリカを僕の隣に座るように促す。

 また屋上まで行くのも面倒ではあるし、外は風が吹いてて危ないかも……――。


 なにより、あんなことがあった場所だから気まずかった。


桐野(……いや、でも考えてみれば今更じゃないか? パンツなんて見たってなにも思わなかったのにな)


 キリカもああ言ってくれたのだから、いつまでも引きずることはない。

 そうは思うものの、さすがに子供の頃と全く同じにはできない。


 ……よくは見えなかった。でも、子供の時見てたような可愛らしいプリントもなくて、かといって純正無垢な白というわけでもなかった気がする。

 生地も形も子供用とは違う――意外と大人っぽいデザインだったことだけがもやもやと残っていた。


桐野(うっ、こんなことを考えてるのがバレたらまずい)


 …………そう思ったが、キリカは二つの弁当箱を机に並べているところだった。

 こっちを気にしている様子はない。
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 20:56:26.24 ID:9/I59/1n0
教室で食べることで一番意味があるのはマミさんの反応
教室以外で食べているかもしれないが……
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 20:57:54.56 ID:Ev4hemIr0
マミは今は同じクラスではなかったのでは?
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 21:11:08.83 ID:UvJD08IWO
よく見えなかったって言いながら事細かな感想述べてるじゃないかw
次はバッチリ拝んでほしいな
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 21:14:48.29 ID:Ev4hemIr0
健全な中学生の反応で実によろしい
ラッキースケベ第2弾はよ!
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 21:16:23.11 ID:n4RJQZ4V0
トラブルみたいな事起きないかな
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 21:21:14.16 ID:Ev4hemIr0
転んだ拍子にキリカの股間に顔を埋めるのか…そうなったらもう責任取るしかないな
あとは躓いた拍子にマミパイを鷲掴みするとか、織莉子のイチゴパンツ拝んだりとかかな?
246 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/26(木) 21:22:46.98 ID:6gstYQFZ0
---------------------------
※マミは別のクラスです
マミさんにセクハラしたらマジ泣きしてやばいことになるからやめて!(笑)
247 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/26(木) 21:25:33.84 ID:6gstYQFZ0

キリカ「はい、こっちきりのんの分」

桐野「おぉ……!」


 箱を開けてみると、卵焼きにベーコン巻き、ウインナー、色合いの良い野菜……

 手作りと聞いて少し不安はあったものの、ちゃんと弁当として揃っている。


キリカ「何その反応?」

桐野「単純に気になってたんだよ。すごいじゃないか」

キリカ「ほんと? 早起きした甲斐があった!」

桐野「その代わり起こしに行くまで寝てたけど……」

キリカ「そ、それは結局間に合ったんだからよかったでしょ。あれはもう忘れてよー」


 キリカはそう言うが、あんな無防備な画は忘れられそうにない。


桐野「じゃあ、いただきます!」

キリカ「はい」



1何時から起きてたの?
2弁当に対しての感想
3自由安価

 下2レス
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 21:27:01.37 ID:9/I59/1n0
1+2
安価下
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 21:28:03.26 ID:UvJD08IWO
ギャルゲ世界観ではヒロインはセクハラされてなんぼやでー
主人公のセクハラで優等生の皮が剥がれてアラサーになるマミさんとかみたいかもw
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 21:28:56.34 ID:UvJD08IWO
割り込みすまん
安価下
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 21:30:17.20 ID:Ev4hemIr0
1+2
美味しいよ
キリカいつの間に料理こんなにうまくなったの?花嫁修行ってやつ?
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 21:30:52.42 ID:n4RJQZ4V0
1+2+3毎日食べたいぐらいだよ、とプロポーズぽい事を言ってしまう
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 21:33:07.49 ID:Ev4hemIr0
途中で送信してしまった…

可能なら、『これなら良いお嫁さんになれるよ』を追加で
254 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/26(木) 21:55:52.09 ID:6gstYQFZ0

 ……キリカが気にしているようにこっちを見ている。

 おかずを摘んでみているが、本当に美味しかった。これなら母さんにも引けを取らない。


桐野「美味しいよ。キリカいつの間に料理こんなにうまくなったの? 花嫁修行ってやつ?」

キリカ「ホメてもなにもでないぞ。花嫁修業なんて早すぎるよ」

キリカ「でも、たまに美味しそうなレシピを見つけたりすると、作ってみたくならない?」

桐野「あぁ、その気持ちはわかるかな……和菓子のほうでだけど」

キリカ「私はむしろきりのんの和菓子の上達ぶりに驚いた」

桐野「それはね……もう趣味かな。キリカはこれなら良いお嫁さんになれるって」


 弁当の隅を埋めるように詰められた煮豆をつまむ。

 こういう甘い味は和菓子にも通じるものがある。……キリカはこういうの好きだろうな。


キリカ「……はやいってば」


 キリカはどう反応したらいいかわからないように、視線を曖昧な場所に落として言った。

 ……まんざらでもなさそうだ。



1今日の和菓子についての講釈
2自由安価

 下2レス
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 21:56:58.39 ID:9/I59/1n0
2友達とうまくいっているか
安価下
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 22:03:07.79 ID:Ev4hemIr0
1
今度料理を教えてよ?その代わりに和菓子の作り方教えるよ
料理も和菓子も作れるようになりたいしね、キリカもそう思わないk?
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 22:09:02.17 ID:UvJD08IWO
ところで、この二人ここが教室だって忘れてないか?
周りには同級生がいるのによくこんなラブコメ展開ができるなw
この二人は付き合ってるとか噂がすぐに広まりそう
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 22:17:01.57 ID:9/I59/1n0
教室にしたのは失敗だったかな?
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 22:23:24.66 ID:Ev4hemIr0
別に失敗だとは思わないけど?
昼飯時に幼馴染が弁当を作ってきてくれて一緒に食べるなんてギャルゲではよくある事よ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 22:25:33.06 ID:n4RJQZ4V0
ギャルゲーだけど現ヒロインが二人しか登場してない、もっと他のヒロインと知り合わないと
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 22:26:06.85 ID:UvJD08IWO
現実でこんな事目の前でやられたら、憎しみしか湧かないけどなw
262 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/26(木) 22:35:14.59 ID:6gstYQFZ0

桐野「今日は何時から起きてたの? 今は眠くない?」

キリカ「6時くらいかな? 今は眠くないけど授業中がちょっとね。……つまんないの聞いてたら眠くなっちゃうのはいつものことか」

桐野「ちゃんと聞いてないと今度のテストまずいよ。でも、無理はしないようにね」

桐野「今度料理を教えてよ。その代わりにおばあちゃん直伝の和菓子の作り方教えるからさ」

桐野「キリカが教えてくれるなら、料理も作れるようになりたいと思うし。キリカはどう?」

キリカ「んー……一度くらい習ってみるのも悪くないけど、私はやっぱお菓子は食べる側のがいいよ」

キリカ「だって私の食べたい物つくってくれるんでしょ? センセイ」


 ……今日のことで、泥だんごのイメージは完全に消えていた。

 僕もキリカもやっぱりお互いに色々と成長しているんだ。


桐野「……じゃあ、こっちもたまにはこうして甘えるよ。先生なんだから」


 弁当を完食して、今度は僕の持ってきた和菓子を机の上に出す。

 いい具合にひび割れた黄身しぐれだ。
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 22:41:58.19 ID:UvJD08IWO
ここでマミがお菓子持ってきたら修羅場だな
264 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/26(木) 22:53:41.10 ID:6gstYQFZ0

キリカ「おお! これがキミ……キミダンゴ?」

桐野「違う、黄身しぐれ」


 まるで『お腰につけたきび団子』みたいに言った。

 よくわかっていないキリカに僕は講釈を垂れはじめる。


桐野「そもそもしぐれは『時雨饅頭』の略で、だんごじゃない」

桐野「卵と餡子と混ぜて蒸したまんじゅうのことで、これは卵黄と白あんを使っていて……――――」


 ……と、僕が話してると、キリカは待ち遠しそうにじーっとお菓子を見つめていた。


桐野「……食べていいよ」

キリカ「やった!」


 いけない、自分の趣味のこととなると話が長くなってしまう。


キリカ「なにこれすごい食感。ほろっとしてて美味しいー」

桐野「そうなんだよね。そこが結構難しくて、うまく割れないこととかもあってさ」

キリカ「へー。じゃあこれは大成功だね」


 そこまで言ってもらえるとこっちも嬉しくなる。


キリカ「うんうん、いい主夫さんになれるよ」

桐野「……主婦?」


 …………まあ、悪気はないんだろう。
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 22:54:47.97 ID:9/I59/1n0
まどかパパの悪口を言うと千年ロッドで洗脳されるぞ!(声優ネタ)
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 22:57:24.84 ID:Ev4hemIr0
主人公が食べていいよ、って言うまでじーっとお菓子を見続けてるとか
何だ、この可愛いわんこはw
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 22:58:13.62 ID:n4RJQZ4V0
キリカは好きになるとひたすら一途だからな
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 23:02:11.45 ID:9/I59/1n0
>>267
それを利用する織莉子はクズ。異論はありませんね?
(別世界だと普通に仲がいい世界もあるけど)
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 23:05:51.60 ID:Ev4hemIr0
あすみ編の織莉子は酷すぎたからなぁ
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 23:19:05.56 ID:Ev4hemIr0
今日の和菓子はキリカの友達の分もあるのかな?
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 23:23:50.53 ID:olSVMwhdO
別世界っていうか普通に仲良く描かれてるのは本来の設定とも違うありえない世界だからなぁ…
272 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/26(木) 23:32:09.74 ID:6gstYQFZ0

キリカ「ごちそーさま! 『黄身しぐれ』美味しかったよ!」

桐野「よかった、弁当も美味しかったよ」


 キリカもやっと覚えてくれたらしい。

 ……やっぱり講釈よりも食べるのが一番手っ取り早いのだろうか。


 そろそろ隣の席の人も戻ってくる時間になって、キリカが席を立ちあがる。


キリカ「今日はどっかいく?」

桐野「んー、そうだな……」



1特になし、いっしょに帰ろう
2うちにくる?
3キリカの家に行きたい
4帰りに寄りたいところがある(自由安価)
5自由安価

 下2レス
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 23:33:55.76 ID:9/I59/1n0
4 昔、よく遊んだ公園とか
安価下
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 23:37:41.35 ID:UvJD08IWO
2+エイミーのおやつを買いにキリカを誘う
あともう一度変な空間に巻き込まれたところに行ってみる
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/26(木) 23:39:29.31 ID:Ev4hemIr0
そろそろ魔法少女にに関わる強制イベント来て欲しいなぁ
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 23:40:46.35 ID:n4RJQZ4V0
杏子と知り合ってマミと仲直りさせたい
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/26(木) 23:59:09.80 ID:n4RJQZ4V0
あとは綺麗な織莉子が良いな、キリカ、マミ、織莉子の中学3年で巨乳という共通点を持つ三人だからな
278 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/27(金) 00:07:39.72 ID:LizG607r0


 何か寄るところがあったっけ。頭を巡らせる。


桐野「……エイミーのおやつがそろそろなくなりそうだって言ってたかな。一緒に行ってみる?」

キリカ「いいよ、ちょうど見たいものもあったし。じゃあまた放課後ね」


 放課後の約束を取り付けると、キリカと手を振って別れる。

 そろそろ外に出ていた人も戻ってきて、段々と教室にも人が増えてきていた。


 ……ずっとこの教室では一人で食べてたけど、最近は一緒に食べることも増えてきたな。


 キリカが相手だとこの前のマミさんとの昼みたいなほどの上品さはないけど、やっぱり話しやすい。幼馴染だからか。

 でも、この前と合わせて食べてる相手が女子二人だけっていうのは、女々しく思われないかな。

 少しの間、そんなことをうだうだと悩み始めた。


桐野(…………見る目とか気にしてる場合か。確かに、友達が出来ないからっていうのはあるけど)

桐野(でも、放課後は楽しみになってきた。こういう昼を過ごせるなら良いな)



 一人になって余韻を噛み締めながら、次の授業の準備をすることにした。



――――
――――
279 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/27(金) 00:08:16.15 ID:LizG607r0
----------------------------------
ここまで
次回は28日(土)18時くらいからの予定です
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/27(金) 00:14:25.24 ID:5xhx/l2z0
乙でした

巴君がクラスメートから今どんな風に見られてるのかしりたいですね
地味で目立たなかった男子が綺麗どころの同級生、それも2人とお昼を一緒に食べてたんですから
伊集院君が見られたら何を言われるのかw
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 02:35:25.63 ID:dymexoem0
空間が歪む呪いに巻き込まれたことを話したほうが良いかな
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 16:49:09.53 ID:j2gLJKgWO
もう話してなかったっけ
283 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 18:53:39.04 ID:CNFyVjtI0


 ――学校からの帰り道、キリカと今日決めていた『寄り道』を一緒に歩く。

 段々と家からは遠ざかって、賑やかな通りが近づいてくる。


キリカ「今日はエイミーのおやつを買いに行くんだよね」

桐野「着いたら先見にいってもいい?」

キリカ「いいよ。 ……そういえば、今日の朝は結局寄れなかったね。約束してたのに」

桐野「キリカ、寝てたからなぁ」

キリカ「……よし。また明日行く。今日のリベンジ」


 キリカは意気込んだように言う。……別に僕は今日でも明日でも構わなかったけど。

 ただ、今日の朝は本当に心配した。


桐野「……明日は待ってるよ」



1キリカの見たいものは?
2自由安価

 下2レス
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 18:57:19.24 ID:dymexoem0
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 18:58:54.67 ID:ipp1755PO
2
お腹すいたね
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/28(土) 19:00:12.88 ID:tvPNgLwC0
1+次はいつお弁当つくってくれるのか聞いてみる
287 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 19:29:07.24 ID:CNFyVjtI0


 見滝原の駅前に着くと、まずは予定通りエイミーのおやつを買いに行く。

 ……買い物を済ませてペットショップを出ると、デパートの中をぶらぶらと歩いていた。


桐野「そういえば、キリカの見たいものは?」

キリカ「この前改装中だったとこあったでしょ?」

キリカ「そこ、売り場が変更されて新しいお店がいっぱい出来たらしいんだよね。だから見に行こうかと思って」


 キリカの言葉に僕は反応する。その場所といえば、思い当たるのはあの非現実的で幻想的な光景だ。

 ……でも、もう改装は終わっていたらしかった。


桐野「……美味しいものでも売ってるのか?」

キリカ「へ? なんで?」

桐野「え、キリカが興味があるものといえばそういうのかなって」

キリカ「違うよ! 私、そんな食べ物のことばっかり考えてるわけじゃないから!」

キリカ「目的は決まってないよ、色々見てみたいだけ」

桐野「そ、そうか」


 エレベーターに乗ると、この前立ち入り禁止になっていたフロアのボタンを押す。

 そこで降りてみると、フロア一面に新装開店の文字があった。あの暗い雰囲気はもうない。
288 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 19:59:17.62 ID:CNFyVjtI0


 …………あっちこっち一通り以上に店を回るキリカに付き合って、僕も広いフロアを歩き回る。

 その割に買い物はしていない。目的が特にないのは本当らしかった。


桐野「…………お腹すいたな」


 その途中で、ぽつりと気の抜けた一言が出た。


キリカ「なんだい、食べ物のことばっかり考えてたのはキミのほうじゃないか」

桐野「別にキリカが食べ物のことばっかり考えてるとは言ってないって」

キリカ「……ごめん、暇だったよね。確かにちょっとお腹すいてきたし、何か食べに行こっか」


 他のことばかり考えてたと思われたらまずかったかなとも思ったが、キリカは少し申し訳なさそうにしていた。

 キリカの買い物にあまり興味が持てないのはあったが、気を使わせて中断させるのも悪い気がした。……まだ何も買ってないのに。


桐野「……キリカは何か買わなくていいの? 新装セールで安くなってるのも多いみたいだけど」

キリカ「あー、そうだね……だから頭の中でストックしてるんだよ。あんまり手持ちないし」


 キリカは色々なファッション小物を手に取って見ていた。

 でも、中学生になってからはいつも見るのが制服だからあまりイメージがつかなかった。


桐野「私服だとそういうのつけるんだ」

キリカ「服を買うのはお金かかるけど、こういうのならつけ合わせてたくさん違う雰囲気を楽しめるからね」



 食べに行く前にもう少しだけ見て回って、結局キリカはいくつか価格の高くないものを買って行ったようだ。

 …………今度は私服も見てみたいな、なんて思った。



おなかがすいたので、次はどこに行く?
1デパートのフードコート
2ハンバーガーショップ
3繁華街の屋台
4自由安価

 下2レス
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 20:01:46.11 ID:FTjrGFJjO
2か3に杏子と出会えるチャンス?
安価↓
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/28(土) 20:02:46.95 ID:tvPNgLwC0
3かな?
291 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 20:27:40.72 ID:CNFyVjtI0


 買い物を終了にしてデパートを出ると、駅前から大きな繁華街の通りに入っていく。

 歩きながら道路わきに立ち並ぶ店を見る。食べ物の屋台から食欲をそそられる美味しそうな匂いがしていた。


キリカ「たまには洋菓子が食べたいな〜。ね、きりのんはそうは思うことはないの? いつも和菓子作ってるんでしょ」

桐野「ずっと和菓子ばっかりだったらむしろ慣れたかな……オレはどっちでもいいや。しょっぱいのでもいいし」

キリカ「私は甘いのがいい」



1キリカと同じものを食べる
2キリカと違うものを食べる
3自由安価

 下2レス
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 20:29:08.80 ID:AELPkTKv0
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 20:29:22.43 ID:LeKus5UL0
2ならお互いに違う味だから味見したいからといってあーんできそう
安価下
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/28(土) 20:31:48.41 ID:tvPNgLwC0

クレープかアイスであーんしてみたいw
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 20:33:34.43 ID:dymexoem0
あーんと間接キスの二つが同時にできるな
296 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 20:49:03.30 ID:CNFyVjtI0


 ……二人で合わせなくてもいいかな。そう結論を出して、別々の店で買うことにした。

 キリカはひんやり冷たいアイスののったクレープを両手で持っている。

 僕はあつあつの大きなたこ焼きを冷ましているところだった。


キリカ「いやー、見事にチョイスが正反対だね。熱いと冷たい、しょっぱいと甘いで」


 キリカはそんなことを言いながら食べ進めている。

 僕のほうは熱さで足止めを食らっていた。いや、こういう食べ方がまたいいんだけどさ。


 ……冷ますのを焦りすぎたたこ焼きを1つ口に入れると、見切り発車の罠にかかる。


桐野「〜〜っ、あっつ」

キリカ「だ、大丈夫!? あ……アイスあるよ!アイス!」


 口の中を火傷しそうになったが、キリカが自分のクレープを差し出してきてくれた。

 一口かぶりつくと、ひんやりした冷たさと甘さが広がる。……たしかに正反対だ。だからこそ合間に食べるとちょうど良かった。
297 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 21:15:39.97 ID:CNFyVjtI0

桐野「……ありがとう、こっちも1つあげるよ」

キリカ「うん」


 1つつまようじに刺してキリカの口元に差し出す。

 キリカがたこ焼きをふうふうと冷ましてから口を開いて、口に含む。


 ……こんなふうに食べ物を共有するなんて、幼馴染でもなければ抵抗なくできなんてしなかったんだろうな。

 今でも幼馴染なら当たり前と思っていいのだろうか。


桐野「熱くない?」

キリカ「たこ焼きもあったかくて美味しいね」

桐野「クレープも本当に久しぶりだったけど美味しかったよ」

キリカ「ところで、天ぷらアイスって知ってる? 熱いと冷たいが同時にくるやつ」

桐野「えーと……あれだろ? アイスを溶かさずに揚げるんだろ? どうやって作るんだろうな」

キリカ「そこは調べてないの?」

桐野「だって和菓子じゃないし」

キリカ「天ぷらなのに」
298 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 21:42:03.32 ID:CNFyVjtI0

 キリカがふと出した話題から話が続いて、小腹を満たしながらこんな雑談をする。

 二人で、そんな単純なちょっとした疑問で盛り上がっていた。


キリカ「でも、揚げるには油は高温にしなきゃいけないけど、アイスは油に触れたら溶けるでしょ」

キリカ「熱くて冷たいなんて同時にできるのかな?」

桐野「……今度調べてみるよ。もし油で揚げても溶けないアイスが出来たら、一緒に食べてみよう」

キリカ「うん。 あ、たこ焼き一個が大きかったし、クレープももうちょっと食べてもいいよ?」

桐野「あ、あぁ……なら遠慮なくもらうよ。洋菓子もたまにはいいね」

キリカ「でしょ?」


 子供の頃は、お菓子を分ける時なんか少しでも大きいのを取ろうと必死だったのにな。

 ……ふとそんなことを思い出して懐かしくなる。


 ――『たまには』と言ったが、本当は昨日も洋菓子は食べたばかりだった。

 キリカもマミさんとの約束した時には一緒にいたから知ってると思うが、特にその話について触れる様子はない。
299 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 21:58:11.24 ID:CNFyVjtI0


 …………食べ終わると、帰り道に向かってゆっくりと歩き出す。

 お互い目当てのものも買えたし、お腹もほどよく満たされて満足な気分だった。

 そろそろ寄り道も終えて帰るだけでいいだろう。


 しかし、その矢先、通りの途中で何か人が固まっているのがわかった。


キリカ「……何か騒がしいね?」

桐野「誰か怪我をしているのか?」


 近づいてみると、その中心で人が倒れているのが見えた。

 ……怪我はない。病気か何か。どっちにしても、見過ごすことはできない。救急車は呼んだのだろうか?


桐野「あの、大丈夫ですか!? とりあえず、病院に連絡をして……」


 人だかりを押し分け、更に駆け寄って呼びかけてみる。返事はなかった。まずは息と脈の確認だ。学校で習った応急処置くらいならできる。

 とりあえず携帯を取り出して番号を押す。

 ……真面目そうな格好なのに、首筋の悪趣味なタトゥーが似合わない。


桐野「!」




 ――――その時、眩暈のようにして一瞬で目の前の世界が変わり、衝撃が走った。
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 21:58:55.07 ID:dymexoem0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 21:59:00.08 ID:LeKus5UL0
きた!
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:15:37.74 ID:rE3ddC64O
ついに来たか!

ところで主人公って魔女の口づけ見えるの?
303 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 22:27:17.18 ID:CNFyVjtI0


 ……この前見た幻想と同じことが起きたようで、景色は全くの別物だ。

 全く別の何かを表現した色合いが視界に広がっていた。


 誰かの感情とか思い出とか。そららがぶちまけられた、それそのものが広げられた世界。

 非現実的で幻想的な画。



 ――――僕はやはりその情景に鮮烈な衝撃を受けて、ただひたすら見入っていた。



キリカ「……――っ」


 いつのまにかキリカが隣まで来て、僕の腕を掴んで引いている。

 キリカがこの場から逃げるように、二、三歩下がる。


キリカ「――きりのん?」


 呼びかける声は一度目は意識にまで届かなかった。僕の意識は違うものでいっぱいになっていたから。

 そもそも逃げ場なんてあるのか?

 どっちから来たかもわからない。ここではどこに逃げるのが正解なのか、それを僕たちに知る術なんてない。



 ―――すると、この場に見知らぬ少女が現れた。




・(魔法少女誰か)

 下2レス
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:27:52.63 ID:LeKus5UL0
織莉子
安価下
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 22:28:44.98 ID:dymexoem0
マミと杏子とゆまとメガほむと織莉子
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:29:34.18 ID:LeKus5UL0
>>305
とりすぎ。再安価されるだろ
安価下
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:39:11.33 ID:rE3ddC64O
マミと杏子
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:41:21.15 ID:RWL3obDo0
見知らぬのなら織莉子と小巻
309 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 22:53:38.90 ID:CNFyVjtI0
-------------------------------------------
描写的には「見知らぬ」なのでマミはなしです
この場合どうするかな…


・再安価します
 下2レス
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:54:04.82 ID:LeKus5UL0
>>308
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 22:54:19.43 ID:dymexoem0
杏子とゆまと織莉子
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:54:57.28 ID:RWL3obDo0
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:55:58.57 ID:RWL3obDo0
ありゃ、遅かったか
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:59:05.11 ID:rE3ddC64O
この三人がチーム組んでるとしたら綺麗な織莉子かな?
ゆまの織莉子への呼び名がいちごさんだと良いなぁ
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:59:20.66 ID:LeKus5UL0
連取りがいいのかが気になる
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 23:05:38.52 ID:dymexoem0
>>310でもいいよ、前回の織莉子はやばかったしな
317 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 23:08:41.25 ID:CNFyVjtI0

キリカ「っ……た、助けて!」


 腕を抱いたまま戸惑っていたキリカは、その姿に視線を合わせると助けを叫ぶ。

 すると、この場に激しい剣幕の怒号が響く。


「邪魔だあっち行け!」


 さすがに僕も我に返る。

 キリカが僕の手を引いて走り出す。そこでやっと僕もこの場から逃げようとした。




 ――――必死に走り続けて、気付いた頃には駅近くの見知った道に居た。

 そこで足を止めて、手をつないだまま二人で息を切らしていた。……今朝の遅刻回避の小走りなんて目じゃなかった。




桐野「…………あっ」

キリカ「え?」


 ……僕はつないだままの手に視線を落とした。

 手をつなぐのは今更かもしれない。けど、さっきは、キリカはこっちを見上げながら、必死に僕の腕を抱いていた。

 ――恐ろしそうに。それに今になってやっと気付く。
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 23:11:38.39 ID:rE3ddC64O
織莉子と小巻が組んでるなら綺麗な織莉子の可能性が高いな
小巻が織莉子の救世を認める事は絶対にないのはあすみ編ではっきりしてるし
まぁ、騙されてなければだけど
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 23:13:50.25 ID:aG4mIOSP0
あれ?もう終わり?
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/28(土) 23:15:57.58 ID:dymexoem0
ずいぶんあっさりだな
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/28(土) 23:23:19.50 ID:tvPNgLwC0
この後織莉子が一人でキリカに接触してきたらヤバそうだ
あなたの大切な人を守りたいなら私に協力しなさい、とか
322 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/28(土) 23:31:58.61 ID:CNFyVjtI0

キリカ「……っ」


 僕が頬を赤くすると、つられたようにキリカも頬を赤くする。

 ……少しの間二人でそんなふうにしていたが、キリカは僕に怒った。


キリカ「……ねえ、さっきなんでなにもしようとしなかったの!? ずっとあんなふうにしてたら絶対危険じゃん!」

キリカ「前に私に危険なことするなって言ってくれたけど、私よりきりのんのほうが危ないよ!」


 …………そうだ。普通に考えればあれは“恐ろしい事”だったんだ。


桐野「そう……――だよな…………ごめん、キリカがいなかったらオレは危なかったかもしれない」

キリカ「私は何もしてないよ……?」


 いや、というか、理解を超えることが起きて混乱しているのかもしれない。

 ……僕は今になって考える。


桐野「……キリカもずっと一緒に見てたんだよな」

桐野「あれはなんだったんだ? 『空間が歪む呪い』ってなんなんだ?」

キリカ「それは…………」


 あれは妄想じゃない。キリカは知ってるのか?

 元々キリカから聞いた言葉だった。――でも、キリカはこう言った。


キリカ「…………――――わからない、私も聞いただけだから」



1もう帰ろう
2キリカと別れた後再度覗きに行く
3自由安価

 下2レス
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 23:33:40.41 ID:LeKus5UL0
2
安価下
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/28(土) 23:36:00.65 ID:tvPNgLwC0
キリカに詳しく話を聞く+キリカと一緒にさっきの場に戻る
325 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 00:02:05.00 ID:EWChKait0

桐野「誰に聞いたんだ?」

キリカ「だ、だからわかんないって! ただの噂みたいなものだよ!」

桐野「…………」


 ……暫く沈黙が続いた。


キリカ「…………帰ろう。せっかく知ってる場所に戻ってこられたんだから」

桐野「いや……――ごめん。オレはさっきの場所に戻るよ」


 …………でも。

 ――それでも、僕の望むものは『あの場』にあったんだ。


キリカ「なんで!?」

桐野「オレ……あの景色を見た時、感動したんだよ。この前もだった。あの時の絵は、あの世界のことが忘れられなくて描いたんだ」

桐野「オレもあんな絵が描けたらって、あの世界が何を表現してるのかもっと知りたくて」

桐野「……――それとも、キリカも一緒に行く?」
326 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 00:11:18.45 ID:EWChKait0


 ぱんと音が響く。


キリカ「行くわけないだろ!ばか!」

キリカ「もう、帰るよ!」


 キリカが僕の手を強く掴んで歩き出す。

 ――――叩かれた。……そして、泣かれた。


 引っ張られるようにして家まで帰る。会話はなかった。

 キリカはなにか知ってることがあるかもしれないのに、何も言わなかった。



 やがて家の前に着く。いつもは僕がキリカを送ってるのに、今日は逆みたいだ。



キリカ「…………もうあの場所に戻ろうなんて考えるなよ」

キリカ「あんな世界、綺麗でもなんでもないんだから」



1帰る
2自由安価

 下2レス
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 00:20:31.51 ID:b0SqUWLaO
2キリカに素直に謝る
その後、キリカが見えなくなった後に心で謝りながらさっきの場所にいく
安価↓
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 00:20:49.19 ID:XynQeTDB0
もう一度キリカに問い詰める

キリカは何を知ってるの?知ってるののならどうして肝心な所を話してくれないんだ?
心配してくれてるのはわかってるけど、このままだと納得できないよ。俺はキリカの口から本当のことを聞きたいんだ!
329 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 00:49:53.71 ID:EWChKait0

桐野「キリカは何を知ってるんだ? 少しでも知ってるのならどうして話してくれないんだ?」

桐野「心配してくれてるのはわかってるけど、このままだと納得できないよ」

桐野「そうだ……あの人はどうなった? まだあの場所に倒れたままかもしれない」

キリカ「……そんなにあの世界のことが気になるの?」


 キリカは僕のことを厳しく睨む。

 ……思えばさっきから、子供の頃から見てきても、こんな真剣な表情を見るのは初めてだった。


キリカ「倒れてた人見つけた時、きりのんかっこよかったよ。昔から困ってる人をほっとけないから、そういう時はすごく積極的になるよね」

キリカ「でも私は行かないし関わらない。……きりのんにも行ってほしくないし関わってほしくない」


 キリカが玄関のチャイムを押す。

 母さんが出てくると、キリカは軽く挨拶だけして帰って行った。


*「送ってくれたなんて、おじいちゃんにバレたら怒られるわね。……ていうか、泣いてたみたいだけど何かしたの?」

桐野「……いや」



キリカには念を押されたが……
1行く
2行かない

 下4レス中多数決
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 00:51:06.36 ID:b0SqUWLaO
1
ここでいかないとタイミングを逃しそう
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/29(日) 00:55:02.20 ID:XynQeTDB0
織莉子がいたのなら向こうから接触ありそうな気がするので2
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 00:55:51.14 ID:tGMzAAC/0
なんか重要安価みたいだしヒント頂戴
333 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 01:04:32.79 ID:EWChKait0
-------------------------------------------------------------------------------------------
ヒント:杏子とゆまと織莉子が結界に居るという状況、あと原作

キリカ編でのゆまと織莉子の関係は、今までの過ちも含めてあの過去と現在があるから築けたものです
理由と過程なしに「きれいな織莉子」というものはまずありません
-------------------------------------------------------------------------------------------
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 01:07:36.39 ID:tbNCXTgFO
これは行くと身に危険がありそうだな、2
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 01:08:14.91 ID:RtbuIDcB0
2
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/29(日) 01:24:15.85 ID:XynQeTDB0
>>333
ヒントありがとう
これは救世を目指す織莉子の予感が…
そうだとしたらキリカを手駒にするべく接触を図ってきそう
337 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 01:26:51.36 ID:EWChKait0

 僕は母さんと一緒に家の中に入っていく。

 さすがにここまで言われたら諦めるしかなかった。


 瞼の裏にあの世界の情景が浮かんでいる。……それと、誰かの怒号。頬の痛み。キリカの泣き顔。

 危ないことなんてわかってた。


桐野(僕は……何を考えていたんだろう)



――――



 ――……もう戦う気もないし、普通ともかけ離れた力なんていらないと思ったけど、

 こういうことがあると、着けておくだけはしておくべきだと思う。


 助ける力はあった。でも、自分で助けようとはできなかった。

 戦うのは怖かった。……それ以上に、私が『魔法少女』だってきりのんには知られたくなかった。それも怖かった。


 偶然あの場に居た『同業者』たちがいい人たちか悪い人たちかなんてわからない。

 他の取り込まれた人や、あの倒れてた人のことも、助けてくれるかなんてわからない。


 なのに、きりのんが助けようとした人を私は見捨てて逃げてしまった。それが正しかったのかはわからない。

 それでも、そんなの私がやらなきゃいけないことなんかじゃない……。何も知らなくて力がなければそれで済むことだ。
338 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 01:32:07.28 ID:EWChKait0

キリカ「私のことはこっちに繋ごうとしてくれたのに…………、なんであっちに行こうとするの…………?」


 純粋に、心配してくれたから嬉しかったんだ。幼馴染とか関係なしに、最初はただそれだけだった。

 だから嫌われたり離れていってほしくなかった。友達は他にもいるけど、今も昔も、一番仲良くしてくれてるのはきりのんだから。


 ……今も、それだけなのかな。

 それだけのようにも思えるし、違うようにも思えた。



―7日目終了―
339 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 01:36:05.98 ID:EWChKait0
-------------------------------
ここまで
もう一つヒント出すと、結界にいた魔法少女たちはキリカが魔法少女だとは知りません

次回は29日(日)18時くらいからの予定です
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 02:17:36.00 ID:RtbuIDcB0
キリカが魔法少女だと知られていないのがカギか?
織莉子をうまくさけないと……
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/29(日) 09:19:18.22 ID:XynQeTDB0
織莉子の魔法が予知ではないのか、はたまた予知にキリカが現れていないだけなのか
何にしても綺麗な織莉子の可能性が低くなった以上、安易に織莉子に会うわけにはいかなくなったな
安価に織莉子出したのは失敗だったのかな?わかりやすい正義の魔法少女の方がよかったかも…?
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 10:48:26.30 ID:RtbuIDcB0
>>341
この世界の織莉子が綺麗か綺麗じゃないかわからなかった以上は仕方がなかったと思う
ここの織莉子が必ずクズとは限らなかったわけだし……


キーの一つとしては一緒に行動している杏子とゆまかな?
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/29(日) 13:16:29.31 ID:XynQeTDB0
>>342
杏子とゆまは一緒に行動してる可能性が高いけど、織莉子が一緒に行動してるとは限らないかと
『結界にいた魔法少女たち』ですから、織莉子は1人で様子を伺ってたりとかしてたのかも
スレ主さんのコメの通り今のところ3人がチームを組んでる理由がはっきりしませんから
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 14:43:42.27 ID:c0AngMZsO
泉にでもぶち落とされるか、それこそ違う人間にでもならない限り綺麗な織莉子なんてものは存在しないんだよ…
契約時期からして早そうだしもっと序盤のほうで出会えたら主人公の介入でどうにかなったのかな
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 17:21:19.12 ID:tGMzAAC/0
といっても他のキャラと知り合う方法が存在しないしな
346 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 18:33:57.02 ID:EWChKait0
――――――
――――――


 ……現実世界から痕跡すら消え、閉じた戦場には何も残らない。

 その外側では“勝者”が二人―――――


 そして“傍観者”が一人、人混みに紛れて足音を消しながらあの場所から離れるように走っていた。


「……やべえやべえ、とんだ泥船を引いた。あの糞女狐…………こんなことでこっちまで巻き込まれて死んでたまりますか。その前に逃げさせてもらいますよ」


 しかしその前に人の姿が立ちはだかる。


「へえ、どこへ行こうってんだ?」

「! げ……。見逃してもらえません? だって、私はあなたの恨みとは無関係なはずじゃないですか?」

「お前、最近風見野をうろちょろしてた縄張り荒らしだろ? あたしとしても、お前を見逃しちゃ困ることがあるんだよ」


 ……傍観に逃げきれなかった傍観者はだらだらと冷や汗を流す。


「もう魔女を使うのはナシだぜ、あたしもあんまり長引かせたくないんだ」

「あんまりココで魔女と戦ってるの見られて、見滝原荒らしてるってマミの奴に勘違いされたら困るからな」


「仲間なら少しは責任もとろうぜ? 縄張り荒らしさんよ」


――――――
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 18:36:41.24 ID:tGMzAAC/0
これは誰だ
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 18:37:32.27 ID:RtbuIDcB0
片方は杏子だとわかるけど……
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/29(日) 18:44:22.61 ID:XynQeTDB0
沙々でしょ
350 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 19:03:33.72 ID:EWChKait0
自宅 朝



 ……テレビを見ながら朝食を取る。今朝のニュースには昨日の繁華街が映っていた。それも、あの人だかりが出来ていた場所だ。

 数人が行方不明になったという話だった。人通りの少ない場所じゃないから、余計に不思議がられているらしい。


 …………僕たちはここに帰ってこられた。僕たち以外のあの場に居た人たちはどうなったのだろう?


*「これ、見滝原じゃないか。昨日はこの近くまで買い物に行ったんだろう?」

*「何もなくてよかったわ」


 テーブルを挟んだ向かいに座った父さんと母さんが言う。

 でも僕には、自分の身になにもなかったことを喜ぶよりも、気になるものの方が多かった。


 ――残っているのは心を動かされた風景。あの場にいた人たちへの心配というのは半分は建前だ。


桐野「……ごちそうさま、支度してくるよ」


 テーブルを離れると、キリカに抱きつかれていた腕に意識を向けた。あの時は感じきれなかった体温と柔らかさ。

 ……この時だけは決してやましい意味じゃなくて。

 キリカのことも怒らせてしまった。泣かせてしまった。……これから僕はどうしよう。


 ……僕が部屋へ戻ろうとすると、チャイムが鳴った。
351 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 19:26:30.42 ID:EWChKait0

桐野「あ、いらっしゃい……」


 扉を開けるとキリカが立っていた。そういえば昨日約束していたっけ、リベンジだって。

 でもそれ以上何を言ったらいいかわからずに沈黙した。キリカの言葉を待つ。


キリカ「もう行ける?」

桐野「あ、あと少しだけ支度をしてくるから……そうだ、エイミーに会ってきなよ。おやつでもあげてきたら?」

キリカ「……おやつ?」


 元々エイミーに会うことも大きな目的だったはずなのに、エイミーの名前を出すとキリカは少しきょとんとした顔をした。

 それが目的じゃなかったなら、キリカは何を目的にして来たんだろう。


 ……昨日があんな別れ方だったから、僕のことを心配してくれてるんだ。


 キリカとすれ違うように部屋に行って、鞄を取って少し荷物を整理する。

 それからリビングに戻って見てみると、おばあちゃんと一緒にエイミーにおやつをあげているキリカの姿が目に入った。


 キリカも僕に気づくと、鞄を取ってこっちに来きた。



1もういいの?
2ニュース見た?
3自由安価

 下2レス
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 19:27:45.55 ID:RtbuIDcB0
1+2

キリカは大丈夫か聞くとか?
安価下
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 19:33:16.32 ID:OpbbxgERO
354 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 19:49:51.12 ID:EWChKait0

桐野「もういいの?」

キリカ「うん、出る前に見られればいいってつもりだったし」

*「いってらっしゃい。気を付けてね、この辺最近物騒みたいだから」

キリカ「いってきます」

桐野「……行ってくるよ」


 おばあちゃんとお母さんに二人で挨拶を返して、リビングから離れて玄関を出て行く。

 キリカがぎゅっと僕の手を握ってくる。……それに昨日の帰り道を思い出した。


キリカ「……昨日はあれからどうしてた?」

桐野「べ、別になにもしてないよ。普通に家に居ただけだし……」

キリカ「そっか」

桐野「……ところで、ニュース見た?」

キリカ「ニュース? なんの?」

桐野「見滝原の繁華街で行方不明ってやつ……昨日行ったところが映ってたんだ」

キリカ「あ……そうなんだ」

桐野「まあ、オレたちは無事でよかったよな……」

キリカ「そうだね」



1ああいうことって他でもたまに起きてるのかな?
2…このまま登校してたら何か言われないかな?
3自由安価

 下2レス
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 19:53:05.75 ID:RtbuIDcB0
1+3無理には言わないけど、もしああいうことにキリカが関わっていたりしたら僕に話してくれよ。
誰に話すだけで悩みとかすっきりしたりするから…
安価下
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/29(日) 19:54:08.63 ID:XynQeTDB0
1+キリカに無理してない?と聞く

キリカ、俺もだけど昨日の事で何か無理してない?
357 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 20:40:38.08 ID:EWChKait0

 僕が今まで見たのは改装中のデパートのところと、昨日のだ。

 あの街外れでもあった? だとしたらキリカもやはり前に同じように巻き込まれたのだろうか。


桐野「ああいうことって他でもたまに起きてたりするのかな?」

キリカ「…………」


 だったら何の条件があるのだろう。巻き込まれるのは偶然でしかないのか、巻き込まれやすい場所でもあるのか。


 ……歩きながら、少しの間そんな空想に意識を向けていると、僕の手を握る力が少しだけ強くなった。

 前までとは逆――危ないと思われている。

 ずっとキリカの事を心配していたけど、僕もずっとそんなものに興味を持ってしまう危うさは持っていた。


桐野「キリカ、オレもだけど何か無理してない? ……昨日の事で」

キリカ「なんで? きりのんは何を無理してるの?」

桐野「いや……なんていうかさ」


 ……わかってる、こんな雰囲気を作ったのも僕だ。


キリカ「私もあんな無理はさせたくないんだよ。どっか行っちゃうって思ったから」


 ――――そんな会話をしながら歩いていると、いつのまにかもう学校が見えてきていた。

 そこで見知った太目の男と顔を合わせる。


伊集院「お、巴ちゃんじゃないか! ここで会うのって珍しいな」

桐野「あ、ああ、珍しいな。おはよう――――」


 ……一応挨拶すると、恐ろしいものでも見たように固まっていた。

 この時間に登校してくる生徒が邪魔そうにその横を避けて通っていく。
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 20:41:37.30 ID:tGMzAAC/0
コミュ力上がってるね
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 20:50:41.29 ID:OpbbxgERO
手を繋いだままか
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 20:53:25.87 ID:tGMzAAC/0
手を繋いでるところ見られたのか
361 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 21:06:04.30 ID:EWChKait0

伊集院「……お、お幸せに!」


 …………そして、逃げて行った。その先から、あっちで謎の遠吠えのような声が聞こえる。

 学校じゃない方向に走って行ったけど、ちゃんと授業に間に合うのだろうか。

 僕らも少しこの場に足を止めて、『あ、キリカに巴ちゃんとか呼ばれてるの知られたなぁ』とか考えていた。


 それからやっと、ずっと握っていた手のことに思い当たった。それと同時に、キリカが慌てて僕の手を放した。


キリカ「……あっ、ごめん! なんか、変な風に勘違いさせた――……」

桐野「違う、あいつのことだからまた――――」


 そこまで言って、僕は少しだけ考える。

 あいつにしたらダメージが非常に大きいだろうが、これはあいつじゃなくてもそう見えてしまうんじゃないか?


