「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」前半

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4 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:34:07.74 ID:/lO6Sql+0







先生「ここよ」ガラッ


穂乃果「………ここ本当に去年まで使ってたの?」


海未「中は広そうですね」


ことり「ヒィ!!蜘蛛の巣が……」


穂乃果「ここを片付けたらまた部室として使っていいんですよね?」


先生「ええいいわよ」


穂乃果「よし、やるよ!海未ちゃん!ことりちゃん!」


海未「ええ!やりましょう!」


ことり「ふぇぇ……」









穂乃果「うぎぎぎ………重いぃ……」グググ


ことり「ヒィィ!!ンミチャァン……」


海未「あ、蜘蛛の巣ですね。こうやって……」スッ


ことり「はぁ〜……」


穂乃果「うぐぐぐ…….」グググ


海未「蜘蛛の巣というのは一つ張るのにかなりの日数が必要なんです」

海未「無闇に壊すということはしてはいけないんです」


ことり「へぇー、そーなんだ」


穂乃果「も、もうダメェ!!」ブワッ


ことり「あ」


ドガッシャァァァン!!!!!!!


海未「あああああああああ!!!!!」


穂乃果「大丈夫海未ちゃん!?」


海未「蜘蛛さんごめんなさい……うちの穂乃果がぁぁ……」


ことり「なにこの海未ちゃん可愛い」


先生「お前ら楽しそうだなぁ」
5 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:38:04.41 ID:/lO6Sql+0








海未「うぅ……蜘蛛さん…」ショボン


ことり「落ち込みながらもテキパキとした動きをする海未ちゃんのおかげで無事掃除が終わり、なんとか小綺麗な部室になりました」


穂乃果「わーすごく説明口調」


先生「あとは部室にあるもの使って練習しててもいいよ」


先生「グラウンドはこの人数じゃ使用許可は出せないけど」


先生「顧問は適当に探しときなよ」


穂乃果「先生がしてくれるんじゃないんですか!?」


先生「私はもう他の顧問もしてるからな。」


先生「学校外の人でも信用できる人なら大丈夫だからまぁ頑張りな」


穂乃果「はい!ありがとうございました!」


海未ことり「「ありがとうございました!」」
6 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:40:23.40 ID:/lO6Sql+0












穂乃果「まずどうする?」


海未「そうですね、まず……」


ことり「ケーキ作ってきたからお茶入れよっか!」


穂乃果「やった!ことりちゃんのケーキ大好き!!」


ことり「今回は自信作なの!」


穂乃果「明日はうちの和菓子も持ってくるからね!」


ことり「楽しみ〜!!」


穂乃果ことり「えへへへへ」




バンッ!




穂乃果ことり「ヒゥ!!」ビクゥ


海未「たるみ過ぎです!!」


穂乃果「う、海未ちゃん?」ガタガタ


ことり「カオガコワイヨー?」ガタガタ


海未「お茶だのケーキだの和菓子だのどこぞの軽音部じゃないのですから……」


ことり(メタい……)


海未「明日までに練習メニューを作っておくので明日からはそれをしましょう」


穂乃果「よし!じゃあ今日はケーキ食べて解散ということでクレープでも食べて帰ろう!」


ことり「行こー!」


海未「あなたって人は……」


穂乃果「……嫌なの?」ウルウル


ことり「ンミチャァン……」ウルウル


海未「い、行きますからその目で見ないでさいぃぃ!!!」
7 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:44:24.58 ID:/lO6Sql+0








穂乃果(こうして始まった私たちのサッカー部)


穂乃果(ことりちゃんにイラストを描いてもらい部員勧誘)


穂乃果(いっぱい集まってくれるといいなぁ)


穂乃果(そして、次の日から本当に地獄の日々が始まりました)


穂乃果(学校ではボールを使った練習と体力トレーニング)


穂乃果(ここまではいいんだよ、普通のサッカー部らしくてね)


ことり(問題は休日、トレーニングと称して登った山は数知れず)


ことり(家には登山のリュックに登山靴、ピッケル?っていうのまで置いてあるから)


穂乃果(お母さんには登山部に入ったの?と言われる始末)


ことり(荒れた舗装されてない山道をなんともないように登れるようになっちゃったよね)


穂乃果(それでも毎日毎日少しでも場所を見つけてはパスの練習をしたりリフティング)


ことり(おやつを食べてる時もボールを足から離さないようにしてたよね)


海未(部室でおやつ食べてること自体問題なんですけどね)


穂乃果(それは置いといて……なんと!)


穂乃果(助っ人でヒデコとフミコとミカが試合の時だけならきてくれることになったよ!)


ことり(有難い話だねぇ〜)


穂乃果(これで六人!)


穂乃果(目指せ、フットボールフロンティア優勝!)


ことり海未(おーー!!)


海未(色々あった一年間でしたが私たちも無事、二年生になりました)


穂乃果ことり(色々あったのは主に海未ちゃんの登山だよね……)


海未「何か言いました?」


穂乃果ことり「いえ別に」
8 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:44:52.86 ID:/lO6Sql+0







凛「かよちん!こっちこっち!!」タッタッ


花陽「凛ちゃんまってぇ〜!」ゼェゼェ








真姫「………はぁ」テクテクテク
9 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:15:08.89 ID:/lO6Sql+0







HR



先生「今日も昨日に引き続き部活体験があります、各自好きな部活へ行ってくださいね」


先生「それではさようなら〜」


「「「さよーなら!」」」





真姫「……」ガタッ スタスタスタ

ガラッ ピシャ






凛「かよちん!どこの部活に行くの?」


花陽「えと……その……凛ちゃんはどこ行くの?」


凛「凛はー、今日も陸上部かなぁー」


凛「かよちんは?」


花陽「わ、私は……帰宅部かな…」


花陽「やりたい部活ないし……」モジモジ


凛 ニコッ

10 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:16:46.69 ID:/lO6Sql+0


凛「凛知ってるよー?かよちんは昔っからサッカー大好きだってこと」

凛「入学する前もサッカー部あるって喜んでたでしょ?」

花陽「だ、だけど……」

凛「タイミング逃したらもっと行きにくくなっちゃうよ?」

凛「だから早く行こ!」グイグイ

花陽「まって、待って!」グッ

凛「……?」

花陽「あ、のね?わがまま言っても…いい?」

凛「しょうがないな〜、なに?」

花陽「一緒に…サッカーやりたいなって…」

凛「凛も?」

凛「無理無理無理無理!!!」

凛「走るのは得意だけど、サッカーなんてしたことないし……」

花陽「そ、だよね……」

凛「……もー!わかった!体験ならついて行ってあげるから一緒に行こ!」グイッ

花陽「え?え?だ、ダレカタスケテー!!」グィィ!

11 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:33:12.64 ID:5XNyIWdoO











真姫「………」ピラッ


【サッカー部部員募集中!】


真姫「……」パサッ



スタスタスタ
12 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:35:27.75 ID:5XNyIWdoO








凛「すいませーん!!体験入部でーす!」ガラッ


花陽「凛ちゃん!ノック……」







穂乃果「海未ちゃんあーん」


ことり「海未ちゃんアーン」


海未「や、やめてください2人とも!」


ことり「よいではないか、よいではないか」


海未「い、いやぁーーー!!!!」






「あのー……」
13 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:41:32.66 ID:5XNyIWdoO

穂乃果「は、はい!ごめんなさい!練習します!」


凛「そ、そうじゃなくて……えっと」


海未「体験入部の方ですか?」


花陽「そ、そうです!」(大丈夫かな?)


穂乃果「よかったぁ〜!昨日来なかったから今年は0人かと思ったよ……」


ことり「2人とも?」


凛「はい!でも凛は付き添いなんですけど…」


穂乃果「見てるだけっていうのもアレだしやってかない?」


ことり「それいい!」


凛「いや、凛は……」


花陽「やろうよ凛ちゃん!」


凛「うう……わかったに……よ」


海未「?…決まりですね」


海未「では名前を教えてください」


花陽「こ、小泉花陽です」
凛「星空凛です!」


穂乃果「一応部長の高坂穂乃果だよ!穂乃果って呼んでね!」


ことり「南ことりです!ことりでいいよ♪」

海未「園田海未です。好きに呼んでもらって構いませんよ」

花陽凛「よろしくお願いします!!」


ことり「よーしじゃあ着替えちゃおー!」


花陽「は、はい!」ヌギヌギ


ことり「おお〜……花陽ちゃんおっぱい大きいね〜」サワサワ


花陽「ピャァ!!」ビクゥッ

花陽「り、凛ちゃん助けてぇ〜!!」


凛「フフ……持つものには持たざる者の気持ちはわからないんだよ……フフ」

花陽「凛ちゃ〜ん!!!」


凛「こういう時いつも感じる胸囲の格差……」


海未「バカなことやってないで早く着替えてください」


穂乃果「海未ちゃん元気出して」


海未「何がですか!!」クワッ
14 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:40:28.63 ID:+Ah05I6Z0










