オール安価でまどか☆マギカ 24

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1 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/29(火) 22:07:04.16 ID:lOXE4aC/0
このスレは、安価で決めた主人公・時系列・前提設定で進める長編多めの安価SSです。
各編で話につながりはありませんので、途中参加は大歓迎です。
全体的にシリアス傾向が強いけど実は作者は安価スレらしいカオス展開も大好きです。

【現行】オリジナル主人公編(桐野巴編)  :[22]>>820〜[23]>>828 【完結?】
・・・キリカとその幼馴染というだけのモブの物語。ギャルゲのようななにか。
・・・現在メインストーリーに関わらない部分のルートを攻略したが、これからこの世界観がどうなるかはわからない。
・・・力を持たない男子生徒が物語に関わり、その絶望の運命を変えていけるのか?

【完結した話】
あすみ編  :[21]>>465〜[22]>>680
・・・呪いから生まれた異端な魔法少女の話。
・・・願いにより復讐を遂げたあすみが見滝原の事情を引っ掻き回していく。
・『補完後日談』[23]>>847>>959
キリカ編2  :[14]>>719〜[15]>>182,[17]>>927〜[21]>>426
・・・未契約キリカが黒猫と謎の少女に出会い、不思議な運命を知る話。
・・・前半はミステリー風シリアス、後半はほのぼの系。“トゥルーエンド”みたいなものを目指しました。
・『統合後(後篇)』 [18]>>846
杏子編  :[15]>>197〜[17]>>918
・・・マミの“先輩”な杏子のifストーリー。
・・・マミと仲直りしたり、色んな人と仲良くなったりする比較的ほのぼのなストーリー。
・After『マミさんじゅうごさい』:[17]>>436
なぎさ編  :[12]>>717〜[14]>>616
・・・謎の神様によって魔女化から助けられたなぎさが見滝原で奮闘する話。
・After『あすみ参入』:[13]>>953
メガほむ編 :[9]>>181〜[12]>>666
・・・非情になれないほむらの4ループ目、織莉子たちとの戦い。
・After『夜明け後の一週間』[12]>>93
アマネ編  :[7]>>807>>963,[8]>>5>>130(GiveUp)
・・・抗争に破れて見滝原に来た最弱主人公の野望の話。  ※オリ主※
キリカ編  :[7]>>309>>704,[8]>>475〜[9]>>151
・・・本編時間軸で織莉子が既にいない世界のキリカの話。話はほぼまどマギ本編寄り。
恭介編   :[6]>>815〜[7]>>240(BadEnd+)
・・・恭介の病院での日々と、退院してからの話。
Charlotte編 :[7]>>264>>285
・・・チーズを求めるCharlotteの小話。
ユウリ編様 :[5]>>954〜[6]>>792(BadEnd)
・・・契約したばかりのユウリが目的を達成するためにマミの後輩になる話。
QB編   :[2]>>198〜[4]>>502
・・・感情の芽生えたQBの話。
中沢編   :[練習]>>164〜[2]>>150
・・・まだ試運転。中沢が安価の導きにより魔法少女たちと関わっていく話。
さやか編   :[練習]>>8>>154
・・・マミの死後、さやかが魔法少女になって張り切ったり悩んだりする話
・・・試験作。かなりあっさりしてます。

【未完結の話】
Homulilly編 :[4]>>535>>686
・・・生まれたばかりの魔女Homulillyが時空を旅する話。
かずみ編  :[4]>>982〜[5]>>879
・・・ユウリのドジで見滝原に運ばれたかずみが織莉子とともに救世をめざす話。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1527599223
2 : ◆xjSC8AOvWI [sage]:2018/05/29(火) 22:07:46.35 ID:lOXE4aC/0

【注意】
*安価の内容について
★無効安価は自己判断で安価下。明らかに無効になりそうな内容は、その下に別の安価をしてくれるとスムーズに運びます。
★自由安価は基本的に主人公から起こす内容のみ。主人公以外の視点に移っている時はその場にいる人の言動まで可。
★『相談したい事がある』『話したいことがある』のみの安価は不採用とします。必ず話す内容まで書いてください。

*安価の取り方について
★基本的に連続で安価を取っても構いません。連投は1レスとして考えます。
★多数決は連続・連投無しです。
★多数決で同数に意見が割れた場合は指定内の最後のレス内容を採用。
★主レスは安価先を指定する数字に含まない。
★「下2レス」と書いた時にはその1時間以内に2レス目がこなければ「下1レス」に変更します。

*このスレの話について
★まどマギのほかに、おりマギ本編・かずマギ・漫画版まどマギ・TDS・PSP・劇場版のネタを含みます。
 それ以外からのネタは出さないか考慮しませんが、知ってるとより楽しめるネタはあるかもしれません。


・前スレ

『まどかマギカで安価練習』 :http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369643424/
『オール安価でまどか☆マギカ 2』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370979872/
『オール安価でまどか☆マギカ 3』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371835671/
『オール安価でまどか☆マギカ 4』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372909496/
『オール安価でまどか☆マギカ 5』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373645366/
『オール安価でまどか☆マギカ 6』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377690974/
『オール安価でまどか☆マギカ 7』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385884667/
『オール安価でまどか☆マギカ 8』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397729077/
『オール安価でまどか☆マギカ 9』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409071003/
『オール安価でまどか☆マギカ 10』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417014605/
『オール安価でまどか☆マギカ 11』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424792933/
『オール安価でまどか☆マギカ 12』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430323957/
『オール安価でまどか☆マギカ 13』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439045180/
『オール安価でまどか☆マギカ 14』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448012780/
『オール安価でまどか☆マギカ 15』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461427177/
『オール安価でまどか☆マギカ 16』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475061935/
『オール安価でまどか☆マギカ 17』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483717207/
『オール安価でまどか☆マギカ 18』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491232637/
『オール安価でまどか☆マギカ 19』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497797899/
『オール安価でまどか☆マギカ 20』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504964306/
『オール安価でまどか☆マギカ 21』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511090204/
『オール安価でまどか☆マギカ 22』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516880466/
『オール安価でまどか☆マギカ 23』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523754962/

※『オール安価でまどか☆マギカ 21.5避難所』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516811060/
 脇道逸れた小話を書いたり本スレで出来ない安価募集をしたりする場所。次スレが見当たらないよ!という時にも覗いてみると情報があるかも。


☆随時募集

*安価で魔女を作ろうぜ*


 主に風見野や見滝原外などで登場するオリジナル魔女を募集中です。

 登場の機会があれば色んな物語に出させます。

 被りは一部再安価か統合。


・名前:【安価内容】の魔女(思い浮かんだものがあれば魔女名も)

・攻撃方法/見た目/特徴/性質/弱点/使い魔 など
3 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 00:12:12.29 ID:FVhzmeyY0


 ……ふと洗面台のある脱衣所に立ち寄ってみると、シャワーの音が聞こえた。


 シャワールームと脱衣所、半透明のすりガラスの扉一枚を隔てて何も身に着けていないキリカが居る。

 そう思うと、さっきとは少し違うように胸が高鳴る。


 するとその時シャワーの音が止まって、いきなり扉が半分開いた。


桐野「!?」

キリカ「この辺に……置いた気がするんだけど……」


 キリカは腕だけを外に出していた。目をつむっているのか、もどかしくなにもない場所を手が掠める。

 扉の隙間から覗くようにすれば簡単に見えてしまう。……今だったら多分気づかれない。


キリカ「誰かいるのっ? タオル取ってっ!」


 タオルを探すキリカの手にそっと置いてあげると、結局覗くだけの勇気もないまま扉は閉まる。


キリカ「ありがとう!」


桐野(――事故みたいには見たくないって……言ったもんな…………)


桐野「あのさ……キリカ」

キリカ「え? ……きりのん?」

桐野「なんでもないよ。ゆっくりしてね」


 それだけ言うと、目的を済ませて脱衣所を後にして、キリカが出てくるのを待つことにした。

4 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 00:45:23.60 ID:FVhzmeyY0
----------------------------------------------

前スレに投下するはずだった誤爆。気になる人は前スレをどうぞ。

次回は30日(水)20時くらいからの予定です
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 04:30:18.39 ID:26zLIVEpO
アフター、スレ縦乙
新しい男主人公にしろ魔法少女にしろ楽しみ
6 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 21:24:37.17 ID:FVhzmeyY0

 これからどうするか決めます。

 
 桐野で違うキャラとくっつくのに抵抗があるとか、こいつらはこのまま幸せになっててくれって人は
 世界観や攻略状況をある程度引きついだまま別キャラで別の話にチャレンジもできます。(その際どこまでやりなおすかは未定)

 非戦闘キャラを想定していますが、別に新しくキャラメイクしなくても望みがあれば既存の登場キャラを動かすのでも大丈夫です。


 リスタートは完全に物語のはじめから別の行動を試行するパターンです。
 主人公の行動によっては見える世界が違ったり、気になるあの子も全然違う未来を辿るかもしれません。

 ただしすでに決まった世界観での行動になるので、全く違う世界観でやりたい場合は「新しい物語」のほうになります。



経験済みエンド
【HappyEND】…物語の主軸となるヒロインを幸せにできた証。



▼つづきから
▽単発小話
▽はじめから
・同じ主人公でリスタート
・新しい主人公(裏話ルート)


▼べつのおはなし
○セーブデータ

※こっちも完結した物語の小話は受け付けてます。

【未完結】
・かずみ編 【6日(水)朝 ヒュアデスの学校襲撃を翌日に予知】
・Homulilly編【二周目の世界】

【続編開始/指定場所からロード】
・ほむら編 【続編:After1後から再開。新展開】 [獲得補正:(料理)Lv2中級者 アルティメット炒め物]
・キリカ編1【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】
・QB編【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】  ※暫定END
・中沢編【続編:ワルプル後から再開。翌日へ】 [獲得補正:成績関係の結果+18]
・なぎさ編【続編:あすみ編後から再開。あすなろ編】
・杏子編【続編:あすなろか安価】
・キリカ編2【続編:小話・ワルプル後新展開】
・あすみ編【続編:小話・ワルプル後新展開】


○新しい物語

・まどか☆マギカ登場キャラ
・おりこ☆マギカ登場キャラ
・かずみ☆マギカ登場キャラ
・上記作品中のモブ
・オリキャラ
・百江なぎさ
・神名あすみ

↑のキャラから一人選択。
同キャラ2回以上選択も可能。


下4レス中までで多数決
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/30(水) 21:31:26.93 ID:xicNJIJq0
桐野君でリスタート
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 21:39:43.73 ID:a8eNIZrF0
安価7 今度はマミさんを攻略したい
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 21:39:44.99 ID:sVwuFD1LO
キリカのこばなしの続き
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 21:43:30.89 ID:U3zpFzXl0
桐野でリスタート
11 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 22:00:20.52 ID:FVhzmeyY0
===========================================================================
それでは、同主人公でのリスタートとなります。
そろそろコミュ力ある主人公のほう動かしたほうが、とか
飽きられるかとも思ったけど意外に受け入れられているようで幸いです。
===========================================================================
――――――
――――――
見滝原中学校 教室


 ――――……中学三年生の春。

 そろそろ慣れてきた三年生の授業を終えて、机の上に顔を伏せる。


 ……周りではみんなが楽しそうに話している。

 そんな中で、まだこの教室の中で話せる友達ができずにいた。


桐野(…………まずいな)


 友達が少ないのは元々だ。1,2年で一緒だった友達と離れたのが大分痛い。

 ……そんなことを考えながら、僕は扉の奥を通った姿に目を移す。


 ――呉キリカ。僕の幼馴染だった。


 小学生時代、家が近いこともあり、よく遊んでいたのが彼女だった。

 しかし、いつからかだろうか。今では彼女と話すことはほとんどなくなっていた。


 たまにこうして姿を見かけるくらいだ。
12 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 22:01:17.23 ID:FVhzmeyY0


 …………暫く見ていると、彼女もこっちに気づいて目が合った。

 しかし少しして、キリカは早足で去っていく。


桐野「…………」


 その空気感に少しの悲しみを感じる。

 ――――僕は昔からずっと変わらなかった。彼女が変わったんだ。彼女のことを昔から知る僕の目にはそう見えた。


 その様子を心配に思いながらも、結局僕は今までずっと何もしてこなかった。


 いつのまにか午後の授業開始のチャイムが鳴る。



 ……僕の頭には、久しぶりに見た去って行った姿がまだずっと残っていた。

13 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 22:02:35.53 ID:FVhzmeyY0
――――――
――――――


 ――――午後の授業もなんとかこなし、学校での一日を終えて校舎から出ようとする。

 ……すると、どこからか呼びかける声が聞こえた。


「巴さん!」


 自分の名前を呼ばれて反応して、僕はビクッと肩を揺らした。

 女の子の声。……まあ、僕にそんなに親しげに話しかけてくれる女の子なんていないか。


桐野(……違う人か)


 ――――……くやしいが、何処に行っても目立たない存在の僕は、やっぱりモテるほうじゃない。


 彼女の名前は『巴マミ』。

 同じ学年で、偶然にも自分と同じ名前だったのですぐに顔と名前は覚えてしまった。


 同じクラスになった時は、それを話題にいくらか話したりもしたっけ。


 『共通点』と言えばそのくらい。名前が被ってるとか似てるとかいう些細なこと。

 そんな小さな出来事に、久しぶりに幼馴染との思い出も頭に浮かべる。
14 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 22:03:06.22 ID:FVhzmeyY0

 自己紹介をした後、『女の子みたいな名前だね!』と今の僕がひそかに気にしていることをズバッと言ってのけられたのが最初の会話だった。

 『わたしと名前が似てる』と言いたかったらしい。それから、彼女は自分の名前を『キリカ』と誇らしげに名乗った。

 苗字だよ、とそう言うにも、名前も似たような響きだからあまり気休めにはならないけど――――


 そんな一部始終を今でも覚えていた。

 そういえば、キリカにも似たような友達が他に居たと思うがどうなったんだろう?


「――おーい、巴ちゃん」


 ……と、考え事をしていたら絡まれた。これは今度こそ僕だ。


桐野「……なんだよ。だからその呼び方やめろって」

「久しぶりにアキバでも行こうぜってことになってるんだけど、どうよ? お前の好きなラノベも今新作出てるだろ!」

桐野「あ、あれは別にそんなに好きってわけじゃ……」


 とまあ、数少ない“話せる奴”も似たり寄ったりだ。……けど、似たような奴とだったら少しは遠慮なく話せる。

 ――はずだったが、いつのまにかあまり話したことのない人が増えていることに戸惑いを感じた。


 同じ“目立たない人たち”の中だって、行動力のある奴は行動力がある。主に自分の趣味の方向に一直線に。
15 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 22:06:20.86 ID:FVhzmeyY0


桐野「……それに、今はあんまりそういう気分じゃないんだよな」

「そうか? まったく、連れないなぁ。ていうかさ、それより、今思いっきり巴『さん』のことガン見してたろ。わかりやすいんだよ、お前」

「ああいうのが好みかぁ、まあ悪くないよな。折角なら話しかけて来いよ!」

桐野「はあ?」


 『さん』付けで呼ぶのはマミさんのほう。

 僕は『巴さん』と呼ぶのも違和感があるから名前で呼ぶことを提案してみたら、なんとマミさんは許可してくれた。

 ……『わざわざ聞くなんて律儀ね』、と笑いながら。その笑顔が印象深い。


 ――彼は言いたいだけ言うと、とくに気にした様子なく隣の人と話をしながら去っていった。

 話題はもちろんマミさんの話題だ。


桐野(あいつら、ホント言いたいだけ言ってくな……)


 こういうところがなかなか馴染めないところなんだろうか?


 …………しかし、もう遅い。

 本当は僕も話を合わせておけばよかったのだろうか。



1マミに声をかける
2帰り道に出る

 下2レス
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 22:08:05.11 ID:U3zpFzXl0
1

マミさんってあまり触れられていないけど男子から高翌嶺の花扱いされてそう
安価下
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 22:11:54.33 ID:sVwuFD1LO
2
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 22:13:51.70 ID:a8eNIZrF0
安価↑+マミさん幼い時、公園で僕ら合いませんでした?
19 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 22:14:34.71 ID:FVhzmeyY0


 そんなこんなで立ち止まっていた校門付近から外に出て、僕も一人帰路について歩き出す。

 ……学校から離れて家が近づくと、その途中でキリカの姿を見つけた。


 家は近所だ。偶然見かけることは珍しいことじゃない。

 しかし、家に帰る途中というわけではないようだった。方向が違う。


桐野(どこに行くんだろう?)


 少しだけ僕も気になって、その姿を追ってみる。


桐野(…………つけ回しているようで悪いかな)


 声をかければ済むこと、と言われればそうなんだけど。


 ――すると、キリカは僕の思っていた以上に長い距離を歩いていく。

 街を外れ、人の歩く道すら消えていく。この先には見滝原と風見野を結ぶ大きな線路だけが一直線に通っている。


 隣町にでも向かおうとしているのか? わざわざこんな場所を歩いて?


 どうしてこんな場所に……。

 そう思いながら、僕はこれ以上追うべきか悩み始めていた。


 その疑問からやっぱり心配にも思えてきたし、危険なことに出会う前にとめておきたい。

 声をかけるべきか。でもどうやって――?


 …………そんなことを考えているうちに、その姿を見失った。

20 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 22:16:04.51 ID:FVhzmeyY0


桐野(あれ……――?)


 心のなかで疑問の声をあげつつ、足を止めて辺りを見回す。

 町外れの寂れた景色のなかで、まるで一人取り残されたような気分だ。


 そうしていると、後ろから声をかけられる。


キリカ「こんなところで何してんの?」


桐野「!?」


 ――――どうしてそこから現れた!?


桐野「あ、あっちから来たはずじゃ……!」

キリカ「なんでそんなこと知ってるの!? もしかしてストーカーさん?」

桐野「違う!」


 いや、確かにつけ回すことになっていたのは事実だけど…………

 そんな久しぶりの会話にしては大分最悪なやりとりをしていると、それから彼女はなにか考え込むようにする。


キリカ「あー……、キミそうか。久しぶりだよね?」

桐野「う、うん! ほら、幼稚園から一緒で家の近かった!」

キリカ「うん、思い出した。まあ、私の事なんかどうでもいいからさ、こういう変なトコはあんまし行かないほうがいいと思うよ?」

キリカ「私がこっちから来たカラクリはね……この先にはね、ちょっとした空間が歪む呪いがあったのさ」

桐野「!?」

キリカ「今はもうないよ? 探し回らないでね」


 ――困惑した。

 それと同時に、キリカを追ってここまで来た僕としては違和感を抱いた。……なんで僕が心配されているんだろう?

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/30(水) 22:16:11.09 ID:xicNJIJq0
キリカが行く場所、今回は安価じゃないんだ
22 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 22:17:54.95 ID:FVhzmeyY0


 そんなこんなで、街外れから抜けて、二人で僕らの家のあるほうへと帰っていく。

 ……久しぶりのキリカとの会話は、どこかぎこちないながらも少し懐かしかった。


 結局、キリカがここで『何をしていたか』というのはわからなかった。聞いてもごまかされてしまった。

 今のキリカがどう過ごしているのか、僕にはまだわからない。



―1日目終了―
23 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 22:23:58.22 ID:FVhzmeyY0
--------------------------------------------------------------------
基本的には主人公以外の取る行動は同じにしてます。

あと、話の関係で主にキリカとの会話など前回と被るイベントは描写を省略するようにしています。
なのでまったく同じルートに入ってしまうことはないかとは思われます。

出来るだけ他キャラにスポットライトを当てたいとは思いますが、
その反面で前回ではハッピーエンドを迎えたキリカがどうなるかについても主人公の行動次第です。
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24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/30(水) 22:25:58.00 ID:xicNJIJq0
おk

桐野とイチャイチャするキリカも良かったけど、戦うキリカとも仲良くなりたいなぁ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 22:28:42.41 ID:U3zpFzXl0
このキリカは織莉子外伝みたいにジフンでたちなぉって織莉子と再会するのか?
26 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 23:05:35.79 ID:FVhzmeyY0
見滝原中学校 昼


 ――……翌日になると、学校ではまた変わらない一日を過ごす。

 昼休みの時間になってもやっぱり僕は教室で一人のままだった。


 頭の中で昨日のことは気になっている。


 ……これからどうしたらいいだろうか。



1廊下に出る
2自分の席で過ごす
3自由安価

 下2レス
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 23:06:46.10 ID:icxMLyUW0
3マミさんと会話+お菓子作って来たんだけど一緒にどう?、と誘う
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 23:08:45.14 ID:a8eNIZrF0
安価↑
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 23:09:21.78 ID:sVwuFD1LO
気分転換に屋上に行ってみる
30 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 23:27:44.87 ID:FVhzmeyY0


 とりあえず、包みを持って廊下に出てみる。


 ……昨日は流れとはいえ、お菓子の話をして今度作って持ってくるって言ってしまった。

 律儀に自分で言って持ってきてしまった以上、ちゃんと渡さなくては。

 そう思ってきょろきょろと廊下を歩きながらその姿を探していると、その途中でまた変な奴に絡まれた。


「巴ちゃん!」


桐野「!?」

「なんだよその包みは! まさか手作り?ひょっとして誰かからの貰い物か!?」

桐野「い、いや。……作ったのはオレだ。これから渡しに行くんだよ」


 昨日話した中にいた、僕が話すことのできる太めのほう。暑苦しい腕が肩に回される。

 昨日の続きか何かで囃し立てに来たのだろう。


桐野(嫌な奴に見られたなぁ……)


伊集院「マジかよ!よし、女子に渡すんだろ? こうなったら怖気づかないように俺がついてってやるよ!」

桐野「おいやめろって」


 ガッシリと肩を組まれたまま歩き出す。こんなんで現れたらキリカもドン引きしてしまう。

 けど、どこに向かっているんだ?
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 23:34:11.32 ID:sVwuFD1LO
ああ、そういえばキリカにお菓子作ることになってたんだっけ
32 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/30(水) 23:41:54.90 ID:FVhzmeyY0

伊集院「……で、実際誰に渡すんだ?」

桐野「…………女子だよ」


 キリカのことをうまく説明できる気もしなくてそれだけ言った。

 すると、伊集院は大げさに驚いたようにする。


伊集院「本当に女子相手なのかよ……こちとら冗談で言ったんだぞ。それなりに絡みのある俺のことも差し置いて!?」

桐野「悪いけど一人分しかないから」


 彼はしばらく重い腕を乗せたままその場で愕然としていたのだが、なにか意を決したようにまたどこかへ歩き出した。


伊集院「……わかった。まさか巴さんのことがマジだったとはな」

伊集院「こうなったら全力で見守っといてやる! はい、連行!」

桐野「違うし……聞いてないし――」


 ……マミさんか。まあ、あっちともクラスが離れてもいつかまた話せればとは思ってはいたところだ。


桐野「…………まあいいか」
33 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/31(木) 00:06:01.39 ID:C4ZxOLxL0


 ――勘違いされた理由は、同じクラスだった時から、僕が話しかけられる女子がマミさんくらいしかいなかったからだ。

 そもそも性別関係なく色んな人と話すほうじゃない。異性となればなおさらだ。

 僕の周りに居た地味な男たち(主に伊集院)にはひそかに応援されていたのも知っている。 ……いや、今の感じを見る限りあいつはひそかでもないな。


桐野(まあでも、男友達と話すよりもマミさんと話すほうがいいこともあるんだよな。変な話とかしないし)

桐野(マミさんは頭もいいし、立ち振る舞いもどこか上品な感じがする)

桐野(……かといって下心があるかといえば、それは別かな)


 伊集院は絡み方はうざいけど一応善意のつもりなんだろう。

 廊下から教室の中に姿を見つけると、伊集院はグッと親指を上に立てて僕を送り出した。


マミ「……あら、桐野君?」

桐野「ああ……ひさしぶり」

マミ「ええ、久しぶりね」


 近づいていくと、彼女のほうから気づいて声をかけてくれた。

 学年が上がって経っても、やっぱり変わらない姿だ。


桐野「……そう、久しぶりに会いたいと思ってたんだ。あと、和菓子を作ってきたから……どう?」

マミ「ありがとう、いただくわね」


 包みを渡すと、無事に受け取ってくれた。

 ひとまずそれにほっとする。



1三年生になってから元気?
2こっちのクラスはどう?
3自由安価

 下2レス
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 00:08:07.55 ID:hYi2+lL/0
1+マミさん、もし良ければ僕と友達になってください
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 00:10:44.86 ID:WZ7Yi4kjO
1+2
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 00:11:50.77 ID:ejKcBx2l0
安価↑+今度コンクールに書く絵のモデルになって欲しい
37 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/31(木) 00:26:57.03 ID:C4ZxOLxL0

桐野「マミさんは三年生になってから元気? こっちのクラスはどう?」

マミ「ええ。少しずつ慣れてきたところよ」


 やっぱり、普通はそうなんだろうなぁ。改めて自分が後れを取っていることに肩を落とす。


マミ「このお菓子、宝石みたいで綺麗ね。それに美味しい」

桐野「琥珀糖っていって、寒天とグラニュー糖で作れる和菓子なんだ」

マミ「桐野君はお菓子作り得意なの?」

桐野「おばあちゃんの影響かな……」


 マミさんはレモンの琥珀糖をつまんで言った。

 やっぱり、こうやって喜んでもらえる瞬間が一番うれしい時だ。


 すると、それからマミさんが何かに気づいたようにガラス張りの壁の外に視線を移す。


マミ「ところで、外……」

桐野「げ、あいつ」


 ……そこにはまだなんともいえないにやけた表情でこっちを見る伊集院の姿があった。


マミ「伊集院君だったかしら」

桐野「ああ……」

マミ「あまり話したことはなかったけど、今度久しぶりに話してみたいわね」


 あっちまで声は届いてないだろうけど、こんなことを言っていたと知ったら本人は気持ち悪いくらいに喜ぶだろう。

 …………あいつには黙っておこう。
38 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/31(木) 00:29:03.62 ID:C4ZxOLxL0
----------------------------------
ここまで まだただの学園もの
次回は31日(木)20時くらいからの予定です
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 04:31:22.49 ID:7CpMpnRy0

友達になってくださいとかは気が早いかな?
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 08:15:51.94 ID:WZ7Yi4kjO
一応コミュ障だしね
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 19:37:14.75 ID:dRlc00ksO
他の子と関わるのもいいけどキリカ放置したらまずいことにならね?
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 20:22:54.18 ID:WZ7Yi4kjO
キリカにあげるはずのお菓子をマミさんにあげちゃったからね
フォローしないと織莉子の手駒になりかねないかもね
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 21:41:26.90 ID:7CpMpnRy0
また>>1は虫と格闘中かな?
44 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/31(木) 21:43:02.61 ID:C4ZxOLxL0


 ――――今日も午後の授業を終えて、あとは帰るだけになる。

 特にこれからやることもないのだが、やっぱり昨日のことは頭の隅で気になっていた。



 ……鞄を持って廊下に出る。



1昨日の場所に再び行ってみる
2デパートに画材を買いに行く
3帰宅
4自由安価

 下2レス
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 21:44:07.72 ID:7CpMpnRy0
4キリカを探す
安価下
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/31(木) 21:51:20.61 ID:Xri/2P0L0

見つからなくても明日渡すために帰宅したらお菓子を作る
47 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/31(木) 22:11:20.76 ID:C4ZxOLxL0


 ……キリカは今日はどうするんだろう? 帰る前に廊下を一周するように回る。


桐野(もう帰ったのか……――)


 僕も含め、廊下はどこかへ歩くか楽しそうに雑談している人であふれていた。


 そんな中、なにもせず一人で佇む生徒の姿があった。

 誰かを待っているのだろう。特に気にすることもないのだが、長い黒髪と整った冷たい視線が印象的に見えた。


桐野(見たことないけど、同じ学年かな?)


