【ポケモン】アシリパ「見ろサトシ!野生のツツケラだ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

26 : ◆REaanJQDzE [sage]:2018/06/10(日) 18:28:46.65 ID:TM6OvFIVO
>>25 訂正
アセロラ「サトシ!もし急ぐ用事がないなら家にに寄っていかない?」

アセロラ「サトシ!もし急ぐ用事がないなら家に寄っていかない?」
27 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 18:41:47.96 ID:TM6OvFIVO
サトシ「おう!見つかったぜアシリパ!」

アシリパ「アローラ、久しぶりだなアセロラ!」

ルガルガン「ガルッ」

アセロラ「…………アシリパさん……」

アセロラ「……………サトシ、これどういう事?」ギロッ

サトシ「アセロラ!実はさ!頼みがあるんだよ!」

アセロラ「頼みって……まさか食材用のポケモンを獲るの手伝ってくれとか?」

サトシ「えっと……まぁ…」

アセロラ「さようなら。帰ろうよミミたん」クルッ

ミミたん「キュー」フワフワ

サトシ「ま、待ってくれアセロラ!」

ピカチュウ「ピカー!」

アシリパ「ハァ…折角私がウラウラの珍味捕獲と合わせてサトシがアセロラと仲直りできる切欠を作ってやったというのに……」

ロトム図鑑「サトシはダメダメロトね」

ルガルガン「ガル」ヤレヤレ
28 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 18:53:44.76 ID:TM6OvFIVO
ハイナ砂漠

ヒュオオ

パカパカ

バンバドロ「ドロー」パカパカ

ロトム図鑑「相変わらず凄い砂嵐ロトねー」

アセロラ「………………」ムスッ

サトシ(気まずい…)

ピカチュウ「ピカァ」

アシリパ「おいサトシ」ヒソッ

サトシ「!」

アシリパ「折角仲直りの切欠を作ってやったのに余計に関係を悪化させてどうするんだ」ヒソヒソ

サトシ「わ、わかってるよ」ヒソヒソ

アセロラ「……………………」

サトシ「なぁアセ……」

アセロラ「アセロラは……」

サトシ「!」

アセロラ「サトシのお友達が困ってるって言うから協力してあげてるの。本当はポケモンを獲ってその場で食べるのとか反対だから」

サトシ「あ、ああ……サンキューなアセロラ」

アセロラ「……………」プイッ

サトシ「……………」

アシリパ(やれやれ)ハァ

ルガルガン「ガルッ!」クイッ

アシリパ「ん?どうしたレタラ…………こ、これは!?」

アシリパ「サトシ!アセロラ!見ろ!」

サトシ、アセロラ「?」
29 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 19:04:59.11 ID:TM6OvFIVO
サトシ「どうしたんだよアシリパ?」

アシリパ「オソマだ!」キラキラ

サトシ「なんだよ…またオソマかよ……」ハァ

ピカチュウ「ピッカァ」ハァ

アシリパ「………これはただのオソマじゃない。ヤツのオソマだ!」

サトシ「!」

アセロラ「え?どういう事?」

アシリパ「つまり………ヤツは近くにいる!」キッ

サトシ、アセロラ「!」

アシリパ「………私とレタラが奴を追う!サトシとアセロラはここにクチャを建てて待機しててくれ!」

アセロラ「クチャ?」

ロトム図鑑「アシリパたちの部族で言う狩猟時に建てる仮小屋みたいなものロト。」

アセロラ「なるほど…」

サトシ「ま、この場合は俺が持ってきたテントだけどな」ゴソゴソ

ピカチュウ「ピカー」
30 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 19:42:32.64 ID:TM6OvFIVO
サトシ「アシリパ!俺も行くよ!狩りは男の仕事なんだろ?」

アシリパ「ポケモンは仕留め方によっては肉がマズくなるからな。馴れた私がやった方がいい」

アセロラ(やっぱり食べる気なんだ…)

アシリパ「それにハイナ砂漠は広い……最悪一人で仕留められないと思ったらこの小屋までヤツを追い込む。二人は万が一ヤツがこっちに逃げてきたら仕留めてくれ」

サトシ「アシリパ……」

アシリパ「安心しろサトシ。私にはレタラとロトムがついている……それに…」スッ

ロトム図鑑「え?ボクも行くロト?」

ボンッ

ジュナイパー「ジュナー!」

アシリパ「こいつもいる」ニヤッ

アセロラ「ジュナイパー!?」

サトシ「いつの間にゲットしたんだ!?」キラキラ

ピカチュウ「ピカァ!?」

ジュナイパー「ジュナー」スリスリ

アシリパ「ふふっ、くすぐったいぞジュナイパー」ナデナデ

サトシ(つーか………)

サトシ(ジュナイパーもイオマンテするのかな?)