花陽「うぅ…」


ことり「えへ」ツヤツヤ


海未「じゃあまずはボールを使って少し遊びましょう」


凛「あの、凛本当に初心者で……」


海未「大丈夫ですよ、まずは鳥かごをしてみましょう」


穂乃果「うへー…あれ苦手……」


凛「……なにそれ?」ヒソッ


花陽「鳥かごっていうのはね、三人が1人を囲んでボールを回すの」


花陽「ボールをもらった人はキープしてから他の2人に回す、中の人はパスカットするかキープしてるボールを奪うとその人と交代するの」


花陽「わかった?」


凛「んー……多分大丈夫!」


海未「わからなくなったらまた聞いてくださいね」


海未「私は抜けていますからジャンケンで決めてください」


穂乃果「いくよー!ジャンケン…」


「「「「ポン!」」」」
15 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:43:45.85 ID:+Ah05I6Z0

凛「あちゃー…凛が最初かぁ……」


穂乃果「じゃあいくよー!」


穂乃果「それ!」ドッ


花陽「わっと」トッ


海未(柔らかくそつのないいなし方……相当ボールに触っていないと身につかないこなれ感)


凛「たぁー!」タッタッタッ


花陽「わわわっ!」ザザザッ ボールキープ


凛「ふっ、んむむ」ザザッ


花陽「ことり先輩!」ドッ


ことり「うん!」トンッ


海未(凛の足を開けるタイミングを見計らっての股抜きパス……加えて足元への正確なパス、かなりやってますね)


凛「うぅ…」


花陽「凛ちゃんは凛ちゃんの得意なもので勝負しなきゃ」


凛「でも凛初心者だし……」


花陽「中の人はボールを持つんじゃなくてカットすれば勝ちだよ?」


凛「………そっか……!」ダッ


花陽「……」ニコッ





ことり「ふっふっふ」


凛「たぁー!」ダッ


ことり「穂乃果ちゃん!」ドッ


凛(いまだ!!)ジャリッ


凛(中の人はテクニックも何もいらない、止めれば……)


凛「勝ち!」トッ ズシャァァァ!!
16 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:45:45.30 ID:+Ah05I6Z0










穂乃果「だ、大丈夫!?」タッタッ


花陽「凛ちゃん!」ダッ





コロコロ……


凛「え、えへへへ、取ったよかよちん」





海未「怪我はなさそうですね」


ことり「すっごく速かったよ凛ちゃん!!」


穂乃果「うん!あそこから追いつくなんて!」


花陽「もぉ〜……無茶しすぎだよぉ……」グイッ


凛「えへへ、ごめんね」グッ




海未「さて、それでは次はドリブルの練習をしていきましょう」


海未「コーンをよける練習です」
17 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:49:01.33 ID:+Ah05I6Z0









海未「………所に注意して行ってください」




凛「よっ…わわわ!!」トッ コロコロ


海未「凛!早く行こうとするのではなく、一つ一つ確実に通過してください」


海未「慣れれば自然と早くなります」


海未「ボールは一度に大きくけるのではなく細かく繋いでいきましょう!」


凛「は、はいぃ!!」ゼェゼェ


海未「花陽!その調子です!」


花陽「はい!」ハァッハァッ









海未「次は………」



ハイ!ワカリマシタ!

イクヨハナヨチャン!

ダ、ダレカタスケテー!



18 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:51:37.04 ID:+Ah05I6Z0









海未「それでは今日はこれで終わります」


海未「2人は先に帰っていてください、私たちはもう少しやることがあるので」


花陽凛「ありがとうございました!」


海未「はい、ありがとうございました」


穂乃果「ありがとうございました!」


ことり「ありがとうございました♪」




タノシカッタネー ネー
19 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:55:18.01 ID:+Ah05I6Z0








ことり「かわいい子達だったね〜!」


海未「花陽は経験者ですし凛も練習次第でかなり上達するでしょう」


穂乃果「よーし!それじゃあもう少し練習を……」


コロコロコロ………


穂乃果「ボール?」


「ちょっといいかしら」


「ごめんな〜」


海未「……生徒会長と……副生徒会長……」


絵里「理事長の娘さんは……」


ことり「私ですけど……」


絵里「あなた……理事長からこの学校が廃校になるって聞いてる?」


海未「………なっ……!」


穂乃果「廃校!?」


ことり「………」


海未「ことり……」


絵里「その様子だと知ってたみたいね」


穂乃果「へ、は、廃校ってどういうことですか!?どうして先輩方は知ってるんですか!?」


絵里「さっき職員室の前を通りかかったら聞いちゃったのよ」


希「秘密にしといてって言われたんやけどなぁ」


穂乃果「そ、そんなぁ……」


海未「もう、決定なのですか?」


絵里「正確には来年の入学希望者数によるらしいわ」


希「まあこのまま行ったらほぼ決定らしいけどね」


穂乃果「廃校…編入……試験……中途退学……」ブツブツ


穂乃果「はは…穂乃果はここまでみたいだよ」ガクッ


海未「諦めが早すぎです!!」
20 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:56:20.54 ID:+Ah05I6Z0

絵里「編入の件は大丈夫よ、編入試験はなく、今の一年生が卒業するまで私たちは残るらしいわ」


穂乃果「そ、そうだったんですか!?やっ……」


海未「たーじゃありませんよ、凛と花陽に後輩のいない高校生活を送らせる気ですか?」


穂乃果「た、確かに……なにかしないと!」


希「といっても時間はあまりないんよ」


ことり「その……ごめんなさい…」


ことり「私がもっと早くに言ってたら……」


絵里「ああ……違うの、責めてるわけじゃないのよ、ごめんなさい……」


海未「短期間で爆発的に知名度を上げる方法……」


穂乃果「………!」ピーン!


穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん!」


海未「……なんですか?」ジトッ


ことり「う、海未ちゃん目つき目つき!」


海未「こういう時ロクなことを言い出さないじゃないですか」


穂乃果「名案中の名案だよ!」
21 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:00:17.43 ID:+Ah05I6Z0

穂乃果「穂乃果たちで廃校を阻止しよう!」


海未「あなた……簡単にいいますがどうやってですか…?」


ことり「そうだよぉ〜、今からできることなんて……」


穂乃果「今までとすることは何も変わらない」


穂乃果「私たちが大会で優勝すればいいんだよ!」


絵里希「!」


穂乃果「そしたら入部希望者だってきっと増えるよ!」


みんな「………」


海未「た、たしかに知名度はこれまでになく上がるでしょう……」


ことり「これまで私たちがやってたことが廃校阻止に繋がるなんて……!」

ことり「よーし!じゃあ早速練習しよう!」


穂乃果「しよー!」


タッタッタッ
22 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:02:21.83 ID:+Ah05I6Z0








絵里希「………」


海未「……というわけですみません、私たちは練習に戻りますので……!?」


ガシッ!


海未「な、ななななんですか!?」


希「ウチたちも……」


絵里「チームに入れて!」


海未「ああなるほど、チームに………」


海未「ん?」


絵里「だめかしら……」


タッタッタッ


穂乃果「どうしたの?」


海未「えっと……先輩方がチームに入れて欲しいと…」


穂乃果「………うそ」


海未「……穂乃果?」


穂乃果「………や……」


ことり「や〜〜〜〜………」
23 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:07:25.87 ID:+Ah05I6Z0








「「やったぁ!!!!」」バンザーイ


絵里「ハラショー!ありがとう!」


海未「大歓迎です」ニコッ


穂乃果「これで八人!」


ことり「凛ちゃんと花陽ちゃんも合わせると十人!あと1人だね!」


海未「ちなみにサッカーの経験は……」


絵里「高校でやめてたけど一応小中はやってたわ」


希「えりちな、氷の女王って言われとったんよ。」


絵里「ちょ、ちょっと……!」


希「ロシアの学校でな」


穂乃果「氷の女王?」


ことり「ロシア……」キラキラ


絵里「恥ずかしいからやめなさい!」


希「それはまた今度のお楽しみやね」


絵里「お楽しまなくていいから!!」


希「ちなみにうちは普通くらい」


絵里「希はなんでも人並み以上にできるのよ」


ことり「す、すごい……」


希「にしし、それは置いといてちょっといいかな?」


穂乃果「何ですか?」


希「あと1人、塞ぎ込んでる怖がりさんを引き入れたいんよ」


海未「怖がり……ですか?」


希「ちょっと訳ありでこれ以上言えんかなぁ」


海未「その方の名前は……」
24 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:08:07.68 ID:+Ah05I6Z0












希「矢澤にこ」
25 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:16:42.52 ID:+Ah05I6Z0











穂乃果「あの話って本当なのかなー」ドッ


海未「矢澤先輩ですか?」ドッ


穂乃果「うん…」


ことり「まさか私たちの練習ずっと見てたなんてね〜」ドッ


にこ「………」コソコソ


にこ「……」ジー


穂乃果「あ、いた!」ボソボソ


海未「意識してみると丸見えですね」


海未「隠れる気あるんでしょうか」


ことり「1年生みたいに可愛いね」


にこ「……」ザッザッザッ


穂乃果「え、こっちに来るんだけど」


海未「練習に参加したかったんじゃないですか?」


にこ「あんたたち……」


ことり「はーい!」


にこ「お遊びでやるならさっさとやめなさい!」
26 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:18:30.97 ID:+Ah05I6Z0


海未「な…!?」


穂乃果「遊びでなんかしてません!!」


にこ「へー、そうは見えなかったけど?」


ことり「ことりたちは真剣です!」ちゅんちゅん


海未「そういうとこですよことり」


にこ「いい?サッカーを侮辱しないで!」


スタスタスタスタ


穂乃果「………」


穂乃果「あれが……」


(((塞ぎ込んでる怖がりさん……?)))