 ……すると、一瞬、こっちを見た気がした。僕が視線を送ったからかもしれない。



1昨日の場所に再び行ってみる
2デパートに画材を買いに行く
3帰宅
4自由安価

 下2レス
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 22:12:46.48 ID:7CpMpnRy0
2
誰かと遭遇したりして
安価下
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 22:19:40.17 ID:WZ7Yi4kjO
1+2
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/31(木) 22:20:50.88 ID:Xri/2P0L0
2+屋台が多いところへ行ってみる
51 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/31(木) 22:43:25.27 ID:C4ZxOLxL0


 しばらく周りを見回しながらゆっくりと歩いていたが、途中で方向を変える。

 廊下を通って階段を下りていく。


桐野(それなら今は手がかりなんて一つしかない。また昨日のところに行ってみよう)

桐野(なにかわかるかもしれないし――)



 学校を出て、人通りのない街外れの方へ。

 見滝原と風見野を結ぶ大きな線路の見えるその場所に辿りつくと、その周辺を歩いてみる。


 なにもない。強いて目に留まったのは今は運営してなさそうな古い教会のような建物くらいだ。


「おい、ここでなにしてんだい?」


 足を休めるようにその場で立ち止まると、声をかけられた。

 ……女の子だ。



1あなたは何してるんですか?
2散歩だとごまかす
3空間の歪みについて話してみる
4自由安価

 下2レス
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 22:46:54.53 ID:7CpMpnRy0
1
安価下
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 22:50:19.01 ID:pxQ7ljyM0
安価↑+君幼い頃公園で僕と遊んだことある?
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/31(木) 22:50:51.36 ID:Xri/2P0L0
1+3

昨日知り合いの娘がここで空間の歪みがあるって言っていた
嘘くさい話だけど、彼女はそんな嘘をつくような娘じゃないんだ
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 22:52:37.19 ID:7CpMpnRy0
出来たら>>54も混ぜて欲しいな
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 22:59:18.56 ID:WZ7Yi4kjO
コミュ障なのに初対面の相手に昔会った事ある?なんて言うかな?
そもそも昔の絵の事は主人公覚えてないってスレ主が書いてたような
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 23:04:22.93 ID:7CpMpnRy0
>>56
変な安価する奴なんじゃね?
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 23:11:34.15 ID:WZ7Yi4kjO
杏子達と繋がりを持たせたいのかも知れないけど、主人公が覚えてないってスレ主が書いてるから望み薄なんだよね
昔の事はっきり覚えてるのは幼なじみのキリカの事だけだろうし
59 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/31(木) 23:43:20.62 ID:C4ZxOLxL0

桐野「あなたは……ここで何してるんですか?」

「……ちょっと縁のある場所だっただけだ。あたしがここに居るのはいいんだよ」


 向こうから聞いてきたのに、こっちが聞き返すと少しバツの悪そうな態度だ。

 ……ここの関係者なんだろうか。


「まあ、ここを荒らす気がないならいい。最近は変な輩までうろついてやがる。早く帰んな」

桐野「変な輩……?」

「不良っていうの? 関わり合いたくないだろ?」


 そう言われて、周りに散らかるお菓子の袋や煙草、空き缶などのゴミに目を向けた。“不良のたまり場”。

 ただでさえ寂れているのに、それらのせいで更に不健全な雰囲気が増している。

 キリカは何か訳知り顔だった。――それと昨日のことが関係あるかはわからないけど。


桐野「…………でも、昨日このあたりに来てた人がいるんだ。何しに来たのかはわからないけど」

「知り合い? あいつらの仲間じゃないことを祈るがね」

桐野「違う!オレの知り合いの女の子なんだ。空間の歪みとか言ってたかな……よくわからない話だけど……」


 僕の話に彼女は少し眉をひそめるような、訝しむような顔をした。

 ……そりゃそうだ。あの場を見ていなければそんな反応にもなる。


桐野「やっぱり危険なところなら、心配なんだ。その子のことも……君のことも」

桐野「君も……危険なはずなのに、その人たちに踏み荒らされたくないからここに居るんだろう?」


 彼女はさらに露骨に疑問符の浮かぶような顔をした。

60 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/05/31(木) 23:54:05.49 ID:C4ZxOLxL0

「……あたしがか?」

桐野「違うんですか?」

「いや…………そうかもな。そういうことにしといてやるよ」


 そう言うと、彼女はため息をついてから地面に落ちている空き缶を手に取った。

 そして、それを片手でぐしゃっと握りつぶす。


「まったく、この場で鉢合わせた時にはどうとでもしてやれるんだけどな」

桐野「どうとでもって、そんな……一人でどうにかしようなんて危険だよ」

「ほら見ろ、握力には自信ある」


 その缶を僕の前に見せてきた。……見事だ。


桐野「……そういう問題かなぁ」



1一緒にゴミを片づける
2自由安価

 下2レス
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 23:56:01.54 ID:SB3/Yq6CO
1
安価↓
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/31(木) 23:56:50.93 ID:Xri/2P0L0
1
ごみを片付けてたら女の子のおなかが鳴った
いたたまれない空気になったので、何か食べる?ときいてみる
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 23:57:51.41 ID:hYi2+lL/0
安価↑+自己紹介して彼女の名前を聞いてみる
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 23:59:17.89 ID:SB3/Yq6CO
不自然じゃないから名前も聞きたい
前回は聞けなかったし
65 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/01(金) 00:18:19.74 ID:9n849Sbn0


 僕もしゃがんでゴミを拾っていく。

 あんな話を聞いて、やっぱり目の前で見ているだけにはできない。


桐野「僕も手伝います」


 ……なおさら不良たちのこともどうにかしてあげたくなったけど、腕っぷしもない僕じゃ無理なのかな。

 でも、考えればきっと、なにもできないって決まったわけじゃない。


 教会の中と外に散乱していたゴミをあらかた拾うと、教会の外の芝生に二人で腰を下ろした。

 ひとまずあらかた一か所に集めることができた。それだけでも見違えるようだ。


「……悪いな、手伝わせて」

桐野「本当はここも良い景色してるんですね……自然が見えて綺麗だ」

「ああ」

桐野「それにしても、近くにゴミ箱がないからって酷いな……どうにかできないかな」

「ぶっ飛ばすしかないだろ? でもどうやら、夜中に来てるようなんだ」

桐野「なるほど……」
66 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/01(金) 00:47:08.27 ID:9n849Sbn0


 夜中にここまで見回りをしてもらえれば一番いいけど、大人に相談して動いてくれるかはわからない。

 ……それに、冗談だと思うけど、彼女なら本当にやってしまいかねないから心配だ。


「……はあ、とりあえず動いたら腹減ってきたな。あたしはそろそろこれ持って街まで出るよ」

桐野「待って。どうせだから僕も半分持ちます」

「じゃあ任せるよ。……いい奴だな、アンタ」


桐野(いいやつ……)


 そう言われると照れた。わざわざそんなふうに言ってもらえることだってなかなかない。

 物言いはサバサバとしていて態度はきついように感じるけど、彼女も悪い人じゃなさそうだ。


桐野「あ、名前名乗ってないですよね……桐野巴っていいます。またここ、来るかもしれないから」

「佐倉杏子だ。……まあ、そこまで言うなら勝手にしな」


 途中まで同じ道を通って、二人で街へと歩いて行った。

 けど、彼女は風見野のほうに帰っていったみたいだ。


 少しでもここが綺麗になって、危険じゃなくなれば僕も安心できる。

 けど、本当に「危険なもの」は不良たちだけなんだろうか。一人になった後の帰り道でそんなことをぽつりと思った。



―2日目終了―
67 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/01(金) 00:51:22.82 ID:9n849Sbn0
----------------------------------
ここまで
次回は1日(金)20時くらいからの予定です

>>43 あいつの話はするな!…いや、しないでください。
>>41 太目のモテない男児「よし、それなら俺が代わりに主人公やって他のヒロイン攻略してもいいんだぞ!」
…実際相当難しいバランス。一周目がフラグバキバキすぎた。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 00:54:36.65 ID:EY3jWmfA0
自分は欲張り何です、ハーレムエンド目指します 乙
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 00:57:38.30 ID:MmHv8Xm50
今回は杏子名前を聞けたし、話に関わって欲しいな

あとキリカのフラグってなんだったんだ?
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/01(金) 19:48:40.71 ID:rNLBpJeW0
ひとりに集中するなら難しくないけどハーレムは難しいのか
71 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/01(金) 21:39:20.54 ID:9n849Sbn0
見滝原中学校 昼



 この前は久しぶりにマミさんと話すことができた。昨日も、新しく知り合った人がいる。

 少し前までに比べたら日々は明るくなった気がするけど、教室では相変わらずだった。


 ――……いつのまにか午前の授業の終わるチャイムの音が聴こえている。


 自分の席で弁当を取り出そうして鞄の中を見てみると、そこには弁当のほかにもお菓子が入っている。

 一応また作ってきてはいた。



1マミをお昼に誘ってみる
2キリカを探しに行ってみる
3放課後までとっておく
4自由安価

 下2レス
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 21:41:10.52 ID:MmHv8Xm50
1の後に時間がある限り2
安価下
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/01(金) 21:42:01.77 ID:rNLBpJeW0
1+友達になってほしいという
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 21:44:37.63 ID:MmHv8Xm50
正直、早すぎるんじゃないかと心配になる
75 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/01(金) 22:17:02.17 ID:9n849Sbn0

桐野(……もし一緒に食べようって言ったら、マミさんは受け入れてくれるかな?)

桐野(でもマミさんはどうしてるんだろう? ほかの人と食べてたら?)


 小心者だから、たったひとつ行動をするのにもあれこれ考えて悩んでしまう。

 前はどうだったっけ。……一緒に食べる人は出来ただろうか。


桐野(……――この前も話せたし、誘ったりしてもおかしい仲じゃない……よな)


 暫く自分の席で悶々としたのち、意を決して立ち上がる。

 ……だって、誰とも馴染めずに一人で食べているよりはそのほうがマシだろう。


 マミさんが教室の中の自分の席に一人で居ることを確認すると、中に入って声をかけにいった。

 マミさんは一人でランチセットを広げて食べようとしていた。


桐野「マミさん」

マミ「あら、どうしたの?」

桐野「一緒に食べようかと思って……隣座ってもいい?」

マミ「いいわよ。桐野君から誘ってくれるのって珍しいわね」


 マミさんが受け入れてくれて、緊張していた気持ちが一気にホッとする。

 勇気を出してみて良かったと思った。

76 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/01(金) 22:24:43.51 ID:9n849Sbn0

桐野「……なんていうか、誘ってもいいのかなってさ」

マミ「私は大体暇してるから、来てくれたら歓迎するわよ?」


 隣の席に腰掛けると、僕も鞄から弁当箱を取り出していく。

 そのついでに作ってきたお菓子をマミさんに手渡す。


桐野「あと、これ……お菓子作ってきたから食べてほしいんだ。食後にでもどうぞ」

マミ「ありがとう。 どら焼き? この前もだけど、手作りなんてすごいわね」


 ……弁当を食べ進めながらマミさんの様子もうかがうが、マミさんのランチセットは華やかだ。

 綺麗に四角く切られたサンドイッチが詰められている。 付け合わせの卵やサラダ、それにサンドイッチの中に至るまで色とりどりで美しい。


桐野「サンドイッチ? 前見た時も思ったけど、いつもマミさんの弁当美味しそうだよね。手作り?」

マミ「ええ、朝に少し早く起きて作ってるわ。桐野君のも豪華だけど、それはご家族が?」

桐野「これは母さんだけど、たまにおばあちゃんが作ってくれることもあるかな」



1料理上手なんだね、と話す
2自由安価

 下2レス
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 22:26:37.28 ID:MmHv8Xm50
1+もしよかったら教えてもらえませんか?
安価下
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/01(金) 22:28:47.46 ID:TqQQ+gRF0
1+話を切り上げた後キリカを探す
79 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/01(金) 22:58:10.16 ID:9n849Sbn0

 マミさんは僕のことをほめてくれたけど、僕はマミさんのほうがすごいと思った。

 僕は料理なんてほとんどやらないから。


桐野「マミさんは料理上手なんだね。オレは和菓子は作るけど、料理は小学校の修学旅行で作ったカレーくらいしか作れないよ」

マミ「小学校の修学旅行かぁ……なつかしいわね。和菓子に対しての情熱は伝わったし、料理も作れるなら十分立派だと思うわよ。何のカレーを作るの?」

桐野「箱の裏通りの普通のやつだよ」


 それは、うちの家族がみんな、あまりアレンジを利かせた凝ったものよりも、

 昔ながらの素朴なもののほうが好みだからというのもあった。


 ……少し早くに食べていたマミさんが先に食べ終わって、それから僕も食べ終わる。

 その間に、『食後のデザート』を食べるマミさんの反応をドキドキしながら見ていた。


 ――喜んでくれたみたいだ。


桐野「……マミさん、あの、もしよかったらだけど…………」

マミ「何? いきなり改まって」

桐野「マミさんのこと、と――友達って言ってもいいかな? ていうか、友達になってほしいっていうか……」


 焦って、どもって、何を言ってるかわからなくなる。

 ……本当に何を言ってるんだろう。これで引かれたらどうしよう?

 さっそく言わなきゃよかったと後悔し始めた時、マミさんの笑い声が聞こえた。
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/01(金) 23:01:30.81 ID:MmHv8Xm50
マミさんは超善人だから悪人やイカれた奴じゃない限りは普通に友達になってくれそう
81 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/01(金) 23:41:49.62 ID:9n849Sbn0


桐野「えっ?」

マミ「……そんなの聞かなくていいわよ。面白いことを言うのね」

桐野「でも、『友達』っていうのは一緒に遊びにいったり、ずっと一緒にいたりするんだろ?」


 そんなイメージがあるのも僕に友達がいないからなのか?

 僕にとって『話せる人』は話せる人であって、『友達』とはちょっと違うものだと思ってた。


 ……勝手にそう思うのはずうずうしいような気がしてたんだ。――でも、考えてみたらそうやって壁を作ってたのは僕のほうだ。


マミ「じゃあ、桐野君が私のことを友達と思ってるなら、私も友達だと思うことにするわ」

マミ「あまり一緒に遊びに行ったり、ずっと一緒に居たりは出来ないと思うけど、このままでいいなら」

マミ「そんなにハードルを上げて考えてたら……私だって友達なんかいなくなっちゃうわ」


 マミさんは少し寂しそうにそう言った。


桐野「マミさん……ありがとう!」

マミ「どういたしまして」


 昼休みも終わりが近づいて、マミさんと別れる。

 上機嫌だった。マミさんの言葉に励まされた気分だった。自分だけじゃないんだって。



 ――しかし、自分の教室に帰る途中、ふと立ち止まる。

82 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 00:40:40.49 ID:t7cqNFr70


 ガラス張りの壁の奥に見えた教室の中で、キリカは友達に囲まれて楽しそうに話していた。

 それを見ると、安心しながらも少し遠い存在になってしまったような気持ちになった。


 ――――小学校の修学旅行のことを思い出してみる。あの時は、キリカとはもう段々と話さなくなっていた頃だった。

 いや、僕とはまだ話していたほうだった。

 みんながわいわいと旅行を楽しむ中、その後ろから一人暗い表情でみんなのことを眺めていたキリカの姿をいやに覚えている。


 前はよく話していた人たちなのに、大人びてきたから昔と変わったのだろうか?

 今考えれば、あの頃キリカは元気がなかった。


 ……けど、今は馴染めているのなら。


桐野(早く戻らないと。 あの中に関わることはできないな……)



 ――……それと同時に、一昨日あの教会のある街外れで見かけた時のことも頭に思い浮かんだ。


83 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 00:41:30.86 ID:t7cqNFr70
--------------------------------------
ここまで
明日午前おきてたらやります。昼まで寝てたら日曜夕方から。
84 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 10:25:02.43 ID:t7cqNFr70
放課後


 午後の授業も終えて放課後になると、教室内は雑談にざわめき出す。

 そんな中、僕は鞄を取って立ち上がった。



1街外れの教会に寄ってみる
2帰宅
3自由安価

 下2レス
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 10:26:41.42 ID:C0orWIk+0
3キリカを探してお菓子を渡す+そのあとに1
安価下
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 10:46:18.15 ID:WFDrgTFhO

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 10:48:18.91 ID:R2jYQGZW0
3+マミさんと一緒に帰る+今日は友達になってくれてありがとう今度そのお礼にマミさんの絵を書きたい、とお願いしてみる
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 10:49:58.36 ID:k28FtyOuO
>>87もよかったかもしれないがキリカにお菓子渡せていないしなぁ〜
89 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 11:24:55.05 ID:t7cqNFr70


 廊下に出て階段側に向っていく。

 すると、その途中でキリカの姿が目に入った。……ちょうど友達と別れたところみたいだった。


桐野「――――あ、えーと……」


 でもどう話しかけていいかわからなくて言葉に詰まった。

 ……作ってきたお菓子はマミさんに渡しちゃったし、話しかける材料がないことに気づく。


キリカ「……ン??」


 すると、相手も少しだけ足を止めてくれたが、困惑したようにこっちを見た。

 ……もうキリカも帰るところだろうか。



1もう帰るところ?
2今度お菓子渡すよ
3自由安価

 下2レス
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 11:26:44.20 ID:C0orWIk+0
1+3もしよかったら今度お菓子作ろうか?
安価下
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/02(土) 11:27:09.35 ID:zsuylwDf0
1+キリカに明日のお昼にお菓子を渡すから廊下で待ってて欲しいと話す
92 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 11:50:44.17 ID:t7cqNFr70

桐野「……もう帰るところ?」

キリカ「……そうだよ」


 一言話してみても、すぐに返事が返ってきて会話が終わってしまう。

 この空気が気まずかった。


桐野「お、お菓子……今度作るから」

キリカ「あー、うん。ありがとう」

桐野「明日! ……お昼に渡すから、廊下で待ってて」

キリカ「え、別にそんなに気にしなくてもいいよ」


 僕は言ったからには約束した気になっていたけど、キリカには社交辞令の一種だと思われていたのだろうか。

 ……考えすぎていただけ。そういう空回りは今までにもあった。それとも僕の話し方が悪いのか。


 帰り道のほうに目を移して、そろそろ歩き出そうとする。帰るなら道はほとんど同じだ。
93 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 12:02:21.59 ID:t7cqNFr70

桐野「……今日はまっすぐ家に帰るの?」

キリカ「ちょっと用事があるから別のほう行くよ」


 キリカは少し言いにくそうに目を逸らした。

 また心配されると思ったんだろう。それを突っぱねるように、面倒くさそうに言った。


キリカ「……別に危なくなんかないよ。キミに関係ないじゃん」

桐野「そ、そうだけど…… そうだ。この前君が行ったところ、近くに古い教会があったんだ」

桐野「不良がたむろしてるって困ってて……キリカは知ってた?」

キリカ「またあっちに行ったの? 探し回らないでって言ったのに」

桐野「ごめん。でも……不良のことを除けば、悪いところじゃないよ。空気もきれいだし、少し寄り道したくなる気持ちはわかる気がする」



1教会に向かう
2自由安価

 下2レス
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 12:04:35.28 ID:R2jYQGZW0
1+教会に向かう前に杏子ちゃん2渡す和菓子を作ってから向かう
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 12:12:58.24 ID:k28FtyOuO
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 12:13:03.84 ID:Xa4cE1BU0
安価↑後ついでに絵を書く道具も持っていく、
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 12:21:47.24 ID:k28FtyOuO
できたら>>96
98 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 12:33:03.48 ID:t7cqNFr70


 ……キリカは訝しむようにこっちを見ていた。


キリカ「……そう?」

桐野「うん、そう思うけどな……」


 キリカはそうは思わなかったのだろうか。


 途中でキリカはこの前とは違う方向に歩いて行った。

 それから僕もどうしようか少し考える。このまま帰るか、また寄り道していこうか。


 ……昨日の子はまた居るだろうか。


桐野「……よし」


 一旦家に帰っておやつを作っていくことにする。

 ついでに、絵を描く道具も持っていくことにした。



作るお菓子
・自由安価

 下2レス
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 12:34:56.14 ID:k28FtyOuO
普通にクッキーとか
安価↓
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 12:43:44.58 ID:Xa4cE1BU0
クッキーは和菓子じゃなくて洋菓子だし、金平糖とか
101 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 12:55:26.51 ID:t7cqNFr70
---------------------
コンペイトウ調べたんですけど、完成までにえらい時間かかる(数日〜2週間)上にでっかい窯とかないと家庭で作れないっぽいです
すみませんが安価下で
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 13:06:09.84 ID:rMftTjTZO
りんご飴
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/02(土) 13:45:49.51 ID:6DgAadJv0
三人同時攻略か
104 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 13:47:12.95 ID:t7cqNFr70
――――
――――