アセロラ(あのコも食べるのかな?)

アシリパ「……あっ!そうだサトシ」

サトシ「?」

アシリパ「このオソマは食べれないオソマだから食べるなよ?」ニヤニヤ

サトシ「食べないよ!」

アセロラ「サトシ……やっぱりウン○を……」サーッ

サトシ「だ、だから誤解なんだよアセロラ!」アセアセ

ピカチュウ「ピカピカ」ヤレヤレ
31 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 20:05:45.25 ID:TM6OvFIVO
クチャ(サトシのテント)

ピカチュウ「ピカー」ブンッ

ミミたん「キュー」スカッ

サトシ「…………アシリパ、あいつ倒せたかなぁ……」

アセロラ「………………」

アセロラ「ねぇサトシ…」

サトシ「ん?」

アセロラ「………アシリパさんは…何で野生のポケモンを捕まえて食べちゃうのかな?」

サトシ「……んー……アシリパが言うにはさ、アシリパたちにとっては野生のポケモンとのバトルは決闘で……」

サトシ「そのポケモンの皮も骨も肉も残さず使ってやる事がアシリパたちにとってそのポケモンたちに対するイオマンテ?って言う神の国にポケモンたちを送る最上級の感謝……だかららしいぜ?」

アセロラ「…………全然意味わかんないよ…」

サトシ「ハハハ…だよな?……でも……」

アセロラ「?」

サトシ「アシリパはちょっと変わってるけどさ?ポケモンにも好かれてるし、悪いヤツじゃないんだ」

アセロラ(全然ちょっとじゃないよ)

アセロラ「…………正直気は進まなかったよ…でも……」

アセロラ「サトシのお友達、そのポケモンが獲れなきゃ困るんだよね?」

サトシ「え…まぁ…(実は俺も何でそいつが必要なのか良くわかんないけど)」

アセロラ「……だったら協力するよ!サトシのお友達ならアセロラのお友達だから」ニコッ

サトシ「アセロラ………」

アセロラ「………サトシ」スッ

サトシ「!」

アセロラ「……………ねぇサトシ…」

サトシ「………ん?」

ピカチュウ「ピカァ////」ドキドキ

ミミたん「キュー/////」ドキドキ

アセロラ「サトシは何でウン○食べるの?」

サトシ「いや、ウン○は食べないよ」
32 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 20:21:40.31 ID:TM6OvFIVO
サトシ「あのさアセロラ!アシリパが言うオソマって言うのは……」

ガサゴソ

サトシ、アセロラ「!」

ガサッ

ワルビアル「ワルー!」ヌッ

サトシ、アセロラ「ギャーー!!」ビクッ

「ジュナイパー!かげぬい!」

サトシ「!」

ワルビアル「ワル……」ヨロッ

ワルビアル「」ドサッ

アシリパ「ふぅー……しぶといヤツだった」

ルガルガン「ガルッ!」

ジュナイパー「ジュナー!」バサッ

サトシ「アシリパ!レタラ!ジュナイパー!」

ピカチュウ「ピッカー!」

アシリパ「すまんサトシ、アセロラ。最後のトドメで油断してここまでコイツをつれて来てしまった」

アシリパ「だがもう仕留めたから安心しろ!私のジュナイパーのがけぬいは特別製でな」ハハハ

ロトム図鑑「サトシー!アセロラー!大丈夫ロトかー?」ヒュー

サトシ「な、なんとか……」

アセロラ(少しおしっこチビった……)

アシリパ「…………ん?」

サトシ「?」ギュッ

アセロラ「?」ギュッ

アシリパ「あっちゃー!」ウコチャヌプコロの最中だったかぁー!少し戻ってくるのが早かったなぁ」ニヤニヤ

サトシ「だからウコチャヌプコロってなんだよ」

ロトム図鑑「説明しよう。ウコチャヌプコロとは…」

サトシ「説明しなくていいよ」

アセロラ(早く家に帰ってパンツ替えたい…)

ミミたん「キュー」
33 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 20:32:54.92 ID:TM6OvFIVO
グツグツ

アシリパ「できたぞ!新鮮なワルビアルの肉で作ったオハウだ」

アセロラ(……いい臭いがする……)