ことり「イメージと全然違った……」


海未「どこが恐がりなのですか……」


穂乃果「塞ぎ込んでるようには見えなかったけど……」


(((ひねくれてるなぁとは思ったけど))いましたけど)

27 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:21:42.03 ID:+Ah05I6Z0







河川敷



にこ「ふん…….なによあいつら…」テクテク


にこ(あいつらの練習メニューなら一年間毎日見てたけど……)


にこ(文句を言いながら……でも少しもサボらなかった……)


にこ(……遊びでできる練習量じゃなかった……!!)ギリッ


にこ(試合に出れるわけもない人数でなんでそんなに……)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なんで部活でそんなにまじめにやってるの?」


「楽しく試合できたらいいじゃん」


にこ「で、でも!やっぱり出るからには……!!」


「正直、ついていけない」


「1人だけまじになって馬鹿みたい」


「一人でやってなよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


にこ「………」


にこ「一人になっても続けるなんて……無理よ」


にこ「どこで……間違ったのかな……」ボソッ
28 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:23:58.47 ID:+Ah05I6Z0







イケー!シュートー!


ウワー!ヤラレター!


イイゾー!





にこ「あんな風に無邪気に遊んでた頃があったわね……」


にこ(あの頃は本当に楽しかった……)







イテ!?


スイマセン!


オイオイコレオレチャッテンジャネ?


アーコレハオレテルワ


ゴ、ゴメンナサイ…


イヤーマジデイテー






にこ「っち……今時あんな馬鹿みたいな連中いるのね」


にこ(なんか古いし…)
29 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:29:30.27 ID:+Ah05I6Z0






ザザザザッ




「ちょっとあんたたち!」




不良A「ん?誰だお前」


にこ「あんたら小さい子に寄ってたかって恥ずかしくないの?」


不良B「兄貴の腕が折られたんだよ、なんか文句あるか」


にこ「小学生のパスが当たったくらいで折れる腕なんて、腕に問題があると思うけど」


にこ「カルシウムとって出直してきたら?」


不良A「っ!!こいつ」ガシッ


にこ「あっれ〜?女子高生に手上げちゃうの?にここわーい」


にこ(なにも考えずに出てきたからなんの対策もしてないわ……どうしよ)スルッ


にこ(あ、リボン落ちちゃった……)


不良B「おいおいおい」


不良B「兄貴怒らせると怖えーぞぶらぁっ!??」ドサッ






不良A「ど、どうした!?」パッ


にこ「ゴホッゴホッ……!」ヨロッ





テンテンテン コロコロ
30 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:32:48.62 ID:+Ah05I6Z0







にこ(あれは……サッカーボール)


にこ(どこから?)


「………」



???「……………」クルクルクル


にこ(あの子が蹴ったの??)


にこ「フードで顔が見えない………」


不良A「お、お前の仲間か!?」


不良A「舐めた真似しやがって!!」グワッ


にこ「…………」


にこ「ボール借りるわよ」トトッ

31 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:36:16.22 ID:+Ah05I6Z0









フッ









ドキュッ!!!
32 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:38:50.05 ID:+Ah05I6Z0









不良A「へぶぁ!!」ドサッ


にこ「……ふぅ」


不良B「お、覚えてろよ!!」タッタッタッ


にこ「古……」




オネーチャンスゴーイ!


メッチャカッコヨカッタ!




にこ「……あなたたちは絶対こんな使い方しちゃダメよ」


にこ「サッカーは純粋に楽しいものだから」


にこ「それと、周りに気をつけること!!」




ハーイ!
33 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:42:06.44 ID:+Ah05I6Z0







???「………大丈夫?」


にこ「……助かったわ、一応礼を言っとく」


???「別に……足が滑っただけ……」スッ


???「はいこれ、ちゃんとボールは仕舞っておきなさいよ」





ハーイ!フードのおねーちゃんもありがとー!





???「それじゃあね」


にこ「まちなさい」


にこ「名前ぐらい名乗りなさいよ」


???「人に聞くにはまず自分からって習わなかった?」


にこ「っぐ……矢澤にこ、音の木坂よ」キュッ


???「!……そのリボンの色……三年生だったのね」


にこ「わかるの?あんたも音の木坂?」


真姫「音の木坂一年、西木野真姫よ」


にこ「あなた……サッカー部にはいなかったわね」


真姫「……サッカーは…….できないの」


にこ「なんで?そんなに上手なのに」


真姫「…….家の事情よ」


にこ「…ふーん?」


真姫「それじゃあ」ペコッ


にこ「ええ…」
34 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:44:33.97 ID:+Ah05I6Z0










翌日の放課後





にこ「……で、なに?」


穂乃果「サッカー上手なんですよね!」


海未「希先輩から聞きました」


にこ(あいつ……)イラァ


ことり「ことりたちと一緒にやりましょう!」


にこ「………私は遊びでやる気なんてない」


穂乃果「私たち、遊びじゃないです!」


にこ「はーん、どうだか」


にこ「じゃあ目標を言ってみなさい」







「「「フットボールフロンティア優勝!!」」」


にこ「!!」ビクッ


にこ(即答…)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ「さあ!目標決めるわよ!」


「えー?どうするー?一回戦突破?」


「謙虚すぎwwwやっぱ優勝でしょ!」


にこ「よし!じゃあ優勝で………」


「いやー無理でしょ優勝なんて」


「だよねー、二回戦突破ぐらい?」


「あー、妥当だね」


「あっははははは!!」


にこ「……」ギュッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
35 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 15:38:45.69 ID:s2VlKx8mO


にこ「………今日って体験入部あったわよね?」


海未「はい、ありますが」


にこ「部室でちょっと待つわよ」


ことり穂乃果「?」
36 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 15:50:03.43 ID:s2VlKx8mO








花陽「お、お邪魔しまーす……」


穂乃果「お、来たね花陽ちゃん!」


海未「今日は凛はいないのですね」


花陽「は、はい!陸上部の方に行くみたいです」


ことり「え〜…サッカー部来てくれないのかなぁ……」


海未「流石に強要はできませんよ」


にこ「ちょっといい?」


花陽「は、はいぃ!?」ビクゥッ


穂乃果「ちょっと矢澤先輩!うちの部員を怖がらせないでくださいよ!」


海未「まだ部員じゃないですけどね」


にこ「あんた……目標は?」


花陽「え?」


にこ「この部活に入ってからの目標よ」


花陽「そ、それはもちろんフットボールフロンティア優……」


にこ「優勝なんて言わないわよね?」


一同「!?」


穂乃果「ちょっと矢……」


海未「穂乃果!!」


ことり「穂乃果ちゃん!!」


穂乃果「え……なんで……?」


海未ことり(そういうこと……)


にこ「で、どうなの?」


にこ「一回戦突破、二回戦、ドリブルが上手くなる、ハットトリックを決めたい、なんでもいいわよ」


花陽「は…花陽は……」


穂乃果海未ことり「………」


花陽「ゆ………」
37 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 15:59:02.31 ID:s2VlKx8mO










花陽「優勝以外考えてませんでした……」


花陽「ごめんなさい……」シュン


にこ「………ふ」


にこ「あっははははは!!!!」


花陽「え……え?」


にこ「あんたたち面白い子捕まえたわね」


穂乃果「うんうん、さすが花陽ちゃんだね」


海未「全く、ヒヤヒヤしました」


ことり「花陽ちゃん言っちゃったね♪」


花陽「え?え?いったいなにがなにやら……」


にこ(こんなに気弱そうなのにね……)


にこ「いいわ、入ってあげる」


穂乃果「ほ、本当ですか!?」


海未「人騒がせな人ですね」


にこ「そのかわり、にこが部長よ!」


花陽「えええええ!?」


穂乃果「はい、いいですよ!」


海未ことり花陽「えええええ!!!???」


にこ「リーダーはあんただけどね」


穂乃果「頑張ります!」


にこ「事務的なことは私の方が慣れてるからね、あんたらはチームをまとめてなさい」


海未「全く穂乃果らしいと言いますか……」


ことり「あ、はは……」





ガラッ
38 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 16:02:15.14 ID:s2VlKx8mO

希「はーい、体験入部にきました〜!」


絵里「お邪魔するわね」


ことり「あー!先輩方いらっしゃ〜い!」


希「お、にこっちやっとかぁ」


にこ「あ……あんたねぇ……」プルプル


希「この子らが一年生の時からずっと見ててやっと今入るなんてどれだけツンデレ……」


にこ「希ぃぃー!!!!!!」ドタバタ


希「いやーんにこっち大胆〜!」ドタバタ


海未「ちょっと暴れないでください!」


絵里「やめなさい2人とも!」


にこ「ま、まちなさい!」ゼェゼェ


希「にこっち体力落ちたなぁ」タッタッ


花陽「あ!」


ことり「そっちは!!」






希「いやぁ!!!!」


にこ「蜘蛛の巣からまったぁー!!!!」


海未「蜘蛛さぁーーーーん!!!!!!!」


花陽(って、よく考えたら先輩しかいない……!!)