 …………今日も街外れの教会に行ってみると、またいくらかゴミが落ちていた。

 でも、昨日よりはマシだ。

 それらを拾い集めて袋に入れてから芝生の上に腰掛ける。


 ――何もない景色を遠くまで見渡していると、昨日の女の子もそこにやってきた。


杏子「……アンタ、こんな何もないとこに本当にまた来てたんだな」

桐野「こんなに自然が見られる場所って少ないし、ここは綺麗だから」

杏子「都会育ちか」

桐野「そうですね。あんまり見滝原の周りから出たことないし……」


 それから杏子は、鞄の隣に置いた袋を見やる。


杏子「ゴミ、拾ってくれてたんだ」

桐野「綺麗な場所だから、僕もここが汚れるのは嫌だと思って……」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 13:47:41.23 ID:f2m+CZsp0
>>103
キリカはやみ落ちしないようにキープで基本的にはマミさんが主体のようなきがするけどな
106 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 13:58:12.86 ID:t7cqNFr70

 絵のセットを出して準備する。

 そろそろ絵のコンクールも迫ってきているところだ。こういう場所があれば、描くにはちょうどいいとも思っていた。


桐野「……ここ、スケッチしててもいいかな?」

杏子「絵を描くのか。まあ、好きにしたら?」

桐野「ありがとう」


 お礼の代わりに一つおやつを差し出してみる。


 家にあったりんごをそのまま持ってきてもよかったけど、ひと手間加えることでりんご飴にして持ってきていた。

 こうすることで、生とは違う表面だけ焼いたパリパリの食感や甘い味を楽しめる。


杏子「りんご飴? ……いいものくれるじゃん。お礼といっちゃなんだけどこれやるよ」

桐野「あ、ああ、ありがとう」


 ……代わりにパーカーのポケットから出てきたお菓子を受け取った。駄菓子屋に売ってるチョコレートのようだ。

 来ないなら来ないで一人でおやつにしようと思ってたけど、一緒に食べられるのもそれはそれで良い気持ちになった。



1それどうかな、手作りなんだけど
2不良のことはどうしようか
3自由安価

 下2レス
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 14:08:20.70 ID:f2m+CZsp0
1+3もしよかったら杏子…さん?をモデルにしていいか聞く
安価下
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/02(土) 14:11:14.40 ID:6DgAadJv0
1
109 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 15:04:10.71 ID:t7cqNFr70

桐野「それどうかな、手作りなんだけど……」

杏子「手作り? アンタの家ってお祭り屋だったのか」

桐野「りんごと水と砂糖さえあれば意外と簡単に作れるよ。ていうか、お祭り屋……?」

杏子「祭りの食い物とか大体高いもんな。でも行くたびに憧れだったよ、りんご飴」

杏子「自分でも作れるんだな。あたしはやらないけどさ」


 回して眺めるようにしてから豪快にかぶりついて食べていた。

 赤い髪や瞳と合わさって、彼女が持っているとなんとなく雰囲気が似合って見える。


杏子「……絵うまいじゃん」

桐野「一応、画家になるのが夢だから。小さいころから景色とか描くの好きだったんだ。……今度、杏子さんのことも描こうか?」

杏子「あたしはやめとくよ。モデルなんて出来るような格好でもねえ」



1不良のことはどうしようか
2自由安価

 下2レス
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 15:07:09.42 ID:f2m+CZsp0
2そうかな…。杏子さんは僕からの目から見てもかわいいと思うし、うちの学校にいたら男子や女子から持てそうに思えるけどなぁ……

本人はただほめている感じで
安価下
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/02(土) 15:14:40.69 ID:zsuylwDf0
1+↑
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 15:20:42.69 ID:f2m+CZsp0
「持てそう」は「モテそう」です(念のため)
113 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 15:44:50.99 ID:t7cqNFr70

桐野「……そうかな。杏子さん、容姿は悪くないと思うけどな」

杏子「そ、そういう意味じゃねえよ! ……アンタ、意外とそういうこと平気で言うんだな」

杏子「じゃなくて、こんなボロ着た奴描いたってさ、つまんないだろ。あと単にそういうの好きじゃない」

桐野「……そっか」


 僕としては率直な感想のつもりだった。芸術家の卵として、一応美的センスはあるはずだから。

 ……なんて、自分のことを差し置いて人を測るものじゃないな。


桐野「不良のことはどうしようか」

杏子「とりあえず、鉢合わせた時にどうにかするしかないな」

桐野「なにか暴力以外の方法で解決したいんだ。あ、でも、もちろん……危険なことになったら僕が戦うから!」

杏子「は? カッコつけてるつもりかそれ。アンタみたいのに守ってもらうほどか弱くねぇよ」


 少しヘコんだ。……やっぱキツいなぁと思った。

 性格的にも肉体的にも、僕がもっと頼れる人だったら違ったんだろうか。
114 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 15:57:16.43 ID:t7cqNFr70

桐野「でも、大分雰囲気は明るくなったし、不良も寄りつかなくなるんじゃないかな……?」

杏子「そうだといいけどねぇ。ま、ゴミを捨てにくる奴とかは少なくなったかもな」

桐野「いっそのこと、ゴミ箱を設置したらどうだろう? 捨てる場所があるならその辺には捨てなくなるかもしれない。管理がされてるって証にもなる」

桐野「とりあえず、市や警察に連絡してみるのはどうだろう?」

杏子「いや……それはどうだろうな」

杏子「そもそもの原因はこの“廃墟”だ。まず一番いい解決方法は、街が動いてここを『撤去する』ことだろうよ」

桐野「あ…………」


 そこまで考えていなかった。

 彼女にとって大切な場所でも、街にとってはここはただの廃墟……犯罪や治安悪化の温床でしかない。


杏子「……けど、どうしてアンタがそこまでするのさ?」

桐野「さっきも言ったけど、ここは綺麗な場所だし、気に入ったから」

桐野「ここにいると落ち着くんです。今日は誰かと話したけど失敗したな……とか、一日のことを振り返ったりして」

杏子「あたしもいるけど」

桐野「あっ……杏子さんは別だよ? もともとここに縁のある人なんだし。 ただ……僕の家は大家族だし、あんまり一人で落ち着ける場所ってないから」
115 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 16:28:26.06 ID:t7cqNFr70


 ――そう話すと、杏子さんは少し複雑そうな顔をした。


杏子「……そうか。そういうこともあるんだな」

桐野「それに、絵ものびのびと描けますし」

杏子「ま、あたしがやるのはごめんだけど、こんな場所でよければ好きにモデルにしてやってくれ」

桐野「……ありがとう」


 お言葉に甘えてスケッチを続けていく。

 …………それから、日が傾く前に今日はいったんやめにして帰ろうとする。

 暗くなったら景色が変わってしまう。それに、僕たちだって危ない。


桐野「今日はこのくらいにしようかな……」

杏子「完成したら見させてよ」

桐野「……うん、もちろんです」


 約束をして、今日はこの場を後にした。

 僕も誰かに見てもらえたら嬉しい。彼女は言葉がキツいから、もしかしたらボロクソ言われるかもしれないけど……

 それでも自分の作ったものが誰かの目に留まることは嬉しかった。



 ――……帰り道を歩いているうちに少しずつ暗くなってくる。

 考えるのはこれからのことだった。そろそろ絵具も少なくなってきたから買い出しに行かないと続きが描けないな、とか。


 しかし、街を歩く途中、僕はとんでもないものを見た。

116 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/02(土) 16:28:52.30 ID:t7cqNFr70
----------------------
ここまで
次回は3日(日)18時くらいからの予定です
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 16:30:43.01 ID:C0orWIk+0

次の日はマミさんにお近づきになりたい
帰りに一緒に帰るとか
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/02(土) 20:16:29.98 ID:6DgAadJv0
確か公式で美人設定があるのは
マミさんとほむらだけやったな
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 23:06:33.83 ID:t7cqNFr70
ほむらはともかくマミにそんな設定あったっけ?
あと織莉子は?正直キリカのほうが外見も内面もいいと思うけどww
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 23:46:12.55 ID:Xa4cE1BU0
1キリカは前回攻略したし、何よりマミさんのおっぱいの魅力には勝てませんよ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 04:31:21.63 ID:aYnucQQMO
なんだこいつ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 06:44:43.19 ID:jw/F/qtPO
PSPのおまけだけどマミさんはアイドルやってたからとか?胸大きい=美人ってことなら見たらわかるが
でもおりこもキリカもどっちも巨乳よな、さらにいえば多分織莉子のほうがマミさんよりでかい
>>120は大きさか、それとも「マミさんの」おっぱいであることに意味があるのか
そこが重要である(何
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 07:55:42.37 ID:dOfx/Qgf0
キリカの距離を保ちつつ杏子とも仲良くしつつ、本命はマミさんを攻略したい
124 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 18:21:01.85 ID:22jjX2oN0


 僕がさっき絵に描いていたような自然とは正反対の、“創られた景色”――。

 もう教会や街外れからも出て、自分の知る場所に出たはずだった。

 それなのに、目の前に広がるのは、辺り一面に筆が走らされたような想像を超える世界だ。


 僕が考えるどんな景色よりも衝撃的な――――その“作品”の中に僕は居る。


桐野(……誰か居る?)


 ……その奥に目を凝らした。


 あっちに行ったら何がある?


 しかし。その次の瞬間に、僕の意識は現実に引き戻された。

 周りを見ればそんな非現実的な“景色”などはやはり存在しなかった。


 …………僕は、空想にでも取りつかれていたのかもしれない。

125 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 18:43:38.18 ID:22jjX2oN0


 けれど、さっき見た『誰か』の姿は確かにそこにあった。

 あの時は一瞬すぎてわからなかったけど、今はその輪郭がはっきりとわかる。

 景色は何事もなかったように戻ったけど、さっきまではいなかったはずのその存在と姿が非現実の痕跡としてこの場に残っていた。


 ――……キリカから聞いた言葉が頭の中に浮かぶ。彼女に起きたのと同じ現象。


桐野(空間が歪む呪い……?)



 その背後に、どこからかもう一つ『誰か』の影が立った。



桐野(……危ない!)



1踏み出す
2逃げる

 下2レス
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 18:45:42.53 ID:DPa7+PKuO
1
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 18:46:02.70 ID:unTopD1d0
1かな?
128 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 19:18:33.96 ID:22jjX2oN0


 ――――『誰か』は何かを呟く。

 そして、大きく鋭い何かを振りかぶるために腕を突き出した。


 その人物の顔がわかったのは、それが僕の身体に当たる瞬間だった。


桐野「……っ……――! う、ぐ…………」


 僕は咄嗟に踏み出していた。

 痛みに声も出ず、その次に喉から引き攣った唸りが出た。


 ……今までで一番大怪我したのっていつだっけ? 思えば今までスポーツだって碌にしてこなかったもんなあ。


 斬りつけられた腕から血がごぽごぽと噴き出していて、見るだけで背筋が凍る思いをした。

 僕が突き飛ばしたその姿は、驚いた顔をしてこっちを見ている。状況はわからない。


 とりあえず、この人と自分が安全にこの場から逃れること。

 僕が『生き残るため』に取る行動は、もがいてでも逃げることしかない。


 …………たとえ、その相手が自分の良く知る――知っていたはずの人だったとしても。


桐野「逃、げ……――――」

「……――こっちよ!」


 傷ついてないほうの肩で肩を貸してもらって、その場から精一杯に走り去る。

 追ってきていないことを確認すると、二人でその場に座り込んだ。

129 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 19:19:07.41 ID:22jjX2oN0


 ――――『誰か』は何かを呟く。

 そして、大きく鋭い何かを振りかぶるために腕を突き出した。


 その人物の顔がわかったのは、それが僕の身体に当たる瞬間だった。


桐野「……っ……――! う、ぐ…………」


 僕は咄嗟に踏み出していた。痛みに声も出ず、その次に喉から引き攣った唸りが出た。

 ……今までで一番大怪我したのっていつだっけ? 思えば今までスポーツだって碌にしてこなかったもんなあ。


 斬りつけられた腕から血がごぽごぽと噴き出していて、見るだけで背筋が凍る思いをした。

 僕が突き飛ばしたその姿は、驚いた顔をしてこっちを見ている。状況はわからない。

 とりあえず、この人と自分が安全にこの場から逃れること。

 僕が『生き残るため』に取る行動は、もがいてでも逃げることしかない。


 …………たとえ、その相手が自分の良く知る――知っていたはずの人だったとしても。


桐野「逃、げ……――――」

「……――こっちよ!」


 傷ついてないほうの肩で肩を貸してもらって、その場から精一杯に走り去る。

 追ってきていないことを確認すると、二人でその場に座り込んだ。

130 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 19:20:38.46 ID:22jjX2oN0
---------------------------------------------------------
改行エラーで駄目って出たと思った内容が書きこめている…?
二重投稿になってしまってすみません
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 19:27:44.73 ID:dOfx/Qgf0
ちゃんと更新して確かめた方がいいよ
132 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 19:48:20.62 ID:22jjX2oN0


「……ひとまず止血はしておいたわ。これで大丈夫」

桐野「あ、ありがとうございます……」

「こちらこそ危ないところを助けていただいて……貴方が来てくれなかったらどうなっていたかわかりませんもの」

「病院にも行ったほうがいいわね。連絡しましょうか?」

桐野「ま、待ってください」


 携帯を取り出した彼女の手を止める。


桐野「あの……さっきの人、知ってる人なんです。出来れば、警察沙汰にはしたくないっていうか」

桐野「あ、知り合いが……なんであんなことをしたのかはわからないけど、迷惑をかけてしまって……」


 あの景色も、『空間の歪む呪い』についてもさっぱり事情はわからなかった。

 いつのまにかさっき見た衣装も違うものになっているが、今はっきりしているのは一つ。


 『あのキリカが武器を持って人を傷つけた』ことだった。


「それなら、気にしないで。彼女にもなにか事情があったのかもしれないわ」

桐野「でも、いいんですか!? あんなことされそうになったのに許してくれるなんて……」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 19:50:32.16 ID:dOfx/Qgf0
口ぶりから織莉子か?
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 19:54:58.90 ID:unTopD1d0
あー、織莉子が襲ってきたキリカを返り討ちにして手駒にする、ってとこに桐野が割り込んだのか
これが織莉子の予知通りなのか、はたまた予想外なのか…
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 19:58:41.60 ID:dOfx/Qgf0
>>134この世界の織莉子が予知能力持ちなのか確定していない
136 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 20:06:46.28 ID:22jjX2oN0

「私はなにもされていないわ。貴方が代わりに庇ってくれたから。……被害者の貴方がいいと言うのに、私が何をできるの?」


 そう言われると何も言えなくなってしまった。

 僕は半分パニックになりかけているというのに、彼女の物腰は至って冷静で柔らかかった。でも……なんて出来た人だろう。


 ――止血してもらった腕を見る。巻いてもらったハンカチは高価そうなものだった。


「でも、貴方は本当に大丈夫?」

桐野「あ…………はい。大丈夫です」


 沈んだ表情を見られてしまった。



1お名前は?
2自由安価

 下2レス
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 20:10:58.58 ID:dOfx/Qgf0
1+2さっきの空間のことなど何か知っていないか聞く
安価下
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 20:12:07.95 ID:unTopD1d0

追加で巻いてもらったハンカチはクリーニングしてから返すか弁償するので、連絡先を教えて欲しいと頼む
話し終えて別れたらキリカを探す
139 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 20:38:45.04 ID:22jjX2oN0

桐野「あの……お名前は? 連絡先教えてくれれば、このハンカチはクリーニングしてから返すか弁償するから!」

「私の名前は“美国織莉子”。……弁償なんていいわ。あげるつもりだったもの。貴方が無事だったというだけで十分」

桐野「そ、そんな……」

「私はただの通りすがりの魔法少女。――私の使命は人を救うことだものね」


 そう言うと、彼女――美国さんは、まるで人形のように整った顔に静かな笑みを浮かべた。


 肩を貸してもらった時は間近で見ていたけれど、あれだけ余裕のない時でも一目でわかるくらい、本当にそこらへんには居ないような造形をしていた。

 それに、性格も立ち振る舞いも。多分僕らの住む世界の人間ではない。


 ああいうのを高嶺の花というんだろうな。そんなことをぽつりと思った。


「貴方もまた、『結界』に巻き込まれないように……」
140 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 20:48:28.15 ID:22jjX2oN0


 ……彼女は意味深な言葉を残して去っていった。


桐野「……『魔法少女』?」


 ただその響きが疑問で、あの人に似つかわしくないように思えた。

 でもあの人がそれの当事者ならば、恐らくキリカも。


 それより今しなければいけないことを思い出す。……そうだ、キリカにも会ってこないと。

 ――でも、もしまた彼女に襲われたらどうしよう?


桐野「っ………、」


 手当てはしてもらったけど、腕はまだ痛む。

 指先を動かそうとすると鋭い痛みが腕全体から肩のほうにまで走った気がした。


 病院には行かない。……病院に行ったら、このままにするより早く治るんだろうか?


 さっきの場所まで戻ってみる。――――しかし、そこにはもうキリカの姿はなくなっていた。

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 20:52:22.92 ID:nzZkyPuo0
これ下手したら絵が描けなくなるんじゃ……
142 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 21:25:16.21 ID:22jjX2oN0
―――


 暗くなった空の下、雑踏から離れた場所に靴の音が響く。

 自分のほうへ影が近づくと、キリカは顔を上げる。それと同時に織莉子はその肩にそっと手を置いた。


織莉子「さっきの話だけど……仕切り直して勝負をしてもいいわよ」

キリカ「……なんで? もういいよ」

織莉子「それなら貴女は何故あんなことをしたの?」

キリカ「そうだね……ただの八つ当たりかな」

キリカ「意味なんてないよ。契約してから上手くいかなくて、気に入らなかっただけ。ごめんね」

織莉子「そう…………私は気にしてないのだけど、でもさっきの彼、致命傷にならなくてよかったじゃない」

織莉子「“私達と違って”、『身体』が傷ついただけで致命傷にになるのだものね」

キリカ「どういう意味……?」


 織莉子はキリカの疑うような視線を軽く躱わし、もったいぶるように次の言葉を焦らす。


織莉子「私は少しも気にしてないのだけどねえ――――もしかしたら彼の利き手、もう以前のようには戻らないかもね」

キリカ「…………!」

織莉子「……ねえ? もう戦う気もないのなら、私の駒にならない?」


 その言葉は『提案』のようで、有無を言わせなかった。

 断ればすぐにでも戦いに発展する。――そんな気迫を漂わせていた。


織莉子「どうせ目的もないんでしょう。代わりに、貴女にも魔法少女の真実を教えてあげる」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:26:46.79 ID:dOfx/Qgf0
やっぱり織莉子は予知能力者でこの展開を読んでいた
144 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 21:33:54.92 ID:22jjX2oN0


 ――……織莉子は一人になってから呟く。



織莉子「……驚いた表情をしていたのは『知り合い』だったから、ね」

織莉子「もし彼が来なくても、避けられなかったことはないでしょう。いいえ、“私自身”が傷つかなければ避ける必要すら本来無い」



――――――
――――――

―3日目終了―
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:35:52.56 ID:HGvIGp5x0
マミさんより先にキリカに会いに行ってたら駒フラグ折れてたよね
さっさと会いに行ってればよかったのに
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 21:42:06.05 ID:c+Y0uC9PO
知り合いじゃなくてもいきなり出てきた人傷つけちゃったら驚くと思うんですけど(名推理)
147 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 21:56:15.64 ID:22jjX2oN0


 ――昨日家に帰ると、家族にはやっぱりすごく心配された。

 何があったのかと言われたが、少し遊んでいて怪我をしてしまったのだと言っておくことにして包帯を巻いておいた。


 気を紛らわせるためにしたお菓子作りは失敗したかもしれない。

 ……作っている間に考えていたことはキリカのことだった。あれから結局見つけられなかったけど、今日は学校に来てくれるだろうか。


 けれど。……やっぱり彼女のことを思うと、複雑な気持ちになった。


マミ「桐野君、おはよう」

桐野「……ああ、おはよう」


 ――朝の登校時間、学校に入ろうとしたところで声をかけられて振り返った。

 考え事をしていたから反応が少し遅れてしまった。


桐野「珍しいね、朝会うなんて……」

マミ「そうかしら? それより、その怪我はどうしたの?」

桐野「これは……ちょっと昨日外で遊んでたら怪我しちゃって。普段インドアなのに、慣れないことするもんじゃないね」


 家族にもした嘘をついて笑っておいた。すると、マミさんも心配してくれた。


マミ「……桐野君って意外とヤンチャな一面があるのね? お大事に」

桐野「うん、ありがとう……」
148 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 22:05:59.60 ID:22jjX2oN0

マミ「今日は少し渡したいものがあって。今でもいいのだけど、お昼のほうがゆっくりできるかしらね」

桐野「お昼? 昼は…………」

マミ「駄目かしら? ……まあ、ちょっとしたものよ。この前のお礼にと思ってマドレーヌを焼いてきたから、一緒にどうかと思って」

桐野「あ、ありがとう」


 ……さらっと言うけど、マミさんってお菓子作りも出来たんだ。

 それなら作ってきたお菓子、交換でマミさんに渡しちゃおうかな。お礼にもなるし。


 でも、今日のは失敗してるんだっけ……?



1マミさんと昼一緒にする
2昼の予定は空けて今もらっておく
3ひっそりと自分で処理
4自由安価

 下2レス
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:08:47.86 ID:HGvIGp5x0
2
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:09:18.68 ID:dOfx/Qgf0
1

安価下
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:09:44.63 ID:hp0pf8IQO
2
152 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 22:22:31.22 ID:22jjX2oN0


 ……いや、マミさんに失敗したお菓子を渡すわけにはいかない。


桐野「ごめん、昼は少し用事があるから。今もらってもいいかな?」

マミ「ええ。はい、どうぞ」

桐野「……ありがとう。またオレもお菓子作ってくるから、よければ交換しよう」

マミ「いいわね。じゃあ、私はこっちだから。今日も授業頑張って」

桐野「うん……そっちもね」


 お菓子をもらって、マミさんと廊下で別れる。

 自分の席に戻ってからはずっと一人でぼーっとしていた。


――――
――――


 ――昼休みが始まってから廊下を回りながら待ってたけど、キリカは来なかった。

 元々昨日話した時も遠慮されてたし、迷惑に思われてたのかな。


桐野「…………こないか」


 ていうか、キリカがもしもここに来たら……これを渡すんだろうか。

 キリカには失敗したお菓子でもいいってこと? でも、それしか話すきっかけがないじゃないか。

 それとも、一言目から昨日のことを問い詰める――――本当はそうしてもいいくらいの事態にはなっている。


 …………このままだと弁当を食べないまま昼が終わってしまう。



1マミの教室に行く
2このまま待ち続ける
3自由安価

 下2レス
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:24:28.14 ID:38DUlVkzO
3キリカのクラスにいって人に聞く
安価↓
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/03(日) 22:28:09.29 ID:Nr6IUf/B0
1
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:31:30.69 ID:0eO9uL9/0
今はマミさんよりキリカだと思うんだけどな
156 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 22:39:52.32 ID:22jjX2oN0

桐野「……食べるか」


 大分遅くなったけど、やっぱりマミさんの教室に向かった。

 僕が行く頃には、マミさんはもう昼食を食べ終わってノートを広げていた。……次の授業のだろうか。


マミ「……あら、桐野君用事が終わったの?」

桐野「ええっと……隣いいかな?」

マミ「どうぞ」


 マミさんの隣に腰掛けて弁当を開ける。


マミ「お昼もまだだったのね?」

桐野「ああ、うん…………」


 ……僕にはもう、嘘を言うのもこれくらいが精一杯だった。



1マミさんは勉強?
2自由安価

 下2レス
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:45:59.98 ID:38DUlVkzO
2
マミさんだから話すけど……と前置きをおいて昨日の謎の空間のことを話す。
ただし、キリカと織莉子のことは付せる
安価↓
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:54:01.70 ID:0eO9uL9/0
愚痴で昨日の事をマミに話す

今から話すことはとても信じられないと思うけど、実際にあった事なんだ
昨日変な空間に入り込んじゃってさ、そこで中にいた人が襲われそうになって庇ったんだ……この傷はその時にね
庇った人、美国織莉子さんは自分を魔法少女って言ってたな
その傷をつけた相手が知り合い、幼なじみで今日学校出会えたら理由を聞こうと思ってたんだ
結局会えなかったけど、彼女はそんな事をするような娘じゃないから理由を聞きたかったんだけどね
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 22:56:43.88 ID:38DUlVkzO
話しすぎでマミさんの反応が怖い
安価↓
160 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 23:46:23.62 ID:22jjX2oN0


マミ「元気がないの、もしかしてその傷のことと関係あるの?」

桐野「そりゃ…………怪我したんだからヘコむよ。利き手使えないとペンも持てないんだから」

マミ「それはそうね……傷、結構重いの?」


 それは紛れもなく本音だった。けど、あの事で嘘以外になにを言えばいい?

