【モバマス】菜々「温泉旅行に行きたいです」 P「え?」

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51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 11:08:56.97 ID:FIP/CjTjO
美紗希「化学反応式も女子力よ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527292985/
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 18:10:38.24 ID:xNVsSms00
>>50
飲酒後のお風呂、でした
酒の後に酒ってはしご酒ですね
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 00:44:40.73 ID:3jnkzopl0
菜々「プロデューサーさんとの親睦を深めたかったんです」

P「親睦? もう深まってないか? 気楽に色んなこと話せる仲だと思ってたけど」

菜々「それは、そうなんですけど」

菜々「まだ踏み込んでない領域があるというか……」

P「人には秘密の1つや2つあるだろう」

菜々「そこまで求めてはいませんっ。ほら、プロデューサーさんって自分のことあまり話さないじゃないですか」

菜々「いつも私たちの話を聞いてくれて、たまにプロデューサーさん本人の話題になっても話を逸らすし」

P「俺のプライベートなんてつまんないだろ?」

菜々「つまらないとかの問題じゃありませんよ! こっちは知りたいんです」

P「仕事とプライベートは分けてるからな。個人的なことを持ち出したらいけないとも思ってて」

菜々「……つまり、私たちをただの仕事仲間だと?」

P「っ!」

菜々「かなりショックです……私たちアイドルは、仲良くなった気になってたんですね」

菜々「ぐすっ……プロデューサーさんは、私たちと一線を引いてたと……!」ウルウル

P「違う違う! いや手出ししちゃいけないし、あながち間違いではないけど……傷つけるつもりは……」オロオロ

P「分かったよ、話すから! 知りたいこと何でも話すから、頼む。泣かないでくれ」

菜々「言いましたね?」

P「……!」

菜々「何でも話してくれるんですね! やった♪」

P「嘘泣きかよ!?」

菜々「良演技と言って欲しいです。さて、まずは何から聞こうかなー」

P「くそ、なんて卑怯な……」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 00:46:45.39 ID:3jnkzopl0
菜々「好きな女性のタイプ……は、そういえば教えてくれましたね」

P「あの時は気が抜けてたよ」

菜々「抜いていいんですよ、旅行なんですから。じゃあもう少し進んで結婚についての話をしましょう」

菜々「何歳までには結婚したいですか?」

P「どうして恋愛の方向に……。決めてないよ」

菜々「本当に?」

P「ああ。まあ漠然と30代には身を固めたいと思ってるけど」

菜々「へー」

菜々「じゃあじゃあ、相手はもういるんですか?」

P「彼女か。5年前まではいたけど、それっきりだな」

菜々「いない、と。ふむふむ」

菜々「彼女を作る気は?」

P「グイグイ突っ込んでくるな……今は考えてないかな。それよりも仕事に集中したくて」

菜々「え」

菜々「そ、そうなんですか……」

菜々「……これから先、恋愛をしてみたいなと思うのはいつになるんでしょう」

P「自分でも分からない。1年後か、5年後か、ひょっとしたら10年後なんてことも」

菜々「ええっ!? それはちょっと」

P「ダメかな」

菜々「いえ、男性の方はいいですけど。女性は出産とかありますからね」

菜々「40近くだと体力的に……まあでもその歳で産む人もいるし……」ブツブツ

P「40の時の俺が歳の近い女性を選ぶとは限らないだろ」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 00:51:44.61 ID:3jnkzopl0
菜々「40になるまで長くお付き合いする女性がいるかもしれないじゃないですか」

P「そのケースなら、相手のことも考えて早めに籍を入れるよ」

P「……あのさ菜々」

菜々「はい」

P「違うなら違うって言ってくれ。俺の思い上がりかもしれない」

P「もしかして、俺のこと好きか?」

菜々「!!」

P「人としてじゃなく異性として」

P「この旅行中ずっと距離が近いし、話も恋愛のことばっかだし」

菜々「……あは」

菜々「あはははっ! やだなー、気のせいですよ!」

菜々「私はプロデューサーさんのことお友達と思ってますけど、恋人になりたいとは思ってません!」

P「そ、そうだよな。変なこと聞いたな、気分を悪くさせたら申し訳ない」

菜々「……」

――――

P「明日はゆっくり寝てていいぞ。起こすから」

菜々「もう帰っちゃうんですね」

P「1泊2日だからな。じゃ、おやすみ」

菜々「おやすみなさい」

菜々「……」

菜々「…………」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 00:54:00.91 ID:3jnkzopl0