サトシ「チタタプチタタプ」トントン

ピカチュウ「ピカカピピカカピ」

アセロラ「………サトシは何やってるの?」

ロトム図鑑「チタタプロト」

アセロラ「チタタプ?」

アシリパ「あー……きっとサトシはこの鍋にもオソマ…」

サトシ「はいオソマ」スッ

アセロラ「え!?ウン○入れるの!?」ビクッ

アシリパ「オソマ!」キラキラ

アセロラ「あっ、オソマってお味噌の事だったんだ」

サトシ「だから言ったろアセロラ?誤解だって」

サトシ「まさかアセロラ……俺が本当にウン○好きだと思ってた?」ジトー

アセロラ「え!?そ、そんな訳ないよサトシ!アセロラはサトシを信じたよ!」アセアセ

ルガルガン「ガルッ♪」ガツガツ
34 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 20:51:14.77 ID:TM6OvFIVO
アシリパ「さ、ジュナイパーも食え!お前が仕留めたワルビアルの肉だ」

ジュナイパー「ジュナー♪」モグモグ

サトシ「つーかアシリパ…まさかそのジュナイパーをイオマンテするとか言わないよな?」

アシリパ「……私たちの部族ではジュナイパーをイソサンケカムイ、ヨルノズクをクンネレクカムイと呼ぶ。これらは有難い神だ!食料にする事は決してない」

サトシ「そ、そっか…」ホッ

ピカチュウ「ピカァ」ホッ

アセロラ「良かった…」ホッ

アシリパ「さて、サトシ!アセロラ!ピカチュウ!早速ワルビアルのオハウ(オソマ入り)を頂こう!」

サトシ「おぉー!いい臭い!」

ピカチュウ「ピカァ!」

アセロラ「………………」

サトシ「んー!ワルビアルのオハウ…ヒンナヒンナ!」モグモグ

ピカチュウ「ピンカピンカ!」モグモグ

アセロラ「…………ヒンナヒンナ?」

アシリパ「食事に感謝する言葉!私たちの部族では食べながらそう言うんだ」ニコッ

アシリパ「ヒンナヒンナ♪」モグモグ

アセロラ「……………」スッ

アシリパ「!」

サトシ「お、おいアセロラ……無理して食べなくてもいいんだぞ?」

アセロラ「……………」モグモグ

アセロラ「……ヒンナヒンナ」ニコッ

サトシ、アシリパ「!」

ロトム図鑑「ロロー!アセロラがヒンナヒンナと言ったロト!」

アセロラ「ワルビアルのオハウ…意外と美味しいねサトシ!ヒンナヒンナ」モグモグ

サトシ「へへっ」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

アシリパ「アセロラ!脳ミソもあるぞ!」ニコッ

アセロラ「それはいらないよ」



ハハハハハ
35 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 21:12:09.71 ID:TM6OvFIVO
3日後

アイナ食堂

ロトム図鑑「………と言う事がウラウラであったロト」

スイレン「チタタプチタタプ♪」ドンドン

サトシ「い、いだっ!やめてくれスイレン!」

ピカチュウ「ピカピィ…」

アシリパ「いやぁ…あのワルビアルの肉は絶品だったなぁ…」

マオ「そ、そうなんだ………」

マオ「で、アシリパさん」

アシリパ「?」

マオ「……その絶品だって言うワルビアルの肉は?」

アシリパ「ちゃんと骨も皮も残さず食べてきた」

マオ「は?」

リーリエ「いったい何しにウラウラまで行ったんですか」

アシリパ「安心しろマオ!こっからが作戦開始だ!」スクッ

マオ、リーリエ(不安だ……)

アシリパ「サトシ!作戦開始だ!向かいの食堂に乗り込むぞ!」

マオ「なんで向かいの食堂に乗り込むの!?」

スイレン「チタタプチタタプ♪」ドンドン

サトシ「痛いっ!痛いっ!」

ロトム図鑑「アシリパ。どうやらサトシはスイレンにチタタプされてて忙しいみたいロト」

アシリパ「ハァ…サトシは肝心な時に役立たずだな」

リーリエ「止めてあげてくださいよ」

ガチャッ

アシリパ「!」

カキ「悪い!遅れた!」

マーマネ「あっ!サトシとアシリパさん帰って来てるね!」

マオ「カキ!マーマネ!」

アシリパ「丁度いい、カキ!マーマネ!私についてこい!向かいの食堂に乗り込むぞ!」

カキ「は?乗り込む?」

マーマネ(てゆーか何でサトシはスイレンに棒で叩かれてるの?)
36 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 21:28:24.72 ID:TM6OvFIVO
アイナ食堂の向かいの食堂

ザワザワ

マーマネ「うわぁ…混んでるねー…」

カキ「な、なぁアシリパさん。ここに来てどうするんだ?」

アシリパ「…………………」

店員「ご注文はお決まりですか?」ニコッ

アシリパ「…………ハンバーグライスのサラダセット1つ」

店員「かしこまりました」

マーマネ(普通に頼むんだ……)

カキ(まさか……この店の味を探るとかってやつか?)