 『久しぶりに会った幼馴染が武器で人を襲おうとしてて庇ったら腕を斬られた』……多少わけのわからないことがあれど、それが全容だ。

 そんなことは誰にも言いたくない。まだ大事にはしたくなかった。


 なら黙ってるしかないのか? ……元々話すことなんて苦手だ。


 ――昨日のことを一人で考えていると、マミさんが横から手を伸ばしてきていることに気づく。


桐野「!」


 咄嗟に振り払ってしまった。その拍子に食べかけの弁当が床に散らかる。


マミ「ご、ごめんなさい! そういうつもりじゃなかったんだけど」

桐野「わ、悪いけど、触れないでくれない……かな。まだ傷が痛むんだ」

マミ「そうね……」

桐野「……ごちそうさま」


 散らかった弁当を片づけると、マミさんの教室から出て行く。もう授業が始まってしまう。

 去り際、マミさんが心配そうに声をかけた。


マミ「……怪我、早く良くなるといいわね」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/03(日) 23:46:59.00 ID:Nr6IUf/B0
治してくれようとしたのかな?
162 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/03(日) 23:59:28.83 ID:22jjX2oN0


 放課後になると、何をしたらいいかもわからないまま廊下を通って学校を出ようとしていた。


 あの場所に行ったって、絵も当分は描けない。

 自分の部屋に戻っても『今は出来ないこと』があって悲しくなるだけだ。



1街外れの教会に行く
2帰宅
3自由安価

 下2レス
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 00:00:41.30 ID:WPTea/vA0
3マミさんに声をかけて一緒に帰る
1がいいのかもしれないけど安価下
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/04(月) 00:03:00.42 ID:QTcNxEeO0
3マミさんと一緒に帰る

マミさんと別れたら教会に行く
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 00:07:09.63 ID:B897e2tD0
キリカ探さないのかよ
166 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/04(月) 00:21:21.53 ID:C3QbsquE0


 ……校門までの道で偶然マミさんの姿を見かける。


桐野「あ、マミさん……」

マミ「桐野君、お疲れ様。また明日ね」

桐野「あの、もしよかったら帰り一緒に――」

マミ「ごめんなさい、用事があるから。そっちからは帰れないわ」


 声をかけてみたが、マミさんはきっぱりと返事をして早足で去っていく。


 ……友達云々の話をした時も『このままでいいなら』って言ってたっけ。

 マミさんは学校では話してくれるけど、驚くほどプライベートには踏み込ませてはくれない気がする。



 ――結局、町外れの教会のあるところに行って、ぼんやりと一人で座っていた。


 ……今日は反省することだらけだ。


桐野(…………今日は杏子さん来ないのかな)


 ここに来てからかなりの時間が経っている気がしたが、今日は姿を見せる気配がなかった。

 なにをするでもなく一人で居ることにするが、遅くなってからは危ない。


 ……けど、最近はいろんな人と話していたから、たまにはこんな過ごし方も悪くない気がしていた。



―4日目終了―
167 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/04(月) 00:24:34.53 ID:C3QbsquE0
------------------------------
ここまで
前スレ書きこんでくれてる人いますが、今回は展開安価とか募集してないです…残り3レスで何か書けるかなぁ

次回は4日(月)20時くらいからの予定です
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 00:25:18.95 ID:sJLuUBLh0
今回はマミさんルート出しね、正直キリカ前回攻略済みだし
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/04(月) 00:32:16.35 ID:AM9Zn0h70
乙です

キリカを探さないのは主人公の性格的にちょっと変だけどね
現に4日目の放課後無駄になったし、そもそもマミさんルート確定なんかしてないよね?
170 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/04(月) 00:42:20.16 ID:C3QbsquE0
--------------------------------------------------------------------
ああ見えてガード堅いのでマミを恋愛攻略するのは至難の技だと思います。
せめて主人公がガッツリ事情に入らないと「ただの学校の知り合い」を脱せません。個別ルート確定するとしたらかなり先でしょうか。
あと前回キリカ攻略済みといっても今回は何一つ受け継がれてないです。前にも書いたように一番手遅れになりやすいのがキリカです…(多分もう手遅れ)
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 00:47:05.20 ID:WPTea/vA0
そういうのははやくいってほしかった……
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/04(月) 00:58:26.58 ID:AM9Zn0h70
キリカ既に手遅れか
だから早く会いに行かないと行けなかったのに、マミさん会いに行く安価ばっかりだったしなぁ
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 01:49:46.44 ID:kpyMcQkTO
誰を落とすかよりまずは悲劇を回避することだよね
キリカは全然キープできてなかったわけだし優先順位はあると思うわ、今回も血なまぐさいことになりそう

前スレ荒らしに埋められちゃったけどまた何かこばなし書いてほしいなぁ
174 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/04(月) 23:06:10.51 ID:C3QbsquE0
--------------------------------------
大分遅くなってしまいすみません…今日は少ししか時間取れなそうなのでまた明日とさせていただきます。
次回は5日(火)20時くらいからの予定です
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/05(火) 16:27:50.14 ID:d7jLlTJj0
前スレ1000
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/06(水) 20:25:44.46 ID:f/EloNDK0
まだかな
177 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/06(水) 20:30:48.23 ID:Z/rYtv/c0


 次の日も学校では相変わらず上の空だった。ノートも取れないし、プリントの問題も書けない。

 ――ペンが転がる音が響く。

 思い立って左手でなんとかやってみようとしたが、やっぱりまだ上手くいかなかった。それが更に悲しくなった。


 先生はやらなくていいと言ってくれているけど、そういう問題じゃなかった。

 今諦めるわけにはいかない。練習すればきっと……


桐野(『描けない』ってわけじゃないもんな。世の中には、手が使えなくなったってめげずに足や口で絵を描く画家だっているんだ……)


 ……でも、右腕が使えなくなったことは変わらない。


桐野(――いや、右腕だって治らないって決まったわけじゃないんだ)



 チャイムが鳴ると、机の上に出していたものを中に押し込んだ。

 ……結局今日もなにひとつできていなかった。



誰かの教室に行く/廊下に出る/他
・自由安価

 下2レス
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/06(水) 20:31:33.86 ID:f/EloNDK0
キリカを探す
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 20:49:28.69 ID:ZmxshjFC0
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/06(水) 20:49:43.75 ID:VU+6sOsh0
181 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/06(水) 21:15:31.78 ID:Z/rYtv/c0


 何の授業も頭に入らず、何もできないならここに居る意味があるんだろうか。

 驚くほど普段通りの、馴染めない教室で。


 ――――特にやりたいことがあるわけでもなく、宛てもなく教室を出た。

 やることを考えはじめたのは廊下に出て色んな人やものが目に入ってからだ。


 休憩時間の雑然とした廊下。キリカはきっとここには来ないだろう。昨日の約束も、本人は約束したと思っていないかもしれない。

 しかし、この前彼女を見た教室にも今は姿はなかった。


 ……いよいよ目的を失って足を止める。



1自分の教室に戻る
2早退する
3別の場所で食べる
4自由安価

 下2レス
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 21:18:40.23 ID:Qtk3HG7r0
4 居ないなら仕方ない昼休みはマミさんと一諸に食べる
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/06(水) 21:18:56.57 ID:f/EloNDK0
184 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/06(水) 21:57:59.52 ID:Z/rYtv/c0


 ただ一度、一度話をしたかった。

 何故あんなことをしたのか。……自分のしたことをどう思っているのか。


桐野(…………もし会ったら、責めてしまうかな)


 腕の包帯をじっと見る。まだ傷口は痛んだままだった。


――――
――――


桐野「………………」


 結局教室に留まる気も起きなくて、荷物だけ取りに行くと今日もマミさんの教室を訪ねた。

 ……『友達』だからって思ったけど、友達ってこういうものだっけ?

 会話がなく、マミさんは少し居心地悪そうにこっちを見ている。楽しく会話する気分じゃないんだよなぁ。


 ただ、その嫌な気持ちをマミさんにまで移してしまっていないか。それが心配だった。


マミ「あの……大丈夫?」

桐野「……うん。あ、昨日のマドレーヌ、美味しかったよ」

マミ「それならよかったわ」


 放課後、杏子さんが来たら渡してもいいかと思ってたけど、最後まで来なかったので一人で食べていた。

 美味しかったのは本当だった。

 でも、『大丈夫?』なんて聞かれたら大丈夫としか答えられない。


 ――昼休みが終わる少し前に教室を出ると、また少し廊下を歩く。

 帰りがけに再びキリカの教室を覗いてみる。大体自分のクラスに戻っている生徒も多い中、まだキリカは教室にはいなかった。



1自分の教室に戻る
2早退して家に帰る
3早退してどこかに行く

 下2レス
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 22:00:59.54 ID:mqUHhQ8VO
3
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 22:01:05.39 ID:ZmxshjFC0
3
安価下
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/06(水) 22:01:18.20 ID:VU+6sOsh0
3
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/06(水) 22:03:03.49 ID:f/EloNDK0
悩みがあると魔女の口づけ受けやすくなるよね
189 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/06(水) 22:44:29.53 ID:Z/rYtv/c0


 今、荷物は手に持っている。

 ……ふと、それなら僕も抜け出してもいいんじゃないかなって気になった。


 学校を出ると、家に帰る時とは違う方向に歩いて行った。



どこに行くか
1町外れの教会
2繁華街
3自由安価

 下2レス
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/06(水) 22:45:04.04 ID:VU+6sOsh0
2
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 22:46:25.43 ID:ZmxshjFC0
2

ゲーセンとかにいるのかな?杏子
192 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/06(水) 23:14:46.91 ID:Z/rYtv/c0


桐野(……この時間だとさすがにいつもより人が少ない)


 駅前の繁華街を歩きながら周りの店の様子を見回してみる。


 学校を抜け出してこの時間にこんなとこに居るのがバレたら立派に不良生徒だ。

 内心では誰かにバレるのをビクビクしていた。……警察の人に捕まったらまずい。


 でもこの怪我があるから、遊びに来たとは思われないかも。

 この近くには病院もあるし……


 ――別に、本当に遊びに来たわけでもなかった。
 
 そこまでの勇気があるわけでもなかったし、そんなの僕にとってそれほど魅力にも思えなかった。



 …………普段はこの時間に行けない繁華街の雰囲気だけを楽しんだところで、また違う通りのほうに出て行く。

 すると、見たことのある人物とばったり会った。


 こんな時間に。

193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/06(水) 23:17:50.34 ID:VU+6sOsh0
誰だ、杏子か織莉子かな?
194 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/06(水) 23:31:30.92 ID:Z/rYtv/c0

桐野「……美国さん」

織莉子「ええ、ごきげんよう」


 呼んでみると、彼女も挨拶を返してくれた。


 ……浮世離れした雰囲気は相変わらずなのに、この人には似つかわしくない場所に思えた。

 どうしてこんなところにいるんだろう。まさか美国さんも学校を抜け出したのか――?


織莉子「ふふ……」


 そんなことを考えていると、美国さんが口に手を当てて小さく笑った。


織莉子「別に学校をサボって出てきた、なんてやましい理由でここにいるわけではないのよ?」

桐野「あっ、そ、そうですよね」


 ……まるで見透かされたみたいだ。


1もしかしてそっちの学校は休み…?
2自由安価

 下2レス
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/06(水) 23:34:44.15 ID:ZmxshjFC0
1+2織莉子さんは何をしているか聞く

安価下
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/06(水) 23:43:59.07 ID:VU+6sOsh0
織莉子にこの間襲ってきた娘、キリカにあの後会ってないか、もし見かけたのならその場所を教えて欲しいと頼む
197 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 00:50:47.71 ID:SmK0ZbKD0
-------------------------------
ここまで
次回は7日(木)20時くらいからの予定です
198 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 20:38:18.82 ID:SmK0ZbKD0

桐野「あれからどうですか……? あ、あの襲ってきた娘――、キリカは?」

織莉子「大丈夫よ、あれからは危ないことは何もないわ」

桐野「そ、そうか。よかった」


 『よかった』……そう言いつつ、本心では僕はそれを純粋に喜びきれなかった。まだ気がかりなことがある。

 それが顔にも出ていたのを見ていた彼女は僕に問いかけた。


織莉子「彼女のことが気になるの?」

桐野「この前から疑問に思う行動はあったんだ。今だって、どこで何をしてるのか……」

織莉子「……そう」



1もしかしてそっちの学校は休み…?
2自由安価

 下2レス
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 20:40:22.73 ID:WfZ7wNk6O
1のあと織莉子の連絡先を聞いてからキリカを探しに戻る
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 20:44:59.40 ID:/YInUJGF0
201 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 21:12:25.04 ID:SmK0ZbKD0


 彼女はまだこちらの様子をように、その薄い蒼色の瞳でまっすぐにこっちを見ていた。

 ……心配してくれているのだろうか。


桐野「……こんなこと、美国さんに言っても仕方ないね。僕もまだ探してみることにするよ」

織莉子「そうですか。お気をつけて」

桐野「はい……あ、美国さんは、もしかしてそっちの学校は休み……?」

織莉子「いいえ。ただ――」


 美国さんは、遠くを眺めるように僕を見つめていた視線を移す。


織莉子「少しペットが体調を崩してしまいまして。それで今は必要になったものを揃えに来ているだけですわ」

桐野「ペットを心配して学校を休むなんて、優しいんですね。うちも最近猫を飼いはじめたところなんですけど……」


 ……それから、少しだけそんな曖昧な雑談を交わしてから美国さんとは別れた。


 なんとなくで学校を抜け出してここまで来たけど、どうせやりたいこともないのならキリカのことを探しに行こうか。

 目的を改めて再び街を歩き回る。


 ――――しかし、その姿を見つけることは出来なかった。最後に僕の近所にある彼女の家にも行ってみたけど、そこにも居なかった。

202 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 21:32:06.18 ID:SmK0ZbKD0
―――



織莉子「誰か来ていたの?」


 織莉子はその場に足を踏み入れるとそう問いかけたが、それに対する返事は返されない。


織莉子「……そういえば、貴女がこの前斬りつけた人、貴女のことを探してたみたいよ」


 鋭く息を飲む音が聞こえる。言葉にならない声しかその場には聞こえなかった。

 織莉子が床に散乱した紙に目を移して拾い上げる。


 かろうじて返ってきたのは悲鳴に近い言葉だった。


 ……その蒼とも碧ともとれる瞳は、酷く冷たい色をしていた。


――――
――――

―5日目終了―
203 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 21:48:39.32 ID:SmK0ZbKD0


桐野「そう……ですか」

*「うん、わざわざ来てくれたのにごめんね」


 朝、学校に行く前にもキリカの家に寄ってみたのだが、まだ帰っていないとのことだった。

 携帯への連絡もスルーされているらしい。もしくは届いていないのか……


 一応、僕も連絡先は教えてもらったけれど。


桐野(まあ、通じない……だろうな)


 僕がいつも通る通学路の交差点が見えてくる。

 一人で学校に向かう道を歩き出す。



今朝は…
1このまま学校に向かう
2今日もどこかへ行ってみる
3自由安価

 下2レス
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 21:51:13.87 ID:WfZ7wNk6O
2
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/07(木) 21:51:57.32 ID:ZcpcKjEy0
今日は昼間からキリカを探す
206 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 22:17:43.82 ID:SmK0ZbKD0


 ――――……一応学校には行ったのだが、結局今日も昼になったら抜け出してきてしまった。

 昨日と同じようにぶらぶらと街を歩く。……こうしていると、すっかり道を踏み外してしまったみたいだ。

 まさかいつも何に対してもそこそこ真面目に地味に取り組んできた僕が。自分でもそう思う。


 それでも今は、学校に居る気分じゃなかったんだ。

 もちろん、姿を眩ましたキリカのことも見つけられたら、とも考えてはいるけど――。


 今の自分の心境と照らし合わせて、ふと考える。

 ……キリカも道を踏み外してしまったのだろうか。


桐野(でも、だとしたらオレはそもそも、キリカがあんなことをしたからだ)


 ふと責める気持ちも滲んだ。今の僕は、彼女と会ったとしたらどう接していいのかわからなかった。


 ――そんな考え事をしている時、小さな少女がどこかからこっちに向かって走ってきた。

207 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 22:25:44.85 ID:SmK0ZbKD0


「わっ!」


 すぐ目の前、下のほうから驚いた声が上がる。

 小さな身体がぶつかりそうになって、僕は足を止めた。なんとか二人とも無事に済んだみたいだ。

 小さな少女は手に何か市販のお菓子を持っている。


「こら、気をつけろ。前見ないと危ないだろ」


 奥から聞きなれた声がした。

 ……杏子さんだ。


桐野「……杏子さん?」

杏子「お? 奇遇だな。アンタも見かけによらずおサボりかよ」

桐野「それは……まあ……――」


 僕は腕の包帯に目を移す。杏子さんもそれを見て何かを察したようだった。


杏子「……今用事がないなら、ちょっといつもの場所に寄ってかないかい?」

杏子「ちょうどいいお菓子もあることだしさ」


 ……杏子さんがそう言うと、小さな少女は手に持ったお菓子を誇らしげに見せた。

208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/07(木) 22:27:04.55 ID:/YInUJGF0
ゆまなら直せる可能性がある?
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/07(木) 22:33:34.51 ID:ZcpcKjEy0
恭介ほどの重傷ではなさそうだから、ゆまなら治せる…かな?
210 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 22:40:30.11 ID:SmK0ZbKD0
――――
――――


杏子「そうか……怪我とは災難だな。あたしもあの絵はそこそこ気に入ってたのに」


 三人で街外れの教会の近くで芝生に腰掛けていた。

 赤いパッケージの中の包装を開けて、お菓子を摘みながら話す。


杏子「人生ってのは何があるかわからないもんな。ふとそれまで描いていた未来が消えちまうことってのはあるもんさ」

杏子「……なんて、あたしみたいのが悟ったようなこと言いすぎたか?」

桐野「いや……ホントにそう思うよ」


 怪我の理由はみんなについた嘘を言っておいた。

 小さい少女――【ゆま】が心配そうにこっちを見ている。


桐野「ところでこの子は? 妹か何か?」

杏子「……みたいなもん、かな」

ゆま「ゆまはキョーコの『あいぼう』だよ!」

桐野「相棒?」

杏子「でも、ゆまが“そんなこと”する必要ないんだけどな……」


 少し事情のつかめない話に、どう反応したものか困惑する。

 ……その時、杏子さんは僕の後ろのほうへ振り向いた。それを見て僕もその方向に振り向く。

211 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 22:57:19.11 ID:SmK0ZbKD0


 見てみると、僕たちよりも年上の男の集団が大きな声で話しながらこっちに近づいてきていた。


 髪を染め、ガタイも良く、いかにもガラの悪そうな風貌をしている。手には酒かジュースと思われる缶とつまみの入った袋を持っている。

 その男たちは先に居た僕たちのことも気にしない様子でこの場に居座ると、煙草に火をつけ始めた。


杏子「あいつら……!」


 杏子さんが立ち上がった。


杏子「やっと会えたな……なら話は早い」


 このままじゃなにをしでかすかわからない。喧嘩でも売りかねない雰囲気だ。


 苛立ちを露わにする杏子さんを制止して、その前に僕が前に出た。

 ……すると、やっと不良たちは話をやめてこっちを見た。


桐野「……ちょっと! それどうするつもりですか!」

*「……あ? なんだお前」


 不良の一人がドスのきいた声で言う。そして、手に持っていた煙草を放り捨てて靴で踏みにじった。

212 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 23:11:09.72 ID:SmK0ZbKD0

桐野「ここに集まって楽しく話すこと自体は別にいいです……オレもこの場所は好きで来てるから」

桐野「でも、汚すのだけはやめてくれませんか? この場所を大切に思う人がいるから」

*「ぶはは! 何言ってんの、このガキ!」

*「女の前でカッコつけてるつもりかぁ? 片腕吊ってる怪我人クンが?」


 不良たちが馬鹿にしたように騒がしく笑う。

 ……そして、集団の中のリーダー格らしき一人がこっちに近づくと試すように一発拳を振るった。

 しかし、僕はそれよりも少し先に動き出していた。


*「ッ……こいつ!」


 捨て身の体当たりが当たる。


 確かに利き手の右腕は使えないが、その分もう僕には捨てるものもなかった。

 最早どうなってもいい覚悟で暴れる。


桐野「その気持ちを分かろうともしない、そんな人たちがここに来る資格はない!」


 ――しかし、相手も油断してたのは最初だけ。

 喧嘩の経験もなく身体も強いとはいえない僕がいくら足掻こうと、自分よりも体格の良い、しかもこの人数相手に敵うはずもなかった。


*「右腕だけじゃなく全身動けなくしてやるよ! 女の前で醜態さらしとけ!」

*「――ギャア!?」


 その時、どこからか声が上がる。

213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/07(木) 23:17:32.26 ID:ZcpcKjEy0
不良たちオワタ…
214 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 23:45:58.37 ID:SmK0ZbKD0

杏子「もう下がってろ! ……ゆまのこと頼む!」


 杏子さんがそう言った次の瞬間、僕の前に居た不良が横になぎ倒された。

 ……杏子さんは手慣れた動きと、圧倒的な力を持って不良の集団を次々に相手していく。


 僕はよろめきながらその様子を見て、それから後ろにいるゆまちゃんのほうも見た。

 ここは彼女に任せて下がるしかない。


 すると、ゆまちゃんは僕の手を握る。


ゆま「……だいじょうぶだよ」

桐野「……え?」

ゆま「キョーコならだいじょうぶだから」


 ゆまちゃんは言う。

 確かに僕もこんな光景を見せられたらそう思うしかないが、ゆまちゃんは杏子さんのことを信じ切っているようだった。


桐野(――あれ?)


 そして、違和感を感じたのはそれと同時だった。


桐野(傷が痛くない?)

215 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/07(木) 23:58:28.93 ID:SmK0ZbKD0


杏子「――――ちゃんとゴミは拾って帰れよ。そのために落とさないように気を付けたんだからさ」

杏子「で、何を持ってきたんだ?」


 ……僕が目を離している隙にも、いつのまにか喧嘩は終わっていたようだった。

 杏子さんが不良たちが持ってきた袋に入っていたお菓子を物色していく。


杏子「いいもの持ってるじゃん。もーらい。……あー、こっちはいらないな。ほら、これ自分たちで持って帰れ」


 欲しいものだけ取ると残りを投げつける。

 不良たちは最早悔しがるのを通り越して混乱状態だ。


*「く……クソぉ! どうなってんだよ……」


 彼らはぼやきながらも自分の捨てた煙草の吸殻とその他のゴミを拾って、袋を持ってどこかへ逃げて行った。

 混乱しているのは僕も同じだった。


 喧嘩のこともそうだけど、傷のことが一番だった。


 さっきの喧嘩の傷も、包帯を巻いた腕も……不思議なほどに痛みがなくなっていた。

 痣と擦り傷は消え、腕が動く。


桐野「二人は…………一体?」

杏子「まったく、意外と無茶をするな……アンタは」

桐野「杏子さんに無茶をさせたくなかったから……杏子さんがあんなに強いって思ってなかったし」
216 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/08(金) 00:12:53.66 ID:jdZZ6a1O0

杏子「……そうだな。まあでも、ああ言ってくれたのは嬉しかったよ。大人しい奴かと思ったら、こう見えて度胸あるんだな」

杏子「あたしは全然醜態なんて思ってない……ちょっと、かっこいいと思ったよ」

桐野「え……」


 そんなこと言われたのがはじめてで少し声に出して聞き返すと、杏子さんがそっぽを向く。

 ……少し頬が赤くなっていた。


杏子「あー、今のナシ!」

桐野「はあ……」


 そう言われたのは嬉しかったから、折角ならナシにしないでほしいな。

 そんなことを思いながら、腕の包帯をほどいてみた。そこには傷一つない腕があった。動きも感覚も正常だ。


ゆま「……ゆまたち、『魔法少女』なんだよ! だから、『魔法』が使えるの!」

杏子「あ、おい、ゆま……。 まあ…………そうだな。あたしもあれだけ暴れちゃった後だしな」

杏子「でもそれは『ヒミツ』だろ? 人に知られちゃいけないんだ」

ゆま「はーい!」


 二人が話す中、僕はその言葉に強い心当たりと衝撃を受けていた。

217 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/08(金) 00:18:00.36 ID:jdZZ6a1O0

桐野「『魔法少女』って! ……織莉子さんと同じ!?」


 僕がそう言うと、杏子さんは顔色を変える。


杏子「……“織莉子”だと?」


 何か難しい、険しい表情をしているようだ。


桐野「美国さんのこと、何かあるの?」

杏子「ミクニ……ってのはそいつの苗字か? あたしらはな、少しそいつに“借り”があるんだ」

杏子「ゆまが魔法少女になったの、そいつのせいだからな」

桐野「え……?」


 どうやら、悪い意味での借りがあるらしい。

 ……あの美国さんに?