 そう思ったら何も言えなくなってしまった。


キリカ「うかつだったのかな。私達にとってはそんな意味はなくても、私なんかと勘違いされたら困るもんね……」


 キリカはしゅんとしている。

 確かに今まで手をつなぐことなんてなんでもなかったけど、今朝は、キリカにとっては何か意味があったんじゃなかったのか?


 ……繋いでいた手が離れてしまった。



1そんなに困らないよ
2…行こうか
3自由安価

 下2レス
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 21:08:10.39 ID:tGMzAAC/0
1+キリカなら大歓迎だよ
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 21:08:40.35 ID:RtbuIDcB0
1+3キリカは僕にとって大切な幼馴染なんだからそんなこと思う訳ないよ
寧ろ、僕なんかと勘違いさせたら困るよね……
安価下
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 21:15:29.83 ID:OpbbxgERO

365 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 22:01:24.85 ID:EWChKait0

桐野「そ、そんなに困らないよ! キリカはオレにとって大切な幼馴染なんだから……そんなこと思う訳ないよ」

桐野「むしろ、キリカのほうがそういうふうに意識されるのとか嫌だろ? オレなんかと勘違いさせたら困るんじゃ……」


 ……僕にはキリカがなんで卑下するのかが本当にわからなかった。

 キリカは意外と細かい部分で気を回してくれる人だ。

 でも、僕みたいな地味な存在の男子生徒と比べれば、どっちのほうが勘違いされて困るかなんてすぐにわかるから。


キリカ「……私は…………、私も……そんなに困らないよ。だって困るほどのもの持ってないし」

キリカ「……そんなのより『大切な幼馴染』のほうが大事。そうやって思ってくれてるのが嬉しかったし、また離れてほしくなかったから」


 その言葉を聞くと、今度はこっちからキリカの手を取る。


桐野「じゃあ、手つなごう。別に、勘違いされてもいいよ」


 あれ、何を言ってるんだろうな。元々何を言いたかったんだろう。

 そう思いつつも、口は回る。この場じゃないと、勇気を出せない気がした。


桐野「…………こんなこと聞いたらキリカは嫌がるかもしれないけど、オレは勘違いじゃなくなってもいい」


 …………元々は、手をつなぎたかったんだ。離れたりしないって伝えたかった。

 それはできたんだから、別に変なことは言ってないや。


 でも、これで嫌われたら困る。……そう思うと途端にドキドキと汗が出始めた。
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 22:08:32.29 ID:RRwtwi1j0
2828
367 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 22:16:50.64 ID:EWChKait0

桐野「――あっ、ごめん! 本当に今のなし!忘れて!」

キリカ「えっ!?」


 キリカの唇が何かの文字を作るように動き始めていた。それを遮って大声を出す。

 ……手はつないだまま、道の途中で。


桐野「…………今はこれだけでいいよ。『大切な幼馴染』だから」


 学校に向かってゆっくりと歩き出す。

 すると、キリカが小さい声で何かを呟いていた。


キリカ「ヘタレだなぁー…………それは私も同じか」

桐野「え?」

キリカ「なにも言ってない」



 ――――

 ――そう言いながら、キリカも考えていた。


キリカ(……きりのんがヘタレ発揮しなかったら、なんて返事を返すつもりだったんだろう?)


 あの時言おうとした気持ちに嘘はない。

 けれど、キリカの中でもまだその答えが明確に定まっていたわけじゃなかった。
368 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 22:44:01.05 ID:EWChKait0
――――


 ――学校に着くと、いつにも増して重い気分だった。


桐野「はぁ…………」


 自分の机でため息をついて突っ伏している。

 こんな地味生徒の僕が更に暗いオーラを放っていると、もはや誰にも認識されていないのではないかと思ってしまう。

 もういっそこの大気中に溶けてしまいたい。


桐野(あんなのほとんど告白じゃないか? 勢いでやっていいもんじゃないだろ!)

桐野(あの勢いじゃないと勇気を出せないと思った……けど、勇気出しすぎてもう迷走してるだろ)

桐野(なしって言ったけど、キリカからしたら絶対なしにならないし……)


 こんな時に都合の良い部分だけ記憶障害が起きてくれないかなあなんて思うが、そんなことは起きないだろう。

 忘れるとしたらきっと、僕の事すべてだ。……それは絶対に嫌だ。
369 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 22:54:33.44 ID:EWChKait0

 あんなことを言ってしまったから、変に意識してはまた色々と思い浮かんでしまう。

 『大切な幼馴染』と言ったばかりなのに。いや、それはもちろんそう思っているんだけど――


 周りからどう思われるかはともかく、キリカは僕から変に意識されたり、ましてやましい目で見られるのは絶対嫌がるだろう。

 それでこの前も嫌がられたばかりだ。それはとても申し訳なくは思っている。……考えてしまってから後悔することも度々あるけど。



 廊下で別れる直前までキリカと繋いでいた、自分の手を眺めてみる。そこにまたひとつため息をついて。



 昔から知ってる部分、今になって知った部分、変わらない部分、変わった部分…………

 手すら昔とは違う。キリカのはすっと指が細長くて柔らかい。昔は裸すら当たり前に知ってたといっても、今となっては体型もそもそも違うんだ。

 昔着替えやお風呂で見た風景を思い出そうとしても、体毛すらないつるんとした凹凸の少ない体型は今と似ても似つかない。そこにあてはめることはできない。


 内面はもっと違う。変わらないようで、大きく変わっている。もちろん、違う人になったとかいうことではなくて。


桐野(……ちょっとトイレに行ってこよう。いや、変な意味じゃなく……頭をすっきりさせてこよう)

370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 22:57:56.27 ID:tGMzAAC/0
またトイレか
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 23:02:57.52 ID:OpbbxgERO
すっきりさせてきましょうね
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/29(日) 23:09:21.61 ID:XynQeTDB0
煩悩を退散させないと頭もすっきりしないと思うがw
373 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 23:15:25.97 ID:EWChKait0


 …………それからチャイムが鳴って教室に戻ると、いつもより少し真面目な雰囲気で先生が話していた。


桐野(あ、まずい、出遅れた……?)


*「――昨日、見滝原駅の繁華街で数人が行方不明になる事件がありました」

*「今朝のニュースでも報道された事件ですが、原因がまだわかっていないとのことです」


 教室内がざわめく。『それ知ってる』『知らない』『近いね』……そんな他人事の声。

 もちろん僕も、昨日のことを思い出して胸がざわついていた。


*「この事件から、今日の放課後は地区ごとに集団下校をするように決まりました」

*「午後の授業が終わったらすぐに下校せずに体育館に集まってください」


 ざわめきから一転、今度は不満の声が上がる。そういえば前にも『訓練』としてやったっけな。

 ……まあ、帰りも遅くなるうえに寄り道もできない集団下校なんて面倒で嫌な人は多いだろう。


桐野(でも、本当にみんなで下校すれば安全になるのか?)


――――
――――
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 23:19:35.96 ID:tGMzAAC/0
これで原作キャラと知り合えるかな
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/29(日) 23:21:33.69 ID:XynQeTDB0
キリカは家が近いから当然として、マミやまどか達とも知り合えたら御の字なんだが
376 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 23:32:03.65 ID:EWChKait0
見滝原中学校 昼



桐野「……マミさん」


 今日はキリカとは約束をしていない。こういう日は大体友達と食べるんだろう。

 昼になると、マミさんの居る教室まで移動して声をかけにいった。


マミ「あら、どうしたの?」

桐野「一緒に食べようかと思って。……いいかな?」

マミ「いいわよ。桐野君から誘ってくれるのって珍しいわね」

桐野「そうかな。あ、別に今日はお菓子を作ってきたとかじゃないんだけど……」


 そう言うと、マミさんはくすっと笑った。


マミ「そんなのなくたっていいじゃない。私は大体暇してるから、来てくれたら歓迎するわよ?」

桐野「……じゃあ、暇なときには来させてもらうよ」


 僕の教室に来た時みたいに隣に腰掛けて、机の上に弁当を広げる。

 ……マミさんには少し申し訳ないけど、僕の今日の本題はそれじゃなかった。
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 23:32:57.40 ID:tGMzAAC/0
安価無しでオートで進むのか、いったい何が起きるんだ
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/29(日) 23:37:22.36 ID:XynQeTDB0
いよいよ本題に切り込むのか
もう夢ではないと認識しちゃったしね
379 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/29(日) 23:49:12.76 ID:EWChKait0

桐野「今日、集団下校だってね……」

マミ「こっちのクラスでも聞かされたわ。何か、事件があったんでしょう? それなら仕方ないわ、生徒を思ってのことなのよ」


 優等生らしい模範解答だ。

 ……それとも、本当はその事件の――いや、その“現象”の真相のもっと深いところまで知っているのなら。


桐野「あのさ……前にデパートで会わなかったかって聞いたと思うんだけど」

マミ「そんな話、したかしら? 会ってないと思うけど」

桐野「……どうして嘘つくのかなって。会ったよね。茨のようなものが張り巡らされた、不思議な空間で」

桐野「マミさんは、あれは私服かな……普段着にしては格式高い、西洋らしいコルセットのある黄色いドレスを着てた」


 僕は至って真剣だった。

 その雰囲気を感じ取って、マミさんも少し真剣な表情になる。


桐野「――あ、別に、責めてるってわけじゃないんだ! ただ……お願いがあって」

桐野「あの空間について、教えてほしい。そして可能なら、連れて行ってほしいんだ!」

桐野「帰れなくなることがあるくらい危険なことはわかってる、でもマミさんはあの空間から出る術を知ってる。一目見るだけでいい!」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/29(日) 23:50:31.63 ID:tGMzAAC/0
連れてってくれるわけ無いじゃん
381 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 00:29:05.69 ID:yS/qJ1ps0


 集団下校が本当に効果があるかは疑問だった。

 でも、何かを知っているマミさんがついていれば安全だという確証があった。


 ――頭を下げて頼み込むと、マミさんは驚いて……それから戸惑っていた。


マミ「……ついて行って、何がしたいの?」

桐野「オレにとっては、本当に少し見るだけでいいんだ。危ないところまで行かせてほしいっていうわけじゃなくて」

桐野「…………絵の題材にしたいんだよ、どうしても。感動して、ずっと頭に残ってたんだ」


 マミさんは難しい顔をした後に、怒る気もなくしたというような顔をしてため息をついた。


マミ「見られればいいのね? ……わかったわ、本当はあまりそういうことはしたくないのだけど」

マミ「今のあなたの場合は、下手に放っておくほうが危険そうな気がするから…………」

桐野「連れてってくれるの!?」

マミ「それとこれとは別よ。大体、興味本位で覗くところではないわ。本来“招待”がないと入り込むことも難しい場所よ」

マミ「写真くらいで満足してくれるのなら、考えないこともないけど……」

桐野「写真……」


 確かにそれなら危なくはない。

 ……けど、そうなるとマミさんがそんな場所に何をしに行ってるのかが余計に気になった。
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 00:30:35.56 ID:NLe++tZH0
マミさんもきちんと教えたら諦めてくれるかと思って話してくれないだうか?
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/30(月) 00:31:53.29 ID:3N1ruM6w0
それよりもキリカだ、このままじゃ魔女化しちまうし弟子入りさせよう
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/30(月) 00:35:17.50 ID:ZkthBAEB0
原作だと魔法少女体験ツアー企画してたのにな
素質もちとはいえ一般人を結界の中に連れてったんだから、危険極まりない行為
ほむらが怒るのも無理はないな
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 00:38:10.83 ID:NLe++tZH0
>>384
素質がある女の子だったからじゃないか?
QB的にはキリカはそれほど興味がないからマミに教えていない可能性がある
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 00:39:40.92 ID:kymcmemCO
これは下手したらキリカがマミに敵意持つんじゃ……
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/30(月) 00:43:01.67 ID:ZkthBAEB0
>>385
素質持ちとはいえ契約してない以上一般人にすぎないから、何かあったら大怪我だし下手すりゃ死ぬ
まどか達を魔法少女に関わらせたくないほむらからしたら迷惑極まりない話だったのでは?
388 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 01:05:06.23 ID:yS/qJ1ps0

マミ「……でも、意外だわ。桐野君って大人しいイメージがあったし、危なさそうなことからは離れようとすると思ってたから」

マミ「そんな好奇心のある人だと思ってなかった。芸術家的な一面があったのね」

桐野「それは、絵はずっと趣味だったから……何かを表現することは好きなんだ」

マミ「でもね、好奇心は猫を殺すとも言うわよ」


 マミさんは釘を刺すように言う。


桐野「それで……なんだけどさ。あの場では何が行われている? ……もしあの先を進んだら、何がある?」

マミ「あの先に進んだら……――――戦場があるわ。あなたが行くにはとても危険な場所よ」

桐野「そ、それってマミさんは? マミさんは危険じゃ……!」

マミ「危険だけど、もう慣れてるから。それに私は誇らしく思ってるの」

桐野「……誇らしく?」

マミ「ええ。だって、私はあなたを助けることができたから」



1他にもマミさんみたいな人はいる?(昨日の人について聞いてみる)
2自由安価

 下2レス
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/30(月) 01:21:29.81 ID:ZkthBAEB0
昨日の事を詳しく話す、あと指輪についてもキリカの名前を出さずに詳しく聞いてみる

昨日の行方不明の事件だけど、僕もその場にいたんだ
呆然としてたけど、『邪魔だっ!どけ!』って言われて無我夢中で逃げて…
そう言ったあの人もマミさんみたいに戦ってる人なのかい?

あとその指輪だけど知り合いの子も色違いの身に付けてた
彼女は『空間の歪み』って言ってたけど、問い詰めても何も教えてくれないんだ…関わって欲しくはないって
その指輪をしてる子はさっきマミさんが言ってたように、何かを知っていて、何かと戦わなければならない証なのかい?
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 01:21:41.32 ID:X3dV1UTKO
1
391 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 01:23:43.05 ID:yS/qJ1ps0
----------------------------
ここまで
次回は30日(月)18時くらいからの予定です
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/30(月) 01:23:46.09 ID:3N1ruM6w0
>>389
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 01:25:27.27 ID:X3dV1UTKO
>>389
すみませんでした…
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/30(月) 01:26:58.64 ID:3N1ruM6w0
今から変更してもらえばいいよ
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 06:13:12.11 ID:yfBI3xoMO
結局>>1のまま進めるのかな?
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 06:26:15.85 ID:NLe++tZH0
>>389に繋げられないかな?
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/30(月) 19:37:59.14 ID:3N1ruM6w0
そろそろ
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/30(月) 19:51:49.70 ID:ZkthBAEB0
>>体毛すらないつるんとした凹凸の少ない体型は今と似ても似つかない。

成長して体毛が生えるとしたらあの部分しか考えられないよなぁ
巴君、昔見たのしっかり覚えてて妄想捗るなぁw

399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 20:26:39.10 ID:NLe++tZH0
今日は休みかな?
400 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 21:06:06.25 ID:yS/qJ1ps0
----------------------------------------
遅くなったけど少しだけやります
401 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 21:17:57.62 ID:yS/qJ1ps0


 確かにあの時マミさんがいなければ、僕は昨日の事件のように行方不明者になっていたんだろう。

 でも、僕がわかるのはそれだけだ。それ以上へと迷い込まないように帰してもらっただけだった。


 ――――マミさんはもっと本質的な危険と隣り合わせに居る。そしてきっと、それを日常としているんだ。

 僕にはさっぱり実感がわかない。ただただ、あの景色に感動しただけだったから。

 そう思うと、今こんな学校なんかで普通に話していることが奇妙に思えてきた。一年の時、名前を見た時から勝手に親近感を感じていたくらいだったのに。



 ……じゃあ、昨日の人は? あの時僕たちを怒鳴った声と、鋭い表情、そして鮮烈な赤い衣装が浮かぶ。……柔和なマミさんとは正反対の雰囲気に思えた。



桐野「……そうだね、ありがとう。他にもマミさんみたいな人はいるの?」

マミ「ええ。いくらかいるわ」

桐野「実は昨日会ったんだ。今朝言われてた事件……実は僕もその現場に居てさ」

マミ「誰かに会った?」

桐野「……うん。その人たちもやっぱりあの幻想的な空間に合うような格好をしていて…………」

桐野「でも、赤い髪をした人に『邪魔だ、あっちいけ』ってすごい剣幕で怒鳴られて、それで走って逃げてきたんだ」
402 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 21:52:26.62 ID:yS/qJ1ps0

 そう言うと、マミさんは少し考えこむようにする。

 そういう人同士はやはり、知っているものなんだろうか。


マミ「…………そう、あの子がね。他の人は?」

桐野「一瞬だったからよくは見てないよ。ただ怒鳴った人のことは印象に残ってて。でも、かなり小さい子も居たかなぁ……」

マミ「わかったわ、ありがとう。こんなことを聞いてごめんなさいね」

桐野「いや、いいよ。だってわざわざオレのお願いを聞いてくれたわけだし………… あ、写真! お願いね!」

マミ「ええ」


 もし何か描けたらマミさんに見せてみよう。

 最後にまた頭を下げて、今日のところは教室を去ろうと席を立つ。やっと願いが叶ったこともあって、少し浮かれた気分だった。



 ……しかし、廊下に出たところで少し冷静になる。


桐野「“戦場”――――……」


 キリカが前に言っていたのを思い出す。

 もちろんあの時は『騙されてる』とすぐに切り捨てたけど。


 あの世界の奥では誰かが戦わされている? あんな格好なのもそのため。

 そう思うと、今までの浮かれた気持ちが一気に冷めていった。


桐野(でも…………キリカはもう心配するようなことはしないって言ってたんだ)

桐野(昨日だって、興味本位で危険なことに関わろうとしたオレを引き止めようとしてた。……もうあっちの世界の人じゃない)


 もう一度昨日のことが思い浮かぶ。


桐野(――――だって、あれはマミさんや赤い少女と違って、“戦う”人じゃなかった)


 廊下を歩いて自分の教室に戻っていく。

 ……そこにはいつもの日常があるだけだった。

403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 21:53:59.35 ID:NLe++tZH0
やはり容易に近づけなかったか……
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/30(月) 21:54:31.06 ID:3N1ruM6w0
マミさんが写真を撮ってくるだけか
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 21:59:35.75 ID:NLe++tZH0
てか、指輪のことは聞かないの?
直接安価取らなかったから?
406 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 22:17:29.60 ID:yS/qJ1ps0
体育館 放課後


 ――放課後になると、朝言っていた通り体育館に集合する。

 全校生徒が集められた体育館は、朝礼の時とも違って整列もしていないから余計に混雑して見える。

 自分の地区が掲げられた札を探す。すると、キリカがこっちに気づいて手をあげてくれた。


キリカ「あ、きりのん。こっち!」

桐野「ああ」


 あとどのくらいで帰れるだろうか。自分の地区が揃うまでは待機だから、少しの間暇になる。


キリカ「早くみんな集まってくれるといいね。集団下校って買い食いもできないしつまんないよね」

桐野「まあ、昨日事件があったばっかりだしな……とくに繁華街なんて注意されるだろうな」

キリカ「えー、それは困るよ!」

桐野「でもオレたちは昨日も行ったわけだし……」

キリカ「……そうだけどね」


 そこで自分たちだって危険な目に遭いかけたのに、キリカの態度を見ていると楽観的にも見えた。

 ……そういえば一度目にあの世界に迷い込んだ時からも、何度か同じ場所には行っているが、あれ以降は特に何も起きていない。

 昨日なんか長時間歩き回って買い物までしたんだった。



1もうあの場所には行けないのかな?
2自由安価

 下2レス
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 22:19:12.24 ID:NLe++tZH0
2 キリカにとある人がキリカゆ伸びに着けている指輪と同じものをしていたことを言う
そしてそれがこの前の謎の空間と関係しているか聞く
安価下
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 22:27:50.79 ID:h8fueBQQO
知り合いが色違いの指輪してたって話はもうしてた気がする
でもキリカごまかしてたし謎の空間と関係してる発想につながるかなぁ…
安価下
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/30(月) 22:37:04.74 ID:3N1ruM6w0
410 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 22:56:31.57 ID:yS/qJ1ps0

桐野「もうあの場所には行けないのかな?」


 ……ふとそんな発言をしてから、キリカの目が厳しくなったのに気づく。

 服の裾を引っ張られる。


桐野「いや、行く気はないから!」

キリカ「……ホントに?」

桐野「本当本当!」


 だって、マミさんが写真撮ってきてくれるっていうし。

 それは、安全に直接見られるならそれに越したことはないんだけど……


キリカ「昔はこんな目を離せない子だったかなあ」


 ……その言われ方は複雑だった。どちらかといえば、昔目を離せないのはキリカのほうだった気がするし。


桐野「いや、それだけじゃなくて、単純に今はなくなってるのかが気になってさ……だって、今のあの通りは封鎖されてはいないわけだろ?」

キリカ「あー……なくなってるんじゃない?」


 キリカの言い方はやっぱり楽観的に聞こえた。

 段々と全員揃って体育館から出て行く地区が出てくると、話しているうちにこっちも全員揃ったらしくやっと移動がはじまる。
411 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 23:32:13.65 ID:yS/qJ1ps0


 一番近い生徒の家から順に全員で見送っていく。むしろ無駄な寄り道はこっちのほうが多い。

 最初は他の地区も合わさって大勢に見えたが、途中で違う方向に進んでいく集団も増えてきて周りの人数は減ってくる。


 集団に合わせながら帰り道を歩いていると、その途中で、前を歩く引率の教師が何か携帯で話しているのが見えた。


桐野(他の地区の先生との連絡かな……)


 ……でも、なにやら深刻そうな顔だった。

 少し注意を向けて聞こうとしてみたが、周りの話し声にかき消される。


*「はい……――では、このルートは変更なしで……――――わかりました」


 そのあとは特に変わったこともなく、地区の集団とともにただ家への道を歩いて行っただけだ。

 それと、『外出を控えるように』と再度忠告を受けただけだった。


――――
――――
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 23:33:12.77 ID:NLe++tZH0
うーん…ここからどう動いたものか
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/30(月) 23:46:52.26 ID:3N1ruM6w0
まど神様が手伝ってくれるといいのに
414 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 23:53:10.43 ID:yS/qJ1ps0


 ……家に着くと、これから何をしようかと考え始める。

 元々インドアな趣味は多い。外出を制限されるくらいであまり困ることはなかった。


桐野(さっそく絵でも描きはじめてみようかな……――)


 道具を用意してキャンバスと向き合う。

 昨日刺激を受けたばかりの今なら何か描けるような気がした。



―8日目終了―
415 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/04/30(月) 23:54:08.61 ID:yS/qJ1ps0
----------------------------
ここまで
次回は1日(火)20時くらいからの予定です
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 00:28:57.14 ID:TEp65Ua+0

真面目な話、ここからどうすればいいのか見当がつかない
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 00:44:57.38 ID:ZRJ7cqke0
これはストーリー考える方も大変だろうな
418 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/01(火) 00:53:56.70 ID:kmkzooOL0
---------------------------
すみませんが、今回で全部の伏線回収する気さらさらないです…
前回の安価からバックストーリーはほぼ決まっているのですが、そっちが気になる人は二周目別ルートってなると思います
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 00:56:12.06 ID:ZRJ7cqke0
そうか
420 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/01(火) 20:49:44.79 ID:kmkzooOL0
通学路 朝


 ……今朝もキリカが玄関のチャイムを鳴らして迎えに来る。

 おはようの挨拶をして、少しだけ一緒にエイミーと遊んで、それから家を出た。


キリカ「エイミー、おもちゃ気に入ってくれてるみたいだね」

桐野「ああ、前のは壊れたけど飽きてきたところだったし、選んでくれてよかったよ」

キリカ「私はあんまり好みとかわかって選んでたわけじゃないけどね……」


 あの時は、キリカが可愛いって言ったやつを買ったんだ。

 雑談をしながら歩いていると、キリカにこんなことを聞かれる。


キリカ「なんか今日は機嫌がいいね?」


 ぎく。……心の中で図星と反応する。

 マミさんとの『取引』のことを昨日から考えてたから。

 さっそく今日見せてくれるだろうか。でも、昨日は外出は控えるようにって言われてたんだっけ。


桐野「そうでもないよ! 強いて言えばちょっとうまく絵が描けたから」

キリカ「そうなの?」

桐野「うん」



1料理を教え合う話について
2自由安価

 下2レス
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 20:50:02.10 ID:y9xK8/OE0
1
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 20:51:21.97 ID:TEp65Ua+0
1+いつがいい?次の休みとか?
安価下
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 21:02:37.80 ID:tq1fPi/JO
1
424 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/01(火) 22:07:36.91 ID:kmkzooOL0

 ……それは、半分は本当で半分は嘘だった。

 まだ構図を下描きをしている最中といったところだが、模写でなく自分なりに描こうとすればするほどにどこかしっくりこなくなる。


 だから、また写真でじっくりと見てみたかった。

 僕が見た者と全く同じものでなくてもいいから、あの鮮烈な情景を――。


キリカ「――ねえ、お菓子のレシピ教えてくれるのはいつにするの? 料理を教え合うって話……どうせなら絵もその時見せてよ」

桐野「べ、別にキリカが見てもあんまり良さがわからないかも……」


 キリカにそんなことを考えていたのがバレるのが後ろめたくて、咄嗟にごまかしてしまう。

 すると、キリカは貶されたと受け取ったのか膨れた顔を作る。


キリカ「なにそれー。もしかして私のこと、芸術なんてわからないみたいに思ってる?」

桐野「い、いや、貶したわけでもなくて! ……まだ考えながら描いてる途中なんだ」

キリカ「……へえ。じゃあ、完成してからでもいいからさ。納得いくものが出来たら見せてよ」

キリカ「私はきりのんの絵、昔からけっこう好きだったよ?」


 ……そう褒め言葉を言われてしまうと、むしろ何も言えなくなる。

 もちろん嬉しい。けど。


桐野「……ありがとう、休みにでもまた遊ぼうか」

キリカ「うん!」


 キリカはやっと膨れた表情から笑顔になる。

 それに僕もわずかに笑みを返した。
425 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/01(火) 22:57:35.90 ID:kmkzooOL0

キリカ「今日の帰りも集団下校なのかな?」

桐野「どうだろう……まだ一日しか経ってないし、そうなんじゃないかな。それに」

キリカ「それに?」



 ……昨日も、先生は何か深刻な話をしていたような。



 ――通学路をキリカと二人で並んで歩く。その距離はいつもよりも少し近くなっている気がする。

 昨日しっかりと繋いでいた手と手が、今日は触れそうで触れない位置を揺れていた。


 わざわざ見せつけたいわけじゃないけど、意識してないフリをし続けたくもなかった。

 一度指を絡ませて、校門が見えたところでその手を放す。


 いつも通り、廊下で別れて教室に向かった。


桐野「……じゃあ、また――――放課後?」

キリカ「うん」
426 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/01(火) 23:37:31.73 ID:kmkzooOL0
――――
――――
見滝原中学校 昼


 午前中の授業が終わって昼休みが始まると、僕は今日もマミさんの教室を訪ねていた。

 最初は普通に昼ご飯を食べて、それから待ちに待っていた『写真』を並べてくれた。


桐野「わ……」


 それを見て、思わず感嘆の声を漏らす。写真とはいえ、やっぱり僕の望んだ景色がその中にあった。

 写真一つ一つが良く出来た絵みたいだ。


マミ「……撮影に自信なんてないから適当よ? こんな感じで満足してくれるかしら」

桐野「ありがとう、満足だよ! でも……しいて言うなら、やっぱり直接見られたらもっと迫力あるかなって」

マミ「無理を言わないで。私たちも遊びに行ってるんじゃないんだから」

桐野「そ、そうだよね……ごめん。わかってたつもりなんだけど」
427 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/02(水) 00:02:10.93 ID:qClapc120

 ……『わかってたつもり』なんて、嘘だ。僕はまだこの場で漠然とした危機感しか味わっていない。

 一つ一つ違う情景が収められた写真をじっくり眺めていると、マミさんは不思議そうに見ていた。


桐野「……似たようといえば似たようなのに、なんでこうも一つ一つ表現が違うんだろうな」

桐野「オレにはこの世界が、空間そのものを使って何かを表現した『一つの作品』のように思えるんだ」

マミ「何かって?」

桐野「さあ……でも、これを作った人がいるなら、その人の『自分自身』なんじゃないかな。芸術ってそういうものだから」

桐野「一つ一つの世界には明確なモチーフがある。そこに、思い出とか感情とか、好きなものを好きなように表現しているって感じがして――」


 大胆で、普通には思いつけない。

 きっと、これに倣って表現しようとしても、どこか見たものの“真似”になってしまうからしっくりこないんだ。


桐野「……これを作った人は何を伝えたいんだろう? 何を見てもらいたいんだろう?」

マミ「そんな解釈、初めて聞いたわ。面白いことを考えるのね」

桐野「そうかな……」


 マミさんは意外にも真剣に僕の話を聞いてくれていた。
428 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/02(水) 00:10:35.19 ID:qClapc120

桐野「……だから、オレが表現するとしたら――『自分自身』?」

桐野「もっと自分の中で表現したいものを目いっぱいに世界【キャンバス】中に表現しなきゃしっくりこないんだろうな」

マミ「…………」


 写真を眺めながら、頭の中に空想を描いていく。

 ――――僕の表現したいものってなんだろう。



1マミの解釈を聞く
2つれていってもらえるようにもう一度頼んでみる
3自由安価

 下2レス
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/02(水) 00:26:40.25 ID:/To6C1xz0
1+指輪について話す

その指輪だけど知り合いの子も色違いの身に付けてた
彼女は『空間の歪み』って言ってたけど、問い詰めても何も教えてくれないんだ…関わって欲しくはないって
その指輪をしてる子はマミさんが言ってたように、何かを知っていてそれで何かと戦わなければならない、その証なのかい?
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 00:27:02.82 ID:JVsW37vuO

追加でマミに明日写真のお礼にお菓子を作って来ると話す
431 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/02(水) 00:51:42.60 ID:qClapc120

桐野「マミさんはどんな解釈だった?」

マミ「私は芸術なんてわからないわよ。でも、桐野君の言ったことは……間違ってはいない気がする」

桐野「マミさんは、この世界を『作った』人を知ってるの?」

マミ「……知っているといえば知ってるわね」


 ――作った人がいるとすれば、こんな理不尽な戦場を仕組んだ者。

 芸術家の卵としてセンスは尊敬するが、キリカを騙して『戦場』なんかに利用しようとした人と同じなら許すわけにはいかなかった。


桐野「その人と会うことはできる?」

マミ「いいえ……それはさせられないわね」

桐野「それは、オレにはどうにもできないから?」

マミ「……ええ、そうよ」


 ……マミさんに聞いても、キリカと同じことを言っている。

 そんなに僕は無力なのか。
432 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/02(水) 01:21:31.00 ID:qClapc120

桐野「……今日もこれから『戦い』に行くの?」

マミ「ええ、その予定だけど」

桐野「なら――連れて行ってくれるのが無理なら、その前にちょっと、この前の服を着てるところを見せてくれないかな」

マミ「えっ!?」

桐野「幻想的な雰囲気が印象に残ってて……あの世界に合ってたから」

マミ「その世界のこと、そんなに気に入ったの?」

桐野「でも、それだけなら危なくはないだろ? だからお願い!」


 頭を下げて頼み込む。

 ……マミさんはさすがに返事を渋っていたが、無理を言うと諦めたように返事を返した。


マミ「…………わかったわ。そこまで言うなら、少しだけよ。桐野君には一度見られたから」

マミ「学校が終わったら、見滝原公園に来て。そこで待ち合わせましょう」

桐野「ありがとう! 明日は写真と今日見させてくれるお礼に、お菓子作ってくるよ」


 休み時間が終わる前に机の上を片づけて、もらった写真を鞄にしまう。

 昨日今日と、思い通りに事が進んで僕は上機嫌だった。
433 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/02(水) 01:33:01.35 ID:qClapc120


桐野(……でも、キリカは心配するのかな)

桐野(オレが興味持ってることしってるし、また自ら危険な世界に関わりに行こうとしてるって思ったら嫌がるかもしれない)


 ……自分では危険なことはしていないつもりだった。でも、一昨日は随分心配をかけさせてしまったから。

 一度危険な目に遭いかけた場所まで戻りたいなんて、冷静に考えればどうかしてる。


 席を立って、自分の教室に戻ろうとする。




 …………教室の入口の外からは誰かが覗いていた。
434 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/02(水) 01:33:35.88 ID:qClapc120
----------------------------------------
ここまで
次回は2日(水)20時くらいからの予定です
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/02(水) 21:40:44.19 ID:3l4lwKon0
まだかな
436 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/02(水) 22:35:45.62 ID:qClapc120
――――
――――


 一日分の授業を終わらせると、今日も放課後は集団下校。

 なんでも、警戒を強めるために今週中まではそうするということらしかった。


 昨日と同じくキリカとも体育館で合流することとなった。


桐野「キリカ、お疲れ」

キリカ「あ……うん、おつかれさま」

桐野「今日も集団下校か。まあでも、何日もあるわけじゃないからマシなのかな。こんなのも貴重だし」

キリカ「何日も続いてほしくないよ、こんなの」


 僕が来てから少しして、僕たちの地区のチームが動き始める。

 連日だけあって、昨日よりは少しスムーズになっている印象だ。


桐野「……あ、揃ったから体育館出るって」

キリカ「うん」


 ぞろぞろと移動が始まる。

 ……キリカは少し面倒臭そうに返事をしていた。

437 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/02(水) 23:21:59.66 ID:qClapc120


 ――いつもと同じ帰り道を、みんなの家に寄るために無駄に寄り道して時間をかけて歩く。

 内容自体は目新しいものじゃない。

 僕らも昨日と同じように、はぐれない程度に合わせながら集団の中に紛れて歩いていた。


 ……隣に並ぶキリカに目を向けてみる。


桐野「キリカ、何か怒ってる? ……何か嫌なことでもあったとか」

キリカ「なんで?」


 うわの空というのだろうか。

 どこか別のものに意識がいっているような、そんなふうに見えたから聞いてみたのだけど……キリカはそれを否定する。


キリカ「……別になにもないよ。それより、休みは空いてるんだよね? お菓子なに教えてくれるの?」

桐野「うーん、そうだな……教えやすいのだと、ようかんとかかな。小さい頃にもおばあちゃんと一緒に作ってたし」

キリカ「ああ、この前の! 美味しかったよね」



1キリカは何を教えてくれるの?
2キリカのクラスは最近どうしてるか
3自由安価

 下2レス
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/02(水) 23:23:55.01 ID:3l4lwKon0
1
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 23:24:43.78 ID:WuUQ6TVq0
1+2とか?
安価下
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/02(水) 23:26:18.16 ID:/To6C1xz0
1+2
そろそろキリカの友達にもお裾分けしないといけないかな?
和菓子ってやっぱりスイーツ風にアレンジした方が女の子も敬遠しないかな?
441 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/03(木) 00:22:48.35 ID:+X8F8TFJ0

桐野「それで、キリカは何を教えてくれるの?」

キリカ「えー? そうだなぁ、何か教えてほしいものある?」

桐野「キリカの得意料理があるなら」

キリカ「……じゃあ、お弁当にも入れた卵焼きと、それだけじゃ足りないだろうから何か考えとくよ」


 ……得意料理か。キリカは何を見せてくれるんだろうか。


桐野「キリカは最近クラスではどんな感じ?」

キリカ「別にいつも通り。いつもみたいに、時間があれば色んな人と話したりして」


 当たり前のようにそう話すキリカのことを、僕は尊敬した。

 そんな僕はといえば、未だにクラスでは話せる人がいない。学校が楽しいのは本当にキリカのおかげなんだ。……あと、昨日からはマミさんも。


桐野「……すごいなあ。オレは勇気がなくて、そんなことすらなかなかできないから」

キリカ「勇気……か。そんなに重く考えなくてもいいんじゃないかな?こうやって私と話すのと同じようでいいんだよ?」

桐野「同じよう……――」

キリカ「うん。そんなすごいことじゃないよ。『暇だから誰かと話してたほうが楽しいな』……これだけだ、って」
442 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/03(木) 00:47:54.54 ID:+X8F8TFJ0

 ……言いながら、キリカは少し首をかしげる。


キリカ「……そうしたら自然とみんなも話してくれるようになって、いつも話す人ができてたの」

キリカ「でも、前はそうじゃなかったのかな。きりのんの気持ちもわからないわけじゃないよ?」

キリカ「今の私は勇気なんて出してない。――――多分私だって、勇気なんて持ってないよ」


 『前』というのがいつのことかはわからない。

 でも、僕に出来ない事をキリカは当たり前に出来ているのに。……僕が考えすぎなだけなのか?


 キリカは必死にアドバイスしてくれようとしている。それは嬉しかった。


キリカ「――じゃあ、まずはその時思ったことを口に出すようにしてみたら?」

桐野「ええ、でもそういうの苦手だよ」

キリカ「きりのんはせっかく色々持ってるんだから。みんなだってお菓子も喜んでたし」

桐野「お菓子か……今度持ってくなら、そろそろキリカの友達にもおすそ分けしないといけないかな?」

桐野「和菓子ってやっぱりスイーツ風にアレンジした方が女の子も敬遠しなさそう?」

キリカ「和スイーツは好きだけど、甘いものいやがる女の子なんていないよー」

桐野「そ、そうかなー……?」


 それは単にキリカなら甘党だからってだけな気もした。

 だって、僕の作る和菓子には女の子に受けるようなオシャレさとかはないから。
443 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/03(木) 01:15:56.16 ID:+X8F8TFJ0

キリカ「きりのんはもっと自分の趣味自信持ったほうがいいと思うよ、和菓子作りも、絵のほうも」

キリカ「……私は何て言おうと、今までのきりのんらしい絵のほうが好き。……この前描いてくれたみたいな」


 キリカはそう言ってくれた。

 ここだけは、アドバイスというよりは忠告――――もしくは、そうでなければ縋っているようにも聞こえた。

 ……この前からの僕を見かねてなのだろうか。別に自信がないからってわけじゃないんだ。


桐野「またモデル頼んでもいい?」

キリカ「……いいよ。またやってあげるから」



 ……減ってきた集団の中で自分の家も近づいて、ついに僕らも別れていく。

 一旦自宅に帰ると、鞄を自分の部屋の床に放った。


444 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/03(木) 01:16:50.10 ID:+X8F8TFJ0
---------------------------------
ここまで
次回は4日(金)18時くらいからの予定です
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/04(金) 18:27:59.17 ID:saFM6l6n0
446 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/04(金) 19:04:33.95 ID:uOY0trom0
――――
――――
公園 放課後



 ――――……その放課後、待ち合わせの場所に向かうと、

 円形をした広場の中央にある噴水の傍で制服姿のマミさんが佇んでいた。


桐野「……まだ制服?」

マミ「これから着替えるの。じゃあ、少しだけ待ってて」


 マミさんはそう言うと、トイレのほうに歩いて行く。


 ――もしあの衣装でマミさんがここに佇んでいたら、それは画になることだろう。


 対して、僕は完全にただの私服だった。

 持ってきた鞄の中身を少し見直してみる。

 簡単なスケッチ用のノートと筆記用具……それから今日もらった写真くらいだろうか。必要になりそうなものだけを詰めてきていた。


 他の地区も一斉に下校した後になって、ここに来るまで出歩く生徒を見かけることはなかった。

 一応外出を控えるように注意されているところだということをふと思い出す。

447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/04(金) 19:10:35.41 ID:VcHUeCL40
流石に目の前で変身はしないか
448 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/04(金) 19:50:42.67 ID:uOY0trom0

マミ「おまたせ」


 ――……そうして暫くすると、いつのまにかマミさんが戻ってきていた。


 前に見た時はじっくりとは見れなかったし、モデルにして描いた絵もうろおぼえだった。

 こうして見てみると、着替えるのも手間のかかりそうな衣装だ。


 日の光が噴水の水面に反射して明るい色の髪や衣装を照らしている。

 …………明るい公園に佇むドレス姿というのも綺麗だけど、これがあの非現実的な空間の中だったらどうなるだろうか。


マミ「…………あんまり見つめられるとどうしたらいいか困るわ」

桐野「あ……そうだね。じゃあ、もう少し一目につかないところに行こうか」

桐野「それと……マミさんのこと、絵に描いてもいいかな? その材料として、写真を撮りたいんだけど」

マミ「……コスプレとか興味あるの?」

桐野「いやっ、決してそういうわけじゃないんだ! こういう格好してればなんでもいいってわけじゃないし!」


 とりあえず、公園の隅のほうに移動する。


 そういえば、前にイベントに連れていかれた時にはコスプレした女の子もたくさんいたけど、僕は目もくれなかったっけ。

 その横で伊集院がしつこく写真を撮っていた。

 ……こうしているとそれを思い出す。今になって、その気持ちは少しだけわかる気がした。



1他の服もあるの?
2ごめん、こういうふうに見られるのは嫌かな?
3自由安価

 下2レス
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 19:51:21.38 ID:7K2qnHon0
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 19:53:27.42 ID:p5cRAyIXO
2+マミさんはこういうのは好きか聞く
安価↓
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/04(金) 19:54:59.03 ID:VcHUeCL40

マミさんのその衣装、自作なの?
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/04(金) 20:08:47.74 ID:saFM6l6n0
とりあえず褒めたほうが良いと思った
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 20:15:21.31 ID:pfh/pPwcO
コミケ行ってたのか、桐野君
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/04(金) 20:18:22.75 ID:sQ8K8wdV0
中学3年とはいえコミケにいくのはえーな
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/04(金) 20:18:41.70 ID:saFM6l6n0
マミさんスタイルいいもんな、魔法少女姿だと余計に胸の大きさが強調されるしあれで中学生だからな
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/04(金) 20:27:37.21 ID:VcHUeCL40
>>455
マミのことはまだ話すことが出来る友人だし衣装の事も美的に捉えてるだけ
とはいえ、キリカのときみたいにラッキースケベが起きたら異性として意識しまくりそう
マミパイ強調してるからね、あの衣装w

しかし今2人がやってるの他人が見たら、まんまコスプレイヤーとその撮影者だよなぁ
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 20:36:12.54 ID:pfh/pPwcO
ママー、あの人たちなにやってるのー?