アシリパ「カキ、マーマネ!お前たちも何か頼め」

マーマネ「え?」

カキ「あ、あぁ……」



ワイワイ ガヤガヤ

ハンバーグライスのサラダセット「」ホカホカ

マーマネ「うわぁ…美味しそう…」ジュルリ

カキ「たくっ、俺たちは普通に食事しに来たわけじゃないんだぞ?」

マーマネ「えへへ////」

アシリパ「そうだぞマーマネ」

マーマネ「!」

アシリパ「さて、作戦開始だ」スッ

マーマネ「それは……」

カキ「モンスターボール?」
37 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 21:44:53.23 ID:TM6OvFIVO
アシリパ「出てこい」ボソッ

ボンッ

ニョロモ「ニョロ?」キョロキョロ

マーマネ「え?それは……」

アシリパ「私がウラウラで捕まえたニョロモだ」ナデ

ニョロモ「ニョロ〜♪」

カキ「いや、そうじゃなくって」

マーマネ「そのニョロモをどうするの?」

アシリパ「………ハンバーグライスセットサラダイン……」スッ

ニョロモ「ニョロ?」

カキ「ニョロモを持ち上げた……?」

マーマネ「ま、まさか………」

アシリパ「ニョロモ!!」ズン

ニョロモ「ニョロ!?」

カキ、マーマネ「!?」
38 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 21:57:48.91 ID:TM6OvFIVO
アシリパ「……………」スゥ

アシリパ「おいコラァ!!店員!!」

店員「な、なんでございましょうかお客様!」

アシリパ「お前んとこのハンバーグはニョロモを混入させてお客様に出してんのかオォ?」

店員「!?」

ハンバーグライスサラダセットインニョロモ「ニョロ?」

ザワザワ

店員「お、お客様……一先ずは奥でお話を……」

マーマネ「こ、これマズくない?」ヒソヒソ

カキ「あ、ああ…下手したら営業妨害で警察に……」

カキ「あの…アシリパさ…」

アシリパ「奥でお話?よくこんなもん出しておいてそんな事言えるなぁ、あぁん?お前じゃ話にならん!店長呼べや!」バンッ

店員「ヒィ」ビクッ

カキ、マーマネ「ヒィ」ビクッ

ハンバーグライスサラダセットインニョロモ「ニョロ」



店長「お、お待たせしましたお客様……」

アシリパ「お待たせしましたじゃねぇよどうしてくれんだコレ」スッ

ハンバーグライスサラダセットインニョロモ「ニョロ」

店長「……………」

ザワザワ

店長「………あの、お客様」

アシリパ「あ?」

店長「いくらなんでも料理にニョロモが紛れていたらわかります」

店長「もしかしてこのポケモン……お客様のポケモンでは?」

アシリパ「…………………」

マーマネ「あ、アシリパさん…もうやめようよ…」ヒソヒソ

カキ「ごめんなホシ……お兄ちゃんは明日からジュンサーさんのところにお泊まりだ…」シクシク
39 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 22:12:07.76 ID:TM6OvFIVO
店長「お客様。これ以上騒ぐのならば私たちもそれなりの対応をさせて頂きますが?」ギロッ

アシリパ「……………」

ザワザワ

マーマネ「も、もうやめようよアシリパさぁん…」ヒソヒソ

アシリパ「……………話にならないな。行くぞ、カキ、マーマネ」スクッ

カキ「あ、ああ…」ホッ

マーマネ「う、うん…」ホッ

アシリパ「………あーあ…これじゃあ他の料理にもニョロモが紛れてるかもわからないなぁ」チラッ

店長「!?」

カキ、マーマネ(ちょ……)