桐野(勘違いやすれ違いの類だと思いたいけど……)



1キリカのことを知らないか?
2自由安価

 下2レス
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:18:58.49 ID:wpoTgm9V0
2魔法少女のことを聞く。
もしかしたら自分の幼馴染がそれに関わっていることを話したうえで
安価下
219 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/08(金) 00:35:34.06 ID:jdZZ6a1O0
---------------------------------
ここまで
次回は9日(土)18時くらいからの予定です
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 00:36:26.82 ID:GBlsuJIw0
安価↑+もしかしてマミさんも魔法少女なのか
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 16:26:40.94 ID:YXt8lyz8O

今回はマミさんとは結界内で会ってないんじゃ?
桐野がマミさんが魔法少女に関わってるとは考えつかないと思うよ?

追加で自分の怪我の理由とキリカを探してる理由を話してキリカを探すのに協力してほしいと頼む
あと杏子の話を聞いて織莉子に不信感が芽生えたら自分の知ってる事を話す
222 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 19:05:21.32 ID:+2H+hZfr0


桐野「……じゃあ、キリカのことは?」

杏子「誰だ? そいつも魔法少女か?」


 そう聞かれると、それを肯定するのに少し躊躇った。

 『魔法』とか、『魔法少女』とか、聞いたことはあっても何一つ理解してるわけじゃないし、心の底から信じたわけでもない。

 ……でも、これだけは確実だった。


桐野「君たちが言うのと同じものになら……多分。幼馴染だよ」


 僕がわかるのはそれだけ。今の彼女のことなんてわからなかった。


桐野「…………あの腕の怪我、その人に斬られたんだ」

杏子「なんだと?」

桐野「それから会ってなくて。探してるんだけどさ……」


 そう言うと、杏子さんはしばらくまた難しそうな顔をしていたが、それから僕に詰め寄った。


杏子「なあ、よければ『織莉子』のこと教えてくれないか? あたしたちはそのために見滝原に来たんだ」

桐野「えっ、そ、そんなにオレも知ってるわけじゃないよ。 美国織莉子って人で、えっと、怪我をしたオレに手当をしてくれて……」
223 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 19:40:55.55 ID:+2H+hZfr0


 僕は慌てて美国さんの情報を頭の中でかき集める。

 しかしその途中でやっぱり僕の中ですっきりしない点があった。僕が話せることなんてそうないけど、このまま話したくはなかった。


桐野「……ていうか、その、『魔法少女』のこととかも、こっちもよく事情がわかってなくて」

杏子「そうか……もしかすれば会えるかもって思ったんだけどな」

桐野「呼び出すのは無理だ、そんな……連絡先とか聞けるほど親密な関係でもないし」


 もらったハンカチが浮かぶ。……あの時も、僕が返すと言っても断られてしまった。

 けど、わざわざ呼び出さなくても偶然会わないわけじゃない。制服もわかるから、本気で会いに行こうとすれば会えないことだって――


桐野「……杏子さんは、会ったらどうする気なんですか?」

杏子「さあな。……それこそアンタに話す世界のことじゃない」

杏子「恩を感じてるのはわかったよ。……でも、あんまりそいつのこと、信用しすぎないほうがいいかもしれないぞ」



 杏子さんは忠告するように言った。

 ……杏子さんの言うような事情とは僕のことをきっぱりと遠ざけながら。
224 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 19:54:38.00 ID:+2H+hZfr0


杏子「不良のことはありがとうな。おかげで当分は悩まされずに済みそうだよ」

桐野「いや、解決したのはオレの力じゃないよ……」

桐野「……でも本当は暴力なんかで解決する気じゃなかったのに。あの時はガムシャラだったから」

杏子「まあ、あいつら以外にもたまにゴミを捨てにくる奴はいるみたいだからな。こうやって綺麗になってれば、多少は汚されにくくもなるだろう」


 あの不良たちが去ってから、この場所にはゴミ一つ落ちていなかった。

 自然に囲まれた街外れには見晴らしの良い景色が広がっていた。……この絵をまた描くことが出来るんだ。


杏子「じゃ、あたしらはそろそろ行くよ。『織莉子』のことを他の奴にもあたってくる」

杏子「アンタの幼馴染のことも……一応何かわかったら伝えるよ」

桐野「うん、ありがとう」


 ……僕はすっかり治ってしまった腕を見下ろした。

 今でも信じられない気持ちだった。怪我を負ったのも突然のこととはいえ、そんな上手い話があっていいのだろうか?


 ――――『都合の良いオカルトは嘘だと思え』。それは僕がずっと教えられて信じてきたことだ。


桐野「ゆまちゃんも……ありがとう。治してくれて」

ゆま「うん!」


 ゆまちゃんはにこっと笑っておじぎをする。

 ……二人と別れてから、僕は一人でさっきの話を考えていた。


桐野(もしかして……オレは想像以上にヤバいことに関わってしまったんじゃないか?)
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/09(土) 20:22:53.60 ID:ftCVPGBF0
黒い織莉子がデフォなのかこのスレでは
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/09(土) 20:24:33.88 ID:NNdCO2vj0
織莉子の幼馴染設定になっても変わらなさそうだからいっそ主人公にしたほうがいいかもね
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/09(土) 20:25:49.59 ID:9/3wUBaZO
デフォもなにも、なぁ…(原作を見つつ)
228 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 20:37:22.07 ID:+2H+hZfr0


 一目見てわかるような、さっきの不良たちなんかよりもずっと。


 圧倒的な動きと力をもって、杏子さんは男たちを軽々と倒していった。

 ……怪我を一瞬で治すような奇跡を起こすのも魔法だけど、そんな怪我を一瞬で作るのも『魔法』なんだろう。


 『私の使命は人を救うことだものね』――彼女の言った言葉は戦いの使命を意味するもの。ただし、その通りに受け取っていいかはわからなかった。


桐野(……キリカのことも探さないと)


 だとしたらキリカだって。……いつからそんな世界に?


 昨日から、家族も探しているみたいだった。

 キリカはあの家の一人娘だ。おじさんもおばさんもさぞ心配していることだろう。



 ――――そんなことを考えながら再び街に探しに出たが、連絡があったのはその日の夜だった。



―6日目終了―
229 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 21:03:50.45 ID:+2H+hZfr0


 腕が治った翌日、早速僕は何事もなかったように包帯を外して、ペンを持って授業を受けていた。

 もう昨日までの暗い気持ちはない。怪我が治ったのと一緒に吹き飛んでしまった。


 元々周りには怪我の具合については話していなかった。

 いきなり包帯を外して普段通りに動いていても、『ああもう治ったんだ、よかった』とかそのくらいにしか思われなかった。


桐野(――まあ、そのほうが好都合かな)


 ……もちろん魔法だなんて非現実的なものは信じたくはなかった。けど、僕が見てきたものも事実なのはわかっている。

 僕はいまいち実感の沸かないままに、今この身や周りで起きていることを受け入れることにしていた。



 午前の授業が終わるチャイムが鳴ると、ペンをしまい、授業で使う道具を片づける。

 腕は治り、キリカは家に帰ってきた。


 ……ただ、一つまた気がかりはなことはあった。



1キリカのクラスに行く
2マミさんのクラスに行く
3自由安価

 下2レス
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/09(土) 21:05:23.41 ID:NNdCO2vj0
1の後に2
安価下

そういえばマミさんから連絡先交換したっけ?
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/09(土) 21:12:03.52 ID:ftCVPGBF0
1の後に2
232 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 21:32:18.75 ID:+2H+hZfr0


 キリカといえば……――――いちど家に帰ってきたということで連絡をくれて安心したのだが、それからまた家を出ていってしまったらしい。

 鞄と制服だけ持って。……むしろ、それを取りに来たんじゃないかというくらいだ。

 それはもう当分は家に帰る気がないという意思のようにも思えた。


桐野(少しクラスを覗きに行こうか)


 そう決めて自分の席を立つ。

 ……しかしそこにたどり着く前に、廊下に出たところで彼女と鉢合わせた。

 
キリカ「――……あ、居た! 桐野――だったっけ?」

桐野「あ、あぁ、慌ててるみたいだけどどうしたの……?」


 勢いよくこっちに向かって走ってきたキリカの姿を見て、僕は慌ててその場に立ち止まった。

 キリカはあまり気にしていなさそうだ。


キリカ「んー? そーいえばお菓子もらえるって約束してたなぁ、って思って」

桐野「お菓子……? 今日は作ってきてないけど」

キリカ「なんだ」


 その一言だけ言うと、興味なさそうに反対方向へ歩いていく。


桐野「ちょ、ちょっと待って」

キリカ「なに?」


 ……なんて聞くべきか、すぐに言葉が出てこなかった。でもまだ話さないといけない事ならいっぱいあるんだ。

 ちゃんと向き合って話す場が欲しいくらいに。


桐野「あ、あの、少し落ち着いて話せないかな?」


 ……キリカはきょとんとしていた。

233 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 21:59:24.43 ID:+2H+hZfr0
見滝原中学校 屋上



 僕が話す場所を提案して屋上に行くと、着いた時には数人の先客が居た。

 出来るだけその子たちから離れた場所を取ることにして話し始める。


キリカ「――……で、なんだい? 話したいことって」


 キリカが屋上の柵に背を向けて凭れる。……少し面倒臭そうに、視線を外して外のほうを見ていた。

 その態度を見ると、僕は心配してた気持ちも失せて苛立ちが募った。そりゃ、結果的にはもう治ったけど。なかったことにはできなかった。


桐野「…………あの時の、腕のこととかさ」

キリカ「ごめんなさい」

桐野「え……」

キリカ「あの時はごめんなさい。もうしないよ」


 追及すると、キリカはあっさりと謝った。

 外していた視線をこっちに向け直して、キリカが僕の腕に手を触れた。ちょうど斬りつけられた箇所だ。

 ……その感触に心臓がドクンと跳ねる。


 心配して探してた時も、もし会ったらどうなるかと思うと怖くないわけじゃなかった。

 だって、昔がどうであれキリカがやったことは事実だ。もしあれが当たったのが腕じゃなかったら、本当は僕を容易く殺せるくらいの力はある。


キリカ「でももう治ったんだね。だったら、そこまで引きずらなくてもいいじゃん」

桐野「……!」


 その手を振り払う。……キリカはまだ僕のことをじっと見ている。

 キリカが何を思ってるのかはわからない。けど、僕はこの時怒っていた。



1家に帰る気はないの?
2それで済むと思ってるのか?
3自由安価

 下2レス
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/09(土) 22:01:41.21 ID:NNdCO2vj0
1+2+3僕はキリカの個と心配だったんだよ。僕には聞くことぐらいしかないだろうけど…聞かせてよ…今のキリカの身に何が起こっているのか……
安価下
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/09(土) 22:05:04.43 ID:9mXgwNqW0
安価↑+僕に斬りつけた事を僕は許すよ、だからキリカ君も真実を教えて欲しい君は魔法少女なんだね
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/09(土) 22:08:29.11 ID:ZHJqqKOX0
キリカに平手打ち+怒る

なんでそんな簡単に済まそうとするんだ!
あの時僕は君に腕を切られた、もっと深かったら右腕は千切れてた…いや、首とかに当たってたら死んでたかもしれないんだ!
あの力は誰かを傷つけ下手したら殺してしまうかもしれないものなんだ、キリカはその自覚があるのか!?
なのになんだよその態度は!まるでどうでもいいようなその態度は、誰かを殺してしまっても今みたいに『ごめんなさい』ですますのか!

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/09(土) 22:11:12.30 ID:NNdCO2vj0
>>236の対応がいいのか悪いのか自分には判断できにくい
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/09(土) 22:15:51.13 ID:ftCVPGBF0
そもそも八つ当たりで切りつけたわけだし怒ってもいい
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/09(土) 22:22:45.67 ID:jdCjjvBBO
怒ってるのに許すとか、安価235は変じゃないかな?
安価236みたいに怒っても良いと思う
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/09(土) 22:24:52.79 ID:NNdCO2vj0
矛盾しているけどどう捌くんだろう?
>>236に変更したりするのかな?
241 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 22:26:40.30 ID:+2H+hZfr0


桐野「……それで済むと思ってるのか?」

キリカ「じゃあどうすればいい? これ以上私にやれることないじゃん。だったら……」


 キリカは身体の向きを変えると、柵に手をついて下を見下ろす。

 ……その時、ゴウッと一際強い風が吹いた。


キリカ「私がここから飛び降りれば許してくれる? 君は私のせいで夢を失いかけたんだもんねぇ……」

桐野「よ、よせってば!」


 今度は僕がキリカの腕を掴んだ。

 その発言と行動にあまりに迷いがなさすぎて怖くなった。……止めなければ本当にやってしまうんじゃないかと思った。


キリカ「だって、謝るくらいじゃ釣り合わないんでしょ?」

桐野「だからって、誰がそんなことしろって言ったんだよ!」

キリカ「そう? じゃあやめる」


 しかし、僕が止めるとキリカはあっさりと下がった。

 ……もしかしてからかわれてるのか?
242 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 22:47:16.41 ID:+2H+hZfr0


桐野「……オレを斬りつけたことはもう許すよ。だから君も真実を、『理由』を話してほしい」

キリカ「…………」


 怒ってはいた。……けど、だからといって死なれたら困る。

 ――そういう問題じゃない。心の中に不信感を抱えつつも、不本意ながらそう言うしかなかった。


桐野「君は……魔法少女、なんだよね」

キリカ「やっぱりそこまで知ってたんだ」

桐野「あんなことをした理由は?」

キリカ「なんでそんなこと話さなきゃいけないの? 君には関係ないって言ったよね」

桐野「……関係なくなんかない。オレはあの場に居たんだ」

キリカ「またその話。話ループするのっておじいちゃんみたいだよ?」


 ……キリカはまた面倒臭そうに柵に腰掛けていた。

 そんな様子を見ると、今度は苛立ちよりも失望のほうが先立った。
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/09(土) 22:53:13.35 ID:jdCjjvBBO
織莉子に洗脳済みか……
244 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 23:00:33.62 ID:+2H+hZfr0


桐野「心配……してたんだよ、オレは。 お願いだから聞かせてよ…今のキリカの身に何が起こっているのか……」

桐野「じゃないとオレは君のことが本当に嫌いになってしまう」

キリカ「君には関係ない」


 キリカはきっぱりと言い放つ。


桐野「……家には帰らないの? 帰らないならどこに居るんだ?」

キリカ「帰る予定はないね。でも、どこに居たって私の勝手でしょ」


 そして、彼女はそう言うと屋上から一人去ろうとしていた。

 ……僕も一人でここに残る理由はない。追うように踏み出すと、キリカが振り返って一言言った。


キリカ「あ、結局お菓子はくれないの?」


 呼びかけてやる言葉もない。

 この状況を、僕はなんてキリカの家族に説明すればいいんだろう。



呼びかけてやる言葉もない、が…
1別れる
2発言安価(一言程度)

 下2レス
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/09(土) 23:03:07.61 ID:9mXgwNqW0
1+キリカの馬鹿、と叫んでお菓子を地面に投げて別れる
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/09(土) 23:06:26.97 ID:jdCjjvBBO
お菓子は渡す
あと腕を怪我させた対価に絵のモデルになってくれ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/09(土) 23:10:31.98 ID:ZHJqqKOX0
まぁ、飛び降りようとしたんだからそれぐらいはしてくれるよね?
248 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/09(土) 23:40:32.69 ID:+2H+hZfr0

桐野「……じゃあこれをあげるよ。だから、話す気がないなら頼みぐらいは聞いてよ。放課後は――」


 鞄を漁って、昨日杏子さんが倒した不良から奪ったお菓子の一つ見つけた。

 今渡せるのはこのくらいだ。離れようとするキリカをせめてつなぎとめておけるもの。


 しかし、キリカは僕が言い終わる前に不敵に笑う。


キリカ「放課後は忙しいんだ。そのやっすい菓子の対価――いや、この前負わせた怪我の対価と考えても返事は『死んだほうがマシ』、かな」

キリカ「君にもそのお菓子にもそんなに価値はないよ」

桐野「……そうか。なら勝手にしてくれ」


 持ってたお菓子を投げつける。もともとこんなの僕のものじゃない。

 すると、キリカはそれを拾って去って行った。


 ――僕は失望と悔しさで暫く動けなかった。

 すると、すれ違いざまに誰かの声が聞こえた。僕に向けたものなのだろうか。その確証はない。僕の知らない人で、心当たりもないんだから。

 俯いていた視界に風になびく黒い髪が入る。


「……ごめんなさい」


 屋上の隅のほうに居た中の一人だ。……けれど、前にも廊下で見かけた気はする。


 その淡々とした声がどこかさっきのキリカの言葉と被る。

 ……僕は何を言うこともできずにその後ろ姿を眺めていた。

249 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 00:04:53.15 ID:eePl8rd70
――――
――――


 ――――昼休みが終わって午後の授業が始まると、そこからは驚くほどあっけなく時間は経つ。

 今日は順調なつもりだったけど、あれからどこかぼんやりと考えてしまって上手くいかなかった。




1マミさんのクラスに行く
2キリカのクラスに行く
3街外れの教会に行く
4自由安価

 下2レス
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/10(日) 00:07:12.25 ID:r2X+JHzc0
マミさんに傷が治ったことを教えに行く
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/10(日) 00:07:39.10 ID:OEb2k4hz0
2+キリカの後をつけてどこに行くか確かめる
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 00:08:54.30 ID:UV641Hub0
1+和菓子と描く道具を持ってマミさん所に
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/10(日) 00:09:47.57 ID:r2X+JHzc0
キリカは手遅れだし前回キリカルートだったし諦めろよ
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 00:11:57.20 ID:UV641Hub0
まだキリカ押しの人居るの? あの対応見れば もう脈は無いて分かるだろうに
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 00:12:42.10 ID:3hK1jAi60
荒らしかもしれない
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/10(日) 00:16:41.12 ID:OEb2k4hz0
いや、キリカを追う事で織莉子に迫りたかったんだが
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/10(日) 00:21:27.49 ID:r2X+JHzc0
織莉子を漂白したいのか
258 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 00:40:57.60 ID:eePl8rd70


 廊下からキリカのクラスを覗いてみる。

 その扉の外のほうには、前見た時と同じようにクラスの女子たちと笑い合うキリカの姿があった。


 ――眺めていると、途中でキリカもこっちに気づいて目が合った。

 しかし、キリカは気にしていない様子で話を続けてまた視線を戻す。


桐野(気まずいな……)



 『放課後は忙しい』……何をしに行く気なんだ?


 やがてキリカは友人たちと別れて廊下を歩く。

 僕はその後をついていった。

259 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 00:43:04.34 ID:eePl8rd70
-------------------------
ここまで
次回は10日(日)午前か夕方
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 00:45:57.47 ID:3hK1jAi60

織莉子について知っておきたいけど、マミさんの好感度も上げたいジレンマ
時間があったら織莉子のことを杏子に報告するか?
261 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 10:20:24.51 ID:eePl8rd70


 キリカは街に出ると、行き当たりばったりに途中でふと方向転換もしながら歩いていた。

 どこか目当ての場所があるようではなさそうだ。


桐野(あの時も、教会のことなんて知らなくて、ただ単に変な場所を探して回っていただけなのか……?)


 だとしたら何のために。……『戦う』ため?

 そう思った矢先に、キリカはどこか薄暗い廃屋の前で足を止める。


 僕は気づかれないように近くの物陰に隠れて様子を窺った。

 ……キリカは建物の裏に回り込むように踏み出していく。しかし、それからしばらく出てこなかった。その場から姿を消してしまったようだ。


 見失ってしまったのだろうか? もしかして気づかれて逃げられたとか。

 でもこういうこと、前にもあったような……。


 そっと建物の裏を覗こうとすると、僕は思わず目を見張って息を飲んだ。
262 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 10:46:47.48 ID:eePl8rd70


 ――――キリカはその手を血に染めて出てきた。

 魔法少女にとっての戦いというのがどんなものかはわからない。でも、それを見れば何をしたかは最悪の想像すら出来てしまった。


桐野「…………!」


 声を出さないように口に手を当てる。

 あの時と『同じこと』を……しかし、まさかとは思うが――。


 軽く辺りを見回して、僕は気づかれないように固まった足を動かす。



桐野(バレてない……よな)



 見えなくなるまでゆっくりと離れていく。

 ……もうその場に居られなかった。

263 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 11:27:50.08 ID:eePl8rd70
――――
――――


 ――……キリカから逃げると、僕は街外れの教会に来ていた。

 なんだかんだでここが一番落ち着けるし、『魔法少女』のことだってあの二人に聞けばまだ安心できる。


桐野(…………あ、でもどうせなら絵の道具も持ってくればよかったな)


 景色を眺めながらぽぼんやりと考えていると、芝生を踏みしめる音が近づいてくる。


杏子「よう。また一人で黄昏かい? せっかく腕も治ったってのに顔色が悪いね」


 何も返事を返さないでいると、杏子さんとゆまちゃんが僕の隣に腰掛けた。

 そして、僕が今一番気にしていることを言う。


杏子「幼馴染は見つかったか?」

桐野「……君たちにとっての戦いってなんなんだ? 人を傷つけること? 人を助けること?」

桐野「オレには何もわからないけど、傷つけるのが正しい使い方とは絶対に思えないんだ」

杏子「“人を襲うカイブツ”をやっつけて人を助けるのさ」


 話していいのか、杏子さんは少し迷うようにしながらも僕にそう言った。

 しかし、その後にまだ言葉は続く。


杏子「……ってのが表向きだけど、実際のところはそんなもんじゃないね。魔法を使うため、その力で望みを叶えるため……色々あるだろう」
264 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 11:45:08.36 ID:eePl8rd70


 その言葉の意味を考える。……しかし、考えるほどにわからなくなった。


ゆま「ゆまはキョーコをたすけるため!」


 杏子さんの隣で、ゆまちゃんは胸を張る。杏子さんも少し照れながらもまんざらではなさそうだった。この二人を見ているとどこか安心する。


 けれど、二人はいつ、どうして知り合ったのだろうか?