シーっ、見ちゃだめザマス!
458 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/04(金) 20:39:06.43 ID:uOY0trom0


 ……一通り写真を撮らせてもらうと、ざっとスケッチをはじめていた。

 後でも描けるが、目の前にモデルがいるほうが描きやすい。


桐野「マミさん、本当に今日はありがとう」

マミ「喜んでくれたのはよかったけど……もう、見世物じゃないんだから」


 マミさんはそう言うけど、わざわざこんな格好をするんだ。

 見世物として戦う姿を楽しむ人がいるのなら、僕もその人たちと『同じ』になるのかもしれない――そう思うと急に嫌な気持ちが沸いてくる。


 マミさんがどう思っているのか、急に心配になった。


桐野「……ごめん、こういうふうに見られるのは嫌かな?」

マミ「あまり見られるのは慣れていないから。でもすごいわね、その絵。上手で感心しちゃった」

桐野「マミさんはこういう格好をするのについてはどう思ってるの? ……好き?嫌い?」

マミ「コスプレがしたいってわけじゃないけどね。一応、この服は気に入ってはいるわよ」


 ……誇らしげに言うマミさんに、僕は心底ほっとした。


桐野「もしかしてその衣装、自作?」

マミ「そんなわけないじゃない」



 ――――そんなふうに僕のスケッチにしばらく付き合ってもらっていると、

 マミさんがふと何かに気づいたように視線を奥のほうに向ける。
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 20:41:50.35 ID:pfh/pPwcO
マミさんのクラスメートにみられたら、致命的だな
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/04(金) 20:43:54.41 ID:VcHUeCL40
ひょっとしてキリカ?

>>459
もうしそうだとしたら優等生が実はコスプレイヤーだったと翌日には学校で広まりそうだなw
461 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/04(金) 21:22:44.37 ID:uOY0trom0


マミ「……ごめんなさい、そろそろ行かなくちゃ」

桐野「あ、ううん。長々と付き合わせてごめん」


 僕もその視線の方に目を向けてみると、この前の赤い少女と、その隣には小さな女の子が立っていた。

 二人ともまだ私服みたいだ。パーカーのポケットに態度悪く両手を突っ込んでいる。


 ……あの時の赤い衣装が頭に浮かんだ。


桐野「じゃあ頑張って……ていうかその、気を付けて」

マミ「ええ」


 少女たちのほうに駆けだしていったマミさんに、声を張ってそう声をかける。

 すると、赤い少女は怪訝そうな表情をした。


桐野「そ、そっちの二人も! ……気を付けて」

「……はああ? お前、“どこまで”知ってる?」

桐野「どこまで……って」


「マミ、こいつは何だ? お前こんな関係ない野郎にまで変なこと教えるのやめろよ」

マミ「……学校の友達よ。あなたも一度会ったことがあるはずよ」


 それからマミさんに何か話しているが、まだ表情はさっきから変わらない。


 この二人はマミさんの仲間? ライバル?

 ――わからないけど、赤い少女は終始不機嫌そうだった。



1自分が無理に言いだしたと弁解する
2衣装はまだ着なくていいのか聞く
3自由安価

 下2レス
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 21:24:27.45 ID:gYGCddG00
1+そして君は一体誰なんだい?
安価下
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/04(金) 21:26:56.55 ID:VcHUeCL40
1+2
追加で赤い衣装の子にこの間のお礼と名前を聞く
何か言われたらお礼にお菓子を作ると話す
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 21:30:26.83 ID:pfh/pPwcO
やっぱり織莉子はいないか
465 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/04(金) 22:21:52.55 ID:uOY0trom0

桐野「こ、これは僕が無理に言い出したことなんだ! それで教えてもらって……」

桐野「あなたも、この前はお世話になって……――も、もしよかったら、お礼とか!」


 怖そうな雰囲気はあるけど、僕のせいでマミさんが責められることだけは止めないとと思った。

 それに、この人たちがいなければどうなっていたかもわからないんだから。


桐野「――……ところで、衣装はまだ着なくていいの?」


 ラフな二人と一緒にドレスアップしたマミさんが並んでいるのが、ものすごい違和感を放って見えた。これからマミさんと一緒に行くのに。

 そんな疑問をぶつけると、赤い少女はやっと口を開いて――そして、この場を去って行く。


「……やっと思い出した。あんとき『結界』にいた男のほうだ」

「早死にしたくなければ関わんないほうがいいって忠告しといてやるよ! それにあたしは助けたなんて思っちゃいない、二度と邪魔なとこに現れんな」

「マミ、行くぞ」

マミ「え、ええ……」

「まったく……何考えてんだ、こんな時に」

マミ「……ごめんなさい」


 ――結局、僕の言葉には何一つ返事が返されることがなかった。

 わかったのは拒絶しているってことだけだ。


桐野(…………あの人はなにをイライラしているんだろう?)
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/04(金) 22:23:17.08 ID:saFM6l6n0
マミを取られたと思って嫉妬したのかな
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 22:30:39.37 ID:pfh/pPwcO
杏子から見たらじゃれあってるように見えたんじゃね?
468 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/04(金) 22:57:05.62 ID:uOY0trom0


 可能なことなら悪い雰囲気は払拭したい。

 あわよくばもう一度あの衣装も見てみたい。


 やっぱり、あの時もあの人からすれば僕らは邪魔になっていたらしい。

 その上、自分たちだけが知る世界に関係ない人が勝手に入ってこようとしたから?



桐野(『こんな時』……――)



 ……不機嫌さの原因は、それだけじゃないようにも見えた。




―9日目終了―
469 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/04(金) 23:16:27.36 ID:uOY0trom0
--------------------------------
ここまで
次回は5日(土)午前(多分10時くらい)にはじめる予定です
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/04(金) 23:19:37.28 ID:gYGCddG00

ここからどう関わらせるべきか悩む
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/04(金) 23:25:52.48 ID:saFM6l6n0
主人公は昔杏子と遊んで仲良くなったこと覚えて無いのかな
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/04(金) 23:50:08.07 ID:saFM6l6n0
覚えてないのはマミと杏子も一緒か
473 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 11:27:14.50 ID:Tq6mmd2+0
自宅 午前



 ――――休みになると、午前中からキリカが家に来ていた。

 今日の昼食に料理を教えてくれることになったのだが、まだ少し昼には時間があって、リビングではみんながくつろいでいた。


 コーヒーを飲みながらテレビを見ているおじいちゃんに、その横ではおばあちゃんが普段はかけない眼鏡をかけて編み物をしている。

 珍しく父さんまでこっちに居た。


*「コーヒーのおかわりを頼む」

*「ええ、今お持ちしますね。みんなも欲しい人はいるかしら?」

桐野「オレはいいよ」

キリカ「私も別にいらないかなぁ……」

エイミー「にゃ」

キリカ「あ、エイミーが何か持ってきたよ」


 何かの筒のような形をしたプラスチック容器を頭にはめている。

 エイミーも気にしているようだけど自分では取れないようだ。


桐野「また変なことしてきたな……取ってあげないと」


 たまに予測のつかないようなことをしてくるから面白いけど、少し心配にもなる。

 ふと前に言われた言葉も思い出した。


桐野(好奇心は猫を殺す……か)


 休日ということもあって、家の中には緩い雰囲気が漂っていた。

 この前からも何度か来て、キリカもうちに馴染んだように見える。
474 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 12:38:54.75 ID:Tq6mmd2+0

キリカ「そろそろ作りはじめる?」

桐野「そうだね、そうしようか」

*「あら、もう作る? 何かあったら呼んでね。――お父さん、今日は巴に料理を教えてくれるんですって」

*「巴、料理もはじめるのか?」

桐野「まあ、出来るものからね……」

*「キリカちゃん、料理できるなんてえらいね。私なんて結婚してから覚えたものだから大変で……よく姑さんに怒られたのも懐かしい思い出でねぇ」

キリカ「えーと…………あんまり期待はしないでクダサイネ」


 ……キリカが照れ隠しに曖昧に言う。


 キッチンに行くと、冷蔵庫の中身を確認する。

 特に今日のために買い足したものはなかった。結局、キリカの得意料理ってなんなんだろう。
475 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 12:56:59.78 ID:Tq6mmd2+0

桐野「ところで、何を作るの?」

キリカ「普段家にどんなものがあるのかわからなかったから……」


 キリカは少しの間悩むと、肉と野菜を出していく。

 材料を見るに、肉野菜炒めだろうか。


キリカ「炒め物もアレンジ次第で美味しくなるよ。材料もいつもあるもので工夫して作れるし」

キリカ「同時にお味噌汁も作っちゃおう。お豆腐も取り出してさいの目に切って……さあ、働く働く!」

桐野「は、はい!」


 豆腐のパックを開けて、包丁で切込みを入れる。

 これだけでもやり方を知らないとコツのいる作業だった。


キリカ「あ、お豆腐は手の上に置いていいから。手は切らないでね」



 下1レスコンマ判定
全体の完成度0~99
+0=100
+『器用』補正+15
※二人いるので、“最終的には”下限[50]くらいの出来に固定されます
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 13:14:31.01 ID:1DSWc4Qb0
キリカ
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 13:15:00.31 ID:1DSWc4Qb0
イチオオイ……本当にごめん
478 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 13:51:24.16 ID:Tq6mmd2+0

桐野「こうか――痛っ」

キリカ「ってもう言ったそばから!? まな板に乗せていいからお豆腐と手洗って」

キリカ「力入れなくても切れるんだから、気を付けなきゃだめだよー」


 水で冷えた手にキリカの手が触れる。

 ……普通の切り方じゃないとはいえ、まさかこんな絵に描いたような料理下手みたいな失敗をするとは思わなかった。


桐野「……豆腐切れたよ」

キリカ「よし、じゃあこの調子で炒め物用のお肉と野菜も切って、先にフライパンで炒めよう。炒める順番はお肉から――――」


 それからもキリカにフォローしてもらってなんとか料理になっていたが、終始忙しそうにしていた。

 いつも僕がキッチンに立つときは料理と違ってここまで忙しく動くことはなかったから新鮮だ。


 完成した料理を運ぶと、みんなが注目する。……みんなも待っていたことだろう。
479 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 14:09:34.18 ID:Tq6mmd2+0

*「時間がかかってたようだけど、大丈夫だった?」

桐野「まあ、教えてもらってなんとか……」

キリカ「和菓子はあんなすごいの作れるのに、料理のほうは意外と駄目なんだね……最初出来ると思って無理言っちゃったよ」

桐野「だって全然違うよ。大体、指示が適当すぎるんだ……和菓子にこんな勘とか臨機応変さなんて求められない」

*「まあ、お前は作れなくても作れる人が居ればいいじゃないか」


 昔ながらのおじいちゃんは言う。それでもお茶すら自分で淹れないのはどうかと思うけれど。

 ……『出来る人が居れば』。そう言われてキリカのほうを見て、気づかれないうちに目を逸らした。


キリカ「早く食べましょ、きっと味は美味しいから!」

*「そうね、おなかすいたわ。いただきます」


 みんなで挨拶をして食べ始める。

 ……この輪の中にキリカが居る風景をこれからまた見られる時はあるだろうか。



1みんなに感想を求める
2自由安価

 下2レス
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 14:11:00.33 ID:1DSWc4Qb0
また料理コンマ判定したときはまた変わるのかな?
安価下
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/05(土) 14:19:57.38 ID:HNHdoKK80
1+キリカに明日も料理を教えて欲しいと頼む
あとキリカのこれからの予定を聞く

和菓子に比べて出来が……
普段やってないからって同じ料理でここまで差が出るのは何か悔しいなぁ
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 14:25:44.68 ID:1DSWc4Qb0
本当にコンマすまん……
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/05(土) 14:33:52.93 ID:HNHdoKK80
コンマはあすみんの呪いの効果がまだ持続中なのか…
484 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 14:45:22.73 ID:Tq6mmd2+0

桐野「みんな……どう?」


 メインに並ぶのは、白菜やピーマン、にんじんなどの野菜と豚肉をさっぱりした味に炒めた炒め物だ。

 元々冷蔵庫の中にあるもので作るというのだから、料理に臨機応変さは求められるんだろう。

 卵焼きをつまんでみると、この前も食べた優しい味わいが口に広がる。


*「美味しい味付けね。お味噌汁と卵焼きもだしが効いていて食感もいいわ。これはキリカちゃんちの味?」

キリカ「お味噌汁はだいたいこんな感じです。卵焼きはちょっと好みも加えてるけど」

桐野「……よかったら、明日も料理を教えてよ。確かに出来なくても困らないかもしれないけど、普段やってないからって同じ料理でここまで差が出るのは何か悔しいし」

キリカ「明日? リベンジするなら早い方がいいか。善は急げだね」

*「お、やる気満々じゃないか」


 みんなで談笑しながら昼食を囲む。

 ……それから、食事を終えて少し落ち着いたところで二人で部屋に行った。
485 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 15:06:09.74 ID:Tq6mmd2+0

桐野「教えてくれてありがとう。今日は朝からみんないるし、気を遣わせてない?」

キリカ「大丈夫大丈夫。みんな良い人だし……」

キリカ「ところで、さっきの怪我はなにもしなくて大丈夫?」

桐野「怪我ってほど切ってないよ。何か張るにも張りにくいところだし」

キリカ「ならいいけど……」


 ベッドを背にして、カーペットの上に並んで座る。

 外にはたくさん人が居るし、あんまりみんなと一緒に居るのも疲れるかと思ったけど、こうしてると一応二人きりだ。

 これから何をしたらいいだろう。


桐野「……ちょっとトイレ行ってくる。ついでに何か飲み物持ってくる」

キリカ「うん」


 立ち上がって一旦部屋を出る。

 何かって言ったけど何持ってったら喜ぶかな。


桐野(……先にトイレいってこよう)



何か部屋に戻る前に持ってくもの
1水
2お茶
3ジュース
4自由安価

 下2レス
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 15:09:57.33 ID:1DSWc4Qb0
3
安価下
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 15:11:11.69 ID:O0ks5CmzO
あずきラテ
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/05(土) 15:11:32.07 ID:HNHdoKK80
麦茶
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/05(土) 15:13:12.75 ID:HNHdoKK80
あずきラテか、キリカは喜びそうだな
490 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 15:34:09.03 ID:Tq6mmd2+0


 ……中途半端に余ってたあずきを使ってあすきラテでも作ろうか。

 トイレで用を済ませると、あまり待たせないようにさっとコップに牛乳を入れてあずきを溶かして持っていく。


桐野「おまたせー、飲み物持って――」

キリカ「!」


 部屋の扉を開けると、とんでもない光景が飛び込んできて心臓が跳ねた。

 ――――僕の秘蔵の『グラビア』の切り抜きをキリカが手に持っていたのだった。


桐野「…………見た?」


 キリカは気まずそうにゆっくり首を縦に振る。


キリカ「べ、別に気にしないから! ていうか…………ごめん」

桐野「い、いや、変なとこに置いてあったのが悪いんだ。そのせいでこんなの見せちゃって…………いつしまい忘れたかな」

キリカ「…………」


 今まで部屋を見せることなんて考えてなかったから。

 これまでのことを振り返って焦ってみるけど見られてからじゃもう遅い。


 とりあえず切り抜きを奥に隠して、飲み物を渡してさっきみたいに座る。
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 15:39:11.50 ID:O0ks5CmzO
家族に見つかるのもアレだが、幼馴染に見つかるのもねぇ
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/05(土) 15:51:34.31 ID:HNHdoKK80
えっちなグラビアよりもてっきり昨日のマミさん関連の写真とかスケッチが見つかるものかと
493 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 16:00:59.60 ID:Tq6mmd2+0

キリカ「飲み物ありがとう、これ何?」

桐野「あずきラテだよ」

キリカ「へえ……あ、美味しい」

桐野「あずきと牛乳ですぐ作れるから、和菓子教える時についでに教えるよ」

キリカ「うん。もう少ししたら『デザート』も食べたいね」


 ……会話が途切れると、それから暫く部屋の中は静かになる。

 横目でキリカのほうを見る。本当にさっきのことは気にしていないんだろうか。



1…さっきのこと気にしてる?
2自由安価

 下2レス
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 16:04:31.01 ID:1DSWc4Qb0
1
安価下
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/05(土) 16:05:12.61 ID:xS8Oexn90
2 子供頃にタイムカプセルから出て来た絵、そう言えばマミさんやあの赤い服の少女(杏子ちゃん)に何処となく似てるような気がするな、と思い
  タイムカプセルから出た絵を確認してみる
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/05(土) 16:07:28.28 ID:HNHdoKK80
1のあと気まずい雰囲気から逃れようとデザートを作りに行く
その際バランスを崩してキリカに抱きつくように倒れこむ
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/05(土) 16:14:27.30 ID:VHXMslZu0
またラッキースケベか、いいぞもっとやれ
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 16:15:51.72 ID:1DSWc4Qb0
下2だから>>495だと思う
また安価あれば>>496を狙いたいが…
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 16:16:26.23 ID:O0ks5CmzO
昔の絵のことは古すぎてお互いに忘れてるとスレ主のコメになかったっけ?
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/05(土) 16:33:47.01 ID:VHXMslZu0
そのうち思い出すさ
501 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 16:36:47.02 ID:Tq6mmd2+0

桐野「……あのさ。さっきのこと、気にしてる?」

キリカ「…………気にしてないよ。男の子からしたら、普通の事なんだろうし」

キリカ「でもなんとなくきりのんもそうだとは思ってなかった。だって女子力高いし」

桐野「そこ!?」


 この前から、悪気はないんだろうが地味に気にしていることを突いてくる。

 ……女々しいって思われてる? ……そりゃ、たくましくない自覚くらいはあるけど。


桐野「いや、そりゃ体力もあるほうじゃないし趣味もインドアだけど……だからってさ、そういう“気”があるわけじゃないし」

キリカ「え? 女の子に興味がないとまでは言ってないよ。それとこれとはまた別っていうか――」

キリカ「――……とにかく、別にそんなことは気にしてないから」

桐野「それならいいけど……」


 気にしていない、ように見えないのは僕の気のせいなんだろうか。

 すると、キリカはそんな雰囲気を自分から変えるように言う。


キリカ「そういえば、この前のタイムカプセルはまたどこかにしまってあるの?」

桐野「一応今はそこにまとめてある。見たいものがあったら見ていいよ」

キリカ「うん」


 そう言っても、何度もあの“誓約書”を見るのも恥ずかしいものだ。

 ……また昔の絵を見ると、懐かしそうに眺めていた。
502 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 16:47:29.29 ID:Tq6mmd2+0

桐野「懐かしい? でも、下手だなぁ。似顔絵だって、これじゃ誰だかわかんないもんな」

キリカ「下手だからいいんじゃない」


 ……母さんもそう言っていた。

 そういえばまた母さんの絵を描くって約束したっけ。今描いたら全然違う雰囲気になるだろう。


桐野「……そろそろ、デザート作りに行こうか。今度はオレが教えるよ」

キリカ「今度はよろしくね、先生」


 料理は上手くいかなかったけど、自分の得意分野なら名誉挽回のチャンスだ。

 再びキッチンに回って、必要なものを取り出して並べ始める。
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/05(土) 16:47:42.16 ID:VHXMslZu0
少なくともあの特徴的な金髪ドリルでマミさんだとわかりそうなものだが、一度見たら忘れないだろあの髪型は
504 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 16:47:58.66 ID:Tq6mmd2+0
-----------------------
ここまで
次回は6日(日)18時くらいからの予定です
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 16:50:12.06 ID:1DSWc4Qb0

今度の料理コンマは自分は参加しない
てか、イチオオイじゃなければ……(泣)
506 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/05(土) 16:51:32.46 ID:Tq6mmd2+0
ドリルなら特徴あるけど漫画版見る限り昔はマミさん髪型ちゃいます
普通におさげでした
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/05(土) 16:55:05.24 ID:HNHdoKK80
>>503
そりゃ小さい子供の頃も同じ髪型してたらね
キリカみたいに幼馴染ならともかく、公園で遊んだ程度の関係ならよほど強烈な出来事がなければ記憶は風化しちゃうでしょ
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 19:30:38.89 ID:ek3W0G400
これからどうしていけばいいんだろう?
やはりキリカと親睦を深めることか。問題はSGが濁っていって早く手を打たないとキリカがとんでもない事態になるかもしれない……

うまく誘導してキリカにも魔法少女姿になってもらえないだろうか……
509 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 18:36:50.18 ID:Y0aj8gU40

桐野「練り羊羹を作るよ」

キリカ「練り羊羹?」

桐野「うん、水羊羹は飴を使って作るから練り羊羹と違って水分が多くて柔らかくできる。あとは小麦粉を使った蒸し羊羹なんてのもある」

桐野「練り羊羹は煮詰めて作るんだ。まずは鍋に水を入れて沸かそう」

キリカ「うん、じゃあちょっとだけ待とう」


 ……いけない、また長々と講釈を垂れていては退屈されてしまう。

 キリカには実際に作ったほうがわかりやすいだろう。


 お湯が沸くまで少しの間暇になる。



1キリカはお菓子は作らないの?
2自由安価

 下2レス
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/06(日) 18:41:36.56 ID:HJ2GqfvdO
1+もしつくったら美味しいだろうな
安価↓
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/06(日) 18:45:14.00 ID:ve4AxT8M0
↑+キリカに自分のお菓子作りの覚え書きノートを渡す

これ、おばあちゃんから教えてもらったり自分で気付いた事とか書いたノートなんだ
ふせん貼ってるページが練り羊羹のとこだから見てみて?
……書きなぐってるとこもあるからわかりにくかったらごめんね
512 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 19:21:14.76 ID:Y0aj8gU40

桐野「キリカはお菓子は作らないの?」

キリカ「それ前にも聞かれた」

桐野「あぁ、労力がどうこうってやつ? ……それだったら、昼の料理のほうがオレは労力を使ったよ」

キリカ「いやいや、甘いもの食べたいって思う時はすでに糖分が足りなくて飢えてるんだよ。そんな時にあんまり自分で動きたくない」

桐野「もしキリカがお菓子作ったら美味しいだろうにな」


 そんな屁理屈を言うキリカに苦笑いしながら、僕は少しだけキリカをその場に待たせて部屋にノートを取りに行った。

 僕がお菓子作り用に書いてた覚書ノートだ。


キリカ「ノート?」

桐野「これ、おばあちゃんから教えてもらったり自分で気付いた事とか書いたノートなんだ」

桐野「ふせん貼ってるページが練り羊羹のとこだから見てみて? ……書きなぐってるとこもあるからわかりにくかったらごめんね」

桐野「他にも見たいものがあれば見ていいよ。たまにやる気が出たら他のも教えるから」

キリカ「……ありがとう。やる気が出たらね」
513 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 20:18:15.24 ID:Y0aj8gU40

 キリカはノートをめくってふむふむと見ている。

 ……そうして暫くすると、鍋の中から湯の沸いた音がしてくる。


桐野「……そろそろ沸いてきたね。寒天を溶かし入れよう」


 鍋の中に寒天を溶かして、次にあずきと砂糖も入れていく。


桐野「あとは、材料を入れながらひたすら混ぜる。……まだ明るい色をしてるけど、煮詰めていくと見慣れた暗い色になるよ」

キリカ「意外と簡単に作れるんだね。確かに、これなら家でも作れるかも」

桐野「だろ? ちなみに、余った餡子を好みの量牛乳に溶かせばさっきのあずきラテが出来る」


 キリカに鍋を混ぜさせながら材料を全て溶かしこみ、更にじっくりとかき混ぜながら煮詰めていく。

 ……それからいい具合になった頃に火を止めると、用意した型に流し込んでいった。
514 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 20:35:38.36 ID:Y0aj8gU40

桐野「よし、あとは待てば完成だ」

キリカ「楽しみだね」

桐野「今のうちにお茶も淹れておこうか。緑茶がよく合うんだよ」


 羊羹が固まるまでの間、一旦リビングのほうに行ってポットから急須にお湯を淹れておく。

 ついでに、さっきの餡子を使って二杯目のあずきラテを飲んでいた。


キリカ「これ美味しい」

桐野「気に入った?」


 キリカはこれも気に入ってくれたようだった。

 あとはメインのデザートが出来るのを待つだけだった。


桐野「…………そろそろ出来たかな。ちょっと見てみよ――」


 飲み物を飲んで待ちながら、少し経って羊羹の様子を見に行こうとする。

 ――しかし、立ち上がる前にその言葉は中断された。


桐野「う――……?」


 滑らかな髪と柔らかい肩の感触が触れる。

 横に座っていたキリカがこっちに凭れかかるように肩を寄せてきていた。
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 20:38:08.86 ID:U/5htL0R0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
516 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 20:58:58.58 ID:Y0aj8gU40


 何を思ってこんなふうにしたんだろう? こんな時僕はどうするのが正解だろう?

 どきどきと、いろんな考えが頭を巡って混乱させる。


 最初は浮かれたことを――――でもそれから少し心配になって、名前を呼ぶ。


桐野「キリカ?」


 ――……すると、ちょうどそこに母さんがやってきた。


*「まだお菓子作り中?……――あら、仲いいのね」

キリカ「――……!!」


 キリカは弾かれたように姿勢を正して前に向きなおる。


桐野「……羊羹、そろそろ出来る頃だから見に行こう」

キリカ「あ…………――うん」


 僕より少し遅れて、キリカが組んでいた足を直して立ち上がる。その姿を少しの間見下ろしていた。


 制服の時とは違う明るい色のスカートと、その下から覗く柔らかそうな足を包むニーハイソックス。

 腕や首元にはこの前買っていたアクセサリーも着けていた。

 ……昔毎日見ていた私服とも、好む傾向は変わらない。けれど、久しぶりに見た私服は華やかで新鮮な印象だった。
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 21:03:39.31 ID:Js2V24o20
普通の恋する少女として生きているだけなんだ……
だから、織莉子は邪魔すんなよ!
518 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 21:27:52.74 ID:Y0aj8gU40

桐野「――大丈夫?」

キリカ「……大丈夫だよ。それより、羊羹はどう?」

桐野「この調子なら完成で良さそうかな。切ってくるよ」


 羊羹を切り分けて皿にのせる。

 テーブルの上に持っていくと、キリカは今日一番の笑顔で笑う。


キリカ「わあ、切ったとこもつるつるになってるね! 待ちくたびれたよー」

桐野「よくかき混ぜるとなめらかになって美味しいんだよ。今日はキリカも手伝ってくれたから」


 湯呑にお茶を注いで、『いただきます』と挨拶をしてから今日のデザートをいただく。


キリカ「美味しい! この前食べた味だ」

桐野「うん、美味しいね」


 やっぱり、“和スイーツ”もいいけど基本は伝統的な和菓子だ。

 今日のは、子供の頃から食べたことのある見事につやと透明感のある羊羹になっていた。



1明日のことについて
2また体調崩したりしてない?
3自由安価

 下2レス
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 21:29:46.99 ID:Js2V24o20
1+2+3で服装について
安価下
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 21:30:00.60 ID:6LOoxUS/0
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 21:35:08.48 ID:r5hqsMzL0
キリカのSJ濁っていない、とは言えないんだよな
魔女狩りしてないから浄化してないと思うし
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 21:38:13.59 ID:Js2V24o20
>>521
でもキリカは主人公に魔法少女のことを遠ざけようとするし、知ろうとしても知られないからなー
知ったら絶対関連しているマミさんに相談しないと……
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 21:39:17.27 ID:U/5htL0R0
重曹で綺麗に浄化できるから大丈夫だ
524 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 21:46:08.68 ID:Y0aj8gU40

桐野「ところで、明日は料理は何を教えてくれるんだ?」

キリカ「明日かー……なにがいいかな。今日はお肉だったから、お魚でも使おうかな。そういうのは嫌いじゃない?」

桐野「魚は大好きだよ」


 デザートを味わいながら、明日のことも考え始める。

 ……今日のこの時間が終わってしまうのがどこか寂しかった。でも、こんな日が続くならそれは嬉しいことだ。


桐野「じゃあ、明日の『デザート』は?」

キリカ「また作るのもいいけど、どこか食べに行くのもいいね」

桐野「どこか、か……」



1何か教える
2外に食べに行く

 下2レス
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 21:49:09.86 ID:Js2V24o20
誰か遭遇したい2
安価下
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 21:49:58.80 ID:r5hqsMzL0
2
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 21:50:06.12 ID:U/5htL0R0
2
528 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 22:18:54.96 ID:Y0aj8gU40

 話しながらふと思い出して、近くに置いてあったチラシを探す。


桐野「――じゃあ、こういうのはどう?」

キリカ「……大食いチャレンジ?」

桐野「うん、スイーツの。そんなに甘いものが好きだったら、キリカだったらいけるんじゃないかなぁって」

桐野「このチラシを持っていけば最低でも通常の半額、更に食べ切れたらタダどころか賞金がもらえるって」


 この近所にあるカフェのチラシだった。

 生クリームやプリン、フルーツやエクレアなんかまで高く積み上がった大きなパフェが写っている。


 ……キリカはその写真に心惹かれているようだったが、慌てて否定した。


キリカ「……――いやでも! 私はそんなに大食いってわけじゃないし…………それに体重が」

桐野「もちろん、これじゃなくてもいいよ。ほかにもメニューはあるんだし」

キリカ「……じゃあ、とりあえず行ってみようかな」

桐野「うん。決まりだ」
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 22:20:30.91 ID:U/5htL0R0
これは前スレのネタか?
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/06(日) 22:23:33.44 ID:ve4AxT8M0
魔法少女は傷を癒したり出来るから体脂肪とかも調整できる…のか?
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 22:27:34.07 ID:vnqFTb9tO
あすみ編でのキリカ、入院中お菓子食べまくって食っちゃ寝してたから退院後恐ろしい事になったんじゃ
532 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 22:33:54.18 ID:Y0aj8gU40


 ――昼からみんなはそれぞれ部屋に行ったり家事をしたり、珍しくこの時間はリビングががらんとしていて広く感じる。

 たまに誰か通ったりするくらいだ。


 キリカと一通り明日のことを話すと、みんなにも声をかけてみる。羊羹は二人分以上にあった。


桐野「あ、そうだ。みんなもデザートできたから来てよ!」

*「……今って邪魔してもいい雰囲気だったの?」

桐野「え、なにそれ。……来てもいいって」

*「だって、昔はよく来てたとはいえ、久しぶりに女の子を連れてきてるんだからなぁ」


 ……呼んでみると、母さんと父さんからは茶化された。


 さっきのこともあって、なんだか恥ずかしくなってきた。

 やっぱりそんなふうに見られてるのか? それをキリカは嫌じゃないだろうか?


桐野「……先に部屋に戻ってようか」

キリカ「う、うん」


 今日のデザートを堪能し終えると、また一足先に部屋に戻る。……駄目だ、なんか考えが散らかってまとまらない。


1また体調崩したりしてない?
2服装のことについて
3自由安価

 下2レス
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 22:36:56.88 ID:Js2V24o20
1+2
安価下
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 22:43:13.42 ID:U/5htL0R0
1+2
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/06(日) 22:43:45.09 ID:ve4AxT8M0

追加で部屋に戻ったらさっき自分にもたれかかった事を意識してしまう
キリカに見られたグラビアとキリカの裸がダブってしまいドギマギ
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 22:46:49.22 ID:Js2V24o20
>>535もよかったな
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 22:49:56.07 ID:vnqFTb9tO
535が良いなぁ
あとラッキースケベまたやって欲しい、某トラブルみたいな
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 22:50:20.51 ID:U/5htL0R0
そのうち現在のキリカの裸を見てしまうラッキースケベ発生しないかな
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 22:51:01.84 ID:U/5htL0R0
じゃあ安価を>>535に変更して
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/06(日) 22:55:54.01 ID:ve4AxT8M0
魔法少女の変身シーンは全裸になるのがお約束だから、キリカが桐野の目の前で変身してくれたらなぁ
あとはお風呂場でバッタリとか?
驚いた弾みでキリカのバスタオルがハラリと落ちて、全部見ちゃうとかw
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 23:02:11.34 ID:vnqFTb9tO
某トラブルだとそこからさらにもつれて倒れ込んで股間に顔埋めるとこまでいくからな
あの主人公、そうやってヒロインの股間何度か見てるし
542 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 23:18:02.02 ID:Y0aj8gU40

桐野「……キリカ、また体調崩したりしてない? 本当に大丈夫?」

キリカ「大丈夫だよ」

桐野「じゃあ、さっきのは?」

キリカ「…………」


 意図的なことなのか、それとも偶然なのか、真意がわからない。

 キリカは答えなかった。その沈黙をどう受け取るのがいいかなんてわかるわけがなかった。


 ――部屋に入って、立ったまま立ち止まる。


キリカ「――……一応きりのんの気持ちは聞いちゃったから、もうどう思ってくれてもいいよ」

桐野「それって!」


 そう言われても、僕は戸惑った。

 キリカはそういう風に意識されるのは嫌がっていたはずだ。そんな、あの時のことが引っ掛かっていて。


キリカ「大切な幼馴染って思ってくれるのは嬉しいから」

キリカ「だから、その関係から外れるような失敗しちゃったときは焦った。距離が出来て気まずくなるのだけは嫌だなって。でもね」

キリカ「今までと変わらず一緒に居てくれるなら……――」



1家まで送っていく
2自由安価

 下2レス
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 23:19:13.25 ID:Js2V24o20
1+2確かにキリカは大切な幼馴染だけど、でもそれ以上に―――
安価下
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/06(日) 23:28:36.32 ID:ve4AxT8M0

話す時にキリカの手をとって話す
あと送る際に手をつなぐ、照れながらちょっと強引気味に
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/06(日) 23:29:59.06 ID:U/5htL0R0
一人ぼっちは寂しいもんな。いいよ、一緒にいてやるよ。
安価下
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/06(日) 23:33:45.47 ID:vnqFTb9tO
これってお互いにコクってるの?
両思いならキスぐらいしちゃえよ
547 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/06(日) 23:59:13.62 ID:Y0aj8gU40

 曖昧に言うキリカの手を取る。

 それからキリカの琥珀色をした瞳を真っ直ぐ見つめて、視線を合わせた。


 ……甘く、少しとろけてるみたいで、蜂蜜みたい。


桐野「確かにキリカは大切な幼馴染だけど、でもそれ以上に―――」


 この場をフォローする素敵なセリフなんか思い浮かばない。

 気の利いたことも言えない。


桐野「――……それ以上に、思っていても……いいのかな」


 ……真っ直ぐ合っていた視線が彷徨って外される。

 キリカは小さくうなずいていた。……それ以上のことを、キリカは思ってはくれないのか?


桐野「お、送ってくよ! 遅くなったらおばさんたち心配しちゃうだろ」

キリカ「あ、うん。……荷物、取りにいくよ? だから手……」

桐野「うわっ、ごめん」


 一緒に荷物を取りに、リビングについていく。

 それから揃って家から出た。
548 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 00:10:50.51 ID:YtwZl+7h0


桐野「今日はありがとう」

キリカ「こっちも、色々教えてくれてありがとうね」


 ――キリカの家に着くまでの少しの間。

 隣に歩くキリカの手を、今は僕のほうからちょっと強引気味に握っていた。


 ……ついにごまかしもなく告白してしまった。まだ顔が熱い気がするし、互いに顔が赤くなってる。


桐野「その、服……」

キリカ「!」

桐野「――服……私服、久しぶりに見た。中学校からは制服だったから」

キリカ「……そういえばそうだね。私も久しぶりに見たかも」


 こんな雰囲気だからいつも以上に緊張してしまう。

 僕は何が言いたかったんだろう? 褒めたかった?