(数分後)

菜々「……プロデューサーさん?」

P「……zzz……zzz……」

菜々「もう寝ちゃったんですか。お酒のせいかな」

菜々「……好都合ですけどね……」

菜々「そっちのお布団に入ってもいいですかー?」スッ

菜々「返事がない、すなわち良いってことですよねー。お邪魔します」モゾモゾ

菜々「……」

菜々(背中、広い)ドキドキ

菜々(くっついちゃお。ちょっとだけ)ピトッ

菜々「……」

菜々「さっきの、嘘ですよ」

菜々「私、プロデューサーさんのことが好きです。異性として」

菜々「実は旅行のどこかで告白しようかなと思ってたんですけど……彼女、作る気ないんですよね?」

菜々「告白なんてしたら面倒をかけちゃいます。危なかったー」

P「……」

菜々「そもそもこの思いは、アイドルを卒業するまでとっておこうって決めてましたし」

菜々「卒業する時までには、その気になってくれてたらいいなぁ……」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 00:59:30.27 ID:3jnkzopl0
菜々「あ、私が告白する前に彼女できちゃうかも」

菜々「どうかフリーでいてくれますようにと祈ってます」

P「……」

菜々「何年後になるかな。シンデレラガールになって、ますますアイドルをやりたいって気持ちが湧いてきたし」

菜々「少なくとも3年は……ふわあぁ……」

菜々「眠くなってきた……自分の布団に戻らないと、起きたら大変なことに……」

菜々「……でも、もうちょっとだけ……」

菜々「……あったかい……」ギュー

P「……」

菜々「はは……こんなことこっそり告白するなんて、臆病だなぁ私」

菜々「本当に寝てますよね……?」スッ

P「……」

菜々「寝顔チェック。からの」


チュッ


菜々「今なら、こんなことしても気づかれない」フフ

菜々「ほっぺですけど……」

P「……」

菜々「ふあぁ……二度目のあくび。私ももう寝ますね」

菜々「失礼しました」モゾモゾ

P「……」

P「…………」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 01:02:39.33 ID:3jnkzopl0

――――

チュンチュン

P「……ん……」

P「今何時だ……? もう朝か……」

チャプ…

P「……?」

P(なんだ、窓の外から音が……)スッ


菜々「♪」チャプチャプ

P「」

P(そういえば露天風呂付きの温泉だった!!)

菜々「?」

菜々「きゃっ!? ぷぷ、プロデューサーさん!!」ジャバッ

P「ごごごめん!! もう見ないから!!」ササッ

――――

菜々「どこまで見ました?」

P「肩から上」

菜々「肝心なところは見なかったんですね」

P「誓って」

菜々「信じましょう。っていうか、こっそり温泉に入ってた私にも落ち度はありますし」

P「水音がした時に察することができなかった俺が悪いよ」

菜々「寝ぼけてたんですよね? 仕方ないですよ」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 01:03:33.41 ID:3jnkzopl0
ここまでにします
続きは明日に
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 04:57:22.85 ID:fRnd+hdzO
菜々さんと結婚して仲良くお風呂に入ったり一緒の布団で寝たりしたかっただけの人生だった
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 15:09:48.08 ID:jezRv47E0
菜々「それより、着替えてご飯食べにいきましょう!」