 最初は妹かとも思ったけど、ゆまちゃんの様子を見ているとやっぱりどこか違う気がした。



1その子とは何があったか
2そっちはどうですか?
3自由安価

 下2レス
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 11:50:19.33 ID:UV641Hub0
1+ゆまちゃん腕を治してくれたお礼だよ、と言って和菓子を差し出す
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 11:55:15.30 ID:LfWlusEC0
2+杏子達と白女に行く
織莉子さんの事はまだよくわからない
白女の制服だったから生徒何だろう、杏子さん達と行ってどんな人か聞き込みをしてみよう
そういえば杏子さんは白女に知り合いとかいますか?
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 12:21:08.21 ID:XR0rr/YHO
>>265も入れられればいいな
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 12:27:45.28 ID:WwSMTbFoO
キリカに杏子からもらったお菓子渡そうとしたから和菓子は今持ってないんじゃ?
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 12:33:01.46 ID:jvVBej2/0
何で安価↑も入れなかっただろ、腕を治してくれたゆまちゃんは貴方の恩人だろうに
270 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 12:41:24.32 ID:eePl8rd70


桐野「……そっちはどうですか?」

杏子「美国織莉子のことならまだ進展はなしだ。昔の仲間に聞いてもわからなかったしな」

桐野「そうですか……」

杏子「でもまあ、一応調べてくるって話だったよ。それから……――お前の幼馴染の事だけどな」


 杏子さんが少し言いにくそうに言葉を溜める。

 その様子からも、キリカの事という事からも、何か悪いことを言われるのは覚悟していた。


杏子「……この街で魔法少女と一般人が死んだ。他にもまた最近増えた新人を中心に殺された奴がいるらしい。『魔法少女狩り』とかなんとか噂になってる」

杏子「ソイツ、ろくでもないことしてるってことは覚悟しといたほうがいいよ」

桐野「…………知ってる」


 この前から見てきた行動や今日の言動とすべてが繋がる。けど、そんなのとっくに予想がついていたことだった。

 キリカが魔法少女たちを襲って回っているかもしれないということを……。


 だからやるせなかったんだ。――どうしてって。

 あの場所でキリカに斬りつけられた時、キリカがどんな顔をしていたか見る余裕がなかった。


 キリカとは幼い頃から一緒で、ただ普通に暮らしてきただけだったはずなのに。いつからそんな……。
271 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 13:19:09.72 ID:eePl8rd70

杏子「まあ、こっちの世界なんてそんなもんだよ。魔法少女同士で争うのなんて珍しいことじゃない」

杏子「……そいつの事は仲間にも伝えておいた。まだ断定するわけじゃないが――もしそうなら対峙したら殺すことになるかもしれない。いいな?」


 杏子さんは冷たく言う。杏子さんはきっと、もう昨日から僕の話を聞いて察しはついていたんだ。それでも言わなかったのは僕のため。

 ……これ以上被害は増やせない。それはわかっているけど、僕は言えるのはこれだけだった。


桐野「そんな世界になんていってほしくなかった」


 だって、そんなことをする人じゃなかったんだ。


――――
――――
272 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 13:27:53.64 ID:eePl8rd70
―――
???


キリカ「やっぱあの『桐野』ってやつ、佐倉杏子たちとつながってるみたいだよ」

織莉子「……それはどうしてわかったの?」

キリカ「今日話してきた。怪我治ってたよ、あんなに心配したのにさー。あいつらのどっちかの魔法だろうね」

織莉子「そう。千歳ゆまのほうね」


 織莉子は軽く返事をする。……それからキリカの顔に手を伸ばし、顎を掴んだ。


織莉子「――余計な事は言っていないわね?」

キリカ「〜〜……たぶん、大丈夫っ!」

織莉子「……だと良いけれど。あまりこちらに突っ込んでくるようならば――――」

キリカ「殺す?」

織莉子「それでもいいけれど最終手段ね。目立った動きをし過ぎればどこから感付かれるか理解らない」



 ……織莉子はキリカを見送ると、ため息をついた。

 キリカは何かを考えながら外に出て行く。


キリカ(……私が『言う』『言わない』以前に、織莉子はあいつらにも桐野にも関わってるしもう存在はバレてる)

キリカ(もう時間の問題、のような気もするな)


キリカ(終焉はもう見えた)


 しかし敢えて気づかない振りをする。そうしていれば本当にその『愛』以外、頭からは何一つなくなるからだ。

 ――すると、不意に肩を叩かれる。


 キリカの斜め後ろには誰かが居た。

273 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 14:00:08.69 ID:eePl8rd70
―――



 …………あれから、一応美国さんのことも知ってることだけ話しておいた。

 杏子さんたちは白女に聞き込みに行くと言っていたが、ここから先は関わらないほうがいいと帰されてしまった。


 ――もし本人が居て、戦いになったら危ないから。


 そっちの事情はよくわからない。僕が話したことも正しい選択だったのかはわからない。


 けど一つ確かなものは、僕の中で固まった『魔法少女』というものについての疑念だった。

 このままだと、キリカは何もわからないまま争って殺されてしまうかもしれない。……もしくは、逆の事だって十分にあり得るのだ。

 杏子さんが、ゆまちゃんが。その仲間が――キリカの手によって殺されてしまうということが。



―7日目終了―
274 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 14:00:35.89 ID:eePl8rd70
-------------------------
夕方まで休憩
275 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 17:57:33.55 ID:eePl8rd70
見滝原中学校校門前 朝




マミ「――――桐野君、包帯がなくなってるけど怪我は順調なの?」

桐野「ああ、うん。もう動かせるし、ほとんどなんともないよ」


 朝、学校の前でばったり会って話をする。思えばマミさんとこうして話すのも久しぶりだ。

 ……でも、その問いにはごまかすように答えていた。本当は『ほとんど』どころか完全になんともなかった。


桐野「あの時はごめん……ちょっと気持ちが塞いでて」


 前に話した時のことを思い出す。……手を伸ばされた時は大げさに振り払っちゃったし、暗いばかりできっとつまらなかったよな。

 とりあえず一言謝ると、マミさんは小さなラッピングを目の前に差し出してきた。


マミ「はい、じゃあこれ。前に作った残りで悪いけど、お祝いのクッキー」

桐野「えっ、いいの?」

マミ「また桐野君が来なかったら一人で食べようかと思ってたけど、それじゃつまらないものね」

桐野「ありがとう……嬉しいよ」



1後でお昼に一緒にどうかな?
2自由安価

 下2レス
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 18:44:38.39 ID:mvyBcMpGO
1+今日はマミんの絵を描いていい?
安価↓
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 18:54:24.44 ID:WwSMTbFoO
1
278 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 19:13:30.25 ID:eePl8rd70


桐野「それなら、後でお昼に一緒にどうかな?」


 久しぶりに楽しく話をしてみたい。

 ……そう思って提案したのだが、マミさんはどこか表情を曇らせた。


桐野「……駄目、かな」

マミ「ごめんなさい、お昼はちょっと」


 マミさんははっきりと用事については言わなかった。


マミ「……また感想聞かせてね」

桐野「あ、もちろん! じゃあ、また今度……」


 校舎に入って階段を上がると、廊下で別れる。


桐野(用事か……なんだろう?)


 ……マミさんがくれたお祝いのクッキー、自分で食べた後はいくらか残しておくつもりだった。

 本当は僕よりも食べさせたい人が居た。あの怪我を治してくれた、杏子さんとゆまちゃんだ。


 ――けど、さっきマミさんの言った用事のことも少し気になっていた。

279 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 19:54:10.81 ID:eePl8rd70
――――
――――


 昼休み、今日もキリカのクラスを覗いてみる。

 しかし、昨日なら友人たちとでも居そうに思えた姿はそこにはいなかった。

 そもそも、キリカはあのメンバーで仲良くしはじめたのはいつからなんだろう? 三年生になってから?


 表面を見れば、今のキリカは僕なんかよりも順調に過ごしているように見えた。

 けど、きっと『何か』はあったんだ。小さな悩みやきっかけから今に至る何かが。

 ……いつの日か離れていってしまったキリカに対して、僕がもっと積極的になれたら気づけたかもしれなかったのに。


 キリカと一緒に居た女子たちは、キリカがいなくても変わらずに楽しそうに話している。


桐野「…………」


 それからまた少し廊下を歩く。今度はマミさんのクラスの前に立つと、その中にはマミさんが一人で居た。

 特に何かをやっている様子はない。


桐野(あれ、用事があるようなことを言ってたのに……)


 声をかけてみようかどうか迷っていると、いつのまにか後ろに誰かが立っていた。

 近くを歩く生徒からはその容姿を賛辞するような声が聞こえる。本当に綺麗なものを見て思わず漏れてしまうような話し声だ。
280 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 20:24:41.30 ID:eePl8rd70


「――声をかけないの?」


 振り向くと、少し背の低い――女子生徒の姿だとわかる。長い黒髪をストレートに下ろしたその姿は、前にも見たことがある。

 ……教室の出入り口で立ち止まって、邪魔だっただろうか。

 いや、そんなことよりも聞きたいことはあった。


桐野「昨日屋上で会った時、君は話したこともないはずのオレに謝った…………君は一体何者なんだ?」


 問いかけると、彼女は冷静な表情を崩さないままに言う。


「魔法少女よ」

桐野「!」

「その反応……やっぱり知っているのね。関わる気がないのなら関わらないことをお勧めする、けれど……――」



1何か知っているのか?
2自由安価

 下2レス
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 20:27:14.28 ID:mvyBcMpGO
1+君も魔法少女なの?
安価↓
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/10(日) 20:34:03.08 ID:OEb2k4hz0

自分に謝った理由を問いただす、感情が高ぶった感じで

あのタイミングで誤ったのは、もしかしてキリカの変わった事に君が関わっているのか!
283 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 20:59:08.29 ID:eePl8rd70

桐野「何か知っているのか? あのタイミングで謝った理由は!?」

「……ここでは目立つわ。私はこれ以上“巴マミ”に目を付けられたくもない。知りたい事があるのなら場所を移しましょう」


――――
――――
屋上


 そう言って提案されたのは昨日と同じ、屋上だ。

 ――――移動の最中、少女は『暁美ほむら』と自分の名前を名乗った。



桐野「さっきの話……マミさんにも何か関係があるの――、あるのですか?」


 その場所に着いてから自分から話を切り出したのだが、慣れない雰囲気に思わず噛んで妙な言葉遣いになってしまった。

 重要な話をしようとしたところなのに恥ずかしい。


ほむら「……無理な敬語や緊張はしなくていい。私は貴方の後輩」

桐野「そう……、そう、なんだ」


 正直、話しにくさはある。話し相手としては得意なタイプじゃない。けどそんなことも言ってられなかった。

 気を取り直して話しはじめた。


桐野「……マミさんのことも知ってるようだったけど、何か関係が?」

ほむら「何故貴方の事を遠ざけはじめたか?」


 朝の言葉とさっきのことを照らし合わせると、確かにそれは思い当たる。

 本当は用事なんてなかった。……ただ単に僕が避けられていただけ? でもどうして。


ほむら「後ろめたいことでもあったんじゃないかしら…… 例えば、貴方の“幼馴染”を殺さざるを得なくなったとか」
284 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 21:33:06.33 ID:eePl8rd70


 それを聞くと衝撃が走った。


桐野「マミさんが杏子さんの仲間の魔法少女だって……言うの?」

ほむら「別に信じたくないなら信じなくてもいい」


 それならこの人もその仲間か? そう思ったけれど、さっきの発言からするにあまり関係は良くないことが察せられる。

 この人はどういう立ち位置で、何故それを知っているのだろう。


桐野「……何故君はあの時僕に謝ったんだ。こんなことになったことについて、君はどんな謝ることがあるんだ?」

ほむら「そうね………… この際だから話しましょう。――私が未来から来たからよ」


 彼女は語る。また荒唐無稽なことを……『魔法』なんかがなければありえないことだ。

 長い黒髪が風に靡いた。大きく分けたら同じ『黒』に分類される色でもキリカの髪とは色合いの違う、暗く青みがかったようにも見える黒だ。


 ――――そして彼女は語り続ける。


ほむら「美国織莉子の狙いはこの学校に居る一人の生徒だった」

ほむら「……私は過去で守りたいものを守れなかった。ただ一つ、外の何にも目を向けずにずっと傍で守っていたはずなのに、守り切れなかった」
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 21:39:34.46 ID:mvyBcMpGO
ほむらがばらしたのはなに理由なのか?
286 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 22:16:20.58 ID:eePl8rd70

ほむら「前回のことで失敗の原因はわかった。そうすればもう対処は簡単だと思っていた。……でも、その予想を裏切るように彼女を捕まえることが出来なかった」

ほむら「この街で起きていたことについて、私が何も知ろうとしなかったから。思えば相手の魔法や本当の目的すら知らないままだったの」


 彼女の話を一つずつ飲み込んでいく。美国さんの狙いはこの学校に居る一人の生徒……それが彼女の行動の理由にも関わっているのだろう。

 しかし、僕にはまだ何が言いたいかがわからなかった。


ほむら「呉キリカは前回ああはならなかった人よ。少なくとも敵対はしなかった」

桐野「!」

ほむら「あの過去があるから現在がある……それをかけがえのないものだと貴方は言ったわ」

ほむら「貴方はやり直したくなんかなかったのにね。私は別の可能性を求めた。……だからもう一度別の過去をやり直した。――その結果がこの世界よ」


 ……暁美さんはこの世界を『別の可能性』と言った。

 だとすれば、今の僕はどこで間違えたのだろう。


ほむら「何かを選ぶことは何かを捨てる事よ。それは知らず知らずのうちにでも、何かが少し違うだけでも未来は変わる」

ほむら「貴方も、これ以上大事なものを捨てたくなかったら優先順位を間違えないことね」


 暁美さんは『ある一人』のことを守るためと言っていたけど、暁美さん自身も救われたかったんだ。

 僕にとっては、その世界と同じようにはもういかないかもしれない。……けど、今の僕の大事なものは?



1今の話は他の人には?
2自由安価

 下2レス
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/10(日) 22:18:14.70 ID:r2X+JHzc0
このほむらは前回の時間軸からループしてきたのか
安価下
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 22:21:39.53 ID:mvyBcMpGO
前回の世界であの後何があったんだろうか……
安価↓
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 22:30:48.99 ID:WwSMTbFoO
1+前回のキリカの様子を詳しくきく
あと何が原因で前回をやり直したのかも
290 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 23:19:23.26 ID:eePl8rd70

桐野「……今の話は他の人には?」


 暁美さんは首を横に振る。


ほむら「こんな話、すぐに信じてくれると思う? 貴方と違って、魔法少女同士敵対すればただでは済まない」

ほむら「いいえ、それだけじゃない……少し問題が多すぎるのよ」


 ……僕にはやっぱりそっちの世界のことはよくわからないけど、そんなものなのだろうか。


桐野「……前回での呉さんはどうだったんだ? まだあいつにとって最悪の結末が決まったわけじゃない」

ほむら「私は詳しいことは知らないわ。でも……貴方とはとても仲が良かったのでしょうね」

桐野「君がやり直した原因は?」

ほむら「さっきの話で察しがつかない?」


 薄々わかってはいた。

 暁美さんが守りたかった『ある一人』はその世界では……。


ほむら「美国織莉子が……まどかを殺したからよ」

ほむら「あれは集団下校中でのことだった。どんなに一人だけに目を向けていたって隙は生まれる。いや、一人だけに目を向けて守るなんて到底無理だった」


ほむら「私は……あの子を守ることに固執するあまり優先順位を間違えていたの」

ほむら「状況を正しく把握しなくては、かえって危険に晒すことがある。……もしくは、大事なものは守れても他のものは捨てなければいけない」

ほむら「……それに関してはもう覚悟できていたつもりなのだけど」
291 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/10(日) 23:39:22.09 ID:eePl8rd70


 話をあらかた聞き終えて、廊下に戻ろうとする。


 ――――時刻はもう昼休みをあと10分ほど残したところを指していた。

 予鈴まではあと5分。


桐野「…………話してくれてありがとう」

ほむら「これからどうするの?」

桐野「マミさんとも少し話してくる」


 それから、屋上から出る前に振り返って一つ聞いた。


桐野「――――……それと、美国さん……美国織莉子が狙っている『一人』って、誰なんだ?」

ほむら「鹿目まどか。……私のクラスメイトの二年生よ」



 それを聞ければもう十分だった。三年の廊下に戻って、再びマミさんのクラスの中に入っていく。



桐野「…………マミさん!」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/10(日) 23:40:03.26 ID:r2X+JHzc0
こっからマミさんルート行こうか
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 23:56:29.55 ID:UV641Hub0
恋愛ゲームで例えるなら今までが通常ルートでここからが個別ルートだな
294 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/11(月) 00:36:03.41 ID:LjmarRUp0

マミ「桐野君……どうしたの?」

桐野「この街の『魔法少女』の事で、今わかってることについて話してほしい」


 僕がいきなり教室に押しかけていくと、マミさんは戸惑っているようだった。


桐野「……呉さんのことはもう聞いたんだ。……別にもうどんな結果になったってマミさんのことを恨んだりはしないよ」

桐野「でも、これ以上後悔だけはしたくないんだよ。キリカのことも、マミさんのことも、誰のことだって」

マミ「……誰から? 佐倉さんから聞いたの?」

桐野「呉さんとはどうなった? 美国のことは?」


 今ここで暁美さんのことを言っていいのかわからなくて、敢えてその問いを無視する。

 ……問い詰めると、マミさんは答えた。


マミ「美国織莉子のことはその苗字に心当たりがあって、調べたら素性は出てきたわ」

マミ「呉キリカ、さんとは……戦ったわ。 呉キリカは美国織莉子と繋がっている」


 それを聞いてハッとした。何か怪しいところはあれど、今までキリカの件に関しては単なる被害者……だと思っていた。

 でも、キリカがあんなふうになったのに少しでも関係しているとなれば。

 いや、今になっては、少なくとも後戻り出来ない状況を作ったのは彼女なんじゃないかと思えた。


桐野「……こっちも美国織莉子の目的がわかったんだ。この学校の、鹿目まどかという生徒だって」

桐野「まだ理由はわからない」


 ……昼休みが終わるまで、ここで出来る限りの情報を交換して、

 それからもう一度クッキーのことをお礼を言ってからマミさんと別れて授業に戻った。

295 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/11(月) 00:37:47.53 ID:LjmarRUp0
-----------------------------
ここまで
次回は11日(月)20時くらいからの予定です
296 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/11(月) 21:04:28.72 ID:LjmarRUp0


 目の前で行われている授業の話を聞きながら、無事に動くようになった手ではペンを力強く握っている。

 本当なら僕が関わるような世界じゃない。力も持たない僕が出来ることなんて限られてる。それでも、僕に出来ることを必死に考えた。

 ――――帰りのHRが終わると、ざわついたままの教室を抜けて廊下の隅で携帯を取り出した。


桐野「……呉さんのおばさん、まだ呉さんは帰ってきてませんか?」

桐野「――――えっ?」


 携帯の向こうから聞こえる声に驚いた。

 それから、帰路のほうへと足を速めた。


桐野「……今から行きます!」


 マミさんは『戦った』と言っていた。正直、もう死んでしまっていてもおかしくないとは思っていた。

 今のキリカはみんなやこの街にとっても敵でしかないのかもしれない。

 ……それでも、やっぱり生きていたことが嬉しかったんだ。


 だって、戦えない僕がこれから先の未来に少しでも影響を与えられるとしたら……キリカくらいしかいないよ。

 そして、やっぱりそれは僕の役目だったんだ。


――――
――――
呉家
297 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/11(月) 21:39:56.88 ID:LjmarRUp0


桐野「――……呉さん」



 …………電話によると、キリカは昨日の夜になって帰ってきたのだということだった。

 今日は学校には行っていない。家に帰ってきてからは部屋に篭もりきりらしかった。


 階段を上った先の扉を開ける。呼びかけると、キリカは顔を上げた。

 部屋は昔来た時と同じ位置。忘れるわけもなかった。


キリカ「……何しにきた?」

桐野「決着を……つけに来たんだよ」

キリカ「決着? 私と?」


 キリカは意味が分からないというようにとぼけた顔をする。


キリカ「なんの話かわかんないな。キョーミもないし。それにあの時キミも『勝手にしろ』って言ったはずでしょ?」

桐野「確かにあの時はそう言ったけどさ……やっぱりそんなふうには出来ないよ」

桐野「マミさんと戦ったんだってね。…………無事でよかった」


 ――僕がそう言うと、キリカはとぼけた顔から眉を曲げた。

 それから盛大にため息をつくように大げさに口を開ける。
298 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/11(月) 21:59:19.28 ID:LjmarRUp0

キリカ「……はぁーーー? なんで!? キミはあっちの味方でしょ。そこまで聞いてるなら私には死んでほしい側だと思うんだけど?」

キリカ「それとも、何も知らない? ……それならそれでいいや。うん、私は無事だよ。よかったね」

桐野「知ってるよ! でもそういう問題じゃないんだ!」

桐野「――そっちこそ、なんで簡単にそういうふうに思えるんだよ! ……最近は離れてしまっていたけど、オレたちは小さい頃から一緒に居たのに」

桐野「それに、まだオレがなにも決着をつけてないからだ。このまま見捨てて終わらせることなんか出来ないんだよ」


 ――昔の思い出が浮かんだ。僕たちがまだ小さかった頃。


 正直、今のキリカはむしろ、暁美さんみたいなタイプなんかよりもずっと僕の苦手なタイプに思えた。

 それだけじゃなくて、開いてしまった時間に離れてしまった距離を埋めることなんて簡単には出来ない。

 実際に、屋上で話した時はそう感じた。


 けれど、やっぱりそう簡単に根底は変わらないはずなのに。


キリカ「昔の話なんか知らない」


 しかし、キリカはまだとぼけた。


桐野「キリカがあんなことしたのも、そうなったのも、『原因』があるはずだろ?」

桐野「だからまずは……気づけなかったことを、――ごめん」

キリカ「……意味わかんないな。なにそれ」



1美国織莉子のことを話に出す
2自由安価

 下2レス
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 22:03:52.25 ID:yRT7NsOB0
1+君は彼女に利用されてるだけだ、昔のキリカに戻って欲しい
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 22:04:22.21 ID:AZo2T9HrO
1+僕は他の人から話を聞いただけで織莉子とは本の少ししかあったことがないけれど、彼女がやろうとしていることは間違っている。
何より僕はキリカをこれ以上罪を犯して欲しくない。
謝る相手や償うことがあるなら僕も一緒にするから戻ろう、キリカ!