ザワザワ

ネーキイタ?リョーリニニョロモデスッテ コワイナァ

店長「お、お客様方々!落ち着いてください!そのような事は決っして……」

アシリパ「とは言え…料理を食い損ねたせいで腹が減ったままだ…」グー

アシリパ「……そういえばこの向かいにアイナ食堂とか言う食堂があったな!そこに行ってみよう!カキ、マーマネ!」ポンッ

マーマネ「あ、うん…」

カキ「ハイ……」

スタスタ

バタン

店長「………………」

ザワザワ アイナショクドウ……


アシリパ「よし!」グッ

マーマネ「全然"よし!"じゃないよアシリパさん!」

カキ「完全に営業妨害だ!バレたら捕まるぞ絶対!」

アシリパ「安心しろ!ニョロモはすぐに逃がす!」

マーマネ「全然安心出来ないよ!」

アシリパ「よーし!早速アイナ食堂に戻って作戦の最後の仕上げをするぞ!」

カキ「もうこれ終わったな」ガクッ
40 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 22:37:36.43 ID:TM6OvFIVO
アイナ食堂

ザワザワ

マオパパ「す、凄い!お客様がこんなにたくさん…」

マオ「凄いよアシリパさん!どんな作戦使ったの!?」

アシリパ「フッ」ニヤッ

カキ、マーマネ「………………」

アシリパ「これより作戦を行う!」

アシリパ「サトシとスイレン、リーリエとポケモンたちは客の注文と配膳を!」

サトシ「任せとけ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「うん!」

アシマリ「アウ!」

リーリエ「がんばリーリエです!」

シロン「コン!」

アシリパ「ロトム!サトシのサポートを頼む」

ロトム図鑑「任せロトー!」

アシリパ「マオとマオのアチャは厨房で私と料理!アママイコはそのサポートを!」

マオパパ「よしきた!」

マオ「燃えてきたー!」メラメラ

アママイコ「アマ!」

アシリパ「マーマネとカキ、ガラガラとトゲデマルはチタタプ係りだ。私たちは顔がわれるといけないからな」ハハハ

サトシ「なんで?」

カキ「まぁ…」

マーマネ「色々…」

サトシ「?」

アシリパ「……客を待たせる訳にはいかない……」スッ

アシリパ「全員持ち場につけ!ゼンリョクでいくぞー!」

全員「ウルトラジャー!!!」
41 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 23:21:23.36 ID:TM6OvFIVO
厨房

リングマ「グロロロォ!!」ジャラッ

マオパパ「こ、これは!?」

マオ「リングマ!?」

アシリパ「昨日フチに頼んで送ってもらった若い♂の個体のリングマだ」

アシリパ「私たちの間でリングマは"キムンカムイ"と呼ばれている」

マオ「キムンカムイ…」ゴクリ

リングマ「グロロロォ!!」ジャラッ

アシリパ「気を付けろ……鎖に繋がれているとはいえ、フチが言うにはこいつはシロガネ山に住むとびきり狂暴なヤツらしい…」

カキ「シロガネ山…」ゴクリ

アシリパ「性格はヤンチャで暴れるのが大好き…幸いウェンカムイにはなってないらしいが…」

マオ「ウェンカムイ?」

リングマ「グロロロォ!!」ガッ

マーマネ「く、来る!」

アシリパ「レタラ!」

ルガルガン「ガルッ!」ダッ

リングマ「グロォ!」バキッ

マオパパ「す、すごい!あの巨大なリングマをぶっ飛ばした!」

リングマ「ググ…」ヨロッ

マオ「アママイコ!あまいかおり!」

アママイコ「アマーイ!」キラーン

リングマ「ォ……」ヨロヨロ

リングマ「ォー…」

カキ「あの狂暴なリングマが大人しくなった」

マオ「やったね!アママイコ!」グッ

アママイコ「アマ!」グッ

アシリパ「よし」スッ

アシリパ「後は私に任せろ!」ジャキン

マーマネ「リーリエには見せられないね」
42 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 23:27:32.65 ID:TM6OvFIVO
アシリパ「肉を切り分けた!マオとマオのアチャはこの肉で料理を!」

マオ「任せて!アシリパさん!」

マオパパ「ふふっ!腕がなるなぁ!」グッ

アシリパ「カキとマーマネは残ったこの肉をチタタプしてくれ!」

カキ「チタタプチタタプ」トントン

マーマネ「チタタプチタタプ」トントン

アシリパ「………リングマの毛皮は……」ウーン

アシリパ「アイナ食堂の店先に飾ろう!」ヨシッ

ルガルガン「ガルッ!」

マオ、マオパパ「やめて!」

アママイコ「アマ!」
43 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/10(日) 23:42:11.62 ID:TM6OvFIVO
ワイワイ ザワザワ