花陽「ダレカタスケテー!!」


穂乃果「賑やかになってきたね」ニコニコ
39 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 16:13:48.71 ID:s2VlKx8mO









理事長室




穂乃果「何かあったんですか?」


理事長「あなたを呼んだのは他でもありません」


理事長「試合をしてもらいます」


穂乃果「え!?練習試合取ってきてくれたんですか?」


理事長「それが、向こうから言ってきたんです」


穂乃果「ちなみに相手は……」


理事長「………………UTX高校です」


穂乃果「ゆ……UTX高校………!!!」


穂乃果「ってどこですか?」


理事長「………」アキレ


理事長「前回のフットボールフロンティア優勝校ですよ」


理事長「前々回も優勝してますよ」


穂乃果「あーなんだ優勝校………って」






「ええええええええ!!!???」
40 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 16:19:56.24 ID:s2VlKx8mO








部室


花陽「ひ、ひぃぃぃ……」ガタガタ


海未「それで…………」


ことり「……受けてきちゃったの?」


希「それにこの日にち……」


にこ「仮入部期間終わってないじゃない!!」


穂乃果「そ、そうなんですよねぇ…」


絵里「まあ決まってしまったものは仕方ないわ」


絵里「人数は何人いるの?」


海未「二年生三人、三年生三人、花陽も入れて助っ人の三人も入れると……」


ことり「十人……だね」


にこ「どうするの?あと1人」


穂乃果「凛ちゃんがわからないからね……」


花陽「あ、あの!!」


海未「どうしました?花陽」


花陽「多分……凛ちゃんきてくれると思います」


花陽「ひとまず助っ人なら……」


穂乃果「てことは…」


希「うん!11人揃ったね」


にこ「よーし!それじゃあ早速特訓行くわよ!」


「「「「おー!!!!!!」」」」


穂乃果「あ、グラウンドが使えるようになったんだ!」


海未「穂乃果?どこに向かって話しているのですか?」


穂乃果「なんでも!いこ!」ダッ


海未「ま、待ってください!」タッタッタッ
41 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 17:32:11.52 ID:+Ah05I6Z0








海未「………穂乃果、その手どうしたんですか?」


ことり「わぁ、絆創膏だらけ……」


穂乃果「あ、これ?料理失敗しちゃってさー……、難しいねほんと」


海未「気をつけてくださいよ、ただでさえ不器用なんですから」


穂乃果「わかってるよーだ!」タッタッタッ


海未「………ことり」


ことり「うん」


海未「どうすれば手のひらまで怪我するんでしょうね」


ことり「本当に穂乃果ちゃん嘘下手だよね」
42 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 17:43:35.90 ID:s2VlKx8mO







穂乃果「たっだいま〜!」


雪穂「おねーちゃん靴ちゃんと揃えて!」


穂乃果「いってきまーす!」


雪穂「コラ〜!!!」
43 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 17:48:29.60 ID:s2VlKx8mO







鉄塔


穂乃果「さあ!今日もこのタイヤで特訓だよ!」ザッ


穂乃果「でもこんなの本当に意味あるのかなぁ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

穂乃果「ん〜…どうすればキーパーの実践的な練習ができるんだろう…」テクテク


???「鉄塔広場のタイヤを使ってみて」ボソッ


穂乃果「へ!?」クルッ


穂乃果「……だれもいない……」







鉄塔

穂乃果「ハァ……ハァ……とー……ちゃく!」ザッ


穂乃果「ここに来るだけで疲れるよ……」


穂乃果「えーっと……あの声によれば……タイヤタイヤ……」キョロキョロ


穂乃果「あ!あのぶら下がってるやつかな!」タッタッタッ


穂乃果「……これでどうやって特訓するんだろう」
44 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 17:51:06.57 ID:s2VlKx8mO

穂乃果「………」ブランブラン


穂乃果「……もしかして……!」グッ







穂乃果「あはは!ブランコみたい!」ブゥンブゥン!







穂乃果「違う、こんなことしてる場合じゃない」


穂乃果「………」ウーン


穂乃果「……!わかった」ぐ グッ


グンッ!


穂乃果「これで返ってきたやつを……」


フワッ


ヒュゥゥウウウ……!


穂乃果「とめる!!」


ドゴォ!!


穂乃果「うわぁ!?」ゴロンゴロンゴロン


ゴチン!


穂乃果「い………たい…」ガクッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


穂乃果「最初は散々だったなぁ……」シミジミ…


穂乃果「……よし、今日もいくよ!」グッ


グンッ!


……ヒュゥゥウウウ!!


穂乃果「…はぁ!!」バッ


ドガァ!!


穂乃果「ッグ……!!」ズズズズ……


穂乃果「………もう一回!」グッ


グンッ!
45 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 17:58:01.57 ID:s2VlKx8mO








穂乃果「そういえば希先輩って……その、関西にいたんですか?」


希「……ああ、この喋り方?」


にこ「しかもちょっと……いや、かなりエセなのよね」


花陽「何か訳があったり…?」


希「これには浅くない訳があるんよ?」


ピクッ


希「聞きたい?」


花陽「い、いえ!大丈夫です!」


希「まあ話すつもりはないけどね!」


にこ「そんなことだろうと思ったわ…」ハァ


絵理「あら?でも一年生の自己紹介の時は標準語だったような………」


希「あ、あーーーーー!!!!も、もうこんなに時間が経ってるー!?」


希「練習いこ!練習!」


海未「急にどうしたのですか?」


希「どうもせんよ!?突然時間が惜しくなっただけ!!」


海未「いやでも……」


希「あー練習楽しみーー!!!!」


(((怪しすぎる………)))


花陽「ちょ、ちょっといいですか?」
46 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 18:05:02.67 ID:+Ah05I6Z0

花陽「あの、凛ちゃんのことなんですけど」


穂乃果「凛ちゃんがどうかしたの?」


花陽「実は……凛ちゃん」


花陽「ちょっと口調を変えようとしてて……」


穂乃果「口調?」


花陽「いつも、えーっと……今とは少し違う喋り方で……猫、みたいな」


ことり「絶対可愛い」キッ


海未「ことり」


花陽「小さい時、猫と話そうとしてずっと言ってたら定着したみたいで…」


にこ「でもそんなの聞いたことないわよ?」


花陽「高校生になる前に聞かれたんです」


花陽「凛『………凛のこの話し方おかしいと思う?』って」


花陽「その時私はそのままがいいって言ったんですけど……」


海未「あぁ…….あれはそういう…….」


絵里「まあ誰にでもそう言う時期はあるものね」


希「あんまり触れてあげんほうがええんやない?」


にこ「つまり希もあまり触れて欲しくないと…」


希「なんか言った?」


にこ「いえべつに…」


花陽「そ、そうですよね。ごめんなさい……」


海未「………花陽はどうしたいのですか?」


花陽「わ、私は………」


花陽「…………」
47 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 18:07:59.22 ID:+Ah05I6Z0

花陽「前の凛ちゃんに戻って欲しいです」


花陽「今の凛ちゃん……無理してるのがみていて辛くて」


海未「なら、その道を信じて背中を押してあげてください」


海未「幼馴染とはそう言うものです」


ことり「やーん、海未ちゃんかっこいー!!」


穂乃果「うーみちゃーん!!」ダキッ


ことり「ことりもー!」もぎゅ


海未「は、離れてください2人とも!!」


にこ「ほんっと騒がしい……」


希「ええやんええやん、こんな楽しい部活他にないよ?」


絵里「本当にね」


花陽「えへへへ」


穂乃果「でも口調を変えるか〜……」


ことり「なんだかイメージつかないね」


「そう?私は結構つくけどね」


「!?」」


海未「こんな感じですよ」


穂乃果「い、一瞬誰が喋ったのかわからなかったよ……!」


ことり「ことりはやっぱりいつもの海未ちゃんがいいな!」


海未「ええ、変えるつもりもありませんよ」


穂乃果「えへへへ!」


穂乃果「も一回ギュー!」


ことり「ギュー!」


海未「………」


海未「………はぁ」ギュッ
48 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 19:06:49.72 ID:+Ah05I6Z0









穂乃果(こうして、あっという間に試合の日となった)


海未(初めての試合、怖くないといえば嘘になりますが)


ことり(みんな今日までしっかりと集中して練習できた)


絵里(そのことに自信を持っていればきっと大丈夫)


花陽(が、頑張ります!)