P「ああ。すぐに済ませる」

――――

菜々「あーあ、もう1泊したかったなぁ」

P「居心地が良いよな。それに楽しかったし」

菜々「私もです! 明日からのお仕事ラッシュ、乗り越えられそうです」

P「体力的に大丈夫か?」

菜々「レッスンで鍛えてますからね。ドンと来いですよっ」

P「頼もしいな」ハハ

P「……菜々」

菜々「何ですか?」

P「その……何て言えばいいのか」

P「ダメだ、上手くまとまってないな。あとで話すよ」

菜々「気になるじゃないですか」

P「絶対に話すから」

菜々「むぅ、分かりました。この美味しいコシヒカリに免じて、我慢してあげましょう!」パクッ

菜々「炊き立て最高♡」モグモグ

P「……」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 15:10:26.45 ID:jezRv47E0

――――

菜々「忘れ物はないですよね?」

P「チェックアウトしてからそれを言うか」

菜々「家を出た後に、鍵を閉めたか気になってしょうがない時あるじゃないですか」

菜々「それと似たようなものですよ!」

P「隅から隅まで確認したから大丈夫だよ」

菜々「よかったー」

菜々「不安も消えたし、これで心置きなくお酒を選べますね♪」

P「また買うんだな……」

菜々「出発までまだ時間ありますしっ」

菜々「昨日飲んだの美味しかったですよね? あれをまず買って、もう2本くらい」

P「そんなに酒好きだったっけ?」

菜々「多めに買っとけば後悔しないかなと思って」

P「飲みたくなったら、もう一度ここに買いに来ればいいじゃないか。俺も付き添うよ」

菜々「えっ?」

P「嫌か?」

菜々「い、いえ……嬉しいです。いいんですか?」

P「嘘なんてつかないよ」ハハ

菜々「……じゃあ、お酒は1本だけにしておきます」

P「うん」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 15:11:26.42 ID:jezRv47E0
菜々「約束ですよ! また一緒に買いに行きましょうね」

P「ちゃんと覚えとくよ」

菜々「ゆびきりしましょう」スッ

P「よしきた」スッ

菜々「ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら私の言うこと何でも聞ーく!」

P「!?」

菜々「ゆーびきった!」

P「おい、なんか俺の知ってるゆびきりと違ったぞ」

菜々「違ったとしても、すでにゆびきりしちゃいましたからね。変更はできませんよ!」

P「おのれ……」

菜々「嫌なら約束を守ればいいんですよ♪」

P「まあそうか」

P「俺も買っていこうかな。大人組アイドルへのお土産も含めて」

菜々「私も一緒に選びます!」

P「ありがとう」

(数分後)

菜々「忘れ物はないですね?」

P「大丈夫だって、心配性だな」

菜々「新幹線に乗った後で、忘れ物してた! なんて事が起きたらどうしようもないですから」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 15:12:23.20 ID:jezRv47E0
P「ちゃんと確認したから安心してくれ」

菜々「よかった」ホッ

P「……」

P「よし、まとまった」

菜々「?」

P「さっき、あとで話すって言ったろ?」

菜々「あっ、そういえば」

P「俺さ、この旅行で気づいたことがあるんだよな」

P「新潟の食べ物、酒が美味しいってこと。温泉が気持ちいいってこと」

菜々「私も痛いほど分かりますよ。素敵な時間を過ごせましたよね」ニコッ

P「うん。それともう1つ」

P「菜々が可愛いなってこと」

菜々「……へ?」

P「俺と話してる時に楽しそうに笑うのが可愛い」

P「足湯に浸かって和んでるのが可愛い」

菜々「……」

P「可愛いだけじゃない。女性としての魅力もある」

P「お弁当を作ってきてくれる優しさ、湯上りの色気、酒を飲んで酔った時に見せる艶やかさ」

P「どれも男心をくすぐられたよ」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 15:13:14.84 ID:jezRv47E0
菜々「あはは……ありがとうございます……」カァァ