1また明日
2自由安価

 下2レス
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 00:12:57.91 ID:FI/mgpmc0
2 ま、待って!僕はキリカの真意が知りたいんだ。
僕は服とかそういうのに疎いけどいつものとは違うよね?
まさかぼくと会うからおしゃれをしてきたんじゃ――――
安価下
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/07(月) 00:15:26.17 ID:1WcUYgsb0
2よく似合ってて可愛いよ
551 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 00:28:06.53 ID:YtwZl+7h0

桐野「……よく似合ってて可愛いよ」

キリカ「……あ、ありがとう」


 ……キリカはそう言うと、顔を伏せてしまった。

 もっと見ていたかったのに。


 ――やがてキリカの家の前にまで着いてしまって、手をつないだまま向かい合うように立つ。


キリカ「…………」

桐野「…………じゃあ、また明日」

キリカ「うん」


 ――告白なんてしても、今までのことが急に変わるわけじゃない。

 もちろん、『変わらない』ことに安心があるのは僕も同じだった。


 …………でも、まだ恋というには『途中』なんだってことに気付いた。



―9日目終了―
552 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 00:28:51.08 ID:YtwZl+7h0
----------------------------
ここまで
7日(月)20時くらいからの予定です
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/07(月) 00:44:10.66 ID:1WcUYgsb0
乙でした
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 08:19:18.51 ID:miCfsQTv0
2828
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/07(月) 18:26:18.42 ID:1WcUYgsb0
キリカって艦これの天龍に似てるよね
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 19:29:08.79 ID:FI/mgpmc0
>>555
声優が井口裕香でもあるしな
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 20:17:40.47 ID:YHYgdTG5O
なんか某大百科でも関連載せられてたけどそんなに似てるか?むしろ色と髪型くらいしか合ってなくね?
見た目は大した特徴もないし他の黒髪ショートキャラのほうが似てるのいると思うけど
あとファンなら悪いけどキリカのが可愛いと思う(あっちはカッコイイとか大人っぽいのほう)
558 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 20:21:51.26 ID:YtwZl+7h0
自宅 午前


キリカ「……こんにちは。お邪魔します」

桐野「あっ、うん。いらっしゃい、上がって」


 待ちわびたチャイムの音を聞いて玄関を開けると、昨日とはまた違う私服を着たキリカが立っていた。

 昨日からどことなくぎこちない。

 その雰囲気に、意識することで気まずくなるのが嫌だと言っていたキリカの言葉を思い出した。


 ――キリカは今の距離をどう思ってるんだろう。


桐野「リビングにはみんないるし、エイミーもいるから。それとも……」

キリカ「うん、挨拶してこないとね」


 まずは一緒にリビングに向かって、昨日みたいに一通り挨拶をしてソファの横に鞄を置く。

 ……キリカはおばあちゃんとその膝の上に座るエイミーのほうを見ているようだった。



1リビングでみんなと話す
2自分の部屋にいく
3自由安価

 下2レス
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/07(月) 20:22:57.03 ID:1WcUYgsb0
3服装を褒める
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/07(月) 20:23:53.01 ID:iAvomvAr0
>>557
杏子編アフターのキリカがそんな感じなのかな?
社会人でOLになってるキリカならら大人っぽい色気とかありそう

というわけで、久々のイラストリクエスト
杏子編アフターのOLキリカをお願いします、スレ主さん
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/07(月) 20:24:26.70 ID:iAvomvAr0
割り込み失礼
安価↓
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 20:25:43.23 ID:IySIyIAxO
1+559
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 20:26:00.37 ID:FI/mgpmc0
3服装をほめる+いつかキリカの家に行っていいか聞く
安価下
564 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 20:55:34.22 ID:YtwZl+7h0

*「……気になるかい? それともまたエイミーと遊びたい?」

キリカ「器用に編んでるなぁって思って。何作ってるの?」

*「ちょっとしたコースターだよ。前まではマフラーとか手袋とか作ったら巴も使ってくれてたんだけど、今は使ってくれないから」

桐野「それは、だって……手編みとかなんか恥ずかしいから」

キリカ「えー、ダメだよ! おばあちゃんに反抗期しちゃ」

*「もし使ってくれるなら、キリカちゃんになにか作ってあげてもいいんだけどねえ」

キリカ「じゃあ、私もおばあさまに教えてもらおうかな。エイミーも一緒に見学だね」


 ……キリカはおばあちゃんたちと一緒になって楽しそうにしていた。編み物を教えてもらうらしい。

 その姿を後ろから眺める。


 随分昔にもらって部屋に眠ったままの、カラフルな小さい編み物が浮かぶ。

 そう言われたって恥ずかしいものは恥ずかしい。小さい頃は良かったけど、やっぱり好みからズレているんだ。


桐野(……キリカもなんか作るのかな)


 そういえば、手芸部に入ってるとか言ってたっけ――――
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/07(月) 21:08:02.14 ID:iAvomvAr0
手芸部絡みでまどかと接触できないかな?
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 21:10:08.77 ID:NeMnRktvO
そういえば桐野は帰宅部?入部するか様子見に行けば会えそう
567 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 21:12:35.71 ID:YtwZl+7h0


 ――そんな二人の様子をただ眺めていると、横から母さんがつついてくる。


*「気になるならあんたも習ってみたらいいのにね」

桐野「いや……オレは遠慮しとくよ」


 だって、別に作りたいものもないから。

 ……ただ眺めていたかったんだ。


*「……ありがとう、孫娘が出来た気分だよ」

キリカ「私も楽しかったよ。また教えてね」

エイミー「にゃ」


 エイミーが膝から降りたかと思うと、なにか言いたげに鳴く。


*「よしよし、エイミー。おやつあげようか」

キリカ「私たちも、そろそろ作り始める?」

桐野「うん、そうだね」


 こちらを振り返ったキリカの袖を軽くつまむ。

 すると、キリカは更に首をかしげるようにする。


桐野「……今日の服も可愛いね」

キリカ「――……ど、どうも。 キッチン行こ」


 俯いて、再びキリカは僕に背を向ける――キッチンのほうへ。

 ……キリカの言葉はそっけなくも聞こえた。黒髪から覗く耳が赤い。
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/07(月) 21:17:08.01 ID:iAvomvAr0
桐野は美術部っぽいけどあえて入部しないで一人で好きな絵を描くタイプかな?
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 21:30:45.66 ID:IySIyIAxO
午後大食いするなら昼飯は食べない方がいいんじゃね?キリカは
570 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 21:33:35.99 ID:YtwZl+7h0


キリカ「さて、今日は何を作ろうか。冷蔵庫見てもいい? ――……って、きりのん?」


 ――――……キリカと二人でキッチンに来てから、僕もさっきのことが一気に恥ずかしく思えてきていた。


 考えてみたら、さっきはなんであんなことを素直に言えたんだろう。周りに家族も居るのに。

 ただ、言いたかったから。そう思ったことを、伝えたかったから。――それだけの理由で、僕は普段は出せない勇気を出せていた。


 ……そこまで迷走してから、訝しむ視線を向けられていることに気づく。


桐野「あ、ああ! 見ていいよ」

キリカ「……また怪我しないようにね」

桐野「き、気を付ける」


 キリカは冷蔵庫の中身を確かめながら、今日のメニューを考え込んでいた。

 ……それから少しして決まったのか、再びこっちに顔を向ける。


キリカ「今日はサバで照り焼きを作ろうか。付け合わせは何がいい?……ネギがたくさんあるみたいだから、それ使ってもいいかな」

桐野「う、うん。大丈夫だと思う」

キリカ「じゃあまずサバは半分に切って、切れ目を入れる。そしたら、しょうゆとみりんとお酒でたれを……――――」


 こうしててきぱきと作業している姿を見ると、やっぱり手際よく見えた。

 ……見ているだけじゃなくて、僕も少しは出来るようにならないと。



 下1レスコンマ判定
全体の完成度0~99
+0=100
+『器用』補正+15
※二人いるので、“最終的には”下限[50]くらいの出来に固定されます
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/07(月) 21:38:16.60 ID:iAvomvAr0
こんどこそ!
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 21:39:13.96 ID:FI/mgpmc0
あすみの呪いは今回で終わればいいな…
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 21:40:19.92 ID:IySIyIAxO
75ならそこそこの出来か
574 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 22:11:25.31 ID:YtwZl+7h0
――――
――――



キリカ「――結構完成までスムーズにできたね!」

桐野「ああ!」


 ――なんとか今日の献立を完成させて、綺麗に出来た皿を眺めて二人ではしゃぐ。


キリカ「昨日と比べたら今日は大分危なさも減ってたし。お味噌汁がお豆腐じゃなかったから?」

桐野「う、それは……いつか克服するよ」


 昨日上手くいかなかった部分で苦手意識がついてるのは確かだ。

 でも、今は純粋に成功を喜んでいた。


桐野「いい匂い。これは誰かに教わったの?それとも自己流?」

キリカ「料理本に書いてあったやつだよ。そこから好みになるようには変えてるけど――」

*「美味しそうね。今日は何作ってるの?」


 そんな時、ちょうど母さんが様子を除きに来た。


桐野「サバの照り焼き。今持っていくよ」

キリカ「今日はご飯進みそうだね」

桐野「あ、でも大食いチャレンジするならご飯は少な目にしたほうが……」

キリカ「う」


 ……昨日だったらまだ色んなことに焦りながら作ってた時間だ。

 料理のコツを掴めた分もあるけど、キリカが教え方を変えてくれたおかげもあるかもしれない。



1キリカは大食いやるの?
2家族に自慢する
3自由安価

 下2レス
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 22:13:47.14 ID:FI/mgpmc0
3一緒に共同作業して料理をするなんてまるで夫婦みたいだね
安価下
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 22:14:27.83 ID:v+LC8UI00
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/07(月) 22:15:32.65 ID:iAvomvAr0
1+さっきの編み物についてキリカに質問

そういえばキリカは手芸部みたいだけど最近部活には言ってるの?
この間屋上にいた子も手芸部で会ったって言ってたけど、こんど声をかけてみたら?
あんまり面識なさそうだったけど、案外向こうも顔覚えててくれてるかもよ
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 22:20:39.71 ID:FI/mgpmc0
>>577もみたかったな
579 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 23:03:45.30 ID:YtwZl+7h0


 今日もキリカを含めてみんなで食卓を囲む。


 メインの魚は切れ目もついていてまるで店で出てくるメニューみたいだ。

 見た目と匂いで期待した通り、香ばしくふっくらとしていて美味しい。


桐野「ねえねえみんな、どう?」

*「ええ、お魚もお味噌汁も良く出来てるじゃない」

桐野「これ、オレも作ったんだよ。まあ、キリカに教えてもらったからだけど」

*「お、巴もついに料理に目覚めたか?」

キリカ「私も手伝ったけど、私は手順書みたいなものだよ」

*「こういうのが作れるのはいいね。将来困らないよ」


 ……そんな言葉を聞くと、はにかむキリカの隣で僕はふと考えた。

 僕たちの将来。 将来もこのまま一緒に居られるだろうか。


桐野「あ、今日の料理のこと後でノートにメモするからちょっと見てくれる?」

キリカ「うん。いいよ」


 キリカの言った通り、今日の昼食はご飯が進む。デザートに響かないくらいに抑えてそれを堪能する。

 今日は食べるのが少し早めの時間になったから大丈夫だろうか。


 今まで一番によく出来た昼食を食べながら、色んな話をして、色んな事を考える。

 ……そして、今日も昼時が終わると部屋に向かった。
580 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 23:22:35.71 ID:YtwZl+7h0


桐野「ノートここだったかな」

キリカ「和菓子と同じノートでいいの?」

桐野「どうしようかな…… キリカも何かレシピノートとか作ってる?」

キリカ「うん、一応メモ程度には」

桐野「じゃあいつのまにか同じのができてそうだな」


 想像して笑った。これから色んなものを教えてもらったら、二人のノートの違いでも見比べてみようか。

 まっさらなノートの一ページ目にさっきの料理のことを書きこんでいく。

 横から覗き込むキリカと細かい部分を聞いたり、相談しながら更に内容を付け足していく。


 ……そっとキリカを抱き寄せるように髪に触れてみる。

 昨日は有耶無耶になってしまったけど、今日は絶対に偶然なんかじゃなく僕に寄り添ってくれていた。


桐野「――……よし、書けた」

キリカ「うん」



1キリカは大食いやるの?
2もう少しこのままにする
3自由安価

 下2レス
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 23:25:26.83 ID:FI/mgpmc0
>>577
安価下
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/07(月) 23:26:12.31 ID:iAvomvAr0
2+しばらく経ったら安価577の内容を話す
583 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/07(月) 23:49:48.21 ID:YtwZl+7h0

桐野「……キリカ」

キリカ「ん?」


 名前を呼ぶ。けれど、なにか用事があるわけじゃなく。

 それから暫く沈黙が続いた。今は気まずいって感じじゃないように思えた。

 用事が終わったからって離れてしまうのが寂しくて、まだこうしていたかったから。


 いつのまにか、キリカは僕に肩を寄せながらそっと目をつむっていた。

 このまま眠ってしまうのも悪くはない。――……でも、そうするには心の中が騒がしすぎたから。


 ただ普通に話す声で、そっと声をかける。


桐野「……キリカは手芸部に入ってるって言ってたね」

キリカ「うん。そうだけど?」

桐野「やっぱりそういうの興味あるのかなって。部活には今も行ってる?」

キリカ「んー……、たまにしか行ってないよ。他の人もそんなものだと思う」


 ――僕は部活なんかやってこなかった。個人的に絵を描くけど、学校の美術部には入る気もなかった。


 美術部は女の子ばかりで入りにくかったし、あまり真面目にやっているイメージもない。

 イラストを描きたい人ばかりで、僕の描きたい絵とも違った。そんな中で気を遣いたくもなかった。


 ……多分、手芸部も似たようなものなんだろう。
584 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 00:06:41.26 ID:YyhCrtgF0

桐野「今度行く時はオレもついてくよ」

キリカ「手芸部女の子ばっかりだよー。そういう雰囲気苦手じゃないの?」

桐野「そうだけど……見てたいなって思ったんだ。なんとなく」

桐野「この前屋上に見た子も手芸部で会ったかもしれないって言ってたけど、そういう人の仲にも案外仲良くなれる人もいるかもよ」

キリカ「きりのんがそんなこと言うなんて珍しいね。 ……でも今からなんて遅いよ」

桐野「少しの間でもいいじゃないか」


 ――――恐ろしく、『らしくない』ことを言っている。

 自分すら普段出来ないで苦手としていることを、こんなふうに勧めるなんて。


桐野「……『お前が言うな』って言われるかもしれないけどさ、今だったら勇気を出せるかもしれないって思ったんだ」

キリカ「今日のきりのんは大胆だね。……いや、昨日からかな」

桐野「……うん」



1そろそろ出かけようか
2自由安価

 下2レス
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 00:11:01.45 ID:+zMciaLZ0
2 きっとキリカとこうしてまた話すようになったからだよ。ありがとう
安価下
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/08(火) 00:16:13.20 ID:rgSCgxFx0

そういって自分もキリカの方に体を寄せる
587 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 00:45:54.83 ID:YyhCrtgF0

桐野「きっとキリカとこうしてまた話すようになったからだよ。ありがとう」


 そう言って、僕もキリカのほうに更に身体を寄せた。

 少し甘い香りがするのはシャンプーだろうか。さっきまでよりも更に柔らかさと温かさを全身で感じて、またそのままにしていることにした。


 ――……心も身体も熱いのに、心の底は落ち着くんだから不思議な感覚だった。


キリカ「……お礼なんて言われることじゃないよ」

キリカ「きりのんはすごいと思う」

キリカ「多分、私の方がそういうの、本当は苦手になってたんだろうなぁ――――…………」


 そんなこと。

 ――そう思って、キリカが『忘れた』キリカ自身も関わる過去のことも思い出した。


キリカ「……まだ離れないでよ。このままでいいから」

桐野「ああ。……このままでいよう」


 そのまま顔だけを横に向けて、向かい合う。……互いの顔が近くにあった。そのままさらに近づける。

 僕がキリカにとっても支えになれるのなら……――今は暫くこうしていよう。

588 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 00:47:00.88 ID:YyhCrtgF0
------------------------------
ここまで
次回は8日(火)20時くらいからの予定です
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 00:47:49.62 ID:+zMciaLZ0

個人的には、このまま早めにくっついた方がいいかもしれないと思う
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/08(火) 00:54:36.37 ID:rgSCgxFx0
乙です

もうこのまま押し倒しちゃってもいいかのような雰囲気だな
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/08(火) 16:48:12.69 ID:Zj5wlDXA0
もしかしてキスしたのか
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 17:14:00.29 ID:+zMciaLZ0
>>591
それならきちんと書く気がするけど…
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 17:18:56.91 ID:4zo/B8j3O
雰囲気的にキスしていてもおかしくはないんだが、はっきり描写されてはいないからなんとも……
それに今キスしてたら、ファーストキスがサバの照り焼き味になってしまうのだが
594 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 21:09:10.43 ID:YyhCrtgF0


キリカ「…………そろそろ出かける?」

桐野「うん……そうだね」


 ――……あれからどのくらいの間そうしていただろう。僕からしたら長くも短くも感じた。

 時計を見れば、昼食時からほどよいくらいの午後になっている。


桐野「……で、でもちょっと待ってて!準備してくるから!」

キリカ「え? あ……じゃあ、私もかばん取ってくるよ」


 そう言うと二人で部屋を出ていく。

 今までの時間が終わるのも名残惜しかったけど、これ以上は僕のほうが抑えられない。……それは今じゃないと思った。


 ――昨日キリカに見られた切り抜きが一瞬頭を過ぎった。

 あんなグラビアなんて、本当はもうそんなに興味はなくなっていたんだ。それよりも気になる存在ができたから。



 ……鞄を取ってリビングから廊下のほうに出て、キリカは誰にも聞こえないような声で呟く。



キリカ「――……これもヘタレ、かなぁ」

キリカ「……大事にされてるならいいや。私にはさっきみたいので十分幸せだったもの」
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/08(火) 21:13:15.03 ID:rgSCgxFx0
これは…キリカの方は何かあるのを期待してたのか?
据え膳食わぬは男の恥、というけれど巴君はまだ理性が残ってるのか
まぁ、この分だといつ理性がポッキリいってもおかしくはないがw
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 21:18:34.54 ID:igQQMfZ1O
またトイレか
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 21:21:09.79 ID:Zj5wlDXA0
キスはしてないのか
598 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 21:40:53.37 ID:YyhCrtgF0

*「キリカちゃん、今日はもう帰るの?」

キリカ「これからおやつ食べに行きます!」

桐野「ごめん、おまたせ。こっちももう出られるよ」

キリカ「ちゃんとチラシ持った?」

桐野「ああ、それも準備してある」


 ……そうして、家族に見送られて家を出ることになった。

 店までの道中、チラシを見ながらまだ今日食べたいものを悩んでいた。


桐野「結局大食いはする予定なのか?」

キリカ「無理してまで食べたくはないけど、でもそしたら何にしようかなぁー。まあお店に入ってから決めるよ」

桐野「今日はデザートの他には何か買いに行きたいものはある?」

キリカ「……しいていうなら、新しい指輪が欲しいかな」

桐野「でも、今してるの気に入ってるんじゃ」

キリカ「これは外せないから、違うところに着けるの」
599 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 21:45:48.88 ID:YyhCrtgF0


 そこまで気に入ってるものがあるならどうして新しいのなんて欲しがるんだろう。

 ――そう思ったけど、もしそれを僕が贈ることが出来るのならそれは特別な意味がある。


 キリカもそういうつもりで言ったのならと期待してみた。




 ――――それは半分当たっていて、もう半分は浮かれた考えにすぎなかった。

600 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 22:01:11.26 ID:YyhCrtgF0


 カフェに着くと、キリカはメニューを広げてはうーんとうなっていた。

 店に着いたら考えると言っていたけど、このありさまだ。


キリカ「……普通のパフェもいいけど、プリンアラモードもエクレアもババロアもいいなぁ」

桐野「クーポン使えるの一つだけなんだよね。もしくは大食いに挑戦するか……確かに食べられる量によっては割安ではあるけど」

キリカ「やっぱどれか一品なんて選べない! ねえ、きりのんはやるの?」

桐野「うーん、そうだなぁ……」



1挑戦する
2他のにする

 下2レス
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 22:02:54.56 ID:+zMciaLZ0
2
カップル限定のカフェ
安価下
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/08(火) 22:06:04.84 ID:rgSCgxFx0
2
たぶん食べきれないから他のにするよ
食べ残したらもったいないからね
キリカが挑戦して途中でギブアップしたら、残りは僕が頑張って食べきるから遠慮しないで挑戦してみたら?
603 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 22:26:44.44 ID:YyhCrtgF0

 メニューの写真と他のスイーツを見比べてみて考え込む。

 もし比が同じなら、かなり大きそうだ。


桐野「……たぶん食べきれないから他のにするよ。食べ残したらもったいないからね」

桐野「でも、キリカもそんなに気になるなら挑戦してみればいいじゃないか」

キリカ「えー、でも…………」


 キリカはそう言うとメニューよりも目線を落とした。

 ……テーブルの下のほう。


キリカ「また太っちゃうよ。ただでさえ足とかお肉ついてるのに」

桐野「キリカはどうしてそんなに細くしたがるんだ?」

キリカ「え? どうしてって……それはだって、そのほうが綺麗でしょ」

桐野「……キリカは今のままで綺麗だよ。それに、スタイルだって――――」


 こんなところであまり大きく言うことじゃないのかもしれないけど、でも伝えたかった。

 ……きっと自分じゃその魅力に気づけないんだろうから。


 それから、恥ずかしさを隠すように言う。


桐野「――キリカが挑戦して途中でギブアップしたら、残りは僕が頑張って食べきるよ! だからまあ、遠慮しないで挑戦してみたら?」

キリカ「ほ、ほんとに?」

桐野「いや無理にとは言わないけど」

キリカ「えー、どっちさ」

キリカ「……あとで太ったとか言わないでよ」

桐野「それは大丈夫」

キリカ「んー……――じゃあやっぱ、挑戦しちゃおうかな!」


 ……キリカは暫くいくらか悩んでいたけれど、そう言うとパッと明るく笑った。

 なんだかんだ、キリカは嬉しそうだ。
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 22:29:27.67 ID:Zj5wlDXA0
どうせ食べた分は胸に行くんだろうな
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 22:30:49.02 ID:+zMciaLZ0
>>604
マミさんと一緒かね
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 22:33:26.66 ID:igQQMfZ1O
杏子は来てないのかね
607 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 22:59:42.80 ID:YyhCrtgF0


 ――僕の頼んだものよりいくらか待たされてから、特大のパフェが運ばれてくる。

 隣で見ていても度肝を抜かれた。……けれど、それにこれからチャレンジする本人はまだ望みの種類豊富なスイーツの登場にはしゃいでいた。


キリカ「美味しそう!」

桐野「……キリカ、いけそう?」

キリカ「なんか食べられそうな気がしてきたよ」


 キリカはさっきから僕のを羨ましそうに見ていたから、待ちきれなかったんだろう。

 目を輝かせてこんもり乗ったスイーツの山にスプーンを入れる。


キリカ「じゃあ、いただきます!」



 下1レスコンマ判定 0~99
成功度(80以上で完食)
※0=100
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/08(火) 23:03:27.06 ID:rgSCgxFx0
どうかな?
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 23:03:53.61 ID:igQQMfZ1O
ほい
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 23:04:41.39 ID:Zj5wlDXA0
ワンモアチャンス
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 23:05:31.86 ID:+zMciaLZ0
またあすみの呪いが働いてる…
612 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 23:19:23.21 ID:YyhCrtgF0

 最初こそ楽観的に構えていたキリカだが、さすがに段々とその勢いも落ちてくる。

 僕は自分のもとっくに食べ終わって、キリカの様子をずっと隣で見守っていた。


桐野「……オレも食べようか?」

キリカ「やーだー……まだ食べられるよ。 もうちょっと時間さえあれば……」


 ……キリカは三本目のエクレアを手に取って、なかなか口を付けずにそこに困ったような視線を向けた。


キリカ「最初は美味しいし張り切って食べてたけど、これけっこうお腹にたまるよね」

桐野「じゃあまずはそれだけでも食べるよ」


 エクレアを一本手渡される。

 成功条件は『一人での完食』。制限時間はないものの、あまりにも長い滞在はアウトだ。この時点で賞金は諦めていた。


キリカ「……やっぱり、きりのんにも食べてもらっていい?」

キリカ「私はもうお腹いっぱいだから……残すよりは、ね」


 でも、そんなの気にして無理するよりこうやって一緒に食べたほうがいい。



 下1レスコンマ判定 0~99
巴の食べっぷり(60以上で完食)
※0=100
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 23:21:24.16 ID:igQQMfZ1O
60以上なんてそうそう出ないと思う
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 23:21:55.54 ID:igQQMfZ1O
ほらね
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 23:22:17.32 ID:Zj5wlDXA0
難易度高すぎ、もう一回チャンスくれ
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 23:23:12.86 ID:+zMciaLZ0
コンマ悪すぎ
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 23:32:15.66 ID:igQQMfZ1O
杏子も来ないしこのイベントする意味ないじゃん
618 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/08(火) 23:53:03.84 ID:YyhCrtgF0

桐野「美味しいね。ありがとう」

キリカ「でしょ。……よし、こうなったら私も気合い出す!二人で完食目指すよ!」


 キリカもまた食べるスピードを上げ、僕も加わって食べ進めていく。

 こんなにたくさんのスイーツを食べたのは初めてだ。それに心が躍らないことはない。二人分で半額なら十分に割安だった。


 ……それでもやっと器の半分を越したところで、スピードは停滞した。


 そこに、ついに様子を見ていた店員が訪ねてくる。


*「チャレンジ開始から大分お時間が経ちましたが……残しますか?」

キリカ「こんなの多すぎない? 食べきった人いるの?」

*「成功者はこれまでで一名出ております」

キリカ「えー、その人どんな胃袋してるんだよ……」


 一人しか出てないなら、やっぱり相当な難易度なんだろうな。

 ぼやきつつも、なんだかんだで普段食べたことのない大量のスイーツでお腹を満たせてこれ以上ない満足感は味わえた。


 残してしまったことに心残りを感じながらも、店を後にする。
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 23:54:34.87 ID:+zMciaLZ0
成功すれば会えたのかな…
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 00:00:01.85 ID:3GU7mSgoO
何の意味のないイベントならしない方がマシ
期待させておいて肩透かしもいいところ
安価成功でイベントが進んだのなら、安価運がないのを考慮しなかったスレ主は空気読めてない
621 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/09(水) 00:18:13.94 ID:t0LHEQ/d0

キリカ「もう動けない……」

桐野「キリカ、張り切ってオレよりもいっぱい食べてたもんな……どこかで休む? 家まで背負っていこうか?」

キリカ「え、でも、いいの?」

桐野「だ、大丈夫だよ! キリカ一人くらい!」

キリカ「じゃあ乗るよ」


 おぶる体勢になってから、後ろに回ったキリカがそう言うと、重みが背中にかかって『う』と変な声が出そうになる。

 ……それをなんとか堪えて立ち上がる。


キリカ「……重いって言わないでね」

桐野「平気平気!」


 体重が乗るのと同時に、柔らかい感触が背中を包んでいる。

 ……多少重くたってこれならむしろ役得だ。



1…キリカ、今日調子悪かった?
2自由安価

 下2レス
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 00:20:02.40 ID:kAXOoBe20
1+2何かあるなら僕に言ってね。解決でないかもれないけど、聞くことぐらいはできるから…
安価下
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/09(水) 00:25:02.52 ID:KrMQ1Dgl0

背負って歩いているうちにキリカの寝息が耳元で聞こえてきた
起こすのもかわいそうなので、とりあえず距離が近い自分の家に連れて行きベッドに寝かせる
624 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/09(水) 00:37:55.74 ID:t0LHEQ/d0

桐野「……キリカって意外と小食? もしかして、今日調子悪かったんじゃ」

キリカ「ちょっと無理しすぎただけだって」


 最終的には僕より食べてたんだから、『小食』は違うかもしれない。

 でも、最初に手が止まるのがやけに早かったような気がして。


桐野「本当に? 何かあるなら言ってよ。解決できないかもれないけど、聞くことぐらいはできるから」

キリカ「……うん。でも、そうならないようにするよ」

キリカ「こうやって背負って歩いてくれてるだけで、じゅーぶん」


 ……そうしているうちにいつのまにか耳元に寝息が聞こえた。

 キリカの家はもう少し先だ。


桐野(起こしたほうがいいかな……)


 でもなんだかそれもかわいそうで、とりあえずまたすぐそこにある自分の家に連れてベッドに寝かせることにした。

 ――深く眠っているのなら、もう少しそっとしておいてあげよう。
625 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/09(水) 00:54:32.92 ID:t0LHEQ/d0

キリカ「ん……? あれ、ここって」

桐野「オレんちだよ。キリカ、寝てたから」

キリカ「そっか、ごめん」


 ベッドに下ろして少ししてからキリカは起きてしまったが、まだ少し眠そうにしていた。


桐野「……まだ動きたくないなら寝ててもいいよ?」

キリカ「んー、いっぱい食べた後であんまり動きたくはないなぁ」

桐野「じゃあ、もう少し寝てて」

キリカ「うん。夜には帰るよ。明日の準備もあるし」


 ……『おやすみ』と言葉を交わして、僕はそっとベッドの横でその寝顔を眺めていた。

 ただ見ていたくて、目を離せなくて――少しだけ心配で。

 でも、キリカは大丈夫って言ってくれたから。……僕のことは忘れないって約束してくれたから。



 ――――しかしこの翌日、キリカは学校を休んだ。



―11日目終了―
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 00:55:24.58 ID:kAXOoBe20
これってやばい……?
627 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/09(水) 00:55:53.09 ID:t0LHEQ/d0
------------------------
ここまで
>>551の終了がミスです。正しくは10日目。
次回は12日(土)18時くらいからの予定です
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/09(水) 00:56:08.38 ID:KrMQ1Dgl0
ソウルジェム浄化してないからなぁ
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/09(水) 00:57:29.49 ID:5K0X9CGU0
マミさんに相談するべきか
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 00:59:42.14 ID:kAXOoBe20
>>629
でも前回のこともあったからマミさんは軽く避けそうなんだよね……
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/10(木) 00:32:13.98 ID:M1dTX9LI0
>>1に絵のリクエスト
桐野がキリカに頼んでコスプレしてもらう(例えば、天龍とか)
もし桐野を書くとしてもギャルゲやエロゲの主人公によくある目元が見えない系とかで
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/10(木) 17:50:29.01 ID:sBzCqWeh0
キリカはこのスレだと出番多いな
633 : ◆xjSC8AOvWI :2018/05/12(土) 17:00:44.34 ID:AQQAaO/o0
-----------------------------
>>560 キリカさん(に)じゅうごさい
https://i.imgur.com/Z15hR39.png

かんこれ知らんのですよ…
少し見てみた感じだとちょっとツリ目な印象?
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 17:03:36.33 ID:8B9DoVsd0
ありがとうございます。
声優つながりで>>1が知っている井口裕香キャラのコスプレをしているキリカとか見てみた居たものです
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 17:14:45.24 ID:gZcEi5yF0
http://i.imgur.com/Z15hR39.png
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 17:15:31.47 ID:gZcEi5yF0
思ってたより胸があるんだな
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 17:19:22.39 ID:8B9DoVsd0
https://www.google.com/imgres?imgurl=https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2017/12/23ab65087ea0c0f1d82acb94548e6e0a.jpg&imgrefurl=https://appmedia.jp/magireco/1322628&h=377&w=640&tbnid=Rp3Zg6DI5cbbEM:&tbnh=172&tbnw=293&usg=__gpkivFBDwAkomwMAh-v-Ftf1PNM%3D&vet=1&docid=RbQSILJbf3SbuM&hl=ja

公式でこれだからな……胸
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 17:22:27.35 ID:gZcEi5yF0
http://www.google.com/imgres?imgurl=https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2017/12/23ab65087ea0c0f1d82acb94548e6e0a.jpg&imgrefurl=https://appmedia.jp/magireco/1322628&h=377&w=640&tbnid=Rp3Zg6DI5cbbEM:&tbnh=172&tbnw=293&usg=__gpkivFBDwAkomwMAh-v-Ftf1PNM%3D&vet=1&docid=RbQSILJbf3SbuM&hl=ja
639 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 19:08:42.29 ID:AQQAaO/o0
見滝原中学校 昼



 いつもと同じように授業が進行している教室の中、“気がかり”が心に引っ掛かったまま目の前のことに集中ができない。

 こんなことは初めてだった。――真面目くさった教師の声。小さく雑談する生徒たちの声。いつものことがいつものことと思えない。


 ――今朝、キリカはうちにもあの一番近くの交差点にもこなかった。

 暫くしてからキリカの家を訪ねようとした時になってメールが来た。……『今日は休むから学校行ってて』とのことだった。



桐野(『体調不良』……だっけ。メールには曖昧にしか書かれてなかった)

桐野(なんなんだ? 今までのことと関係があるのか? 今回も休んで治ればいいけど……)


 ……そうこうしてるうちにチャイムが鳴った。

 鞄を持って立ち上がる。行く先は今日もマミさんのクラスだった。


 写真も楽しみにしていたけど、今日は見てもらいたいものがあったんだった。
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 19:10:12.95 ID:gZcEi5yF0
相談しなきゃ、グリーフシード貸してくれるといいけど
641 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 19:20:41.70 ID:AQQAaO/o0


マミ「桐野君、こんにちは」


 教室の外に僕の姿を見つけると彼女は手を振る。

 挨拶を交わしながら隣の席について、さっそく弁当と鞄の中身を取り出した。


桐野「今日は描いてきた絵を見てもらいたくて」

マミ「絵を持ってきたの?」

桐野「いや、さすがに大きいしまだ途中だから写真だけ。ちょっとアドバイスをくれるかな」


 そう言って片手に携帯を持って画面を見せる。

 描きたいものは『自分の世界』だった。あの僕が見てきた世界に負けないくらいのものを伝えたかった。


 絵の映った画面をのぞき込むと、マミさんは感嘆の声を上げた。


マミ「私が見せたことのない『結界』、よね……」

桐野「ああ。 正真正銘、オレのオリジナルを作ろうと思うんだ」


 その世界にはあの衣装を着たマミさんも立っている。

 完成したら、マミさんには部屋に呼んで実物を見てもらいたい。それで、良いって言ってもらえたらコンクールに出すんだ。


 ――キリカも完成した時には見たいと言ってたのを思い出す。あの時は結局ごまかした。

 まだあの世界に執心してるのを知られるのは気が引けるから。


 …………でも、それでいいんだろうか。僕の世界に居るのは本当にマミさんなのか?
642 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 19:42:20.48 ID:AQQAaO/o0

マミ「……アドバイスって言ってたけど、私にはそんなの思いつけないわ」

マミ「でも、少し怖くなっちゃった。なんだか……桐野君、このまま自分の世界に行って、いつか人間じゃなくなっちゃうんじゃないかって思って」


 ……そう言われると、その言葉に驚いた。

 心配とは違うかもしれないけど、マミさんからもそんなふうに思われてたなんて。


桐野「そ、そんなことないよ。だってオレは写真見せてもらって絵描いてるだけだし」

桐野「『結界』……っていうの? そこに何かを表現するのを、自分だったらって考えただけ。ましてや人間じゃないって…………なんになるんだ?」

マミ「……いいえ、そうね。もちろん桐野君は桐野君よ。なににもならないわ」

マミ「ティータイムにしましょ。金曜は桐野君からお菓子を持ってきてくれたから、今度は私の番」


 昼食が終わると、マミさんがお菓子の入った包みを開く。今日はクッキーが入っていた。

 この前と同じく紅茶もつけて。



1今日の写真について
2今日のお菓子について
3自由安価

 下2レス
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/12(土) 19:48:52.06 ID:LzJzeb+M0
1+2
追加で指輪の事について話す

そういえばその指輪、この間の赤い衣装の子達も着けてるの?
ひょっとしてその指輪があの結界に入って戦うものの証なのかな?

そういえばそれと色違いのをおさ…友達も着けてるんだけど、彼女もマミさんみたいに戦ったりしてるのかな?
最近体調が悪くて今日は学校休んでるけど…
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 19:49:46.59 ID:ek8L3Zl/O
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 19:52:41.35 ID:gZcEi5yF0
マミさんにも放課後キリカのお見舞いに来てもらったほうが良いかな?
646 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 20:10:49.57 ID:AQQAaO/o0

桐野「今日のお菓子も美味しそう」

マミ「これはアマレッティっていうクッキーで、マカロンの原型になったものなのよ」

桐野「へえ。マカロンは食べたことないけど、たしかに変わった食感をしてるね。アーモンドの香りもする」


 クッキーに手を伸ばすと、マミさんがお菓子について少しだけ説明をしてくれた。

 ……こういうところは自分にも似てるのかな。こんな洒落たものは作れないけど。


桐野「それで、今日の写真は……ある?」

マミ「ええ、撮ってきたわ。でも、自分でも描いてるのにまだ必要なの?」

桐野「他の作品を見るのはいい刺激になるから」

マミ「桐野君って変わった人ね……」


 マミさんが苦笑する。馬鹿にしたようではなかったけど、引かれたかな。呆れられたかな。

 差し出された写真を受け取って、それをじっくりと眺める。


桐野「ありがとう! 大切にするよ」

マミ「どういたしまして」


 ……けれど、『その世界』の人たちにはこういうのはあまり良く思われていないんじゃないかとも思った。

 思い出したのはあの赤い少女の不機嫌な様子だった。
647 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 20:27:15.28 ID:AQQAaO/o0

桐野「あれから……どうしてる? あの人たちとは大丈夫?」

マミ「一応は……なんとかやれてるわ。大丈夫、心配してもらうことじゃないから」


 マミさんは僕のためにこうしていろんなことをしてくれる。

 でも相変わらず、内情には一切関わらせまいとしていた。赤い少女の言った言葉と鋭い視線が浮かぶ。内情はきっと、僕が想像している以上だ。


 ……本当は、こんなことをやっている場合ではないんじゃないか?


桐野「あのさ……僕も一応、無理を言ってるのはわかってるんだ」

マミ「まあ、どんな形であれ喜んでくれるなら私も嬉しいわ。桐野君とも折角またこうして仲良くなれたんだものね」


 ――そう思いながらも、僕はマミさんの好意に甘えていた。

648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 20:29:50.87 ID:8B9DoVsd0
出来たらお見舞いに来てもらいたいけど難しいか?
649 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 20:44:59.85 ID:AQQAaO/o0



 ……その日の帰り道、僕は一人で通学路を歩いていた。



 今日からはまた集団下校じゃなくなった。

 ニュースについては進展なし、今でもたまに話題に上げられては妄想の種にされている。


 十分落ち着いたとはいえないのに、たったあれだけの集団下校なんてなんのためになったのだろうか。

 あれから教師の口からも具体的なことは何一つ触れられていない。


 何かを隠している?



桐野「――……こんにちは」


 帰りにキリカの家にお見舞いに寄って、部屋に行ってみた。

 声をかけてみると、いつもより少し弱弱しいような声が返ってくる。


キリカ「きりのん……」


 ――が、心配してたわりにはまだ元気のありそうな姿があった。

 布団に半分隠れたキリカの手元には小さなゲームの画面が見えた。

650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 20:50:25.15 ID:gZcEi5yF0
指輪の事はもう追及できないみたいだな
651 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 20:58:51.31 ID:AQQAaO/o0

桐野「具合はどう?」

キリカ「風邪かなぁ……。昨日から少し調子悪かったけど、今日になってもよくならなかったから」

キリカ「……あっ、これは暇だからやってただけ! 具合悪くても暇なのは暇なの!」

桐野「ああ……まぁ、それはそうだよな。オレも子供のころ熱出して休んだ時とか暇だったよ」

桐野「でもそんな時って、みんな何か買ってくれたりするから嬉しかったりしたっけな」

キリカ「移しちゃったらごめんね。多分またちょっと休んだら良くなるって」


 キリカがゲームをしてる横でベッドに腰を掛ける。

 ……しばらくその様子を観察しつつ、画面を覗いていた。



1どこが悪いんだ?
2自由安価

 下2レス
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 21:02:16.32 ID:ek8L3Zl/O
何で指輪の事スルーなの?
安価内容を無視するならその理由をはっきり書いて欲しい
ヒントも少ないしこのままだとキリカ魔女になるか死ぬだろ
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 21:02:35.50 ID:8B9DoVsd0
1+あの指輪が関係しているとか無いよな?もしよかったら今見せてよ
安価下
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/12(土) 21:05:54.00 ID:LzJzeb+M0

キリカの髪を撫でる
655 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 21:50:17.38 ID:AQQAaO/o0

桐野「どこが悪いんだ? 熱ある?」

キリカ「熱はない……はず」


 キリカのおでこに手をやってみる。たしかに熱くはなかった。

 むしろ、いつもより少し顔色が悪いような気がした。


 キリカは風邪かもしれないというけど、それらしい症状が出ているようには思えなかった。


桐野「……本当に風邪なのか?」

キリカ「わかんないけど……」

桐野「どこか痛い? 早く治してよ」


 さらさらとした髪を撫でていると、キリカの顔色に赤みが差す。

 キリカは恥ずかしそうに顔を枕のほうに俯かせる。


キリカ「ごろごろしてたから髪乱れたままだよ……」

桐野「こんな時くらい完璧にしなくていいよ。幼馴染だし、もう色んなとこ知ってるからさ」


 無防備な姿だって可愛く思える。

 こうして僕がいることで気を紛らわして暇つぶしにもなるなら、少しは役立てているだろうか。


 そのまま隣に座りながら一緒に過ごす。


キリカ「……きりのん、このステージ難しい」

桐野「え? じゃあやってみるよ」


 …………そうしながら、ふとキリカの手元が目に入った。

 そこにはなにもなかった。
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 21:51:10.78 ID:gZcEi5yF0
何もないってことは……
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 21:53:22.86 ID:8B9DoVsd0
宝石型に変えている可能性あり
658 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 22:11:37.11 ID:AQQAaO/o0

桐野「指輪……――」

キリカ「指輪?」


 いつもだったら指輪をしている手。……だけど、こんな時にはさすがに外しているか。

 昨日や一昨日みたいなお洒落もしていないパジャマに近い服装が、また無防備なところを見た感覚になる。


 寝転んだ体勢で、ゆったりと開いた胸元からはいつも見えない深い谷間が見えてドキリとした。


キリカ「ごめんね、こんな格好でなにもお洒落してなくてさ」

キリカ「……邪魔だったから外しちゃったんだ。こんな時まで着けてたくなかったから」

桐野「いや、そんなのは元気になってからでいいよ! だから……――」


 まだ止まったままのゲーム機を置いて、ぎゅっと両手で手を握る。


桐野「早く元気になってよ。こうやって一緒にいるからさ」

キリカ「……うん。そしたら、また美味しいものとか食べに行こうか」

桐野「じゃあ、大食いまたチャレンジしてみる?」

キリカ「えー、あれはもういいよう」


 ――……結局、今日は日が暮れるまで一緒にごろごろとしながら過ごしていた。

 たまにはこんな日だって悪くない。あとは、これでキリカが元気になってくれれば。
659 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 22:41:13.95 ID:AQQAaO/o0


キリカ「きりのん、今日は来てくれてありがとう」

桐野「明日は学校で会えるのを楽しみにしてるよ」

キリカ「うん」


 ……帰り際、立ち上がって鞄を取ると、机の上に指輪がそのまま置かれているのが見えた。

 輝く銀色。――落ち着いたぶどう色の宝石。



桐野(前見た時もこれと同じだったっけ……?)



 少しだけ違和感が刺さる。

 記憶の中のイメージよりもどこかくすんでいるような気がしたから。

660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 22:42:45.87 ID:ek8L3Zl/O
やっぱり浄化してないから濁ってるよね
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 22:43:37.28 ID:gZcEi5yF0
この状況打破できるのはマミさんに頼るしかない
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 23:01:33.91 ID:ek8L3Zl/O
マミさんに頼るって言っても指輪の事スレ主が意図的にスルーするからどう話をつければ良いのか全くわからない
663 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 23:09:17.35 ID:AQQAaO/o0



 ――――……キリカの家を後にすると、自宅への道を通り越して歩いていく。

 帰る前に少し寄り道をすることにした。


桐野(この時間なら駅のほうに行けばまだ店も開いてるはず)


 キリカが欲しがっていた“指輪”――。

 決して高いものは買えないけど、僕からなにか新しいものを贈ってあげたくなった。


桐野(どんなのを買ったら喜ぶかな……キリカは買った店は覚えてないって言ってたっけ。マミさんは女性用のアクセサリーの店だって言ってた)

桐野(同じ店じゃなくてもいいけど、キリカの好みに合いそうなものを選びたいな)



 小さい頃みたいに、今度は今の想いを形にするために。

 僕でも買えそうなアクセサリーを片っ端から見ていって、良さそうなものを一つ選ぶことにした。



買った指輪のデザイン(形状とかこんな宝石がついているとか)
・自由安価

下2レス
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 23:10:46.43 ID:8B9DoVsd0
キリカがつけていた指輪とは逆にシンプルな銀色の丸型の指輪
安価下
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 23:14:12.00 ID:ek8L3Zl/O

色はアイオライトに似た石が着いてる指輪
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 23:16:36.29 ID:ek8L3Zl/O
石言葉の意味が分からずにプレゼントしたってことで
667 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/12(土) 23:29:49.48 ID:AQQAaO/o0


 ……見て回っていると、値段を見てぎょっとすることも多い。

 手頃な値段だと見るからに安っぽいものも多いから、やっぱり例の店はアタリだったんだろう。

 どのくらいしたかはわからないが、僕らが買えるものの中では相当に綺麗なデザインをしている。



 そんな中で、ひときわ目に留まったものを手に取る。



桐野(……キリカにはこういうイメージも似合うかな)


 これを受け取るキリカの姿を目に浮かべながら、買ってみた。

 ――――明日これを渡そう。



―12日目終了―
668 : ◆xjSC8AOvWI :2018/05/12(土) 23:34:32.74 ID:AQQAaO/o0
----------------------------
ここまで

>そんなアイオライトの石言葉は「貞操」「誠実」「徳望」です。この石を持つことで自分自身をきちんと見つめることができます。
>冷静な心で真実の愛を見つけて、その愛に対して一途に想うことができます。
http://moontoyou.net/powerstone/iolite.php

なるほど…指輪の描写はまた後日。


指輪(ジェム)の事はすでに話してなかったっけ…。
指輪の事話してもマミさんが真実を知らないので解決するような助言にはつながらないとは思いますが…。


次回は13日(日)18時くらいからの予定です
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 23:35:28.97 ID:gZcEi5yF0
虚淵脚本なら渡せなくなるフラグだけど……
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/12(土) 23:45:28.28 ID:CddLhL9cO
マミさんに指輪のことどれくらい触れたっけ?
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/12(土) 23:57:22.75 ID:gZcEi5yF0
ヒントくれ
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 23:58:43.42 ID:CddLhL9cO
今回は本気でヒントほしいよね
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/13(日) 00:38:52.39 ID:yneQZ9360
乙でした

指輪の事はマミさんには既に話してますが>>643で『桐野に魔法少女の知り合いがいて最近体調を崩してる』ことを示唆したかったんですよ
世話焼きのマミさんなら興味を引いてくれるかなぁ…って感じだったんですけどね
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 13:49:03.33 ID:BsDyetV0O
>>1にリクエスト、桐野視点でのキリカの絵をお願いします
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/13(日) 13:57:58.27 ID:v+PJ/1gb0
キリカとマミさんは美少女でスタイルいいからモテるんだろうな
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/13(日) 14:56:54.07 ID:M0WHHdKp0
今の所キリカとマミさんには好かれてるけどこの中に杏子ちゃんも入れたいな
677 : ◆xjSC8AOvWI :2018/05/13(日) 18:13:46.31 ID:VmIHv4fe0
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>>631 コスプレしたキリカ
http://i.imgur.com/wO3tSbI.png - 普通に(?)コスプレ
http://i.imgur.com/0LOc6Dd.png - キャラもののコスプレ1
http://i.imgur.com/3Y8CFY0.png - キャラもののコスプレ2
http://i.imgur.com/g1VVN4c.png - おまけ
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/13(日) 18:21:09.72 ID:v+PJ/1gb0
何のコスプレしてるかわからん
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 18:58:56.86 ID:GRo9F1ziO
おまけ…あの衣装で平気で戦ってるユウリ様はやっぱり痴女い
680 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/13(日) 19:25:04.58 ID:VmIHv4fe0
見滝原中学校 昼



 ……結局、今日もキリカは学校には来られなかった。

 本当に風邪なのかすらもわからないから、検査のために病院に行ってみるらしい。


 先週までよりも退屈に思える授業が終わって、席を立つ。

 キリカの抱える問題は、やっぱり簡単に治るものではないのかもしれない。そう考えると再び不安が襲ってきていた。


桐野(あれ…………?)



