【ミリマス】塩入チョコレート事件【名探偵ナンナン】

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7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/16(水) 07:31:24.66 ID:PDvcFK5E0
 エミリーがチョコレートの山に近づいて言った。

「こんなに多くのみなさんの想いを恐怖に変えるなんて、わたしは許せません。わたしは、みなさんが寄り添ってお作りになったこの猪口令糖が大好きなんです」

「そうね、エミリー」静香もエミリーの肩に手を置いて同調した。「わたしも食べ物を粗末にする人は、許せないわ」

「みんな……」

 春香さんが残念そうな顔をした。わかっている。この人はただ、不穏な空気が流れるのを阻止したいだけなのだ。決して事件解決に否定的なわけじゃない。

「決まったね」

 エドガーの一声で、この場にいるみんなはその気になった。

「でもみなさん、これからお仕事ですよね、撮影に言ったり、収録があったり、衣装合わせの人もいます」

「そうだね百合子。でも、それがなにか?」

「だからですね、その間、各自自前の推理を考えておく、というのはどうでしょうか?」

 少し辺りがざわめいた。

「どういうこと? 百合子」

「みなさんで一緒になって事件を調べても、それはあくまで一視点による独断でしかありません。当然、その捜査内容によって凝り固まった目でしか事件を見られなくなってしまうのです。これでは公平な解決は望めません。そこで、わたしたちは一人ずつ、独自に調査を進めていくのです。そうして今日の夕方、再びみなさんが集まった時に各々自分の推理を発表し合うのです。それでこそ、平等に事件を俯瞰できるのではないかというのがわたしの言いたいことなんです」

 百合子さんは自慢げにそう主張した。

 たしかに百合子さんの言うことには一理ある。誰も反対を唱えなかった。

「なるほど、それは良い案だね。百合子の言う通り、この方式を採ってみよう。判定役はアタシがしよう。琴葉の仇はアタシが討つよ」

 険しい顔をしながらそういって、エドガーもとい恵美さんは退出していった。
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