ジョーイ「このお肉…木の実の味がしておいしー♪」モグモグ

ジュンサー「ヒンナヒンナ♪」モグモグ


サトシ「リングマのステーキお待たせー!」

ピカチュウ「ピッカー!」

ククイ「おっ!サトシ、ピカチュウ!頑張ってるなー?」

サトシ「へへへっ」ニッ

ピカチュウ「ピッカ!」グッ

ロトム図鑑「リングマの肉はアシリパたちの間では最高級の肉ロトよー!」

バーネット「それは楽しみね」ニコッ

ククイ「うん!確かに美味い!ヒンナヒンナ」モグモグ

バーネット「ククイくん!このお肉、オソマをつけたら更に美味しいわ!ヒンナヒンナ!」モグモグ

ククイ「これは……!オソマとリングマ肉のダブルアタックだ!!ヒンナヒンナ」モグモグ

サトシ「味噌って言ってよ」

ピカチュウ「ピカピカ」


スイレン「お待たせしましたー」コト

アシマリ「アウ!」

ライチ「あらスイレン?可愛い格好してるじゃない?」

スイレン「えへへ////」テレッ

ライチ「このラブカスの刺身…美味しそうね?」スッ

スイレン「ライチさん!ラブカスは結びの神様……」

スイレン「愛し合う男女が一緒に食べればその二人は結ばれるって言い伝えがあります!」ビシッ

アシマリ「アウ!」ビシッ

ライチ「ふーん?ケンカ売ってる?」ニコニコ
44 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/11(月) 00:00:11.61 ID:mA6+jM4DO
ルザミーネ「いいわよリーリエ!そのメイド服姿!カワイー♪」パシャッパシャッ

グラジオ「フッ」パシャッパシャッ

リーリエ「あ、あの…お母様にお兄様…撮影もいいですが料理も食べてください」

シロン「コン」

ルザミーネ「そ、そうだったわね!頂くわ!」スッ

グラジオ「………ん?リーリエ…このハンバーグ…やけにあっさりした味だな?いったい何の肉を使ってるんだ?」モグモグ

リーリエ「はい、論理的結論から言いますとニョロトノの肉を使っています」ニコッ

シロン「コーン!」

グラジオ「ニョロ……トノ…」ポロッ

ルザミーネ「」ポロッ



アセロラ「サートシー!」フリフリ

サトシ「!」

クチナシ「よぉ兄ちゃん。久しぶりだなぁ」

サトシ「アセロラ!クチナシさん!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「来てくれたんだな!」

アセロラ「うん!とーぜんだよー♪」ニコッ

クチナシ「ま、アセロラがうるさいから仕方なくな」

アセロラ「まーたおじさんはそういう事言うー!」プクー

クチナシ「へいへい」

サトシ「へへへっ」ニッ

サトシ「アセロラ!クチナシさん!待っててよ!今すっげー美味しい料理を……」

スイレン「はいお待ち」ドンッ

アセロラ「!」

サトシ「スイレン!」

スイレン「リングマの脳ミソの各種ポケモン目玉添えです」ニコニコ

アセロラ「…………………」

クチナシ「おいおい…なんだぁ?このグロテスクなモンは」

スイレン「なんならサトシが大好きなオソマもつけるよ」ニコニコ

アセロラ「…………………」

サトシ「………味噌って言ってくれよ…」

ピカチュウ「ピカピィ」


ワイワイ
45 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/11(月) 22:16:00.81 ID:gS98lunRO
ロトム図鑑「みんなお疲れロトー!大繁盛だったロトねー」

サトシ「ああ!だな!」ニッ

スイレン「もうクタクタ…」ヘナッ

リーリエ「ですね…」

マーマネ「僕お腹減っちゃっちゃったよー」グー

カキ「まったくマーマネは……」グー

マーマネ「……………」

カキ「………俺もだ…」

リーリエ「ふふっ」クスッ

アシリパ「この程度でスタミナ切れとは…情けないぞお前たち」

ルガルガン「ガルッ!」

サトシ「何でアシリパはピンピンしてるんだよ」

ピカチュウ「ピカー!」

マオ「みんな!」

全員「!」

マオ「今日は本当にありがとう!」ペコッ

マオパパ「ああ、こんなにお客さんが来るとは思わなかった」

マオパパ「本当にありがとう!少ないけど……」ゴソゴソ

サトシ「いっ!?」

スイレン「ま、まさかお給料!?」

リーリエ「そんな…私たちは…」

マオパパ「遠慮しないで受け取ってくれ。これは私からの気持ちだ」

マオ「そうだよみんな!」ニコッ

アママイコ「アマー!」

マーマネ「でも……」

カキ「うーん……」
46 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/11(月) 22:36:31.43 ID:gS98lunRO
アシリパ「マオのアチャ。悪いがそれは受け取れない」スッ