希(今日は思いっきり楽しみたいな)


にこ(にっこにっこにー!あなたの………)
角間「さーてやってまいりました音の木坂!!今日はなんとここでUTX高校と練習試合だーー!!!」


にこ「あんた誰よ!!」


角間「私角間と言います!!音の木坂の試合は全て私が実況させていただきまぁす!!!」



(((((キャラ濃!!))))))


ちなみに女子です


「「「「「「嘘ぉ!?」」」」」
49 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 21:40:21.27 ID:+Ah05I6Z0










フミコ「穂乃果ちゃーん!」


ヒデコ「来てやったよー!」


ミカ「数合わせだけど一生懸命やるからね!」


穂乃果「ありがとう三人とも!!」


花陽「凛ちゃん!今日は頑張ろうね!!」


凛「うん!楽しみだに……ね!!」


海未「それで、対戦相手はどこに……?」


ことり「お母さんによればもうすぐ来るらしいけど……….」


希「なぁ、あのおっきなリムジン……」


絵里「まさか……高校生よ?」


にこ「あんたら知らないの?UTX高校は移動全部リムジンなのよ?」


にこ「どうしよ……サインもらおうかしら」


花陽「ああ……!!この目でこの瞬間が観れるだけでもう悔いはありません!」


にこ「あ、あんた……この光景のありがたみがわかるのね!!」


花陽「矢澤先輩もですか!?」


にこ「にこでいいわ!花陽!」


花陽「はい!にこ先輩!」


花陽「さあ、この瞬間を」


「「目に焼き付けましょう!!」」
50 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 21:42:37.91 ID:+Ah05I6Z0











???「……」スタスタスタ




にこ「あれがA-RISEのうちの1人」


穂乃果「A-RISE?」


花陽「チームの中で特に強い3人のことです!」


花陽「そのパスは機械のごとく1センチのズレも許さないほどの技術の持ち主」


「「精密機械の統堂エレナ」」


穂乃果「あの2人どうしたの?」


希「やらせたって、まさに水を得た魚状態やから」


凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ」




???「…….」スタスタスタ



にこ「あれがA-RISE2人目」


花陽「大人の魅力でファンクラブも存在するという」


「「セクシー担当優木あんじゅ」」


絵里「なんか雑じゃない?」


ことり「え、絵里先輩……」
51 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 21:44:02.96 ID:+Ah05I6Z0







バサァ




穂乃果「マント!?」


穂乃果凛希「かっこいいーーーー!!!」




???「………」スタスタスタ


にこ「そしてA-RISEリーダーでありキャプテン」


花陽「一時期はイカラマとまで言われたボール支配力」



「「支配者綺羅ツバサ」」



にこ「………」ハァハァ


花陽「………」ハァハァ


にこ花陽「」ガシッ


穂乃果「いい友情だね」ウンウン


海未「バカなんです」
52 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 21:45:34.04 ID:+Ah05I6Z0







凛「やっぱり優木さんだけ雑なような」


穂乃果「たしかに1人だけ見た目だもんね」


絵里「でもあのツバサって人、なんかオーラあるわね」


海未「同じリーダーでも穂乃果とは大違いですね」


穂乃果「ひどいよ海未ちゃん!」


花陽「穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん!」


ことり「向こうの人が挨拶に来たみたいだよ?」
53 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 21:49:49.04 ID:+Ah05I6Z0










ツバサ「どうも、音の木坂の皆さん」


ツバサ「リーダーの綺羅ツバサよ」


穂乃果「はじめまして、リーダーの高坂穂乃果です!今日はよろしくお願いします!」


ツバサ「ええ、よろしく」ニコッ


ツバサ「そっちは全員揃ってる?」


穂乃果「はい!これで全員です!」


ツバサ「……そう」


ツバサ「それでは、いいゲームにしましょうね」スタスタスタ





凛「なんだか感じのいい人だね」


花陽「うん!」


ことり「でもなんだか凄みがあるね…」


穂乃果「大丈夫だよ!日頃の練習の成果を出しきればきっと!」


海未「ええ、そうですね」


穂乃果「行くぞー!」


「「「「「おー!!!」」」」」
54 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 21:51:46.97 ID:+Ah05I6Z0









ツバサ「はい、まだ現れていないようです」


ツバサ「そもそもサッカー部にもいないようですし……」


ツバサ「はい…はい」


ツバサ「……!?」


ツバサ「…………」ギリッ


ツバサ「……わかりました」ピッ


ツバサ「あんじゅ、エレナ」


あんじゅ「ええ」


エレナ「だいたいの話はわかった」


ツバサ「……やるわよ」


あんじゅ「……わかってるわ」


エレナ「ああ…」
55 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 21:53:33.31 ID:+Ah05I6Z0









真姫「…………」ザッ





角間「さー!始まりました音の木坂vsUTX高校!!」


角間「いったいどんな試合になるのか私今からドキドキが止まりません!」





FW
絵里、にこ


MF
希、ことり、海未、花陽


DF
ヒデコ、ミカ、凛、フミコ


GK
穂乃果
56 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 21:54:20.13 ID:+Ah05I6Z0







海未「とりあえずフォーメーションはこれでいきます」


花陽「わ、私がMF!?」


凛「かよちん遠いにゃ〜……」


にこ「にこはFW向きじゃないんだけど……」


海未「それはまた修正していきましょう」








穂乃果「みんなー!!しまってこー!」


ピーーーーーーー
57 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 00:22:27.60 ID:+VOOnIUDO

角間「さあ試合開始のホイッスル!音の木坂ボールで試合がスタートします!」


絵里「ん?」タッタッタッ


海未「これは……」


角間「おーっとこれはどうしたことだぁ!?UTX陣営全く動かないーー!!!」


穂乃果「?どういうこと?」


にこ「そのまま決めなさい!絵里!」


絵里「え、ええ!!」


絵里「いくわよ!」






ツバサ「止めなさい」


DF1 タタッ



シュバッ!


絵里「あ…!」


花陽「なにあれ……」


ことり「速すぎるよぉ……」


DF1 ドッ


ツバサ トッ






ドキュゥッ!!!!!!!




穂乃果「………へ?」
58 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 00:23:56.34 ID:+VOOnIUDO





ズシャァァァ!!!!!!!





海未「穂乃果!!」ダッ


ことり「穂乃果ちゃん!」ダッ


凛花陽「穂乃果先輩!!」







角間「ゴーーーール!!!」


角間「なんという事だぁ!!!綺羅が蹴ったボールはそのままキーパー高坂ごとゴールへ突き刺さったぁ!!!!」


ツバサ「……」
59 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 00:25:37.82 ID:+VOOnIUDO






穂乃果「うぅ…….」ヨロッ


にこ「大丈夫?穂乃果」


希「あんなにシュートが速いなんて……」


絵里「それにDFも……なによあれ」


穂乃果「ご、ごめんねみんな!!


穂乃果「次は絶対止めるからみんなは点を取ることに集中して!」


海未「……」


絵里「穂乃果……」


にこ「ほら、さっさといくわよ!」
60 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 00:26:41.48 ID:+VOOnIUDO






ピーーーーーーー



にこ「絵里!」ドッ


ツバサ「あんじゅ」


あんじゅ「命令しないで」ダッ


角間「音の木坂ボールでスタート………あーっと!!いきなりボールを奪ったA-RISE優木!!」


あんじゅ「ほっ」ドキュゥッ!!
61 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 08:01:19.79 ID:4phTEIbS0






ギュウゥゥゥン!!!!!





凛「!?」






ドガァ!!






凛「うわぁあ!!!」ドサッ


花陽「凛ちゃん!」


角間「これはパスミスかぁ!?敵チームの星空にボールが当たり再び優木の元へ戻っていったぁ!!」


花陽「どうして…こんな…」


にこ「………」ギリッ


海未「観客もほとんどいないから何をしてもって事ですかね」


花陽「普通に戦っても強いはずなのに……」


あんじゅ「………」


希「好きにはさせへんよ!!」ダッ
62 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 08:02:42.01 ID:4phTEIbS0






あんじゅ「……」


ツバサ「………!」


あんじゅ「……ボールが欲しいの?」トン


希「え?……わっとっと」ポン


角間「優木何故か相手の胸元に優しくパスゥ!?それを東條柔らかくトラップ………」


あんじゅ「落とさないでよ?」クルッ


希(これ、やばっ……逃げ…………)


絵里「希!!」
63 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:13:35.67 ID:4phTEIbS0




あんじゅ【ジャッジスルー!】


ドゴァ!!!! ポヨン


希「うわあぁぁ!!!!」ドサッ


ことり「希先輩!」ザッ


あんじゅ「……」


希「えっへへ………」ムクリ


角間「これは東條無傷だーー!!!」


にこ「その憎ったらしい脂肪の塊のおかげで助かったんでしょ」


凛「あー……」


希「えっへん」


希「……ゲホッ」ズキズキ


絵里「希……」


あんじゅ「ねぇもういい?」ドッ


ツバサ「ええ」トッ


角間「いつのまにか綺羅がゴール前に上がっていたぁーー!!!これは完全にフリーだぁ!!」
64 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:14:35.70 ID:4phTEIbS0



ツバサ「あんじゅ!エレナ!」ダッ


あんじゅ「任せなさい」ダッ


エレナ「ああ」ダッ


角間「ボールを受け取った綺羅と優木と統堂が並んでゴールへ向かっていくー!!いったいどうするつもりだーー!?」


ツバサ「デスゾーン、開始」


海未「穂乃果!!」


ことり「気をつけて!」

65 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:15:50.76 ID:4phTEIbS0






ツバサ グルグル


あんじゅ グルグル


エレナ グルグル


ギュォォォォ!!