菜々「でも、何ですか急に? 嬉しいような恥ずかしいような」

P「ええっと、つまりだな。俺が言いたいのは、もし菜々がアイドルを卒業する時が来たら……」


P「付き合って欲しい」

菜々「……」


菜々「ほぇ?」

P「だから、俺と…」

菜々「うええええええええ!?」

P「し、静かに……!」

菜々「ごめんなさいっ。あ、え、っと……つ、付き合うって……」

菜々「彼女になって欲しい、ってことですか?」

P「そう」

菜々「私、愛の告白をされたんですか?」

P「俺はそのつもりだ」

菜々「……」

P「返事は今じゃなくていいよ」

菜々「……」

菜々「……」ポロポロ

P「!?」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 15:15:04.08 ID:jezRv47E0
P「な、菜々?」

菜々「あれ? ごめんなさい、何故か涙が出てきました」

菜々「と、止まんない……ぐすっ……ひっく……」

P「ハンカチ」スッ

菜々「ありがとうございます……」

菜々「……」

P「……」

菜々「私なんかでいいんですか?」

P「!」

菜々「本当に、私でいいんですか? プロデューサーさんには、私よりもっといい人が…」

P「俺は菜々がいいんだ」

菜々「……プロデューサーさん……」

スッ

P「?」

菜々「またゆびきりしましょう」

菜々「アイドルを卒業したら、お付き合いをするという約束です」

P「告白の返事はオーケーでいいのか?」

菜々「はい」ニコッ

P「ありがとう」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 15:15:58.66 ID:jezRv47E0
菜々「ほら、早くしてください」

P「する必要あるか?」スッ

菜々「念のためですよ。ゆーびきーりげんまん」

菜々「嘘ついたら私と恋人になーるっ。ゆーびきった」

P「どちらにせよか」ハハ

菜々「えへへ……帰ったら本格的な書類を用意しますね」

P「そ、そこまでしなくてもいいだろ」

菜々「他の人に取られちゃうかもしれないので」

菜々「……私も、言いたいことがあるんです」

P「?」

菜々「じ、実は……私もプロデューサーさんのこと好きだったんですよ」

P「知ってる」

菜々「!?」

P「昨日の夜、俺の布団に潜り込んで喋ってくれただろ」

菜々「なあっ……!? 起きてたんですか!?」

P「布団に潜り込んだ時にな。俺、ちょっとしたことで目が覚めちゃうんだよ」

P「長い告白だったな」

菜々「……」

P「キスもして」

菜々「……っ」プルプル
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 15:16:42.50 ID:jezRv47E0
菜々「このイジワルっ。もう知りません」プイッ

P「悪かったよ。起きようと思ったけど、タイミングが見つからなかったんだ」

菜々「……」

P「ごめん、謝る。お詫びに酒を一本あげるから」


チュッ


P「!!」

菜々「……今度は口にできました……」エヘヘ

P「お、お前……まだ恋愛関係にはなってないのに、人に見られたら……」

菜々「まあまあ。幸い私たちの列には誰も乗ってないですし」

菜々「人が乗ってくるまで、甘えちゃいますよっ」ギュー

P「はぁ……好きにしてくれ」

菜々「そのつもりです♪」


(その頃、後ろの席)


ちひろ(やれやれ……私が助力してなければ、あっという間にスキャンダルですよこのバカップルは)

菜々「プロデューサーさん、結婚も考えてますよね?」

P「結婚?」

菜々「年齢が年齢ですから、責任取ってもらわないと」

P「……行く行くはな」

菜々「お願いしますね♡」

ちひろ(ったく、末永く爆発してください)



おわり
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 15:18:16.30 ID:jezRv47E0
スレ立てから結構かかってしまいましたが、菜々さん改めておめでとうございます!
読んでくださってありがとうございました
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 17:08:58.70 ID:f651NjHG0
乙、良かったねウサミン…
ちっひ有能
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 21:49:35.82 ID:TmhEcnbeO
ちっひ然り気無く違う部屋とか取ってたりあとつけたりしてたのか…
事務所大丈夫なんだろうか…ウサミン結婚してください
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 23:52:48.97 ID:0tXvFFJlo
おつ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 23:46:49.52 ID:gwCXHYCc0
良かった おつ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/17(日) 18:58:02.71 ID:o54IcXUnO
ちっひが影のMVPやな
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