 いつも通りマミさんの教室を見てみるが、そこに姿はなかった。



1待っていよう
2仕方ない、自分の教室で食べよう
3自由安価

 下2レス
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 19:29:01.38 ID:BsDyetV0O

マミさんのクラスにいって様子や人に聞く
安価↓
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 19:37:07.73 ID:V42MTavy0
安価↑+今日のお菓子はお饅頭
683 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/13(日) 20:26:41.24 ID:VmIHv4fe0


 先にマミさんの隣の席に腰掛けて、荷物を置いておく。

 暫く教室の外を眺めて見ていたが、戻ってくる様子はなかった。


 ……別に約束していたわけじゃない。けど、写真の事を頼みに行ってからずっと一緒に食べてたから。


桐野(お菓子も作ってきたのになぁ……)


 周りがランチタイムに入る中、何もせずに座っているとふと後ろから声をかけられる。

 この席の人だった。何かを取りに来たらしい。


*「ちょっとごめんね」

桐野「あ、こっちこそ……」


 目当てのものを取るとすぐに去っていこうとするが、呼び止めてみる。


桐野「あ、えっと……今日は巴さんって休み?」

*「巴さんなら昼休み始まってすぐ鞄を持って出てったよ」

桐野「え……?」
684 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/13(日) 21:17:09.00 ID:VmIHv4fe0


 ……それなら、どこか違う場所に行ったっていうことだろうか。

 何かの用事で? 約束で?


桐野(……でも一言話して欲しかった)

桐野(今日マミさんに渡せなかったら、お菓子はキリカのお見舞いにでも持って行こう)


 とりあえず自分の教室に戻っていく。知り合いも居ないのに違うクラスで食べているのも落ち着かない。

 そうして学校での一日は終わった。
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/13(日) 21:19:25.33 ID:v+PJ/1gb0
久々にボッチだな
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/13(日) 21:21:05.27 ID:yneQZ9360
マミさん、ひょっとして屋上でまどか達と会ってたのかな?
687 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/13(日) 21:52:56.39 ID:VmIHv4fe0



桐野「――――……それで、結果はどうだった?」

キリカ「貧血だろうって。栄養剤もらったけど、良くならないならまだ病院に通うことになるかも」


 帰り道真っ直ぐにキリカの家に行くと、様子を見に行った。

 キリカは部屋のベッドに横たわって、特に何をしているでもなく過ごしていたようだった。

 僕だって不安だったけど、キリカはもっと辛いことだろう。


桐野「そうだ、これお菓子作ってきたんだ」

キリカ「お饅頭? ……ありがとう」


 いつもだったらもっとはしゃいでくれるところだったのに。

 反応の違いがわかってしまって悲しくなる。


 ……キリカはどこか沈んだ表情をしていた。



1他に何か食べたいものはある?
2昨日より悪くなってるのか?
3自由安価

 下2レス
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 21:54:12.37 ID:e+600HtQ0
2+キリカの指輪を確認+昨日買った指輪を渡す
安価下
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/13(日) 21:57:32.56 ID:yneQZ9360
↑+1
690 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/13(日) 22:47:17.09 ID:VmIHv4fe0

桐野「……他に何か食べたいものはある?」

キリカ「えーと……甘いものはいつでも大歓迎だよ」

桐野「そっか……じゃあまた何か作ってくるから」


 キリカはそう言ってくれるけど、前に比べれば勢いは日に日に落ちているんじゃないか。

 やっぱり、今になって思えばこの前からの不調も偶然なんかじゃなかった。


 ……いつになったらまたあの明るい笑顔を見ることが出来る?


 でもキリカはそんな僕の心配を紛らわせるように、ベッドから身体を起こして明るく話しはじめる。


キリカ「ゲームでもする? 昨日のステージまだクリアできてなかったよね」

桐野「休んでたんだろ? 無理しなくてもいいよ? オレが来たからって気を遣わなくても……」

キリカ「でも、一人で何もしないよりはいいかなあって…………――」

桐野「……昨日より悪くなってるのか?」


 キリカは黙り込む。


桐野「昨日はまだ不調かもしれないけど元気そうだった」


 ――そして、ついに不安をぶつけてきた。


キリカ「だってどうしたって全然良くならないんだよ!」

キリカ「ちゃんと休めばいつか治るだろうって思ってたけど、多分風邪なんかじゃない……何なのかもわからないまま少しずつ悪くなってる」

キリカ「このまま本当に治るのかもわからない」
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/13(日) 22:50:00.19 ID:v+PJ/1gb0
空間が歪む呪いに巻き込まれた影響かもしれないとか言ってそれに詳しいマミさんに見てもらうってのはどうだ
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 22:53:29.56 ID:e+600HtQ0
>>691
それぐらいだな
それか指輪のせいで友達が苦しんでいるかもしれないとか言うしかない
693 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/13(日) 23:21:21.68 ID:VmIHv4fe0

桐野「で、でもまだ医者も調べてくれてるんだろ?」

キリカ「もし原因がわかったからって治るとは限らないよ」

キリカ「これからまた調子悪くなっていったらさ……私、きりのんにもみんなにもずっと会えなくなるかもしれない」


 不安を煽る言葉なんて言わない方がよかったんだろうか。

 でも、元気なふりで無理させるのもつらかった。これから先どうなるかなんて、僕にはわからない。


桐野「キリカ、渡したいものがあるんだ」

桐野「手を出して」


 そっとキリカの手を取ると、鞄から小さな箱を取り出した。


 ――……シンプルな銀色の指輪。その中にアクセントとして深い青色をした宝石がついている。

 キリカの細い指に指輪をはめていく。

 その輝きがキリカの手で煌めいて、思った通りとてもよく似合っていた。


桐野「指輪、欲しがってただろ?」

キリカ「私に? もらっていいの? こんな高そうなもの……」

桐野「熱出して休んだ時にはみんな何か買ってくれるから嬉しくなるって話したよな……これはオレからのプレゼントだよ」

桐野「こんな時でもむしろ、喜んでもらえればいいなって」
694 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/13(日) 23:52:39.15 ID:VmIHv4fe0


 キリカの身体をぎゅっと抱きしめる。

 細身だけど僕よりずっと柔らかくて、しっかりと温かい存在を腕の中に感じた。


 ……すると、キリカの方からも手が回される。


キリカ「…………ありがとう。私、まだ言い残してたことがあるんだ」

キリカ「勇気がないから結局ずっとちゃんと言えなかった。私もきりのんのことが好きなんだって」

キリカ「……今だから言えた。ずっと曖昧にしか返事返してなくてごめん。もし言えないままになったらやっぱイヤだ」



 ――――高校に行って、夢を追って、これから先違う道に行ったとしてもやっぱり一緒に居たい。


 キリカは太陽のように眩しく照らしてくれた。

 そんな姿をもう曇らせないように傍でずっと見ていたかった。



キリカ「こんなことになるなら……もっと早く言っておけばよかったなぁ。 それに、もっと積極的になればよかった」

桐野「そんな……まるでこれから死んじゃうみたいなこと言わないでよ。きっと治るから……」

桐野「だって、まだキリカに作ってあげたいものだっていっぱいあるんだよ。早く元気になってもらわないと困るよ」
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 23:55:23.98 ID:e+600HtQ0
手遅れなのか…?まだ一日ぐらい猶予あると思いたい
696 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/14(月) 00:11:57.69 ID:nXCFa0pM0

キリカ「それもそうだね……」


 ……キリカが苦笑する。

 不調が続いて、病院に行っても根本的なことは何もわからなくて、心まで落ち込んでたところはあるんだろう。


キリカ「……また誓約書でも書く?」

桐野「その時は……どうせなら本物にしたいな」



 僕たちにとっては遥か未来の話。 ……その時まで。もちろんそれからも。



キリカ「……きりのんはそれまでずっと一緒に居てくれるんだよね」

桐野「うん。一緒に居る」

キリカ「……」

桐野「少しでも不安を吐き出せたなら、心が沈んだままじゃ更に悪くなっちゃうよ」


 そっとキリカの身体を離して、慰めるように髪を撫でる。

 ……体調のことはもう運命に身を任せるしかない。でも、キリカの不安はきっと、僕のせいでもあるんだろう。


桐野「あと、つけない時はちゃんとしまっておいたほうがいいよ。いつもの指輪、少し汚れてたみたいだったからさ」
697 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/14(月) 00:35:39.56 ID:nXCFa0pM0

キリカ「汚れ……?」

桐野「うん、多分少し磨いたらいいんじゃないかな?」



 なにかおかしいことを言っただろうか?



 ――それからキリカの家を後にする。

 僕が来たことで不安を紛らわせたかはわからない。けれど、キリカの態度はまだ気がかりだった。

 漠然とした不安とはまた違う、どこか上の空の様子が気になっていた。



――――――
――――――



 部屋に誰も居なくなった後、キリカは指輪をベッドサイドから取る。

 ……くすんで光らない宝石のついた指輪のほうを。



キリカ「……――触れてないのは丸一日以上だ。でもこうして“見た”のはどのくらいぶりだったかな」

キリカ「確かに濁ってる。ずっと魔力なんか使ってないから減るわけないのに」

キリカ「気付けないとでも思ったの? 同じような不調が出たの、『ソウルジェムを離した時』と『ソウルジェムが濁った時』だった」

キリカ「……これって偶然じゃないよね」


キリカ「キュゥべえ!」

――――――
698 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/14(月) 00:36:09.08 ID:nXCFa0pM0
--------------------
ここまで
次回は14日(月)20時くらいからの予定です
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 00:42:12.21 ID:cpcD5NQx0
なんかやばい方向に向かっているような…明日、すぐにでもマミさんと関わらないと……
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/14(月) 01:03:13.07 ID:f1LopNH+0
ついに恋人同士になったかおめでとうございます
701 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/14(月) 21:33:31.30 ID:nXCFa0pM0


 今日のお見舞いは遊ぶこともなく、長居することもなく、昨日と比べればあっさりと終わった。

 休みたいというのなら仕方がない。心の支えにはなりたいが負担はかけられない。


 ……それから連絡があったのはもう自分の家に着いた頃だった。


桐野「……はい?」

*「巴くん、さっきまでうちに来てくれてたでしょ? あの後、突然キリカが家を出ていっちゃって」

*「体調のことは『もう治った』って言ってたんだけど……なにか聞いてない?」


 母さんを通してキリカのおばさんからうちにかかってきた電話。

 僕にとっては突拍子もなく思えた。……たったさっきまで一緒に居たのに。


桐野「聞いてないですけど……こっちからも今から携帯にかけてみますね」

*「うん、とりあえずこっちはもう少し待っててみるから」


 電話を切って、受話器を置いて携帯を手に取る。

 電話帳から名前を見つけて、呼び出し音を繰り返す。


桐野(……おかしいな、『休む』って言ってたはずだろ?)


 本当に調子が良くなったのならそれは嬉しい。けれど、やっぱりそれだけとは思えなかった。

 ――呼び出し音がぷつりと途切れて声が聞こえる。
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 21:41:56.57 ID:cpcD5NQx0
どこまでQBが話したか問題だよね
703 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/14(月) 21:52:21.50 ID:nXCFa0pM0


キリカ『……どうしたの?』

桐野「キリカこそどうしたんだ。あれから家を出たって聞いたぞ」

キリカ『あぁ――、ちょっとした散歩だよ。それに体調のことならもう大丈夫だから……もう、わかったから』

桐野「大丈夫って、そんなのわかんないだろ!?」

キリカ「…………」

桐野「今どこにいる? おばさん心配してたよ」


 ……問い詰める。

 しかし、キリカは電話の奥で黙り込んだままだった。



1早く帰ってよ
2今から会いに行くよ
3自由安価

 下2レス
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 21:54:25.48 ID:cpcD5NQx0
2+3前に話したよね?僕では力になれるかわからないけど聞くことぐらいはできるって
安価下
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/14(月) 21:57:36.15 ID:UnJgN+0r0
706 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/14(月) 22:23:48.05 ID:nXCFa0pM0

桐野「早く帰ってよ、待ってるって言ってたから」

キリカ「……もういいよ。私なんか心配しなくて」

桐野「前に話したよね? 僕では力になれるかわからないけど聞くことぐらいはできるって」

桐野「今から会いに行くよ。どこにいるか教えてくれ」

キリカ「きりのんはもう来ちゃダメだよ。でも私に元気になって欲しいなら、これは私のため。私はそうしないと生きていけないから」


 キリカは突き放すように言う。……あえて普段通りの、落ち着いた声だった。


キリカ「……空間の歪み。私の居るべき場所に行ってくる」



 ――――電話が切れる。携帯を耳に当てたまま、僕は目を見開いて茫然とした表情をしていた。

 走らないと……会いに行かないと。このままなにもわからないまま、死よりも遠いどこかへ離れていってしまう。


 ――――電話の向こう側、キリカの居るほうではまだ会話が続いていた。



キリカ「……それで合ってるよね」

「訂正するほど間違ってはいないかな。けど、それじゃ彼は理解できないんじゃないかな?」

キリカ「こんな時に丁度よく近くに居たんだもんね、お前。 ずっと私を見てたの? どうせ馬鹿だからこのまま気づかず魔女になるだろうって?」

キリカ「言われそうだから先に言うよ。『気付けてよかった』なんて絶対に思わない!」


「…………」


キリカ「――――でも、気づかないままみんなを巻き込むよりはまだマシだったかな」

707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/14(月) 22:29:07.97 ID:UnJgN+0r0
キュウベェ最後まで話したのか
708 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/14(月) 23:00:56.18 ID:nXCFa0pM0


 宙に浮かぶ紋様に指先を触れて、キリカは異世界へと溶けていく。

 そして、その世界に足を踏み入れると何かに気づいて足を止めた。


キリカ「あいつ…………――」



――――――



 キリカが“どこ”に居るかはわかった。でもそこにどうやったら辿りつけるのかがわからない。

 僕はあてもなく街を走っていた。


 僕があの空間に“入った”のも、たった二度だけの偶然だった。

 やっぱり、出会おうとしても簡単には出会えないものなんだろうか。


 ふと前にマミさんから聞いた言葉を思い出す。


 ―――マミ『本来“招待”がないと入り込むことも難しい場所よ』


桐野(招待……)


 それはあの世界と関わるマミさんたちやキリカにだけ与えられているものなんだろうか。

 でも、あの時みたいに無関係なはずの人でも、あれだけあの世界に巻き込まれた行方不明者が出ているのは……?



1人の居るほうへ行ってみる
2人の居ないほうへ行ってみる
3携帯で情報がないか調べる
4自由安価

 下2レス
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 23:02:28.30 ID:A6Oxz3XZO
3

マミさんに連絡できないか
安価↓
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/14(月) 23:11:19.27 ID:UnJgN+0r0
3+2
学校の連絡網とかでマミの連絡先がわからないか調べる
あと前回巻き込まれた場所に行ってみる
711 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/14(月) 23:44:18.61 ID:nXCFa0pM0

桐野(ダメ元で……)


 携帯を取り出して、手がかりになるものがないか探す。

 こんなことなら、早く勇気を出してマミさんに連絡先でも聞いておけばよかった。


 これまで“入れた”場所はデパートの改装中のフロアと、人の集まる繁華街。条件を考えれば正反対だが特徴のない場所ではない。

 とりあえず、この近くで行方不明や事故・トラブルが起きている場所――『アブなさそうな場所』を片っ端から探してみる。


 ……僕は今、自ら危ないことに首を突っ込もうとしている。きっとキリカはそれを望まないだろう。

 でも、それはキリカだって同じことだ。


桐野(ごめん、もう来るなって言ってたけどやっぱそんなの無理だよ)

桐野(そこにキリカが行くっていうなら、オレだって――――)



――――――
――――――
???



マミ「くっ!」


 『結界』の地面から土埃のようなものが巻き上がる。

 叩き付けられる衝撃を避けて、マミは鋭く息を飲むような声を上げる。

 そこを狙って再び大きな黒色の塊が振り上げられる。


キリカ「……!」
712 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/15(火) 00:05:16.65 ID:pFxRDLp40

マミ「待って、なんで私を攻撃するの!?」

キリカ「避けるなよ! トロトロしてるくせに」

マミ「あなた、魔法少女だったのね。グリーフシードが目的なの……? こんなに荒っぽい人だとは思わなかったわ」

キリカ「……よく言うよ。一般人をこっちの世界に誑し込んでおいて」

マミ「なんのこと?」

キリカ「見ちゃったんだよね、“絵”のこと。一枚目と……二枚目はついこの前、どっちも結界とこの姿のあんたが居た。こそこそ渡してたのは写真? なにあれ……」

キリカ「変身までして結界に引き付けて、あんたのほうが魔女じゃん」

マミ「!! 違うわ、それは――――」


キリカ「きりのんはお前のせいで魔女に魅入られちゃったんだ」



 その瞬間、二人が目を見開く。

 ――――辺りを包んでいた世界が消えた。

713 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/15(火) 00:06:18.13 ID:pFxRDLp40
-----------------------------
ここまで
次回は16日(水)20時くらいからの予定です
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 00:09:40.87 ID:Iwl25j5G0
マミさんのことを勘違いしちゃったか―
絵と写真はもっと隠しておくべきだったなー
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/15(火) 00:10:40.52 ID:fibos2th0
乙でした

キリカ、マミさんに敵意もってたか
ここでキリカの口から魔女化のことが出たらヤバいような…
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/15(火) 16:17:23.48 ID:BPrL4bwp0
結界の中で戦っていて急に結界が消えたから魔女が逃げたか他の誰かが魔女を倒したのかどっちだ
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 19:35:06.29 ID:Iwl25j5G0
>>1さん、弁当を桐野にあーんしているキリカをお願いします
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/15(火) 22:34:49.66 ID:BPrL4bwp0
今日はないのか
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/15(火) 22:37:34.93 ID:Iwl25j5G0
>>718
>>713の日にち確認

あとリンクエストとしてエイミーと遊んでいるキリカ
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 18:40:47.60 ID:/YqzjzrJO
便乗リクエスト

キリカ『で』遊ぶ(セクハラ)あすみん

「んー、ここか?ここが良いの?
猫ちゃんはここが弱いのかー。
口では嫌って言ってても身体の方は素直だねー、ほれほれ」
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 21:26:37.86 ID:zWpCxUam0
今日は休みかー?
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 21:32:15.64 ID:ZeIJCcZJ0
イラスト書いてるんだろう
723 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/16(水) 21:37:02.96 ID:aRZFrfVg0
部屋に沸いた虫を駆除してたのが真相です…
724 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/16(水) 21:46:57.70 ID:aRZFrfVg0


「避けろ、マミーーッ!!」

マミ「ッ、あぁぁっ!」


 どこからか叫び声が響き、その目の前に何かが飛び込む。

 マミはついにそれを避けることはできず、悲鳴じみた声を上げて崩れる。


キリカ「き、きみはこの前の……、え…………!?」


 キリカはただ戸惑っていた。

 その間にも熾烈に攻撃は繰り広げられ、脱落したマミと一人を置いて戦いは続いていた。


「貴女は巴マミのことが憎いの? ――――ねぇ、どちらの味方?」


 投げかけられた問いは更にキリカを戸惑わせ、それと同時に双方に警戒も生んだ。

 刺さる視線に敵意が向けられたのを感じ取ると何もわからないままに身構えた。

 刃を向けられた時、どちらもすぐにでも攻撃に移れる体勢になるように。


 妙な緊張感が漂い、物寂しい現世の隅っこでひっそりと剥き出しの激戦が行われている。

 そこにもう一つ、影が飛び込む。

725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/16(水) 22:03:40.60 ID:6BIssQMX0
マミへの警告は杏子、そして飛び込んできたのは誰だ?
口調からして織莉子かな?
726 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/16(水) 22:33:38.47 ID:aRZFrfVg0
――――――



 ――普通人が寄り付かないはずの場所なのに、何か金属のようなものが激しくぶつかる音が聞こえた気がしたから寄って行った。

 僕は確かにアブないものを追いかけていた。でも、こんなものを見るとは思わなかったんだ。


 戦場と聞いて僕はなんとなく、派手な衣装で着飾って人間同士が戦うのを見世物にするような、中世のコロシアムのようなものを想像していたんだ。

 だけど、その光景はそんなものをはるかに超えていた。


 追って行った先には少女たちの『戦場』があった。人間同士の戦いからはかけ離れた『戦い』が目の前で行われている。


 マミさんとあの時見た人たちが――それにキリカまで、見たこともない“魔法”とか“超能力”とでも言うべき力をぶつけあっていた。

 そんなオカルトはありえない……心の中に浮かんで沸いたその言葉すら根底から覆すような。



桐野「これは……なんだ!?」



 ――――その場に居た人たちが何かを叫ぶように大きく口を開けたのが見えた。

 ――――次の瞬間、目の前の戦場から流れてきた何かが僕の身体に突き刺さる。



キリカ「いやあぁぁぁぁっ!!」



 …………キリカの悲鳴だけが最後に聞こえていた。

727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:00:10.06 ID:ZeIJCcZJ0
ゲームオーバーか
728 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/16(水) 23:20:38.42 ID:aRZFrfVg0




キリカ「――なんなんだよ! なんなんだよあんたら!」


 キリカは駆け寄ってその身体を抱く。

 しかし戦場はそんな二人のことを意に介さなかった。


「お前こそなんなんだよいきなり邪魔してきやがって!お前のせいでマミはそうなったんだ!」


 キリカは先に倒れたマミのほうも見やった。

 ……この場に流れた二つの血。


「戦いをなんだと思ってる? 先に武器を向けたのはお前のほうだ。――覚悟もないなら立ち入ろうとするな!」

キリカ「そんなの……」



 その場にコツンと靴の音が鳴り、みんながそこに注目する。



「……私は誰の味方でもないわ。強いて言うなら、私の邪魔をする者の敵」

「――もうこんなこと、意味がない」


―――――
―――――


―――……
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 23:24:21.77 ID:zWpCxUam0
ほむらかと思ったが普通に織莉子か?
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/16(水) 23:24:53.80 ID:6BIssQMX0
状況がカオスすぎる
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 23:41:04.49 ID:/YqzjzrJO
血生臭くなってきたな
732 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/16(水) 23:43:35.15 ID:aRZFrfVg0



 …………気付いたら、僕はまだあの場所に居た。人もよりつかなさそうな街の隅。

 戦いが終わったらしいその場所はただただ静かだった。


 キリカの膝の上に頭を載せて寝ていたらしい。

 それと、小さな緑髪の少女がこっちを覗きこんでいる。……少し離れたほうでは、いつも一緒に居た赤い髪の少女が背を向けて立っていた。


キリカ「きりのん、大丈夫? 私がわかる?」

桐野「……キリカだろ。でも……――」


 僕はどうしていたんだ? ……何が起こっていた?

 痛みがないことが不思議でならなかった。


「……おい、目を覚ましたんならもう行くぞ」


 赤髪の少女が言うと、小さな少女はぺこりとおじぎをしてそっちにくっついていく。




1何が起きたんだ?
2自由安価

 下2レス
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/16(水) 23:46:46.68 ID:QXPc7Kak0
2 君はマミさんと一緒にいた子だね、良ければ君の名前を教えてくれないかな?
 君と友達なりたいんだ
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/16(水) 23:49:41.39 ID:6BIssQMX0
1+周囲の状況を確認して赤い娘と小さな少女にお礼を言う
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:52:14.47 ID:ZeIJCcZJ0
そろそろ思い出してほしいな
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 23:56:42.28 ID:/YqzjzrJO
ヒーラーのゆまちゃんがいて良かったな
737 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/17(木) 00:20:58.33 ID:qYoLbxbL0

桐野「……ま、待ってくれ、何が起きたんだ!?」

キリカ「ごめんなさい……。来ないでって言っといて、結局私のせいで危険なことばっかりだ……」


 僕が聞くと、小さく涙に震える声でキリカは謝った。

 すると、赤髪の少女は冷たく釘を刺すように言う。


「死なずに済んだならもう関わるな。……まあ、自分の手で殺さなかったことに感謝するんだな」

キリカ「その子が治してくれたんだよ」

桐野「治、す……?」


 『ありえないこと』はもう今更。あんなものを見たのは、間違いなく現実だったんだ。


「行くぞ」

「あ、うん!」

桐野「待って……二人ともありがとう」


 手を引いていこうとする二人を呼び止めて、去り際にお礼を言った。

 ……僕らとは違う世界に生きる人だ。軽い気持ちで関わることがどれだけ危ないかは今日のことで十分に理解できた。


 二人は後ろ姿で小さくうなずいていた。


 じゃあ、キリカは――……
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/17(木) 00:26:33.87 ID:ya0pviBN0
まさか桐野を傷つけた流れ弾ってキリカの攻撃だったのか?
739 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/17(木) 00:55:26.41 ID:qYoLbxbL0

桐野「……あ、あと、マミさんは!?」


 この場を見て、ここにいないことが気にかかって尋ねてみる。

 あの時見た限りでは、ひどい怪我をしていた。きっと僕なんかよりも。


キリカ「それは私達が死なないから。どんな怪我負ったって……そのおかげでまあ、今回は助かったんだけど……」

キリカ「……マミって人は帰った。あと戦ってる時にもう一人来たけどその人も帰っちゃった」

キリカ「もう一人……は……――……多分、私達の関わらないほうがいい世界の話なんだろうね」


 キリカは最後に言いづらそうに目を逸らす。僕にはその状況だけじゃあの人たちの間に何があったのかはわからない。

 ……でも僕は、キリカがそう言ったことにほっとしていた。やっぱりキリカには違う世界になんて行ってほしくなかったから。


キリカ「……私達は『魔法少女』で、人じゃない力と身体を持ってる」

キリカ「本当は身体はどうなっても死なないんだって。でもその代わりに“これ”が壊れたら死ぬ。魔力を回復しないでこれが……真っ黒になったら正真正銘の化け物になる」

キリカ「その“正真正銘の化け物”と戦うのが私たちの使命なんだってさ」


 手のひらにあのくすんでいた指輪を乗せていたかと思うと、一瞬でそれが卵型をした宝石に化ける。

 指輪についていた時と同じぶどう色をしていた。


 今はくすんではいなかった。……けれど、確かにキリカの言った通り黒みは見えていた。


キリカ「こんな私が傍に居てごめん……心配ばっかりかけてごめんね……」

桐野「もういいよ。……オレたちも帰ろう」

キリカ「…………うん」


 いつもみたいにキリカを家まで送ることにする。


 帰り道を歩く間も、キリカはずっと泣いていた。

 そんな話を聞いたって、僕にとってキリカは守ってあげなきゃいけない女の子に変わりなかった。

740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 01:02:27.86 ID:/xNaaf1Z0
キリカを支えてやれよ。桐野
741 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/17(木) 01:03:57.23 ID:qYoLbxbL0


 ふと昨日ベッドの上でした雑談を思い出す。



 キリカ『――そうそう、天ぷらアイスの作り方調べてきたよ』

 桐野『へえ、結局どうすれば良かったんだ?』

 キリカ『天ぷら粉を付ける前にアイスを何かで包むんだよ』

 キリカ『すぐ揚がるように油は高温にしないといけないけど、アイスは油に触れたらすぐ溶けちゃうから』

 桐野『キリカは作ったの?』

 キリカ『作ってないよ。だから、きりのんが作ってよ』




 ――――……今度作って、みようかなぁ。

 でもさすがに持っていけないし、その場で食べてもらわないと。だから、本当にキリカが心から元気になるまで一緒に居ないと。


―13日目終了―
742 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/17(木) 01:05:37.22 ID:qYoLbxbL0
-----------------------------------
ここまで
次回は19日(土)18時くらいからの予定です

流れ弾は敢えて誰の攻撃と書いてませんが、自分の行動のせいで死人が出る=自分の手で殺すという意味合いで捉えてくれてOKです
743 : ◆xjSC8AOvWI :2018/05/19(土) 13:52:51.78 ID:0A/HDi4+0
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>>719 >>720
エイミーと遊ぶキリカと、あすみに遊ばれるキリカ

http://i.imgur.com/m2KIOUu.png

http://i.imgur.com/wGrfT1P.png
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/19(土) 14:04:33.96 ID:maXn3Qs60
>>743

おつです
あすみに遊ばれるキリカ、リクとはイメージが若干違うような気がしますがこれはこれで可愛い
キリカが猫の格好してれば完璧でしたねw

あと>>677ですが上から
禁書、偽物語、ユウリ様で合ってますかね?
745 : ◆xjSC8AOvWI :2018/05/19(土) 19:01:44.29 ID:0A/HDi4+0
>>744 yes!
-----------------------------
自宅 朝


 自分のベッドで目を覚ますと、顔を洗って、家族みんなとたわいもない話をしながら朝食を食べる。

 そんな決まりきったいつもの繰り返しの中で、僕は自分の部屋に戻ると描き途中の絵を眺めていた。


 ――異質な世界に憧れを持って、描いてきた絵。『自分の世界』、結界。


 キリカから聞いた話は荒唐無稽な話だったけど、一応自分の想像もつかない世界の片鱗を目の当たりにして、それをそのままに受け入れることにした。

 制服に袖を通す。傷と痛みは残っていない。そこに残る痕と滲んだ血だけがそれが実際にあったことの証明だった。


 すると、玄関のチャイムが鳴った。


*「キリカちゃん来てるわよ」

桐野「あ、ああ! 今出るよ」


 部屋に来た母さんにそれが見えないように、咄嗟に身を捻って隠した。

 適当に救急箱から包帯を取って、それを巻きつけて外に出ていく。
746 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/19(土) 19:23:41.67 ID:0A/HDi4+0


 玄関の外に出ると、金曜ぶりに見る制服姿のキリカが居た。


桐野「体調のことは本当にもう大丈夫?」

キリカ「うん。原因分かって、“これ”浄化したから」


 キリカはそう言うと、鎖に通してペンダントのようにした『指輪』をポケットから出して僕に見せた。

 ……僕も全部把握できたわけじゃない。まだまだ気になっていることはたくさんあった。

 でも昨日は、キリカのことを更に追い詰めてしまいそうで問い詰めることなんてできなかった。


 キリカの手には昨日僕のあげた青い石のついた指輪が嵌まっている。


桐野「キリカはこれからどうするの?」

キリカ「……これから?」


 こんなふうに聞くことも、キリカにとっては負担に思うのだろうか。


キリカ「どうしよっかなぁ……。とりあえず持ってた分で浄化したけど、もうなくなっちゃったからまた魔女倒しに行かないと」

桐野「魔女……」

キリカ「うん。私たちのなれのはて」


 さらっと言うけれど、絶対に強がってる。

 小さい頃から一緒で、ただ普通に過ごしてきただけなのに、どうしてそうなってしまったのだろう。

 僕にどうにもできないことが悔しくてたまらなかった。



1ついていくよ
2自由安価

 下2レス
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 19:25:04.64 ID:8SilI7/H0
1+できたら全部詳しく教えてくれないか?
ここまで関わったんだ。詳しく教えてくれないと納得できないよ!
安価下
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/19(土) 19:35:31.19 ID:maXn3Qs60

追加で魔女の事以外にもキリカの契約した相手の事
あと昨日の戦いの原因とかも聞いて、キリカがマミに攻撃を仕掛けた事が判ったらキリカに原因は自分だと謝って後で一緒に誤りに行く

そもそもキリカを魔法少女にしたのは誰なの?ぼくも会って一言言ってやりたいんだけど会える?


749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/19(土) 19:38:34.57 ID:maXn3Qs60
あ、とちゅうで送信

最後にキリカに『魔法少女が魔女になる事ってキリカ以外の魔法少女も、マミさんとかも知ってるの?』を追加で
750 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/19(土) 20:06:06.77 ID:0A/HDi4+0

桐野「オレもついていくよ」


 僕には“魔女”を倒すことすらきっとできない。

 ……それでも、キリカをわけのわからない世界に一人にはしておきたくなかった。


キリカ「……うん」

桐野「キリカは“願い”を叶えてもらう代わりになったんだよね……」

キリカ「……らしいね。私もわかんないけど」

桐野「結局それは本当だったのか?」


 一応、前にも相談は受けていた。

 もしそれを本当と認めるなら、今のキリカを否定してしまうことにならないか。

 口に出してからそう思ったけれど、キリカは変わらない調子で言う。


キリカ「…………さあね。騙されてることには変わりないよ」

桐野「……まだ全然わかんないよ。そんなことを起こせる存在がいることが今でも信じられない。でも目を逸らしたくはないとは思うんだ」

桐野「せめて、一言いうことは出来ないか」

キリカ「無理、あいつの声は他の人に聞こえないし姿も見えないもん」

桐野「……そっか」

キリカ「伝言だけ預かろうか?」


・全ての元凶に対して一言

 下2レス
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/19(土) 20:15:46.72 ID:maXn3Qs60
姿が見えないとか理屈はわからないけど、話したい事があるから僕の前に来てくれ
それが無理ならキリカを通訳にして話をさせて欲しい
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 20:20:53.49 ID:gec/we89O


二次創作だと見えるようになって出てきたりするけど、この話だとどう何だろう?
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/19(土) 20:21:36.22 ID:8SilI7/H0
なぜお前はこんな少女たちを使って戦わせているんだ?
安価下
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/19(土) 20:22:29.10 ID:JeFSKxWY0
数年もすれば卒業できるって明言されてるけどな
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 20:25:56.38 ID:8SilI7/H0
>>754
卒業できる=大体魔女になるか死ぬ

QB的にはこういうことだろ
卒器用という言葉を別の解釈にしているだけだから嘘は言わない
756 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/19(土) 21:00:30.38 ID:0A/HDi4+0


 ……そう言われていざ考えてみると、どれも一言だけではしっくりとくる言葉が見つからない。

 罵倒をぶつけるにも伝言じゃなんか違う気がした。


桐野「いや、直接話したかったんだ。 姿が見えない理屈はわからないけど、無理ならキリカの通訳でもいいから話をさせてもらえないか?」

キリカ「……一応言ってみるよ。きりのんが私のために怒ってくれるのは嬉しい」


 キリカはわずかにほほ笑む。

 キリカはずっと納得できない気持ちを抱えてきたんだ。 ……僕はそれを少しは和らげることができたんだろうか。


 やがて学校に着くと、少しの間お別れをする。


 ――それから、昼休みになるとキリカを探して廊下に出ていった。

757 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/19(土) 21:21:45.83 ID:0A/HDi4+0
―――
―――


キリカ「……隣、いいかい?」

マミ「ええ、いいけど……」


 近づいてくる人の姿が見えると、顔を上げて驚いたような顔を向ける。マミは少しためらったようにして返事をした。

 キリカは隣の席に腰掛けると、マミに向き合ったまま荷物も置かずに話す。


キリカ「昨日はごめん……なさい。 何も知らないで、ひどいことになるところだった」

マミ「いいえ、確かに私も悪かったわ。というより、浅はかだった。仲間にも注意はされてたの。本当はちゃんと断っておくべきだったのよね」

マミ「ただ……魔法少女のことを通してでも、喜んでくれる、必要としてくれるのが嬉しかったんだと思う。だから写真くらいならって」

キリカ「……」

マミ「あなたは私の事は恨んでいないの?」

キリカ「別にそのことは許す気なかったから。でもあの時、結局どうしたかったかって言われるとわかんないし」


 キリカは自身の手を見つめる。そこにはもうあの指輪はなかった。

 なんの力があるわけでもない、新品の指輪が煌めいている。


キリカ「……もうしないならいいよ。マミは何を願って魔法少女になったの?」

マミ「それは……」

キリカ「言いにくい? 私はそれ、覚えてないんだ。知ってはいる。その『願い事』を口にしたことだけは一応自覚あったし」

キリカ「でもね、いきなり夢から覚めた感覚。寝言言っちゃったみたいな? 夢の内容は忘れちゃって」

キリカ「だからね……納得して願いを叶えて魔法少女になった人がいるならちょっと妬ましかったよ。八つ当たりしたくなるくらい」

キリカ「……私って最低でしょ? ――でもそんな気持ちももう失せた」
758 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/19(土) 21:50:11.39 ID:0A/HDi4+0


 マミは訝しんだ目を向ける。


マミ「……それなら、今はどう思っているの?」

キリカ「どうすればいいかなんて、もうわかんない」




桐野「…………」


 ――マミさんの教室を通りがかると、その中にキリカも居るのが見えて足を止めた。

 暫くそこから見ていると、横から突っつかれる感覚がして飛び跳ねた。


伊集院「巴ちゃん」

桐野「わあぁぁっ……なんだお前かよ」

伊集院「マジで包帯が増えてるし、ついに邪気眼に目覚めてしまったかって思ってな」

桐野「こ、これは……そういうのじゃないって」

伊集院「冗談だよ! どうしたんだよその怪我。骨折でもしたのか?」


 言い訳にためらっていると、珍しくこいつにまで心配されていた。

 本当は怪我はしてない。……いや、したけどもう治った。

 ただこれは破れて血が滲んだ制服を見せたらそっちのほうが心配されるからという理由の適当な応急処置だった。


 ……とはいえ、怪我した設定にするのもそれはそれで困った。



1曖昧に話を合わせておく
2一か八か相談してみる
3「死にたくなかったら早く俺から離れろ!」
4他のあの場に居た人を探そう
5マミと話しに行く
6自由安価

 下2レス
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 21:53:20.54 ID:8SilI7/H0
1+5
安価下
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/19(土) 21:53:23.99 ID:JeFSKxWY0
5
761 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/19(土) 22:08:27.67 ID:0A/HDi4+0

桐野「ま、まあそうだな……」


 曖昧に目を逸らしつつ、向こうのマミさんたちのほうに目を向ける。

 ……キリカが席を立った。そろそろ出てきそうだ。


伊集院「え? ていうか今彼女のこと見てたの? あーもーちくしょうさっさと爆発しやがれ!」

桐野「彼女? ……ああ、もう彼女なんだな」

伊集院「」

桐野「……他の人に言われたの初めてだったから」

伊集院「」


 伊集院はその場に石造のように固まってしまった。

 それは放っておいて、教室から出てくるキリカとすれちがいにその中に入っていく。


 ……制服のことはもうそろそろ衣替えだから、その時考えようか。どうせ最後の一年だ。

762 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/19(土) 22:31:39.74 ID:0A/HDi4+0


マミ「桐野くん……こんにちは。悪いけど、もう写真のことは…………――」


 マミさんはこっちに気づくと、少し気まずそうに言った。

 ……あんなことがあった後だ。もしかしたら負い目を感じているのかもしれない。


 けどまずは、キリカのことをどうにかするのが先だった。――さっきも何か悲しそうな顔だったから。


桐野「なあ、魔法少女をやめる方法を知らないか? このまま一生キリカを戦わせたくない」

マミ「ええと……」


 マミさんは戸惑った様子だった。


マミ「……わからないわ。聞いたことも考えたこともなかったから」

桐野「マミさんは契約して後悔してないんだよな?」

マミ「ええ」


 『誇らしく思ってる』――凛とした表情を思い出す。

 どうしてそんなふうに思えるのか理解ができない。

 昨日みたいに力をぶつけて殺し合って、命を懸けて、戦うことをやめれば醜く死ぬ――……そんな異質な世界。


 やっぱり、違う世界の人たちなんだ。憤りに拳を固く握る。もう浮かれた気持ちはなかった。


桐野「……キリカは普通の女の子なんだ」

マミ「私だってそうよ?」

桐野「!」

マミ「……魔女と戦うことで人を救えるのは誇らしいし後悔はしてないけれどね。私だって本当は普通のままでいたかった」




1他の魔法少女は?
2自由安価

 下2レス
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/19(土) 22:33:39.30 ID:JeFSKxWY0
2マミさんはどんな願いで契約したの?安価下
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 22:36:22.26 ID:nIlWMvI0O
↑+言えなかったら言わなくていい
安価↓
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 22:47:14.37 ID:z2uSpL6V0
>>764
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 22:50:07.14 ID:m4BeAwAW0
1
写真の事を謝る
あと赤い子と治療してくれた子の名前を聞く
改めてお礼したいんだけど連絡とれるかな?
といっても僕が出来るお礼はお菓子を作る位なんだけど……
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/19(土) 22:52:49.09 ID:JeFSKxWY0
>>766も混ぜたほうが良いな
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 22:52:56.18 ID:z2uSpL6V0
出来たら>>766に変更で
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 22:55:24.93 ID:z2uSpL6V0
変更と言うか>>766も混ぜて欲しいです。色々すいません……
770 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/19(土) 23:33:32.43 ID:0A/HDi4+0

桐野「……マミさんは願いを叶えてもらったの?」

マミ「ええ。でもね、私の場合はそうするしかなかったの。考える時間もなかった」

マミ「一年生の時、私が交通事故で家族を失ったのは知ってるでしょう。私が今生きているのはその場で契約したからよ」

桐野「それって……」

マミ「後悔しているといえば願い事のことね。自分の命じゃなくて、家族の命を願えば失うことはなかったの」


 確かに願いは叶ったのかもしれない。でも、マミさんだって望んだ通りには全然なってないじゃないか。

 それを聞くと、少しだけ考え直した。


桐野「……そんな状況じゃ仕方ないよ。ごめん」


 ……マミさんは後悔したくなかったからこうなったんだろう。

 多分他の人も、みんなそれぞれの事情はあるんだ。


桐野「他の魔法少女は?」

マミ「私以外の魔法少女は、知っての通り部外者が関わることを望まない人のほうが多いわ。悪い子じゃないのだけどね」

マミ「私も桐野くんとは友達だけど、もうこっちの世界には関わって欲しくないと思ってる」

桐野「あの一緒に居た赤髪の子とか、治療してくれた子とはもう会えないかな?」

マミ「……難しいかも。話したいなら、この学校にもう一人魔法少女がいるわ。二年生なのだけどね」

マミ「もしかしたら、私より魔法少女の事情は詳しいかもしれない」



1紹介してもらう
2断ってクラスに戻る
3自由安価

 下2レス
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 23:34:35.71 ID:z2uSpL6V0
1+3どういう子なのか聞いてみる
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/19(土) 23:39:07.91 ID:maXn3Qs60