安価↓
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 22:07:58.91 ID:yRT7NsOB0
安価↑ そのまま
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/11(月) 22:09:58.46 ID:ifhShBXV0
↑追加でキリカにどんな願いで契約したのか聞く

キリカは何のために魔法少女になったんだい?
何の願いで魔法少女になったんだ?
他人を傷つけて、そんな自棄みたいになるのがキリカのねがいだったのかい?
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 22:11:08.71 ID:Qn7qMvu/0
>>302も追加できたらいいなぁ…
304 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/11(月) 22:16:51.88 ID:LjmarRUp0
------------------------------------------------------
同一IDなので>>301>>299と統合して1レスとカウント
採用安価は>>302になります
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/11(月) 22:19:35.74 ID:KwdhnY2s0
結果オーライかな
306 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/11(月) 22:58:53.73 ID:LjmarRUp0

桐野「マミさんから、美国織莉子と関わりがあることを聞いたんだ。……本人の目的も聞いた」

キリカ「!」


 ――しかし、キリカは僕がそれを口に出すと途端に表情を鋭くする。


桐野「オレは美国さんとはほんの少ししか話してない。出会った時は恩も感じてたし、素敵な人だと思ったよ。――でも、彼女がやろうとしていることは間違ってる!」

桐野「何より、オレはキリカに……これ以上罪を犯して欲しくない」

キリカ「それ以上私の前で織莉子の悪口を言うな」


 首元スレスレにどこからか出現した真っ黒い刃状のものが当てられる。……あの時僕の右腕を切り裂いたものだ。

 キリカが手に持った、青紫の色をした宝石のようなものを始点としてそれはこっちに伸びていた。


キリカ「……運がよかったね、君。もうちょっと頭にキテたらざっくりいってたところだったよ?」

キリカ「素敵な人っていうのは正解だからその分かな。ならなんで『間違ってる』なんて言うんだい?」

キリカ「所詮君も織莉子を傷つける周りのくだらない連中と同じ……織莉子の表面しか見てなかったからだ。 まあ、私以外に理解出来る人なんて必要ないんだけど」


 その様子は豹変した。

 陶酔したように大げさに話した。――それを見て僕は確信した。今まで憎み切れなかった気持ちが吹っ切れた。


桐野「……キリカは何のためにあんな、魔法少女の世界になんて足を踏み入れたんだ?」

桐野「他人を傷つけて、そんな自棄みたいになるのが望みだったのか!?」

キリカ「そうだよ。別に私は望んじゃいない。けど、彼女がそれを望むならそれが私の望みになる。私は織莉子のために魔法少女になったんだから!」


 そんなの絶対にありえない。


桐野「それなら前言撤回するよ! 美国織莉子……彼女には恩なんてない。……あんな奴、最低の詐欺師だ」


 刃を具現した宝石を持つキリカが大きく手を振りかぶる。


キリカ「ッ、……――!」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 23:25:28.81 ID:JmVTSSCp0
目を覚ませ、キリカ
308 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/11(月) 23:56:26.97 ID:LjmarRUp0


 ――その時、カーペットの上に何か小さなものが転がる音がして、キリカはその場にうずくまるようにして崩れた。

 いつのまにか刃は消えていた。


桐野「ど、どうしたんだよ……!?」


 僕はキリカに近づいて屈み、その身体を支えるように抱く。

 ……キッと睨む視線がこちらに向けられた。


キリカ「なん……でも、いいじゃん……なんで私のことなんて心配するの?」

桐野「それはキリカが大切な幼馴染だからだよ。……どんなことになったって、やっぱりそれは変わらなかったから」

キリカ「……そんなの知らない。私には関係ない」

桐野「美国織莉子のために魔法少女になったのなら、あの時彼女を襲おうとしたのはどうして?」

桐野「……本当はあの後何かあったんじゃないのか? キリカは何かあって、心の隙をあいつにつけこまれたんだ」


 あの時、美国織莉子を庇った僕をキリカが斬りつけて、僕が彼女と一緒に逃げた後。

 キリカはあの時から何かを抱えていたからあんな行動を起こした。けれど、あの時はまだ違ったはずだ。
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/12(火) 00:01:42.26 ID:CHfDgi4W0
これってキリカのソウルジェムが傷ついてるんじゃ…
310 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/12(火) 00:25:03.11 ID:Nlianei50

キリカ「なんで君がそんなこと言うんだよ……何も知らないくせに。魔法少女ですらないくせに」

桐野「ああ、オレは知らないよ。知らないからこうして聞いてるんだ。 でもキリカはわかってる。……わからないふりをしているだけだ」

キリカ「……何言ってるかわかんない。聞こえない。わけわからないこと言うな。これ以上――……私の『愛』と織莉子を侮辱したら」


 キリカの言葉を遮って僕ははっきりと言う。


桐野「関係ないって、そう思い込もうとしてるだけだ」

桐野「……オレが怒ったのはキリカを利用したからだよ。こんな最悪の形で……自分の都合の良いように歪めて、壊して!」


 僕の言葉が通じるかはわからない。けど、まずは一方的でもいいから伝えておきたかった。

 ――すると、キリカは再び口を開いて小さく話し始めた。


キリカ「…………何怒ってるの? もしかして私のため? よくわからない。君の言う私なんてもう居やしないってのに」

キリカ「……あ、もしかして君、私のことが好きなの? 悪いけど、私の『愛』はもう予約済みなんだ。君なんて価値はないよ。私は本当に愛するべきものの本質を知ったからね」

桐野「…………」

キリカ「昔の友達に裏切られたとか馬鹿みたいなことでふさぎ込んでさ……でもまたくだらない世間にわざわざ溶け込んで、『フツウ』の仲間入りをしたかったから契約したんだって」

キリカ「馬鹿なことを考える奴だ……私は全然理解できなかったよ――――……でも、あれ? 私も何考えてるのかわからないな……本当は違ったんだって、そんな過去」


 記憶が混濁しているのだろうか。キリカは呟くように、さっきとは違うことを喋っていた。


キリカ「――……そうだ。あの人はきっかけに過ぎなかったんだ。でも私は契約してからそんなことすらもう忘れ去っていた」
311 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/12(火) 00:56:11.65 ID:Nlianei50

キリカ「……腕のことはごめん。大事な夢を傷つけて、将来まで奪いかけて…………でももう合わせる顔なんかないよ」

桐野「……もういいよ、それは許すから。謝る相手や償うことがあるならオレも一緒にするから……だからもう戻ろう!」


 キリカは僕の腕の中で顔を伏せた。

 鼻を啜る音が聞こえる。その顔は見えないけど、涙が溢れて伝う濡れた感覚がした。


キリカ「……自分にも織莉子にも騙されたまま考えなければ楽だったのに、君は優しいふりしてそんな道すらなくすんだね」

キリカ「私はこのまま安らかに絶望したかった……私は利用されてることに気づかなかったわけじゃない。それを望んでたんだよ。そのほうが幸せだった」

キリカ「やっとそれが私の中で『本当』になったのに」

桐野「でもそれじゃいけないんだ。そんなのは本当の幸せなんかじゃない」

キリカ「…………もうわかったよ、ありがとう……でも手遅れだよ。今からじゃどんなことしたって償えない。もう汚れすぎちゃった」


 キリカはそう言うと、僕の後ろへとその腕を回す。


キリカ「……そういえば昔、タイムカプセル埋めたの覚えてる? 子供の頃……たしか君の庭に埋めたっけ」

キリカ「きりのん――――あの頃は大好きだったよ。もう少し早くにきみのことに気づけたらよかったな」


 キリカは体重を預けるようにしなだれかかってきた。それと同時に、何かが割れる音が響いた。


桐野「キリ―――――……」


 抱き留めているキリカの身体からは一切の力が抜けていた。
312 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/12(火) 00:56:43.89 ID:Nlianei50
------------------------------
ここまで
次回は12日(火)20時くらいからの予定です
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/12(火) 00:58:09.09 ID:PGlL6pKm0
やっぱ手遅れか、まあ前回で幸せだったんだしいいよね
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 01:03:42.40 ID:4yBLtAEz0
もし3回目あったらキリカをキープしつつマミさん以外を狙いたい
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/12(火) 01:07:15.63 ID:PGlL6pKm0
キリカは好きになったら一途だからなぁ
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 01:27:33.89 ID:0XWDsY7rO
それはちょうど上の話のようなオ○ム並に洗脳された特殊ケースで語るのもどうかと思うが…
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 01:48:46.67 ID:BkKLKeS5O
というか、キリカ…
前回ヒロインだけに辛いなぁ
318 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/12(火) 21:05:39.23 ID:Nlianei50


桐野「キリカ!? 」


 そっと肩を押し返し、キリカの身体を起こして見てみる。

 意識のない人間の身体だ。瞼が閉じられ、すぐ近くで感じていた息遣いはもう聞こえない。

 ……手には宝石が握られ、割れた破片で指が切れて血が垂れていた。


 それを見て悟る。僕らとの異質で決定的なその生命の違いを。――いや、キリカだって本当はずっと僕と同じだったはずなのに。

 そこで、さっきキリカの言っていた『契約』という言葉を思い出した。


桐野(――――『魔法少女』って、まさか……この宝石が……)


 もう一度キリカを見て、その身体に向けて僕は語りかける。


桐野「……どうして、こうなってしまったんだろうな」 

桐野「小さい頃からよく知ってた……ずっと近くには居たはずなのに」


 ……キリカはその直前、小さく震えた声でまた『ごめんなさい』と謝った。この前の謝罪とは違う重みのある言葉だ。


 もう声は届かない。でも、慰めようとしたってきっとキリカは突っぱねるだろう。

 『気づかないほうが幸せだった』……そんなキリカの言葉が頭に浮かんだ。



 僕が来たことでキリカの未来が変わったのは確かだった。

 でも、これで良い結末に出来たといえるのだろうか。……ずっと考えていたが、わからなかった。



―8日目終了―
319 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/12(火) 22:11:47.37 ID:Nlianei50


 ――昨日はあれからキリカの死を確認し、病院や警察にも連絡がいった。

 当然ながらそれは学校にも知らされ、今朝には痛ましい話として先生の口から話された。


 僕はどこか遠くで起きていることのように思いながらも、それを悲しむだけで精一杯だった。

 最近の不審な行動や行方不明も記録に残っているから、警察や世間に何があったのか怪しまれたのだろう。しかし、彼らが真実に辿りつくことはない。



 チャイムが鳴り、午前の授業が終わる。



1屋上に行く
3廊下に出る

 下2レス
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 22:15:11.33 ID:CzYEAEjhO
2がない?
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 22:17:21.40 ID:aZxMU3He0
1がほむらルートで、3がマミさんルートかな ? 安価なら3
後1、選択肢に2が抜けてますよ
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/12(火) 22:18:51.25 ID:klAmVncY0
1
もし2が抜けてるのなら再安価してほしい
323 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/12(火) 22:53:38.71 ID:Nlianei50
―――


マミ(“この学校の『鹿目まどか』という生徒”……同学年には居なかったから、恐らく下級生ね)

マミ(でも、何故美国織莉子はその子を?)


 二年生の廊下を一通り回ってその教室の中を覗くと、マミは一旦自分の教室へ戻ろうとする。

 その途中で見知った顔とすれ違う。同じ学校、この学年で唯一の同業の知り合い――暁美ほむらだった。


 どこかへ行こうとしているらしい。マミは彼女と一緒に居る少女たちにも目を向けた。

 しかし、ほむらはその視線から隠れるようにして、マミを見ると警戒するような表情を向けた。


ほむら「……話があるのなら後にして」


マミ(あの子もよくわからない子ね……)

324 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/12(火) 23:54:48.14 ID:Nlianei50


 ――――教室を出て廊下を歩いていると、そこでマミさんと鉢合わせた。


マミ「!」

桐野「マミさん」


 マミさんはどこか真剣な表情をしていた。

 普段柔和なイメージのある、学校で見るのとは違う雰囲気。――やっぱりマミさんにもそんなものがあることを少しだけ感じ取った。


マミ「ところで、呉キリカが死んだって話……」


 マミさんは昨日、キリカと『戦った』と言った。その場で仕留めたわけじゃなかったのは逃がしたと思ったのだろうか。それとも。

 ……少し言いにくそうにはしたが、驚くほどその声は淡々としていた。


 本当は、更に大きな被害を生んだ可能性もあったんだ。そしてあのままいつか、その末に使い潰されて。


桐野「…………決着を、つけてきたんだ」


 これで良い結果だとは思えない。

 ……でも一応、何もわからないまま終わることだけは避けられたから。



1マミさんはなんで『契約』したの?
2美国織莉子のことは?
3自由安価

 下2レス
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/12(火) 23:57:20.66 ID:klAmVncY0
1+2

あとマミが佐倉さん、と言ったことについて知り合いなのかと聞く
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 23:58:49.05 ID:SpgmslRCO
1+2+3キリカのこと。どうしてこうなってしまったのか……僕はただキリカが幸せに生きて欲しかったのに……
安価↓
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 00:00:29.16 ID:DN3GTEFP0
1+「僕はマミさんの魔法少女の姿見たい、そして魔法少女の格好のマミさんを絵に描きたいんだ
無理という言うなら諦めるけど、けどお願いマミさん 」貴方は頭を下げてお願いする
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 00:00:51.07 ID:iirwaqYUO

マミにキリカの最期を話す

キリカは、最期に僕の知ってる幼なじみに戻ってくれたよ
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/13(水) 00:02:12.39 ID:jXK9UuRE0
>>327
今はそんなこと頼めるメンタルじゃないと思うが…
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 00:02:58.62 ID:+XUVqziBO
>>327は無効にならないかなー
無理か
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 00:07:45.83 ID:iirwaqYUO
安価327は荒らしと変わらないな
キリカが死んだ翌日に絵のモデルを頼むとか、主人公の性格的にあり得ないだろ
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 00:10:34.04 ID:kzrk2G8m0
性格的に矛盾しているという理由で>>328になったりしないだろうか
333 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/13(水) 00:11:59.41 ID:Vw72Q5DF0
----------------------------------
ここまで
次回は13日(水)20時くらいからの予定です

えー、327はメンタル的にもアレだし無効の方向で。まあ前回からデジャブだしね。
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/13(水) 00:16:49.98 ID:jXK9UuRE0
乙でした

キリカ、今回は悲しい最期でしたね
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/13(水) 00:19:28.34 ID:kzrk2G8m0

最近、空気を読めない安価が来て困る
キリアに対しては3週目があったら色々してあげたい
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 00:20:20.32 ID:kzrk2G8m0
>>335
×キリア
〇キリカ

ガチで打ち間違えた……恥ずかしい
337 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/13(水) 20:59:28.97 ID:Vw72Q5DF0


桐野「マミさんはなんで『契約』したの?」

マミ「え?」

桐野「『契約』……したんだよね? 魔法少女になるために」

マミ「……ええ。私達は願いを叶えてもらうのと引き換えに魔法少女して魔女と戦う使命を受け入れる」

マミ「私は…………一年生の時よ。家族で出かけた時の交通事故。あの時に自分が生き残るために契約したの」


 その話は僕も聞いていた。その時にマミさんは両親を失い、今は一人で暮らしているんだ。

 ……でも、まさかそんなことがあったなんて知るわけもなかった。


桐野「……そうか」


 キリカが話していたみたいに、みんな、何かのきっかけや望みがあってその世界に足を踏み入れたんだ。

 けど、だからこそ僕は納得がいかなかった。――そんな、『契約』なんてさせた奴のことが許せない。

338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/13(水) 21:15:55.82 ID:zcbtb6vq0
キリカも主人公の言葉でいい子に戻ったのに
339 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/13(水) 22:14:01.96 ID:Vw72Q5DF0

桐野「キリカのこと、納得がいかないんだ。どうしてこうなってしまったのか……オレはただ、キリカが幸せに生きて欲しかったのに……」

マミ「桐野君……私もあの子とは話したわ。でももう」


 マミさんは諭すように言いかける。

 償えないほど悪いことをしたから。マミさんはあんなふうになったキリカしか知らない。

 街を守るために敵対してたんだから、甘いことは言ってられない。割り切るしかないのはわかる。――でも僕は違う。


桐野「……キリカは、最期に僕の知ってる幼なじみに戻ってくれたよ」

桐野「美国織莉子はキリカをあんなふうに壊した元凶だった。じゃあ、一体そんな力を与えてるのは誰なんだ?」

桐野「戦うためだけに、人とは違う身体に作り変えられてまでそんな使命を背負わなきゃいけないなんて!」


 憤りを言葉にしてぶつける。

 ……しかし、それを聞いてかマミさんは、どこか悲しそうな顔をしている気がした。



1屋上に行く
2教室に戻る
3さらに追及
4自由安価

 下2レス
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/13(水) 22:17:55.25 ID:+XUVqziBO
3+4知っていることを全て教えて下さい、マミさん。
僕に出来ることなんてないかもしれない……だけど、このままなにもかも忘れて今まで通りに過ごすなんて僕にはできない……
安価↓
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 22:18:04.88 ID:KizuCgZR0
4 ごめんねマミさん、君を責めてるつもりじゃないんだ
後もう1つ聞きたいだけど、キリカやマミさんに魔法少女ならないかと勧誘した奴は何者なんだ?
342 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/13(水) 23:05:20.51 ID:Vw72Q5DF0

桐野「……ごめん、マミさん。君を責めてるつもりじゃないんだ」

桐野「でもこれだけは聞かせてくれ。――――キリカやマミさんは誰に誘われて契約した?」


 視線を逃がさないようにはっきりと捉えて、もう一度それを問いかける。

 すると、答えは返ってきた。


マミ「…………私たちが契約するのは、『キュゥべえ』という魔法の使者よ」

桐野「オレが会うことは?」

マミ「それは出来ないわ。キュゥべえのことは私達や素質のある子にしか認識できないから」

マミ「そのことで恨む気持ちは仕方ないとは思う。でも別に、私は後悔してるわけじゃない!」


 マミさんはそいつを庇っているのだろうか?

 それからマミさんは僕に聞いてきた。


マミ「……ねえ、私からも一つだけいいかしら。契約して作り変えられるというのは、この力のこと?」

桐野「あの宝石のことだよ」


 ――――キリカとの別れとなった光景を思い出してしまい、僕はそれだけ答えてその場を去る。

 やっぱり今日は食べる気分じゃない。


 ……マミのほうも、その姿が背に消えた後も表情は変わらないままだった。


1屋上に行く
2教室に戻る
3二年生の廊下に行く
4自由安価

 下2レス
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 23:06:15.15 ID:+XUVqziBO
1ほむらにあわないと

安価↓
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/13(水) 23:13:52.36 ID:jXK9UuRE0
1
ほむらに会ったら頼みごと
もし時間を繰り返す事になったら自分宛の手紙を渡すので、自分に渡して欲しい
手紙は明日までに書いてくるよ
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 23:16:07.06 ID:KizuCgZR0
安価↑+今朝作った和菓子のどら焼きをお土産に
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 23:21:36.85 ID:kzrk2G8m0
無理と思うけどどら焼きも渡せたらいいな
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 23:24:18.59 ID:KizuCgZR0
頼み事するならお礼も渡さないとね、入れてくれるかどうかは1にお任せします
348 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/13(水) 23:40:08.70 ID:Vw72Q5DF0


 屋上に行くと、そこには今日もランチを楽しんでいる女子生徒たちがいた。

 その中には暁美さんも居る。……恐らく、あの中の一人が『鹿目まどか』だ。


 ……暁美さんは僕が来たことに気づくとこっちを見遣った。

 それから暫くすると、他の人たちと別れて一人屋上に残り、外を眺める僕のほうにいつのまにか来ていた。


ほむら「呉キリカのことで来たの?」

桐野「! 君はいつもいきなり後ろにいるね……」


 昨日と同じように、真後ろに立つ彼女。

 まるで気配を消したように現れるのがミステリアスさを増す。それも戦いの世界で身に着いたスキルなんだろうか?


ほむら「ごめんなさい、話しかけるタイミングがわからなくて。存在感がないとはよく言われるの……」

桐野「そ、それはオレもよくあるかな…… でも、癖なのかと思った。魔法少女の世界の生きる術、的な」

ほむら「いいえ、別に。そんなことはないわ」


 ……しかし、彼女は僕の想像を否定するようにきっぱりと言い切った。

 そう言われると妙な親近感を感じてしまう。思い返せば僕もそんなことはあった。
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 23:43:11.86 ID:kzrk2G8m0
メガほむとは同じタイプだろうからな>桐野
350 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/14(木) 00:38:50.17 ID:ESmb/7zO0

桐野「……昨日キリカと会ってきたよ」

ほむら「そう」

桐野「一番近くで最期を見た」


 僕は言うと、彼女はいつもの冷静な表情をわずかに変化させる。

 ……相変わらず感情は読み取れない。


ほむら「……“私たちの真実”を見たの?」

桐野「頼みごとがあるんだ。もしまた時間を繰り返す事になったら、自分宛の手紙を預かって渡してもらいたい」

桐野「手紙は明日までには書いてくるよ。だから……」

ほむら「縁起でもない事を言わないで頂戴」

桐野「あ、そうだよね……暁美さんはまだこれからなんだから」

ほむら「……けれど、今の世界は『失敗した』と思う?」


 問われればわからなくなる。

 今までやってきたこと全てが間違いだったとは思わない。……なかったことにしたらそれらは? 今のこれからはどうなるんだろう?


桐野「……どうなんだろう。ただ、みんなが幸せな未来になったらいいとは思うよ」

ほむら「そうね」


 暁美さんも本当はそうは思っているんだ。

 誰か一人だけを守っていたって、みんなのことを少しも考えていないわけじゃない。


ほむら「それと、昨日は話さなかったけれどね。前回の呉キリカは、貴方の――――」


桐野「――――!」



 ――――屋上から去る頃には、長い昼休みが終わろうとしていた。

 目を見開いた。……しかしそれも、今となっては終わってしまったことでしかなかった。

351 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/14(木) 00:39:33.34 ID:ESmb/7zO0
-----------------------------
ここまで
次回は14日(木)20時くらいからの予定です
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/14(木) 08:27:56.49 ID:V/POym5d0
知ったのか
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/14(木) 16:28:43.67 ID:V/POym5d0
ほむらは自分の言葉を信じてくれる主人公を気に入ってるみたいだな
354 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/14(木) 21:20:42.56 ID:ESmb/7zO0
――――
――――


 ――――放課後になると、僕はあの街外れにまで来ていた。

 絵は描いていない。そんな気にもなれなかった。その景色をただ眺めている。


 ……その横では杏子さんが僕が手をつけなかった昼の弁当を食べていた。


杏子「うまいじゃんか、これ。 ……食欲ないのか? こんなの丸々残したらバチが当たるよ」


 残して帰るのも母さんに悪いし、ちょうどもらい手がほしかったところだった。

 杏子さんは母さんの手作り弁当を喜んでくれているようだった。


桐野「……わかってるけど、今日はそんな気分じゃなくて。そうだ、よかったらこれも二人も食べてよ」

杏子「お! これは……」


 マミさんからもらったクッキーが鞄に入っていたことも思い出した。

 綺麗なラッピングを鞄から取り出すと、ついでにその中から一枚摘んでみる。

 チョコレートのペンでデコレーションされたハート型のクッキーだ。……杏子さんはそれを見ると、見覚えがあるような反応をした。
355 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/14(木) 21:42:57.43 ID:ESmb/7zO0

ゆま「クッキーだ!」


 ゆまちゃんがはしゃぐ。

 これは元々二人にも食べてもらいたいと思っていたものだった。


桐野「怪我の回復祝いにもらったんだ。ゆまちゃんの……二人のおかげだから」

杏子「懐かしいな、昔ティータイムに食べたやつそっくりだ。こういうの好きな奴がいて、よく作ってきたんだ……今は『一時的な協定』ってとこだけどな」

杏子「アンタ、もしかしてアイツの知り合いか?」


 ……それを聞くと本当にマミさんが『魔法少女』で、杏子さんの仲間だったんだと改めて思った。


 サクサクとした食感と甘い味に、キリカもこういうの好きだろうな、なんてふと思い浮かぶ。

 キリカが最期に話した、小さい頃に庭に埋めたというタイムカプセル……それを今掘り起こす勇気はなかった。

 なんというか、今見たら立ち直れなくなってしまう気がして。



1マミの話について
2杏子の『仲間』の話について
3自由安価

 下2レス
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 21:44:13.39 ID:K6vtc4J30
2の話を聞いた後で話してもいいか考えて1
無理だったらゆまちゃんに話忘れた怪我のお礼をする
安価下
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 21:46:41.32 ID:6QH1Tbbw0
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 21:46:51.14 ID:0d+5aawt0

追加で杏子にキリカの最期を話して、マミと何かあったのなら会うべきだと話す

杏子さん、誰かとの縁は大事にするべきだよ
僕はキリカを助けられなかった、小さい頃はいつも一緒にいた大切な幼馴染をね
すぐ近くにいたはずなのにいつのまにか疎遠になって、取り返しのつかない事になってしまった
僕がもう少し彼女に気をかけていたら…いや、会って声だけでも掛けてればあんな結果にはならなかった

キリカとは最期にお互いに解りあえたと思ってる、でもそこで終わってしまった
もうどうする事もできない、永遠に止まってしまったんだ
杏子さんには僕達みたいになってほしくはないんだ……2人に何があったかは知らないけど後悔はしてほしくはないかな
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 21:48:07.47 ID:6QH1Tbbw0
358の安価も追加で構いませんよ
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/14(木) 21:48:36.78 ID:V/POym5d0
>>358が良いな
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 22:11:08.97 ID:EV9h8UIfO
蘭子「混沌電波第172幕!(ちゃおラジ第172回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528712430/
362 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/14(木) 22:48:48.33 ID:ESmb/7zO0

桐野「マミさんと何かあったの?」


 その名前を出すと、杏子さんが反応する。


杏子「……半分は冗談のつもりだったんだけどな。でも、やっぱそうか。そういえば同じ学校だもんな」


 杏子さんがもう一枚クッキーを口に運ぶ。

 ……何があったのかは話してくれなかった、けど。


桐野「……杏子さん、誰かとの縁は大事にするべきだよ」

桐野「オレはキリカを助けられなかった。小さい頃はいつも一緒にいた大切な幼馴染をね」

桐野「すぐ近くにいたはずなのにいつのまにか疎遠になって、取り返しのつかない事になってしまったんだ」
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/14(木) 22:50:24.57 ID:V/POym5d0
前回を知ってるだけに余計つらかったなアレは
364 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/14(木) 23:22:35.16 ID:ESmb/7zO0

桐野「オレがもう少し彼女に気をかけていたら……いや、会って声だけでも掛けてればあんな結果にはならなかった」

桐野「キリカとは最期にお互いに解りあえたと思ってる。でもそこで終わってしまった。もうどうする事もできない。永遠に止まってしまったんだ」

桐野「杏子さんにはオレ達みたいになってほしくはないんだ……二人に何があったかは知らないけど後悔はしてほしくはないかな」

杏子「……そうか。アンタは『見つかった』か」


 ……僕はゆっくりと頷く。あの時僕は、確かにキリカを見つけることはできた。


杏子「……にしてもアイツ、遅いな。放課後はここで待ち合わせる予定だったんだけど」

桐野「マミさん……? 帰りは見てないよ。行く場所が同じなら途中で会ってもおかしくなさそうだけど」

ゆま「――あ、マミだよ!」



 ちょうど話をしていたところで、ゆまちゃんがあっちのほうを指さした。

 珍しい私服姿のマミさんが歩いてくる。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 23:33:12.36 ID:K6vtc4J30
マミさんは私服で来たいみは?
366 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/14(木) 23:43:13.18 ID:ESmb/7zO0

桐野(一旦家に帰ってたから遅くなったのかな……?)


