【ミリマス】その想いに気付く時【杏奈×百合子】

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3 : ◆bncJ1ovdPY [saga]:2018/04/17(火) 00:08:46.75 ID:7eNavJSg0
劇場へと到着し、中へと入っていく。
長い廊下の分かれ道を迷うこと無く進み、事務所となっているその部屋の戸を開ける。

「おはようございます…」

部屋の中を見回しながら少し控えめに挨拶をする。
そんな杏奈に一番に気付いたのは劇場の事務員である小鳥さんで、こちらを見据えると同時にデスクワークを中断して微笑みかける。
仕事中でも頻繁に……それこそ百合子さんみたいに、妄想に耽っている小鳥さんだけど……今日は別に、そんなことはなかったみたい……。

「あら…杏奈ちゃんおはよう。確か今日はオフだったわよね?」
「家に居ても、退屈だったし…ここなら楽しいかな、って」
「そういうことね。…百合子ちゃんなら奥にいるわよ」

杏奈と百合子さんの仲が良いのは周知の事実で、事務所へと来た時は大体百合子さんの居場所を告げられる。
辺りを見回すと……事務所の中は想像通り、ボールが飛び交っていたり絵の具が散らばっていたりと賑やか……というよりは悲惨、かな……。
杏奈はそういう空気が苦手だから……混ざりたくはない、けどね……。

「ありがとう……ございます」

だから杏奈は、いつも百合子さんの隣にいる。程よく静かで……居心地がいい場所。
窓際まで歩いて行くと、テーブルに本を広げ椅子に座る百合子さんの姿が見えた。
集中しているのか、こちらには気付いてないみたい。

「百合子、さん…?」

本と腕の隙間から除く顔は何故か真っ赤で、どこか悶えているようにも見える。
普通じゃないよね……妄想が行き過ぎた、のかな……?

百合子さんは妄想に耽ることが多いから、本の中で出てきたみたいな「普通じゃない表情」をよく見せる。
だからきっと今日も同じようなものだろうと結論付ける。

杏奈に気付いていない百合子さんは、そのまま本を読み続けーーパタンと閉じる。さっき読んでいたのが最後のページだったみたい……。
どうだったのかな、面白かったのかな……。

「百合子さん。おはよう」
「あ、ああ、杏奈ちゃん!?お、おはよう!!」

ーー普通に挨拶をしたはずなんだけど……盛大に驚かせてしまったみたい、です……。
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