マオパパ「え?」

サトシ「アシリパ…」

アシリパ「私たちはあくまでマオの…友のために勝手に手伝いをしただけだ」

アシリパ「それに…この店が客でいっぱいになったのも元々ここの料理が美味しいからだ。マズい料理を出す店ならば皆すぐに店を出るし客足も跡絶える」

マオ「アシリパさん…」

リーリエ「そうです!アシリパさんの言うとおりです!」

スイレン「うんうん!」

マオパパ「だが……」

アシリパ「だったら……」チラッ

全員「?」グー

アシリパ「金よりも私たちに料理を作ってくれ!私はアイナ食堂の料理が食べたい!」

マオ、マオパパ「!」

サトシ「おっ!いいなそれ!」

スイレン「お腹ペコペコ」グー

マーマネ「やったー!」

カキ「たくっ、喜びすぎだぞマーマネ」フッ

リーリエ「ふふっ」クスッ

ワイワイ

マオパパ「いい友達を持ったな」ポンッ

マオ「……うん」グスッ

アママイコ「アマ」ニコッ

マオパパ「よーしマオ!この子たちの為に最高のご馳走を作るぞ!」

マオ「おーっ!」


アシリパ「………………」

サトシ「どうしたアシリパ?」

アシリパ「……いや、ちょっとアチャの事を思い出した…」フッ

サトシ「アシリパ………」

サトシ「……へへっ、アシリパってやっぱオソマなだけじゃなかったんだな?」ニッ

ピカチュウ「ピカッ」ニコッ

アシリパ「サトシ……」

アシリパ「………………」

アシリパ「オソマはお前だろ」
47 : ◆REaanJQDzE [sage]:2018/06/12(火) 18:18:56.22 ID:MO9JEB09O
>>45
訂正
マーマネ「僕お腹減っちゃっちゃったよー」グー


マーマネ「僕お腹減っちゃったよー」グー
48 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/12(火) 18:31:18.98 ID:MO9JEB09O
一週間後

マオ、スイレン、リーリエ、カキ、マーマネ「えー!?アシリパさんがいないー?」

サトシ「そうなんだよ…朝起きたらいなくなってて…」

ピカチュウ「ピッカー!」

リーリエ「ちゃんと探したんですか?」

サトシ「心当たりのあるとこはだいたい探したよ」

スイレン「じゃあ…早出して他の島にポケモンを獲りに行ってるとか?」

サトシ「……ウラウラのアセロラのとことかかな?」ボソッ

スイレン「え?」

サトシ「いや、何でもない」

マーマネ「アシリパさん…まさかジュンサーさんに…」

カキ「!?」ビクッ

マオ「は?ジュンサーさん?なんで??」

マーマネ「い、いや……」

カキ「まぁ…色々とな…」

マオ「?」

ロトム図鑑「アシリパなら本格的に父親を探す旅に出ると言って今朝早くメレメレを出てったロト」ヒュー

サトシ「ロトム!」

リーリエ「父親探し……いったいどういう事ですか?」

マオ「そうだよ!何で私たちに一言もなく……」

カキ、マーマネ(良かった…警察じゃなかった…)ホッ

ロトム図鑑「………アシリパからみんなへのメッセージを預かっているロト」

サトシ「………メッセージ?」

ロトム図鑑「………メッセージスタートロト」ピッ
49 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/12(火) 18:59:11.23 ID:MO9JEB09O
『みんな…何も言わず勝手にいなくなった事を許してほしい』ジジ…