ツバサあんじゅエレナ【デスゾーン!!】






ゴォォォォオォォ!!!!!!!


角間「これはすごい必殺シュートだー!!3人の回転で蓄積させたパワーが一直線に音の木坂ゴールへ向かっていくー!!」


穂乃果「止める……!!!」





穂乃果「はぁぁぁ!!!!」バッ





ドシュウウウゥゥゥゥ!!!!!!!
66 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:17:26.50 ID:4phTEIbS0




角間「決まったー!!A-RISE早くも2点を先制ぃーー!!!!」


穂乃果「あ……ぅぁ……」ドサッ



海未「穂乃果ぁ!!」


ことり「穂乃果ちゃん!」


花陽「そ、そんな……」


凛「コレが……サッカー?」


凛「こんなの……サッカーじゃない…!」ギュッ


希「えりち……」


絵里「ええ……」


絵里「…….」スゥ


絵里「みんな聞い………」


にこ「あんたたちなに塞ぎ込んでんのよ!!」


絵里「にこ……」


にこ「穂乃果、海未、ことり、あんたたちが集めたメンバーよ」


にこ「自信を持ちなさい」


穂乃果「にこ……先輩」ヨロッ


穂乃果「……うん、そうだよね」


穂乃果「みんな!まだまだ試合は始まったばかりだよ!」


穂乃果「諦めなければきっと勝機はある!」


凛「先輩……!」


凛(先輩が一番ボロボロなのに……)


海未「穂乃果……」


海未「……」


海未「絵里先輩」


絵里「なにかしら?」


海未「お願いが……」
67 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:18:56.66 ID:/2kZhBt7O





ピーーーーーーー



角間「試合開始わずか数分で2点を失った音の木坂、ここから逆転なるかー!?」


絵里「行きなさい!」ドッ


海未「ありがとうございます」トッ


角間「コレはどうしたことだー!!!ディフェンダーの園田が前線に上がってきたぁ!!この作戦が吉と出るか凶と出るか!!」



海未「穂乃果のカタキ!!」タッタッタッ




にこ「穂乃果死んだみたいね」


穂乃果「死にかけだけども……」






ツバサ「そんなに必死になって面白い人ね」


海未「どいてください!」


ザッザッ ガッ ザッ ザザッ


角間「コレは激しい攻防!!両者一歩も譲らない!!」


希「すごい……」


凛「海未先輩ってちゃんと上手だったんだ」


花陽「り、凛ちゃん!?」






ツバサ「………」
68 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:22:17.77 ID:/2kZhBt7O


海未「………ここ!!」バッ




角間「抜いたーー!!園田、綺羅を抜き敵陣へ切り込んで行くーー!!!」


ことり「やったー海未ちゃん!!」


絵里「………そんな」


海未「あ……あれ?」ザッ


ツバサ「あら」


ツバサ「落し物よ?」トッ


角間「こ、これぞ超絶美技!!!選手すらも欺く圧倒的テクニック!!取られていたことに一瞬気がつきませんでしたぁ!!」


ツバサ「ボールが欲しいんでしょ?」


海未「っく……!」


ドゴォ!!!


海未「ウグゥ……!!!」ドサッ


絵里「海未!!」


ツバサ「あなたもよ」ドッ!!


バシィ!!


絵里「あぁ……!!!!」ドサッ

ツバサ「………」ドッ


ツバサ「……まだかしら」キョロキョロ


あんじゅ「こないんじゃない?」トッ


チラッ


花陽「ひぃ……」


ドォッ!!!


にこ「花陽!!」バッ


バシィッ!!!


にこ「あああ……!!!」ドサッ


花陽「にこ先輩!!」


あんじゅ「………」ザッ
69 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:24:00.70 ID:/2kZhBt7O

ドッ!!ドゴォ!!ドシュウウ!!ドォッ!!


ヒフミ「ウワァァ!!!」ドサッ


凛「あぁぁ!!!」ドサッ


花陽「きゃああ!!」ドサッ


ことり「ふぐぅ……!!」ドサッ


希「み、みんな……」ズキィン


希「うぐ……」ドサッ


角間「こ、これは!!!音の木坂陣営に立ってる選手は高坂のみ!!」


穂乃果「………!」
70 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:26:33.44 ID:/2kZhBt7O


あんじゅ「大丈夫よ彼女も同じにしてあげるか……ら!!!」ドシュッ!!


穂乃果「止める……!!!」


フミコ「ああああ!!!」バチィ


穂乃果「フミコ!!」


あんじゅ「…!!」


ドサッ


ピピーーーー


角間「おおーっとここでけが人です!!しかしここで控えの選手がいない音の木坂!!!このまま十人での続行となるのか!?」


フミコ「リ、リーダーが倒れちゃダメでしょ」


穂乃果「フミコ……」












真姫「…………」グッ
71 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:29:27.18 ID:/2kZhBt7O


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

父「真姫、我が家でサッカーはしてはいけないんだ」


父「このボールは処分しておこう」


まき「いや!やめてパパ!!」


母「ごめんね真姫ちゃん……」


母「新しいピアノ買ってあげるから」


まき「ピアノは今のやつでいいから捨てないで!お願い!」


父「それ以上わがまま言うならピアノも捨てるぞ」


まき「!?」


母「あなた、それは流石に……」


まき「ごめんなさい……いい子にするから……ピアノは捨てないでぇ……」グスグス


父「……すまない真姫、大人になってくれ」


まき「ご、こえんなさい……」グスグス

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


真姫「パパ……ママ……」


真姫「ごめんなさい」
72 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 18:31:16.18 ID:/2kZhBt7O















真姫「この状況を見過ごすぐらいなら、私はまだ子供でいい」ザッ


73 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 21:27:16.67 ID:8g98TJR4O







角間「換えの選手のいない音の木坂は十人で…………おお!?いったい誰でしょうか!!グラウンドにだれか入ってきました!」


ツバサ「……」ニッ


あんじゅ「はー、よかった」


エレナ「もういいんだろ?」


ツバサ「ええ」


あんじゅ「というかエレナ何もしてないじゃない!」


エレナ「……」


あんじゅ「無視……!?」








絵里「だ、だれ?」ヨロッ


にこ「あんた……!!」


真姫「怪我で抜けた人のとこに入らせてください」


海未「……この有様を見てそう言えるんですね」


希「なんやおもしろそうやん」


凛「あー!!西木野真姫ちゃんだに……だ!」


花陽「同じクラスの……」


真姫「生徒会長、ロシアでの噂は聞いてます」


絵理「それは嬉しいわね」


真姫「作戦があるんですけど…」


絵里「わかったわ、教えて」


にこ「……私とポジション交代よ」


海未「にこがそういうなら……」

74 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 21:31:46.13 ID:8g98TJR4O








ピーーーーーーー



角間「十一人目に西木野真姫が入り試合続行!!UTX高校ボールからスタートです!」


あんじゅ「お手並み拝見ね」


ツバサ「行くわよ、あんじゅ、エレナ」ダッ


エレナ「ああ」ダッ


あんじゅ「任せて!」ダッ





グルグルグル

ツバサあんじゅエレナ【デスゾーン!】ドキュッ!!

ゴォォォォオォォ!!!!!!!!




タッタッタッ タッタッタッ


ツバサ「なっ!?」


エレナ「どういうことだ?」


角間「おおーっと!?西木野と絢瀬がボールを無視して敵陣に突っ込んでいくー!!勝負を捨てたのかー!?」


穂乃果「……」グッ


エレナ「私たちのシュートを彼女が止めると思っての行動か」


ツバサ「…」


あんじゅ「……」クルクル


エレナ「無視か……」
75 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 21:39:25.85 ID:8g98TJR4O

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真姫「シュートへの流れですが……絶対の前提条件は敵のシュートを止めることです」


穂乃果「!」


凛「あんなシュートを……?」


ことり「いくらなんでもそれは……」


穂乃果「無理?」


ことり「い、いや!そういうことじゃ……」


海未「できますか?」


穂乃果「……確証はないよ、でも……」グッ


穂乃果「止めなきゃ気が済まない!」


絵理「ふふ、さすがリーダーね」


真姫「止めた後は……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未「穂乃果……」ギュッ


ゴォォォォォオ!!!
76 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 21:42:29.94 ID:8g98TJR4O









花陽「…………」


花陽「ねえ凛ちゃん」


凛「なぁに?」


花陽「凛ちゃんはどうして無理して変わろうとしてるの?」


凛「へ!?べ、別に凛は……」


凛(き、気づかれてる……さすがかよちんだね)


花陽「わかるよ……幼馴染だから……」


凛「だ、だって子供っぽいし……変だよ」


花陽「実は私ね、みんなに言っちゃったの」


花陽「凛ちゃんが口調を変えようとしてるって」


凛「なっ………!?」


花陽「みんなどんな反応したと思う?」


凛「絶対変な目で……」


花陽「それがどうしたの?って顔してたよ」


凛「そ、そんなはずない……!!」


花陽「凛ちゃんがどう思ってるかはわからないけど、私たちは待ってるよ」


花陽「凛ちゃんが勇気を出してくれること」


凛「……」


花陽「無理して変わらなくなんていいんだよ」


凛「……!」
77 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 21:44:34.72 ID:8g98TJR4O









ゴォォォォォオ!!!