一応お礼にお菓子を渡したいと伝言を頼む
あとマミから見てキリカの戦い方はどうなのか聞いてみる
773 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 00:01:11.29 ID:NFcc07uq0

桐野「……わかった、話してみたい。どういう子なんだ?」

マミ「不思議な子……って感じかな。クールで周りを突き放すようで、最初は怪しいとも思ってたけど何か目的はあるのでしょうね」

マミ「でも、ただ自分が良い思いをしたいとかそういうことを考えてるわけじゃなさそうだから」

桐野「そっか、厳しい人なんだね」


 ……少し緊張する。知らない人、しかも友好的じゃない人と話すのなんて普段だったら進んでしたくないことだ。

 けど、そんなことを言ってる場合じゃない。


桐野「あと、あの二人にも一応伝言しておいてよ。昨日の礼もあるし、会うならそれなりにもてなすって」

マミ「またお菓子?」

桐野「まあ僕がやれることといったらそれくらいになるかな……」

マミ「……一応伝えておくわ。あの子もお菓子で釣ればもしかしたらってこともあるしね」



 ――その人についての情報を教えてもらってから席を立った。



桐野「学校終わったら放課後も少し話そう」

マミ「ええ、いってらっしゃい」
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 00:06:29.69 ID:HjSU8YHG0
ほむらはクーほむだし、今までの世界にいなかった桐野に対してどう出るか……
あとほむらは別に男性嫌いじゃないからそこまで険悪ではない……と思いたい
775 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 00:20:05.82 ID:NFcc07uq0
――――
――――


 マミさんに手を振って出てくると、二年のフロアまで行って教室を覗く。

 マミさんから聞いたクラスを見てみると、特徴に当てはまる人は居た。


 昼休みも終わりが近づく時間、一人で自分の席に居るようだ。


桐野「――急にごめん、暁美ほむらさんだよね。僕は三年の桐野巴。話したいことがあるんだ」

ほむら「……何の用ですか? 先輩に呼び出されるようなことなんてしていないと思うのですが」

桐野「僕は巴マミの友達なんだ。……『魔法少女』のことについて少し相談をしたい」

ほむら「…………」



 二人で教室を出ると、廊下の突き当りまで進んでいく。

 立ち止まって話し始める雰囲気になると、彼女は長い黒髪を手でかきあげた。


ほむら「あまり長引くと授業が始まってしまうわ。手短にしてもらえる?」

桐野「わかった。まずは挨拶もかねてっていうことで、単刀直入に本題を言うよ。……君が知っているのなら嬉しいんだけど」

桐野「魔法少女をやめる方法を教えてもらいたい」


 事務的な敬語がなくなると、彼女の口調には少々きつめの印象が残る。

 その手を見れば、やはり例の指輪があった。……宝石の色は藤色。キリカのとも少し似た色だった。


 彼女は手を自分の胸の前まで持ち上げていく。
776 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 00:58:42.00 ID:NFcc07uq0


 ……それを目で追っていると、そこに反対の手を置いてきゅっと握った。


ほむら「壊してしまえば?」

桐野「そんなことをしたら死んでしまう。真面目に答えてくれ」


 僕が真剣な表情を崩さずに真っ直ぐに睨むと、少し困ったように目を逸らした。

 まるで探り合いに負けたようだ。


ほむら「……冗談よ。巴マミが言っているの?『魔法少女をやめたい』――と」

桐野「いや、僕の友……――彼女だ」


 途中で言い直す。

 他人に言われたこともさっきまでなかったが、はっきりと自分から言ったのもこれが初めてだった。
777 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 01:05:41.77 ID:NFcc07uq0

桐野「このままじゃ一生戦わなくちゃいけない。魔女に負けたら死んでしまうかもしれないし、戦わなかったら魔女になってしまう」

桐野「……なにより、本人が『後悔』してるんだ。それに、マミさんだって本当は普通の女の子でいたかったって言ってた。もしその方法がわかれば――」

ほむら「死ぬか魔女になる以外で魔法少女じゃなくなる方法なんて、あるのなら私が教えてもらいたいくらいだわ」

ほむら「契約した時点でもう手遅れ……でもあるとしたら一つね。誰かにその願いを叶えて契約してもらうこと」


 そう思いつつも、その願いを叶えてくれそうな人を頭の中で探した。

 ……キリカのために命を懸けられる人。もしそれがいるとすれば、それは僕だ。でも僕にはきっと叶えられない。


桐野「……そんなことをしたら被害者が増えるだけだ」

ほむら「それなら受け入れるか逃避するかしかないわ」


 肩を落とした。この人ならもしかしたらと思ったんだけど。


ほむら「……それとも過去からやり直してみる?」

桐野「え?」


 聞き返してみるが、続きは何も言わなかった。 …………この子の言葉は冗談なのか本気なのかわからない。からかわれているだけにも思えた。


 けど、願いを叶えたのが本当なら、キリカも悩み事はあったんだろう。

 キリカと離れていた時の過去を振り返る。あの時僕が積極的に話せていたら気付けていた。そう思わないことはない。



1なかったことにはしたくない
2自由安価

 下2レス
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 01:10:59.37 ID:uVSpek37O
1+これはぼくのわがままで勝手なことでしかないけど……今、僕がこうして彼女と再び話せて恋人といられたのも彼女が変われたからだ。
だから、全てなかったことにはしたくない

安価↓
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/20(日) 01:25:00.82 ID:/G3cyOBy0

追加でほむらに魔女化のことはみんな知ってる事なのか、知った上で魔法少女をやってるのかと聞く
780 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 01:52:12.02 ID:NFcc07uq0

桐野「これは僕の我儘で勝手なことでしかないけど……こうして彼女と再び話せて恋人になれた過去と今はかけがえがないくらい大事なんだ」

桐野「だから、後悔はしても全てをなかったことにはしたくないかな」


 キリカは願いのおかげで変わったのだとしても、僕もキリカのおかげで変われたから。


ほむら「……そう。あと、その話は巴マミにはしないことね」

ほむら「魔女になるとか、ソウルジェムが壊れたら死ぬなんて……あの人は何も知らないから」

桐野「……え?」


 マミさんが契約したのは一年生の時。その時からは相当な時間が経っているのに。

 キリカの場合はまだわかる。本人が状況をよくわかっていないから。でも。


 ……これも、『聞いたこともないし考えもしなかった』から?


桐野「待ってくれ、まさかみんな知らないで契約しているのか?」

ほむら「本来私達が知る情報ではないはずのことだと言っていたわ。それを知った魔法少女が大抵受け入れられないことだもの」

桐野「受け入れられなかったら……――」


 キリカの姿が浮かんで心配になった。きっと、それを知って魔女になったり自暴自棄になった人がこれまでにいる。

 ――授業の始まるチャイムが鳴った。


ほむら「本当は私は授業なんてどうでもいいの」

ほむら「……私はもう、かけがえのないものなんてとっくに失ってしまった」


 彼女はそう言うと、廊下を来た方に戻っていく。

 それから遅れてやっと僕も足を動かした。


――――
――――
781 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 01:52:42.72 ID:NFcc07uq0
---------------------------
ここまで
次回は20日(日)18時くらいからの予定です
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 01:54:46.26 ID:HjSU8YHG0

念のためにキリカにマミは魔女化のことを知らないから言わないでほしいというべきだな
783 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 18:45:28.16 ID:NFcc07uq0
見滝原中学校 放課後


 帰りのHRが終わると、キリカと戦いに出る前に僕たちは廊下に集まっていた。


マミ「授業お疲れ様。暁美さんとは話せた?」

桐野「うん。魔法少女をやめる方法についてはわからなかったけど、相談は出来たし……」


 少しだけまた事情は知ることが出来たし感謝はしているけど、結局さらに突きつけられただけだった。

 ――そんな方法はないんじゃないか、ということを。


キリカ「きりのん、私のために聞きまわってくれてたの?」

桐野「うん、もしなんとかできる方法があれば諦めたくなかったから。だって契約したらもう戻れないなんてあんまりだ」

桐野「……マミさんは昨日より前にキリカの戦いを見たことはある? どう思った?」

マミ「昨日まで契約してるとは知らなかったわ。昨日も少ししか見ていないけど――」

 キリカはどこか気まずそうにそっぽを向く。

マミ「勝負というのは心持や時の運もあるのよ。みんな最初なんて純粋な実力は大差ないわ」

桐野「そうか……」


 こうしてマミさんと合流したのも、キリカのことが心配だったからだ。

 でも、なんて言われれば安心できたんだろう?

 ……勝負が所詮時の運なら、絶対なんてありはしない。



1出発しよう
2自由安価

 下2レス
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 19:01:40.17 ID:uVSpek37O
2マミさんに他の魔法少女について聞く
+1
安価↓
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 19:05:42.26 ID:DtxY0yr4O
出発前にマミにことわってからちょっと離れてキリカと相談
キリカにさっきほむらから聞いた事を話してSJのこと、魔女化の事はマミや他の魔法少女に話さないように告げる
話すのはマミさんが契約者をどう思ってるか確認してからにしよう
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 19:19:06.59 ID:DtxY0yr4O
そういえばマミさんは一緒に来てくれないのかな?
一緒に来てくれるように頼めば良かったかな?
787 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 19:29:25.58 ID:NFcc07uq0

マミ「もうそろそろ帰る?」

桐野「……ちょっと待っててもらってもいいかな?」


 キリカを連れてマミさんから少し離れる。

 それから声のトーンを落として小さく言った。


キリカ「どうしたの?」

桐野「昼に暁美さんから聞いたんだけど、どうやら普通の魔法少女はあの指輪が命と直結していることを知らないらしい」

桐野「壊したら死ぬことも、化物になることも……」

キリカ「!」

桐野「マミさんもそれを知らないんだよ。だから、このことはあまり人に話さないほうがいいのかもしれない」

桐野「せめて、マミさんが受け入れられそうかとか、契約のことをどう思ってるかがわからないと……」


 ……そう言うと、キリカは少し難しそうに考え込む様子を見せた。


キリカ「……マミはソウルジェムを“友達”からもらったって言ってたんだよね」

桐野「あ、そうか……」

キリカ「あれから関係が変わってなければ悪く思ってはいないんじゃない。マミは現状に満足してるんだ」



1出発しよう
2自由安価

 下2レス
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/20(日) 19:32:49.23 ID:uVSpek37O
2その友達に心当たりがあるの?
安価↓
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 19:40:39.30 ID:DtxY0yr4O

このあとマミに一緒に来てくれるように頼んでみようと提案
マミさんベテランみたいだしキリカの戦いかたを見てもらえればアドバイスとかしてもらえるんじゃないかな?
790 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 20:27:55.86 ID:NFcc07uq0

 その話をした時、キリカは『自分は違う』と言っていた。

 ……それを今になって思い出した。あの時はわからなかった。


キリカ「私たちと契約した相手……インキュベーターは、本当は私たちを利用したいだけの得体のしれない宇宙人」

キリカ「友達だと思ってる相手に騙されてるんだからひどい話だよね」


 ――――キリカは皮肉のように吐き捨てる。もう聞いていられない。


桐野「……マミさん、オレたちもう行くよ」

マミ「もしかしてこれから戦いに行くの?」

マミ「嫌なら無理にすることはないと思うわ。街の平和は大事だけど、私もいるし、今までずっと一人でやってきた」

マミ「私も余裕がないわけじゃないし、本当に必要な時だけ譲るくらいならしてあげる」

キリカ「…………本当に?」

マミ「私も、嫌々で中途半端には関わってほしくはないわ。そこに誇りがあるから」


 マミさんはいつにない真剣な表情を向けていた。

 僕の知らない世界に居るマミさんの表情。……でも、そんなことを言えるのもきっと何も知らないからなんだ。


マミ「……だってあなたは、私たちと同じ世界には関わりたくはないんでしょう?」

キリカ「そりゃ、そうだけど!」
791 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 21:08:04.93 ID:NFcc07uq0


 キリカが僕の手を引いた。


キリカ「……いいよ、自分の分くらい自分で稼ぐから。いこ」

桐野「ほ、本当にいいのか?」

マミ「……それなら気を付けて」


 廊下を進んで、階段を下りて学校から離れていく。

 ……その道の途中で、手をつないだまま歩いていたキリカが口を開く。


キリカ「――――……だって、私は全部知ってるのに騙してるみたいになるの何かやだ。そこまでして面倒見てもらいたくない」

キリカ「戦わなくたって普通じゃなくなった負い目だけ抱えて、ずっとソウルジェムにビクビクして過ごすの変わらないじゃん」

キリカ「私もマミみたいに誇りが持てればよかったのかなぁ……でもそんなのやっぱ私にはもう無理だよ」

桐野「……キリカはキリカだよ。普通じゃないとか関係ない」
792 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 21:22:25.12 ID:NFcc07uq0

 下校中の生徒の群れが見えなくなったところで立ち止まると、キリカと向き合ってその細い肩に手を置いた。

 不安げな瞳をまっすぐと見つめると、キリカは僕がごまかしに巻いていた包帯を取ってそこに残る痕を見やった。


キリカ「……私のせいでごめんね。心配かけさせて……怪我までさせて」

桐野「そんなこともういいよ」


 それからキリカがポケットからソウルジェムの指輪を取り出す。

 チェーンのついた指輪から卵型をした宝石に変化させると、キリカは目を見開いた。


キリカ「近くに魔女の結界があるかも」

桐野「光ってる?」

キリカ「うん。探しにいこっか」



 キリカについていくと、辺りを探し回ったのちにある行き止まりの道で足を止める。

 そこに何かあるかのようにキリカが手を翳すが、僕には何も見えなかった。


キリカ「……この先に進むと『結界』の中に入るよ」

桐野「わかった。この先がどんなところでもついていくから」




 せーので足を踏み出す。すると、目の前の世界が変わる。

 ――――そうして僕たちは『結界』の中に足を踏み入れた。

793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 21:24:38.30 ID:SNTyafwo0
何でお前も中に入るんだよ
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 21:28:35.51 ID:DtxY0yr4O
主人公は一般人だから結界の中にいるのは危険なんだよなぁ
メガほむ編で杏子が未契約のゆまを同行させてたけど、キリカはまだ新人だから下手したら主人公死亡の危険性がつきまとうな
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 21:55:24.60 ID:SNTyafwo0
さやかみたいに魔翌力で強化したバット持たせれば
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 21:59:50.88 ID:DtxY0yr4O
一般人には使い魔って見えるんだっけ?
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 22:03:43.74 ID:SNTyafwo0
おりマギで学校の人たちにも見えてたような
798 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 22:12:03.38 ID:NFcc07uq0


桐野(わぁ……!)


 ……『結界』の中を見れば相変わらずその独特の世界観に心が動いた。

 思わず戦いに来ているのだということを忘れそうになる。


 これまでも迷い込んだことはあるが、意図的に入ったのは初めてだ。

 空間の歪みのある場所の近くに居ればなにが起こるかわからない。……最悪操られて死ぬこともあるらしい。

 キリカが無事な限りはキリカの傍が一番安全な場所になるんだろう。それにもし戻ってこないなんてことがあったら絶対に嫌だ。


キリカ「ついてこれる? こっちは倒したよ、進もう!」

桐野「あ、ああ!」


 僕も一応戦えそうなものをと思ってはさみとかカッターくらいは持ってきたが、この様子じゃ使えそうにない。

 先行しているキリカの斬撃と立ち回りが鮮やかに映っていた。



 ――迷路の奥に進むと、そこには“戦場”があった。

 そしてさらに戦場の奥に進むと、化け物の親玉である『魔女』が居た。


キリカ「それじゃ、待ってて!」


 『魔女』といっても、その姿は人間離れした怪物だ。最初想像していたような、魔法少女同士で戦う場所でなかっただけマシだといえるだろうか?


 大きく不気味な姿の相手にもキリカは戦いを挑んでいた。

 眼帯に丈の短いタイトスカート、艶のある黒い衣装を纏って精一杯に走り、舞う。


 ……キリカが幼い頃、まだ『魔法少女』に憧れていた頃だったら、絵に描いていたような桃色の魔法少女らしい衣装になっていたのだろうか。

799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 22:13:50.79 ID:SNTyafwo0
眼帯は視界が狭くなるから外したほうが良いと思うけどな
800 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 22:29:23.99 ID:NFcc07uq0


キリカ「はぁ……疲れた」


 『魔女』を切り裂いて結界が消えると、キリカは黒い宝石のようなものを手にして座り込む。

 景色はすっかりただの行き止まりの小路に戻っていた。


 あの世界の中じゃさすがにそこまで余裕がなかったけど、今になってからまじまじと珍しいキリカの姿を眺めていた。

 それに気づくとキリカは顔を上げた。


キリカ「な、なに見てるの?」

桐野「えーと、キリカのちゃんと見たの初めてだったから」

キリカ「……見られると恥ずかしい」


 キリカはそう言うとスカートの裾を軽く引っ張る。

 ……本当はさっき、その中にスパッツを穿いていたのももう見えていた。


桐野「ごめんごめん、こんなこと言うと怒られるかもしれないけど、でもやっぱ綺麗だよ」

キリカ「……ありがとう。でももうおしまいね」


 キリカがそう言うと、一瞬でぶどう色の光に包まれて制服に戻る。

 少し惜しい気もしたけど、見慣れた制服姿を見ているほうが落ち着いた。




1帰ろうか
2眼帯は邪魔じゃないの?
3自由安価

 下2レス
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 22:30:50.23 ID:HjSU8YHG0
1+いつかキリカの魔法少女姿をスケッチさせてよ
安価下
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 22:36:35.58 ID:DtxY0yr4O
↑+2
追加で後でまた変身して見せて欲しい
あとさ……変身した時なんだけど……裸になってて、その……見ちゃったんだけど……とても綺麗だった
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 22:41:43.30 ID:cU0jIdgV0
魔法少女の変身シーンで全裸になるのはお約束だしね
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 22:44:55.57 ID:DtxY0yr4O
倒した魔女は何の魔女だったのかな?
あとこのキリカは原作通り爪が武器で固有魔法は速度低下かな?
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 22:46:59.95 ID:SNTyafwo0
早めにマミとコンビ組ませるべきだよな
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/20(日) 22:57:11.28 ID:/G3cyOBy0
マミとは組んで指導してもらいたいけど、キリカ本人が後ろめたさを感じて組みたがってないのがねぇ
といってもこのまま1人で戦うのは危険だから、現状事実を知ってるほむらと組むのがベターかな?
807 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 23:06:28.58 ID:NFcc07uq0

桐野「ところで戦うのに眼帯は邪魔じゃないの?」

キリカ「あー、あれ? あんまり気にしたことなかったな……」

桐野「でも視野は狭くなるだろ?」

キリカ「そう言われればそうだね。なんで私の衣装についてるんだろ……別に変身する時出さないことはできるよ」

キリカ「……見えないほうがいいことでもあったのかな。忘れた過去とか。攻撃も見えなければ当たるまでは恐くないしね。私が臆病なのかも」


 変身を解くと同時にペンダントに戻ったソウルジェムをキリカはまたポケットに突っ込んだ。

 キリカの手を取ると、スカートをはたいて立ちあがる。


桐野「後でまた変身して見せて欲しいな。観賞用だったら戦いに邪魔になるとか考えなくてもいいしね」

桐野「臆病とかでも、そういうの込みで『キリカの衣装』なんだろうから」

キリカ「やっぱそういうの好きなんだー」

桐野「あとさ……変身した時なんだけど……裸になってて、その……見ちゃったんだけど……とても綺麗だった」


 ……キリカの顔がぽふんと赤くなる。


キリカ「な、なに言ってるの!? えっ、それって裸が綺麗ってこと!?」

キリカ「見えるほど時間かけてないつもりだったんだけどなぁ……次から気を付けてもっと速く変身しよう」

桐野「えぇ」

キリカ「えーじゃないよ。それに……裸なら、別にそんな時に盗み見なくたって…………」


 ……どきどきする。

 小さく消えた語尾と不自然な沈黙になんともいえない雰囲気を感じ取って、ただ静かに次の言葉を待っていた。
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 23:14:15.31 ID:DtxY0yr4O
そろそろラッキースケベまたやって欲しいなー
809 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/20(日) 23:39:32.44 ID:NFcc07uq0

キリカ「……帰ろっか。これでどのくらい持つかなぁ…………」


 でも、キリカが次に言った言葉はそんな悲しげな言葉だった。


桐野「あのさ、やっぱり、マミさんからもらうの受け入れたほうがいいんじゃないか?」

桐野「マミさんだったら、もしソウルジェムのこと知っても変わらず助けてくれると思うし」

キリカ「…………そうかな」

桐野「キリカのことはオレが傍で支えるよ。これから先も、キリカが元気でいられるようにしてみせる。キリカが負い目なんて感じなくていいから!」

桐野「今のオレたちがあるのは後悔も含めてこれまでの過去があるからだ……って考えたら、自分の願いにも少しだけ誇りが持てないかな」


 そう言うと、キリカは何かに気づいたようにハッとして、きょとんとした表情をする。

 これは昼に暁美さんにも言ったことだ。

 ……彼女はすでに大事なものをなくしてしまったようだけど。


キリカ「……そうだね。何かが違ったら全然違う未来になっていたのかもしれないし」

キリカ「私の忘れた過去に引きずられたままだったら、きりのんに話しかけることすらできなかったのかもしれない」
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/20(日) 23:52:05.54 ID:SNTyafwo0
それマミさんが死んだらどうするのっと
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/20(日) 23:59:12.17 ID:/G3cyOBy0
マミさんは杏子とゆまと組んでるんだっけ?
この間迎えに来てたし
812 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/21(月) 00:02:00.05 ID:4vrxMv010

キリカ「そうだ。コンクールの絵、やっぱり私を描いていいよ。きっとまたしばらくは戦わないから」

桐野「いいの!? キリカ、前嫌がってたのに」

キリカ「……うん。ていうか、またマミの絵を描いてるでしょ? 衣装までスケッチさせてもらって……知ってるんだから」

桐野「えっ……いつのまに。――あ」


 心当たりがある時といえばあの時しかない。……キリカを部屋にあげた時。

 本当はキリカの目当てはグラビアなんかじゃなくて。


キリカ「……ごめんね、勝手に探っちゃって」

キリカ「今度は興味本位なんかじゃなくて、私たちの世界として描いてほしいな」

桐野「――わかった。最高の絵を描いてみせるよ」



 今すぐ全部を受け入れるのは難しいかもしれない。根本的には解決できないかもしれない。けど、一緒に居れば。



 ――……まだ下描き段階の絵。しっくりこない気はしていた。それは一点だった。

 それがないとどれだけ描き込んでも違う気がしていたんだ。


 ……やっぱり、僕の世界に居るのはずっとキリカだったから。



―14日目終了―
813 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/21(月) 00:02:33.90 ID:4vrxMv010
----------------------------------------
ここまで
次回は21日(月)20時くらいからの予定です
814 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/21(月) 21:08:01.35 ID:4vrxMv010


 ――――あれから数日が経った。

 グリーフシードのことはマミさんに頼みなおすと譲ってもらえることになった。

 普段魔法を使わないことを前提に、あくまで非常用という扱いだ。


 ……マミさんともこうして学校で顔を合わせられるのも卒業までだろうし、いつまで面倒を見てらえるのかはまだわからない。

 でも、戦いが必要になることが少しでも少なくなれば危険も減る。頼れる時には頼っておきたい。


 それに、まだこれから一生って決まったわけじゃない。これから僕たちが成長すれば、いつかはこの状況だって変わる時が来るかもしれないのだから。



 あれから再び巡ってきた休日、もう戦わないけれど、僕の部屋には魔法少女の黒い衣装を纏ったキリカが居る。

 軽くポーズをとって、少しぎこちなく恥ずかしそうにしていた。

 僕はそれを目の前にしながらキャンバスに筆を乗せていく。下描きを一から描き直して、コンクール用の絵ももう仕上げに入っていた。


桐野「……もうポーズとらなくてもいいよ。イメージはしっかり固まったから」

キリカ「本当に? 見ててもいい?」

桐野「あ、待って。せっかくだからまだ変身はしててよ」


 キリカがポーズをやめて後ろに回りこもうとする。

 ……同時に変身も解こうとしたのを止める。
815 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/21(月) 21:26:53.00 ID:4vrxMv010

キリカ「……まあ見納めとも違うけど、一応記念みたいなものだからね」


 キリカはそう言うと一息ついて、そのままキャンバスを覗き込んでくる。

 それから変身を解かない代わりに少し邪魔くさそうに眼帯を取ると、白い手袋の中から虚空に粒のように散らせていった。


 ……その様子を横から見る。 出さないこともできると言っていたけど、魔法少女の衣装というのは実体がそこにあるようなないような、ふと消えるようなものなんだろうか。


キリカ「手がとまってる」

桐野「そ、そうだね。イメージが固まってるうちに……!」



 筆を走らせて、僕の世界に『色』をつけていく。

 深みを足していく。ただ現実を写すだけじゃない、色んなものが混じった美しいもの。



桐野「できた! これが……」

キリカ「きりのんの結界!」

桐野「…………」


 ……いざ真相を知ってそう言われると、それはそれで複雑な気分になる。
816 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/21(月) 21:56:48.05 ID:4vrxMv010


桐野「いや……別に魔女になりたかったわけじゃないんだけどさ」

キリカ「……――ねえ、私ももし魔女になったりしたら、きりのんも驚くような芸術を生み出せるのかな?」


 キリカがぽつりとそんなことを言った。

 縁起でもない。けど、そんなことしなくてもキリカが『自分』を表現しているものはすでにあった。衣装もそうだ。……あと、命そのものとなる宝石も。


桐野「……でも、キリカが嫌な感情に染まった世界は見たくないよ」

キリカ「冗談だよ、ただちょっと気になっただけ」

桐野「それに、芸術というならその衣装や宝石だってそうじゃないか」

キリカ「……これ?」

桐野「うん。それも『自分』を表現しているものだと思うから」


 契約にはうんざりしていても、その自分の生み出した表現自体はキリカは嫌ってはいないように見えていた。


 キリカがはじめに気に入ってくれた『ぶどう色』を思い出す。

 ……琥珀糖、また作ってみようか。


キリカ「……ていうか私、こんなアクロバティックなポーズしてたっけ?」

桐野「いや、そこは実際に見た時のイメージを優先したいと思ってさ」


 絵の中のキリカは凛とした表情をしている。

 それは見ようによっては戦っているようにも、幻想の世界の中でただ舞っているようにも見えた。


桐野「この絵は間違いなく今までで一番に描けてるって自信があるよ。絶対、優勝できると思う」

キリカ「うん」


 横に居るキリカと見比べると、同じ衣装でもこうしてると雰囲気が大分違う。

817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/21(月) 22:23:49.17 ID:hVIKyiT+0
一気に数日も飛んだのか
818 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/21(月) 22:56:03.80 ID:4vrxMv010


 ……じっと見つめていると、キリカもこっちを向いた。


キリカ「どうしたの?」

桐野「この絵を描けたのもキリカが居たからだからさ。……ありがとう」


 ごく近くで身体ごと向き合う。

 『魔法少女』の衣装とは少しイメージの離れた服。太ももは大胆に見えているものの、首元までブラウスの閉じた上半身の露出は少ない。

 ……でも、その布も全部魔力で出来ているなら、僕たちを隔てているものは本当はあってないようなものだ。


キリカ「……最初マミの絵を描いてたのってなんで?」

桐野「本当に偶然だったんだ。結界に巻き込まれた時、そこにマミさんが居て助けてくれたんだ」

桐野「その時から景色が忘れられなくて勝手に描いただけだったんだ。それからも無理を言って……マミさんが悪いわけじゃないよ」

キリカ「……誰が悪いとかはもういいよ」

キリカ「でも、最初はやっぱ胸大きいのが好きなのかな……って思ってたけど」

桐野「べっ……! 別に、マミさんに頼んだのはそういうつもりじゃないよ!」



 僕が慌てて否定すると、キリカはくすっと笑った。



1おやつ食べに行こう
2自由安価

 下2レス
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/21(月) 23:02:41.78 ID:DJerq16U0
1+キリカも別に小さくないよ……(小声)

安価下
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/21(月) 23:08:50.45 ID:rmoVxWyy0
1+この間変身の時に見た裸を連想して動揺、わけわからないことを言ってしまう

そ、それにこの間見たキリカの胸だって結構大きかった!
マミさんに頼むの理由が胸の大きさなら、キリカに頼んでも問題なかったはずだよ!
い、いや大きさだけじゃなくて形も綺麗で魅力的だったけど…
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 23:16:03.28 ID:DJerq16U0
公式のゲームでキリカは巨乳だからなぁ……
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/21(月) 23:17:07.42 ID:hVIKyiT+0
原作漫画でも大きいからな
823 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/21(月) 23:57:31.55 ID:4vrxMv010

桐野「……そろそろおやつでも食べに行こうか。もう元の格好に戻っていいよ」

キリカ「うん、でも待って。もう少し二人でいたい」

桐野「わっ」


 青紫色の光が眩しく瞬いたと思うと、キリカがぎゅっと抱きついてくる。


桐野(……?)


 ……妙に感触が柔らかい気がする。

 光が収まってから見てみると、何も身につけてない身体がそこにあった。


桐野「!?」

キリカ「えっ……? わああっ!?」

桐野「え、ええと…………」

キリカ「故意じゃない故意じゃない、決してわざとやったわけじゃないから!」


 ……微妙な操作の違いなのか、キリカは直そうとひどく慌てていた。

 この前の言葉から本音を言えば少し期待してたところはあったものの、これは単なる事故らしい。


 もう少し見ていたかったと思いつつ、慌てるキリカをもう一度抱き寄せる。


キリカ「え……?」

桐野「……こうしてれば見えないよ。今度は事故みたいには見たくないから、さ…………」

キリカ「!」


 …………とはいえ、こっちのほうが見てしまうよりもよっぽどまずいかもしれない。


キリカ「……やっぱ大きいのが好きなのは事実なんだ? ……私のことも見てたし」

桐野「い、いや、胸だけ見てるわけじゃないよ! 確かに……キリカは大きさだけじゃなくて、形も綺麗で魅力的だった……けど」

キリカ「何言ってるのさ…………もう」



 身体を離す前に僕たちは唇を触れ合わせる。

 ……幻想の世界の中に居るキリカも綺麗だけど、やっぱりこっちのほうが僕は好きだ。

824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 00:11:37.18 ID:Qc5deDGU0
自然にキスしやがった……
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/22(火) 00:13:17.30 ID:FjCR9fcF0
この2人、絶対にワルプル戦までにCまで行きそうだな
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/22(火) 00:14:54.15 ID:ZPcQcNaR0
生命の危機に子孫を残そうとする本能が強くなるらしいな、吊り橋効果ともいう
827 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/22(火) 00:21:21.20 ID:6UeMMFj80



桐野「――……さあ、行こうか」

キリカ「うん!」


 二人で廊下のほうに出て行くと、リビングを通ってキッチンの奥に行く。

 歩くたびにキリカの柔らかい生地のスカートが揺れる。華やかな色に着飾った私服のキリカもあの絵に負けないくらい魅力的だった。


 今日は天ぷらアイスを作ると約束していた。そして、出来上がったら揚げたてを食べるんだ。

 二人で熱湯の中でもなくならない、熱くて冷たいアイスの天ぷらを作ってみせよう。




 後悔した事はある。けれど、それ以上に手に入れたものは大きい。それにマミさんだって支えてくれるんだ。

 これからも何があったってきっと乗り越える。平凡な日常の続くこの世界で。



―END―
828 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/22(火) 00:21:54.91 ID:6UeMMFj80



 ――――しかし、これから起こることを僕たちは知らなかった。


 ……そして、知っていても日常を選んだ僕たちにはどうしようもないことだった。


829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/22(火) 00:22:25.29 ID:ZPcQcNaR0
え、終わり?
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 00:22:39.50 ID:Qc5deDGU0
日常を壊すのはやっぱり織莉子?
あすみの可能性もあるが……
831 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/22(火) 00:24:07.59 ID:6UeMMFj80
--------------------------------------
とりあえずここまで、資料等はまた次回
なんか続きをにおわせますがキリカルートはこれで完結です

次回は23日(水)20時くらいからの予定です
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 00:27:00.83 ID:Qc5deDGU0

なんか「大人の事情で色々あって中途半端になって最終回を迎えたアニメ」みたいな感じになっている気がする……
デビチルのシャドダークやアニメ版魔界探偵ロキを思い出した
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/22(火) 00:31:45.67 ID:FjCR9fcF0
乙です

うーん、まさかここで終わるとは思わなかったなぁ…
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/22(火) 00:48:40.97 ID:ZPcQcNaR0
まどか☆マギカなのに一度もまどかは出なかったな
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 00:51:29.81 ID:+OhxijaL0
次は誰を攻略するか マミさん、それとも杏子ちゃんそれともハーレム狙うか
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 12:00:26.15 ID:Qc5deDGU0
もしも桐野編が終わったらあすみ編のその後か見たいのは俺だけ?
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 12:13:36.62 ID:uKXpoja/O
自分もあすみ編アフターの方が先に読みたい
生き返ったあすみに周りがどう反応するか興味がある
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 13:03:42.92 ID:hhOmdxkW0
桐野編一区切りついたんならあすみ編の続きやりたい
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/22(火) 16:27:52.33 ID:ZPcQcNaR0
いつも最後にはワルプルと戦ってばかりだったしたまにはこんな終わり方もいいよね
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 18:52:37.68 ID:Qc5deDGU0
個人的には、荒らしによってつぶれた織莉子編も見てみたいけどな
841 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/23(水) 20:58:09.71 ID:PPwCzBhn0


END - キリカルート『HappyEND!!』


================================================

主人公【桐野巴】

・見滝原中学校(三年生)
・キリカの幼馴染

手先が器用で、繊細なことに向いている。絵が上手で将来は画家になろうと思っている。
おばあちゃんゆずりで和菓子限定でお菓子作りが上手い。ほかにおじいちゃんと両親、黒猫のエイミーと暮らしている。

正確は消極的で、話せる人が学年に数人いたが三年生になってから離れてしまった。
キリカとは幼稚園からの幼馴染だが、小学生時代に間宮が転校してからキリカは自然と遠ざかっていってしまい、
主人公もそれを追うことなく中学に上がる頃には話さなくなってしまった。

困っている人を見るとほっとけないお人好しで女性に優しい。
その性格からおじいちゃんから心配されており、怪しいオカルト話は一切信じないように育っている。

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○キャラごとの好感度・進展表

・キリカ:【★】
主人公の幼馴染。中学入学から長らく話さなくなっていたが、あるきっかけから再び関わるようになる。
キリカ側のイベントを起こす暇もなく好感度がかなり上がったため、予定していたフラグがことごとくクラッシュされた。
『心配させるようなことはしない』と約束してから戦うことをやめ、普通の少女とかけ離れる力も疎ましく思うようになる。
偶然結界に取り込まれた際にも魔女と戦えないほどに危険な世界から離れたものの、それにより“別の危険”が迫る。

順調に再び関係を築き、桐野とめでたく結ばれた矢先に治る兆しのない不調に陥るが、
ソウルジェムと不調の関連に気づき、QBから真実を知らされる。
自暴自棄になるが、桐野の支えによりなんとか持ち直し、非現実的な力を抱えながらも大事な人と普通の日常を送る。


・マミ:【 】 友人/友人
同じクラスになったことがあり、名前が被ることから話すようになった知りあい。『マミさん』と呼んでいる。
魔女結界に迷い込んだ際に帰り方を教えてもらうが、主人公はそれを空想かもしれないと思っていた。
空想でないと確信すると、主人公は魔女結界の情景への未練から『連れていってほしい』とマミに頼み込んだ。
結果、連れていくことは却下されたが写真を見せてもらえることに。衣装をスケッチさせてもらったこともある。

キリカの件で桐野がすべてを知ってからは、危険な世界には関わらずマミとも普通の学校の友達として接することに決めた。
たまに菓子を作ってお昼に交換していたりする。


・ほむら 魔法少女をやめる方法を探している時にマミに紹介してもらった魔法少女。何か悲しい過去を抱えているらしい?

・[???(杏子)] 態度のきつめな赤髪の少女。一般人を無用に関わらせるマミに苦言を呈していた。

・[??(ゆま)] いつも杏子にくっついてまわっている小さな魔法少女の女の子。治癒魔法が使える。


<オリジナルキャラ紹介>

・伊集院
三年から違うクラスにいってしまったが、主人公の数少ない“話せる知人”。太めのモテない男児で根っからのオタク。
中沢君ポジションといいつつ扱いやすいので度々登場している。
842 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/23(水) 21:17:22.77 ID:PPwCzBhn0
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なんだかんだまとめても1レスで終わってしまった…


経験済みエンド
【HappyEND】…物語の主軸となるヒロインを幸せにできた証。


「……ある人にとっては“ハッピーエンド”でも、違う人にとってはどうなのかしら?」

「私はこんな結末では満足しない」


▼つづきから
▽おまけエピソード(こばなし)
▽はじめから
・同じ主人公でリスタート
・新しい主人公(裏話ルート)


▼べつのおはなし
○セーブデータ

※こっちも完結した物語の小話は受け付けてます。

【未完結】
・かずみ編 【6日(水)朝 ヒュアデスの学校襲撃を翌日に予知】
・Homulilly編【二周目の世界】

【続編開始/指定場所からロード】
・ほむら編 【続編:After1後から再開。新展開】 [獲得補正:(料理)Lv2中級者 アルティメット炒め物]
・キリカ編1【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】
・QB編【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】  ※暫定END
・中沢編【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】 [獲得補正:成績関係の結果+18]
・なぎさ編【続編:あすみ編後から再開。あすなろ編】
・杏子編【続編:あすなろか安価】
・あすみ編【続編:ワルプル語から再開】


○新しい物語

・まどか☆マギカ登場キャラ
・おりこ☆マギカ登場キャラ
・かずみ☆マギカ登場キャラ
・上記作品中のモブ
・オリキャラ
・百江なぎさ
・神名あすみ

↑のキャラから一人選択。
同キャラ2回以上選択も可能。


下4レス中までで多数決
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 21:18:58.69 ID:2BmPTzDQ0
あすみ編の続編
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/23(水) 21:20:02.15 ID:v1Oo0lhi0
>>843
できればゆま以外あすみが生き返ったのを知らないところから
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 21:21:27.09 ID:5NppslhrO
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/23(水) 21:25:10.24 ID:v1Oo0lhi0
あすみの続編で決まりか

・あすみ編【続編:ワルプル語から再開】

ワルプル語…?
さすがあすみん、魔女化したことで魔女の言葉も理解できるようになったのか!
847 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/23(水) 22:07:36.81 ID:PPwCzBhn0
ど、読心使えば魔女の言葉もわかるし…
あすみ編の後日談?はじめます。
---------------------------------------------------


 ……あの時魂を割って溢れ出した優しい光。

 私はどこか知らない場所で、自から手放したはずの意識を取り戻した。



 ――――その夜、瓦礫の中の道なき道を歩く。



ゆま「おねえちゃん、あのひとたちに何もゆわずにでてきちゃって大丈夫かな……?」

あすみ「自分の家に帰るのにわざわざ断りが要ると思う?」


 目当ての場所はただ一つだった。ゆまの、私たちの家。

 小さな手を握って、この荒野を抜けるために街があるほうへと歩いていく。こんな状態じゃまともに残っているかもわからない。


あすみ「……知られたくないんだよ。命張ってお別れ、でも結局生きてましたとか」

あすみ「別にもうあいつらとも仲間じゃないし。杏子とか、むしろ『なんで生きてたんだ』って思うかも」


 私はあれでも、『最期にいいことした』気だったんだよなあ。

 人を呪わば穴二つ。その先に幸せは訪れない。……私なんかが生きてていいんだろうか? いつになくそんな弱気な考えが浮かぶ。


ゆま「……おもわないよ! わかんないけど、ゆまは嬉しいもん!」

あすみ「思うよ」

ゆま「おもわないー!」


 ……しょうもないことを言い合いながら歩いていると、やっと形の残った街並みが近づいてきた。

 その中に探していた家を見て、二人で思わず『あっ』と声をあげる。
848 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/23(水) 23:00:53.24 ID:PPwCzBhn0

あすみ「……ただいまー」

ゆま「ただいま!」 


 強風の影響か、外は大分薄汚れたり飛ばされてきたものが引っ掛かっていたりしたが、中に入るといつもの景色があった。

 ……しかし電気がつかない。暗い部屋の中を携帯で照らしながら歩いて、寝室のベッドに寝転んで一息つく。

 ここまで壊れては街としての機能が戻るのはもう少しかかるだろう。当分は暮らしが大変になりそうだ。


あすみ「……暗いけど中は綺麗だね。やっぱここに居たほうが落ち着くわ」

ゆま「うん! 安心して、いっぱい歩いたらつかれちゃった……」

あすみ「じゃ、もう今日は寝ようか。食料だってまだあるし、明日のことは明日考えよっと」


 そのまま布団を首元まで上げて、目をつむっているような真っ暗闇を見上げる。普段だったら外に街灯があるからこんなに暗いことはない。

 本当にここに帰ってきた。そりゃもちろん最初からそのつもりだったけど、そんな実感が沸くと同時に現実味を帯びた。


あすみ「……あぁ、でもこの様子じゃ冷蔵庫の中おじゃんだ。明日は腐らないうちに大丈夫そうなもの料理しなきゃなあ」

ゆま「明日はなにをつくるの?」

あすみ「そうだなぁ」



発言/明日やりたい事
1明日のことは明日考えよう
2自由安価

 下2レス
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 23:01:54.23 ID:2BmPTzDQ0
2
お引越ししようか?
安価下
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/23(水) 23:03:22.86 ID:v1Oo0lhi0
1+ゆまが寝たら抜け出してキリカの部屋に押しかける
窓の外から見たら幽霊とか思われるかな?
851 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/23(水) 23:27:58.83 ID:PPwCzBhn0

あすみ「明日のことは明日考えよう」

ゆま「あしたのたのしみだね!」


 そっと目を閉じる。やっぱり視界はほとんど変わらなかった。


ゆま「……ゆまね、おねえちゃんがいてくれるから……帰ってきてくれたから、あしたが楽しみになったんだよ」

ゆま「ゆまのお願いをきいてくれて、ありがとう」

あすみ「うん……まだ一緒に居るよ。――ずっと」


 知ってる奴とはもう会いたくもないけど、ゆまと一緒に居られるなら戻ってこられてよかったと素直に思えた。

 ……目を閉じたまま少しして、もう一度目を開いてみる。


あすみ「…………」


 ゆまはもう寝ているだろうか。音をたてないように身体を起こして、部屋を出る。

 ふと思い立って再び夜闇の中を歩きにいく。
852 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/23(水) 23:51:05.38 ID:PPwCzBhn0


あすみ(さっきも思ったけど、外のほうが星も月も見えてるし明るいんだよな)


 空を見上げる。電気のなくなった街の空には見たこともないくらいの光が散りばめられて見えた。

 ……綺麗だと思った。綺麗なものを見て感動する、私にもそんな心がまだあったんだ。


 再び来た道を戻っていくと、暗い街並みの中に一つだけ目立つ建物がある。

 避難所はこんな時でも非常用電源がついているようだ。

 とはいえみんなの寝静まった深夜。中は夜中起きた時に困らない程度に、やや明るめの常夜灯がついているだけだった。


 私はホールの中には入らずに、一人廊下で壁に凭れかかってボーッとしていた。

 何故私がここに戻ってきたか。


 ――考え事をしていると、誰もいないと思ったこの場所に眠い目をこすったような姿が歩いてくる。多分あっちはトイレ。


あすみ(!)