マミ「…………お待たせ」

杏子「おせーぞ」

マミ「ごめんなさい……あら、桐野君もここに居たの? いきなり魔法少女の話をされた時には驚いたけど、まさか二人が知り合ってたなんてね」

桐野「あ、ああ、この場所は少し気に入ってて……」

杏子「あたしもだ。まったく驚いたよ。弁当うまかったぜ。ごちそーさんな」

桐野「こちらこそありがとう」

杏子「あたしらはそろそろ行くが、アンタはどうするんだ?」

桐野「そうだな……まだもう少しここに居ることにするよ」


 マミさんが来て、二人も芝生から立ち上がる。


 ……僕がついていけるのはここくらいまでだ。戦わない決着だけ。

 『魔法少女』の世界での決着は魔法少女に任せるしかない。


 しかし、杏子さんは去る前に何か頭に引っ掛かったことがあるように足をとめた。


杏子「……いきなり話をされたって言ったけど、アンタからマミにあたしたちのことを話したのか?」


 『あたしはマミの話なんてしていない』……そう言いたいようだった。


1違う人から聞いたんだ(ほむらの名前を伏せる)
2暁美さんから聞いたんだ
3自由安価

 下2レス
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 23:48:05.13 ID:K6vtc4J30
織莉子ではないことを先に言って1
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/14(木) 23:48:36.00 ID:V/POym5d0
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 23:51:51.27 ID:0d+5aawt0
2+ほむらと話をしてみたらと提案

暁美さんも魔法少女なんだよね?
彼女とも話してみたらどうかな?
彼女はただ大切な友達を守りたいと思ってる、感情表現が無器用なだけの娘だよ
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/14(木) 23:52:54.83 ID:K6vtc4J30
ほむらの名前を勝手に出したら好感度下がりそうだしなー
本人は隠したいだろうに無理に言わないほうがいいかもね
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 23:56:08.67 ID:0d+5aawt0
ん?マミさんはほむらの事知ってなかったけ?
372 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/15(金) 00:23:08.08 ID:c8BpRKSI0

桐野「そ、それは違う人から聞いたんだ。といっても、美国織莉子とかみんなと敵対してる人じゃなくて……」

杏子「……そうか」


 少しの間何かを思案したようだったが、杏子さんはやがてそう返事を返す。

 それからまた前を向いて歩き出そうとする。――しかし、マミさんはそれに気づいていないように、動き出そうとしなかった。


杏子「どうした? 行くぞ。今日も作戦練って行くんだろ」

マミ「えっ、ええ……そうね――――」



 …………それから二人がいなくなると、ここには僕一人になる。

 怪我も治してもらって、せっかく絵も描けるようになったのに。


 今はなにをするでもなく、ぼーっとしながら大きな空を見上げてため息をついていた。 


373 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/15(金) 00:28:21.06 ID:c8BpRKSI0
―――
―――


マミ「……まずは今日の報告だけど、呉キリカが死んだそうよ。桐野君が決着をつけてきたって」

杏子「幼馴染だもんな。……まあ、あたしたちが戦うよりもよかったのかもしれないな。これであとは織莉子だけになったわけだ」


マミ「…………」



 マミは少し前の過去に意識を向ける。


―――
約1時間前


 マミは一人の部屋に帰ると、ソファの上に荷物を置いた。

 普段だったら学校の帰りに街に直行しているところだったが、今日は少し心持が違った。

 “一人”、いや、“二人きり”になりたかったのだろうか。


 マミは独り言のように語りかける。――その相手は透明なテーブルの上にちょこんと乗る獣だった。


マミ「……ねえ、キュゥべえ。桐野君は呉キリカの最期に何を目の当たりにしたの?」

QB「どうして僕にそれを聞くんだい?」

マミ「だって、それは私達に関わることなんでしょう? 私たちの…………――『ソウルジェム』がどうかするの?」


QB「…………」


――――
――――
374 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/15(金) 00:28:52.38 ID:c8BpRKSI0
----------------------------
ここまで
次回は17日(日)18時くらいからの予定です
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/15(金) 00:45:08.39 ID:iIt7XjcD0
魔女化のことは知ったが最後皆殺ししようとするけど魂のジェム化はどんな反応するんだっけ
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/15(金) 08:01:15.96 ID:QLA132CR0
これからどうする方向で行けばいいのかな?
幸い、自分の話を受け止めてくれる主人公にはほむらは優しいし
377 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/17(日) 19:11:36.22 ID:AxpQhohs0



 ……僕は、杏子さんたちと別れてから、どのくらいそうしていただろうか。

 青色から明るさが失われ、紺に染まりつつある空の色が大体の時刻を知らせている。


 ――何もしなくても空は変わっていく。手首の腕時計に目をやると正確な時刻がわかった。


桐野(7時……か……)


 芝生の上から舗装された道路の上を歩き、街外れを道なりに戻っていく。

 すると、見滝原と風見野を結ぶ大きな道路が見えたところで、遠くから誰かがこっちに歩いてくるのが見えた。


 その輪郭や顔がはっきりと見えると、その姿は薄暗くなった景色に光る街並みを背にして僕の前で止まる。


織莉子「……ごきげんよう」


 普段聞きなれない上品すぎる挨拶。しかし、この人だったら日常的に使うことがあってもおかしいとは思わない。

 美国織莉子は感情の見えない表情をしている。変わらない姿だが、前会った時と違い、取り繕ったような気品や柔和な雰囲気がなくなっていた。


 ……わずかに息を飲んで身構える。
378 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/17(日) 19:44:15.89 ID:AxpQhohs0

織莉子「あらあら、どうしてそんな怖い顔をしているの?」


 ここでこうして会ったのが偶然になんて思えないからだ。

 なら、わざわざ僕に会いに来る目的があるとしたら――。


桐野「……オレを始末でもしにきたのか?」


 しかし、そう言うと美国織莉子は笑った。

 口に手を当てるような上品な笑いじゃない。


織莉子「どうして私が貴方を殺さなきゃいけないの?」

桐野「だって……それは! オレは杏子さんたちと一緒に居るし、キリカとも……」

織莉子「思い上がらないで頂戴。それだけの価値があるとでも? 私に敵意を向けているのは貴方のほうではなくて?」


 彼女の口調は言葉こそ丁寧だが吐き捨てるようで、酷い冷たさのみが感じられた。

 これが取り繕うことをやめた姿なのだろうか。……そうでなければ、どこか自棄でもなっているような。


織莉子「…………貴方のせいで私は独りになった」


 ――それを聞くと、サッと怒りが込み上げた。そんなことは初めてだった。

 僕が最後に見たキリカの姿。……美国織莉子のその言い分はあまりに勝手に思えた。


桐野「……あんなので友達でも気取ってたつもりだったのか?」

織莉子「友達? いいえ、“ただの駒”だったのよ」



・自由安価

 下2レス
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 19:49:49.68 ID:C26SIKd60
胸ぐらをつかんで「ふざけんなっ!お前のせいでキリカは死んだんだ!!」
安価下
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/17(日) 19:57:07.02 ID:xi5INrLg0
キリカを駒呼ばわりした事に怒りが沸いたが、心は逆に冷めて織莉子に色々と問い詰める

…ただの駒っていうくせに自分は独りになっただって?
駒っていうのは道具だろ?道具が一つなくなっただけど独りになったとか随分自意識過剰なんだな
それともその駒とやらに何かしら思い入れがなければ、そんな態度はとらないよな?

キリカは最期を迎える前、随分あんたの事を賛美するようなことしか言ってなかった
そうするようにあんたが仕向けたんだろ?自分を賛美しかしないイエスマンを傍に置く事で精神的安定がほしかったのか?だったら精神科にでも行けばよかったんだ
とんだメンヘラお嬢様だな、現実逃避したいならせめて周りに迷惑かけないでやってもらいたいな

381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 20:02:19.54 ID:q0RiFA89O
煽る煽る

人間怒りが頂点に達すると逆に冷静になるってゆうしな
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/17(日) 20:03:01.54 ID:4V1588H+0
あれは洗脳に近かったな
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/17(日) 20:31:23.81 ID:4V1588H+0
ここから綺麗な織莉子になってルート開通してほしいな
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 20:44:06.70 ID:xnsF9tUIO
まだ織莉子推しいたのか
キリカの仇だしちょっと改心するそぶりみせたからって主人公寝返ったら問題しかないぞ
ていうかここからじゃ絶対信用できない
385 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/17(日) 20:52:09.95 ID:AxpQhohs0

桐野「……ただの駒っていうくせに、自分は独りになっただって?」


 しかし、それが頂点に達すると、心は逆に冷めていくようだ。


桐野「駒っていうのは道具だろ? 道具が一つなくなっただけで独りになったとか随分自意識過剰なんだな」

桐野「それとも、その“駒”とやらに何かしら思い入れがなければ、そんな態度はとらないよな……?」

織莉子「ええ……“駒”なんて関係はもう壊れたの。駒は破れ、私はあの子の求める主ではなくなった。それでも、あの子なら私を受け入れてくれたかもしれない」


 ――拳を握った。今すぐ詰め寄りたい気持ちを抑えて、その場で叫ぶ。


桐野「それに対して怒ってるって言ってるんだ!」

桐野「キリカは最期を迎える前、随分あんたの事を賛美するようなことしか言ってなかった」

桐野「そうするようにあんたが仕向けたんだろ? 自分を賛美しかしないイエスマンを傍に置く事で精神的安定がほしかったのか?」

桐野「だったら精神科にでも行けばよかったんだ! とんだメンヘラお嬢様だ。現実逃避したいならせめて周りに迷惑かけないでやってもらいたいな」


 その時、表情の見えなかった彼女の顔にも、その瞳に鋭い怒りが灯ったのが見て取れた。

 ……こっちの発言次第ではなにをしでかすかわからない空気だ。さっきまで見せていたような表面的な言動ほど冷静な人じゃない。

 思っていたよりも感情で動いているのかもしれない。


桐野「怒ったのかよ! そこまでする価値はないとか言ってたくせに」


 前に踏み出す。魔法少女とか一般人とか、『世界』なんて関係ない。

 キリカが死んだ。僕の友達が命を懸けて戦っている。これは十分『僕の世界』で起きていることだ。

 杏子さんやマミさんが戦いに出ている間、相手が見逃してくれるからっておめおめとただ逃がすわけにはいかなかった。


 僕は命乞いもご機嫌取りも、まっぴらだ。

386 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/17(日) 21:28:19.76 ID:AxpQhohs0

 相手は女とはいえ、絶対的な武器を持っているようなもの。でも、それ以外がどれだけ強くてももう弱点はわかっている。

 ――――『宝石』の嵌まった指輪のある手元。最初から狙いはそこ一点だった。


桐野(不意を突けた……っ!)


 しかし、僕の手がそこに触れた瞬間に視界は横転する。腕を掴まれ、身体ごと地面に引き倒されたのだ。


織莉子「……わかったことを言うな! あまり調子に乗らないで。治してもらった腕をまた壊して欲しいの!?」

織莉子「私にとって『価値』はないだけ。貴方にとっては、何とかできるとしたら今のうちね。……でもここで私を殺すことが出来るのかしら」

桐野「放せよっ、この……! お前は人の心だけじゃなくて恥じらいもないのか!」


 立っている時にはちょうど同じくらいの高さだった顔が、覆い被せられ上から覗きこまれるように近づけられる。前は綺麗だと思った蒼い瞳は血走っていた。

 伸ばしていた右腕を抱きこまれ、関節が軋む。……汗がにじんだ。見ようによっては美味しい状態かもしれないが、全然嬉しくはなかった。

 ただ、キリカの仇であり敵である女に、何もすることが出来ずにくっつかれていることが不快だった。
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/17(日) 21:35:53.52 ID:4V1588H+0
やっぱ護身術の類は身に着けてるか
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 21:43:01.05 ID:q0RiFA89O
至近距離にいるなら頭突きかますとか指で目潰しでもやったれ!
外道に情けは無用
389 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/17(日) 21:47:52.35 ID:AxpQhohs0

織莉子「貴方……あの子《わたし》みたいなこと言うのね」

織莉子「でも貴方のことは殺せるわ。《私》じゃないから。このままがお望みならそれでも構わないけれど」


 あの子……? その言葉にさっき駒として話していたキリカのことが浮かんだが、そうではない気がする。

 だが、返す言葉も行動も、もう決まっていた。


桐野「……そんなの、まっひらだ!」


 腕のことも構わず勢いよく身体を捻り、地面から抜け出す。

 その拍子に頭同士をぶつけ、視界が一瞬眩む。無理に引き抜いた右腕がだらんとしていた。……恐らく脱臼だろう。


 ――僕が荒く息をついていると、美国織莉子は冷徹な表情に戻っていた。

 しかしその気迫は異質なほどのものを纏っている。その正体は剥き出しの感情。対面するだけで圧迫感を感じるものだ。

 自分とそう歳も変わらないだろう女にどうしたらそんなものが出せるのだろう。



1お前は何をしようと考えてる?
2自由安価

 下2レス
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 21:50:39.46 ID:C26SIKd60
1+その内容を聞いた後に2で「どんな理由であろうとただの少女1人を犠牲にしてまでやろうとしてるのは間違っている!」という
安価下
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/17(日) 22:17:05.79 ID:xi5INrLg0
1+織莉子から救世のことを聞いたら自己陶酔して現実を見ていないと徹底的に馬鹿にする

なんだ、やっぱりメンヘラじゃないか、それも重症だ
予知だって?魔法少女になってそんな力を手に入れたことで救世主気取りか?
あんたはそうやって自分が特別な存在で自分が世界を救ってあげないといけないって思ってる時点で他人を、世間を見下してバカにしてるのさ

第一あんたからは世界を救いたい、っていう想いは感じられないな、そこまでの覚悟がないんだよ
あんたから匂ってくるのは自分の言う事を信じない他人を見下す傲慢さと拒絶、卑しさだけさ
おおかた高貴な使命をもった自分様が世界をすくってあげないと、愚かな他人様は何も知らずに滅んでしまうから、ってとこだろ?
そんな人間が世界を救うだって?メンヘラだけでなく厨二病も併発してるとか、もう可哀想すぎて笑えてくるよ
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/17(日) 22:57:49.30 ID:4V1588H+0
自分すら救えてない時点で
393 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/17(日) 23:01:12.52 ID:AxpQhohs0

桐野「……お前は何をしようと考えてる?」

織莉子「何をしようと考えているか?」

桐野「ああ……。わざわざオレに話しに来たのだって、馬鹿にしにきただけじゃないんだろ」

織莉子「忠告、かしら。自分が“悪役”だなんてことはこれでもわかっているのよ? その上で受け入れてくれる人を求めていた。……それは否定はしない」

織莉子「精々足掻いてご覧なさい。これ以上『お友達』を失わないようにね」


 美国織莉子の態度はもう開き直ったようだった。そしてまだ言葉を続ける。


織莉子「……でも、わからない? キリカのことは、私はあの子を『助けた』だけよ」

織莉子「あの子は私のせいで死んだんじゃない。そうしなければもっと早くに“絶望して”死んでいただけ」

織莉子「貴方の腕を傷つけてから、戦うことに関して不安定になっていたようでね……でも、戦えなければ死ぬでしょう? それの荒療治かしら」

織莉子「でもその挙句にあの子は交戦した魔法少女と一般人を殺した。……それに耐えきれなかったのよ」

桐野「そんな命令を出したのもどうせお前だろ?」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 23:03:12.77 ID:YUgZpH560
どんな綺麗事やお題目をほざこうが織莉子のやってる事はただの人殺しだしね
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 23:06:02.83 ID:C26SIKd60
この世界でほむらに殺されてもいいと思う
396 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/17(日) 23:33:58.82 ID:AxpQhohs0

桐野「……たしかアンタは前、人を救うことが魔法少女の使命だとか言ってたっけ」

桐野「どこまで本気かわからないけど、あんたからはそんな想いは感じられない。そこまでの覚悟がだ」

桐野「あんたから匂ってくるのは自分の言う事を信じない他人を見下す傲慢さと拒絶、卑しさだけさ」

織莉子「……貴方のことも救おうとしてあげてるのに、これ以上何が不満なの? 私は世界すら救おうとしているのに!」


 大げさに手を広げて言う姿には狂気すら感じる。

 こいつに洗脳されてたキリカとも少し違うが、自己陶酔でもしているようだ。


織莉子「思えば、私にそんな義理はなかったの。それでも私は…………ありのままの私を受け入れて欲しかった」

織莉子「忠告は終わりよ。私は私に視えた未来を回収しに行くだけ」

桐野「……未来?」


 随分と余裕なことに、美国織莉子は言いたいだけ言うとこの場を後にしようとした。

 僕は聞き返しながら、背中を見せた彼女に何かしようと考える。武器になりそうなものは筆箱に入ってるペンくらいだ。

 しかし、背を向けたまま彼女は言う。


織莉子「ええ、私は貴方の考えなんて見通せるの。……貴方程度じゃ私の不意など突けないわ」

桐野「…………そうか。お前が持ってるのは洗脳の魔法かとでも思ったよ」


 だからこいつは、こうして無防備に背など向けられるのだ。


桐野「いくら重度のメンヘラでも、これだけは覚えておけ。自分のことを賛美しかしないように仕向けた相手がどれだけ受け入れてくれたって、そんなのまやかしだ」

桐野「相手を自分以下に落としてまで従わせなくちゃ、誰も着いてきてくれなかったからだろ? なんでその時点で改めようとも思わなかった?」

桐野「お前の言うありのままの自分なんて、そんなちっぽけなものなんだ」


 背に向けて、全力で鞄を投げつける。しかし、宣言した通りに彼女はそれを避けてみせた。


 同時に、自分はそうはならないようにしようと思った。

 ……僕はずっと人と馴染めないことに悩んでいた。本当の友達が欲しかったら、自分から変わらなきゃいけないんだ。
397 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/18(月) 00:07:34.88 ID:yFe5gORB0


桐野「くそ…………っ!」


 左で拳を作って自分の膝のあたりを叩く。

 ――悔しかった。僕は目の前に現れた美国織莉子を倒すことが出来なかった。そして、抱きこまれた右腕もこのざまだ。

 なんとか自力で肩を嵌めようとすると、骨の動く鈍い音が鳴る。


 …………美国織莉子の魔法は予知。それがあいつの標的や、さっきの言動とも被っている。

 それが意味するものはなんだ?



1『絶望して死ぬ?』
2美国織莉子が見た未来?
3その他行動など

 下2レス
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/18(月) 00:10:56.95 ID:U+ey3Yir0
1+2+3
安価下

予想外の行動で織莉子が動揺しないかなー。キスとかさ
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/18(月) 00:14:54.72 ID:JC3YpmeFO
1と2の内容、織莉子とやりあった事を知り合いの魔法少女達に話す
ただし一番最初に話すのは時間を繰り返してるというほむらにする
400 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/18(月) 00:18:00.82 ID:yFe5gORB0
----------------------
ここまで
次回は18日(月)20時くらいからの予定です
401 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/18(月) 22:22:31.69 ID:yFe5gORB0


桐野(……『絶望して死ぬ』?)


 僕が一番に気になったのはそこだった。美国織莉子は確かにそう言っていた。

 絶望の末に死ぬ。自ら命を絶つ。……そう置き換えて考えることもできるが、『魔法少女』の命の仕組みが普通とは違うことを知っている。

 それなら、その文字通りに『絶望に“よって”死ぬ』と考えたってありえなくはない。


桐野(それが美国織莉子の見た未来……か…………?)


 ……わからないながらに考えていると、暁美さんの姿が浮かんだ。まず彼女と話したいと思った。

 しかし、そのためには明日を待つしかなかった。

 帰路の続きを歩いていく。




 それから家に着くと、玄関の扉を開ける前に庭を見て心の中で決意した。

 立ち直れなくなりそうで掘り起こせなかった。守れなかったキリカの思いに向き合うのが怖かった。


 それでも、今週の土曜――最後にその姿と別れる時までには、きっと……向き合うから。



―9日目終了―
402 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/18(月) 22:42:17.55 ID:yFe5gORB0
―――



織莉子「……どうしてあの時トドメを刺さなかったの? 貴女ならもう知っていたはずでしょう?」

マミ「!」


 街はすでに夜の闇の中。

 ずっと一人だったはずの部屋に人の声がすると、マミは咄嗟に構える。


織莉子「それとも、“一緒に居る仲間”には知られたくなかった? それで逃げられては本末転倒よ」

マミ「……何をしに来たの?」


 マミはすぐに戦闘にも移れる体勢を取っていた。しかし、織莉子は違った。


織莉子「――――……ねえ、私の目的を聞きたい?」


――――
――――――
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/18(月) 22:59:07.54 ID:DSiAQMKR0
あー、やっぱり新しい駒を捜しにきやがったか
404 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/18(月) 23:45:42.83 ID:yFe5gORB0
見滝原中学校屋上 昼



ほむら「……そう。無事だったのはなによりだけど、右腕は?」

桐野「今のところはなんともないよ。それに、怖気づいてられないって思ったんだ」


 昨日美国織莉子とやりあったことを話すと、暁美さんは何か引っかかるように考え込んでいた。

 あいつの言っていたことと僕の考えは言ってみた。すると、暁美さんは暫く思案してから僕の問いに答えてくれた。


ほむら「魔法少女が“絶望して死ぬ”のは事実よ。正確には、絶望とともに“ソウルジェム”が汚れきって砕け散る」

ほむら「そうすると、魂から魔女が孵化するの」


 その話を聞くとぞっとした。想像は出来ない。けれど何かおぞましいことが起こるのは事実だろう。

 ……『絶望』と言う言葉はその前にキリカからも聞いたような気がする。確かあの時は――。


桐野「その、“ソウルジェム”っていうのが……」

ほむら「これよ」


 暁美さんは指輪のある手を掲げる。

 ……そうか、やっぱりそれのことだったのか。


ほむら「……美国織莉子は、まどかの素質を知って抹殺を目論んだのでしょうね」

ほむら「けれど…………」


 ……暁美さんはまた難しい顔をする。どこか納得いかないようだ。



1まだ何かある?
2自由安価

 下2レス
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/18(月) 23:50:03.43 ID:U+ey3Yir0
1+2彼女は「あの子《わたし》みたいなこと言うのね」「でも貴方のことは殺せるわ。《私》じゃないから。」と言っていた
あの子はキリカのことだと一瞬思ったけど、そうじゃないと直感だけど思った。
彼女が二重人格とかそういうことはないかな?
安価下
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/18(月) 23:53:43.62 ID:DSiAQMKR0
1+ほむらに連絡先の交換を提案、あとキリカの死の状況も伝える

昨日あのあとすぐ連絡を取れれば良かったんだけどね
今度すぐに連絡を取れるように連絡先を教えてくれないかな?

…キリカのソウルジェムは確かに割れてたよ
でも魔女にならなかった、なってたらあの時魔女の結界に巻き込まれていたはずだ
理由は何だと思う?
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/18(月) 23:54:40.39 ID:DSiAQMKR0
あ、しまった安価上が抜けた
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/19(火) 00:16:52.15 ID:NqGrh9fp0
今日はいつまでするかな?
409 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/19(火) 00:23:25.30 ID:P2wxpuTK0

桐野「まだ何かある?」

ほむら「……いいえ。それだけでここまでするか、と思っただけ」


 それを言われれば確かにそうだ。それだけにしては手段が不自然なところはある。

 けれどそれは、昨日実際に話したことでなんとなくわかってはいた。


桐野「…………確かにあいつはそれを目標にはしていたかもしれない。でも、信念や真意がそこにあるようには思えなかったな」

桐野「もしくは二重人格……とかもあるのかも……」

ほむら「……だとしたら救いようはあるの?」

ほむら「私は私の邪魔する者を排除するだけ。よりによってまどかを狙うならその存在を許すわけにはいかない」


 暁美さんは一気に凍てつくような雰囲気を纏う。

 僕にはそれを見せなかったのは、単に『同業者』じゃないからだろう。……争う心配がないからこそ、ある程度心を許してくれていたんだ。


 ……僕だってもちろんあいつのやったことを許す気はないし、抱いている怒りは変わらなかった。

410 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2018/06/19(火) 00:24:00.69 ID:P2wxpuTK0
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ここまで
次回は20日(水)20時くらいからの予定です
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/19(火) 08:27:05.57 ID:SBXNKtw80
マミルートなのにマミが死にそう
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