穂乃果「………」


絵里海未にこ「穂乃果!」


ことり希「穂乃果ちゃん!」


花陽凛「穂乃果先輩!」


ヒフミ「………!」ギュッ


穂乃果「……?」グッ


穂乃果(何だろうこの感じ……)


穂乃果(力が湧いてくるっていうか……)


穂乃果(みんなが信じてくれてるからかな)ググググッ……


真姫「あの人…まさか本当に」


ツバサ「……あれは」
78 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 21:50:27.72 ID:8g98TJR4O








穂乃果「はぁぁぁぁ!!!!!!」


ゴォォォォオォォ!!!





バッ










ドゴォォォォオォォ!!!!







ドシュルルルルル………!
79 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 21:53:17.03 ID:8g98TJR4O










穂乃果「…………」


穂乃果「止めた……?」







ことり「や………」



「「「「「やったぁぁぁぁぁ!!!!」」」」



角間「なんと高坂、UTX高校の必殺シュートを止めたぁ!!!」





ツバサ「なに今の……マジン?」





海未「穂乃果ぁぁぁぁ!!!」ダー!


ことり「穂乃果ちゃぁぁぁん!!」ダー!


花陽「次は……凛ちゃんの番だね」グッ


トン


凛「ぁ………!」ザッ








穂乃果「海未ちゃん!」ドッ!!
80 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 21:55:04.24 ID:8g98TJR4O









あんじゅ「……シュート止められて終わりなんて……」


あんじゅ「させない!!」ダッ


エレナ「あいつ……目的忘れてないか?」


ツバサ「全く…」


海未「っく!」ザッ


海未(取られる……!)


凛(……無理して変わらなくていい、そんな一言で……)








シュバッ!









凛「いただきだにゃー!!!」トンッ


凛(こんなに心が軽くなるなんて!)









あんじゅ「なっ!?」

花陽「………」ニッ
81 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 22:06:49.68 ID:8g98TJR4O







希「凛ちゃん……!」


にこ「あいつあんなに速かったの!?」


海未「自分を変えようと無理していたことがストッパーになっていたようですね」






凛「や、やった……!!」ズザザザッ







MF2「っち……!」タッタッタッ


ツバサ「あの子まで……」ハァ






凛(…きた……!!)
82 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 22:12:46.90 ID:8g98TJR4O








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

凛「大きく蹴らずに……細かく…」ザザッ


凛「慣れると速くなるから丁寧に…」ザッザッ








凛「ふーっ……疲れたー!」ドサッ


凛「なんで凛………サッカーの練習なんてしてるんだろ………」


凛(陸上部に入るつもりなのに…….)






凛「というかドリブル難しすぎるよ………」


凛「バク転とかは普通にできるのになぁ……」タッタッタッ


クルクルッ、バッバッバッ!スタンッ


凛「………」フーム……


凛「というかこれでドリブルすればいいんじゃ……!」


凛「……」ザッ


凛「早速………」タッタッタッ


クルクルッ、バッバッバッ!スタンッ


凛「!できた!」


凛「………ボール置いてきちゃったけど……」


凛「んー…….ここまで激しい動きは無理なのかな……」


凛「じゃあもうちょっと抑えつつアクロバットな動きを入れながら……」ザッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


凛(あれから一回もできなかったけど……)


凛「今ならできる気がする!」タッタッタッ


MF2「はぁ!」タタタッ
83 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 22:18:46.28 ID:8g98TJR4O







花陽「凛ちゃん!!」





凛 ニッ



凛「いっくにゃぁぁ!!!」ザッ






グゥン!ダッ!グルッ、スタッ


MF2「なっ!?」


角間「こ、これは素晴らしいドリブル!!オリンピック金メダル級だぁ!!」


真姫「あれほどアクロバティックな動きをしつつあのキープ力……」


海未「アクロバット……ドリブル……」ブツブツ


希「……アクロバットキープ……といったところかな?」


海未「……!!」ガーン







穂乃果「凛ちゃん!!」


海未「やりましたね」


ことり「にゃーっていうの可愛すぎない?」


にこ「そこ!?」


花陽「えへ……えへへへ」グッ
84 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 22:21:09.24 ID:8g98TJR4O








真姫「生徒会長へ!!」


凛「う、うん!」


凛「先輩!」ドッ


絵里「任せなさい!」トッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真姫「敵のディフェンダーはみんな一流です、普通にシュートを打っても途中でブロックされる可能性が高いです」


真姫「そこで……」






絵里「………」


絵里「なるほど、じゃあそれはあなたに任せるわね」


真姫「……いいんですか?」


絵里「ええ、頼んだわよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





GK「………」グッ
85 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 22:28:11.19 ID:8g98TJR4O







絵里「吹き荒れろ……」

パキパキパキパキ






穂乃果凛ことり「か、カッコいい……」




ぶるる


にこ「なんだか……寒くない?」


希「これが……エリチが氷の女王と言われる所以」







絵里【エターナル・ブリザード!!】ドッ!

ドゴォォォォオォォ!!!!!!!







エレナ「こんなやつ……データにないぞ…!」


あんじゅ「目的ってあの赤髪の子だけじゃなかったの!?」





GK「………」





DF1「させない!」バッ


エレナ「目的忘れてるやつが多すぎだ……」


あんじゅ「うぐ……!」グサッ


ツバサ「自覚はあったのね」


ツバサ(………さぁ、どうするの?西木野さん)
86 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 22:36:17.72 ID:8g98TJR4O






角間「おおーっとぉ!!絢瀬の必殺シュートの前にDFが立ちふさがる!!直接止める気だぉ!!」


絵里「残念ながらあなたはお呼びじゃないの」





ギュゥゥゥゥン!!





角間「絢瀬が放った必殺シュートは明後日の方向へーー!!!!これはミスショットかぁ!?」




タッタッタッ


真姫「流石ね、完璧よ」フッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真姫「そこで………」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





角間「ボールの先には西木野ーー!!!!これは………」
87 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 22:39:38.19 ID:8g98TJR4O







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真姫「シュートチェインをしようと思います」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



角間「シュートチェインだぁぁ!!」


真姫「………」グッ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

テクテク


まき「う……うぅー……グスッ」グスグス


お爺さん「お、真姫ちゃん、どうしたんだ?」


まき「パパが、サッカーしちゃ、ダメって……」グスグス


まき「どうしてしちゃダメなのかなぁ……」


お爺さん「……さあな」


まき「私、もうサッカーできないの?」ポロポロ


お爺さん「ならウチでこっそりやればいい」


まき「……いいの?」グスッ


お爺さん「ああ、思う存分やりな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ダンッ!


グルグルグルグル




真姫「」キッ


真姫【ファイア・トルネード!】ドキュッ!!


ゴォォォォオォォアアァァ!!!!!


ツバサ「……へぇ」







GK「……!」バッ


ドシュウウウゥゥゥゥ………!!!!!!
88 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/23(月) 22:43:44.13 ID:8g98TJR4O










角間「決まったーー!!絢瀬と助っ人西木野による連携シュートで一点をもぎ取りました!!これで試合はどう動くのでしょうか!!」




「「「「「やったぁぁぁぁぁ!!!」」」」」




穂乃果「すごかったよ凛ちゃん絵里先輩!西木野さん!!」


ことり「うん!凛ちゃんかわいい!」


海未「よくぞ取ってくれました……!!」


希「氷の女王復活やね」


絵里「ちょっ……やめなさいよ!」


花陽「凛ちゃん……」


凛「なんだかスッキリしたにゃ」エヘヘ


真姫「……」


にこ「何辛気臭い顔してんのよ」


真姫「!?べ、別にしてないけど!!」


にこ「………やるじゃない」バシッ


真姫「……」クルクル







プルルルルル



ツバサ「…はい、はい、……承知しました」パタン


ツバサ「音の木坂の皆さん」


ツバサ「今日は帰ります、それでは」ペコッ


ザッザッザッ
89 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 00:02:01.58 ID:k03+6I5EO