 見知った顔だった。しっかりと目が合った。

 それと同時に、眠気すらぶっ飛んだように目を見開いて叫ぼうとするその口を押さえる。
853 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/24(木) 00:05:23.92 ID:6XlU8aXk0

キリカ「みゃ、みゃー、みゃーー!!」

あすみ「しっ! 猫しっ!」


 ……キリカは暴れていたが、少しすると落ち着いたようだ。

 ただしわけのわかってなさそうな顔をして。


キリカ「……なに? 一体どんな細工?」

あすみ「どんな細工かって? ある心優しい魔女が願いを叶えたのさ」

キリカ「???」


 あすみが話すと、猫はさらにわけわかんなそうな顔をした。



1廊下で話に誘う
2いつ家戻んの?
3みんなどうしてる?
4自由安価

 下2レス
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 00:08:28.23 ID:zDq1eG7Y0
1+2+3
安価下
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/24(木) 00:12:26.03 ID:P5+0to+C0
>>854+キリカに彼氏がいるかどうか聞く
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/24(木) 00:14:06.88 ID:10swcj6b0

追加でキリカをおちょくる
キリカに顔を近づけて顎に指をかけて持ち上げる、とか

うんうん、最初に会ったのが猫ってのにちょっとした運命(笑)を感じるねー
猫…じゃないキリカ、あんたは運命の出会いって信じる?
857 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/24(木) 00:29:51.53 ID:6XlU8aXk0

あすみ「ま、探す手間が省けたよ。あんたとは話したいと思ってたんだ。これやるからちょっと話しましょ」

キリカ「なにこれ」

あすみ「道端の自販機にあったやつ。誰もこないような道なんて今なら取り放題だよ? ぬるいけどね」


 キリカに缶のジュースを1つ手渡して再び壁を背にして立つ。

 ジュースを一口飲んで、まずはあすみから話しはじめた。


あすみ「それであんた、いつまでここにいんの?」

キリカ「安全と状況が確認できるまでじゃないかな? 家族と一緒にいるから」

あすみ「ああ、そうか。……じゃあ、ほかのみんなは?」

キリカ「途中まで一緒に居たけどそれからは知らない。あと杏子は帰った」

あすみ「ふーん、そうか。そうねえ……」

キリカ「……何?」

あすみ「いや? じゃあさ、他の人には私が生きてたってこと知らせないでよ。杏子にも」

キリカ「……なんで?」


 キリカは訝しんだように聞いてきた。

 私の方を見下ろしながら。
858 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/24(木) 00:50:37.60 ID:6XlU8aXk0

あすみ「私、もうこの街を出て行こうと思うから」

キリカ「随分と急だね。せっかく自分が守ったようなものなのに、愛着とかないのかい君は?」

あすみ「でもその代わり死んだよ。元々この街に思い入れがあったわけでもないし、テキトーに魔女狩れそうなとこを探して流れてきただけ」

あすみ「街もこのありさまだしねぇ、そろそろ別のとこいったっていい頃合いでしょ。わざわざ説明するのも面倒臭い」


 キリカはそれに対してなんとも反応を返さなかった。なんと言っていいかわからないってところか。

 ひとまず話題を変える。 


あすみ「……久しぶりにコイバナでもしよっか。そういやアンタ、彼氏とかいるの?」

キリカ「なにさ急に」

あすみ「どうなのよ、答えてよ」

キリカ「あんたと話してもどうせロクなこと言わないでしょ」


 ……しかし、少し待っているとキリカはぽつりと言った。


キリカ「……いないけど」

あすみ「よかった。それならアンタのことも変な目で見ないで済みそうだ」

キリカ「え、別に作りたくないってわけじゃないよ? いつまでもそうとは限らないし」

あすみ「……そんなことはどうでもいいんだよ。とにかくさっきの話お願いね」

キリカ「なんだよ自分から話しといて」
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 00:55:02.51 ID:zDq1eG7Y0
※別の世界ではブラックコーヒーが甘く感じるぐらい幼馴染の彼氏とイチャイチャしてます
860 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/24(木) 01:06:36.05 ID:6XlU8aXk0

キリカ「……それって逃げてるんじゃないの? 他のみんなと話したくないからって」

あすみ「は?」

キリカ「私は事情なんてよく知らないけど、死んだままにしたほうが丸く収まると思ったんだ」

キリカ「でもみんなは一応悲しんでたようだったよ。本当に話もせず行っちゃうの?」


 キリカはまっすぐに私の目を見てくる。いつもはなんとも思わないのに、今だけは私より高い位置から降る視線に威圧感があった。

 体格差なんてすっかりものともしなくなったのに。きっとそれだけじゃない。

 ……こいつ、意外と鋭い。


キリカ「君とは違うかもしれないけど、私も恋とか彼氏とか浮かれてる奴らくだらないって思ってたよ」

キリカ「けどそんなのは逃げだった」

あすみ「は? 一緒にしないでよ!」

キリカ「だから違うかもしれないけどって言ったじゃん! もう……」



1もう少しだけ考える
2自由安価

 下2レス
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 01:10:59.19 ID:zDq1eG7Y0
2まっ、もう終わったことだよ。
例え生きていてもみんなと会わないでそのまま消えるのが私らしいよ
安価下
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/24(木) 01:12:53.17 ID:10swcj6b0
1+キリカに礼を言う
863 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/24(木) 01:24:05.92 ID:6XlU8aXk0
----------------------------
ここまで
次回は24日(木)20時くらいからの予定です
864 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/24(木) 20:32:29.36 ID:6XlU8aXk0

 飲み終わったジュースの空き缶をその辺に放り捨てる。

 廊下にある臨時で追加されたらしきゴミ箱もすでに溢れかえっていた。


あすみ「…………もう少しだけ考えるよ。ありがとう」

キリカ「えっ?」

あすみ「なに? 私に居られるのは嫌なの?」


 こいつにまで図星突かれたまま逃げるというのもやっぱ癪に障る。


キリカ「君が素直にお礼を言うなんて、ワルプルの次は槍でも降るんじゃないかなぁ……」

あすみ「もう帰るから、早く寝れば。私も寝に行く」


 口に手を当ててあくびをしながらこの場を離れていく。

 唯一明るいこの場所を。



 ……暗闇の中に独り言をつぶやいた。



あすみ「…………槍が降るとしたら、私のせいかな」
865 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/24(木) 21:02:49.05 ID:6XlU8aXk0
――――
――――
ゆまの家 朝


 朝になると、昨日は真っ暗だった寝室に光が差し込んでくる。

 この時間ならカーテンを開けていれば電気がなくても十分に明るかった。


 キッチンに立つ。幸い水道とガスは使えるようだ。


あすみ「これは全部無事……と。野菜が悪くならないうちに使いたいけど」

ゆま「えー、野菜つかうの?」

あすみ「今だけちょっと我慢してよ。腐らせたらもったいないでしょ? 昼にはなんか買ってくるから」


 適当に朝食を作って二人の食卓を囲む。

 ……学校だって当分ないだろう。時間はたっぷりあるようだけど、ずっとこのままってわけにもいかない。

 いつまでも隠れてるわけにもいかないし。



今日やりたいこと
1この街の状況を確認する
2一緒に買い物行く?
3自由安価

 下2レス
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 21:07:20.01 ID:zDq1eG7Y0
1+2
安価下
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/24(木) 21:08:18.29 ID:10swcj6b0
1+2

とりあえず夜明かりがないのは不便だから100円ショップにろうそくとか買いに行こう
懐中電灯ってあったけ?あるなら電池も買わないと
あと暇だったらキリカ呼んで料理でも作らせよう
868 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/24(木) 21:57:34.73 ID:6XlU8aXk0

 とにかく、一旦無事な地域にまで出ないことには何も手に入らない。


あすみ「……それとも、一緒に買い物行く?」

ゆま「いく!」


 ……ゆまはニガテな野菜を鼻をつまんで食べていた。

 その姿が微笑ましい。けどやっぱ、折角なら美味しく食べて欲しいかな。


 ――――朝食を食べ終わると、外に出る準備をしはじめる。


あすみ「さ、行くから準備するよ」

ゆま「うん!」


 最低限の荷物を取ると、街に繰り出す。昨日と反対方向に、とりあえず活気のあるところを目指していくことにした。

 家の周りにはなぎ倒された電柱で潰れている建物もあった。電力も途切れたこのあたりの住人は、まだ避難所に居る人も多いだろうか。

 道に見かける人は少なく、みんなどこか慌てているように見えた。
869 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/24(木) 22:57:55.34 ID:6XlU8aXk0
――――


 暴風圏の外にあった街に出ると、そこでは変わらぬ様子で人々が日常生活を営んでいた。

 その辺の店に入って新聞を見てみると、大きく見滝原のことが載っていた。


 それを読むと少しだけ状況は把握できた。どのくらいの地域が駄目になって、どのくらいが無事なのかも。

 避難所に物資が届けられたとかそんなことも書いてある。道中の瓦礫が片づけば車で帰る人も増えるだろう。

 あっちの暮らしもひとまず心配はなさそうだけど。


あすみ(…………なるほどね)


 あっちに情報は入っているんだろうか。

 ――まあ別に、これ以上私が心配してやる必要はない。私の関わった行動の結果がわかれば十分だ。


あすみ「まあ私はこの街に愛着なんてないしね……」

ゆま「おねえちゃん、これー」


 ゆまが服を引っ張る。近くの棚のお菓子を見ていたようだった。


あすみ「食べたいの? 朝は野菜がんばって食べたもんね」

ゆま「やった!」


 一応状況を確認すると、店のフロアを回って昼に良さそうなものと生活に必要そうなものを見る。

 ……やっぱ、あの街で暮らすのなんか不便じゃないか。別に、逃げたいだけじゃない。



1家に帰る
2もう少し街を歩く
3自由安価

 下2レス
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 23:00:41.63 ID:zDq1eG7Y0
2
安価↓
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/24(木) 23:04:52.00 ID:10swcj6b0
2+明かり以外に何か非常食とかアウトドア用の食品とかもあれば買う
872 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/25(金) 00:15:29.07 ID:MHU/0b2+0

あすみ「ちょっとアウトドアとかも見ておこうか。はぁ、当分は缶詰がメインになるわー」

ゆま「ピクニックみたい!」


 ゆまは無邪気にはしゃいでいる。

 ……ゆまはどう思ってるんだろう?


あすみ「……ゆまはこんな不便な暮らしになったら嫌じゃないの? お肉はとっとけないから野菜ばっかりだし」

ゆま「うー、野菜ばっかりはイヤだけどー……」

あすみ「引っ越すって言ったらどう思う?」

ゆま「おひっこしするの?」

あすみ「……多分ね。でもゆまだって、あの家も街も嫌な思い出ばっかりでしょ?」

ゆま「イヤなひともいるけど、おねえちゃんのおかげで楽しい思い出もできたから、ゆまはもうキライだけじゃないよ」

あすみ「……そっか」


 ――買い物を終えて店を出る。街の中なら欲しいものも大体は手に入る。

 人々の行き交う日常の街の風景の中を歩いて、近くの公園でベンチに腰掛けて休憩する。ついでにさっき買ったお菓子を食べていた。



 結構長い距離を歩いたから、すぐ帰ってしまうのももったいない。

 ゆまも疲れてるだろうと思って寄ってみたものの、ゆまは公園のブランコを見ると駆けだしていってしまった。



あすみ「……これは帰ったらぐっすりコースかな」

873 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/25(金) 00:15:56.88 ID:MHU/0b2+0
----------------------------
ここまで
次回は26日(土)18時くらいからの予定です
874 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 19:28:43.54 ID:6OzN0dYc0


 食べかけのお菓子をしまって、駆けだしたゆまを遠目に見る。

 すると、ゆまはこっちに呼びかけた。


ゆま「おねえちゃん、はやく!」

あすみ「今行くよ」


 しかしベンチから立ち上がったところで、

 いつのまにか私の座っていた隣でインキュベーターがこっちを覗いているのに気づいた。


あすみ「……なにアンタ、いつからいたの?」

QB「偶然姿を見かけたから声をかけておこうと思ってね」



1いま忙しいんだけど?
2自由安価

 下2レス
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/26(土) 19:29:42.03 ID:ZIf/NWfO0
1+2得に用がないなら消えてくれる?
安価下
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/26(土) 19:36:34.65 ID:4xBhN7io0
1+2
偶然とかあやしいなー、あんたのことだから何か含む事があるんじゃないの?
何か用件あるなら夜にしてくれない?夜になったらちょっと出かけるから
あと、あたしの事キリカ以外は知らないから他の連中にあたしが生きてることしゃべるなよ?
877 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 20:04:29.76 ID:6OzN0dYc0

あすみ「今忙しいんだけど?」

QB「それは申し訳ないね。でも、君も変わりがないようで安心したよ」

あすみ「『アンシン』? そもそも偶然とかあやしいなー、アンタのことだから何か含む事でもなければそんな言葉使わないんじゃないの?」

QB「深い意味はないよ。使いどころとしては合っていると思うんだけどな」

あすみ「感情“ある風”に装うのやめたら? 思ってもない事言われるのってむしろムカつくものだよ」

あすみ「……でも、なんだ。アンタにももう気づかれちゃったのね」


 いつから知ってたんだろう。ふと昨日からのことを思い返して辿ってみる。

 こいつはすぐどこにでも沸くから。


QB「まあ、僕としても少し気になることはあるよ。君は今、魔法少女なのかい? 魔女なのかい?」


 無感情な赤い目がこっちを見ている。そんなの、私だってわからない。

 自分のことならなんでもわかるなんてそんなのありえないことだ。……その発言を無視して、ベンチに背を向ける。


あすみ「他の人たちにこのこと言いふらすなよ」

QB「僕が言わなくとも、この近辺で活動する限りいつかは知られるんじゃないかい?」


 ……言われなくたってわかってる。

 わざわざそんなことを言いに来たんだとしたら、本当にいらないことしかしない奴だ。


あすみ「……何か用件あるなら後にして。どっかで待ち合わせてもいいからさ」


 インキュベーターを放ってゆまと遊びに行く。

 あいつもそれ以上何か言ってくることもなく、いつのまにか消えていた。

878 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 20:17:33.86 ID:6OzN0dYc0


 ……そうして、昼まで遊んだあと公園で弁当を食べて、

 夕方頃になってから疲れたゆまをおぶって家への道を歩いていた。


ゆま「きょうはたのしかったね!」

あすみ「楽しかったねー」

ゆま「またお外でたべよう!」

あすみ「……そうだなあ、こうやってふらふらと過ごすのもゆまとだったら悪くないかな」


 ゆまはまだピクニック気分だ。でもこれがずっとになったら?

 私の生活に付き合わせるってことはそういうことだ。


 そんなことを考えて歩いていると、ふと魔女結界の気配を感じた。


 ……指輪のなくなった手を軽く握って見てみる。

 魔女か、魔法少女か。今の私はなんなんだろう?



1魔女を倒す
2素通りする

 下2レス
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/26(土) 20:18:27.99 ID:ZIf/NWfO0
1
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/26(土) 20:19:29.82 ID:4xBhN7io0
1
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:20:44.87 ID:T0LTlzgpO
ゆまがいるから2
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/26(土) 20:26:01.92 ID:4xBhN7io0
あすみんの今の状況を知りたかったから1にしたけど、下手したら杏子とかとバッタリ鉢合わせる可能性が高いかな
883 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 20:53:26.09 ID:6OzN0dYc0


あすみ「……ごめん、ゆま。ちょっとだけ寄り道するよ」



―芸術家の魔女結界



 これまでとは違う純白の衣装を纏って、魔力の使い心地を確認しながら魔女結界の中を進んでいった。

 手に馴染んだ武器。同じように魔力は使える。でも何かが変わったようで、何もかもが違うように思えた。


 ――やがて最深部にたどり着く。ゆまの周りには鎖の防護結界を張っておいた。



『Entbehrliche・Braut』あすみ 魔力[95/100]  状態:正常

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女IIsabel
  使い魔・代表作×4 <-攻撃対象デフォルト
  使い魔・意欲作×5

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4奇跡を叶える魔女(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定。

 下1レス
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:56:26.61 ID:WZKR0hU50
3
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:56:43.56 ID:HX/u3up20
近寄って1b
886 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 21:12:01.12 ID:6OzN0dYc0


 武器を握り、フレイルを振るいに行く。

 使い魔相手に今更苦戦することなんてない。けれど、後ろから気配の近づく幽体のような使い魔と、数の多さに一歩引かざるを得なくなる。

 戦いの最中に少しだけ覚えた違和感。それはきっと――


あすみ「――……呪いがなくなったからか」


 前後に鎖を張り、魔女の周りの使い魔をシャットアウトする。

 それから一直線に走り、動かない魔女に向けて両手で武器を振りかぶる。


あすみ(でも、これで終わりだ…………!)


 すると、目の前から魔女の姿が消える。移動したのだ。

 どこに消えたか目で探し、振り返る。



 下1レスコンマ判定
0~85 回避
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/26(土) 21:12:39.16 ID:ZIf/NWfO0
回避
888 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 21:26:49.34 ID:6OzN0dYc0

ゆま「おねえちゃん!」

あすみ「――大丈夫っ」


 門のような魔女がその内側から何かを発してくる。咄嗟に魔女の攻撃を避けるように飛び退いた。

 しかし、ちょこまかと逃げられる避けられるのも厄介だ。



あすみ「でも小回りは利かない……横に回ればいいんでしょ?」



『Entbehrliche・Braut』あすみ 魔力[95/100]  状態:正常

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:魔女IIsabel <-攻撃対象デフォルト
  使い魔・代表作×3
  使い魔・意欲作×5

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4奇跡を叶える魔女(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定。

 下1レス
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 21:52:02.29 ID:Be1zzM5OO
2
890 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 22:03:15.27 ID:6OzN0dYc0


 再び遠くに現れた魔女に、回り込んでから門の側面目掛けて鉄球を飛ばす。

 その間に距離を詰めていく。また逃げられたとしたって、こうして攻撃を繰り返していけば良いだけのことだ。



下1レスコンマ判定 有効度
60以上 撃破

+補正 自[格闘Lv7]*-3
+1ケタ0クリティカル
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 22:07:20.47 ID:ky5TW0n/0
ほい
892 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 22:24:19.76 ID:6OzN0dYc0


あすみ「――――ハァ、手こずらせてくれたわね。まったく」


 グリーフシードを手にして結界を出る。

 受けた傷はちょっとかすったくらいだけど、いつもに比べれば勝手が違う分手間はかけてしまった。


 防御に使っていた魔力を解くと、ゆまが心配そうに駆け寄ってきた。そういえば戦ってるの見せるの、はじめてだったか。


ゆま「おねえちゃん、大丈夫だった? けがしてるよ」

あすみ「……大丈夫大丈夫」


 魔法で傷を手当てする。その手ごたえが違った。

 ていうか、こう簡単に出来てしまうと、今までがなんであんなにやりづらかったんだってくらいだ。


 今まで傷なんて治さないことはざらだった。元々身体なんて傷だらけだったから、今更魂もない身体がどれだけ醜くなろうとどうでもよかった。

 ……でもまあ、これからは少し意識を変えてもいいかな。


あすみ「さあ、さっさと帰って休もー」

ゆま「うん!」


 再びゆまをおぶって帰りの道を歩く。

 ……どんどん賑わった地域から出て行くと、家が近づいてくる。


 家が見えたところで、昨日も見た姿を見つけた。

893 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 22:51:50.26 ID:6OzN0dYc0

あすみ「ひとんちの前で何してるのアンタ?」

キリカ「……もう行っちゃったのかと思った。インターホンも鳴らないし」

あすみ「電気止まってるからね。だって、そこの電柱見てみ?」

あすみ「まだ今は買い出しに出かけてきたとこだよ。……もう少し考えるって言ったでしょ。で、何か用?」

キリカ「一応伝えておいたほうがいいかと思ってね」

キリカ「ゆまのこと、まどかの家の人たちには今朝親戚の人が心配して迎えに来たって言っておいたから」


 ……私がいない間、あいつの家族が面倒見てくれてたのか。全然知らなかった。

 こいつのついた嘘にしては上出来だけど。


キリカ「でも、何も言わずにいなくなるなんてね」

ゆま「……うん。ごめんなさい」

キリカ「あと、生姜焼きのレシピ考えるって約束。どっか行かないうちにしたほうがいいかなって思ってさ。一生根に持たれるのもやだし」


 そう言ってキリカは手に持った買い物袋を見せる。

 お肉なんてお弁当でもない限り当分食べられないと思ってたからありがたい。


キリカ「……あ。まさかとは思うけど、キッチン使えないってオチ?」

あすみ「これでも一応電気以外は生きてるよ。ほら、中入って」


 玄関のドアを開けて、キリカも一緒に家の中に入っていく。

 外は少し暗くなってきたところだ。買ってきたキャンプ用ランタンを置いて、リビングのソファに座った。



1で、どんなのを考えてきたの?
2自由安価

 下2レス
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/26(土) 22:52:21.98 ID:IjFbKvoS0
1
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 22:58:44.19 ID:ky5TW0n/0

追加でキリカを褒める

猫ー、あんた良いお嫁さんになるよー
なんならアタシの嫁になる?
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 23:03:51.05 ID:lTIsfLZb0
キリカに魔女狩りでコンビを組むように要請(命令)
897 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 23:38:42.06 ID:6OzN0dYc0

あすみ「わざわざ来てくれるとは褒めてつかわそう。猫ー、あんた良いお嫁さんになるよー。なんなら私の嫁になる?」

キリカ「……やっぱこなければよかったかな」

あすみ「冗談。で、どんなのを考えててきたの?」

キリカ「みりんを代用するなら料理酒と砂糖かなって。でも重要なのは分量だね。その辺は調整して好みの味を見つけないと」

あすみ「ああ、アンタに合わせたら甘くなりそうだわ」


 思い出そうとしたってもう薄れつつある、記憶の中の味。

 冗談みたいな言葉ばっかり言いつつ、それを一緒に探してくれるのは素直に嬉しかった。


 でも、今から同じものが作れるのかな。


キリカ「まずキッチン見させてよ。酒はあるの?」

あすみ「こんなのならあったよ」


 ……棚に仕舞い込んであった酒瓶を見せた。ラベルにはなにか立派な漢字の文字が書いてある。


 ロクに料理しない家に料理酒なんてあるわけがないのだ。

 買ったっていいかもしれないけど、ただでさえ今は買い出すのに時間がかかる。


キリカ「お酒!? ……親のじゃないの?」

あすみ「こんなのあったって飲まないし、消費できるなら丁度いいや」

キリカ「お酒ねぇ……大丈夫かなあ」


 キリカはうーんと考え込む。……無茶を振ったけれど、ちゃんと考えてはくれるようだ。

 そんな様子を見ていると何かおかしくてくすっと笑った。
898 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/26(土) 23:53:04.74 ID:6OzN0dYc0

キリカ「ちょっと開けてみよっかそれ?」

あすみ「いいよ」


 蓋を開けて匂いを嗅いでみる。……酒臭くて甘っぽい匂いがした。


キリカ「甘そう?」

あすみ「ちょっと飲んでみる? 意外と気に入るんじゃない?」

キリカ「やめとこうよー」


 ……キッチンの外からゆまがこそっとこっちを見ている。

 その素直な目が刺さるとふざけられなくなってくる。


キリカ「ほら、子供が見てるぞ! お姉ちゃんがお酒に手を出す不良の呑兵衛とかいやだよね!」

ゆま「や、やだ!」

あすみ「私じゃなくってキリカだってば」

キリカ「私は不良にはならないよ」


 ふざけてただけと思っていたが、一旦蓋を閉めるとキリカは何か思いついたように言う。


キリカ「……料理酒と違ってしょっぱくないから、醤油を少し多めにしたほうがいいかな」

キリカ「とりあえず作りはじめよう」

あすみ「はーい」
899 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 00:12:42.22 ID:QRT72oXe0


 少量でたれを作って肉を漬ける。

 材料は醤油と砂糖とチューブの生姜、それにさっきの酒だ。まずはキリカが適当に分量を決めていた。


 これだけでも意外と良さそうなのができそうだけど。


キリカ「……その焼き方だとみりん使ったら焦げるよ」

あすみ「じゃー使ってないからいいでしょー。 ……火? 弱くすればいいの?」

キリカ「それは弱すぎ」


 ……前回の失敗が思い出される。

 あの時も誰かが横で見てくれていれば。――心の中でお母さんを呼ぶ。けど、もういないんだ。


 ……今居るのはこいつだけか。


キリカ「よし、出来たじゃん!」

あすみ「本当だ! え、普通に美味しそうなんだけど」


 無理言った材料なのに、やっと想像するような生姜焼きが作れたと思うと感動すらしてきた。

900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 00:25:04.90 ID:SsweU2s+0
料理ではキリカは頼りになるなぁ
901 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 00:27:22.14 ID:QRT72oXe0


キリカ「……どう?」


 早速味見してみた。お肉も柔らかいし、決して悪くはない。

 けど、記憶の中とはやっぱり少し違う気がした。


あすみ「……美味しいけど、違う」

キリカ「違う?」

あすみ「材料が違うから?」


 酒の瓶を見てみる。これのせいだったらどうしようもない。

 これももう開けちゃったし、今更料理酒を買ってくるのなんて無理だ。


キリカ「一応それなりには出来たんだし、これから調整すればいいよ」

キリカ「まだ思い通りのものが出来ないと決まったわけじゃないよ」


 ……励ましてるつもりなの? そんないつもの捻くれた言葉を今だけは飲み込んだ。

 再びたれを作って、コンロの前に立つことにした。

902 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 00:28:05.76 ID:QRT72oXe0
----------------------------
ここまで
次回は27日(日)午前中からはじめると思います
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 00:32:49.02 ID:SsweU2s+0
乙でした

あすみん、呪いが無くなってるんですね
今後も戦闘では苦戦しそうかな?
今のところ事情を知ってるキリカと組みたいとこですね
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 00:35:51.11 ID:Y4Yx+gJpO
乙です
あすみがちょっと素直になってる?
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 08:41:42.74 ID:Y4Yx+gJpO
あすみん可愛い、小悪魔的なところが

イラストのリクエストですが、魔女化したあすみと衣装が代わったあすみをお願いします
906 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 10:25:47.31 ID:QRT72oXe0
――――
――――


ゆま「おねえちゃん、まだー?」


 あれから数回チャレンジしていたが、何を足して何を引けば近づくのか。

 近づいたと思った時はあったけど、具体的なことは何一つ言えなくて、何を求めているのかすら自分の中で曖昧にぼやけてくる。


あすみ「……次駄目だったらもう夕飯にしよう」

キリカ「まあ、お肉的にもこれが最後くらいだろうね……」


 ノートには今まで試したレシピが書かれている。その横には三角とバツのマークだ。

 別にどれも美味しくないわけじゃない。もうこれでいいような気がしてきていた。


 ……本当は味なんてわからないんじゃないか?


キリカ「でも、焼くの上手になったじゃん。それに、意外と包丁はよく使えてる」

あすみ「火は危ないからあまり使わせてもらえなかったの。切るのはよく手伝ってたからある程度はできるよ」

あすみ「まあそれも、今となっては昔の話ね」


 最後の試作を終えて、味見してみる。

907 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 10:51:24.23 ID:QRT72oXe0


あすみ「!」

キリカ「……どう?」


 今までは食べた後に色々考えていたけど、今度は瞬間的にわかった。

 考えてもわからなくなる。思い出が刺激されてから、やっと思い出したようだ。


あすみ「これだ、これだよ!」

キリカ「えっ、本当?」

あすみ「食べてみてよ! これがお母さんの作ってくれた……――」


 言わなくていいことまで言ってしまったと思ったのは、勢いのままに言ってからだった。

 ……こいつに同意求めたって知ってるわけないし。


 でも、キリカも味見すると、ただ一言言った。


キリカ「……うん、美味しい。お母さん料理上手だったんだね」

あすみ「……そうなんだよ。少ない材料でも満足できるもの作ってくれてたんだから」


 ……昔の話なんてしたくない。

 他人を自分の思い出になんて触れさせたくなかったんだ。

 汚いものだらけの世界と、更に醜い自分。そんなものに触れたら綺麗なものまで穢されてしまう気がしてた。


ゆま「できたの?」

キリカ「レシピは見つかったよ。残りのお肉も焼いちゃおう」

908 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 11:20:01.88 ID:QRT72oXe0


 同じ比で残りの分を作ると、三人分には十分な量の生姜焼きが出来た。お肉は余らせておくわけにはいかない。

 おまけに冷蔵庫に残っていた野菜を使ってサラダにしてからテーブルについた。


ゆま「おいしい!」

あすみ「よかったよかった。あすみが作ったんだよ!」


 分量も決まったし、もう一人で作れそうだ。

 それに、ゆまに美味しいものを食べさせてあげられたのが嬉しかった。


キリカ「……とにかく、これで恩は返したから」

あすみ「あのお酒がなくなったら料理酒のほうでもレシピ作ってよ」

キリカ「え?」

あすみ「当然でしょ! 新しくあんなの買いに行くわけないじゃん」

キリカ「待って、それいつの話!?」

あすみ「その程度であすみからの恩が返せると思ってるの?」

あすみ「……出てかないよ。ゆまを放浪生活に付き合わせるわけにいかないでしょ。ここがゆまと私の家なんだから」

ゆま「おひっこししないの?」

あすみ「今の方がまだ安心は出来るよ。ここを出たらそれはそれで不便だよ?」


 やっぱ、あんな奴らに見つかるのをビビってるほうが嫌だ。それこそ私らしくもない。

 ……でも、みんなはどう思うだろう。


1これから会ってくる
2キリカに伝えてもらう
3自由安価

 下2レス
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 11:39:12.74 ID:SsweU2s+0
1+キリカに一緒に魔女狩りをすると提案
キリカが渋ったら例の写真をネタに脅迫…もとい説得

……これから避難所に居る連中には会ってくるよ
猫、あんたも一緒に来て連中を外に呼んできて、屋内で大きな声出させたくないから
ゆまはどうする?眠いなら家で寝ててもいいよ?

そうそう、猫?これから魔女狩りはあんたと一緒にするから
ついでに新人のあんたがこの先生きのこれるように戦い方も見てあげるから
これ決定事項だから拒否権はないよ?
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 11:40:19.16 ID:Y4Yx+gJpO

行く途中キリカに野菜炒めカレーの事も相談
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 11:43:52.34 ID:SsweU2s+0
ああ、野菜炒めカレーのこと忘れてた
美味く作れればカレーだし野菜嫌いのゆまも食べてくれそう
実際作ったら美味しかったんだよね、野菜炒めカレー
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 11:49:53.66 ID:Y4Yx+gJpO
ヴァンプ将軍の紹介する料理ってほんと簡単で美味い
913 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 12:13:01.97 ID:QRT72oXe0

あすみ「……これから会ってくるから、アンタもついてきてよ。屋内で大きな声出させたくないから呼んできて」

あすみ「ゆまはどうする? 眠いなら家で寝ててもいいよ?」

ゆま「ううん、ゆまもいく! 『ありがとー』っていわなくちゃ」

あすみ「そっか。そうだね」


 鹿目まどかの家族だっけか。私も一言くらいなんか言ったほうがいいかな。

 もうあいつらに関わるつもりはないけど、最後くらい後味良く締めたほうがいいだろう。


あすみ「そうそう猫、私はずっとここに居るからこれから魔女狩りはあんたと一緒に来なさい」

あすみ「ついでに新人のあんたがこのさき生き残れるように戦い方も見てあげるからね。これ決定事項だから拒否権はないよ」

キリカ「うふふ……ふふっ」

あすみ「なにその薄気味悪い笑いは」

キリカ「薄気味悪いってなんだよ! さっきあんなにはしゃいでたくせに、今更偉そうにしたってちっとも怖くありませーん!」

キリカ「やっぱ年相応に見える時もあるよねぇ。無理しなくていいんだよ?」

あすみ「例の写真」ボソッ

キリカ「!?」

ゆま「キリカー?」


 ……キリカが身体を隠すようにしてぷるぷると震え出す。

 ゆまがそれを心配そうに見ている。


あすみ「……何か嫌なこと思い出したんだろうからほっといてあげて」

914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 12:32:43.94 ID:Y4Yx+gJpO
キリカ、トラウマってるのか
915 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 12:36:31.10 ID:QRT72oXe0


 …………夕食の後の時間になると、もうすっかり暗くなっていた。

 ランタンの灯りだけで夜更かしするのもそろそろ辛い時間だ。


 家にあった懐中電灯を片手に夜道を歩く。ゆまは背中でぐっすりだった。


キリカ「うわっ……ここ足場悪いなあ」

あすみ「気を付けてよ。つまづいても助けないからね」


 昨日はゆまの手を引いていたけど、大変そうだった。懐中電灯があるだけでも大分マシに思える。


あすみ「また教えてよ、料理。もういっこ頼みたいものがあるんだ」

あすみ「野菜炒めカレーってやつなんだけどさ、何が悪いのかうまくいかなかったんだよねぇ……」

キリカ「また時間があったらね」

あすみ「どうせ暇してんでしょ?」


 学校もないのに、避難所の連中が何をやってるのかは少し気になった。


あすみ「……アンタ、嫁じゃなくてお母さんになってよ」

キリカ「そんな無茶な…………」

あすみ「冗談だよ。でも私達よりずっとお姉さんじゃない。魔法少女のことになると頼りないけどね」

キリカ「最後のは余計。まあ合ってはいるけど……」

916 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 13:14:09.97 ID:QRT72oXe0


 ――避難所に着くと、私たちは廊下で待つ。キリカが中に行っていた。

 それから暫くすると見知った面子がぞろぞろと出てきた。


あすみ「…………やあ」


 一言だけ挨拶をする。

 キリカは『廊下に来てほしい』と伝えただけで、私については触れていなかったようだ。


小巻「えっ、なんでアンタ!」

ほむら「あすみ……無事だったのね。てっきり死んでしまったのかと思っていたわ。それどころか下手したら魔女にだって」

あすみ「さすがアンタ、鋭いなぁ。 魔女です。改めてここに居ることになったからよろしく」

小巻「何言ってんのよ。こんな魔女がいるわけないでしょ」

あすみ「それはただの思い込みじゃないかなぁ。まあ、どう思ってくれてもいいや」



1杏子はここにはいないんだっけ?
2自由安価

 下2レス
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 13:30:17.25 ID:T2teWvUUO
1+私は魔法少女でも魔女でもない……いっちゃえば第三の存在?って言うかんじかな
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 13:37:48.16 ID:Y4Yx+gJpO

死んでしまったのはあってるよ?
まぁやさしい魔女が願いを叶えてくれたから生きてるんだけどね
というわけだから今後ともまぁよろしく
919 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 14:19:23.65 ID:QRT72oXe0

あすみ「……死んでしまったのは合ってるかな。でも願う人が居てくれたから、死んでられないってやさしい魔女は思ったのさ」

あすみ「なんにしても私は私だから。で、杏子はここにはいないんだっけ?」

ほむら「ワルプルギスの夜を倒した後どこかに行ったわ。それからは見ていない」

あすみ「……ふーん。そのほうが都合はいいかな」


 とはいったって、そこまで先延ばしにはしておけない。

 ……あいつもまだこの近くには居るんだろう。それともどこかに旅立つのだろうか。


ほむら「私もあと少ししたら落ち着くまで実家に帰る予定だったわ。その前に来てくれてよかった」

ほむら「……もし無事乗り越えられたならまたお礼は言おうと思っていたの。仲間になってくれてありがとう」

あすみ「折角ワルプル倒せたのに、お友達と一緒じゃなくていいの?」

ほむら「ええ。だってみんな生きてるから。またすぐ会えるわ」


 こいつもこいつで前向きになったんだな。しみじみそんなことを思った。

 挨拶が終わったら、今度はゆまを連れてまどかの家族のほうにお礼を言いに行かないと。


あすみ「じゃ、私達ちょっと中で話してくるから。いこ」

ゆま「うん。みんなも、ありがとー」


 ゆまがぺこりとおじぎをする。

 みんなに場所を教えてもらって、ホールに中に入っていった。
920 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 14:41:32.45 ID:QRT72oXe0


あすみ「私がいない間、ゆまを見てくれててありがとうございました」

ゆま「ありがとーございました!」


 ゆまを面倒見てくれていた鹿目まどかの家族にも挨拶しにいくと、彼らは温かく迎えてくれた。

 かなり小さい子供もいるようなのに、よくそんなのを引き受けてくれたものだ。

 順風満帆な家庭の雰囲気が伝わってくると、やっぱり少しだけ妬ましくなった。……けど、そんな人を不幸にしたいとは思わない。


「わざわざお礼を言いに戻ってきてくれたのかい?」

「親戚が迎えに来てくれたんだってね。お姉さんとも会えたみたいでよかった」

あすみ「朝早くて挨拶が出来なかったみたいで。すいませんね」

「いやいや、いいんだよ。事情は聞いたし、無事で良かったさ」


 この状況で、まどかは一人だけ驚いたようにしていた。

 思ってることは多分さっきのみんなと同じだろう。


まどか「あすみちゃん……無事だったんだね」


 返事の代わりににっこりと笑って返した。


まどか「わたしのほうこそ、ありがとう!」


 去ろうとした背中のほうから声が聞こえた。

921 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 15:09:20.93 ID:QRT72oXe0
――――
ゆまの家



 ……家に帰ると、ゆまは先にぐっすり眠ってしまった。

 帰り道でも寝ていたけど、布団の上のほうがよっぽど寝心地はいいだろう。


 ――――ついに言っちゃった。驚かれたけど、思ったよりはなんでもなかった。


 シャワールームから出る。

 もう醜かった古傷は残っていない。魔女から人に戻った時に消えてしまったようだ。

 厳密にいえば、人間や魔法少女だった時の肉体とは違う。……だからって汚れたものは戻らない。失くしたものも戻らない。


 けど、今なにもないわけじゃない。ゆまが居る。キリカやあいつらもなんだかんだで私を受け入れてくれている。

 許されるかとか関係ない。それだけで十分、私が私としてここに居る理由になる。


 魔法少女でも魔女でもなんでもいい。……――私は私だ。


 この世界もきっと、そんなに汚いわけじゃないんだろう。


あすみ「……さてと。もう寝ようかな」



 寝間着に着替えると、寝室に向かう。ベッドに潜り込んで目を閉じた。



GS:1個
・芸術家[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 15:17:52.23 ID:SsweU2s+0
杏子があすみ生存を知ったらどう動くかだな
あとキュウベェ来なかったね
923 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 15:18:06.47 ID:QRT72oXe0
---------------------------------
夕方ごろに再開します
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 15:21:06.76 ID:SsweU2s+0
乙です

一旦休憩挟むのはありがたいです
925 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 18:57:10.73 ID:QRT72oXe0
ゆまの家 朝


QB「結局、どうするんだい?」

あすみ「縄張りの話? ここに残るよ」


 朝食を食べて、昨日サボった分の洗い物をしながら話す。

 インキュベーターはキッチンのカウンターの上に乗って、ゆらゆらと尻尾を揺らしている。


あすみ「……そこ、瓶とか倒すなよ。ていうか目障り」

QB「一応気を付けてるつもりだよ」

あすみ「…………避難所のみんなとは話した。もう言っていいよ、佐倉杏子にも」


 ……下手に隠して、いきなり驚かれたり疑いの目をかけられるよりはマシだ。

 すると、インキュベーターはこれだけ素っ気なく返事をした。


QB「そうか。了解したよ」


 最後の皿を洗って蛇口を止める。
 
 タオルを手に取って拭いてから顔を上げると、インキュベーターは宙に浮いて溶けるように、いつのまにか姿を消していた。
926 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 18:58:06.81 ID:QRT72oXe0
――――
――――
魔女結界



あすみ「――――キリカ、使い魔そっち行ったからね」

キリカ「わかってるよ、もうちょっと引きつけたら…………一気に切り刻むっ!」

あすみ「お見事。でも後ろからも魔女迫ってるよ。引き続きがんばれー」


 あの翌日、さっそく魔女狩りに街を回っていた。

 手を叩ぎながらキリカの戦いぶりを見守る。一応キリカの面倒を見る名目だから、使い魔くらいならほとんど任せていいのは楽だ。


 キリカは魔女の方に振り返ると、一歩下がりながら自慢の爪で斬りつける。

 使い魔くらいならまとめて相手にできても、硬い魔女相手には簡単にはいかないようだ。


キリカ「うっ……、魔女まで相手しなきゃいけないとは聞いてない!」

あすみ「しょうがないなぁ」


 鎖を伸ばして魔女の横っ面を殴打する。強い衝撃に、魔女が硬直した体勢のまま引きずられる。

 伸ばした分を引き戻しているうちに、キリカが踏み込んで刃を振るいに行った。


あすみ「的さえ決まればトドメを刺すのは得意だよ」


 最後に鉄球で完膚なきまでに叩き潰した。

 ――キリカがそのグリーフシードを拾い上げて回して見る。
927 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 19:20:55.72 ID:QRT72oXe0

キリカ「よくあの攻撃で潰れなかったよねぇー」

あすみ「あ、それ持って帰っていいよ。私は食べて寝て疲れが取れたら大体回復したから」

キリカ「えぇ!? そんなのってアリ? それ反則じゃない?」


 これからはグリーフシードが必要になるのは、すぐに魔力が必要になった時くらいだろう。

 前はグリーフシードを得することばかりを考えていたが、前ほど溜め込まなくてもなんとかなりそうだ。

 そう思うとこういう時にも少しは寛容になる。


あすみ「それより、たまに攻撃の踏み込みが浅い時あるから気をつけたら?」

あすみ「ただでさえ薄そうな刃なんだから、一撃はしっかりと乗せなきゃ魔女は殺れないよ」

キリカ「……気を付ける」



1次の場所に行く
2自由安価

 下2レス
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 19:24:57.55 ID:T2teWvUUO
安価↓
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 19:26:34.81 ID:SsweU2s+0
キリカの固有魔法を聞いて今の戦いぶりを見た結果何を伸ばせばいいか考える+1
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 19:32:31.26 ID:Y4Yx+gJpO
自動回復持ちになったのか
某ラノベの午前零時に回復するアレみたいだな
931 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 19:55:56.41 ID:QRT72oXe0


 てこぼこした道を歩きながら、次の結界を探す。

 道の整備を進めているってことだったけど、地域によってはまだまだ手をつけられていないところもあるようだ。


あすみ「……でもあれいいね、“周りが遅くなるやつ”。二人いればそこそこ力を発揮するじゃん」

キリカ「ん、そう?」

あすみ「私は力はあるけどあんまり速くは動けない。その代わり一撃当たれば次の攻撃も封じてやれるけど」

あすみ「案外、コンビとしてはいいバランスなんじゃないの?」

キリカ「そ、そっか?」

あすみ「……でもアンタの戦い方じゃまだまだ活かせてないよ。浮き足立ってるっていうか、無駄多すぎて遅くしたって足りてない」

キリカ「むう……」


 次の魔力を見つけて、そこに向けて歩きはじめる。こいつも気づいているだろうか。

 少し魔力の探知も少し得意になった気がする。


あすみ「アンタは魔法に頼りすぎないことね」

あすみ「有利な時はいいけど、やられそうになると一気に焦るでしょ? 焦ったってろくなことないから」

キリカ「……次は出来るだけ使わないでやってみるよ」


 こいつの魔法は、戦況をそのままに少し戦いやすくする魔法だ。使わないで慣れれば、使った時にはすごく戦いやすくなっているはずだ。

 ――マークを探り出すと、二人で結界に踏み込んだ。
932 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 20:26:47.85 ID:QRT72oXe0
―回転の魔女結界



あすみ(――……とは、いったもののっ)

あすみ(私も呪いがなくなってから、ちょっと感覚が違って思い通りにいかなくなってるんだよねぇ……)


 ……そもそも、相手が自分の都合の良いように動くことを望むのが間違ってる。

 そう言われればそうなんだけど、今までずっとそんな状況で戦ってきたから。


 自分の知らないところですら他者を傷つけて自分を守る絶対の防御。自分以外は守らず、決して自分を幸せにはしない呪い。

 ……それは、自分にとっても呪いだったことに大分経ってから気づいた。

 今の私はそんな呪縛からも解き放たれたんだ。


キリカ「しっかりしてよ、師匠」

あすみ「あんたに言われたくないっ。ていうかコンビでしょ」


 細い通路で、壁面を突き破って出てくる使い魔が厄介だ。


 ……なんとか結界を突き進んで、最深部まで辿りつく。

 そこに踏み込んだ矢先、巨大なドリルの先端がこっちを向いて迫ってくる。
933 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 20:42:30.38 ID:QRT72oXe0

キリカ「これはまたずいぶんと大きい……避けられる?」

あすみ「でもまだ“余裕”はあるよ。これを止めて、方向を逸らすくらいの余裕はね」


 鎖付きの鉄球を宙に具現し、伸ばした鎖で雁字搦めに縛り付ける。

 金属が擦れる音が響く。ずっとは持たせられないけど、この隙にいくらでも攻撃はぶつけられる。


あすみ「――――よしっ、逸れた」


 ドリルが結界の壁に突き刺さり、魔女が身体を変形させて直立する。

 ドリルのついた四角いロボットのような姿になった。……お世辞にも良いとは言えないセンスのデザインだ。



『Entbehrliche・Braut』あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:1個
・芸術家[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]

仲間:
キリカ 状態:正常


敵:魔女Degrenne <-攻撃対象デフォルト
  使い魔×2?

