穂乃果「季節」

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73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 00:42:55.91 ID:Yq6/KsfMO
にこちゃんのお母さんと話を終え、私は病室の前に立つ。

呼吸をする…

「ーーーー…………よし」

ガラガラ

病室をドアを開けると皆んなが楽しそうに話している様だった。

「あっ、おかえり!穂乃果ちゃん!」

一番はやく私の存在に気付いたのはことりちゃんだった。

「……」

私が入ってきたからか、皆んな一斉に黙ってしまった。
そりゃ気まずいか。

でも私はにこちゃんに謝って、にこちゃんと一緒に頑張っていくんだ。

「………あのね!」

「待ってください!」

私の発言を早々と遮ったのはにこちゃんだった。


「穂乃果さん、きっと今私に謝ろうとしてくれたんですよね」

「…え?」

「それなら謝らなくていいです!貴方達の事をまだ思い出せては居ないけど、私が身体をかけて貴方を守ったのなら、それはきっと貴方が心の底から大事な仲間…だったのだからだと思います」

仲間…にこちゃんの口からそんな言葉が出てきた。


「それならば私は私のした行動に誇りを持てます!だって仲間を身体を張って守れるなんて素敵な事でしょう?」


にこちゃんは笑顔でそう言った。

74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 00:53:05.73 ID:Yq6/KsfMO
「…うっ…ひぐっ…にこぢゃんんん!ごめんねええ」

私は気がつくと泣きながらにこちゃんに抱きついていた。

「もう、謝らなくていいって言ったのに」

にこちゃんは笑って囁いてくれた。


コンコン

「にこさん、診療のお時間ですよ〜」

「あっ、はい!今行きますー!」

どうやら検診の時間らしい。

「じゃあ、私達は帰るわ。にこ。安静にするのよ」

絵里ちゃんがそういうと

「どうも。ご心配なく」

と、可愛く微笑んで見せた。


…心のどこかでまだ罪悪感のある自分がいた。

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