スイレン「この声…」

サトシ「アシリパだ…」

『私はこれから本格的にアチャを探す旅に出る事にした。とは言ってもアローラを拠点に探すつもりだ。何れまたみんなと会う事もあるかもしれない』

サトシ「………………」

『カキ。お前の牧場のミルタンクは絶品だった。あれは私のコタンにも並ぶほどの無い味だ。私はあの味を一生忘れない』

カキ「モーモーミルクの事だよな。間違いない!」

『マーマネ。ニョロモはすぐに逃がしたから足はつかないハズだ。安心してくれ』

マーマネ「アシリパさん…」

『たぶん』ボソッ

マーマネ「今たぶんって言った?」

『マオ。アイナ食堂の料理はアローラ1だ!私が保証する。お前なら大丈夫。アチャを大切にな』

マオ「うぅ…アシリパさん…」グスッ

『あと、あの時のリングマの皮はアイナ食堂の店先に飾っておいてやった。礼はいらない』

マオ「あれやっぱりアシリパさんの仕業だったんだ!」

『スイレン。その棒はストゥと言って私たちの部族に伝わる制裁棒だ』

スイレン「!」ヒョイッ

『もしサトシがオソマな事したら私のかわりにそれでサトシをチタタプしてやってくれ』

スイレン「抜群のフィット感!」ブンッ

サトシ「ヒェッ」ビクッ

『サトシ。お前には本当に世話になったな。まるで本物の弟といるような日々だったよ』

サトシ「アシリパ……」

『オソマの食べすぎには注意してくれ』

サトシ「……へへっ、最後までオソマかよ…」

サトシ「………味噌って言えよ」ニッ

ピカチュウ「ピッカ」ニコッ

『リーリエ…お前には怖い思いをいっぱいさせた…きっとお前は私が苦手だっただろう…ごめん…』

リーリエ「アシリパさん…」

『…でも私はどんな事にもゼンリョクなリーリエが大好きだった!リーリエと一緒にチタタプしてヒンナヒンナできなかった事が唯一心残りかな?』

リーリエ「アシリパさんは少し変わった方でしたが……」

リーリエ「私も……アシリパさんが大好きでしたよ…!」グスッ

マオ「リーリエ…」ウルッ

シロン「コン…」
50 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/12(火) 19:17:29.09 ID:MO9JEB09O
リーリエ「うぅ……」グスグス

マオ「リーリエ」ポンッ

スイレン「きっとまた会える」ニコッ

シロン「コン」

ロトム図鑑「みんな。これはアシリパから渡されたみんなへのプレゼントロト」スッ

サトシ「………ん?これは…」

カキ「肉団子?」

『それは私たちの間でチロンヌプと呼ばれるポケモンから作った料理だ。みんなで食べてくれ』

サトシ「アシリパ……」パクッ

サトシ「おっ!チロンヌプの肉団子ヒンナヒンナ」モグモグ

カキ「おぉ!確かに美味い!ヒンナヒンナ」モグモグ

スイレン「ヒエヒエだけどホカホカ!ヒンナヒンナ」モグモグ

マーマネ「マオ!オソマある?」モグモグ

マオ「もう!味噌って言いなよ!」モグモグ

リーリエ「………………」スッ

リーリエ「えいっ!」パクッ

全員「!」

サトシ「リーリエが…」

カキ「ポケモンの肉を……」

リーリエ「………………」モグモグ

マオ「リーリエ……」

リーリエ「………ヒンナヒンナ…です!」ニコッ

スイレン「リーリエがヒンナヒンナって言った!」

サトシ「へへっ」ニッ

ピカチュウ「ピッカ!」

リーリエ「意外と美味しいですね!」モグモグ

マーマネ「でしょー?」ニコッ

カキ「なんでマーマネが得意気なんだー?」ニヤニヤ

マオ「リーリエ、オソマ…味噌いる?」

リーリエ「はい!」ニコッ


ワイワイ

リーリエ(ところでチロンヌプってなんなんでしょう)モグモグ

シロン「コン!」
51 : ◆REaanJQDzE [saga]:2018/06/12(火) 19:29:59.50 ID:MO9JEB09O
メレメレ島のはずれ

ザザーン

アシリパ「よし、船の準備はできた…」

ルガルガン「ガルッ!」

アシリパ「…………私が聞いた話では最近"のっぺらぼう"と呼ばれる人物をポニで見かけたという噂があるらしい」

アシリパ「まずはそこからあたってみよう」

ルガルガン「ガルッ!」

アシリパ「……………………」

アシリパ(メレメレ島……色んな事があったな…少し名残惜しい……)

アシリパ「…………そうだ!この辺の海ではハギギシリが獲れるらしい!ハギギシリはとても珍味だ」

アシリパ「ハギギシリを獲ってポニに行く前にウラウラのアセロラへの挨拶に行こう」

ルガルガン「ガルッ!」

アシリパ(サトシ…みんな!また会おう)クルッ

アシリパ「……待っていてくれアチャ!」

アシリパ「行こう!レタラ!ジュナイパー!」

ルガルガン「ガルッ!」

ジュナイパー「ジュナ!」バサッ






おわり
56.39 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)