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4奇跡を叶える魔女(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定。
5自由安価

 下1レス
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 20:43:59.63 ID:lcRlexI90
935 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 21:06:15.80 ID:QRT72oXe0

 ドリルを縛っていた鎖はもう擦りきられてしまっている。

 次の攻撃の体勢に移られては厄介だ。


あすみ「ドリル以外の部分なら削られることもない。このまま縛り付けるから、アンタは沸いてくる使い魔狩っといて!」

キリカ「あとは攻撃するだけ? トドメは得意なんでしょ?」


 鉄球をぶつけていくと、ついに頭の巨大ドリルの動きが止まる。魔女の本体はそこだろう。

 一発ドリルに鉄球を浴びせてキリカに呼びかける。


あすみ「いけっ、必殺猫引っかき」

キリカ「変な名前つけるなよ!」


 キリカの踏み込んでの爪攻撃と私の打撃の連撃でドリルは砕け散った。

 ……グリーフシードを手にすると、私達は一息つく。



今回のGSはどうするか
1キリカに譲る
2もらっておく
3自由安価

 下2レス
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 21:13:09.95 ID:joRbQIe70
1
安価下
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 21:15:01.72 ID:hhfK4nBu0
今消耗した分を回復して残りはキリカに譲る
938 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 21:50:59.92 ID:QRT72oXe0

あすみ「……お疲れ。私もちょっと疲れたから、今回はこれだけでいいよ」


 グリーフシードを宝石に当ててから変身を解き、キリカに手渡す。

 減った分の魔力を補給するとやっぱりいくらか調子が良くなった気がする。


キリカ「じゃあもらっておくけど、今のところほとんど私のためだけに着いてきてることになってない?」

あすみ「…………」


 ……そんなの、わざわざ言わなきゃいいのに。

 半分は当たってた。一応生姜焼きの恩ってのはある。もう半分はグリーフシードよりも戦いの勘を掴むためだ。


キリカ「さっきの戦いはどうだった?」

あすみ「えー、まだどうとか言えるレベルじゃないよ。もうちょっと訓練したほうがいいかもね……お互い」



 ――――半壊した街を歩いていると、瓦礫の影から出てきた姿に足を止めた。

 素通りはできない。相手は私よりも先にしっかりとこっちを見ていた。

939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 21:59:10.74 ID:TwyNOJZCO
杏子来たか
940 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 22:08:26.70 ID:QRT72oXe0


あすみ「……佐倉杏子」

杏子「よう、数日ぶりか? 久しぶりにちょっとみんなで飯でもどうよ?」

杏子「実はあたし、そろそろ縄張りを移ろうかと考えててさ。その前にちょっとした“記念”だ」


 ……私が名前を呼ぶのに被せるように、杏子は話した。

 まるで私のことなんて気にしていないように。


あすみ「……なるほど、もうそんな時間ね」

キリカ「いいけど、このあたりだとどこが開いてるの?」

杏子「あっちでラーメン屋やってるのは見た。アンタはそういうのは嫌か?」

キリカ「いや、別に構わないけど……」


 会話の雰囲気はいたって平和に聞こえた。私が予想しなかったくらい。

 何の意図があるのかは私にはまだわからない。杏子はこの場を仕切って話を進める。


杏子「じゃあ決まりだな」


 先頭を切って歩く杏子の後ろに着いて店屋に向かった。


あすみ(……まあいいけど)

941 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 22:23:12.89 ID:QRT72oXe0


 ――店屋に着くと、そこは半壊した街の近くにしてはそこそこ活気づいていた。

 ざわざわと話し声の聞こえる店内の隅に三人で腰掛ける。


杏子「ところでアンタたちはあんなとこで何してたんだ?」

キリカ「魔女狩りだよ」

あすみ「そう。こいつのことちょっと見てやってたの」

杏子「へえ、アンタがか」



 みんなして麺を啜っている。そんな光景を見れば違和感しかない。



1けど、今日はなんで急に飯なんかに?
2自由安価

 下2レス
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 22:26:51.17 ID:joRbQIe70
1+2いくらなんでもアンタはそこまで腹ペコキャラじゃないよね?
安価下
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 22:29:12.15 ID:TwyNOJZCO
1+杏子に質問

縄張りを移るって言ってたけど、どこに行くつもりなの?
風見野の縄張りはどうするのさ
ていうか、あんたほどのベテランが縄張り移すなら、ここ見滝原に移せばいいんじゃないの?
944 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 23:02:11.17 ID:QRT72oXe0


あすみ「けど、今日はなんで急に飯なんかに?」

杏子「言ったろ? これが最後になるかもしれないから記念だって」


 ……それ自体がまず納得がいかなかった。


あすみ「……縄張りを移るって言ってたけど、どこに行くつもりなの?」

杏子「さあ? そんなのどこだっていいだろ?」

あすみ「風見野の縄張りはどうするのさ」

杏子「空いたなら空いたでどっかから居つくだろ。見滝原は瓦礫の街、風見野ってのも所詮ボロい田舎だ」


 杏子は興味なさそうに吐き捨てる。

 斜め向かいからつるつると麺を啜る音が聞こえる。杏子はとっくに食べ終わっていた。

 キリカはこっちの様子も気にして窺っているようだった。……食べ終わるタイミングを見計らって口を出す。


あすみ「……キリカ、先帰っていいよ? ちょっと二人で話したいことがあるから」

杏子「うまかったか?」

キリカ「……うん、ごちそうさま」


 キリカが席を立って先に会計しに行く。

 その姿が店内から消えるのを待つついでにコップの水を一口飲んだ。

945 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 23:29:51.50 ID:QRT72oXe0

あすみ「……そろそろ茶番はやめにしたら? 私のこと聞いたの? インキュベーターから?」

杏子「ああ。あいつからも聞いて、避難所の連中からも聞いた」

あすみ「…………ふーん」


 ……じゃあ私が何者かっていうのも少しは察しがついてるんだ。

 少しでもその心を見透かすようにじっと瞳の奥を見る。呪いがなくなった代わりに、今はそんな能力もない。


杏子「マミが居なくなって、アンタまで居なくなったんだ」

杏子「折角だからこれを機に心を入れ替えてみようかと思ったのさ、いつまでも過去に縛られるのはごめんだからな」

あすみ「それは奇遇ね。私も少し前まではここを出て行こうと思ってたのに」

杏子「けど、どうせならその前に取れるもん取っといたほうがいいだろ? なにせこの有様、今なら持ってき放題だ」

あすみ「なるほど、その発想はなかったわ。でも随分と私のことを恋しく思ってくれてたのね?」

杏子「――でもアンタが生きてるってことを知った」


 杏子はまたも私の言葉に被せるように言った。
 
 杏子にとっては心を煽られるような冗談。私もわざと煽るように言ったけれど。


杏子「決着はつけておきたいんだ」

あすみ「……とりあえず場所変えようか? 楽しいお食事タイムはおしまい」


 会計を済ませて店を出る。

 ――――今なら人目につかない場所はいくらでもあった。
946 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/27(日) 23:45:02.02 ID:QRT72oXe0



 舗装の剥げた荒野で向かい合う。



杏子「……今までと魔力が違うな」

あすみ「悪意を返す悪意……巴マミを殺した呪いはもうないよ。でも、魔女に勝てるの?」

あすみ「良い具合に疲労も回復したし、今の私は魔力がなくなっても死なないよ」

杏子「魔法少女は魔女を殺すのが仕事だ。……まあ安心しろ、命までは取らないよ」

あすみ「……それでいいんだ? じゃあ、負けたら?」

杏子「負けたほうが縄張りを去るってのでどうだ?」

あすみ「それは困るな」



 私が駆け出すと、杏子も構えた。



『Entbehrliche・Braut』あすみ 魔力[100/100]  状態:正常
GS:1個
・芸術家[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv7]


敵:佐倉杏子

1モーニングスター【現在:フレイル】
 aフレイル(近〜中):基本形態。柄に鎖で棘鉄球がついた形態。
 bスタッフ(近):鎖も鉄球も取っ払ったらこうなった。非常に身軽に動ける。でもモーニングスターでもなんでもなry
 c必殺ビッグハンマー(魔力-50) :棘をなくして鉄球部を大きくした超重量武器。威力は絶大だが機動力は最低。主に必殺技として使う。
2スターシュート(魔力-10):棘鉄球を飛ばす。主に拘束時や不意打ちに使える。
3チェインバインド(魔力-20) :フレイルを複数ばら撒き、鎖を伸ばして敵を雁字搦めに捕える。予め設置しておけば罠としても使える。
4奇跡を叶える魔女(魔力-60) :問答無用でクリティカル確定。

 下1レス
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 23:51:56.25 ID:SsweU2s+0
4
ただし引き分けと言う形で終わるように
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 23:54:01.74 ID:TwyNOJZCO
引き分けならどっちも縄張りから去らなくていい……のかな?
949 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/28(月) 00:19:33.11 ID:2vwVD0UF0


 防御するように出された槍の柄に重い一撃をぶつける。そこからすかさず懐に入り込んでフレイルの柄で突く。

 佐倉杏子は体術で距離を離そうとしているが、槍のリーチを活かせない至近距離での戦いになる。


 ……まともにやったらこんなの太刀打ち出来ないのはわかっている。

 けれど、呪いはなくても自分で奇跡を起こすことは出来る。


 誰も不幸にはしていない。ただ、“力”をぶつけ合うだけだ。


杏子「くっ……!」

あすみ「もうキツイ? そんなんじゃやられちゃうかもよ」

あすみ「……大体さ、もし私を殺したとして何かなる? 殺しもしないのなら尚更何の意味もない」

あすみ「いっとくけどさ。言い訳がましく聞こえるかもしれないけど、私だけが悪いわけじゃないから」

あすみ「私は“殺意”に“殺意”を返した。……その意味は分かるよね?」

杏子「わかってるよ! だからもう仇が討ちたいわけじゃねえ。――決着をつけるために戦ってるんだ!」


 激しい金属音が鳴り響く。

 肘で突き飛ばされて距離が出来たと同時にこっちに繰り出してきたんだ。

950 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/28(月) 00:40:00.90 ID:2vwVD0UF0


あすみ「…………わかったわよ。それなら私もこの件に関してはこれで決着をつける」

あすみ「どっちが勝ってもそれ以上恨まない。気にもしない。それでいいでしょ?」


 手からフレイルが弾かれて地面に落ちる。

 ただでさえ重心の偏った武器だ。零距離戦なら重りにしかならない。

 地面に落としたフレイルから鎖を伸ばして杏子の目の前を狙う。


杏子「っ!」


 でもそこからの復帰が速かった。

 さっきやったことをそのまま返すかのように多節棍の鎖が伸びてくる。狙いは凄まじいほどに正確だ。


 ――やっぱ奇跡の一撃だけじゃ勝てないかな?

 速攻で畳み掛けられないと分が悪いかも。


 鎖に足を取られて、そこから絡みつくように展開する。

 ……でも負けるわけにはいかないから。


 そこから逃れるように目の前に突進し、体当たりしていった。


 …………まだ自由な手に再びフレイルを出して振りかぶるが、腕にまで鎖が絡んだのは攻撃が当たった直後だった。
951 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/28(月) 00:50:05.31 ID:2vwVD0UF0


あすみ「……負けたか」


 そう思った時、どさりと何かが落ちる音がした。

 振り返ってみると、頭に当たった一撃で倒れたらしかった。


 ソウルジェムの真実も知ってるのに死なないとは思うけど。


 ……暫く見ていると、杏子が目を覚ました。


杏子「う……倒れてるってことは負けたんだな……クソ……」

あすみ「……引き分けでいいじゃん。確かに倒れたけど、その時私は全身拘束状態だったよ」

杏子「馬鹿言うな! そんなんで納得できるか!」



1そんなに負けたいの?
2自由安価

 下2レス
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 00:52:16.42 ID:oalhppF50
2そもそも詳しく勝ちと負けを設定していなかったんだからこれは引き分けでいいんじゃないの?
安価下
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/28(月) 01:00:55.07 ID:hqbPxkW80
1+言っとくけど負けた方が出てくって話、私は同意してないからね?

あのさぁ、こちらとしてもベテランのあんたが他所に行くのは困るの
ここいらで最古参のあんたがいなくなると余計な火種を生むだけだし、あんたが行った先でも余計な火種が生まれるだけ
あんたがここに留まればそれだけでトラブルの抑止力になる

それに、見滝原は荒廃して負の感情が起りやすい分魔女たちが生まれやすいから合理的な判断が出来るあんたなら出て行くメリットはないはずだよね?
要はあんたは振り上げた手の落としどころがなくて無理やり決着をつけて逃げようとしてるだけ
納得いかないとは思うけど、答えを見つけるまで見滝原に留まりなよ?
954 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/28(月) 02:15:10.67 ID:2vwVD0UF0

あすみ「……そんなに負けたいの? 私が居るこの街には居たくないから?」


 杏子は答えなかった。ただ納得いかない気持ちを全身で滲ませている。

 ……本当は戦いなんかで全ては解決できやしない。

 そんなことわかっているだろうけど、それで納得できるなら付き合ってやる義務はあると思っていた。――でも結局これじゃ、逆効果だったかな。


あすみ「アンタの運と実力が勝ったんでしょ。アンタに比べたら、私なんてただ運がいいだけの素人だよ」

杏子「……そりゃさすがに謙遜しすぎだと思うけどな」

あすみ「どんな結果でも決着は着いた。私はもう気にしないよ。私も、自分自身が生んだ呪いから解放されたからね」


 こいつも過去に囚われたくないから逃げようとしてたんだ。

 でも、そうしてる限り一生逃れられない。……それも私は身に染みてわかっていた。


杏子「でもあたしが倒れた後、アンタはどうにでもできたはずだ。その時には拘束も解けてただろうからな」

あすみ「さすがにそこまで卑怯じゃないよ。そんなんじゃ納得できないだろ?」


 ……闘志にギラついた目が伏せられる。

 それから杏子は服をはたいて立ち上がった。


杏子「もうあの魔法もないんだもんな。…………付き合わせて悪かった」



 杏子はどこかへ去っていく。

 ――――その後ろ姿を見えなくなるまで見つめていた。

955 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/05/28(月) 22:49:39.43 ID:2vwVD0UF0
――――――
――――――


あすみ「――できた! 水っぽくない!」

キリカ「へえ、これいいじゃん。なんてやつ? 後でレシピ写させてよ」

あすみ「野菜炒めカレー」


 出来立ての料理を丼によそっていく。ほかほかとした湯気とカレーの匂いがおいしそうだ。

 これなら野菜嫌いのゆまでも食べられるかもしれない。

 ゆまを呼んでテーブルについた。


あすみ「それどう?」

ゆま「おいしい!」

あすみ「ホント!? よかった、それ野菜だよ?」

ゆま「でもカレーだもん」

キリカ「そういえばカレー好きって言ってたもんね」


 丼の中を食べ進めるゆまを隣で見つめる。

 …………食事を終えて、今日の約束である『料理教室』を終えると、キリカは帰る前にレシピをノートに写していく。


キリカ「よし、書けた」

956 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/05/28(月) 22:54:40.10 ID:2vwVD0UF0

あすみ「……もうほむらも杏子もどっかに行っちゃったねぇ」

あすみ「でもあいつはまたいつか戻るか」


 ――――あれから、ほむらも親と一緒に東京だかに帰っていったらしい。

 美国が大量に契約させた新人以外じゃ、この街に残ってるのは私のほかにキリカと小巻くらいになった。


キリカ「結局、君はこの街に残ることになったんだよね」

あすみ「そうだね。皮肉にも」


 暫く暮らしは不便だけど、ゆまと一緒なら悪くない。

 マミの死でバランスの崩れた縄張りも、一応これで落ち着いたといえるだろうか。

 今から大災害の後の都市に移り住もうと考える人も少ないだろう。


 ……キリカが家から出て行くと、少しだけ静かになった。

 ゆまも食べ終わった後おひるねに行ってしまった。


 そこにいつもの獣が邪魔しに来る。

957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/28(月) 23:28:38.25 ID:H/ivXY3Q0
来たか
958 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/28(月) 23:41:57.15 ID:2vwVD0UF0


QB「街の様子も中の事情も、君がここに来てから随分とこの街は変わったね。あの時には予想もつかなかったよ」

あすみ「まるで私がトラブル運んできたみたいに言わないでよ。トラブルなら私が来る前から山積みだったでしょ」


 ……元々杏子は、マミのことを探りにこっちに来ていた。

 その原因は知ってしまった。美国の企みも暴いて世界滅亡も防いだ。目的を失った今あいつがこれからどうするかはわからない。

 あいつが他の街に移ったら、そこでもまたひと波乱起こることだろう。インキュベーターにとってはそれはお望みのことか。


 でもこっちも、問題を全部解決して、有象無象と思っていた新人共もいつまでも新人とは言っていられなくなる。

 邪険にしてたら痛い目見させられかねない。まだやることはありそうだ。


あすみ「――さて、じゃあ今度はちょっぴり寛容になったついでに新人の面倒でも見てあげようかな!」

QB「本当かい?」

あすみ「安心しなよ、いびったりしないから」


 まだ明るい街に繰り出していく。

 この前はほとんど魔力を使っちゃったからしばらくは休む羽目になってたけれど、新人が相手ならこんなんでもヨユーだ。

959 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/29(火) 00:21:29.83 ID:lOXE4aC/0


 ――――その途中で、またもや瓦礫の影から出てきた姿に足を止める。


あすみ「…………あら? てっきりもう出てったのかと思ったけど、やり残したことでもあったの?」

杏子「ああ、やり残したことならある」


 そう言う杏子は、また闘志に燃えた鋭い目をしていた。

 でもこの前とは少し雰囲気が違う。


あすみ「……なあに?」

杏子「今度こそ納得のいく決着をつけることだ。あんなんで勝負がついたなんて思わないからな」

杏子「今のあたしに目的なんてない。やりたいことといったらそれだけだ。それに、あのまま逃げ出したなんて思われたら癪だ」


 ……面倒臭い提案に、思わずため息をついた。


杏子「……あたしと互角以上に戦える相手なんてそうそういない」


 まあ、奇跡でも“うまくいく感覚”を掴めれば上達の近道になる。

 あの時の戦いの不思議な感じは、どうやってやったかもわからないけど手には残っている。


 こいつは私の“奇跡の一撃”と互角に実力で並ぶんだから、私からすれば格の違いはやっぱり大きい。……丁度いい訓練にはなるかな。


あすみ「この前の勝負といい、アンタってホント男気に満ちてるよね。 あんま野暮なことは言わないけどさあ」

杏子「うるせえ、気が済んだ時にはこんなとこ出てってやるよ」



 勝負はまだつきそうにない。

 けど、一応決着は心の中でいくらか着いたみたいだった。


 ……今の私にはゆまが居る。他の魔法少女たちも居る。そこにもう一つだけ面倒な奴が戻ってきたみたいだ。



―END・…続―
960 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/29(火) 00:31:18.64 ID:lOXE4aC/0
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○オリジナル・安価募集魔女図鑑○

回転の魔女 ドグレン/Degrenne
その性質は螺旋。町工場の素朴な温かさとロマンを継ぎ、その素晴らしさを世に知らしめることを目標としている。
角ばったロボットのような姿をしており、至る所にドリルが付いている。
一番大きな頭のドリルを壊されると死ぬが、魔女自慢の武器だけあって硬く破壊力も強い。
攻撃を受け続けて消耗するとドリルの回転も止まる。

使い魔 トリル/Trill
回転の魔女の手下。その役割は建築。
モグラのような姿をした使い魔で、狭い洞窟のような結界の壁の中からいきなりドリルを突き出してくる厄介者。
使い魔は自分たちのおかげで結界を綺麗に保っていることを誇りに思っている。

---------------------------------------------------------

後日談終了、というかここから前スレ>>680の既にゆまが復学している本編ENDの時系列に続きます。



○続編

後日談や続編の希望があれば。
イベント事とかifとかの小話を受け付けてます。


○セーブデータ

※こっちも完結した物語の小話は受け付けてます。

【未完結】
・かずみ編 【6日(水)朝 ヒュアデスの学校襲撃を翌日に予知】
・Homulilly編【二周目の世界】

【続編開始/指定場所からロード】
・ほむら編 【続編:After1後から再開。新展開】 [獲得補正:(料理)Lv2中級者 アルティメット炒め物]
・キリカ編1【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】
・QB編【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】  ※暫定END
・中沢編【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】 [獲得補正:成績関係の結果+18]
・なぎさ編【続編:あすみ編後から再開。あすなろ編】
・杏子編【続編:あすなろか安価】
・キリカ編2【続編:小話・ワルプル後新展開】
・あすみ編【続編:小話・ワルプル後新展開】
・桐野巴編【おまけ・裏ルート・はじめから】

○新しい物語

・まどか☆マギカ登場キャラ
・おりこ☆マギカ登場キャラ
・かずみ☆マギカ登場キャラ
・上記作品中のモブ
・オリキャラ
・百江なぎさ
・神名あすみ

↑のキャラから一人選択。
同キャラ2回以上選択も可能。


下4レス中までで多数決
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 00:38:41.92 ID:qtDX1iap0
織莉子編が見たいな
荒らしのせいで中断になってしまったし
962 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/05/29(火) 01:19:50.28 ID:lOXE4aC/0
-----------------------------
ここまで
次回は29日(火)20時くらいからの予定です
963 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/05/29(火) 01:23:17.60 ID:lOXE4aC/0


>>905 魔女と人間に戻った後のあすみ
はじめてあすみをまともに描いた気がする
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 01:26:19.64 ID:O4AS4TXb0
桐野編 今度はマミさんを攻略したい
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/29(火) 01:33:22.28 ID:3AVcVVuw0
桐野編
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 11:51:27.28 ID:Nw3y3r7eO
安価961
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 12:06:01.15 ID:wjlh1EZa0
桐野編 
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/29(火) 16:18:00.15 ID:3AVcVVuw0
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 17:50:44.70 ID:hNsVWfkM0
乙です
次は桐野編の続きかな?
あすみ編の続編もやってみたいな
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/29(火) 17:52:56.53 ID:3AVcVVuw0
【おまけ・裏ルート・はじめから】

この三つから選ぶらしい
971 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/05/29(火) 19:53:16.96 ID:lOXE4aC/0

オリジナル主人公編ストーリー


経験済みエンド
【HappyEND】…物語の主軸となるヒロインを幸せにできた証。



▼つづきから
▽おまけエピソード(こばなし)
▽はじめから
・同じ主人公でリスタート
・新しい主人公(裏話ルート)


 下4レス程度で多数決
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 20:02:26.13 ID:Nw3y3r7eO
巴君ではじめから
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 20:02:58.40 ID:+W5b7Wpe0
おまけエピソード
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 20:05:18.87 ID:yRNQPYc80
キリカのこばなし、ラッキースケベで
キリカがしてるのが巴にばれるとかお風呂場でバッタリとか
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/29(火) 20:06:12.74 ID:3AVcVVuw0
おまけエピソード
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 20:15:29.43 ID:qtDX1iap0
おまけ
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/29(火) 20:16:09.67 ID:3AVcVVuw0
おまけが終わったら今度はマミさん攻略しようかな
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/29(火) 20:37:48.31 ID:TmH/KOGM0
おまけに決まったか

>>963
リクエストに応えて描いてくださってありがとうございます!
スカートの丈が長くなってより花嫁衣裳っぽくなってるのが良いですねぇ
979 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/29(火) 21:40:08.39 ID:lOXE4aC/0
*おまけ*


キリカ「『第三十七回絵画展にて、優秀な成績をおさめられましのでこれを賞します』……か」

キリカ「最優秀賞でしょ? おめでとう!」


 最近になって棚の上に増えた、額縁に入れられた賞状と、小さなトロフィーを見てキリカは言った。

 この前描いて提出したコンクールのものだ。


桐野「でも、オレだけの力じゃないよ。実際、キリカのおかげだよ。だからありがとう。本当はキリカにも賞状を贈りたいくらいだ」

キリカ「えー、私に賞状が贈られるとしたらそれは何賞になるの?」

桐野「……コスプレモデル賞、かな?」

キリカ「その賞状はいらないかなぁ。恥ずかしい」


 キリカは僕の部屋でごろごろとしていた。

 ……告白し合ってからこれまでになく距離は縮まったけど、最近は特に無防備だ。

 暖かくなって、服装も段々と薄着になってくる。あまりだらけられると、少し目のやり場に困る。
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 21:45:30.07 ID:qtDX1iap0
誘っているんだよ。きっと
981 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/29(火) 22:10:39.60 ID:lOXE4aC/0

桐野「……もうあれ以上の絵は描けない気がするな。来年どうしよう」

キリカ「そんなことないよ! 来年はまたその時考えればいいでしょ?」

キリカ「これからいくつもみんなを感動させる作品を生み出すんだからさ、未来の画家さん」


 僕が弱音じみたことを言うと、キリカは励ましてくれた。

 好きを仕事にするって、きっと考えてたより難しい。でも、キリカが言ってくれると不思議と出来る気がした。


桐野「……キリカは模試の判定どうだった?」

キリカ「可も不可もなくだよ。これからの頑張り次第でいけるかもだけど、頑張んなきゃ無理ってとこ」

桐野「そういえばおばさんからもキリカの面倒頼まれてたな。勉強見ようか?」

キリカ「えっ! いいよ今は……そういうのは。 それより、折角二人で居るんだから楽しいことしたいよ」

キリカ「てことで、今日のお菓子は?」


 キリカは期待の笑顔を向けてくる。

 ……なんだかんだで僕は、やっぱそういう顔には甘いんだ。


桐野「……やっぱそれか」


 でも僕も折角なら今は楽しいことをしたいのは同じだった。

 二人でキッチンに向かいながら、次に作る予定だったレシピのことを考えていた。

982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/29(火) 22:12:12.47 ID:TmH/KOGM0
アイスの天ぷらはどうなったんだろ?
983 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/29(火) 22:56:02.93 ID:lOXE4aC/0


 ――……糖分を補給してリビングに居ると、キリカはまたおばあちゃんと編み物をしていた。

 最近はすっかりこれも馴染みの光景になりつつある。

 しばらくすると、完成したらしい小さなコースターを僕に見せてくる。おばあちゃんも嬉しそうにしていた。


キリカ「ねえ、見てみて! おばあちゃんが教えてくれたの!」

桐野「へえ、すごいじゃないか」

*「キリカちゃん、よく覚えてくれるから私も教えがいがあるよ」

キリカ「……冬になったら、マフラーも編んでみようかな。私からだったら受け取ってくれる?」

桐野「ああ。……楽しみにしておくよ」


 ……にやにやと見守られてるのがなんか恥ずかしくて、一旦部屋に戻った。


桐野「帰る? それとも泊まってく?」

キリカ「そっちがいいなら」


 『そっちがいいなら』……か。

 僕の家族はなんて言うだろう。



1さっきの編み物について
2自由安価

 下2レス
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 22:57:35.33 ID:qtDX1iap0
1+2一応、僕の家族に聞いてから出いいかな?決まったら、キリカも家族に連絡してね

安価下
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 22:59:12.38 ID:BhPLTywJ0
安価↑+キリカ愛してるよ、と言ってキリカにキスする
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 23:01:34.82 ID:qtDX1iap0
ばあちゃんの目の前だぞwww
987 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/29(火) 23:23:18.96 ID:lOXE4aC/0

桐野「家族に聞いてくるよ。決まったら、キリカも家族に連絡してね」

桐野「それにしてもそれすごいなぁ。こんな複雑な模様……」

キリカ「きりのんもおばあちゃんに教えてもらう?」

桐野「いや、オレはいいよ。その代わりにキリカが作るの見るのは楽しみにしとくから」

桐野「……あとまあ、おばあちゃんのもこれからは受け取っておくことにするよ」

キリカ「お、それおばあちゃんに言ったら喜ぶよ?」


 キリカのほうに一歩近づいて、そっと手を触れる。

 もう一歩分の距離もなくなるとキリカは少しだけ身構えたが、それからまた力を抜いて、ごく近くで目が合った。


桐野「……キリカ。愛してるよ」

キリカ「私も。愛してる」


 ……さらに顔を近づけて、唇が触れると同時に瞼を閉じる。

 再び目を開く頃には朱に色づいた顔があった。二人して恥ずかしそうにくすっと笑い合う。


桐野「みんなに聞いてくるよ」

キリカ「うん」


 そんな顔を見られるのも僕の特権なんだと思うと幸せ者だ。

 少し名残惜しみながらもまた廊下を通っていく。……まだ胸はぽかぽかと温かく高鳴ったままだった。
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/29(火) 23:23:55.57 ID:3AVcVVuw0
これ家族の前でやってるんだよな
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 23:27:36.23 ID:qtDX1iap0
ガチでワルプルギスが来る予定の日までにCに行きそう
990 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/29(火) 23:53:59.05 ID:lOXE4aC/0


 家族に話をすると、急だけどなんとか認めてもらえた。

 夜は寝室にもう一人布団を敷いてくれると言っていた。……まあ、僕の部屋は狭い。妥当だろう。


 でもちょっとだけ落胆した。


キリカ「夕食は私も手伝います!」

*「助かるわ。あと、父さん今日遅くなるそうだから、二人がお風呂先入っちゃって」

桐野「はーい。どっちが先に入ろうか」

*「……巴、いくら“こんやく”してるからって覗いたりしないでよ?」

桐野「わ、わかってるよ」

*「あまり固いこと言う気はないけど、呉さんにも今日の事を話せるようにしておきなさいね」

*「嫁入り前の娘だからって、おじいちゃんただでさえ心配してるんだから何かあったら大目玉よ」


 子供の頃に書いた誓約書が浮かんだけど、母さんはどういう意味で言ったんだろうか。

 ……とりあえずおじいちゃんは怖い。浮かれた心がちょっと縮み上がる思いだった。……怒られる予定なんてもちろんないけど。



 ――廊下のほうに行ってから、さっきみたいに近づくとキリカは少し気になるそぶりを見せた。



キリカ「……もしかしたら汗臭いかなって。着替えもないし、服の替えだけ取って帰りにいこうかなぁ」

桐野「オレので良ければ貸すよ。……大きいかもしれないけど」

キリカ「本当? じゃあちょっと着てみたい」

桐野「……先に入ってくる?」

キリカ「うん。じゃあ、お風呂借りるよ」
991 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 00:15:34.30 ID:FVhzmeyY0


 ……ふと洗面台のある脱衣所に立ち寄ってみると、シャワーの音が聞こえた。


 シャワールームと脱衣所、半透明のすりガラスの扉一枚を隔てて何も身に着けていないキリカが居る。

 そう思うと、さっきとは少し違うように胸が高鳴る。


 するとその時シャワーの音が止まって、いきなり扉が半分開いた。


桐野「!?」

キリカ「この辺に……置いた気がするんだけど……」


 キリカは腕だけを外に出していた。目をつむっているのか、もどかしくなにもない場所を手が掠める。

 扉の隙間から覗くようにすれば簡単に見えてしまう。……今だったら多分気づかれない。


キリカ「誰かいるのっ? タオル取ってっ!」


 タオルを探すキリカの手にそっと置いてあげると、結局覗くだけの勇気もないまま扉は閉まる。


キリカ「ありがとう!」


桐野(――事故みたいには見たくないって……言ったもんな…………)


桐野「あのさ……キリカ」

キリカ「え? ……きりのん?」

桐野「なんでもないよ。ゆっくりしてね」


 それだけ言うと、目的を済ませて脱衣所を後にして、キリカが出てくるのを待つことにした。

992 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 00:39:30.42 ID:FVhzmeyY0


キリカ「――――きりのん、出たよー。ありがとうね」

桐野「ああ、じゃあそろそろオレも入ってくるよ」


 しばらくすると、キリカが風呂から上がって僕の部屋に来る。

 キリカはお風呂の前に貸してあげた僕の服を着ている。胸があるとはいえ、やっぱりいくらかサイズは大きそうだ。

 まだ濡れたままの髪がいつもとは少し違う艶っぽい印象を与えていた。


キリカ「私はこれから髪を乾かして、きりのんママの手伝いに行ってくるから」

桐野「うん、夕飯が楽しみだ」


 ――ふとすれ違う時に上から見ると、ゆるい襟元から胸元が見えていることに気づいた。

 ドッと心がざわめきながらも、慌てて引き留めた。


桐野「や、やっぱりもうちょっと合うやつ貸すよ! 小さい頃のもあるから!」

キリカ「え?」


 せっかくなら事故じゃない時にちゃんと見たいけど、見ていいのは僕だけなんだから。


 ……少し背伸びもしながらも、きっと僕たちは僕たちらしく続いていくんだろう。

 それでいいと思った。


 僕たちの未来はこれからも続いていく。



―おまけ・END―
993 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 00:42:41.70 ID:FVhzmeyY0
------------------------------------------------------------

『オール安価でまどか☆マギカ 24』:
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527599223/

>>3は誤爆です。隣にタブ並べてやるんじゃなかった……

次回どうするかは現在なにひとつ決まってないので、次スレのほうで色々決めるところからはじめます。
このスレもまだ余ってる分があればシチュ決めてもらえば短いのなんか書くかも。
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 06:39:48.68 ID:U3zpFzXl0

周りのモブ(クラスメイト)や家族視点からのキリカと桐野とか

どう見えていたかが気になる
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/02(土) 14:03:42.62 ID:6DgAadJv0
主人公と杏子とマミさんが昔遊んだことを思い出して欲しい
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 17:31:07.30 ID:Xa4cE1BU0
主人公がマミさんと杏子ちゃんの三人でデート(主人公は恋愛に鈍いので三人で街で遊んでるだけと思っている)
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 19:37:59.31 ID:R2jYQGZW0
衝撃の真実、主人公の祖母は50年前は魔法少女だった
自宅を掃除してると、古いアルバムから当時の祖母がフリフリのドレスを着て魔女と戦ってる姿の写真が出てくる
撮影者は現在の祖父
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/04(月) 00:25:33.23 ID:QTcNxEeO0
うめ
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/04(月) 00:26:11.41 ID:QTcNxEeO0
うめ
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 00:29:08.56 ID:OCZL86evO
>>1000ならきれいな織莉子を攻略可能になる
1001 :1001 :Over 1000 Thread
                     ___, - 、
                    /_____)
.                    | | /   ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
                    |_|  ┃ ┃  ||  
                   (/   ⊂⊃  ヽ)        /  ̄ ̄ ̄ \
  \僕はSS!/           \_/  !        ( ( (ヽ     ヽ
                   ,\ _____ /、       | −、ヽ\     !  <私は二次創作
   ゝ/  ̄ ̄ ̄ \     /. \/ ̄\/   .\     | ・ |─ |__   /
   / _____ヽ    |  |  _┌l⊂⊃l  |  |    ┌ - ′  )   /
   | | /  ─ 、−、!    |  |  / ∋ |__|  |  |    ヽ  /   ヽ <
   |__|─ |   ・| ・ |    |  /`, ──── 、 |  |     ` ─┐  ?h ̄
   (   ` ─ o−i    ヽ /         \ .ノ_      .j ̄ ̄ |
    ヽ、  ┬─┬ノ / ̄ ./            ヽ- 、\    /   ̄ ヽ\
  // /ヽ─| | ♯|  /   i  ぼくオリジナル   | ..) ) \  i  ./   |\\
  | |  /  `i'lノ))┘/ , ─│             !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / |   | |
  | |  | ̄| / /| / ( (... .ヽ              / |____|∈  __./ .|   | |
  |_|/ヽ、_/  ./   ` ─ /\           /ヽ      ̄ \-──| \|_|
   | |  |───/____i  l=======l  |_____ __\  |\ | |
   |/ ヽ── |______\  l二|^|二二|^|二l 丿______ |_丿 \|
  l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |      | |.  | |   | |  | |         | |  ̄ ̄ ̄ l
   | ̄| ̄ ̄ ̄ ̄.| |────| |.  | |   | |  | |.──────| | ̄ ̄ ̄| ̄|
                                                       SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
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1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
【ガヴドロ】黒奈「千咲への誕生日プレゼントが決まらない」 @ 2018/06/04(月) 00:20:52.45 ID:WM5ow4IW0
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ふらふらと @ 2018/06/04(月) 00:06:30.28 ID:6uUXDIac0
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これからパズルっぽいゲーム作るよ @ 2018/06/03(日) 23:24:02.91 ID:C+cwEaqN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1528035842/

夕美「Pさんにほっぺをぷにぷにされちゃった♪」美波・文香「「!」」 @ 2018/06/03(日) 22:23:12.91 ID:herRyNgM0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528032192/

【ガルパン】沙織「ねぇ、帰ったら何する?」 @ 2018/06/03(日) 22:03:40.34 ID:Qa29NHzm0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528031020/

勇者「滅びた後の世界で」 @ 2018/06/03(日) 22:02:19.10 ID:IMIN4WEW0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528030938/

プリンス @ 2018/06/03(日) 21:44:07.70 ID:t7o5tYbbo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1528029847/

【やきう】姫川友紀「レアードは熊か何かかな?」 @ 2018/06/03(日) 20:35:41.34 ID:jMSsgMCb0
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