海未「ちょ、ちょっと!!」


穂乃果「なんだか嵐のような試合だったね」


ことり「これって結局どうなるの?」


角間「こ、これはぁ!!!A-RISEが棄権したことにより……音の木坂の勝利となります!!!」


凛「やったぁ!凛たちの勝ちー!」ピョンピョン


花陽「勝ったって言えるのかなぁこれ……」


真姫「……じゃあ、私は帰ります」スタスタ


にこ「あ……ま、真姫!!」


真姫「……」ピタッ


にこ「えと……その……」


にこ「明日も来なさいよ!」


真姫「……!」


真姫「……」ペコッ スタスタスタ


絵里「ふーっ……なんとか終わったわね」


絵里「ね、のぞ……」


ドサッ


絵里「の、希?」
90 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 00:05:15.94 ID:k03+6I5EO


絵里「……ねえ、どうしたの希!!」


海未「そういえば希は1人だけ技を受けていましたし……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あんじゅ【ジャッジスルー!】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ことり「そのダメージが今…….」


凛「そ……そんな……!!」


凛「おっぱいは……….」ガクッ


にこ「……万能ではない……」ガクッ


花陽「2人ともふざけてる場合じゃないよぉ!!」


希「や……く……たぃ……」


絵里「なに!?なんて言ってるの!?」


希「焼肉……食べたい……」


「「「「……………」」」」


「……….ぷっ…………」


「「「「あははははははは!!!!!」」」」


絵里「いいわ、着替えた後皆でいきましょう!」


凛「いっくにゃー!」


ことり「かんわいぃ〜〜!!!」ギュゥゥ!


凛「ぐ、ぐるじぃ……」バタバタ


花陽「凛ちゃん!!凛ちゃぁん!」



ゾロゾロゾロ
91 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 00:07:17.74 ID:k03+6I5EO







にこ「なんでこいつら試合の後にこんなテンションでいられるの?」


海未「皆大きな怪我もなくてよかったです」


海未「……そして何より……」


にこ穂乃果「サッカーを嫌いにならなくてよかった」


穂乃果「だよね」


にこ「でしょ?」


海未「ふふふ、2人にはお見通しでしたか」


にこ「あったりまえでしょ!……ていうか……」


にこ「ちょっとあんたら!こいつ運ぶの手伝いなさいよ!!」


にこ「ただでさえこいつ人より重いもんぶら下げてんだから協力ぐらい……」ワシッ


穂乃果「ワシ?」


にこ「あ…………….」ガタガタガタ


希「そんなこと言うにこっちには……」


「ワシワシMAX〜〜〜!!!」ワシワシワシ!


にこ「いやぁーー!!!!」


海未「ほんと元気ですね」
92 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 00:09:01.24 ID:k03+6I5EO








ヒデコ「……うん、いい感じだね」

フミコ「じゃあ送るね」

ミカ「素直じゃないよね」
93 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 00:10:42.62 ID:k03+6I5EO







凛「焼肉美味しかったにゃー!!」


希「うちも満足満足!」ぽんぽん


にこ「何人前食べたのよってぐらい食べてたからね……」


海未「明日の練習は無しにするので皆さんしっかり休んでくださいね」


「「「「「「はーい!!!」」」」」


にこ(真姫に連絡しておかないとね)




バイバーイ!
サヨーナラ〜


ゾロゾロゾロ


希「いやー美味しかったなぁ」テクテク


絵里「満足してくれてよかったわ」テクテク


にこ「太っても知らないわよ?」


希「うち太りにくい体質なんよ」


絵里「まあ栄養の行き先は一目瞭然だからね……」


にこ「うぐぐぐ…….」


希「じゃあうちはこっちやから」ガシッ


希「え、なに?」


絵里「あなたは」


にこ「こっちよ」
94 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 00:12:08.34 ID:k03+6I5EO









希「なになになに怖いって!うちを路地裏に連れ込んでなにする気なん!」


希「同人誌みたいに……同人誌みたいにするつもりなんやろ……!!」


にこ「静かにしなさい!警察来ちゃうでしょうが!!」


絵里「あなたの行き先は薬局よ」


希「……あ」


にこ「気づかないと思ったの?」


絵里「ほかのみんなも気づいてたわよ」


にこ「みんなが使ってってほら」


ジャラジャラ


にこ「どれだけ買う気なのって感じよね」


希「みんな……」







グゥゥゥゥ







「「…………は?」」
95 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 00:13:39.61 ID:k03+6I5EO




希「えへへ……実は痛みであんまりお肉食べれんかったんよね」


希「気抜けたらお腹すいて来ちゃった」


絵里「怖い………初めて食欲で人が怖いと思った……」ブルブルブル


にこ「この世の真理を超えてるわあんた」


希「ついでに夜食も買ってこっかなー」


にこ「はぁ、もういいわ……」


絵里「夜のお店ってドキドキするわね!」


にこ(こいつ、学校で生徒会長してる時と違って……)


希 ソ〜


トントン


絵里「なに?」クルッ


絵里「え、誰もいない……!?」ビクッ


絵里「あああああ……!!!希ぃぃ!!」ガタガタ


にこ(……ポンコツ?)
96 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 00:15:45.94 ID:k03+6I5EO







希宅前階段

希「ほんとに皆優しいなぁ……」トントン


希「……」ウルッ


希「あかんあかん!一人になったらすぐ感傷的になる!」ブンブン!


希「えーっと……鍵は…」ガサゴソ


希「あった!」


ガチャン!


希「ん?なにこれ?」ガサッ


希「ドアノブに袋が……」ガサガサ


希「湿布に……塗り薬?」


希「いったい誰が……」カサッ


希「……!紙が入ってる」


[ごめんなさい]


希「………」


希「….まさかね」










にこ「全く……あいつの食欲には呆れさせられるわ……」ガチャッ


にこ「ただいまー……?」


にこ(………何か忘れてる気が……)
97 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 00:17:09.76 ID:k03+6I5EO









翌日


部室前



真姫「……行け…行くのよ西木野真姫……!」ウロウロ


真姫「……!」ピタッ


真姫「……」スゥ ハァ


コンコン


シーン…


真姫「……?」


コンコン!


真姫「……」


ドンドンドン!


真姫「…なるほど」








真姫「誰も居ないじゃない!!」ポツーン
98 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 08:15:12.83 ID:5pbsz/on0









[2.オカルトサッカー]
99 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 15:35:40.32 ID:5pbsz/on0










理事長「突然ですが、再び練習試合を行います」


穂乃果「ほんとですか!?」


理事長「UTX高校に勝ったことでかなり注目されているようですよ」


にこ「正直ありがたいわね」


穂乃果「今度はどこの学校ですか?」


理事長「尾刈斗高校よ」


にこ「お、尾刈斗ぉ!?」


穂乃果「にこ先輩知ってるんですか?」


にこ「あそこはね……」
100 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 15:37:20.46 ID:5pbsz/on0









凛「すぴりちゅあるぱわー?」


希「そうそう」


花陽「そ、それって……」


希「噂では呪いにかかって金縛りにあうとか……….」


絵里ことり花陽「きゃーーー!!!」ガクブル


ことり「……って」


花陽「生徒会長も怖いの苦手なんですね…」


絵里「そ、そんなはずないじゃない!冗談よ、冗談!」


にこ「呪いなんて嘘に決まってんでしょ」


海未「そそそそうですよ!オカルトなんて馬鹿馬鹿しい」ガタガタ


穂乃果「海未ちゃんうるさい」


希「それがあながち嘘でも……」


コンコン


絵里「?誰かしら」
101 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 15:39:55.06 ID:5pbsz/on0










穂乃果「どうぞー!」


???「失礼します……」ガラララ



希「お」


花陽「西木野さん!」


ことり「いらっしゃぁい!」


にこ「………….」ソローリ


真姫「…………矢澤先輩」ギロッ


にこ「ヒィ!!」ビクッ


絵里「……にこ何したの?」


海未「またですか…」ハァ


穂乃果「やっちゃいましたねにこ先輩」


にこ「何よあんたたち!!」クワッ!


真姫「……明日来なさいって言った……」


にこ「……ええそうね……」ダラダラ


真姫「行ったら…誰も居なかった」ポロポロ


にこ「ちょ、ちょっと!?」アタフタ


希「うわーにこっちサイテー」


ことり「罪だね〜」


穂乃果「やっちゃいましたねにこ先輩」


にこ「ほんとに何よあんたたち!!」
102 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 15:43:14.59 ID:5pbsz/on0



にこ「た、だいたい、休みって海未が決めたんじゃない!」


にこ「にこは悪くないわ」


海未「あ、ことり新しい髪留め買ったんですね」


ことり「さっすが海未ちゃん、よく気づいたね!」


にこ「海未ぃぃぃ!!!!」
103 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/24(火) 15:45:20.06 ID:5pbsz/on0








真姫「まだ部員は募集してますか?」


穂乃果「もちろんだよ!」


ことり「入ってくれるの!?」


花陽「西木野さん!」


真姫「う…あ……と….」ビクッ


真姫「しょ、しょうがないから入ってあげるのよ!!勘違いしないで!!」クルクル


希「お手本のようなツンデレ……」


にこ「でもあんた……」


真姫「大丈夫よ………」


真姫「もう解決したわ」
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